JPWO2018159448A1 - クラゲ回収装置およびそれを用いたクラゲの洋上処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
このため、特許文献2において、クラゲの受入口となるクラゲ回収台船を頂点として、取水路入口側の海底に向かって三角形状に展開された底網と、その底網の両辺に対応して海面上に設けられたフロート鎖から吊り下げられた縦網とを備え、縦網と底網の間に開口部を設けることによって、網がクラゲによって塞がれた場合でも海水の流れを確保することができ、回収限界を超えるクラゲが流入した場合に余剰のクラゲを逃がす構成が提案されている。また、特許文献2においては、底網によるクラゲの誘導を確実にするため、底網の両辺から立ち上がる側網を更に備える構成が提案されている。
この発明によれば、クラゲ誘導部の一部がスリット状構造物によって形成され、クラゲ誘導部の残余の部分が網状構造物によって形成されるので、全体として設備コストの低減を図ることができる。
また、この発明によれば、クラゲの回収は本願発明のクラゲ回収装置によって行われるので、流れの速い取水口においても、多くのクラゲを活きたままクラゲ貯留槽に移送することができ、クラゲ貯留槽の水質の劣化を抑制してクラゲの洋上処理を効率的かつ安定的に行わせることができる。
実験は、図10に示すように、5m3の水槽内に仕切板によって0.3m幅の水路を形成し、インバータ付ポンプによって水路内に所定の流速の水流を生成させるようにしたものであって、直径12mmの金属製丸棒がアングル上に等間隔に配列されたスリット状構造物モデルを水路内に誘導角度可変に設置したクラゲ誘導試験装置を用いて行い、設定された流速の水流に沿って遊泳するクラゲを、設定された誘導角度のスリット状構造物モデルによって適切に誘導することができるか否かを確認した。
このことから、設置する場所の流速が0.15〜0.3m/sであって、流れに対するクラゲの誘導角度が45°以下である場合と、設置する場所の流速が0.1〜0.15m/sであって、流れに対するクラゲの誘導角度が30°を超えて40°以下である場合に、クラゲ誘導部をスリット状構造物によって形成し、設置する場所の流速が0.15m/s以下であって、流れに対するクラゲの誘導角度が30°以下である場合に、クラゲ誘導部を網状構造物によって形成することが、費用対効果上好ましいと判断された。
この実施形態に係るクラゲ回収装置10は、取水口1の手前にカーテンウォールを備え、入口付近に海底面が下流側に向かって上昇するスロープ2を有する取水口に設置する場合を対象としている。このような取水口では、取水口に流入するクラゲの大部分は海底付近からスロープ2に沿って流入する。
しかしながら、スリット状構造物は、回収対象となるクラゲがすり抜けない間隔で、所定の取水流量が確保可能なものであって、取水口の流速に対して下流側に膨らんでクラゲを誘導できなくなるものでない限り、どのような部材をどのように配列したものを用いてもよい。例えば、使用する部材として、硬質樹脂製としてもよく、パイプ材を用いるようにしてもよい。また、部材の断面外形は必ずしも完全な円形である必要はなく、クラゲに損傷を与えることなく誘導することが可能である限り、どのような断面外形の部材を用いてもよい。例えば、楕円形の部材でもよく、クラゲの誘導面側に丸みを設けた半円形の部材等を用いるようにしてもよい。
クラゲ誘導部20によって誘導されたクラゲは、クラゲ回収槽の開口44を介してクラゲ回収槽42に収容され、クラゲ回収槽42に収容されたクラゲは、サクションパイプ接続フランジ45に接続されるサクションパイプ(図示省略)によって吸引され、例えば、前述のように洋上のクラゲ貯留槽に移送して海水中で自然消滅させたり、陸上の回収容器に移送して産業廃棄物として処理したりすることが行われる。
底面クラゲ誘導部22は、略台形状に形成されたスリット状構造物であって、長辺側の底辺は取水口の入口付近のスロープ2の上流側から約4分の3の海底面に設置され、短辺側の底辺は下流側の海面付近に設置されるクラゲ回収槽42の開口44の下辺に接続される。
この実施形態では、底面クラゲ誘導部22は、スロープ2の海底面からクラゲ回収槽42の開口44にクラゲを誘導するために、長辺側の底辺から短辺側の底辺に向かって、水平面に対して34°の角度で上昇するように設置されている。
また、底面クラゲ誘導部22は、クラゲを下流側の海面方向にスムースに誘導することができるように、スリットの方向が取水口の上方から見て海水の流れに平行となるように各棒材が配列されたスリット状構造物によって形成されている。
この実施形態では、2つの側面クラゲ誘導部24は、できる限り設備規模を小さくするため、流れに対する設置角度を、上記実験においてスリット状構造物によってクラゲをスムースに誘導することができた最大角度である45°に設定している。このため、底面クラゲ誘導部22の展張角度は90°に設定されている。
また、2つの側面クラゲ誘導部24は、クラゲをクラゲ回収槽42にスムースに誘導することができるように、スリットの方向が底面クラゲ誘導部22の両脚のそれぞれに略平行となるように各棒材が配列されたスリット状構造物によって形成されている。
図4に、この実施形態に係るクラゲ回収装置10の底面クラゲ誘導部22の概略構造を示す。底面クラゲ誘導部22は、金属製の丸棒が所定の間隔で平行に配列されたスリット状構造物ユニット30を台形状の枠体32に配列することによって形成されている。
このような基本となるスリット状構造物ユニットに対して、台形の両脚部分の形状に合わせて形成されたスリット状構造物ユニットを組み合わせることによって、1つの台形ユニットが形成される。
棒材を固定部材に対してクラゲの足の長さを超える高さに固定する方法としては、棒材の固定部材への固定箇所において、棒材を必要な長さだけ固定部材側に折り曲げて固定するようにしてもよく、棒材の直径よりも小さい必要な長さのスペーサ部材を用いて棒材を固定部材から浮かせて固定するようにしてもよい。
図5に、この実施形態に係るクラゲ回収装置10のクラゲ誘導部組立ユニット50の概略構造を示す。(A)は先頭のクラゲ誘導部組立ユニット52であり、図3のAA矢視図を示し、(B)は2段目のクラゲ誘導部組立ユニット54であり、図3のBB矢視図を示し、(C)は3段目のクラゲ誘導部組立ユニット56であり、図3のCC矢視図を示し、(D)は4段目のクラゲ誘導部組立ユニット58であり、図3のDD矢視図を示す。
また、先頭のクラゲ誘導部組立ユニット52は、その先端部がクラゲ回収槽42の開口に直接接合可能なように形成されている。
一方、側面上方クラゲ誘導部118と側面上方延長クラゲ誘導部119は、スリットの方向が取水口の側方から見て略水平方向となるように各棒材が配列されたスリット状構造物によって形成されている。
一般に、海水中で使用する部材への海生生物の付着防止を図る防汚塗装としては、シリコン系の無公害防汚塗装が用いられるが、クラゲのシーズンだけクラゲ回収装置を使用し、クラゲの少ない冬場には海から撤去して陸上保管する運用を行う場合には、シリコン系の無公害防汚塗装では、陸上に半年程度保管することで塗膜が劣化する。
このため、上述の実施形態に係るクラゲ回収装置では、クラゲ誘導部の棒材に対して、乾燥に強い銅系塗料を用いた防汚塗装を施している。このように、クラゲ誘導部の棒材の防汚塗装に銅系塗料を用いることで、クラゲ誘導部を長期間陸上保管した場合においても塗膜の劣化が抑制され、貝やフジツボ等の清掃に要するコストを低減することができる。
なお、本願発明は、クラゲ誘導部の棒材またはパイプ材に対して銅系塗料を用いた防汚塗装が施されているものに限定されるものではなく、クラゲ誘導部を通年運用するかまたは陸上保管の期間が短いなどの場合には、シリコン系の無公害防汚塗料等を用いるようにしてもよいことは言うまでもない。
このように、網状構造物ではクラゲの誘導に支障がある部分のみをスリット状構造物によって形成し、その他の部分を網状構造物によって形成することで設備コストの低減を図ることができる。
クラゲ誘導回収部230は、底面クラゲ誘導部の下流部分212の短辺側の底辺を長辺側の底辺とする略台形状に形成された底面クラゲ誘導回収部232と、底面クラゲ誘導回収部232の両脚のそれぞれに当接して海面付近の略水平方向を上辺として略鉛直方向に略四角形状に形成された側面クラゲ誘導回収部234とを備え、底面クラゲ誘導回収部232の長辺側の底辺が底面クラゲ誘導部の下流部分212の短辺側の底辺に接続され、2つの側面クラゲ誘導回収部234の上流側の側辺が2つの側面クラゲ誘導部216の下流側の側辺のそれぞれに接続され、底面クラゲ誘導回収部232の短辺側の底辺と2つの側面クラゲ誘導回収部234の下流側の側辺にクラゲ移送配管240が接続される。
図9に、この発明の一実施形態に係るクラゲの洋上処理システム300の概略構成を示す。クラゲの洋上処理システム300は、本願発明のクラゲ回収装置のクラゲ誘導部310およびクラゲ回収部320と、洋上においてクラゲを海水中に貯留するクラゲ貯留槽340と、クラゲ回収装置によって回収されたクラゲをクラゲ貯留槽340に活きたまま移送するクラゲ移送部330とを備える。このような構成により、クラゲの洋上処理システム300は、取水口に流入するクラゲを、クラゲ誘導部310によってクラゲ回収部320に誘導し、クラゲ回収部320に回収されたクラゲを、クラゲ移送部330によってクラゲ貯留槽340に移送し、クラゲ貯留槽340において海水中で貯留することによって自然消滅させる。
また、本願発明のクラゲの洋上処理システムによれば、クラゲ回収装置によって回収されたクラゲを、水揚げすることなく洋上に設けられた洋上クラゲ貯留槽に活きたまま移送し、クラゲ貯留槽に貯留することによって海水中で自然消滅させるので、クラゲを産業廃棄物として処理するコストを大幅に削減することができる。特に、本願発明のクラゲの洋上処理システムは、クラゲの回収が本願発明のクラゲ回収装置によって行われるので、流れの速い取水口においても多くのクラゲを活きたままクラゲ貯留槽に移送することができ、クラゲ貯留槽の水質の劣化を抑制してクラゲの洋上処理を効率的かつ安定的に行わせることができる。
2 スロープ
3 立杭
4 取水口(スロープ無)
10 この発明の第1実施形態に係るクラゲ回収装置
20 クラゲ誘導部
22 底面クラゲ誘導部
24 側面クラゲ誘導部
26 側面延長クラゲ誘導部
30 スリット状構造物ユニット
32 枠体
34 固定部材
36 中間支持部材
40 クラゲ回収部
42 クラゲ回収槽
44 クラゲ回収槽の開口(クラゲ回収部のクラゲ流入口)
45 サクションパイプ接続フランジ
46 クラゲ回収槽台座
47 クラゲ回収槽支持部材
50 クラゲ誘導部組立ユニット
52 先頭のクラゲ誘導部組立ユニット
54 2段目のクラゲ誘導部組立ユニット
56 3段目のクラゲ誘導部組立ユニット
58 4段目のクラゲ誘導部組立ユニット
60 クラゲ誘導部ユニット枠体
62 クラゲ誘導部ユニット支持部材
64 底面クラゲ誘導部ユニット
66 側面クラゲ誘導部ユニット
70 この発明の第2実施形態に係るクラゲ回収装置
80 クラゲ誘導部
82 底面クラゲ誘導部
84 側面クラゲ誘導部
86 側面延長クラゲ誘導部
90 クラゲ回収部
92 クラゲ回収槽
94 クラゲ回収槽台座
100 この発明の第3実施形態に係るクラゲ回収装置
110 クラゲ誘導部
112 底面クラゲ誘導部
114 側面クラゲ誘導部
116 側面延長クラゲ誘導部
118 側面上方クラゲ誘導部
119 側面上方延長クラゲ誘導部
120 クラゲ回収部
122 クラゲ回収槽
124 クラゲ回収槽台座
200 この発明の第4実施形態に係るクラゲ回収装置
210 クラゲ誘導部
212 底面クラゲ誘導部の下流部分(スリット状構造物)
214 底面クラゲ誘導部の上流部分(網状構造物)
216 側面クラゲ誘導部(網状構造部)
218 フロート
220 クラゲ回収部
222 クラゲ回収台船
230 クラゲ誘導回収部
232 底面クラゲ誘導回収部
234 側面クラゲ誘導回収部
240 クラゲ移送配管
250 バブリング配管
260 入口ガード
300 この発明の一実施形態に係るクラゲの洋上処理システム
310 クラゲ誘導部
320 クラゲ回収部
322 クラゲ回収台船
330 クラゲ移送部
332 クラゲ移送配管(サクションパイプ)
334 フィッシュポンプ
340 クラゲ貯留槽
Claims (16)
- 取水口に流入するクラゲを、下流側の海面付近に設けられたクラゲ回収部に誘導するクラゲ誘導部を有するクラゲ回収装置であって、
前記クラゲ誘導部は、上流側の海底付近を長辺側の底辺とする略台形状に形成され、短辺側の底辺が前記クラゲ回収部のクラゲ流入口の下辺に接続される底面クラゲ誘導部と、前記底面クラゲ誘導部の両脚のそれぞれに当接して略鉛直方向に略四角形状に形成され、下流側の側辺が前記クラゲ回収部のクラゲ流入口の対応する側辺に接続される2つの側面クラゲ誘導部とを備え、
前記クラゲ誘導部は、断面外形が略円形の金属製または硬質樹脂製の棒材またはパイプ材が、回収対象となるクラゲがすり抜けない間隔で、所定の取水流量が確保可能なようにスリット状に配列されたスリット状構造物によって形成されていることを特徴とする、クラゲ回収装置。 - 前記2つの側面クラゲ誘導部は、前記底面クラゲ誘導部の両脚のそれぞれに当接して略鉛直方向に所定の高さで略平行四辺形状に形成されたものであって、前記底面クラゲ誘導部は、前記棒材またはパイプ材が前記取水口の上方から見て海水の流れに沿って配列され、前記2つの側面クラゲ誘導部は、前記棒材またはパイプ材を前記底面クラゲ誘導部の両脚のそれぞれに略平行に配列されていることを特徴とする、請求項1に記載のクラゲ回収装置。
- 前記クラゲ誘導部は、前記2つの側面クラゲ誘導部のそれぞれの上辺に当接して略鉛直方向に海面付近の略水平方向を上辺として略三角形状に形成されたものであって、前記スリット状構造物によって形成される2つの側面上方クラゲ誘導部を備え、前記2つの側面上方クラゲ誘導部は、前記棒材またはパイプ材が略水平方向に配列されていることを特徴とする、請求項2に記載のクラゲ回収装置。
- 前記2つの側面クラゲ誘導部は、海面付近の略水平方向を上辺として略四角形状に形成されたものであって、前記底面クラゲ誘導部は、前記棒材またはパイプ材が前記取水口の上方から見て海水の流れに沿って配列され、前記2つの側面クラゲ誘導部は、前記棒材またはパイプ材が略水平方向に配列されていることを特徴とする、請求項1に記載のクラゲ回収装置。
- 前記クラゲ誘導部は、長さ方向に複数の部分に分割した複数のクラゲ誘導部組立ユニットを備え、前記複数のクラゲ誘導部組立ユニットの先端のクラゲ誘導部組立ユニットは、前記クラゲ回収部のクラゲ流入口に直接接続可能に形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のクラゲ回収装置。
- 前記クラゲ誘導部は、前記底面クラゲ誘導部の長辺側の底辺より上流側の海底付近において前記2つの側面クラゲ誘導部のそれぞれを延長するものであって、前記スリット状構造物によって形成される2つの側面延長クラゲ誘導部を備えていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のクラゲ回収装置。
- 前記クラゲ誘導部は、前記棒材またはパイプ材が、前記棒材またはパイプ材を所定の間隔に配列して固定する固定部材に対して、回収対象となるクラゲの足の長さを超える高さに固定されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のクラゲ回収装置。
- 前記クラゲ誘導部は、前記棒材またはパイプ材に対して銅系塗料を用いた防汚塗装が施されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のクラゲ回収装置。
- 設置される場所の流速が0.15〜0.3m/sであって流れに対するクラゲの誘導角度が45°以下である場合と、設置される場所の流速が0.1〜0.15m/sであって流れに対するクラゲの誘導角度が30°を超えて40°以下である場合に、前記クラゲ誘導部が前記スリット状構造物によって形成され、設置される場所の流速が0.15m/s以下であって流れに対するクラゲの誘導角度が30°以下である場合に、前記クラゲ誘導部が網状構造物によって形成されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のクラゲ回収装置。
- 取水口に流入するクラゲを、下流側の海面付近に設けられたクラゲ回収部に誘導するクラゲ誘導部を有するクラゲ回収装置であって、
前記クラゲ誘導部は、上流側の海底付近を長辺側の底辺とする略台形状に形成され、短辺側の底辺が前記クラゲ回収部のクラゲ流入口の下辺に接続される底面クラゲ誘導部と、前記底面クラゲ誘導部の両脚のそれぞれに当接して略鉛直方向に略四角形状に形成され、下流側の側辺が前記クラゲ回収部のクラゲ流入口の対応する側辺に接続される2つの側面クラゲ誘導部とを備え、
前記クラゲ誘導部は、断面外形が略円形の金属製または硬質樹脂製の棒材またはパイプ材が、回収対象となるクラゲがすり抜けない間隔で、所定の取水流量が確保可能なようにスリット状に配列されたスリット状構造物によって形成される部分と、網状構造物によって形成される部分とを有していることを特徴とする、クラゲ回収装置。 - 前記クラゲ回収部は、前記クラゲ誘導部によって誘導されたクラゲを一定量収容することが可能であって、回収されたクラゲを移送するクラゲ移送配管に接続されるクラゲ回収槽を備えていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のクラゲ回収装置。
- 前記クラゲ回収部は、前記クラゲ誘導部によって誘導されたクラゲをクラゲ移送配管に誘導するものであって、前記スリット状構造物によって形成されるクラゲ誘導回収部を備え、
前記クラゲ誘導回収部は、前記底面クラゲ誘導部の短辺側の底辺を長辺側の底辺として略台形状に形成された底面クラゲ誘導回収部と、前記底面クラゲ誘導回収部の両脚のそれぞれに当接して海面付近の略水平方向を上辺として略鉛直方向に略四角形状に形成された2つの側面クラゲ誘導回収部とを備え、前記底面クラゲ誘導回収部の長辺側の底辺が前記底面クラゲ誘導部の短辺側の底辺に接続され、前記2つの側面クラゲ誘導回収部の上流側の側辺が前記2つの側面クラゲ誘導部の下流側の側辺のそれぞれに接続され、前記底面クラゲ誘導回収部の短辺側の底辺と前記2つの側面クラゲ誘導回収部の下流側の側辺に前記クラゲ移送配管が接続されていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のクラゲ回収装置。 - 前記クラゲ回収部は、海面付近に浮揚するクラゲ回収台船によって支持されていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載のクラゲ回収装置。
- 前記クラゲ回収部は、流木等の大きな異物の侵入をガードする入口ガードを備えていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載のクラゲ回収装置。
- 前記底面クラゲ誘導部は、異物を除去するエアレーションを行うために、流れに対して略直交する方向に複数段のバブリング配管を備え、前記複数段のバブリング配管を順次切り替えながらバブリングが行われていることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載のクラゲ回収装置。
- 請求項1〜15のいずれかに記載されたクラゲ回収装置と、洋上においてクラゲを海水中に貯留するクラゲ貯留槽と、前記クラゲ回収装置によって回収されたクラゲを前記クラゲ貯留槽に活きたまま移送するクラゲ移送部とを備え、前記クラゲ回収装置によって回収されたクラゲを水揚げすることなく前記クラゲ貯留槽に貯留することによって、海水中で自然消滅させることを特徴とする、クラゲの洋上処理システム。
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