JPWO2019012685A1 - ロボットチャックのワーク姿勢判別機構 - Google Patents

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Abstract

ロボットチャックにより把持したワークの姿勢を判別するロボットチャックのワーク姿勢判別機構であり、複数のチャック爪によりワークを把持するロボットチャックのチャック部に設けられた複数の組み付け穴と、前記複数の組み付け穴にエアを供給するエア流路と、各々独立して、前記ワークによる押し当て方向に移動可能な状態で前記複数の組み付け穴に挿入され、前記ワークの押し当て量により、前記エアの大気への放出状態と遮断状態に切り替えられる複数のプッシャと、前記エア流路内の前記エアの圧力を検出するエア圧検出器とで構成されたものである。

Description

本発明は、ワークの姿勢に関する把持状態を検出することが可能なロボットチャックのワーク姿勢判別機構に関する。
例えば、複数の工作機械によりワークの加工を行う場合、工作機械との間でワークの受渡しを自動で行うため、ワーク搬送を行うオートローダが使用される。工作機械やオートローダにはチャックが設けられており、互いのチャックにおける掴み替えによってワークの受渡しが行われる。下記特許文献1には、ローダチャックで把持したワークの傾きを検出するワーク傾き検出機能付きローダが開示されている。ワークの姿勢に傾きが生じていると加工不良が生じてしまうため、加工前にワークの傾きを検出できるようにしたものである。
同文献に記載のローダは、把持したワークに傾きが生じている場合、着座したワークが接するプッシャプレートにも傾きが生じ、その傾きが検出器によって検出できるようになっている。そのための検出構造は、プッシャプレートに対して先端が接するように付勢された複数のプッシャが設けられ、その付勢方向に移動可能な当該複数のプッシャに関する位置測定により、ワーク端面の傾きが検出できるようになっている。具体的には、変位センサの検出信号が信号ケーブルを介してコンピュータ等へ送信され、その検出値比較手段によってプッシャプレートの傾き、すなわちローダチャックに把持されたワークの傾き検出が行われる。
国際公開WO2013/031375号公報
ワークの傾き検出機能を備えたローダチャックは、工作機械の加工室に入ってワークの受渡しを行うことになるが、その受渡しが実行される加工室内はワークの切屑やクーラントが飛び散っているような環境である。そのため、従来のローダチャックは、ワークを把持する作業部付近に変位センサが設けられているので、加工室内において変位センサに切屑などが付着する可能性がある。つまり、従来の構造では、変位センサによる正確な検出が妨げられることが考えられる。また、前述したローダチャックは、工作機械の上方に設置されたガントリ式の駆動機構に設けられたものであり、左右方向、前後方向及び上下方向に移動可能なローダヘッドに対し2台取り付けられている。そして、2台のローダチャックが、それぞれ180°の回転が可能となっている。すなわち、変位センサの信号ケーブルを通した従来の傾き検出機構では、ローダチャックの回転が信号ケーブルによって制限されてしまう。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、ロボットチャックにより把持したワークの姿勢を判別するロボットチャックのワーク姿勢判別機構を提供することを目的とする。
本発明の一態様におけるロボットチャックのワーク姿勢判別機構は、複数のチャック爪によりワークを把持するロボットチャックのチャック部に設けられた複数の組み付け穴と、前記複数の組み付け穴にエアを供給するエア流路と、各々独立して、前記ワークによる押し当て方向に移動可能な状態で前記複数の組み付け穴に挿入され、前記ワークの押し当て量により、前記エアの大気への放出状態と遮断状態に切り替えられる複数のプッシャと、前記エア流路内の前記エアの圧力を検出するエア圧検出器とで構成されたものである。
前記構成によれば、複数のプッシャが挿入されたロボットチャックの組み付け穴に、エア流路を介してエアが送り込まれる。そのような状態でワークがロボットチャックの複数のチャック爪によって把持されるが、その際、ワークによってプッシャが押されて変位し、組み付け穴内に送り込まれたエアの大気への放出と遮断とが切り換えられる。そのため、エア流路内のエアの圧力が変化し、それをエア圧検出器が検出することにより、ロボットチャックにより把持したワークの姿勢を判別することができる。
多関節ロボットアームを示した側面図である。 ロボットチャックを示した外観斜視図である。 ワーク姿勢判別機構を示した簡略図である。 ロボット本体の断面斜視図である。 ワーク姿勢判別部の断面部である。 プッシャを示した外観側面図である。 プッシャを示した外観斜視図である。 プッシャを示した外観側面図である。
次に、本発明に係るロボットチャックのワーク姿勢判別機構に関する一実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、多関節ロボットアームを示した側面図である。本実施形態では、この多関節ロボットアームに組み込まれたロボットチャックのワーク姿勢判別機構を例に挙げて説明する。そこで、先ず多関節ロボットアームについて簡単に説明する。この多関節ロボットアーム1は、複数の工作機械が並べられた加工機械ラインに設けられ、各工作機械との間でワークの受渡しを自動で行うためのオートローダを構成するものである。そのため、多関節ロボットアーム1は、走行台2の上に旋回機構を介して搭載され、図面を貫く方向に移動が可能な構成になっている。
多関節ロボットアーム1は、旋回可能な支持台11に対し、上腕部材12が第1関節機構14を介して連結され、更に上腕部材12に対しては、前腕部材13が第2関節機構15を介して連結されている。多関節ロボットアーム1は、工作機械の間を移動する走行時には、上腕部材12と前腕部材13とが図示するように起立した状態で重なり合っている。一方、工作機械との間でワークの受渡しを行う作業時には、上腕部材12および前腕部材13が第1関節機構14や第2関節機構15によって回動し、図面右側を前にして工作機側へ伸びるようにした動作が行われる。
多関節ロボットアーム1の先端部つまり前腕部材13の端部には、ワークを把持することが可能なロボットチャック3が組み付けられている。また、多関節ロボットアーム1には、後方側にワークの向きを変えるための反転装置4が設けられており、ロボットチャック3と反転装置4との間でワークの受渡しができるようになっている。その反転装置4では、180°反転させたワークをロボットチャック3に受渡しすることができる。ロボットチャック3は、工作機械の主軸チャックや反転装置4との間でワークの受渡しを行うため、前腕部材13に対し図面を貫く方向の回転軸をもって組み付けられている。
図2は、ロボットチャック3を示した外観斜視図である。ロボットチャック3は、そのロボット本体25に、図面表側の第1クランプ面とその裏側の第2クランプ面とを有し、両側の面でそれぞれワークを把持することが可能になっている。すなわち両側のクランプ面には放射状に配置された3つのチャックスライド21が設けられ、そのチャックスライド21にチャック爪22(図3参照)が取り付けられている。3本のチャック爪22は120°の間隔で配置され、径方向に同期して往復直線運動するよう構成されている。従って、チャック爪22が中心方向に移動することによりワークのクランプが可能になり、反対に外側へ移動することによりワークをアンプランプすることになる。
ロボットチャック3は、ロボット本体25を挟むように同軸の軸受部材26が一体に構成されている。その軸受部材26を介して多関節ロボットアーム1の前腕部材13に対し回転可能に組み付けられている。多関節ロボットアーム1側には駆動モータが取り付けられており、その回転軸とロボットチャック3側のプーリ27との間にベルトが掛け渡される。従って、駆動モータに対する駆動制御により、工作機械などとのワークの受渡しに際して、ロボットチャック3の第1クランプ面または第2クランプ面の角度調整が可能になっている。
ロボットチャック3には、そのロボット本体25内に、ワークのクランプとアンクランプを実行するため、チャックスライド21を作動させるクランプ機構が構成されている。特に、このクランプ機構は油圧によって作動させるものであり、多関節ロボットアーム1の外部に設置された油圧ポンプやタンクとの間で作動油の供給や排出が行われるように構成されている。そこで、ロボットチャック3には、軸受部材26内部にチャックスライド21の作動をコントロールする油圧回路が構成されている。ロボットチャック3は、こうして流体である作動油が外部との間を流れているが、その他にも次に説明するワーク姿勢判別機構のためのエアも送り込まれるようにエア流路が構成されている。
図3は、ワーク姿勢判別機構を示した簡略図である。図面には、ロボットチャック3のロボット本体25部分だけが示されている。このロボット本体25には、作動油と同様に軸受部材26を介してエアが供給できるようにエア流路が形成されている。ロボットチャック3には、エア配管32を介して多関節ロボットアーム1の外部に設置されたエアコンプレッサ31が接続されている。エアコンプレッサ31からは所定圧のエアが供給され、エア配管32には、流路内のエア圧を検出する圧力スイッチ33が設けられている。多関節ロボットアーム1には、ロボットチャック3を含む各駆動の駆動制御を行うための制御装置8が設けられている。圧力スイッチ33は、その制御装置8に対して信号ケーブル35を介して接続されている。
ロボットチャック3は、エアによってクランプ時のワークの姿勢を判断するためのワーク姿勢判別部が構成されている。ロボットチャック3は、図3に示すように等間隔にチャック爪22があり、その間に位置するようにして3つのワーク姿勢判別部36が等間隔に設けられている。ロボット本体25には、3つのワーク姿勢判別部36の全てに連通する1本のエア供給流路37が形成され、そこにエア配管32が接続されて一連のエア流路が構成されている。ワーク姿勢判別部36は、第1クランプ面と第2クランプ面の両面に設けられ、図2に示すように表面側にワークに接するプッシャ41が突設されている。なお、第1クランプ面と第2クランプ面は同じように構成されているため、以下においては区別することなくクランプ面251として説明する。
ここで、図4は、ロボット本体25の断面斜視図であり、更に図5は、ワーク姿勢判別部36の断面部である。ワーク姿勢判別部36は、ロボット本体25に対してクランプ面251に直交する方向の組み付け穴42が3箇所に形成され、その全てに1本のエア供給流路37が繋がっている。3つの組み付け穴42には、各々にプッシャ41が挿入されている。そのプッシャ41は、有底円筒形状の本体部411に対し、開放端側にフランジ部412が形成されたものであり、閉じた先端部側がロボット本体25から突き出し、ワークWと接する先端面が球面になっている。
組み付け穴42は、図3に示すように四角い形状をしており、そこに3方に広がったフランジ部412が遊嵌されている。フランジ部412は、円筒形状の本体部411が円周方向に位置ずれしないように、組み付け穴42の中でプッシャ41を拘束するためのものである。また、組み付け穴42には蓋部材43が取り付けられているが、フランジ部412は、その蓋部材43に引っ掛かり、プッシャ41が抜け落ちないための機能も果たしている。蓋部材43には中央部にガイド孔431が穿設され、プッシャ41は、そのガイド孔431の中を摺動可能な状態で貫通している。従って、プッシャ41は、円周方向に回転することなく姿勢を保ったまま中心線40に沿った方向の移動が可能になっている。
ワーク姿勢判別部36では、組み付け穴42内の特にプッシャ内空間46にスプリング45が入れられている。そのため、プッシャ41は、組み付け穴42内から本体部411の先端部が突き出した方向に向けて常にスプリング45によって付勢されている。また、図4及び図5では、図3に示すエア供給流路37が詳しく示されていないが、エア供給流路37に送り込まれたエアは、矢印で示すように組み付け穴42内の特にプッシャ内空間46に吹き込まれることとなる。そのため、プッシャ41は、図5ではワークWに押え付けられて組み付け穴42内に入り込んだ状態が示されている、通常時には一点鎖線で示す位置まで本体部411の先端部が飛び出している。
図6は、プッシャ41を示した外観側面図である。プッシャ41は、プッシャ内空間46のエアを外に出すための横孔415が本体部411の側面に形成されている。また、プッシャ41の本体部411側面には、長円形状のリーク用凹部416が、その長手方向をプッシャ41の中心線40に沿うようにして形成されている。横孔415は、リーク用凹部416内のフランジ部412側に位置するように形成されている。従って、図5に示すように、リーク用凹部416の部分が他の側面部分よりも低くなり、そのリーク用凹部416が、ガイド孔431の内周面との間に隙間をつくっている。
蓋部材43には、ガイド孔431に直交する方向にリーク孔432が穿設されている。プッシャ41は、円周方向のずれがフランジ部412と組み付け穴42との形状によって拘束され、リーク用凹部416がリーク孔432の位置と揃うようにして組み付けられている。従って、プッシャ41が中心線40に沿って組み付け穴42内を移動する場合には、リーク用凹部416がリーク孔432と重なる位置を必ず通るようになっている。
続いて、ロボットチャック3のワーク姿勢判別機構について作用を説明する。まず、多関節ロボットアーム1は、第1関節機構14や第2関節機構15の駆動により、上腕部材12および前腕部材13の伸び縮み動作により先端部のロボットチャック3を所定の位置へと移動させる。そして、ロボットチャック3は、軸受部材26を介してロボット本体25のクランプ面251の角度調整が行われる。ワークWと対面したロボットチャック3は、作動油の給排によりチャック爪22が作動し、ワークWのクランプ或いはアンクランプが行われる。ワークWをクランプするロボットチャック3は、クランプ面251側が所定の角度を保って移動し、図5に示すようにワークWに対してプッシャ41の先端が押し当てられる。
従って、ワークWに押え付けられたプッシャ41は組み付け穴42内に入り込むが、そうではない通常時のプッシャ41は、常時スプリング45の付勢力を受け、図5の一点鎖線で示す位置にまで突き出している。その場合、リーク用凹部416とリーク孔432は、図6において一点鎖線で示すように、重なった位置関係にある。ワーク姿勢判別部36には常にエアが送り込まれているが、リーク用凹部416とリーク孔432とが重なっている通常時は、プッシャ内空間46に吹き込まれたエアが横孔415からリーク孔432へと抜けて大気へと放出される。
ロボットチャック3へ送られているエアの圧力は、エア配管32の圧力スイッチ33により検出されている。ロボットチャック3がアンクランプ状態の場合には、送られたエアが大気へ放出されているため、その通常時には圧力スイッチ22から所定の閾値よりも低い値が検出される。一方、ロボットチャック3によってワークWをクランプする時は、ワークWが押し当てられたプッシャ41がスプリング45の付勢力に抗して作動穴42内に押し込まれ、図5に示す位置まで移動することとなる。すなわち、図5や図6に示すように、リーク用凹部416がリーク孔432の位置から外れ、プッシャ内空間46が大気と遮断されることとなる。
このとき、クランプ面251にある3つのワーク姿勢判別部36に関して、全てのプッシャ内空間46がリーク孔432との間で遮断されたならば、コンプレッサ31からエア配管32に送り込まれたエアの流れがほぼ止められることとなる。従って、エア配管32内の圧力が所定の閾値を上回り、その状態を検出した圧力スイッチ33から制御装置8に検知信号が送信される。そして、検出信号を受信した制御装置8では、クランプ状態についても確認が行われ、適正な場合には次の駆動制御指示が行われる。しかし、3つのワーク姿勢判別部36のうち、1つでもプッシャ41が所定の位置まで押し込まれずにエアが大気へ放出されてしまえば、エア配管32内の圧力は所定の閾値よりも低い状態のままである。
例えば、ロボットチャック3のクランプ面251がワークWに対して傾いていれば、プッシャ41のいずれかが定位置まで押し込まれない状態が生じてしまう。そのため、該当するワーク姿勢判別部36においてエアが大気へ放出され続け、エア配管32内の圧力は低いままである。このような場合にワークWがクランプできたとしても、相手側チャックに対してワークWを正しく受渡しすることができず、また搬送途中のワークWを工作機械内部に衝突させてしまうなどの不具合が生じ得る。そのため、本実施形態では、ワークWのクランプ状態が検出された時点で、圧力スイッチ33から検知信号が受信されない場合には、制御装置8によってクランプエラーと判断され、当該ワークWが加工ラインから除かれることとなる。
よって、本実施形態のワーク姿勢判別機構では、ロボットチャック3に対して作動油と同様に外部からエアが送られ、そのエア圧を検出することによりワークWの姿勢を判別することができる。そのため、ロボットチャック3に対して信号ケーブルが引き回されることなく、ロボット本体25の回転動作が制限を受けることはない。また、プッシャ41の機械的動作に伴うエア圧変化を外部において検出し、それにより姿勢判断を行うものであるため、工作機械内で使用されるロボットチャック3であっても、ワーク姿勢判別機構が切屑やクーラントによる影響を受ける可能性は極めて低い。
また、ワーク姿勢判別部36がコンパクトな構成であるため、多関節ロボット1に使用する小型のロボットチャック3などに適している。更に、本実施形態では、3つのワーク姿勢判別部36に連通する1本のエア供給流路37にエアを送ることにより、一箇所でもプッシャ41の押し込み位置が適切でなければワークWの姿勢が正しくないことが確認できる。よって、ワーク姿勢判別機構は、エア配管32の内圧を圧力スイッチ33で検出する簡単な構成にすることができる。
ところで、プッシャ41には、横孔415に対してリーク用凹部416が重ねて形成されている。従って、リーク用凹部416とリーク孔432とが重なることにより、エアが横孔415からリーク孔432へと抜けて大気へと放出される。このリーク用凹部416は、比較的大きく形成されているため、図5に示すように、プッシャ41が組み付け穴42の深くにまで押し込まれることにより、エアの放出が遮断されることとなる。つまり、ロボットチャック3は、チャック爪22によってワークWを深く掴む掴み方となっている。
その一方で、ワークWをチャック爪22によって浅く掴む掴み方をする場合もある。ワーク姿勢判別部36では、プッシャ41の組み替えによりワークWの掴み方が調整できる構成となっている。ここで、図7は、プッシャ41を示した外観斜視図であり、図8は、プッシャ41を示した外観側面図である。プッシャ41は、前述したように3方に広がったフランジ部412が形成され、周方向に小側面412aと大側面412bとが交互にかつ均等に並んだ6角形をしている。そして、その一つの大側面412bの位置に合わせて横孔415とリーク用凹部416が形成されている。
プッシャ41は、更に他の二箇所の大側面412bにも横穴415が形成され、それぞれに異なるリーク用凹部417,418が形成されている。図7には、リーク用凹部416,417が示されているが、両者は中心線40に沿った方向の長さが異なる長円形状である。プッシャ41に形成された3つの横穴415は、中心線40の方向の位置が全て同じであり、本体411の円周方向には等間隔に形成されている。そして、各々の横穴415に形成されたリーク用凹部416,417,418が、図8に示すように大きさが異なっている。図8では、リーク用凹部416の位置にリーク用凹部417,418を一点鎖線で重ねて示している。この図から分かるように、リーク用凹部416,417,418の大きさの違いはリーク孔432との距離の違いである。
プッシャ41は、四角い形状の組み付け穴42の中にフランジ412の向きを変えた3パターンの組み込みが可能である。すなわち、蓋部材43のリーク孔432に対して、リーク用凹部416,417,418の何れかを任意に合わせることができるようになっている。よって、図8に示すように、通常時には一点鎖線で示す位置に先端があるプッシャ41は、ロボットチャック3がワークWを掴む場合に矢印で示す方向に押されて変位する。このとき、最も小さいリーク用凹部418の場合には僅かな変位で横穴415がリーク孔432との間で遮断される。そして、次にリーク用凹部418がより大きな変位で横穴415がリーク孔432との間で遮断され、リーク用凹部416の場合が、遮断までに最も大きくプッシャ41が変位する。
従って、ワーク姿勢判別を検出するに当たって、プッシャ41の変位量つまりチャック爪22によるワークWの掴む深さを調節することができる。ワークWを掴む深さは多関節ロボットアーム1の駆動制御によるため予めティーチングが行われるが、例えば圧力スイッチ33の検出信号に基づいて求められる数値の入力が行われる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、ロボットチャックは一例であるため、他の構造のロボットチャックに対しても本本発明の実施は可能である。
また、例えば、前記実施形態ではワーク姿勢判別部36をロボット本体25の3箇所に設けたが、場合によっては2箇所でもよく、或いは4箇所であってもよい。
また、例えば、前記実施形態のプッシャ41は、その本体部411の断面が円形であるが、組み付け穴42の形状に合わせた四角であってもよい。
1…多関節ロボットアーム 3…ロボットチャック 8…制御装置 21…チャックスライド 22…チャック爪 25…ロボット本体 26…軸受部材 31…エアコンプレッサ 32…エア配管 33…圧力スイッチ 35…信号ケーブル 36…ワーク姿勢判別部 41…プッシャ 42…組み付け穴 43…蓋部材 45…スプリング 46…プッシャ内空間 415…横孔 416…リーク用凹部 431…ガイド孔 432…リーク孔






Claims (6)

  1. 複数のチャック爪によりワークを把持するロボットチャックのチャック部に設けられた複数の組み付け穴と、
    前記複数の組み付け穴にエアを供給するエア流路と、
    各々独立して、前記ワークによる押し当て方向に移動可能な状態で前記複数の組み付け穴に挿入され、前記ワークの押し当て量により、前記エアの大気への放出状態と遮断状態に切り替えられる複数のプッシャと、
    前記エア流路内の前記エアの圧力を検出するエア圧検出器と、で構成されたロボットチャックのワーク姿勢判別機構。
  2. 前記プッシャが、有底筒形の側部に横孔が穿設され、その有底部側を突き出すようにして前記組み付け穴内に挿入された部材であり、
    前記組み付け穴には前記プッシャを突き出す方向に付勢する付勢部材が組み込まれ、
    前記組み付け穴に対する前記プッシャの位置によって、前記プッシャの内部に送り込まれた前記エアについて前記横孔を介した大気への放出と遮断とが切り換えられるようにした請求項1に記載するロボットチャックのワーク姿勢判別機構。
  3. 前記組み付け穴の開口部に前記プッシャの移動を案内するガイド孔を有する蓋部材が嵌め込まれ、前記蓋部材に、前記プッシャの横孔が重なって前記エアを大気へ放出するためのリーク孔が形成された請求項2に記載するロボットチャックのワーク姿勢判別機構。
  4. 前記プッシャは、側部周方向に複数の前記横孔が形成され、各々の前記横孔に対して当該横孔から有底部側に向けて大きさの異なるリーク用凹部が側部外周面に形成された請求項3に記載するロボットチャックのワーク姿勢判別機構。
  5. 前記プッシャは、複数の前記横孔のうち任意の前記横孔を、前記リーク孔に対して位置決めして前記組み付け穴に挿入するようにした請求項4に記載するロボットチャックのワーク姿勢判別機構。
  6. 前記ロボット本体部分における前記エア流路は、複数の前記組み付け穴の全てに繋げられた一つのエア流路流路が形成されたものである請求項1乃至請求項5のいずれかに記載するロボットチャックのワーク姿勢判別機構。










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