JP2017136670A - 刃先交換式バイト用ホルダ - Google Patents

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彰一郎 渡辺
博之 乗越
Hiroyuki Norikoshi
博之 乗越
拓真 木曽
Takuma KISO
拓真 木曽
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Abstract

【課題】上顎部の剛性を損なうことなく十分なクランプ力を得るとともに、切削インサートの着脱を繰り返しても上顎部に摩耗が生じるのを防いで、ホルダ寿命の延長を図る。【解決手段】ホルダ本体の板状のインサート取付部2にインサート取付座3とスリット4が形成され、インサート取付座3の2つの内側面のうち一方は着座面3A、他方は押圧面3Bとされ、インサート取付部2の着座面3Aが形成された側は下顎部2A、押圧面3Bが形成された側は弾性変形可能な上顎部2Bとされ、上顎部2Bには、押圧面3Bよりも後端側のスリット4の上顎部側内側面4Bに、板厚方向から見て上顎部側内側面4Bから円弧状に凹む凹部5が形成され、下顎部2Aには、板厚方向から見て弧状をなし、凹部5側を向く内壁面6Aと凹部5の中心との距離が後端から先端に向かうに従い漸次小さくなる弧状溝6が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、溝入れ・突っ切り加工用の切削インサートが着脱可能に取り付けられる刃先交換式バイト用ホルダに関するものである。
このような刃先交換式バイト用ホルダとして、特許文献1〜3には、板状のホルダ本体先端部にインサート取付座を形成することによって上顎部と下顎部とを形成し、2つのピンが突出したレンチによって上顎部を下顎部に対して離間するように弾性変形させた状態で溝入れ・突っ切り加工用の切削インサートをインサート取付座に着座させた後、元の状態に戻すことにより切削インサートを押圧してクランプするようにしたものが記載されている。
ここで、特許文献1に記載された刃先交換式バイト用ホルダでは、上顎部にレンチの一方のピンが挿入される孔が形成されるとともに、下顎部には他方のピンが挿入される長楕円形状の溝が形成されている。また、特許文献2、3に記載された刃先交換式バイト用ホルダでは、下顎部に孔が形成されるとともに、上顎部のインサート取付座よりも後端側に溝が形成されている。孔側を向く溝の内壁面は先端側に向けて孔の中心との距離が漸次小さくなるように形成されており、レンチを一方のピン回りに先端側に回転させることによって他方のピンを溝の上記内壁面に摺接させて上顎部を押し上げ、下顎部に対して離間するように弾性変形させる。
特表2001−517555号公報 特開2000−343304号公報 特許第3657613号公報
しかしながら、上顎部は弾性変形を可能とするため、その上面と切削インサートを押圧する押圧面との間の肉厚が小さいので、特許文献1に記載された刃先交換式バイト用ホルダのように上顎部に孔を形成すると上顎部の剛性が必要以上に低下してしまい、切削インサートをクランプするクランプ力も不十分となるおそれがある。また、特許文献2、3に記載された刃先交換式バイト用ホルダでは、レンチの他方のピンが摺接する溝の内壁面は上顎部側に形成されることになるため、切削インサートの着脱を繰り返すうちには、この内壁面の先端側が摩耗してしまい、上顎部を十分に弾性変形させることができなくなってホルダ寿命が短縮する結果となる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上顎部の剛性を損なうことがなく、十分なクランプ力を得ることができるとともに、切削インサートの着脱を繰り返しても上顎部に摩耗が生じるのを防いで、ホルダ寿命の延長を図ることが可能な刃先交換式バイト用ホルダを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、ホルダ本体に設けられた板状のインサート取付部に、このインサート取付部の先端部に開口して溝入れ・突っ切り加工用の切削インサートが着脱可能に取り付けられるインサート取付座が該インサート取付部の板厚方向に貫通するように形成されるとともに、このインサート取付座の後端部には、該インサート取付座に連通して後端側に延びるスリットが形成されており、上記スリットを間にして対向する上記インサート取付座の2つの内側面のうち、一方の内側面は上記切削インサートが着座させられる着座面とされるとともに、他方の内側面は上記切削インサートを上記着座面側に押圧する押圧面とされ、上記インサート取付部のうち、上記着座面が形成された側は下顎部とされるとともに、上記押圧面が形成された側は上記下顎部に対して離間する方向に弾性変形可能な上顎部とされ、上記上顎部には、上記押圧面よりも後端側の上記スリットの上顎部側内側面に、上記板厚方向から見てこの上顎部側内側面から円弧状に凹む凹部が形成されるとともに、上記下顎部には、上記板厚方向から見て弧状をなし、上記凹部側を向く内壁面と該凹部の中心との距離が後端から先端に向かうに従い漸次小さくなる弧状溝が形成されていることを特徴とする。
このように構成された刃先交換式バイト用ホルダにおいては、上述のような2つのピンが突出したレンチの一方のピンを上記凹部に挿入するとともに他方のピンは弧状溝の後端部に挿入し、一方のピン回りにレンチを先端側に回転させることによって上顎部を押し上げて弾性変形させる。ここで、凹部の中心との距離が後端から先端に向かうに従い漸次小さくなって他方のピンが摺接する内壁面を備えた弧状溝は下顎部に形成されているので、上顎部が摩耗することは少なく、長いホルダ寿命を得ることができる。
そして、レンチの一方のピンが挿入される凹部は、上顎部の上記押圧面よりも後端側のスリットの上顎部側内側面から円弧状に凹むように形成されているので、円形の孔を形成する場合のように上顎部が大きく切り欠かれることはなく、また押圧面の面積が小さくなることもない。このため、上顎部の剛性が低下するのを抑えるとともに押圧面の面積を大きく確保することができ、切削インサートを十分なクランプ強度で取り付けることが可能となる。
また、こうして一方のピンが挿入される凹部を円弧状に凹むように形成した場合には、この凹部と上顎部の上面との間の幅も大きく確保することができる。このため、上顎部の剛性を損なわない範囲で、上記インサート取付部の少なくとも上記上顎部にクーラント孔を穿設し、凹部と上顎部の上面との間を通して該上顎部の先端部に開口させることができ、切削インサートの切刃の効率的な冷却や潤滑を図ることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、上顎部の摩耗によるホルダ寿命の短縮や剛性低下によるクランプ強度不足を防いで、長期に亙って切削インサートを確実にクランプして安定した溝入れ・突っ切り切削加工を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態における切削インサートを取り付けた状態の斜視図である。 図1に示す状態の側面図である。 図1に示す状態のインサート取付部の拡大側面図である。 本発明の一実施形態における切削インサートを取り外した状態の斜視図である。 図4に示す状態の側面図である。 図1ないし図5に示す実施形態において切削インサートを着脱するのに用いるレンチの(a)斜視図、(b)側面図、(c)正面図である。
図1ないし図5は本発明の一実施形態を示すものであり、図6はこの実施形態において切削インサートIを着脱するのに用いるレンチWを示すものである。このうち、レンチWは、そのレンチ本体W1が鋼材等により本実施形態では図6に示すように断面正六角形の軸状に形成され、このレンチ本体W1の先端部(図6(a)〜(c)において上側部分)には、レンチ本体W1の長手方向に垂直かつ互いに平行に突出する2つの同形同大の円柱状のピンP1、P2が上記長手方向に間隔をあけて形成されている。
本実施形態の刃先交換式バイト用ホルダは、そのホルダ本体1が鋼材等により略長方形の薄板状に形成されていて、この長方形状をなす2つの側面1Aと、この長方形の長手方向(図1、図3、および図5において左右方向)を向いて該長方形の短辺に沿う2つの端面1Bと、該長方形の長辺に沿う2つの細長面1Cとを備えている。また、ホルダ本体1は、側面1Aがなす長方形の中心を通ってホルダ本体1の板厚方向(図1、図3、および図5において図面に直交する方向)に延びる中心線回りに180°回転対称形状とされている。
本実施形態のホルダ本体1では、側面1Aがなす長方形の1つの対角線上に位置する2つの角部(図2および図5において左上と右下の角部)に、ホルダ本体1と同じく板状をなすインサート取付部2がそれぞれ形成されている。なお、これらの角部において、上記細長面1Cには、上記板厚方向から見て凹円弧状に切り欠かれた切欠部1Dが形成されている。また、この切欠部1Dから長手方向に僅かに間隔をあけた位置から反対側では、細長面1Cは長手方向に直交する断面において凸V字状に形成されている。
各インサート取付部2には、それぞれのインサート取付部2の先端部(図3において左上側部分)に開口するインサート取付座3が、ホルダ本体1の板厚方向と同じインサート取付部2の板厚方向に貫通するように形成されている。インサート取付座3は、ホルダ本体1の長手方向におけるインサート取付部2の後端側(図3において右側)に向かうに従い、インサート取付部2が形成された角部が位置するホルダ本体1の細長面1Cから反対側の細長面1Cに向けて傾斜している。また、インサート取付座3の後端部には、該インサート取付座3に連通してインサート取付部2の後端側に延びるスリット4が形成されている。
従って、インサート取付座3には、スリット4を間にして互いに対向する2つの内側面が形成されることになり、このうちインサート取付部2が形成された角部側を向く一方の内側面は切削インサートIが着座させられる着座面3Aとされるとともに、他方の内側面は切削インサートIを着座面3A側に押圧する押圧面3Bとされている。なお、これら着座面3Aと押圧面3Bは、切削インサートIが取り外された状態では図5に示すように略平行に延びているとともに、この着座面3Aと押圧面3Bが延びる方向に直交する断面においては凸V字状に形成されている。
また、これら着座面3Aと押圧面3Bとの間のインサート取付座3の後端部には、着座面3Aに対しては鋭角に交差する方向で、押圧面3Bに対しては鈍角に交差する方向に延びる当接面3Cが着座面3Aおよび押圧面3Bと間隔をあけて先端側を向くように形成されている。さらに、インサート取付座3の着座面3Aと当接面3Cとの間には円形孔が形成されて逃げ部3Dとされている。
このようなインサート取付座3と上記スリット4によって分けられたインサート取付部2の2つの部分うち、着座面3Aが形成された側は下顎部2Aとされるとともに、押圧面3Bが形成された側は上顎部2Bとされる。ここで、上記端面1Bに沿った方向の上顎部2Bの幅は下顎部2Aの幅よりも十分に小さくされており、上顎部2Bはスリット4の後端側を中心に下顎部2Aに対して離間する方向に弾性変形可能とされている。
また、上記スリット4は、インサート取付座3の当接面3Cと押圧面3Bの間から後端側に向けて、押圧面3Bに対して急角度で着座面3Aから離間する方向に短く延びた後、同じ方向にこれよりも緩やかな角度で長く延びるように曲折して略一定の幅で形成されるとともに、スリット4の後端にはこのスリット4の幅よりも大きな直径の円形孔4Aが形成されている。さらに、スリット4の互いに対向する2つの内側面のうち上記上顎部2B側の内側面は、スリット4と同様に曲折する上顎部側内側面4Bとされる。
そして、この上顎部側内側面4Bには、上記板厚方向から見て上顎部側内側面4Bから円弧状に凹む凹部5が形成されている。本実施形態における凹部5は、上述のようにスリット4と同様に曲折した上顎部側内側面4Bが曲折する部分に略半円状に凹むように形成されており、従ってインサート取付座3の押圧面3Bよりもインサート取付部2の後端側に形成される。この半円状をなす凹部5の内径は、レンチWの円柱状のピンP1、P2が嵌合可能な大きさとされている。
一方、下顎部2Aには、上記板厚方向から見て凹部5がなす半円の中心を略中心とした円弧状の弧状溝6が、インサート取付座3と間隔をあけて、上記長手方向において凹部5と略等しい位置から後端側に延びるように形成されている。この弧状溝6の溝幅はレンチWのピンP1、P2の直径よりも僅かに大きな一定幅とされているが、弧状溝6の互いに対向する2つの内壁面のうち凹部5側を向く内壁面6Aは、この凹部5の中心との距離が弧状溝6の後端から先端に向かうに従い漸次小さくなるように形成されている。
具体的に、この弧状溝6は、その後端における溝幅の中心と上記凹部5の中心との距離がレンチWの2つのピンP1、P2の中心同士の間の距離と等しく設定されている。従って、図1および図2に示したようにレンチWの先端側のピンP1を凹部5に嵌合させるとともに、後端側のピンP2を弧状溝6の後端に挿入した状態で、このピンP2と弧状溝6の2つの内壁面との間に僅かな間隔があけられる。
これに対して、弧状溝6の先端においては、凹部5の中心と弧状溝6の凹部5側を向く上記内壁面6Aとの距離が、レンチWの2つのピンP1、P2の中心同士の間の距離とピンP2の半径との和よりも僅かに小さくなるように設定されており、すなわち厳密には弧状溝6がなす円弧の中心は凹部5がなす半円の中心に対して偏心している。従って、図1および図2に示した状態からピンP1を中心にレンチWを先端側に回転させて、図4および図5に示すようにピンP2を弧状溝6の先端に移動させると、ピンP2が上記内壁面6Aに摺接してピンP1により上顎部2Bが押し上げられ、上述のように下顎部2Aに対して離間する方向に弾性変形させられる。
さらに、インサート取付部2には、図3に破線で示すように少なくとも上顎部2Bにクーラント孔7が穿設されており、このクーラント孔7は上顎部2Bの先端部に開口している。本実施形態のクーラント孔7においては、ホルダ本体1の1つの側面1Aに垂直に有底のクーラント供給孔7Aが形成され、このクーラント供給孔7Aから上記長手方向にインサート取付部2の先端側に向けて第1クーラント供給路7Bが穿設されて下顎部2Aの端面1Bに達している。ただし、この第1クーラント供給路7Bの端面1Bにおける開口部は埋め栓7Cによって封止されている。
一方、下顎部2A側のホルダ本体1の細長面1Cからは、第1クーラント供給路7Bに交差する第2クーラント供給路7Dが、反対の上顎部2B側の細長面1C側に向かうに従いインサート取付部2の先端側に向かうように延びて、この上顎部2B側の細長面1Cの手前に達している。なお、この第2クーラント供給路7Dの下顎部2A側の細長面1Cにおける開口部も埋め栓7Cによって封止されている。
そして、上顎部2B側の細長面1C手前における第2クーラント供給路7Dの端部からは、この上顎部2B側の細長面1Cとスリット4の円形孔4Aおよび上記凹部5との間に間隔をあけて、上顎部側クーラント吐出孔7Eがインサート取付部2の先端側に向かうに従い僅かに下顎部2A側に向かうように傾斜して上顎部2Bに穿設されており、この上顎部側クーラント吐出孔7Eは上記切欠部1Dに開口している。また、本実施形態では、下顎部2Aにも、第1クーラント供給路7Bの先端部から先端側に向かうに従い上顎部2B側に傾斜して延びる下顎部側クーラント吐出孔7Fが穿設されていて、インサート取付座3の着座面3A近傍の端面1Bに開口している。
このような刃先交換式バイト用ホルダに着脱可能に取り付けられる溝入れ・突っ切り加工用の上記切削インサートIは、ホルダ本体1よりも高硬度の超硬合金等の硬質材料により形成された、図4および図5に示すような略偏六角形の厚肉板状のインサート本体11を備えている。このインサート本体11の6つの端面のうち、互いに背を向けた2つの端面は後端側に向かうに従い間隔が僅かに広くなるように角度がつけられており、その一方はインサート取付座3の着座面3Aに着座させられる取付面11Aとされるとともに、他方は押圧面3Bによって押圧される被押圧面11Bとされ、それぞれ着座面3Aと押圧面3Bに当接可能な断面凹V字状に形成されている。また、これらの取付面11Aと被押圧面11Bとの間の間隔は、切削インサートIが取り外された状態の着座面3Aと押圧面3Bとの間隔よりも僅かに大きく設定されている。
また、こうして取付面11Aを着座面3Aに着座させるとともに被押圧面11Bが押圧面3Bによって押圧されて切削インサートIがインサート取付座3に取り付けられた状態で、インサート取付部2の先端側に向けられるインサート本体11の2つの端面のうち、被押圧面11Bに連なる上顎部2B側の端面はすくい面11Cとされるとともに、取付面11Aに連なる下顎部2A側の端面は逃げ面11Dとされ、これらすくい面11Cと逃げ面11Dとの交差稜線部にはホルダ本体1の板厚よりも長い切刃12が形成されている。さらに、この取付状態において、被押圧面11Bに連なってインサート取付部2の後端側に向けられる端面はインサート取付部2の上記当接面3Cに当接され、取付面11Aに連なってインサート取付部2の後端側に向けられる端面は逃げ部3Dに収容される。
このような切削インサートIを上記実施形態の刃先交換式バイト用ホルダに取り付けるには、上述のようにレンチWのピンP1を凹部5に嵌合させるとともにピンP2を弧状溝6の後端に挿入し、レンチ本体W1をピンP1回りにインサート取付部2の先端側に回転させてピンP2を弧状溝6の凹部5側を向く内壁面6Aに摺接させることにより、上顎部2Bを押し上げて弾性変形させる。このときのインサート取付座3の着座面3Aと押圧面3Bとの間の間隔はインサート本体11の取付面11Aと被押圧面11Bとの間の間隔よりも大きく設定されており、取付面11Aを着座面3Aに着座させて当接面3Cに当接するまで、インサート本体11をインサート取付部2の先端側からインサート取付座3に挿入することができる。
そして、この状態からレンチ本体W1を上記とは逆に後端側に回転させてピンP2を弧状溝6の後端に戻すと、弾性変形していた上顎部2Bも元の状態に戻ってインサート本体11の被押圧面11Bが押圧面3Bにより押圧され、着座面3Aと押圧面3Bとの間にインサート本体11が挟み込まれて切削インサートIがクランプされる。また、切削インサートIを取り外すときには、上記と同様に上顎部2Bを押し上げて弾性変形させ、インサート本体11をインサート取付座3から抜き出せばよい。
このように構成された刃先交換式バイト用ホルダにおいては、上顎部2Bを押し上げて弾性変形させる際にピンP2が摺接する内壁面6Aが形成された弧状溝6は、インサート取付部2の幅広の下顎部2Aに形成されているので、切削インサートIの着脱を繰り返してもピンP2の摺接によって幅狭の上顎部2Bは摩耗することが少ない。このため、弾性変形によって切削インサートIを押圧する押圧面3Bが形成される上顎部2Bの損傷を抑えて、ホルダ寿命の延長を図ることができる。
さらに、上記構成の刃先交換式バイト用ホルダでは、レンチWのピンP1が挿入されて嵌合する凹部5は、上記押圧面3Bよりも後端側のスリット4における上顎部側内側面4Bから円弧状に凹むように形成されている。従って、上顎部2Bに円形の孔を開けてピンP1を嵌合させるのに比べて上顎部2Bが切り欠かれる部分を小さくすることができるとともに押圧面3Bの面積が小さくなることもないので、上顎部2Bの剛性が低下するのを抑えつつ押圧面3Bの面積を確保することができ、切削インサートIを十分なクランプ力で押圧してインサート取付部2に取り付けて安定した溝入れ・突っ切り加工を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、このようにレンチWのピンP1が挿入されるのが上顎部側内側面4Bから円弧状に凹む凹部5であるので、この凹部5と上顎部2Bの上面(本実施形態では切欠部1D)との間にある程度の幅を確保することができる。そして、これに併せて本実施形態では、少なくとも上顎部2Bにクーラント孔7を穿設して、その上顎部側クーラント吐出孔7Eを上顎部2B先端部の上記切欠部1Dに開口させている。
このため、上顎部2Bの剛性を必要以上に損なうことなく、切削加工時にこの上顎部側クーラント吐出孔7Eから切削油剤等のクーラントを切削インサートIのすくい面11Cに沿って切刃12に供給することができ、この切刃12や被削材の切削部位を効率的に冷却、潤滑することができる。しかも、本実施形態では、インサート取付座3近傍の端面1Bにも下顎部側クーラント吐出孔7Fが開口しているので、さらに確実な冷却、潤滑を図ることができる。
なお、上記凹部5は、本実施形態のようにホルダ本体1の板厚方向から見て中心角が180°の半円状である必要はなく、例えば中心角180°未満の半円状であってもよい。また、本実施形態では、ホルダ本体1そのものが板状とされていて、これに伴いインサート取付部2も板状に形成されているが、例えば円筒状の被削材の内周面に溝入れ加工を行う内径加工用の刃先交換式バイト用ホルダの場合には、軸状のホルダ本体の先端部にホルダ本体の軸線に垂直に板状のインサート取付部2を設けてもよい。
1 ホルダ本体
2 インサート取付部
2A 下顎部
2B 上顎部
3 インサート取付座
3A 着座面
3B 押圧面
4 スリット
4B スリット4の上顎部側内側面
5 凹部
6 弧状溝
6A 弧状溝6の凹部5側を向く内壁面
7 クーラント孔
11 インサート本体
11A インサート本体11の取付面
11B インサート本体11の被押圧面
12 切刃
W レンチ
P1、P2 ピン
I 切削インサート

Claims (2)

  1. ホルダ本体に設けられた板状のインサート取付部に、このインサート取付部の先端部に開口して溝入れ・突っ切り加工用の切削インサートが着脱可能に取り付けられるインサート取付座が該インサート取付部の板厚方向に貫通するように形成されるとともに、このインサート取付座の後端部には、該インサート取付座に連通して後端側に延びるスリットが形成されており、
    上記スリットを間にして対向する上記インサート取付座の2つの内側面のうち、一方の内側面は上記切削インサートが着座させられる着座面とされるとともに、他方の内側面は上記切削インサートを上記着座面側に押圧する押圧面とされ、
    上記インサート取付部のうち、上記着座面が形成された側は下顎部とされるとともに、上記押圧面が形成された側は上記下顎部に対して離間する方向に弾性変形可能な上顎部とされ、
    上記上顎部には、上記押圧面よりも後端側の上記スリットの上顎部側内側面に、上記板厚方向から見てこの上顎部側内側面から円弧状に凹む凹部が形成されるとともに、上記下顎部には、上記板厚方向から見て弧状をなし、上記凹部側を向く内壁面と該凹部の中心との距離が後端から先端に向かうに従い漸次小さくなる弧状溝が形成されていることを特徴とする刃先交換式バイト用ホルダ。
  2. 上記インサート取付部の少なくとも上記上顎部にはクーラント孔が穿設されていて、該上顎部の先端部に開口していることを特徴とする請求項1に記載の刃先交換式バイト用ホルダ。
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