JP2006187820A - インサート着脱式切削工具 - Google Patents

インサート着脱式切削工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2006187820A
JP2006187820A JP2005000095A JP2005000095A JP2006187820A JP 2006187820 A JP2006187820 A JP 2006187820A JP 2005000095 A JP2005000095 A JP 2005000095A JP 2005000095 A JP2005000095 A JP 2005000095A JP 2006187820 A JP2006187820 A JP 2006187820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert
shank
cutting
recess
cutting tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005000095A
Other languages
English (en)
Inventor
Masae Ishii
政衛 石井
Norio Aso
典夫 麻生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2005000095A priority Critical patent/JP2006187820A/ja
Publication of JP2006187820A publication Critical patent/JP2006187820A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2200/00Details of cutting inserts
    • B23B2200/36Other features of cutting inserts not covered by B23B2200/04 - B23B2200/32
    • B23B2200/369Mounted tangentially, i.e. where the rake face is not the face with the largest area

Abstract

【課題】 インサートを確実に固定し、切削抵抗の主分力によってインサートが移動されるのを防止するとともに、一部の切刃が破損したインサートであっても、装着することができ、インサートの他の切刃を使用できるインサート着脱式切削工具を提供する。
【解決手段】 溝入れ加工等を行うインサート着脱式切削工具であって、インサート30には、三角形平板部と突起部36とが備えられ、シャンク10の先端部に、三角形平板部との間に間隔を開けて該三角形平板部を収容する第1の凹部16が設けられ、第1の凹部16の底面部に第2の凹部17が設けられ、第2の凹部17は、底面支持部と、第1の側面支持部20と、第2の側面支持部21とから構成され、第1の側面支持部20が、切刃34aに作用する切削抵抗の主分力の方向に垂直な平面と平行に、または、シャンク10後端側に向かうにしたがい後退するように傾斜して形成されたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワークに溝入れ加工、突っ切り加工、ねじ切り加工等を行う切削工具に関する。
ワークに溝入れ加工等を行う切削工具として、シャンクの先端部に、切刃を有するインサートがクランプネジによって着脱可能に装着されたものが提供されている。この種の切削工具で使用されるインサートは、その外形が例えば正三角形平板状に形成され、この三角形の角部に、インサートの厚さ方向に延びる切刃を有する切刃部が設けられており、この各角部に形成された切刃を順次使用することができるものが使用されている。
このような切削工具では、インサートの切刃部の厚さ方向に延びるひとつの周面がすくい面とされ、このすくい面がシャンクの軸線に略平行でシャンクの外側を向くように、かつ、切刃部がシャンクの先端部から突き出されるようにして、インサートがシャンクの先端部に装着される。ここで、シャンクの先端部から突き出された長さが、溝加工時の溝深さとなるため、この突き出し長さが小さくならないようにインサートを装着する必要がある。
また、切刃部の厚さが溝入れ加工時の溝幅となるため、溝幅を小さくするためには切刃部の厚さを薄くする必要があるが、インサート自体の厚さを薄くした場合には、インサートの強度が低くなるので、インサートにビビリが生じ、インサートが破損するといった問題や、取付剛性が低くなってインサートがぐらつくため、この切削工具の加工精度が劣化するといった問題があった。
一方、インサートの固定を強固にするために、インサートをクランプネジで固定するとともにシャンクの先端部に設けられた支持部でインサートの周面を支持する切削工具が提案されているが、これらの切削工具では、上記のようにインサートの厚さが薄い場合には、支持部に支持されるインサートの周面の面積が小さくなり、インサートを安定して取り付けることができなくなるといった問題があった。また、一部の切刃が破損したインサートは、その周面を支持することができないので、シャンクに装着できず、インサートの他の切刃を使用できなくなるといった問題があった。
これらの問題を解決するために、特許文献1、特許文献2には、インサートの中央部にインサートの底面から突出する突起部を設けて、この突起部をシャンク先端部に設けられた凹部に嵌合させて装着するインサート着脱式切削工具が提案されている。
特許文献1では、突起部が嵌合される凹部が、シャンクの先端部に向けて拡開するように略V字状に位置される一対の側面を有する切削工具が提供されており、特許文献2では、突起部が嵌合される凹部が、インサートが装着された際にインサートのすくい面が形成される方向に向けて拡開するように略V字状に位置される一対の壁面を有する切削工具が提供されている。
特許文献1に記載の切削工具では、インサート中央部にインサートのクランプを兼ねた突起部と、シャンク部先端に前記突起部が嵌合される凹部が設けられているので、インサートが安定して取り付けられるとともに、工具全体の取付剛性を高めている。
特許文献2に記載の切削工具では、シャンクの先端に設けられた凹部の壁面に、インサートの切刃部が設けられた周面が当接され、かつ、切削抵抗を受ける部分をワークの切削部位にできる限り近づけてインサートをサポートするようにシャンク部先端部に傾斜面を設け、この傾斜面の反対側の面に上記凹部のV字状をなすひとつの壁面が形成され、工具全体の取付剛性を高めるとともに、切削時の安定性を高めている。
特開昭56−89402号公報 特開2003−181704号公報
しかしながら、特許文献1の切削工具では、凹部の側面のうち、インサートが装着された際にインサートのすくい面が形成される方向を向く側面が、シャンクの軸線に対してシャンク先端側に向かうにしたがい後退するように傾斜して設けられているので、すくい面にワークが衝突した際に受ける切削抵抗の主分力によって、インサートが上記の側面に沿ってシャンクの先端側へ移動される虞があった。このようにインサートが移動された場合には、インサートを固定しているクランプネジに多大な力(切削抵抗の主分力)が加わり、クランプネジが破損するといった問題があった。また、インサートの位置がぐらつくので、この切削工具の加工精度が著しく劣化するとともに、インサートが破損するなどの問題があった。
また、凹部には突起部のみが収容され、インサートの切刃部が設けられた周面は、シャンクから飛び出した状態で装着されるので、切削加工に使用されない切刃がシャンクの外側に位置され、インサートが装着された状態でこの切削工具を取り扱う際に、誤って落下させたりぶつけたりすると、インサートが破損してしまうといった問題があった。また、切刃が剥き出しとなっているので、取り扱い時に多大な注意を払う必要があった。
特許文献2の切削工具では、すくい面側に向かって開口するように凹部が設けられているので、すくい面にワークが衝突した際に受ける切削抵抗の主分力によってインサートが移動されることは防止できるが、凹部の側面とインサートの切刃部が設けられた周面の一部とが当接されているので、切刃部が破損した際に、シャンク部先端部の傾斜面の反対側に形成された凹部のV字状をなすひとつの壁面が損傷し、この切削工具を廃棄、あるいは損傷部の修理をする必要が生じ、インサートをコーナーチェンジして使用するインサート着脱式切削工具のメリットがなくなるといった問題があった。
本願発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、インサートを確実に固定し、すくい面にワークが衝突した際に受ける切削抵抗の主分力によってインサートが移動されるのを防止するとともに、一部の切刃が破損したインサートであっても装着することができ、インサートの他の切刃を使用できるインサート着脱式切削工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は、切刃を有するインサートがシャンクの先端部に形成された取付座に装着され、ワークに溝入れ加工、突っ切り加工、ねじ切り加工等を行うインサート着脱式切削工具であって、前記インサートには、その外形が略三角形の平板状に形成され、該三角形の3つの周面が交差する各角部に前記切刃が設けられた切刃部を有する三角形平板部と、該三角形平板部の一方の三角形面の中央部から突出した突起部とが備えられ、前記取付座には、前記シャンクの先端部に前記インサートの前記三角形平板部との間に間隔を開けて該三角形平板部を収容する第1の凹部が設けられ、該第1の凹部の底面部には、前記突起部が嵌合する第2の凹部が設けられ、前記第2の凹部は、底面支持部と、前記シャンクの先端方向に延びる第1の側面支持部と、前記シャンクの先端側を向く第2の側面支持部とから構成され、前記第1の側面支持部が、前記切刃に作用する切削抵抗の主分力の方向に垂直な平面と平行に、または、前記シャンク後端側に向かうにしたがい後退するように傾斜して形成されたことを特徴とする。
上記のインサート着脱式切削工具では、第1の側面支持部が、切刃に作用する切削抵抗の主分力の方向に垂直な平面と平行に、または、前記シャンク後端側に向かうにしたがい後退するように傾斜して形成されているので、ワークがすくい面に衝突した際の切削抵抗の主分力をこの第1の側面支持部で受けることができ、インサートがシャンクの先端側に移動されるのを防止できる。したがって、クランプネジにこの主分力が大きく加わることが無いので、クランプネジが破損されることを防止できる。また、インサートが切削加工中に移動しないので、この切削工具の加工精度を大きく向上させることができる。さらに、インサートが強固に装着されているので、インサートがぐらついて破損することを防止でき、インサートの寿命を向上させることができる。
また、第2の凹部にはインサートの突起部が嵌合され、この突起部が第2の凹部の底面支持部、側面支持部によって支持され、インサートの三角形平板部の周面を支持する必要がないとともに、この三角形平板部が、第1の凹部に間隔を開けて収容されているので、三角形平板部に形成された一部の切刃部が破損したインサートであってもこの取付座に装着することができ、インサートの他の切刃部を使用することができ、インサートの寿命を向上させることができる。また、インサートの破損によって、取付座が損傷することを防止することができる。
また、第1の凹部の中にインサートの三角形平板部が収容され、この三角形平板部に形成された切削加工に使用されない切刃がシャンクの外側に突き出されること無く収容されているので、インサートが装着された状態で切削工具を取り扱い、誤って落下したり、ぶつけたりした場合でも、切刃部の破損を防止することができる。また、切刃が剥き出しとなっていないので、その切削工具の取り扱い時に多大な注意を払うことなく使用することができる。
さらに、前記第1の側面支持部と前記切刃に作用する切削抵抗の主分力の方向に垂直な平面とがなす角度を、0°から10°の範囲内とすることにより、すくい面にワークが衝突した際に受ける切削抵抗の主分力をこの第1の側面支持部で確実に受けることができるとともに、インサートがシャンクの先端側へ移動されることをより確実に防止することができる。また、この角度を10°以下としているので、インサートを取付座に装着した際の切刃のシャンク先端部からの突き出し長さが小さくなることを防止できる。すなわち、溝加工時の溝深さが極端に小さくならないようにすることができる。
また、前記インサートの外形がなす三角形の一辺と、前記インサートが前記取付座に嵌合された際に前記第1の側面支持部と当接される前記突起部の第1の当接面とがなす角度を、50°から60°の範囲内とすることにより、取付座の第1の側面支持部が主分力の方向に垂直な平面に対して、シャンク後端側に向かうにしたがい後退するように傾斜して形成されていても、インサートを取付座に装着した際の切刃のシャンク先端部からの突き出し長さを大きくでき、溝加工等の加工深さを確保することができる。
以上のように、本願発明によれば、インサートを確実に固定し、すくい面にワークが衝突した際に受ける切削抵抗の主分力によってインサートが移動されるのを防止するとともに、一部の切刃が破損したインサートであっても装着することができ、インサートの他の切刃を使用できるインサート着脱式切削工具を提供することができる。
本発明の第一の実施形態について図面を参照して説明する。図1から図4に切削工具を、図5にシャンクを、図6、図7にインサートを示す。
切削工具は、シャンク10と、インサート30と、クランプネジ40とで構成されている。
図5及び図2に示すようにシャンク10は、上面11、底面12、側面13a、13bを有し、軸線Lを中心とした断面長方形の四角柱状をなしており、一方の側面13aのシャンク10先端側には、側面13aと平行に位置する底面を有する切欠部14が設けられており、シャンク10の上面11と切欠部14の底面との交差部のシャンク10先端側には、凹部15が設けられている。また、他方の側面13bのシャンク10先端側には、シャンク10先端側に向かうにしたがい一方の側面13aに近づく傾斜面が形成されており、上面11と底面12のシャンク10先端側には、シャンク10先端側に向かうにしたがい互いに近づく一対の傾斜面が設けられており、シャンク10の先端側が漸次細くなるように形成されている。
この凹部15と切欠部14とが第1の凹部16を構成する。凹部15は、シャンク10の先端面および上面11に開口されるように、斜めに直線状に切り欠かれて形成されており、その底面部15aは、シャンク10の側面13aと略平行に形成され、凹部15の側面部15bは、底面部15aと垂直に形成されている。また、側面部15bは、シャンク10の上面11と約50°で交差するように設けられており、底面部15aには、シャンク10の先端面および上面11に開口されるように第2の凹部17が形成され、この第2の凹部17と第1の凹部16とでインサート30の取付座18が構成されている。
第2の凹部17は、底面支持部19と第1の側面支持部20と第2の側面支持部21とを有し、底面支持部19は、シャンク10の一方の側面13aに対して、シャンク10の先端側に向かうにしたがい漸次側面13aに近づくように傾斜して形成され、第1の側面支持部20と第2の側面支持部21とは、底面支持部19と垂直に交差するように形成されている。また、第1の側面支持部20と第2の側面支持部21との交差部には、底面支持部19から垂直に延びて凹部15の側面部15bを横断するようにくぼみ22が形成されている。
そして、第1の側面支持部20は、シャンク10の軸線Lに対して、シャンク10後端側に向かうにしたがい漸次シャンク10の底面12に近づくように10°傾斜して形成されている。第2の側面支持部21は、第1の側面支持部20に対して60°傾いて、つまり軸線Lと70°傾いて形成され、第2の凹部17は、第1の側面支持部20と第2の側面支持部21とでV字状に形成されている。また、第1の側面支持部20と凹部15の側面部15bとは60°で交差し、第2の側面支持部21と凹部15の側面部15bとも60°で交差するように設けられている。また、第2の凹部17の底面支持部19には、ネジ穴23が形成されている。
インサート30は、超硬合金等の硬質材料で構成され、その外形が略正三角形平板状に形成され、この三角形の角部には、切刃部31が設けられている。切刃部31の一方の側壁面32はこの三角形の辺よりも内側に傾くように直線状に形成され、他方の側壁面33は三角形の内側にへこむ凹曲面状に形成されており、この2つの側壁面の交差稜線部に切刃34が設けられている。ここで、凹曲面状に形成されている側壁面33がすくい面35とされる。
図7に示すように、インサート30の略正三角形をなす上面は3つの切刃部31全体に亘って面一な平面とされ、この上面とは反対側の各切刃部31の底面は、インサート30の内側に向かうにしたがいインサート30の上面側に近づく傾斜面とされており、切刃部31の厚みは、切刃34が設けられた部分が最も厚く、内側に向かうにしたがい漸次薄くなるように形成されている。また、切刃34はこれら上面と底面とを互いに等しい鋭角に交差するように設けられている。
インサート30の下面中央部には、インサート30の下面から突き出された突起部36が形成されている。この突起部36は、インサート30の外形がなす三角形を略180°回転させ、インサート30の周面と交差する部分を切り取って形成される略六角形状に設けられている。そして、突起部36の切刃部31側を向く側壁部が当接面37とされ、この当接面37はインサート30の上面に対して垂直に設けられている。さらに、各当接面37は互いに60°傾くように位置され、インサート30の外形がなす三角形の辺と突起部36の当接面37とは、それぞれ略60°で交差するように形成されている。
また、インサート30がなす三角形の中心部分には、インサート30の上面に対して垂直に延びてインサート30の厚み方向に貫通された、ネジ挿通穴38が形成されており、ネジ挿通穴38には、インサート30上面側(図7においては右側)に向かって拡開するテーパー面39が設けられている。インサート30は、ネジ挿通穴38の中心線回りに120度回転対称とされ、3つの切刃部31を順次使用することができる。
インサート30の突起部36が第2の凹部17に嵌合されるようにして、インサート30がシャンク10の先端部の取付座18に装着される。ここで、第2の凹部17の第1の側面支持部20と当接される突起部36の当接面37が第1の当接面37aとされ、第2の側面支持部21と当接される突起部36の当接面37が第2の当接面37bとされる。
ここで、第1の側面支持部20が、軸線Lに対してシャンク10後端側に向かうにしたがい漸次シャンク10の底面12に近づくように10°傾斜して形成されているので、シャンク10に装着された際にシャンク10の上面11側を向くインサート30の周面は、シャンク10の上面11に対して10°傾斜するように、つまりシャンク10の上面11側を向く切刃34aがシャンク10の上面11側に突き出されるように位置される。
図3に示すように、シャンク10の上面11側を向く切刃34aを有する切刃部31は、シャンク10の先端側に突き出された状態となり、この切刃34aによってワークの切削加工を行うこととなる。すなわち、シャンク10の上面11側を向く切刃34aを有する切刃部31の凹曲面状に形成された側壁面33aがすくい面35とされる。ここで、ワークの切削に使用されない他の切刃34は、図3に示すように、シャンク10の第1の凹部16に収容され、シャンク10の側面13aよりもシャンク10の内方に位置することになる。
また、インサート30をシャンク10の取付座18に載置した際には、第2の凹部17の底面支持部19に設けられたネジ穴23は、インサート30のネジ挿通穴38に対して、第2の凹部17に設けられたくぼみ22側にわずかに偏心した位置となるように設けられている。そして、ネジの後端部に向けて拡径するテーパー部を有するクランプネジ40がネジ挿通穴38を挿通されてネジ穴23にねじ込まれることにより、クランプネジ40のテーパー部がネジ挿通穴38のテーパー面39をシャンク10の内側とくぼみ22側とに押圧するようにしてインサート30が取付座18に固定される。
このとき切刃部31と第1の凹部16(凹部15)との間にはわずかに間隔が形成されており、第1の凹部16の側面と切刃部31の側面とは接触しないように配置される。
また、シャンク10の側面13aに対して、シャンク10の先端側に向かうにしたがい漸次側面13aに近づくように傾斜して形成された底面支持部19に、突起部36の底面が当接されてインサート30が装着されるので、切刃34がシャンク10の軸線に垂直に配置され、切刃34と鋭角に交差される切刃部31の上面と底面とが、ポジの逃げ面とされる。
上記の切削工具は、工作機械の支持部に固定され、回転されるワークにシャンク10の上面11側からワークが衝突するように押し当てられ、シャンク10の先端側に突き出されたインサート30の切刃34aによって、ワークの表面に溝加工やねじ切り加工、あるいは突っ切り加工を施すものである。
ここで、ワークがシャンク10の上面11側から衝突されるので、切削時にこの切削工具に装着されたインサートに与えられる切削抵抗の主分力は、シャンク10の軸線Lに対して略垂直な方向に作用することになる。したがって、本実施形態では、主分力の方向に垂直な平面とシャンク10の軸線Lとが平行に位置することになる。
上記の切削工具では、インサート30の突起部36が収容される第2の凹部17の第1の側面支持部20がシャンク10の軸線Lに対して、すなわち、主分力の方向に垂直な平面に対して、シャンク10後端側に向かうにしたがい漸次シャンク10の底面12に近づくように10°傾斜して形成されているので、インサート30が受ける主分力を第1の側面支持部20で略垂直に受けることができるとともに、この主分力によってインサート30がシャンク10先端側に移動するのを防止でき、インサート30を強固に固定できる。
よって、クランプネジ40に過大な負担が掛からないので、クランプネジ40の破損を防止できる。また、インサート30が切削加工中に移動しないので、切削工具1の加工精度を大きく向上させることができる。さらに、インサート30が強固に固定されてぐらつくことがないので、インサート30のぐらつきによる切刃部31の破損を防止でき、インサート30の寿命を向上させることができる。
また、インサート30の突起部36の当接面37が第2の凹部17の側面支持部20、21と当接されて固定されており、インサート30の切刃34が設けられた切刃部31から延びる周面はシャンク10と当接されないので、インサート30の一部の切刃34が破損した場合でも、インサート30を取付座18に装着でき、インサート30の他の切刃34を使用することができるとともに、インサート30の破損によって取付座18が損傷することを防止できる。したがって、インサート30およびシャンク10の寿命をともに向上させることができる。
さらに、ワークの切削を行う切刃34a以外の他の切刃34が、シャンク10の第1の凹部16の中に収容され、シャンク10の側面13aよりシャンク10の内方に位置しているので、インサート30が装着された状態で切削工具を取り扱う際に、誤って落下したり、ぶつけたりした場合でも、切刃部31の破損を防止することができる。また、これらの他の切刃34が剥き出しとなっていないので、その切削工具の取り扱い時に、多大な注意を払うことなく使用することができる。
次に本発明の第二の実施形態について図面を参照して説明する。図8、図9に切削工具を、図10にインサートを示す。
第二の実施形態では、図9に示すように、インサート50が取付座18に装着された状態において、シャンク10の先端部に設けられた凹部15の側面部15bとインサート50の周面との間にわずかな隙間が生じるように、凹部15の側面部15bが形成されている。
したがって、上記の切削工具では、インサート50の周面の形状を比較的自由に形成することができる。そこで、本実施形態のインサート50は、図10に示すように、インサート30の周面の中央部を凹曲線状にインサート50内部にくぼんだ形状としており、ワークを切削した際に発生する切屑をこの凹曲線状の周面を通じて外部に排出することができる。
なお、本実施形態においては、インサート30、50の外形がなす三角形の辺と突起部36の第1の当接面37aとが60°で交差するように形成されているが、この角度は50°から60°の範囲内であればよい。特に、本実施形態のように、第2の凹部17の第1の側面支持部20が、軸線Lに対して、シャンク10後端側に向かうにしたがい漸次シャンク10の底面12に近づくように10°傾斜して形成されている場合には、インサート30、50の外形がなす三角形の辺と突起部36の第1の当接面37aとが50°で交差するように形成すれば、シャンク10に装着された際にシャンク10の上面11側を向くインサート30、50の周面が、シャンク10の上面11と平行に位置するようになり、切刃34aのシャンク10先端部からの突き出し量を大きくとることができ、溝加工時の溝深さを大きくしたい場合には有効である。
このように、第2の凹部17の第1の側面支持部20と軸線Lとの角度と、インサート30、50の外形がなす三角形の辺と突起部36の第1の当接面37aとの角度を調整することで、切刃34aのシャンク10先端部からの突き出し量、つまり溝加工時の溝深さを調整することができる。
なお、上記の実施形態では、第1の凹部15をなす凹部15と切欠部14の底面が、シャンク10の側面13aと平行なものとして説明したが、インサート30の上面と平行となるようにし、シャンク10の底面12側で深く、上面11側で浅くなるように、すなわち、側面13aに対して傾斜するようにしてもよい。
第一の実施形態である切削工具のインサートが取り付けられた取付座の側面図である。 第一の実施形態である切削工具のインサートが取り付けられた取付座の正面図である。 第一の実施形態である切削工具のインサートが取り付けられた取付座の上面図である。 第一の実施形態である切削工具のインサートが取り付けられた切削工具の斜視図である。 第一の実施形態である切削工具のシャンクの斜視図である。 第一の実施形態におけるインサートの上面図である。 図6におけるA−A断面図である。 第二の実施形態におけるインサートが取り付けられた切削工具の取付座の側面図である。 図8におけるA−A断面図である。 第二の実施形態におけるインサートの上面図である。
符号の説明
10 シャンク
16 第1の凹部
17 第2の凹部
18 取付座
19 底面支持部
20 第1の側面支持部
21 第2の側面支持部
30 インサート
34 切刃
36 突起部
37 当接面

Claims (3)

  1. 切刃を有するインサートがシャンクの先端部に形成された取付座に装着され、ワークに溝入れ加工、突っ切り加工、ねじ切り加工等を行うインサート着脱式切削工具であって、
    前記インサートには、その外形が略三角形の平板状に形成され、該三角形の3つの周面が交差する各角部に前記切刃が設けられた切刃部を有する三角形平板部と、該三角形平板部の一方の三角形面の中央部から突出した突起部とが備えられ、
    前記取付座には、前記シャンクの先端部に前記インサートの前記三角形平板部との間に間隔を開けて該三角形平板部を収容する第1の凹部が設けられ、該第1の凹部の底面部には、前記突起部が嵌合する第2の凹部が設けられ、
    前記第2の凹部は、底面支持部と、前記シャンクの先端方向に延びる第1の側面支持部と、前記シャンクの先端側を向く第2の側面支持部とから構成され、
    前記第1の側面支持部が、前記切刃に作用する切削抵抗の主分力の方向に垂直な平面と平行に、または、前記シャンク後端側に向かうにしたがい後退するように傾斜して形成されたことを特徴とするインサート着脱式切削工具。
  2. 請求項1に記載のインサート着脱式切削工具において、
    前記第1の側面支持部と前記切刃に作用する切削抵抗の主分力の方向に垂直な平面とがなす角度が0°から10°の範囲内とされたことを特徴とするインサート着脱式切削工具。
  3. 請求項1または請求項2に記載のインサート着脱式切削工具において、
    前記インサートの外形がなす三角形の一辺と、前記インサートが前記取付座に嵌合された際に前記第1の側面支持部と当接される前記突起部の第1の当接面とがなす角度が、50°から60°の範囲内とされたことを特徴とするインサート着脱式切削工具。
JP2005000095A 2005-01-04 2005-01-04 インサート着脱式切削工具 Withdrawn JP2006187820A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005000095A JP2006187820A (ja) 2005-01-04 2005-01-04 インサート着脱式切削工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005000095A JP2006187820A (ja) 2005-01-04 2005-01-04 インサート着脱式切削工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006187820A true JP2006187820A (ja) 2006-07-20

Family

ID=36795462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005000095A Withdrawn JP2006187820A (ja) 2005-01-04 2005-01-04 インサート着脱式切削工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006187820A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019013263A1 (ja) * 2017-07-11 2019-01-17 京セラ株式会社 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法
US20190070669A1 (en) * 2017-09-01 2019-03-07 Kennametal Inc. Tangential cutting insert, cutting tool with a tangential cutting insert, and method for producing a tangential cutting insert
EP2581157B1 (en) 2011-10-11 2020-04-01 VARGUS Ltd. Cutting tool for grooving and parting operations
CN115122275A (zh) * 2022-07-22 2022-09-30 东莞市宝科精密机械有限公司 一种atc刀柄拆卸方法以及atc刀柄自动拆卸机构

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2581157B1 (en) 2011-10-11 2020-04-01 VARGUS Ltd. Cutting tool for grooving and parting operations
WO2019013263A1 (ja) * 2017-07-11 2019-01-17 京セラ株式会社 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法
CN110869150A (zh) * 2017-07-11 2020-03-06 京瓷株式会社 切削刀片、切削工具以及切削加工物的制造方法
JPWO2019013263A1 (ja) * 2017-07-11 2020-07-09 京セラ株式会社 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法
US11260458B2 (en) 2017-07-11 2022-03-01 Kyocera Corporation Cutting insert, cutting tool and method for manufacturing machined product
JP7128185B2 (ja) 2017-07-11 2022-08-30 京セラ株式会社 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法
US20190070669A1 (en) * 2017-09-01 2019-03-07 Kennametal Inc. Tangential cutting insert, cutting tool with a tangential cutting insert, and method for producing a tangential cutting insert
US10835961B2 (en) * 2017-09-01 2020-11-17 Kennametal Inc. Tangential cutting insert, cutting tool with a tangential cutting insert, and method for producing a tangential cutting insert
CN115122275A (zh) * 2022-07-22 2022-09-30 东莞市宝科精密机械有限公司 一种atc刀柄拆卸方法以及atc刀柄自动拆卸机构
CN115122275B (zh) * 2022-07-22 2024-03-22 东莞市宝科精密机械有限公司 一种atc刀柄拆卸方法以及atc刀柄自动拆卸机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5451612B2 (ja) 切削工具およびそのための切削インサート
KR100914829B1 (ko) 금속 절삭 공구
JP4990374B2 (ja) 両面使用可能な切削インサート及びこれを装着したミーリングカッタ
JP5060614B2 (ja) ドリル用切削インサートおよびドリル、並びにそれを用いた切削方法
KR101323558B1 (ko) 장착 구멍을 갖는 인서트 및 절삭 인서트를 포함하는공구홀더
EP3088111B1 (en) Drill insert and indexable drill
JP2007223020A (ja) インサート式切削工具、インサート、及びインサート式切削工具におけるインサートの固定方法
US8943933B2 (en) Cutting edge replacement type groove forming tool and end face groove forming method
KR20080000552A (ko) 기기, 특히 밀링 기기를 위한 커팅 인서트
JP5338425B2 (ja) インサート着脱式カッタ
JPH07251323A (ja) リーマ
JP5157660B2 (ja) 切削インサートおよびインサート着脱式切削工具
JP2014083667A (ja) 切削インサートおよび刃先交換式切削工具
US10363722B2 (en) Blade-shaped cutting insert and cutting tool therefor
WO2017135291A1 (ja) 刃先交換式バイト用ホルダ
JP6964092B2 (ja) 面溝入れのための金属切削溝入れインサート
JP2006187820A (ja) インサート着脱式切削工具
JP2015196203A (ja) 刃先交換式メタルソー
JP2003245805A (ja) 溝入れ用切削インサート
JP2008213077A (ja) 切削インサート及びインサート着脱式切削工具
JP5564958B2 (ja) 刃先交換式溝入れ工具及び端面溝入れ加工方法
JP2003291003A (ja) 切削工具
JP2020104219A (ja) 切削インサートおよび刃先交換式切削工具
JP2011051039A (ja) 切削インサートおよび切削工具ならびにそれらを用いた被削加工物の製造方法
JP2006224278A (ja) フライスカッター用インサート

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304