JPWO2019003626A1 - 透明スクリーン用樹脂組成物、透明スクリーン用フィルム、及び透明スクリーン用フィルムの製造方法 - Google Patents

透明スクリーン用樹脂組成物、透明スクリーン用フィルム、及び透明スクリーン用フィルムの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019003626A1
JPWO2019003626A1 JP2019526643A JP2019526643A JPWO2019003626A1 JP WO2019003626 A1 JPWO2019003626 A1 JP WO2019003626A1 JP 2019526643 A JP2019526643 A JP 2019526643A JP 2019526643 A JP2019526643 A JP 2019526643A JP WO2019003626 A1 JPWO2019003626 A1 JP WO2019003626A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
transparent screen
inorganic particles
transparent
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019526643A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7074135B2 (ja
Inventor
渉 赤塚
渉 赤塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Publication of JPWO2019003626A1 publication Critical patent/JPWO2019003626A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7074135B2 publication Critical patent/JP7074135B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L101/00Compositions of unspecified macromolecular compounds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface
    • G03B21/62Translucent screens

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

透明性、及び視野角等の性能に優れているとともに、色再現性についても良好であって、映像視認性の高い透明スクリーンの製造に特に適した透明スクリーン用樹脂組成物、及び透明スクリーン用フィルム等を提供する。上述の課題は、熱可塑性樹脂(A)、及び、無機粒子(B)を含有する、透明スクリーン用樹脂組成物であって、(1)該無機粒子(B)のZ平均粒子径が400〜7000nmであり、(2)前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、前記無機粒子(B)を0.001〜3質量部含有する透明スクリーン用樹脂組成物等、により解決された。

Description

本発明は、透明なスクリーン、より具体的には映像を投射して表示するための透明スクリーン用の樹脂組成物、透明スクリーン用フィルム、及びその製造方法に関する。
従来、例えば商品の広告等のための映像を表示する透明なスクリーンが知られている(例えば、特許文献1及び2)。このような透明スクリーンとしては、微細な粒子が添加された薄い樹脂層が採用されていて、プロジェクタから投射された画像が透明スクリーン上に表示される。
特許第5752834号公報 WO2016/093181号公報
従来の透明スクリーンにおいては、透明性、及び視野角等の性能について実用レベルに達していることが必要とされている。
しかしながら、これらの性能を満足する透明スクリーンにおいても、投影映像の視認性が必ずしも良好でない場合があった。すなわち、ある特定の映像データに基づき透明スクリーン上に投影された映像において、同じ映像データに基づき他の表示機器で表示した映像に比べて特定の色、例えば青色が強調されてしまうといった色再現性の問題が生じることがあった。例えば、上記特許文献1に開示されている透明スクリーン用フィルムにおいては、プロジェクタから投射された画像の青色が強調されるという問題があった。これは光拡散粒子の粒子径が小さいために、短波長光すなわち青色光の減光効率が大きく、光がより拡散していることに起因している。
本発明者らは、上述の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、透明性、及び視野角等の性能に優れているとともに、色再現性についても良好であって、映像視認性の高い透明スクリーンの製造に特に適した透明スクリーン用樹脂組成物、及び透明スクリーン用フィルム等を実現できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、所定の範囲の粒径を有する無機粒子を熱可塑性樹脂中に所定量、含有させることにより、上述の優れた特徴を実現可能な透明スクリーン用樹脂組成物、及び透明スクリーン用フィルムを実現した。
本発明は、以下に示す樹脂組成物、透明スクリーン用フィルム、及び透明スクリーン用フィルムの製造方法に関する。
(i)熱可塑性樹脂(A)、及び、無機粒子(B)を含有する、透明スクリーン用樹脂組成物であって、
(1)該無機粒子(B)のZ平均粒子径が400〜7000nmであり、
(2)前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、前記無機粒子(B)を0.001〜3質量部含有する、
透明スクリーン用樹脂組成物。
(ii)前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、前記無機粒子(B)を0.001〜0.015質量部含有する、上記(i)に記載の透明スクリーン用樹脂組成物。
(iii)前記無機粒子(B)の多分散指数が0.8以下である、上記(i)又は(ii)に記載の透明スクリーン用樹脂組成物。
(iv)前記無機粒子(B)が、Bi、Nd、Si、Al、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物、複合酸化物、及び、該酸化物及び該複合酸化物の少なくともいずれかの混合物のうち、いずれか一種以上を含む、上記(i)〜(iii)のいずれか一項に記載の透明スクリーン用樹脂組成物。
(v)前記無機粒子(B)が、少なくともBiの酸化物、複合酸化物、及び、該酸化物及び該複合酸化物の少なくともいずれかの混合物のうち、いずれか一種以上を含む、上記(iv)に記載の透明スクリーン用樹脂組成物。
(vi)前記無機粒子(B)のZ平均粒子径が600〜3000nmである、上記(i)〜(v)のいずれかに記載の透明スクリーン用樹脂組成物。
(vii)上記(i)〜(vi)のいずれか一項に記載の透明スクリーン用樹脂組成物を含む、透明スクリーン用フィルム。
(viii)熱可塑性樹脂(A)、及び、無機粒子(B)を含有する、透明スクリーン用フィルムであって、
(1)該無機粒子(B)のZ平均粒子径が400〜7000nmであり、
(2)前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、前記無機粒子(B)を0.001〜3質量部含有する、
透明スクリーン用フィルム。
(ix)前記透明スクリーン用フィルムを溶媒に溶解させた状態の無機粒子(B)のZ平均粒子径が400〜7000nmである、上記(vii)又は(viii)に記載の透明スクリーン用フィルム。
(x)前記無機粒子(B)のZ平均粒子径が500〜3700nmである、上記(ix)に記載の透明スクリーン用フィルム。
(xi)前記無機粒子(B)が、少なくともBiの酸化物、複合酸化物、及び、該酸化物及び該複合酸化物の少なくともいずれかの混合物のうち、いずれか一種以上を含む、上記(vii)〜(x)のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
(xii)前記透明スクリーン用フィルムに含まれる無機粒子(B)の粒子の個数を基準として30%以上の個数の粒子の粒子径が、300〜2000nmの範囲内にある、上記(vii)〜(xi)のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
(xiii)前記透明スクリーン用フィルムに含まれる無機粒子(B)の平均粒子径の値が300〜3000nmである、上記(vii)〜(xii)のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
(xiv)厚みが10〜3000μmである、上記(vii)〜(xiii)に記載の透明スクリーン用フィルム。
(xv)JIS−K−7361及びJIS−K−7136に準拠する方法で測定した全光線透過率が70%以上である、上記(vii)〜(xiv)のいずれかに記載の透明スクリーン用フィルム。
(xvi)JIS−K−7361及びJIS−K−7136に準拠する方法で測定したヘイズが70%以下である、上記(vii)〜(xv)のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
(xvii)次式で定義される拡散度Bの値が2〜70の範囲である、上記(vii)〜(xvi)のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
(上記式(I)において、Iθは、前記フィルムに垂直な方向に対し、角度θ°をなす方向へ出射する光線の出射強度受光を示し、
前記出射強度受光Iθは、前記フィルムを置かない状態で、受光角度3°における光線の出射強度が85%となるように感度調節を行った後に、下記条件の透過測定にて、前記フィルムに光照射を行って測定する値である。)
・フィルタ :なし
・光束絞り :6.0
・受光絞り :4.0
・入射角度 :0°
・試料あおり角度:0°
・受光開始角度:−90°
・受光終了角度:90°
(xviii)前記フィルムに光照射する照射光の波長が400nm、500nm、600nm、及び700nmであるときの拡散度をそれぞれB(400)、B(500)、B(600)、B(700)としたとき、B(400)、B(500)、B(600)、B(700)の相対標準偏差が0〜20%の範囲である、上記(vii)〜(xvii)のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
(xix)JIS Z8722の幾何条件(f)に従って測定した前記透明スクリーン用フィルムのYI値が5以下である、上記(vii)〜(xviii)のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
(xx)上記(i)〜(vi)のいずれか一項に記載の透明スクリーン用樹脂組成物を用いる、透明スクリーンの製造方法。
本発明の樹脂組成物、及び透明スクリーン用フィルムにおいては、上述のように、特定の粒径を有する無機粒子を所定量、熱可塑性樹脂層中に含有しており、これらは、透明性、及び視野角等の性能に優れ、かつ色再現性等の映像視認性も良好である透明スクリーンの製造に特に適している。よって本発明の透明スクリーンは、特に、色再現性を含む映像視認性に優れた特徴を有する。
実施例3の透明スクリーン用フィルムにおける、波長の異なる入射光のそれぞれについての受光角度と透過光強度との関係を示すグラフである。 比較例10の透明スクリーン用フィルムにおける、波長の異なる入射光のそれぞれについての受光角度と透過光強度との関係を示すグラフである。 樹脂フィルムの断面観察に基づく、粒子径の測定方法を概略的に示す図である。
以下、本発明を詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、発明の効果を有する範囲において任意に変更して実施することができる。
[透明スクリーン用樹脂組成物]
本発明の透明スクリーン用樹脂組成物は、詳細を後述する熱可塑性樹脂(A)と、特定の種類の無機粒子(B)とを有する。透明スクリーン用樹脂組成物において、無機粒子(B)は、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して、0.001〜3.0質量部(約0.001〜約3.0質量%)含まれる。
無機粒子(B)は、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して、好ましくは0.01〜2.0質量部、より好ましくは0.05〜1.0質量部、特に好ましくは0.1〜0.3質量部、含まれる。無機粒子(B)の含有量を上述の範囲に調整することにより、シート又はフィルムの高い透明性が確保されるとともに、投射光の十分な散乱効果が得られ、色再現性等の画像の視認性も良好となる。
また、上述のように、無機粒子(B)は、少量であっても透明スクリーンの性能向上に貢献するものである。このため、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して、無機粒子(B)を0.001〜0.015質量部程度、例えば、0.015質量部未満(樹脂組成物中、約0.015質量%未満)といった量のみ、添加しても良い。
<熱可塑性樹脂(A)>
透明スクリーン用樹脂組成物の主な構成材料として、熱可塑性樹脂(A)が用いられる。透明スクリーン用フィルムの強度、及び耐久性を向上させるためには、硬質の熱可塑性樹脂(A)の使用が好ましい。さらに、透明スクリーン用フィルムの透明性を向上させるために、透明性の高い熱可塑性樹脂(A)の使用が好ましい。
具体的には、熱可塑性樹脂(A)は、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル及びメタクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、及びポリスチレン系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
特に、熱可塑性樹脂(A)は、上述の選択肢の中で、ポリカーボネート樹脂、及びポリエステル樹脂から選択される少なくとも1種を含んでいることが好ましい。
例えば、上述のポリカーボネート樹脂としては、分子主鎖中に炭酸エステル結合を含む−[O−R−OCO]−単位(Rが脂肪族基、芳香族基、又は脂肪族基と芳香族基の双方を含むもの、さらに直鎖構造あるいは分岐構造を持つもの)を含むものであれば、特に限定されるものではない。ただし、耐衝撃性、耐熱性の点から、また芳香族ジヒドロキシ化合物としての安定性、さらにはそれに含まれる不純物の量が少ないものの入手が容易である点から、芳香族ポリカーボネートがより好ましいものとして挙げられる。芳香族ポリカーボネートとして、例えばビスフェノールA骨格を有するものが挙げられる。
また、上述のポリエステル樹脂としては、例えば、PETG(シクロヘキサンジメタノールによりグリコール変性されたポリエチレンテレフタレート)等が使用される。
<無機粒子(B)>
透明スクリーン用樹脂組成物は、微粒化された無機粒子(B)を含有する。無機粒子(B)として、例えば金属酸化物を含むものなどが用いられる。より具体的には、無機粒子(B)は、例えば、Bi、Nd、Si、Al、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物、複合酸化物、及び、該酸化物及び該複合酸化物の少なくともいずれか一方の混合物のうち、いずれか一種以上を含むことが好ましい。無機粒子(B)は、より好ましくは、酸化ビスマス、酸化ジルコニウム、シリカ、及びアルミナから選択される少なくとも1種を含有する。無機粒子(B)としては、酸化ビスマスを含むもの、すなわち、ビスマスの酸化物、複合酸化物、及び、該酸化物及び該複合酸化物の少なくともいずれかの混合物を含有するものが、特に好ましい。
無機粒子(B)は、400nm〜7000nmのZ平均粒子径を有する。無機粒子(B)のZ平均粒子径は、好ましくは、400nm〜5000nm、より好ましくは430nm〜3800nm、さらに好ましくは500nm〜3400nm、特に好ましくは、600nm〜3000nmである。このように、従来の投影用の透明スクリーンに使用される無機粒子、例えば、数十nm程度の粒子径を有する無機粒子に比べて径の大きい無機粒子(B)を採用した透明スクリーン用樹脂組成物は、詳細を後述するように、光線透過率、光拡散性、及び色再現性に優れた透明スクリーンの実現を可能にする。
本発明でいうZ平均粒子径とは、粒子分散物等の動的光散乱法の測定データを、キュムラント解析法を用いて解析して得られるデータである。
キュムラント解析においては、粒子径の平均値と多分散指数(PDi)が得られ、本発明においては、この平均粒子径をZ平均粒子径と定義する。
具体的には以下の通りである。まず、測定で得られたG1相関関数の対数に、多項式をフィットさせる作業を、キュムラント解析といい、下式
LN(G1)=a+bt+ct+dt+et+・・・・・・・・・
の定数bが、二次キュムラントまたは、Z平均拡散係数とよばれる。
この定数bの値を、分散媒の粘度と幾つかの装置定数を用いて粒子径に換算した値がZ平均粒子径である。このZ平均粒子径の値は、動的光散乱法で得られる最も重要で安定した値であり、分散安定性の指標として品質管理目的に適した値である。また、2乗項の係数であるcについては、2c/bの値が多分散指数(PDi)と呼ばれる。
本発明における分散性の指標であるZ平均粒子径は、具体的には下記の方法を用いて測定することができる。
すなわち、無機粒子を純水に投入し、超音波を使用して粒子を分散した後の溶液を、マルバーン社製のゼータサイザーナノZS測定装置などの動的光散乱を用いた粒子径測定機で測定して、Z平均粒子径の値を求めることができる。
また、無機粒子(B)の多分散指数は、0.8以下であることが好ましい。さらに、無機粒子(B)の多分散指数は、0.7以下であることがより好ましく、0.5以下であることが特に好ましい。このように、多分散指数の値の小さい無機粒子(B)を用いることにより、透明スクリーン用フィルムにおいて、極度に径の大きい、又は極度に径の小さい無機粒子を除くことができる。
[透明スクリーン用樹脂組成物に含まれるその他の成分]
透明スクリーン用樹脂組成物における熱可塑性樹脂(A)及び無機粒子(B)以外の成分として、熱可塑性樹脂(A)とは異なる樹脂を含んでいても良い。
また、透明スクリーン用樹脂組成物は、熱可塑性樹脂(A)及び無機粒子(B)以外の添加剤として、以下のものを含んでいても良い。すなわち、透明スクリーン用フィルムにおいて、熱安定剤、酸化防止剤、難燃剤、難燃助剤、紫外線吸収剤、離型剤、及び着色剤から成る群から選択された少なくとも1種類の添加剤などである。所望の諸物性を著しく損なわない限り、帯電防止剤、蛍光増白剤、防曇剤、流動性改良剤、可塑剤、分散剤、抗菌剤等を添加してもよい。
透明スクリーン用樹脂組成物において、熱可塑性樹脂(A)及び無機粒子(B)は、60質量%以上含まれていることが好ましく、より好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上、含まれている。
[透明スクリーン用樹脂組成物の製造]
透明スクリーン用樹脂組成物は、上述の熱可塑性樹脂(A)及び無機粒子(B)等の材料物質をブレンドすることにより製造される。例えば、タンブラーを用いて熱可塑性樹脂(A)等の各成分を混合し、さらに押出機により溶融混練してペレット状の透明スクリーン用樹脂組成物を製造することができる。ただし、透明スクリーン用樹脂組成物の形態はペレット状には限定されず、フレーク状、粉末状、又はバルク状等であっても良い。
[透明スクリーン用フィルム]
本発明の透明スクリーン用フィルムは、上述の透明スクリーン用樹脂組成物を含む。
透明スクリーン用フィルムの厚さは、10μm〜3000μmであることが好ましく、より好ましくは、30μm〜2000μmであり、特に好ましくは50μm〜1000μm(1.0mm)である。
上述のように、透明スクリーン用フィルムが上述の透明スクリーン用樹脂組成物を含むことから明らかであるように、透明スクリーン用フィルムもまた、熱可塑性樹脂(A)、及び、無機粒子(B)を含有する。
そして、透明スクリーン用フィルムに含まれる無機粒子(B)は、400nm〜7000nmのZ平均粒子径を有する。無機粒子(B)のZ平均粒子径は、好ましくは、400nm〜5000nm、より好ましくは430nm〜3800nm、さらに好ましくは500nm〜3400nm、特に好ましくは、600nm〜3000nmである。
透明スクリーン用フィルムの無機粒子(B)の粒径については、透明スクリーン用フィルムを溶媒に溶解させた状態で確認することができる。すなわち、透明スクリーン用フィルムの無機粒子(B)は、透明スクリーン用フィルムを溶媒に溶かした状態で測定されるZ平均粒子径の値が、400nm〜7000nmであることが好ましく、より好ましくは500nm〜3700nmである。
このように、無機粒子(B)のZ平均粒子径の値を確認するために透明スクリーン用フィルムを溶解させる溶媒としては、透明スクリーン用フィルムが溶解可能であれば特に限定はないものの、上記フィルムを形成する樹脂の溶解度が高い溶媒が好ましく、ジクロロメタン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、シクロヘキサン等が具体例として挙げられる、これらの中でも、ジクロロメタン(CHCl)が好ましい。
透明スクリーン用樹脂組成物を用いて製造された透明スクリーン用フィルムにおける無機粒子(B)の実際の分布をより正確に把握するためには、透明スクリーン用フィルムの断面観察により、透明スクリーン用フィルム中に分散された状態の無機粒子(B)の粒子径を測定し、例えば、平均粒子径を算出することが好ましい。
すなわち、詳細を後述する方法により、透明スクリーン用フィルム中に含まれる無機粒子(B)の粒子径をフィルム画像から測定し、得られた粒子径データから個数平均粒子径の値を算出する。
こうして算出される、透明スクリーン用フィルムに含まれる無機粒子(B)の粒子径の個数平均値は、300〜3000nmであることが好ましく、400〜2800nmであることがより好ましく、500〜2500nmであることがさらに好ましい。
また、透明スクリーン用フィルム中の無機粒子(B)の粒子径分布に関しては、300〜2000nmの範囲内の個数平均粒子径を有する無機粒子(B)が、無機粒子(B)の全体数を基準としたときの30%以上を占めることが好ましく、より好ましくは35%以上、さらに好ましくは40%以上を占める。
なお、透明スクリーン用フィルム中の無機粒子(B)の成分については、上記<無機粒子(B)>の欄に記載した通りであり、例えば、Bi、Nd、Si、Al、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物、複合酸化物、及び、該酸化物及び該複合酸化物の少なくともいずれか一方の混合物のうち、いずれか一種以上を含むことが好ましい。透明スクリーン用フィルム中の無機粒子(B)は、より好ましくは、酸化ビスマス、酸化ジルコニウム、シリカ、及びアルミナから選択される少なくとも1種を含有し、特に好ましくは、ビスマスの酸化物、複合酸化物、及び、該酸化物及び該複合酸化物の少なくともいずれかの混合物を含有する。透明スクリーン用フィルム中の無機粒子(B)の成分は、例えばエネルギー分散型X線(EDX)分析することにより確認することができる。
また、透明スクリーン用フィルム中の無機粒子(B)の含有量についても上述の通りであり、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して、無機粒子(B)が0.001〜3.0質量部(約0.001〜約3.0質量%)含まれ、好ましくは0.01〜2.0質量部、より好ましくは0.05〜1.0質量部、特に好ましくは0.1〜0.3質量部ほど、含まれる。ただし、無機粒子(B)は、少量であっても透明スクリーンの性能を向上可能であることから、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して、無機粒子(B)を0.001〜0.015質量部程度、例えば、0.015質量部未満(樹脂組成物中、約0.015質量%未満)といった量のみ、添加しても良い。
透明スクリーン用フィルムにおいては、全光線透過率の値が70%以上であることが好ましく、より好ましくは74%以上、特に好ましくは80%以上である。このように、高い全光線透過率の値を有する透明スクリーン用フィルムは、プロジェクタから投射された画像を鮮明に映し出すことができる。なお、本明細書における全光線透過率の値は、後述するJIS−K−7361及びJIS−K−7136に準拠した値である。
また、透明スクリーン用フィルムにおいては、ヘイズ値が70%以下であることが好ましく、ヘイズ値は、より好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下である。このように、ヘイズ値が十分に低い透明スクリーン用フィルムは、高い透明性を有し、美観に優れるとともに映像を良好に映し出すことができる。なお、本明細書におけるヘイズの値は、後述するJIS−K−7361及びJIS−K−7136に準拠した値である。
透明スクリーン用フィルムにおいては、下記式(I)で定義される拡散度Bの値が2〜70の範囲であることが好ましい。拡散度Bの値は、より好ましくは5〜65であり、特に好ましくは、10〜60である。このように、拡散度Bの値が大きい透明スクリーン用フィルムにおいては、透明スクリーン用フィルムの表面に入射(投射)した光の反射光が拡散され、効果が得られ、画像の視認性が良好となる。
拡散度Bの値は、以下のように算出される。まず、透明スクリーン用フィルムに対する光照射により、光線の出射強度受光Iθ°を測定する。こうして得られた出射強度受光Iθ°のデータのうち、I5°、20°、及びI70°の値(式中ではそれぞれ、I5、20、及びI70と示す)を用いて、上記式(I)により、拡散度Bが算出される。
上記式(I)において、Iθ°は、透明スクリーン用フィルムに垂直な方向に対し、角度θ°をなす方向へ出射する光線の出射強度を示す。
なお、式(I)における出射強度受光Iθ°の具体的な測定方法については、詳細を後述する。
透明スクリーン用フィルムにおいては、当該フィルムに光照射する照射光の波長が400nm、500nm、600nm、及び700nmであるときの拡散度をそれぞれB(400)、B(500)、B(600)、及びB(700)としたとき、B(400)、B(500)、B(600)、及びB(700)の相対標準偏差(以下、単に相対標準偏差ともいう)が0〜20%の範囲であることが好ましい。より好ましくは、B(400)、B(500)、B(600)、及びB(700)の相対標準偏差の値は、18%以下であり、特に好ましくは、15%以下である。
このように、異なる波長の光が入射(照射)したときに、波長域に応じた拡散度の値の差が十分に小さい透明スクリーン用フィルムにおいては、投影画像における様々な色のバランスが良好となり、色再現性が向上する。
例えば、図1を参照すると、相対標準偏差の値が小さい実施例3の透明スクリーン用フィルムにおいては、波長が400nmである青色の入射光、波長が500nmである緑色の入射光、波長が600nmである赤色の入射光、及び波長が700nmである赤紫色の入射光のいずれについても、受光角度と透過光強度との関係が概ね一定であることが分かる。従って、実施例3の透明スクリーン用フィルムにおいては、入射光によって生じる散乱光の散乱角に対する強度の挙動も、入射光の波長によっては変化せず、概ね一致するといえる。
これに対し、相対標準偏差の値が大きく、色再現性の観点からは好ましくない比較例10の透明スクリーン用フィルムにおいては、入射光の波長が異なると、受光角度と透過光強度との関係が大きく異なり得ることが分かる。従って、比較例10の透明スクリーン用フィルムにおいては、入射光によって生じる散乱光の散乱角に対する強度の挙動もまた、入射光の波長に応じて大きく異なるといえる。
なお、B(400)、B(500)、B(600)、及びB(700)の測定方法については後述する。
また、JIS Z8722の幾何条件(f)に準拠するdi:0°後分光方式にて測定する透明スクリーン用フィルムのYI値(ΔYI値)は、5以下であることが好ましい。より好ましくは、透明スクリーン用フィルムのYI値(ΔYI値)は、4.2以下であり、特に好ましくは、3.0以下である。ΔYI値の測定には、日本電色工業(株)製分光透過色計「SD−6000」を用いて行った。このとき、サンプルを置かずに測定したYI値のデータを基準とし、サンプルを置いて測定したYI値のデータとの差をΔYI値として測定した。
このように、YI値(ΔYI値)の小さい透明スクリーン用フィルムは、材料の樹脂の分解等に起因し得る色の変化、特に、黄色への変色が抑制されている。このため、YI値(ΔYI値)の小さい透明スクリーン用フィルムにおいては、色再現性をさらに向上させることができる。
なお、表1及び表2においては、JISZ8722の幾何条件(f)に準拠した測定により得られたデータから、ASTME313-05に準拠して計算(JIS K7373に準拠した計算方法と同じ)した値をΔYI値として示した。
[透明スクリーン]
本発明の透明スクリーンは、上述の透明スクリーン用フィルムを備えている。透明スクリーンにおいては、透明性及び可視光の透過率が高いことが好ましく、本願明細書中に記載の「透明」とは、画像がスクリーン上に投射可能である程度の透過視認性を実現できる透明性を有することを意味する。従って、本発明の透明スクリーンは、半透明であるものも包含する。
本発明の透明スクリーンにおいては、本発明の透明スクリーン用フィルム以外の層を積層させても良い。例えば、透明スクリーン用フィルムを支持するための支持層、透明スクリーン用フィルムの表面を保護するための保護層、及び、透明スクリーン用フィルムに他層を接着させるための接着層等を積層させても良い。
透明スクリーンの粘着層は、例えば、透明スクリーンに透明スクリーン用フィルム等のフィルムを貼付するための層であり、粘着層は、粘着剤組成物を用いて形成することが好ましい。透明スクリーン用フィルムの光学特性、透過視認等を損なわないように、粘着剤組成物としては、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂系、ポリビニルエーテル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系等が好適に用いられる。合成ゴム系の粘着剤組成物の具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレンブロック共重合体が挙げられる。シリコーン樹脂系の粘着剤組成物の具体例としては、ジメチルポリシロキサン等が挙げられる。これらの成分は、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、シリコーン系粘着剤、アクリル系粘着剤等を用いて粘着層を形成することが好ましい。
透明スクリーンの厚さは、例えば、0.45mm〜2mmであり、より好ましくは、0.48mm〜1.5mmであり、特に好ましくは、0.5mm(500μm)〜1.0mmである。
なお、本発明の透明スクリーン用フィルム、及び透明スクリーンの形状については、平面及び曲面のいずれであっても良く、二次元加工、又は三次元加工されたものでも良い。加工方法については、特に限定されるものではないが、例えば、熱加工法や打ち抜き加工法、冷間曲げ加工法、及び絞り加工法等が好ましく挙げられ、熱曲げ加工法、曲面加工法、フリーブロー成形法などがより好ましく、プレス成形法や真空成形法、圧空成形法、及び、自然放置法等が特に好ましい。
[映像の投射]
映像の投射において、上述の本発明の透明スクリーンを用いることができる。映像投射においては、本発明の透明スクリーンの背面から投射してもよく、前面から投射してもよい。すなわち、本発明の透明スクリーンは、透過光を観察する透過型スクリーンでもよく、反射光を観察する反射型スクリーンでもよい。
[透明スクリーン用フィルム及び透明スクリーンの製造方法]
本発明の透明スクリーン用フィルムは、上述の透明スクリーン用樹脂組成物を用いる製造方法によって製造される。例えば、以下の通りである。まず、熱可塑性樹脂(A)に無機粒子(B)を所定量、添加して溶融混練する。そして、例えば、ストランドカットにより無機粒子(B)を含む熱可塑性樹脂(A)のペレットを得る。こうして得られた透明スクリーン用樹脂組成物のペレットを、例えばフィルム押出機により押出成形することにより、透明スクリーン用フィルムを製造することができる。
さらに、上述の様々な加工法を適宜、選択して採用することにより、透明スクリーン用フィルムの形状を調整する。こうして適宜、形状の調整された透明スクリーン用フィルムを用いて、透明スクリーンを製造することができる。より具体的な製造方法については、以下の実施例の方法が挙げられる。
以下、実施例を示して本発明について更に具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定して解釈されるものではない。
実施例及び比較例で使用した原料は次の通りである。
[原料]
・熱可塑性樹脂(A)
(A1)ビスフェノールAを出発原料とする芳香族ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス化学株式会社製ユーピロンS−3000F、粘度平均分子量:22,000)
(A2)変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(SK Chemicals製SKYGREEN S2008、粘度平均分子量:31,000)
・無機粒子(B)
(B1)ビスマス系金属酸化物(酸化ネオジムを含むビスマス酸化物、東罐マテリアルテクノロジー株式会社製42−920A)
(B2)ビスマス系金属酸化物(酸化ネオジムを含むビスマス酸化物、東罐マテリアルテクノロジー株式会社製42−920A)を粉砕及び分級加工した粒子
加工は、日清エンジニアリング株式会社製の気流式粉砕機(機種:スーパージェットミルSJ−500)、及び、日清エンジニアリング株式会社製の空気分級機(機種:エアロファインクラシアAC−20)を用いて行い、気流式粉砕機で粒子を粉砕した後、空気式分級機で粗大粒子を取り除くことで加工粒子を得た。なお、得られた粒子を純水分散させ、レーザー回折散乱法を用いた粒度分布測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製MT3300EXII)を用いて粒度分布を測定し、体積換算平均粒径D50を求めたところ、加工前の(B1)の粒子のD50の値は0.94μmであり、加工後の(B2)の粒子のD50の値は0.27μmであった。
(B3)シリカ粒子(二酸化ケイ素、株式会社アドマテックス社製アドマナノYA050C−SP3)
(B4)シリカ粒子(二酸化ケイ素、株式会社アドマテックス社製アドマナノYA100C−SP3)
(B5)シリカ粒子(二酸化ケイ素、株式会社アドマテックス社製アドマファインSO−C1)
(B6)シリカ粒子(二酸化ケイ素、株式会社アドマテックス社製アドマファインSC−2500SQ)
(B7)シリカ粒子(二酸化ケイ素、株式会社アドマテックス社製アドマファインSC−4500SQ)
(B8)シリカ粒子(二酸化ケイ素、株式会社アドマテックス社製アドマファインSC−5500SQ)
(B9)シリカ粒子(二酸化ケイ素、株式会社アドマテックス社製アドマファインSO−C6)
(B10)アルミナ粒子(酸化アルミニウム、和光純薬工業株式会社製α−アルミナ 品番017−13005)
(B11)ジルコニア粒子(酸化ジルコニウム、堺化学工業株式会社製ジルコニア メタノール分散液SZR−M)
(B12)ジルコニア粒子(酸化ジルコニウム、株式会社アイテック製Zirconeo)
(B13)ジルコニア粒子(酸化ジルコニウム、第一稀元素化学工業株式会社製UEP)
(B14)ジルコニア粒子(酸化ジルコニウム、第一稀元素化学工業株式会社製UEP−100)
(B15)ジルコニア粒子(酸化ジルコニウム、第一稀元素化学工業株式会社製SPZ)
・酸化防止剤(C)
ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(リン系酸化防、止剤ADEKA株式会社製アデカスタブPEP−36)
・離型剤(D)
グリセリンモノステアレート(理研ビタミン株式会社製リケマールS−100A)
[樹脂組成物に含まれる無機粒子のZ平均粒子径、及び多分散指数(Pdi)の測定]
無機粒子(B)のZ平均粒子径、及び多分散指数(Pdi)は、動的光散乱法を利用したマルバーン社製のゼータサイザーナノZS測定装置を用いた測定結果から、キュムラント解析により求めた。なお、測定は室温で行い、無機粒子(B)を純水に0.1重量%の濃度で分散させた分散液を測定した。なお、無機粒子(B)の分散には超音波を使用した。
多分散性指数(PDi)とは、粒子の粒径分布を定義する指数であり、粒径分布が狭いほど、PDiはゼロに近づき、逆に、粒径分布が広い、つまり多分散性が大きいほど、PDiは大きくなる。
[無機粒子を添加した熱可塑性樹脂ペレットの製造]
上述の熱可塑性樹脂(A1)及び(A2)に対して、無機粒子(B)及び酸化防止剤(C)、離型剤(D)をそれぞれ表1に記載の添加量となるように添加した。その後、タンブラーにて20分間、樹脂等を混合した後、スクリュー径26mmのベント付二軸押出機(東芝機械(株)社製「TEM26SS」)により、シリンダー温度280℃で溶融混練し、ストランドカットによりペレットを得た。
[無機粒子を添加した熱可塑性樹脂フィルムの製造]
得られたペレットを、スクリュー径30mmのTダイリップの付いたベント付き二軸フィルム押出機(株式会社日本製鋼所製TEX−30α)にて溶融させ、押し出すことにより、シート及びフィルムを成形した。
[粘着層の製造例1]
こうして成形した実施例2に記載の樹脂フィルムに金属製バーコーターを用いて熱硬化型塗料を塗布した後、オーブンにて加熱、乾燥を行うことによって厚さ1μmのプライマー層を形成した。しかる後、リバースグラビアロールを使用し、シリコーン系粘着塗料を塗布した後、オーブンにて加熱、乾燥を行うことによって厚さ50μmの粘着層を形成した。
[粘着層の製造例2]
また、25μm厚みの離型処理を施したPETフィルムの離型処理面にアクリル系粘着剤をグラビアロールもしくはバーコーターを使用して塗布した後、オーブンにて加熱、乾燥を行うことによって厚さ17μmの粘着膜を形成した。実施例2に記載の樹脂フィルムに前記フィルムの粘着層面を貼り合せ加圧することで実施例2に記載の樹脂フィルムへ粘着層を転写させることで粘着層を形成した。
こうして成形した樹脂フィルムに含まれる無機粒子(B)の粒子径を、フィルムを溶媒に溶解させる方法(溶解法)、及び、フィルムの断面形状を観察する方法(断面観察法)により、測定した。
[溶媒を用いた樹脂フィルム中の無機粒子(B)のZ平均粒子径、及び多分散指数(Pdi)の測定(溶解法)]
まず、フィルムを溶媒に溶解させ、Z平均粒子径、及び多分散指数(Pdi)を測定する方法については以下の通りである。ガラス製のバイアルに、樹脂フィルムに含まれていた熱可塑性樹脂(PC樹脂)の濃度が1%となるようにCHCl溶媒を加え、アズワン株式会社製のミックスローター(型式:VMR−5R)により、2時間以上シーソー撹拌及び回転撹拌することで調整した。こうして得られた樹脂含有溶媒を、動的光散乱法を利用したマルバーン社製のゼータサイザーナノZS測定装置により測定し、キュムラント解析により溶媒中の無機粒子(B)のZ平均粒子、及び多分散指数(Pdi)を求めた。なお、測定は室温で行った。多分散性指数(PDi)とは、粒子の粒径分布を定義する指数であり、粒径分布が狭いほど、PDiはゼロに近づき、逆に、粒径分布が広い、つまり多分散性が大きいほど、PDiは大きくなる。
[断面観察による樹脂フィルム中の無機粒子の粒子径の測定(断面観察法)]
上述の方法で成形した樹脂フィルムに対し、イオンミリングで断面加工を3時間程度行い、得られた断面を電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)で断面観察した。このイオンミリング断面加工に用いた装置は、日立ハイテクノロジーズ製IM−4000であり、FE−SEMによる断面観察に用いた装置は、日立ハイテクノロジーズ製SU−8220である。なお、断面観察の像観察モードは、LA−BSE像を使用し、倍率を2000倍としたときに観察しうる粒子の粒子径を測定した。各フィルムについて、少なくとも10個以上の粒子を観察した。
上述の観察データに基づき、個々の粒子の粒子径dを、
(長辺方向の粒子径(a)+短辺方向の粒子径(b))/2=dの式に基づいて計算した。長辺方向の粒子径(a)と、短辺方向の粒子径(b)の概略は図3に示す通りであり、粒子径(a)は、粒子の断面の中心点を通る径のうち最も長い粒子径であり、粒子径(b)は、粒子の断面の中心点を通る径のうち最も短い粒子径である。
さらに、多数の粒子の平均粒子径の値を個数平均粒子径Davとして、以下の式
Σ(nd)/Σ(n)=Davにより計算した。この式において、dは、個々の粒子の粒子径、すなわち各粒子径を表し、nは、個数基準の割合(パーセント)を表す。また、粒子径dの値が300〜2000nmの範囲内にある粒子数の観察可能な粒子の総数に対する割合を求めた。ここで、観察可能な粒子の総数とは、所定の範囲の画像を上述のように2000倍に拡大した断面において観察可能な粒子の数(全粒子数)である。
さらに、エネルギー分散型X線(EDX)分析することにより、観察された粒子が、粒子径の算出の対象である無機粒子であることを確認した。EDXに用いた装置は、堀場製作所製X−Max分である。
[透明スクリーン用フィルムの評価]
上記の実施例及び比較例で製造したフィルムの光学特性を下記の通り評価した。
まず、フィルムの全光線透過率(%)、平行線透過率(%)、及びヘイズ(%)を、ヘイズメータ(株式会社村上色彩技術研究所製、商品名:HM−150型)を用いて、JIS−K−7361及びJIS−K−7136に準拠して測定した。
次に、フィルムの光拡散性と色再現性、写像性を下記の基準に基づいて評価した。
[フィルムの光拡散性]
〈拡散度の測定方法〉
株式会社村上色彩研究所製のハロゲンランプを光源とする変角光度計(型式GP−200)を用いて、透過測定にて下記の測定条件にて透明スクリーン用フィルムに光照射を行い、光線の出射強度受光Iθ°を測定した。得られた出射強度受光Iθ°のデータを用いて、下記式(I)により拡散度Bを算出した。
(上式(I)において、Iθ°は、透明スクリーン用フィルムに垂直な方向に対し、角度θ°をなす方向へ出射する光線の出射強度を示す)。
なお、上記測定にあたり、最初に透明スクリーン用フィルムを置かない状態で、受光角度3°における光線の出射強度が85%となるように感度調節を行った。
・フィルタ :なし
・光束絞り :6.0
・受光絞り :4.0
・入射角度 :0°
・試料あおり角度:0°
・受光開始角度:−90°
・受光終了角度:90°
[フィルムの色再現性]
光源と透明スクリーン用フィルムの間に400nm、500nm、600nm又は700nmのバンドパスフィルタを挿入し、拡散度を測定した。測定方法は、上述のフィルムの光拡散性評価と同様に行った。拡散度をそれぞれB(400)、B(500)、B(600)、B(700)とし、B(400)、B(500)、B(600)、及びB(700)の平均値及び標準偏差、相対標準偏差を算出した。
[写像性]
スガ試験機株式会社製の写像性測定機(型式ICM−1T)を用いて、JIS K7374に準拠して、光学くし幅0.125mmで測定した時の像鮮明度(%)の値を写像性とした。
次に、フィルムの透明性、プロジェクター画像視認性、及びプロジェクターの色味を下記の基準に基づいて目視で評価した。
[透明性評価基準]
特に良好:フィルムはとても透明であった。
良好:フィルムは透明であった。
不良:フィルムは白濁していて、透明性に劣るものであった。
[透明スクリーンの製造と評価]
透明スクリ−ンとして、上記の実施例及び比較例で製造したシート及びフィルムを、モバイルプロジェクター(カシオ計算機株式会社製、商品名:XJ−A142)の映像投射レンズから2m離れた位置に設置した。次に、45°下方からスクリーンに映像を投射し、スクリーンの位置に焦点が合うようにプロジェクターの焦点つまみを調整した。プロジェクター画像視認性について、正面1mから観察したときの画像視認性、及び斜め45°前方1mから観察したときの画像視認性、及び画像の色味を、下記の基準に基づいて目視で評価した。なお、画像視認性の評価は暗室にて行い、モバイルプロジェクターの反対面、すなわちスクリーン透過光を観察することで、評価した。評価結果を以下の表1及び表2に示す。
[画像視認性の評価基準]
特に良好:スクリーンの映像がとても鮮明であった。
良好:スクリーンの映像が鮮明であった。
やや不良:スクリーンの映像がやや不鮮明であった。
不良:スクリーンの映像が不鮮明であった。
[画像の色味の評価基準]
特に良好:スクリーン映像の色再現性がとても高かった。
良好:スクリーン映像の色再現性が高かった。
やや不良:スクリーン映像の青みがあり、色再現性がやや低かった。
不良:スクリーン映像の青みが強く、色再現性が低かった。

Claims (20)

  1. 熱可塑性樹脂(A)、及び、無機粒子(B)を含有する、透明スクリーン用樹脂組成物であって、
    (1)該無機粒子(B)のZ平均粒子径が400〜7000nmであり、
    (2)前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、前記無機粒子(B)を0.001〜3質量部含有する、
    透明スクリーン用樹脂組成物。
  2. 前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、前記無機粒子(B)を0.001〜0.015質量部含有する、請求項1に記載の透明スクリーン用樹脂組成物。
  3. 前記無機粒子(B)の多分散指数が0.8以下である、請求項1又は2に記載の透明スクリーン用樹脂組成物。
  4. 前記無機粒子(B)が、Bi、Nd、Si、Al、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物、複合酸化物、及び、該酸化物及び該複合酸化物の少なくともいずれかの混合物のうち、いずれか一種以上を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の透明スクリーン用樹脂組成物。
  5. 前記無機粒子(B)が、少なくともBiの酸化物、複合酸化物、及び、該酸化物及び該複合酸化物の少なくともいずれかの混合物のうち、いずれか一種以上を含む、請求項4に記載の透明スクリーン用樹脂組成物。
  6. 前記無機粒子(B)のZ平均粒子径が600〜3000nmである、請求項1〜5のいずれかに記載の透明スクリーン用樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の透明スクリーン用樹脂組成物を含む、透明スクリーン用フィルム。
  8. 熱可塑性樹脂(A)、及び、無機粒子(B)を含有する、透明スクリーン用フィルムであって、
    (1)該無機粒子(B)のZ平均粒子径が400〜7000nmであり、
    (2)前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、前記無機粒子(B)を0.001〜3質量部含有する、
    透明スクリーン用フィルム。
  9. 前記透明スクリーン用フィルムを溶媒に溶解させた状態の無機粒子(B)のZ平均粒子径が400〜7000nmである、請求項7又は8に記載の透明スクリーン用フィルム。
  10. 前記無機粒子(B)のZ平均粒子径が500〜3700nmである、請求項9に記載の透明スクリーン用フィルム。
  11. 前記無機粒子(B)が、少なくともBiの酸化物、複合酸化物、及び、該酸化物及び該複合酸化物の少なくともいずれかの混合物のうち、いずれか一種以上を含む、請求項7〜10のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
  12. 前記透明スクリーン用フィルムに含まれる無機粒子(B)の粒子の個数を基準として30%以上の個数の粒子の粒子径が、300〜2000nmの範囲内にある、請求項7〜11のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
  13. 前記透明スクリーン用フィルムに含まれる無機粒子(B)の平均粒子径の値が300〜3000nmである、請求項7〜12のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
  14. 厚みが10〜3000μmである、請求項7〜13のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
  15. JIS−K−7361及びJIS−K−7136に準拠する方法で測定した全光線透過率が70%以上である、請求項7〜14のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
  16. JIS−K−7361及びJIS−K−7136に準拠する方法で測定したヘイズが70%以下である、請求項7〜15のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
  17. 次式で定義される拡散度Bの値が2〜70の範囲である、請求項7〜16のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
    (上記式(I)において、Iθは、前記フィルムに垂直な方向に対し、角度θ°をなす方向へ出射する光線の出射強度受光を示し、
    前記出射強度受光Iθは、前記フィルムを置かない状態で、受光角度3°における光線の出射強度が85%となるように感度調節を行った後に、下記条件の透過測定にて、前記フィルムに光照射を行って測定する値である。)
    ・フィルタ :なし
    ・光束絞り :6.0
    ・受光絞り :4.0
    ・入射角度 :0°
    ・試料あおり角度:0°
    ・受光開始角度:−90°
    ・受光終了角度:90°
  18. 前記フィルムに光照射する照射光の波長が400nm、500nm、600nm、及び700nmであるときの拡散度をそれぞれB(400)、B(500)、B(600)、B(700)としたとき、B(400)、B(500)、B(600)、B(700)の相対標準偏差が0〜20%の範囲である、請求項7〜17のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
  19. JIS Z8722の幾何条件(f)に従って測定した前記透明スクリーン用フィルムのYI値が5以下である、請求項7〜18のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
  20. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の透明スクリーン用樹脂組成物を用いる、透明スクリーンの製造方法。
JP2019526643A 2017-06-27 2018-04-27 透明スクリーン用樹脂組成物、透明スクリーン用フィルム、及び透明スクリーン用フィルムの製造方法 Active JP7074135B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017125199 2017-06-27
JP2017125199 2017-06-27
PCT/JP2018/017213 WO2019003626A1 (ja) 2017-06-27 2018-04-27 透明スクリーン用樹脂組成物、透明スクリーン用フィルム、及び透明スクリーン用フィルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019003626A1 true JPWO2019003626A1 (ja) 2020-04-23
JP7074135B2 JP7074135B2 (ja) 2022-05-24

Family

ID=64740585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019526643A Active JP7074135B2 (ja) 2017-06-27 2018-04-27 透明スクリーン用樹脂組成物、透明スクリーン用フィルム、及び透明スクリーン用フィルムの製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7074135B2 (ja)
CN (1) CN110770651B (ja)
WO (1) WO2019003626A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020100382A1 (ja) * 2018-11-14 2020-05-22 三菱瓦斯化学株式会社 樹脂成形体およびスクリーン
JP2021024384A (ja) * 2019-08-02 2021-02-22 トヨタ自動車株式会社 車両用表示装置

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999038036A1 (fr) * 1998-01-26 1999-07-29 Shiseido Co., Ltd Diffuseur, dispositif d'eclairage et affichage a cristaux liquides
JP2003518395A (ja) * 1999-07-14 2003-06-10 カーディオフォーカス・インコーポレイテッド 光剥離システム
JP2006119489A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Kimoto & Co Ltd 反射型スクリーン
JP2006133636A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Kimoto & Co Ltd 透過型スクリーン
JP2007034324A (ja) * 1999-12-22 2007-02-08 Kimoto & Co Ltd 透視可能な透過型スクリーン
JP2011113068A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Vision Development Co Ltd ダイヤモンド微粒子を含有する透過型スクリーン
JP2013182141A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Mitsubishi Paper Mills Ltd 透視可能な透過型スクリーン
JP2015004789A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 三菱製紙株式会社 透過型スクリーン積層体
JP2015232629A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 平岡織染株式会社 透過投映スクリーン
JP2016186627A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 日立マクセル株式会社 透明スクリーン機能を備えた透明遮熱部材
JP2017015824A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 Jxエネルギー株式会社 シート状透明積層体、それを備えた透明スクリーン、およびそれを備えた画像投影装置
WO2017010217A1 (ja) * 2015-07-15 2017-01-19 Jxエネルギー株式会社 透明スクリーンの透明光散乱層を形成するための分散液、透明スクリーン、および透明スクリーンの製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100737229B1 (ko) * 1999-02-05 2007-07-09 후지필름 홀딩스 가부시끼가이샤 무광성 고투과율 필름, 그것을 이용한 편광판 및 액정표시장치
CN1204454C (zh) * 2000-05-31 2005-06-01 富士胶片株式会社 卤化银彩色感光材料
KR20160075775A (ko) * 2007-02-02 2016-06-29 아르끄마 프랑스 다층 스크린 복합재
DE102008056870A1 (de) * 2008-11-12 2010-05-20 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Mehrschichtige, weiße, biaxial orientierte Polyesterfolie mit metallisch glänzender Deckschicht
JP6316309B2 (ja) * 2013-11-13 2018-04-25 積水化成品工業株式会社 複合粒子、複合粒子の製造方法、及び、その用途
EP3211460B1 (en) * 2014-10-24 2023-09-27 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Light diffusion film
CN106353960A (zh) * 2016-10-18 2017-01-25 孙绪刚 一种基于eva胶膜的透明防紫外投影屏及制备方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999038036A1 (fr) * 1998-01-26 1999-07-29 Shiseido Co., Ltd Diffuseur, dispositif d'eclairage et affichage a cristaux liquides
JP2003518395A (ja) * 1999-07-14 2003-06-10 カーディオフォーカス・インコーポレイテッド 光剥離システム
JP2007034324A (ja) * 1999-12-22 2007-02-08 Kimoto & Co Ltd 透視可能な透過型スクリーン
JP2006119489A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Kimoto & Co Ltd 反射型スクリーン
JP2006133636A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Kimoto & Co Ltd 透過型スクリーン
JP2011113068A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Vision Development Co Ltd ダイヤモンド微粒子を含有する透過型スクリーン
JP2013182141A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Mitsubishi Paper Mills Ltd 透視可能な透過型スクリーン
JP2015004789A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 三菱製紙株式会社 透過型スクリーン積層体
JP2015232629A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 平岡織染株式会社 透過投映スクリーン
JP2016186627A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 日立マクセル株式会社 透明スクリーン機能を備えた透明遮熱部材
JP2017015824A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 Jxエネルギー株式会社 シート状透明積層体、それを備えた透明スクリーン、およびそれを備えた画像投影装置
WO2017010217A1 (ja) * 2015-07-15 2017-01-19 Jxエネルギー株式会社 透明スクリーンの透明光散乱層を形成するための分散液、透明スクリーン、および透明スクリーンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN110770651B (zh) 2022-03-01
JP7074135B2 (ja) 2022-05-24
WO2019003626A1 (ja) 2019-01-03
CN110770651A (zh) 2020-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6138363B2 (ja) シート状透明成型体、それを備えた透明スクリーン、およびそれを備えた画像投影装置
KR102308494B1 (ko) 투명 스크린용 필름 및 그 제조방법과 그것을 구비한 투명 스크린
US7297381B2 (en) Light diffusing films, methods of making the same, and articles using the same
US20190224942A1 (en) Visibility improvement film, laminate comprising same, and image display device comprising same
JP2018013787A (ja) 反射型透明スクリーンおよびそれを備えた画像投影装置
WO2019208771A1 (ja) 光拡散成形体、及び、透明スクリーン用フィルム
JP7074135B2 (ja) 透明スクリーン用樹脂組成物、透明スクリーン用フィルム、及び透明スクリーン用フィルムの製造方法
KR101795110B1 (ko) 시야각 향상 필름, 액정 표시 장치 및 시야각 개선 방법
KR102013094B1 (ko) 투명광 산란체, 그것을 구비한 반사형 투명 스크린, 및 그것을 구비한 영상 투영 시스템
WO2019208770A1 (ja) 光拡散成形体、透明スクリーン用フィルム、及び、光拡散成形体の評価方法
JP6896409B2 (ja) 透明スクリーン用シート又はフィルム、及びそれを備えた透明スクリーン
WO2019208769A1 (ja) 光拡散成形体、透明スクリーン用フィルム、及び、光拡散成形体の評価方法
JPWO2016088701A1 (ja) 透視可能な積層体、それを備えた反射型スクリーン、およびそれを備えた画像投影装置
JP7314954B2 (ja) 樹脂成形体およびスクリーン
WO2020054689A1 (ja) 樹脂フィルム、及び、樹脂フィルムの製造方法
JP7134123B2 (ja) 映像投影システム
EP4086671A1 (en) Optical film and micro led display including same
CN114929793A (zh) 体积漫射体
JP2022159033A (ja) 光散乱フィルム及び画像表示装置
WO2002000772A1 (fr) Film polyester a double orientation, film adhesif et film lamelle
JP2013104952A (ja) 液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190828

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220425

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7074135

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151