JPWO2019017427A1 - 仮想加入者線端局装置、および仮想加入者線端局装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
サービス要件に応じて追加されるソフトウェアを含むソフトウェア部品と、汎用的な機能を有するハードウェアと、を備える仮想加入者線端局装置であって、前記ハードウェアは、加入者線終端装置が送信した帯域割当要求を受信する通信部を含み、前記ソフトウェア部品は帯域割当部品を含む。前記帯域割当部品は、帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、前記帯域割当要求を送信した前記加入者線終端装置へ割り当てる帯域を算出する個別部と、前記個別部が割り当てた前記帯域にしたがって、前記加入者線終端装置へ、前記帯域を割り当てる共通部と、前記個別部と、前記共通部との間のインタフェースと、を備え、前記共通部は、前記通信部が受信した前記帯域割当要求を、前記個別部で利用可能な形式に変換し、前記個別部は、前記共通部が前記個別部で利用可能な形式に変換した前記帯域割当要求を送信した前記加入者線終端装置へ割り当てる帯域を算出する。
Description
本発明は、仮想加入者線端局装置、および仮想加入者線端局装置の制御方法に関する。
本願は、2017年7月19日に、日本に出願された特願2017−140266号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2017年7月19日に、日本に出願された特願2017−140266号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
アクセス系設備であるPON(Passive optical network)は、通信事業者の局舎に設置される加入者線端局装置(OLT: optical line terminal)とユーザ宅内に設置される加入者線終端装置(ONU: optical network terminal)とで構成される。ここで、OLTは、光通信網を経由する光信号によってONU等の他の通信装置との通信を実現する装置である。ONUは、通信網を経由する光信号によって他の通信装置との通信を実現する装置である。ONUは、複数の機器を用いて構成されてもよい。ONUは、例えば通信サービスの提供を受けるユーザの宅内に設置される。
PONシステム(例えば、非特許文献1参照)では、OLTからONUへの信号である下り信号の光はスプリッタで分岐され、同一の光信号が全ONUに届く。これにより、下り信号は、ブロードキャストで全ONUに送信される。各ONUは、届いた下り信号からフレームを取りだし、そのフレームが自分宛であるかどうかを判断し、受信フレームの取捨選択を行って受信している。PONでは、この判断にLLID(Logical Link ID)という識別子が用いられている。LLIDの値は、ONU登録時にOLTで決定される。また、LLIDの値は、PONインタフェースの配下のONU間でLLIDの重複が起こらないように管理されている。
LLIDは、IEEE802.3ahで規定されるフレームのプリアンブルに収容される。下り方向の通信では、OLTは、送信フレームごとにどのONUに送信するかを判別し、そのONU用のLLIDを送信フレームのプリアンブルに埋め込んでONUへ送出する。ONUは、受信フレームのLLIDと、あらかじめOLTから通知された自分のLLIDとを照合し、一致していれば自分宛であると判断して受信フレームを取り込み、そうでなければ自分宛でないと判断して受信フレームを廃棄する。ONUからOLT方向への通信である上り方向の通信では、ONUは、自分に割り当てられたLLIDを送信フレームのプリアンブルに埋め込んでOLTへ送信する。OLTでは、受信フレームのプリアンブルに含まれるLLIDにより、どのONUから送信されたフレームであるかを判別する。
PONにおいては、現在サービス導入の迅速化を実現するネットワーク機能仮想化(NFV: Network Function Virtualization)といった仮想化に向けた検討がなされている。NFVのコンセプトは、従来、専用のハードウェアによって実装されてきた通信装置の機能(以下、「NW機能」という)をソフトウェアによって実装し、汎用的なハードウェア上のオペレーティングシステムにおいて当該NW機能を動作させることである。NFVにより、ソフトウェアの変更のみで、NW機能の追加や変更を行うことが可能になるため、サービスの開発から導入及び展開までの時間が短縮される。このような特性から光アクセスシステムとして、PONシステムの仮想化が注目を集めている。
NTT、「将来アクセスシステムの新コンセプトFASAを提唱〜アクセス装置の部品化により、サービス事業者の「すぐにサービスを提供したい」に応えます〜」、インターネット<http://www.ntt.co.jp/news2016/1602/160208a.html>
従来のハードウェアによるOLTは、局舎の変更等により新規装置を必要とするため、設備効率等の観点から経済的でなく、また、柔軟なサービス提供の阻害となっている。そこで、OLTを仮想化することが検討されている。OLTを仮想化することにより、OLTの各機能がソフトウェアにより実装されるようになる。
OLTの各機能がソフトウェアにより実装されることにより、サービス展開の加速化が見込まれる。
OLTの各機能がソフトウェアにより実装されることにより、サービス展開の加速化が見込まれる。
一方で、従来の個々のメーカが全体を一体製造する場合と比較して、以下の課題が発生する。仮想OLT装置は、新規の装置であるため、仮想化特有のさまざまなベンダにより提供された機能を組み合わせて実現することができるようになる。しかし、仮想OLT装置では、機能の変更等に伴い、異なる機能で異なるタイミング制御等での帯域割当が行われることになる。このため、各ONUから個々にREPORT信号等が送信された場合に、仮想OLT装置上のソフトウェアによる機能部では、フレームの処理時間にソフト特有の揺らぎが生じる。例えば、処理のタイミングや実行時の負荷状態等に応じて、フレームの処理時間にばらつきが生じる。これにより、フレームの処理時間が一定せず、一部のフレームの処理時間が長くなる。
また、仮想OLT装置は、帯域割当のアルゴリズムによって帯域を算出した後、実際に帯域割当を行う段階で、個々のONUへ送信するGATE信号を生成する。この場合、各ONUへ送信されるGATE信号の送信タイミングの間隔に、ゆらぎが生じる。これにより、GATE信号の送信タイミングが一定せず、一部のGATE信号の送信タイミングが遅れる。
こうしたことから、仮想OLT装置で最重要な技術的要請である低遅延化を阻害する課題が生じる。今後、交換性を確保するためにソフトウェア部品としてDBA(Dynamic Bandwidth Allocation)アプリを搭載し、低遅延を維持する仮想OLT装置の実現が望まれる。
こうしたことから、仮想OLT装置で最重要な技術的要請である低遅延化を阻害する課題が生じる。今後、交換性を確保するためにソフトウェア部品としてDBA(Dynamic Bandwidth Allocation)アプリを搭載し、低遅延を維持する仮想OLT装置の実現が望まれる。
上記事情に鑑み、本発明は、加入者線終端装置に帯域を割り当てる帯域割当部品の交換性を確保することが可能な仮想加入者線端局装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、サービス要件に応じて追加されるソフトウェアを含むソフトウェア部品と、汎用的な機能を有するハードウェアと、を備える仮想加入者線端局装置であって、前記ハードウェアは、加入者線終端装置が送信した帯域割当要求を受信する通信部を含み、前記ソフトウェア部品は、前記通信部が受信した前記帯域割当要求に基づいて、前記加入者線終端装置へ、帯域を割り当てる帯域割当部品を含み、前記帯域割当部品は、帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、前記帯域割当要求を送信した前記加入者線終端装置へ割り当てる帯域を算出する個別部と、前記個別部が割り当てた前記帯域にしたがって、前記加入者線終端装置へ、前記帯域を割り当てる共通部と、前記個別部と、前記共通部との間のインタフェースと、を備え、前記共通部は、前記通信部が受信した前記帯域割当要求を、前記個別部で利用可能な形式に変換し、前記個別部は、前記共通部が前記個別部で利用可能な形式に変換した前記帯域割当要求を送信した前記加入者線終端装置へ割り当てる帯域を算出する、仮想加入者線端局装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想加入者線端局装置であって、前記共通部は、前記通信部が受信したデータを、前記インタフェースへ出力し、前記インタフェースは、前記共通部が出力した前記データを、前記個別部へ出力する。
本発明の一態様は、上記の仮想加入者線端局装置であって、前記個別部は、前記アルゴリズムを、帯域を割り当てる他のアルゴリズムへ置き換え、前記共通部は、前記他のアルゴリズムに置き換える処理が行われている間に、前記共通部が取得した前記帯域割当要求を保持する保持部を備え、前記保持部は、前記置き換える処理が終了したことが検知された場合に、保持した前記帯域割当要求を、前記個別部へ出力する。
本発明の一態様は、上記の仮想加入者線端局装置であって、前記個別部は、前記他のアルゴリズムに置き換える処理が終了したことを検知する検知部をさらに備え、前記保持部は、前記検知部によって前記置き換える処理が終了したことが検知された場合に、前記帯域割当要求を前記個別部へ出力する。
本発明の一態様は、上記の仮想加入者線端局装置であって、前記個別部は、前記他のアルゴリズムに置き換える処理が終了したことを検知する検知部をさらに備え、前記保持部は、前記検知部によって前記置き換える処理が終了したことが検知された場合に、前記帯域割当要求を前記個別部へ出力する。
本発明の一態様は、上記の仮想加入者線端局装置であって、前記保持部は、前記他のアルゴリズムに置き換える処理が行われている間に、前記共通部が取得したデータを保持し、前記検知部によって、前記置き換える処理が終了したことが検知された場合に、前記帯域割当要求に加えて保持した前記データを前記個別部へ出力する。
本発明の一態様は、上記の仮想加入者線端局装置であって、前記共通部は、前記他のアルゴリズムに置き換える処理が行われている間に、前記加入者線終端装置へ、前記帯域を割り当てる帯域割当部をさらに備える。
本発明の別の一態様は、サービス要件に応じて追加されるソフトウェアを含むソフトウェア部品と、汎用的な機能を有するハードウェアと、を備える仮想加入者線端局装置の制御方法であって、前記ハードウェアが、加入者線終端装置が送信した帯域割当要求を受信し、前記ソフトウェア部品の共通部が、前記ハードウェアによって受信された前記帯域割当要求を、個別部で利用可能な形式に変換し、前記ソフトウェア部品の前記個別部が、前記帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、前記変換された前記帯域割当要求を送信した前記加入者線終端装置へ割り当てる帯域を算出し、前記ソフトウェア部品の前記共通部が、前記個別部によって割り当てられた前記帯域にしたがって、前記加入者線終端装置へ、前記帯域を割り当てる。
本発明の別の一態様は、サービス要件に応じて追加されるソフトウェアを含むソフトウェア部品と、汎用的な機能を有するハードウェアと、を備える仮想加入者線端局装置の制御方法であって、前記ハードウェアが、加入者線終端装置が送信した帯域割当要求を受信し、前記ソフトウェア部品の共通部が、前記ハードウェアによって受信された前記帯域割当要求を、個別部で利用可能な形式に変換し、前記ソフトウェア部品の前記個別部が、前記帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、前記変換された前記帯域割当要求を送信した前記加入者線終端装置へ割り当てる帯域を算出し、前記ソフトウェア部品の前記共通部が、前記個別部によって割り当てられた前記帯域にしたがって、前記加入者線終端装置へ、前記帯域を割り当てる。
本発明により、加入者線終端装置に帯域を割り当てる帯域割当部品の交換性を確保することが可能な仮想加入者線端局装置を提供することが可能である。
本発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る光通信システムの一例(その1)を示す図である。光通信システム1は、光信号を用いて通信するシステムである。光通信システム1の一例は、PONシステムであり、OLT100と、ONU200−1、・・・、ONU200−N(Nは、N>0の整数)とを備える。以下、ONU200−1、・・・、ONU200−Nのうち、任意のONUをONU200と記載する。ONU200は、光ファイバFBと、光スプリッタSP50とを含む光伝送路を介して、OLT100と接続される。
図1は、第1の実施形態に係る光通信システムの一例(その1)を示す図である。光通信システム1は、光信号を用いて通信するシステムである。光通信システム1の一例は、PONシステムであり、OLT100と、ONU200−1、・・・、ONU200−N(Nは、N>0の整数)とを備える。以下、ONU200−1、・・・、ONU200−Nのうち、任意のONUをONU200と記載する。ONU200は、光ファイバFBと、光スプリッタSP50とを含む光伝送路を介して、OLT100と接続される。
OLT100は、GATEフレームにより、ONU200−1からONU200−Nの各々が時間的に衝突することなく送信できるように送信開始時刻、送信量を指示する。一方、ONU200は、REPORTフレームによりONU200のバッファに蓄積されている送信待ちのデータ量を、OLT100に通知する。
具体的には、ONU200は上りデータを受信すると、バッファに、受信した上りデータを蓄積する。ONU200は蓄積している上りデータの量を示す情報を、REPORTフレームに含め、上りデータの量を示す情報を含むREPORTフレームを、OLT100へ送信する。
OLT100は、ONU200が送信したREPORTフレームを受信し、受信したREPORTフレームに含まれる上りデータの量を示す情報を取得する。OLT100は、取得した上りデータの量を示す情報と他のONU200が使用している帯域とに基づいて、ONU200に割り当てる上り帯域を導出する。具体的には、OLT100は、ONU200の上り送信開始時刻と送信量とを導出する。OLT200は、導出した上り帯域を示す情報をGATEフレームに含め、上り帯域を示す情報を含むGATEフレームを、ONU200へ送信する。
ONU200は、OLT100が送信したGATEフレームを受信し、受信したGATEフレームに含まれる上り帯域を示す情報に基づいて、上りデータを送信する。ONU200は、次回の帯域割当のために、バッファに蓄積している上りデータの量を示す情報を、OLT100へ通知するようにしてもよい。
具体的には、ONU200は上りデータを受信すると、バッファに、受信した上りデータを蓄積する。ONU200は蓄積している上りデータの量を示す情報を、REPORTフレームに含め、上りデータの量を示す情報を含むREPORTフレームを、OLT100へ送信する。
OLT100は、ONU200が送信したREPORTフレームを受信し、受信したREPORTフレームに含まれる上りデータの量を示す情報を取得する。OLT100は、取得した上りデータの量を示す情報と他のONU200が使用している帯域とに基づいて、ONU200に割り当てる上り帯域を導出する。具体的には、OLT100は、ONU200の上り送信開始時刻と送信量とを導出する。OLT200は、導出した上り帯域を示す情報をGATEフレームに含め、上り帯域を示す情報を含むGATEフレームを、ONU200へ送信する。
ONU200は、OLT100が送信したGATEフレームを受信し、受信したGATEフレームに含まれる上り帯域を示す情報に基づいて、上りデータを送信する。ONU200は、次回の帯域割当のために、バッファに蓄積している上りデータの量を示す情報を、OLT100へ通知するようにしてもよい。
(OLT)
図1に示されるように、OLT100は、仮想OLT装置300を備え、仮想OLT装置300は、ハードウェア310と、ソフトウェア部品320とを備える。ソフトウェア部品320は、帯域割当部品330を備え、帯域割当部品330は、個別部341と、API(Application Programming Interface)342と、共通部343とを備える。
ハードウェア310は、汎用的な機能を有する。具体的には、ハードウェア310は、ONU200が送信した帯域割当要求を受信し、受信した帯域割当要求を、ソフトウェア部品320へ出力する通信部を含む。
ソフトウェア部品320は、サービス要件に応じて、追加され、更新されるソフトウェアを含む。本実施形態では、ソフトウェアの一例として、ONU200へ帯域を割り当てる帯域割当部品330が追加された場合について説明を続ける。
帯域割当部品330は、ONU200が送信した帯域割当要求に基づいて、ONU200へ帯域を割り当てる。
図1に示されるように、OLT100は、仮想OLT装置300を備え、仮想OLT装置300は、ハードウェア310と、ソフトウェア部品320とを備える。ソフトウェア部品320は、帯域割当部品330を備え、帯域割当部品330は、個別部341と、API(Application Programming Interface)342と、共通部343とを備える。
ハードウェア310は、汎用的な機能を有する。具体的には、ハードウェア310は、ONU200が送信した帯域割当要求を受信し、受信した帯域割当要求を、ソフトウェア部品320へ出力する通信部を含む。
ソフトウェア部品320は、サービス要件に応じて、追加され、更新されるソフトウェアを含む。本実施形態では、ソフトウェアの一例として、ONU200へ帯域を割り当てる帯域割当部品330が追加された場合について説明を続ける。
帯域割当部品330は、ONU200が送信した帯域割当要求に基づいて、ONU200へ帯域を割り当てる。
個別部341は、帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、帯域割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を取得する。個別部341は、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いから分離され、且つ各ONU200へ帯域を割り当てるアルゴリズムを有する。タイムクリティカルな関数は、例えば、処理時間の要件を有する関数である。タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いは、例えば、帯域を割り当てるアルゴリズムの内容に関わらず共通して行われる共通処理である。例えば、共通部343はアルゴリズムの内容に関わらず共通して行われる共通処理を行い、個別部341は共通処理以外の処理を実行する。具体的には、個別部341は、アルゴリズムにしたがって、各ONU200へ帯域を割り当てる処理を実行する。
個別部341は、後述する共通部343が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求に基づいて、その割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する。個別部341は、算出したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、API342を経由して、共通部343へ出力する。
API342は、個別部341と、共通部343との間のインタフェースである。つまり、API342は、個別部341と、共通部343とが、情報をやり取りするために使用するインタフェースである。
共通部343は、通信部が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求を、個別部341で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API342を経由して、個別部341へ出力する。
また、共通部343は、個別部341が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、復号する。共通部343は、復号したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、ハードウェア310で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
個別部341は、後述する共通部343が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求に基づいて、その割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する。個別部341は、算出したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、API342を経由して、共通部343へ出力する。
API342は、個別部341と、共通部343との間のインタフェースである。つまり、API342は、個別部341と、共通部343とが、情報をやり取りするために使用するインタフェースである。
共通部343は、通信部が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求を、個別部341で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API342を経由して、個別部341へ出力する。
また、共通部343は、個別部341が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、復号する。共通部343は、復号したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、ハードウェア310で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
OLT100の一例は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置等を備え、帯域割当プログラムを実行することによって帯域割当部品330を備える装置として機能する。なお、帯域割当部品330の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。帯域割当プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。帯域割当プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
図2は、第1の実施形態に係る光通信システムの処理の流れの一例を示す図である。前述したとおり、ONU200は、REPORTフレームをOLT100へ送信する。
共通部343は、通信部が出力した帯域割当要求(REPORTフレーム)を取得する(S101)。共通部343は、取得した帯域割当要求を、個別部341で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う(S102)。共通部343は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API342を経由して、個別部341へ出力する(S103)。
個別部341は、共通部343が出力した帯域割当要求を取得する。個別部341は、取得した帯域割当要求に基づいて、その割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する(S104)。個別部341は、REPORTフレームに含まれる上りデータの量を示す情報と他のONU200が使用している帯域とに基づいて、帯域(上り帯域を示す情報)を算出する。個別部341は、算出したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、API342を経由して、共通部343へ出力する(S105)。
共通部343は、個別部341が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得する。共通部343は、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、復号する。共通部343は、復号したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、ハードウェア310で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う(S106)。共通部343は、個別部341が割り当てた帯域にしたがって、ONU200へ帯域を割り当てる(S107)。具体的には、共通部343は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報(GATEフレーム)を、通信部へ出力する。通信部は、GATEフレームをONU200に送信する。
これにより、ONU200は、OLT100が送信したGATEフレームを受信する。ONU200は、受信したGATEフレームに含まれる上り帯域を示す情報に基づいて、上りデータを送信する。
共通部343は、通信部が出力した帯域割当要求(REPORTフレーム)を取得する(S101)。共通部343は、取得した帯域割当要求を、個別部341で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う(S102)。共通部343は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API342を経由して、個別部341へ出力する(S103)。
個別部341は、共通部343が出力した帯域割当要求を取得する。個別部341は、取得した帯域割当要求に基づいて、その割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する(S104)。個別部341は、REPORTフレームに含まれる上りデータの量を示す情報と他のONU200が使用している帯域とに基づいて、帯域(上り帯域を示す情報)を算出する。個別部341は、算出したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、API342を経由して、共通部343へ出力する(S105)。
共通部343は、個別部341が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得する。共通部343は、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、復号する。共通部343は、復号したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、ハードウェア310で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う(S106)。共通部343は、個別部341が割り当てた帯域にしたがって、ONU200へ帯域を割り当てる(S107)。具体的には、共通部343は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報(GATEフレーム)を、通信部へ出力する。通信部は、GATEフレームをONU200に送信する。
これにより、ONU200は、OLT100が送信したGATEフレームを受信する。ONU200は、受信したGATEフレームに含まれる上り帯域を示す情報に基づいて、上りデータを送信する。
図3は、第1の実施形態に係る光通信システムの一例(その2)を示す図である。図3に示される例では、光通信システムは、複数のPONを備える。図3において、OLTは省略される。
光通信システム1の一例は、仮想OLT装置300と、ONU200−1、・・・、ONU200−M、ONU200−M+1、ONU200−N(M,Nは、M,N>0の整数,M<N)とを備える。
ONU200−1、・・・、ONU200−Mは、光ファイバFBと、光スプリッタSP50−1とを含む光伝送路を介して、仮想OLT装置300と接続される。ONU200−1、・・・、ONU200−Mと、仮想OLT装置300とを含むPONを、第1PONという。ONU200−M+1、・・・、ONU200−Nは、光ファイバFBと、光スプリッタSP50−2を含む光伝送路を介して、仮想OLT装置300と接続される。ONU200−M+1、・・・、ONU200−Nと、仮想OLT装置300とを含むPONを、第2PONという。
以下、ONU200−1、・・・、ONU200−M、ONU200−M+1、ONU200−Nのうち、任意のONUをONU200と記載する。
仮想OLT装置300は、GATEフレームにより、複数のONU200の各々が時間的に衝突することなく送信できるように送信開始時刻、送信量を指示する。一方、ONU200は、REPORTフレームによりONU200のバッファに蓄積されている送信待ちのデータ量を、仮想OLT装置300に通知する。
光通信システム1の一例は、仮想OLT装置300と、ONU200−1、・・・、ONU200−M、ONU200−M+1、ONU200−N(M,Nは、M,N>0の整数,M<N)とを備える。
ONU200−1、・・・、ONU200−Mは、光ファイバFBと、光スプリッタSP50−1とを含む光伝送路を介して、仮想OLT装置300と接続される。ONU200−1、・・・、ONU200−Mと、仮想OLT装置300とを含むPONを、第1PONという。ONU200−M+1、・・・、ONU200−Nは、光ファイバFBと、光スプリッタSP50−2を含む光伝送路を介して、仮想OLT装置300と接続される。ONU200−M+1、・・・、ONU200−Nと、仮想OLT装置300とを含むPONを、第2PONという。
以下、ONU200−1、・・・、ONU200−M、ONU200−M+1、ONU200−Nのうち、任意のONUをONU200と記載する。
仮想OLT装置300は、GATEフレームにより、複数のONU200の各々が時間的に衝突することなく送信できるように送信開始時刻、送信量を指示する。一方、ONU200は、REPORTフレームによりONU200のバッファに蓄積されている送信待ちのデータ量を、仮想OLT装置300に通知する。
(仮想加入者線端局装置(仮想OLT装置)))
仮想OLT装置300は、ハードウェア310と、ソフトウェア部品320とを備える。ソフトウェア部品320は、帯域割当部品330を備え、帯域割当部品330は、個別部341−1と、個別部341−2と、API342と、共通部343とを備える。
個別部341−1は、帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、第1PONに含まれるONU200−1からONU200−Mのうち、帯域割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を取得する。個別部341−1は、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いから分離され、且つ各ONUへ帯域を割り当てるアルゴリズムを有する。このアルゴリズムは、個別部341−2が有するアルゴリズムと異なっていてもよいし、同じであってもよい。タイムクリティカルな関数、および、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いは、前述したとおりである。
個別部341−1は、後述する共通部343が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求に基づいて、その割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する。個別部341−1は、算出したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、API342を経由して、共通部343へ出力する。
個別部341−2は、帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、第2PONに含まれるONU200−M+1からONU200−Nのうち、帯域割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を取得する。個別部341−2は、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いから分離され、且つ各ONUへ帯域を割り当てるアルゴリズムを有する。タイムクリティカルな関数、および、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いは、前述したとおりである。
個別部341−2は、後述する共通部343が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求に基づいて、その割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する。個別部341−2は、算出したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、API342を経由して、共通部343へ出力する。
仮想OLT装置300は、ハードウェア310と、ソフトウェア部品320とを備える。ソフトウェア部品320は、帯域割当部品330を備え、帯域割当部品330は、個別部341−1と、個別部341−2と、API342と、共通部343とを備える。
個別部341−1は、帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、第1PONに含まれるONU200−1からONU200−Mのうち、帯域割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を取得する。個別部341−1は、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いから分離され、且つ各ONUへ帯域を割り当てるアルゴリズムを有する。このアルゴリズムは、個別部341−2が有するアルゴリズムと異なっていてもよいし、同じであってもよい。タイムクリティカルな関数、および、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いは、前述したとおりである。
個別部341−1は、後述する共通部343が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求に基づいて、その割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する。個別部341−1は、算出したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、API342を経由して、共通部343へ出力する。
個別部341−2は、帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、第2PONに含まれるONU200−M+1からONU200−Nのうち、帯域割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を取得する。個別部341−2は、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いから分離され、且つ各ONUへ帯域を割り当てるアルゴリズムを有する。タイムクリティカルな関数、および、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いは、前述したとおりである。
個別部341−2は、後述する共通部343が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求に基づいて、その割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する。個別部341−2は、算出したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、API342を経由して、共通部343へ出力する。
共通部343は、通信部が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求を、個別部341−1又は個別部341−2で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API342を経由して、個別部341−1又は個別部341−2へ出力する。
共通部343は、個別部341−1又は個別部341−2が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号する。共通部343は、ONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号した結果を、ハードウェア310で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
具体的には、共通部343は、通信部が出力した帯域割当要求を取得する。共通部343は、取得した帯域割当要求がONU200−1からONU200−Mのいずれかが送信したものである場合には、個別部341−1で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API342を経由して、個別部341−1へ出力する。共通部343は、個別部341−1が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号する。共通部343は、ONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号した結果を、ハードウェア310で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
また、共通部343は、取得した帯域割当要求がONU200−M+1からONU200−Nが送信したものである場合には、個別部341−2で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API342を経由して、個別部341−2へ出力する。共通部343は、個別部341−2が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号する。共通部343は、ONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号した結果を、ハードウェア310で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
共通部343は、個別部341−1又は個別部341−2が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号する。共通部343は、ONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号した結果を、ハードウェア310で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
具体的には、共通部343は、通信部が出力した帯域割当要求を取得する。共通部343は、取得した帯域割当要求がONU200−1からONU200−Mのいずれかが送信したものである場合には、個別部341−1で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API342を経由して、個別部341−1へ出力する。共通部343は、個別部341−1が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号する。共通部343は、ONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号した結果を、ハードウェア310で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
また、共通部343は、取得した帯域割当要求がONU200−M+1からONU200−Nが送信したものである場合には、個別部341−2で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API342を経由して、個別部341−2へ出力する。共通部343は、個別部341−2が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号する。共通部343は、ONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号した結果を、ハードウェア310で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。共通部343は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
仮想OLT装置300の一例は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置等を備え、帯域割当プログラムを実行することによって帯域割当部品330を備える装置として機能する。なお、帯域割当部品330の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。帯域割当プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。帯域割当プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
図4は、第1の実施形態に係る光通信システムの一例(その3)を示す図である。図4において、OLTは省略される。図4に示される例では、図1を参照して説明した光通信システムに、DBAを適用したものである。ここで、DBAとは、ONUからOLTへの上り帯域を、トラヒック量に応じて動的に割り当てる機能である。
光通信システム2の一例は、仮想OLT装置400と、ONU200−1、・・・、ONU200−Nとを備える。
(仮想OLT装置)
仮想OLT装置400は、ハードウェア410と、ソフトウェア部品420とを備える。ソフトウェア部品420は、帯域割当部品430を備え、帯域割当部品430は、DBA個別機能部444と、API442と、DBA共通機能部445とを備える。
DBA個別機能部444は、DBAアルゴリズムに基づいて、ONU200−1からONU200−Nのうち、帯域割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を取得する。DBA個別機能部444は、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いから分離され、且つ各ONUへ帯域を割り当てるDBAアルゴリズムを有する。タイムクリティカルな関数、および、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いは、前述したとおりである。
DBA個別機能部444は、後述するDBA共通機能部445が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求に基づいて、その割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する。DBA個別機能部444は、算出したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、API442を経由して、DBA共通機能部445へ出力する。
DBA共通機能部445は、通信部が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求を、DBA個別機能部444で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。DBA共通機能部445は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API442を経由して、DBA個別機能部444へ出力する。
DBA共通機能部445は、DBA個別機能部444が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号する。DBA共通機能部445は、ONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号した結果を、ハードウェア410で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。DBA共通機能部445は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
API442は、DBA個別機能部444と、DBA共通機能部445との間のインタフェースである。つまり、API442は、DBA個別機能部444と、DBA共通機能部445とが、情報をやり取りするのに使用するインタフェースである。
図3を参照して説明した光通信システムに、DBAを適用した場合についても、図4の光通信システムを適用できる。
前述した実施形態では、ソフトウェアの一例として、帯域割当部品330として機能するソフトウェアが追加された場合について説明したが、この例に限られない。例えば、帯域割当部品330以外の機能を有する部品として機能するアプリ等のソフトウェアが追加された場合にも適用できる。
光通信システム2の一例は、仮想OLT装置400と、ONU200−1、・・・、ONU200−Nとを備える。
(仮想OLT装置)
仮想OLT装置400は、ハードウェア410と、ソフトウェア部品420とを備える。ソフトウェア部品420は、帯域割当部品430を備え、帯域割当部品430は、DBA個別機能部444と、API442と、DBA共通機能部445とを備える。
DBA個別機能部444は、DBAアルゴリズムに基づいて、ONU200−1からONU200−Nのうち、帯域割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を取得する。DBA個別機能部444は、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いから分離され、且つ各ONUへ帯域を割り当てるDBAアルゴリズムを有する。タイムクリティカルな関数、および、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いは、前述したとおりである。
DBA個別機能部444は、後述するDBA共通機能部445が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求に基づいて、その割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する。DBA個別機能部444は、算出したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、API442を経由して、DBA共通機能部445へ出力する。
DBA共通機能部445は、通信部が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求を、DBA個別機能部444で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。DBA共通機能部445は、メッセージ変換後の帯域割当要求を、API442を経由して、DBA個別機能部444へ出力する。
DBA共通機能部445は、DBA個別機能部444が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号する。DBA共通機能部445は、ONU200へ割り当てる帯域を示す情報を復号した結果を、ハードウェア410で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。DBA共通機能部445は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
API442は、DBA個別機能部444と、DBA共通機能部445との間のインタフェースである。つまり、API442は、DBA個別機能部444と、DBA共通機能部445とが、情報をやり取りするのに使用するインタフェースである。
図3を参照して説明した光通信システムに、DBAを適用した場合についても、図4の光通信システムを適用できる。
前述した実施形態では、ソフトウェアの一例として、帯域割当部品330として機能するソフトウェアが追加された場合について説明したが、この例に限られない。例えば、帯域割当部品330以外の機能を有する部品として機能するアプリ等のソフトウェアが追加された場合にも適用できる。
実施形態に係る光通信システムによれば、仮想OLT装置を実現する機能単位であるDBAアプリを、共通部343と、個別部341と、共通部343と個別部341との間のインタフェースであるAPI342とを有する帯域割当部品330によって構成する。共通部343は、帯域割当処理と個別部341への橋渡しのためのメッセージ変換処理を行う。個別部341は、帯域割当アルゴリズムの計算を行う。
このように、本実施の形態では、個別部341と共通部343とに分けられる。このように構成することによって、複数のDBAアプリが異なる種類であっても、共通部343は、その相違を吸収できる。例えば、異なる種類のDBAアプリが混在した場合でも、共通部343が、異なる種類のDBAアプリの各々に特有なアルゴリズムに適したメッセージへ、メッセージ変換を行うことができる。このため、異なる種類のDBA間に生じるおそれがあるタイミングの不整合等を解消することができる。これにより、仮想OLT装置の低遅延化を実現することができる。
また、本実施の形態では、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いから、各ONUへ帯域を割り当てるアルゴリズムを分離する。これによって、個別部341は、例えば、複数のCPUコアにしたがって、複数のONUの各帯域を並行して取得できる。つまり、帯域を割り当てるアルゴリズムが、異なるONU間それぞれに割り当てる帯域を、並行に取得できる。このため、帯域を割り当てる処理に要する時間を短縮できる。
また、共通部343は、帯域を割り当てるアルゴリズムの内容に関わらず共通して行われる共通処理を実行する。換言すると、共通部343の処理は、アルゴリズムの更新に伴って変化が生じ難い処理である。このため、共通部343の処理には揺らぎが生じ難いと言える。共通部343の処理時間の揺らぎが少ないことにより、PONシステムにおいて低遅延化の要件が要求される場合において、個別部341に許容される処理時間の揺らぎの範囲を明確にすることができる。これにより、個別部341に許容される揺らぎの範囲内で、アルゴリズムを柔軟に更新することが可能になる。すなわち、ソフトウェアの更新に基づくことによる柔軟な交換性を確保しながら、低遅延を維持することが可能になる。
ここで、1m秒ごとに帯域割り当てを実施することが要求される場合を例示する。例えば、共通部343の処理が30μ秒程度で完了することが推定される。この場合、個別部341の処理の揺らぎが300〜800μ秒の範囲に収まれば、要求を満たすことができる。これにより、300〜800μ秒の揺らぎの範囲で、アルゴリズム(ソフトウェア)を柔軟に更新できる。
また、アルゴリズムに関わらず実行される、共通部343の共通処理が最適化されることにより、処理時間を短縮することができる。これにより、低遅延化を実現することができる。
また、異なるアルゴリズムを適用する場合であっても、個別部341や、DBA個別機能部444を新たに作成すればよい。このため、アルゴリズムを新たに適用する際に、ハードウェアを新たに用意する場合よりも、新たにアルゴリズムを導入する場合の柔軟性を増加させることができる。
本実施の形態では、帯域割当部品330や、帯域割当部品430がソフトウェアによって構成される。また、本実施の形態では、その帯域割当部品330や、帯域割当部品430が取得する帯域割当要求に低遅延化を実現するための処理が実装されている。このような場合であっても、共通部343や、DBA共通機能部445は、取得した帯域割当要求を、個別部341、DBA個別機能部444で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行うことができる。
このように、本実施の形態では、個別部341と共通部343とに分けられる。このように構成することによって、複数のDBAアプリが異なる種類であっても、共通部343は、その相違を吸収できる。例えば、異なる種類のDBAアプリが混在した場合でも、共通部343が、異なる種類のDBAアプリの各々に特有なアルゴリズムに適したメッセージへ、メッセージ変換を行うことができる。このため、異なる種類のDBA間に生じるおそれがあるタイミングの不整合等を解消することができる。これにより、仮想OLT装置の低遅延化を実現することができる。
また、本実施の形態では、タイムクリティカルな関数の共通の振る舞いから、各ONUへ帯域を割り当てるアルゴリズムを分離する。これによって、個別部341は、例えば、複数のCPUコアにしたがって、複数のONUの各帯域を並行して取得できる。つまり、帯域を割り当てるアルゴリズムが、異なるONU間それぞれに割り当てる帯域を、並行に取得できる。このため、帯域を割り当てる処理に要する時間を短縮できる。
また、共通部343は、帯域を割り当てるアルゴリズムの内容に関わらず共通して行われる共通処理を実行する。換言すると、共通部343の処理は、アルゴリズムの更新に伴って変化が生じ難い処理である。このため、共通部343の処理には揺らぎが生じ難いと言える。共通部343の処理時間の揺らぎが少ないことにより、PONシステムにおいて低遅延化の要件が要求される場合において、個別部341に許容される処理時間の揺らぎの範囲を明確にすることができる。これにより、個別部341に許容される揺らぎの範囲内で、アルゴリズムを柔軟に更新することが可能になる。すなわち、ソフトウェアの更新に基づくことによる柔軟な交換性を確保しながら、低遅延を維持することが可能になる。
ここで、1m秒ごとに帯域割り当てを実施することが要求される場合を例示する。例えば、共通部343の処理が30μ秒程度で完了することが推定される。この場合、個別部341の処理の揺らぎが300〜800μ秒の範囲に収まれば、要求を満たすことができる。これにより、300〜800μ秒の揺らぎの範囲で、アルゴリズム(ソフトウェア)を柔軟に更新できる。
また、アルゴリズムに関わらず実行される、共通部343の共通処理が最適化されることにより、処理時間を短縮することができる。これにより、低遅延化を実現することができる。
また、異なるアルゴリズムを適用する場合であっても、個別部341や、DBA個別機能部444を新たに作成すればよい。このため、アルゴリズムを新たに適用する際に、ハードウェアを新たに用意する場合よりも、新たにアルゴリズムを導入する場合の柔軟性を増加させることができる。
本実施の形態では、帯域割当部品330や、帯域割当部品430がソフトウェアによって構成される。また、本実施の形態では、その帯域割当部品330や、帯域割当部品430が取得する帯域割当要求に低遅延化を実現するための処理が実装されている。このような場合であっても、共通部343や、DBA共通機能部445は、取得した帯域割当要求を、個別部341、DBA個別機能部444で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行うことができる。
(第1の実施形態の変形例(その1))
第1の実施形態の変形例に係る光通信システムは、図1を適用できる。変形例に係る光通信システムは、仮想OLT装置300の共通部343の処理が、前述した第1の実施形態に係る仮想OLT装置300と異なる。
変形例に係る仮想OLT装置300の共通部343は、通信部が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求を、メッセージ変換することなく、API342を経由して、個別部341へ出力する。具体的に、共通部343は、通信部が出力したメッセージ等のデータを取得する。共通部343は、取得したメッセージを、メッセージ変換することなく、API342を経由して、個別部341へ出力する。ここで、メッセージ変換することなく、個別部341へ出力するメッセージには、BufOcc等のバッファに蓄積されている送信待ちのデータ量に関する情報等の帯域に関する情報が含まれる。例えば、変形例におけるメッセージは、標準に準拠したデータフォーマットが適用される。
共通部343は、個別部341が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
仮想OLT装置300では、データの処理遅延が、仮想OLT装置300全体の処理遅延へとつながる。このため、仮に、共通部343が、帯域割当要求やメッセージを、特殊な方式でメッセージ変換した場合、個別部341は、共通部343が出力した帯域割当要やメッセージを、復号する必要が生じる。
変形例に係る仮想OLT装置300によれば、メッセージ変換する処理と、復号する処理とに要する時間を省略できる。例えば、変形例に係る仮想OLT装置300では、標準に準拠したデータフォーマットのメッセージが用いられるため、メッセージ変換および復号を省略できる。これによって、仮想OLT装置300全体の処理遅延を短縮できる。
第1の実施形態の変形例に係る光通信システムは、図1を適用できる。変形例に係る光通信システムは、仮想OLT装置300の共通部343の処理が、前述した第1の実施形態に係る仮想OLT装置300と異なる。
変形例に係る仮想OLT装置300の共通部343は、通信部が出力した帯域割当要求を取得し、取得した帯域割当要求を、メッセージ変換することなく、API342を経由して、個別部341へ出力する。具体的に、共通部343は、通信部が出力したメッセージ等のデータを取得する。共通部343は、取得したメッセージを、メッセージ変換することなく、API342を経由して、個別部341へ出力する。ここで、メッセージ変換することなく、個別部341へ出力するメッセージには、BufOcc等のバッファに蓄積されている送信待ちのデータ量に関する情報等の帯域に関する情報が含まれる。例えば、変形例におけるメッセージは、標準に準拠したデータフォーマットが適用される。
共通部343は、個別部341が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
仮想OLT装置300では、データの処理遅延が、仮想OLT装置300全体の処理遅延へとつながる。このため、仮に、共通部343が、帯域割当要求やメッセージを、特殊な方式でメッセージ変換した場合、個別部341は、共通部343が出力した帯域割当要やメッセージを、復号する必要が生じる。
変形例に係る仮想OLT装置300によれば、メッセージ変換する処理と、復号する処理とに要する時間を省略できる。例えば、変形例に係る仮想OLT装置300では、標準に準拠したデータフォーマットのメッセージが用いられるため、メッセージ変換および復号を省略できる。これによって、仮想OLT装置300全体の処理遅延を短縮できる。
(第1の実施形態の変形例(その2))
第1の実施形態の変形例に係る光通信システムは、図1を適用できる。変形例に係る光通信システムは、仮想OLT装置300の共通部343の処理が、前述した第1の実施形態に係る仮想OLT装置300と異なる。
変形例に係る仮想OLT装置300の共通部343は、個別部341が出力したBWmap等の帯域に関する情報を、メッセージ変換することなく、通信部を経由して出力する。ここで、メッセージ変換することなく、共通部343へ出力するメッセージには、BWmap等の帯域に関する情報が含まれる。例えば、変形例におけるメッセージは、標準に準拠したデータフォーマットが適用される。
共通部343は、個別部341が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
仮想OLT装置300では、データの処理遅延が、仮想OLT装置300全体の処理遅延へとつながる。このため、仮に、個別部341が、帯域割当要求やメッセージを、特殊な方式でメッセージ変換した場合、共通部343は、個別部341が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、復号する必要が生じる。
変形例に係る仮想OLT装置300によれば、メッセージ変換する処理と、復号する処理とに要する時間を省略できる。例えば、変形例に係る仮想OLT装置300では、標準に準拠したデータフォーマットのメッセージが用いられるため、メッセージ変換および復号を省略できる。これによって、仮想OLT装置300全体の処理遅延を短縮できる。
第1の実施形態の変形例に係る光通信システムは、図1を適用できる。変形例に係る光通信システムは、仮想OLT装置300の共通部343の処理が、前述した第1の実施形態に係る仮想OLT装置300と異なる。
変形例に係る仮想OLT装置300の共通部343は、個別部341が出力したBWmap等の帯域に関する情報を、メッセージ変換することなく、通信部を経由して出力する。ここで、メッセージ変換することなく、共通部343へ出力するメッセージには、BWmap等の帯域に関する情報が含まれる。例えば、変形例におけるメッセージは、標準に準拠したデータフォーマットが適用される。
共通部343は、個別部341が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を取得し、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
仮想OLT装置300では、データの処理遅延が、仮想OLT装置300全体の処理遅延へとつながる。このため、仮に、個別部341が、帯域割当要求やメッセージを、特殊な方式でメッセージ変換した場合、共通部343は、個別部341が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、復号する必要が生じる。
変形例に係る仮想OLT装置300によれば、メッセージ変換する処理と、復号する処理とに要する時間を省略できる。例えば、変形例に係る仮想OLT装置300では、標準に準拠したデータフォーマットのメッセージが用いられるため、メッセージ変換および復号を省略できる。これによって、仮想OLT装置300全体の処理遅延を短縮できる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る光通信システムの一例を示す図である。光通信システム2は、光信号を用いて通信するシステムである。光通信システム2の一例は、PONシステムであり、仮想OLT装置500と、ONU200−1、・・・、ONU200−Nとを備える。図5において、OLTは省略される。ONU200は、光ファイバFBと、光スプリッタSP50とを含む光伝送路を介して、仮想OLT装置500と接続される。光通信システム2は、DBAを適用したものである。
仮想OLT装置500と、ONU200とが送受信する情報は、前述した第1の実施形態を適用できる。
第2の実施形態に係る光通信システムは、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることによって更新ができるようにしたものである。帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換える間は、帯域割当要求に基づいてその割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する処理が中止される。このとき、アルゴリズムの置き換えにより、帯域割当要求や、各ONU200へ割り当てた帯域の統計量が失われる。これにより、各ONU200への帯域の割り当ての不均衡が生じる。
例えば、あるONU200に対して広い帯域を割り当てた後に、アルゴリズムの更新が生じる場合を例示する。あるONU200に対して広い帯域が割り当てられた場合、帯域の割り当ての均衡を保つために、例えば、他のONU200に対しても広い帯域が割り当てられる。ただし、アルゴリズムの置き換えに伴い、統計量が失われることにより、他のONU200に対する広い帯域の割り当てが行われない。これにより、複数のONU200間で帯域の割り当てを均等にすることができない。
このため、第2の実施形態に係る光通信システムは、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを他のアルゴリズムへ置き換える間は、各ONU200へ割り当てた帯域の統計量や帯域割当要求等を蓄積することによって保持する。
図5は、第2の実施形態に係る光通信システムの一例を示す図である。光通信システム2は、光信号を用いて通信するシステムである。光通信システム2の一例は、PONシステムであり、仮想OLT装置500と、ONU200−1、・・・、ONU200−Nとを備える。図5において、OLTは省略される。ONU200は、光ファイバFBと、光スプリッタSP50とを含む光伝送路を介して、仮想OLT装置500と接続される。光通信システム2は、DBAを適用したものである。
仮想OLT装置500と、ONU200とが送受信する情報は、前述した第1の実施形態を適用できる。
第2の実施形態に係る光通信システムは、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることによって更新ができるようにしたものである。帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換える間は、帯域割当要求に基づいてその割当要求を送信したONU200へ割り当てる帯域を算出する処理が中止される。このとき、アルゴリズムの置き換えにより、帯域割当要求や、各ONU200へ割り当てた帯域の統計量が失われる。これにより、各ONU200への帯域の割り当ての不均衡が生じる。
例えば、あるONU200に対して広い帯域を割り当てた後に、アルゴリズムの更新が生じる場合を例示する。あるONU200に対して広い帯域が割り当てられた場合、帯域の割り当ての均衡を保つために、例えば、他のONU200に対しても広い帯域が割り当てられる。ただし、アルゴリズムの置き換えに伴い、統計量が失われることにより、他のONU200に対する広い帯域の割り当てが行われない。これにより、複数のONU200間で帯域の割り当てを均等にすることができない。
このため、第2の実施形態に係る光通信システムは、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを他のアルゴリズムへ置き換える間は、各ONU200へ割り当てた帯域の統計量や帯域割当要求等を蓄積することによって保持する。
(仮想OLT装置)
仮想OLT装置500は、ハードウェア510と、ソフトウェア部品520とを備える。ソフトウェア部品520は、帯域割当部品530を備える。帯域割当部品530は、DBA個別機能部544と、API542と、DBA共通機能部545と、保持部546とを備える。
ハードウェア510、ソフトウェア部品520、帯域割当部品530、DBA個別機能部544、API542、及びDBA共通機能部545は、前述した第1の実施形態に係る仮想OLT装置400のハードウェア410、ソフトウェア部品420、帯域割当部品430、DBA個別機能部444、API442、及びDBA共通機能部445を適用できる。ただし、DBA個別機能部544は、アルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることによって更新する。
保持部546は、DBA個別機能部544が、他のアルゴリズムに置き換える処理が行われている間に、DBA共通機能部545が取得した情報を保持する。保持部546は、置き換える処理が終了した場合に、保持した情報を、API542を経由して、DBA個別機能部544へ出力する。ここで、保持部546は、メッセージ変換前の情報を保持してもよいし、メッセージ変換後の情報を保持してもよい。また、保持部546が保持する情報には、帯域割当要求や、通信部が出力したバッファに蓄積されている送信待ちのデータ量に関する情報や、BWmap等の帯域に関する情報等のメッセージが含まれる。このように、保持部546が保持する情報には、過去に各ONU200へ割り当てた帯域の統計量が含まれる。このように、保持部546は、置き換える処理が行われている間に、DBA共通機能部545が取得したデータを保持する。
仮想OLT装置500の一例は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置等を備え、帯域割当プログラムを実行することによって帯域割当部品530を備える装置として機能する。なお、帯域割当部品530の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。帯域割当プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。帯域割当プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
仮想OLT装置500は、ハードウェア510と、ソフトウェア部品520とを備える。ソフトウェア部品520は、帯域割当部品530を備える。帯域割当部品530は、DBA個別機能部544と、API542と、DBA共通機能部545と、保持部546とを備える。
ハードウェア510、ソフトウェア部品520、帯域割当部品530、DBA個別機能部544、API542、及びDBA共通機能部545は、前述した第1の実施形態に係る仮想OLT装置400のハードウェア410、ソフトウェア部品420、帯域割当部品430、DBA個別機能部444、API442、及びDBA共通機能部445を適用できる。ただし、DBA個別機能部544は、アルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることによって更新する。
保持部546は、DBA個別機能部544が、他のアルゴリズムに置き換える処理が行われている間に、DBA共通機能部545が取得した情報を保持する。保持部546は、置き換える処理が終了した場合に、保持した情報を、API542を経由して、DBA個別機能部544へ出力する。ここで、保持部546は、メッセージ変換前の情報を保持してもよいし、メッセージ変換後の情報を保持してもよい。また、保持部546が保持する情報には、帯域割当要求や、通信部が出力したバッファに蓄積されている送信待ちのデータ量に関する情報や、BWmap等の帯域に関する情報等のメッセージが含まれる。このように、保持部546が保持する情報には、過去に各ONU200へ割り当てた帯域の統計量が含まれる。このように、保持部546は、置き換える処理が行われている間に、DBA共通機能部545が取得したデータを保持する。
仮想OLT装置500の一例は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置等を備え、帯域割当プログラムを実行することによって帯域割当部品530を備える装置として機能する。なお、帯域割当部品530の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。帯域割当プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。帯域割当プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
本実施形態に係る光通信システムによれば、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることによって更新することができる。これによって、仮想OLT装置で、公平な割当や優先割当等のDBAのアルゴリズム変更の柔軟性を確保できる。
また、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換える間、保持部546は、通信部が出力する帯域割当要求や過去に各ONU200へ割り当てた帯域の統計量等を保持する。
第2の実施形態における帯域割当部品530は、保持部546が保持する直近の帯域割当要求や、統計量の取得に基づいて、帯域の割り当てを行うことができる。これにより、帯域割当部品530は、各ONU200への公平な帯域の割り当てを行うことができる。つまり、アルゴリズムの置き換えにより、通信部の処理に影響が生じない。このように構成することによって、通信部の処理に影響を及ぼすことなく、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることができる。
また、通信部が出力する帯域割当要求等を保持する。これにより、置き換える処理が終了した後に、各ONU200から、新たに帯域割当要求や過去に割り当てられた帯域の情報等を取得し直す必要がない。これにより、各ONU200が再送信する場合よりも、帯域割当要求の処理遅延を低減できる。また、ONU200の接続状態や認証状態といった管理情報を、保持部546に保持しておく。これにより、アルゴリズムの置き換えに伴って、再接続登録や認証にかかる処理遅延を不要とすることができる。
また、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換える間、保持部546は、通信部が出力する帯域割当要求や過去に各ONU200へ割り当てた帯域の統計量等を保持する。
第2の実施形態における帯域割当部品530は、保持部546が保持する直近の帯域割当要求や、統計量の取得に基づいて、帯域の割り当てを行うことができる。これにより、帯域割当部品530は、各ONU200への公平な帯域の割り当てを行うことができる。つまり、アルゴリズムの置き換えにより、通信部の処理に影響が生じない。このように構成することによって、通信部の処理に影響を及ぼすことなく、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることができる。
また、通信部が出力する帯域割当要求等を保持する。これにより、置き換える処理が終了した後に、各ONU200から、新たに帯域割当要求や過去に割り当てられた帯域の情報等を取得し直す必要がない。これにより、各ONU200が再送信する場合よりも、帯域割当要求の処理遅延を低減できる。また、ONU200の接続状態や認証状態といった管理情報を、保持部546に保持しておく。これにより、アルゴリズムの置き換えに伴って、再接続登録や認証にかかる処理遅延を不要とすることができる。
(第2の実施形態の変形例(その1))
図6は、第2の実施形態の変形例に係る通信システムの一例(その1)を示す図である。図6において、OLTは省略される。
変形例に係る光通信システム2は、前述した第2の実施形態に係る通信システムとの間で、帯域割当部品530に検知部547を備えた点で異なる。
検知部547は、DBA個別機能部544が、他のアルゴリズムに置き換える処理が終了したことを検知する。そして、保持部546は、検知部547によって、置き換える処理が終了したことが検知された場合に、保持した情報を、DBA個別機能部544へ出力する。
変形例に係る光通信システムによれば、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることによって更新することができる。これによって、仮想OLT装置で、公平な割当や優先割当等のDBAのアルゴリズム変更の柔軟性を確保できる。
また、帯域割当部品530が有するアルゴリズムが、他のアルゴリズムへ置き換えられる間、保持部546は、通信部が出力する帯域割当要求や各ONU200へ割り当てた帯域の統計量等を保持する。これにより、通信部の処理に影響を及ぼすことなく、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることができる。仮想OLT装置500のDBA個別機能部544以外の他の機能部は、DBA個別機能部544との関連が低い。これにより、DBA個別機能部544が有するアルゴリズムが動的に置き換えられる場合でも、DBA個別機能部544以外の他の機能部に生じる影響は少ない。
また、アルゴリズムを置き換える間に取得した情報を破棄するおそれがある。本実施の形態では、置き換える処理が終了したことを検知部547が検知した後に、保持部546が保持している帯域割当要求や各ONU200へ割り当てた帯域の統計量等が、DBA個別機能部544へ出力される。これによって、通信部の処理に影響を及ぼすことなく、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることができる。つまり、各ONU200への帯域の割り当ての不均衡を生じさせることなく、アルゴリズムを置き換えることができる。また、保持部546は、通信部が出力する帯域割当要求等を保持する。これにより、置き換える処理が終了した後に、新たに帯域割当要求等を送信する場合よりも、帯域割当要求の処理遅延を低減できる。
このように、保持部546は、置き換える処理が行われている間に、DBA共通機能部545が取得したデータを保持する。検知部547によって置き換える処理が終了したことが検知された場合に、帯域割当要求に加えて、保持したデータをDBA個別機能部544へ出力する。
図6は、第2の実施形態の変形例に係る通信システムの一例(その1)を示す図である。図6において、OLTは省略される。
変形例に係る光通信システム2は、前述した第2の実施形態に係る通信システムとの間で、帯域割当部品530に検知部547を備えた点で異なる。
検知部547は、DBA個別機能部544が、他のアルゴリズムに置き換える処理が終了したことを検知する。そして、保持部546は、検知部547によって、置き換える処理が終了したことが検知された場合に、保持した情報を、DBA個別機能部544へ出力する。
変形例に係る光通信システムによれば、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることによって更新することができる。これによって、仮想OLT装置で、公平な割当や優先割当等のDBAのアルゴリズム変更の柔軟性を確保できる。
また、帯域割当部品530が有するアルゴリズムが、他のアルゴリズムへ置き換えられる間、保持部546は、通信部が出力する帯域割当要求や各ONU200へ割り当てた帯域の統計量等を保持する。これにより、通信部の処理に影響を及ぼすことなく、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることができる。仮想OLT装置500のDBA個別機能部544以外の他の機能部は、DBA個別機能部544との関連が低い。これにより、DBA個別機能部544が有するアルゴリズムが動的に置き換えられる場合でも、DBA個別機能部544以外の他の機能部に生じる影響は少ない。
また、アルゴリズムを置き換える間に取得した情報を破棄するおそれがある。本実施の形態では、置き換える処理が終了したことを検知部547が検知した後に、保持部546が保持している帯域割当要求や各ONU200へ割り当てた帯域の統計量等が、DBA個別機能部544へ出力される。これによって、通信部の処理に影響を及ぼすことなく、帯域割当部品530が有するアルゴリズムを、他のアルゴリズムへ置き換えることができる。つまり、各ONU200への帯域の割り当ての不均衡を生じさせることなく、アルゴリズムを置き換えることができる。また、保持部546は、通信部が出力する帯域割当要求等を保持する。これにより、置き換える処理が終了した後に、新たに帯域割当要求等を送信する場合よりも、帯域割当要求の処理遅延を低減できる。
このように、保持部546は、置き換える処理が行われている間に、DBA共通機能部545が取得したデータを保持する。検知部547によって置き換える処理が終了したことが検知された場合に、帯域割当要求に加えて、保持したデータをDBA個別機能部544へ出力する。
(第2の実施形態の変形例(その2))
図7は、第2の実施形態の変形例に係る通信システムの一例(その2)を示す図である。
変形例に係る光通信システム2は、前述した第2の実施形態に係る通信システムとの間で、帯域割当部品530に帯域割当部548を備えた点で異なる。
DBA個別機能部544が有するアルゴリズムが他のアルゴリズムへ置き換えられる間、保持部546は、DBA共通機能部545が取得した、DBA個別機能部544が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を保持する。帯域割当部548は、DBA個別機能部544が有するアルゴリズムが他のアルゴリズムへ置き換えられる間であっても、保持部546のONU200へ割り当てる帯域を示す情報に基づいて、帯域の割り当てを行う。すなわち、帯域割当部548は、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、ハードウェア510で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。DBA共通機能部545は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
変形例に係る光通信システムによれば、保持部546が、DBA共通機能部545が取得した情報を保持している間であっても、帯域割当部548は、ONU200へ帯域を割り当てる処理を継続する。このように構成することによって、DBA共通機能部545が取得した情報を保持している間に、ONU200へ帯域が割り当てられないことにより、ONU200に送信データ(上りデータ)が保持され続け、遅延が増加することを抑制できる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
図7は、第2の実施形態の変形例に係る通信システムの一例(その2)を示す図である。
変形例に係る光通信システム2は、前述した第2の実施形態に係る通信システムとの間で、帯域割当部品530に帯域割当部548を備えた点で異なる。
DBA個別機能部544が有するアルゴリズムが他のアルゴリズムへ置き換えられる間、保持部546は、DBA共通機能部545が取得した、DBA個別機能部544が出力したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を保持する。帯域割当部548は、DBA個別機能部544が有するアルゴリズムが他のアルゴリズムへ置き換えられる間であっても、保持部546のONU200へ割り当てる帯域を示す情報に基づいて、帯域の割り当てを行う。すなわち、帯域割当部548は、取得したONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、ハードウェア510で利用されるメッセージ形式へ、メッセージ変換を行う。DBA共通機能部545は、メッセージ変換後のONU200へ割り当てる帯域を示す情報を、通信部へ出力する。
変形例に係る光通信システムによれば、保持部546が、DBA共通機能部545が取得した情報を保持している間であっても、帯域割当部548は、ONU200へ帯域を割り当てる処理を継続する。このように構成することによって、DBA共通機能部545が取得した情報を保持している間に、ONU200へ帯域が割り当てられないことにより、ONU200に送信データ(上りデータ)が保持され続け、遅延が増加することを抑制できる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明により、加入者線終端装置に帯域を割り当てる帯域割当部品の交換性を確保することが可能な仮想加入者線端局装置を提供することが可能である。
1、2…光通信システム, 50、50−1、50−2…光スプリッタ, 100…加入者線端局装置, 200、200−1、200−2、・・・200−N…加入者線終端装置, 300、400、500…仮想OLT装置, 310、410、510…ハードウェア, 320、420、520…ソフトウェア部品, 330、430、530…帯域割当部品, 341、341−1、341−2…個別部, 342、442…API、 343…共通部、 444、544…DBA個別機能部, 445、545…DBA共通機能部, 546…保持部, 547…検知部, 548…帯域割当部
Claims (7)
- サービス要件に応じて追加されるソフトウェアを含むソフトウェア部品と、
汎用的な機能を有するハードウェアと、
を備える仮想加入者線端局装置であって、
前記ハードウェアは、加入者線終端装置が送信した帯域割当要求を受信する通信部を含み、
前記ソフトウェア部品は、前記通信部が受信した前記帯域割当要求に基づいて、前記加入者線終端装置へ、帯域を割り当てる帯域割当部品を含み、
前記帯域割当部品は、
帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、前記帯域割当要求を送信した前記加入者線終端装置へ割り当てる帯域を算出する個別部と、
前記個別部が割り当てた前記帯域にしたがって、前記加入者線終端装置へ、前記帯域を割り当てる共通部と、
前記個別部と、前記共通部との間のインタフェースと、
を備え、
前記共通部は、前記通信部が受信した前記帯域割当要求を、前記個別部で利用可能な形式に変換し、
前記個別部は、前記共通部が前記個別部で利用可能な形式に変換した前記帯域割当要求を送信した前記加入者線終端装置へ割り当てる帯域を算出する、仮想加入者線端局装置。 - 前記共通部は、前記通信部が受信したデータを、前記インタフェースへ出力し、
前記インタフェースは、前記共通部が出力した前記データを、前記個別部へ出力する、請求項1に記載の仮想加入者線端局装置。 - 前記個別部は、前記アルゴリズムを、帯域を割り当てる他のアルゴリズムへ置き換え、
前記共通部は、
前記他のアルゴリズムに置き換える処理が行われている間に、前記共通部が取得した前記帯域割当要求を保持する保持部を備え、
前記保持部は、前記置き換える処理が終了したことが検知された場合に、保持した前記帯域割当要求を、前記個別部へ出力する、請求項1又は請求項2に記載の仮想加入者線端局装置。 - 前記個別部は、
前記他のアルゴリズムに置き換える処理が終了したことを検知する検知部をさらに備え、
前記保持部は、前記検知部によって前記置き換える処理が終了したことが検知された場合に、前記帯域割当要求を前記個別部へ出力する、請求項3に記載の仮想加入者線端局装置。 - 前記保持部は、前記他のアルゴリズムに置き換える処理が行われている間に、前記共通部が取得したデータを保持し、前記検知部によって前記置き換える処理が終了したことが検知された場合に、前記帯域割当要求に加えて保持した前記データを前記個別部へ出力する、請求項4に記載の仮想加入者線端局装置。
- 前記共通部は、前記他のアルゴリズムに置き換える処理が行われている間に、前記加入者線終端装置へ、前記帯域を割り当てる帯域割当部をさらに備える、請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の仮想加入者線端局装置。
- サービス要件に応じて追加されるソフトウェアを含むソフトウェア部品と、
汎用的な機能を有するハードウェアと、
を備える仮想加入者線端局装置の制御方法であって、
前記ハードウェアが、加入者線終端装置が送信した帯域割当要求を受信し、
前記ソフトウェア部品の共通部が、前記ハードウェアによって受信された前記帯域割当要求を、個別部で利用可能な形式に変換し、
前記ソフトウェア部品の前記個別部が、前記帯域を割り当てるアルゴリズムに基づいて、前記変換された前記帯域割当要求を送信した前記加入者線終端装置へ割り当てる帯域を算出し、
前記ソフトウェア部品の前記共通部が、前記個別部によって割り当てられた前記帯域にしたがって、前記加入者線終端装置へ、前記帯域を割り当てる、
仮想加入者線端局装置の制御方法。
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