JPWO2019087366A1 - レドックスフロー電池 - Google Patents

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Abstract

正極電解液を貯留する正極電解液タンクを収納した正極タンクコンテナと、負極電解液を貯留する負極電解液タンクを収納した負極タンクコンテナと、正極電極、負極電極、及び隔膜を有する電池セルと、前記正極電解液を前記電池セルに供給して循環させる正極循環機構と、前記負極電解液を前記電池セルに供給して循環させる負極循環機構とを収納した電池機器コンテナとを備えるレドックスフロー電池。

Description

本発明は、レドックスフロー電池に関する。
太陽光発電や風力発電といった自然エネルギー由来の電力を蓄電する大容量の蓄電池の一つに、レドックスフロー電池(RF電池)が知られている。RF電池は、複数の電池セルを有するセルスタックと、各極電解液を貯留する各極電解液タンクと、各極電解液を電池セルに供給する供給導管と、各極電解液を電池セルから排出する排出導管と、各極電解液を循環するポンプとを備える(特許文献1)。
特開2012−099368号公報
本開示のレドックスフロー電池は、
正極電解液を貯留する正極電解液タンクを収納した正極タンクコンテナと、
負極電解液を貯留する負極電解液タンクを収納した負極タンクコンテナと、
正極電極、負極電極、及び隔膜を有する電池セルと、前記正極電解液を前記電池セルに供給して循環させる正極循環機構と、前記負極電解液を前記電池セルに供給して循環させる負極循環機構とを収納した電池機器コンテナとを備える。
実施形態に係るレドックスフロー電池の交差タイプの概略斜視図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池の交差タイプの別の例を示す概略斜視図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池の平行タイプの概略斜視図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池の平行タイプの別の例を示す概略斜視図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池の同一直線タイプの概略斜視図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池の同一直線タイプの別の例を示す概略斜視図である。 図1に示すレドックスフロー電池のVII−VII切断線で切断した状態の概略を示す部分断面図である。 図1に示すレドックスフロー電池のVIII−VIII切断線で切断した状態の概略を示す部分断面図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池の概略構成図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池に備わる電池機器コンテナ内のセルスタックの概略断面図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池に備わるセルスタックの概略構成図である。 変形例に係るレドックスフロー電池に備わる接続構造の配置箇所の概略を示す部分断面図である。 変形例に係るレドックスフロー電池に備わる接続構造の配置箇所の別の例の概略を示す部分断面図である。 変形例に係るレドックスフロー電池に備わる接続構造の配置箇所の他の例の概略を示す部分断面図である。 変形例に係るレドックスフロー電池に備わる接続構造の配置箇所の更に他の例の概略を示す部分断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
レドックスフロー電池(RF電池)は、通常、その設置場所でセルスタックと各極電解液タンクと各導管となどを接続して組立てている。設置場所では十分な作業スペースを確保できるとは限らず、組立て作業が煩雑になる場合がある。そこで、予め、作業スペースを十分に確保可能な工場などで、RF電池を一括して収納可能な1つの容器(例えば、コンテナ)内でRF電池を組立て、その容器ごと設置場所へ運搬することを検討した。しかし、設置後に電池容量や電池出力などの設計変更が生じた場合、1つの容器に纏めて収納しているため、容器の容量に制約されることで大容量の電解液タンクに交換したりセル数の多いセルスタックに交換したりすることが難しい。
そこで、電池容量や電池出力の設計変更を容易に行えるレドックスフロー電池を提供することを目的の一つとする。
[本開示の効果]
本開示によれば、電池容量や電池出力の設計変更を容易に行える。
《本発明の実施形態の説明》
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係るレドックスフロー電池は、
正極電解液を貯留する正極電解液タンクを収納した正極タンクコンテナと、
負極電解液を貯留する負極電解液タンクを収納した負極タンクコンテナと、
正極電極、負極電極、及び隔膜を有する電池セルと、前記正極電解液を前記電池セルに供給して循環させる正極循環機構と、前記負極電解液を前記電池セルに供給して循環させる負極循環機構とを収納した電池機器コンテナとを備える。
上記の構成によれば、電池容量や電池出力などの設計変更を容易に行える。電池セルなどと正極電解液タンクと負極電解液タンクとを互いに異なるコンテナに収納しているからである。コンテナ自体の交換は容易であり、設計変更の必要な部材(電池セルや電解液タンク)の交換は、その部材を収納するコンテナ自体を交換することで行える。タンクコンテナや電池機器コンテナ自体をサイズの異なるコンテナに交換すれば、内部に収納される電解液量や電池セル数を変えられてRF電池の電池容量や電池出力を変えられる。詳しくは後述するが、例えば、電池容量を増加(減少)する場合、両タンクコンテナをより大きな(小さな)タンクコンテナと交換することが挙げられ、電池出力を増加(減少)する場合、電池機器コンテナをより大きな(小さな)電池機器コンテナと交換することが挙げられる。
(2)上記レドックスフロー電池の一形態として、
前記正極循環機構及び前記負極循環機構はそれぞれ、前記各極電解液を前記電池セルに供給する各極供給導管、及び前記各極電解液を前記電池セルから排出する各極排出導管を有し、
前記正極電解液タンク及び前記負極電解液タンクはそれぞれ、前記各極電解液を前記各極電解液タンクから前記各極供給導管に送る各極往路管、及び前記各極電解液を前記各極排出導管から前記各極電解液タンクに戻す各極復路管を有し、
更に、前記各極供給導管及び前記各極排出導管のそれぞれと、前記各極往路管及び前記各極復路管のそれぞれとを着脱自在に接続する接続構造を有することが挙げられる。
上記の構成によれば、電池容量や電池出力などの設計変更を容易に行える。電池容量や電池出力などの設計変更が生じてコンテナ自体を交換する際、各管同士を容易に取り外せるからである。通常、電解液の流通管同士の接続は、接着剤や融着などにより着脱できないように接続されるため、流通管同士を一旦接続すると管同士の取り外し作業が非常に煩雑になり易い。
(3)上記レドックスフロー電池の一形態として、
前記電池機器コンテナは、前記正極タンクコンテナ及び前記負極タンクコンテナの少なくとも一方の屋根上に載置されることが挙げられる。
上記の構成によれば、各コンテナ同士の少なくとも一部を積み重ねて配置することで、レドックスフロー電池の設置面積を小さくできる。
また、正極タンクコンテナ、負極タンクコンテナ、及び電池機器コンテナの3つのコンテナを互いに間隔を空けて同一平面上に配置する場合に比較して、コンテナ同士の接触面積Aを大きくできる。そのため、3つのコンテナを互いに間隔を空けて同一平面上に配置したときの3つのコンテナの合計表面積Sa(各コンテナの表面積の合計)に比較して、電池機器コンテナを正極タンクコンテナ及び負極タンクコンテナの少なくとも一方の屋根上に載置したときの3つのコンテナの合計表面積Sbを接触面積Aの分だけ小さくできる。合計表面積Sbは、「上記合計表面積Sa−上記接触面積A」で求められる。そのため、「{1−(合計表面積Sb)/(合計表面積Sa)}×100」で求める表面積削減率Sc(%)を大きくし易い。それにより、外部環境による電解液の温度変化を抑制するために各タンクコンテナの外周の露出箇所を覆う断熱材を削減できる上に、断熱材を覆う作業を簡略化できてコストを低減できる。
更に、比較的重いタンクコンテナを下にし、その上に比較的軽い電池機器コンテナを載置することで、上下を逆に重ねる場合に比較して、重心が下側にあるためコンテナを重ねてもRF電池を安定して設置できる。その上、下側のコンテナの変形を抑制できる。
(4)上記(3)の上記レドックスフロー電池の一形態として、
前記電池機器コンテナは、前記正極タンクコンテナと前記負極タンクコンテナとの間を跨ぎ、前記正極タンクコンテナと前記負極タンクコンテナの両屋根上に均等に載置されていることが挙げられる。
上記の構成によれば、電池機器コンテナを両タンクコンテナの屋根上に均等に載置しているため、電池機器コンテナを安定して載置できる。
(5)上記(4)のレドックスフロー電池の一形態として、
前記正極タンクコンテナ及び前記負極タンクコンテナは、互いの間隔を空けると共に、互いに長手方向が平行となるように並列配置され、
前記電池機器コンテナは、その長手方向が前記正極タンクコンテナ及び前記負極タンクコンテナの長手方向と直交するように載置されることが挙げられる。
上記の構成によれば、3つのコンテナの接触面積Aを大きくし易いため、合計表面積Sbを小さくし易く、表面積削減率Scを大きくし易い。
(6)上記(4)のレドックスフロー電池の一形態として、
前記正極タンクコンテナ及び前記負極タンクコンテナは、互いに長手方向が平行で、かつ互いの側面同士が接するように並列配置され、
前記電池機器コンテナは、その長手方向が前記正極タンクコンテナ及び前記負極タンクコンテナの長手方向と平行となるように載置されることが挙げられる。
上記の構成によれば、上記(5)のレドックスフロー電池に比較して、3つのコンテナの接触面積Aを大きくし易いため、合計表面積Sbを小さくし易く、表面積削減率Scを大きくし易い。両タンクコンテナの側面同士を接触させることで、両タンクコンテナの互いの間隔を空ける上記(5)のレドックスフロー電池に比較して、3つのコンテナの接触面積Aを大きくできる。加えて、両タンクコンテナの側面同士が接触すると共に、電池機器コンテナをその長手方向が両タンクコンテナの長手方向と平行となるように載置することで、電池機器コンテナの底部全域に亘って両タンクコンテナと接触させられるので、電池機器コンテナの底部の一部のみ両タンクコンテナと接触させる上記(5)のレドックスフロー電池に比較して、3つのコンテナの接触面積Aを大きくできる。
(7)上記(4)〜上記(6)のいずれか1つのレドックスフロー電池の一形態として、
前記正極循環機構及び前記負極循環機構はそれぞれ、前記各極電解液を循環させる正極ポンプ及び負極ポンプを有し、
前記電池機器コンテナ内を側面視したとき、前記正極ポンプと前記負極ポンプとは、前記電池機器コンテナの左右方向の中央を挟んで対称の位置に配置されることが挙げられる。
上記の構成によれば、電池機器コンテナの内部部材が左右均等に収納されているため、電池機器コンテナの重心が偏ることを抑制し易い。
《本発明の実施形態の詳細》
本発明の実施形態に係るレドックスフロー(RF)電池の詳細を以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。実施形態に係るRF電池は、代表的には、交流/直流変換器を介して発電部(例えば、太陽光発電装置や風力発電装置、その他一般の発電所など)と負荷(需要家など)との間に接続され、発電部で発電した電力を充電して蓄え、蓄えた電力を放電して負荷に供給する。この充放電は、酸化還元により価数が変化するイオン(例えばバナジウムイオン、チタンイオン、マンガンイオンなど)を活物質として含有する電解液を正極電解液と負極電解液とに使用し、正極電解液に含まれるイオンの酸化還元電位と負極電解液に含まれるイオンの酸化還元電位との差を利用して行う。
《RF電池》
図1〜図11を参照して、実施形態に係るRF電池1を説明する。このRF電池1は、電池セル200(図10、図11)と、正極電解液タンク30(図9)と、負極電解液タンク40と、正極循環機構230と、負極循環機構240と、制御部260とを備える。各極電解液タンク30、40は、各極電解液を貯留する。各極循環機構230、240は、各極電解液を電池セル200に供給して循環させる。制御部260は、各極循環機構230、240における各極電解液の循環を制御する。RF電池1の特徴の一つは、電池セル200、各極循環機構230、240、及び制御部260を内部に収納する電池機器コンテナ2と、正極電解液タンク30を内部に収納する正極タンクコンテナ3と、負極電解液タンク40を内部に収納する負極タンクコンテナ4とを備え、これら3つのコンテナ2、3、4がそれぞれ別部材で構成されている点にある(図1〜図6、図9)。以下、詳細に説明する。図7〜図11における黒塗り矢印は、電解液の流れを示す。
〔電池機器コンテナ・各極タンクコンテナ〕
電池機器コンテナ2は、上述のように電池セル200と各極循環機構230、240と制御部260とを内部に収納する。電池機器コンテナ2内の収納部材の詳細は、後述する。正極タンクコンテナ3は、正極電解液タンク30を内部に収納し、負極タンクコンテナ4は、負極電解液タンク40を内部に収納する。これら電池機器コンテナ2と正極タンクコンテナ3と負極タンクコンテナ4とは、互いに別部材で構成されている。そのため、電池容量や電池出力などの設計変更を容易に行える。電池セル200などと正極電解液タンク30と負極電解液タンク40とを互いに異なるコンテナに収納しているからである。そのため、詳しくは後述するが、電池機器コンテナ2やタンクコンテナ3、4自体をサイズの異なるコンテナに交換すれば、RF電池1の電池容量や電池出力を変えられる。コンテナ自体の交換は容易であり、設計変更の必要な部材(電池セル200や各極電解液タンク30、40)の交換は、その部材を収納するコンテナ自体を交換することで行える。
[各コンテナの概要]
各コンテナ2、3、4の種類は、代表的には、ドライコンテナが挙げられる。各コンテナ2、3、4の形状は、代表的には、直方体状が挙げられる。各コンテナ2、3、4は、設置対象に設置される矩形状の底部と、底部と対向配置される矩形状の天井部と、底部と天井部の長辺同士を繋ぐ両側面部と、底部と天井部の短辺同士を繋ぐ両端面部とを備える。側面部と端面部とには、作業者がコンテナ内部にアクセス可能なように開閉自在な扉が設けられている(図示略)。各コンテナ2、3、4の材質は、例えば、鋼(例えば、一般構造用圧延鋼材 SS400)が挙げられる。
各コンテナ2、3、4のサイズは、RF電池1の電池容量や電池出力などに応じて適宜選択できる。大(小)容量のRF電池1とする場合、大きな(小さな)タンクコンテナ3、4とし、出力の大きな(小さな)RF電池1とする場合、大きな(小さな)電池機器コンテナ2とすることが挙げられる。そうすれば、各コンテナ2、3、4に収納可能な各極電解液量や電池セル数を多く(少なく)できるからである。各コンテナ2、3、4は、ISO規格(例えば、ISO 1496−1:2013など)に準拠した国際海上貨物用コンテナが利用できる。各コンテナ2、3、4は、代表的には、20フィートコンテナや40フィートコンテナ、45フィートコンテナ、それらよりも高さの高い20フィートハイキューブコンテナや40フィートハイキューブコンテナ、45フィートハイキューブコンテナなどが利用できる。
各コンテナ2、3、4のサイズは、例えば、図1、図3、及び図5に示すように、3つのコンテナ2、3、4のサイズを同じサイズとしてもよい。また、図2、図4、及び図6に示すように、両タンクコンテナ3、4のサイズを図1、図3、及び図5に示す両コンテナ3、4に比較して大きくし、電池機器コンテナ2と両タンクコンテナ3、4のサイズは互いに異なるサイズとしてもよい。電池機器コンテナ2と両タンクコンテナ3、4とを異なるサイズのコンテナとする場合、図2、図4、図6に示すように、電池機器コンテナ2は、両タンクコンテナ3、4よりも小さいコンテナを利用できる。
[3つのコンテナの配置形態]
3つのコンテナ2、3、4の配置は、同一平面上に配置してもよいし、図1〜図6に示すように、コンテナ同士を鉛直方向の上下に重ねるように配置してもよい。コンテナ同士を重ねれば、RF電池1の設置面積を小さくできる。また、3つのコンテナ2,3,4を互いに間隔を空けて同一平面上に配置する場合(以下、平面タイプということがある)に比較して、コンテナ同士の接触面積Aを大きくできる。そのため、平面タイプにおける3つのコンテナ2,3,4の合計表面積Sa(各コンテナ2,3,4の表面積の合計)に比較して、コンテナ同士を重ねたときの3つのコンテナ2,3,4の合計表面積Sbを接触面積Aの分だけ小さくできる。合計表面積Sbは、「上記合計表面積Sa−上記接触面積A」で求められる。そのため、「{1−(合計表面積Sb)/(合計表面積Sa)}×100」で求める表面積削減率Sc(%)を大きくし易い。それにより、外部環境による電解液の温度変化を抑制するために各タンクコンテナ3,4の外周の露出箇所を覆う断熱材を削減できる上に、断熱材を覆う作業を簡略化できてコストを低減できる。
3つのコンテナ2、3、4を重ねる場合、段数を2段とし、下側に2つのタンクコンテナ3、4を配置して、上側に1つの電池機器コンテナ2を、正極タンクコンテナ3及び負極タンクコンテナ4の少なくとも一方の屋根上に重なるように載置することが好ましい。このように、比較的重いタンクコンテナ3、4を下にし、その上に比較的軽い電池機器コンテナ2を載置することで、上下を逆に重ねる場合に比較して、重心が下側にあるため、これらのコンテナ2、3、4を重ねてもRF電池1を安定して設置できる。その上、下側のコンテナ(タンクコンテナ3、4)の変形を抑制できる。
上側の電池機器コンテナ2は、下側の正極タンクコンテナ3と負極タンクコンテナ4との間を跨ぎ、正極タンクコンテナ3と負極タンクコンテナ4の両屋根上に均等に載置することが好ましい。均等に載置とは、RF電池1を上面視したとき、電池機器コンテナ2と正極タンクコンテナ3との重複面積と、電池機器コンテナ2と負極タンクコンテナ4との重複面積とが実質的に同一であることを言う。そうすれば、電池機器コンテナ2を両タンクコンテナ3、4の屋根上に安定して載置できる。コンテナ2、3、4の重ね方は、RF電池1の設置箇所などに応じて適宜選択でき、例えば、交差タイプ(図1、図2)、平行タイプ(図3、図4)、同一直線タイプ(図5、図6)などが挙げられる。
(交差タイプ)
交差タイプは、図1、図2に示すように、2つのタンクコンテナ3、4をその長手方向が互いに平行となるように左右に並列配置し、1つの電池機器コンテナ2を2つのタンクコンテナ3、4の屋根上に、電池機器コンテナ2の長手方向と2つのタンクコンテナ3、4の長手方向とが交差(ここでは直交)するように載置する重ね方である。詳しくは後述するが、この交差タイプは、上記平面タイプに比較して、3つのコンテナの接触面積Aを大きくし易いため、合計表面積Sb小さくし易く、表面積削減率Scを大きくし易い。このタイプの場合、2つのタンクコンテナ3、4の側面同士が互いに対向する。
下側の2つのタンクコンテナ3、4は、互いに対向する側面同士の間に所定の間隔を空けて配置することが好ましい。所定の間隔とは、両タンクコンテナ3、4の屋根上に載置する1つの電池機器コンテナ2が両タンクコンテナ3、4における並列方向の外側にはみ出さないような間隔が挙げられる。特に、上記間隔は、RF電池1を上面視したとき、電池機器コンテナ2の各短辺と各タンクコンテナ3、4における並列方向の外側の長辺とが重なる程度の間隔とすることが好ましい。そうすれば、両タンクコンテナ3、4の輪郭線で囲まれる領域を、実質的に「(電池機器コンテナ2の長手方向に沿った長さ)×(両タンクコンテナ3、4の長手方向に沿った長さ)」とすることができる。そのため、RF電池1の設置面積を小さくできる。その上、電池機器コンテナ2の底部の一部(長手方向の中央部分)をタンクコンテナ3、4の屋根上に重ねられないものの、電池機器コンテナ2の四つの角部をタンクコンテナ3、4の屋根上に載置できる。通常、コンテナの角部は強度が高いため、電池機器コンテナ2の4つの角部を2つのタンクコンテナ3、4の屋根上に載置できることで、電池機器コンテナ2を2つのタンクコンテナ3、4の屋根上に安定して載置できる。
電池機器コンテナ2における2つのタンクコンテナ3、4の屋根上での載置箇所は、タンクコンテナ3、4の長手方向の中央でもよいが、図1(図2)に示すようにタンクコンテナ3、4の長手方向の一方の端面部側(図1、図2の紙面奥側)が好ましい。即ち、電池機器コンテナ2をタンクコンテナ3、4の長手方向の一端側に寄せて載置する。具体的には、RF電池1を上面視したとき、2つのタンクコンテナ3、4の短辺上に電池機器コンテナ2の長辺が重なるように配置する。このとき、各タンクコンテナ3、4における並列方向の外側の長辺上に電池機器コンテナ2の各短辺が重なる。それにより、電池機器コンテナ2の4つの角部のうち2つの角部と、各タンクコンテナ3、4の1つの角部とを重ねられるため、電池機器コンテナ2を2つのタンクコンテナ3、4の屋根上に安定して載置できる。
その上、作業者が電池機器コンテナ2の一方の側面(図1、図2の紙面手前側)から電池機器コンテナ2内にアクセスし易く、電池機器コンテナ2内のメンテナンスを容易に行える。電池機器コンテナ2を2つのタンクコンテナ3、4の長手方向の一端側(図1、図2の紙面奥側)に寄せて載置しているため、2つのタンクコンテナ3、4の長手方向の他端側の屋根上には、作業者が載るスペースを広く確保できるからである。両タンクコンテナ3、4の屋根上には、作業者が作業し易いように、両タンクコンテナ3、4を架け渡す作業床を配置することが好ましい。電池機器コンテナ2の他方の側面(図1、図2の紙面奥側)から電池機器コンテナ2内にアクセスする場合には、電池機器コンテナ2の他方の側面側に所定の高さの足場(作業台)を仮設すればよい。
なお、電池機器コンテナ2の上記載置箇所を2つのタンクコンテナ3、4の長手方向の中央とする場合には、電池機器コンテナ2の両側面からその内部にアクセスできる。この場合、補強柱を各タンクコンテナ3、4における電池機器コンテナ2の短辺に重なる箇所に設けることが好ましく、特に、各タンクコンテナ3、4における電池機器コンテナ2の角部に重なる箇所に設けることが好ましい。各タンクコンテナ3、4の長手方向の中央は、その角部ほど強度が高くないためである。
各タンクコンテナ3,4の外周の露出箇所は、断熱材(図示略)で覆うことが好ましい。そうすれば、外部環境による電解液の温度変化を抑制し易い。例えば、各タンクコンテナ3,4における電池機器コンテナ2と重複する領域を除く外周(互いに対向する側面を含む)を断熱材(図示略)で覆うことが好ましい。
(平行タイプ)
平行タイプは、図3、図4に示すように、2つのタンクコンテナ3、4をその長手方向が互いに平行となるように並列配置し、1つの電池機器コンテナ2を2つのタンクコンテナ3、4の屋根上に、電池機器コンテナ2の長手方向と2つのタンクコンテナ3、4の長手方向とが互いに平行となるように載置(所謂、俵積み)する重ね方である。詳しくは後述するが、この平行タイプは、上記交差タイプに比較して、3つのコンテナの接触面積Aを大きくできるため、合計表面積Sbを小さくし易く、表面積削減率Scを大きくし易い。このタイプの場合、上述の交差タイプと同様、2つのタンクコンテナ3、4の側面同士が互いに対向する。
下側の2つのタンクコンテナ3、4は、上述の交差タイプとは異なり、互いに対向する側面同士の間に実質的に間隔を空けることなく互いの側面同士が実質的に全域に亘って接するように配置することが好ましい。そうすれば、RF電池1の設置面積を上述の交差タイプよりも更に小さくできる。2つのタンクコンテナ3,4の側面同士を接触させることで、2つのタンクコンテナ3,4の互いの間隔を空ける上記交差タイプに比較して、3つのコンテナ2,3,4の接触面積Aを大きくできる。その上、電池機器コンテナ2の底部の実質的に全域に亘る領域を両タンクコンテナ3,4と接触させられるので、電池機器コンテナ2の底部の一部のみ両タンクコンテナ3,4と接触させる上記交差タイプに比較して、3つのコンテナ2,3,4の接触面積Aを大きくできる。このように電池機器コンテナ2の底部の実質的に全域に亘る領域を両タンクコンテナ3、4の屋根上に重ねられるため、電池機器コンテナ2を安定して載置できる。また、作業者が電池機器コンテナ2の両側面からその内部にアクセスできるため、上述の交差タイプのような足場を仮設しなくてもよい。各タンクコンテナ3、4における並列方向の外側(互いの対向側とは反対側)の屋根上には、作業スペースを確保できるからである。そして、2つのタンクコンテナ3、4の互いに対向する側面同士の間の空間を低減できるため、その対向する側面には断熱材を配置しなくてもよく、断熱材を覆う作業を簡略化できる上に、コストを低減できる。
例えば、図4のように両タンクコンテナ3、4のサイズを電池機器コンテナ2のサイズよりも大きくする場合、電池機器コンテナ2における2つのタンクコンテナ3、4の屋根上での載置箇所は、上述の平行タイプと同様、タンクコンテナ3、4の長手方向の一方の端面部側(図4の紙面奥側)が好ましい。具体的には、RF電池1を上面視したとき、2つのタンクコンテナ3、4の短辺上に電池機器コンテナ2の一方の短辺が重なるように配置する。この場合、各タンクコンテナ3、4の天井部における電池機器コンテナ2の他方の短辺に重なる箇所には、各天井部を補強する補強梁3b、4bを設けることが好ましい。更に、各タンクコンテナ3、4の両側面部における電池機器コンテナ2の他方の短辺に対応する箇所(補強梁3b、4bの同一平面上)には、それぞれ補強柱を設けることが好ましい。図4では、負極タンクコンテナ4の一方の側面部における補強柱4cのみ示しており、その他方の側面部(正極タンクコンテナ3との対向側)における補強柱と正極タンクコンテナ3の両側面部における補強柱とは図示を省略している。
なお、2つのタンクコンテナ3、4の屋根上における長手方向の中央に電池機器コンテナ2を載置する場合、各タンクコンテナ3、4の天井部には、電池機器コンテナ2の各短辺が重なる箇所に補強梁を設けることが好ましい。更に、各タンクコンテナ3、4の両側面部には、電池機器コンテナ2の各短辺に対応する箇所にそれぞれ補強柱を設けることが好ましい。
(同一直線タイプ)
同一直線タイプは、図5、図6に示すように、2つのタンクコンテナ3、4をその長手方向が同一直線状に並ぶように直列に配置し、1つの電池機器コンテナ2を2つのタンクコンテナ3、4の屋根上に、電池機器コンテナ2の長手方向と両タンクコンテナ3、4の長手方向とが同一直線状に並ぶように載置する重ね方である。詳しくは後述するが、この同一直線タイプは、上記交差タイプに比較して、3つのコンテナの接触面積Aを大きくできるため、合計表面積Sbを小さくし易く、表面積削減率Scを大きくし易い。このタイプの場合、2つのタンクコンテナ3、4の端面同士が互いに対向する。3つのコンテナ2、3、4はその長手方向が全て同一直線状に並ぶ。
下側の2つのタンクコンテナ3、4は、上述の平行タイプと同様、各タンクコンテナ3、4の端面同士の間に実質的に間隔を空けることなく互いの端面同士が実質的に全域に亘って接するように配置することが好ましい。そうすれば、上述の平行タイプと同様、RF電池1の設置面積を小さくできる。2つのタンクコンテナ3,4の端面同士を接触させる上に、電池機器コンテナ2の底部の実質的に全域に亘る領域を両タンクコンテナ3,4と接触させられる。よって、2つのタンクコンテナ3,4の互いの間隔を空けると共に電池機器コンテナ2の底部の一部のみ両タンクコンテナ3,4と接触させる上記交差タイプに比較して、3つのコンテナ2,3,4の接触面積Aを大きくできる。このように電池機器コンテナ2の底部の実質的に全域に亘る領域を両タンクコンテナ3、4の屋根上に重ねられるため、電池機器コンテナ2を安定して載置できる。2つのタンクコンテナ3、4の互いに対向する端面同士の間の空間を低減できるため、その対向する端面には断熱材を配置しなくてもよい。作業者が電池機器コンテナ2の両側面からその内部にアクセスする場合には、足場を仮設するとよい。
[コンテナ間の電解液の循環形態]
RF電池1は、電池機器コンテナ2と各タンクコンテナ3、4との間で各極電解液を循環させる各極循環路を備える。各極循環路は、図7、図8(適宜図9、図10)に示すように、各極供給導管231、241及び各極排出導管232、242と、各極往路管31、41及び各極復路管32、42と、接続構造5とを備える。本例では、電池機器コンテナ2の底部を構成する底板2bと各タンクコンテナ3、4の天井部を構成する天板3u、4uの互いに重なる箇所と、その重なる箇所に対応する各極電解液タンク30、40の天井部を構成する天板30u、40uとには、各循環路を挿通する貫通孔が形成されていて、両貫通孔同士は、互いに臨むように重複している(図7、図8)。
(各極供給導管・各極排出導管)
各極供給導管231、241は、各極電解液を各極セル202、203に供給し、各極排出導管232、242は、各極電解液を各極セル202、203から排出する。各極供給導管231、241及び各極排出導管232、242は、本例では、電池機器コンテナ2内に配置されている。各極供給導管231、241の一端は、各極往路管31、41に接続され、各極供給導管231、241の他端は、各極セル202、203に接続される。各極排出導管232、242の一端は、各極セル202、203に接続され、各極排出導管232、242の他端は、各極復路管32、42に接続される。
(各極往路管・各極復路管)
各極往路管31、41は、各極電解液を各極供給導管231、241に送り、各極復路管32、42は、各極電解液を各極排出導管232、242から各極電解液タンク30、40内に戻す。各極往路管31、41及び各極復路管32、42は、本例では、各極電解液タンク30、40内から各タンクコンテナ3,4外に突出して設けられており、上記貫通孔を通って電池機器コンテナ2内に亘って配置されている。各極往路管31、41及び各極復路管32、42と各極電解液タンク30、40の貫通孔との間には、その間から液漏れしないようにその間を埋める介在部材(例えば、ゴムノズル)が設けられている。この各極往路管31、41及び各極復路管32、42は、その長手方向に位置ずれしないように、各タンクコンテナ3、4の天板3u、4uに固定される。この固定は、例えば、各極往路管31、41及び各極復路管32、42に取り付けたフランジ(図示略)を、各タンクコンテナ3、4の天板3u、4uにおける貫通孔の周囲にネジ止めすることで行える。
各極往路管31、41の一端面部は、各極電解液タンク30、40内の各極電解液中に開口する。各極往路管31、41の一端面部の高さ方向に沿った位置は、各極電解液タンク30、40の最低液面レベル(図示略)よりも下方とする。各極往路管31、41の他端面部は、本例では電池機器コンテナ2内で各極供給導管231、241に接続される。このように、各極往路管31、41と各極供給導管231、241との接続箇所(接続構造5)は、本例では電池機器コンテナ2内に配置される。
各極復路管32、42の一端面部は、各極電解液タンク30、40の気相部分に開口する。各極復路管32、42の一端面部の高さ方向に沿った位置は、各極電解液タンク30、40の最高液面レベル(図7〜図9の二点鎖線)よりも上方とする。各極復路管32、42の他端面部は、本例では電池機器コンテナ2内で各極排出導管232、242に接続される。このように、各極復路管32、42と各極排出導管232、242との接続箇所(接続構造5)は、本例では電池機器コンテナ2内に配置される。
各導管231、232、241、242、各極往路管31、41、及び各極復路管32、42の材質は、電解液と反応せず、電解液に対する耐性に優れる材料が挙げられる。具体的には、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、及びゴムなどの材料が挙げられる。その他、各導管231、232、241、242、各極往路管31、41、及び各極復路管32、42は、金属製の管状部材と、その管状部のうち電解液との接触箇所を覆うコーティング層とを備える管を利用してもよい。管状部材は、例えば、ステンレス鋼管が利用できる。コーティング層の材料は、上述の樹脂やゴムが挙げられる。
(接続構造)
接続構造5は、各極供給導管231、241及び各極排出導管232、242のそれぞれと、各極往路管31、41及び各極復路管32、42のそれぞれとを接続する。正極側の各導管231,232と往復管31,32との両接続構造5の配置箇所と、負極側の各導管241,242と往復管41,42との両接続構造5の配置箇所とは、本例では、上述のように電池機器コンテナ2内としているが、特に限定されず、後述する変形例に示すように適宜選択できる。
各極の接続構造5(各極往路管31、41と各極供給導管231、241との接続、各極復路管32、42と各極排出導管232、242との接続)は、着脱自在であることが好ましい。そうすれば、電池容量や電池出力などの設計変更を容易に行える。電池容量や電池出力などの設計変更が生じてコンテナ自体を交換する際、各管同士を容易に取り外せるからである。通常、電解液の流通管同士の接続は、融着などにより着脱できないように接続される。そのため、管同士を接続すると分解作業が非常に煩雑になり易い。
各極の接続構造5は、伸縮自在であることが好ましい。そうすれば、各極往路管31、41と各極供給導管231、241とを接続、各極復路管32、42と各極排出導管232、242とを接続する際、管同士を位置合わせし易いため、管同士の接続作業を容易にできる。各極の接続構造5は、例えば、フレキシブルジョイントが利用できる。
ここでは、接続構造5(フレキシブルジョイント)と各極供給導管231、241との間と、接続構造5(フレキシブルジョイント)と各極排出導管232、242との間のそれぞれには、各極の循環路を開閉するバルブ6を介在している。バルブ6の種類は、適宜選択でき、例えばバタフライバルブ、ゲートバルブ、グローブバルブ、ボールバルブ、ダイヤフラムバルブなどが挙げられる。
〔電池機器コンテナの収納部材〕
電池機器コンテナ2の内部には、上述したように、電池セル200、正極循環機構230、及び負極循環機構240が収納される(図9)。
[電池セル]
電池セル200は、水素イオンを透過させる隔膜201で正極セル202と負極セル203とに分離されている(図10、図11)。正極セル202には、正極電極204が内蔵され、正極循環機構230により正極電解液が循環し、負極セル203には、負極電極205が内蔵され、負極循環機構240により負極電解液が循環する。
[セルスタック]
電池セル200は、通常、図9、図10、及び図11の下図に示すセルスタック250と呼ばれる構造体の内部に形成される。セルスタック250の数は、単数でもよいし複数でもよい。本例では、セルスタック250の数が2つの場合を例示している(図9)。セルスタック250の数を単数とする場合、セルスタック250の配置箇所は、電池機器コンテナ2の長手方向の中央が好ましい。セルスタック250の数を複数とする場合、複数のセルスタック250は、電池機器コンテナ2の長手方向の中央を挟んで対称の位置に配置することが好ましい。そうすれば、電池機器コンテナ2の重心が偏ることを抑制できる。
各セルスタック250は、サブスタック251(図11の下図)と呼ばれる積層体を、その両側から2枚のエンドプレート253で挟み込み、両エンドプレート253を締付機構254により締め付けることで構成されている。図11の下図では、複数のサブスタック251を備える形態を例示している。サブスタック251は、図10、及び図11の上図に示すように、双極板211及びその外周縁部を囲む枠体212を有するセルフレーム210、正極電極204、隔膜201、及び負極電極205を、この順番で複数積層してなり、その積層体の両端に給排板252(図11の下図(図10では省略))が配置される。隣接するセルフレーム210の双極板211の間に一つの電池セル200が形成され、双極板211を挟んで表裏に、隣り合う電池セル200の正極電極204(正極セル202)と負極電極205(負極セル203)とが配置される。セルフレーム210の枠体212は、電池セル200の内部に電解液を供給する給液マニホールド213及び給液スリット214と、電池セル200の外部に電解液を排出する排液マニホールド215、及び排液スリット216とを有する。各枠体212間には、環状のシール溝にOリングや平パッキンなどの環状のシール部材220が配置され、電池セル200からの電解液の漏洩を抑制している。
[正極循環機構・負極循環機構]
正極循環機構230及び負極循環機構240はそれぞれ、正極供給導管231及び負極供給導管241と、正極排出導管232及び負極排出導管242と、正極ポンプ233及び負極ポンプ243とを備える(図9)。各極供給導管231、241及び各極排出導管232、242は上述した通りである。
(各極ポンプ)
各極ポンプ233、243は、各極電解液を循環させる。具体的には、充放電を行う運転時、各極ポンプ233、243により、各極電解液は、各極電解液タンク30、40から各極往路管31、41と各極供給導管231、241とを流通して各極セル202、203に供給され、各極セル202、203から各極排出導管232、242と各極復路管32、42とを流通して各極電解液タンク30、40に排出されることで各極セル202、203に循環される。充放電を行わない待機時、各極ポンプ233、243が停止され、各極電解液は循環されない。各極ポンプ233、243の種類は、適宜選択でき、例えば自吸式ポンプが利用できる。各極ポンプ233、243は、本例では各極供給導管231、241の途中に設けられている。この正極ポンプ233と負極ポンプ243とは、電池機器コンテナ2の長手方向の中央を挟んで対称の位置に配置することが好ましい。そうすれば、電池機器コンテナ2の重心が偏ることを抑制できる。
[その他]
電池機器コンテナ2の内部には、更に、制御部260、熱交換器270などを収納できる。
(制御部)
制御部260は、正極循環機構230、及び負極循環機構240における各極電解液の循環を制御する。この制御部260は、具体的には、各極循環機構に備わる各極ポンプを制御するポンプ制御部を有する。制御部260は、例えば、コンピュータなどが利用できる。なお、制御部260は、3つのコンテナ2〜4の外に配置してもよい。
(熱交換器)
熱交換器270は、各極電解液を冷却する。各極電解液の冷却は、自然放冷による冷却でもよいし、別途設けられたファンなどの冷却機構(図示略)による強制冷却でもよい。本例では、熱交換器270の数を複数(2つ)とし、各極電解液を個々に冷却する。各熱交換器270の配置箇所は、本例では各極排出導管232、242の途中としているが、各極供給導管231、241の途中としてもよい。各極電解液は、電池反応に伴い発熱するため、各熱交換器270の配置箇所を各極排出導管232、242の途中とすることで、各極電解液を良好に冷却できる。正極電解液を冷却する熱交換器270と負極電解液を冷却する熱交換器270とは、電池機器コンテナ2の長手方向の中央を挟んで対称の位置に配置することが好ましい。そうすれば、電池機器コンテナ2の重心が偏ることを抑制できる。
〔各タンクコンテナの収納部材〕
正極タンクコンテナ3及び負極タンクコンテナ4の内部にはそれぞれ、正極電解液タンク30及び負極電解液タンク40と、正極往路管31及び負極往路管41と、正極復路管32及び負極復路管42とが収納される。各極往路管31、41及び各極復路管32、42は上述した通りである。
[各極電解液タンク]
各極電解液タンク30、40は、箱状の容器で、その形状は、各タンクコンテナ3、4と同形状、ここでは直方体状である。各極電解液タンク30、40の大きさは、各タンクコンテナ3、4よりも少し小さい。各極電解液タンク30、40の構成材料は、上述の正極供給導管231などのコーティング層と同様の樹脂やゴムが挙げられる。各電解液タンク30、40への各極往路管31、41及び各極復路管32、42の接続は、各極往路管31、41及び各極復路管32、42と各極電解液タンク30、40の貫通孔との間を埋める上述の介在部材により行う。介在部材は、各極往路管31、41及び各極復路管32、42の長手方向に位置ずれしないように、各極往路管31、41及び各極復路管32、42に取り付けられる。
[その他]
各極タンクコンテナ3,4の内部には、更に、各極電解液タンク30、40の気相同士を連通する気相連通管(正極気相挿通管及び負極気相挿通管)や、各極電解液タンク30、40の気相の圧力を調整する圧力調整機構を収納できる(いずれも図示略)。正極気相挿通管の一端は、正極電解液タンク30の気相部分に開口し、負極気相挿通管の一端は、負極電解液タンク30の気相部分に開口している。正極気相挿通管の他端と負極気相挿通管の他端とは、一方のタンクコンテナ内、又は両タンクコンテナ3、4外で接続されている。この接続には、上述した接続構造5と同様の着脱自在な接続構造、更には伸縮自在な接続構造を採用できる。圧力調整機構は、各極電解液タンク30,40の気相の圧力変化に追従して膨張及び収縮する公知の圧力調整バッグが利用できる。圧力調整機構は、各極電解液タンク30、40の内外のいずれに設けられていてもよい。
[設計変更の手順]
RF電池1の設計変更は、例えば、次のようにして行える。
(電池容量の変更)
電池容量を増加(減少)させる場合、図1(図2)、図3(図4)、図5(図6)のそれぞれのRF電池1の両タンクコンテナ3、4のみを、図2(図1)、図4(図3)、図6(図5)に示すように、より大きな(小さな)タンクコンテナ3、4に交換する。まず、設置箇所に設置されているタンクコンテナ3、4の上の電池機器コンテナ2を、両タンクコンテナ3、4の上から両タンクコンテナ3、4と重ならない所定の位置に移動させる。次に、設置箇所を空けるために、設置されている両タンクコンテナ3、4を設置箇所から移動させる。次に、空いた設置箇所に、以前よりも大きな(小さな)両タンクコンテナ3、4を移動させる。そして、所定の位置に移動させた電池機器コンテナ2を、新たに設置した両タンクコンテナ3、4の上に載置する。各コンテナ自体の移動は、適当なクレーンなどを用いて行える。そして、各導管231、232、241、242と各極往路管31、41、及び各極復路管32、42とを電池機器コンテナ2内で接続構造5により接続して電解液の循環路を構築する(図7、図8)。
(電池出力の変更)
電池出力を増加(減少)させる場合、図1〜図6のRF電池1の電池機器コンテナ2を、図示は省略するが、より大きな(小さな)電池機器コンテナ2に交換することが挙げられる。図1、図2に示すRF電池1の電池出力を増加(減少)させる場合、より大きな(小さな)電池機器コンテナ2を両タンクコンテナ3、4の上に載置する前に、両タンクコンテナ3、4同士の間の間隔を広げる(狭める)とよい。両タンクコンテナ3、4同士の間の間隔を広げる場合、両タンクコンテナ3、4の間における電池機器コンテナ2の下側には、電池機器コンテナ2を下から支持するために別途空のコンテナやコンテナと同様の支持強度を持つ適宜な架台を配置してもよい。図5、図6に示すRF電池1の場合には、両タンクコンテナ3、4の上に載置されている電池機器コンテナ2のみを交換するため、両タンクコンテナ3、4は移動させることなくそのまま使用可能である。その後の各管同士の接続は電池容量の変更と同様である。また、電池出力を増加は、電池機器コンテナ2のサイズを変更せず数を増加することで行える。更に、電池出力を増加は、3つのコンテナ2、3、4を一つの電池モジュールとし、電池モジュールの数を増加(増設)することで行える。
詳しくは後述するが、複数の電池モジュールを備え、各電池モジュールが上記交差タイプ、上記平行タイプ、上記同一直線タイプのいずれの場合であっても、各電池モジュールが上記平面タイプである場合に比較して、コンテナ同士の接触面積Aを大きくできる。そのため、合計表面積Sbを小さくし易く、表面積削減率Scを大きくし易い。
複数の電池モジュールの配置形態は、上記交差タイプ、上記平行タイプ、上記同一直線タイプのいずれの場合であっても、隣り合う電池モジュール同士の間に間隔を空けて配置してもよいし、隣り合う電池モジュール同士の間に実質的に間隔を空けることなく隣り合う電池モジュール同士が接触するように配置してもよい。
〈交差タイプ〉
上記交差タイプの電池モジュールを複数有する場合、その配置形態は、例えば、以下の(a)〜(c)の3つの形態が挙げられる。
(a)各電池モジュールを、タンクコンテナ3,4の並列方向に沿って配置する。
(b)各電池モジュールを、タンクコンテナ3,4の並列方向及び上下方向の両方向に直交する方向に沿って配置する。
(c)上記(a)及び上記(b)の両方とする。
上記(a)の配置形態の場合、例えば、各電池機器コンテナ2の長手方向が同一直線状に並び、隣り合う電池モジュールにおける電池機器コンテナ2の端面同士が実質的に全域に亘って対向する(接する)ことが挙げられる。隣り合う電池モジュールにおけるタンクコンテナ3,4の側面同士は、実質的に全域に亘って対向する(接する)ことが挙げられる。
上記(b)の配置形態の場合、例えば、各電池モジュールにおけるタンクコンテナ3,4のそれぞれの長手方向は同一直線状に並び、隣り合う電池モジュールにおけるタンクコンテナ3,4の端面同士は実質的に全域に亘って対向する(接する)ことが挙げられる。隣り合う電池モジュールにおける電池機器コンテナ2の側面同士は、実質的に全域に亘って接していてもよいし、実質的に全域に亘って対向するが、互いに接することなくその間に間隔が空いていてもよい。
〈平行タイプ〉
上記平行タイプの電池モジュールを複数有する場合、その配置形態は、例えば、上記交差タイプと同様、以下の(a)〜(c)の3つの形態が挙げられる。
(a)各電池モジュールを、タンクコンテナ3,4の並列方向に沿って配置する。
(b)各電池モジュールを、タンクコンテナ3,4の並列方向及び上下方向の両方向に直交する方向に沿って配置する。
(c)上記(a)及び上記(b)の両方とする。
上記(a)の配置形態の場合、例えば、隣り合う電池モジュールにおけるタンクコンテナ3,4の側面同士が実質的に全域に亘って対向する(接する)ことが挙げられる。隣り合う電池モジュールにおける電池機器コンテナ2の側面同士は、実質的に全域に亘って対向しているが、その間に間隔が空いている。
上記(b)の配置形態の場合、例えば、各電池モジュールにおける3つのコンテナ3,4のそれぞれの長手方向は同一直線状に並び、隣り合う電池モジュールにおける3つコンテナ2,3,4のそれぞれの端面同士が実質的に全域に亘って対向する(接する)ことが挙げられる。
〈同一直線タイプ〉
上記同一直線タイプの電池モジュールを複数有する場合、その配置形態は、例えば、以下の(a)〜(c)の3つの形態が挙げられる。
(a)各電池モジュールを、タンクコンテナ3,4の直列方向及び上下方向の両方向に直交する方向に沿って配置する。
(b)各電池モジュールを、タンクコンテナ3,4の直列方向に沿って配置する。
(c)上記(a)及び上記(b)の両方とする。
上記(a)の配置形態の場合、例えば、隣り合う電池モジュールにおける3つのコンテナ2,3,4のそれぞれの側面同士が実質的に全域に亘って対向する(接する)ことが挙げられる。
上記(b)の配置形態の場合、例えば、各電池モジュールにおける3つコンテナ2,3,4のそれぞれの長手方向は同一直線状に並び、隣り合う電池モジュールにおけるタンクコンテナ3,4の端面同士が実質的に全域に亘って対向する(接する)ことが挙げられる。隣り合う電池モジュールにおける電池機器コンテナ2の端面同士は、実質的に全域に亘って対向しているが、その間に間隔が空いている。
[用途]
実施形態1のRF電池1は、太陽光発電、風力発電などの自然エネルギーの発電に対して、発電出力の変動の安定化、発電電力の余剰時の蓄電、負荷平準化などを目的とした蓄電池に利用できる。また、実施形態1のRF電池1は、一般的な発電所に併設されて、瞬低・停電対策や負荷平準化を目的とした蓄電池として利用できる。
〔作用効果〕
実施形態1に係るRF電池1によれば、電池容量や電池出力などの設計変更を容易に行える。電池セル200などと正極電解液タンク30と負極電解液タンク40とを互いに異なるコンテナ2、3、4に収納しているからである。コンテナ自体の交換は容易であり、設計変更の必要な部材(電池セル200や各極電解液タンク30、40)の交換は、その部材を収納するコンテナ2、3、4自体を交換することで行える。タンクコンテナ3、4や電池機器コンテナ2自体をサイズの異なるコンテナ2、3、4に交換すれば、内部に収納される電解液量や電池セル数を変えられてRF電池1の電池容量や電池出力を変えられる。また、電池セル200などと正極電解液タンク30と負極電解液タンク40とを互いに異なるコンテナ2、3、4に収納していることで、設置レイアウトの自由度が高い。設計変更ではなく、経年劣化などにより電池セル200のみや各極電解液タンク30、40のみを交換する必要が生じた場合でも、その交換をコンテナ2、3、4自体を同じサイズのコンテナに交換することで容易に行える。
《変形例》
変形例のRF電池は、正極側の各導管231,232と往復管31,32との両接続構造5の配置箇所と、負極側の各導管241,242と往復管41,42との両接続構造5の配置箇所とを、電池機器コンテナ2内とせず、以下の(1)〜(4)に示す位置とする点が、実施形態に係るRF電池1と相違する。変形例では、実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の構成は説明を省略する。以下の説明では、正極側の上記両接続構造5の配置箇所を説明するが、負極側の上記両接続構造5の配置箇所は、正極側の上記両接続構造5の配置箇所と同様の位置とすることができる。
(1)正極の各導管231,232と往復管31,32との両接続構造5は、図12や図13に示すように、3つのコンテナ2〜4の外に配置されていてもよい。
図12に示すように、電池機器コンテナ2の底板2b及び正極タンクコンテナ3の天板3uには、正極往路管31及び正極復路管32を挿通する貫通孔が形成されていない。電池機器コンテナ2の端面部や側面部を構成する端板や側板には、正極供給導管231及び正極排出導管232を挿通する貫通孔が形成される。正極タンクコンテナ3の側面部や端面部を構成する側板や端板には、正極往路管31及び正極復路管32を挿通する貫通孔が形成される。
図13に示すように、電池機器コンテナ2の底板2bには、正極往路管31及び正極復路管32を挿通する貫通孔が形成されていない。電池機器コンテナ2の側板や端板には、正極供給導管231及び正極排出導管232を挿通する貫通孔が形成される。正極タンクコンテナ3の天板3uには、正極往路管31及び正極復路管32を挿通する貫通孔が形成される。
図12、図13に示すように、正極往路管31は、正極タンクコンテナ3内から正極タンクコンテナ3の上記貫通孔を通って正極タンクコンテナ3外に引き出されて、接続構造5に接続される。正極供給導管231は、この接続構造5から電池機器コンテナ2の上記貫通孔を通って電池機器コンテナ2内に引き入れられる。正極排出導管232は、電池機器コンテナ2内から電池機器コンテナ2の上記貫通孔を通って電池機器コンテナ2外に引き出されて、接続構造5に接続される。正極復路管32は、この接続構造5から正極タンクコンテナ3の上記貫通孔を通って正極タンクコンテナ3内に引き入れられる。両接続構造5の配置箇所は、図12に示すように、電池機器コンテナ2の端板や側板の外側(正極タンクコンテナ3の側板や端板の外側)としたり、図13に示すように、電池機器コンテナ2の側板や端板の外側であって、正極タンクコンテナ3の天板3uの上方としたりすることができる。
(2)正極の各導管231,232と往復管31,32との一方の接続構造5は、電池機器コンテナ2又は正極タンクコンテナ3の一方のコンテナ内に配置され、他方の接続構造5は、3つのコンテナ2〜4外に配置されていてもよい。
一方の接続構造5は、例えば、図14や図15に示すように、電池機器コンテナ2内に配置されていてもよいし、図示は省略するが、正極タンクコンテナ3内に配置されていてもよい。一方の接続構造5は、図14に示すように、正極供給導管231と正極往路管31とを接続する接続構造5としてもよいし、図15に示すように、正極排出導管232と正極復路管32とを接続する接続構造5としてもよい。
図14(図15)に示すように、電池機器コンテナ2の底板2b及び正極タンクコンテナ3の天板3uには、正極往路管31(正極復路管32)を挿通する貫通孔が形成される。電池機器コンテナ2の端板や側板には、正極排出導管232(正極供給導管231)を挿通する貫通孔が形成される。正極タンクコンテナ3の側板や端板には、正極復路管32(正極往路管31)を挿通する貫通孔が形成される。
図14に示すように、正極往路管31と正極供給導管231とは、上述の実施形態で図7を参照して説明した通りである。即ち、正極往路管31は、正極タンクコンテナ3内から正極タンクコンテナ3及び電池機器コンテナ2の上記貫通孔を通って電池機器コンテナ2内に引き出されて、接続構造5に接続される。正極供給導管231は、この接続構造5に接続されて電池機器コンテナ2内に配置される。正極排出導管232と正極復路管32とは、図12を参照して上述した通りである。
図15に示すように、正極往路管31と正極供給導管231とは、図12を参照して上述した通りである。一方、正極排出導管232と正極復路管32とは、上述の実施形態で図7を参照して説明した通りである。即ち、正極排出導管232は、電池機器コンテナ2内に配置されて接続構造5に接続される。正極復路管32は、接続構造5から電池機器コンテナ2及び正極タンクコンテナ3の上記貫通孔を通って正極タンクコンテナ3内に引き出される。
正極供給導管231(正極排出導管232)と正極往路管31(正極復路管32)との接続構造5の配置箇所は、図14(図15)に示すように、電池機器コンテナ2内とすることができ、正極復路管32(正極往路管31)と正極排出導管232(正極供給導管231)との接続構造5の配置箇所は、電池機器コンテナ2の端板や側板の外側(正極タンクコンテナ3の側板や端板の外側)とすることができる。
(3)正極の各導管231,232と往復管31,32との両接続構造5は、図示は省略するが、正極タンクコンテナ3内に配置されていてもよい。
(4)正極の各導管231,232と往復管31,32との一方の接続構造5は、図示は省略するが、電池機器コンテナ2内に配置され、他方の接続構造5が、正極タンクコンテナ3内に配置されていてもよい。
《計算例1》
電池モジュール数を1つとし、上記交差タイプ、上記平行タイプ、及び上記同一直線タイプのそれぞれの場合におけるコンテナ同士の接触面積A、合計表面積Sb、表面積削減率Scを算出した。ここでは、各タイプにおける3つのコンテナの組み合わせは、以下の7パターン(P1〜P7)とした。積層する段数は2段であり、下側には2つのタンクコンテナを配置し、上側には1つの電池機器コンテナを、下側の両タンクコンテナの間を跨ぎ、両タンクコンテナの屋根上に均等に載置した。合計表面積Sbは、「上記平面タイプの合計表面積Sa−接触面積A」で求めた。表面積削減率Sc(%)は、「{1−(合計表面積Sb)/(合計表面積Sa)}×100」で求めた。その算出結果を表1に示す。
P1:3つのコンテナが全て20フィートコンテナ
P2:3つのコンテナが全て20フィートハイキューブコンテナ
P3:電池機器コンテナが20フィートコンテナ、2つのタンクコンテナが40フィートコンテナ
P4:電池機器コンテナが20フィートハイキューブコンテナ、2つのタンクコンテナが40フィートハイキューブコンテナ
P5:3つのコンテナが全て40フィートコンテナ
P6:3つのコンテナが全て40フィートハイキューブコンテナ
P7:電池機器コンテナが20フィートハイキューブコンテナ、2つのタンクコンテナが45フィートハイキューブコンテナ
Figure 2019087366
表1に示すように、上記交差タイプ、上記平行タイプ、及び上記同一直線タイプの接触面積Aは、3つのコンテナの組み合わせがP1〜P7のいずれであっても、上記平面タイプの接触面積に比較して大きい。上記平面タイプの接触面積は、0(ゼロ)であるからである。そのため、上記交差タイプ、上記平行タイプ、及び上記同一直線タイプの合計表面積Sbは、3つのコンテナの組み合わせがP1〜P7のいずれであっても、上記平面タイプの合計表面積Saに比較して小さい。即ち、上記交差タイプ、上記平行タイプ、及び上記同一直線タイプの表面積削減率Scは、3つのコンテナの組み合わせがP1〜P7のいずれであっても大きくできる。具体的には、表面積削減率Scを5%以上とすることができる。特に、上記平行タイプ及び上記同一直線タイプは、上記交差タイプに比較して、接触面積Aを大きくできるため、合計表面積Sbを小さくできて、表面積削減率Scを大きくできる。
《計算例2》
電池モジュール数を2〜20の範囲で種々変更し、各電池モジュールが上記交差タイプ、上記平行タイプ、上記同一直線タイプのそれぞれの場合におけるコンテナ同士の接触面積A、合計表面積Sb、表面積削減率Scを算出した。各電池モジュールにおける3つのコンテナの組み合わせは、計算例1における上記P2と上記P4の2種類とした。各電池モジュールにおける3つのコンテナの組み合わせが上記P2の場合の算出結果を表2に示し、上記P4の場合の算出結果を表3に示す。
各電池モジュールが上記交差タイプである場合、各電池モジュールを、タンクコンテナの並列方向に沿って配置する。具体的には、各電池機器コンテナの長手方向が同一直線状に並び、隣り合う電池モジュールにおける電池機器コンテナの端面同士が実質的に全域に亘って接する。隣り合う電池モジュールにおけるタンクコンテナの側面同士は、実質的に全域に亘って接する。
各電池モジュールが上記平行タイプである場合、各電池モジュールを、タンクコンテナの並列方向に沿って配置する。具体的には、隣り合う電池モジュールにおけるタンクコンテナの側面同士が実質的に全域に亘って接する。隣り合う電池モジュールにおける電池機器コンテナの側面同士は、実質的に全域に亘って対向するが、互いに接することなく間隔が空いている。
各電池モジュールが上記同一直線タイプである場合、各電池モジュールを、タンクコンテナの直列方向及び上下方向の両方向に直交する方向に沿って配置する。具体的には、隣り合う電池モジュールにおける3つのコンテナのそれぞれの側面同士が実質的に全域に亘って接する。
Figure 2019087366
Figure 2019087366
表2,表3に示すように、上記交差タイプ、上記平行タイプ、及び上記同一直線タイプの接触面積Aは、各電池モジュールにおける3つのコンテナの組み合わせがP2,P4のいずれであっても、上記平面タイプの接触面積(=0)に比較して大きく、電池モジュール数が多くなるほど大きい。上記交差タイプ、上記平行タイプ、及び上記同一直線タイプの合計表面積Sbは、各電池モジュールにおける3つのコンテナの組み合わせがP2,P4のいずれであっても、電池モジュール数が同数の場合、上記平面タイプの合計表面積Saに比較して小さい。上記交差タイプ、上記平行タイプ、及び上記同一直線タイプの表面積削減率Scは、各電池モジュールにおける3つのコンテナの組み合わせがP2,P4のいずれであっても大きい。特に、上記交差タイプ、上記平行タイプ、及び上記同一直線タイプの表面積削減率Scは、電池モジュール数を多くするほど大きい。電池モジュール数を増加するほど、接触面積Aを大きくでき、合計表面積Sbを小さくできて、表面積削減率Scを大きくできる。積層タイプや電池モジュール数にもよるが、表面積削減率Scを50%以上とすることもできる。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 レドックスフロー電池(RF電池)
2 電池機器コンテナ
2b 底板
200 電池セル
201 隔膜
202 正極セル
204 正極電極
203 負極セル
205 負極電極
210 セルフレーム
211 双極板
212 枠体
213 給液マニホールド
214 給液スリット
215 排液マニホールド
216 排液スリット
220 シール部材
230 正極循環機構
231 正極供給導管
232 正極排出導管
233 正極ポンプ
240 負極循環機構
241 負極供給導管
242 負極排出導管
243 負極ポンプ
250 セルスタック
251 サブスタック
252 給排板
253 エンドプレート
254 締付機構
260 制御部
270 熱交換器
3 正極タンクコンテナ
3u 天板
3b 補強梁
30 正極電解液タンク
30u 天板
31 正極往路管
32 正極復路管
4 負極タンクコンテナ
4u 天板
4b 補強梁
4c 補強柱
40 負正極電解液タンク
40u 天板
41 正極往路管
42 正極復路管
5 接続構造
6バルブ

Claims (7)

  1. 正極電解液を貯留する正極電解液タンクを収納した正極タンクコンテナと、
    負極電解液を貯留する負極電解液タンクを収納した負極タンクコンテナと、
    正極電極、負極電極、及び隔膜を有する電池セルと、前記正極電解液を前記電池セルに供給して循環させる正極循環機構と、前記負極電解液を前記電池セルに供給して循環させる負極循環機構とを収納した電池機器コンテナとを備えるレドックスフロー電池。
  2. 前記正極循環機構及び前記負極循環機構はそれぞれ、前記各極電解液を前記電池セルに供給する各極供給導管、及び前記各極電解液を前記電池セルから排出する各極排出導管を有し、
    前記正極電解液タンク及び前記負極電解液タンクはそれぞれ、前記各極電解液を前記各極電解液タンクから前記各極供給導管に送る各極往路管、及び前記各極電解液を前記各極排出導管から前記各極電解液タンクに戻す各極復路管を有し、
    更に、前記各極供給導管及び前記各極排出導管のそれぞれと、前記各極往路管及び前記各極復路管のそれぞれとを着脱自在に接続する接続構造を有する請求項1に記載のレドックスフロー電池。
  3. 前記電池機器コンテナは、前記正極タンクコンテナ及び前記負極タンクコンテナの少なくとも一方の屋根上に載置される請求項1又は請求項2に記載のレドックスフロー電池。
  4. 前記電池機器コンテナは、前記正極タンクコンテナと前記負極タンクコンテナとの間を跨ぎ、前記正極タンクコンテナと前記負極タンクコンテナの両屋根上に均等に載置されている請求項3に記載のレドックスフロー電池。
  5. 前記正極タンクコンテナ及び前記負極タンクコンテナは、互いの間隔を空けると共に、互いに長手方向が平行となるように並列配置され、
    前記電池機器コンテナは、その長手方向が前記正極タンクコンテナ及び前記負極タンクコンテナの長手方向と直交するように載置される請求項4に記載のレドックスフロー電池。
  6. 前記正極タンクコンテナ及び前記負極タンクコンテナは、互いに長手方向が平行で、かつ互いの側面同士が接するように並列配置され、
    前記電池機器コンテナは、その長手方向が前記正極タンクコンテナ及び前記負極タンクコンテナの長手方向と平行となるように載置される請求項4に記載のレドックスフロー電池。
  7. 前記正極循環機構及び前記負極循環機構はそれぞれ、前記各極電解液を循環させる正極ポンプ及び負極ポンプを有し、
    前記電池機器コンテナ内を側面視したとき、前記正極ポンプと前記負極ポンプとは、前記電池機器コンテナの左右方向の中央を挟んで対称の位置に配置される請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
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