JPWO2019116573A1 - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

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Abstract

圧縮空気を使って工具ホルダ(30)の着座確認を行う工作機械の主軸装置(10)であって、工具ホルダ(30)のフランジ端面が密接する先端面(18)を有する主軸(12)と、工具ホルダのフランジ端面によって覆われるように、主軸の先端面(18)に形成された環状凹部(25)と、環状凹部に連通し、環状凹部に対して圧縮空気を供給する空気供給流路(21)と、空気供給流路に空気を供給する圧縮空気源(23)と、空気供給流路内の圧縮空気の圧力を検出する圧力検出器(22)とを具備し、環状凹部(25)が、第1部分(25a)と、第1部分よりも深い第2部分(25b)とを有し、空気供給流路は、第2部分(25b)に開口する、工作機械の主軸装置(10)。

Description

本発明は、工作機械の主軸装置に関する。
マシニングセンタのような工作機械では、工具の自動交換に際して、工具ホルダが主軸に対して正しく装着されたか否かを確認する着座確認が行われる。着座確認は、従来、工具ホルダのフランジの後端面が密接する主軸の先端面に圧縮空気の出口を設け、圧縮空気を主軸内部から空気供給流路を通して供給し、その空気供給流路内の空気の圧力を検知することによって行われている。つまり、工具ホルダのフランジの後端面と主軸の先端面とが密接している場合には、それら二つの面の間から漏れ出る空気量は微小量であるので、空気供給流路の圧力が所定の値まで短時間で高まり、その結果、適正な着座であると判定される。これに対して、工具ホルダのフランジの後端面と主軸の先端面との間に切りくずのような異物が挟まれることによってそれら二つの面が密接しない場合には、漏れ出る空気量が多くなって空気供給流路の圧力が所定の値まで上がらないので、不適正な着座であると判定される。
特許文献1は、上述したような圧縮空気を利用した着座確認を行うことができるクランプ装置を記載している。特許文献1のクランプ装置では、必要十分な空気量を主軸の先端面に供給することをねらって、主軸の着座面に、円弧状あるいは環状の溝が形成されて、その溝に空気供給流路の出口が開口する。
特開2017−159383号公報
特許文献1に示されるような環状の溝の深さを浅くすることによって、薄い異物の検出も比較的短時間で可能になるが、異物による空気供給流路の出口の閉塞という問題が起きやすくなることが本発明の発明者によって見出された。空気供給流路の出口が閉塞されると、空気供給流路内の圧力は、着座が正常な場合とほぼ同等の値にまで高まるので、異物が介在するにも拘らず、制御装置は、着座が適正に行われたと誤判定する可能性がある。これに対して、環状の溝の深さをより深くすることによって、異物によって空気供給流路の出口が塞がれるという問題は起こり難くなる一方で、薄い異物の検出に要する時間が延びることが本発明の発明者によって見出された。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、着座確認に要する時間を延ばすことなく着座確認の信頼度を高めることのできる工作機械の主軸装置を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、圧縮空気を使って工具ホルダの着座確認を行う工作機械の主軸装置であって、工具ホルダのフランジ端面が密接する先端面を有する主軸と、工具ホルダのフランジ端面によって覆われるように、主軸の先端面に形成された環状凹部と、環状凹部に連通し、環状凹部に対して圧縮空気を供給する空気供給流路と、空気供給流路に空気を供給する圧縮空気源と、空気供給流路内の圧縮空気の圧力を検出する圧力検出器とを具備し、環状凹部は、第1部分と、第1部分よりも深い第2部分とを有し、空気供給流路は、第2部分に開口する、工作機械の主軸装置が提供される。
本発明によると、空気供給流路に圧縮空気を供給することにより工具ホルダの主軸に対する着座確認を行う際に、従来は互いにトレードオフの関係にあった、厚さの薄い異物でも短時間で検知可能になるという効果と、空気供給流路の出口を覆う異物によって出口が塞がれ難くなるという効果を両立させることが可能になる。したがって、本発明によると、着座確認に要する時間を延ばすことなく着座確認の信頼度を高める工作機械の主軸装置を提供することが可能になる。
本発明の実施形態による主軸装置の縦断面図(A)と先端面図(B)である。 図1の縦断面図(A)の要部の拡大図であるが、この図にはクランプされた工具ホルダが追加されている。 主軸装置の主軸の先端面を模式的に示す先端面図(A)と、(A)における切断線X〜Xに沿う主軸の模式的な縦断面図(B)である。 工具ホルダの着座確認のフロー図である。 工具ホルダを主軸装置の主軸にクランプしたときの空気供給流路内の空気圧力の時間的な変化を示すグラフである。 本発明の実施形態による主軸装置の第1の変形例の主軸の先端面を模式的に示す先端面図(A)と、(A)における切断線X〜Xに沿う主軸の模式的な縦断面図(B)である。 本発明の実施形態による主軸装置の第2の変形例の主軸の先端面を模式的に示す先端面図(A)と、(A)における切断線X〜Xに沿う主軸の模式的な縦断面図(B)である。 本発明の実施形態による主軸装置の第3の変形例の主軸の先端面を模式的に示す先端面図(A)と、(A)における切断線X〜Xに沿う主軸の模式的な縦断面図(B)である。 本発明の第1の関連技術による主軸装置の主軸に工具ホルダをクランプしたときの空気供給流路内の空気圧力の時間的な変化を示すグラフである。 本発明の第2の関連技術による主軸装置の主軸に工具ホルダをクランプしたときの空気供給流路内の空気圧力の時間的な変化を示すグラフである。
本発明の実施形態による工作機械の主軸装置10について図1〜図5を参照して以下に説明する。図1の(A)は、本発明の実施形態による工作機械の主軸装置(以下、単に「主軸装置」と呼ぶことがある)10の主要部の模式的な縦断面図に空気供給回路を付加した図であり、図1の(B)は主軸装置10の先端面18を示す端面図である。以下の説明では、工作機械は立形のマシニングセンタであるが、主軸装置10が、例えば横形のマシニングセンタ等のその他の工作機械の主軸装置10であってもよいことは明らかであろう。
主軸装置10は、工作機械のコラム(図示せず)によってZ軸方向に移動可能に支持された支持体11と、Z軸方向に延びる回転軸線Rzを中心に回転する主軸12と、支持体11と主軸12との間に配置されて主軸12を回転可能に支持する複数の軸受13と、主軸12の内部に配置されたドローバー14と、ドローバー14と工具ホルダ30との間に配置されたコレット15と、ドローバー14をZ軸方向上方に付勢する複数の皿バネ16と、ドローバー14をZ軸方向下方に押圧する図示しないアクチュエータ等を具備している。本実施形態における主軸装置10は、その主軸12に対して工具ホルダ30を二面拘束方式によってクランプする。
図2は、図1の(A)を拡大した図と同様の図であるが、そこでは主軸12に工具ホルダ30がクランプされている。図2における工具ホルダ30は、切削加工用の回転工具40が公知の方法で固定された状態の縦断面図として示されるが、内部の構造は示されず輪郭のみが示される。工具ホルダ30は、ここでは二面拘束タイプのものであるので、テーパー状のシャンク部31と、回転軸線Rzに直交する位置決め面を形成するフランジ部32とを有する。工具ホルダ30の主軸12へのクランプは、よく知られているように、工具ホルダ30のシャンク部31が主軸12に設けられた対応するシャンク挿入孔17に挿入されると、工具ホルダ30のシャンク部31の外周面とシャンク挿入孔17の内周面とが密接して、さらに工具ホルダ30のフランジ部32の位置決め面、即ち後端面が主軸12の先端面18に密接するまで、工具ホルダ30がドローバー14によって上方に引き上げられることによって行われる。また、工具ホルダ30の交換中には、前述の互いに密接する面に対して、そこに付着している可能性のある切りくず等の異物を洗い流すために、クーラントが、図示されないクーラント噴出口から吹き付けられる。
本実施形態の主軸装置10は、着座確認を行うために、主軸12の先端面18に内部より圧縮空気を供給する空気供給流路21と、空気供給流路21の圧力を検出する圧力検出器22と、圧縮空気源23と、制御装置24と、空気供給流路21を開閉する図示しない電磁弁とをさらに具備している。空気供給流路21は、圧縮空気源23から支持体11までの管路部分21aと、支持体11の内部に形成された支持体内部分21bと、主軸12の内部に形成された主軸内部分21cとから構成されている。空気供給流路21の出口21dは主軸内部分21cの出口21dとして形成される。空気供給流路21の出口21dは、回転軸線Rzを中心として主軸12の先端面18に形成された環状凹部25の中に開口している。環状凹部25は、図1の(B)に示され、より詳しくは、模式的な説明図である図3に示される。
本実施形態の主軸装置10は、主軸12が停止するときには、空気供給流路21の支持体内部分21bの出口と主軸内部分21cの入口とが、角度的に位置合わせされるように、主軸12の回転角度が制御装置24によって制御される。さらに、図示しないが、主軸12が静止しているときには、空気供給流路21の支持体内部分21bの出口と主軸内部分21cの入口とが密接される一方で、主軸12の回転中には分離されるように構成される実施形態も可能である。その場合には、空気供給流路21の支持体内部分21bの出口を含んだ流路部分が、回転軸線Rzに直交する方向に進退可能なプランジャ(図示せず)内に形成され、プランジャは、主軸12の回転中は後退し、主軸12が停止すると前進して主軸12に接触するように作動される。
次に、主軸12の先端面18に形成される環状凹部25について図3を参照して説明する。図3の(A)は主軸12の先端面18を模式的に示す図であり、(B)は(A)において円周方向に延びるX〜X切断線による湾曲した断面を平面に展開した断面図である。環状凹部25は、工具ホルダ30が主軸12に装着されたときに、工具ホルダ30のフランジ部32の後端面によって完全に覆われるように形成されている。環状凹部25は、比較的に浅い第1部分25aと、第1部分25aよりも深い第2部分25bとを有する。第2部分25bの底面には空気供給流路21の直径1.5mmの出口21dが開口している。本実施形態では、第1部分25aの深さDが0.3mmであるのに対して、第2部分25bの深さDは0.5mmである。第1部分25a及び第2部分25bの幅Wは共に1.8mmである。ただし、第1部分25aと第2部分25bの幅Wが異なる実施形態も可能である。
図3の実施形態では、第1部分25aは第2部分25bよりも相当に広い約5倍の平面視の面積を有している。これは、環状凹部25の深さが深いと、後述するように、特に厚さの薄い異物が介在した場合の検出時間あるいは判定時間が延びることが本発明の発明者によって見出されているからである。換言すると、相対的に深い第2部分25bの面積を減らした方が判定時間の短縮が可能になるからである。
次に、本発明の実施形態による主軸装置10がどのように着座確認を行うかについて図4のフロー図を参照して説明する。
着座確認の工程は、主軸12が工具ホルダ30をクランプすることによって開始される(S10)。なお、本実施形態では、圧縮空気は、着座確認の工程が開始される前から供給され続けている。
次に、その状態で所定の待機時間だけ待機する。前記所定の待機時間は、検出目標とする最小の切りくずの厚さ等に応じて定められる(S20)。
次に、制御装置24は、圧力検出器22によって検出された空気供給流路21内の空気圧力が所定のしきい値を超えているか否かを判定する(S30)。
そして、検出された圧力が所定のしきい値以下であれば、制御装置24は、着座が不適正であると判定してアラームを発出する(S40)。
一方、検出された圧力が所定のしきい値を超えていれば、制御装置24は、着座が適正に行われたと判定し(S50)、着座確認工程及び工具交換工程を終了する(S60)。
ここで、本発明の主軸装置10の作用効果をより詳しく説明する前に、本発明の第1及び第2の関連技術による主軸装置(図示せず)における環状凹部の作用効果について図9及び図10のグラフを参照して説明する。なお、本発明の第1および第2の関連技術による主軸装置は、その環状凹部の構成だけが本願発明の実施形態による主軸装置10と異なるものであるので、作図は省略される一方で、その構成要素の参照符号は主軸装置10のものが援用される。
図9は、本発明の第1の関連技術による主軸装置の主軸12に工具ホルダ30を着座させてクランプしたときに検出された空気供給流路21内の空気圧力の時間的変化を示すグラフである。縦軸の圧力は圧力検出器22により検出された圧力である。図9の(A)はグラフの全体を示し、(B)は(A)の相対的に高圧の領域の拡大図である。第1の関連技術による主軸装置は、主軸12の先端面18に形成される環状凹部25に第2部分25bが設けられていない、つまり第1部分のみからなることにおいて本発明の実施形態による主軸装置10と異なっている。空気供給流路21の出口21dは環状凹部25の底面に開口している。また、環状凹部25の深さは0.5mmで形成されている。
図9中の6本のグラフ線は下記の6種類の条件、すなわち
(a)異物を挟まない密着状態のとき
(b)厚さ10μm、幅12mmの鉄の板を空気供給流路21の出口21dを覆い且つ環状凹部25を跨ぐように主軸12の先端面18に付着させたとき
(c)厚さ10μm、幅12mmの鉄の板を空気供給流路21の出口21dから180度反対側で環状凹部25を跨ぐように主軸12の先端面18に付着させたとき
(d)厚さ20μm、幅12mmの鉄の板を空気供給流路21の出口21dから180度反対側で環状凹部25を跨いで主軸12の先端面18に付着させたとき
(e)厚さ約50μm、幅約3mmのアルミ合金の切りくずを空気供給流路21の出口21dの近くに、ただし出口21dは覆わないように、環状凹部25を跨いで主軸12の先端面18に付着させたとき
(f)厚さ約50μm、幅約3mmのアルミ合金の切りくずを空気供給流路21の出口21dを覆うように、環状凹部25を跨いで主軸12の先端面18に付着させたとき、に対応している。なお、本明細書では、切りくずの厚さとは、切りくずの曲がりや反りを含めた厚さを指している。
図9からは、圧力は、工具ホルダ30が主軸12に着座してクランプされることによって急激に立ち上がり、約0.3〜0.4秒でほぼ安定することがわかる。圧力は、工具ホルダ30が主軸12に適正に着座され、工具ホルダ30のフランジ後端面と主軸12の先端面18とが密着状態にある条件(a)の場合が最も高く、前記二つの面の間に介在する異物の厚さが厚い条件(e)の場合が最も低い。異物の厚さが厚く、それが空気供給流路21の出口21dを覆う条件(f)の場合は、圧力はやや高くなるがしきい値に達しないので、その異物の存在は検出される。
一方、異物の厚さが薄く、それが空気供給流路21の出口21dから遠く離れた場所で前記二つの面の間に介在する条件(c)の場合は、圧力は、一旦はしきい値を超えて密着状態(a)とほぼ等しい値まで高まるものの、約2.6秒後にしきい値以下に低下し、したがって、異物の存在が検出される。しかしながら、このように正しい検出結果が得られるまで約2.6秒を要するので、前述の待機時間はマージンをプラスして、例えば3秒に設定されるかもしれない。この3秒の待機時間は、工具交換頻度の高い工作機械のユーザーにとっては実用的な値ではなく短縮が望まれる値である。なお、条件(c)の場合に一旦圧力が高まるのは、環状凹部25内に存在するクーラントが影響しているものと考えられる。つまり、環状凹部25内に存在するクーラントが空気の流れを阻害することによって圧力が一時的に高まるが、クーラントが圧縮空気によって環状凹部25から押し出されるにつれて圧力が低下するものと考えられる。
次に、第2の関連技術による主軸装置の作用効果について図10を参照して説明する。第2の関連技術において主軸12に形成される環状凹部25もやはり第2部分25bを有さず第1部分からのみなるものである。環状凹部25の深さは第1の関連技術においては0.5mmであったが、第2の関連技術における環状凹部25の深さは0.3mmである。それ以外の構成は第1の関連技術に等しい。図10は図9と類似のグラフであり、条件(a)〜(f)も同一である。
図10においては、図9とは異なって、条件(c)の場合も圧力はしきい値を超えることはない。したがって、薄い10μmの異物が介在することを短時間で、例えば、待機時間を約0.5秒まで短縮しても、判定可能になる。その一方で、図10においては、空気供給流路21の出口21dを覆うように厚さ約50μmのアルミ合金の切りくずを付着させる条件(f)の場合、異物が挟み込まれているにも関わらず圧力はしきい値を超えて安定する。これは、環状凹部25の深さよりも厚いアルミ合金の切りくずが空気供給流路21の出口21dに押し付けられてそれを塞ぐためである。その結果、制御装置24は着座が適正に行われたと誤認するという問題が生じる。
次に、本発明の実施形態による主軸装置10における圧力の上昇について、図9、図10と類似の図5を使って説明する。主軸装置10の主軸12の先端面18の環状凹部25は、前述したとおり、深さDが0.3mmの第1部分25aと、比較的小面積であるが第1部分25aよりも深い深さDが0.5mmの第2部分25bであって、空気供給流路21の出口21dが開口する第2部分25bとから構成されている。図5によると、第1の関連技術の場合に問題であった条件(c)の場合にも圧力はしきい値を超えることはなく、したがって異物の介在があることが短時間で判定できる。また、第2の関連技術の場合に問題であった条件(f)の場合にも圧力はしきい値を超えることはなく、したがって着座が適正に行われたと誤認されることはない。
このように、本発明の実施形態による主軸装置10によると、従来互いにトレードオフの関係にあった、厚さの薄い異物でも短時間で検知可能になるという効果と、空気供給流路21の出口21dを覆う異物によって前記出口21dが塞がれ難くなるという効果を両立させることが可能になる。これは、本発明によると、環状凹部25に第2部分25bを設けることによって空気供給流路21の出口21dが塞がれ難くなるので、第1部分25aを浅くすることが可能になるためである。
次に、本発明の実施形態による主軸装置10の複数の変形例について以下に説明する。これら変形例では、主軸12の環状凹部の第2部分の形態が前述した実施形態におけるものと異なっている。
最初に第1の変形例の環状凹部125について図6を参照して説明する。図6の(A)は主軸12の先端面18を模式的に示す図であり、(B)は(A)において円周方向に延びるX〜X切断線による湾曲した断面を平面に展開した断面図である。ここでは、環状凹部125の第2部分125bの深さは、図6の(B)に示されるように、空気供給流路21の出口21dへ近づくにつれて次第に深くなる。
第2の変形例では、環状凹部225の第2部分225bは、図7の(A)及び(B)に示されるように、空気供給流路21の出口21dへ近づくにつれて深くなるように階段状に形成される。図7では第2部分225bに1つの段が形成されているが、そこに複数の段が形成されてもよい。
第3の変形例では、環状凹部325の第2部分325bは、図8の(A)及び(B)に示されるように、空気供給流路21の出口21dを取り囲む円形の凹部として形成される。
前述の第1〜第3の変形例が組み合わされた変形例も可能である。例えば、第1の変形例と第3の変形例とを組み合わせ、円形の凹部が、空気供給流路21の出口21dに近づくにつれて次第に深くなる切頭円錐状の凹部として形成されてもよい。
前述の実施形態の主軸装置10においては、圧縮された空気が利用されて着座確認が行われたが、空気以外の圧縮された気体、例えば、窒素、アルゴン、二酸化炭素等が利用される実施形態も本発明において可能である。
10 主軸装置
12 主軸
18 主軸先端面
21 空気供給流路
21d 空気供給流路の出口
22 圧力検出器
25 環状凹部
25a 第1部分
25b 第2部分
30 工具ホルダ
32 工具ホルダのフランジ

Claims (6)

  1. 圧縮空気を使って工具ホルダの着座確認を行う工作機械の主軸装置において、
    前記工具ホルダのフランジ端面が密接する先端面を有する主軸と、
    前記工具ホルダのフランジ端面によって覆われるように、前記主軸の先端面に形成された環状凹部と、
    前記環状凹部に連通し、前記環状凹部に対して前記圧縮空気を供給する空気供給流路と、
    前記空気供給流路に空気を供給する圧縮空気源と、
    前記空気供給流路内の前記圧縮空気の圧力を検出する圧力検出器と、を具備し、
    前記環状凹部は、第1部分と、前記第1部分よりも深い第2部分とを有し、前記空気供給流路は、前記第2部分に開口することを特徴とした、工作機械の主軸装置。
  2. 前記空気供給流路の前記第2部分は、前記第1部分よりも小さい平面視の面積を有する、請求項1に記載の工作機械の主軸装置。
  3. 前記環状凹部の前記第2部分は、前記空気供給流路の前記出口に近づくにつれて次第に深くなるように形成されている、請求項1に記載の工作機械の主軸装置。
  4. 前記環状凹部の前記第2部分は、前記空気供給流路の前記出口へ近づくにつれて深くなるように階段状に形成されている、請求項1に記載の工作機械の主軸装置。
  5. 前記環状凹部の前記第2部分は、前記空気供給流路の前記出口を取り囲む凹部として形成されている、請求項1に記載の工作機械の主軸装置。
  6. 前記空気供給流路の前記出口が前記環状凹部に一つ形成されている、請求項1に記載の工作機械の主軸装置。
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