JPWO2019059409A1 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

複数のアンテナ素子と、互いに異なる実数値である複数の第1のOAMモードでデータを含む信号を変調する変調部と、データの送信先である対向する無線通信装置における無線環境を示す情報に基づいて、変調部により変調された複数の第1のOAMモードの各々の信号に対する重み付けを示す係数を複数のアンテナ素子毎に算出する演算部と、係数を用いて複数の第1のOAMモードの各々の信号を複数のアンテナ素子毎に多重化し、複数のアンテナ素子毎に多重化した信号を複数のアンテナ素子の各々に出力する送信処理部とを備える。

Description

本発明は、電磁波の軌道角運動量(Orbital Angular Momentum:OAM)を用いて無線信号を空間多重伝送する無線通信装置および無線通信方法に関する。
無線通信システムにおいて、OAMを利用して電磁波を多重させて伝送容量を増大させる技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。そして、OAMを用いた電磁波は、伝搬する方向を軸の中心とし、軸に垂直な回転方向に沿って等位相面が螺旋状に分布する。このとき、等位相面の螺旋の周期が2π×lとなるモードをOAMモードlと称する。
また、互いに異なる整数値のOAMモードlの電磁波は、回転方向に直交性を有し、空間多重することができる。このため、互いに異なる整数値のOAMモードlの電磁波は、同時に送信されたとしても、受信側においてOAMモードl毎に分離できる。このため、円形アレーアンテナやSPP(Spiral Phase Plate)等のアンテナを用いて、複数のOAMモードlの電磁波を多重して送信する技術が提案されている(例えば、非特許文献2、3参照)。
また、OAMモードlが0.5や1.5等の実数値の電磁波を送信する技術が提案されている(例えば、非特許文献4参照)。
電磁波を放射する送信側のアンテナのビームパターンは、OAMモードlの絶対値に比例して拡がる。すなわち、送信側のアンテナは、OAMモードlの絶対値が大きくなるに従い、受信側の無線通信装置に含まれるアンテナの方向への指向性が低下し、受信側の無線通信装置における受信電力が低下する。このため、送信側の無線通信装置は、無線通信に必要な受信電力が得られ、かつ多重できるOAMモードの数が制限される場合がある。
本発明は、従来と比べて多くのOAMモードの数で電磁波を多重し、スループットを向上させることができる無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数のアンテナ素子と、互いに異なる実数値である複数の第1のOAMモードでデータを含む信号を変調する変調部と、データの送信先である対向する無線通信装置における無線環境を示す情報に基づいて、変調部により変調された複数の第1のOAMモードの各々の信号に対する重み付けを示す係数を複数のアンテナ素子毎に算出する演算部と、係数を用いて複数の第1のOAMモードの各々の信号を複数のアンテナ素子毎に多重化し、複数のアンテナ素子毎に多重化した信号を複数のアンテナ素子の各々に出力する送信処理部とを備える。
第1の発明の無線通信装置において、対向する無線通信装置から受信した受信信号に対して複数の第1のOAMモードの各々に応じた位相量で位相回転させて、受信信号から複数の第1のOAMモードの信号の各々に分離する受信処理部と、分離された複数の第1のOAMモードの信号を復調する復調部とをさらに備えてもよい。
第1の発明の無線通信装置において、複数のアンテナ素子により放射された電磁波を対向する無線通信装置の位置において集光する集光部をさらに備えてもよい。
第1の発明の無線通信装置において、複数のアンテナ素子は、対向する無線通信装置が設置された方向に対して垂直な二次元平面上に同心円状に配置される複数組の円形アレーアンテナであってもよい。
第1の発明の無線通信装置において、複数組の円形アレーアンテナの各々に配置される複数の送信処理部をさらに備え、演算部は、係数を複数組の円形アレーアンテナ毎に算出し、複数の送信処理部の各々は、係数を用いて複数の第1のOAMモードの各々の信号を配置された円形アレーアンテナ毎に多重化し、配置された円形アレーアンテナに設定された整数値の第2のOAMモードに応じた位相の重み付けを、多重化した信号に対して実行してもよい。
第2の発明は、複数のアンテナ素子を有する無線通信装置の無線通信方法において、互いに異なる実数値である複数の第1のOAMモードでデータを含む信号を変調し、データの送信先である対向する無線通信装置における無線環境を示す情報に基づいて、変調された複数の第1のOAMモードの各々の信号に対する重み付けを示す係数を複数のアンテナ素子毎に算出し、係数を用いて複数の第1のOAMモードの各々の信号を複数のアンテナ素子毎に多重化し、複数のアンテナ素子毎に多重化した信号を複数のアンテナ素子の各々に出力する。
本発明は、従来と比べて多くのOAMモードの数で電磁波を多重し、スループットを向上させることができる。
無線通信システムの一実施形態を示す図である。 図1に示した送信局および受信局の一例を示す図である。 図2に示した送信局におけるアンテナ素子の配置の一例を示す図である。 図1に示した無線通信システムにおける通信処理の一例を示す図である。 無線通信システムの別の実施形態を示す図である。 図5に示した送信局における多重円形アレーアンテナの一例を示す図である。 図5に示した送信局の一例を示す図である。 図7に示した送信処理部の一例を示す図である。 図4に示した無線通信システムにおける通信処理の一例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態について説明する。
図1は、無線通信システムの一実施形態を示す。
図1に示す無線通信システムSYSは、送信局100および受信局200を有する。送信局100は、互いに異なる実数値である複数のOAMモードの電磁波を多重化し、Nt個のアンテナ素子ATx(ATx(1)−ATx(Nt))を含む送信アンテナを用いて、多重化した電磁波を受信局200に送信する。受信局200は、Nr個のアンテナ素子ARx(ARx(1)−ARx(Nr))を含む受信アンテナ用いて、送信局100により送信された電磁波を受信する。
なお、送信局100は、受信局200の機能を、受信局200は、送信局100の機能をそれぞれ有してもよい。これにより、送信局100と受信局200とは、互いに双方向で無線通信を実行できる。送信局100は、無線通信装置の一例であり、受信局200は、対向する無線通信装置の一例である。
図2は、図1に示した送信局100および受信局200の一例を示す。図2の(a)は、送信局100を示し、図2の(b)は、受信局200を示す。
送信局100は、S/P(Serial-to-Parallel)部110、変調部120、演算部130、送信処理部140およびNt個のアンテナ素子ATxを有する。
S/P部110は、送信局100に含まれる入力インタフェースやネットワークインターフェース等を介して、スマートフォンやタブレット型端末等の携帯通信端末から送信されたデータを含む信号、あるいはネットワークからデータを含む信号を受信する。S/P部110は、例えば、受信した信号(以下、“送信信号系列”とも称される)をシリアル信号からM個のパラレル信号に変換する。S/P部110は、パラレル信号に変換したM個の送信信号系列を変調部120に出力する。
変調部120は、S/P部110から受信したM個の並列な送信ビット列の各々に対して、PSK(Phase Shift Keying)/QAM(Quadrature Amplitude Modulation )方式等で変調し、M個の送信信号系列を生成する。そして、変調部120は、生成したM個の送信信号系列を送信処理部140に出力する。ここで、変調部120が出力するm番目の送信信号系列は、OAMモードlm を用いて送信される(mは、1からMの整数)。該送信処理については後述する。
なお、OAMモードlm 間の間隔は、“1/3”等の分数、または“0.2”や“0.5”等の1より小さい値に設定される。すなわち、送信局100は、1より小さい値の間隔で設定されたM個のOAMモードlm で送信信号系列を伝送する。これにより、送信局100は、送信可能なOAMモードの範囲が同じ場合、“1”等の整数値の間隔で複数のOAMモードが設定される場合と比べて、多くのOAMモードlm で送信信号系列を変調できる。また、OAMモードlm の絶対値を小さい値に設定することにより、送信局100は、Nt個のアンテナ素子ATxによるビームパターンの拡がりを抑制できる。また、OAMモードlm 間の間隔は、不等間隔が選択されてもよい。
また、送信局100は、M個の変調部120を有してもよい。この場合、M個の変調部120の各々は、互いに異なる実数値のM個のOAMモードlm のいずれか1つに設定され、M個の送信信号系列のいずれか1つをS/P部110から受信し、受信した送信信号系列に対して設定されたOAMモードlm で伝送する。
演算部130は、送信局100に含まれるCPU(Central Processing Unit )等のプロセッサであり、送信信号系列の送信先である受信局200における無線環境を示す情報に基づいて、変調部120により変調されたM個のOAMモードlm の送信信号系列の各々に対する重み付け係数を、Nt個のアンテナ素子ATx毎に算出する。演算部130は、算出した重み付け係数を送信処理部140に出力する。演算部130の動作および受信局200の無線環境を示す情報については、図4で説明する。
送信処理部140は、例えば、M個のOAMモード生成処理部141(141(1)−141(M))、およびNt個の多重部142(142(1)−142(Nt))を有する。M個のOAMモード生成処理部141の各々は、演算部130により算出された重み付け係数を用いて、変調部120から受信した送信信号系列に対してアンテナ素子ATx毎に重み付けする。M個のOAMモード生成処理部141の各々は、アンテナ素子ATx毎に重み付けした送信信号系列を対応するアンテナ素子ATxが接続された多重部142にそれぞれ出力する。そして、M個の多重部142の各々は、M個のOAMモード生成処理部141の各々により重み付けされた送信信号系列を多重化し、多重化した送信信号系列をアンテナ素子ATxに出力する。OAMモード生成処理部141および多重部142の動作については、図4で説明する。
Nt個のアンテナ素子ATxは、受信局200に向けて放射された電磁波が伝搬する方向に対して垂直な平面上に配置されたアレーアンテナである。なお、Nt個のアンテナ素子ATxは、どのような指向性および偏波特性を有してもよい。Nt個のアンテナ素子ATxを用いたアレーアンテナについては、図3で説明する。
受信局200は、Nr個のアンテナ素子ARx、受信処理部210、復調部220およびP/S(Parallel-to-Serial)部230を有する。
Nr個のアンテナ素子ARxは、送信局100により放射された電磁波が伝搬して来る方向に対して垂直な平面において、半径Rrxの円周上に等間隔で配置された一組の円形アレーアンテナである。Nr個のアンテナ素子ARxは、送信局100により放射されたOAMを有する電磁波を受信し、受信したOAMの電磁波の受信信号を受信処理部210に出力する。
受信処理部210は、例えば、Nr個の分波部211(211(1)−211(Nr))およびM個のOAMモード分離処理部212(212(1)−212(M))を有する。Nr個の分波部211の各々は、例えば、アンテナ素子ARxを介して受信した受信信号をM個のOAMモード分離処理部212の各々に分配する。そして、M個のOAMモード分離処理部212の各々は、互いに異なる実数値のM個のOAMモードlm の1つが設定され、Nr個の分波部211各々により分波された受信信号に対して設定されたOAMモードlm に応じた所定の位相量の位相回転を実行する。これにより、M個のOAMモード分離処理部212の各々は、設定されたOAMモードlm の送信信号系列を受信信号から分離する。M個のOAMモード分離処理部212の各々は、分離したOAMモードlm の送信信号系列を復調部220に出力する。受信処理部210およびOAMモード分離処理部212の動作については、図4で説明する。
復調部220は、受信処理部210から受信したM個のOAMモードlm の送信信号系列の各々に対して復調処理を実行する。
P/S部230は、復調部220から受信したM個の送信信号系列であるパラレル信号をシリアル信号に変換する。そして、受信局200は、受信局200に含まれる出力インタフェース等を介して、シリアル信号に変換された送信信号系列を外部の携帯通信端末やネットワーク等に出力する。
Nr個のアンテナ素子ARxは、送信局100により送信された電磁波が伝搬する方向に対して垂直な平面に任意の半径を有する円周上に配置された1重の円形アレーアンテナである。なお、アンテナ素子ARxは、どのような指向性および偏波特性を有してもよい。
図3は、図2に示した送信局100におけるアンテナ素子ATxの配置の一例を示す。図3の(a)は、Nt個のアンテナ素子ATxが同心円状に配置された複数組のアレーアンテナ(以下、“多重円形アレーアンテナ”とも称される)の場合を示す。図3の(b)は、Nt個のアンテナ素子ATxが格子状に配置されたアレーアンテナ(以下、“格子状アレーアンテナ”とも称される)の場合を示す。なお、図3は、送信局100により放射された電磁波が受信局200に向けて伝搬する方向をZ軸方向とし、正のZ軸方向(すなわち、受信局200側)から見たXY平面上におけるNt個のアンテナ素子ATxの配置を示す。また、図3では、Nt個のアンテナ素子ATxの各々を円形の印で示す。
また、図3では、多重円形アレーアンテナあるいは格子状アレーアンテナを示したが、Nt個のアンテナ素子ATxがXY平面上にランダムに配置されてもよい。
なお、送信局100が受信局として受信局200から放射された電磁波を受信する場合で、かつ図3の(a)に示すようにNt個のアンテナ素子ATxが多重円形アレーアンテナに配置される場合、送信局100は、多重円形アレーアンテナのうちいずれか1組の円形アレーアンテナを用いて、受信局200からの電磁波を受信する。また、図3の(b)に示すように、Nt個のアンテナ素子ATxが格子状アレーアンテナに配置される場合、送信局100は、格子状アレーアンテナのうち所定の半径を有する円周上にある複数のアンテナ素子ATxを1重の円形アレーアンテナとして用い、受信局200からの電磁波を受信する。
なお、Nt個のアンテナ素子ATxにより放射される電磁波が、受信局200の位置において集光され、受信局200のNr個のアンテナ素子ARxにより効率的に受信されるように、図1に示した送信局100および受信局200の少なくとも一方に、電磁波が伝搬する方向を光軸とする誘電体レンズまたは放物面反射器等の集光器が配置されてもよい。これにより、無線通信システムSYSは、Nt個のアンテナ素子ATxによるビームパターンの拡がりを抑制できる。
図4は、図1に示した無線通信システムSYSにおける通信処理の一例を示す。図4に示した処理では、ステップS100からステップS140の処理は、送信局100により実行される。また、ステップS200からステップS230の処理は、受信局200により実行される。すなわち、図4は、通信方法の一実施形態を示す。
ステップS100では、演算部130は、送信信号系列の送信先である受信局200における無線環境を示す情報に基づいて、変調部120により変調されたM個のOAMモードlm の送信信号系列の各々に対する重み付け係数を、Nt個のアンテナ素子ATx毎に算出する。例えば、送信局100が送信信号系列sm をOAMモードlm を使って受信局200に送信する場合、受信局200の位置において形成されるビームパターンum (x,y,zd)は、式(1) のように表される。
m (x,y,zd)=um (r,φ,zd)=exp(ilm φ)・f(r) …(1)
zdは、送信局100と受信局200との間の距離を示す。なお、送信局100は、XYZ座標の原点とする。また、(r,φ,zd)は、(x,y,zd)を円柱座標で表したものであり、x=r cosφおよびy=r sinφである。また、exp(ilm φ)は、OAMモードlm における位相分布を示す。また、f(r)は、r方向(直径方向)におけるビームの分布形状を示す関数である。iは虚数単位を表す。
そして、式(1) の分布から送信局100におけるビームパターンum (r,φ,0)は、例えば、K. Matsushima, et. al., “Band-limited angular spectrum method for numerical simulation of free-space propagation in far and near fields”, Optics express, vol. 17, no. 22, pp. 19662-19673, 2009に基づいて、式(1) の受信局200におけるビームパターンum (r,φ,zd)と式(2) のように関係付けられる。
m (r,φ,0)=um (r,φ,zd)*h(r,φ,−zd) …(2)
h(r,φ,−zd)は、送信局100と受信局200との間の伝搬チャンネルの応答を示す。
演算部130は、例えば、送信局100と受信局200との間の距離zd、受信局200のNr個のアンテナ素子ARxによる1重の円形アレーアンテナの半径、ビームの形状を示す関数f(r)等を、ネットワーク等を介して受信局200から無線環境を示す情報として取得する。そして、演算部130は、取得した情報を用いて送信局100のNt個のアンテナ素子ATxによるビームパターンが式(2) となるように、式(3) を用いて各アンテナ素子ATxに重み付けする係数wm を算出する。
m =(wm,l ,…,wmMtT
=Am (um (r1 ,φ1 ,0),…,um (rNt,φNt,0))T … (3)
m は、任意の定数であり、適宜決定される。以下では、Am は“1”に設定される。xnおよびynは、アンテナ素子ATx(n)が配置されたXY平面上の位置の座標を示す(nは、1からNtの整数)。また、rn は、(xn 2 +yn 21/2 であり、φnは、 sgn(yn )×cos -1(xn /rn )である。また、sgn は、符号関数である。
なお、受信局200における無線環境の情報は、無線通信システムSYSを管理する管理者等により予め入力され、送信局100に含まれるハードディスク装置やメモリ等の記憶装置に記憶されてもよい。
次に、ステップS110では、変調部120は、S/P部110から受信した送信ビット系列の各々に対して、PSK/QAM等を用いて変調し、M個の送信信号系列sm を生成する(mは、1からMの整数)。そして、変調部120は、生成した送信信号系列sm を送信処理部140に出力する。
次に、ステップS120では、送信処理部140のOAMモード生成処理部141(m)は、ステップS100で算出された式(3) に示す重み付け係数wm を用いて、ステップS110で生成された送信信号系列sm に対しM個のアンテナ素子ATx毎に重み付け処理を実行し、OAMモードlm を生成する。OAMモード生成処理部141(m)は、重み付けした送信信号系列wm,n ・sm をNt個の多重部142にそれぞれ出力する(nは、1からNtの整数)。
次に、ステップS130では、多重部142(n)は、ステップS120で重み付けされた送信信号系列wm,n ・sm を、式(4)を用いて多重化する(nは、1からNtの整数)。
Figure 2019059409
次に、ステップS140では、多重部142(n)は、ステップS130で多重化した送信信号系列SSn をアンテナ素子ATx(n)に出力し、多重化した送信信号系列ssnの電磁波を受信局200に放射する。このように伝送することで、受信局200のアンテナ素子ARxの位置でOAMモードl1 からOAMモードlM が合成されたビームパターンが得られる。
そして、送信局100は、送信処理を終了する。送信局100は、外部より送信信号系列を受信する度に、ステップS100からステップS140の処理を繰り返し実行する。なお、ステップS100の処理は、最初の1回だけ実行されるだけでよく、2回目以降では省略されてもよい。
ステップS200では、受信局200の受信処理部210は、Nr個のアンテナ素子ARxを介して、ステップS140で放射された送信信号系列の電磁波を受信する。そして、受信処理部210の分波部211(nr )は、受信した送信信号系列の受信信号tnr をM個のOAMモード分離処理部212の各々に分配する(nr は、1からNrの整数)。なお、受信信号tnr は、式(5) のように表される。
Figure 2019059409
Rrは、Nr個のアンテナ素子ARxを有する1重の円形アレーアンテナの半径を示す。
次に、ステップS210では、OAMモード分離処理部212(m)は、分波部211(nr )から受信した受信信号tnr に対してOAMモードlm に応じた位相量の位相回転を実行し、Nr個の受信信号tnr を合成する。例えば、OAMモード分離処理部212(m)は、分波部211(nr )から受信した受信信号tnr に対して、位相量exp(−ilm 2π・nr /Nr)の位相回転をさせ、位相回転したNr個の受信信号tnr を合成する。なお、OAMモード分離処理部212(m)により合成された信号st(m)は、式(6) のように表される。
Figure 2019059409
すなわち、Nr個の受信信号tnr がOAMモードlm で同相合成されることにより、合成した信号st(m)のうち、式(6) の第一項が示すOAMモードlm の送信信号系列の強度は、第二項の他のOAMモードの送信信号系列と比べて十分大きくなる。これにより、OAMモード分離処理部212(m)は、実数値のOAMモードlm で伝送した送信信号系列を受信信号から分離できる。そして、OAMモード分離処理部212(m)は、分離したOAMモードlm の送信信号系列を復調部220に出力する。
次に、ステップS220では、復調部220は、ステップS210で分離されたM個のOAMモードlm の送信信号系列の各々に対して復調処理を実行する。
次に、ステップS230では、P/S部230は、ステップS220で復調されたM個の送信信号系列のパラレル信号をシリアル信号に変換する。そして、受信局200は、受信局200に含まれる出力インタフェース等を介して、シリアル信号に変換された送信信号系列を外部の携帯通信端末やネットワーク等に出力する。
そして、受信局200は、受信処理を終了する。受信局200は、送信局100から送信信号系列を受信する度に、ステップS200からステップS230の処理を繰り返し実行する。
図1から図4に示した実施形態では、送信局100は、モードの間隔が1よりも小さい実数値のM個のOAMモードlm の各々で送信信号系列を伝送し、M個のOAMモードlm で変調した送信信号系列を多重化して、受信局200に送信する。すなわち、送信局100は、1より小さい値の間隔で設定された非整数次と整数次とを含むM個のOAMモードlm を用いることにより、送信可能なOAMモードの範囲が同じ場合、整数値の間隔で複数のOAMモードが設定される場合と比べて、多くのOAMモードlm で送信信号系列を変調できる。また、OAMモードlm の絶対値を小さい値に設定することにより、送信局100は、Nt個のアンテナ素子ATxによるビームパターンの拡がりを抑制できる。
例えば、非特許文献4等の従来技術において、通信に必要な受信電力を確保可能なOAMモードが−2、−1、0、2、2の5モード多重が限界の場合でも、送信局100は、OAMモードが−2.0 、−1.5 、−1.0 、−0.5 、0、0.5 、1.0 、1.5 、2.0 の9モード多重を実現でき、多重数を1.8 倍にできる。
また、受信局200は、送信局100から受信した受信信号に対してOAMモードlm に応じた位相量の位相回転を実行し、受信した受信信号を同相合成することにより、各OAMモードlm の送信信号系列を分離することができる。以上により、無線通信システムSYSは、ビームパターンの拡がりを抑制しつつ、従来と比べて多くのOAMモードの数で電磁波を多重でき、スループットを向上させることができる。
図5は、無線通信システムの別の実施形態を示す。なお、図1で説明した要素と同一または同様の機能を有する要素については、同一または同様の符号を付し、これらについては、詳細な説明を省略する。
図5に示した無線通信システムSYS1は、送信局100Aおよび受信局200を有する。送信局100Aは、Nt個のアンテナ素子ATxを含む送信アンテナを用いて、互いに異なる実数値の複数のOAMモードで多重化した電磁波を、受信局200に送信する。そして、受信局200は、Nr個のアンテナ素子ARxを含む受信アンテナを用いて、送信局100Aにより送信された電磁波を受信する。
なお、無線通信システムSYS1では、送信局100Aは、互いに異なる整数値のOAMモードを合成して実数値の複数のOAMモードを近似的に生成し、多重化した電磁波を、受信局200に送信する。これにより、既存の無線通信システムの送信局および受信局を、無線通信システムSYS1の送信局100および受信局200として動作させることができる。
また、送信局100Aは、受信局200の機能を有し、受信局200は、送信局100Aの機能を有することにより、送信局100Aと受信局200との間で双方向に無線通信処理が実行されてもよい。
また、Nt個のアンテナ素子ATxは、例えば、図3の(a)に示すように、多重円形アレーアンテナとなるように配置される。
図6は、図5に示した送信局100Aにおける多重円形アレーアンテナの一例を示す。図6に示すように、Nt個のアンテナ素子ATxは、E組の円形アレーアンテナSA(SA(1)−SA(E))となるように配置される。E組の円形アレーアンテナSAの各々は、互いに異なる半径Rt(Rt(1)−Rt(E))を有し、同心円状に配置される。そして、円形アレーアンテナSA(1)−SA(E)の各々には、例えば、K(1)個からK(E)個のアンテナ素子Atxが等間隔に円周上に配置される。すなわち、円形アレーアンテナSA(je)に配置されるK(je)個のアンテナ素子Atxは、角度2π/K(je)の間隔で配置される(jeは、1からEの整数)。なお、K(1)+K(2)+…+K(E)=Ntである。また、図6では、図3の場合と同様に、Nt個のアンテナ素子ATxの各々を円形の印で示す。また、Nt個のアンテナ素子ATxは、どのような指向性および偏波特性を有してもよい。
また、円形アレーアンテナSAの組数E、各円形アレーアンテナSAに含まれるアンテナ素子Atxの数K(1)−K(E)は、無線通信システムSYS1の規模や、要求される通信の品質に応じて適宜決定されるのが好ましい。
また、Nt個のアンテナ素子ATxにより放射される電磁波が、受信局200の位置において集光され、受信局200のNr個のアンテナ素子ARxにより効率的に受信されるように、図1に示した送信局100Aおよび受信局200の少なくとも一方に、電磁波が伝搬する方向を光軸とする誘電体レンズまたは放物面反射器等の集光器が配置されてもよい。これにより、無線通信システムSYS1は、Nt個のアンテナ素子ATxによるビームパターンの拡がりを抑制できる。
図7は、図5に示した送信局100Aの一例を示す。なお、図2で説明した要素と同一または同様の機能を有する要素については、同一または同様の符号を付し、これらについては、詳細な説明を省略する。
送信局100Aは、S/P部110、変調部120、M個の分波部125(125(1)−125(M))、演算部130a、E個の送信処理部140a(140a(1)−140a(E))およびNt個のアンテナ素子ATxを有する。
変調部120は、S/P部110から受信したM個の並列な送信ビット列の各々に対して、PSK/QAM方式等で変調し、M個の送信信号系列を生成する。そして、変調部120は、生成した送信信号系列をM個の分波部125の各々に出力する。ここで、変調部120が出力するm番目の送信信号系列は、OAMモードlm を用いて送信される。該送信処理については後述する。
M個の分波部125の各々は、変調部120から受信した送信信号系列を、E個の送信処理部140aの各々に分配する。
演算部130aは、送信局100Aに含まれるCPU等のプロセッサであり、送信信号系列の送信先である受信局200における無線環境を示す情報に基づいて、変調部120により変調されたM個の送信信号系列の各々に対する重み付け係数を、E個の円形アレーアンテナSA毎に算出する。演算部130aは、算出した重み付け係数をE個の送信処理部140aにそれぞれ出力する。演算部130aの動作については、図9で説明する。
E個の送信処理部140aの各々は、例えば、図6に示した円形アレーアンテナSA(1)−SA(E)の各々に接続される。すなわち、送信処理部140a(je)は、円形アレーアンテナSA(je)に含まれるK(je)個のアンテナ素子ATxに接続される。そして、送信処理部140a(je)は、M個の分波部125から受信した各OAMモードlm の送信信号系列に対して送信処理を実行し、円形アレーアンテナSA(je)を介して送信信号系列を含む電磁波を受信局200に放射する。送信処理部140aの動作については、図8で説明する。
図8は、図7に示した送信処理部140aの一例を示す。なお、図8では、送信処理部140a(1)について説明するが、送信処理部140a(2)−140a(E)についても送信処理部140a(1)と同様に動作する。
図8に示した送信処理部140a(1)は、M個の第1OAMモード生成処理部141a(141a(1)−141a(M))、(L+1)個の多重部142a(142a(1)−142a(L+1))、(L+1)個の第2OAMモード生成処理部143(143(1)−143(L+1))およびK(1)個の第2多重部144(144(1)−144(K(1)))を有する。
M個の第1OAMモード生成処理部141aの各々は、図2に示したOAMモード生成処理部141と同様に、演算部130aにより算出された重み付け係数を用いて、分波部125から受信したOAMモードlm の送信信号系列sm に対して重み付けする(mは、1からMの整数)。M個の第1OAMモード生成処理部141aの各々は、重み付けした送信信号系列sm を(L+1)個の多重部142aにそれぞれ出力する。
(L+1)個の多重部142aの各々は、M個の第1OAMモード生成処理部141aにより重み付けされた送信信号系列を多重化し、多重化した送信信号系列を第2OAMモード生成処理部143に出力する。
(L+1)個の第2OAMモード生成処理部143の各々は、(L+1)個の多重部142の各々により多重化された送信信号系列を、円形アレーアンテナSA(1)において予め設定された整数値のOAMモードl’のビームパターンで送信するための位相の重み付け処理を実行する。(L+1)個の第2OAMモード生成処理部143の各々は、位相の重み付け処理が実行した送信信号系列を、円形アレーアンテナSA(1)のK(1)個のアンテナ素子ATxの各々に接続された第2多重部144に出力する。
K(1)個の第2多重部144の各々は、(L+1)個の第2OAMモード生成処理部143の各々から受信した送信信号系列を多重化し、円形アレーアンテナSA(1)を介して、多重化した送信信号系列信号をOAMモードl’の電磁波で受信局200に放射する。第1OAMモード生成処理部141a、多重部142a、第2OAMモード生成処理部143および第2多重部144の動作については、図9で説明する。
図9は、図5に示した無線通信システムSYSにおける通信処理の一例を示す。なお、図9に示したステップの動作のうち、図4に示したステップと同一または同様の処理を示すものについては、同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。図9に示した処理では、ステップS300からステップS360の処理は、送信局100Aにより実行される。また、ステップS200からステップS230の処理は、受信局200により実行される。すなわち、図9は、無線通信方法の別の実施形態を示す。
なお、図9に示した処理では、送信局100Aのうち図6に示した円形アレーアンテナSA(1)に接続された送信処理部140a(1)の動作について説明する。しかしながら、送信処理部140a(2)−140a(E)についても、送信処理部140a(1)の動作と同様に動作し、詳細な説明を省略する。
ステップS300では、演算部130aは、送信信号系列の送信先である受信局200における無線環境を示す情報に基づいて、変調部120により変調されたM個のOAMモードlm の送信信号系列の各々に対する重み付け係数を、円形アレーアンテナSA毎に算出する。
ここで、整数値のOAMモードl’を基底ベクトルとして送信局100に形成されるビームの分布式(式(2) )を展開した場合、式(2) は、式(7)となる。
Figure 2019059409
l ' (lm ,r)は、OAMモードlm を級数展開したときの整数モードlに対して重み付けする展開係数である。rは、r方向に変化する関数であることを示す。すなわち、cl ' (lm ,r)は、r方向にのみ変動する関数である。
そして、演算部130aは、式(7)および式(8)を用いて重み付け係数wm を算出する。なお、式(8)は、半径Rt(1) の円形アレーアンテナSA(1) における重み付け係数wm を示す。
m =(wmLmin(Rt(1) ),wmLmin+1(Rt(1) ),…,
mLmin+L(Rt(1))) T
=Am (cLmin(lm ,Rt(1) ),cLmin+1(lm ,Rt(1) ),…,
Lmin+L(lm ,Rt(1))) T … (8)
m は、任意の定数であり、適宜決定される。以下では、Am は、“1”に設定される。なお、多重部142aおよび第2OAMモード生成処理部143の個数(L+1)におけるLの値と、Lmin の値とは、円形アレーアンテナSA(1)から放射できる整数次のOAMモードの次数以内であればよい。
演算部130aは、円形アレーアンテナSA毎に算出した重み付け係数wm を各送信処理部140aに出力する。
なお、受信局200における無線環境の情報は、無線通信システムSYS1を管理する管理者等により予め入力され、送信局100Aに含まれるハードディスク装置やメモリ等の記憶装置に記憶されてもよい。
次に、ステップS310では、変調部120は、S/P部110から受信したM個の送信信号系列の各々を変調する。そして、変調部120は、M個の分波部125を介して、M個のOAMモードlm の送信信号系列sm をE個の送信処理部140aの各々に出力する。
次に、ステップS320では、送信処理部140a(1)の第1OAMモード生成処理部141a(m)は、ステップS300で算出された式(8)の重み付け係数wm を用いて、ステップS310で変調されたOAMモードlm の送信信号系列sm に対して重み付け処理を実行する(mは、1からMの整数)。そして、第1OAMモード生成処理部141a(m)は、重み付けした送信信号系列wmLmin+j・sm を多重部142a(j+1)にそれぞれ出力する(jは、0からLの整数)。
次に、ステップS330では、多重部142a(j+1)は、ステップS320で第1OAMモード生成処理部141a(m)の各々により重み付けされた送信信号系列wmLmin+j・sm を、式(9)を用いて多重化する。そして、多重部142a(j+1)は、多重化した送信信号系列s’Lmin+jを第2OAMモード生成処理部143(j+1)に出力する。
Figure 2019059409
次に、ステップS340では、第2OAMモード生成処理部143(j+1)は、ステップS330で多重化された送信信号系列s’Lmin+jを、円形アレーアンテナSA(1)を用いて整数値のOAMモードl’で送信するための位相の重み付け処理を実行する。すなわち、第2OAMモード生成処理部143(j+1)は、多重化された送信信号系列s’Lmin+jに対して、円形アレーアンテナSA(1)のK(1)個のアンテナ素子に応じた位相重みθl ’,ka(= exp(i2πl’・ka/K(1))を乗算する(kaは、1からK(1)の整数、l’∈{Lmin ,Lmin +1,…,Lmin +L})。
そして、第2OAMモード生成処理部143(j+1)は、位相の重み付けをした送信信号系列θl ’,ka・s’Lmin+jを、アンテナ素子ATx(ka)が接続された第2多重部144(ka)に出力する。
次に、ステップS350では、第2多重部144(ka)は、ステップS340で位相の重み付けされた送信信号系列θl ’,ka・s’Lmin+jを、第2OAMモード生成処理部143(j)から受信する。そして、第2多重部144(ka)は、式(10)を用いて、受信した送信信号系列θl ’,ka・s’Lmin+jを多重化する。なお、式(10)は、式(7)を用いて変形される。また、式(10)では、j’=l’=Lmin +jとする。
Figure 2019059409
ステップS360では、第2多重部144(ka)は、ステップS350で多重化した送信信号系列sskaをアンテナ素子ATx(ka)に出力し、多重化した送信信号系列sskaの電磁波を受信局200に放射する。すなわち、図9に示した処理により、一実施形態と同様に、複数のモードを多重化したビームが受信局200に生成される。
そして、送信局100Aは、送信処理を終了する。送信局100Aは、外部より送信信号系列を受信する度に、ステップS300からステップS360の処理を繰り返し実行する。なお、ステップS300の処理は、最初の1回だけ実行されるだけでよく、2回目以降では省略されてもよい。
なお、図9に示した受信局200の処理は、図4に示した処理と同様であり、詳細な説明を省略する。
図5から図9に示した実施形態では、送信局100Aは、モードの間隔が1よりも小さい実数値のM個のOAMモードlm の各々で送信信号系列を伝送し、M個のOAMモードlm で変調された送信信号系列を多重化して、受信局200に送信する。すなわち、送信局100Aは、1より小さい値の間隔で設定された非整数次と整数次とを含むM個のOAMモードlm を用いることにより、送信可能なOAMモードの範囲が同じ場合、整数値の間隔で複数のOAMモードが設定される場合と比べて、多くのOAMモードlm で送信信号系列を変調できる。また、OAMモードlm の絶対値を小さい値に設定することにより、送信局100Aは、Nt個のアンテナ素子ATxによるビームパターンの拡がりを抑制できる。
例えば、非特許文献4等の従来技術において、通信に必要な受信電力を確保可能なOAMモードが−2、−1、0、2、2の5モード多重が限界の場合でも、送信局100Aは、OAMモードが−2.0 、−1.5 、−1.0 、−0.5 、0、0.5 、1.0 、1.5 、2.0 の9モード多重を実現でき、多重数を 1.8倍にできる。
また、受信局200は、送信局100Aから受信した受信信号に対してOAMモードlm に応じた位相量の位相回転を実行し、受信した受信信号を同相合成することにより、各OAMモードlm の信号を分離することができる。以上により、無線通信システムSYS1は、ビームパターンの拡がりを抑制しつつ、従来と比べて多くのOAMモードの数で電磁波を多重でき、スループットを向上させることができる。
また、無線通信システムSYS1は、互いに異なる整数値の複数のOAMモードl’の電磁波を放射している複数組の円形アレーアンテナを有する既存の無線通信システムに対しても、送信信号系列を整数値のOAMモードl’で多重化する前に、互いに異なる実数値のM個のOAMモードlm で多重化することにより実現できる。すなわち、無線通信システムSYS1は、既存の無線通信システムを用いて低コストで実現可能であり、スループットの向上を図ることができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100,100A…送信局、110…S/P部、120…変調部、125(1)−125(M),211(1)−211(Nr)…分波部、130,130a…演算部、140,140a(1)−140(E)…送信処理部、141…OAMモード生成処理部、141a(1)−141a(L+1)…第1OAMモード生成処理部、142,142a(1)−142a(L+1)…多重部、143(1)−143(L+1)…第2OAMモード生成処理部、144(1)−144(K(1))…第2多重部、200…受信局、210…受信処理部、212(1)−212(Nr)…OAMモード分離処理部、220…復調部、230…P/S部、ATx(1)−ATx(Nt),ARx(1)−ARx(Nr)…アンテナ素子、SA(1)−SA(E)…円形アレーアンテナ、SYS,SYS1…無線通信システム
例えば、非特許文献4等の従来技術において、通信に必要な受信電力を確保可能なOAMモードが−2、−1、0、、2の5モード多重が限界の場合でも、送信局100は、OAMモードが−2.0 、−1.5 、−1.0 、−0.5 、0、0.5 、1.0 、1.5 、2.0 の9モード多重を実現でき、多重数を1.8 倍にできる。
なお、無線通信システムSYS1では、送信局100Aは、互いに異なる整数値のOAMモードを合成して実数値の複数のOAMモードを近似的に生成し、多重化した電磁波を、受信局200に送信する。これにより、既存の無線通信システムの送信局および受信局を、無線通信システムSYS1の送信局100Aおよび受信局200として動作させることができる。
また、Nt個のアンテナ素子ATxにより放射される電磁波が、受信局200の位置において集光され、受信局200のNr個のアンテナ素子ARxにより効率的に受信されるように、図5に示した送信局100Aおよび受信局200の少なくとも一方に、電磁波が伝搬する方向を光軸とする誘電体レンズまたは放物面反射器等の集光器が配置されてもよい。これにより、無線通信システムSYS1は、Nt個のアンテナ素子ATxによるビームパターンの拡がりを抑制できる。
K(1)個の第2多重部144の各々は、(L+1)個の第2OAMモード生成処理部143の各々から受信した送信信号系列を多重化し、円形アレーアンテナSA(1)を介して、多重化した送信信号系列をOAMモードl’の電磁波で受信局200に放射する。第1OAMモード生成処理部141a、多重部142a、第2OAMモード生成処理部143および第2多重部144の動作については、図9で説明する。
図9は、図5に示した無線通信システムSYS1における通信処理の一例を示す。なお、図9に示したステップの動作のうち、図4に示したステップと同一または同様の処理を示すものについては、同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。図9に示した処理では、ステップS300からステップS360の処理は、送信局100Aにより実行される。また、ステップS200からステップS230の処理は、受信局200により実行される。すなわち、図9は、無線通信方法の別の実施形態を示す。
ここで、整数値のOAMモードl’を基底ベクトルとして送信局100Aに形成されるビームの分布式(式(2) )を展開した場合、式(2) は、式(7)となる。
例えば、非特許文献4等の従来技術において、通信に必要な受信電力を確保可能なOAMモードが−2、−1、0、、2の5モード多重が限界の場合でも、送信局100Aは、OAMモードが−2.0 、−1.5 、−1.0 、−0.5 、0、0.5 、1.0 、1.5 、2.0 の9モード多重を実現でき、多重数を 1.8倍にできる。
100,100A…送信局、110…S/P部、120…変調部、125(1)−125(M),211(1)−211(Nr)…分波部、130,130a…演算部、140,140a(1)−140a(E)…送信処理部、141…OAMモード生成処理部、141a(1)−141a(L+1)…第1OAMモード生成処理部、142,142a(1)−142a(L+1)…多重部、143(1)−143(L+1)…第2OAMモード生成処理部、144(1)−144(K(1))…第2多重部、200…受信局、210…受信処理部、212(1)−212(Nr)…OAMモード分離処理部、220…復調部、230…P/S部、ATx(1)−ATx(Nt),ARx(1)−ARx(Nr)…アンテナ素子、SA(1)−SA(E)…円形アレーアンテナ、SYS,SYS1…無線通信システム

Claims (6)

  1. 複数のアンテナ素子と、
    互いに異なる実数値である複数の第1のOAM(Orbital Angular Momentum)モードでデータを含む信号を変調する変調部と、
    前記データの送信先である対向する無線通信装置における無線環境を示す情報に基づいて、前記変調部により変調された前記複数の第1のOAMモードの各々の信号に対する重み付けを示す係数を前記複数のアンテナ素子毎に算出する演算部と、
    前記係数を用いて前記複数の第1のOAMモードの各々の信号を前記複数のアンテナ素子毎に多重化し、前記複数のアンテナ素子毎に多重化した信号を前記複数のアンテナ素子の各々に出力する送信処理部と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記対向する無線通信装置から受信した受信信号に対して前記複数の第1のOAMモードの各々に応じた位相量で位相回転させて、前記受信信号から前記複数の第1のOAMモードの信号の各々に分離する受信処理部と、
    分離された前記複数の第1のOAMモードの信号を復調する復調部とをさらに備える
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線通信装置において、
    前記複数のアンテナ素子により放射された電磁波を前記対向する無線通信装置の位置において集光する集光部をさらに備えることを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の無線通信装置において、
    前記複数のアンテナ素子は、前記対向する無線通信装置が設置された方向に対して垂直な二次元平面上に同心円状に配置される複数組の円形アレーアンテナであることを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項4に記載の無線通信装置において、
    前記複数組の円形アレーアンテナの各々に配置される複数の前記送信処理部をさらに備え、
    前記演算部は、前記係数を前記複数組の円形アレーアンテナ毎に算出し、
    前記複数の送信処理部の各々は、前記係数を用いて前記複数の第1のOAMモードの各々の信号を配置された前記円形アレーアンテナ毎に多重化し、配置された前記円形アレーアンテナに設定された整数値の第2のOAMモードに応じた位相の重み付けを、多重化した信号に対して実行する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  6. 複数のアンテナ素子を有する無線通信装置の無線通信方法において、
    互いに異なる実数値である複数の第1のOAMモードでデータを含む信号を変調し、
    前記データの送信先である対向する無線通信装置における無線環境を示す情報に基づいて、変調された前記複数の第1のOAMモードの各々の信号に対する重み付けを示す係数を前記複数のアンテナ素子毎に算出し、
    前記係数を用いて前記複数の第1のOAMモードの各々の信号を前記複数のアンテナ素子毎に多重化し、前記複数のアンテナ素子毎に多重化した信号を前記複数のアンテナ素子の各々に出力する
    ことを特徴とする無線通信方法。
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