JPWO2019142561A1 - フィルムコンデンサ - Google Patents

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広和 武藤
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Abstract

第1蒸着電極は、フィルム面の長手方向に延びる、電極が存在しない長手方向スリット部によって、フィルム面の幅方向における一方の端部側に設けられる端部電極と、端部電極以外の部分である中央部電極とに分割され、中央部電極は、長手方向スリット部からフィルム面の他方の端部側へと延びる幅方向スリット部によって、フィルム面の長手方向に並ぶ複数の分割電極に分割される。また、各分割電極は、長手方向スリット部に設けられたヒューズパターンを介して端部電極と接続されている。さらに、第2蒸着電極は、分割されていない電極とされる。そして、第1蒸着電極は、第2蒸着電極よりも膜抵抗値が高くされる。

Description

本発明は、フィルムコンデンサに関する。
従来、アルミニウム等の金属からなる膜状の電極を有する2枚の誘電体フィルムを、互いに重ね合せた状態で巻回することにより形成されるフィルムコンデンサが知られている。このようなフィルムコンデンサでは、誘電体フィルムの一部に絶縁破壊が生じた場合に、この絶縁破壊がフィルムコンデンサの短絡に繋がってしまう虞がある。
そこで、このようなフィルムコンデンサにおいて、一方の誘電体フィルムにおいて、膜状の電極を、誘電体フィルムの長手方向に延びる第1スリット部により、端部側の端部電極と中央部側の中央部電極とに分割し、さらに、中央部電極を、第1スリット部から誘電体フィルムの幅方向に延びる第2スリット部により、長手方向に並ぶ複数の分割電極に分割し、これら分割電極と端部電極とを第1スリット部に設けたヒューズ部で接続するような構成が採られ得る。この構成では、誘電体フィルムの一部に絶縁破壊が生じると、絶縁破壊が生じた部分に対応する分割電極に大きな電流が流れ、この分割電極に設けられたヒューズ部が溶断する。これにより、フィルムコンデンサの短絡が防止される。
このようなフィルムコンデンサの一例が、たとえば、特許文献1に記載されている。
特開平3−34513号公報
フィルムコンデンサは、数々の用途に用いられるが、その使用環境等によっては、誘電体フィルムの絶縁破壊等に対して、より高い保安性が求められる場合が生じ得る。
そこで、本発明は、保安性が向上し得るフィルムコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るフィルムコンデンサは、各フィルムの片側のフィルム面または一方のフィルムの両側のフィルム面である第1フィルム面および第2フィルム面にそれぞれ第1電極および第2電極を有する2つのフィルムを、互いに重ねた状態で巻回または積層することにより形成されるコンデンサ本体と、前記コンデンサ本体の両端面に形成される2つの端面電極と、を備える。ここで、前記第1電極は、前記第1フィルム面の長手方向に延びる、電極が存在しない第1スリット部によって、前記第1フィルム面の幅方向における一方の端部側に設けられる端部電極と、当該端部電極以外の部分である中央部電極とに分割され、前記中央部電極は、前記第1スリット部から前記第1フィルム面の他方の端部側へと延びる第2スリット部によって、前記第1フィルム面の長手方向に並ぶ複数の分割電極に分割される。また、前記各分割電極は、前記第1スリット部に設けられたヒューズ部を介して前記端部電極と接続されている。さらに、前記第2電極は、分割されていない電極とされる。そして、前記第1電極は、前記第2電極よりも膜抵抗値が高くされる。
本発明によれば、保安性が向上し得るフィルムコンデンサを提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、実施の形態に係る、フィルムコンデンサの斜視図であり、図1(b)は、実施の形態に係る、図1(a)のA−A´線で切断された、フィルムコンデンサの縦断面図である。 図2(a)は、実施の形態に係る、第1フィルムおよび第2フィルムの一部が巻回された状態のコンデンサ本体の平面図である。図2(b)は、実施の形態に係る、ヒューズパターンの部分で幅方向に切断されたコンデンサ本体の断面図であり、図2(c)は、実施の形態に係る、ヒューズパターンのない部分で幅方向に切断されたコンデンサ本体の断面図である。 図3(a)ないし(d)は、変更例に係る、コンデンサ本体について説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
本実施の形態において、第1端面電極30および第2端面電極40が、特許請求の範囲に記載の「端面電極」に対応する。また、第1フィルム100および第2フィルム200が、特許請求の範囲に記載の「フィルム」に対応する。さらに、フィルム面100aが、特許請求の範囲に記載の「第1フィルム面」に対応する。さらに、長手方向スリット部102が、特許請求の範囲に記載の「第1スリット部」に対応する。さらに、幅方向スリット部103が、特許請求の範囲に記載の「第2スリット部」に対応する。さらに、フィルム面200aが、特許請求の範囲に記載の「第2フィルム面」に対応する。さらに、第1蒸着電極300が、特許請求の範囲に記載の「第1電極」に対応する。さらに、第2蒸着電極400が、特許請求の範囲に記載の「第2電極」に対応する。さらに、ヒューズパターン304が、特許請求の範囲に記載の「ヒューズ部」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施の形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施の形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1(a)は、本実施の形態に係る、フィルムコンデンサ1の斜視図であり、図1(b)は、本実施の形態に係る、図1(a)のA−A´線で切断された、フィルムコンデンサ1の縦断面図である。
フィルムコンデンサ1は、コンデンサ本体10と、外装フィルム20と、第1端面電極30と、第2端面電極40とを備える。フィルムコンデンサ1は、断面が長円である扁平な円柱形状に形成される。
コンデンサ本体10は、蒸着電極が形成された2枚の誘電体フィルムを重ねた状態で巻回することにより構成される。コンデンサ本体10の詳細な構成については、追って説明する。
外装フィルム20は、コンデンサ本体10の外周面に複数回(複数ターン)巻かれる。これにより、コンデンサ本体10の外周面は、複数層の外装フィルム20で被覆され、コンデンサ本体10の傷つき、破損などが防止される。外装フィルム20の材質として、たとえば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、ポリエチレン・ナフタレート(PEN)などを挙げることができる。
第1端面電極30および第2端面電極40は、それぞれ、コンデンサ本体10の第1端面11および第2端面12に、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム等の金属を溶射することにより形成される。第1端面電極30および第2端面電極40には、フィルムコンデンサ1から電気を引き出すため、バスバー、リード線などの引き出し端子(図示せず)が接続される。
次に、コンデンサ本体10の構成について、詳細に説明する。
図2(a)は、本実施の形態に係る、第1フィルム100および第2フィルム200の一部が巻回された状態のコンデンサ本体10の平面図である。図2(b)は、本実施の形態に係る、ヒューズパターン304の部分で幅方向に切断されたコンデンサ本体10の断面図であり、図2(c)は、本実施の形態に係る、ヒューズパターン304のない部分で幅方向に切断されたコンデンサ本体10の断面図である。
コンデンサ本体10は、第1フィルム100と、第2フィルム200と、第1蒸着電極300と、第2蒸着電極400とを含む。
第1フィルム100と第2フィルム200は、第1フィルム100が外側(下側)となり、第2フィルム200が内側(上側)となるように重ねられた状態で巻回される。第1フィルム100および第2フィルム200は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、ポリエチレン・ナフタレート(PEN)などの樹脂材料からなる透明な誘電体フィルムである。第1フィルム100と第2フィルム200は、ほぼ等しい幅寸法を有する。
第1フィルム100の一方(上側)のフィルム面100aには、その幅方向における一方の端に、その長手方向に延びる第1絶縁マージン部101が形成される。第1フィルム100のフィルム面100aと同じ方向を向く第2フィルム200の一方(上側)のフィルム面200aには、その幅方向における第1フィルム100の一方の端とは反対側の端に、その長手方向に延びる第2絶縁マージン部201が形成される。第1絶縁マージン部101および第2絶縁マージン部201は、金属、即ちアルミニウム含有層が蒸着されていないマージン部分である。
第1蒸着電極300は、アルミニウム含有層であり、第1フィルム100のフィルム面100aに膜状に形成される。アルミニウム含有層は、たとえば、アルミニウムまたはアルミニウムとマグネシウム等の金属との合金の蒸着により形成される。なお、アルミニウムとの合金となる金属には、亜鉛が含まれないことが望ましい。第1蒸着電極300は、第1フィルム100における幅方向の第1絶縁マージン部101側の端とは反対の端まで形成され、第1端面電極30と接続される。
第1フィルム100のフィルム面100aには、第1蒸着電極300における第1絶縁マージン部101側と反対側の端部の領域に、その長手方向に延びる、アルミニウム含有層が蒸着されていない(電極が存在しない)長手方向スリット部102が形成される。第1蒸着電極300は、長手方向スリット部102によって、第1フィルム100の他方の端部側に設けられる端部電極301と、端部電極301以外の部分である中央部電極302とに分割される。また、フィルム面100aには、その長手方向に所定の間隔を置いて第1蒸着電極300をその幅方向に横切る、アルミニウム含有層が蒸着されていない(電極が存在しない)幅方向スリット部103が形成される。幅方向スリット部103は、幅方向に対して傾くように、長手方向スリット部102から第1絶縁マージン部101に亘って形成される。中央部電極302は、複数の幅方向スリット部103によって、フィルム面100aの長手方向に並ぶ複数個の分割電極303に分割される。
各分割電極303と端部電極301との間には、長手方向スリット部102に架け渡されるようにして、ヒューズパターン304が形成される。即ち、各分割電極303は、ヒューズパターン304を介して端部電極301と接続される。ヒューズパターン304のパターン幅は、たとえば、0.5mm程度に設定される。
第2蒸着電極400は、第1蒸着電極300と同様のアルミニウム含有層であり、第2フィルム200のフィルム面200aに膜状に形成される。第2蒸着電極400は、フィルム面200aの幅方向および長手方向に分割されることなく連続するように形成される。即ち、第2蒸着電極400は、分割されない電極とされる。
第2蒸着電極400は、第2フィルム200における幅方向の第2絶縁マージン部201側の端とは反対の端まで形成され、その反対の端に存在する第1蒸着電極300の端部には、その部分の厚みが他の部分の厚みよりも大きくされることによりヘビーエッジ部401が形成される。ヘビーエッジ部401の端面が、第2端面電極40と接続される。
第2フィルム200に第2蒸着電極400が形成される場合、まず、全体が一定の厚さに形成される。次に、ヘビーエッジ部401となる部分に、さらに、アルミニウム等が蒸着されて、その部分の厚みが大きくされる。この際、第2蒸着電極400は、ヘビーエッジ部401となる部分以外の部分がマスク用金属板で覆われ、アルミニウム等が蒸着されないようにされる。しかしながら、マスク用金属板と第2蒸着電極400との間には、製造上、隙間が生じるため、蒸着されるアルミニウム等がヘビーエッジ部401となる部分の近傍にはみ出す。これにより、第2蒸着電極400におけるヘビーエッジ部401の近傍部402では、ヘビーエッジ部401に向かって徐々に厚みが大きくなる。
コンデンサ本体10は、第1蒸着電極300と第2蒸着電極400とが重なり合う有効電極領域R1と、有効電極領域R1から第1蒸着電極300および第2蒸着電極400の幅方向において外れる非有効電極領域R2とを含む。有効電極領域R1は、フィルムコンデンサ1の容量に寄与する。
図2(b)および(c)に示すように、第1蒸着電極300の厚みT1は、第2蒸着電極400の厚みT2よりも小さくされる。これにより、第1蒸着電極300の膜抵抗値は、第2蒸着電極400の膜抵抗値よりも高くなる。また、第1蒸着電極300では、端部電極301の厚みが、各分割電極303および各ヒューズパターン304の厚みと略等しくされる。即ち、端部電極301には、第2蒸着電極400のヘビーエッジ部401と同様なヘビーエッジ部が形成されない。
フィルムコンデンサ1の通電時に、第1フィルム100および第2フィルム200の一部に絶縁破壊が発生する場合がある。絶縁破壊が発生すると、発生した部分に対応する分割電極303に異常となる大きな電流が流れ、この分割電極303に設けられたヒューズパターン304が溶断あるいは飛散する。これにより、フィルムコンデンサ1が短絡に至りにくくなる。
ここで、第1蒸着電極300は、第2蒸着電極400よりも厚みが小さくされることで、第2蒸着電極400よりも膜抵抗値が高くされている。これにより、ヒューズパターン304は、その膜抵抗値が高くなって感度が良くなり、分割電極303に異常電流が生じたときに溶断あるいは飛散しやすくなる。よって、本実施の形態によれば、フィルムコンデンサ1の短絡が、より一層生じにくくなるため、フィルムコンデンサ1の保安性を向上させることができる。
また、第2蒸着電極400には、第2端面電極40に接続される端部に、ヘビーエッジ部401が形成されているので、第2蒸着電極400と第2端面電極40とを強固に接続することができる。これにより、フィルムコンデンサ1の通電時(充放電時)に、大きな電流が流れても、第2蒸着電極400と第2端面電極40との接続が外れにくい。よって、第2蒸着電極400と第2端面電極40との接続が外れた部分で発熱が生じ、その熱で第1フィルム100および第2フィルム200が破損してしまう、ということを防止でき、耐電流性の向上が図れる。
さらに、第1蒸着電極300の端部電極301には、ヘビーエッジ部が形成されていない。このため、第2蒸着電極400におけるヘビーエッジ部401の近傍部402の厚みがヘビーエッジ部401の形成の影響を受けて大きくなったのと同様に、端部電極301の近傍部であるヒューズパターン304の厚みが大きくなる、というようなことが生じない。よって、ヒューズパターン304の膜抵抗値を十分に高くでき、ヒューズパターン304の感度を十分に高くできる。
<変更例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施の形態の他に、種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、第2蒸着電極400にヘビーエッジ部401が形成され、第1蒸着電極300にはヘビーエッジ部が形成されない。しかしながら、図3(a)に示すように、第1蒸着電極300の端部電極301にヘビーエッジ部305が形成されてもよい。この場合、ヘビーエッジ部305の形成の影響を受け、ヒューズパターン304は、ヘビーエッジ部305側の部分の厚みが少し大きくなり、膜抵抗値が少し高くなる。このため、上記実施の形態よりも、ヒューズパターン304の感度が低くなり得る。その反面、ヘビーエッジ部305が形成されることで、第1蒸着電極300と第1端面電極30との接続が強固となるので、耐電流性の向上が期待できる。
また、上記実施の形態では、第1フィルム100の一方(上側)のフィルム面100aに第1蒸着電極300が形成され、第2フィルム200の一方(上側)のフィルム面200aに第2蒸着電極400が形成された。しかしながら、図3(b)に示すように、第2フィルム200の一方(上側)のフィルム面200aに第2蒸着電極400が形成され、第2フィルム200の他方(下側)のフィルム面200bに第1蒸着電極300が形成されてもよい。この場合、フィルム面200bが、特許請求の範囲に記載の「第1フィルム面」に対応する。また、図3(c)に示すように、第2フィルム200の一方(上側)のフィルム面200aに第1蒸着電極300が形成され、第2フィルム200の他方(下側)のフィルム面200bに第2蒸着電極400が形成されてもよい。この場合、フィルム面200aが、特許請求の範囲に記載の「第1フィルム面」に対応し、フィルム面200bが、特許請求の範囲に記載の「第2フィルム面」に対応する。これら図3(b)および(c)の変更例では、第2フィルム200の幅寸法が第1フィルム100の幅寸法より大きくされる。さらに、図3(d)に示すように、第1フィルム100の一方(上側)のフィルム面100aに第2蒸着電極400が形成され、第2フィルム200の一方(上側)のフィルム面200aに第1蒸着電極300が形成されてもよい。この場合、フィルム面200aが、特許請求の範囲に記載の「第1フィルム面」に対応し、フィルム面100aが、特許請求の範囲に記載の「第2フィルム面」に対応する。なお、これら図3(b)ないし(d)の変更例において、図3(a)の変更例と同様、第1蒸着電極300の端部電極301にヘビーエッジ部305が形成されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、第1蒸着電極300と第2蒸着電極400は、それら厚みが変えられることにより、それらの膜抵抗値が変えられた。しかしながら、第1蒸着電極300と第2蒸着電極400は、これら電極を構成する金属の種類が変えられることにより、それらの膜抵抗値が変えられてもよい。
さらに、上記実施の形態では、コンデンサ本体10が、第1フィルム100と第2フィルム200とが巻回されることにより構成されるが、これに限られない。即ち、図1(a)ないし図2(c)において、第1フィルム100および第2フィルム200が巻回された状態のコンデンサ本体10に替えて、第1フィルム100および第2フィルム200が交互に積層された状態のコンデンサ本体10としてもよい。その場合、便宜上、第1端面電極30と第2端面電極40間を結ぶ方向を幅方向、これに垂直な方向を長手方向とする。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用されるフィルムコンデンサに有用である。
1 フィルムコンデンサ
10 コンデンサ本体
30 第1端面電極(端面電極)
40 第2端面電極(端面電極)
100 第1フィルム(フィルム)
100a フィルム面(第1フィルム面)
102 長手方向スリット部(第1スリット部)
103 幅方向スリット部(第2スリット部)
200 第2フィルム(フィルム)
200a フィルム面(第2フィルム面)
300 第1蒸着電極(第1電極)
301 端部電極
302 中央部電極
303 分割電極
304 ヒューズパターン(ヒューズ部)
400 第2蒸着電極(第2電極)
401 ヘビーエッジ部
本発明の態様に係るフィルムコンデンサは、第1フィルムおよび第2フィルムを、互いに重ねた状態で巻回または積層して構成されるコンデンサ本体と、前記コンデンサ本体の両端面にそれぞれ形成される第1端面電極と第2端面電極と、を備える。前記第1フィルムの一方の主面である第1フィルム面に第1電極が形成され、前記第1フィルムの他方の主面、または、前記第2フィルムの一方の主面である第2フィルム面に第2電極が形成される。ここで、前記第1電極は、前記第1フィルム面の長手方向に延びる第1スリット部によって、前記第1フィルム面の幅方向における一方の端部側に設けられる端部電極と、当該端部電極以外の部分である中央部電極とに分割され、前記中央部電極は、前記第1スリット部から前記第1フィルム面の他方の端部側へと延びる第2スリット部によって、前記第1フィルム面の長手方向に並ぶ複数の分割電極に分割される。また、前記複数の分割電極のそれぞれは、前記第1スリット部に設けられたヒューズ部を介して前記端部電極と接続されている。さらに、前記第2電極は、分割されていない。そして、前記第1電極は、前記第2電極よりも膜抵抗値が高
本実施の形態において、第1端面電極30および第2端面電極40が、特許請求の範囲に記載の「第1端面電極」および「第2端面電極」それぞれ対応する。また、第1フィルム100および第2フィルム200が、特許請求の範囲に記載の「第1フィルム」および「第2フィルム」それぞれ対応する。さらに、フィルム面100aが、特許請求の範囲に記載の「第1フィルム面」に対応する。さらに、長手方向スリット部102が、特許請求の範囲に記載の「第1スリット部」に対応する。さらに、幅方向スリット部103が、特許請求の範囲に記載の「第2スリット部」に対応する。さらに、フィルム面200aが、特許請求の範囲に記載の「第2フィルム面」に対応する。さらに、第1蒸着電極300が、特許請求の範囲に記載の「第1電極」に対応する。さらに、第2蒸着電極400が、特許請求の範囲に記載の「第2電極」に対応する。さらに、ヒューズパターン304が、特許請求の範囲に記載の「ヒューズ部」に対応する。
外装フィルム20は、コンデンサ本体10の外周面に複数回(複数ターン)巻かれる。これにより、コンデンサ本体10の外周面は、複数層の外装フィルム20で被覆され、コンデンサ本体10の傷つき、破損などが防止される。外装フィルム20の材質として、たとえば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などを挙げることができる。
第1フィルム100と第2フィルム200は、第1フィルム100が外側(下側)となり、第2フィルム200が内側(上側)となるように重ねられた状態で巻回される。第1フィルム100および第2フィルム200は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などの樹脂材料からなる透明な誘電体フィルムである。第1フィルム100と第2フィルム200は、ほぼ等しい幅寸法を有する。

Claims (3)

  1. 各フィルムの片側のフィルム面または一方のフィルムの両側のフィルム面である第1フィルム面および第2フィルム面にそれぞれ第1電極および第2電極を有する2つのフィルムを、互いに重ねた状態で巻回または積層することにより形成されるコンデンサ本体と、
    前記コンデンサ本体の両端面に形成される2つの端面電極と、を備え、
    前記第1電極は、前記第1フィルム面の長手方向に延びる、電極が存在しない第1スリット部によって、前記第1フィルム面の幅方向における一方の端部側に設けられる端部電極と、当該端部電極以外の部分である中央部電極とに分割され、
    前記中央部電極は、前記第1スリット部から前記第1フィルム面の他方の端部側へと延びる第2スリット部によって、前記第1フィルム面の長手方向に並ぶ複数の分割電極に分割され、
    前記各分割電極は、前記第1スリット部に設けられたヒューズ部を介して前記端部電極と接続されており、
    前記第2電極は、分割されていない電極とされ、
    前記第1電極は、前記第2電極よりも膜抵抗値が高い、
    ことを特徴とするフィルムコンデンサ。
  2. 請求項1に記載のフィルムコンデンサにおいて、
    前記第2電極は、前記端部電極側の端部とは反対側の端部に、当該端部以外の部分よりも厚みが大きなヘビーエッジ部を有し、
    前記第1電極の前記端部電極が、一方の前記端面電極に接続され、前記第2電極の前記ヘビーエッジ部が、他方の前記端面電極に接続される、
    ことを特徴とするフィルムコンデンサ。
  3. 請求項2に記載のフィルムコンデンサにおいて、
    前記端部電極は、前記中央部電極および前記ヒューズ部と厚みが略等しい、
    ことを特徴とするフィルムコンデンサ。
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