JPWO2019008696A1 - 熱交換器、冷凍サイクル装置、及び熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器、冷凍サイクル装置、及び熱交換器の製造方法 Download PDF

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Abstract

熱交換器の熱交換部(3A)は、冷媒が流れる流路が形成されている第1の扁平管(10n1)と、第1の扁平管(10n1)に向かい合う第1のフィン(11n1)と、第1のフィン(11n1)に向かい合う第2のフィン(11n2)と、第1のフィン(11n1)と第2のフィン(11n2)との間に配置されている第1の伝熱部(11A)と、を備え、第2のフィン(11n2)は、第1のフィン(11n1)に隙間をあけて設けられ、第1の伝熱部(11A)は、柱状部材であり、第1の伝熱部(11A)の一端部は、第1のフィン(11n1)に設けられ、第1の伝熱部(11A)の他端部は、第2のフィン(11n2)に設けられている。

Description

本発明は、冷媒が流れる流路が形成されている扁平管を備えた熱交換器、この熱交換器を備えた冷凍サイクル装置、及び熱交換器の製造方法に関するものである。
従来の熱交換器には、複数の扁平管と、隣接する扁平管の間に配置されている波状のフィンとを備えているコルゲート熱交換器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。コルゲートフィン熱交換器は、冷媒の熱が扁平管を介して波状のフィンにも伝達される。コルゲートフィン熱交換器は波状のフィンを備えているので、その分空気との伝熱面積が増加している。その結果、コルゲートフィン熱交換器は冷媒と空気との熱交換効率が向上している。
ここで、コルゲートフィン熱交換器が蒸発器として機能する場合には、波状のフィンが結露することがある。特許文献1のコルゲートフィン熱交換器の扁平管には、排水用の溝が形成されている。つまり、特許文献1のコルゲートフィン熱交換器の波状のフィンが結露した場合には、フィン上の結露水が排水用の溝から排出される。しかし、結露水はフィンの表面に付着している。加えて、特許文献1のコルゲートフィン熱交換器のフィンには水平面が形成されている。このため、フィン上の結露水が排水用の溝へ排出されにくい。このように、コルゲートフィン熱交換器は、フィンの形状が波状であるため、フィン上に結露水が滞留してしまいやすい。
コルゲートフィン熱交換器が蒸発器として機能し、且つ、例えば冬期のように、温度の低い空気がコルゲートフィン熱交換器に供給された場合には、フィン上に滞留する結露水が凍結することがある。フィン上に滞留する結露水が凍結してしまうと、フィン及び扁平管の間の隙間が凍結した結露水で埋められ、空気がフィン及び扁平管を通過しにくくなる。その結果、コルゲートフィン熱交換器の熱交換性能が低下してしまう。
そこで、従来の熱交換器には、コルゲートフィン熱交換器から、波状のフィンを外した構成の熱交換器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の熱交換器は、複数の扁平管を備えているが、フィンを備えていない。つまり、特許文献2に記載の熱交換器は、フィンレス熱交換器である。特許文献2に記載の熱交換器は、フィンがないため、結露水の排水性が向上している。
特開平9−280754号公報 特表2008−528943号公報
特許文献2に記載の熱交換器は、フィンがないため、コルゲートフィン熱交換器と比較すると、熱交換性能を向上させにくい、という課題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、熱交換性能を向上させることができる熱交換器、冷凍サイクル装置、及び熱交換器の製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係る熱交換器は、冷媒が流れる流路が形成されている第1の扁平管と、第1の扁平管に向かい合う第1のフィンと、第1のフィンに向かい合う第2のフィンと、第1のフィンと第2のフィンとの間に配置されている第1の伝熱部と、を備え、第2のフィンは、第1のフィンに隙間をあけて設けられ、第1の伝熱部は、柱状部材であり、第1の伝熱部の一端部は、第1のフィンに設けられ、第1の伝熱部の他端部は、第2のフィンに設けられているものである。
本発明によれば、上記構成を備えているため、熱交換器の熱交換性能を向上させることができる。
実施の形態1に係る熱交換器300を備えた冷凍サイクル装置100の冷媒回路構成などを示す説明図である。 実施の形態1に係る熱交換器300の斜視図である。 実施の形態1に係る熱交換器300が備える熱交換部3Aを分解した状態で示す斜視図である。 熱交換部3Aの上部の拡大図である。 熱交換部3A、第1のヘッダー及び第2のヘッダーの断面図である。 図5に示す熱交換部3Aの詳細説明図である。 管内容積率と、管外伝熱面積と、熱交換器の熱交換性能と、の関係を示すグラフである。 フィンピッチと管内容積との関係を示すグラフである。 実施の形態1に係る熱交換器300の熱交換部3Aの変形例1(熱交換部3B)の断面図である。 図9に示す熱交換部3Bの詳細説明図である。 実施の形態1に係る熱交換器の熱交換部3Aの変形例2(熱交換部3C)の断面図である。 図11に示す熱交換部3Cの詳細説明図である。 実施の形態1に係る熱交換器の熱交換部3Aの変形例3(熱交換部3D)の説明図である。 実施の形態2に係る熱交換器の熱交換部3Eの説明図である。 実施の形態2に係る熱交換器の熱交換部3Eの伝熱部25Aの断面図である。 実施の形態2に係る熱交換器の熱交換部3Dの変形例(熱交換部3F)の断面図である。 実施の形態3に係る熱交換器が備える熱交換部3Gを分解した状態で示す斜視図である。 実施の形態3に係る熱交換器が備える熱交換部3Gを複数並べた状態を示す図である。 実施の形態4に係る熱交換器が備える熱交換部3Hを分解した状態で示す斜視図である。 実施の形態4に係る熱交換器の熱交換部3Hの説明図である。 実施の形態4に係る熱交換器の変形例1である。 実施の形態4に係る熱交換器の変形例2である。 実施の形態4に係る熱交換器の変形例3である。 実施の形態4に係る熱交換器の変形例4である。 実施の形態4に係る熱交換器の変形例5である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る熱交換器300を備えた冷凍サイクル装置100の冷媒回路構成などを示す説明図である。図1では、暖房運転時の冷媒の流れの方向を実線の矢印AR1で示している。また、図1では、冷房運転時及び除霜運転時の冷媒の流れの方向を破線の矢印AR2で示している。実施の形態1では、冷凍サイクル装置100が空気調和装置であるものとして説明する。
冷凍サイクル装置100は室外機101と室内機102とを備えている。冷凍サイクル装置100は、圧縮機1、四方弁2、熱交換器300、絞り装置4、及び熱交換器5を含む。冷凍サイクル装置100は圧縮機1等を制御する制御装置Cntを備えている。また、冷凍サイクル装置100は熱交換器300に空気を供給する送風機7と、熱交換器5に空気を供給する送風機8とを含む。室外機101には圧縮機1、熱交換器300、絞り装置4、四方弁2及び送風機7が設けられている。また、室内機102には熱交換器5及び送風機8が設けられている。室外機101と室内機102とは冷媒配管Rp1に接続されている。また、室外機101と室内機102とは冷媒配管Rp2に接続されている。冷凍サイクル装置100は圧縮機1が駆動することにより、冷媒は、圧縮機1、熱交換器300、絞り装置4及び熱交換器5を流れる。熱交換器300は、冷媒と、送風機7によって供給される空気と、の間で熱交換を行う。熱交換器5は、冷媒と、送風機8によって供給される空気と、の間で熱交換を行う。
冷凍サイクル装置100は、室内の空気を冷やす冷房運転と、室内の空気を暖める暖房運転と、熱交換器300に付着した霜を融かす除霜運転と、を実行することができる。四方弁2は冷媒の流路を切り替える例えば電磁弁で構成することができる。四方弁2は、冷房運転時及び除霜運転時には圧縮機1から熱交換器300へ冷媒を供給するとともに、熱交換器5から圧縮機1へ冷媒を供給する。また、四方弁2は、暖房運転時には圧縮機1から熱交換器5へ冷媒を供給するとともに、熱交換器300から圧縮機1へ冷媒を供給する。
冷凍サイクル装置100の冷房運転時には、圧縮機1で圧縮された冷媒は、熱交換器300へ供給される。熱交換器300では、空気と冷媒との間で熱交換が行われる。これにより、熱交換器300では冷媒が凝縮する。熱交換器300から流出した冷媒は、絞り装置4へ供給される。絞り装置4では冷媒が減圧される。絞り装置4から流出した冷媒は熱交換器5へ供給される。熱交換器5では、空気と冷媒との間で熱交換が行われる。これにより、熱交換器5では冷媒が蒸発する。その後、冷媒は、熱交換器5から圧縮機1へ戻る。このように、冷凍サイクル装置100の冷房運転時には、熱交換器300が凝縮器として機能し、熱交換器5が蒸発器として機能する。
冷凍サイクル装置100の暖房運転時には、圧縮機1で圧縮された冷媒が、熱交換器5へ供給される。熱交換器5では、空気と冷媒との間で熱交換が行われる。これにより、熱交換器5では冷媒が凝縮する。熱交換器5から流出した冷媒は、絞り装置4へ供給される。絞り装置4では冷媒が減圧される。絞り装置4から流出した冷媒は熱交換器300へ供給される。熱交換器300では空気と冷媒との間で熱交換が行われる。これにより、熱交換器300では冷媒が蒸発する。その後、冷媒は、熱交換器300から圧縮機1へ戻る。このように、冷凍サイクル装置100の暖房運転時には、熱交換器300が蒸発器として機能し、熱交換器5が凝縮器として機能する。暖房運転時には、空気中に含まれる水分が熱交換器300に結露水として生成されることがある。この結露水は空気及び冷媒によって冷却されて凍結する。つまり、熱交換器300の結露水は熱交換器300に霜を形成してしまうことがある。熱交換器300に霜が形成されると、空気が熱交換器300を通過しにくくなる。その結果、空気と冷媒との間の熱交換が阻害され、熱交換器300の熱交換性能が低下する。つまり、熱交換器300に霜が形成されると、熱交換器300の熱交換性能が低下してしまう。したがって、熱交換器300に霜が形成された場合には、冷凍サイクル装置100は暖房運転を一旦停止し、除霜運転を行う。
冷凍サイクル装置100の除霜運転時には、送風機7及び送風機8は停止する。また、除霜運転時には、四方弁2が冷房運転時と同じ状態に切り替えられる。これにより、除霜運転時には圧縮機1が駆動されると、冷媒の流れが冷房運転時と同じ流れになる。すなわち、除霜運転時には、圧縮機1から吐出した高温高圧のガス冷媒が熱交換器300へ供給される。これにより、熱交換器300に形成された霜は、高温高圧のガス冷媒の熱により溶かされる。熱交換器300で放熱した冷媒は、絞り装置4及び熱交換器5を介して、圧縮機1に戻る。
図2は、実施の形態1に係る熱交換器300の斜視図である。
図3は、実施の形態1に係る熱交換器300が備える熱交換部3Aを分解した状態で示す斜視図である。
図4は、熱交換部3Aの上部の拡大図である。
図5は、熱交換部3A、第1のヘッダー12A及び第2のヘッダー12Bの断面図である。図5の断面は、X−Z平面に平行である。
図6は、図5に示す熱交換部3Aの詳細説明図である。
なお、X方向は、複数の扁平管10が並ぶ方向に平行な方向である。Y方向は、空気が通過する方向に平行である。Z方向は、上下方向に平行な方向である。実施の形態1において、X方向とY方向とが直交し、X方向とZ方向が直交し、Y方向とZ方向とが直交しているものとして説明する。
熱交換器300は、複数の扁平管10と、複数の扁平管10に並列に設けられている複数のフィン11とを備えている。扁平管10は、冷媒が流れる流路10rが形成されている。フィン11は平板状である。フィン11は矩形状である。また、熱交換器300は、複数の扁平管10の一端部10aが取り付けられている第1のヘッダー12Aと、複数の扁平管10の他端部10bが取り付けられている第2のヘッダー12Bとを備えている。第1のヘッダー12Aには配管12A1が設けられている。第2のヘッダー12Bには配管12B1が設けられている。配管12A1から第1のヘッダー12Aへ冷媒が流れる場合には、流路10rを通過した冷媒は、第2のヘッダー12Bから配管12B1へ流れる。また、配管12B1から第2のヘッダー12Bへ冷媒が流れる場合には、流路10rを通過した冷媒は、第1のヘッダー12Aから配管12A1へ流れる。更に、熱交換器300は、複数のフィン11に設けられている複数の伝熱部11Aを備えている。
また、熱交換器300は、熱交換部3Aを含む。熱交換部3Aは、2つの扁平管10と、少なくとも1つのフィン11と、少なくとも1つの伝熱部11Aとを含む。実施の形態1では、熱交換部3Aは、4つのフィン11と、28つの伝熱部11Aとを含む。熱交換器300は、熱交換部3Aを複数備えている。
複数の扁平管10は、図3に示すように、扁平管10n1と扁平管10n2とを含んでいる。複数のフィン11は、扁平管10n1に向かい合うフィン11n1と、フィン11n1に向かい合うフィン11n2とを含む。また、複数のフィン11は、フィン11n2に向かい合うフィン11n3と、扁平管10n2に向かい合うフィン11n4とを含む。フィン11n4はフィン11n3に向かい合っている。複数の伝熱部11Aは、フィン11n1とフィン11n2との間に配置されている伝熱部11An1を含む。また、複数の伝熱部11Aは、フィン11n2とフィン11n3との間に配置されている伝熱部11An2と、フィン11n3とフィン11n4との間に配置されている伝熱部11An3と、フィン11n4と扁平管10n2との間に配置されている伝熱部11An4とを含む。伝熱部11An1は5つの伝熱部11Aを含む。伝熱部11An2、伝熱部11An3及び伝熱部11An4も、5つの伝熱部11Aを含む。伝熱部11Aは柱状部材である。
本発明の第1の扁平管は、扁平管10n1及び扁平管10n2のうちの一方に対応している。本発明の第1の扁平管が扁平管10n1に対応する場合には、本発明の第1のフィンはフィン11n1に対応し、本発明の第2のフィンはフィン11n2に対応する。本発明の第1の扁平管が扁平管10n2に対応する場合には、本発明の第1のフィンはフィン11n4に対応し、本発明の第2のフィンはフィン11n3に対応する。
フィン11n1は、扁平管10n1に接触する第1の面P1と、第1の面P1の反対側に形成されている第2の面P2とを含む。フィン11n2は、第2の面P2に対向する第3の面P3と、第3の面P3の反対側に形成されている第4の面P4とを含む。なお、フィン11n3は第4の面P4に対向する第5の面P5と、第5の面P5の反対側に形成されている第6の面P6とを含む。また、フィン11n4は第6の面P6に対向する第7の面P7と、第7の面P7の反対側に形成されている第8の面P8とを含む。
フィン11n2は、フィン11n1の第2の面P2に隙間G1をあけて設けられている。伝熱部11An1の伝熱部11Aの一端部は、フィン11n1の第2の面P2に設けられ、伝熱部11An1の伝熱部11Aの他端部は、フィン11n2の第3の面P3に接触している。
フィン11n3は、フィン11n2の第2の面P2に隙間G2をあけて設けられている。伝熱部11An2の伝熱部11Aの一端部は、フィン11n2の第4の面P4に設けられ、伝熱部11An2の伝熱部11Aの他端部は、フィン11n3の第5の面P5に接触している。
フィン11n4は、フィン11n3の第6の面P6に隙間G3をあけて設けられている。伝熱部11An3の伝熱部11Aの一端部は、フィン11n3の第6の面P6に設けられ、伝熱部11An3の伝熱部11Aの他端部は、フィン11n4の第7の面P7に接触している。
伝熱部11An4の伝熱部11Aの一端部は、フィン11n4の第8の面P8に設けられ、伝熱部11An4の伝熱部11Aの他端部は、扁平管10n2に接触している。
伝熱部11Aは、フィン11n1に平行な断面形状が円形である。つまり、伝熱部11Aは、Y−Z断面が円形である。伝熱部11AのY−Z断面が、円形である場合には、伝熱部11Aの上面には傾斜面が含まれる。伝熱部11Aの上面の傾斜面は、フィン11n1に直交する面に対して傾斜している。このため、伝熱部11Aに付着した結露水は、伝熱部11Aの傾斜面を伝い、下方に流れる。したがって、熱交換器300は排水性が低下することを抑制することができる。実施の形態1では、フィン11n1の伝熱部11A、フィン11n2の伝熱部11A、フィン11n3の伝熱部11A及びフィン11n4の伝熱部11Aのいずれにも、上面に傾斜面が形成されている。
なお、伝熱部11Aは、フィン11n1に平行な断面形状が円形であることに限定されない。伝熱部11Aには結露水が流れやすいように傾斜面が形成されていればよい。つまり、伝熱部11Aは、フィン11n1に平行な面で断面視したときに、フィン11n1に直交する面に対して傾斜する傾斜面が形成されていればよい。これにより、伝熱部11Aに付着した結露水は、伝熱部11Aの傾斜面を伝い、下方に流れる。したがって、熱交換器300は排水性が低下することを抑制することができる。
伝熱部11Aは、図6に示すように、立上部11A1と、筒状部11A2と、接合端部11A3とを備えている。立上部11A1はフィン11に接続されている。フィン11はバーリング加工されている。これにより、フィン11には伝熱部11Aが形成される。伝熱部11Aはフィン11の表面に交差している。筒状部11A2はY−Z断面が筒状であり、実施の形態1ではY−Z断面が円形である。伝熱部11Aは筒状部11A2を備えており、中空構造を有している。接合端部11A3はフィン11又は扁平管10に接合される部分である。接合端部11A3の外径は、筒状部11A2の外径よりも大きい。これにより、接合端部11A3はフィン11又は扁平管10との接合面積が増加し、接合端部11A3がフィン11又は扁平管10により強固に固定される。
扁平管10n1とフィン11n1とは接触している。このため、扁平管10n1の熱又は冷熱は、フィン11n1に伝達される。また、フィン11n1の熱又は冷熱は伝熱部11Aを介してフィン11n2に伝達される。扁平管10n2の熱又は冷熱は、伝熱部11Aを介してフィン11n4に伝達される。また、フィン11n4の熱又は冷熱は、伝熱部11Aを介してフィン11n3に伝達される。このように、熱交換器300は伝熱部11Aを備えているので、扁平管10の熱又は冷熱をフィン11に伝達することができる。つまり、扁平管10と空気とが熱交換するだけでなく、フィン11と空気とについても熱交換する。このため、熱交換器300の熱交換面積は、フィン11の面積の分、増大している。したがって、熱交換器300は熱交換性能が向上する。
図7は、管内容積率と、管外伝熱面積と、熱交換器の熱交換性能と、の関係を示すグラフである。図7の縦軸は、管内容積率を示している。この管内容積率は、複数のフィンと、フィンに接続され、冷媒が流れる円形伝熱管とを備えた従来の円管熱交換器を基準としている。具体的には、管内容積率は、従来の円管熱交換器の円形伝熱管の容積を100(%)としている。図7の横軸は、フィンの表面積を熱交換器の外表面の面積で割って得られる管外伝熱面積を示している。従来の円管熱交換器の管外伝熱面積は、フィンの表面積を、フィンの表面積と伝熱管の表面積とを合わせた表面積で、割って得られる。
図7では、扁平管10の短軸の幅が、1(mm)である場合(曲線L1参照)と、2mmである場合(曲線L2参照)と、3(mm)である場合(曲線L3参照)とを示している。曲線L1、曲線L2及び曲線L3は、従来の円管熱交換器と同様の熱交換性能が得られるような、熱交換器300の管内容積率及び管外伝熱面積を示している。
複数の扁平管10の短軸の幅は、3(mm)以下とするとよい。ここで、扁平管10のX−Y断面において、扁平管10の短軸はX方向に平行な軸である。扁平管10のX−Y断面において、扁平管10の長軸はY方向に平行な軸である。また、複数の扁平管10とは、熱交換器300が備える全ての扁平管10である。
複数のフィン11の表面積と、複数の伝熱部11Aの外表面の表面積と、複数の扁平管10の外表面の表面積と、をあわせた表面積を第1の表面積とする。複数の扁平管10の外表面の表面積と、複数の伝熱部11Aの外表面の表面積と、を合わせた表面積を第2の表面積とする。ここで、複数のフィン11とは、熱交換器300が含む全てのフィン11である。また、複数の伝熱部11Aとは、熱交換器300が含む全ての伝熱部11Aである。また、複数の扁平管10とは、熱交換器300が備える全ての扁平管10である。
第2の表面積を、第1の表面積と第2の表面積との和で割って得られる値を管外伝熱面積とする。実施の形態1に係る熱交換器300は、管外伝熱面積が96(%)以上であって100(%)未満であるとよい。
従来の円管熱交換器では、管外伝熱面積が例えば90(%)程度である。扁平管の短軸の幅が、3(mm)以下である場合に、熱交換器300の熱交換性能を円管熱交換器の熱交換性能と同等にするためには、図7の曲線L3に示すように、熱交換器300の管外伝熱面積は、96(%)以上であって100(%)未満であるとよい。
熱交換器300の複数の扁平管10の短軸の幅は3(mm)以下であり、熱交換器300の管外伝熱面積が96(%)以上であって100(%)未満である場合には、従来の円管熱交換器と同様の熱交換性能を得ることができる。加えて、図7の曲線L3に示すように、管内容積率を従来の円管熱交換器と同等又は同等以下にすることができ、冷凍サイクル装置100に必要となる冷媒量を抑制することができる。また、冷凍サイクル装置100は必要となる冷媒量を抑制することができるため、GWPが低いが可燃性のため使用が控えられる冷媒を、使用しやすくなる。また、管外伝熱面積が96(%)以上であって100(%)未満であるということは、熱交換器300のうちフィン11が占める面積が増大することになる。ここで、フィン11に耐腐食性の加工を施せば、熱交換器300のうち耐腐食性の加工が施された領域が増大することになるので、結果として、熱交換器300の耐腐食性を向上させることができる。
図8は、フィンピッチと管内容積との関係を示すグラフである。
図8の縦軸は、管内容積率を示している。この管内容積率は、複数のフィンと、フィンに接続され、冷媒が流れる円形伝熱管とを備えた従来の円管熱交換器を基準としている。具体的には、管内容積率は、従来の円管熱交換器の円形伝熱管の容積を100(%)としている。図8の横軸は、フィンピッチを示している。図8では、扁平管10の短軸の幅が、1(mm)である場合(曲線L11参照)と、2mmである場合(曲線L12参照)と、3(mm)である場合(曲線L13参照)とを示している。
複数の扁平管10の短軸の幅は、3(mm)以下とするとよい。また、複数のフィン11のピッチは、0.4(mm)以上であって1.0(mm)以下であるとよい。
フィン11のピッチを1.0(mm)以下とすることで、図8に示すように、管内容積率を低下させることができる。これにより、冷凍サイクル装置100に必要となる冷媒量を抑制することができる。
また、フィン11のピッチを0.4(mm)以上とすることで、熱交換器300は、フィン11のピッチを小さく設定しすぎることを回避している。つまり、熱交換器300は、フィン11とフィン11との間に水滴が滞留してしまうことを回避することができ、排水性が低下してしまうことを抑制することができる。
図9は、実施の形態1に係る熱交換器300の熱交換部3Aの変形例1(熱交換部3B)の断面図である。図9の断面は、X−Z平面に平行である。
図10は、図9に示す熱交換部3Bの詳細説明図である。
実施の形態1の変形例1は、実施の形態1と共通する構成については同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。後述する実施の形態1の変形例2,3と、実施の形態2と、実施の形態2の変形例と、実施の形態3と、実施の形態4と、実施の形態4の変形例と、についても同様である。
熱交換部3Bは、2つの扁平管10と、少なくとも1つのフィン11と、少なくとも2つの伝熱部15Aとを含む。変形例1では、熱交換部3Bは、3つのフィン11とを含む。
伝熱部15Aは、図10に示すように、接合端部15A1と、筒状部15A2と、接合端部15A3とを備えている。実施の形態1ではフィン11にバーリング加工をし、フィン11に伝熱部11Aを形成した。つまり、フィン11と伝熱部11Aとは一体である。変形例1ではフィン11と伝熱部15Aとは別体である。筒状部15A2の一端には接合端部15A1が形成され、筒状部15A2の他端には接合端部15A3が形成されている。伝熱部15Aは中空構造を有している。接合端部15A1及び接合端部15A3はフィン11又は扁平管10に接合される部分である。接合端部15A1の外径及び接合端部15A3の外径は、筒状部15A2の外径よりも大きい。これにより、接合端部15A1及び接合端部15A3は、フィン11又は扁平管10との接合面積が増加し、接合端部15A1及び接合端部15A3がフィン11又は扁平管10により強固に固定される。
図11は、実施の形態1に係る熱交換器の熱交換部3Aの変形例2(熱交換部3C)の断面図である。図11の断面は、X−Z平面に平行である。
図12は、図11に示す熱交換部3Cの詳細説明図である。
熱交換部3Cは、2つの扁平管10と、少なくとも1つのフィン11と、少なくとも1つのフィン21と、少なくとも2つの伝熱部11Aとを含む。変形例2では、熱交換部3Cは、2つのフィン11と、2つのフィン21とを含む。
フィン21は、伝熱部11Aが両面に形成されている。つまり、フィン21には、X方向に突出する伝熱部11Aと、X方向とは反対方向に突出する伝熱部11Aとを備えている。変形例2では、フィン11の伝熱部11Aと、フィン21の伝熱部11Aとが接合されている。また、変形例2では、フィン21の伝熱部11Aとフィン21の伝熱部11Aとについても接合されている。
本発明の第1のフランジ部は、フィン11の伝熱部11Aに対応し、本発明の第2のフランジ部は、フィン21の伝熱部11Aに対応している。また、本発明の第1のフランジ部は、一方のフィン21の伝熱部11Aに対応し、本発明の第2のフランジ部は、他方のフィン21の伝熱部11Aに対応している。
伝熱部11Aはフィン11又はフィン21に一体形成されている。実施の形態1と同様に、フィン11及びフィン21がバーリング加工された結果、フィン11及びフィン21には伝熱部11Aが形成される。
変形例2の熱交換部3CのフィンピッチFpは、実施の形態1の熱交換部3Aのフィンピッチよりも、大きくなっている。このため、熱交換部3CのフィンピッチFpを大きくすることで、変形例2の熱交換器は通風抵抗を低減することができる。また、フィンピッチFpが大きいため、空気が通過する隙間が閉塞されにくい。このため、変形例2の熱交換部3Cを備えた熱交換器は、暖房運転をより長く継続することができる。また、変形例2の熱交換部3Cを備えた熱交換器は、フィンピッチFpが大きいため、排水性も向上している。
また、フィンを構成する金属材料の伸び率が小さく、フィンにバーリング加工をしても、伝熱部のX方向の寸法を確保しにくい場合がある。この場合では、熱交換器のフィンピッチが所望の長さに対して小さくなってしまう。変形例2ではフィン11の伝熱部11Aとフィン21の伝熱部11Aとを接合するため、フィンピッチが2つの伝熱部11AのX方向の寸法を合わせた長さになる。このため、フィン11及びフィン21を構成する金属材料の伸び率が小さくても、熱交換器のフィンピッチを所望の長さに合わせることができる。
図13は、実施の形態1に係る熱交換器の熱交換部3Aの変形例3(熱交換部3D)の説明図である。
熱交換部3Dは、2つの扁平管10と、少なくとも1つのフィン21と、少なくとも2つの伝熱部11Aとを含む。変形例3では、熱交換部3Dは、1つのフィン21を含む。
フィン21は、扁平管10n1及び扁平管10n2に向かい合っている。つまり、扁平管10n1と扁平管10n2との間には、フィン21が配置されている。扁平管10n2は、扁平管10n1に並列に設けられている。フィン21の伝熱部11Aは、変形例2と同様に形成されている。つまり、フィン21は、伝熱部11Aが両面に形成されている。伝熱部11Aの先端部には接合端部11A3が形成されている。フィン21には、X方向に突出する伝熱部11A(一方の伝熱部11A)と、X方向とは反対方向に突出する伝熱部11A(他方の伝熱部11A)とを備えている。
一方の伝熱部11Aは、フィン21と扁平管10n2との間に配置されている。他方の伝熱部11Aは、フィン21と扁平管10n1との間に配置されている。本発明の第1の伝熱部は、一方の伝熱部11Aに対応し、本発明の第2の伝熱部は、他方の伝熱部11Aに対応している。
変形例3では、フィン21の両面に伝熱部11Aを形成しているので、フィン21の数を抑制し、熱交換器の製造コストを減少させることができる。
実施の形態2.
図14は、実施の形態2に係る熱交換器の熱交換部3Eの説明図である。
図15は、実施の形態2に係る熱交換器の熱交換部3Eの伝熱部25Aの断面図である。
実施の形態2のフィン25は、フィン25n1、フィン25n2、フィン25n3及びフィン25n4を備えている。ここで、フィン25n1、フィン25n2、フィン25n3及びフィン25n4のそれぞれを各フィンと称する。各フィンは、貫通穴25A3と、貫通穴25A3の周縁部に接続されている伝熱部25Aとが形成されている。また、各フィンには複数の貫通穴25A3と複数の伝熱部25Aが形成されている。
ここで、隣接するフィンを一対のフィンと称する。フィン25は一対のフィンを複数備えている。一対のフィンは、フィン25n1及びフィン25n2が該当する。また、一対のフィンは、フィン25n2及びフィン25n3が該当する。更に、一対のフィンは、フィン25n3及びフィン25n4が該当する。一対のフィンのうちの一方のフィンの伝熱部25Aは、一対のフィンのうちの他方のフィンの貫通穴25A3に嵌められている。例えばフィン25n1の伝熱部25Aは、フィン25n2の貫通穴25A3に嵌められている。そして、フィン25n2の伝熱部25Aは、フィン25n1の伝熱部25Aの内側面に接触している。
本発明の第1のフィンがフィン25n1に対応し、本発明の第2のフィンはフィン25n2に対応する。
伝熱部25Aは、フィン25に接続されている立上部25A1と、先細りになっている先端部25A2とを備えている。先端部25A2は、隣接するフィン25の貫通穴25A3に挿入される。フィン25がバーリング加工されることで、伝熱部25Aが形成される。バーリング加工時に貫通穴25A3も形成される。
実施の形態2の一対のフィンは、嵌り合う構造を備えている。このため、熱交換部3Eを備えた熱交換器は、強度が向上する。
実施の形態2の熱交換器の製造方法は、下記の工程を含む。
つまり、実施の形態2の熱交換器の製造方法は、フィン25の伝熱部25Aを、隣のフィン25の、伝熱部25Aに形成されている貫通穴25A3に嵌め込み、複数のフィン25を含むフィンユニットUを組み立てる組立工程を備えている。図14では、フィンユニットUは、4つのフィン25から構成されている。なお、4つに限定されるものではなく、2つ以上であればよい。
また、実施の形態2の熱交換器の製造方法は、フィンユニットUを、扁平管10n1及び扁平管10n2で挟み込む挟込工程を備えている。
また、実施の形態2の熱交換器の製造方法は、組立工程で嵌め込んだ伝熱部25Aと、嵌め込まれたフィン25とを接合する第1の接合工程を備えている。
実施の形態2の熱交換器の製造方法では、各部品を小型化することができるので、熱交換器を自動製造するときの設備を小規模化することができる。
更に、実施の形態2の熱交換器の製造方法は、フィン25と扁平管10n2とを接合する第2の接合工程を備えている。
また、実施の形態2の熱交換器の製造方法では、フィン25には予め接合剤が塗布されている。これにより、一対のフィンの接合部、及び、フィン25と扁平管10との接合部に、均一にロウ材が行き渡る。したがって、実施の形態2の熱交換器の製造方法では、強度が高い熱交換器が製造できる。
図16は、実施の形態2に係る熱交換器の熱交換部3Dの変形例(熱交換部3F)の断面図である。
実施の形態2の変形例では、伝熱部25Aの挿入方向が2つある。つまり、図16に示すグループGr1に属する伝熱部25Aは、X方向とは反対方向が挿入方向である。図16に示すグループGr2に属する伝熱部25Aは、X方向が挿入方向である。
フィン26はX方向に突出する伝熱部25Aが形成されている。
フィン27aはX方向に突出する伝熱部25Aと、X方向とは反対の方向に突出する伝熱部25Aとが形成されている。フィン27bはX方向に突出する伝熱部25Aと、X方向とは反対の方向に突出する伝熱部25Aとが形成されている。フィン27cはX方向に突出する伝熱部25Aと、X方向とは反対の方向に突出する伝熱部25Aとが形成されている。
フィン28はX方向とは反対の方向に突出する伝熱部25Aが形成されている。
本発明の第1のフィンはフィン26に対応し、本発明の第2のフィンはフィン27aに対応し、本発明の第3のフィンはフィン27bに対応する。また、本発明の第1のフィンはフィン28に対応し、本発明の第2のフィンはフィン27cに対応し、本発明の第3のフィンはフィン27bに対応する。
実施の形態2の変形例では、グループGr1の構造と、グループGr2の構造とが、対称構造になっている。つまり、実施の形態2の変形例は、グループGr1の構造のみ、又は、グループGr2の構造のみの熱交換器と比較すると、構造の対称性が高くなっている。このため、実施の形態2の変形例では、グループGr1の構造のみ、又は、グループGr2の構造のみの熱交換器と比較すると、熱伝達が均一になる。
実施の形態3.
図17は、実施の形態3に係る熱交換器が備える熱交換部3Gを分解した状態で示す斜視図である。
図18は、実施の形態3に係る熱交換器が備える熱交換部3Gを複数並べた状態を示す図である。
熱交換部3Gのフィン41の伝熱部41Aは、Z方向に並ぶように2列配置されている。そして、熱交換部3Gのフィン41の伝熱部41Aは、千鳥状に配置されている。具体的には、1列目の伝熱部41Aの高さ位置と2列目の伝熱部41Aの位置とが、Z方向にずれている。このため、熱交換部3Gは空気を撹拌する効果が優れている。したがって、熱交換部3Gのうち空気が流れにくくなる領域が発生することを抑制することができる。すなわち、熱交換部3Gのフィン41の伝熱部41Aは千鳥状に配置されているので、熱交換部3Gは熱交換部3Gのうち空気が流れにくくなる領域が発生することを抑制することができ、熱交換効率を向上させることができる。
また、図18に示すように、熱交換部3Gの1列目の伝熱部41Aと2列目の伝熱部41Aとの間隔Ltは、1列目の伝熱部の高さ位置と2列目の伝熱部の高さ位置とが揃っている場合における1列目の伝熱部と2列目の伝熱部との間隔よりも、大きい。熱交換部3Gの2列目の伝熱部41Aと3列目の伝熱部41Aとの間隔、及び、熱交換部3Gの3列目の伝熱部41Aと4列目の伝熱部41Aとの間隔も同様である。このため、霜が隣接する列の伝熱部41Aの間に形成されにくく、熱交換器の熱交換性能が低下してしまうことを抑制することができる。
また、フィン41は2列ではなく、3列以上の熱交換部3Gが設けられていてもよい。熱交換部3Gの列数が複数であると、フィン41を通過する空気に乱流が形成され、熱交換部3Gを備えている熱交換器の熱交換効率を向上させることができる。また、図18に示すように、フィン41を複数配置してもよい。
また、伝熱部41Aの配置は、図17及び図18の態様に限定されるものではない。例えば、フィン41のうち着霜させたくない場所には伝熱部41Aを配置することを避け、フィン41のうち熱交換効率を向上させた場所には伝熱部41Aを配置するとよい。
実施の形態4.
図19は、実施の形態4に係る熱交換器が備える熱交換部3Hを分解した状態で示す斜視図である。
図20は、実施の形態4に係る熱交換器の熱交換部3Hの説明図である。
熱交換部3Hは、平板状のフィン51と、フィン51とは別体の伝熱部51Aとが形成されている。伝熱部51AはY−Z断面が円形である。伝熱部51Aは円柱状の棒状部材である。伝熱部51AのY−Z断面が円形である場合には、伝熱部51Aの上面には傾斜面が含まれる。このため、伝熱部51Aに付着した結露水は、伝熱部51Aの傾斜面を伝い、下方に流れる。したがって、熱交換部3Hを含む熱交換器は排水性が低下することを抑制することができる。伝熱部51Aは伝熱部11Aとは異なり、中空構造を有していない。バーリング加工等の加工では、材料の伸び率及びプレス面積等により、立ち上げ寸法が制限される。立ち上げ寸法が制限されると、伝熱部が所望の寸法にならないことがある。そこで、実施の形態4では、フィン51とは別体の伝熱部51Aを用いることで、熱交換器を製造しやすくしている。
図21は、実施の形態4に係る熱交換器の変形例1である。
図22は、実施の形態4に係る熱交換器の変形例2である。
図23は、実施の形態4に係る熱交換器の変形例3である。
図24は、実施の形態4に係る熱交換器の変形例4である。
図25は、実施の形態4に係る熱交換器の変形例5である。
図21に示すように、伝熱部51AのY−Z断面は、平行四辺形であってもよい。また、図22に示すように、伝熱部51AのY−Z断面は、円弧t1と円弧t2とによって囲まれる形状であってもよい。円弧t1と円弧t2とは同一形状であっても異なってもよい。図23に示すように、伝熱部51AのY−Z断面は、半円s1と半円s1の下部に形成された切欠s2とによって囲まれる形状であってもよい。図24に示すように、伝熱部51AのY−Z断面は、Z方向を長軸とする扁平形状であってもよい。また、図25に示すように、図24の伝熱部51Aの傾斜させた態様であってもよい。図21〜図25に示す態様であっても、実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
1 圧縮機、2 四方弁、3A 熱交換部、3B 熱交換部、3C 熱交換部、3D 熱交換部、3E 熱交換部、3F 熱交換部、3G 熱交換部、3H 熱交換部、4 絞り装置、5 熱交換器、7 送風機、8 送風機、10 扁平管、10a 一端部、10b 他端部、10n1 第1の扁平管、10n2 第2の扁平管、10r 流路、11 フィン、11A 伝熱部、11A1 立上部、11A2 筒状部、11A3 接合端部、11A4 第4の伝熱部、11An1 伝熱部、11An2 伝熱部、11An3 伝熱部、11An4 伝熱部、11B 伝熱部、11n1 フィン、11n2 フィン、11n3 フィン、11n4 フィン、12A 第1のヘッダー、12A1 配管、12B 第2のヘッダー、12B1 配管、15A 伝熱部、15A1 接合端部、15A2 筒状部、15A3 接合端部、21 フィン、25 フィン、25A 伝熱部、25A1 立上部、25A2 先端部、25A3 貫通穴、26 フィン、27 フィン、28 フィン、41 フィン、41A 伝熱部、51 フィン、51A 伝熱部、100 冷凍サイクル装置、101 室外機、102 室内機、300 熱交換器、Fp フィンピッチ、G1 隙間、G2 隙間、G3 隙間、Gr1 グループ、Gr2 グループ、P1 第1の面、P2 第2の面、P3 第3の面、P4 第4の面、P5 第5の面、P6 第6の面、P7 第7の面、P8 第8の面、Rp1 冷媒配管、Rp2 冷媒配管、s1 半円、s2 切欠、t1 円弧、t2 円弧、Cnt 制御装置。
本発明に係る熱交換器は、冷媒が流れる流路が形成されている第1の扁平管と、前記第1の扁平管に向かい合う第1のフィンと、前記第1のフィンに向かい合う第2のフィンと、前記第1のフィンと前記第2のフィンとの間に配置されている第1の伝熱部と、を備え、前記第2のフィンは、前記第1のフィンに隙間をあけて設けられ、前記第1の伝熱部は、柱状部材であり、前記第1の伝熱部の一端部は、前記第1のフィンに設けられ、前記第1の伝熱部の他端部は、前記第2のフィンに設けられ、前記第2のフィンは、第1の貫通穴と、前記第1の貫通穴の周縁部に接続されている第2の伝熱部とが形成され、前記第1の伝熱部の前記他端部は、前記第1の貫通穴に嵌められ、前記第2の伝熱部に接触しているものである。

Claims (12)

  1. 冷媒が流れる流路が形成されている第1の扁平管と、
    前記第1の扁平管に向かい合う第1のフィンと、
    前記第1のフィンに向かい合う第2のフィンと、
    前記第1のフィンと前記第2のフィンとの間に配置されている第1の伝熱部と、
    を備え、
    前記第2のフィンは、前記第1のフィンに隙間をあけて設けられ、
    前記第1の伝熱部は、柱状部材であり、
    前記第1の伝熱部の一端部は、前記第1のフィンに設けられ、
    前記第1の伝熱部の他端部は、前記第2のフィンに設けられている
    熱交換器。
  2. 前記第2のフィンは、第1の貫通穴と、前記第1の貫通穴の周縁部に接続されている第2の伝熱部とが形成され、
    前記第1の伝熱部の前記他端部は、前記第1の貫通穴に嵌められ、前記第2の伝熱部に接触している
    請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記第2のフィンに隙間をあけて設けられ、前記第2のフィンに向かい合う平板状の第3のフィンを更に備え、
    前記第2のフィンは、第2の貫通穴と、前記第2の貫通穴の周縁部に接続されている第3の伝熱部とが更に形成され、
    前記第3のフィンは、第3の貫通穴と、前記第3の貫通穴の周縁部に接続されている第4の伝熱部とが形成され、
    前記第4の伝熱部は、前記第2の貫通穴に嵌められ、前記第3の伝熱部に接触している
    請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記第1の伝熱部は、前記第1のフィンに一体形成されている第1のフランジ部と、前記第2のフィンに一体形成されている第2のフランジ部とを含み、
    前記第1のフランジ部と前記第2のフランジ部とは、接合されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱交換器。
  5. 前記第1の伝熱部は、前記第1のフィンに平行な面で断面視したときに、前記第1のフィンに直交する面に対して傾斜する傾斜面が形成されている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. 前記第1の伝熱部を複数備えたものにおいて、
    前記第1の伝熱部は、千鳥状に配置されている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 全ての扁平管の短軸の幅は、3(mm)以下であり、
    全てのフィンの表面積と、全ての伝熱部の外表面の表面積と、全ての扁平管の外表面の表面積と、をあわせた表面積を第1の表面積とし、
    全てのフィンの表面積と、全ての伝熱部の外表面の表面積とを合わせた表面積を第2の表面積とし、
    前記第2の表面積を、前記第1の表面積と前記第2の表面積との和で割って得られる値を管外伝熱面積としたとき、
    管外伝熱面積は、96(%)以上であって100(%)未満である
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 全ての扁平管の短軸の幅は、3(mm)以下であり、
    全てのフィンのピッチが、0.4(mm)以上であって1.0(mm)以下である
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の熱交換器。
  9. 冷媒が流れる流路が形成されている第1の扁平管と、
    冷媒が流れる流路が形成されている第2の扁平管と、
    前記第1の扁平管と前記第2の扁平管との間に配置されているフィンと、
    を備え、
    前記フィンには、前記フィンから前記第2の扁平管へ向かう方向に突出する第1の伝熱部と、前記フィンから前記第1の扁平管へ向かう方向に突出する第2の伝熱部とが形成され、
    前記第1の伝熱部及び前記第2の伝熱部は、柱状部材であり、
    前記第1の伝熱部の先端部は、前記第1の扁平管に設けられ、
    前記第2の伝熱部の先端部は、前記第2の扁平管に設けられている
    熱交換器。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の熱交換器を備えた
    冷凍サイクル装置。
  11. 第1のフィンの第1の伝熱部を、第2のフィンの第2の伝熱部に形成されている貫通穴に挿入して嵌め込み、前記第1のフィン及び前記第2のフィンを含むフィンユニットを組み立てる組立工程と、
    前記組立工程の前記フィンユニットを、第1の扁平管及び第2の扁平管で挟み込む挟込工程と、
    前記第1の伝熱部と前記第2のフィンとを接合する接合工程と、
    を備えている
    熱交換器の製造方法。
  12. 前記第1のフィン及び前記第2のフィンには、予め接合剤が塗布されている
    請求項11に記載の熱交換器の製造方法。
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