JPWO2019053830A1 - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

少なくとも2つの回転送り軸(B,C)を有する工作機械(100)は、基台(10)と、左右方向(X)に移動するコラム(20)と、鉛直方向(Y)に移動する主軸頭(22)と、ワーク取付け面(37a)を有するテーブル(30)であって、ワーク取付け面(37a)が、水平姿勢及び鉛直姿勢を含む複数の姿勢に方向付けされる、テーブル(30)と、を具備する。コラム(20)は、前向きかつ上向きの傾斜型直動案内(24)によって左右方向(X)に案内される。テーブル(30)は、後向きかつ上向きの傾斜型回転案内(38)を有する第1のテーブル台(35)と、傾斜型回転案内(38)に垂直な傾斜軸線(Oc)周りに回転送りされる第2のテーブル台(36)と、を有する。コラム(20)の傾斜型直動案内(24)とテーブル(30)の傾斜型回転案内(38)とが対向配置される。

Description

本願は、互いに直交する3つの直動送り軸と、少なくとも2つの回転送り軸とを有する工作機械に関する。
工作機械では、一般的に、剛性の向上が継続的に望まれている。例えば、特許文献1は、5軸加工機において、テーブルの剛性を向上するための構造を開示している。この構造では、水平なスピンドルヘッドを有するコラムに対向して、サドルが設けられている。サドルには、スピンドルヘッドの軸線に対して傾斜された傾斜面が形成されている。傾斜面上には、サポートが設けられている。サポートは、スピンドルヘッドの軸線に対して傾斜された傾斜軸線周りに回転可能である。サポートには、ワークテーブルが設けられている。ワークテーブルは、サポートの回転軸線に対して傾斜された軸線周りに回転可能である。このような構成によれば、水平軸線周りに回転するチルティングテーブルを有するトラニオン構造に比して、テーブルの剛性が向上される。
また、例えば、特許文献2は、コラムの剛性を向上するための構造を開示している。この構造では、コラムがX軸方向に移動する。コラムは、2本のガイドレール及びこれらのガイドレールの間に配置されたボールねじによって移動するように構成されている。2本のガイドレールは、これらのガイドレール間で高さの差が生じるように配置されている。すなわち、ワーク移送手段に遠いガイドレールが、ワーク移送手段に近いガイドレールに比して、上方に配置されている。このような構造によれば、ボールねじがより上方に配置され、したがって、ボールねじがコラムの重心に近い位置に配置される。したがって、コラムを高加速度で移動させるときに、コラムに作用する慣性力が小さくされる。
特開平7−88737号公報 特許第3725625号公報
工作機械では、剛性を向上することが可能な、かつ、直動送り軸及び回転送り軸を俊敏に駆動することが可能な構造の開発のニーズが引き続き存在する。
本開示の一態様は、互いに直交する3つの直動送り軸と、少なくとも2つの回転送り軸とを有する工作機械において、基台と、基台上で少なくとも水平方向に左右方向に移動するコラムと、コラム上で鉛直方向に移動し、主軸を回転可能に支持する主軸頭と、ワーク取付け台を有し基台上でコラム前方に設けられたテーブルであって、ワーク取付け台のワーク取付け面が、水平及び鉛直を含む姿勢に回転送りされる、テーブルと、を具備し、コラムが、前向きかつ上向きの傾斜型直動案内によって左右方向に案内され、傾斜型直動案内の後部が、傾斜型直動案内の前部より高い位置に配置されており、テーブルが、後向きかつ上向きの傾斜型回転案内を有し、基台上に設けられた第1のテーブル台であって、傾斜型回転案内の前部が、傾斜型回転案内の後部より高い位置に配置されている、第1のテーブル台と、傾斜型回転案内上に設けられた第2のテーブル台であって、ワーク取付け台を有し、傾斜型回転案内に垂直な傾斜軸線周りに回転送りされる、第2のテーブル台と、を有し、コラムの傾斜型直動案内とテーブルの傾斜型回転案内とが対向配置される、工作機械である。
本開示の一態様に係る工作機械では、コラムの傾斜型直動案内と、テーブルの傾斜型回転案内とが、前後方向において対向配置される。したがって、ワークを加工する際に主軸とテーブルとの間に生じる加工反力を、対向する傾斜型直動案内と傾斜型回転案内とで受け止めることができ、剛性の高い、バランスの良い機械構成が得られる
コラムが、基台上を左右方向のX軸方向に移動してもよく、主軸が、横形であり、コラム上を鉛直方向のY軸方向に移動してもよく、第1のテーブル台が、コラム前方において基台上を水平方向に前後方向のZ軸方向に移動してもよく、第2のテーブル台が、第1のテーブル台上を傾斜軸線周りのC軸方向に回転してもよく、ワーク取付け台が、第2のテーブル台上を、傾斜軸線に対して傾斜された可変軸線周りにB軸方向に回転してもよい。
第2のテーブル台及び第2のテーブル台上の積載物の合計の重心が、傾斜軸線上に又は傾斜軸線の近傍に位置するように構成されていてもよい。この場合、傾斜軸線から重心までの距離が短いため、傾斜軸線周りの回転イナーシャが小さくなる。したがって、C軸方向の移動を俊敏に制御できる。また、小さいモータが第2のテーブル台を回転させるために使用され得る。
主軸の鉛直方向の位置、すなわち高さに応じて、コラムの左右方向移動の加速度及び加加速度の少なくとも一方が制御されてもよい。コラムが移動するときに、主軸が比較的低い位置にある場合、より小さな衝撃がコラムに作用する。したがって、主軸の高さに応じて、コラムの加速度及び加加速度の少なくとも一方が制御されることで、コラムにかかる衝撃及び振動が低減され、かつ、コラムの加減速時間が短縮される。
第2のテーブル台の回転方向における位置(すなわち、ワーク取付け台の高さ)に応じて、第1のテーブル台の前後方向移動の加速度及び加加速度の少なくとも一方が制御されてもよい。この場合、テーブルにかかる衝撃及び振動が低減され、かつ、テーブルの加減速時間が短縮される。
本開示の一態様によれば、剛性を向上することが可能な、かつ、直動送り軸及び回転送り軸を俊敏に駆動することが可能な工作機械を提供することができる。
第1実施形態に係る工作機械の概略図である。 図1の工作機械の他の状態を示す概略図である。 加工中の図1の工作機械を示す右側面図である。 コラムの送り速度を示すグラフである。 第2実施形態に係る工作機械の右側面図である。 第3実施形態に係る工作機械の右側面図である。
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る工作機械を説明する。同様な又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。理解を容易にするために、図の縮尺は変更されている場合がある。
図1は、第1実施形態に係る工作機械の概略図であり、テーブル30がパレット交換位置にあり、かつ、ワーク取付け台としてのパレットPのワーク取付け面37aが水平姿勢にある状態を示す。図2は、図1の工作機械の他の状態を示す概略図であり、テーブル30が加工位置にあり、かつ、パレットPのワーク取付け面37aが垂直姿勢にある状態を示す。図1を参照して、本実施形態では、工作機械100は、横形マシニングセンタである。本実施形態では、工作機械100は、3つの並進送り軸(X軸、Y軸及びZ軸)と、2つの回転送り軸(C軸及びB軸)と、を有する5軸加工機である。工作機械100は、ベッド(基台とも称される)10と、コラム20と、テーブル(移動体とも称される)30と、パレット交換装置40と、パレットローディングステーション50と、を備える。
ベッド10は、例えば、工場の床等に固定され得る。コラム20は、ベッド10上で、ベッド10の後側面11に沿って設けられている。コラム20の前側面には、鉛直方向に移動可能なサドル21が設けられている。サドル21の前側面からは、主軸頭22が水平方向に突出しており、主軸23を水平な回転軸線Osを中心として回転可能に支持している。
本実施形態に係る工作機械100における方向に関して、主軸23の回転軸線Osが水平方向に沿っており、回転軸線Osに平行な方向が、Z軸方向(前後方向とも称される)として定義される。Z軸方向に沿って主軸23が突出している方向が前であり、その反対方向が後である。Z軸方向に垂直な水平方向が、X軸方向(左右方向とも称される)として定義され、鉛直方向がY軸方向(上下方向とも称される)として定義される。
サドル21は、モータ21aに連結されたボールねじを有する送り装置によってY軸方向に駆動され、不図示のガイドによって案内される。ボールねじは、コラム20に回転可能に支持されかつY軸方向に延在するねじ軸と、サドル21に固定されたナットと、を有している。モータ21aによってねじ軸を回転させることによってナットがY軸方向に移動し、したがって、サドル21がY軸方向に移動する。Y軸方向の送りは、NC装置によって制御される。
コラム20は、ベッド10上をX軸方向に移動する。具体的には、コラム20は、傾斜型直動案内24によって、X軸方向に案内される。傾斜型直動案内24は、全体的に、前向きかつ上向きであり、後部が前部より高い位置に配置されるように傾斜されている。具体的には、傾斜型直動案内24は、前側ガイド25Fと、後側ガイド25Rと、を有している。前側ガイド25F及び後側ガイド25Rの各々は、ベッド10上に固定されかつX軸方向に延在するレール27と、コラム20に固定されたブロック28と、を含んでいる。
後側ガイド25Rは、前側ガイド25Fよりも高い位置に配置されている。別の観点からは、テーブル30に遠いガイド25Rは、テーブル30に近いガイド25Fよりも高い位置に配置されている。具体的には、ベッド10は、後側面11に沿って、上方を向く後側レール支持面12を有している。また、ベッド10は、後側レール支持面12の前方に、上方を向く前側レール支持面13を有しており、後側レール支持面12は前側レール支持面13よりも高い位置に形成されている。他の実施形態では、後側レール支持面12及び前側レール支持面13の少なくとも一方が、前方を向いていてもよい。後側ガイド25Rのレール27は、後側レール支持面12上に配置され、前側ガイド25Fのレール27は、前側レール支持面13上に配置されている。
コラム20は、モータ26に連結されたボールねじを有する送り装置によって、X軸方向に駆動される。ボールねじは、前側ガイド25Fと後側ガイド25Rとの間に配置されている。ボールねじは、ベッド10に回転可能に支持されかつX軸方向に延在するねじ軸と、コラム20に固定されたナットと、を有している。モータ26によってねじ軸を回転させることによってナットがX軸方向に移動し、したがって、コラム20がX軸方向に移動する。X軸方向の送りは、NC装置によって制御される。
工作機械100では、主軸23の高さ(Y軸方向における位置)に応じて、コラム20の左右方向(X軸方向)移動の加速度及び加加速度が制御される。図4は、コラムの送り速度を示すグラフであり、(a)は、主軸23が比較的低い高さに位置するときのコラム20の左右方向における送り速度を示し、(b)は、主軸23が比較的高い高さに位置するときのコラム20の左右方向における送り速度を示す。
例えば、主軸23のY軸方向におけるストロークが750mmでありストロークの最下端が0mmとして定義される場合、0mm≦Y≦350mmの範囲を比較的低い位置として定義することができ、350mm<Y≦750mmの範囲を比較的高い位置として定義することができる。主軸23が比較的低い位置(0mm≦Y≦350mm)にある場合、コラム20が並進移動するときにコラム20に作用するイナーシャに起因する衝撃は比較的小さい。したがって、主軸23が比較的低い位置(0mm≦Y≦350mm)にある場合には、コラム20の加速度及び加加速度の大きさ(絶対値)を標準値よりも大きな値に設定し、主軸23が比較的高い位置(350mm<Y≦750mm)にある場合には、コラム20の加速度及び加加速度の大きさを標準値に設定することができる。このような構成によって、主軸23が比較的高い位置にある場合には、コラム20にかかる衝撃及び振動が低減され、主軸23が比較的低い位置にある場合には、コラム20の加減速時間が短縮される。上述のコラムのストローク及び位置の具体的な値は例示に過ぎず、ストローク及び位置は他の値であってもよいことが理解されよう。
具体的には、例えば、図4(a),(b)の各々において、コラム20は、指令された速度Vcで移動する。図4(a),(b)に示されるように、コラム20は、例えば、加速時には、先ず、加加速度j11,j21で加速度を増加させながら加速し、次に、一定の加速度a12,a22で加速し、次に、加加速度j13,j23で加速度を減少させながら一定の速度Vcまで加速する。
また、コラム20は、例えば、減速時には、加加速度j15,j25で加速度を減少(加速度の大きさ(絶対値)は増加)させながら減速し、次に、一定の負の加速度a16,a26で減速し、次に、加加速度j17,j27で加速度を増加(加速度の大きさ(絶対値)は減少)させながら停止するまで減速する。
以上のような加速時及び減速時において、主軸23が比較的低い位置にある場合の加速度a12,a16及び加加速度j11,j13,j15,j17の大きさ(図4(a))は、主軸23が比較的高い位置にある場合の対応する加速度a22,a26及び加加速度j21,j23,j25,j27の大きさ(図4(b))よりも大きい。主軸23のY軸位置に応じて、加速度及び加加速度を図4(a)及び図4(b)の2値間で切換え制御する。また、この2値切換え制御に代えて、内挿補間や関数に基づいて加速度及び加加速度を連続的に可変制御してもよい。
テーブル30は、ベッド10上でコラム20の前方に設けられている。テーブル30は、パレットP(又は、ワークがテーブル30に直接取り付けられる場合には、ワーク)を支持する。テーブル30は、ベッド10上を、X軸方向に配列された一対の左右のガイド31に沿ってZ軸方向に移動する。ガイド31の各々は、ベッド10に固定されかつZ軸方向に延在するレールと、テーブル30に固定されたブロックと、を含んでいる。両ガイド31の間には、モータ32に連結されたボールねじが配置されている。ボールねじは、ベッド10に回転可能に支持されかつZ軸方向に延在するねじ軸と、テーブル30に固定されたナットと、を有している。モータ32によってねじ軸を回転させることによってナットがZ軸方向に移動し、したがって、テーブル30がZ軸方向に移動する。Z軸方向の送りは、NC装置によって制御される。テーブル30は、後側ストローク端E1と、前側ストローク端(本実施形態ではパレット交換位置)E2と、の間を移動する。図1では、テーブル30は、パレット交換位置にある。図2を参照して、テーブル30は、図2では加工位置にある。加工位置は、例えば、前側ストローク端E2から所定の距離以上離れた位置に設定され得る。
テーブル30は、第1のテーブル台35と、第2のテーブル台36と、パレット取付け台37と、を有している。第1のテーブル台35は、ベッド10上に設けられ、ベッド10上をZ軸方向に移動する。第1のテーブル台35には、上述のガイド31のブロックが固定されている。
第1のテーブル台35は、テーブル30の移動方向に対して傾斜された傾斜面35aを有している。具体的には、傾斜面35aは、後向きかつ上向きとなるように、水平面から45°又は約45°で傾斜されている。
第1のテーブル台35は、傾斜面35aに沿った傾斜型回転案内38を有している。したがって、傾斜型回転案内38は、後向きかつ上向きであり、前部が後部より高い位置に配置されている。傾斜型回転案内38は、第2のテーブル台36を、傾斜面35aに垂直な(すなわち、傾斜型回転案内38に垂直な)傾斜軸線Oc周りに回転させる。第2のテーブル台36の回転送り方向は、C軸方向として定義される。傾斜型回転案内38は、例えば、クロスローラベアリングを有しており、例えばモータ又は油圧装置によって第2のテーブル台36を回転させる。C軸方向の送りは、NC装置によって制御される。
第2のテーブル台36は、傾斜型回転案内38上に設けられている。第2のテーブル台36は、旋回面36aを有している。旋回面36aは、傾斜面35aから45°又は約45°で傾斜されている。旋回面36aは、第2のテーブル台36が回転するのに伴って、傾斜軸線Oc周りに旋回する。
第2のテーブル台36は、旋回面36aに沿ったパレット回転案内39を有している。パレット回転案内39は、パレット取付け台37を、旋回面36aに垂直な可変軸線Ob周りに回転させる。なお、図1及び図2を参照して、可変軸線Obの向きは、第2のテーブル台36のC軸方向における位置に応じて、変わることが理解されよう。図1を参照して、パレット回転案内39の回転送り方向は、B軸方向と定義される。パレット回転案内39は、例えば、転がり軸受を有しており、例えばモータ又は油圧装置によって回転駆動される。B軸方向の送りは、NC装置によって制御される。
パレット取付け台37は、パレットクランプ装置を内蔵し、パレット回転案内39上に設けられている。パレット取付け台37に装着されたパレットPは、旋回面36aに平行なワーク取付け面37aを有している。ワークは、ワーク取付け面37aに取り付けられる。ワーク取付け面37aは、第2のテーブル台36のC軸方向可動範囲における位置に応じて、任意の姿勢に方向付けされる。例えば、図1では、ワーク取付け面37aは水平姿勢にあり、図2では、ワーク取付け面37aは垂直姿勢にある。
図3は、加工中の図1の工作機械を示す右側面図である。工作機械100では、コラム20の傾斜型直動案内24と、テーブル30の傾斜型回転案内38とが、Z軸方向において対向配置されている。別の観点では、コラム20の傾斜型直動案内24は、Y軸方向(鉛直方向)において、テーブル30の傾斜型回転案内38と重複する部分を有している。したがって、図3に示されるように、主軸23に把持された工具Tによって、パレットPに取り付けられたワークWを加工する際に、互いに対向する前後方向の成分を有する力F1,F2が、それぞれコラム20側及びテーブル30側に生じる。この力F1,F2は、コラム20側及びテーブル30側で、ベッド10を斜め下向きに押圧することになる。力F1,F2は、鉛直下向きの成分を有し、この成分はベッド10を下向きに圧縮する力なのでベッド10の変形量は少なく、結局、この対向傾斜面構造は、コラム20及びテーブル30の前後方向における剛性が向上し、剛性バランスもよくなる。
テーブル30側は、傾斜型回転案内38の例えばクロスローラベアリングの位置が加工点に近くなり剛性が高まる。一方、傾斜型直動案内24の傾斜角度の取り方により、コラム20側の剛性は調節可能である。したがって、傾斜型直動案内24の傾斜角度を設計的に工夫することで、コラム20側とテーブル30側との剛性バランスをとることができる。剛性バランスが最適化されると、コラム20やテーブル30の重量に対して高い剛性を有し、俊敏性と剛性の両面で優れた構造を実現する。
図1を参照して、テーブル30では、第2のテーブル台36、及び、第2のテーブル台36上の積載物(すなわち、パレット取付け台37、パレットP及びワーク)の合計の重心Gが、傾斜軸線Oc上に又は傾斜軸線Ocの近傍に位置する。例えば、テーブル30では、パレットP及びワークの重量が定格荷重であるときに、重心Gが傾斜軸線Oc上に位置するように設定されることができ、テーブル30が他の重量を有するパレットP及びワークを支持するときには、重心Gが傾斜軸線Ocの近傍に位置することができる。このような構成では、傾斜軸線Oc周りの回転イナーシャが小さい。するとC軸方向の早送りの加減速度を高めることができ、結果として非加工時間を短縮することができる。なお、重心Gを傾斜軸線Ocの近傍に位置させる方法は、設計段階において、標準の形状及び重量のワークをパレットPの中央部に取り付けたと想定し、テーブル30の構造解析をして、重心Gがほぼ傾斜軸線Oc上に位置するように第2のテーブル台36の形状を決めることを含む。このようにすれば想定よりワークの形状、重量及び取付け位置がずれても、重心Gの位置が傾斜軸線Ocから大きくずれることはない。
工作機械100では、例えば図4に示されるコラム20の動作と同様に、第2のテーブル台36のC軸方向における位置(すなわち、第2のテーブル台36の高さ)に応じて、第1のテーブル台35の前後方向(Z軸方向)の加速度及び加加速度が制御される。
例えば、パレット回転案内39はB軸方向に0°〜360°の範囲で回転可能である一方で、第2のテーブル台36はC軸方向に0°(水平姿勢)〜−90°(45°の傾斜姿勢)〜−180°(垂直姿勢)の範囲で回転可能である(平面視において時計回りが+、反時計回りが−)。図1に示される重心Gの位置は、パレットP及びワークの重量等に応じて、例えば、ワーク取付け面37aが水平姿勢にあるとき(C=0°、図1)には、傾斜型回転案内38よりも比較的高い上方に位置する可能性があり、ワーク取付け面37aが垂直姿勢にあるとき(C=−180°、図2)には、傾斜型回転案内38よりも比較的低い上方に位置する可能性がある。したがって、−90°≦C≦0°の範囲を重心の比較的高い位置として定義することができ、−180°≦C<−90°の範囲を重心の比較的低い位置として定義することができる。
第2のテーブル台36が重心の比較的低い位置(−180°≦C<−90°)にある場合、テーブル30が並進移動するときにテーブル30に作用するイナーシャに起因する衝撃は比較的小さい。したがって、第2のテーブル台36が重心の比較的低い位置(−180°≦C<−90°)にある場合には、第1のテーブル台35の加速度及び加加速度の大きさを標準値よりも大きな値に設定し、第2のテーブル台36が重心の比較的高い位置(−90°≦C≦0°)にある場合には、第1のテーブル台35の加速度及び加加速度の大きさを標準値に設定することができる。なお、加速度及び加加速度の標準値に関して、工作機械100では、重心Gが傾斜型回転案内38から近くに位置するため、水平軸線周りに回転可能なチルティングテーブルを有する従来のトラニオン構造のテーブルに比して、重心GからC軸のベアリングまでの距離が短い。したがって、工作機械100では、第1のテーブル台35は、従来のトラニオン構造のテーブルに比して、より大きな大きさの加速度及び加加速度の標準値を有することができる。以上のような構成によって、工作機械100では、重心の比較的高いC軸位置でテーブル30にかかる衝撃及び振動を低減し、かつ、重心の比較的低いC軸位置でテーブル30の加減速時間を短縮することができる。なお、上述の第2のテーブル台の回転可能範囲及び位置の具体的な値は例示に過ぎず、回転可能範囲及び位置は他の値であってもよいことが理解されよう。
パレット交換装置40は、ベッド10の前方に設けられている。パレット交換装置40は、テーブル30がパレット交換位置(本実施形態では前側ストローク端E2)にあるとき、テーブル30に支持されたパレットPと、パレットローディングステーション50上のパレットPと、を交換する。パレット交換装置40は、ブリッジ41と、パレット交換アーム42と、アーム駆動装置43と、を具備している。ブリッジ41は、パレット交換装置40の支持台として機能する。
ブリッジ41は、テーブル30の前側ストローク端E2で、テーブル30の移動方向(Z軸方向)に対して垂直な方向(X軸方向)にテーブル30を跨ぐように、ベッド10上に設けられている。ブリッジ41は、例えば、概ね倒立U字形状を有することができ、テーブル30を跨ぐように、X軸方向においてベッド10の一端から他端に架け渡されることができる。ブリッジ41は、テーブル30の第1のテーブル台35の一部及び第2のテーブル台36の一部を跨いでいる。ブリッジ41は、第1のテーブル台35のみを跨ぐように構成されていてもよい。ブリッジ41は、後述するパレットローディングステーション50のオイルパン51と一体に形成されている。ブリッジ41とオイルパン51とは、例えば鋳造等によって一体に形成されることができる。
パレット交換アーム42は、アーム駆動装置43を通じて、ブリッジ41の上方に設けられている。パレット交換アーム42は、テーブル30に支持されたパレットP及びパレットローディングステーション50上のパレットPに係合して両パレットを持ち上げ、鉛直軸線Ov周りに旋回後下降して両パレットを交換する。アーム駆動装置43は、ブリッジ41上に設けられて上方に突出している。アーム駆動装置43は、パレット交換アーム42を鉛直軸線Ovに沿って昇降移動させるように、かつ、パレット交換アーム42を鉛直軸線Ov周りに旋回させるように、構成されている。
パレットローディングステーション50は、パレットPを支持する。パレットローディングステーション50では、例えば、作業者又はロボットによって、加工済みのワークと未加工のワークとが交換される。パレットローディングステーション50には、切削油の落下を防止するためのオイルパン51が配置されている。オイルパン51は、上述のように、パレット交換装置40のブリッジ41と鋳物によって一体成形されている。
以上のような第1実施形態に係る工作機械100では、コラム20の傾斜型直動案内24と、テーブル30の傾斜型回転案内38とが、前後方向(Z軸方向)において対向配置される。別の観点では、コラム20の傾斜型直動案内24は、鉛直方向において、テーブル30の傾斜型回転案内38と重複する部分を有している(すなわち、傾斜型直動案内24及び傾斜型回転案内38は、前方から見て互いに重なり合う部分を有している)。したがって、互いに対向する前後方向の成分を有する力F1,F2が、それぞれコラム20側及びテーブル30側に生じる。したがって、コラム20及びテーブル30の前後方向における剛性のバランスが取られ、コラム20又はテーブル30のいずれかに変形が集中することが防止され得る。したがって、工作機械100全体の剛性を向上することができる。
また、工作機械100では、第2のテーブル台36及び第2のテーブル台36上の積載物の合計の重心Gが、傾斜軸線Oc上に又は傾斜軸線Ocの近傍に位置するように構成されている。したがって、傾斜軸線Ocから重心Gまでの距離が短いため、傾斜軸線Oc周りの回転イナーシャが小さくなる。これに対して、水平な回転軸周りに回転可能なチルティングテーブルを有する従来のトラニオン構造では、回転軸から重心までの距離が比較的長く、回転イナーシャが大きい。したがって、従来のトラニオン構造は、テーブルを回転するために、比較的大きなモータを使用する。工作機械100は、傾斜軸線Oc周りの回転イナーシャが小さいため、第2のテーブル台36を回転させるために比較的小さなモータを使用することができる。
また、工作機械100では、主軸23の高さに応じて、コラム20の左右方向(X軸方向)の加速度a及び加加速度jの少なくとも一方が制御される。コラム20が移動するときに、主軸23が比較的低い位置にある場合、主軸23が比較的高い位置にある場合に比して、より小さな衝撃がコラムに作用する。したがって、主軸23の高さに応じて、コラム20の加速度a及び加加速度jの少なくとも一方が制御されることで、コラム20にかかる衝撃及び振動を低減し、かつ、コラム20の加減速時間を短縮することができる。
また、工作機械100では、第2のテーブル台36のC軸方向における位置(すなわち、第2のテーブル台36の高さ)に応じて、第1のテーブル台35の前後方向(Z軸方向)の加速度a及び加加速度jの少なくとも一方が制御される。テーブル30が移動するときに、第2のテーブル台36及び第2のテーブル台36上の積載物の重心Gが、比較的低い位置にある場合、重心Gが比較的高い位置にある場合に比して、より小さな衝撃がテーブル30に作用する。したがって、第2のテーブル台36の高さに応じて、テーブル30の加速度a及び加加速度jの少なくとも一方が制御されることで、テーブル30にかかる衝撃及び振動を低減し、かつ、テーブル30の加減速時間を短縮することができる。
次に、第2実施形態に係る工作機械について説明する。図5は、第2実施形態に係る工作機械の右側面図である。第2実施形態に係る工作機械200は、Z軸方向の案内送り機構がコラム20側に設けられている点で、第1実施形態に係る工作機械100と異なる。また、工作機械200では、パレット交換装置40及びパレットローディングステーション50が設けられていない。工作機械200の他の構成要素については、工作機械100の対応する構成要素と同様に構成されることができる。
工作機械200では、コラム20は、X軸方向に案内される第1コラム部分20Aと、Z軸方向に案内される第2コラム部分20Bと、を有している。第1コラム部分20Aは、第1実施形態の工作機械100のコラム20に相当する。
第1コラム部分20Aと第2コラム部分20Bとの間には、上述の傾斜型直動案内24が配置されている。すなわち、工作機械200では、レール27,27の支持面12,13が、ベッド10の代わりに、第2コラム部分20B上に形成されている。
第2コラム部分20Bは、ベッド10上を、X軸方向に配列された一対の左右のガイド29に沿ってZ軸方向に移動する。ガイド29の各々は、ベッド10に固定されかつZ軸方向に延在するレールと、第2コラム部分20Bに固定されたブロックと、を含んでいる。両ガイド29の間には、モータに連結されたボールねじが配置されている(不図示)。ボールねじは、ベッド10に回転可能に支持されかつZ軸方向に延在するねじ軸と、第2コラム部分20Bに固定されたナットと、を有している。モータによってねじ軸を回転させることによってナットがZ軸方向に移動し、したがって、コラム20がZ軸方向に移動する。Z軸方向の移動量は、NC装置によって制御される。工作機械200では、テーブル30の第1のテーブル台35は、ベッド10に固定されている。
工作機械200では、上述のコラム20の左右方向(X軸方向)の加速度及び加加速度に加えて、Z軸方向の加速度及び加加速度の少なくとも一方が、例えば図4に示される動作と同様にして、主軸23の高さに応じて制御されてもよい。すなわち、主軸23が比較的低い位置にある場合には、コラム20のZ軸方向の加速度及び加加速度の大きさの少なくとも一方を標準値よりも大きな値に設定し、主軸23が比較的高い位置にある場合には、コラム20のZ軸方向の加速度及び加加速度の大きさを標準値に設定してもよい。
以上のような第2実施形態に係る工作機械200では、第1実施形態に係る工作機械100と同様に、コラム20の傾斜型直動案内24と、テーブル30の傾斜型回転案内38とが、前後方向(Z軸方向)において対向配置される。別の観点では、コラム20の傾斜型直動案内24は、鉛直方向において、テーブル30の傾斜型回転案内38と重複する部分を有している。したがって、工作機械200全体の剛性を向上することができる。
また、工作機械200では、第2のテーブル台36及び第2のテーブル台36上の積載物の合計の重心Gが、傾斜軸線Oc上に又は傾斜軸線Ocの近傍に位置するように構成されている。したがって、小さいモータが第2のテーブル台36を回転させるために使用され得る。
また、工作機械200では、第1実施形態に係る工作機械100と同様に、主軸23の高さに応じて、コラム20の左右方向(X軸方向)の加速度及び加加速度の少なくとも一方が制御される。また、主軸23の高さに応じて、コラム20の前後方向(Z軸方向)の加速度及び加加速度の少なくとも一方が制御される。したがって、コラム20にかかる衝撃及び振動を低減し、かつ、コラム20の加減速時間を短縮することができる。
次に、第3実施形態に係る工作機械について説明する。図6は、第3実施形態に係る工作機械の右側面図である。第3実施形態に係る工作機械300は、工作機械300が立形マシニングセンタである点で、第1実施形態に係る工作機械100と異なる。また、工作機械300では、パレット交換装置40及びパレットローディングステーション50が設けられていない。工作機械300の他の構成要素については、工作機械100の対応する構成要素と同様に構成されることができる。
工作機械300では、サドル21は、コラム20の前側面から前方に突出している。主軸頭22は、サドル21の下面から下方に突出しており、主軸23を鉛直な回転軸線Osを中心として回転可能に支持している。本実施形態に係る工作機械300における方向に関して、回転軸線Osに平行な方向(鉛直方向)が、Z軸方向(上下方向とも称される)として定義される。水平方向のうち、サドル21がコラム20から突出する方向がY方向(前後方向とも称される)である。Y軸方向に沿ってサドル21が突出している方向が前であり、その反対方向が後である。Y軸方向に垂直な水平方向が、X軸方向(左右方向とも称される)として定義される。
以上のような第3実施形態に係る工作機械300では、第1実施形態に係る工作機械100と同様に、コラム20の傾斜型直動案内24と、テーブル30の傾斜型回転案内38とが、前後方向(Y軸方向)において対向配置される。別の観点では、コラム20の傾斜型直動案内24は、鉛直方向において、テーブル30の傾斜型回転案内38と重複する部分を有している。したがって、工作機械300全体の剛性を向上することができる。
また、工作機械300では、第2のテーブル台36及び第2のテーブル台36上の積載物の合計の重心Gが、傾斜軸線Oc上に又は傾斜軸線Ocの近傍に位置するように構成されている。したがって、小さいモータが第2のテーブル台36を回転させるために使用され得、かつ、テーブル30がY軸方向に移動する場合に加速及び減速時の衝撃が低減される。
また、工作機械300では、主軸23の高さに応じて、コラム20の左右方向(X軸方向)の加速度及び加加速度の少なくとも一方が制御される。したがって、コラム20にかかる衝撃及び振動を低減し、かつ、コラム20の加減速時間を短縮することができる。
また、工作機械300では、第2のテーブル台36のC軸方向における位置に応じて、第1のテーブル台35の前後方向(Y軸方向)の加速度及び加加速度の少なくとも一方が制御される。したがって、テーブル30にかかる衝撃及び振動を低減し、かつ、テーブル30の加減速時間を短縮することができる。
工作機械の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。当業者であれば、上記の実施形態の様々な変形が可能であることを理解するだろう。また、当業者であれば、1つの実施形態に含まれる特徴は、矛盾が生じない限り、他の実施形態に組み込むことができる、又は、他の実施形態に含まれる特徴と交換可能であることを理解するだろう。例えば、上記の実施形態の工作機械では、主軸の高さに応じて、コラムの左右方向の加速度及び加加速度の両方が制御される。しかしながら、他の実施形態では、コラムの左右方向の加速度又は加加速度のいずれかが制御されてもよい。また、例えば、上記の実施形態の工作機械では、第2のテーブル台の回転方向における位置に応じて、第1のテーブル台の前後方向の加速度及び加加速度の両方が制御される。しかしながら、他の実施形態では、第1のテーブル台の前後方向の加速度又は加加速度のいずれかが制御されてもよい。また、上記の実施形態の工作機械では、コラムの傾斜型直動案内とテーブルの傾斜型回転案内とが、鉛直方向において互いに全体的に重複している(すなわち、傾斜型直動案内及び傾斜型回転案内は、前方から見て全体的に互いに重なり合うように配置されている)。しかしながら、他の実施形態では、傾斜型直動案内及び傾斜型回転案内が、鉛直方向において部分的に互いにずれていてもよい(すなわち、前方から見て部分的に互いに重なり合うように配置されてもよい)。
10 ベッド
20 コラム
22 主軸頭
23 主軸
30 テーブル
35 第1のテーブル台
36 第2のテーブル台
100 工作機械
Oc 傾斜軸線
P パレット

Claims (5)

  1. 互いに直交する3つの直動送り軸と、少なくとも2つの回転送り軸とを有する工作機械において、
    基台と、
    前記基台上で少なくとも水平方向に左右方向に移動するコラムと、
    前記コラム上で鉛直方向に移動し、主軸を回転可能に支持する主軸頭と、
    ワーク取付け台を有し前記基台上で前記コラム前方に設けられたテーブルであって、前記ワーク取付け台のワーク取付け面が、水平及び鉛直を含む姿勢に回転送りされる、テーブルと、
    を具備し、
    前記コラムが、前向きかつ上向きの傾斜型直動案内によって前記左右方向に案内され、前記傾斜型直動案内の後部が、前記傾斜型直動案内の前部より高い位置に配置されており、
    前記テーブルが、
    後向きかつ上向きの傾斜型回転案内を有し、前記基台上に設けられた第1のテーブル台であって、前記傾斜型回転案内の前部が、前記傾斜型回転案内の後部より高い位置に配置されている、第1のテーブル台と、
    前記傾斜型回転案内上に設けられた第2のテーブル台であって、前記ワーク取付け台を有し、前記傾斜型回転案内に垂直な傾斜軸線周りに回転送りされる、第2のテーブル台と、
    を有し、
    前記コラムの傾斜型直動案内と前記テーブルの傾斜型回転案内とが対向配置されることを特徴とする、工作機械。
  2. 前記コラムが、前記基台上を左右方向のX軸方向に移動し、
    前記主軸が、横形であり、コラム上を鉛直方向のY軸方向に移動し、
    前記第1のテーブル台が、前記コラム前方において前記基台上を水平方向に前後方向のZ軸方向に移動し、
    前記第2のテーブル台が、前記第1のテーブル台上を前記傾斜軸線周りにC軸方向に回転し、
    前記ワーク取付け台が、前記第2のテーブル台上を、前記傾斜軸線に対して傾斜された可変軸線周りにB軸方向に回転する、請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記第2のテーブル台及び前記第2のテーブル台上の積載物の合計の重心が、前記傾斜軸線上に又は前記傾斜軸線の近傍に位置するように構成された、請求項1に記載の工作機械。
  4. 前記主軸の鉛直方向の位置に応じて、前記コラムの前記左右方向移動の加速度及び加加速度の少なくとも一方が制御される、請求項1に記載の工作機械。
  5. 前記第2のテーブル台の前記傾斜軸線周りの回転位置に応じて、前記第1のテーブル台の前記前後方向移動の加速度及び加加速度の少なくとも一方が制御される、請求項1に記載の工作機械。
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