JPWO2018163829A1 - 油井管用ねじ継手 - Google Patents

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Abstract

厚肉油井管に使用され、継手効率が1よりも小さいねじ継手において、高い密封性能を確保する。ねじ継手(10)は、油井管(1)同士を連結する。ねじ継手(10)は、2つのピン部(11)と、管状のカップリングとを備える。ピン部(11)の各々は、油井管(1)の端部に設けられ、12mm以上の肉厚を有する管本体(12)と連続して形成される。カップリング(2)は、2つのボックス部(21)と、リセス部(22)とを含む。ボックス部(21)は、カップリング(2)の両端部に設けられる。リセス部(22)は、10mm以上の長さを有する。ねじ継手(10)の継手効率は、1未満である。管本体(12)の肉厚をtpipe、リセス部(22)の肉厚及び長さをt1及び2×L1、ボックス部(21)の長さをL2として、T,Lを式(1),(2)で定義したとき、T,Lが式(3)を満たす。

Description

本開示は、ねじ継手に関し、より詳しくは、管状のカップリングを介して油井管同士を連結するためのねじ継手に関する。
従来、油井や天然ガス井等(以下、総称して油井という)では、油井管と呼ばれる鋼管が使用されている。油井管は、ねじ継手によって互いに連結されて油井に設置される。
ねじ継手の形式は、インテグラル型とカップリング型とに大別される。インテグラル型では、油井管同士が直接連結される。具体的には、一の油井管の端部の内周に設けられた雌ねじ部に、他の油井管の端部の外周に設けられた雄ねじ部がねじ込まれることにより、油井管同士が連結される。カップリング型では、カップリングを介して油井管同士が連結される。具体的には、カップリングの両端部の内周に設けられた雌ねじ部の各々に、油井管の端部の外周に設けられた雄ねじ部がねじ込まれることにより、油井管同士が連結される。
一般に、雄ねじ部が形成された油井管の端部は、雌ねじ部に挿入される要素を含むことからピンと称される。雌ねじ部が形成された油井管又はカップリングの端部は、雄ねじ部を受け入れる要素を含むことからボックスと称される。
近年、油井の深井戸化が進んでいる。深井戸では、通常、高い耐圧性を有する厚肉の油井管が使用される。厚肉の油井管同士を連結するためのねじ継手には、高い強度及び密封性能が要求されるだけでなく、油井管を多重に配置するために厳しい外径寸法の制約が課されている。
継手部分の外径寸法を小さくするためには、ピン及びボックスの少なくとも一方を薄肉化すればよい。ピン及び/又はボックスを薄肉化したねじ継手として、例えば、スリム型と呼ばれるものを挙げることができる。スリム型のねじ継手は、油井管本体の外径と同程度の外径を有する。スリム型のねじ継手の継手効率は、1よりも小さい。継手効率は、油井管本体の引張強度に対する継手部分の引張強度の比であり、締結状態において引張荷重に耐える面積が最も小さくなる継手部分の横断面(一般に、「危険断面」と称される。)の面積/油井管本体の横断面の面積で定義される。
ねじ継手のシール試験における最大内圧値は、油井管本体の外径及び肉厚によって決定される。このため、スリム型のねじ継手の場合、シール試験において、他のねじ継手と比較して相対的に高い内圧が繰り返し負荷されることとなる。これにより、ボックスが拡径変形して、ピンシール面とボックスシール面との接触により形成されるシール部の接触力が低下し、リークが誘発される可能性がある。
ねじ継手の密封性能を向上させるためには、ねじ部又はシール部の形状を工夫するのが一般的である。例えば、特許文献1(特開平2−80886号公報)には、完全ねじ部のうち、ピンの先端側の一部において半径方向の干渉代をなくすことにより、ねじ部の嵌め合いに起因するシール部の干渉代の低下を防止する技術が記載されている。特許文献2(特許第3726302号公報)には、ピンに設けられたシール形成用ねじ無し部を2段のテーパ構造とし、ピンの先端側のテーパを他方のテーパよりも小さくすることにより、密封性能を高める技術が記載されている。
本明細書は、以下の先行技術文献を引用により援用する。
特開平2−80886号公報 特許第3726302号公報
開示の概要
継手効率が1よりも小さいスリム型のねじ継手では、シール試験中又は使用中において内圧が繰り返し負荷されることにより、ボックスが拡径変形しやすく、結果としてリークが発生する可能性がある。内圧の繰り返しの負荷によるボックスの拡径変形は、ねじ部又はシール部の形状の工夫によって抑制することは難しい。このため、スリム型のねじ継手の場合、従来のようにねじ部又はシール部の形状を工夫したとしても、高い密封性能を確保することは困難である。
本開示は、厚肉油井管に使用され、継手効率が1よりも小さいねじ継手において、高い密封性能を確保することを目的とする。
本開示に係るねじ継手は、油井管同士を連結するためのねじ継手である。ねじ継手は、2つのピン部と、管状のカップリングとを備える。ピン部の各々は、油井管の端部に設けられ、12mm以上の肉厚を有する管本体と連続して形成される。カップリングは、2つのボックス部と、リセス部とを含む。ボックス部は、カップリングの両端部に設けられる。ボックス部の各々は、対応するピン部と締結可能である。リセス部は、2つのボックス部の間に位置する。ピン部の各々は、ノーズ部と、ピンショルダ面と、雄ねじ部と、ピンシール面とを含む。ノーズ部は、ピン部の先端部を構成する。ノーズ部の外周面は、ピン部と締結されたボックス部に接触しない。ピンショルダ面は、ノーズ部の先端面に形成される。雄ねじ部は、ピン部の外周面においてノーズ部よりも管本体側に形成される。雄ねじ部は、テーパねじで構成される。ピンシール面は、ピン部の外周面においてノーズ部と雄ねじ部との間に形成される。ボックス部の各々は、雌ねじ部と、ボックスショルダ面と、ボックスシール面とを含む。雌ねじ部は、カップリングの内周面において雄ねじ部に対応して形成される。雌ねじ部は、テーパねじで構成される。ボックスショルダ面は、雌ねじ部よりもカップリングの管軸方向の中央側に形成される。ボックスショルダ面は、締結状態においてピンショルダ面に接触してショルダ部を構成する。ボックスシール面は、カップリングの内周面において雌ねじ部とボックスショルダ面との間に形成される。ボックスシール面は、締結状態においてピンシール面と接触してシール部を構成する。リセス部は、10mm以上の管軸方向の長さを有する。継手効率は、1未満である。継手効率は、締結状態において互いに噛み合った雄ねじ部及び雌ねじ部のシール部側の端におけるカップリングの横断面(締結状態において引張荷重に耐える面積が最も小さくなる継手部分の横断面)の面積をA1、管本体の横断面の面積をA2として、A1/A2によって算出される。管本体の肉厚をtpipe、リセス部の肉厚及び管軸方向の長さをそれぞれt及び2×L、ボックスの各々の管軸方向の長さをLとして、Tを次の式(1)で定義し、Lを次の式(2)で定義したとき、T,Lが次の式(3)を満たす。
Figure 2018163829
本開示によれば、厚肉油井管に使用され、継手効率が1よりも小さいねじ継手において、高い密封性能を確保することができる。
図1は、カップリングの構成の検討に使用したねじ継手の概略構成を示す縦断面図である。 図2は、図1に示すねじ継手のカップリングに近似させた二段円筒のモデルの縦断面図である。 図3は、シール干渉量に関するパラメータaとカップリングのリセス部の長さに関するパラメータLとの関係を示すグラフである。 図4は、シール干渉量に関するパラメータaとカップリングのリセス部の肉厚に関するパラメータTとの関係を示すグラフである。 図5は、実施形態に係るねじ継手の概略構成を示す縦断面図である。 図6は、実施形態の変形例に係るねじ継手の概略構成を示す縦断面図である。
上述した通り、スリム型のねじ継手の場合、ねじ部又はシール部の形状を工夫しても、内圧によるボックスの拡径変形を抑制することは難しい。カップリング型のねじ継手であれば、カップリングの剛性を高めることにより、ボックスの拡径変形を抑制することも考えられる。すなわち、ボックスの拡径変形を抑制するために、カップリングの外径及び肉厚を大きくすればよい。しかしながら、スリム型のねじ継手では、厳しい外径寸法の制約により、カップリングの外径の増大に限界がある。
一般に、カップリングにおいて、ボックス間に位置する部分(以下、リセス部という)は、ボックスシール面が設けられている部分と比較して肉厚が大きいため、高い剛性を有する。よって、ねじ継手に対して内圧が負荷された際、リセス部は、あまり拡径せず、ボックスシール面を縮径させる機能を有すると考えられる。
本発明者等は、カップリングのリセス部に着目し、リセス部の構成の工夫によって密封性能を向上させることを考えた。本発明者等は、カップリングの外径を増大させることなく、高い密封性能を得るためのリセス部の構成を検討した。
図1は、カップリング型のねじ継手の概略構成を示す縦断面図である。当該ねじ継手のカップリングにおいて、ボックスショルダ面間の管軸方向の長さの1/2をL、ボックスの管軸方向の長さをL、ボックスショルダ面からボックスシール面の接触中心までの管軸方向の長さをLsとする。リセス部の管軸方向の長さはLの2倍であるが、説明の便宜上、Lをリセス部の長さという。
図1に示すカップリングに近似する二段円筒のモデルを作製し、当該モデルについて、弾性シェル理論を用いて必要十分な剛性を検討した。図2は、検討に使用した二段円筒のモデルの縦断面図である。図2に示す二段円筒のモデルにおいて、肉厚が大きい円筒部S1はリセス部に対応し、肉厚が小さい円筒部S2はボックスに対応する。
一様な円筒の場合、端部の影響が無視できる位置において、内圧Pによる円筒シェルのたわみ量wは、材料力学上、次の式(4)で与えられる。たわみ量wは、内圧Pによる円筒シェルの拡径量の1/2の値である。式(4)において、Eはヤング率、νはポアソン比、rは円筒の中心径、tは円筒の肉厚とする。
Figure 2018163829
式(4)の右辺は、この問題における特解となる。円筒の軸心から離れる方向のたわみ量を正とすると、内圧Pが作用する円筒シェルの基礎式は、次の式(5)で表される。
Figure 2018163829
ここで、円筒部S1,S2におけるたわみ量をそれぞれw,wとすると、w,wは、それぞれ次の式(6)及び(7)で表される。式式(6)及び(7)におけるrは、カップリングのリセス部の内径、すなわち円筒部S1の内径である。
Figure 2018163829
カップリングの管軸方向にx軸をとり、カップリングの管軸方向中央をx軸の原点とすると、円筒部S1の図2における右端(x=0)ではたわみ角θ及びせん断力Qが0となる。よって、次の式(8)及び(9)が成り立つ。
Figure 2018163829
また、円筒部S1と円筒部S2とは連続しているため、x=Lにおける円筒部S1のたわみ角θ及び円筒部S2のたわみ角θは等しい。よって、円筒部S1,S2におけるたわみ量w,w、曲げモーメントM,M、せん断力Q,Qもそれぞれ等しくなる。すなわち、次の式(10)〜(13)が成り立つ。
Figure 2018163829
さらに、円筒部S2の図2における左端(x=L+L)は自由端であるため、次の式(14)及び(15)が成り立つ。
Figure 2018163829
上記式(8)〜(15)を連立して解くことにより、未知数C11〜C14,C21〜C24が決定される。よって、上記式(6)及び(7)より、円筒部S1,S2のそれぞれのたわみ量w,wが求まる。シール部におけるたわみ量は、式(7)においてx=L+Lとおけば、次の式(16)で表すことができる。ただし、Lは、円筒部S1と円筒部S2との境界から、ボックスシール面の接触中心に対応する位置までのx方向の距離とする。
Figure 2018163829
本発明者等は、次の式(17)で定義されるパラメータT,L,aを使用し、リセス部の肉厚及び管軸方向の長さが密封性能に与える影響を検討した。
Figure 2018163829
Tは、リセス部の肉厚tを管本体の肉厚tpipeで規格化したパラメータである。Lは、リセス部の長さLをカップリングの半分の長さL+Lで規格化したパラメータである。aは、締結時における設計上のシール干渉量δにより、カップリングが拡径した時の実質シール干渉量δ−2w(L)を規格化したパラメータである。式(17)で使用するたわみ量wは、式(16)で表されるシール部のたわみ量wとする。
Tを一定として、リセス部の長さLを変化させたときのLとaとの関係を図3に示す。Lを一定として、リセス部の肉厚tを変化させたときのTとaとの関係を図4に示す。図3及び図4に示される関係は、それぞれ、次の式(18)及び(19)で表すことができる。ただし、f(T)はLを含まない任意の関数、g(L)はTを含まない任意の関数、mは定数とする。
Figure 2018163829
式(18)及び(19)より、次の式(20)を導き出すことができる。
Figure 2018163829
上述した通り、aは、カップリングの拡径時の実質シール干渉量を締結時のシール干渉量で規格化したパラメータである。よって、aの値が大きいほど、内圧の負荷時におけるシール部の接触面圧が大きくなり、密封性能が向上する。カップリングの剛性を十分に確保し、結果として高い密封性能を得るためには、T・L1/mがある閾値athよりも大きければよい。本発明者等は、解析及び検討を重ねた結果、m=15、ath=1.4という条件に到達し、実施形態に係るねじ継手を完成させた。
実施形態に係るねじ継手は、油井管同士を連結するためのねじ継手である。ねじ継手は、2つのピン部と、管状のカップリングとを備える。ピン部の各々は、油井管の端部に設けられ、12mm以上の肉厚を有する管本体と連続して形成される。カップリングは、2つのボックス部と、リセス部とを含む。ボックス部は、カップリングの両端部に設けられる。ボックス部の各々は、対応するピン部と締結可能である。リセス部は、2つのボックス部の間に位置する。ピン部の各々は、ノーズ部と、ピンショルダ面と、雄ねじ部と、ピンシール面とを含む。ノーズ部は、ピン部の先端部を構成する。ノーズ部の外周面は、ピン部と締結されたボックス部に接触しない。ピンショルダ面は、ノーズ部の先端面に形成される。雄ねじ部は、ピン部の外周面においてノーズ部よりも管本体側に形成される。雄ねじ部は、テーパねじで構成される。ピンシール面は、ピン部の外周面においてノーズ部と雄ねじ部との間に形成される。ボックス部の各々は、雌ねじ部と、ボックスショルダ面と、ボックスシール面とを含む。雌ねじ部は、カップリングの内周面において雄ねじ部に対応して形成される。雌ねじ部は、テーパねじで構成される。ボックスショルダ面は、雌ねじ部よりもカップリングの管軸方向の中央側に形成される。ボックスショルダ面は、締結状態においてピンショルダ面に接触してショルダ部を構成する。ボックスシール面は、カップリングの内周面において雌ねじ部とボックスショルダ面との間に形成される。ボックスシール面は、締結状態においてピンシール面と接触してシール部を構成する。リセス部は、10mm以上の管軸方向の長さを有する。継手効率は、1未満である。継手効率は、締結状態において互いに噛み合った雄ねじ部及び雌ねじ部のシール部側の端におけるカップリングの横断面の面積をA1、管本体の横断面の面積をA2として、A1/A2によって算出される。管本体の肉厚をtpipe、リセス部の肉厚及び管軸方向の長さをそれぞれt及び2×L、ボックス部の各々の管軸方向の長さをLとして、Tを次の式(1)で定義し、Lを次の式(2)で定義したとき、T,Lが次の式(3)を満たす。
Figure 2018163829
上記ねじ継手において、リセス部は、式(3)を満たすような肉厚及び管軸方向の長さを有する。この構成によれば、カップリングの剛性を高めることができる。このため、内圧の負荷時において、ボックス部が拡径変形しにくくなり、ピンシール面に対するボックスシール面の接触力が低下するのを抑制することができる。式(3)を満たすために、カップリングの外径を変更する必要はない。よって、上記ねじ継手によれば、カップリングの外径を増大させること無く、高い密封性能を確保することができる。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については同一の符号を付し、同じ説明を繰り返さない。説明の便宜上、各図において、構成を簡略化又は模式化して示したり、一部の構成を省略して示したりする場合がある。
[全体構成]
図5は、実施形態に係るねじ継手10の概略構成を示す縦断面図である。詳しくは後述するが、ねじ継手10は、いわゆるスリム型のねじ継手である。ねじ継手10は、管状のカップリング2を介して油井管1同士を連結する。各油井管1は、比較的厚肉の鋼管である。各油井管1において、管本体12は12mm以上の肉厚を有する。
図5に示すように、ねじ継手10は、2つのピン部11と、管状のカップリング2とを備える。ピン部11の各々は、油井管1の端部に設けられ、管本体12に連続して形成される。カップリング2は、2つのボックス部21と、リセス部22とを含む。ボックス部21は、カップリング2の両端部に形成されている。ボックス部21の各々は、対応するピン部11と締結される。以下、説明の便宜上、ねじ継手10の管軸方向において、ピン部11の先端側を内側、管本体12側を外側と称する場合がある。
ピン部11の各々は、ノーズ部111と、雄ねじ部112と、ピンシール面113と、ピンショルダ面114とを備える。
ノーズ部111は、雄ねじ部112及びピンシール面113よりもピン部11の先端側に配置されている。ノーズ部111は、ピン部11の先端部を構成する。ピン部11とボックス部21との締結状態において、ノーズ部111の外周面はボックス部21に接触しない。すなわち、締結状態において、ノーズ部111の外径は、ボックス部21のうちノーズ部111に対向する部分の内径よりも小さい。例えば、ノーズ部111の外周面は、ピンシール面113よりもピン部11の内周側に窪む凹状面によって構成される。
雄ねじ部112は、ピン部11の外周面に形成されている。雄ねじ部112は、ピン部11において、ノーズ部111よりも管本体12側に配置される。雄ねじ部112は、テーパねじで構成される。ピン部11の外周面において、ノーズ部111と雄ねじ部112との間にはピンシール面113が配置されている。
ピンシール面113は、雄ねじ部112側からノーズ部111側に向かって縮径する概ねテーパ状の面である。ピンシール面113は、例えば、円弧を管軸CLの周りに回転させた回転体の周面や、管軸CLを軸とする円錐台の周面を1又は2種類以上組み合わせてなる。
ピンショルダ面114は、ノーズ部111の先端面に形成された環状面である。本実施形態では、ピンショルダ面114は、外周側が内周側よりもピン部11の先端側に配置されるように傾斜している。すなわち、管軸CLを含む平面で切断したピン部11の断面で見て、ピンショルダ面114は、外周側がピン部11のねじ込み進行方向に傾倒する形状を有する。ただし、ピンショルダ面114の形状は、これに限定されるものではない。ピンショルダ面114は、管軸CLに対して実質的に垂直な面であってもよい。
各ボックス部21は、雌ねじ部212と、ボックスシール面213と、ボックスショルダ面214とを備える。
雌ねじ部212は、ピン部11の雄ねじ部112に対応して、ボックス部21の内周面に形成される。雌ねじ部212は、雄ねじ部112を構成するねじと噛み合うねじで構成される。雌ねじ部212は、テーパねじで構成されている。
ボックスシール面213は、ピンシール面113に対応して、ボックス部21の内周面に形成されている。ボックスシール面213は、ピン部11とボックス部21との締結状態において、ピンシール面113に接触する。
ピンシール面113及びボックスシール面213は、干渉量を有する。すなわち、非締結状態において、ピンシール面113の径は、ボックスシール面213の径よりもわずかに大きい。このため、ピンシール面113及びボックスシール面213は、ボックス部21に対するピン部11のねじ込みに伴って互いに接触し、締結状態では嵌め合い密着して締まりばめの状態となる。これにより、ピンシール面113及びボックスシール面213は、メタル−メタル接触によるシール部を構成する。
ボックスショルダ面214は、ピンショルダ面114に対応して、ボックス部21の管軸方向の内端に形成されている。ボックスショルダ面214は、締結状態においてピンショルダ面114に接触する。
ピンショルダ面114及びボックスショルダ面214は、ボックス部21に対するピン部11のねじ込みにより、互いに接触して押し付けられる。ピンショルダ面114及びボックスショルダ面214は、互いの押圧接触によってショルダ部を構成する。
ピンショルダ面114とのボックスショルダ面214との接触面積、すなわちショルダ部の面積は、管本体12の横断面の面積の30%以上であることが好ましい。横断面とは、管軸CLに垂直な平面で切断された断面をいう。ショルダ部の面積が管本体12の横断面積の30%以上であれば、ねじ継手10に過大な圧縮荷重が負荷された場合、ピンショルダ面114及びこれに連なるピンシール面113の塑性変形が抑制される。このため、シール部の接触状態を安定させることができ、シール部の接触面圧の低下を抑制することができる。
特に限定されるものではないが、ショルダ部の面積は、カップリング2の最小断面積の減少を抑制する観点から、管本体12の横断面積の60%以下とすることが好ましい。
上述した通り、ねじ継手10は、いわゆるスリム型のねじ継手である。よって、ねじ継手10は、1未満の継手効率を有する。継手効率は、締結状態において引張荷重に耐える面積が最も小さくなるカップリング2の横断面(危険断面)の面積をA1、管本体の横断面の面積をA2として、A1/A2によって算出することができる。
カップリング2の危険断面の面積A1は、締結状態における雄ねじ部112と雌ねじ部212との噛み合い端E1,E2のうち、シール部側の噛み合い端E1におけるカップリング2の横断面の面積である。
カップリング2のうち2つのボックス部21の間には、リセス部22が形成されている。リセス部22の内径は、実質的に一定である。カップリング2の外径も実質的に一定である。このため、リセス部22は、実質的に均一な肉厚を有する。リセス部22の肉厚は、ボックス部21の肉厚よりも大きい。このため、リセス部22は、ボックス部21と比較して高い剛性を有する。
リセス部22の内径は、管本体12の内径よりも小さいことが好ましい。この場合、リセス部22の肉厚が増加し、その剛性が向上する。ただし、締結状態のねじ継手10の内周面において、ピン部11とリセス部22との間に段差が生じると、ねじ継手10を内部流体が通過する際に乱流が発生する。これにより、油井における生産性が低下するだけでなく、ねじ継手10が損傷する可能性がある。よって、リセス部22の内径は、ピン部11の先端の内径と実質的に同じであることが好ましい。
ピン部11の先端の内径をリセス部22の内径と合わせるために、例えば絞り加工等によって、ピン部11の先端の内径を管本体12の内径よりも小さくすることができる。この場合、ピン部11のうち雄ねじ部112よりも先端側の部分(リップ部)が厚肉化される。よって、ピン部11のリップ部の剛性が高くなる。このため、シール部の接触力が増大し、ねじ継手10の密封性能をより向上させることができる。
リセス部22の長さは、10mm以上である。カップリング2において、一方のボックスショルダ面214の内端から他方のボックスショルダ面214の内端までの管軸方向の長さを、リセス部22の長さという。リセス部22が少なくとも10mmの長さを有する場合、一方のボックス部21がピン部11と締結された際のショルダ部の変形が、他方のボックス部21とピン部11との締結に影響を及ぼして締結不良が生じるのを抑制することができる。よって、ねじ継手10の密封性能の低下を抑制することができる。
リセス部22が長いほどカップリング2の剛性が高まり、ねじ継手10の密封性能が向上する。ただし、リセス部22がある程度長くなると、密封性能の向上効果は飽和する。よって、リセス部22の長さは、例えば、最大で100mmと定めることができる。
リセス部22の肉厚及び長さは、カップリング2が必要な剛性を得られるように設定される。具体的には、リセス部22の肉厚及び長さに関するパラメータT,Lを次の式(1)及び(2)で定義し、次の式(3)を満たすようにT,Lを設定する。
Figure 2018163829
リセス部22の肉厚は実質的に一定であるが、式(1)におけるtは、リセス部22の管軸方向中央における肉厚とする。すなわち、tは、カップリング2において、2つのボックスショルダ面214の中間位置で測定したカップリング2の肉厚である。tpipeは、管本体12の肉厚である。
式(2)におけるLは、管軸方向において、ボックスショルダ面214の内端からカップリング2の中央までの長さである。すなわち、リセス部22の管軸方向の長さは、2×Lで表すことができる。2×Lは、対向するボックスショルダ面214間の最短距離と等しい。
式(2)におけるLは、各ボックス部21の管軸方向の長さである。Lは、カップリング2の一方端から、当該一方端に近い方のボックスショルダ面214の内端までの管軸方向の距離とする。
式(1)及び(2)によってT,Lを算出する際、各変数の単位は任意であるが、tとtpipe、LとLは、それぞれ単位を統一する必要がある。
[効果]
本実施形態において、カップリング2のリセス部22は、上述の式(3)を満たすように肉厚及び管軸方向の長さが調整されている。式(3)を満たすためにカップリング2の外径を調整する必要はない。このようにすることで、カップリング2の外径を増大させなくても、カップリング2の剛性を向上させることができる。このため、外径寸法の制約が厳しいスリム型のねじ継手であっても、内圧の負荷時における各ボックス部21の拡径変形を抑制することができ、シール部の接触力を維持することができる。よって、高い密封性能を確保することができる。
一般に、管本体の肉厚が15mm以上の場合、継手部分に負荷される荷重が増大し、ボックスの変形がより生じやすくなる。これに対し、本実施形態に係るねじ継手10は、リセス部22の肉厚及び長さを調整してカップリング2の剛性を向上させているため、ボックス部21の変形を抑制することができる。よって、ねじ継手10は、管本体の肉厚が15mm以上の場合にも非常に有効であると考えられる。
スリム型のねじ継手は、通常、1未満の継手効率を有し、比較的低い剛性を有する。継手効率が0.8以下の場合、継手部分の剛性が特に不足し、密封性能の低下が生じやすい。一方、本実施形態に係るねじ継手10は、リセス部22の肉厚及び長さを調整してカップリング2の剛性を向上させるものである。このため、ねじ継手10は、継手効率が0.8以下の場合にも非常に有効であると考えられる。
[変形例]
以上、実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に係るねじ継手10では、シール部が1箇所に設けられているが、2箇所以上にシール部が設けられていてもよい。
上記実施形態では、ピン部11の先端の内径及びカップリング2のリセス部22の内径が管本体12の内径よりも小さい。しかしながら、図6に示すねじ継手10aのように、ピン部11aの先端の内径及びカップリング2aのリセス部22aの内径は、管本体12の内径以上であってもよい。この場合も、締結状態において、ピン部11aの先端の内径は、リセス部22aの内径と実質的に等しいことが好ましい。
本開示に係るねじ継手による効果を確認するため、実体シール試験及び弾塑性有限要素法による数値解析を実施した。
[実体シール試験]
図5に示す基本構成を有するカップリング型のねじ継手の供試体を2つ準備し、実体シール試験を実施した。両供試体に共通する条件を以下に示す。
・使用対象:8−5/8”57.4#鋼管(外径219.1mm、肉厚16.3mm)
・鋼材:API規格の炭素鋼Q125(公称降伏応力125ksi(=862MPa))・ねじ:全ねじで共通して、ねじピッチ5.08mm、荷重面のフランク角−3°、挿入面のフランク角10°、挿入面すき間0.15mm
シール試験では、ピン部の表面仕上げを切削まま、ボックス部の表面仕上げをりん酸マンガン処理として、継手部分の全面にAPIドープを塗布した。シール試験は、ISO13679:2011に準じて実施し、継手部分に負荷される最大引張荷重は、管本体の引張降伏荷重の75%とした。
表1に示すように、2つの供試体は、上述の式(3)で求められるT・L1/15が互いに異なる。
Figure 2018163829
表1に示すように、比較例1の供試体は、シール試験においてリークが発生した。比較例1の供試体では、T・L1/15が1.4よりも小さく、上述の式(3)を満たさなかったため、カップリングのリセス部の剛性が不足したと考えられる。
これに対し、実施例1の供試体は、シール試験においてリークが発生せず、シール試験に合格した。実施例1の供試体は、T・L1/15が1.4よりも大きく、上述の式(3)を満たすことから、カップリングのリセス部の剛性が十分に高かったと考えられる。
(弾塑性有限要素法による数値解析)
表2に示す複数の供試体について、弾塑性有限要素法による数値解析を実施した。各供試体に対してねじの締め付けの解析を行った後、ISO13679 CAL4 Series A試験を模擬した荷重を負荷し、内外圧に対する密封性能を評価した。密封性能は荷重履歴におけるシール部の平均接触面圧の最小値(最小シール平均接触面圧)により評価した。最小シール平均接触面圧の値が高いほど、シール部の密封性能が良好であることを意味する。弾塑性有限要素解析では、材料を等方硬化の弾塑性体とし、弾性係数が210GPa、0.2%耐力として降伏強度が125ksi(=862MPa)になるようにモデル化したものを使用した。
Figure 2018163829
表2に示す複数の供試体は、いずれも図5に示す基本構成を有するカップリング型のねじ継手であるが、カップリングの寸法が各々異なる。弾塑性有限要素解析では、リセス部の長さ及びカップリングの外径を変化させて検証を行った。使用対象、鋼材、ねじの条件は、全供試体で共通であり、上述の実体シール試験と同様である。
実施例2−5の供試体は、実体シール試験に合格した実施例1の供試体とカップリングの寸法が等しい。この実施例2−5の供試体の最小シール平均接触面圧が500MPa以上であったため、各供試体について、最小シール平均接触面圧が500MPa以上のものを密封性能良好、500MPa未満のものを密封性能不芳と評価した。
比較例2−1及び2−2の供試体では、最小シール平均接触面圧が500MPa未満となり、密封性能が不芳であった。比較例2−1及び2−2の供試体では、いずれもT・L1/15が1.4未満であり、カップリングのリセス部の剛性が不十分であったと考えられる。
一方、実施例2−1〜2−7の供試体では、いずれも最小シール平均接触面圧が500Pa以上となり、密封性能が良好であった。実施例2−1〜2−7の供試体では、T・L1/15が1.4よりも大きく、カップリングのリセス部の剛性を十分に確保することができたと考えられる。
上記の実体シール試験及び弾塑性有限要素解析により、T・L1/15>1.4であれば、良好な密封性能が得られることを確認することができた。

Claims (1)

  1. 油井管同士を連結するためのねじ継手であって、
    各々が、前記油井管の端部に設けられ、12mm以上の肉厚を有する管本体と連続して形成される2つのピン部と、
    両端部に設けられ、各々が対応するピン部と締結可能な2つのボックス部と、前記2つのボックス部の間に位置するリセス部とを含む管状のカップリングと、
    を備え、
    前記ピン部の各々は、
    前記ピン部の先端部を構成し、前記ピン部と締結されたボックス部に外周面が接触しないノーズ部と、
    前記ノーズ部の先端面に形成されるピンショルダ面と、
    前記ピン部の外周面において前記ノーズ部よりも前記管本体側に形成され、テーパねじで構成される雄ねじ部と、
    前記ピン部の外周面において前記ノーズ部と前記雄ねじ部との間に形成されるピンシール面と、
    を含み、
    前記ボックス部の各々は、
    前記カップリングの内周面において前記雄ねじ部に対応して形成され、テーパねじで構成される雌ねじ部と、
    前記雌ねじ部よりも前記カップリングの管軸方向の中央側に形成され、締結状態において前記ピンショルダ面に接触してショルダ部を構成するボックスショルダ面と、
    前記カップリングの内周面において前記雌ねじ部と前記ボックスショルダ面との間に形成され、締結状態において前記ピンシール面と接触してシール部を構成するボックスシール面と、
    を含み、
    前記リセス部は、10mm以上の管軸方向の長さを有し、
    締結状態において互いに噛み合った前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部の前記シール部側の端における前記カップリングの横断面の面積をA1、前記管本体の横断面の面積をA2として、A1/A2によって算出される継手効率が1未満であり、
    前記管本体の肉厚をtpipe、前記リセス部の肉厚及び管軸方向の長さをそれぞれt及び2×L、前記ボックス部の各々の管軸方向の長さをLとして、Tを次の式(1)で定義し、Lを次の式(2)で定義したとき、T,Lが次の式(3)を満たす、ねじ継手。
    Figure 2018163829
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