JPWO2018212348A1 - 光学素子および光学装置 - Google Patents

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Abstract

特定の波長領域の光であって特定の円偏光を選択的に反射する波長選択性反射偏光子と、波長選択性反射偏光子の少なくとも一方の面側に配置されたλ/2板とを有し、λ/2板が面と平行な方向の光学軸を有する、液晶組成物の硬化層からなる光学異方性層を備え、かつ、光学異方性層中に面内の少なくとも一方向に光学軸の向きが連続的に回転しながら変化している液晶配向パターンを有することにより、λ/2板側の面に入射する光のうち、特定の円偏光とは逆向きの円偏光であって、特定の波長領域の光を、入射する光の正反射方向とは異なる方向に反射する。

Description

本開示は、入射光の反射方向を制御可能な光学素子および光学素子を備えた光学装置に関する。
多くの光学デバイスあるいはシステムにおいて、偏光が利用されており、偏光の反射、集光および発散などの制御を行うための光学素子が求められている。
特開2008−268724号公報(以下において、特許文献1という。)では、コレステリック液晶層の表面に凹凸の回折格子構造を備えた反射回折偏光子が提案されている。特許文献1には、この反射回折格子に特定の円偏光がコレステリック液晶相の螺旋軸と平行に入射された場合、高い反射率および低い反射0次回折効率が得られる旨記載されている。
他方、偏光回折格子としては、特開2008−532085号公報(以下において、特許文献2という。)には、液晶が偏光ホログラムに対応する異方性配向パターンに配向させられてなる偏光回折格子が開示されている。特許文献2には、異方性配向パターンの配向方向が、配向層の平面内の少なくとも1つの直線に沿って周期的である例が挙げられている。また、特表2016−519327号公報(以下において、特許文献3という。)には、特許文献2と同様に異方性配向パターンを備えた幾何学的位相差ホログラムを用いる偏光変換システムが開示されている。
特許文献1の反射回折格子のような、表面に凹凸を備えたコレステリック液晶の作製は容易ではない。また、反射光の0次反射を抑制するが、反射光の方向は制御されておらず、所望の方向への反射は意図されていない。
本開示は、入射光を正反射とは異なる所望の方向に反射することが可能な光学素子およびその光学素子を備えた光学装置を提供することを目的とする。
本開示の光学素子は、特定の波長領域の光であって特定の円偏光を選択的に反射する波長選択性反射偏光子と、
波長選択性反射偏光子の少なくとも一方の面側に配置されたλ/2板とを有し、
λ/2板が、面と平行な方向の光学軸を有する、液晶組成物の硬化層からなる光学異方性層を備え、かつ、光学異方性層の面内の少なくとも一方向に光学軸の向きが連続的に回転しながら変化している液晶配向パターンを有し、
λ/2板側の表面に入射する光のうち、特定の円偏光を逆向きの円偏光であって、特定の波長領域の光を、入射する光の正反射方向とは異なる方向に反射する光学素子である。
本開示の光学素子は、λ/2板の面内の少なくとも一方向における光学軸の向きの180°回転ピッチが45μm以下であることが好ましい。
本開示の光学素子は、波長選択性反射偏光子がコレステリック液晶層を備えてなることが好ましい。
ここで、コレステリック液晶層は、棒状液晶化合物を含む重合性液晶組成物の硬化層からなることが好ましい。
本開示の光学素子においては、λ/2板における液晶配向パターンは、棒状液晶がパターン状に配向されてなることが好ましい。
本開示の光学装置は、本開示の光学素子と、光学素子のλ/2板側に光を入射させる光源とを備えている。
本開示の光学素子は、特定の波長領域の光であって特定の円偏光を選択的に反射する波長選択性反射偏光子と、波長選択性反射偏光子の少なくとも一方の面側に配置されたλ/2板とを有し、λ/2板が、面と平行な方向の光学軸を有する、液晶組成物の硬化層からなる光学異方性層を備え、かつ、光学異方性層の面内の少なくとも一方向に光学軸の向きが連続的に回転しながら変化している液晶配向パターンを有しているので、λ/2板側の表面に入射する光のうち、特定の円偏光とは逆向きの円偏光であって、特定の波長領域の光を、入射する光の正反射方向とは異なる方向に反射させることができる。このとき、光学軸の向きの180°回転ピッチを適宜設定することにより、特定の波長領域の光であって、特定の円偏光と逆向きの円偏光を、所望の角度で反射させることが可能となる。
第1の実施形態の光学素子の側面模式図である。 第1の実施形態の光学素子の平面模式図である。 光学素子において正反射方向と異なる方向に反射光が生じる原理を説明するための図である。 第1の実施形態の光学素子にランダム偏光の入射光が入射した場合の反射光および透過光を示す図である。 第1の実施形態の光学素子に入射光が斜め入射した場合の反射光の状態を示す図である。 λ/2板における光学軸の他の配向パターンを示す平面模式図である。 第2の実施形態の光学素子の側面模式図である。 第2の実施形態の光学素子の平面模式図である。 配向膜に対して干渉光を照射する露光装置の概略構成図である。 光学装置の一例であるヘッドマウントディスプレイの概略構成図である。
以下、本発明の光学素子の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面においては、視認しやすくするため、構成要素の縮尺は実際のものとは適宜異ならせてある。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。また、角度について「直交」および「平行」とは、厳密な角度±10°の範囲を意味するものとする。
図1は、本発明の第1の実施形態の光学素子10の構成を示す側面模式図であり、図2は、図1に示す光学素子10のλ/2板14における液晶配向パターンを示す平面模式図である。なお、図においては、シート状の光学素子10のシート面はx−y面、厚み方向をz方向として定義している。
本実施形態の光学素子10は、コレステリック液晶層からなる波長選択性反射偏光子12(以下において、「反射偏光子12」という。)と、反射偏光子12の少なくとも一方の面側に備えられた、λ/2板14とを有する。
反射偏光子12は、特定の波長領域の光であって、特定の円偏光を選択的に反射する。反射偏光子12は、棒状液晶化合物もしくは円盤状液晶化合物が螺旋状に配列されたコレステリック相が固定されてなるコレステリック液晶層を備える。本実施形態においては反射偏光子12がコレステリック液晶層からなるものとして以下説明する。本実施形態においては、反射偏光子12が右円偏光を反射するとして説明するが、反射偏光子12が反射する特定の円偏光は、用途に応じて設定されていればよく、右円偏光および左円偏光のいずれか一方を反射する。同様に、反射偏光子12が選択的に反射する特定の波長領域の光は、用途に応じて青色、緑色および赤色などから適宜設定されていればよい。反射する特定の円偏光および反射波長領域は、コレステリック液晶層の作製時に、液晶層の屈折率およびコレステリック相の螺旋ピッチなどを調整することにより適宜設定することができる。
本光学素子におけるλ/2板14は、一般的なλ/2板としての機能、すなわち、入射光の直交する直線偏光成分の間に180°(=π=λ/2)の位相差を与える機能に加え、以下の構成により波面制御する機能をさらに備えている。
λ/2板14は、液晶組成物の硬化層からなる光学異方性層を備える。本実施形態においてはλ/2板14が光学異方性層からなる。光学異方性層においてはその面内の少なくとも一方向に光学軸22の向きが連続的に回転しながら変化する液晶配向パターンを有する。λ/2板を形成する液晶化合物については、反射偏光子に用いるものと区別するために、本願においては必要に応じて「棒状液晶」、あるいは「円盤状液晶」とすることがある。図1および図2において、棒状液晶20の長軸が面内の一方向に回転しながら変化する液晶配向パターンを模式的に示している。棒状液晶20の長軸(遅相軸)が棒状液晶20における光学軸22であり、棒状液晶20の長軸の回転とは棒状液晶20の光学軸の回転と同義である。
図1および図2に示すように、本実施形態の光学素子10のλ/2板14においては、棒状液晶20の光学軸22がλ/2板14の面と平行に配向されており、かつ、面内の少なくとも一方向(軸A)に、連続的に回転しながら変化している配向パターンで固定されている。光学軸22の向きが一方向に連続的に回転しながら変化しているとは、軸Aに沿って配置されている棒状液晶20の光学軸22と軸Aとのなす角度が、軸A方向の位置によって異なっており、軸Aに沿って光学軸22と軸Aとのなす角度がθからθ+180°あるいはθ−180°まで徐々に変化していることを意味する。ここで、徐々に変化するとは、図1、2に示す通り、30°刻みなどの一定の角度の領域が隣接して0°から180°(=0°)まで回転するものであってもよく、完全に連続的でなくてもよい。単位範囲の平均値が一定の割合で線形に変化していれば徐々に変化していることになる。ただし、軸A方向に隣接して異なる傾きを有する領域の光学軸の傾きの変化は45°以下とする。しかしながら、隣接する領域の傾きの変化は、より小さいことが好ましい。
A軸方向において、光学軸22のA軸となす角度θがθ+180°あるいはθ−180°(元に戻る)まで変化する距離が180°回転ピッチPである。この光学軸の向きの180°回転ピッチPは可視光用の回折格子のピッチと同程度以下である。具体的には180°回転ピッチPは45μm以下であることが好ましく、10μm以下がより好ましく、5μm以下が特に好ましい。なお、この180°回転ピッチPは、光学素子への入射光に対する所望の反射方向に応じて定めればよい。
本光学素子10は、上記のような反射偏光子12およびλ/2板14を備えた構成により、λ/2板14側の表面に入射する光のうち、特定の円偏光とは逆向きの円偏光であって特定の波長領域の光を、正反射方向とは異なる方向に反射する。例えば、反射偏光子12が緑色の波長領域の光であって右円偏光Pを反射するものである場合、図1に示すように、光学素子10の表面の法線に平行な方向(以下において、法線方向という。)から左円偏光Pの光L(以下において、入射光Lという。)を入射させると、法線方向とは異なる方向に左円偏光Pの緑色光L(以下において、反射光Lという。)が反射される。光学素子10は、λ/2板14における上述の180°回転ピッチが小さいほど、正反射方向に対して大きな傾きを有する方向に光を反射させることができる。
図3は、光学素子10に入射された入射光Lが、入射光Lの正反射方向とは異なる方向に反射光Lとして反射される原理を模式的に示す図である。以下、図3を参照して説明する。
左円偏光Pである入射光Lは、λ/2板14を通過することにより、λ/2の位相差が与えられて右円偏光Pに変換される。またλ/2板14中において、入射光Lは、面内の個々の領域における棒状液晶20の光学軸22により絶対位相が変化する。このとき、棒状液晶20の光学軸22の向きがA軸方向(本例ではx軸方向)に回転して変化しているため、入射光が入射するλ/2板14の面(x−y面)のx座標における棒状液晶20の光学軸22の向きに応じて絶対位相の変化量が異なる。図3中の破線で示す領域には、その絶対位相の変化量がx座標によって異なる様子を模式的に示している。図3に示すようにλ/2板14を通過する際の絶対位相のずれにより、λ/2板の面に対して角度を有する絶対位相の等位相面24が形成される。これによって、法線Nに平行な方向に沿って入射した入射光Lに対して、等位相面24に垂直な方向に屈曲力が与えられ、入射光Lの進行方向が変化する。すなわち、入射光Lは、λ/2板14を通過した後には右円偏光Pとなり、かつ、法線方向に角度を有する方向に進行する光Lとなる。そして、光Lは反射偏光子12に対して斜めに所定の角度で入射することとなる。
反射偏光子12に入射した右円偏光Pである光Lのうちの特定の波長領域の光(たとえば緑色光)が正反射される。すなわち、反射偏光子12に入射した光Lは、右円偏光Pは維持された緑色光の反射光Lとなる。反射光Lは、再びλ/2板14を通過することにより、λ/2の位相差が与えられて左円偏光Pに変換される。また、入射時と同様に、棒状液晶20の光学軸22の向きに応じた絶対位相の変化量のずれによって形成される等位相面24によって入射時と同様に屈曲力が与えられて法線方向からさらに傾きが大きくなる方向に進行方向が変化され、反射光Lとしてλ/2板14側の面(光学素子10の表面)10aから出射される。
以上のようにして、光学素子10においては、光学素子10の面に対する法線Nから入射した入射光Lが法線方向とは異なる方向の反射光Lとして反射される。
このとき、λ/2板14中の液晶配向パターンにおける光学軸の向きの180°回転ピッチを変化させることにより、反射光の正反射方向に対する傾きを変化させることができる。180°回転ピッチを小さくするほど入射光に大きな屈曲力を与えることができるので、傾きを大きくすることができる。
このように、λ/2板14における液晶配向パターンによって、絶対位相の変化量を変化させて入射光の波面を変化させることができる。
一方、光学素子10に右円偏光Pが入射光L11として入射した場合には、λ/2板14において左円偏光Pに変換されると共に進行方向が、左円偏光Pの入射光Lの場合とは逆向きの屈曲力を受けて変化された光L12となる。そして、光L12は左円偏光Pであるためそのまま反射偏光子12を透過して、光学素子10の反射偏光子12側の面(光学素子10の裏面)10bから出射される。
図4に示すように、光学素子10に対して、ランダム偏光、かつ白色である入射光L41を入射させた場合、その光L41のうち、反射偏光子12により選択的に反射される右円偏光と逆の円偏光である左円偏光Pかつ特定の波長領域の光は反射光L44として、入射光L41の正反射方向とは異なる方向に反射される。また、入射光L41のうち、左円偏光Pであるが特定の波長領域以外の光はλ/2板14において右円偏光Pに変換され、液晶配向パターンによって屈曲力を受けて進行方向が変化した状態で反射偏光子12を透過して光学素子10の裏面10bから第1の透過光L42として出射される。入射光L41のうちの右円偏光Pはλ/2板14で左円偏光Pに変換されると共に、左円偏光から右円偏光に変換された光とは逆向きの屈曲力を受けて進行方向が変化した状態で反射偏光子12を透過して光学素子10の裏面10bから第2の透過光L45として出射される。なお、第1の透過光L42と第2の透過光L45の進行方向は入射光L41の進行方向に対して略線対称の関係となる。
また、図5に示すように、光学素子10に対して、左円偏光Pの入射光L21を、図3の反射光Lの法線に対する角度αと同一の角度αの入射角で入射させた場合、図3において説明した光路の逆をたどり、法線方向Nに反射する反射光L24を得ることができる。
本発明の一実施形態の光学素子においては、λ/2板における上記180°回転ピッチは全面に亘って一様である必要はない。また、λ/2板の面内の少なくとも一方向(軸A)に光学軸の向きが回転している液晶配向パターンを一部に有していればよく、光学軸の向きが一定の部分を備えていてもよい。
図1および図2に示した光学素子10のλ/2板14のように、面に平行な光学軸が面内の一方向に一定の180°回転ピッチで回転変化している液晶配向パターンを面内に一様に備えている場合には、反射方向が一方向に定まる。一方、面内の一方向に異なる複数の180°回転ピッチを含む液晶配向パターンを備えた場合、入射光を液晶配向パターンに含まれている回転ピッチに応じた複数の反射方向に反射させることができる。また、液晶配向パターンにおいて、光学軸が回転変化する方向は一方向に限らず、二方向あるいは複数の方向であってもよい。所望の反射光の向きに応じた液晶配向パターンを備えたλ/2板を用いることにより、入射光を所望の方向に反射させることができる。
図6は、光学素子の設計変更例におけるλ/2板34の平面模式図である。λ/2板34における液晶配向パターンが上記実施形態のλ/2板14における液晶配向パターンと異なる。図6においては、光学軸22のみを示している。図6のλ/2板34は、光学軸22の向きが中心側から外側の多方向、例えば、軸A、A、A…に沿って徐々に回転して変化している液晶配向パターンを有している。図6に示す液晶配向パターンによって、入射光は光学軸22の向きが異なる個々の局所領域において、それぞれ異なる変化量で絶対位相が変化する。このような放射状に光学軸が回転変化する液晶配向パターンを備えれば、発散光もしくは集束光として反射させることができる。すなわち、λ/2板34中の液晶配向パターンによって凹レンズあるいは凸レンズとしての機能を実現できる。
このように本発明の一実施形態の光学素子は、λ/2板中の液晶配向パターンを適宜設計することにより、光を正反射方向とは異なる方向に反射させる光反射素子の他、光を集光または発散するマイクロレンズとして利用することができる。また、入射光を拡散させる反射スクリーンとしても利用可能である。
上記実施形態においては、λ/2板が、棒状液晶がパターン状に配向されてなる液晶配向パターンを備えた構成について説明した。しかしながら、棒状液晶に代えて円盤状液晶がパターン状に配向されてなる液晶配向パターンを備えていてもよい。
図7は、本発明の第2の実施形態の光学素子110の構成を示す側面模式図であり、図8は、図7に示す光学素子110のλ/2板114の構成を示す平面模式図である。ここでも、シート状の光学素子110のシート面をx−y面、厚み方向をz方向として定義している。
第2の実施形態の光学素子110は、反射偏光子12と、反射偏光子12の少なくとも一方の面側に備えられた、λ/2板114とを有する。
反射偏光子12は第1の実施形態の光学素子10のものと同様であるが、λ/2板114が第1の実施形態の光学素子10のλ/2板14と異なり、円盤状液晶120による液晶配向パターンを有する。円盤状液晶120の円盤面に垂直な軸(進相軸)が円盤状液晶における光学軸22である。
図7および図8に示すように、本実施形態の光学素子110のλ/2板においては、円盤状液晶120が、その円盤面がλ/2板114の面に垂直な方向に立ち上がった状態で、一方向(軸A)に連続的に回転しながら変化している。すなわち、軸Aに対する円盤状液晶120の円盤面とのなす角度が徐々に変化している配向パターンで固定されている。これにより、λ/2板(光学異方性層)114において光学軸22が、面と平行に配向されており、かつ面内の少なくとも一方向(軸A)に、連続的に回転しながら変化している配向パターンを実現している。
本光学素子110における光学軸22の変化は図2に示した第1の実施形態の光学素子10の場合と同等であるため、光学素子10と同様の作用を生じる。したがって、光学素子110は、第1の実施形態の光学素子10と同様に、λ/2板114側の面に入射する光のうち、特定の円偏光とは逆向きの円偏光であって特定の波長領域の光を、正反射方向とは異なる方向に反射する。例えば、反射偏光子12が緑色の波長領域の光であって右円偏光Pを反射するものである場合、図7に示すように、光学素子110の表面(λ/2板114側の面)110aに法線方向から左円偏光Pの光Lを入射させると、法線方向とは異なる方向に左円偏光Pの緑色光Lが反射される。
以上の通り、λ/2板における液晶配向パターンは棒状液晶による配向パターンであっても、円盤状液晶による配向パターンであっても同様の効果を得ることができる。既述の通り、反射偏光子12についても、棒状液晶化合物および円盤状液晶化合物のいずれから構成されたものであってもよい。λ/2板と反射偏光子とが、同種の液晶化合物から構成されていてもよいし、一方が棒状液晶化合物からなり他方が円盤状液晶化合物からなるものであってもよい。また、λ/2板と反射偏光子のうち一方が棒状液晶化合物からなり、他方が円盤状液晶化合物からなる構成であってもよい。この場合は斜め方向のリタデーションをお互いにキャンセルする方向に働くので斜め方向のリタデーションが正面方向のリタデーションに近くなるため有効な角度が広くなるので好ましい。
なお、本発明の一実施形態の光学素子は、波長選択性反射偏光子とλ/2板とを有するが、さらに他の層や支持体を備えていてもよい。また、波長選択性反射偏光子とλ/2板とが接着層を介して積層されていてもよい。さらには本発明の一実施形態の光学素子は、波長選択性反射偏光子とλ/2板とが保持部材によって、両者間で干渉を生じない程度の間隙、例えば0.1μm以下の空隙を有して固定配置されて構成されていてもよい。
本発明の一実施形態の光学素子においては、反射偏光子が反射する特定の円偏光(ここでは、右円偏光とする。)とは逆の左円偏光が、最初にλ/2板に入射して通過する際に右円偏光に変換されると共に、液晶配向パターンによって生じる屈曲力を受けて進行方向が変化した状態で反射偏光子に入射し、反射偏光子により正反射される。反射偏光子による正反射時には右円偏光が維持されたまま、λ/2板に入射時とは逆方向から入射する。この際、λ/2板中において、左円偏光に変換されると共に、液晶配向パターンによって生じる屈曲力が入射時と同一の向きに作用する。これにより、入射光の正反射方向からさらに傾いた方向に反射光は出射する。なお、反射偏光子に代えて、金属誘電多層膜や金属膜からなる従来の反射板を備えた場合、λ/2板を経て反射板に入射する円偏光は正反射時に逆向きの円偏光となる。このように反射板で偏光方向が変化した円偏光がλ/2板に戻る場合、λ/2板において入射時と逆向きに屈曲力が作用するため、結果として入射光は正反射方向に反射されることとなる。したがって、金属誘電多層膜や金属膜からなる従来の反射板を備えた構成では、本発明の一実施形態の光学素子で得られる正反射方向とは異なる方向に反射するという効果を得ることはできない。
なお、上記においては、反射偏光子の一方の面側にのみ、面内異方性を有するλ/2板を備える構成としたが、同様のλ/2板を反射偏光子の両面に備えてもよい。
また、異なる選択波長領域を有する反射偏光子を備えた光学素子を組み合わせて利用してもよい。この説明では入射光が正面入射の例を示したが、入射光が斜めになった時も同様の効果が得られる。おおよそ、正面から斜めに角度ずれるとそのずれた角度に相当する分だけ反射光および透過光の角度がずれることとなる。
以下、本発明の一実施形態の光学素子を構成する反射偏光子およびλ/2板の詳細について説明する。
[反射偏光子]
反射偏光子は、棒状液晶もしくは円盤状液晶が螺旋状に配列されたコレステリック相が固定されてなるコレステリック液晶層を備えてなる。コレステリック液晶層は、棒状液晶化合物もしくは円盤状液晶化合物を含む重合性液晶組成物の硬化層からなる。螺旋構造のピッチはキラル剤の添加量を変えることによって容易に調整可能である。具体的には富士フイルム研究報告No.50(2005年)p.60−63に詳細な記載がある。また、コレステリック相を固定するときの温度や照度と照射時間などの条件などで調整することもできる。支持体上に配向膜を形成し、その配向膜上に重合性液晶組成物を塗布、硬化することにより、重合性液晶組成物の硬化層からなるコレステリック液晶層を得ることができる。なお、反射偏光子として機能するのはコレステリック液晶層であるが、支持体および配向膜を一体的に備えた積層体を反射偏光子と称する場合もあり、本発明はその態様を含む。
<コレステリック液晶層>
コレステリック液晶層を形成するための重合性液晶組成物は、棒状液晶化合物もしくは円盤状液晶化合物およびキラル剤を含有し、さらに、配向制御剤、重合開始剤および配向助剤などのその他の成分を含有していてもよい。
−棒状液晶化合物−
棒状液晶化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。以上のような低分子液晶性分子だけではなく、高分子液晶性分子も用いることができる。
棒状液晶化合物を重合によって配向を固定することがより好ましく、重合性棒状液晶化合物としては、Makromol. Chem., 190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許4683327号公報、同5622648号公報、同5770107号公報、WO95/22586号公報、同95/24455号公報、同97/00600号公報、同98/23580号公報、同98/52905号公報、特開平1−272551号公報、同6−16616号公報、同7−110469号公報、同11−80081号公報、および特開2001−328973号公報などに記載の化合物を用いることができる。さらに棒状液晶化合物としては、例えば、特表平11−513019号公報や特開2007−279688号公報に記載のものも好ましく用いることができる。
−円盤状液晶化合物−
円盤状液晶化合物としては、例えば、特開2007−108732号公報や特開2010−244038号公報に記載のものを好ましく用いることができる。
−その他の成分−
なお、キラル剤、配向制御剤、重合開始剤、および配向助剤などのその他の成分については、いずれも公知の材料を利用することができる。
−溶媒−
コレステリック液晶層を形成するための組成物の溶媒としては、有機溶媒が好ましく用いられる。有機溶媒の例には、アミド(例、N、N−ジメチルホルムアミド)、スルホキシド(例、ジメチルスルホキシド)、ヘテロ環化合物(例、ピリジン)、炭化水素(例、ベンゼン、ヘキサン)、アルキルハライド(例、クロロホルム、ジクロロメタン)、エステル(例、酢酸メチル、酢酸ブチル)、ケトン(例、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン)、エーテル(例、テトラヒドロフラン、1、2−ジメトキシエタン)が含まれる。アルキルハライドおよびケトンが好ましい。二種類以上の有機溶媒を併用してもよい。
<支持体>
支持体としては、透明支持体が好ましく、ポリメチルメタクリレート等のポリアクリル系樹脂フィルム、セルローストリアセテート等のセルロース系樹脂フィルム、およびシクロオレフィンポリマー系フィルム[例えば、商品名「アートン」、JSR社製、商品名「ゼオノア」、日本ゼオン社製]等を挙げることができる。支持体は、可撓性のフィルムに限らず、ガラス基板等の非可撓性の基板であってもよい。
<コレステリック液晶層形成用の配向層>
支持体上にコレステリック液晶層の製膜面に配向層が備えられていてもよい。コレステリック液晶層形成用の配向層は有機化合物(好ましくはポリマー)のラビング処理、無機化合物の斜方蒸着、マイクログルーブを有する層の形成等の手段で設けることができる。さらには、電場の付与、磁場の付与、或いは光照射により配向機能が生じる配向層も知られている。配向層は、ポリマーの膜の表面を、ラビング処理することにより形成することが好ましい。
支持体に用いられるポリマー種によっては、配向層を設けなくても、支持体を直接配向処理(例えば、ラビング処理)することで、配向層として機能させることもできる。そのような支持体の一例としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)を挙げることができる。
<コレステリック液晶層の形成>
配向層上に重合性液晶組成物を塗布して塗布膜を形成する。
重合性液晶組成物の塗布は、ロールコーティング方式やグラビア印刷方式、スピンコート方式などの適宜な方式で展開する方法などにより行うことができる。さらにワイヤーバーコーティング法、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、ダイコーティング法、等の種々の方法によって行うことができる。また、インクジェット装置を用いて、液晶組成物をノズルから吐出して、塗布膜を形成することもできる。
その後、塗布膜中の液晶をコレステリック相に配向させ、重合性液晶組成物を硬化させることにより、配向状態を維持して固定することにより、コレステリック液晶層を得る。支持体および配向膜はコレステリック液晶層形成後に、剥離してもよい。
[λ/2板]
λ/2板は、棒状液晶もしくは円盤状液晶が既述の配向パターンで配向されてなる光学異方性層を備えてなる。光学異方性層は、棒状液晶もしくは円盤状液晶を含む液晶組成物の硬化層からなる。支持体上に配向膜を形成し、その配向膜上に液晶組成物を塗布、硬化することにより、液晶組成物の硬化層からなる光学異方性層を得ることができる。なお、λ/2板として機能するのは光学異方性層であるが、支持体および配向膜を一体的に備えた積層体をλ/2板と称する場合もあり、本発明はその態様を含む。支持体は反射偏光子に備えられる支持体と同様のものを用いることができる。
<光学異方性層>
光学異方性層を形成するための液晶組成物は、棒状液晶もしくは円盤状液晶を含有し、さらに、レベリング剤、配向制御剤、重合開始剤および配向助剤などのその他の成分を含有していてもよい。
棒状液晶、円盤状液晶としては、コレステリック液晶層形成用の重合性液晶組成物に適用される既述の棒状液晶化合物、円盤状液晶化合物を適宜使用することができるが、λ/2板は、波長に対して広帯域であることが望ましく、複屈折が逆分散の液晶材料を用いることが好ましい。また、液晶に捩れ成分を付与することや異なる位相差層を積層することで実質的に広帯域にすることも好ましい。例えば、捩れ方向が異なる2層の液晶を積層することによって広帯域のパターン化されたλ/2板を実現する方法が特開2014−089476号公報等に示されており、本発明の一実施形態において好ましく使用することが出来る。
<光学異方性層形成用の配向膜>
光学異方性層形成用の配向膜としては、例えば、ポリマー等の有機化合物からなるラビング処理膜や無機化合物の斜方蒸着膜、マイクログルーブを有する膜、あるいはω−トリコサン酸やジオクタデシルメチルアンモニウムクロライド、ステアリル酸メチルの如き有機化合物のラングミュア・ブロジェット法によるLB膜を累積させた膜などがあげられる。配向膜としては、ポリマー層の表面をラビング処理して形成されたものが好ましい。ラビング処理は、ポリマー層の表面を紙や布で一定方向に数回こすることにより実施される。配向層に使用するポリマーの種類は、ポリイミド、ポリビニルアルコール、特開平9−152509号公報に記載された重合性基を有するポリマー、特開2005−97377号公報、特開2005−99228号公報、及び特開2005−128503号公報記載の直交配向膜等を好ましく使用することができる。なお、本明細書において直交配向膜とは、重合性棒状液晶化合物の分子の長軸を、直交配向膜のラビング方向と実質的に直交するように配向させる配向膜を意味する。配向層の厚さは配向機能を提供できれば厚い必要はなく、0.01〜5μmであることが好ましく、0.05〜2μmであることがさらに好ましい。
また、光配向性の素材に偏光又は非偏光を照射して配向膜とした、いわゆる光配向膜も用いることもできる。即ち、支持体上に、光配光材料を塗布して光配向膜を作製してもよい。偏光の照射は、光配向膜に対して、垂直方向又は斜め方向から行うことができ、非偏光の照射は、光配向膜に対して、斜め方向から行うことができる。
本発明の一実施形態に利用可能な光配向膜に用いられる光配向材料としては、例えば、特開2006−285197号公報、特開2007−76839号公報、特開2007−138138号公報、特開2007−94071号公報、特開2007−121721号公報、特開2007−140465号公報、特開2007−156439号公報、特開2007−133184号公報、特開2009−109831号公報、特許第3883848号、特許第4151746号に記載のアゾ化合物、特開2002−229039号公報に記載の芳香族エステル化合物、特開2002−265541号公報、特開2002−317013号公報に記載の光配向性単位を有するマレイミド及び/又はアルケニル置換ナジイミド化合物、特許第4205195号、特許第4205198号に記載の光架橋性シラン誘導体、特表2003−520878号公報、特表2004−529220号公報、特許第4162850号に記載の光架橋性ポリイミド、ポリアミド、又はエステル、特開平9−118717号公報、特表平10−506420号公報、特表2003−505561号公報、WO2010/150748号公報、特開2013−177561号公報、特開2014−12823号公報に記載の光二量化可能な化合物、特にシンナメート化合物、カルコン化合物、クマリン化合物が好ましい例として挙げられる。特に好ましくは、アゾ化合物、光架橋性ポリイミド、ポリアミド、エステル、シンナメート化合物、カルコン化合物である。
本発明の一実施形態においては、光配向膜を用いることが好ましい。
配向膜を支持体上に塗布して乾燥させた後、配向膜をレーザ露光して配向パターンを形成する。配向膜の露光装置の模式図を図9に示す。露光装置50は、半導体レーザ52を備えた光源54と、半導体レーザ52からのレーザ光70を2つに分離するビームスプリッター56と、分離された2つの光線72A、72Bの光路上にそれぞれ配置されたミラー58A、58Bおよびλ/4板60A、60Bを備える。λ/4板60Aおよび60Bは互いに直交する光学軸を備えており、λ/4板60Aは、直線偏光Pを右円偏光Pに、λ/4板60Bは直線偏光Pを左円偏光Pに変換する。
配向膜82を備えた支持体80が露光部に配置され、2つの光線72A、72Bを配向膜82上で交差させて干渉させ、その干渉光を配向膜82に照射して露光する。この際の干渉により、配向膜82に照射される光の偏光状態が干渉縞状に周期的に変化するものとなる。これによって、配向状態が周期的に変化する配向パターンが得られる。露光装置50において、2つの光72Aおよび72Bの交差角βを変化させることにより、配向パターンのピッチを変化させることができる。配向状態が周期的に変化した配向パターンを有する配向膜上に後述の光学異方性層を形成することにより、この周期に応じた液晶配向パターンを備えた光学異方性層を形成することができる。
<光学異方性層の形成>
光学異方性層は、配向膜上に液晶組成物を多層塗布することにより形成した。多層塗布とは、配向膜の上に液晶組成物を塗布し、加熱し、さらに冷却した後に紫外線硬化を行って1層目の液晶固定化層を作製した後、2層目以降はその液晶固定化層に重ね塗りして塗布を行い、同様に加熱し、冷却後に紫外線硬化を行うことを繰り返すことをいう。光学異方性層を上記のように多層塗布して形成することにより、光学異方性層の総厚が厚くなった場合でも配向膜の配向方向を、光学異方性層の下面から上面にわたって反映させることができる。
なお、上記のようにして得られた反射偏光子とλ/2板を接着層により貼り合わせることにより、反射偏光子とλ/2板が積層されてなる光学素子を得ることができる。
接着層に用いられる粘着剤の例としては、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂等の樹脂をあげることができる。これらは単独もしくは2種以上混合して使用してもよい。特に、アクリル系樹脂は、耐水性、耐熱性、耐光性等の信頼性に優れ、接着力、透明性が良く、さらに、屈折率を液晶ディスプレイに適合するように調整し易い等の観点から好ましい。
次に、本発明の一実施形態の光学素子を備えた光学装置の一例を説明する。図10は光学装置の一例であるヘッドマウントディスプレイ90の要部構成を示す図である。
図10に示すように、ヘッドマウントディスプレイ90は、光源の一態様である液晶表示装置92と、液晶表示装置92から出力された光を導光する導光部材94とを備えており、導光部材94の一部に、本発明の実施形態の光学素子10A,10Bが備えられている。液晶表示装置92と導光部材94とは、液晶表示装置92からの光が導光部材94に対して垂直に入射するように配置されており、光学素子10Aが導光部材94に入射した光が光学素子10Aの表面に垂直に入射する位置に配置されている。他方、光学素子10Bは、導光部材94中を全反射して導光された光が入射される位置に配置されている。
光学素子10Aは反射偏光子12Aとλ/2板14Aを備え、λ/2板14Aに垂直に入射する光を斜め方向に反射するように構成されている。光学素子10Bは反射偏光子12Bとλ/2板14Bを備え、λ/2板14Bに斜め方向から入射する光を垂直方向に反射するように構成されている。
このように、本発明の一実施形態の光学素子を用いれば、入射光の反射方向を所望の方向とすることができ、反射素子と光路変更のための素子を別途に設ける必要がないため、光学装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明の光学素子の実施例および比較例について説明する。
「実施例1〜4」
λ/2板、反射偏光子をそれぞれ支持体あるいは基板上に形成した後、両者を貼り合せて光学素子を作製した。実施例1〜4は、λ/2板の180°回転ピッチがそれぞれ異なるものである。
[λ/2板の作製]
(支持体の鹸化)
支持体として、市販されているトリアセチルセルロースフィルム「Z−TAC」(富士フイルム社製)を用いた。支持体を、温度60℃の誘電式加熱ロールを通過させて、支持体表面温度を40℃に昇温した。その後、支持体の片面に、バーコーターを用いて下記に示すアルカリ溶液を塗布量14mL/mで塗布し、支持体を110℃に加熱し、さらに、(株)ノリタケカンパニーリミテド製のスチーム式遠赤外ヒーターの下を、10秒間搬送した。続いて、同じくバーコーターを用いて、支持体表面上に純水を3mL/m塗布した。次いで、ファウンテンコーターによる水洗およびエアナイフによる水切りを3回繰り返した後に、70℃の乾燥ゾーンを10秒間搬送して支持体を乾燥させ、アルカリ鹸化処理した支持体を得た。
<アルカリ溶液>
水酸化カリウム 4.70質量部
水 15.80質量部
イソプロパノール 63.70質量部
界面活性剤
SF−1:C1429O(CHCHO)OH 1.0 質量部
プロピレングリコール 14.8 質量部
(下塗り層の形成)
下記の下塗り層形成用塗布液を#8のワイヤーバーで連続的に上記アルカリ鹸化処理した支持体上に塗布した。塗膜が形成された支持体を60℃の温風で60秒間、さらに100℃の温風で120秒間乾燥し、下塗り層を形成した。
<塗り層形成用塗布液>
下記変性ポリビニルアルコール 2.40質量部
イソプロピルアルコール 1.60質量部
メタノール 36.00質量部
水 60.00質量部

(配向膜P−1の形成)
上記の下塗り層を形成した支持体上に下記の配向膜P−1形成用塗布液を#2のワイヤーバーで連続的に塗布した。この配向膜P−1形成用塗布液の塗膜が形成された支持体を60℃の温風で60秒間乾燥し、配向膜P−1を形成した。
<配向膜P−1形成用塗布液>
下記光配向用素材 1.00質量部
水 16.00質量部
ブトキシエタノール 42.00質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 42.00質量部
−光配向用素材−

(配向膜P−1の露光)
図9に示した露光装置50を用いて配向膜を露光する。露光装置50において、半導体レーザ52として波長(405nm)のレーザ光を出射するものを用いた。干渉光による露光量を100mJ/cmとした。なお、2つのレーザ光の干渉により形成されるパターンの180°回転ピッチは2つの光の交差角βを変化させることによって制御した。
(光学異方性層A−1の形成)
光学異方性層として、逆分散液晶からなる層を形成した。光学異方性層は、下記の組成物A−1を配向膜P−1上に多層塗布することにより形成した。多層塗布とは、先ず配向膜の上に1層目の組成物A−1を塗布、加熱、冷却後に紫外線硬化を行って液晶固定化層を作製した後、2層目以降はその液晶固定化層に重ね塗りして塗布を行い、同様に加熱、冷却後に紫外線硬化を行うことを繰り返すことを指す。多層塗布により形成することにより、液晶層の総厚が厚くなった時でも配向膜の配向方向が液晶層の下面から上面にわたって反映される。
先ず1層目は、配向膜P−1上に下記の組成物A−1を塗布した塗膜をホットプレート上で110℃に加熱し、その後、60℃に冷却した後、窒素雰囲気下で高圧水銀灯を用いて波長365nmの紫外線を100mJ/cmの照射量で塗膜に照射することにより、液晶化合物の配向を固定化した。この時の1層液晶層の膜厚は0.2μmであった。
2層目以降は、この液晶層に重ね塗りして、上と同じ条件で加熱、冷却後に紫外線硬化を行って液晶固定化層を作製した。このようにして、総厚が所望の膜厚になるまで重ね塗りを繰り返し光学異方性層A−1を得た。最終的に液晶の複屈折率が275nm(=λ/2)になり、かつ周期的な配向表面になっていることを偏光顕微鏡で確認した。
<組成物A−1>
下記液晶化合物L−1 42.00質量部
下記液晶化合物L−2 42.00質量部
下記液晶化合物L−3 16.00質量部
下記重合開始剤PI−1 0.50質量部
下記レベリング剤T−1 0.50質量部
メチルエチルケトン 176.00質量部
シクロペンタノン 44.00質量部
−液晶化合物L−1−


−液晶化合物L−2−


−液晶化合物L−3−


−重合開始剤PI−1−


−レベリング剤T−1−

「反射偏光子の作製」
(配向層の形成)
下記に示す配向層形成用組成物Aの成分を、80℃に保温された容器中にて攪拌、溶解させ、配向層形成用組成物Aを調製した。
<配向層形成用組成物A>
純水 97.2質量部
PVA−205 (クラレ製) 2.8質量部
上記で調製した配向層形成用組成物Aを、ガラス基板上にスリットコーターを用いて均一塗布した後、100℃のオーブン内で2分乾燥し、膜厚0.5μmの配向層付きガラス基板を得た。
(反射偏光子(コレステリック液晶層)の形成)
下記に示すコレステリック液晶組成物Gmの成分を、25℃に保温された容器中にて、攪拌、溶解させ、コレステリック液晶組成物Gmを調製した。
<コレステリック液晶組成物Gm>
メトキシエチルアクリレート 145.0 質量部
下記液晶化合物L−4 100.0 質量部
IRGACURE 819 (BASF社製) 10.0 質量部
下記構造のキラル剤A 5.78質量部
下記構造の界面活性剤 0.08質量部
−液晶化合物L−4−


−キラル剤A−


−界面活性剤−

コレステリック液晶組成物Gmは、垂直方向から入反射した場合の中心波長550nmの右円偏光を反射する層を形成する材料である。
上記で作製した配向膜付きガラス基板の配向膜表面をラビング処理した後、上記で調製したコレステリック液晶組成物Gmを、スリットコーターを用いて均一塗布した後、95℃、30秒間乾燥した後に、紫外線照射装置により、室温で500mJ/cmの紫外線を照射して硬化させて、膜厚2μmのコレステリック液晶層からなる反射偏光子を形成した。
(積層方法)
上記のようにして作製した反射偏光子とλ/2板とを綜研化学株式会社製のSKダイン(登録商標)を用いて貼合した。
[実施例5]
実施例1のλ/2板の作製方法において、光学異方性層A−1を光学異方性層A−2に代え、順分散液晶からなる光学異方性層を形成した。
実施例1の作製工程において、組成物A−1に代えて下記の組成物A−2を用いた。組成物A−2を配向膜P−1上に多層塗布することにより形成した。多層塗布方法は、ホットプレート上での加熱温度を90℃とした以外は、実施例1と同様とした。
<組成物A−2>
上記液晶化合物L−4 100.00質量部
重合開始剤(Irgacure(登録商標)907、BASF製)
3.00質量部
光増感剤(KAYACURE DETX−S、日本化薬製)
1.00質量部
レベリング剤T−1 0.50質量部
メチルエチルケトン 211.00質量部
「比較例1」
比較のため、λ/2板を備えない反射偏光子のみからなる光学素子を比較例1とした。
「比較例2」
反射偏光子の代わりに、シグマ光機株式会社製のハーフミラーPSCH−25.4C03−10−550(商品番号)を用いた。
実施例2と同じλ/2板をハーフミラーと貼合させて比較例2の光学素子とした。
[評価]
各光学素子について、光学素子のλ/2板側の表面に、表面の法線方向(極角0°)から光を入射し、その反射光の反射角を測定した。このとき、550nmに出力の中心波長をもつレーザ光を、光学素子の表面に、法線方向に50cmの離れた位置から法線方向に沿って入射させ、反射光のスポットを光学素子の表面から50cmの距離に配置したスクリーンで捉えて、反射角度を算出した。測定は空気中にて行った。
表1に各例の構成および評価結果を纏めて示す。
表1に示すように、比較例1の反射偏光子のみの場合、比較例2の反射偏光子に代えてハーフミラーを備えた場合には、入射光は正反射した。一方、本発明の実施例1から5は、入射光に対して正反射とは異なる方向に反射光が検出され、本発明の効果が明らかであった。また、180°回転ピッチが小さいほど大きな反射角が得られた。
このように、面内異方性を有するλ/2板とコレステリック液晶層からなる反射偏光子とを組み合わせることによって、法線方向から入射する入射光を斜めに反射するという特殊な効果を奏することが可能になった。コレステリック液晶層からなる反射偏光子に代えて、比較例2に用いたハーフミラーなどの金属誘電多層膜や金属膜からなる従来の反射板を用いた場合には、上記効果を得ることができなかった。
2017年5月19日に出願された日本出願特願2017−100265号の開示はその全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
10,10A,10B,110 光学素子
10a 光学素子の表面(λ/2板側の面)
10b 光学素子の裏面(反射偏光子側の面)
12,12A,12B 波長選択性反射偏光子
14,14A,14B,34,114 λ/2板
20 棒状液晶
22 光学軸
24 等位相面
50 露光装置
52 半導体レーザ
54 光源
56 ビームスプリッター
58A,58B ミラー
60A,60B λ/4板
70 レーザ光
72A,72B 光線
80 支持体
82 配向膜
90 ヘッドマウントディスプレイ
92 液晶表示装置
94 導光部材
120 円盤状液晶

Claims (6)

  1. 特定の波長領域の光であって特定の円偏光を選択的に反射する波長選択性反射偏光子と、
    該波長選択性反射偏光子の少なくとも一方の面側に配置されたλ/2板とを有し、
    前記λ/2板が、面と平行な方向の光学軸を有する、液晶組成物の硬化層からなる光学異方性層を備え、かつ、該光学異方性層の面内の少なくとも一方向に前記光学軸の向きが連続的に回転しながら変化している液晶配向パターンを有し、
    前記λ/2板側の表面に入射する光のうち、前記特定の円偏光とは逆向きの円偏光であって、前記特定の波長領域の光を、前記入射する光の正反射方向とは異なる方向に反射する光学素子。
  2. 前記λ/2板の前記一方向における前記光学軸の向きの180°回転ピッチが45μm以下である請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記波長選択性反射偏光子が、コレステリック液晶層を備えてなる請求項1または2記載の光学素子。
  4. 前記コレステリック液晶層が、棒状液晶化合物を含む重合性液晶組成物の硬化層からなる請求項3に記載の光学素子。
  5. 前記λ/2板における前記液晶配向パターンは、棒状液晶がパターン状に配向されてなる請求項1から4いずれか1項に記載の光学素子。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の光学素子と、
    該光学素子の、前記λ/2板側の表面に光を入射させる光源とを備えた光学装置。
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