JPWO2018199095A1 - 固体酸化物形燃料電池セル - Google Patents

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Abstract

本開示の固体酸化物形燃料電池セルは、支持基板と、複数の発電素子部と、複数の電気的接続部と、を備える。前記支持基板は、内部に長手方向に沿って延びるガス流路壁面から構成されるガス流路と、前記ガス流路、前記発電素子部及び前記電気的接続部を含む断面視において、前記支持基板のうち前記発電素子部と前記ガス流路との間に位置する第一領域と、前記支持基板のうち前記電気的接続部と前記ガス流路との間に位置する第二領域と、を含む。前記第一領域の気体透過率と、前記第二領域の気体透過率と、が異なる。

Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池セルに関する。
従来、「ガス流路が内部に設けられた電子伝導性を有さない多孔質の支持基板」と、「支持基板の表面における互いに離れた複数の箇所にそれぞれ設けられ、燃料極、固体電解質、及び空気極が積層されてなる複数の発電素子部」と、「1組又は複数組の隣り合う発電素子部の間にそれぞれ設けられ、隣り合う発電素子部の一方の燃料極と他方の空気極とを電気的に接続する電子伝導性を有する1つ又は複数の電気的接続部」とを備えた固体酸化物形燃料電池セル(以下、セルという場合がある。)が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような構成は、「横縞型」とも呼ばれる。当該セルは内部のガス流路に燃料又は空気(酸素含有ガス)の一方を流通させ、外部に他方のガスを流通させることにより発電を行うことが可能となる。
特開2012−38718号公報
本開示の固体酸化物形燃料電池セルは、支持基板と、複数の発電素子部と、複数の電気的接続部と、を備える。支持基板は、柱状かつ平板状の多孔質である。発電素子部は、前記支持基板の少なくとも一方の主面における互いに離れた複数の箇所にそれぞれ設けられ、少なくとも燃料極、固体電解質、および空気極が積層されている部分である。電気的接続部は、隣り合う前記発電素子部の間にそれぞれ設けられ、一方の前記発電素子部の燃料極と他方の前記発電素子部の空気極とを電気的に接続する部分である。さらに前記支持基板は、内部に長手方向に沿って延びるガス流路壁面から構成されるガス流路と、前記ガス流路、前記発電素子部及び前記電気的接続部を含む断面視において、前記支持基板のうち前記発電素子部と前記ガス流路との間に位置する第一領域と、前記支持基板のうち前記電気的接続部と前記ガス流路との間に位置する第二領域と、を含む。前記第一領域の気体透過率と、前記第二領域の気体透過率と、が異なる。
(a)は本実施形態における固体酸化物形燃料電池セルを示す斜視図、(b)は凹部内に燃料極、インターコネクタが埋設された状態を示す平面図である。 図1(a)に示す固体酸化物形燃料電池セルの断面図である。 図1(a)に示す固体酸化物形燃料電池セルの変形例における断面図である。 図1に示す固体酸化物形燃料電池セルの作動状態を説明するための図である。 図1の支持基板を示す斜視図である。 (a)は図5の断面図、(b)は第1凹部内に各層を形成した状態を示す断面図である。 他の実施形態における固体酸化物形燃料電池セルの断面図である。 図7における実施形態の変形例における固体酸化物形燃料電池セルの断面図である。
<第一実施形態>
図1(a)は、本実施形態における固体酸化物形燃料電池セルを示す。セルは、長手方向(x軸方向)を有する柱状かつ平板状の支持基板10の上下面(互いに平行な両側の主面(平面))のそれぞれに、電気的に直列に接続された複数(本実施形態では、4つ)の同形の発電素子部Aが長手方向において所定の間隔をおいて配列されている。このセルは、所謂「横縞型」である。
このセルを上方からみた形状は、例えば、長手方向の辺の長さが5〜50cmで、長手方向に直交する幅方向(y軸方向)の長さが1〜10cmの長方形である。このセルの厚さは、1〜5mmである。このセルは、厚さ方向の中心を通り且つ支持基板10の主面に平行な面に対して上下対称の形状である。以下、図1(a)に加えて、このセルの図1(a)に示すセルの長手方向における断面図である図2を参照しながら、このセルの詳細について説明する。
図2は、図1(a)に示す固体酸化物形燃料電池セルの長手方向における断面図の一部である。言い換えれば、ガス流路11、発電素子部A及び電気的接続部Bを含む断面図の一部である。
支持基板10は、電子伝導性を有さない(絶縁性)多孔質の材料からなる柱状かつ平板状の焼成体である。支持基板10の内部には、長手方向に延びる複数(本実施形態では、6本)のガス流路11(貫通孔)が幅方向において所定の間隔をおいて位置している。
本実施形態では、支持基板10の主面における複数の箇所に、それぞれ第1凹部12がある。各第1凹部12は、支持基板10の材料からなる底壁と、全周に亘って支持基板10の材料からなる周方向に閉じた側壁(長手方向に沿う2つの側壁と幅方向に沿う2つの側壁)と、で画定された直方体状の窪みである。
支持基板10は、「遷移金属酸化物又は遷移金属」と、絶縁性セラミックスとを含む。「遷移金属酸化物又は遷移金属」としては、NiO(酸化ニッケル)又はNi(ニッケル)であってもよい。遷移金属は、燃料ガスの改質反応を促す触媒(炭化水素系のガスの改質触媒)として機能し得る。
絶縁性セラミックスは、MgO(酸化マグネシウム)、又は、「MgAl24(マグネシアアルミナスピネル)とMgO(酸化マグネシウム)の混合物」であってもよい。また、絶縁性セラミックスとして、CSZ(カルシア安定化ジルコニア)、YSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)、Y23(イットリア)が使用されてもよい。
支持基板10が「遷移金属酸化物又は遷移金属」を含むことによって、改質前の残存ガス成分を含んだガスが上記触媒作用によって改質前の残存ガス成分の改質を促すことができる。加えて、支持基板10が絶縁性セラミックスを含むことによって、支持基板10の絶縁性を確保することができる。この結果、隣り合う燃料極間における絶縁性が確保され得る。
支持基板10の厚さは、1〜5mmである。以下、この構造体の形状が上下対称となっていることを考慮し、説明の簡便化のため、支持基板10の上面側の構成についてのみ説明していく。支持基板10の下面側の構成についても同様である。
図2に示すように、支持基板10の上面(上側の主面)に位置する各第1凹部12内には、燃料極集電部21の全体が埋設(充填)されている。従って、各燃料極集電部21は直方体状である。各燃料極集電部21の上面(外側面)には、第2凹部21aがある。各第2凹部21aは、図1(b)に示すように、燃料極集電部21の材料からなる底壁と、周方向に閉じた側壁(長手方向に沿う2つの側壁と幅方向に沿う2つの側壁)と、で画定された直方体状の窪みである。周方向に閉じた側壁のうち、長手方向(x軸方向)に沿う2つの側壁は支持基板10の一部であり、幅方向(y軸方向)に沿う2つの側壁は燃料極集電部21の一部である。
各第2凹部21aには、燃料極活性部22が埋設(充填)されている。各燃料極活性部22は直方体状である。燃料極20は燃料極集電部21と燃料極活性部22とを含む。燃料極20(燃料極集電部21および燃料極活性部22)は、電子伝導性を有する多孔質の焼成体である。各燃料極活性部22の幅方向(y軸方向)に沿う2つの側面と底面とは、第2凹部21a内で燃料極集電部21と接触している。
各燃料極集電部21の上面(外側面)における第2凹部21aを除いた部分には、第3凹部21bがある。各第3凹部21bは、燃料極集電部21である底壁と、周方向に閉じた側壁(長手方向に沿う2つの側壁と幅方向に沿う2つの側壁)と、で画定された直方体状の窪みである。周方向に閉じた側壁のうち、長手方向(x軸方向)に沿う2つの側壁は支持基板10の一部であり、幅方向(y軸方向)に沿う2つの側壁は燃料極集電部21の一部である。
各第3凹部21bには、インターコネクタ(導電性緻密質体)30が埋設(充填)されている。各インターコネクタ30は直方体状である。インターコネクタ30は、電子伝導性を有する緻密な焼成体である。各インターコネクタ30の幅方向に沿う2つの側面と底面とは、第3凹部21b内で燃料極集電部21と接触している。
燃料極20(燃料極集電部21および燃料極活性部22)の上面(外側面)と、インターコネクタ30の上面(外側面)と、支持基板10の主面とにより、1つの平面(凹部12が形成されていない場合の支持基板10の主面と同じ平面)が構成されている。
燃料極活性部22は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(イットリア安定化ジルコニア)とを含んでいてもよい。または、NiO(酸化ニッケル)とGDC(ガドリニウムドープセリア)とを含んでもよい。燃料極集電部21は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(イットリア安定化ジルコニア)を含んでいてもよい。または、NiO(酸化ニッケル)とY23(イットリア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とCSZ(カルシア安定化ジルコニア)とを含んでいてもよい。燃料極活性部22の厚さは、5〜30μmである。燃料極集電部21の厚さ(即ち、第1凹部12の深さ)は、50〜500μmである。
燃料極集電部21は、電子伝導性である。燃料極活性部22は、電子伝導性と酸化性イオン(酸素イオン)伝導性とを有する。燃料極活性部22における「気孔部分を除いた全体積に対する酸化性イオン伝導性を有する物質の体積割合」は、燃料極集電部21における「気孔部分を除いた全体積に対する酸化性イオン伝導性を有する物質の体積割合」よりも多い。
インターコネクタ30は、例えば、LaCrO3(ランタンクロマイト)を含んでいてもよい。または、(Sr,La)TiO3(ストロンチウムチタネート)を含んでいてもよい。インターコネクタ30の厚さは、10〜100μmである。気孔率は10%以下である。
支持基板10における長手方向(発電素子部Aの配列方向)に延びる外周面において、複数のインターコネクタ30の中央部を除いた全面は、固体電解質膜40により覆われている。固体電解質膜40は、イオン伝導性を有し且つ電子伝導性を有さない緻密な焼成体である。固体電解質膜40は、例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)を含んでいてもよい。または、LSGM(ランタンガレート)を含んでいてもよい。固体電解質膜40の厚さは、3〜50μmである。
支持基板10における長手方向に延びる外周面の全面は、インターコネクタ30と固体電解質膜40とからなる緻密層により覆われている。この緻密層は、緻密層の内側の空間を流れる燃料ガスと緻密層の外側の空間を流れる空気との混合を抑制するガスシール機能を発揮する。
図2に示すように、本実施形態では、固体電解質膜40が、燃料極20(燃料極集電部21+燃料極活性部22)の上面、インターコネクタ30の上面における長手方向の両側端部、および支持基板10の主面を覆っている。
固体電解質膜40における各燃料極活性部22と接している箇所の上面には、反応防止膜50を介して空気極60が位置する。反応防止膜50は、緻密な焼成体である。空気極60は、電子伝導性を有する多孔質の焼成体である。反応防止膜50および空気極60を上方からみた形状は、燃料極活性部22と略同一の長方形である。
反応防止膜50は、例えば、GDC=(Ce,Gd)O2(ガドリニウムドープセリア)を含んでいてもよい。反応防止膜50の厚さは、3〜50μmである。空気極60は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O3(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)を含んでいてもよい。または、LSF=(La,Sr)FeO3(ランタンストロンチウムフェライト)、LNF=La(Ni,Fe)O3(ランタンニッケルフェライト)、LSC=(La,Sr)CoO3(ランタンストロンチウムコバルタイト)等を含んでいてもよい。空気極60は、LSCFからなる第1層(内側層)とLSCからなる第2層(外側層)との2層であってもよい。空気極60の厚さは、10〜100μmである。
反応防止膜50が介装されるのは、セル作製時又は作動中のセル内において固体電解質膜40内のYSZと空気極60内のSrとが反応して固体電解質膜40と空気極60との界面に電気抵抗が大きい反応層が形成される現象の発生を抑制するためである。
燃料極20と、固体電解質膜40と、空気極60とが積層されてなる積層体が、「発電素子部A」に対応する(図2を参照)。発電素子部Aは反応防止膜50を含んでもよい。支持基板10の上面には、複数(本形態では、4つ)の発電素子部Aが、長手方向において所定の間隔をおいて配置されている。
隣り合う発電素子部Aについて、他方の(図2では、左側の)発電素子部Aの空気極60と、一方の(図2では、右側の)発電素子部Aのインターコネクタ30とを跨ぐように、空気極60、固体電解質膜40、および、インターコネクタ30の上面に、空気極集電部70が位置する。空気極集電部70は、電子伝導性を有する多孔質の焼成体である。空気極集電部70を上方からみた形状は、長方形である。
空気極集電部70は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O3(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)を含んでもよい。または、LSC=(La,Sr)CoO3(ランタンストロンチウムコバルタイト)を含んでもよい。または、Ag(銀)、Ag−Pd(銀パラジウム合金)を含んでもよい。空気極集電部70の厚さは、50〜500μmである。気孔率は20〜60%である。
各空気極集電部70により、隣り合う発電素子部Aが電子伝導性を有する「空気極集電部70およびインターコネクタ30」を介して電気的に接続される。支持基板10の上面に配置されている複数(本形態では、4つ)の発電素子部Aが電気的に直列に接続される。電子伝導性を有する「空気極集電部70およびインターコネクタ30」を含む「発電素子部A」以外の部分を「電気的接続部B」とする。
支持基板10のうち発電素子部Aとガス流路11との間に位置する領域を第一領域10Aとする。支持基板10のうち電気的接続部Bとガス流路11との間に位置する領域を第二領域10Bとする。
支持基板10のうちガス流路11側を「内」とし、支持基板10のうちの発電素子部が配置されている面側を「外」とする場合がある。
図4に示すように、支持基板10のガス流路11内に燃料ガス(水素ガス等)を流し、支持基板10の上下面(特に、各空気極集電部70)を「酸素を含むガス」(空気等)に曝すことで固体電解質膜40の両側面間に生じる酸素分圧差により起電力が発生する。更に、この構造体を外部の負荷に接続すると、下記(1)、(2)式に示す化学反応が起こり、電流が流れる(発電状態)。
(1/2)・O2+2e-→O2- (於:空気極60) …(1)
2+O2-→H2O+2e-
(於:燃料極20) …(2)
発電状態においては、図2に示すように、隣り合う発電素子部Aについて、電流が、矢印で示すように流れる。この結果、セル全体から(具体的には、図4において最も手前側の発電素子部Aのインターコネクタ30と最も奥側の発電素子部Aの空気極60とを介して)電力が取り出される。各セル100について表側と裏側とを電気的に直列に接続するための集電部材(図示せず)が設けられていてもよい。
ところで、燃料ガスの流れ方向の下流側で燃料枯れ(水素濃度の低下)が生じると、支持基板及び燃料極に含まれる金属成分が酸化されることによる体積変化の影響で燃料電池セルの耐久性が低下するおそれがあった。
図2で示す実施形態では、第一領域の気体透過率と、第二領域の気体透過率と、が異なる。この構成により、ガス流路11に沿った方向(支持基板の長手方向)において、敢えて気体透過率が低い領域を設けることで、ガス流路11のうちの下流側にまで燃料ガスを行渡らせることができる。すなわち、燃料ガスの流れ方向の下流側で燃料枯れが発生することを抑制できるため、セルの耐久性を向上させることができる。
気体透過率は、セルの支持基板10から測定対象部位を切り抜く又は測定対象部位を再現したテストピースを作製し、東洋理化(株)製の気体透過率測定装置等により測定することが可能である。
図2で示す実施形態では、第一領域10Aと第二領域10Bとの気孔率が異なっている。
この構成により、ガス流路11に沿った方向(支持基板の長手方向)において、敢えて気孔率の低い領域を設けることで、ガス流路11のうちの下流側にまで燃料ガスを行渡らせることができる。すなわち、燃料ガスの流れ方向の下流側で燃料枯れが発生することを抑制できるため、セルの耐久性を向上させることができる。
第一領域10Aの気孔率とは、第一領域10A全体の平均気孔率を意味する。第二領域10Bの気孔率とは、第二領域10B全体の平均気孔率を意味する。そのため、第一領域10Aのうちの特定の一部分の気孔率が、第二領域10Bのうちの特定の一部分の気孔率と同じである部分があってもよい。
気孔率は次に記載の方法で分析できる。まず、図2のように、ガス流路11、発電素子部A及び電気的接続部Bを含む支持基板10の断面における画像を走査型電子顕微鏡にて取得する。次いで、取得した画像のうち気孔部Hと気孔部H以外の他の部分とを区別できるように二値化処理を行う。最後に、対象となる領域のうち気孔が占める割合を算出する。
図2で示すように、第一領域10Aの気孔率が、第二領域10Bの気孔率よりも高くてもよい。この構成により、発電素子部Aと対応する第一領域10Aに集中的に燃料ガスを供給でき、かつ電気的接続部Bから燃料ガスが流出することを抑制できるため効率良く発電を行うことができる。
第一領域10Aにおける発電素子部A側の表面領域である第一表面領域10ASの気孔率が、第二領域10Bにおける電気的接続部Bの表面領域である第二表面領域10BSの気孔率よりも高くてもよい。この構成のように、発電素子部A又は電気的接続部Bと、支持基板10と、の界面付近において気孔率を制御することで、さらに、第一領域10Aに集中的に燃料ガスを供給でき、かつ電気的接続部Bから燃料ガスが流出することを抑制できる。
第一表面領域10ASとは、ガス流路11、発電素子部A及び電気的接続部Bを含む断面において、発電素子部Aと電気的接続部Bとの配列方向と直交する方向に、支持基板10を三等分した場合における最も発電素子部A側の領域を意味する。第二表面領域10BSとは、ガス流路11、発電素子部A及び電気的接続部Bを含む断面において、発電素子部Aと電気的接続部Bとの配列方向と直交する方向に、支持基板10を三等分した場合における最も電気的接続部B側の領域を意味する。
第二領域10Bのうちインターコネクタ30と近接する領域である第三領域における気孔率がそれ以外の他の第二領域10B及び第一領域10Aの気孔率より低くなっていてもよい。この構成により、一般的に固体電解質40より多孔質であるインターコネクタ30と近接する第三領域の支持基板10を緻密とできるため、インターコネクタ30を介して燃料ガスが流出することを抑制できる。第二領域10Bのうちインターコネクタ30と近接する部分とは、支持基板10においてインターコネクタ30とガス流路11との間に位置する領域のうち、ガス流路11及び電気的接続部Bを含む断面において、発電素子部Aと電気的接続部Bとの配列方向と直交する方向に、第三領域を三等分した場合における最もインターコネクタ30側の領域を意味する。
図3は、図1(a)に示すセルの長手方向の変形例における断面図である。図3で示すように、発電素子部A及び支持基板10を含む断面視において、支持基板10は発電素子部Aと支持基板10との界面が湾曲している湾曲部Wを有していてもよい。この構成により、発電素子部Aと支持基板10との界面の表面積を大きくできるため、より効率的に燃料ガスを発電素子部Aに供給できる。
湾曲部Wは、波形状であってもよく、何れか一方に凸となる形状であってもよい。図3で示すように、ガス流路11側に向けて凸となる凸形状であってもよい。図3の構成により、凸部に集中的に燃料ガスを供給することができるため、当該凸部の位置を制御することで所望の位置に燃料ガスを供給することができる。
ガス流路11、発電素子部A及び電気的接続部Bを含む断面視において、発電素子部に対応するガス流路壁面の表面の算術表面粗さの値は、発電素子部と隣接する電気的接続部に対応するガス流路壁面の表面の算術表面粗さの値より、高くてもよい。
各部分の算術平均粗さの値は、ガス流路、発電素子部及び電気的接続部を含む任意の断面(図2における断面)において、各部分における二次元の表面の算術平均粗さの値を測ることで算出できる。
平板状の支持基板10の上下面のそれぞれに上下非対称で複数の第1凹部12が形成され且つ複数の発電素子部Aが設けられていてもよい。すなわち、上述する第一発電素子部A1と第二発電素子部A2とが上下対称の位置に設けられていなくてもよい。
(製造方法)
次に、図1に示した「横縞型」のセルの製造方法の一例について図5〜図6を参照しながら簡単に説明する。図5〜図6において、各部材の符号の末尾の「g」は、その部材が「焼成前」であることを表す。
先ず、図5に示す形状を有する支持基板の成形体10gを作製する。この支持基板の成形体10gは、例えば、支持基板10の材料(例えば、NiO+MgO)の粉末にバインダー等が添加されて得られるスラリーを用いて、押し出し成形、切削等の手法を利用して作製できる。なお、第一領域又は第二領域に対応する支持基板10の表面に焼結助剤を塗布し、その後焼成することで第一領域と第二領域との気孔率を異ならせることができる。また、成形体10gの焼成温度を局所的に調整すること、又は支持体10gの材料を局所的に調整することでも第一領域と第二領域との気孔率を異ならせることができる。また、支持基板の成形体10gの流路内部に棒状部材を挿入し、特定の流路壁面を荒らすことでガス流路壁面の表面の粗さを調整することができる。
次に、図6(b)に示すように、支持基板の成形体10gの上下面に形成された各第1凹部内に、燃料極集電部の成形体21gをそれぞれ配置する。次いで、各燃料極集電部の成形体21gの外側面に形成された各第2凹部に、燃料極活性部の成形体22gをそれぞれ配置する。また、各燃料極集電部の成形体21g、および各燃料極活性部22gは、例えば、燃料極20の材料(例えば、NiとYSZ)の粉末にバインダー等が添加されて得られるスラリーを用いて、印刷法等を利用して配置する。
続いて、各燃料極集電部の成形体21gの外側面における「燃料極活性部の成形体22gが埋設された部分を除いた部分」に形成された各第3凹部に、インターコネクタの成形体30gをそれぞれ配置する。各インターコネクタの成形体30gは、例えば、インターコネクタ30の材料(例えば、LaCrO3)の粉末にバインダー等が添加されて得られるスラリーを用いて、印刷法等を利用して配置する。
次に、支持基板の成形体10gにおける長手方向に延びる外周面において複数のインターコネクタの成形体30gが配置されたそれぞれの部分の中央部を除いた全面に、固体電解質膜の成形膜を設ける。固体電解質膜の成形膜は、例えば、固体電解質膜40の材料(例えば、YSZ)の粉末にバインダー等が添加されて得られるスラリーを用いて、印刷法、ディッピング法等を利用する。
次に、固体電解質膜の成形体における各燃料極の成形体と接している箇所の外側面に、反応防止膜の成形膜を設ける。各反応防止膜の成形膜は、例えば、反応防止膜50の材料(例えば、GDC)の粉末にバインダー等が添加されて得られるスラリーを用いて、印刷法等を利用する。
そして、このように種々の成形膜が設けられて状態の支持基板の成形体10gを、例えば、空気中にて1500℃で3時間焼成する。これにより、図1に示したセルにおいて空気極60および空気極集電部70が設けられていない状態の構造体を得る。
次に、各反応防止膜50の外側面に、空気極の成形膜を形成する。各空気極の成形膜は、例えば、空気極60の材料(例えば、LSCF)の粉末にバインダー等が添加されて得られるスラリーを用いて、印刷法等を利用して設ける。
次に、各組の隣り合う発電素子部について、他方の発電素子部Aの空気極の成形膜と、一方の発電素子部Aのインターコネクタ30とを跨ぐように、空気極の成形膜、固体電解質膜40、および、インターコネクタ30の外側面に、空気極集電部の成形膜を設ける。
各空気極集電部の成形膜は、例えば、空気極集電部70の材料(例えば、LSCF)の粉末にバインダー等が添加されて得られるスラリーを用いて、印刷法等を利用して設ける。
そして、このように成形膜が形成された状態の支持基板10を、例えば、空気中にて1050℃で3時間焼成する。これにより、図1に示したセルを得る。
なお、本開示は上記実施形態に限定されることはなく、本開示の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態では、図5等に示すように、支持基板10に形成された凹部12の平面形状(支持基板10の主面に垂直の方向からみた場合の形状)が、長方形になっているが、例えば、正方形、円形、楕円形、長穴形状等であってもよい。
また、上記実施形態においては、各第1凹部12にはインターコネクタ30の全体が埋設されているが、インターコネクタ30の一部のみが各第1凹部12に埋設され、インターコネクタ30の残りの部分が第1凹部12の外に突出(即ち、支持基板10の主面から突出)していてもよい。
また、上記実施形態においては、平板状の支持基板10の上下面のそれぞれに複数の第1凹部12が形成され且つ複数の発電素子部Aが設けられているが、支持基板10の片側面のみに複数の第1凹部12が形成され且つ複数の発電素子部Aが設けられていてもよい。
また、上記実施形態においては、燃料極20が燃料極集電部21と燃料極活性部22との2層で構成されているが、燃料極20が燃料極活性部22に相当する1層で構成されてもよい。
<第二実施形態>
図7および図8示す、第2実施形態の構造について説明する。第1実施形態と異なる点のみ詳細に説明する。
図7で示すように、支持基板10は第一位置13A1Pと第二位置13B1Pとを含む。第一位置13A1Pは、第一ガス流路11、発電素子部A及び電気的接続部Bを含む断面視において、いずれか1つの発電素子部Aである第一発電素子部A1に対応するガス流路壁面13のうち第一発電素子部A1側の第一ガス流路壁面13A1の位置である。第二位置13B1Pは、第一ガス流路11、発電素子部A及び電気的接続部Bを含む断面視において、第一発電素子部A1と隣接する電気的接続部Bである第一電気的接続部B1に対応して内部に位置するガス流路壁面13のうち第一電気的接続部B1側の第二ガス流路壁面13B1の位置である。
本実施形態において、第一位置13A1Pと、第二位置13B1Pとは、支持基板10の長手方向と直交する方向において異なっている。
この構成によって、ガス流路11に沿った方向(支持基板の長手方向)において、敢えて気体透過率が低い領域を設けることで、ガス流路11のうちの下流側にまで燃料ガスを行渡らせることができる。すなわち、燃料ガスの流れ方向の下流側で燃料枯れが発生することを抑制できるため、セルの耐久性を向上させることができる。
なお、第一ガス流路壁面13A1又は第二ガス流路壁面13B1のうちで支持基板の長手方向において高低差が設けられていてもよい。当該場合には、第一位置13A1P又は第二位置13B1Pとは、ガス流路11の長手方向と直交する方向において、最も内側に位置する点と、最も外側に位置する点との中間の位置とする。
本実施形態における、セルの長手方向における断面図である。図8で示す実施形態で示すように、第一ガス流路壁面13A1及び第二ガス流路壁面13B1が曲面であってもよい。
図7で示すように、第二位置13B1Pは第一位置13A1Pよりも外側に位置していてもよい。この構成により、第一発電素子部A1に対応するガス流路11の圧力損失を大きくすることができるため、第一発電素子部Aの近傍部分で特に反応ガスを支持基板10内により多く取り込むことができる。
図8は、本実施形態の変形例における、セルの長手方向における断面図である。図8で示すように、支持基板10はさらに第三位置13A2Pと、第四位置13B2Pとを含む。第三位置13A2Pは、第一発電素子部A1が設けられていない側の主面に設けられた発電素子部Aのうち第一発電素子部A1に最も近い第二発電素子部A2に対応するガス流路壁面13のうち、第二発電素子部A2側の第三ガス流路壁面13A2の位置である。第四位置13B2Pは、第一電気的接続部B1が設けられていない側の主面に設けられた電気的接続部Bのうち第一電気的接続部B1に最も近い第二電気的接続部B2に対応するガス流路壁面13のうち、第二電気的接続部B2側の第四ガス流路壁面13B2の位置である。第三位置13A2Pと、第四位置13B2Pとは、ガス流路11の長手方向と直交する方向において異なっていてもよい。
また、第一位置13A1Pと第二位置13B1Pとの差と、第三位置13A2Pと第四位置13B2Pとの差とが、異なっていてもよい。この構成により、上下非対象の流路構造とすることができるため、ガス流路11内の反応ガスの流れを乱流とすること、又はガス流路11の全長をより長くでき、より多くの反応ガスをガス流路壁面13から取り込むことができる。すなわち、反応ガスを支持基板10内にさらに多く取り込むことができる。
図8で示すように、第一発電素子部A1に対応して内部に位置するガス流路11の幅と、第二発電素子部B1に対応して内部に位置するガス流路11の幅とが、異なっていてもよい。当該構造は本実施形態以外の実施形態であっても採用することができる。ここで「ガス流路の幅」とは、ガス流路11、発電素子部A及び電気的接続部Bを含む断面視における、セルの長手方向と直交する方向のガス流路11の長さをいう。
ガス流路11の入口の開口面積と、ガス流路11の出口の開口面積が異なっていてもよい。また、セルの長手方向と比較して、ガス流路11の軸方向が傾いていてもよい。これらの構造は本実施形態以外の実施形態であっても採用することができる。
図8で示すように、第一発電素子部A1に対応するガス流路壁面13のうちのセルの長手方向の端に、最も外側に位置する最外値があってもよい。また、第二発電素子部B1に対応するガス流路壁面13のうちのセルの長手方向の端に、最も内側に位置する最内値があってもよい。さらに、第一発電素子部A1に対応して内部に位置するガス流路壁面13の最外値と最も内側に位置する最内値との差と、第二発電素子部B1に対応するガス流路壁面13の最も外側に位置する最外値と最内値との差と、が異なっていてもよい。
本実施形態においては、平板状の支持基板10の上下面のそれぞれに複数の第1凹部12が形成され且つ複数の発電素子部Aが設けられているが、支持基板10の片側面のみに複数の第1凹部12が形成され且つ複数の発電素子部Aが設けられていてもよい。また、平板状の支持基板10の上下面のそれぞれに上下非対称で複数の第1凹部12が形成され且つ複数の発電素子部Aが設けられていてもよい。すなわち、上述する第一発電素子部A1と第二発電素子部A2とが上下対称の位置に設けられていなくてもよい。
また、上記実施形態においては、燃料極20が燃料極集電部21と燃料極活性部22との2層で構成されているが、燃料極20が燃料極活性部22に相当する1層で構成されてもよい。
(製造方法)
以下で説明する工程以外については上述する第一実施形態における製造方法と同様であり、第一実施形態と異なる工程のみ以下で説明する。
支持基板の成形体10gの作製方法について説明する。この支持基板の成形体10gは、例えば、支持基板10の材料(例えば、NiO+MgO)の粉末にバインダー等が添加されて得られるスラリーを用いて、押し出し成形、切削等の手法を利用して作製することができる。
具体的には、押し出し成形により支持基板の成形体10gを作成するにあたって、押し出し成形時の押し出し速度を周期的に変えることにより本開示の所望のガス流路を有する支持基板を作製できる。すなわち、押し出し成形時の押し出し速度を遅くした場合には支持基板の成形体10gの密度を高くできるところ、密度が高い部分においては比較的焼結し易いため、当該部分においては内部に向けてより収縮し、ガス流路のガス流路壁面13がより内部側へと寄ることとなる。一方、押し出し成形時の押し出し速度を速くした場合には、言い換えれば、密度が比較的低い場合には比較的焼結しにくく、ガス流路のガス流路壁面13が比較的外部側へと寄ることとなる。従って、上述する第一位置がセルの内部に寄った部分を有する支持基板を設けるためには、当該部分については押し出し成形時の押し出し速度を遅くすることで実現することができる。
また、所謂、プランジャー押出機を用いて、所望の密度差を有する支持基板の成形体10gの材料を仕込み、押し出し成形することにより本開示のガス流路を有する支持基板を作製できる。
A・・・・発電素子部
B・・・・電気的接続部
10・・・支持基板
10A・・第一領域
10AS・第一表面領域
10B・・第二領域
10BS・第二表面領域
11・・・ガス流路
13・・・ガス流路壁面
13A1・・第一ガス流路壁面
13A1P・第一位置
13B1・・第二ガス流路壁面
13B1P・第二位置
20・・・燃料極
40・・・固体電解質
60・・・空気極

Claims (10)

  1. 柱状かつ平板状の多孔質の支持基板と、
    前記支持基板の少なくとも一方の主面における互いに離れた複数の箇所にそれぞれ設けられ、少なくとも燃料極、固体電解質、および空気極が積層されてなる複数の発電素子部と、
    隣り合う前記発電素子部の間にそれぞれ設けられ、一方の前記発電素子部の燃料極と他方の前記発電素子部の空気極とを電気的に接続する複数の電気的接続部と、を備え、
    前記支持基板は、
    内部に長手方向に沿って延びるガス流路壁面から構成されるガス流路と、
    前記ガス流路、前記発電素子部及び前記電気的接続部を含む断面視において、前記支持基板のうち前記発電素子部と前記ガス流路との間に位置する第一領域と、前記支持基板のうち前記電気的接続部と前記ガス流路との間に位置する第二領域と、を含み、
    前記第一領域の気体透過率と、前記第二領域の気体透過率と、が異なる、固体酸化物形燃料電池セル。
  2. 前記第一領域と前記第二領域との気孔率が異なる、請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  3. 前記第一領域の気孔率が、前記第二領域の気孔率よりも高い、請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  4. 前記第一領域における前記発電素子部側の表面領域である第一表面領域の気孔率が、前記第二領域における前記電気的接続部の表面領域である第二表面領域の気孔率よりも高い請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  5. 前記電気的接続部は、
    隣り合う一方側の前記発電素子部の前記空気極と電気的に接続する空気極集電部と、
    隣り合う他方側の前記発電素子部の前記燃料極と電気的に接続する燃料極集電部と、
    前記空気極集電部と前記燃料極集電部とを電気的に接続するインターコネクタと、を含み、
    前記支持基板は前記第二領域のうち前記インターコネクタと近接する第三領域を含み、
    該第三領域の気孔率は、その他の領域の気孔率より低い、請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  6. 前記発電素子部及び前記支持基板を含む断面視において、前記支持基板は、前記発電素子部と前記支持基板との界面が湾曲している湾曲部を有する請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  7. 前記湾曲部は、前記ガス流路側に向けて凸となる凸形状である請求項6に記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  8. 前記ガス流路、前記発電素子部及び前記電気的接続部を含む断面視において、
    前記発電素子部に対応する前記ガス流路壁面の表面の算術表面粗さの値は、前記発電素子部と隣接する前記電気的接続部に対応する前記ガス流路壁面の表面の算術表面粗さの値より、高い、請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  9. 前記ガス流路、前記発電素子部及び前記電気的接続部を含む断面視において、
    前記発電素子部に対応する前記ガス流路壁面の第一位置と、前記発電素子部と隣接する前記電気的接続部に対応する前記ガス流路壁面の第二位置と、が前記ガス流路の長手方向と直交する方向において異なる請求項1〜8のうちいずれか一つに記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  10. 前記第二位置が前記第一位置よりも外側に位置することを特徴とする請求項9に記載の固体酸化物形燃料電池セル。
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