JPWO2018207362A1 - 無線通信システム、親無線機、無線通信方法および無線通信プログラム - Google Patents

無線通信システム、親無線機、無線通信方法および無線通信プログラム Download PDF

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Abstract

親無線機(2)の周期算出部(22)は、複数の子無線機の各子無線機について、第1時間に各子無線機が使用できる電力量を使用可能電力量として算出する。また、周期算出部(22)は、各子無線機が動作した後にスリープする間欠動作の周期である間欠動作周期であって、各子無線機が間欠動作を第1時間行った場合の電力消費量が使用可能電力量を超えない間欠動作周期を算出周期として算出する。また、周期算出部(22)は、複数の子無線機について算出した複数の算出周期から複数の子無線機の各子無線機に適用する共通の算出周期を共通周期として選択する。そして、親無線機(2)の周期調整部(23)は、算出周期が共通周期として選択された子無線機の蓄電残量に基づいて、共通周期を複数の子無線機の各子無線機に適用するか否かを判定する。

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信方法および無線通信プログラムに関する。
無線センサネットワークのような多数の無線機で構成される無線通信システムでは、広範囲にわたる通信を低コストの無線機で実現する方法が求められる。この方法として、複数の無線機がパケットを中継することによりデータ転送を行うマルチホップ無線通信が採用されている。このような無線通信システムでは、設置コストの削減および設置場所の選択自由度の向上のため、無線機へ電力を供給するための配線を不要にすることが求められる。よって、無線通信システムでは、無線機を電池で駆動するという方法が採用される。また、周囲の環境に存在するエネルギーを利用して発電を行い、それによって得た電力を蓄電池に蓄え無線機の電源とする方法がある。なお、このように周囲の環境に存在するエネルギーを利用して行う発電は、環境発電と呼ばれている。
このような電源を使用する無線機では、限られた電力量で長期間の連続運用を実現するために、運用中の電力消費量を極力小さくすることが求められる。運用中の電力消費量を低減する方法として、間欠動作を行う方法がある。間欠動作とは、他の機器と通信を行う間だけ回路を動作させ、それ以外の期間は回路の状態を電力消費量が小さくなるスリープ状態にして回路の動作を停止させる動作である。
特許文献1には、各無線機の電力残量に応じて間欠動作周期およびプリアンブル長を変更し、電力残量が少なくなった場合には間欠動作周期を大きくすることにより電力消費を低減させる技術が開示されている。
特開2005−217548号公報
特許文献1では、各無線機が個別に間欠動作周期を変更している。よって、送信側の無線機は、受信側の無線機の間欠動作周期に応じてプリアンブル長を変更する必要がある。具体的には、間欠動作周期を大きくした無線機に対してデータを送信しようとする無線機は、この間欠動作周期に応じた長さのプリアンブルを送信することになる。よって、送信時間が増加することで電力消費量が増大するという課題があった。
特に、一定範囲内の無線機の電力残量が一斉に低下するようなケースでは、多数の無線機の送信先となる無線機の間欠動作周期が大きくなってしまうことにより、データを送信しようとする無線機における送信待ち時間が増加する。また、各無線機での電力消費量が増加することになり、無線機の間欠動作周期を更に大きくする必要が生じる。無線機がこのような動作を繰り返すことでマルチホップ無線通信網を構成する全無線機の間欠動作周期が次第に大きくなっていく。その結果として、無線通信システム全体が大きな間欠動作周期でしか動作できなくなり、データの転送遅延が定常的に大きくなってしまう。
また、個々の無線機が個別に間欠動作周期を変更するため、無線機ごとの通信頻度に時間的な偏りが生じ、データ転送遅延が変動するという課題もあった。
この発明では、無線機ごとに蓄電残量に応じた間欠動作周期を算出するとともに、全無線機に共通な共通周期を選択することにより、各無線機における電力の枯渇を防ぎつつ、通信頻度の時間的な偏りによるデータ転送遅延を防ぐことを目的とする。
本発明に係る無線通信システムは、親無線機と複数の子無線機とを備え、前記親無線機と前記複数の子無線機とが無線通信する無線通信システムにおいて、
前記複数の子無線機の各子無線機は、
発電する発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄電する蓄電部とを備え、
前記親無線機は、
前記複数の子無線機の各子無線機について、第1時間に各子無線機が使用できる電力量を使用可能電力量として算出し、各子無線機が動作した後にスリープする間欠動作の周期である間欠動作周期であって、各子無線機が前記間欠動作を前記第1時間行った場合の電力消費量が前記使用可能電力量を超えない間欠動作周期を算出周期として算出し、前記複数の子無線機について算出した複数の算出周期から前記複数の子無線機の各子無線機に適用する共通の算出周期を共通周期として選択する周期算出部と、
前記算出周期が前記共通周期として選択された子無線機の蓄電残量に基づいて、前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用するか否かを判定する周期調整部とを備えた。
本発明に係る無線通信システムでは、周期算出部が、各子無線機が間欠動作を第1時間行った場合の電力消費量が使用可能電力量を超えない間欠動作周期を算出周期として算出する。そして、周期算出部が、複数の子無線機について算出した複数の算出周期から、複数の子無線機の各子無線機に適用する共通周期を選択する。また、周期調整部は、算出周期が共通周期として選択された子無線機の蓄電残量に基づいて、共通周期を複数の子無線機の各子無線機に適用するか否かを判定する。このように、本発明に係る無線通信システムによれば、各子無線機の蓄電残量から動的に間欠動作周期を算出し、その中から全子無線機に適用できる共通周期を選択することができる。よって、本発明に係る無線通信システムによれば、各子無線機における電力の枯渇を防ぎつつ、通信頻度の時間的な偏りによるデータ転送遅延を防ぐことができる。
実施の形態1に係る無線通信システム500の構成図。 実施の形態1に係る子無線機1の構成図。 実施の形態1に係る親無線機2の構成図。 実施の形態1に係る子無線機1による間欠動作処理のフロー図。 実施の形態1に係る親無線機2による周期制御処理のフロー図。 実施の形態1に係る親無線機2の周期算出処理の詳細なフロー図。 実施の形態2に係る親無線機2による周期制御処理のフロー図。 実施の形態3に係る親無線機2における周期算出部22aの電力消費量算出処理の詳細を示すフロー図。 実施の形態4に係る親無線機2における周期算出部22bの電力消費量算出処理の詳細を示すフロー図。 実施の形態5に係る親無線機2における周期算出部22cによる間欠動作周期算出処理の詳細なフロー図。 実施の形態6に係る親無線機2における周期算出部22dの間欠動作周期算出処理の詳細なフロー図。 実施の形態7に係る親無線機2における周期算出部22eの間欠動作周期算出処理の詳細なフロー図。 実施の形態8に係る親無線機2における周期算出部22fの間欠動作周期算出処理の詳細なフロー図。 実施の形態9に係る子無線機1による間欠動作処理を示すフロー図。 実施の形態10に係る子無線機1の無線通信部15aにおける動作を示すフロー図。 実施の形態11に係る親無線機2における無線通信部21aの処理と周期算出部22fの周期算出処理との詳細なフロー図。 実施の形態12に係る親無線機2aの機能構成例を示す図。 実施の形態12に係る周期制御処理を示すフロー図。 実施の形態13に係る周期制御処理を示すフロー図である。 実施の形態14に係る子無線機1aの機能構成例を示す図。 実施の形態14に係る親無線機2bの機能構成例を示す図。 実施の形態14に係る無線通信部21bの処理と周期算出部22jの周期算出処理との詳細なフロー図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を用いて、本実施の形態に係る無線通信システム500の構成について説明する。
無線通信システム500は、親無線機2と複数の子無線機1とを備える。親無線機2と複数の子無線機1とは、マルチホップ無線通信を行う。
無線通信システム500は、子無線機1と親無線機2とからなる複数の無線機から構成される。複数の無線機には、子無線機1と親無線機2との2種類の無線機がある。
子無線機1は、マルチホップ無線通信網の末端に接続される子機、またはマルチホップ無線通信網の中間に接続され中継転送を行う中継機として動作する。子無線機1は、中継機兼子機ともいう。図1では、中継機1−1から中継機1−5、および子機1−6から子機1−11の各々が子無線機1である。親無線機2は、中継機あるいは子機との間で通信を行う。
無線通信システム500では、複数の無線機の各々がセンサデータといったデータをデータパケットとして転送する。また、複数の無線機の各々は、制御用の情報を制御パケットとして転送する。ここで、中継機として動作する子無線機1は、データを中継するだけでなく、子無線機1に接続されたセンサといった機器で発生したデータ、あるいは子無線機1で生成した制御情報の送信も行う。このマルチホップ無線通信網の中では、各無線機がネットワークの状態を監視するための制御パケットを定期的に送信し合っている。そして、一定の期間内に子無線機1からの応答が無い場合には、親無線機2は子無線機1がネットワークから離脱したものと判断し、ネットワークを再構築するための制御パケットを送信し、無線機間の接続経路を変更する。
図2を用いて、本実施の形態に係る子無線機1の構成について説明する。
子無線機1は、プロセッサ51とメモリ52と計時カウンタ53と発電デバイス54と蓄電デバイス55と電源監視回路56と無線通信インタフェース57といったハードウェアを備えるコンピュータである。
また、子無線機1は、構成要素として、間欠動作制御部11と発電部12と蓄電部13と電源監視部14と無線通信部15と記憶部16を備える。
間欠動作制御部11は、スリープ状態へ移行する前に設定した起床時刻に従って起床する。そして、間欠動作制御部11は、電源監視部14と無線通信部15とに、起床を指示するための間欠動作指示31を出力する。また、間欠動作制御部11は、間欠動作指示31を出力した後にスリープ状態へ移行する間欠動作パターンを制御する。なお、間欠動作指示31は、親無線機2から受信した制御パケット中に格納されている間欠動作周期の値、あるいは次回の起床時刻を指定する間欠動作周期情報32に従って、次回の起床時刻を自身に設定した上で、他の構成要素に対してスリープ状態へ移行することを指示するための情報である。
発電部12は、光、振動、あるいは熱といったエネルギーを電力に変換する発電を行い、発電電力33を出力する。
蓄電部13は、発電部12により発電された発電電力33を蓄積する。また、蓄電部13は、子無線機1の各部の動作用電源として蓄電電力34を供給する。
電源監視部14は、起床を指示するための間欠動作指示31に従い起床し、発電部12での発電状態および蓄電部13での蓄電量を監視する。発電状態とは、発電量および発電時間である。電源監視部14は、発電電力33および蓄電電力34を監視し、その監視結果を電源監視結果35として出力するとともに、スリープ状態へ移行するための間欠動作指示31に従いスリープ状態へ移行する。
無線通信部15は、起床を指示するための間欠動作指示31に従い起床し、電源監視結果35を制御パケットあるいはデータパケットに格納し、親無線機2へ送信する。また、無線通信部15は、親無線機2から受信した制御パケットに格納されている間欠動作周期の値、あるいは次回の起床時刻を指定する情報を抽出し、間欠動作周期情報32として出力する。そして、無線通信部15は、スリープ状態へ移行するための間欠動作指示31に従いスリープ状態へ移行する。
次に、子無線機1のハードウェアについて説明する。
間欠動作制御部11の機能は、メモリ52に記憶されたプログラムをプロセッサ51が読み出して実行することにより実現される。プロセッサ51が、計時カウンタ53を用いて起床時刻を認識する。
プロセッサ51は、信号線を介して他のハードウェアと接続されている。プロセッサ51は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)であり、他のハードウェアを制御する。具体的には、プロセッサ51は、CPU、DSPまたはGPUである。CPUはCentral Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称であり、GPUはGraphics Processing Unitの略称である。
メモリ52は揮発性の記憶装置である。メモリ52は、主記憶装置またはメインメモリとも呼ばれる。具体的には、メモリ52はRAM(Random Access Memory)である。記憶部16は、メモリ52に備えられている。
発電部12の機能は、発電デバイス54により実現される。発電デバイス54には、光発電、振動発電、および熱電発電といった様々な環境発電を行うデバイスがある。
蓄電部13の機能は、蓄電デバイス55により実現される。蓄電デバイス55には、二次電池、電気二重層コンデンサ、およびリチウムイオンキャパシタといったデバイスがある。
電源監視部14の機能は、電源監視回路56による発電電力33および蓄電電力34の監視と、プロセッサ51によるプログラムの実行とにより実現される。すなわち、電源監視回路56が発電電力33および蓄電電力34を監視するとともに、プロセッサ51がメモリ52に記憶されたプログラムを読み出し、監視結果を用いてプログラムを実行し、電源監視結果35を生成する。ここで、電源監視回路56は、電圧の値または電圧と電流の値を検出することによって発電の状態を把握し、電圧の値を検出することによって蓄電の状態を把握する。
無線通信部15の機能は、無線通信インタフェース57により実現される。無線通信部15は、無線通信インタフェース57によりプロセッサ51から電源監視結果35を取得し、電源監視結果35を用いて制御パケットあるいはデータパケットを生成し、送信する。また、無線通信部15は、無線通信インタフェース57により、受信した制御パケットから間欠動作周期情報32を抽出して、プロセッサ51に出力する。また、無線通信部15は、無線通信インタフェース57を介して接続されている無線機の情報をメモリ52に記憶する。
図3を用いて、本実施の形態に係る親無線機2の構成について説明する。
親無線機2は、プロセッサ61とメモリ62と計時カウンタ63と無線通信インタフェース64といったハードウェアを備えるコンピュータである。
また、親無線機2は、構成要素として、無線通信部21と周期算出部22と周期調整部23と記憶部24を備える。
無線通信部21は、子無線機1から受信した制御パケットまたはデータパケットに格納されている電源監視結果35を、通知電力情報41として抽出する。また、無線通信部21は、間欠動作周期の値、あるいは次回の起床時刻を指定する周期調整情報42を制御パケットへ格納し、子無線機1へ送信する。この周期調整情報42は、子無線機1の無線通信部15により制御パケットから抽出され、間欠動作周期情報32として出力される。
周期算出部22は、子無線機1から通知された発電および蓄電状況を示す通知電力情報41に基づき、子無線機1の各々に対して、発電方式に応じて将来の発電量を経過時間ごとに予測する。そして、周期算出部22は、所定の時間だけ子無線機1の動作を継続させた場合に消費される電力量を見積もる。以下において、所定の時間を第1時間とする。周期算出部22は、子無線機1が第1時間分の動作で消費される電力消費量が、蓄電残量および予測した発電量の合計のうち使用可能電力量を超えないような間欠動作周期を算出する。ここで、使用可能電力量は、蓄電残量および予測した発電量の合計から予め設定された動作の継続に最低限必要な電力量を差し引いた値とする。このとき、子無線機1の電力消費量は、例えば、子無線機1の各動作状態での消費電力と各動作状態の継続時間より求める。また、電力消費量を見積もる際の第1時間は、予測した発電量に基づき所定の蓄電量回復が見込まれる時間とする。なお、発電量を予測する際に使用する発電方式ごとの発電能力に関する情報は、予め設定しておく。あるいは、発電能力に関する情報として外部から設定した値を保持しておく。この発電能力に関する情報としては、環境条件と発電効率との関係など、発電方式、あるいは、使用する発電デバイス毎に決まる値を使用する。このように算出した間欠動作周期は、第1時間の間は電力枯渇による動作停止を回避可能であることが期待できる間欠動作周期となる。
記憶部24には、蓄電残量の閾値、すなわち第1閾値および第2閾値が記憶される。第1閾値は、間欠動作周期の調整が必要であると判断する際に用いられる。周期調整部23は、子無線機1から通知された通知電力情報41が示す蓄電残量が第1閾値を下回った場合に、間欠動作周期の調整を実施することを判断する。第2閾値は、間欠動作周期の調整が不要と判定する際に用いられる。周期調整部23は、子無線機1から通知された通知電力情報41が示す蓄電残量が第2閾値を上回った場合に、間欠動作周期の調整を解除することを判断する。ここで、第1閾値と第2閾値の値は、第2閾値が第1閾値よりも大きな値となるように決定される。このように、調整実施と解除の判定値にヒステリシスを持たせることで、間欠動作周期を調整する頻度の増加を防止する。また、第1閾値は動作の継続に最低限必要な電力量に一定期間の動作が可能な電力量を加えた値とする。第2閾値は第1閾値に対して一定期間の動作が可能な電力量を加えた値とする。
間欠動作周期の調整が必要であると判断した場合には、周期調整部23は、間欠動作周期として選択された値、あるいは、その間欠動作周期から求められる次回の起床時刻を指定する情報を周期調整情報42として出力する。一方、間欠動作周期の調整が不要であると判断した場合には、周期調整部23は、デフォルトの動作条件として設定されている間欠動作周期の値、あるいは、その間欠動作周期から求められる次回の起床時刻を指定する情報を周期調整情報42として出力する。
次に、親無線機2のハードウェアについて説明する。
プロセッサ61およびメモリ62の具体例は、子無線機1と同様である。
周期算出部22の機能は、メモリ62に記憶されたプログラムをプロセッサ61が読み出して実行することにより実現される。
周期調整部23の機能は、メモリ62に記憶されたプログラムをプロセッサ61が読み出して実行することにより実現される。プロセッサ51が、計時カウンタ63を用いて子無線機1の次回の起床時刻を認識する。
無線通信部21の機能は、無線通信インタフェース64により実現される。プロセッサ61が周期調整情報42を無線通信インタフェース64へ入力する。そして、無線通信インタフェース64が入力された周期調整情報42を格納した制御パケットを生成して送信する。また、無線通信インタフェース64が受信した制御パケットまたはデータパケットから電源監視結果35を通知電力情報41として抽出して出力する。無線通信インタフェース64が制御パケットおよびデータパケットの生成および送受信を行う。また、無線通信部21は、無線通信インタフェース64を介して接続されている無線機の情報およびネットワークトポロジの情報をメモリ62に記憶する。
また、子無線機1および親無線機2の各無線機は、補助記憶装置を備えている。補助記憶装置は不揮発性の記憶装置である。具体的には、補助記憶装置は、ROM、EEPROM、HDDまたはフラッシュメモリである。ROMはRead Only Memoryの略称であり、EEPROMはElectrically Erasable Programmable Read Only Memoryの略称であり、HDDはHard Disk Driveの略称である。
補助記憶装置には、子無線機1および親無線機2の各無線機の構成要素の機能を実現するプログラムが記憶されている。構成要素の機能を実現するプログラムは、メモリにロードされて、プロセッサによって実行される。
さらに、補助記憶装置にはOS(Operating System)が記憶されている場合もある。この場合、OSの少なくとも一部は、メモリにロードされて、プロセッサによって実行される。
つまり、プロセッサは、OSを実行しながら、各無線機の構成要素の機能を実現するプログラムを実行する。
各無線機の構成要素の「部」は「処理」または「工程」に読み替えてもよい。各無線機の構成要素の機能はファームウェアで実現してもよい。
各無線機の構成要素の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、光ディスクまたはフラッシュメモリといった不揮発性の記憶媒体に記憶することができる。
また、以下に説明する各処理の「処理」を、「プログラム」、「プログラムプロダクト」または「プログラムを記録したコンピュータ読取可能な媒体」に読み替えてもよい。
***動作の説明***
無線通信システム500における子無線機1と親無線機2の動作は無線通信方法に相当する。また、無線通信方法の手順は無線通信プログラムによる無線通信処理の手順に相当する。無線通信処理は、子無線機1による間欠動作処理と、親無線機2による周期制御処理とを有する。以下では、図4から図6を用いて、無線通信システム500の動作を説明する。
<間欠動作処理>
図4を用いて、本実施の形態に係る子無線機1による間欠動作処理について説明する。
間欠動作とは、子無線機1が動作した後にスリープする動作である。なお、子無線機1ごとに、間欠動作のうち動作が行われている時間は、ほぼ一定である。
ステップS1において、間欠動作制御部11は、スリープ状態へ移行する前に設定した起床時刻に従って起床する。
ステップS2において、間欠動作制御部11は、起床を指示するための間欠動作指示31を出力し、電源監視部14および無線通信部15を起床させる。
ステップS3において、電源監視部14は、発電電力33と蓄電電力34とを監視して電源監視結果35を生成する。電源監視結果35は、発電部12による発電量の情報を含む通知電力情報である。
ステップS4において、電源監視部14は、生成した電源監視結果35を無線通信部15に出力する。
ステップS5において、無線通信部15は、送信するデータがある場合にはデータパケットに電源監視結果35を格納し、データパケットを親無線機2へ送信する。また、無線通信部15は、送信するデータが無い場合には電源監視結果35を格納した制御パケットを生成し、制御パケットを親無線機2へ送信する。
ステップS6において、無線通信部15は、親無線機2から受信した制御パケットから間欠動作周期情報32を抽出する。無線通信部15は、抽出した間欠動作周期情報32を間欠動作制御部11に出力する。
ステップS7において、間欠動作制御部11は、間欠動作周期情報32に従い次回の起床時刻を設定する。
ステップS8において、間欠動作制御部11は、スリープ状態へ移行することを指示するための間欠動作指示31を出力する。
ステップS9において、間欠動作制御部11は、スリープ状態へ移行する。
なお、発電部12および蓄電部13は、子無線機1がスリープ状態の間も動作しており、常に発電および蓄電の処理を行っている。ただし、状況によっては発電部12が発電する電力が0となる場合もある。
<周期制御処理>
図5を用いて、本実施の形態に係る親無線機2による周期制御処理について説明する。
周期制御処理は、周期算出部22による周期算出処理と、周期調整部23による周期調整処理と、無線通信部21による無線通信処理とを有する。
ステップS21において、無線通信部21は、子無線機1から受信した制御パケットまたはデータパケットから通知電力情報41を抽出し、その通知電力情報41を出力する。このステップS21の処理は、全ての子無線機1からのパケットを受信完了するか、あるいは予め設定した所定時間が経過するまで継続する。
<<周期算出処理>>
周期算出処理では、周期算出部22は、複数の子無線機の各子無線機1について、第1時間に各子無線機1が使用できる電力量を使用可能電力量として算出する。そして、周期算出部22は、各子無線機1が動作した後にスリープする間欠動作の周期である間欠動作周期を算出する。間欠動作周期は、各子無線機1が間欠動作を第1時間行った場合の電力消費量が使用可能電力量を超えないような周期である。周期算出部22は、このような間欠動作周期を算出周期として算出し、複数の子無線機について算出した複数の算出周期から、複数の子無線機の各子無線機に適用する共通の算出周期を共通周期として選択する。
なお、周期算出部22は、間欠動作を第1時間行った場合の電力消費量が使用可能電力量を超えない最小の間欠動作周期を算出周期として算出する。また、周期算出部22は、複数の算出周期のうち最も大きい算出周期を共通周期として選択する。
まず、周期算出部22は、発電部12が発電する単位時間当たりの単位発電量を用いて、蓄電部13に蓄電されている蓄電残量を第1蓄電量まで増加させる時間を第1時間として算出する。具体的には、以下の通りである。
ステップS22において、周期算出部22は、通知電力情報41が示す発電状況に関する情報に基づいて、単位時間当たりの単位発電量の予測値を算出する。
ステップS23において、周期算出部22は、予め決定された第1時間だけ子無線機1を動作させた場合に消費される電力量消費を算出する。
ステップS24において、周期算出部22は、単位時間当たりの単位発電量と、第1時間の電力消費量とに基づいて、間欠動作周期を算出する。周期算出部22は、第1時間分の動作で消費される電力消費量が、蓄電残量と第1時間に発電する発電量である予測発電量との合計のうちの使用可能電力量を超えないような間欠動作周期を算出周期として算出する。ここで、算出周期は、通知電力情報41が取得された複数の子無線機1に対してそれぞれ算出される。そして、周期算出部22は、算出された複数の算出周期のうち全ての子無線機1に適用可能な一つの値を共通周期として選択する。具体的には、周期算出部22は、複数の算出周期から最大の値を取る算出周期を共通周期として選択する。
ステップS25において、周期算出部22は、ステップS24において選択された共通周期と、共通周期として選択された算出周期の算出元の子無線機1を示す情報とを含む周期算出結果43を出力する。なお、入力された通知電力情報41は子無線機1ごとに一旦保持され、入力される度に更新される。
ここで、図6を用いて、本実施の形態に係る親無線機2の周期算出処理の詳細な処理内容について説明する。図6は、ステップS22、ステップS23、およびステップS24に相当する。
ステップS22では、ステップS101からステップS104までが実行される。ステップS101からステップS104の処理を発電量予測処理ともいう。
ステップS101において、周期算出部22は、タイムアウトの有無を判定する。非タイムアウトであれば、周期算出部22は、ステップS102に進む。
ステップS102において、周期算出部22は、通知電力情報41から発電量に関する情報を取得する。
ステップS103において、周期算出部22は、予め記憶していた発電能力に関する情報を取得する。
ステップS104において、周期算出部22は、取得した発電量と発電能力に関する情報を用いて単位時間当たりの単位発電量を算出する。ここで、タイムアウトはステップS22、ステップS23、およびステップS24の処理に充てることのできる時間が経過したことを示す。
ステップS23では、ステップS105からステップS107までが実行される。ステップS105からステップS107の処理を電力消費量算出処理ともいう。
ステップS105において、周期算出部22は、単位発電量での蓄電部13への充電によって所定の蓄電量の回復が見込まれる第1時間を算出する。具体的には、周期算出部22は、単位発電量を用いて、蓄電部13に蓄電されている蓄電残量を第1蓄電量まで増加させる時間を第1時間として算出する。あるいは、第1時間は、発電部12による発電量が所定量に到達するまでの時間でもよい。あるいは、第1時間は、蓄電部13による蓄電容量に対する蓄電残量の割合が、所定の割合に到達するまでの時間でもよい。あるいは、第1時間は、発電量および蓄電量に関わらず、子無線機1ごとに予め定められた固定値でもよい。
ステップS106において、周期算出部22は、子無線機1の各動作状態での消費電力量と各動作状態の継続時間の情報を取得する。
ステップS107において、周期算出部22は、これらの情報に基づき所定の蓄電量の回復が見込まれる第1時間で消費される電力消費量を算出する。
ステップS24では、ステップS108からステップS112までが実行される。ステップS108からステップS112の処理を間欠動作周期算出処理ともいう。
ステップS108において、周期算出部22は、通知電力情報41から蓄電残量に関する情報を取得する。
ステップS109において、周期算出部22は、単位発電量を用いて第1時間に発電する予測発電量を算出する。周期算出部22は、予測発電量と蓄電残量との和から、第1時間に各子無線機が消費する最小の電力量を減算した値を使用可能電力量とする。第1時間に各子無線機が消費する最小の電力量とは、子無線機1が動作を第1時間継続するために必要な電力量である。
ステップS110において、周期算出部22は、第1時間で消費される消費電力量が、使用可能電力量を超えないような最小の間欠動作周期を算出周期として算出する。
ステップS111において、周期算出部22は、全ての子無線機1に対して間欠動作周期の算出が完了したか、あるいは、タイムアウトしたかどうかを判定する。いずれでもなければ、周期算出部22は、ステップS101に戻り、次の通知電力情報41の入力を待つ。例えば、何らか事情で子無線機1からの通知電力情報41が受信できない場合、ステップS101でタイムアウトとなる。一方、ステップS111において全ての子無線機1に対する算出が完了したか、あるいは、タイムアウトした場合、または、ステップS101でタイムアウトした場合には、周期算出部22は、ステップS112に進む。
ステップS112において、周期算出部22は、それまでに算出した複数の子無線機1に対する算出周期の中から最大の値を共通周期として選択する。そして、周期算出部22は、共通周期と、共通周期がどの子無線機1に対応するものかという情報とを含む周期算出結果43を出力する。
<<周期調整処理>>
図5に戻り説明を続ける。
周期調整処理では、周期調整部23は、算出周期が共通周期として選択された子無線機の蓄電残量に基づいて、共通周期を複数の子無線機の各子無線機に適用するか否かを判定する。周期調整部23は、蓄電残量が第1閾値より小さいと、共通周期を複数の子無線機の各子無線機に適用すると判断する。周期調整部23は、蓄電残量が第2閾値より大きいと共通周期を複数の子無線機の各子無線機に適用しないと判断する。周期調整部23は、蓄電残量が第1閾値以上であり、且つ、第2閾値以下であると、現状の共通周期を維持すると判断する。
周期調整部23による以下の処理は、最大の値である共通周期が算出された子無線機1について実行される。共通周期が算出された子無線機1を処理対象無線機とする。
ステップS26において、周期調整部23は、処理対象無線機の通知電力情報41が示す蓄電残量と、第1閾値とを比較する。蓄電残量が第1閾値より小さい場合は、周期調整部23は、ステップS27に進む。蓄電残量が第1閾値以上の場合は、周期調整部23は、ステップS28に進む。
ステップS27において、周期調整部23は、間欠動作周期の調整実行を判断し、ステップS30に進む。
ステップS28において、周期調整部23は、処理対象無線機の通知電力情報41が示す蓄電残量と、第2閾値とを比較する。蓄電残量が第2閾値より大きい場合は、周期調整部23は、ステップS29に進む。蓄電残量が第2閾値以下の場合は、周期調整部23は、ステップS30に進む。すなわち、周期調整部23は、間欠動作周期の現状維持を判断する。
ステップS29において、周期調整部23は、間欠動作周期の調整解除を判断し、ステップS30に進む。
ステップS30において、周期調整部23は、親無線機2が処理すべき通信が完了したか否かを判定する。親無線機2が処理すべき通信が完了したら、周期調整部23は、周期調整情報42を出力する(ステップS31)。親無線機2が処理すべき通信が完了していない場合は、親無線機2が処理すべき通信が完了するまで待つ。また、入力された通知電力情報41は子無線機1毎に一旦保持され、入力される度に更新される。
<<無線通信処理>>
無線通信部21は、周期調整部23により、共通周期を複数の子無線機の各子無線機に適用すると判定された場合に、共通周期を用いて間欠動作を行うための情報を含む周期調整情報42を、複数の子無線機の各子無線機に送信する。
ステップS32において、無線通信部21は、周期調整情報42を格納した制御パケットを生成し、子無線機1へ送信する。
***他の構成***
<変形例1>
子無線機1と親無線機2との各装置が、入力インタフェースおよび出力インタフェースを有していてもよい。
入力インタフェースは、マウス、キーボード、タッチパネルといった入力装置と接続されるポートである。入力インタフェースは、具体的には、USB(Universal Serial Bus)端子である。なお、入力インタフェースは、LAN(Local Area Network)と接続されるポートであってもよい。
また、出力インタフェースは、ディスプレイといった表示機器のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェースは、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。
<変形例2>
本実施の形態では、子無線機1と親無線機2との各装置の構成要素の一部の機能がソフトウェアで実現されるが、変形例として、各装置の構成要素の機能がハードウェアで実現されてもよい。
子無線機1と親無線機2との各装置は、電子回路を用いて構成要素の機能を実現してもよい。
電子回路は、各装置の構成要素の機能を実現する専用の電子回路である。電子回路は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略語である。FPGAは、Field−Programmable Gate Arrayの略語である。
各装置の構成要素の機能は、1つの電子回路で実現されてもよいし、複数の電子回路に分散して実現されてもよい。
プロセッサと電子回路の各々は、プロセッシングサーキットリとも呼ばれる。つまり、各装置の構成要素の機能は、プロセッシングサーキットリにより実現される。
***実施の形態1の効果の説明***
本実施の形態に係る無線通信システムは、装置内部の状態を電力消費量が小さな省電力状態とするような間欠動作を周期的に行う無線機により構成される。本実施の形態に係る無線通信システムによれば、送信側無線機の電力消費量を増加させることなく、送信先の無線機の蓄電残量に応じて間欠動作周期を調整することができる。よって、本実施の形態に係る無線通信システムによれば、無線機における電力消費量を低減し、電力枯渇によるシステムの動作停止を回避しつつ、無線機ごとに時間的な偏りがない通信頻度で動作の継続が可能となる。
本実施の形態に係る子無線機および親無線機では、子無線機の電源監視部が子無線機の発電および蓄電の状況を監視し、その結果を無線通信部が親無線機2へ転送する。また、親無線機の周期算出部が全ての中継機および子機に共通の間欠動作周期として適用可能な共通周期を算出する。また、周期調整部が子無線機1から通知された蓄電残量に基づき間欠動作周期の調整要否を判定し、その結果を無線通信部が子無線機1に転送する。そして、子無線機の間欠動作制御部が通知された間欠動作周期情報に従って間欠動作周期を変更する。したがって、本実施の形態に係る無線通信システムによれば、全ての子無線機の蓄電残量が一定値よりも低下することを防止することができる。また、本実施の形態に係る無線通信システムによれば、任意の子無線機が電力枯渇のため動作を停止して通信が途絶することを回避し、無線通信システム全体の動作を継続させることができる。さらに、本実施の形態に係る無線通信システムによれば、全ての子無線機が共通の間欠動作周期で動作するので、間欠動作周期の違いによる送信待ち時間の増大に伴う電力消費量の増加を防止することができる。さらに、本実施の形態に係る無線通信システムによれば、電力消費量の増加により間欠動作周期を大きくすることによって、大きい間欠動作周期で動作し続けるような状態、すなわち通信情報の転送遅延が定常的に大きくなることを回避することができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態1では、親無線機2の周期調整部23が、間欠動作周期の調整が必要であると判断する蓄電残量の閾値として、全ての子無線機1に共通の第1閾値および第2閾値を使用していた。しかし、本実施の形態では、中継機と子機に対してそれぞれ個別の閾値を規定し、中継機に対する閾値を子機に対する閾値よりも大きな値として設定する。本実施の形態に係る周期調整部23aは、子無線機1が中継機または子機のいずれかとして動作しているかを識別して、間欠動作周期の調整要否を判断するよう動作する。
図7は、本実施の形態に係る親無線機2による周期制御処理を示すフロー図である。図7は、実施の形態1の図5に相当する。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
図7において、周期調整部23aは、実施の形態1の説明で示した動作に加えて、以下の動作を行う。
ステップS33において、周期調整部23aは、周期算出部22から受け取る周期算出結果43に含まれる子無線機1を特定する情報に基づいて、処理対象無線機が中継機として動作しているものか子機として動作しているものかを識別する。子機であれば、周期調整部23aは、ステップS26に進み、実施の形態1と同様の処理を行う。一方、中継機として動作しているものであった場合には、周期調整部23aは、ステップS34に進む。
ステップS34において、周期調整部23aは、処理対象無線機の通知電力情報41が示す蓄電残量と、第3閾値とを比較する。蓄電残量が第3閾値より小さい場合は、周期調整部23aは、ステップS35に進む。蓄電残量が第3閾値以上の場合は、周期調整部23aは、ステップS36に進む。
ステップS35において、周期調整部23aは、間欠動作周期の調整実行を判断し、ステップS30に進む。
ステップS36において、周期調整部23aは、処理対象無線機の通知電力情報41が示す蓄電残量と、第4閾値とを比較する。蓄電残量が第4閾値より大きい場合は、周期調整部23aは、ステップS37に進む。蓄電残量が第4閾値以下の場合は、周期調整部23aは、ステップS30に進む。すなわち、周期調整部23aは、間欠動作周期の現状維持を判断する。
ステップS37において、周期調整部23aは、間欠動作周期の調整解除を判断し、ステップS30に進む。
ここで、第1閾値と第2閾値は子機に対する値であり、第3閾値と第4閾値は中継機に対する値である。第3閾値と第4閾値はそれぞれ第1閾値と第2閾値よりも大きな値を予め設定しておく。
***実施の形態2の効果の説明***
本実施の形態に係る親無線機では、中継機と子機に対してそれぞれ個別の閾値を規定する。具体的には、本実施の形態に係る親無線機では、中継機に対する閾値を子機に対する閾値よりも大きな値として設定している。周期調整部23aが、子無線機1が中継機または子機のいずれかとして動作しているかを識別して、間欠動作周期の調整要否を判断する。よって、本実施の形態に係る無線通信システムによれば、無線通信システムの動作継続における必要性がより高い中継機が動作を継続できる確率が高くなり、システム全体の動作継続の確実性を向上できる。また、本実施の形態に係る無線通信システムによれば、通信網の末端に接続された子機は通信網全体に影響を及ぼすものではないため、一部の子機で残電力が低下した場合に該子機の動作停止を許容することができる。これにより、本実施の形態に係る無線通信システムによれば、該子機に合わせて必要以上に間欠動作周期を長く調整することを回避できる。
実施の形態3.
本実施の形態では、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態1では、周期算出部22は、第1時間として、単位発電量によって一定の蓄電量の回復が見込まれる時間を算出していた。本実施の形態では、発電方式ごとの発電能力により規定される発電量に基づき、一定の電力量が蓄電されると見込まれる値を予め設定し、この値を第1時間とする態様について説明する。
記憶部24は、複数の子無線機の各子無線機1について、発電部12による発電量の情報を記憶する。この発電量の情報は、具体的には、発電方式ごとの発電能力により規定された発電量の情報である。周期算出部22aは、記憶部24に記憶された発電量の情報に基づいて、第1時間を算出する。
図8は、本実施の形態に係る親無線機2における周期算出部22aの電力消費量算出処理の詳細を示す図である。図8は、実施の形態1で説明した図6の電力消費量算出処理に相当する。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
図8では、実施の形態1で説明した図6のステップS105に替えて、ステップS113を実行する。
ステップS113において、周期算出部22aは、発電方式ごとの発電能力の情報である発電能力情報を取得する。この発電能力情報は、予めメモリ62に記憶されている。周期算出部22aは、発電能力情報から得られる発電量を用いて、蓄電部13への充電によって所定の蓄電量の回復が見込まれる第1時間を算出する。以降は実施の形態1と同じ処理によって、周期算出部22aは、第1時間の動作で消費される消費電力量を算出する。
***実施の形態3の効果の説明***
本実施の形態に係る親無線機では、発電方式ごとの発電能力で規定される発電量に基づき、一定の電力量が蓄電されると見込まれる値を予め設定する。そして、この値を所定の動作時間、すなわち第1時間として電力消費量を算出する。よって、本実施の形態に係る親無線機によれば、通知される実際の発電状況が不安定な場合に誤った間欠動作周期の調整を行うことを防止できる。
実施の形態4.
本実施の形態では、実施の形態3と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から3と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態3では、親無線機2の周期算出部22aが、第1時間として、発電方式ごとの発電能力で規定される発電量に基づき、一定の電力量が蓄電されると見込まれる第1時間を算出していた。本実施の形態では、通知された蓄電残量に基づいて、通知電力情報41で通知された発電量から第1時間を算出するか、予め設定した発電方式ごとの発電能力で規定される発電量から第1時間を算出するかを選択する態様について説明する。
実施の形態1で説明したように、子無線機1の電源監視部14は、発電部12による発電量の情報を含む通知電力情報を親無線機2に送信する。また、実施の形態3で説明したように、親無線機2の記憶部24は、複数の子無線機の各子無線機について、発電方式ごとの発電能力で規定される発電量の情報を記憶する。
周期算出部22bは、蓄電残量が第5閾値より小さい場合は、通知電力情報に含まれる発電量の情報に基づいて単位発電量を算出し、この単位発電量に基づいて第1時間を算出する。また、周期算出部22bは、蓄電残量が第5閾値以上の場合は、記憶部24に記憶された発電量の情報に基づいて、第1時間を算出する。
図9は、本実施の形態に係る親無線機2における周期算出部22bの電力消費量算出処理の詳細を示す図である。図9は、実施の形態3で説明した図8の電力消費量算出処理に相当する。実施の形態3の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
図9では、実施の形態3で説明した図8のステップS113に替えて、ステップS113、ステップS105、およびステップS114を実行する。
ステップS114において、周期算出部22bは、通知電力情報41が示す蓄電残量と第5閾値とを比較する。蓄電残量が第5閾値より小さい場合には、周期算出部22bは、予測発電量での蓄電部13への充電によって所定の蓄電量の回復が見込まれる第1時間を算出する(ステップS105)。一方、蓄電残量が第5閾値以上である場合には、記憶していた発電能力の情報から得られる発電量を用いて蓄電部13への充電によって所定の蓄電量の回復が見込まれる第1時間を算出する(ステップS113)。以降は実施の形態1と同じ処理によって第1時間の動作で消費される電力量を算出する。ここで、第5閾値は、通知電力情報41で通知された蓄電残量が満充電時の半分など、動作継続のために最低限必要な電力と比べて十分に余裕のある値とする。
***実施の形態4の効果の説明***
本実施の形態に係る親無線機では、第1時間として、予測発電量によって一定の蓄電量の回復が見込まれる時間と、予め設定した発電方式ごとの発電能力で規定される発電量に基づく時間とのいずれかを選択する。よって、本実施の形態に係る親無線機によれば、一定の値よりも蓄電状態が悪化した場合だけ実際の発電状況に基づいて発電量を予測するので、軽度に発電状況が悪い無線機があった場合に必要以上に間欠動作周期を長く調整してしまうことを回避できる。
実施の形態5.
本実施の形態では、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から4と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態1では、親無線機2の周期算出部22が、間欠動作周期算出処理において、算出した複数の算出周期の中から最大の値を共通周期として選択していた。本実施の形態では、複数の算出周期の中から、その算出周期を上回る子無線機1の数が一定数以下となるものを選択する態様について説明する。
図10は、本実施の形態に係る親無線機2における周期算出部22cによる間欠動作周期算出処理の詳細内容を示す図である。図10は、実施の形態1で説明した図6の間欠動作周期算出処理に相当する。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
ステップ108からステップS111の処理は図6と同様である。
ステップS115において、周期算出部22cは、複数の子無線機1において算出された複数の算出周期の中から、その算出周期より大きい算出周期に対応する中継機として動作する子無線機1の数が一定数以下となる算出周期を共通周期として選択する。そして、周期算出部22cは、選択した共通周期と、その共通周期に対応する子無線機1の情報とを含む周期算出結果43を出力する。ここで、子無線機1の数と比較する一定数は、無線通信網を構成するために必要な子無線機1の数である。子無線機1の数と比較する一定数は、予め設定されている。
***実施の形態5の効果の説明***
本実施の形態に係る親無線機では、複数の算出周期の中からその算出周期を上回る子無線機1の数が一定数以下となるものを選択する。よって、本実施の形態に係る親無線機では、一定数以上の中継機を動作継続させることができ、発電状況が悪い少数の無線機があった場合でも必要以上に間欠動作周期を長く調整することを回避できる。
実施の形態6.
本実施の形態では、実施の形態5と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から5と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態5では、親無線機2の周期算出部22cが、間欠動作周期算出処理において、複数の算出周期の中からその算出周期を上回る子無線機1の数が一定数以下となるものを選択していた。本実施の形態では、無線通信システムのネットワークトポロジに基づいて複数の子無線機から子無線機1を選択し、選択された子無線機1の算出周期のうち最も大きい算出周期を共通周期として選択する態様について説明する。親無線機2は、ネットワークトポロジの情報に基づきマルチホップ無線通信網の維持に必要な中継機を特定する。特定された中継機に対する算出周期の中から最大の値を共通周期とする。ここで、ネットワークトポロジの情報は、例えば、図1に示すような親無線機2と子無線機1−1から子無線機1−11との間の接続経路を示すものである。
図11は、本実施の形態に係る親無線機2における周期算出部22dの間欠動作周期算出処理の詳細内容を示す図である。図11は、実施の形態1で説明した図6の間欠動作周期算出処理に相当する。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
ステップ108からステップS111の処理は図6と同様である。
ステップS116において、周期算出部22dは、ネットワークの構築または再構築した時に保持したネットワークトポロジの情報に基づきマルチホップ無線通信網の維持に必要な中継機を特定する。
ステップS117において、周期算出部22dは、特定された中継機に対する算出周期の中から最大の値を共通周期として選択し、選択した共通周期と、その共通周期に対応する子無線機の情報とを含む周期算出結果43を出力する。
***実施の形態6の効果の説明***
本実施の形態に係る親無線機では、ネットワークトポロジの情報に基づきマルチホップ無線通信網の維持に必要な中継機を特定する。そして、本実施の形態に係る親無線機では、特定された中継機に対する算出周期の中から最大の値を選択するので、間欠動作周期の調整量を最小限に抑えることができる。
実施の形態7.
本実施の形態では、実施の形態6と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から6と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態6では、親無線機2の周期算出部22dが、間欠動作周期算出処理において、ネットワークトポロジの情報に基づきマルチホップ無線通信網の維持に必要な中継機を特定し、特定された中継機に対する算出周期の中から最大の値を選択していた。本実施の形態では、親無線機2は、親無線機2が保持している接続情報に基づき直接接続されている中継機を特定し、特定された中継機に対する算出周期の中から最大の値を選択する態様について説明する。すなわち、周期算出部22eは、複数の子無線機から親無線機2に接続されている子無線機1を選択する。周期算出部22eは、選択された子無線機1の算出周期のうち最も大きい算出周期を共通周期として選択する。
図12は、本実施の形態に係る親無線機2における周期算出部22eの間欠動作周期算出処理の詳細内容を示す図である。図12は、実施の形態1で説明した図6の間欠動作周期算出処理に相当する。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
ステップ108からステップS111の処理は図6と同様である。
ステップS118において、周期算出部22eは、ネットワークの構築または再構築した時に保持した親無線機2の接続情報に基づき親無線機2に直接接続されている中継機を特定する。
ステップS117において、周期算出部22eは、特定された中継機に対する算出周期の中から最大の値を共通周期として選択する。周期算出部22eは、選択した共通周期と、その共通周期に対応する子無線機1の情報とを含む周期算出結果43を出力する。このとき、特定される中継機は、例えば図1に示すネットワーク構成の場合には、子無線機1−1および子無線機1−2である。
***実施の形態7の効果の説明***
本実施の形態に係る親無線機では、保持している接続情報に基づき直接接続されている中継機を特定し、特定された中継機に対する算出周期の中から最大の値を選択する。よって、本実施の形態に係る親無線機では、最も電力消費量が大きくなる可能性がある親無線機2に直接接続されている中継機の電力消費を低減することができ、間欠動作周期の調整量を最小限に抑えることができる。
実施の形態8.
本実施の形態では、実施の形態7と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から7と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態7では、親無線機2の周期算出部22eが、間欠動作周期算出処理において、親無線機2の接続情報に基づき親無線機2に直接接続されている中継機を特定し、特定された中継機に対する算出周期の中から最大の値を選択していた。本実施の形態では、周期算出部22fは、親無線機2が保持している接続情報に基づき直接接続されている中継機を特定する。そして、周期算出部22fは、特定された中継機のうち予め設定した中継機に対する算出周期の中から最大の値を選択する。
図13は、本実施の形態に係る親無線機2における周期算出部22fの間欠動作周期算出処理の詳細内容を示す図である。図13は、実施の形態7で説明した図12の間欠動作周期算出処理に相当する。実施の形態7の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
ステップ108からステップS118の処理は図12と同様である。
ステップS119において、周期算出部22eは、特定された中継機のうち予め設定したものに対する算出周期の中から最大の値を共通周期として選択する。周期算出部22eは、選択した共通周期と、その共通周期に対応する子無線機1の情報とを含む周期算出結果43を出力する。このとき、予め設定される中継機は、例えば、無線通信システムにおいて重要なものと定義された情報を転送する通信経路を担うよう設置された無線機である。
***実施の形態8の効果の説明***
本実施の形態に係る親無線機では、親無線機が保持している接続情報に基づき、親無線機に直接接続されている中継機を特定する。また、本実施の形態に係る親無線機では、特定された中継機のうち予め設定したものに対する算出周期の中から最大の値を選択するようにしている。よって、本実施の形態に係る親無線機によれば、無線通信システムにとって重要な中継機を選択して電力消費を低減することができ、間欠動作周期の調整量を最小限に抑えつつ、無線通信システムにとって重要な通信経路の動作継続性を向上することができる。
実施の形態9.
本実施の形態では、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から8と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態1では、子無線機1の電源監視部14が、生成した電源監視結果35を常に無線通信部15に送出していた。本実施の形態では、電源監視部14が、蓄電部13の蓄電残量に応じて電源監視結果35を送出するかどうかを判断する態様について説明する。
図14は、本実施の形態に係る子無線機1による間欠動作処理を示すフロー図である。図14は、実施の形態1で説明した図4の間欠動作処理に相当する。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
電源監視部14aは、ステップS3において電源監視結果35を生成した後、ステップS10に進む。
ステップS10において、電源監視部14aは、蓄電電力34から検出した蓄電残量と、第6閾値とを比較する。蓄電残量が第6閾値より小さい場合には、電源監視部14aは、ステップS4に進み、実施の形態1と同様に動作する。すなわち、電源監視部14aは、電源監視結果35を無線通信部15へ送る。一方、蓄電残量が第6閾値以上であった場合には、電源監視部14aは、電源監視結果35を無線通信部15へは送らない。従って無線通信部15が電源監視結果35を制御パケットまたはデータパケットに格納することはない。ここで、第6閾値は、例えば、動作の継続に最低限必要な電力量に一定期間の動作が可能な電力量を加えた値とする。
***実施の形態9の効果の説明***
本実施の形態に係る子無線機では、蓄電残量に応じて電源監視結果35を送出するかどうかを判断する。よって、本実施の形態に係る子無線機では、間欠動作周期の調整が不要であり、かつ、子無線機から送信すべきデータが無く、無線パケット送信を行わない場合では、制御パケットを別途送信する必要がない。よって、本実施の形態に係る子無線機によれば、無線送信の実行回数を削減でき、従って電力消費量を低減することができる。
実施の形態10.
本実施の形態では、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から9と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態1では、子無線機1の無線通信部15が、送信すべきデータが無い場合には電源監視結果35を格納した制御パケットを生成し送信していた。本実施の形態では、中継機として動作する子無線機1が、子無線機1から送信すべきデータが無い場合には中継パケットに電源監視結果35を格納し送信する態様について説明する。すなわち、子無線機1の無線通信部15aは、データパケット、あるいは中継する中継パケットに通知電力情報である電源監視結果35を付加して親無線機2に送信する。
図15は、本実施の形態に係る子無線機1の無線通信部15aにおける動作を示すフロー図である。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。図15は、実施の形態1の図4で説明したステップS5からステップS6に相当する。
ステップS11において、無線通信部15aは、子無線機1から送信すべきデータの有無を判定する。送信データがある場合には、無線通信部15aは、ステップS12に進み、実施の形態1と同様にデータパケットへ電源監視結果35を格納し送信する。
一方、送信データが無い場合には、無線通信部15aは、ステップS13に進み、中継するパケットへ電源監視結果35を付加して送信する。このとき、電源監視結果35を付加する中継パケットは、中継するパケットの全て、あるいは、最初に中継するパケットのみとする。
***実施の形態10の効果の説明***
本実施の形態に係る子無線機では、子無線機から送信すべきデータが無い場合には中継パケットに電源監視結果35を格納し送信する。よって、本実施の形態に係る子無線機によれば、新たに制御パケットを生成し送信する必要が無くなり、無線送信の実行回数を削減でき、電力消費量を低減することができる。
実施の形態11.
本実施の形態では、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から10と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態1では、親無線機2の周期算出部22が、入力された通知電力情報41を子無線機1ごとに一旦保持し、入力される度に更新していた。本実施の形態では、親無線機2の周期算出部22が、子無線機1のネットワークへの接続状況に応じて、保持している通知電力情報41を更新する態様について説明する。すなわち、子無線機1から受信した通知電力情報である電源監視結果35は、記憶部24に記憶される。また、無線通信部21aは、子無線機1から電源監視結果35を受信する度に、子無線機1の接続状態を判定する。周期算出部22gは、子無線機1が無線通信システム500から離脱している場合には通知電力情報を破棄する。
図16は、本実施の形態に係る親無線機2における無線通信部21aの処理と周期算出部22gの周期算出処理との詳細内容を示す図である。図16は、実施の形態1で説明した図5のステップS21からステップS25に相当する。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
ステップS21において、無線通信部21aは、子無線機1から受信したパケットによる電源監視結果35の通知有無を監視する。
ステップS38において、無線通信部21aは、通知が無かった場合には子無線機1に対する間欠動作周期の調整が不要である、あるいは、子無線機1がネットワークに接続していない、即ち離脱しているものと判定する。無線通信部21aは、この離脱判定結果を通知電力情報41として送出する。
ステップS39において、周期算出部22gは、通知電力情報41に基づいて、子無線機1がネットワークから離脱していると判断した場合には保持していた当該子無線機1に対応する通知電力情報41を破棄する。また、周期算出部22gは、離脱していないと判断した場合には保持していた当該子無線機1に対応する通知電力情報41を更新する。
なお、上述した説明では、無線通信部21aが電源監視結果35の通知有無を監視し、通知が無かった場合に当該子無線機1が離脱しているものと判定していた。しかし、無線通信部21aが周期調整情報を格納した制御パケットに対する子無線機1からの応答有無を監視し、所定の回数連続で応答が無かった場合に当該子無線機1がネットワークから離脱しているものと判定するようにしても良い。また、無線通信部21aが、予め設定したタイミングでネットワークの状態を監視するための制御パケットを送信し、応答が無かった場合には当該子無線機1がネットワークから離脱しているものと判定するようにしても良い。
***実施の形態11の効果の説明***
本実施の形態に係る親無線機では、子無線機が電力枯渇による動作停止で通知が出来なくなった場合に、子無線機1に対応する通知電力情報を間欠動作周期の調整対象から除外する。よって、本実施の形態に係る親無線機では、子無線機が電力枯渇による動作停止で通知が出来なくなった場合でも、適切に間欠動作周期の更新を行うことができる。本実施の形態に係る親無線機は、子無線機からの電源監視結果の通知が必ずしも毎回あるとは限らないケースにおいて、特に有効である。
実施の形態12.
本実施の形態では、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から11と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態1では、親無線機2の周期調整部23が、通知電力情報41が示す蓄電残量と、予め設定された閾値とを比較することによって間欠動作周期の調整要否を判断していた。本実施の形態では、周期調整部23bが、算出した子無線機1の電力消費量と蓄電残量とを比較することにより間欠動作周期の調整要否を判断する態様について説明する。すなわち、周期調整部23bは、蓄電残量が第1時間における電力消費量より小さい場合に、共通周期を複数の子無線機の各子無線機に適用すると判定する。
図17は、本実施の形態に係る親無線機2aの機能構成例を示す図である。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
図17において、周期算出部22hは、周期算出結果43に加えて、ステップS23で算出した第1時間の電力消費量を電力予測結果44として送出する。周期調整部23bは、第1時間の電力消費量と蓄電残量とを比較して間欠動作周期の調整要否を判断し、その判断結果を反映した周期調整情報42を出力する。
図18は、本実施の形態に係る親無線機2による周期制御処理を示すフロー図である。図18は、実施の形態1で説明した図5に相当する。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
ステップS40において、周期算出部22hは、周期算出結果43に加えて、ステップS23で算出した第1時間の電力消費量を電力予測結果44として出力する。
ステップS41において、周期調整部23bは、通知電力情報41が示す蓄電残量と電力予測結果44により通知された第1時間の電力消費量とを比較する。蓄電残量が第1時間の電力消費量より小さい場合には、周期調整部23bは、ステップS27に進み、間欠動作周期の調整実行を判断する。一方、蓄電残量が第1時間の電力消費量以上である場合には、周期調整部23bは、ステップS29に進み、間欠動作周期の調整解除を判断する。
***実施の形態12の効果の説明***
本実施の形態に係る親無線機では、子無線機それぞれの電力消費量を用いて間欠動作周期の調整要否を判断するので、複数の子無線機における動作状況が異なる場合でも実際の蓄電状態に則した判断ができる。
実施の形態13.
本実施の形態では、実施の形態12と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から12と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態12では、親無線機2aの周期調整部23bが、算出した子無線機1の電力消費量と蓄電残量とを比較することにより間欠動作周期の調整要否を判断していた。本実施の形態では、算出した子無線機1の電力消費量と、蓄電残量と予測発電量の和を比較することにより間欠動作周期の調整要否を判断する態様について説明する。すなわち、周期調整部23bは、第1時間に発電する予測発電量と蓄電残量との和が、第1時間における電力消費量より小さい場合に、共通周期を複数の子無線機の各子無線機に適用すると判定する。
図19は、本実施の形態に係る親無線機2による周期制御処理を示すフロー図である。図19は、実施の形態12で説明した図8に相当する。実施の形態12の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
ステップS42において、周期算出部22iは、周期算出結果43に加えて、ステップS23で算出した第1時間の電力消費量とステップS22で算出した時間当たりの予測発電量を電力予測結果44として出力する。
ステップS43において、周期調整部23cは、通知電力情報41が示す蓄電残量と、電力予測結果44により通知された第1時間当たりの予測発電量との和と、電力予測結果44により通知された一定時間の電力消費量とを比較する。蓄電残量と第1時間当たりの予測発電量の和が第1時間の電力消費量より小さい場合には、周期調整部23cは、ステップS27に進み、間欠動作周期の調整実行を判断する。一方、蓄電残量と第1時間当たりの予測発電量の和が第1時間の電力消費量以上である場合には、周期調整部23cは、ステップS29に進み、間欠動作周期の調整解除を判断する。
***実施の形態13の効果の説明***
本実施の形態に係る親無線機では、子無線機それぞれの電力消費量と予測発電量を用いて間欠動作周期の調整要否を判断する。よって、本実施の形態に係る親無線機では、複数の子無線機における動作状況が異なる場合でも実際の蓄電と発電の状態に則した判断ができる。
実施の形態14.
本実施の形態では、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1から13と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態1では、親無線機2の周期算出部22が、子無線機1の各動作状態での消費電力と各動作状態の継続時間から第1時間の電力消費量を算出していた。本実施の形態では、周期算出部22が、子無線機1の接続状態を用いて第1時間の電力消費量を算出する態様について説明する。
図20は、本実施の形態に係る子無線機1aの機能構成例を示す図である。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。図20において、無線通信部15bは、子無線機1aに接続している無線機数と通信データ量といった接続状態情報を、データパケットまたは制御パケットに格納し送信する。
図21は、本実施の形態に係る親無線機2bの機能構成例を示す図である。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。図21において、無線通信部21bは、受信したパケットから通知電力情報41と接続状態情報45を抽出する。周期算出部22jは、通知電力情報41に基づき経過時間ごとの発電量を予測すると共に、接続状態情報45に基づき第1時間の電力消費量を算出する。ここで、接続状態情報45が示す接続無線機数と通信データ量は、子無線機1aにおける中継パケットの送受信回数および送受信時間に影響を与えるものである。つまり、接続無線機数あるいは通信データ量が多い場合にはパケット送受信による電力消費量が増加する。
図22は、本実施の形態に係る親無線機2における無線通信部21bの処理と周期算出部22jの周期算出処理との詳細内容を示す図である。図22は、実施の形態1で説明した図5のステップS21からステップS25に相当する。実施の形態1の説明と同じ符号を付したものは同様に動作する。
ステップS44において、無線通信部21bは、受信パケットから通知電力情報41および接続状態情報45を抽出し出力する。
ステップS22において、周期算出部22jは、通知電力情報41が示す発電量の情報に基づき経過時間ごとの発電量を予測する。
ステップS45において、周期算出部22jは、接続状態情報45が示す接続無線機数と通信データ量の情報に基づき当該子無線機1が第1時間だけ動作した場合の電力消費量を算出する。
ステップS24において、周期算出部22jは、第1時間分の動作で消費される電力量が蓄電残量および予測した発電量の合計のうち使用可能な電力量を超えないような間欠動作周期を算出する。そして、周期算出部22jは、算出した間欠動作周期のうち全ての子無線機1に適用可能な値を選択する。
ステップS25において、周期算出部22jは、選択された間欠動作周期と、その間欠動作周期に対応する子無線機1を示す情報とを含む周期算出結果43を出力する。
なお、周期算出部22jは、周期算出結果43に加えて、ステップS45で算出した第1時間の電力消費量、またはステップS45で算出した第1時間の電力消費量とステップS22で算出した予測発電量とを、電力予測結果44として送出しても良い。
***実施の形態14の効果の説明***
本実施の形態に係る無線通信システムでは、子無線機の接続状態を用いて第1時間の電力消費量を算出する。よって、本実施の形態に係る無線通信システムでは、複数の子無線機における接続状態が異なり、中継パケットの送受信回数が異なる場合でも、実際の電力消費状態に則した電力消費量を算出することができる。よって、本実施の形態に係る無線通信システムでは、実際の動作状態に則した間欠動作周期の調整要否の判断ができる。
以上、実施の形態1から14について説明した。実施の形態1から14では、子無線機および親無線機の各装置の各部が独立した機能ブロックとして各装置を構成している。しかし、上述した実施の形態のような構成でなくてもよい。各装置の機能ブロックの構成は、上述した実施の形態で説明した機能を実現することができれば、任意である。これらの機能ブロックを、他のどのような組み合わせ、あるいは任意のブロック構成で、各装置を構成しても構わない。
実施の形態1から14について説明したが、これら実施の形態のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これら実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、これら実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物および用途の範囲を制限することを意図するものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
1,1a 子無線機、2,2a,2b 親無線機、11 間欠動作制御部、12 発電部、13 蓄電部、14,14a 電源監視部、15,15a,15b,21,21a,21b 無線通信部、16,24 記憶部、22,22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22i,22j 周期算出部、23,23a,23b,23c 周期調整部、31 間欠動作指示、32 間欠動作周期情報、33 発電電力、34 蓄電電力、35 電源監視結果、41 通知電力情報、42 周期調整情報、43 周期算出結果、44 電力予測結果、45 接続状態情報、51,61 プロセッサ、52,62 メモリ、53,63 計時カウンタ、54 発電デバイス、55 蓄電デバイス、56 電源監視回路、57,64 無線通信インタフェース、500 無線通信システム。

Claims (22)

  1. 親無線機と複数の子無線機とを備え、前記親無線機と前記複数の子無線機とが無線通信する無線通信システムにおいて、
    前記複数の子無線機の各子無線機は、
    発電する発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄電する蓄電部とを備え、
    前記親無線機は、
    前記複数の子無線機の各子無線機について、第1時間に各子無線機が使用できる電力量を使用可能電力量として算出し、各子無線機が動作した後にスリープする間欠動作の周期である間欠動作周期であって、各子無線機が前記間欠動作を前記第1時間行った場合の電力消費量が前記使用可能電力量を超えない間欠動作周期を算出周期として算出し、前記複数の子無線機について算出した複数の算出周期から前記複数の子無線機の各子無線機に適用する共通の算出周期を共通周期として選択する周期算出部と、
    前記算出周期が前記共通周期として選択された子無線機の蓄電残量に基づいて、前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用するか否かを判定する周期調整部と
    を備えた無線通信システム。
  2. 前記親無線機は、
    前記周期調整部により、前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用すると判定された場合に、前記共通周期を用いて前記間欠動作を行うための情報を含む周期調整情報を、前記複数の子無線機の各子無線機に送信する無線通信部を備えた請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記周期算出部は、
    前記複数の子無線機の各子無線機について、各子無線機が前記間欠動作を前記第1時間行った場合の電力消費量が前記使用可能電力量を超えない最小の間欠動作周期を前記算出周期として算出する請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記周期算出部は、
    前記発電部が発電する単位時間当たりの単位発電量を用いて、前記蓄電部に蓄電されている蓄電残量を第1蓄電量まで増加させる時間を前記第1時間として算出する請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  5. 前記周期算出部は、
    前記単位発電量を用いて前記第1時間に発電する発電量を予測発電量として算出し、前記予測発電量と前記蓄電残量との和から、前記第1時間に各子無線機が消費する最小の電力量を減算した値を前記使用可能電力量とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記子無線機は、
    前記発電部による発電量の情報を含む通知電力情報を前記親無線機に送信する電源監視部を備え、
    前記周期算出部は、
    前記通知電力情報に含まれる発電量の情報に基づいて、前記発電部が発電する単位時間当たりの単位発電量を算出し、前記単位発電量に基づいて前記第1時間を算出する請求項4または5に記載の無線通信システム。
  7. 前記周期調整部は、
    前記蓄電残量が第1閾値より小さいと前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用すると判定し、前記蓄電残量が第2閾値より大きいと前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用しないと判定する請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. 前記周期調整部は、
    前記子無線機が中継機として動作するか否かを判定し、前記中継機として動作しない場合には、前記蓄電残量が第1閾値より小さいと前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用すると判定し、前記蓄電残量が第2閾値より大きいと前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用しないと判定し、前記中継機として動作する場合には、前記蓄電残量が前記第1閾値より大きい第3閾値より小さいと前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用すると判定し、前記蓄電残量が前記第2閾値より大きい第4閾値より大きいと前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用しないと判定する請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  9. 前記親無線機は、
    前記複数の子無線機の各子無線機について、前記発電部による発電量の情報を記憶する記憶部を備え、
    前記周期算出部は、
    前記発電量の情報に基づいて、前記第1時間を算出する請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  10. 前記子無線機は、
    前記発電部による発電量の情報を含む通知電力情報を前記親無線機に送信する電源監視部を備え、
    前記親無線機は、
    前記複数の子無線機の各子無線機について、前記発電部による発電量の情報を記憶する記憶部を備え、
    前記周期算出部は、
    前記蓄電残量が第5閾値より小さい場合は、前記通知電力情報に含まれる発電量の情報に基づいて、前記発電部が発電する単位時間当たりの単位発電量を算出し、前記単位発電量に基づいて前記第1時間を算出し、前記蓄電残量が第5閾値以上の場合は、前記発電量の情報に基づいて、前記第1時間を算出する請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  11. 前記周期算出部は、
    前記複数の算出周期のうち最も大きい算出周期を前記共通周期として選択する請求項1から10のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  12. 前記周期算出部は、
    前記複数の算出周期のうち、当該算出周期より大きい算出周期に対応する子無線機の数が一定数以下となる当該算出周期を前記共通周期として選択する請求項1から10のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  13. 前記周期算出部は、
    前記無線通信システムのネットワークトポロジに基づいて前記複数の子無線機から子無線機を選択し、選択された子無線機の算出周期のうち最も大きい算出周期を前記共通周期として選択する請求項1から10のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  14. 前記周期算出部は、
    前記複数の子無線機から前記親無線機に接続されている子無線機を選択し、選択された子無線機の算出周期のうち最も大きい算出周期を前記共通周期として選択する請求項1から10のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  15. 前記子無線機は、
    前記蓄電残量が第6閾値より小さい場合に、前記発電部による発電量の情報を含む通知電力情報を前記親無線機に送信する電源監視部を備えた請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  16. 前記子無線機は、データパケット、制御パケット、あるいは中継する中継パケットに前記通知電力情報を付加して前記親無線機に送信する請求項15に記載の無線通信システム。
  17. 前記周期算出部は、
    前記子無線機から受信した前記通知電力情報を記憶部に記憶し、前記子無線機から受信する度に前記子無線機の接続状態を判定し、前記子無線機が前記無線通信システムから離脱している場合には前記通知電力情報を破棄する請求項6に記載の無線通信システム。
  18. 前記周期調整部は、
    前記蓄電残量が前記第1時間における電力消費量より小さい場合に、前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用すると判定する請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  19. 前記周期調整部は、
    前記第1時間に発電する予測発電量と前記蓄電残量との和が、前記第1時間における電力消費量より小さい場合に、前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用すると判定する請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  20. 前記周期算出部は、
    前記子無線機に接続されている子無線機の数である接続無線機数と、前記子無線機の通信データ量とに基づいて、前記第1時間における電力消費量を算出する請求項1から19のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  21. 親無線機と複数の子無線機とを備え、前記親無線機と前記複数の子無線機とが無線通信する無線通信システムの無線通信方法において、
    前記複数の子無線機の各子無線機は、発電する発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄電する蓄電部とを備え、
    前記親無線機の周期算出部が、前記複数の子無線機の各子無線機について、第1時間に各子無線機が使用できる電力量を使用可能電力量として算出し、各子無線機が動作した後にスリープする間欠動作の周期である間欠動作周期であって、各子無線機が前記間欠動作を前記第1時間行った場合の電力消費量が前記使用可能電力量を超えない間欠動作周期を算出周期として算出し、前記複数の子無線機について算出した複数の算出周期から前記複数の子無線機の各子無線機に適用する共通の算出周期を共通周期として選択し、
    前記親無線機の周期調整部が、前記算出周期が前記共通周期として選択された子無線機の蓄電残量に基づいて、前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用するか否かを判定する無線通信方法。
  22. 複数の子無線機と無線通信する親無線機の無線通信プログラムであって、
    前記複数の子無線機の各子無線機は、発電する発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄電する蓄電部とを備え、
    前記複数の子無線機の各子無線機について、第1時間に各子無線機が使用できる電力量を使用可能電力量として算出し、各子無線機が動作した後にスリープする間欠動作の周期である間欠動作周期であって、各子無線機が前記間欠動作を前記第1時間行った場合の電力消費量が前記使用可能電力量を超えない間欠動作周期を算出周期として算出し、前記複数の子無線機について算出した複数の算出周期から前記複数の子無線機の各子無線機に適用する共通の算出周期を共通周期として選択する周期算出処理と、
    前記算出周期が前記共通周期として選択された子無線機の蓄電残量に基づいて、前記共通周期を前記複数の子無線機の各子無線機に適用するか否かを判定する周期調整処理と
    をコンピュータである前記親無線機に実行させる無線通信プログラム。
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