JP5660175B2 - 内径加工工具および内径加工方法 - Google Patents

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本発明は、回転する被削材に形成された加工孔の内周面を切削加工する内径加工工具および内径加工方法に関するものである。
このような内径加工工具としては、例えば特許文献1に、加工孔の内周面に溝入れ加工を行うものとして、工具本体の中心軸線に対する径方向外周側に突出するサポート部に溝入れインサートが着脱可能に装着されて切刃部とされたものが記載されている。ここで、この特許文献1に記載の内径加工工具では、上記溝入れインサートの着座面が載置されるサポート部の載置面に凹溝が形成されていて、この凹溝と着座面とによって形成される噴出孔を介してクーラント(切削液)を加工孔の内周面に供給し、インサートの切刃や該切刃による環状溝の切削部位の冷却や潤滑を図るようにしている。
特開平7−237006号公報
しかしながら、このような内径加工工具、および該工具を用いた内径加工方法では、クーラントは、切刃部の切刃に連なる逃げ面の直下から上記環状溝内に供給されることになって、被削材の回転に伴い切刃から略1周したところで上記切削部位に供給されることになる。このため、こうして1周する間に、クーラントが飛散して十分に切削部位に行き渡らなかったり、クーラントが加熱されて切刃の冷却効果が損なわれてしまったりするおそれがある。
また、上記内径加工工具では上述のように溝入れインサートの着座面が載置される載置面に凹溝を形成して、この凹溝と着座面とによって形成される噴出孔からクーラントを噴出しているため、この噴出孔の大きさ(凹溝の幅)を載置面や着座面よりも大きくすることはできず、十分な量のクーラントを供給することが困難となる。さらに、載置面に凹溝が形成されることによってインサートの着座面積が削減されるとともに、この載置面とインサート着座面との間に潤滑性を有するクーラントが染み込むおそれもあって、インサートの着座安定性を損なうおそれもある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、たとえインサート着脱式の工具であってもインサート着座安定性を損なったりすることなく、十分な量のクーラントを確実に切削部位に行き渡らせて冷却効果や潤滑効果の向上を図ることが可能な内径加工工具および内径加工方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の内径加工工具は、回転軸線回りに回転される被削材の上記回転軸線を中心に形成された加工孔に挿入されて、上記加工孔の内周面を加工する内径加工工具であって、軸状に延びる工具本体の先端部に、この工具本体の中心軸線に対する径方向外周側に突出する切刃部が設けられるとともに、該工具本体の周方向においてこの切刃部が突出する位置から離れた位置には、上記中心軸線に直交するとともに上記切刃部が突出する突出方向に沿った軸直交平面に対してクーラントを噴出する一方のクーラント穴が、上記中心軸線に対する径方向において上記切刃部の突出方向とは異なる方向を向いて開口させられているとともに、突出する上記切刃部の基端側には、上記突出方向側に向けて延びる他方のクーラント穴が開口させられており、上記工具本体は、ホルダと、このホルダの先端部に着脱可能に取り付けられるヘッド部材とから構成され、上記切刃部は上記ヘッド部材に設けられるとともに、上記他方のクーラント穴は、上記ホルダの先端面に開口し、該先端面において上記突出方向に延びるように形成された凹溝を介して、上記ホルダの先端部の上記突出方向を向く側面に開口させられていることを特徴とする。
また、本発明の内径加工方法は、このように構成された内径加工工具を、回転軸線回りに回転される被削材の上記回転軸線を中心に形成された加工孔に挿入して、上記切刃部が突出する突出方向に切り込ませることにより、上記加工孔の内周面を加工する内径加工方法であって、上記工具本体の周方向において上記切刃部が突出する位置から離れた位置に開口する上記一方のクーラント穴から、上記中心軸線に直交するとともに上記切刃部の突出方向に沿った上記軸直交平面に対して、上記中心軸線に対する径方向において上記切刃部の突出方向とは異なる方向に向けてクーラントを噴出させるとともに、突出する上記切刃部の基端側に上記突出方向側に向けて延びるように開口する上記他方のクーラント穴からもクーラントを噴出させて、上記加工孔の内周面に供給することを特徴とする。
このように、回転する被削材に形成された加工孔の内周面を、内径加工工具の径方向外周側に突出する切刃部によって加工すると、この内周面には、工具本体の中心軸線に直交するとともに切刃部の突出方向に沿った上記軸直交平面との交差稜線に沿うようにして、該内周面から凹んだ溝が形成されることになる。そこで、本発明の内径加工工具および内径加工方法においては、この軸直交平面に向けてクーラントを噴出して遠心力で上記溝内に保持することにより、内径加工工具の上記一方のクーラント穴が、工具本体の周方向において切刃部が突出する位置から離れた位置に、上記中心軸線に対する径方向において切刃部の突出方向とは異なる方向を向いて開口させられていて、かかる位置からこの異なる方向にクーラントが噴出されても、被削材の回転によってクーラントを確実に切削部位に行き渡らせることができる。
従って、このように上記一方のクーラント穴が、切刃部の突出する位置から離れた位置に、切刃部の突出方向とは異なる方向に開口させられることにより、本発明によれば、たとえ切刃部が溝入れ等のインサートを工具本体に着脱可能に装着して構成されるものであっても、この溝入れインサートの着座面や該着座面が載置される載置面によって一方のクーラント穴の大きさが制限を受けたりすることがなく、十分な供給量でクーラントを噴出させることができる。また、この一方のクーラント穴を形成することによって切刃部の強度が損なわれたり、溝入れインサートを装着する場合にその着座安定性が損なわれたりすることもない。さらに、本発明では、このような一方のクーラント穴に加えて、他方のクーラント穴が、突出する切刃部の基端側に開口するように形成されており、この他方のクーラント穴からもクーラントが噴出させられるので、一層の潤滑、冷却効果の向上を図ることができる。
ここで、本発明の内径加工工具において、上記一方のクーラント穴は、上記中心軸線に沿って上記切刃部の突出方向に直交する軸平行平面を挟んで、上記工具本体の周方向において該切刃部とは反対側に開口させられているのが望ましい。内径加工工具を被削材の加工孔に挿入して切刃部の突出方向に切り込ませると、この突出方向に直交する軸平行平面を挟んで切刃部と反対側には、切込み量に応じた間隔が工具本体と加工孔の内周面との間に広がるので、加工穴内周面に形成される上記溝に向けて、この間隔部分を通して確実にクーラントを噴出して該溝に保持させることができる。
また、特にこのような場合には、上記一方のクーラント穴は、上記中心軸線に沿って上記切刃部の突出方向に直交する軸平行平面に対し、上記軸線に対する径方向において上記切刃部の突出方向とは反対向きに開口させられているのが望ましい。この一方のクーラント穴が切刃部の突出方向と反対向きに開口していれば、クーラントが加工孔の内周面に供給されてから被削材の回転によって切刃部による切削部位に到達するまでを、最大でも被削材の回転の3/4周程度に抑えることができるので、クーラントの飛散や加熱を抑制することが可能となる。
さらに、上記一方のクーラント穴は、上記軸直交平面に対して斜交する方向に上記クーラントを噴出するように形成されるのが望ましく、これにより、工具本体の中心軸線方向における切刃部と一方のクーラント穴開口部の位置も異なる位置とすることができるので、切刃部の位置においてこの一方のクーラント穴が開口することにより工具本体の剛性が損なわれたりするのも防ぐことができる。さらにまた、上記切刃部が、上記回転軸線を中心に連続して1周する環状溝を上記加工孔の内周面に形成する溝入れ切刃部であれば、噴出させられたクーラントを上記環状溝により確実に保持して切削部位に行き渡らせることができる。
以上説明したように、本発明によれば、切刃部の強度やインサートを取り付けたときの安定性を損なったりすることなく、十分な量のクーラントを確実に切削部位に行き渡らせて冷却効果や潤滑効果を向上させることができ、これにより切削抵抗の低減を図るとともに切刃部の寿命を延長して安定的かつ円滑な内径加工を促すことが可能となる。
本発明の内径加工工具の第1の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す実施形態の平面図である。 図1に示す実施形態を他方の側面14側から見た側面図である(他方のクーラント穴17Bは図示が略されている。)。 図1に示す実施形態を一方の側面13側から見た側面図である。 図1に示す実施形態を中心軸線O方向先端側から見た図である。 図1に示す実施形態を中心軸線O方向後端側から見た図である。 図1に示す実施形態により内径加工を行う場合の本発明の内径加工方法の一実施形態を説明する(a)工具本体1の中心軸線O方向先端側から見た図、(b)工具本体1を平面視に見た図である。 図1に示す実施形態により内径加工を行う場合の本発明の内径加工方法の一実施形態を説明する(a)工具本体1の中心軸線O方向先端側から見た図、(b)工具本体1を平面視に見た図である。 図1に示す実施形態により内径加工を行う場合の本発明の内径加工方法の一実施形態を説明する(a)工具本体1の中心軸線O方向先端側から見た図、(b)工具本体1を平面視に見た図である。 本発明の内径加工工具の第1の実施形態に対する参考例を示す斜視図である。 図10に示す参考例の平面図である。 図10に示す参考例を他方の側面14側から見た側面図である(他方のクーラント穴17Bは図示が略されている。)。 図10に示す参考例を一方の側面13側から見た側面図である。 図10に示す参考例を中心軸線O方向先端側から見た図である(他方のクーラント穴17Bは図示が略されている。)。 図10に示す参考例を中心軸線O方向後端側から見た図である。
図1ないし図6は本発明の内径加工工具の第1の実施形態を示すものであり、図7ないし図9はこの第1の実施形態の内径加工工具を用いた本発明の内径加工方法の一実施形態を説明するものである。本実施形態の内径加工工具において、その工具本体1は、中心軸線Oを中心とした外形が略円柱状をなすホルダ10と、このホルダ10の先端部(図2、図4において左側部分、図3においては右側部分)に着脱可能に取り付けられるヘッド部材20とから構成されるとともに、このヘッド部材20にさらに着脱可能に切削インサート30が取り付けられて、上記中心軸線Oに対する一の半径方向(図2における下方向、図5においては右方向、図6においては左方向)を突出方向として突出する切刃部40が構成されている。
ホルダ10は鋼材等から形成されていて、その後端部(図2、図4において右側部分、図3においては左側部分)が円柱状のままのシャンク部11とされ、ただしその上下部には中心軸線Oに平行かつ互いにも平行で上記突出方向に沿った一対の平坦な切欠面12が形成されている。そして、これらの切欠面12によって回り止めされた状態でシャンク部11が保持されることにより、当該ホルダ10は工作機械に固定される。
また、このホルダ10の先端部は、上記中心軸線Oに垂直で上記切欠面12に平行な2方向(図2における上下方向、図5、図6における左右方向)のうち上記突出方向側を向く一方の側面13が、シャンク部11の外径よりも内周側に大きく切り欠かれるように形成されるとともに、この側面13以外の、中心軸線Oを挟んで上記突出方向とは反対側を向く他方の側面14と、上下面15、16とは、該一方の側面13よりは中心軸線Oに対して大きな径で、ただしシャンク部11の外径よりは僅かに小さくなるような外径とされている。
なお、このホルダ10先端部の上面15には、先端側に向かうに従い僅かに下面16側に向かうように緩やかに傾斜する傾斜面15Aが形成されるとともに、この傾斜面15Aとホルダ10の先端面との交差稜線部には、この傾斜面15Aよりも急勾配でさらに先端側に向かうに従い下面16側に傾斜する底面を有する座ぐり部15Bが先端側に開口するように形成されていて、この座ぐり部15Bの底面には図示されないネジ孔が垂直に形成されている。また、上記他方の側面14のシャンク部11側には、上記中心軸線O方向に延びる楕円球面状に凹んだ有底の窪み(ディンプル)14Aが形成されている。
さらに、このホルダ10の先端面は、その下面16側に凸部16Aが形成されている以外は中心軸線Oに垂直な平坦面とされるとともに、この先端面と上記一方の側面13と下面16とが交差する角部には、側面13から一段凹むようにして上記切欠面12に垂直な方向(図4〜6における上下方向)に延びる凹部16Bが形成されている。なお、上記一方の側面13は、この凹部16Bが形成された先端側においては中心軸線Oに平行で切欠面12に対しては垂直な方向に延びる平坦面とされるとともに、これよりも後端側のシャンク部11との間の部分は、シャンク部11の半径よりも大きな半径をなして上記突出方向側に僅かに膨らむ円筒面状とされている。
また、ヘッド部材20は鋼材等よりなり、外形平板状の本体21の下側縁にホルダ10先端面の上記凸部16Aが嵌り込むL字状の凹部21Aが形成されるとともに、該本体21の一側面には、上記凹部16Bに嵌り込む長方形板状の凸部21Bが垂直に突出するように一体に形成された構成とされている。そして、このように凹部21Aに凸部16Aを、凹部16Bに凸部21Bを嵌り込ませるようにして上記一側面をホルダ10先端面に密着させ、先端側から中心軸線O方向に本体21に挿通された2つの取付ネジ22Aと、上記突出方向側から長方形板状の上記凸部21Bに垂直に挿通された2つの取付ネジ22Bとが、ホルダ10先端部に形成された図示されないネジ孔にねじ込まれることで、ヘッド部材20は、その本体21の厚さ方向を中心軸線O方向に向けて、このホルダ10先端部に取り付けられて固定される。
こうして取り付けられたヘッド部材20の本体21には、ホルダ10の中心軸線O周辺から上記突出方向側に延びるスリット状のインサート取付座23が、本体21を上記厚さ方向に貫通して該突出方向側に開口するように形成されている。従って、このようなインサート取付座23によって本体21は、上記凸部21Bを含んで取付ネジ22A、22Bが挿通される下顎部24と、この下顎部24に上記突出方向とは反対側で接続させられるとともにインサート取付座23を挟んで対向配置される上顎部25とに分けられることになる。
上顎部25は、その突出方向側を向く面が、下顎部24側に向かうに従いこの突出方向側に向けて漸次突出するような凹曲面状に形成されており、ただしその突端は、中心軸線Oに対する径方向において、シャンク部11がなす円柱の外径よりも内側に位置するようにされている。これに対して、下顎部24の突出方向側を向く面は、中心軸線Oを中心とした略凸円弧面をなすように形成されていて、しかもこの凸円弧の半径はシャンク部11がなす円柱の半径よりも大きくされて上記突出方向に突出させられている。なお、これら上下顎部24、25の突出した部分の中心軸線O方向の厚さは、後述する切削インサート30の切刃31の長さより小さくされる。
また、上顎部25の上面には、ヘッド部材20がホルダ10先端部に取り付けられた取付状態で、上記座ぐり部15Bの底面とともに円形をなす底面を有する座ぐり部25Aが形成されており、ただしこの座ぐり部25A側の底面は上記座ぐり部15B側の底面よりも一段突出するように段差を持たされている。さらに、この上顎部25におけるホルダ10先端面と密着させられる上記一側面には、この一側面から凹むとともに上記突出方向側に向けて延びて、上顎部25の突出方向側を向く上記凹曲面の基端側に開口する断面U字状の凹溝25Bが形成されている。
このような上下顎部24、25の間に形成されるインサート取付座23は、これら下顎部24と上顎部25との互いに対向する上下面が上記突出方向側からみてそれぞれ凸V字状に形成されるとともに、この突出方向とは反対側のインサート取付座23の奥には、突出方向側を向く当接面がこれら上下面間に形成されている。さらに、この当接面から突出方向の反対側に向けては、インサート取付座23の間隔よりも小さな間隔の幅のスリット23Aが、本体21の突出方向とは反対側を向く側面には達することなく、上下顎部24、25の接続部26が残されるように形成されている。
ここで、このスリット23Aは、図5に示すように上記突出方向とは反対側に向けて上顎部25側に曲折しつつ、この突出方向とは反対側で上記取付ネジ22Aの1つが挿通される本体21の挿通孔と同軸の円弧状をなして延びるように形成されている。なお、このスリット23Aがなす円弧の中心角は20°〜50°の範囲とされるのが望ましい。また、このスリット23Aと本体21の突出方向反対側を向く側面との間に残される上記接続部26は、その肉厚(スリット23Aがなす円弧に沿った方向の厚さ)が、中心軸線O方向にホルダ10の後端側に向かうに従い漸次大きくなるようにされている。
また、このヘッド部材20の本体21には、上記一側面とは反対の、ホルダ10に取り付けられた状態で先端側に向けられる他側面に、周回りに連続した内壁面と、この内壁面にその全周に亙って連なる底面とを有して、当該ヘッド部材20の本体21を貫通することなく上記他側面から凹む凹所27が複数形成されている。なお、このような凹所27は、ホルダ10の先端面と密着する上記一側面に形成されていてもよいが、こうして両側面に凹所27を形成する場合には、これらの凹所27は各側面に対向する方向から見て互いに異なる形状に形成されるのが望ましい。また、複数の凹所27は、その側面からの凹み深さが異なるものとされていてもよい。
このような凹所27を備えたヘッド部材20の本体21は、例えば鋼材の原料微粉末と樹脂等のバインダーを混練して流動性を持たせた素材を、ヘッド部材20の形状を反転させた分割金型内に射出成形した後、加熱によりバインダーを除去して原料微粉末を焼結する、MIM(Metal Injection Molding)法によって製造することができる。なお、特にこうして本体21をMIM方によって製造する場合には、上記凹所27の容積は、該凹所27の形成されていない本体21の体積の2%〜15%の範囲とされるのが望ましく、また焼結後に本体21の表面にはショットピーニングを施すのが望ましい。
このように形成されたヘッド部材20の上記インサート取付座23に取り付けられる切削インサート30は、超硬合金等の硬質材料により外形が断面略方形の角棒状に形成され、その下面と上面中央部とは断面凹V字状に形成されて、インサート取付座23の凸V字状をなす上下顎部24、25の上下面に互いのV字の二等分線を一致させるようにして当接可能とされている。また、上面の両端部には、中央部よりも一段後退した位置にそれぞれすくい面が形成され、これらのすくい面の両端縁部に、溝入れ加工に使用される切刃31が形成されている。
このような切削インサート30は、上述のようにその下面と上面中央部とをインサート取付座23の上下顎部24、25の上下面にそれぞれ摺接させるようにして、両端部の切刃31のうち一方を上記突出方向に向け、該突出方向側から中心軸線Oに垂直な径方向に沿ってインサート取付座23に挿入され、他方の切刃31に連なる切削インサート30の端面が中心軸線Oを越えてインサート取付座23の上記当接面に当接したところで、中心軸線Oに対する径方向に位置決めされて該インサート取付座23に着座させられる。
次いで、上記座ぐり部15Bのネジ孔に有頭のクランプネジ32をねじ込み、その頭部によって上顎部25の座ぐり部25Aを押圧することで、接続部26を支点として上顎部25が下顎部24側に撓むように弾性変形させられて、その上下面で押圧されてクランプされるように切削インサート30はインサート取付座23に固定される。さらに、こうしてクランプされた状態で、突出方向に向けられた切削インサート30の一方の切刃31は、ホルダ10の中心軸線Oと平行に配置されるとともに、中心軸線Oからの距離が下顎部24の突出方向側を向く面がなす凸円弧の半径よりも僅かに大きくなるようにして、当該内径加工工具において中心軸線Oから最も径方向外周側に突出し、上述のように切刃部40を構成する。
そして、さらに工具本体1のホルダ10には、その後端面から中心軸線Oに沿って先端側に向け、工作機械側から給送されるクーラント(切削油剤)供給するクーラント穴17が形成されており、このクーラント穴17は本実施形態ではホルダ10の先端部内で図2に示すように2つに分岐していて、そのうち一方のクーラント穴17Aが、工具本体1の周方向において切刃部40が突出する位置から離れた位置に、中心軸線Oに対する径方向において上記突出方向とは異なる方向を向いて開口し、該中心軸線Oに直交するとともに切刃部40の上記突出方向に沿った軸直交平面Pに対してクーラントCを噴出するようにさせられている。
ここで、本実施形態におけるこの分岐したクーラント穴17Aは、ホルダ10の後端面から中心軸線Oに沿って延びるクーラント穴17よりは小径とされており、該中心軸線Oに沿って上記突出方向に直交する軸平行平面Qを挟んでは、図2に示すように工具本体1の周方向において切刃部40とは反対側に開口させられていて、具体的に本実施形態ではホルダ10先端部の他方の側面14と上面15との間の部分に開口させられている。なお、このクーラント穴17Aは、上記クーラント穴17の先端から外周側に向かうに従い先端側に向かうように傾斜して一直線状に延びており、従って上記軸直交断面Pに対して斜交する方向にクーラントCを噴出するように開口させられる。
また、こうして中心軸線Oに沿ったクーラント穴17から分岐して一直線状に真っ直ぐ工具本体1外周面に開口させられることにより、このクーラント穴17Aは、中心軸線Oに対する径方向の向きが、上記軸平行平面Qに対して切刃部40の突出方向とは反対向きに開口させられることになる。例えば、本実施形態では、突出した切刃31から中心軸線O回りにそのすくい面が向く方向(図5において反時計回り方向)に向けて約135°の位置(軸平行断面Qから同方向に約45°の位置)に、中心軸線Oに対する径方向に向けて開口させられている。
なお、本実施形態では、上述のようにホルダ10後端面から延びるクーラント穴17はホルダ10先端部で2つに分岐しており、こうして分岐したうち他方のクーラント穴17Bは、上記軸平行平面Qを挟んでクーラント穴17Aとは反対側(切刃部40の突出方向側)に向けて延びていて、ホルダ10の先端面において、この先端面に密着させられるヘッド部材20の本体21の上記一側面に形成された上記凹溝25Bに連通する位置に開口させられている。
さらに、こうしてホルダ10先端面に開口したクーラント穴17Bからは、該先端面においても突出方向に延びる凹溝17Cが上記凹溝25Bに沿うようにして形成されて、このホルダ10先端部の上記突出方向側を向く一方の側面13に開口させられている。なお、この凹溝17Cは、例えば側面13への開口部においてホルダ10先端面への開口幅が凹溝25Bよりも大きい断面半円形とされ、またその溝深さはこの側面13への開口部に向かうに従い、すなわち突出方向側に向かうに従い漸次浅くなるようにされている。
このようなインサート着脱式の内径加工工具を用いた本発明の内径加工方法の一実施形態では、まず図7(a)に矢線で示すように回転軸線L回りに回転される被削材Wに形成された加工孔H内に、工具本体1のホルダ10先端部を、図7(b)に矢線で示すように中心軸線Oが回転軸線Lと平行となるように、かつ突出した切刃部40も含めてこの先端部が加工孔Hと干渉しないように、該加工孔Hに切刃部40によって溝入れ加工を施す位置まで挿入する。
次いで、図8(b)に矢線で示すように、切刃部40の上記突出方向に向けて中心軸線Oに垂直に工具本体1を送り出して切刃31を加工孔Hの内周面に切り込ませると、加工孔Hの内周面には上記軸直交平面Pに沿うように溝入れ加工によって溝Gが、回転軸線Lを中心に連続して1周する環状に形成される。そこで、上記クーラント穴17を介してクーラント穴17A、17Bの開口部からクーラントCを噴出すると、このうち工具本体1の周方向において切刃部40が突出する位置から離れた位置のクーラント穴17Bからは、上記軸直交平面Pに対して、中心軸線Oに対する径方向において上記突出方向とは異なる方向に向けてクーラントCが噴出されることになり、こうして噴出したクーラントCは軸直交平面Pに沿った上記溝G内に供給されることになる。
そして、このように溝G内に供給されたクーラントCは、被削材Wの回転による遠心力で該溝G内に保持されつつ、この被削材Wの回転に伴って切刃部40の切刃31による切削部位に到達するので、上記構成の内径加工工具およびこれを用いた内径加工方法では、この切削部位における切刃31や被削材Wの冷却および潤滑を効果的に行うことができる。また、こうして上記軸直交平面Pに向けてクーラントCが噴出されることにより、例えば本実施形態のように該軸直交平面Pに対して斜交する方向にクーラントCを噴出するようにクーラント穴17Aが形成されていても、図9に示すように溝Gがある程度の深さに形成されるまでは、この溝GにクーラントCを供給することができる。
従って、このように一方のクーラント穴17が、切刃部40の突出する位置から離れた位置に、突出方向とは異なる方向に開口させられていても切削部位にクーラントCを確実に供給することができるため、例えばこの切刃部40の突出した上下顎部24、25の突出方向を向く面に開口するようにクーラント穴を形成したりする場合のように、該クーラント穴の大きさがこの上下顎部24、25の厚さによって制限を受けたりすることがなく、またこのようなクーラント穴を形成することにより、切刃部40の剛性が損なわれたり、切削インサート30の着座安定性が阻害されたりすることもない。
このため、クーラント穴17Aの開口面積を大きく確保することができて、十分な量のクーラントCを切削部位に供給することができる。しかも、クーラントCは溝G内に保持されて遠心力により飛散することなく確実に切削部位に供給されるとともに、切刃部40とは異なる位置に供給されるため、被削材Wの回転により供給位置から1周する前に切削部位に達するため、クーラントCが加熱されて冷却効果が損なわれることもない。従って、上記構成の内径加工工具および内径加工方法によれば、潤滑によって切削抵抗の低減を図るとともに、冷却によって切刃部40の寿命を延長することができて、安定的かつ円滑な内径加工を促すことが可能となる。
また、本実施形態では、このクーラント穴17Aが、上記軸平行平面Qを挟んで工具本体1の切刃部40とは反対側に開口させられているので、この切刃部40をその突出方向に加工孔Hの内周面に切り込ませると、図7〜図9に示したようにこの軸平行平面Qを挟んで切刃部40と反対側には、切込み量に応じた間隔が徐々に広がることになる。このため、この広がった間隔部分を通して、加工孔Hの内周面に形成された溝Gに対して確実にクーラントCを噴出して保持させることができ、より十分な量のクーラントCを切削部位に供給することができる。
しかも、特にこうしてクーラント穴17Aを軸平行平面Qを挟んで切刃部40とは反対側に開口させたのに加え、本実施形態ではこのクーラント穴17Aが径方向に開口する向きも、この軸平行平面Qに対して切刃部40の突出方向とは反対向きとされており、これによりクーラントCは、この軸平行平面Qを挟んで切刃部40とは反対側で加工孔H内周面に供給されることになる。従って、たとえ切刃部40から中心軸線O回りに被削材Wの回転方向側に90°の位置にクーラントCが供給されても、この位置から切削部位に達するまでを3/4周程度に抑えることができる。
このため、例えば特許文献1のようにクーラントが1周しなければ切削部位に達しないのに対して、クーラントCが飛散したり加熱されたりするのを確実に抑制することができる。しかるに、クーラント穴17Aが軸平行平面Qを挟んで切刃部40とは反対側に形成されていても、この軸平行平面Qに対して切刃部40の突出方向と同じ側を向いて開口していると、切刃部40から被削材Wの回転方向側に90°未満の位置にクーラントCが供給されるおそれが生じる。
一方、本実施形態の上記クーラント穴17Aが工具本体1の中心軸線O方向に開口する向きは、上記軸直交平面Pに対して斜交する方向にクーラントCを噴出するように形成されている。従って、工具本体1の切刃部40が位置するこの軸直交平面P上には、クーラント穴17Aが形成されることがないので、切削負荷が作用するこの切刃部40の位置における工具本体1の剛性を向上させることができ、内径加工時に工具本体1に振動が生じたりして加工精度が損なわれたりするのも防ぐことができる。
さらにまた、本実施形態の切刃部40は、インサート取付座23に溝入れ加工用の切削インサート30が取り付けられた溝入れ切刃部とされており、回転軸線Lに対する径方向への切込みにより、加工孔Hの内周面にはこの回転軸線Lを中心に連続して1周する環状の溝Gが形成されることになる。特に、本実施形態では、切削インサート30の切刃31が中心軸線Oに平行とされて、加工孔Hの内周面には断面「コ」字状の溝Gが形成されるため、該溝Gに供給されたクーラントCは、この溝Gから回転軸線L方向にも、またこの加工孔Hの周方向にも流れ出ることが少なくなり、一層効率的に切削部位にクーラントCを供給することが可能となる。
また、本実施形態では、このようなクーラント穴17Aに加えて、クーラント穴17から分岐した他方のクーラント穴17Bが突出する切刃部40の基端側に開口するように形成されており、このクーラント穴17BからもクーラントCが噴出させられるので、一層の潤滑、冷却効果の向上を図ることができる。しかも、このクーラント穴17Bは、切削インサート30が装着されるヘッド部材20の本体21に形成された凹溝25Bに連通して、この凹溝25Bに案内されるように切刃31による切削部位に向け、直接的に供給されるので、さらに効果的な潤滑や冷却を促すことができる。
また、こうしてクーラント穴17Bに連通してクーラントCを案内する凹溝25Bは、本実施形態ではホルダ10の先端に取り付けられるヘッド部材20に形成されており、このヘッド部材20の本体21が上述のようなMIM法によって形成される場合には、射出成形の分割金型に凹溝25Bを形成する突条を形成しておくだけでよく、例えばヘッド部材20がホルダ10と一体形成されている場合のように、クーラント穴17から分岐するクーラント穴17Bをドリル等によって直線状に形成した後に、このクーラント穴17Bからさらに曲折する穴を形成するとともに、この曲折した穴以外のクーラント穴17Bの開口部を封止したりするのに比べ、その形成を容易にすることができる。
なお、本発明は、上述のような溝入れ加工のみに限定されるものではなく、例えば比較的小さな切込みで切刃31を切り込ませた後、工具本体1を回転軸線L方向に送り出して加工孔Hの内周面を所定の内径に加工する内径加工にも適用することができる。
さらにまた、上述のようにクーラント穴17Aを軸直交平面Pに対して斜交する方向にクーラントCを噴出するように形成するのに代えて、この軸直交平面Pに沿ってクーラントCが噴出させられるように、該軸直交平面P上の工具本体1の外周面にクーラント穴17Aがこの軸直交平面Pに沿って延びて開口するように形成されていてもよい。この場合には、切刃31の切込みによる工具本体1の回転軸線Lに対する径方向の位置や、あるいは内径の異なる加工孔Hに加工を行う場合などでも、切刃部40によって形成された溝Gに一層確実にクーラントCを供給することが可能となる。
特に、本実施形態のようにヘッド部材20がホルダ10と別体とされた工具本体1において、このような軸直交平面P上に開口するクーラント穴17Aを形成するには、上記クーラント穴17Bと同様にクーラント穴17Aをホルダ10の先端面に開口するように形成するとともに、このクーラント穴17Aに連通する凹溝を、工具本体1の周方向において切刃部40が突出する位置から離れた位置に、この切刃部40の突出方向とは異なる方向を向いて開口し、上記軸直交平面Pに対してクーラントCを噴出するように、該軸直交平面P上に沿って形成すればよい。
次に、図10ないし図15は、本発明の内径加工工具の上述した第1の実施形態に対する参考例を示すものであり、図1ないし図6に示した第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を配して説明を省略する。すなわち、本参考例の内径加工工具は、工具本体1のホルダ10がシャンク部11からヘッド部18にかけて一体に形成されていて、第1の実施形態のような別体のヘッド部材20を有することがなく、このホルダ10のヘッド部18先端に直接形成されたインサート取付座23に切削インサート30が着脱可能に装着されて、中心軸線Oに対する径方向に突出する切刃部40が形成されている。
ここで、上記ヘッド部18には、その先端面から後端側に向けて上面15側に向かうように傾斜して延びるスリット19が、該ヘッド部18を上記突出方向からその反対側に貫通するように形成されていて、このスリット19のヘッド部18先端面への開口部に形成されたインサート取付座23に切削インサート30が挿入され、スリット19を垂直に貫通するように上面15の傾斜面15Aから挿通されたクランプネジ32がヘッド部18にねじ込まれることで、切削インサート30はクランプされて固定される。
そして、本参考例ではクーラント穴17Aは、このヘッド部18の上記突出方向とは反対側を向く他方の側面14に形成された窪み14A内に開口するように形成されていて、工具本体1の周方向において切刃部40が突出する位置から離れた位置に、軸直交平面Pに対してクーラントCを噴出するように、中心軸線Oに対する径方向において切刃部40の突出方向とは異なる方向を向いて開口させられている。なお、本参考例のクーラント穴17Aは、周方向においては中心軸線Oを挟んで切刃部40とは略正反対の位置に、また径方向においても上記突出方向に対して中心軸線Oを挟んで略正反対向きに開口するように形成されている。
このような参考例の内径加工工具においては、第1の実施形態のようにヘッド部材20を必要とせず、これを固定するための取付ネジ22A、22Bも必要としないので、部品数の削減を図ってコストの削減を図ることもできる。なお、これら第1の実施形態や参考例では、切刃部40が切削インサート30を装着することによって構成されているが、例えば硬質の切刃部材がろう付け等によって接合されたろう付け内径加工工具に本発明を適用することも勿論可能である。
1 工具本体
10 ホルダ
11 シャンク部
13 ホルダ10先端部の一方の側面
14 ホルダ10先端部の他方の側面
17(17A、17B) クーラント穴
20 ヘッド部材
21 ヘッド部材20の本体
22A、22B 取付ネジ
23 インサート取付座
30 切削インサート
31 切削インサート30の切刃
40 切刃部
O 工具本体1の中心軸線
P 軸直交平面
Q 軸平行平面
W 被削材
H 加工孔
G 溝
C クーラント
L 被削材Wの回転軸線

Claims (3)

  1. 回転軸線回りに回転される被削材の上記回転軸線を中心に形成された加工孔に挿入されて、上記加工孔の内周面を加工する内径加工工具であって、軸状に延びる工具本体の先端部に、この工具本体の中心軸線に対する径方向外周側に突出する切刃部が設けられ、該工具本体の周方向においてこの切刃部が突出する位置から離れた位置には、上記中心軸線に直交するとともに上記切刃部が突出する突出方向に沿った軸直交平面に対してクーラントを噴出する一方のクーラント穴が、上記中心軸線に対する径方向において上記切刃部の突出方向とは異なる方向を向いて開口させられているとともに、突出する上記切刃部の基端側には、上記突出方向側に向けて延びる他方のクーラント穴が開口させられており、上記工具本体は、ホルダと、このホルダの先端部に着脱可能に取り付けられるヘッド部材とから構成され、上記切刃部は上記ヘッド部材に設けられるとともに、上記他方のクーラント穴は、上記ホルダの先端面に開口し、該先端面において上記突出方向に延びるように形成された凹溝を介して、上記ホルダの先端部の上記突出方向を向く側面に開口させられていることを特徴とする内径加工工具。
  2. 上記凹溝は、その溝深さが上記突出方向側に向かうに従い漸次浅くなるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の内径加工工具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の内径加工工具を、回転軸線回りに回転される被削材の上記回転軸線を中心に形成された加工孔に挿入して、上記切刃部が突出する突出方向に切り込ませることにより、上記加工孔の内周面を加工する内径加工方法であって、上記工具本体の周方向において上記切刃部が突出する位置から離れた位置に開口する上記一方のクーラント穴から、上記中心軸線に直交するとともに上記切刃部の突出方向に沿った上記軸直交平面に対して、上記中心軸線に対する径方向において上記切刃部の突出方向とは異なる方向に向けてクーラントを噴出させるとともに、突出する上記切刃部の基端側に上記突出方向側に向けて延びるように開口する上記他方のクーラント穴からもクーラントを噴出させて、上記加工孔の内周面に供給することを特徴とする内径加工方法。
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