JPWO2019058761A1 - チタン酸アルカリ金属、チタン酸アルカリ金属の製造方法および摩擦材 - Google Patents

チタン酸アルカリ金属、チタン酸アルカリ金属の製造方法および摩擦材 Download PDF

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Abstract

摩擦材の構成素材として使用されたときに、耐熱性および摩擦力に優れるとともに、対面して配置される相手材の摩耗をも効果的に抑制し得るチタン酸アルカリ金属を提供する。ナトリウム原子およびケイ素原子を含み、前記ナトリウム原子の含有量が2.0〜8.5質量%、前記ケイ素原子の含有量が0.2〜2.5質量%であって、かつ、前記ナトリウム原子の含有量に対する前記ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量の比が0〜6であることを特徴とするチタン酸アルカリ金属である。

Description

本発明は、チタン酸アルカリ金属、チタン酸アルカリ金属の製造方法および摩擦材に関する。
チタン酸アルカリ金属は、自動車、鉄道車両、航空機および産業機械類等における制動装置を構成する、ブレーキライニング、ディスクパッド、クラッチフェージング等の摩擦摺動部材用の摩擦材として有用な材料である。
チタン酸アルカリ金属の中でも特に、一般式KO・nTiO(nは1〜12の整数)で示され、nが6である6チタン酸カリウムは、トンネル構造の結晶構造を有し、上記6チタン酸カリウムのファイバー(繊維状粒子)を含有する摩擦材は、特に耐熱性等に優れることが知られている。
例えば、特許文献1(特開2009−114051号公報)には、チタン酸アルカリ金属粒子とモース硬度6〜8の無機酸化物粉末の溶媒スラリーを噴霧乾燥後、熱処理して得た中空球状のチタン酸アルカリ金属を含むチタン酸カリウムが開示されており、係るチタン酸カリウムを用いたブレーキ素材が耐摩耗性の向上に好適であることが開示されている。
特開2009−114051号公報
一方、本発明者等が検討したところ、上述したチタン酸カリウムは、モース硬度が高いために、ブレーキディスク等、対面配置される相手材の表面摩耗を生じ易いことが判明し、このために自動車用摩擦材の構成素材として摺動性を高度に維持しつつ、相手材の摩耗を十分に抑制し得るブレーキ素材を提供することが求められるようになっていた。
本点に関し、繊維状のチタン酸カリウム(繊維状チタン酸カリウム粒子)は、ブレーキパッド等の摩擦材の構成素材として使用したときに表面にトランスファーフィルムという保護膜を形成し、対面して配置されるブレーキディスク等の相手材を保護しつつ摺動性を向上し得ることが知られている。一方、繊維状チタン酸カリウム粒子は、平均繊維径が0.1〜0.5μm、平均繊維長が10〜20μmであるものが多く、世界保健機構(WHO)で推奨されている範囲に含まれないことから、原料焼成温度を微調整したり、得られた繊維状物を解繊分級したりする等の特別な工程を施す必要があり、製造工程が煩雑化するとともに製造コストの上昇を招いてしまう。
また、チタン酸ナトリウム等のカリウム以外のアルカリ金属原子を含むチタン酸アルカリ金属は、摩擦材の構成素材として使用したときに硬度が不足することから、ブレーキの摺動性と耐摩耗性能を両立させる上で、さらなる改良が求められるようになっていた。
このような状況下、本発明は、摩擦材の構成素材として使用されたときに、耐熱性および摩擦力に優れるだけでなく、対面して配置される相手材の摩耗をも効果的に抑制し得るナトリウム原子を含有するチタン酸アルカリ金属、チタン酸アルカリ金属の製造方法および摩擦材を提供することを目的とするものである。
上記技術課題を解決すべく、本発明者等が鋭意検討したところ、ナトリウム原子を含有するチタン酸アルカリ金属であっても、ナトリウム原子の含有量を所定範囲に制御するとともに、ケイ素原子を所定量含有することにより、摩擦材の構成素材として使用したときに所定の硬度を有し、摩擦力に優れるだけでなく、対面して配置される相手材の摩耗をも効果的に抑制し得ることを見出し、本知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)ナトリウム原子およびケイ素原子を含み、
前記ナトリウム原子の含有量が2.0〜8.5質量%、
前記ケイ素原子の含有量が0.2〜2.5質量%であって、かつ、
前記ナトリウム原子の含有量に対する前記ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量の比が、質量比で0〜6である
ことを特徴とするチタン酸アルカリ金属、
(2)前記ケイ素原子が、ケイ素酸化物またはケイ酸塩の形態で含有される上記(1)に記載のチタン酸アルカリ金属、
(3)前記ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子が、
リチウム原子およびカリウム原子から選ばれる一種以上である
上記(1)または(2)に記載のチタン酸アルカリ金属、
(4)上記(1)記載のチタン酸アルカリ金属を製造する方法であって、
チタン原料、ナトリウム原子を含むアルカリ金属原料およびケイ素原料を混合した後、
焼成する
ことを特徴とするチタン酸アルカリ金属の製造方法、
(5)前記アルカリ金属原料が、水酸化アルカリ、炭酸アルカリまたはアルカリ含有鉱物である上記(4)に記載のチタン酸アルカリ金属の製造方法、
(6)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のチタン酸アルカリ金属を5〜60質量%含有する素材からなることを特徴とする摩擦材、
を提供するものである。
本発明によれば、ナトリウム原子を含有するチタン酸アルカリ金属であっても、ナトリウム原子の含有量が所定範囲に制御されるとともに、所定範囲のケイ素原子を含有することにより、摩擦材の構成素材として使用したときに所定のビッカース硬度を発揮し、耐熱性および摩擦力に優れるだけでなく、対面して配置される相手材の摩耗をも効果的に抑制することができる。
このため、本発明によれば、摩擦材の構成素材として使用されたときに、耐熱性および摩擦力に優れるとともに、対面して配置される相手材の摩耗をも効果的に抑制し得るチタン酸アルカリ金属を提供できるとともに、チタン酸アルカリ金属の製造方法および摩擦材を提供することができる。
先ず、本発明のチタン酸アルカリ金属について説明する。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属は、ナトリウム原子およびケイ素原子を含み、前記ナトリウム原子の含有量が2.0〜8.5質量%、前記ケイ素原子の含有量が0.2〜2.5質量%であって、かつ、前記ナトリウム原子の含有量に対する前記ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量の比が、質量比で0〜6であることを特徴とする酸化物であり、チタン酸アルカリ金属化合物とも称されるものである。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属において、ケイ素原子は、ケイ素酸化物またはケイ酸塩の形態でチタン酸アルカリ金属中に含有されていることが好ましく、二酸化ケイ素、ケイ酸カリウムおよびケイ酸ナトリウムから選ばれる一種以上の形態でチタン酸アルカリ金属中に含有されていることがより好ましく、二酸化ケイ素およびケイ酸ナトリウムから選ばれる一種以上の形態でチタン酸アルカリ金属中に含有されていることがさらに好ましく、二酸化ケイ素の形態でチタン酸アルカリ金属中に含有されていることが特に好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属において、ケイ素原子は、通常、チタン酸アルカリ金属結晶からなる結晶間の隙間等にケイ素酸化物またはケイ酸塩の形態でいわば混在状態で存在していると考えられる。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属は、ケイ素原子を、0.2〜2.5質量%含み、0.3〜2.0質量%含むことが好ましく、0. 3〜1. 6質量%含むことがより好ましい。
チタン酸アルカリ金属中のケイ素原子の含有量が上記範囲内にあることにより、本発明に係るチタン酸アルカリ金属を摩擦材の構成素材として供したときに、摩擦力を高度に維持しつつ、その硬度を最適な範囲に容易に制御することができる。
なお、本出願書類において、チタン酸アルカリ金属中に含まれるケイ素原子の含有割合は、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析装置((株)日立ハイテクサイエンス製、型番SPS3100)を用い、ICP発光分光法により測定される値を意味する。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属は、ナトリウム原子を2.0〜8.5質量%含み、2.0〜7.5質量%含むことが好ましく、2.0〜6.5質量%含むことがより好ましい。
チタン酸アルカリ金属中のナトリウム原子の含有量が上記範囲内にあることにより、本発明に係るチタン酸アルカリ金属のビッカース硬度(HV)が摩擦材の構成素材として最適な250〜400の範囲となり、このようなチタン酸アルカリ金属を摩擦材の構成素材として供したときは、摩擦力を高度に維持しつつ、その硬度を最適な範囲に、容易に制御することができる。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属において、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子としては、カリウム原子、リチウム原子およびルビジウム原子から選ばれる一種以上が好ましく、カリウム原子およびリチウム原子から選ばれる一種以上がより好ましく、カリウム原子がさらに好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属において、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子は、後述するように、チタン酸アルカリ金属結晶の結晶構造内に存在するものであってもよいし、一部が結晶構造外に存在するものであってもよい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属は、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子を0〜12質量%含むものが好ましく、0〜10質量%含むものがより好ましく、3〜10質量%含むものがさらに好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属は、ナトリウム原子の含有量に対する前記ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量の質量比(ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量(g)/ナトリウム原子の含有量(g))が、0〜6であり、0〜5.5であることが好ましく、0.5〜5.5であることがより好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属において、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有比が上記範囲内であることにより、本発明に係るチタン酸アルカリ金属を摩擦材の構成素材として使用したときに、所定のビッカース硬度を発揮し、摩擦力に優れるだけでなく、対面して配置される相手材の摩耗をも効果的に抑制することができる。
なお、本出願書類において、チタン酸アルカリ金属中に含まれるアルカリ金属原子の含有割合は、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析装置((株)日立ハイテクサイエンス製、型番SPS3100)を用い、ICP発光分光法により測定される値を意味する。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属を構成するチタン酸アルカリ金属は、主結晶が6チタン酸カリウムと同様のトンネル構造を採るものであることが好ましく、通常はナトリウム原子とともにナトリウム原子以外のアルカリ金属原子が全て結晶構造内に存在するものであるが、一部が結晶構造外に存在するものも含むものとする。
また、本発明のチタン酸アルカリ金属を構成するチタン酸アルカリ金属は、主結晶が6チタン酸カリウムと同様のトンネル構造を採るとともに、不純物として、二酸化チタン等を含むものであってもよい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属を構成するチタン酸アルカリ金属は、主結晶が、下記一般式(I)
Na(2-n)Ti13 (I)
(式中、Mはナトリウム原子以外のアルカリ金属原子であり、nは0<n≦2の実数を示す)で表されるものであることが好ましい。
上記一般式(I)において、nは0<n≦2の実数であり、0.2≦n≦1.8の実数であることが好ましく、0.5≦n≦1.5の実数であることがより好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属は、チタン原子を40〜60質量%含むものが好ましく、42〜58質量%含むものがより好ましく、45〜55質量%含むものがさらに好ましい。
なお、本出願書類において、チタン酸アルカリ金属を構成するチタン原子の含有量は、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析装置((株)日立ハイテクサイエンス製、型番SPS3100)を用い、ICP発光分光法により測定される値を意味する。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属を構成するチタン酸アルカリ金属は、単相化率が、85〜100%であるものが好ましく、90〜100%であるものがより好ましく、95〜100%であるものがさらに好ましい。
なお、本出願書類において、チタン酸アルカリ金属を構成するチタン酸アルカリ金属の単相化率は、以下の方法により算出される値を意味する。
すなわち、粉末X線回折装置(X線源:CuKα線、パナリティカル社製 型番:X‘Part−ProMPD)により、チタン酸アルカリ金属の回折パターンを測定し、得られた回折パターンのチタン酸アルカリ金属と不純物のメインピークの高さから、以下の計算式により算出される単相化率を意味する。
単相化率(%)=I/(I+S)×100
(ただし、I:チタン酸アルカリ金属(一般式Na(2-n)Ti13(式中、Mはナトリウム原子以外のアルカリ金属原子であり、nは0<n≦2の実数を示す)の2θ=0〜50°における最強ピークの高さ、S:2θ=0〜50°における不純物ピークの中で最強ピークの高さである。)
なお、不純物としては、TiO等を挙げることができる。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属は、ビッカース硬度(HV)が、250〜400の範囲内にあるものが好ましく、250〜350の範囲内にあるものがより好ましく、300〜350の範囲内にあるものがさらに好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属のビッカース硬度(HV)が上記範囲内にあることにより、本発明に係るチタン酸アルカリ金属を摩擦材の構成素材として供したときに、摩擦力を高度に維持しつつ、その硬度を、対面して配置される相手材の摩耗を効果的に抑制し得る最適な範囲に容易に制御することができる。
なお、本出願書類において、チタン酸アルカリ金属のビッカース硬度は、成型後に焼結した硬度測定用試験片における測定値を意味し、具体的には、チタン酸アルカリ金属に質量比1%のポリビニルアルコールを混合した後、プレス成型し、大気中、1250℃で焼結して作製した試験片の表面を#1200の研磨剤で研磨後、マイクロビッカース硬度測定装置((株)ミツトヨ製、マイクロビッカース HM−101)を用いて自動測定した値を意味する。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属は、後述する本発明のチタン酸アルカリ金属の製造方法により好適に製造することができる。
本発明によれば、摩擦材の構成素材として使用されたときに、摩擦力に優れるだけでなく、対面して配置される相手材の摩耗をも効果的に抑制し得るチタン酸アルカリ金属を提供することができる。
次に、本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法について説明する。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法は、本発明に係るチタン酸アルカリ金属を製造する方法に関するものであって、チタン原料、ナトリウム原子を含むアルカリ金属原料およびケイ素原料を混合した後、焼成することを特徴とするものである。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法において、チタン原料としては、チタン原子とともに酸素原子を含有するものが好ましく、具体的には、二酸化チタン等の酸化チタン、メタチタン酸、オルトチタン酸、ルチル鉱石および含水チタニアから選ばれる一種以上が好ましく、酸化チタン、メタチタン酸、オルトチタン酸およびルチル鉱石から選ばれる一種以上がより好ましく、酸化チタンおよびルチル鉱石から選ばれる一種以上がさらに好ましく、二酸化チタンが好ましい。
二酸化チタンは、アルカリとの混合性および反応性に優れ、また安価であることから、チタン原料として好適に使用することができる。
チタン原料の平均粒径は、取扱いが容易なことから、0.1〜10mmであることが好ましく、0.5〜10mmであることがより好ましく、0.5〜1mmであることがさらに好ましい。
なお、本出願書類において、チタン原料の平均粒径は、JIS K 0069の化学製品のふるい分け試験方法に従って測定した値を意味する。
チタン原料の形態は、チタン化合物の凝集体または造粒体であることが好ましく、チタン原料がチタン化合物の凝集体または造粒体の形態を採ることにより、他の原料と容易に均一に混合することができる。
チタン化合物の凝集体または造粒体としては、二酸化チタンの凝集体(顆粒を含む)または造粒体が好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法において、ナトリウム原子の原料(ナトリウム原料)としては、例えば、ナトリウム原子の酸化物、水酸化物、炭酸塩およびアルカリ含有鉱物等から選ばれる一種以上が好ましく、例えば、酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、シュウ酸ナトリウムおよび硝酸ナトリウム等から選ばれる一種以上を挙げることができ、酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウム等から選ばれる一種以上が好ましく、炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムから選ばれる一種以上がより好ましく、炭酸ナトリウムがさらに好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法において、ナトリウム原子の原料以外のアルカリ金属原子の原料としては、ナトリウム原子以外のアルカリ金属の水酸化アルカリ、炭酸アルカリ、硝酸アルカリまたはアルカリ含有鉱物であることが好ましい。
具体的には、例えば、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ルビジウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸ルビジウム等のアルカリ金属炭酸塩、硝酸カリウム、硝酸リチウム、硝酸ルビジウム等のアルカリ金属硝酸塩から選ばれる一種以上であることが好ましく、上述した各種カリウム化合物およびリチウム化合物から選ばれる一種以上がより好ましく、炭酸カリウム、水酸化カリウムおよび硝酸カリウム等のカリウム化合物から選ばれる一種以上がさらに好ましく、炭酸カリウムおよび水酸化カリウムから選ばれる一種以上がさらに好ましい。
これ等のアルカリ金属原料は、焼成反応時に溶融あるいは分解してチタン化合物と反応を生じ易く、また分解後も炭酸ガスや水等を生成するだけで製品中に不純物を残存させ難い。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法において、ケイ素原料としては、酸化ケイ素を含有し、チタン酸アルカリ金属中にケイ素酸化物またはケイ酸塩の形態を形成し得るものが好ましく、例えば、二酸化ケイ素、ケイ酸アルカリおよびケイ酸含有鉱物から選ばれる一種以上が好ましく、例えば、二酸化ケイ素、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムおよびケイ素含有鉱石から選ばれる一種以上を挙げることができ、二酸化ケイ素、ケイ酸ナトリウムおよびケイ素含有鉱石から選ばれる一種以上が好ましく、二酸化ケイ素およびケイ素含有鉱石から選ばれる一種以上がより好ましい。
なお、本出願書類においてケイ素含有鉱石とは、ケイ素酸化物またはケイ酸塩を1〜99質量%、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは1〜25質量%含有する鉱石を意味し、具体的には、例えばシリカ鉱石、ケイ酸塩鉱石、ルチル鉱石、磁鉄鉱石およびチタン鉄鉱石等から選ばれる一種以上を挙げることができ、シリカ鉱石、ケイ酸塩鉱石、ルチル鉱石およびチタン鉄鉱石から選ばれる一種以上がより好ましく、ルチル鉱石およびチタン鉄鉱石等のケイ素含有チタン鉱石から選ばれる一種以上がさらに好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法においては、チタン原料、ナトリウム原子を含むアルカリ金属原子の原料およびケイ素原料を混合した後、焼成する。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法において、チタン原料、ナトリウム原子の原料、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の原料およびケイ素原料の混合量は、得ようとするチタン酸アルカリ金属中に含まれる、チタン原子含有量、ナトリウム原子含有量、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量およびケイ素含有量を考慮した上で、適宜決定すればよい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法においては、混合工程に引き続く焼成工程における揮発を考慮して、ナトリウム原子の原料およびナトリウム原子以外のアルカリ金属原料を、理論量よりも、0〜15モル%過剰になるように含むことが好ましく、5〜15モル%過剰に含むことがより好ましく、10〜14モル%過剰に含むことがさらに好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法において、原料混合物中における、チタン原料、ナトリウム原子の原料、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の原料およびケイ素原料の混合割合を調整することにより、最終製造物であるチタン酸アルカリ金属の組成を容易に制御することができる。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法において、原料混合物は、固形分換算したときに、ナトリウム原子の原料およびナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の原料を、合計で、4〜20質量%含むものであることが好ましく、4〜15質量%含むものであることがより好ましく、8〜15質量%含むものであることがさらに好ましい。
本発明のチタン酸アルカリ金属の製造方法において、原料混合物は、チタン酸アルカリ金属の生成に影響しない程度に、チタン原料、アルカリ金属原料およびケイ素原料に加えて、さらに他の化合物、例えば無機酸化物などを微量含有するものであってもよい。
ここで無機酸化物としては、例えば、Fe、Al、CeO、WO、ZrO、Zr(CO、CaCO等から選ばれる一種以上が挙げられる。
原料混合物が、チタン原料、ナトリウム原子の原料、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の原料およびケイ素原料に加えて、さらに上記無機酸化物を含有するものである場合、原料混合物中における上記無機酸化物の含有割合は、固形分換算したときに、合計で、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましく、1質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法において、原料混合物は、チタン原料、ナトリウム原子の原料、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の原料、ケイ素原料および必要に応じて上記無機酸化物等を混合することにより調製することができ、これ等の成分を混合する方法としては、乾式混合法または湿式混合法のいずれも採用することができるが、工程簡略化の観点から乾式混合法が好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法において、原料混合物は、チタン原料、ナトリウム原子の原料、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の原料、ケイ素原料および必要に応じて上記無機酸化物等の混合は、公知の混合手段を用いて行うことが好ましく、当該混合手段としては、振動ミル、振動ロッドミル、振動ボールミル、ビーズミル、ターボミル、遊星ボールミル等の機械的粉砕手段から選ばれる一種以上が好ましく、粉砕メディアとして棒状のロッドを充填した振動ロッドミルがより好ましい。
振動ロッドミルを用いて混合する場合、混合条件は、振幅幅が2mm〜6mm、処理時間が10分〜120分であることが好ましい。
振動ロッドミルを用いて混合することにより、チタン原料、ナトリウム原子の原料、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の原料およびケイ素原料を共粉砕しながら混合することができ、ロッド間である程度粒径の大きい粉末を粉砕できる一方、ボールミルで処理した場合のようにより細かい粉末の過粉砕を抑制することができる。
特にチタン原料として酸化チタンを使用する場合、酸化チタンは、元来、表面に存在する水酸基のために付着性が強く、また粒径が小さくなるほど比表面積も大きくなるため、過粉砕されると装置内部に粉砕物が固着され易くなるが、振動ロッドミルを用いて混合することにより、このような粉砕物の固着が抑制され、他の混合方法に比較して均一に粉砕混合することができる。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法においては、上記混合処理によって得られた原料混合物を焼成処理する。
焼成を行う方法としては、反応容器内に原料混合物を装入した状態で焼成する方法、原料混合物にバインダーなどを添加して所望形状の成型体に成形した上で焼成する方法や、原料混合物をロータリーキルン等に導入して流動状態で焼成する方法を挙げることができ、焼成プロファイルを考慮した場合、ロータリーキルン等のような流動状態で焼成する方法が好ましい。
焼成時に用いられる反応容器や炉材としては、セラミックス製のものが好ましく、具体的には、アルミナ等のセラミックス材料からなるものを挙げることができる。上記焼成時に用いられる反応容器や炉材の形状としては、円筒状物、凹部を有する円柱状物、凹部を有する方形状物、皿状物等が挙げられる。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法において、上記焼成時における焼成温度は、900〜1400℃の範囲とすることが好ましく、950〜1200℃の範囲がより好ましく、1050〜1150℃の範囲がさらに好ましい。
本発明に係るチタン酸アルカリ金属の製造方法においては、上記焼成処理によって得られたチタン酸アルカリ金属の焼成物を適宜粉砕処理することが好ましい。
上記粉砕処理時における粉砕手段としては、上記原料混合物の調製時に使用する混合手段と同様のものを挙げることができ、振動ミル(振動ロッドミル、振動ボールミル等)、衝撃型粉砕機(高速回転ミル、分級機内蔵型高速回転ミル、容器駆動媒体ミル、媒体攪拌式ミル、気流式粉砕機等)等から選ばれる一種以上を挙げることができ、振動ロッドミルが好ましい。上記焼成工程で得られた焼成粉を振動ミルおよび衝撃型粉砕機を組み合わせて粉砕することがより好ましい。
振動ロッドミルを用いて焼成物を粉砕する場合、粉砕条件は、振幅幅2〜6mm、焼成物の投入速度が20〜100kg/時間、処理時間が1.5〜7.5時間であることが好ましい。
分級機内蔵型高速回転ミルを用いて焼成物を粉砕する場合、粉砕条件は、回転数が40000〜100000rpm、焼成粉の投入速度が20〜100kg/時間、処理時間が1.5〜7.5時間であることが好ましい。
上記粉砕処理によって得られる粉砕物は、必要に応じてさらに分級処理または篩分け処理することにより、所望のチタン酸アルカリ金属を得ることができる。
本発明の製造方法で得られたチタン酸アルカリ金属は、耐熱性に優れるとともに、ブレーキパッド等の摩擦材の構成素材として使用されたときに、摩擦力に優れるとともに、対面して配置されるブレーキディスク等の相手材の摩耗をも効果的に抑制することができ、このために摩擦材の構成素材等として好適に使用することができる。
本発明によれば、耐熱性および摩擦力に優れるとともに、ブレーキパッド等の摩擦材の構成素材として使用されたときに、対面配置される相手材の摩耗をも効果的に抑制し得るチタン酸アルカリ金属を簡便かつ安価に製造する方法を提供することができる。
次に、本発明に係る摩擦材について説明する。
本発明に係る摩擦材は、本発明に係るチタン酸アルカリ金属を5〜60質量%含有する素材からなることを特徴とするものである。
本発明に係る摩擦材は、本発明に係るチタン酸アルカリ金属を、5〜60質量%含有する素材からなり、10〜50質量%含有する素材からなることが好ましく、10〜40質量%含む素材からなることがより好ましい。
本発明に係る摩擦材が、本発明に係るチタン酸アルカリ金属を上記割合で含有する素材からなるものであることにより、耐熱性および摩擦力に優れるとともに、対面して配置される相手材の摩耗をも効果的に抑制することができる。
本発明に係る摩擦材の具体例としては、例えば基材繊維、本発明のチタン酸アルカリ金属等からなる摩擦調整剤および結合剤を含む摩擦材を例示することができる。
基材繊維としては、例えば、アラミド繊維等の樹脂繊維、スチール繊維、黄銅繊維等の金属繊維、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、ロックウール、木質パルプ等から選ばれる一種以上が挙げられる。
これ等の基材繊維は、分散性および結合剤との密着性向上のためにアミノシラン系、エポキシシラン系またはビニルシラン系等のシラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤あるいはリン酸エステル等の表面処理を施して用いてもよい。
摩擦調整剤としては、本発明のチタン酸アルカリ金属に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、他の摩擦調整剤を併用してもよい。
他の摩擦調整剤として、例えば、加硫または未加硫の天然ゴム、合成ゴム粉末、カシュー樹脂粉末、レジンダスト、ゴムダスト等の有機物粉末、カーボンブラック、黒鉛粉末、二硫化モリブデン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、クレー、マイカ、タルク、ケイソウ土、アンチゴライト、セピオライト、モンモリロナイト、ゼオライト、三チタン酸ナトリウム、五チタン酸ナトリウム、8チタン酸カリウム等の無機質粉末、銅、アルミニウム、亜鉛、鉄等の金属粉末、アルミナ、シリカ、酸化クロム、酸化チタン、酸化鉄等の酸化物粉末等から選ばれる一種以上が挙げられる。
結合剤としては、フェノール樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ユリア樹脂等の熱硬化性樹脂、天然ゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリイソプレンゴム、アクリルゴム、ハイスチレンゴム、スチレンプロピレンジエン共重合体等のエラストマー、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、熱可塑性液晶ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂等の有機質結合剤およびアルミナゾル、シリカゾル、シリコーン樹脂等の無機質結合剤から選ばれる一種以上を例示することができる。
また、前記各成分に加えて、必要に応じて防錆剤、潤滑剤、研削剤等の成分を配合することができる。
本発明に係る摩擦材は、摩擦係数が、0.1〜0.6であるものが好ましく、0.2〜0.6であるものがより好ましく、0.2〜0.5であるものがさらに好ましい。
なお、本出願書類において、摩擦材の摩擦係数とは、平均粒子径が50μm以下となるまで粉砕した本発明に係るチタン酸アルカリ金属およびその他の配合材料を、表1に示す量比で混合機に投入、混合し、得られた混合物を、面圧400kgf/cm、焼成温度170〜180℃で5分間焼結し、次いで面圧10kgf/cm、焼成温度250℃で3時間形成後、研磨してブレーキパッド形状を有する摩擦材を作製し、得られた摩擦材についてJIS D 4411(1993)「自動車用ブレーキライニング及びパッド」が規定する測定方法に準じて測定される値を意味する。
Figure 2019058761
本発明に係る摩擦材を製造する方法は、特に制限されず、従来公知の摩擦材の製造方法に準じて適宜製造することができる。
本発明の摩擦材を製造する方法の一例としては、基材繊維を結合剤中に分散させ、本発明に係るチタン酸アルカリ金属および必要に応じて配合されるその他の成分を組み合わせて配合して摩擦材組成物を調製し、次いで金型中に該組成物を注入し加圧加熱して結着成形する方法を例示できる。
また、他の一例を挙げれば、結合剤を二軸押出機にて溶融混練し、サイドホッパーから基材繊維、本発明に係るチタン酸アルカリ金属および必要に応じて配合されるその他の成分を組み合わせて配合し、押出成形後、所望の形状に機械加工する方法を例示できる。
また、他の一例を挙げれば、本発明に係る摩擦材組成物を水等に分散させ抄き網上に抄き上げ、脱水してシート状に抄造した後、プレス機にて加熱加圧し結着成形し、得られた摩擦材を適宜切削・研磨加工して所望の形状とする方法を例示することができる。
本発明に係る摩擦材は、本発明のチタン酸アルカリ金属を摩擦材原料として使用していることから、安定した摩擦係数を有している。
従って、本発明の摩擦材は、自動車、鉄道車両、航空機、各種産業用機器類等に用いられる制動部材用材料、例えばクラッチフェーシング用材料およびブレーキライニングやブレーキパッド等のブレーキ用材料等として、制動機能の向上、安定化の改善効果を発揮することができる。
次に、実施例および比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、以下の例により何ら制限されるものではない。
(実施例1)
(1)チタン酸アルカリ金属の調製
二酸化チタン(COSMO CHEMICAL CO., LTD.社製 純度98.7%)42.5kg、炭酸カリウム(Unid Co., Ltd.製、純度99.9%)6.1kg、炭酸ナトリウム(純度99.9%)14.1kg二酸化ケイ素を1.8質量%含有する二酸化チタン(RTFT(Rio Tinto, Fer et Titane)製、および二酸化チタン純度95%)44.1kgを、振動ミル(中央化工機(株)製、型番:MB−1)で混合して原料混合物を得た後、得られた原料混合物をコージライトおよびムライトからなる匣鉢に入れ、大気雰囲気下、温度1100℃で1時間焼成し、次いで、振動ミルを用いて平均粒子径が50μm以下になるまで粉砕処理を行うことにより、粉末状のチタン酸アルカリ金属を得た。
なお、得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50.0質量%、カリウム原子含有量が3.6質量%、ナトリウム原子含有量が6.3質量%、ケイ素原子含有量が0.8質量%、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量/ナトリウム原子の含有量(質量比)=0.57であるものであり、主結晶が6チタン酸カリウムと同様にトンネル構造を採るものであり、単相化率が97%であるものであった。
また、得られたチタン酸アルカリ金属に質量比1%のポリビニルアルコールを混合した後、プレス成型し、大気中、1250℃で焼結して作製した試験片の表面を#1200の研磨剤で研磨後、マイクロビッカース硬度測定装置((株)ミツトヨ製、マイクロビッカース HM−101)を用いて測定したところ、そのビッカース硬度は、302HVであった。
(実施例2)
二酸化チタン(二酸化チタン純度98.7%)の使用量を42.5kgから63.8kgに、二酸化ケイ素を1.8質量%含有する二酸化チタン(二酸化チタン純度95%)の使用量を44.1kgから22.0kgに、それぞれ変更した以外は、実施例1と同様にしてチタン酸アルカリ金属を調製した。
得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50質量%、カリウム原子含有量が3.6質量%、ナトリウム原子含有量が6.3質量%、ケイ素原子含有量が0.4質量%、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量/ナトリウム原子の含有量(M/Na質量比)=0.57であるものであり、主結晶が6チタン酸カリウムと同様にトンネル構造を採るものであり、単相化率は97%であった。
なお、得られたチタン酸アルカリ金属のビッカース硬度は、281HVであった。
(実施例3)
炭酸カリウム使用量を6.1kgから18.3kgに、炭酸ナトリウム使用量を14.1kgから4.7kgに、それぞれ変更した以外は、実施例1と同様にしてチタン酸アルカリ金属を調製した。
得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50質量%、カリウム原子含有量が10.4質量%、ナトリウム原子含有量が2.0質量%、ケイ素原子含有量が0.8質量%、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量/ナトリウム原子の含有量(質量比)=5.2であるものであり、主結晶が6チタン酸カリウムと同様にトンネル構造を採るものであり、単相化率は92%であった。
なお、得られたチタン酸アルカリ金属のビッカース硬度は、351HVであった。
(実施例4)
二酸化チタン(二酸化チタン純度98.7%)の使用量を42.5kgから63.8kgに、二酸化ケイ素を1.8質量%含有する二酸化チタン(二酸化チタン純度95%)の使用量を44.1kgから22.0kgに、炭酸カリウムの使用量を6.1kgから18.3kgに、炭酸ナトリウムの使用量を14.1kgから4.7kgに、それぞれ変更した以外は、実施例1と同様にしてチタン酸アルカリ金属を調製した。
得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50質量%、カリウム原子含有量が10.4質量%、ナトリウム原子含有量が2.0質量%、ケイ素原子含有量が0.4質量%、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量/ナトリウム原子の含有量(質量比)=5.2であるものであり、主結晶が6チタン酸カリウムと同様にトンネル構造を採るものであり、単相化率は88%であった。
なお、得られたチタン酸アルカリ金属のビッカース硬度は、306HVであった。
(実施例5)
炭酸カリウムの使用量を6.1kgから0kgに、炭酸ナトリウムの使用量を14.1kgから18.7kgに、それぞれ変更した以外は、実施例1と同様にしてチタン酸アルカリ金属を調製した。
得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50質量%、ナトリウム原子含有量が8.5質量%、ケイ素原子含有量が0.8質量%、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量/ナトリウム原子の含有量(質量比)=0であり、主結晶が6チタン酸カリウムと同様のトンネル構造を有し、単相化率は94%であった。
なお、得られたチタン酸アルカリ金属のビッカース硬度は、344HVであった。
(実施例6)
二酸化チタン(二酸化チタン純度98.7%)の使用量を42.5kgから63.8kgに、二酸化ケイ素を1.8質量%含有する二酸化チタン(二酸化チタン純度95%)の使用量を44.1kgから22.0kgに、炭酸カリウムの使用量を6.1kgから0kgに、炭酸ナトリウムの使用量を14.1kgから18.7kgに、それぞれ変更した以外は、実施例1と同様にしてチタン酸アルカリ金属を調製した。
得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50質量%、ナトリウム原子含有量が8.5質量%、ケイ素原子含有量が0.4質量%、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量/ナトリウム原子の含有量(質量比)=0であり、主結晶が6チタン酸カリウムと同様のトンネル構造を有し、単相化率は94%であった。
なお、得られたチタン酸アルカリ金属のビッカース硬度は、279HVであった。
(実施例7)
二酸化チタン(二酸化チタン純度98.7%)の使用量を42.5kgから0kgに、二酸化ケイ素を1.8質量%含有する二酸化チタン(二酸化チタン純度95%)の使用量を44.1kgからから88.1kgに、それぞれ変更した以外は、実施例1と同様にしてチタン酸アルカリ金属を調製した。
得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50質量%、カリウム原子含有量が3.6質量%、ナトリウム原子含有量が6.3質量%、ケイ素原子含有量が1.6質量%、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量/ナトリウム原子の含有量(質量比)=0.57であり、主結晶が6チタン酸カリウムと同様のトンネル構造を有し、単相化率は94%であった。
なお、得られたチタン酸アルカリ金属のビッカース硬度は、354HVであった。
(比較例1)
炭酸カリウムの使用量を6.1kgから7.3kgに、また、炭酸ナトリウムの使用量を14.1kgから13.1kgにそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にしてチタン酸アルカリ金属を調製した。
得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50質量%、カリウム原子含有量が11質量%、ナトリウム原子含有量が1.6質量%、ケイ素原子含有量が0.8質量%、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量/ナトリウム原子の含有量(質量比)=6.9であり、得られたチタン酸アルカリ金属の単相化率は96%、ビッカース硬度は408HVであった。
(比較例2)
二酸化ケイ素を1.8質量%含有する二酸化チタン(二酸化チタン純度95%)の使用量を44.1kgから0kgに、二酸化チタン(二酸化チタン純度98.7%)の使用量を42.5kgから85.0kgに、炭酸カリウムの使用量を6.1kgから0kgに、炭酸ナトリウムの使用量を14.1kgから18.7kgにそれぞれ変更し、さらに二酸化ケイ素(関東化学(株)製、石英型、純度95%以上)を3.0kg添加した以外は実施例1と同様にしてチタン酸アルカリ金属を調製した。
得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50質量%、ナトリウム原子含有量が8.5質量%、ケイ素原子含有量が3.0質量%、ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量/ナトリウム原子の含有量(質量比)=0であるものであり、その単相化率は77%、ビッカース硬度は409HVであった。
(比較例3)
炭酸カリウムの使用量を6.1kgから24.4kgに、炭酸ナトリウムの使用量を14.1kgから0kgにそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にしてチタン酸アルカリ金属を調製した。
得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50質量%、カリウム原子含有量が13.9質量%、ケイ素原子含有量が0.8質量%であり、その単相化率は96%、ビッカース硬度は、441HVであった。
結果を表2に示す。
(比較例4)
炭酸カリウムの使用量を6.1kgから0kgに、炭酸ナトリウムの使用量を14.1kgから18.7kgにそれぞれ変更し、さらに、二酸化チタン(二酸化チタン純度98.7%)の使用量を42.5kgから0kgに、二酸化ケイ素を1.8質量%含有する二酸化チタン(二酸化チタン純度95%)の使用量を44.1kgからから0kgに、それぞれ変更した以外は実施例1と同様にして、チタン酸アルカリ金属を調製した。
得られたチタン酸アルカリ金属は、チタン原子含有量が50質量%、ナトリウム原子含有量が6.3質量%、ケイ素原子含有量が0.0質量%であり、その単相化率は93%、ビッカース硬度は、249HVであった。
結果を表2に示す。
Figure 2019058761
表2より、実施例1〜実施例7で得られた本発明に係るチタン酸アルカリ金属は、ケイ素成分およびアルカリ金属成分の両方を所定の比率で含有するものであることから、ブレーキパッド用摩擦材に適した耐熱性および摩擦力を有するだけでなく、そのビッカース硬度も適度な範囲にあり、このためにブレーキの摺動性が向上するだけでなく、ブレーキディスクの摩耗量が少なくその寿命を改善し得ることが分かり、ブレーキパッド素材等の摩擦材の構成素材として好適に使用し得ることが分かる。
これに対し、比較例1〜比較例4で得られたチタン酸アルカリ金属は、ケイ素成分およびアルカリ金属成分のいずれかまたは両方を所定の比率で含有しないものであることから、ブレーキパッド用摩擦材に適した摩擦力を有していても、ビッカース硬度が低いことによりブレーキパッドの消耗が早まるか、またはビッカース硬度が高いことにより対面配置される相手材の摩耗が激しくなり、ブレーキパッド素材等の摩擦材の構成素材として実用に供し得ないことが分かる。
本発明によれば、摩擦材の構成素材として使用されたときに、耐熱性および摩擦力に優れるとともに、対面して配置される相手材の摩耗をも効果的に抑制し得るチタン酸アルカリ金属を提供できるとともに、チタン酸アルカリ金属の製造方法および摩擦材を提供することができる。

Claims (6)

  1. ナトリウム原子およびケイ素原子を含み、
    前記ナトリウム原子の含有量が2.0〜8.5質量%、
    前記ケイ素原子の含有量が0.2〜2.5質量%であって、かつ、
    前記ナトリウム原子の含有量に対する前記ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子の含有量の比が、質量比で0〜6である
    ことを特徴とするチタン酸アルカリ金属。
  2. 前記ケイ素原子が、ケイ素酸化物またはケイ酸塩の形態で含有される請求項1に記載のチタン酸アルカリ金属。
  3. 前記ナトリウム原子以外のアルカリ金属原子が、
    リチウム原子およびカリウム原子から選ばれる一種以上である
    請求項1または請求項2に記載のチタン酸アルカリ金属。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のチタン酸アルカリ金属を製造する方法であって、
    チタン原料、ナトリウム原子を含むアルカリ金属原料およびケイ素原料を混合した後、
    焼成する
    ことを特徴とするチタン酸アルカリ金属の製造方法。
  5. 前記アルカリ金属原料が、水酸化アルカリ、炭酸アルカリまたはアルカリ含有鉱物である請求項4に記載のチタン酸アルカリ金属の製造方法。
  6. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のチタン酸アルカリ金属を5〜60質量%含有する素材からなることを特徴とする摩擦材。

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