JPWO2019049553A1 - デュアルバンド対応アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

高域周波数の共振動作において広帯域のアンテナとなり、安定して優れた特性を有するデュアルバンド対応アンテナ装置を提供するために、デュアルバンド対応アンテナ装置は、第1調整素子を介して共有電極に接続される第1電極部を有する第1分岐電極と、第2調整素子を介して共有電極に接続される第2電極部を有する第2分岐電極とを備え、第1電極部と第2電極部が第1分岐電極と第2分岐電極の電気長の2/3以上の長さを有して一直線上に配設され、低域周波数の信号が共有電極に供給されると、第1電極部に流れる電流が、第2電極部に流れる電流より多く流れ、高域周波数の信号が給電点から共有電極に供給されると、第1電極部に流れる電流と第2電極部に流れる電流が同相の電流となるよう構成されている。

Description

本発明は、無線通信に用いられるアンテナ装置に関し、特に低域周波数と高域周波数の2つの周波数帯域で動作するデュアルバンド対応のアンテナ装置に関する。
従来のデュアルバンド対応のアンテナ装置としては、例えば2つの放射素子を設けた分岐アンテナを有するアンテナ装置の構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図11は、特許文献1に開示されたアンテナ装置50の構成を示す平面図である。特許文献1のアンテナ装置50は、誘電性基板51上に給電点53で分岐した2つの放射素子52a、52bが形成されている。2つの放射素子52a、52bのそれぞれは、蛇行したミアンダ形状の導電体パターンに形成されており、低域周波数または高域周波数でそれぞれが共振する構成となっている。例えば、一方の放射素子52aが824MHzと960MHzとの間の低域周波数で共振し、他方の放射素子52bが1710MHzと1990MHzとの間の高域周波数で共振するよう構成されている。2つの放射素子52a、52bは、無線通信装置のRF回路に接続された給電点53に対して集中電気的素子54a、54bを介してそれぞれが直列接続されている。
図11に示す従来のアンテナ装置の構成においては、給電点53で分岐したミアンダ形状に形成されたそれぞれの放射素子52a、52bにより低域周波数または高域周波数のそれぞれの周波数帯域を送信する構成である。即ち、放射素子52a、52bのそれぞれの素子がモノポールアンテナとして機能する構成である。
特表2003−505962号公報
上記のように、図11に示す従来のアンテナ装置においては、2つの放射素子52a、52bがモノポールアンテナとして機能し、アンテナ装置の特性は、基板の形状および給電点の位置に大きく影響を受ける。また、図11に示す従来のアンテナ装置の構成においては、放射素子52a、52bをモノポールアンテナとして機能させる構成であるため、帯域幅が狭くなっていた。
本発明は、低域周波数および高域周波数のいずれの共振動作においても高いアンテナ性能を有すると共に、特に高域周波数の共振動作においては実質的にダイポールアンテナとして機能する構成を有して、基板の形状および給電点の位置に大きく影響を受けることがなく、広帯域化を図ることができる安定して優れた特性を有するデュアルバンド対応のアンテナ装置の提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る一態様のデュアルバンド対応アンテナ装置は、
一端が給電点に接続されて、前記給電点からの低域周波数の信号および高域周波数の信号が供給され、他端に分岐部が形成された共有電極、
前記分岐部の一端に接続された第1調整素子、
前記分岐部の一端に対して反対側の他端に接続された第2調整素子、
前記第1調整素子を介して前記共有電極に接続される第1電極部を有する第1分岐電極、
前記第2調整素子を介して前記共有電極に接続される第2電極部を有する第2分岐電極、を備えたデュアルバンド対応アンテナ装置であって、
前記第1電極部と前記第2電極部は、前記第1分岐電極と前記第2分岐電極の電気長の2/3以上の長さを有して一直線上に配設され、
前記低域周波数の信号が前記給電点から前記共有電極に供給されると、第1調整素子を介して前記第1電極部に流れる電流が、前記第2調整素子を介して前記第2電極部に流れる電流より多く流れるように構成され、
前記高域周波数の信号が前記給電点から前記共有電極に供給されると、前記第1調整素子が誘導性リアクタンスとして機能し、前記第2調整素子が容量性リアクタンスとして機能し、前記第1調整素子を介して前記第1電極部に流れる電流と前記第2調整素子を介して前記第2電極部に流れる電流が同相となり、前記第1分岐電極と前記第2分岐電極が前記高域周波数の信号によりダイポールアンテナとして共振するよう構成されている。
本発明によれば、低域周波数および高域周波数のいずれの共振動作においても高いアンテナ性能を有するデュアルバンド対応アンテナ装置を提供することができ、特に、高域周波数の共振動作においては基板の形状および給電点の位置に大きく影響を受けることがなく、広帯域化を図ることができる安定して優れた特性を有するデュアルバンド対応のアンテナ装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るデュアルバンド対応アンテナ装置の構成を示す平面図 実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置に関して行ったシミュレーション実験の結果を示す周波数特性図 実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置に関して行ったシミュレーション実験の電極パターンにおける電流密度を示すコンター図 シミュレーション実験を実施した比較例の電極パターンの構成を示す平面図 比較例の構成に対して行ったシミュレーション実験の結果を示す周波数特性図 図1に示した実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置の変形例を示す平面図 変形例に対して行ったシミュレーション実験の結果を示す周波数特性図 実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置の変形例を示す平面図 本発明の実施の形態2に係るデュアルバンド対応アンテナ装置の構成を示す平面図 実施の形態2の構成において、第3調整素子を設けた場合(a)および第3調整素子を設けなかった場合(b)の結果を示す周波数特性図 従来のアンテナ装置の構成を示す平面図
先ず始めに、本発明に係るデュアルバンド対応アンテナ装置における各種態様の構成について記載する。
本発明に係る第1の態様のデュアルバンド対応アンテナ装置は、
一端が給電点に接続されて、前記給電点からの低域周波数の信号および高域周波数の信号が供給され、他端に分岐部が形成された共有電極、
前記分岐部の一端に接続された第1調整素子、
前記分岐部の一端に対して反対側の他端に接続された第2調整素子、
前記第1調整素子を介して前記共有電極に接続される第1電極部を有する第1分岐電極、
前記第2調整素子を介して前記共有電極に接続される第2電極部を有する第2分岐電極、を備えたデュアルバンド対応アンテナ装置であって、
前記第1電極部と前記第2電極部は、前記第1分岐電極と前記第2分岐電極の電気長の2/3以上の長さを有して一直線上に配設され、
前記低域周波数の信号が前記給電点から前記共有電極に供給されると、第1調整素子を介して前記第1電極部に流れる電流が、前記第2調整素子を介して前記第2電極部に流れる電流より多く流れるように構成され、
前記高域周波数の信号が前記給電点から前記共有電極に供給されると、前記第1調整素子が誘導性リアクタンスとして機能し、前記第2調整素子が容量性リアクタンスとして機能し、前記第1調整素子を介して前記第1電極部に流れる電流と前記第2調整素子を介して前記第2電極部に流れる電流が同相となり、前記第1分岐電極と前記第2分岐電極が前記高域周波数の信号によりダイポールアンテナとして共振するよう構成されている。
上記のように構成された第1の態様のデュアルバンド対応アンテナ装置は、低域周波数および高域周波数のいずれの共振動作においても高いアンテナ性能を有するデュアルバンド対応アンテナ装置を提供することができ、特に、高域周波数の共振動作においては基板の形状および給電点の位置に大きく影響を受けることがなく、広帯域化を図ることができる安定して優れた特性を有する。
本発明に係る第2の態様のデュアルバンド対応アンテナ装置は、前記の第1の態様において、前記第1分岐電極の分岐部側の基端に対して反対側の先端から前記第2分岐電極の分岐部側の基端に対して反対側の先端までの電気長が、前記高域周波数の波長の約1/2の長さでもよい。
本発明に係る第3の態様のデュアルバンド対応アンテナ装置は、前記の第1または第2の態様において、前記共有電極に第3調整素子を設けてもよい。
本発明に係る第4の態様のデュアルバンド対応アンテナ装置は、前記の第3の態様において、前記第3調整素子が誘導性リアクタンス、容量性リアクタンスまたは誘導性リアクタンスと容量性リアクタンスとの組み合わせで構成されてもよい。
本発明に係る第5の態様のデュアルバンド対応アンテナ装置は、前記の第1から第4の態様におけるいずれかの態様において、前記低域周波数の信号が前記給電点から前記共有電極に供給されると、前記第1調整素子が誘導性リアクタンスとして機能し、前記共有電極および前記第1分岐電極が前記低域周波数の信号によりモノポールアンテナとして共振するよう構成されてもよい。
以下、本発明に係るデュアルバンド対応アンテナ装置について、各種構成を示す複数の実施の形態を用いて図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明するデュアルバンド対応アンテナ装置として、2GHz〜3GHz帯(2GHz帯と略称)/5GHz〜6GHz帯(5GHz帯と略称)の周波数を低域/高域の共振周波数として動作するアンテナ装置の構成について説明するが、本発明はこの周波数帯域に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るデュアルバンド対応アンテナ装置の構成を示す平面図である。図1に示すように、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置は、誘電体材料などで構成された矩形状平板の基板である基体1の上に電極パターン(2、3、4、5)が形成され、給電点6および各種調整素子(7、8、9)が設けられた構成である。
実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置において、電極パターンに対する低域周波数/高域周波数の給電点6の一端は、基体1の表面の半分以上を覆うように形成された矩形状の接地電極(GND)5に電気的に接続されている。一方、給電点6の他端には、直線状に延びる共有電極4が電気的に接続されている。なお、本明細書において、電気的に接続するとは、直接的に接触して接続された構成だけではなく、容量性リアクタンス、誘導性リアクタンスなどの電気的要素を介して接続された構成も含まれる。
共有電極4におけるアンテナ側の導出端部である分岐部4a(図1における上端)の一端には第1分岐電極2が第1調整素子7を介して電気的に接続されている。また、共有電極4の分岐部4aの他端には第2分岐電極3が第2調整素子8を介して電気的に接続されている。即ち、共有電極4の分岐部4aの一端には、第1調整素子7を介して第1分岐電極2が直列接続され、分岐部4aの他端には、第2調整素子8を介して第2分岐電極3が直列接続されている。
図1に示すように、第1分岐電極2および第2分岐電極3は、それぞれが直線状に形成されており、且つ一直線上に配設されている。実施の形態1の構成においては、図1に示すように、直線状に延びる共有電極4と、一直線上に配設された第1分岐電極2と第2分岐電極3とにより、「T」字形状に形成されている。また、一直線上に配設されている第1分岐電極2と第2分岐電極3の延設方向は、接地電極5における対向する縁部分と略平行となっており、第1分岐電極2および第2分岐電極3の接地電極5に対する対向距離は一定となっている。
上記のように構成された電極パターンにおいて、共有電極4と第1分岐電極2とを接続する第1調整素子7としては、インダクタンスを有する誘導性リアクタンス(インダクタチップ)が用いられる。一方、共有電極4と第2分岐電極3とを接続する第2調整素子8としては、キャパシタンスを有する容量性リアクタンス(キャパシタチップ)が用いられる。なお、本発明において用いる第1調整素子7および第2調整素子8としては、高域周波数帯域おいて誘導性リアクタンスと容量性リアクタンスとしてそれぞれが機能するデバイスを用いれば、後述するように高域周波数帯域おいて第1分岐電極2および第2分岐電極3がダイポールアンテナとして機能する構成となる。
なお、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置の構成においては、共有電極4と第1分岐電極2との間の第1調整素子7、共有電極4と第2分岐電極3との間の第2調整素子8の他に、共有電極4の中間部分に第3調整素子9を設けてもよい。第3調整素子9は、第1調整素子7および第2調整素子8による整合調整を補填する機能を有するものであり、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置の共振動作におけるより微細な調整動作を可能とするものである。
実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置において、高域周波数の共振動作ではダイポールアンテナとして機能させるために、上記のように構成すると共に、第1分岐電極2の先端2a(導出端部)から第2分岐電極3の先端3a(導出端部)までの全分岐電極の電気長は、共振する高域周波数(fh)の波長(λh)の約1/2に設定されている(図1参照)。
なお、第1分岐電極2の延設方向(図1における左右方向)の電気長に関しては、モノポールアンテナとして機能する特定の低域周波数(fl)で共振するように、所望の長さに設定されると共に、第1調整素子7、そして必要であれば第3調整素子9が設定される。
上記のように構成された実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置において、共有電極4と第1分岐電極2との間には誘導性リアクタンスとして機能する第1調整素子7が設けられているため、第1分岐電極2に流れる電流は給電電圧に対して位相が90°進んでいる。一方、共有電極4と第2分岐電極3との間には容量性リアクタンスとして機能する第2調整素子8が設けられているため、第2分岐電極3に流れる電流は給電電圧に対して位相が90°遅れている。また、第1分岐電極2と第2分岐電極3は、共有電極4の分岐部4aからそれぞれが互いに逆方向に配置され、一直線上に延設されている。このため、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置において、共有電極4から高域周波数の信号が給電されたとき、結果的に、第1分岐電極2と第2分岐電極3においては同相の電流が流れることになり、第1分岐電極2と第2分岐電極3とにおいてダイポールアンテナ(非対称ダイポールアンテナ)として機能する。
上記のように実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置においては、直線状に延びる第1分岐電極2の全体である第1電極部2Aと、第2分岐電極3の全体である第2電極部3Aが、高域周波数の信号が給電点6から共有電極4に供給されたとき、第1電極部2Aと第2電極部3Aに同相の電流が流れて当該アンテナ装置における放射体の主体として機能する構成である。
実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置において、第1電極部2Aと第2電極部3Aに同相の電流が流れることは、例えば、以下のように測定することにより検証することが可能である。
高域周波数の共振帯域にて、第1電極部2Aにおける第1調整素子7側の基端2dと、第2電極部3Aにおける第2調整素子8側の基端3dとにおいて、オシロスコープで同時に電流の位相差分を測定する。この際、第1電極部2Aにおける第1調整素子7側の基端2dに流れる電流と、第2電極部3Aにおける第2調整素子8側の基端3dに流れる電流とに位相差がなければ、第1電極部2Aと第2電極部3Aとに流れる電流が同相であることを検証することができる。
図2は、上記のように構成された実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置に関して行ったシミュレーション実験の結果を示す周波数特性図である。図2の周波数特性図において、縦軸がリターンロスを示し、横軸が周波数を示している。このシミュレーション実験においては、周波数帯域を2.0GHz〜7.0GHzとした。図2の周波数特性図に示すように、低域周波数(2GHz帯)および高域周波数(5GHz帯)の2つの周波数帯域において、リターンロスが少なくなっており、特にダイポールアンテナとして機能する高域周波数の信号が給電されたときには、広帯域において効率の高い放射動作が行われている。
図3は、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置に関して行ったシミュレーション実験において、電極パターンにおける電流密度を示すコンター図である。図3の(a)は、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置において、低域周波数(2GHz帯)の信号が給電されたときの電流密度を示したコンター図である。図3の(b)は、高域周波数(5GHz帯)の信号が給電されたときの電流密度を示したコンター図である。図3に示すコンター図においては、電極パターンに流れる電流密度の大きさをカラー色のコンター図で示された領域を白黒の点密度の濃淡にて示したものであり、点密度の濃い領域ほど電流密度が高く、電流が流れていることを示している。
図3の(a)に示すように、低域周波数(2GHz帯)の信号が給電されたとき、第1分岐電極2および共有電極4と共に、接地電極5にも電流が流れていることが示されている。即ち、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置の構成において低域周波数(2GHz帯)の信号が給電されたとき、第1分岐電極2はモノポールアンテナとして機能している。
一方、図3の(b)に示すように、高域周波数(5GHz帯)の信号が給電されたとき、接地電極5には殆ど電流が流れておらず、第1分岐電極2、第2分岐電極3および共有電極4に電流が流れていることが示されている。即ち、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置の構成においては、第1分岐電極2および第2分岐電極3が実質的にダイポールアンテナとして機能している。このため、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置は、高域周波数帯域においては、基板の形状および給電点の位置に影響を受けることなく、広帯域化を達成することができる構成となる。
[比較例]
発明者は、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置の構成に対する比較例として、図4に示す電極パターンの構成を用いてシミュレーション実験を行った。比較例の構成としては、電極パターンを低域周波数(2GHz帯)および高域周波数(5GHz帯)のいずれの周波数帯域の信号が給電されたときもモノポールアンテナとして機能する構成とした。図4に示す電極パターンを有する比較例の構成においては、給電点6に接続された共有電極4の分岐部が略直角に分岐されており、第1分岐電極12および第2分岐電極13に電気的に接続されている。共有電極4の分岐部から第1調整素子7を介して延設される第1分岐電極12の形状は、複数回屈曲する線状の電極パターンを有している。第1分岐電極12の主体となる電極パターンは、図4に示すように、四角形を構成する4辺における3辺および残りの1辺の一部により構成された線状の電極パターンである。一方、第2分岐電極13は、直線状の電極パターンであり、図4に示すように、第1分岐電極12および第2分岐電極13により、実質的に四角形の4辺が構成されている。なお、接地電極5は、基体1における表面の半分以上を覆うように形成されており、接地電極5と共有電極4との間に給電点6が設けられている。
上記のように構成された比較例に対して、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置に対して実施したシミュレーション実験と同様の実験(周波数帯域:2.0GHz〜7.0GHz)を行った。図5は、比較例の構成に対して行ったシミュレーション実験の結果を示す周波数特性図である。図5の周波数特性図において、縦軸がリターンロスを示し、横軸が周波数を示している。図5の周波数特性図に示すように、低域周波数帯域(2GHz帯)および高域周波数帯域(5GHz帯)の2つの周波数帯域において共振しているが、高域周波数の周波数帯域(5GHz帯)の共振帯域が狭くなっている。例えば、高域周波数帯域(5GHz帯)において、リターンロスが−10dB以下となる高域周波数帯域(HB)としては、図5の周波数特性図において約5.1GHz〜約5.5GHzの範囲であり、その幅は約0.4GHzである。一方、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置においては、図2の周波数特性図に示したように、リターンロスが−10dB以下となる高域周波数帯域(HB)としては、約4.9GHz〜6.0GHz以上の範囲である。従って、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置の構成においては、高域周波数帯域(HB)における広帯域化が図られている。
[変形例]
図6は、図1に示した実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置の変形例を示す平面図である。図6に示す変形例は、第1分岐電極22および第2分岐電極23における導出端部(22a、23a)が直角に屈曲した構成である。但し、図6に示す変形例においても、第1分岐電極22および第2分岐電極23において高域周波数の信号が給電されたときの主体となる放射体は、共有電極4の分岐部4aから調整素子(7、8)を介して互いに逆方向に同一直線上を導出する第1電極部22Aおよび第2電極部23Aである。図6に示す変形例においては、第1分岐電極22が第1電極部22Aおよび第1導出端部22aを有する。一方、第2分岐電極23が第2電極部23Aおよび第2導出端部23aを有する。
第1分岐電極22および第2分岐電極23において、屈曲位置で画定される第1導出端部22aおよび第2導出端部23aは、それぞれの分岐電極(22、23)の電気長における1/3未満の長さである。即ち、第1分岐電極22および第2電極23における分岐部4aから延びる導出部分である第1電極部22Aおよび第2電極部23Aは、それぞれの電気長の2/3以上が一直線上に配設されている。また、第1分岐電極22と第2分岐電極23の全分岐電極の電気長は、高域周波数(fh)の波長(λh)の約1/2である。
上記のように構成された変形例に対して、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置に対して実施したシミュレーション実験と同様の実験(周波数帯域:2.0GHz〜7GHz)を行った。図7は、図6に示した変形例に対して行ったシミュレーション実験の結果を示す周波数特性図である。図7の周波数特性図において、縦軸がリターンロスを示し、横軸が周波数を示している。図7の周波数特性図に示すように、低域周波数(2GHz帯)および高域周波数(5GHz帯)の2つの周波数帯域において共振している。特に、高域周波数の周波数帯域(5GHz帯)の共振帯域が広いものとなっている。図7の周波数特性図において、例えば、リターンロスが−10dB以下となる高域周波数帯域(HB)としては、約5.0GHz〜約6.7GHzの範囲である。従って、この変形例のデュアルバンド対応アンテナ装置においても、高域周波数帯域(HB)における広帯域化が図られる構成となる。
図8は、図1に示した実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置の更なる変形例を示す平面図である。図8に示す変形例は、第1分岐電極22および第2分岐電極23における導出基部(第1導出基部22b、第2導出基部23b)が直角に屈曲した構成である。図8に示す変形例においては、第1導出基部22bおよび第2導出基部23bは、共有電極4の分岐部4aから調整素子(7、8)を介して接地電極5から遠ざかるように同一方向に平行に導出(図8においては上側に導出)する構成である。第1導出基部22bと第2導出基部23bは、近接して配設されて、同一方向に並行に延設されており、第1導出基部22bと第2導出基部23bとの間の距離(W)は所定間隔に規定されている。第1導出基部22bと第2導出基部23bとの間の距離(W)は、第1分岐電極22と第2分岐電極23の全長(A)の1/3以下に設定されている。また、第1導出基部22bと第2導出基部23bの延設方向の長さは、それぞれの分岐電極(22、23)の電気長における1/3未満の長さである。
従って、図8に示した変形例の構成は、第1分岐電極22および第2分岐電極23において、高域周波数の信号が給電されたときの放射体の主体が、第1導出基部22bおよび第2導出基部23bの端部から互いに逆方向に同一直線上を導出する第1電極部22Aおよび第2電極部23Aである。上記のように第1分岐電極22および第2分岐電極23が構成されているため、第1分岐電極22および第2分岐電極23に対して共有電極4から高域周波数の信号が給電されたとき、結果的に、他の実施の形態の構成と同様に、第1分岐電極22の第1電極部22Aと第2分岐電極23の第2電極部23Aにおいては同相の電流が流れることになり、第1分岐電極22と第2分岐電極23がダイポールアンテナ(非対称ダイポールアンテナ)として機能する。
上記のように構成された図8のデュアルバンド対応アンテナ装置においては、調整素子(7、8)が基体1の縁の近くに配設されていないため、基体1を取り扱うときの衝撃などにより調整素子(7、8)が破損したり、外れることが防止される構成である。また、図8のデュアルバンド対応アンテナ装置は、第1導出基部22bと第2導出基部23bとの間の距離(W)が、第1分岐電極22の第1電極部22Aと第2分岐電極23の第2電極部23Aの配設位置における全長(A)の1/3以下に設定されており、近接して配設されているため、通信特性を劣化させることがなく、調整素子(7、8)を基体1の縁側から遠ざけて配設すること可能な構成である。
上記のように、実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置においては、以下のように構成することにより、高域周波数の信号が給電されたとき、第1分岐電極2、22と第2分岐電極3、23とにおいてダイポールアンテナとして機能する構成となる。
(1)第1分岐電極2、22および第2分岐電極3、23が共有電極4の分岐部4aから調整素子7、8を介して互いに逆方向に導出する第1電極部2A、22Aおよび第2電極部3A、23Aを有する構成であり、高域周波数の信号が給電されたときにおいて、第1分岐電極2、22および第2分岐電極3、23の放射体の主体となる第1電極部2A、22Aおよび第2電極部3A、23Aが略一直線上に配設される。
(2)共有電極4の導出端部である分岐部4aに接続した第1調整素子7および第2調整素子8により、互いに逆方向に導出する第1分岐電極2、22の第1電極部2A、22Aおよび第2分岐電極3、23の第2電極部3A、23Aに流れる電流の位相を給電電圧に対して一方を90°遅らせ、他方を90°進ませることにより、第1分岐電極2、22および第2分岐電極3、23に流れる電流の向きを実質的に同じとして、結果的に2つの分岐電極において同相の電流を流す構成とする。
(3)第1分岐電極2、22の導出方向の先端から第2分岐電極3、23の導出方向の先端までの全分岐電極の電気長が、高域周波数(fh)の波長(λh)の約1/2である。
従って、本発明に係る実施の形態1のデュアルバンド対応アンテナ装置は、低域周波数および高域周波数のいずれの共振動作においても高いアンテナ性能を有すると共に、特に高域周波数の共振動作においてはダイポールアンテナとして機能する構成を有して、基板の形状およびアンテナパターンに対する給電点の位置に関して大きく影響を受けることなく広帯域化を図ることができる安定して優れた特性を有するデュアルバンド対応のアンテナ装置となる。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2に係るデュアルバンド対応アンテナ装置の構成を示す平面図である。図9に示すように、実施の形態2のデュアルバンド対応アンテナ装置の構成において、前述の実施の形態1の構成と大きく異なる点は、給電点6から第1分岐電極2および第2分岐電極3を電気的に接続する共有電極24の形状および配置である。なお、実施の形態2の説明においては、実施の形態1において説明した構成要素と同じ機能、構成、動作を有するものには同じ符号を付してその説明を省略する場合がある。
実施の形態2に係るデュアルバンド対応アンテナ装置の構成における共有電極24は、図9に示すように、屈曲した形状を有しており、実施の形態1の構成における直線状の共有電極4に比べて線路長が長くなっている。また、共有電極24が電気的に接続され、低域周波数/高域周波数の信号が供給される給電点6は、矩形状の接地電極5における分岐電極(2、3)に対向する辺の端部、即ち接地電極5における角近傍部分に接続されている。
共有電極24は、給電点6から第1分岐電極2および第2分岐電極3の接続部分(分岐部分)までを電気的に接続するように配設された屈曲した線状の電極パターンである。共有電極24の中間部分には第3調整素子9が設けられている。従って、共有電極24は、給電点6と第3調整素子9とを接続するL字状に屈曲した第1共有電極24aと、第3調整素子9から分岐部24cまで直線状に延びる第2共有電極24bとを含む。
電極パターンに設けられている第1調整素子7、第2調整素子8および第3調整素子9は、使用する低域周波数/高域周波数の帯域および電極パターン形状などが考慮されて所望の値に適宜設定される。なお、低域周波数/高域周波数の信号が給電されたとき、第1調整素子7は誘導性リアクタンスとして機能し、第2調整素子8は容量性リアクタンスとして機能する構成である。特に、高域周波数の信号が給電されたとき、第1調整素子7が誘導性リアクタンスとして機能し、第2調整素子8が容量性リアクタンスとして機能する構成であればよい。
なお、実施の形態2のデュアルバンド対応アンテナ装置において、直線状に延びる第1分岐電極2の全体である第1電極部2Aと、第2分岐電極3の全体である第2電極部3Aが、高域周波数の信号が給電点6から共有電極24(24a、24b)に供給されたとき、アンテナ装置における放射体の主体として機能する構成である。
例えば、上記のように共有電極24の線路長が、前述の実施の形態1の構成に比べて長い場合などにおいては、第1調整素子7として容量性リアクタンスを含む素子を設ける必要があるが、第3調整素子9に容量性リアクタンスを有する素子を設けることにより、第1調整素子7に容量性リアクタンスを含む素子を設ける必要がなくなり、第1調整素子7を誘導性リアクタンスの機能のみを有する構成とすることが可能となる。この結果、実施の形態2に係るデュアルバンド対応アンテナ装置の構成においては、高域周波数の信号が給電されたとき、第1分岐電極2の第1電極部2Aおよび第2分岐電極3の第2電極部3Aにおいて実質的に同相の電流が流れる状態となり、ダイポールアンテナとして機能する構成となる。
発明者は、実施の形態2のデュアルバンド対応アンテナ装置の構成において、第3調整素子9を設けた構成と、第3調整素子9を設けなかった場合の構成を比較するシミュレーション実験を行った。このシミュレーション実験においては、前述の実施の形態1におけるシミュレーション実験と同様に、周波数帯域を2.0GHz〜7.0GHzとした。
図10において、(a)は第3調整素子9を設けた場合の結果を示す周波数特性図であり、(b)は第3調整素子9を設けなかった場合の結果を示す周波数特性図である。図10の(a)に示す周波数特性図においては、図10の(b)に示す周波数特性図に比べて、ダイポールアンテナとして機能する高域周波数の帯域においては、広い帯域で動作する構成となっている。図10の(a)に示す第3調整素子9を設けた場合の周波数特性図において、例えば、リターンロスが−10dB以下となる高域周波数帯域(HB)としては、約4.9GHz〜約6.3GHzの範囲である。一方、図10の(b)に示す第3調整素子9を設けなかった場合の周波数特性図において、例えば、リターンロスが−10dB以下となる高域周波数帯域(HB)としては、約5.2GHz〜約6.0GHzの範囲である。このように、第3調整素子9を設けて整合させて、高域周波数の信号が給電されたとき、第1調整素子7を誘導性リアクタンスの機能とし、第2調整素子8を容量性リアクタンスの機能とすることにより、第1分岐電極2および第2分岐電極3がダイポールアンテナとして機能する構成となる。従って、実施の形態2のデュアルバンド対応アンテナ装置の構成においても、高域周波数帯域(HB)における広帯域化が確実に図られる構成となる。
本発明に係る実施の形態2のデュアルバンド対応アンテナ装置においては、例えば、給電点6から分岐電極(2、3)までの線路長が長い構成であっても、若しくは各種の電極パターン形状において、第3調整素子9として所望の機能を有する素子を設定することにより、高域周波数の信号が給電されたとき、第1調整素子7を誘導性リアクタンスおよび第2調整素子8を容量性リアクタンスとして確実に機能させることが可能となり、高域周波数の帯域においてはダイポールアンテナとして機能させて、広い帯域で確実に動作する構成となる。
上記のように、本発明のデュアルバンド対応アンテナ装置は、低域周波数および高域周波数のいずれの共振動作においても高いアンテナ性能を有すると共に、特に高域周波数の共振動作においてはダイポールアンテナとして機能する構成を有して、基板の形状およびアンテナパターンに対する給電点の位置に影響を受けることのない広帯域の安定して優れた特性を有するデュアルバンド対応のアンテナ装置となる。
本発明をある程度の詳細さをもって各実施の形態において説明したが、これらの構成は例示であり、これらの実施の形態の開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものである。本発明においては、各実施の形態における要素の置換、組合せ、および順序の変更は請求された本発明の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して十分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明は、優れたアンテナ特性を有するデュアルバンド対応アンテナ装置を提供することができるため、無線通信装置における各種製品のアンテナとして適用することができ、汎用性が高いものである。
1 基体
2、22 第1分岐電極
2a 先端
2A、22A 第1電極部
3、23 第2分岐電極
3a 先端
3A、23A 第2電極部
4、24 共有電極
4a、24c 分岐部(導出端部)
5 接地電極
6 給電点
7 第1調整素子
8 第2調整素子
9 第3調整素子

Claims (5)

  1. 一端が給電点に接続されて、前記給電点からの低域周波数の信号および高域周波数の信号が供給され、他端に分岐部が形成された共有電極、
    前記分岐部の一端に接続された第1調整素子、
    前記分岐部の一端に対して反対側の他端に接続された第2調整素子、
    前記第1調整素子を介して前記共有電極に接続される第1電極部を有する第1分岐電極、
    前記第2調整素子を介して前記共有電極に接続される第2電極部を有する第2分岐電極、を備えたデュアルバンド対応アンテナ装置であって、
    前記第1電極部と前記第2電極部は、前記第1分岐電極と前記第2分岐電極の電気長の2/3以上の長さを有して一直線上に配設され、
    前記低域周波数の信号が前記給電点から前記共有電極に供給されると、第1調整素子を介して前記第1電極部に流れる電流が、前記第2調整素子を介して前記第2電極部に流れる電流より多く流れるように構成され、
    前記高域周波数の信号が前記給電点から前記共有電極に供給されると、前記第1調整素子が誘導性リアクタンスとして機能し、前記第2調整素子が容量性リアクタンスとして機能し、前記第1調整素子を介して前記第1電極部に流れる電流と前記第2調整素子を介して前記第2電極部に流れる電流が同相となり、前記第1分岐電極と前記第2分岐電極が前記高域周波数の信号によりダイポールアンテナとして共振するよう構成されたデュアルバンド対応アンテナ装置。
  2. 前記第1分岐電極の分岐部側の基端に対して反対側の先端から前記第2分岐電極の分岐部側の基端に対して反対側の先端までの電気長が、前記高域周波数の波長の約1/2の長さである、請求項1に記載のデュアルバンド対応アンテナ装置。
  3. 前記共有電極に第3調整素子を設けた、請求項1または請求項2に記載のデュアルバンド対応アンテナ装置。
  4. 前記第3調整素子が誘導性リアクタンス、容量性リアクタンスまたは誘導性リアクタンスと容量性リアクタンスとの組み合わせで構成された、請求項3に記載のデュアルバンド対応アンテナ装置。
  5. 前記低域周波数の信号が前記給電点から前記共有電極に供給されると、前記第1調整素子が誘導性リアクタンスとして機能し、前記共有電極および前記第1分岐電極が前記低域周波数の信号によりモノポールアンテナとして共振するよう構成された、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のデュアルバンド対応アンテナ装置。
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