JPWO2019012650A1 - 測定冶具および油圧ショベルの較正方法 - Google Patents

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Abstract

測定冶具(150)は、旋回体(3)のアンテナ支持部材(22a)に取り付けられ、外部計測装置(62)とともに旋回体(3)の旋回位置の計測に用いられる。測定冶具(150)は、プリズムミラー(101)と、取付部材(103)とを備えている。プリズムミラー(101)は、外部計測装置(62)からの投射光を反射する。取付部材(103)は、プリズムミラー(101)をアンテナ支持部材(22a)に取り付けられる。取付部材(103)は、被取付部を挟み込むことによってアンテナ支持部材(22a)に取り付けられるように構成されている。

Description

本発明は、測定冶具および油圧ショベルの較正方法に関するものである。
近年、作業機械を用いた土木作業などへの情報化施工の導入が進んでいる。情報化施工とは、土木工事などの施工作業を油圧ショベルなどの作業機械を用いて行う際に、情報化通信技術(ICT:Information and Communication Technology)およびRTK−GNSS(Real Time Kinematic-Global Navigation Satellite Systems)を駆使した施工である。具体的には情報化施工とは、作業機械における作業機の作業点の位置検出を行い、検出された作業点に基づいて作業機を自動制御することにより、当該施工作業を高効率に行い、高精度な施工結果を取得しようとするものである。
作業機械がたとえば油圧ショベルの場合、情報化施工における作業機の作業点はバケットの刃先の位置である。この刃先の位置は、GNSSアンテナとブームフートピンとの位置関係、ブーム、アーム、バケットのそれぞれの長さ、ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダのそれぞれのストローク長さなどのパラメータに基づき、設計上の位置座標として演算される。
上記演算に用いられるブーム、アーム、バケット、および各シリンダの長さとして、設計値の寸法が用いられる。しかし、それらの実際の寸法は、設計値に対して、製造上および組立上の寸法公差による誤差を含む。このため、設計値から演算された刃先の位置座標と実際の刃先の位置座標とは必ずしも一致せず、刃先の位置検出の精度低下をもたらす。刃先の位置検出の精度を向上させるためには、実際の位置計測で得られる位置座標に基づき、演算に用いられる設計値におけるパラメータを較正しなければならず、位置計測といった較正作業を行う必要がある。
たとえば国際公開第2015/040726号(特許文献1)には、トータルステーションからの投射光を反射するプリズムミラーをバケットの刃先に取り付けて、プリズムミラーからの反射光を計測することにより刃先の位置計測を行うことが記載されている。
国際公開第2015/040726号
ところで上記較正作業において旋回体の旋回位置を計測する場合がある。この場合、旋回体のたとえばカウンターウェイトの下面に磁石でプリズムミラーを取り付けることが考えられる。
しかしながら作業機械が小型の場合には、旋回角度によってはトータルステーションからプリズムミラーを観測できない場合がある。この場合、トータルステーションから投射光をプリズムミラーに投射することができない。このため較正の精度が著しく低下するか、もしくは較正作業における旋回位置の計測自体ができないという問題がある。
本開示の目的は、小型の作業機械においても、旋回角度位置によらずにプリズムミラーを観測できる測定冶具および油圧ショベルの較正方法を提供することである。
本開示における測定冶具は、旋回体の被取付部に取り付けられ、外部計測装置とともに旋回体の旋回位置の計測に用いられる測定冶具である。当該測定冶具は、プリズムミラーと、取付部材とを備えている。プリズムミラーは、外部計測装置からの投射光を反射する。取付部材は、プリズムミラーを被取付部に取り付けられる。取付部材は、被取付部を挟み込むことによって被取付部に取り付けられるように構成されている。
本開示における油圧ショベルの較正方法は、アンテナおよびそのアンテナを支持する支持部を有する旋回体と、その旋回体に取り付けられたブームとブームの先端に取り付けられたアームとアームの先端に取り付けられた作業具とを有する作業機と、旋回体の旋回位置を含む複数のパラメータに基づいて作業具に含まれる作業点の現在位置を演算するためのコントローラと、を備えた油圧ショベルにおいてパラメータを較正する方法である。上記油圧ショベルの較正方法は、以下の工程を備える。
まずプリズムミラーと、そのプリズムミラーに固定された取付部材とを有する測定冶具が、支持部に取り付けられる。支持部に取り付けられた取付部材のプリズムミラーに外部計測装置から投射光が投射され、プリズムミラーから反射した反射光が計測されることにより旋回体の旋回位置が測定される。測定された旋回位置に基づいてパラメータが較正される。
本開示によれば、小型の作業機械においても、旋回角度位置によらずにプリズムミラーを観測できる測定冶具および油圧ショベルの較正方法を実現することが可能となる。
本開示の一実施形態に係る油圧ショベルの構成を示す斜視図である。 本開示の一実施形態に係る測定冶具の構成を示す正面図である。 図2の測定冶具を油圧ショベルに取り付ける様子を示す斜視図である。 油圧ショベルの構成を模式的に示す側面図(A)、背面図(B)、平面図(C)である。 油圧ショベルが備える制御系の構成を示すブロック図である。 設計地形の構成の一例を示す図である。 本開示の一実施形態に係る油圧ショベルの案内画面の一例を示す図である。 パラメータのリストを示す図である。 ブームの側面図である。 アームの側面図である。 バケットおよびアームの側面図である。 バケットの側面図である。 シリンダの長さを示すパラメータの演算方法を示す図である。 オペレータが較正時に行う作業手順を示すフローチャートである。 外部計測装置の設置位置を示す図である。 作業機の5つの姿勢での刃先の位置を示す側面図である。 第1〜第5位置の各位置におけるシリンダのストローク長さを示す表である。 旋回角の異なる3つの刃先の位置を示す平面図である。 較正装置の較正に係わる処理機能を示す機能ブロック図である。 座標変換情報の演算方法を示す図である。 座標変換情報の演算方法を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示の一実施形態に係る油圧ショベルの構成および較正方法について説明する。
(油圧ショベルの構成)
まず本実施形態に係る油圧ショベルの構成について図1、図4および図5を用いて説明する。
図1は、較正装置による較正が実施される油圧ショベル100の斜視図である。油圧ショベル100は、車体(車両本体)1と、作業機2とを有する。車体1は、旋回体3と、運転室4と、走行体5とを有する。旋回体3は、走行体5に旋回可能に取り付けられている。旋回体3は、油圧ポンプ37(図5参照)、図示しないエンジンなどの装置を収容している。運転室4は旋回体3の前部に載置されている。運転室4内には、後述する表示入力装置38および操作装置25が配置される(図5参照)。走行体5は履帯5a、5bを有しており、履帯5a、5bが回転することにより油圧ショベル100が走行する。
作業機2は、車体1の前部に取り付けられている。作業機2は、ブーム6と、アーム7と、バケット8と、ブームシリンダ10と、アームシリンダ11と、バケットシリンダ12とを有する。
ブーム6の基端部は、ブームピン13を介して車体1の前部に揺動可能に取り付けられている。ブームピン13は、ブーム6の旋回体3に対する揺動中心に相当する。アーム7の基端部は、アームピン14を介してブーム6の先端部に揺動可能に取り付けられている。アームピン14は、アーム7のブーム6に対する揺動中心に相当する。アーム7の先端部には、バケットピン15を介してバケット8が揺動可能に取り付けられている。バケットピン15は、バケット8のアーム7に対する揺動中心に相当する。
ブームシリンダ10、アームシリンダ11およびバケットシリンダ12の各々は、油圧によって駆動される油圧シリンダである。ブームシリンダ10の基端部は、ブームシリンダフートピン10aを介して旋回体3に揺動可能に取り付けられている。ブームシリンダ10の先端部は、ブームシリンダトップピン10bを介してブーム6に揺動可能に取り付けられている。ブームシリンダ10は、油圧によって伸縮することによって、ブーム6を駆動する。
アームシリンダ11の基端部は、アームシリンダフートピン11aを介してブーム6に揺動可能に取り付けられている。アームシリンダ11の先端部は、アームシリンダトップピン11bを介してアーム7に揺動可能に取り付けられている。アームシリンダ11は、油圧によって伸縮することによって、アーム7を駆動する。
バケットシリンダ12の基端部は、バケットシリンダフートピン12aを介してアーム7に揺動可能に取り付けられている。バケットシリンダ12の先端部は、バケットシリンダトップピン12bを介して第1リンク部材47の一端および第2リンク部材48の一端に揺動可能に取り付けられている。
第1リンク部材47の他端は、第1リンクピン47aを介してアーム7の先端部に揺動可能に取り付けられている。第2リンク部材48の他端は、第2リンクピン48aを介してバケット8に揺動可能に取り付けられている。バケットシリンダ12は、油圧によって伸縮することによって、バケット8を駆動する。
車体1には、RTK−GNSS用の2つのアンテナ21、22が取り付けられている。アンテナ21はたとえば運転室4に取り付けられている。アンテナ22は、アンテナ支持部材22aを介在して旋回体3に取り付けられている。
アンテナ支持部材22aは、棒状に延びる棒状部分22aaと、その棒状部分22aaから外周側に張り出した台座部分22abとを有している。アンテナ支持部材22aは旋回体3の上面から上方に延びており、アンテナ支持部材22aの上端にアンテナ22が取り付けられている。
アンテナ21、22は、車幅方向に沿って一定距離だけ互いに離間して配置されている。アンテナ21(以下、「基準アンテナ21」と呼ぶ)は、車体1の現在位置を検出するためのアンテナである。アンテナ22(以下、「方向アンテナ22」と呼ぶ)は、車体1(具体的には旋回体3)の向きを検出するためのアンテナである。なお、アンテナ21、22は、GPS用のアンテナであってもよい。
旋回体3は、外装パネルとして、土砂カバー3a(カバー)と、板金パネル3bと、エンジンフード3cとを有している。土砂カバー3aおよびエンジンフード3cの各々は、たとえば樹脂よりなっており、開閉可能に設けられている。板金パネル3bは、たとえば金属よりなっており、旋回体3に対して移動不能に固定されている。アンテナ支持部材22aは、たとえば土砂カバー3aおよびエンジンフード3cを避けて、板金パネル3bの部分に支持されている。
図4(A)、(B)、(C)のそれぞれは、油圧ショベル100の構成を模式的に示す側面図、背面図、平面図である。図4(A)に示されるように、ブーム6の長さ(ブームピン13とアームピン14との間の長さ)はL1である。アーム7の長さ(アームピン14とバケットピン15との間の長さ)はL2である。バケット8の長さ(バケットピン15とバケット8の刃先Pとの間の長さ)はL3である。バケット8の刃先Pとは、バケット8の刃先の幅方向における中点Pを意味する。
次に、本実施形態の測定冶具の構成について図2および図3を用いて説明する。
図2は本開示の一実施形態に係る測定冶具の構成を示す正面図であり、図3は図2の測定冶具を油圧ショベルに取り付ける様子を示す斜視図である。図2および図3に示されるように、本実施形態の測定冶具150は、プリズムミラー101と、磁石部材102と、取付部材103とを主に有している。
プリズムミラー101は、外部計測装置62(たとえばトータルステーション:図5)からの投射光を外部計測装置62へ向けて反射するためのものである。プリズムミラー101は、プリズム本体101aと、外装部材101bとを有している。プリズム本体101aは、三角錐状に3つのプリズムを組み合わせることにより反射面を構成している。外装部材101bは、プリズム本体101aを覆っている。
プリズム本体101aの三角錐状の頂点は、外部計測装置62を通して観測されるミラー中心になっている。外装部材101bの円形の正面は、透明なガラス面101baとされている。外部計測装置62から投射された投射光は、ガラス面101baを通過して内部のプリズム本体101aに入射し、プリズム本体101aの反射面で反射した後、反射光としてガラス面101baを通して外部計測装置62へ出射する。
取付部材103は、プリズムミラー101を図1に示す油圧ショベル100の被取付部(たとえばアンテナ支持部材22a)に取り付けるための部材である。取付部材103は、磁石部材102を介在してプリズムミラー101に固定されている。
プリズムミラー101は、第1回動部106と、第2回動部105と、固定部104とを介在して磁石部材102に取り付けられている。固定部104は、磁石部材102に固定されている。第2回動部105は、上下方向に延びる回転軸111を中心に回動可能に固定部104に支持されている。第1回動部106は、左右方向に延びる回転軸112を中心に回動可能に第2回動部105に支持されている。プリズムミラー101は、第1回動部106に固定されている。回転軸111が延びる方向と回転軸112が延びる方向とは互いに直交していてもよい。
取付部材103は、第1部材103aと、第2部材103bとを有している。第1部材103aは、磁石部材102を介在してプリズムミラー101に固定されている。第1部材103aは、固定部107を介在して磁石部材102に固定されている。第2部材103bは、第1部材103aと別体で構成されている。第2部材103bは、第1部材103aとの間で被取付部を挟み込んだ状態で第1部材103aに固定可能に構成されている。
第1部材103aおよび第2部材103bの各々は、たとえば半円筒形状を有している。このため第1部材103aおよび第2部材103bを互いに固定することにより円筒形状の空間を構成することができる。この円筒形状の空間に油圧ショベル100の被取付部を配置することにより、油圧ショベル100の被取付部を第1部材103aと第2部材103bとの間で挟み込むことが可能となる。
なお第1部材103aおよび第2部材103bの各々は半円筒形状でなくても、油圧ショベル100の被取付部を第1部材103aと第2部材103bとの間で挟み込める形状であればよい。
第1部材103aと第2部材103bとは、たとえば締結部材103c、103dにより互いに固定可能である。締結部材103c、103dは、ボルト103cと、ナット103dとにより構成されていてもよい。ボルト103cは、第1部材103aの貫通孔103aaと第2部材103bの貫通孔103baとの双方を貫通して、ナット103dにねじ込まれる。これにより第1部材103aと第2部材103bとは、ボルト103cおよびナット103dにより互いに固定可能である。
取付部材103は、たとえば図3に示される油圧ショベル100のアンテナ支持部材22aに取り付けられている。この状態においては、取付部材103の第1部材103aと第2部材103bとはアンテナ支持部材22aを挟み込んでいる。
取付部材103がアンテナ支持部材22a(被取付部)に取り付けられた状態で、取付部材103は、アンテナ支持部材22aと当接する部分に弾性部材103ea、103eb、103fa、103fbを有している。弾性部材103ea、103eb、103fa、103fbは、たとえばゴムよりなっている。
取付部材103が半円筒形状の第1部材103aと第2部材103bとを有する場合、半円筒形状の第1部材103aの円筒内周面に弾性部材103eaが設けられており、半円筒形状の第2部材103bの円筒内周面に弾性部材103ebが設けられている。取付部材103が油圧ショベル100のアンテナ支持部材22aに取り付けられた状態で、弾性部材103ea、103ebの各々は、アンテナ支持部材22aの棒状部分22aaの外周面に当接している。
また第1部材103aの下端には半円環形状のフランジ部103abが設けられており、第2部材103bの下端には半円環形状のフランジ部103bbが設けられている。フランジ部103abの下面には弾性部材103faが設けられており、フランジ部103bbの下面には弾性部材103fbが設けられている。取付部材103が油圧ショベル100のアンテナ支持部材22aに取り付けられた状態で、弾性部材103fa、103fbの各々は、アンテナ支持部材22aの台座部分22abの上面に当接している。
磁石部材102は、プリズムミラー101に固定されている。磁石部材102は、プリズムミラー101と取付部材103との間に配置されている。磁石部材102には、取付部材103の第1部材103aが固定されている。
(油圧ショベルの制御系)
次に、本実施形態に係る油圧ショベルの制御系について図4〜図6を用いて説明する。
図5は、油圧ショベル100が備える制御系の構成を示すブロック図である。図5に示されるように、油圧ショベル100は、ブーム角度検出部16と、アーム角度検出部17と、バケット角度検出部18とを有している。ブーム角度検出部16、アーム角度検出部17およびバケット角度検出部18は、それぞれ図4(A)に示されるブーム6、アーム7、バケット8に設けられている。角度検出部16〜18の各々は、たとえばポテンショメータであってもよく、またストロークセンサであってもよい。
図4(A)に示されるように、ブーム角度検出部16は、車体1に対するブーム6の揺動角αを間接的に検出する。アーム角度検出部17は、ブーム6に対するアーム7の揺動角βを間接的に検出する。バケット角度検出部18は、アーム7に対するバケット8の揺動角γを間接的に検出する。揺動角α、β、γの演算方法については後に詳細に説明する。
図4(A)に示されるように、車体1は、位置検出部19を有している。位置検出部19は、油圧ショベル100の車体1の現在位置を検出する。位置検出部19は、2つのアンテナ21、22と、3次元位置センサ23とを有する。
アンテナ21、22の各々で受信されたGNSS電波に応じた信号は3次元位置センサ23に入力される。3次元位置センサ23は、アンテナ21、22のグローバル座標系における現在位置を検出する。
なお、グローバル座標系は、GNSSによって計測される座標系であり、地球に固定された原点を基準とした座標系である。これに対して、後述する車体座標系は、車体1(具体的には旋回体3)に固定された原点を基準とする座標系である。
位置検出部19は、基準アンテナ21と方向アンテナ22との位置によって、後述する車体座標系のx軸のグローバル座標系での方向角を検出する。
図5に示されるように、車体1は、ロール角センサ24と、ピッチ角センサ29とを有する。ロール角センサ24は、図4(B)に示されるように、重力方向(鉛直線)に対する車体1の幅方向の傾斜角θ1(以下、「ロール角θ1」と呼ぶ)を検出する。ピッチ角センサ29は、図4(A)に示されるように、重力方向に対する車体1の前後方向の傾斜角θ2(以下、「ピッチ角θ2」と呼ぶ)を検出する。
なお、本実施形態において、幅方向とは、バケット8の幅方向を意味しており、車幅方向と一致している。ただし、作業機2が後述するチルトバケットを備える場合には、バケット8の幅方向と車幅方向とが一致しないことがあり得る。
図5に示されるように、油圧ショベル100は、操作装置25と、作業機コントローラ26と、作業機制御装置27と、油圧ポンプ37とを有する。操作装置25は、作業機操作部材31と、作業機操作検出部32と、走行操作部材33と、走行操作検出部34と、旋回操作部材51と、旋回操作検出部52とを有する。
作業機操作部材31は、オペレータが作業機2を操作するための部材であり、たとえば操作レバーである。作業機操作検出部32は、作業機操作部材31の操作内容を検出して、検出信号として作業機コントローラ26へ送る。
走行操作部材33は、オペレータが油圧ショベル100の走行を操作するための部材であり、たとえば操作レバーである。走行操作検出部34は、走行操作部材33の操作内容を検出して、検出信号として作業機コントローラ26へ送る。
旋回操作部材51は、オペレータが旋回体3の旋回を操作するための部材であり、たとえば操作レバーである。旋回操作検出部52は、旋回操作部材51の操作内容を検出して、検出信号として作業機コントローラ26へ送る。
作業機コントローラ26は、記憶部35と、演算部36とを有している。記憶部35は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを有している。演算部36はCPU(Central Processing Unit)などを有している。作業機コントローラ26は、主として作業機2の動作および旋回体3の旋回の制御を行う。作業機コントローラ26は、作業機操作部材31の操作に応じて作業機2を動作させるための制御信号を生成して、作業機制御装置27に出力する。
作業機制御装置27は、比例制御弁などの油圧制御機器を有している。作業機制御装置27は、作業機コントローラ26からの制御信号に基づいて、油圧ポンプ37から油圧シリンダ10〜12に供給される作動油の流量を制御する。油圧シリンダ10〜12は、作業機制御装置27から供給された作動油に応じて駆動される。これにより、作業機2が動作する。
作業機コントローラ26は、旋回操作部材51の操作に応じて旋回体3を旋回させるための制御信号を生成して、旋回モータ49に出力する。これにより、旋回モータ49が駆動され、旋回体3が旋回する。
油圧ショベル100は、表示システム28を有する。表示システム28は、作業エリア内の地面を掘削して後述する設計面のような形状に形成するための情報をオペレータに提供するためのシステムである。表示システム28は、表示入力装置38と、表示コントローラ39とを有する。
表示入力装置38は、タッチパネル式の入力部41と、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示部42とを有する。表示入力装置38は、掘削を行うための情報を提供するための案内画面を表示する。また、案内画面には、各種のキーが表示される。オペレータは、案内画面上の各種のキーに触れることにより、表示システム28の各種の機能を実行させることができる。案内画面については後に詳細に説明する。
表示コントローラ39は、表示システム28の各種の機能を実行する。表示コントローラ39と作業機コントローラ26とは、無線あるいは有線の通信手段により互いに通信可能となっている。表示コントローラ39は、RAM、ROMなどの記憶部43と、CPUなどの演算部44とを有している。演算部44は、記憶部43に記憶されている各種のデータと、位置検出部19の検出結果とに基づいて、案内画面を表示するための各種の演算を実行する。
表示コントローラ39の記憶部43には、設計地形データが予め作成されて記憶されている。設計地形データは、3次元の設計地形の形状および位置に関する情報である。設計地形は、作業対象となる地面の目標形状を示す。表示コントローラ39は、設計地形データや上述した各種のセンサからの検出結果などのデータに基づいて、案内画面を表示入力装置38に表示させる。具体的には、図6に示されるように、設計地形は、三角形ポリゴンによってそれぞれ表現される複数の設計面45によって構成されている。なお、図6では複数の設計面のうちの一部のみに符号45が付されており、他の設計面の符号は省略されている。オペレータは、これらの設計面45のうちの1つ、または、複数の設計面45を目標面70として選択する。表示コントローラ39は、目標面70の位置をオペレータに知らせるための案内画面を表示入力装置38に表示させる。
表示コントローラ39の演算部44は、位置検出部19の検出結果と、記憶部43に記憶されている複数のパラメータとに基づいて、バケット8の刃先Pの現在位置を演算する。この演算部44は、第1現在位置演算部44aと、第2現在位置演算部44bとを有する。第1現在位置演算部44aは、後述する作業機パラメータに基づいて、バケット8の刃先Pの車体座標系における現在位置を演算する。第2現在位置演算部44bは、後述するアンテナパラメータと、位置検出部19が検出したアンテナ21、22のグローバル座標系における現在位置と、第1現在位置演算部44aが演算したバケット8の刃先Pの車体座標系における現在位置とから、バケット8の刃先Pのグローバル座標系における現在位置を演算する。
較正装置60は、上述した揺動角α、β、γの演算と、バケット8の刃先P位置の演算とをするために必要なパラメータを較正する装置である。較正装置60は、油圧ショベル100および外部計測装置62と共に、上述したパラメータを較正するための較正システムを構成する。
外部計測装置62は、バケット8の刃先Pの位置を計測する装置であり、たとえば、トータルステーションである。較正装置60は、有線または無線によって外部計測装置62とデータ通信を行うことができる。また、較正装置60は、有線または無線によって表示コントローラ39とデータ通信を行うことができる。較正装置60は、外部計測装置62によって計測された情報に基づいて図8に示されるパラメータの較正を行う。パラメータの較正は、たとえば、油圧ショベル100の出荷時やメンテナンス後の初期設定において実行される。
較正装置60は、入力部63と、表示部64と、演算部65(コントローラ)とを有する。入力部63は、後述する第1作業点位置情報、第2作業点位置情報、アンテナ位置情報、バケット情報が入力される部分である。入力部63は、オペレータがそれらの情報を手入力するための構成を備えており、たとえば複数のキーを有する。入力部63は、数値の入力が可能であればタッチパネル式のものであってもよい。表示部64は、たとえばLCDであり、較正を行うための操作画面が表示される部分である。演算部65は、入力部63を介して入力された情報に基づいて、パラメータを較正する処理を実行する。
(油圧ショベルにおける案内画面)
次に、本実施形態に係る油圧ショベルの案内画面について図7を用いて説明する。
図7は、本開示の一実施形態に係る油圧ショベルの案内画面を示す図である。図7に示されるように、案内画面53は、目標面70とバケット8の刃先Pとの位置関係を示す。案内画面53は、作業対象である地面が目標面70と同じ形状になるように油圧ショベル100の作業機2を誘導するための画面である。
案内画面53は、平面図73aと、側面図73bとを含む。平面図73aは、作業エリアの設計地形と油圧ショベル100の現在位置とを示す。側面図73bは、目標面70と油圧ショベル100との位置関係を示す。
案内画面53の平面図73aは、複数の三角形ポリゴンによって平面視による設計地形を表現している。より具体的には、平面図73aは、油圧ショベル100の旋回平面を投影面として設計地形を表現している。したがって、平面図73aは、油圧ショベル100の真上から見た図であり、油圧ショベル100が傾いたときには設計面45が傾くことになる。また、複数の設計面45から選択された目標面70は、他の設計面45と異なる色で表示される。なお、図7では、油圧ショベル100の現在位置が平面視による油圧ショベルのアイコン61で示されているが、他のシンボルによって示されてもよい。
また平面図73aは、油圧ショベル100を目標面70に対して正対させるための情報を含んでいる。油圧ショベル100を目標面70に対して正対させるための情報は、正対コンパス73として表示される。正対コンパス73は、目標面70に対する正対方向と油圧ショベル100を旋回させるべき方向とを示すアイコンである。オペレータは、正対コンパス73により、目標面70への正対度を確認することができる。
案内画面53の側面図73bは、目標面70とバケット8の刃先Pとの位置関係を示す画像と、目標面70とバケット8の刃先Pとの間の距離を示す距離情報88とを含む。具体的には、側面図73bは、設計面線81と、目標面線82と、側面視による油圧ショベル100のアイコン75とを含む。設計面線81は、目標面70以外の設計面45の断面を示す。目標面線82は目標面70の断面を示す。設計面線81と目標面線82とは、図6に示されるように、バケット8の刃先Pの幅方向における中点P(以下、単に「バケット8の刃先P」と呼ぶ)の現在位置を通る平面77と設計面45との交線80を演算することにより求められる。バケット8の刃先Pの現在位置を演算する方法については後に詳細に説明する。
以上のように、案内画面53では、設計面線81と、目標面線82と、バケット8を含む油圧ショベル100との相対位置関係が画像によって表示される。オペレータは、目標面線82に沿ってバケット8の刃先Pを移動させることによって、現在の地形が設計地形になるように、容易に掘削することができる。
(刃先Pの現在位置の演算方法)
次に、上述したバケット8の刃先Pの現在位置の演算方法について図4、図5および図8を用いて説明する。
図8は、記憶部43に記憶されているパラメータのリストを示す。図8に示されるように、パラメータは、作業機パラメータと、アンテナパラメータとを含む。作業機パラメータは、ブーム6、アーム7およびバケット8の各々の寸法と、揺動角とを示す複数のパラメータを含む。アンテナパラメータは、アンテナ21、22の各々とブーム6との位置関係を示す複数のパラメータを含む。
バケット8の刃先Pの現在位置の演算において、まず図4に示されるように、ブームピン13の軸と後述する作業機2の動作平面との交点を原点とする車体座標系x−y−zを設定する。なお、以下の説明においてブームピン13の位置は、ブームピン13の車幅方向における中点の位置を意味するものとする。また角度検出部16〜18(図5)の検出結果から、上述したブーム6、アーム7、バケット8の現在の揺動角α、β、γ(図4(A))が演算される。揺動角α、β、γの演算方法については後述する。車体座標系でのバケット8の刃先Pの座標(x、y、z)は、ブーム6、アーム7、バケット8の揺動角α、β、γと、ブーム6、アーム7、バケット8の長さL1、L2、L3とを用いて、以下の数1式により演算される。
Figure 2019012650
また、数1式から求められた車体座標系でのバケット8の刃先Pの座標(x、y、z)は、以下の数2式により、グローバル座標系での座標(X、Y、Z)に変換される。
Figure 2019012650
ただし、ω、φ、κは以下の数3式のように表される。
Figure 2019012650
ここで、上述したとおり、θ1はロール角である。θ2はピッチ角である。また、θ3は、Yaw角であり、上述した車体座標系のx軸のグローバル座標系での方向角である。したがって、Yaw角θ3は、位置検出部19によって検出された基準アンテナ21と方向アンテナ22との位置に基づいて演算される。(A、B、C)は、車体座標系における原点のグローバル座標系での座標である。
上述したアンテナパラメータは、アンテナ21、22と車体座標系における原点との位置関係(アンテナ21、22とブームピン13の車幅方向における中点との位置関係)を示す。具体的には、図4(B)および図4(C)に示されるように、アンテナパラメータは、ブームピン13と基準アンテナ21との間の車体座標系のx軸方向の距離Lbbxと、ブームピン13と基準アンテナ21との間の車体座標系のy軸方向の距離Lbbyと、ブームピン13と基準アンテナ21との間の車体座標系のz軸方向の距離Lbbzとを含む。
またアンテナパラメータは、ブームピン13と方向アンテナ22との間の車体座標系のx軸方向の距離Lbdxと、ブームピン13と方向アンテナ22との間の車体座標系のy軸方向の距離Lbdyと、ブームピン13と方向アンテナ22との間の車体座標系のz軸方向の距離Lbdzとを含む。
(A、B、C)は、アンテナ21、22が検出したグローバル座標系におけるアンテナ21、22の座標と、アンテナパラメータとに基づいて演算される。
以上のようにしてバケット8の刃先Pのグローバル座標系における現在位置(座標(X、Y、Z))が演算により求められる。
図6に示されるように、表示コントローラ39は、上記のように演算したバケット8の刃先Pの現在位置と、記憶部43に記憶された設計地形データとに基づいて、3次元設計地形とバケット8の刃先Pを通る平面77との交線80を演算する。そして、表示コントローラ39は、この交線80のうち目標面70を通る部分を上述した目標面線82(図7)として演算する。また表示コントローラ39は、この交線80のうち目標面線82以外の部分を設計面線81(図7)として演算する。
(揺動角α、β、γの演算方法)
次に、角度検出部16〜18の各々の検出結果から、ブーム6、アーム7、バケット8の現在の揺動角α、β、γを演算する方法について図9〜図13を用いて説明する。
図9は、ブーム6の側面図である。ブーム6の揺動角αは、図9に示されている作業機パラメータを用いて、以下の数4式によって表される。
Figure 2019012650
図9に示されるように、Lboom2_xは、ブームシリンダフートピン10aとブームピン13との間の車体1の水平方向(車体座標系のx軸方向に相当する)の距離である。Lboom2_zは、ブームシリンダフートピン10aとブームピン13との間の車体1の鉛直方向(車体座標系のz軸方向に相当する)の距離である。Lboom1は、ブームシリンダトップピン10bとブームピン13との間の距離である。Lboom2は、ブームシリンダフートピン10aとブームピン13との間の距離である。boom_cylは、ブームシリンダフートピン10aとブームシリンダトップピン10bとの間の距離である。
側面視においてブームピン13とアームピン14とを結ぶ方向をxboom軸とし、xboom軸に垂直な方向をzboom軸とする。Lboom1_xは、ブームシリンダトップピン10bとブームピン13との間のxboom軸方向の距離である。Lboom1_zは、ブームシリンダトップピン10bとブームピン13との間のzboom軸方向の距離である。
図10は、アーム7の側面図である。アーム7の揺動角βは、図9および図10に示されている作業機パラメータを用いて、以下の数5式によって表される。
Figure 2019012650
図9に示されるように、Lboom3_xは、アームシリンダフートピン11aとアームピン14との間のxboom軸方向の距離である。Lboom3_zは、アームシリンダフートピン11aとアームピン14との間のzboom軸方向の距離である。Lboom3は、アームシリンダフートピン11aとアームピン14との間の距離である。arm_cylは、アームシリンダフートピン11aとアームシリンダトップピン11bとの間の距離である。
図10に示されるように、側面視においてアームシリンダトップピン11bとバケットピン15とを結ぶ方向をxarm2軸とし、xarm2軸に垂直な方向をzarm2軸とする。また、側面視においてアームピン14とバケットピン15とを結ぶ方向をxarm1軸とする。
Larm2は、アームシリンダトップピン11bとアームピン14との間の距離である。Larm2_xは、アームシリンダトップピン11bとアームピン14との間のxarm2軸方向の距離である。Larm2_zは、アームシリンダトップピン11bとアームピン14との間のzarm2軸方向の距離である。
Larm1_xは、アームピン14とバケットピン15との間のxarm2軸方向の距離である。Larm1_zは、アームピン14とバケットピン15との間のzarm2軸方向の距離である。アーム7の揺動角βは、xboom軸とxarm1軸との間のなす角である。
図11は、バケット8およびアーム7の側面図である。図12は、バケット8の側面図である。バケット8の揺動角γは、図10〜図12に示されている作業機パラメータを用いて、以下の数6式によって表される。
Figure 2019012650
図10に示されるように、Larm3_z2は、第1リンクピン47aとバケットピン15との間のzarm2軸方向の距離である。Larm3_x2は、第1リンクピン47aとバケットピン15との間のxarm2軸方向の距離である。
図11に示されるように、Ltmpは、バケットシリンダトップピン12bとバケットピン15との間の距離である。Larm4は、第1リンクピン47aとバケットピン15との間の距離である。Lbucket1は、バケットシリンダトップピン12bと第1リンクピン47aとの間の距離である。Lbucket2は、バケットシリンダトップピン12bと第2リンクピン48aとの間の距離である。Lbucket3は、バケットピン15と第2リンクピン48aとの間の距離である。バケット8の揺動角γは、xbucket軸とxarm1軸との間のなす角である。
図12に示されるように、側面視においてバケットピン15とバケット8の刃先Pとを結ぶ方向をxbucket軸とし、xbucket軸に垂直な方向をzbucket軸とする。Lbucket4_xは、バケットピン15と第2リンクピン48aとの間のxbucket軸方向の距離である。Lbucket4_zは、バケットピン15と第2リンクピン48aとの間のzbucket軸方向の距離である。
なお、上述したLtmpは以下の数7式によって表される。
Figure 2019012650
図10に示されるように、Larm3は、バケットシリンダフートピン12aと第1リンクピン47aとの間の距離である。Larm3_x1は、バケットシリンダフートピン12aとバケットピン15との間のxarm2軸方向の距離である。Larm3_z1は、バケットシリンダフートピン12aとバケットピン15との間のzarm2軸方向の距離である。
また、上述したboom_cylは、図13に示されるように、ブーム角度検出部16が検出したブームシリンダ10のストローク長bssにブームシリンダオフセットboftを加えた値である。同様に、arm_cylは、アーム角度検出部17が検出したアームシリンダ11のストローク長assにアームシリンダオフセットaoftを加えた値である。同様に、bucket_cylは、バケット角度検出部18が検出したバケットシリンダ12のストローク長bkssにバケットシリンダ12の最小距離を含んだバケットシリンダオフセットbkoftを加えた値である。
以上のようにして角度検出部16〜18の各々の検出結果から、ブーム6、アーム7、バケット8の現在の揺動角α、β、γが演算により求められる。
(オペレータによる較正作業)
次に、本実施形態に係る油圧ショベルにおけるオペレータによる較正作業について図2、図4、図14〜図18を用いて説明する。
図14は、オペレータが較正時に行う作業手順を示すフローチャートである。図14に示されるように、まずステップS1において、オペレータは、外部計測装置62を設置する。このとき、オペレータは、図15に示されるように、ブームピン13の真後ろに所定の距離Dxと真横に所定の距離Dyとを隔てて外部計測装置62を設置する。また、ステップS2において、オペレータは、外部計測装置62を用いてブームピン13の端面(側面)における中心位置を測定する。
ステップS3において、オペレータは、外部計測装置62を用いて作業機2の5つの姿勢での刃先Pの位置を測定する。ここでは、オペレータは、作業機操作部材31を操作して、図16に示される第1位置P1から第5位置P5までの5つの位置にバケット8の刃先Pの位置を移動させる。
このとき、旋回体3は旋回させずに走行体5に対して固定された状態を維持する。そして、オペレータは、第1位置P1から第5位置P5の各位置での刃先Pの座標を、外部計測装置62を用いて測定する。第1位置P1および第2位置P2は、地面上において車体前後方向に異なる位置である。第3位置P3および第4位置P4は、空中において車体前後方向に異なる位置である。第3位置P3および第4位置P4は、第1位置P1および第2位置P2に対して、上下方向に異なる位置である。第5位置P5は、第1位置P1と第2位置P2と第3位置P3と第4位置P4との間の位置である。
図17は、第1位置P1〜第5位置P5の各位置における各シリンダ10〜12のストローク長さを、最大を100%、最小を0%として示している。図17に示されるように、第1位置P1では、アームシリンダ11のストローク長さが最小となっている。すなわち、第1位置P1は、アーム7の揺動角が最小となる作業機の姿勢での刃先Pの位置である。
第2位置P2では、アームシリンダ11のストローク長さが最大となっている。すなわち、第2位置P2は、アーム7の揺動角が最大となる作業機の姿勢での刃先Pの位置である。
第3位置P3では、アームシリンダ11のストローク長が最小であり、バケットシリンダ12のストローク長が最大となっている。すなわち、第3位置P3は、アーム7の揺動角が最小となりかつバケット8の揺動角が最大となる作業機2の姿勢での刃先Pの位置である。
第4位置P4では、ブームシリンダ10のストローク長が最大となっている。すなわち、第4位置P4は、ブーム6の揺動角が最大となる作業機2の姿勢での刃先Pの位置である。
第5位置P5では、アームシリンダ11、ブームシリンダ10、バケットシリンダ12のいずれのシリンダ長も、最小ではなく、また最大でもない、中間的な値になっている。すなわち、第5位置P5は、アーム7の揺動角、ブーム6の揺動角、バケット8の揺動角のいずれも最大ではなく、また最小でもない中間的な値になっている。
ステップS4において、オペレータは、第1作業点位置情報を較正装置60の入力部63に入力する。第1作業点位置情報は、外部計測装置62で計測されたバケット8の刃先Pの第1位置P1〜第5位置P5での座標を示す。したがって、オペレータは、ステップS4において外部計測装置62を用いて計測したバケット8の刃先Pの第1位置P1〜第5位置P5での座標を、較正装置60の入力部63に入力する。
ステップS5において、オペレータは、外部計測装置62を用いてアンテナ21、22の位置を測定する。ここでは、図15に示されるように、オペレータは、基準アンテナ21上の第1計測点P11と第2計測点P12との位置を外部計測装置62を用いて計測する。第1計測点P11および第2計測点P12は、基準アンテナ21の上面の中心を基準にして対称に配置されている。基準アンテナ21の上面の形状が長方形または正方形である場合には、第1計測点P11および第2計測点P12は、基準アンテナ21の上面上の対角の2点である。
また、図15に示されるように、オペレータは、方向アンテナ22上の第3計測点P13と第4計測点P14との位置を外部計測装置62を用いて計測する。第3計測点P13および第4計測点P14は、方向アンテナ22の上面の中心を基準にして対称に配置されている。第1計測点P11および第2計測点P12と同様に、第3計測点P13および第4計測点P14は、方向アンテナ22の上面上の対角の2点である。
なお、第1計測点P11〜第4計測点P14には計測を容易にするために目印が付されていることが好ましい。たとえば、アンテナ21、22の部品として含まれるボルトなどが目印として用いられてもよい。
ステップS6において、オペレータは、アンテナ位置情報を較正装置60の入力部63に入力する。アンテナ位置情報は、ステップS5において、オペレータが外部計測装置62を用いて計測した第1計測点P11〜第4計測点P14の位置を示す座標を含む。
ステップS7において、オペレータは、旋回角の異なる3つの刃先Pの位置を測定する。ここでは図18に示されるように、オペレータは、旋回操作部材51を操作して、旋回体3を旋回させる。このとき、作業機2の姿勢は固定された状態に維持する。そして、オペレータは、外部計測装置62を用いて、旋回角の異なる3つの刃先Pの位置(以下、「第1旋回位置P21」、「第2旋回位置P22」、「第3旋回位置P23」と呼ぶ)を測定する。
この際、図3に示されるようにアンテナ支持部材22aに測定冶具150が取り付けられる。測定冶具150がアンテナ支持部材22aに取り付けられた状態で、刃先Pの位置が第1旋回位置P21となるように旋回体3が旋回される。刃先Pの位置が第1旋回位置P21となった状態で、外部計測装置62から投射した投射光がプリズムミラー101によって反射されて外部計測装置62に戻るように測定冶具150の各部の位置が調整される。具体的にはアンテナ支持部材22aに対する測定冶具150の回転角度位置、プリズムミラー101の位置などが調整される。この後、外部計測装置62から投射光が測定冶具150のプリズムミラー101に投射され、プリズムミラー101からの反射光を計測することにより、第1旋回位置P21における刃先Pの位置が測定される。
次に刃先Pの位置が第2旋回位置P22となるように旋回体3が旋回される。刃先Pの位置が第2旋回位置P22となった状態で、外部計測装置62から投射した投射光がプリズムミラー101によって反射されて外部計測装置62に戻るように、上記と同様に測定冶具150の各部の位置が調整される。この後、刃先Pの位置が第2旋回位置P22となった状態で、外部計測装置62から投射光が測定冶具150のプリズムミラー101に投射され、プリズムミラー101からの反射光を計測することにより、第2旋回位置P22における刃先Pの位置が測定される。
さらに刃先Pの位置が第3旋回位置P23となるように旋回体3が旋回される。刃先Pの位置が第3旋回位置P23となった状態で、外部計測装置62から投射した投射光がプリズムミラー101によって反射されて外部計測装置62に戻るように、上記と同様に測定冶具150の各部の位置が調整される。この後、刃先Pの位置が第3旋回位置P23となった状態で、外部計測装置62から投射光が測定冶具150のプリズムミラー101に投射され、プリズムミラー101からの反射光を計測することにより、第3旋回位置P23における刃先Pの位置が測定される。
ステップS8において、オペレータは、第2作業点位置情報を較正装置60の入力部63に入力する。第2作業点位置情報は、ステップS7において、オペレータが外部計測装置62を用いて計測した第1旋回位置P21と第2旋回位置P22と第3旋回位置P23とを示す座標を含む。
ステップS9において、オペレータは、バケット情報を較正装置60の入力部63に入力する。バケット情報は、バケット8の寸法に関する情報である。バケット情報は、上述したバケットピン15と第2リンクピン48aとの間のxbucket軸方向の距離(Lbucket4_x)と、バケットピン15と第2リンクピン48aとの間のzbucket軸方向の距離(Lbucket4_z)とを含む。オペレータは、設計値または外部計測装置62などの計測手段によって計測した値を、バケット情報として入力する。
ステップS10において、オペレータは、較正装置60に較正の実行を指示する。
(較正装置60で実行される較正方法)
次に、較正装置60で実行される処理について図5、図8および図19〜図21を用いて説明する。
図19は、演算部65の較正に係わる処理機能を示す機能ブロック図である。図19に示されるように、演算部65は、車体座標系演算部65aと、座標変換部65bと、第1較正演算部65cと、第2較正演算部65dとを有している。
車体座標系演算部65aは、入力部63によって入力された第1作業点位置情報と第2作業点位置情報とに基づいて、座標変換情報を演算する。座標変換情報は、外部計測装置62を基準とした座標系を車体座標系に変換するための情報である。上述した第1作業点位置情報とアンテナ位置情報は、外部計測装置62によって計測されたものであるため、外部計測装置62を基準とした座標系(xp、yp、zp)によって表わされている。座標変換情報は、第1作業点位置情報とアンテナ位置情報とを、外部計測装置62を基準とした座標系から車体座標系(x、y、z)に変換するための情報である。以下、座標変換情報の演算方法について説明する。
まず、図19および図20に示されるように、車体座標系演算部65aは、第1作業点位置情報に基づいて作業機2の動作平面Aに垂直な第1単位法線ベクトルAHを演算する。車体座標系演算部65aは、第1作業点位置情報に含まれる5つの位置より最小二乗法を用いて作業機2の動作平面を算出し、それに基づいて第1単位法線ベクトルAHを演算する。なお、第1単位法線ベクトルAHは、第1作業点位置情報に含まれる5つの位置のうち他の2つの位置より外れていない3つの位置の座標から求められる2つのベクトルa1、a2に基づいて演算されても良い。
次に、車体座標系演算部65aは、第2作業点位置情報に基づいて旋回体3の旋回平面BAに垂直な第2単位法線ベクトルBHAを演算する。具体的には、車体座標系演算部65aは、第2作業点位置情報に含まれる第1旋回位置P21、第2旋回位置P22、第3旋回位置P23(図18)の座標から求められる2つのベクトルb1、b2に基づいて、旋回平面BAに垂直な第2単位法線ベクトルBHAを演算する。
次に、図21に示されるように、車体座標系演算部65aは、上述した作業機2の動作平面Aと、旋回平面BAとの交線ベクトルDABを演算する。車体座標系演算部65aは、交線ベクトルDABを通り作業機2の動作平面Aに垂直な平面Bの単位法線ベクトルを、補正された第2単位法線ベクトルBHとして演算する。そして、車体座標系演算部65aは、第1単位法線ベクトルAHと補正された第2単位法線ベクトルBHとに垂直な第3単位法線ベクトルCHを演算する。第3単位法線ベクトルCHは、動作平面Aと平面Bとの双方に垂直な平面Cの法線ベクトルである。
座標変換部65bは、外部計測装置62で計測された第1作業点位置情報とアンテナ位置情報とを、座標変換情報を用いて、外部計測装置62における座標系(xp、yp、zp)から油圧ショベル100における車体座標系(x、y、z)に変換する。座標変換情報は、上述した第1単位法線ベクトルAHと、補正された第2単位法線ベクトルBHと、第3単位法線ベクトルCHとを含む。具体的には以下の数8式に示されるように、ベクトルpで示されている外部計測装置62の座標系での座標と、座標変換情報の各法線ベクトルAH、BH、CHとの内積により車体座標系での座標が演算される。
Figure 2019012650
第1較正演算部65cは、車体座標系に変換された第1作業点位置情報に基づいて、数値解析を用いることにより、パラメータの較正値を演算する。具体的には、以下の数9式に示されるように、最小二乗法によりパラメータの較正値を演算する。
Figure 2019012650
上記のkの値は、第1作業点位置情報の第1位置P1〜第5位置P5に相当する。したがって、n=5である。(x1、z1)は、車体座標系での第1位置P1の座標である。(x2、z2)は、車体座標系での第2位置P2の座標である。(x3、z3)は、車体座標系での第3位置P3の座標である。(x4、z4)は、車体座標系での第4位置P4の座標である。(x5、z5)は、車体座標系での第5位置P5の座標である。
この数9式の関数Jが最小になる点を探索していることにより、作業機パラメータの較正値が演算される。具体的には図8のリストにおいてNo.1〜29の作業機パラメータの較正値が演算される。
なお、図8のリストに含まれる作業機パラメータのうち、バケットピン15と第2リンクピン48aとの間のxbucket軸方向の距離Lbucket4_x、および、バケットピン15と第2リンクピン48aとの間のzbucket軸方向の距離Lbucket4_zは、バケット情報として入力された値が用いられる。
第2較正演算部65dは、入力部63に入力されたアンテナ位置情報に基づいてアンテナパラメータを較正する。具体的には、第2較正演算部65dは、第1計測点P11と第2計測点P12との中点の座標を基準アンテナ21の位置の座標として演算する。具体的には、基準アンテナ21の位置の座標は上述したブームピン13と基準アンテナ21との間の車体座標系のx軸方向の距離Lbbxと、ブームピン13と基準アンテナ21との間の車体座標系のy軸方向の距離Lbbyと、ブームピン13と基準アンテナ21との間の車体座標系のz軸方向の距離Lbbzとによって表される。
また、第2較正演算部65dは、第3計測点P13と第4計測点P14との中点の座標を方向アンテナ22の位置の座標として演算する。具体的には、方向アンテナ22の位置の座標は、ブームピン13と方向アンテナ22との間の車体座標系のx軸方向の距離Lbdxと、ブームピン13と方向アンテナ22との間の車体座標系のy軸方向の距離Lbdyと、ブームピン13と方向アンテナ22との間の車体座標系のz軸方向の距離Lbdzとによって表される。そして、第2較正演算部65dは、これらのアンテナ21、22の位置の座標をアンテナパラメータLbbx、Lbby、Lbbz、Lbdx、Lbdy、Lbdzの較正値として出力する。
第1較正演算部65cによって演算された作業機パラメータと、第2較正演算部65dによって演算されたアンテナパラメータと、バケット情報とは、表示コントローラ39の記憶部43に保存され、上述した刃先P位置の演算に用いられる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の測定冶具150およびそれを用いた較正方法においては、図2および図3に示されるように、取付部材103は、被取付部(たとえばアンテナ支持部材22a:図3)を挟み込むことによって被取付部に取り付けられるように構成されている。このためアンテナ支持部材22aのように旋回体3から上方に延びる部分に測定冶具150を取り付けることが可能となる。これにより油圧ショベル100が小型(たとえば後方超小旋回ショベル、超小旋回ショベルなど)であって図18に示されるように刃先の位置Pが第1〜第3旋回位置P21〜P23のいずれに位置していても、取付部材103のプリズムミラー101を外部計測装置62によって観測することができる。よって小型の油圧ショベル100においても、旋回体3の旋回角度位置によらずにプリズムミラー101を外部計測装置62によって観測することができる。これにより高い精度で較正を行なうことが可能となる。
また本実施形態によれば、図2および図3に示されるように、測定冶具150はプリズムミラー101に固定された磁石部材102を有している。このため磁石部材102を旋回体3の金属部分(カウンタウェイトなど)に吸着させることにより測定冶具150を旋回体3に取り付けることもできる。これにより測定冶具150を取り付ける箇所の選択肢が増える。これにより油圧ショベル100が小型の場合には取付部材103により油圧ショベル100の被取付部(たとえばアンテナ支持部材22a)に測定冶具150を取り付け、また油圧ショベル100が中・大型の場合には磁石部材102により油圧ショベル100の被取付部(たとえばカウンターウェイトの下面)に測定冶具150を取り付けることができる。
また本実施形態によれば、図2および図3に示されるように、測定冶具150の第2部材103bは、第1部材103aと別体で構成され、かつ第1部材103aとの間で被取付部(たとえばアンテナ支持部材22a)を挟み込んだ状態で第1部材103aに固定可能に構成されている。これにより簡易な構成で測定冶具150の取付部材103を構成することが可能となる。
また本実施形態によれば、図2および図3に示されるように、取付部材103は、取付部材103が被取付部(たとえばアンテナ支持部材22a)に取り付けられた状態で、その被取付部と当接する部分に弾性部材103ea、103eb、103fa、103fbを有している。これにより測定冶具150を油圧ショベル100の被取付部に取り付ける際に、その被取付部に傷などがつきにくい。
また本実施形態によれば、図3に示されるように、弾性部材103ea、103eb、103fa、103fbは、被取付部の棒状部分22aaと当接する弾性部材103ea、103ebと、台座部分22abと当接する弾性部材103fa、103fbとを有している。これにより測定冶具150を油圧ショベル100の被取付部に取り付ける際に、被取付部の棒状部分22aaおよび台座部分22abの双方に傷などがつきにくい。
なお上記実施形態においては、測定冶具150をアンテナ支持部材22aに取り付けた場合について説明したが、測定冶具150は油圧ショベル100の手摺りなどを挟み込むように取り付けられてもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車体、2 作業機、3 旋回体、3a 土砂カバー、3b 板金パネル、3c エンジンフード、4 運転室、5 走行体、5a,5b 履帯、6 ブーム、7 アーム、8 バケット、10 ブームシリンダ10a ブームシリンダフートピン、10b ブームシリンダトップピン、11 アームシリンダ、11a アームシリンダフートピン、11b アームシリンダトップピン、12 バケットシリンダ、12a バケットシリンダフートピン、12b バケットシリンダトップピン、13 ブームピン、14 アームピン、15 バケットピン、16 ブーム角度検出部、17 アーム角度検出部、18 バケット角度検出部、19 位置検出部、21 基準アンテナ、22 方向アンテナ、22a アンテナ支持部材、22aa 棒状部分、22ab 台座部分、23 3次元位置センサ、24 ロール角センサ、25 操作装置、26 作業機コントローラ、27 作業機制御装置、28 表示システム、29 ピッチ角センサ、31 作業機操作部材、32 作業機操作検出部、33 走行操作部材、34 走行操作検出部、35,43 記憶部、36,44,65 演算部、37 油圧ポンプ、38 表示入力装置、39 表示コントローラ、41,63 入力部、42,64 表示部、44a 第1現在位置演算部、44b 第2現在位置演算部、45 設計面、47 第1リンク部材、47a 第1リンクピン、48 第2リンク部材、48a 第2リンクピン、49 旋回モータ、51 旋回操作部材、52 旋回操作検出部、53 案内画面、60 較正装置、61,75 アイコン、62 外部計測装置、65a 車体座標系演算部、65b 座標変換部、65c 第1較正演算部、65d 第2較正演算部、70 目標面、73 正対コンパス、73a 平面図、73b 側面図、77 平面、80 交線、81 設計面線、82 目標面線、88 距離情報、100 油圧ショベル、101 プリズムミラー、101a プリズム本体、101b 外装部材、101ba ガラス面、102 磁石部材、103 取付部材、103a 第1部材、103aa,103ba 貫通孔、103ab,103bb フランジ部、103b 第2部材、103c ボルト、103d ナット、103ea,103eb,103fa,103fb 弾性部材、104 固定部、105 第2回動部、106 第1回動部、111,112 回転軸、150 測定冶具。

Claims (6)

  1. 旋回体の被取付部に取り付けられ、外部計測装置とともに前記旋回体の旋回位置の計測に用いられる測定冶具であって、
    前記外部計測装置からの投射光を反射するプリズムミラーと、
    前記プリズムミラーを前記被取付部に取り付ける取付部材とを備え、
    前記取付部材は、前記被取付部を挟み込むことによって前記被取付部に取り付けられるように構成されている、測定冶具。
  2. 前記プリズムミラーに固定された磁石部材をさらに備える、請求項1に記載の測定冶具。
  3. 前記取付部材は、
    前記プリズムミラーに固定された第1部材と、
    前記第1部材と別体で構成され、かつ前記第1部材との間で前記被取付部を挟み込んだ状態で前記第1部材に固定可能に構成された第2部材とを有する、請求項1に記載の測定冶具。
  4. 前記取付部材は、前記取付部材が前記被取付部に取り付けられた状態で、前記被取付部と当接する部分に弾性部材を有する、請求項1に記載の測定冶具。
  5. 前記被取付部は、棒状に延びる棒状部分と、前記棒状部分から外周側に張り出した台座部分とを有し、
    前記弾性部材は、前記棒状部分と当接する第1弾性部材と、前記台座部分と当接する第2弾性部材とを有する、請求項4に記載の測定冶具。
  6. アンテナおよび前記アンテナを支持する支持部を有する旋回体と、前記旋回体に取り付けられたブームと前記ブームの先端に取り付けられたアームと前記アームの先端に取り付けられた作業具とを有する作業機と、前記旋回体の旋回位置を含む複数のパラメータに基づいて前記作業具に含まれる作業点の現在位置を演算するためのコントローラと、を備えた油圧ショベルにおいて前記パラメータを較正する方法であって、
    プリズムミラーと、前記プリズムミラーに固定された取付部材とを有する測定冶具を、前記支持部に取り付ける工程と、
    前記支持部に取り付けられた前記取付部材の前記プリズムミラーに外部計測装置から投射光を投射し、前記プリズムミラーから反射した反射光を計測することにより前記旋回体の旋回位置を測定する工程と、
    測定された前記旋回位置に基づいて前記パラメータを較正する、油圧ショベルの較正方法。
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