JPWO2019058780A1 - 半導体レーザ素子 - Google Patents

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Abstract

半導体レーザ素子(1)は、基板(10)と、基板(10)の上方に積層され、少なくとも3個の発光部が並んで配置されるレーザアレイ部(11)とを備え、レーザアレイ部(11)は、基板(10)側より、第1導電型の第1半導体層(20)、発光層(30)、及び、第2導電型の第2半導体層(40)を順に備え、第2半導体層(40)は、平坦部(40b)と、平坦部(40b)より上方に突出し、少なくとも3個の発光部の上方に配置されたリッジ状の少なくとも3個の凸部とを含み、発光層(30)から平坦部(40b)の上面までの距離は、少なくとも3個の発光部の配列方向において、少なくとも3個の凸部のうち連続する3個の凸部を超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している。

Description

本開示は、アレイ型の半導体レーザ素子に関する。
なお、本願は、平成28年度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発/次々世代加工に向けた新規光源・要素技術開発/高効率加工用GaN系高出力・高ビーム品質半導体レーザーの開発」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願である。
近年、半導体レーザ素子は、ディスプレイやプロジェクタなどの画像表示装置の光源、車載ヘッドランプの光源、産業用照明や民生用照明の光源、又は、レーザ溶接装置や薄膜アニール装置、レーザ加工装置などの産業機器の光源など、様々な用途の光源として注目されている。また、上記用途の光源として用いられる半導体レーザ素子には、光出力が1ワットを大きく超える高出力化が望まれている。
半導体レーザ素子の高出力化の手法として、幅の広い導波路を複数並列に配列することによってアレイを形成する手法が広く利用されている。
アレイ型の半導体レーザ素子では、発光部及び導波路が複数形成されるので、例えば、レンズなどの光学系を用いて、各発光部からの出射光を1箇所に集光して使用される。
アレイ型の半導体レーザ素子においては、各導波路からの出射光の強度分布にランダムにリップルが存在し得る。この場合、各導波路からの出射光を光学系で合成すると、各出射光のリップルが重ね合わされることで、合成光の強度分布に大きいリップルが発生し得る。特に高出力半導体レーザ素子で用いられる幅の広い導波路では、横方向の光閉じ込めが弱いため、導波路におけるわずかな構造の差異に対して、強度分布が大きな影響を受ける。
特許文献1には、このような問題を解決するための構成を備える半導体レーザ素子の例が開示されている。図8は、特許文献1に開示された従来のアレイ型半導体レーザ素子1000の構成を示す断面図である。
図8に示すように、従来のアレイ型半導体レーザ素子1000は、基板1011上に、第1クラッド層1012、活性層1013、第2クラッド層1014及びp側コンタクト層1015が積層された多層膜半導体層を有する。アレイ型半導体レーザ素子1000は、基板1011の下面にn側電極1016をさらに備える。アレイ型半導体レーザ素子1000には、並列に配列された複数の帯状の導波路1021〜1024が形成されている。複数の帯状の導波路1021〜1024は、それらの幅W1〜W4が10μm以上であり、かつ、少なくとも1つの導波路の幅が他の導波路幅とは異なっている。各導波路において、各NFP(Near Field Pattern)のリップル成分の位置は各導波路幅に依存して変化する。導波路1021〜1024にそれぞれ対応するNFP1031〜1034が重ね合わさると各NFPのリップル成分の凹凸が平坦化された合成NFPが得られる。
特開2007−19368号公報
しかしながら、導波路の熱抵抗は導波路幅に応じて変化するため、各発光部における導波路幅が異なる従来のアレイ型半導体レーザ素子1000では、各導波路間での温度分布が不均一となり、その結果、信頼性が悪化するという課題があった。
本開示は、複数の発光部を有するアレイ型の半導体レーザ素子において、複数の発光部からの出射光を合成した場合に生じる強度分布のリップル成分を低減でき、かつ、各発光部に対応する導波路間の温度分布の不均一を抑制できる半導体レーザ素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る半導体レーザ素子の一態様は、基板と、前記基板の上方に積層され、少なくとも3個の発光部が並んで配置されるレーザアレイ部とを備え、前記レーザアレイ部は、前記基板側より、第1導電型の第1半導体層、発光層、及び、第2導電型の第2半導体層を順に備え、前記第2半導体層は、平坦部と、前記平坦部より上方に突出し、前記少なくとも3個の発光部の上方に配置されたリッジ状の少なくとも3個の凸部とを含み、前記発光層から前記平坦部の上面までの距離は、前記少なくとも3個の発光部の配列方向において、前記少なくとも3個の凸部のうち連続する3個の凸部を超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している。ここで、「距離が増加方向又は減少方向の一方向に変化する」との記載は、距離が継続的に増加する変化の態様、又は、距離が継続的に減少する変化の態様を意味する。言い換えると、当該記載は、距離が、増加から減少、又は、減少から増加に転じることなく、増加又は減少の一方のみの傾向で変化する態様を意味する。
このように、発光層から平坦部の上面までの距離を変化させると、発光層から各発光部に対応する凸部の底面(つまり、凸部における平坦部側の端部)までの距離が異なるため、各発光部からの出射光の強度分布の形状(放射パターン)を変えることができる。このように様々な強度分布の形状を有する出射光を集光することで、リップルの少ない強度分布を有する光を得ることができる。また、各凸部の幅を異ならせる必要がないため、凸部間の温度分布の不均一を抑制できる。
上記目的を達成するために、本開示に係る半導体レーザ素子の一態様は、前記平坦部の厚みは、前記少なくとも3個の凸部のうち連続する3個の凸部を超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化していてもよい。
これにより、平坦部の厚みの変化に応じて、発光層から各発光部に対応する凸部の底面までの距離を発光部毎に異ならせることができる。
上記目的を達成するために、本開示に係る半導体レーザ素子の一態様は、前記平坦部の上面は、前記少なくとも3個の凸部のうち連続する3個の凸部を超えて連続的に傾斜していてもよい。
これにより、平坦部の上面の傾斜に応じて、発光層から各発光部に対応する凸部の底面までの距離を発光部毎に異ならせることができる。
上記目的を達成するために、本開示に係る半導体レーザ素子の一態様は、前記少なくとも3個の凸部の各々の厚みは、前記配列方向において増加方向又は減少方向の一方向に変化していてもよい。
これにより、各凸部に流れる電流量を変えることができるため、各発光部からの出射光の強度分布の形状を変えることができる。
上記目的を達成するために、本開示に係る半導体レーザ素子の一態様は、前記少なくとも3個の凸部の各々の厚みは、等しくてもよい。
これにより、凸部の厚みの違いによる各凸部間での温度分布の不均一を抑制できる。
上記目的を達成するために、本開示に係る半導体レーザ素子の一態様は、前記少なくとも3個の凸部の個数は、5以上であってもよい。
これにより、多くの互いに異なる強度分布を有する出射光を得られるため、出射光を集光したときの強度分布のリップル成分の凹凸を十分に小さくできる。
上記目的を達成するために、本開示に係る半導体レーザ素子の一態様は、前記凸部の幅は、10μm以上であってもよい。
これにより、各凸部における熱抵抗を低減できるため、温度分布の影響を抑制できる。
上記目的を達成するために、本開示に係る半導体レーザ素子の一態様は、前記発光層から前記平坦部の上面までの距離は、前記少なくとも3個の発光部の配列方向において、前記少なくとも3個の凸部のすべてを超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化していてもよい。
これにより、すべての発光部において、各凸部間での温度分布が不均一になることを抑えた状態で、レーザ光を集光したときの強度分布におけるリップル成分の凹凸を小さくできる。
複数の発光部を有するアレイ型の半導体レーザ素子において、複数の発光部からの出射光を合成した場合に生じる強度分布のリップル成分を低減でき、かつ、各発光部に対応する導波路間の温度分布の不均一を抑制できる。
図1Aは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の構成を示す平面図である。 図1Bは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の構成を示す断面図である。 図2Aは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法における第1半導体層、発光層及び第2半導体層の各層を形成する工程を示す断面図である。 図2Bは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法における第1保護膜を成膜する工程を示す断面図である。 図2Cは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法における第1保護膜をパターニングする工程を示す断面図である。 図2Dは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法における凸部及び平坦部を形成する工程を示す断面図である。 図2Eは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法における誘電体層を成膜する工程を示す断面図である。 図2Fは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法におけるp側電極を形成する工程を示す断面図である。 図2Gは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法におけるパッド電極を成膜する工程を示す断面図である。 図2Hは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法におけるn側電極を形成する工程を示す断面図である。 図3Aは、半導体レーザ素子の第1の構成例における残し厚を説明する発光層近傍の断面図である。 図3Bは、半導体レーザ素子の第2の構成例における残し厚を説明する発光層近傍の断面図である。 図3Cは、半導体レーザ素子の第3の構成例における残し厚を説明する発光層近傍の断面図である。 図4Aは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の残し厚と光閉じ込めの強さとの関係を示す図である。 図4Bは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の残し厚と強度分布との関係を示す図である。 図5Aは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子からの出射光を、一点に集光するための、光学系を示した模式図である。 図5Bは、実施の形態1に係る半導体レーザ素子からの出射光を集光して得られる光の強度分布を示すグラフである。 図6は、実施の形態2に係る半導体レーザ素子の構成を示す断面図である。 図7Aは、実施の形態2に係る半導体レーザ素子の製造方法における第1半導体層、発光層及び電子障壁層の各層を形成する工程を示す断面図である。 図7Bは、実施の形態2に係る半導体レーザ素子の製造方法におけるp側クラッド層を形成する工程を示す断面図である。 図7Cは、実施の形態2に係る半導体レーザ素子の製造方法におけるp側コンタクト層及び第1保護膜を成膜する工程を示す断面図である。 図7Dは、実施の形態2に係る半導体レーザ素子の製造方法における第1保護膜をパターニングする工程を示す断面図である。 図7Eは、実施の形態2に係る半導体レーザ素子の製造方法における凸部及び平坦部を形成する工程を示す断面図である。 図7Fは、実施の形態2に係る半導体レーザ素子の製造方法における電極部材及びn側電極を形成する工程を示す断面図である。 図8は、従来のアレイ型半導体レーザ素子の構成を示す断面図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺などは必ずしも一致していない。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、本明細書において、「上方」及び「下方」という用語は、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)及び下方向(鉛直下方)を指すものではなく、積層構成における積層順を基に相対的な位置関係により規定される用語として用いる。また、「上方」及び「下方」という用語は、2つの構成要素が互いに間隔をあけて配置されて2つの構成要素の間に別の構成要素が存在する場合のみならず、2つの構成要素が互いに接する状態で配置される場合にも適用される。
また、本明細書及び図面において、X軸、Y軸及びZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表している。X軸及びY軸は、互いに直交し、且つ、いずれもZ軸に直交する軸である。
(実施の形態1)
[半導体レーザ素子の構成]
まず、実施の形態1に係る半導体レーザ素子1の構成について、図1A及び図1Bを用いて説明する。図1A及び図1Bは、それぞれ、本実施の形態に係る半導体レーザ素子1の構成を示す平面図及び断面図である。図1Bには、図1AのIB−IB線における半導体レーザ素子1の断面図が示されている。
本実施の形態に係る半導体レーザ素子1は、半導体材料を含み、複数の発光部71〜75を有するアレイ型のレーザ素子である。本実施の形態では、半導体レーザ素子1は、窒化物半導体材料によって形成される。半導体レーザ素子1は、図1Bに示すように、基板10と、基板10の上方に積層され、少なくとも3個(本実施の形態では5個)の発光部71〜75が並んで配置されるレーザアレイ部11とを備える。半導体レーザ素子1は、さらに、基板10の下方にn側電極80を備える。
レーザアレイ部11は、基板10側より、第1導電型の第1半導体層20、発光層30、及び、第2導電型の第2半導体層40を順に備える。本実施の形態では、レーザアレイ部11は、さらに、電極部材50と、誘電体層60と、を備える。
第2半導体層40は、平坦部40bと、平坦部40bより上方に突出し、少なくとも3個の発光部71〜75の上方にそれぞれ配置されたリッジ状の少なくとも3個(本実施の形態では5個)の凸部40a1〜40a5とを含む。凸部40a1〜40a5は、共振器長方向(図1A及び図1BのY軸方向)に延在するリッジストライプ状の部分であり、各々が導波路を形成する。平坦部40bは、基板10の上方全面に形成された第2半導体層40のベース部分である。
凸部40a1〜40a5は、半導体レーザ素子1内に少なくとも3個設けられている。半導体レーザ素子1を高い光出力(例えばワットクラス)で動作させるには、凸部の個数は5個以上であるとよい。本実施の形態では、5個の凸部40a1〜40a5が設けられる。凸部40a1〜40a5はそれぞれ平行に配置され、同じ方向に光が出射される。
凸部40a1〜40a5の幅(つまり、導波路幅)及び間隔(つまり、導波路及び発光部71〜75の中心間距離)は、特に限定されるものではないが、例えば、凸部40a1〜40a5の幅は1μm以上、100μm以下で、凸部の間隔は、50μm以上、1000μm以下である。半導体レーザ素子1を高い光出力(例えばワットクラス)で動作させるには、凸部40a1〜40a5の幅を10μm以上、50μm以下とし、凸部40a1〜40a5の間隔を300μm以上、500μm以下にするとよい。これにより、各凸部における熱抵抗を低減できるため、温度分布の影響を抑制できる。したがって、高い光出力での動作が可能となる。本実施の形態では、幅30μm、間隔400μmである。
凸部40a1〜40a5の幅は、すべて同一でもよい。これにより、各凸部が形成する導波路間の温度分布を均一化できる。なお、ここで、凸部40a1〜40a5の幅がすべて同一であるとの記載が示す構成には、各幅が完全に一致する構成だけでなく、各幅が実質的に同一である構成も含まれる。例えば、各幅の誤差が8%以下である構成も含まれる。また、凸部40a1〜40a5の間隔は、素子内において等間隔である必要はなく、素子内の温度分布、応力等の影響を考慮して、任意の位置に配置してもよい。
凸部40a1〜40a5の厚み(つまり、高さ)ha1〜ha5について、半導体レーザ素子1内の任意の一つの凸部に対して、その両隣りに配置された二つ凸部のうち、一方は厚みが大きく、他方は厚みが小さい。言い換えると、凸部の厚みは、その配列方向(図1BのX軸方向)において傾斜している。さらに言い換えると、凸部40a1〜40a5の各々の厚みは、発光部71〜75の配列方向において増加方向又は減少方向の一方向に変化している。本実施の形態では、凸部40a1〜40a5の厚みha1〜ha5は、図1Bの右端に近付くほど大きくなっており、不等式ha1<ha2<ha3<ha4<ha5が成り立つ。すなわち、凸部40a1〜40a5の厚みha1〜ha5は、発光部71〜75の配列方向において、図1Bの右端に向かって増加の一方向に変化している。半導体レーザ素子1内の厚みの差は、およそ50nm以下とすることが望ましい。
それぞれの凸部の厚みの絶対値は、特に限定されることはないが、例えば、100nm以上、1μm以下である。半導体レーザ素子1を高い光出力(例えばワットクラス)で動作させるには、凸部の厚みは300nm以上800nm以下であるとよい。
平坦部40bの下面から上面までの距離(つまり平坦部40bの厚み)は、発光部の配列方向において、凸部40a1〜40a5のうち連続する3個の凸部を超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している。ここで、「距離が増加方向又は減少方向の一方向に変化する」との記載は、上述したとおり、距離が継続的に増加する変化の態様、又は、距離が継続的に減少する変化の態様を意味する。言い換えると、当該記載は、距離が、増加から減少、又は、減少から増加に転じることなく、増加又は減少の一方のみの傾向で変化する態様を意味している。本実施の形態では、距離が連続的に変化している場合が示されている。
本実施の形態では、平坦部40bの厚みは、発光部の配列方向において、すべての凸部を超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している。例えば、凸部40a1〜40a5に対応する位置における平坦部40bの下面から上面までの距離hb1〜hb5は、発光部71〜75の配列方向において増加方向又は減少方向の一方向に変化している。図1Bに示すように、距離hb1〜hb5は、右端に近付くほど小さくなるように減少の一方向に変化している。つまり、距離hb1〜hb5に関して、不等式hb1>hb2>hb3>hb4>hb5が成り立つ。すなわち、距離hb1〜hb5は、図1Bの右端に近付くほど、距離が小さくなっており、平坦部40bの上面は、凸部40a1〜40a5の間において、図1Bの右端に向かって下りの傾斜が継続しており、連続的に傾斜している。
本実施の形態では、平坦部40bの上面は、凸部40a1〜40a5のうち連続する3個の凸部を超えて連続的に傾斜している。
基板10は、例えば、GaN基板である。本実施の形態では、基板10として、主面が(0001)面であるn型六方晶GaN基板を用いている。
第1半導体層20は、基板10の上方に配置されている。第1半導体層20は、例えば、n型AlGaNからなるn側クラッド層である。
発光層30は、第1半導体層20の上方に配置されている。本実施の形態では、発光層30は、窒化物半導体によって構成される。発光層30は、例えば、n−GaNからなるn側光ガイド層31と、InGaN量子井戸層からなる活性層32と、p−GaNからなるp側光ガイド層33とを含む積層構造を有する。
第2半導体層40は、発光層30の上方に配置されている。第2半導体層40は、例えば、AlGaNからなる電子障壁層41と、p型AlGaN層からなるp側クラッド層42と、p型GaNからなるp側コンタクト層43とを含む積層構造を有する。本実施の形態では、p側コンタクト層43は、凸部40a1〜40a5の最上層として形成されている。
これらの各層の膜厚は、成長条件を調整することで、ほぼ均一な膜厚で形成することができる。
p側クラッド層42は、発光部71〜75に対応する位置において、上方に突出する突出部を有している。本実施の形態では、このp側クラッド層42の突出部とp側コンタクト層43とによってストライプ状の凸部40a1〜40a5が構成されている。また、p側クラッド層42は、凸部40a1〜40a5の両側方に、平坦部40bを構成する平面部を有している。つまり、平坦部40bの最上面は、p側クラッド層42の上面であり、平坦部40bの最上面にはp側コンタクト層43が形成されていない。
また、第2半導体層40の凸部40a1〜40a5に対応する各位置における膜厚は、すべて等しく、上面は平面(つまり、活性層32上面と平行)である。つまり、各凸部の厚みと各凸部の下方に位置する平坦部40bの厚みとの和は、すべて等しい。一方、平坦部40bは、中央の凸部から、右端に近付くほど膜厚が小さく、左端に近付くほど膜厚が大きい。平坦部40bの膜厚は、凸部のストライプ方向(つまり、長手方向)と直交する方向において変化しており、凸部のストライプ方向と平行な方向においては、膜厚はほぼ均一である。
電極部材50は、第2半導体層40の上方に配置されている。電極部材50は、凸部40a1〜40a5よりも幅広である。つまり、電極部材50の幅(つまり、図1BのX軸方向の幅)は、凸部40a1〜40a5の幅(つまり、図1BのX軸方向の幅)よりも大きい。電極部材50は、誘電体層60及び凸部40a1〜40a5の上面と接触している。
本実施の形態において、電極部材50は、各発光部への電流供給のためのp側電極51と、p側電極51の上方に配置されたパッド電極52とを有する。
p側電極51は、凸部40a1〜40a5の上面と接触している。p側電極51は、凸部40a1〜40a5の上方においてp側コンタクト層43とオーミック接触するオーミック電極であり、凸部40a1〜40a5の上面であるp側コンタクト層43の上面と接触している。p側電極51は、例えば、Pd、Pt、Niなどの金属材料を用いて形成される。本実施の形態において、p側電極51は、Pd/Ptの2層構造を有する。
パッド電極52は、凸部40a1〜40a5よりも幅広であって、誘電体層60と接触している。つまり、パッド電極52は、凸部40a1〜40a5及び誘電体層60を覆うように形成されている。パッド電極52は、例えば、Ti、Ni、Pt、Auなどの金属材料を用いて形成される。本実施の形態において、パッド電極52は、Ti/Pt/Auの3層構造を有する。
なお、図1Aに示すように、パッド電極52は、半導体レーザ素子1を個片化する際の歩留まりを向上させるために、第2半導体層40の内側部分の上方に形成されている。すなわち、半導体レーザ素子1を上面視した場合に、パッド電極52は、半導体レーザ素子1の周縁には形成されていない。さらに言い換えると、半導体レーザ素子1を上面視した場合に、パッド電極52は、半導体レーザ素子1の周縁より内側に配置される。これにより、半導体レーザ素子1は、周縁に電流が供給されない非電流注入領域を有する。また、パッド電極52が形成されている領域の断面形状は、どの部分でも図1Bに示す形状となる。
誘電体層60は、光を閉じ込めるために、凸部40a1〜40a5の側面に形成されたSiOからなる絶縁膜である。具体的には、誘電体層60は、各凸部の側面(つまり、図1BのX軸方向と交差する面)から平坦部40bの上面にわたって連続的に形成されている。本実施の形態において、誘電体層60は、各凸部の周辺において、p側コンタクト層43の側面とp側クラッド層42の凸部の側面とp側クラッド層42の上面とにわたって連続して形成されている。
誘電体層60の形状は、特に限定されないが、誘電体層60は、各凸部の側面及び平坦部40bと接しているとよい。これにより、各凸部の直下で発光した光を安定的に閉じ込めることができる。
また、高い光出力で動作させること(つまり、高出力動作)を目的とした半導体レーザ素子1では、光出射端面には誘電体多層膜などの端面コート膜が形成される。この端面コート膜は、端面のみに形成することが難しく、半導体レーザ素子1の上面にも回りこむ。この場合、半導体レーザ素子1の共振器長方向(つまり、図1A及び図1BのY軸方向)の端部では、パッド電極52が形成されていないため、端面コート膜が上面にまで回りこんでしまうと、半導体レーザ素子1の長手方向の端部で誘電体層60と端面コート膜とが接してしまう場合がある。この際、誘電体層60が形成されていない場合、又は、誘電体層60の膜厚が光閉じ込めに対して薄い場合には、端面コート膜の影響を受けるため、光損失の原因となる。そこで、発光層30で発生した光を十分に閉じ込めるには、誘電体層60の膜厚は、100nm以上にするとよい。一方、誘電体層60の膜厚が厚すぎると、パッド電極52の形成が困難となるため、誘電体層60の膜厚は、凸部40a1〜40a5の高さ以下にするとよい。
また、凸部40a1〜40a5の側面及び平坦部40bには、凸部40a1〜40a5を形成する際のエッチング工程でエッチングダメージが残存してリーク電流が発生する場合がある。しかしながら、本実施の形態では、凸部40a1〜40a5及び平坦部40bを誘電体層60で被覆することで、不要なリーク電流の発生を低減できる。
n側電極80は、基板10の下面に配置される。n側電極80は、基板10とオーミック接触するオーミック電極である。n側電極80は、例えば、Ti/Pt/Auからなる積層膜である。n側電極80の構成はこれに限定されない。n側電極80は、Ti及びAuが積層された積層膜であってもよい。
[半導体レーザ素子の製造方法]
次に、本実施の形態に係る半導体レーザ素子1の製造方法について、図2A〜図2Hを用いて説明する。図2A〜図2Hは、本実施の形態に係る半導体レーザ素子1の製造方法における各工程の断面図である。図2A〜図2Hには、図1Bと同様の断面が示されている。
まず、図2Aに示すように、主面が(0001)面であるn型六方晶GaN基板である基板10上に、有機金属気層成長法(Metalorganic Chemical Vapor Deposition;MOCVD)を用いて、第1半導体層20、発光層30及び第2半導体層40を順次成膜する。
具体的には、基板10の上に、第1半導体層20としてn型AlGaNからなるn側クラッド層を3μm成長させる。続いて、n−GaNからなるn側光ガイド層31を0.1μm成長させる。続いて、InGaNからなるバリア層とInGaN量子井戸層との3周期からなる活性層32を成長させる。続いて、p−GaNからなるp側光ガイド層33を0.1μm成長させる。続いて、AlGaNからなる電子障壁層41を10nm成長させる。続いて、膜厚1.5nmのp−AlGaN層と膜厚1.5nmのGaN層とを160周期繰り返して形成した厚み0.48μmの歪超格子からなるp側クラッド層42を成長させる。続いて、p−GaNからなるp側コンタクト層43を0.05μm成長させる。ここで、各層において、Ga、Al及びInを含む有機金属原料には、例えば、それぞれトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアンモニウム(TMA)及びトリメチルインジウム(TMI)を用いる。また、窒素原料には、アンモニア(NH)を用いる。
次に、図2Bに示すように、第2半導体層40上に、第1保護膜91を成膜する。具体的には、シラン(SiH)を用いたプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって、p側コンタクト層43の上に、第1保護膜91として、シリコン酸化膜(SiO)を300nm成膜する。
なお、第1保護膜91の成膜方法は、プラズマCVD法に限るものではなく、例えば、熱CVD法、スパッタ法、真空蒸着法、又は、パルスレーザー成膜法など、公知の成膜方法を用いることができる。また、第1保護膜91の成膜材料は、上記のものに限るものではなく、例えば、誘電体、金属など、後述する第2半導体層40(p側クラッド層42、p側コンタクト層43)のエッチングに対して、選択性のある材料であればよい。
次に、図2Cに示すように、フォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いて、第1保護膜91が帯状に残るように、第1保護膜91を選択的に除去する。エッチング法としては、例えば、CFなどのフッ素系ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)によるドライエッチング、又は、1:10程度に希釈した弗化水素酸(HF)などを用いたウェットエッチングを用いることができる。
次に、図2Dに示すように、帯状に形成された第1保護膜91をマスクとして、p側コンタクト層43及びp側クラッド層42をエッチングすることで、第2半導体層40に凸部40a1〜40a5及び平坦部40bを形成する。p側コンタクト層43及びp側クラッド層42のエッチングとしては、Clなどの塩素系ガスを用いたRIE法によるドライエッチングを用いるとよい。
次に、エッチングで平坦部40bの膜厚を基板10上の位置に応じて増加方向又は減少方向の一方向に変化させる手法を説明する。
反応性ガスに高電圧を印加することでプラズマを発生させ、このプラズマ中のイオン又はラジカルがエッチング対象であるウエハに衝突することでエッチングが進行する。このときに、プラズマの密度及びエネルギーの少なくとも一方に差があれば、エッチング量に差をつけることができる。
例えば、供給するガスをウエハの片側から供給し、供給側とは反対の方向から排気することで、ウエハの位置に応じてエッチング量に差をつけることができる。この手法ではガス供給の上流側でプラズマが多く生成され、下流側では少なくなる。この結果、上流側でエッチング量を多く、下流側でエッチング量を少なくすることができる。
本実施の形態では、図2Dの右側からガスを供給し、左側から排気することで、右端でエッチング量が最も多く、左端に近付くにしたがってエッチング量が少なくなる。その結果、平坦部40bの膜厚を基板10上の位置に応じて増加方向又は減少方向の一方向に変化させることができる。
別の手法として、ガス供給を均一にした場合でも、印加する高電圧の分布を変えることで、ウエハの位置に応じてエッチング量を制御することができる。例えば、ウエハの一方側に高電圧を印加し、他方側では、これよりも小さい電圧を印加することで、ウエハの位置に応じてエッチング量に差をつけることができる。
また、ウエハを斜めに設置することによっても、ウエハの位置に応じてエッチング量を制御することができる。ウエハを斜めに設置することで、生成したプラズマとウエハの距離が変わる。したがって、プラズマに近い部分ではエッチング量を多く、遠い部分ではエッチング量を少なくすることができる。
次に、図2Eに示すように、帯状の第1保護膜91をフッ酸などのウェットエッチングによって除去した後、p側コンタクト層43及びp側クラッド層42を覆うように、誘電体層60を成膜する。つまり、凸部40a1〜40a5及び平坦部40bの上に誘電体層60を形成する。誘電体層60としては、例えば、シラン(SiH)を用いたプラズマCVD法によって、シリコン酸化膜(SiO)を300nm成膜する。
なお、誘電体層60の成膜方法は、プラズマCVD法に限るものではなく、熱CVD法、スパッタ法、真空蒸着法、又は、パルスレーザー成膜法などの成膜方法を用いてもよい。
次に、図2Fに示すように、フォトリソグラフィー法とフッ酸を用いたウェットエッチングにより、凸部40a1〜40a5上の誘電体層60のみを除去して、p側コンタクト層43の上面を露出させる。その後、真空蒸着法及びリフトオフ法を用いて、凸部40a1〜40a5上のみにPd/Ptからなるp側電極51を形成する。具体的には、誘電体層60から露出させたp側コンタクト層43の上にp側電極51を形成する。
なお、p側電極51の成膜方法は、真空蒸着法に限るものではなく、スパッタ法又はパルスレーザー成膜法などであってもよい。また、p側電極51の電極材料は、Ni/Au系、Pt系など、第2半導体層40(p側コンタクト層43)とオーミック接触する材料であればよい。
次に、図2Gに示すように、p側電極51、誘電体層60を覆うようにパッド電極52を形成する。具体的には、フォトリソグラフィー法などによって、パッド電極52を形成しない部分にレジストをパターニングし、基板10の上方の全面に真空蒸着法などによってTi/Pt/Auからなるパッド電極52を形成し、リフトオフ法を用いて不要な部分を除去する。これにより、p側電極51、誘電体層60の上に所定形状のパッド電極52を形成する。以上のように、p側電極51及びパッド電極52からなる電極部材50が形成される。
次に、図2Hに示すように、基板10の下面にn側電極80を形成する。具体的には、基板10の下面に真空蒸着法などによってTi/Pt/Auからなるn側電極80を形成し、フォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いてパターニングすることで、所定形状のn側電極80を形成する。
以上のように、本実施の形態に係る半導体レーザ素子1を製造することができる。
[窒化物半導体レーザの作用効果]
次に、本実施の形態に係る半導体レーザ素子1の作用効果について説明する。まず、半導体レーザ素子の光閉じ込めで重要となるパラメータである「残し厚」について図3A〜図3Cを用いて説明する。図3A〜図3Cは、それぞれ、半導体レーザ素子の第1〜第3の構成例における残し厚を説明する発光層30近傍の断面図である。
残し厚とは、発光層30から第2半導体層40の平坦部40bの上面までの距離である。より詳細には、発光層30に含まれる活性層32の厚み方向の中心から平坦部40bの上面までの距離を「残し厚」と定義する。ここで、活性層32の厚み方向の中心とは、n側光ガイド層31の上面から、量子井戸層302及びバリア層301の厚みの総和の半分だけ上方の位置である。
また、図3Aは、活性層32が1層の量子井戸層302を有する場合の断面図であり、この場合は、量子井戸層302の厚み方向の中心から平坦部40bの上面までの距離が残し厚(T0)となる。図3Bは、活性層32が2層の量子井戸層302を有する場合の断面図であり、この場合は、量子井戸層302間のバリア層301の厚み方向の中心から平坦部40bの上面までの距離が残し厚(T0)となる。図3Cは、量子井戸層302がN層の場合の断面図であり(N:1以上の整数)、この場合は、n側光ガイド層31の上面から、量子井戸層302とバリア層301の厚みの総和Taの半分だけ上方の位置から平坦部40bの上面までの距離が残し厚(T0)となる。
なお、凸部40a1〜40a5が形成されている部分の残し厚は、発光層30から凸部の底面(つまり、凸部における平坦部側の端部)までの距離である。より詳細には、発光層30に含まれる活性層32の厚み方向の中心から凸部の底面までの距離を残し厚と定義する。
半導体レーザ素子1からの出射光の横方向の強度分布は、この残し厚で制御することができる。以下、半導体レーザ素子1からの出射光の横方向の強度分布と残し厚との関係について図4A及び図4Bを用いて説明する。
図4Aは、本実施の形態に係る半導体レーザ素子1の残し厚と光閉じ込めの強さとの関係を示す図である。図4Aにおいては、残し厚に対する光閉じ込めの強さの計算結果が示されている。ここで、光閉じ込めの強さは、凸部の直下と凸部の外側における実効的な屈折率の差に相当する値である。図4Bは、本実施の形態に係る半導体レーザ素子1の残し厚と強度分布との関係を示す図である。図4Bのグラフ(a)〜(e)は、それぞれ、異なる残し厚(T0)に対応する光強度の分布を示す。図4Bにおいて、グラフ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の順に、残し厚が大きくなる。
図4Aに示すように、残し厚が小さいと光閉じ込めは強くなり、残し厚が大きいと光閉じ込めは弱くなる。また、半導体レーザ素子1内の導波路毎に残し厚を変えることで、導波路毎に光閉じ込めの強さを変えることができる。また、図4Bに示すように、残し厚を変えることで、強度分布を様々な形状に変化させることができる。
続いて、本実施の形態に係る半導体レーザ素子1の効果について、図5A及び図5Bを用いて説明する。図5Aは、本実施の形態に係る半導体レーザ素子1からの出射光を、一点に集光するための、光学系を示した模式図である。図5Bは、本実施の形態に係る半導体レーザ素子1からの出射光を集光して得られる光の強度分布を示すグラフである。
図5Aに示すように、半導体レーザ素子1からの出射光を、レンズ2などの光学系を用いることで、集光点Pfに集光することができる。本実施の形態においては、残し厚(発光層30から平坦部40bの上面までの距離)は、発光部71〜75の配列方向(つまり、図1BなどのX軸方向)において、少なくとも3個の凸部のうち連続する3個の凸部を超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している。つまり、各発光部に対応する残し厚が異なる。このため、図4Bに示すように各導波路からの出射光の強度分布の形状が異なる。このように様々な形状を有する出射光を集光することで、図5Bに示すようなリップルの少ない強度分布を有する光を得ることができる。また、本実施の形態においては、特許文献1に開示された半導体レーザ素子のように、各凸部の幅を異ならせる必要がないため、各導波路間の温度分布の不均一を抑制できる。さらに、本実施の形態では、残し厚は、発光部71〜75の配列方向において、凸部40a1〜40a5のすべてを超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している。これにより、すべての発光部71〜75において、各凸部間での温度分布が不均一になることを抑えた状態で、レーザ光を集光したときの強度分布におけるリップル成分の凹凸を小さくできる。
本実施の形態においては、平坦部40bの厚みは、凸部40a1〜40a5のうち連続する3個の凸部を超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している。これにより、平坦部40bの厚みの変化に応じて、残し厚を発光部毎に異ならせることができる。
また、本実施の形態では、平坦部40bの上面は、凸部40a1〜40a5のうち連続する3個の凸部を超えて連続的に傾斜している。これにより、平坦部40bの上面の傾斜に応じて、残し厚を発光部毎に異ならせることができる。
また、本実施の形態では、凸部40a1〜40a5の各々の厚みは、発光部71〜75の配列方向において単調増加又は単調減少している。これにより、各凸部に流れる電流量を変えることができるため、各発光部からの出射光の強度分布の形状を変えることができる。
また、本実施の形態では、凸部の個数は、5である。このように、凸部の個数を5以上にすることで、多くの互いに異なる強度分布を有する出射光を得られるため、出射光を集光したときの強度分布のリップル成分の凹凸を十分に小さくできる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る半導体レーザ素子について説明する。実施の形態1では、均一な膜厚の第2半導体層に対するエッチング量に、基板10上の位置に応じて差を付ける手法を説明したが、本実施の形態では、第2半導体層の膜厚を導波路毎に変えることで、強度分布を制御する手法を用いて形成された半導体レーザ素子について説明する。以下、本実施の形態に係る半導体レーザ素子について、実施の形態1に係る半導体レーザ素子1との相違点を中心に説明する。
[半導体レーザ素子の構成]
まず、本実施の形態に係る半導体レーザ素子の構成について図面を用いて説明する。図6は、本実施の形態に係る半導体レーザ素子101の構成を示す断面図である。図6においては、図1Bと同様の断面が示されている。
図6に示すように、本実施の形態に係る半導体レーザ素子101は、基板10と、基板10の上方に積層され、少なくとも3個の発光部71〜75が並んで配置されるレーザアレイ部111とを備える。半導体レーザ素子101は、さらに、基板10の下方にn側電極80を備える。
レーザアレイ部111は、基板10側より、第1導電型の第1半導体層20、発光層30、及び、第2導電型の第2半導体層140を順に備える。本実施の形態では、レーザアレイ部111は、さらに、電極部材50と、誘電体層60と、を備える。
本実施の形態に係る半導体レーザ素子101の第2半導体層140以外の構成要素については、実施の形態1に係る半導体レーザ素子1と同様の構成を有する。
第2半導体層140は、実施の形態1と同様に、平坦部140bと、平坦部140bより上方に突出し、少なくとも3個の発光部71〜75の上方にそれぞれ配置されたリッジ状の少なくとも3個の凸部140a1〜140a5とを含む。凸部140a1〜140a5は、共振器長方向(図6のY軸方向)に延在するリッジストライプ状の部分であり、各々が導波路を形成する。平坦部140bは、基板10の上方全面に形成された第2半導体層140のベース部分である。平坦部140bは、凸部140a1〜140a5の下端から横方向(図6のX軸方向)に広がる。
本実施の形態は、凸部140a1〜140a5の厚み(つまり、高さ)ha1〜ha5がすべて等しい点において、実施の形態1と相違する。なお、厚みがすべて等しいとの記載が示す構成には、厚みが完全に一致する構成だけでなく、厚みが実質的に等しい構成も含まれる。例えば、各厚みの誤差が10%以下である構成も含まれる。
本実施の形態に係る平坦部140bは、実施の形態1に係る平坦部40bと同様の構成を有する。
第2半導体層140は、実施の形態1と同様に、電子障壁層41と、p側クラッド層142と、p側コンタクト層43とを含む積層構造を有する。
[半導体レーザ素子の製造方法]
次に、本実施の形態に係る半導体レーザ素子101の製造方法について、図7A〜図7Fを用いて説明する。図7A〜図7Fは、本実施の形態に係る半導体レーザ素子101の製造方法における各工程の断面図である。図7A〜図7Fには、図1Bと同様の断面が示されている。
まず、図7Aに示すように、実施の形態1と同様に、基板10上に、有機金属気層成長法を用いて、第1半導体層20、発光層30及び電子障壁層41を順次成膜する。ここでは、各膜厚が基板10の位置に応じて実質的に変化しないように均一に各膜を成長させる。
次に、図7Bに示すように、電子障壁層41の上に、p側クラッド層142を成長させる。本実施の形態では、基板10上の位置に応じてp側クラッド層142の膜厚が増加方向又は減少方向の一方向に変化するようにp側クラッド層142を成長させる。基板10上の位置に応じて膜厚を変化させるために、例えば、基板10上の位置に応じて、温度を変化させてもよい。また、基板10上の位置に応じて、p側クラッド層142を形成する材料の供給比を変化させてもよい。本実施の形態では、図7Bに示すように、左端の膜厚が最も大きく、右端に近付くにしたがって、膜厚が小さくなるように、p側クラッド層142を成長させる。
次に、図7Cに示すように、実施の形態1と同様に、p側クラッド層142上に、p側コンタクト層43を成長させ、p側コンタクト層43上に第1保護膜91を成膜する。
次に、図7Dに示すように、実施の形態1と同様に、第1保護膜91が帯状に残るように、第1保護膜91を選択的に除去する。
次に、図7Eに示すように、帯状に形成された第1保護膜91をマスクとして、p側コンタクト層43及びp側クラッド層142をエッチングすることで、第2半導体層140に凸部140a1〜140a5及び平坦部140bを形成する。本実施の形態では、p側クラッド層142のエッチング量が、基板10上の位置に応じて変化しないように、つまり、均一にエッチングする。これにより、平坦部140bの膜厚を基板10上の位置に応じて増加方向又は減少方向の一方向に変化させることができる。つまり、残し厚を導波路毎に変化させることができる。
次に、実施の形態1と同様に、第1保護膜91をウェットエッチングにより除去し、p側コンタクト層43及びp側クラッド層142を覆うように、誘電体層60を成膜する。続いて、ウェットエッチングにより、凸部140a1〜140a5上の誘電体層60のみを除去して、p側コンタクト層43の上面を露出させ、真空蒸着法及びリフトオフ法を用いて、凸部140a1〜140a5上のみにp側電極51を形成する。続いて、p側電極51、誘電体層60を覆うようにパッド電極52を形成する。続いて、基板10の下面にn側電極80を形成する。これにより、図7Fに示すような、本実施の形態に係る半導体レーザ素子101を製造できる。
[窒化物半導体レーザの作用効果]
本実施の形態に係る半導体レーザ素子101では、第2半導体層140において、凸部140a1〜140a5の厚み(高さ)ha1〜ha5は、すべて等しい。凸部140a1〜140a5の上面の位置は、上面は右肩下りになるよう傾斜している。一方、平坦部140bの膜厚は、左端において最も大きく、右端に近付くほど小さい。また、平坦部140bの上面は、隣り合う二つの凸部の間において右肩下がりとなるように傾斜している。平坦部140bの膜厚は、凸部のストライプ方向(つまり、長手方向)と直交する方向において変化しており、凸部のストライプ方向と平行な方向においては、膜厚はほぼ均一である。本実施の形態では、平坦部140bにおけるエッチング量を基板10上の位置によらず同じとしているので、各凸部の厚みは等しい。つまり、凸部140a1〜140a5と平坦部140bとは、同様に傾斜する。
本実施の形態では、第2半導体層140が以上のような構成を有することにより、発光層30から平坦部140bの上面までの距離(残し厚)は、発光部71〜75の配列方向において、凸部140a1〜140a5のうち連続する3個の凸部を超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している。
これにより、本実施の形態に係る半導体レーザ素子101においては、実施の形態1と同様に、各発光部における残し厚が異なるため、各導波路からの出射光の強度分布の形状を異ならせることができる。このように様々な形状を有する出射光を集光することで、リップルの少ない強度分布を有する光を得ることができる。また、本実施の形態においても、特許文献1に開示された半導体レーザ素子のように、各凸部の幅を異ならせる必要がないため、各導波路間の温度分布の不均一を抑制できる。
また、本実施の形態では、凸部140a1〜140a5の各々の厚みは、等しい。これにより、凸部140a1〜140a5の厚みの違いによる各凸部間での温度分布の不均一を抑制できる。
(変形例)
以上、本開示に係る半導体レーザ素子について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
例えば、実施の形態2において、各凸部を形成する手法において、実施の形態1で示したエッチング量を変える手法を組み合わせることも可能である。
また、上述の各実施の形態では、第2半導体層の平坦部の厚みを変化させることにより、残し厚を変化させているが、残し厚を変化させる方法はこれに限定されない。例えば、発光層30中の、p側光ガイド層33、活性層32全体、活性層32中のバリア層301及び量子井戸層302の少なくとも一つの膜厚を変化させることにより、活性層から平坦部の上面までの距離を変化させても、上述の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上述の各実施の形態では、InGaN量子井戸層からなる活性層を用いたが、活性層の材料は、これに限定されず、例えば、GaAs/AlGaAs、InP/InGaAsPなどからなる活性層を用いてもよい。この場合、赤色、赤外域などのレーザ光を出射する半導体レーザ素子を実現できる。
また、上述の各実施の形態では、残し厚を連続的に変化させているが、残し厚をステップ状に増加又は減少させてもよい。この場合、一つのステップの幅は一個の凸部の幅よりも小さければよく、ステップ状による残し厚の増加又は減少の一方のみの変化が、3個の凸部を超えて継続していればよい。また、平坦部の上面は、ステップ状の形状となってもよい。
本開示に係る半導体レーザ素子は、画像表示装置、照明又は産業機器などの光源として利用することができ、特に、比較的に高い光出力を必要とする機器の光源として有用である。
1、101 半導体レーザ素子
2 レンズ
10 基板
11、111 レーザアレイ部
20 第1半導体層
30 発光層
31 n側光ガイド層
32 活性層
33 p側光ガイド層
40、140 第2半導体層
40a1、40a2、40a3、40a4、40a5、140a1、140a2、140a3、140a4、140a5 凸部
40b、140b 平坦部
41 電子障壁層
42、142 p側クラッド層
43 p側コンタクト層
50 電極部材
51 p側電極
52 パッド電極
60 誘電体層
71、72、73、74、75 発光部
80 n側電極
91 第1保護膜
301 バリア層
302 量子井戸層
1000 アレイ型半導体レーザ素子
1011 基板
1012 第1クラッド層
1013 活性層
1014 第2クラッド層
1015 p側コンタクト層
1016 n側電極
1021、1022、1023、1024 導波路
1031、1032、1033、1034 NFP

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板の上方に積層され、少なくとも3個の発光部が並んで配置されるレーザアレイ部とを備え、
    前記レーザアレイ部は、前記基板側より、第1導電型の第1半導体層、発光層、及び、第2導電型の第2半導体層を順に備え、
    前記第2半導体層は、平坦部と、前記平坦部より上方に突出し、前記少なくとも3個の発光部の上方に配置されたリッジ状の少なくとも3個の凸部とを含み、
    前記発光層から前記平坦部の上面までの距離は、前記少なくとも3個の発光部の配列方向において、前記少なくとも3個の凸部のうち連続する3個の凸部を超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している
    半導体レーザ素子。
  2. 前記平坦部の厚みは、前記少なくとも3個の凸部のうち連続する3個の凸部を超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している
    請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 前記平坦部の上面は、前記少なくとも3個の凸部のうち連続する3個の凸部を超えて連続的に傾斜している
    請求項2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記少なくとも3個の凸部の各々の厚みは、前記配列方向において増加方向又は減少方向の一方向に変化している
    請求項2又は3に記載の半導体レーザ素子。
  5. 前記少なくとも3個の凸部の各々の厚みは、等しい
    請求項2又は3に記載の半導体レーザ素子。
  6. 前記少なくとも3個の凸部の個数は、5以上である
    請求項1〜5の何れか1項に記載の半導体レーザ素子。
  7. 前記凸部の幅は、10μm以上である
    請求項1〜6の何れか1項に記載の半導体レーザ素子。
  8. 前記発光層から前記平坦部の上面までの距離は、前記少なくとも3個の発光部の配列方向において、前記少なくとも3個の凸部のすべてを超えて増加方向又は減少方向の一方向に変化している
    請求項1〜7の何れか1項に記載の半導体レーザ素子。
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