JPWO2018159304A1 - 送信装置および通信システム - Google Patents

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Abstract

本開示の一実施形態に係る送信装置は、1列に並んで配置された3つの出力端子と、出力端子ごとに1組ずつ設けられた3組のインダクタ素子およびESD保護素子とを備えている。3つの出力端子は、3本の伝送路に1つずつ接続される。3組のインダクタ素子およびESD保護素子は、3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置されている。この送信装置は、さらに、3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路を備えている。

Description

本開示は、信号を送信する送信装置、および信号を送受信する通信システムに関する。
近年の電子機器の高機能化および多機能化に伴い、電子機器には、半導体チップ、センサ、表示デバイスなどの様々なデバイスが搭載される。これらのデバイス間では、多くのデータのやり取りが行われ、そのデータ量は、電子機器の高機能化および多機能化に応じて多くなってきている。そこで、しばしば、例えば数Gbpsでデータを送受信可能な高速インタフェースを用いて、データのやりとりが行われる。
高速インタフェースにおける通信性能の向上を図るため、様々な技術が開示されている。例えば、特許文献1には、3本の伝送路を用いて3つの差動信号を伝送する通信システムが開示されている。
特開2015−228554号公報
しかし、通信システムの分野では、通信性能の向上が望まれている。従って、通信性能を高めることの可能な送信装置および通信システムを提供することが望ましい。
本開示の一実施形態に係る第1の送信装置は、以下の3つの構成要素を備えている。
(A1)1列に並んで配置され、3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子
(A2)出力端子ごとに設けられ、3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD(Electrostatic Discharge)保護素子
(A3)3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路
本開示の一実施形態に係る第1の通信システムは、3本の伝送路を介して3つの作動信号を伝送する送信装置および受信装置を備えている。第1の通信システムにおいて、送信装置は、以下の3つの構成要素を有している。
(B1)1列に並んで配置され、3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子
(B2)出力端子ごとに設けられ、3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子と、
(B2)3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路
本開示の一実施形態に係る第1の送信装置および第1の通信システムでは、一組のインダクタ素子およびESD保護素子が出力端子ごとに設けられている。これにより、通信性能の向上に伴うESDに対するぜい弱性が補われつつ第1の送信装置の伝送特性が改善される。さらに、各組のインダクタ素子およびESD保護素子が、3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置されている。これにより、各組のインダクタ素子およびESD保護素子を3つの出力端子の配列方向に対して直交方向に並んで配置した場合と比べて、各インダクタ素子を形成する領域を正方形状または正方形状に近い形状にすることが可能となり、さらに、各インダクタ素子を形成する領域の面積を大きく取ることが容易となる。その結果、例えば、各インダクタ素子の巻き線数を多くすることができる。また、例えば、配線の幅を太くすることができるので、インダクタのQ値を高くすることができる。また、例えば、各インダクタ素子を正方形状、正六角形状、正八角形状などにすることができる。このように、本開示の一実施形態に係る第1の送信装置および第1の通信システムでは、各組のインダクタ素子およびESD保護素子を3つの出力端子の配列方向に対して直交方向に並んで配置した場合と比べて、第1および第2の送信装置の伝送特性を改善することができる。
本開示の一実施形態に係る第2の送信装置は、複数の送信インタフェース部を備えている。各送信インタフェース部は、以下の3つの構成要素を備えている。
(B1)1列に並んで配置され、3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子
(B2)出力端子ごとに設けられ、3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子
(B3)3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路
本開示の一実施形態に係る第2の通信システムは、3本の伝送路を一組とする複数組の伝送路群を介して前記伝送路群ごとに3つの作動信号を伝送する送信装置および受信装置を備えている。第2の通信システムにおいて、送信装置は、伝送路群ごとに1つずつ割り当てられた複数の送信インタフェース部を有している。各送信インタフェース部は、以下の3つの構成要素を有している。
(B1)1列に並んで配置され、3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子
(B2)出力端子ごとに設けられ、3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子と、
(B2)3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路
本開示の一実施形態に係る第2の送信装置および第2の通信システムでは、一組のインダクタ素子およびESD保護素子が出力端子ごとに設けられている。これにより、通信性能の向上に伴うESDに対するぜい弱性が補われつつ第2の送信装置の伝送特性が改善される。さらに、各組のインダクタ素子およびESD保護素子が、3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置されている。これにより、各組のインダクタ素子およびESD保護素子を3つの出力端子の配列方向に対して直交方向に並んで配置した場合と比べて、各インダクタ素子を形成する領域を正方形状または正方形状に近い形状にすることが可能となり、さらに、各インダクタ素子を形成する領域の面積を大きく取ることが容易となる。その結果、例えば、各インダクタ素子の巻き線数を多くすることができる。また、例えば、配線の幅を太くすることができるので、インダクタのQ値を高くすることができる。また、例えば、各インダクタ素子を正方形状、正六角形状、正八角形状などにすることができる。このように、本開示の一実施形態に係る第2の送信装置および第2の通信システムでは、各組のインダクタ素子およびESD保護素子を3つの出力端子の配列方向に対して直交方向に並んで配置した場合と比べて、第1および第2の送信装置の伝送特性を改善することができる。
本開示の一実施形態に係る第1および第2の送信装置ならびに第1および第2の通信システムによれば、第1および第2の送信装置の伝送特性を改善することができるようにしたので、通信性能を高めることができる。
なお、本開示の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されず、本明細書中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本開示の第1の実施形態に係る通信システムの概略構成例を表す図である。 図1の通信システムにおける信号波形の一例を表す図である。 図1の送信装置の構成の一変形例を表す図である。 図1のドライバ回路における出力抵抗のバリエーションの一例を表す図である。 図1の3つのESD保護素子および3つのインダクタ素子の構成の一変形例を表す図である。 本開示の第2の実施形態に係る通信システムの概略構成例を表す図である。 図6の出力端子およびその周辺回路の構成例を表す図である。 図6の出力端子およびその周辺回路の構成例を表す図である。 図6の出力端子およびその周辺回路の構成例を表す図である。 上記各実施の形態およびその変形例に係る通信システムが適用されたスマートフォンの外観構成を表す斜視図である。 上記各実施の形態およびその変形例に係る通信システムが適用されたアプリケーションプロセッサの一構成例を表すブロック図である。 上記各実施の形態およびその変形例に係る通信システムが適用されたイメージセンサの一構成例を表すブロック図である。 車両制御システムの概略構成例を示す図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本開示を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明は本開示の一具体例であって、本開示は以下の態様に限定されるものではない。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.適用例および応用例
<1.第1の実施の形態>
[構成]
本開示の第1の実施の形態に係る通信システム1について説明する。図1は、通信システム1の概略構成例を表したものである。通信システム1は、3つの電圧レベルを有する信号を用いて通信を行うものである。
通信システム1は、3本の伝送路30A,30B,30Cを介して3つの作動信号を伝送する送信装置10および受信装置20を備えている。送信装置10は、3つの出力端子15A,15B,15Cを有している。受信装置20は、3つの入力端子21A,21B,21Cを有している。送信装置10の出力端子15Aおよび受信装置20の入力端子21Aは、伝送路30Aを介して互いに接続されている。送信装置10の出力端子15Bおよび受信装置20の入力端子21Bは、伝送路30Bを介して互いに接続されている。送信装置10の出力端子15Cおよび受信装置20の入力端子21Cは、伝送路30Cを介して互いに接続されている。
送信装置10は、出力端子15Aから信号SIGAを出力し、出力端子15Bから信号SIGBを出力し、出力端子15Cから信号SIGCを出力する。受信装置20は、出力端子21Aを介して信号SIGAを受信し、出力端子21Bを介して信号SIGBを受信し、出力端子21Cを介して信号SIGCを受信する。信号SIGA,SIGB,SIGCは、それぞれ3つの電圧レベル(高レベル電圧VH、中レベル電圧VM、および低レベル電圧VL)の間で遷移する。
図2は、通信システム1における信号波形の一例を表したものである。図2の上から3つの信号波形は、信号SIGA,SIGC,SIGBの電圧波形を表したものである。送信装置10は、3つの信号SIGA,SIGB,SIGCを用いて、6つのシンボル“+x”,“−x”,“+y”,“−y”,“+z”,“−z”を送信する。例えば、シンボル“+x”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを高レベル電圧VHにし、信号SIGBを低レベル電圧VLにし、信号SIGCを中レベル電圧VMにする。シンボル“−x”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを低レベル電圧VLにし、信号SIGBを高レベル電圧VHにし、信号SIGCを中レベル電圧VMにする。シンボル“+y”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを中レベル電圧VMにし、信号SIGBを高レベル電圧VHにし、信号SIGCを低レベル電圧VLにする。シンボル“−y”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを中レベル電圧VMにし、信号SIGBを低レベル電圧VLにし、信号SIGCを高レベル電圧VHにする。シンボル“+z”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを低レベル電圧VLにし、信号SIGBを中レベル電圧VMにし、信号SIGCを高レベル電圧VHにする。シンボル“−z”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを高レベル電圧VHにし、信号SIGBを中レベル電圧VMにし、信号SIGCを低レベル電圧VLにする。
伝送路110は、このような信号SIGA,SIGB,SIGCを用いて、シンボルのシーケンスを伝える。すなわち、3つの伝送路30A,30B,30Cは、シンボルのシーケンスを伝える1つのレーンとして機能する。
(送信装置10)
送信装置10は、図1に示したように、送信データ生成部11と、送信部12と、3つのESD(Electrostatic Discharge)保護素子13(13A,13B,13C)と、3つのインダクタ素子14(14A,14B,14C)と、3つの出力端子15(15A,15B,15C)と、クロック生成部16とを有している。
送信データ生成部11、送信部12およびクロック生成部16がICによって構成されており、ESDに対して脆弱になっている可能性がある。各ESD保護素子13(13A,13B,13C)は、送信データ生成部11、送信部12およびクロック生成部16をESDから保護する目的で設けられている。各インダクタ素子14(14A,14B,14C)は、送信装置10の伝送特性を改善する目的で設けられている。
クロック生成部16は、クロック信号TxCKを生成する。クロック信号TxCKの周波数は、例えば3.5[GHz]である。なお、クロック生成部16は、これに限定されるものではない。送信装置10が、いわゆるハーフレートアーキテクチャを用いて構成されている場合には、クロック生成部16は、クロック信号TxCKの周波数を1.75[GHz]にすることができる。クロック生成部16は、例えばPLL(Phase Locked Loop)を用いて構成され、例えば送信装置10の外部から供給されるリファレンスクロックに基づいてクロック信号TxCKを生成する。クロック生成部11は、クロック信号TxCKを、送信データ生成部11および送信部12に供給する。
送信データ生成部11は、所定の処理を行うことにより、遷移信号を生成する。遷移信号は、送信装置10が送信するシンボルのシーケンスにおけるシンボルの遷移を示す。送信データ生成部11は、クロック生成部11から入力されたクロック信号TxCKに基づいて、生成した遷移信号を送信部12に供給する。
送信部12は、送信部12から入力された遷移信号に基づいて、信号SIGA,SIGB,SIGCを生成する。送信部12は、例えば、出力制御部12Dと、3つのドライバ回路12A,12B,12Cとを有している。出力制御部12Dは、送信部12から入力された遷移信号と、クロック生成部11から入力されたクロック信号TxCKとに基づいて、シンボル信号を生成する。シンボル信号は、6つのシンボル“+x”,“−x”,“+y”,“−y”,“+z”,“−z”のうちいずれか1つを示す。出力制御部12Dは、生成したシンボル信号と、クロック生成部11から入力されたクロック信号TxCKに基づいて、3つのドライバ回路12A,12B,12Cに対する制御信号を生成する。出力制御部12Dは、生成した制御信号を3つのドライバ回路12A,12B,12Cに供給する。
ドライバ回路12Aは、出力制御部12Dから入力された制御信号に基づいて、信号SIGAを生成する。ドライバ回路12Aは、生成した信号SIGAを、インダクタ素子14AおよびESD保護素子13Aを介して出力端子15Aに出力する。ドライバ回路12Bは、出力制御部12Dから入力された制御信号に基づいて、信号SIGBを生成する。ドライバ回路12Bは、生成した信号SIGBを、インダクタ素子14BおよびESD保護素子13Bを介して出力端子15Bに出力する。ドライバ回路12Cは、出力制御部12Dから入力された制御信号に基づいて、信号SIGCを生成する。ドライバ回路12Cは、生成した信号SIGCを、インダクタ素子14CおよびESD保護素子13Cを介して出力端子15Cに出力する。3つの伝送路30A,30B,30Cに出力された3つの信号SIGA,SIGC,SIGBは、例えば、図2の上から3つに示したような信号波形となっている。
ドライバ回路12Aは、例えば、2つの抵抗素子R1と、2つのトランジスタとを有している。一方の抵抗素子R1において、一端がインダクタ素子14Aに接続されており、他端が一方のトランジスタのソースに接続されている。他方の抵抗素子R1において、一端がインダクタ素子14Aに接続されており、他端が他方のトランジスタのドレインに接続されている。各抵抗素子R1の抵抗値は、例えば、50オーム程度である。ドライバ回路12Bは、例えば、2つの抵抗素子R2と、2つのトランジスタとを有している。一方の抵抗素子R2において、一端がインダクタ素子14Bに接続されており、他端が一方のトランジスタのソースに接続されている。他方の抵抗素子R2において、一端がインダクタ素子14Bに接続されており、他端が他方のトランジスタのドレインに接続されている。各抵抗素子R2の抵抗値は、例えば、50オーム程度である。ドライバ回路12Cは、例えば、2つの抵抗素子R3と、2つのトランジスタとを有している。一方の抵抗素子R3において、一端がインダクタ素子14Cに接続されており、他端が一方のトランジスタのソースに接続されている。他方の抵抗素子R3おいて、一端がインダクタ素子14Cに接続されており、他端が他方のトランジスタのドレインに接続されている。各抵抗素子R3の抵抗値は、例えば、50オーム程度である。
(受信装置20)
受信装置20は、図1に示したように、3つの入力端子21(21A,21B,21C)と、受信部22と、受信データ処理部23とを有している。
受信部22は、3つの信号SIGA,SIGB,SIGCを受信するとともに、受信した信号SIGA,SIGB,SIGCに基づいて、遷移信号およびクロック信号RxCKを生成する。受信部22は、生成した遷移信号およびクロック信号RxCKを、受信データ処理部23に供給する。受信データ処理部23は、受信部22から入力された遷移信号およびクロック信号RxCKに基づいて、所定の処理を行う。受信部22は、例えば、3つの抵抗素子R4,R5,R6と、3つのアンプAmp1,Amp2,Amp3とを有している。
3つの抵抗素子R4,R5,R6は、通信システム1の終端抵抗として機能する。これらの抵抗値は、例えば、50オーム程度である。抵抗素子R4の一端は入力端子21Aに接続されるとともに、アンプAmp1の正入力端子およびアンプAmp3の負入力端子に接続されている。抵抗素子R5の一端は入力端子21Bに接続されるとともに、アンプAmp2の正入力端子およびアンプAmp1の負入力端子に接続されている。抵抗素子R6の一端は入力端子21Cに接続されるとともに、アンプAmp3の正入力端子およびアンプAmp2の負入力端子に接続されている。抵抗素子R4の他端、抵抗素子R5の他端および抵抗素子R6の他端は、互いに接続されている。
この構成により、アンプAmp1は、信号SIGAと信号SIGBとの差分(SIGA−SIGB)である作動信号ABに応じた信号SABを生成する。アンプAmp2は、信号SIGBと信号SIGCとの差分(SIGB−SIGC)である作動信号BCに応じた信号SBCを生成する。アンプAmp3は、信号SIGCと信号SIGAとの差分(SIGC−SIGA)である作動信号CAに応じた信号SCAを生成する。
次に、図1を参照して、3つの出力端子15A,15B,15Cと、それらの周辺回路の構成について説明する。
3つの出力端子15A,15B,15Cは、1列に並んで配置されており、3本の伝送路30A,30B,30Cに1つずつ接続されている。出力端子15Aに対して設けられたESD保護素子13Aおよびインダクタ素子14Aは、互いに直列に接続されている。ESD保護素子13Aが出力端子15Aとドライバ回路12Aとの間に設けられている。出力端子15Bに対して設けられたESD保護素子13Bおよびインダクタ素子14Bは、互いに直列に接続されている。ESD保護素子13Bが出力端子15Bとドライバ回路12Bとの間に設けられている。出力端子15Cに対して設けられたESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cは、互いに直列に接続されている。ESD保護素子13Cが出力端子15Cとドライバ回路12Cとの間に設けられている。
送信装置10に設けられた3つのESD保護素子13および3つのインダクタ素子14は、3つの出力端子15A,15B,15Cの配列方向(図1の上下方向)に対して非直交方向(図1の左右方向とは異なる方向)に並んで配置されている。送信装置10に設けられた3つのESD保護素子13Bおよび3つのインダクタ素子14Bは、3つの出力端子15A,15B,15Cの配列方向に対して平行な方向に交互に並んで配置されている。つまり、ESD保護素子13Aおよびインダクタ素子14Aは、ドライバ回路12Aおよび出力端子15Aが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。ESD保護素子13Bおよびインダクタ素子14Bは、ドライバ回路12Bおよび出力端子15Bが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。ESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cは、ドライバ回路12Cおよび出力端子15Cが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。これにより、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域を正方形状または正方形状に近い形状にすることが可能となる。
各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域が正方形状または正方形状に近い形状になっている場合には、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)の巻き線数を多くすることができる。また、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を正方形状、正六角形状、正八角形状などにすることができる。また、ESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cを、ドライバ回路12Cおよび出力端子15Cが互いに対向する方向に並んで配置した場合と比べて、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域の面積を大きく取ることが容易となる。その結果、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)の巻き線数を多くすることができる。また、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)の配線の幅を太くすることができるので、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)のQ値を高くすることができる。なお、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)が、単層または複数層の平面コイルによって構成されていてもよい。
[効果]
次に、通信システム1の効果について説明する。
近年の電子機器の高機能化および多機能化に伴い、電子機器には、半導体チップ、センサ、表示デバイスなどの様々なデバイスが搭載される。これらのデバイス間では、多くのデータのやり取りが行われ、そのデータ量は、電子機器の高機能化および多機能化に応じて多くなってきている。そこで、しばしば、例えば数Gbpsでデータを送受信可能な高速インタフェースを用いて、データのやりとりが行われる。高速インタフェースにおける通信性能の向上を図るため、様々な技術が開示されている。しかし、通信システムの分野では、通信性能の向上が望まれている。
一方、本実施の形態では、一組のインダクタ素子14およびESD保護素子13が出力端子15ごとに設けられている。これにより、通信性能の向上に伴うESDに対するぜい弱性が補われつつ送信装置10の伝送特性が改善される。さらに、各組のインダクタ素子14およびESD保護素子13が、3つの出力端子15の配列方向に対して非直交方向に並んで配置されている。これにより、各組のインダクタ素子14およびESD保護素子13を3つの出力端子15の配列方向に対して直交方向に並んで配置した場合と比べて、各インダクタ素子14を形成する領域を正方形状または正方形状に近い形状にすることが可能となり、さらに、各インダクタ素子14を形成する領域の面積を大きく取ることが容易となる。その結果、各インダクタ素子14の巻き線数を多くすることができる。また、各インダクタ素子14の配線の幅を太くすることができるので、各インダクタ素子14のQ値を高くすることができる。また、例えば、各インダクタ素子14を正方形状、正六角形状、正八角形状などにすることができる。このように、本実施の形態では、各組のインダクタ素子14およびESD保護素子13を3つの出力端子15の配列方向に対して直交方向に並んで配置した場合と比べて、送信装置10の伝送特性を改善することができる。従って、通信性能を高めることができる。
従来の2線差動信号を用いた通信システムでは、出力負荷容量に当たるESD保護素子や出力端子の寄生容量を相殺するように、その前段にインダクタ素子を配置して伝送特性を改善する技術が使われていた。この場合、例えばインダクタ素子の物理的な配置は、差動間の相互インダクタンスを考慮して左右対称な配置が用いられていた。しかし、本実施の形態では、3線差動信号が用いられているので、このような2線間を左右対称な形にしたインダクタ素子の配置を用いると、伝送特性が悪化してしまう。
一方、本実施の形態では、送信装置10に含まれる3つのインダクタ素子14および3つのESD保護素子13は、3つの出力端子15の配列方向に対して平行な方向に交互に並んで配置されている。これにより、各インダクタ素子14の距離を離すことができるので、隣り合う信号間の相互インダクタンスを小さくすることができる。その結果、送信装置10の伝送特性を改善することができるので、通信性能を高めることができる。
<2.第1の実施の形態の変形例>
次に、上記実施の形態に係る通信システム1の変形例について説明する。
[変形例A]
図3は、送信装置10の構成の一変形例を表したものである。本変形例に係る送信装置10に含まれる3つのインダクタ素子14において、真ん中のインダクタ素子14(14B)のインダクタンスが、両脇の2つのインダクタ素子14(14A,14C)のインダクタンスよりも大きな値となっている。具体的には、本変形例に係る送信装置10に含まれる3つのインダクタ素子14において、真ん中のインダクタ素子14(14B)の巻き数および面積が、両脇の2つのインダクタ素子14(14A,14C)の巻き数および面積よりも大きな値となっている。
図4は、上記実施の形態に係るドライバ回路12A,12B,12Cにおける出力抵抗R1,R2,R3のバリエーションの一例を表したものである。図4には、上記実施の形態に係るドライバ回路12A,12B,12Cにおいて、出力抵抗R1,R2,R3を、標準、組み合わせA、組み合わせBまたは組み合わせCにしたときのアイパターンにおける振幅のワースト1〜10が示されている。図4には、さらに、ワースト1〜10における振幅の差分(バラツキ)と、伝送特性の良否の判定結果とが示されている。
図4からは、出力抵抗R1,R2,R3を、組み合わせBにしたときに、差分(バラツキ)が最も小さく、アイ開口を大きくとることができ、伝送特性を、標準の場合よりも改善することができることがわかる。
本変形例では、出力抵抗R1,R2,R3を、組み合わせBにしたときに得られる効果と同様の効果を得るために、出力抵抗R1,R2,R3の代わりに、真ん中のインダクタ素子14(14B)のインダクタンスを、両脇の2つのインダクタ素子14(14A,14C)のインダクタンスよりも大きな値にした。このように、真ん中のインダクタ素子14(14B)のインダクタンスを大きくすることができるのは、3つのインダクタ素子14および3つのESD保護素子13を、3つの出力端子15の配列方向に対して平行な方向に並んで配置したためである。このように、真ん中のインダクタ素子14(14B)のインダクタンスが、両脇の2つのインダクタ素子14(14A,14C)のインダクタンスよりも大きな値となっていることにより、アイ開口を大きくとることができ、伝送特性を、標準の場合よりも改善することができる。
[変形例B]
図5は、3つのESD保護素子13(13A,13B,13C)および3つのインダクタ素子14(14A,14B,14C)の構成の一変形例を表したものである。本変形例において、3つのESD保護素子13(13A,13B,13C)および3つのインダクタ素子14(14A,14B,14C)は、実装基板120に設けられている。実装基板120は、3つのESD保護素子13(13A,13B,13C)、3つのインダクタ素子14(14A,14B,14C)および3つの出力端子15(15A,15B、15C)を支持する支持基板121を有している。実装基板120は、さらに、例えば、支持基板121の表面に形成された3つのESD保護素子13(13A,13B,13C)と、相関絶縁膜として機能する絶縁層122とを有している。実装基板120は、さらに、例えば、絶縁層122内に設けられた2つのインダクタ素子14(14A,14C)と、絶縁層122の上面に設けられた1つのインダクタ素子14(14B)とを有している。
本変形例では、インダクタ素子14AおよびESD保護素子13Aは、支持基板121の法線方向に並んで配置されている。インダクタ素子14BおよびESD保護素子13Bは、支持基板121の法線方向に並んで配置されている。インダクタ素子14CおよびESD保護素子13Cは、支持基板121の法線方向に並んで配置されている。本変形例では、さらに、送信装置10に含まれる3つのインダクタ素子14(14A,14B,14C)において、真ん中のインダクタ素子14(14B)が、両端の2つのインダクタ素子14(14A,14C)よりも、支持基板121から離されて配置されている。
これにより、例えば、インダクタ素子14Cとインダクタ素子14Aとの距離D3がインダクタ素子14Bの幅よりも狭くなっている。また、例えば、インダクタ素子14Aとインダクタ素子14Bとの距離D1、インダクタ素子14Bとインダクタ素子14Cとの距離D2、およびインダクタ素子14Cとインダクタ素子14Aとの距離D3が、互いに等しいか、ほぼ等しくなっている。その結果、3つのESD保護素子13(13A,13B,13C)を同一面内に一列に並べた場合と比べて、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)の相互インダクタの差を小さくすることができる。従って、アイ開口を大きくとることができ、伝送特性を改善することができる。
<3.第2の実施の形態>
次に、本開示の第2の実施の形態に係る通信システム2について説明する。図6は、通信システム2の概略構成例を表したものである。通信システム2は、上記実施の形態に係る通信システム1と同様、3つの電圧レベルを有する信号を用いて通信を行うものである。
通信システム2は、3つの伝送路群30を介して伝送路群30ごとに3つの作動信号を伝送する送信装置40および受信装置50を備えている。各伝送路群30は、3本の伝送路30A,30B,30Cを有している。
送信装置40は、伝送路群30に1つずつ接続された3つの送信インタフェース部41を有している。各送信インタフェース部41は、送信部12、3つのESD保護素子13(13A,13B,13C)、3つのインダクタ素子14(14A,14B,14C)および3つの出力端子15(15A,15B,15C)を有している。本実施の形態では、送信データ生成部11は、生成した遷移信号を各送信インタフェース部41に供給する。クロック生成部16は、クロック信号TxCKを、各送信インタフェース部41に供給する。
受信装置50は、伝送路群30に1つずつ接続された3つの受信インタフェース部51を有している。各受信インタフェース部51は、3つの入力端子21(21A,21B,21C)と、受信部22とを有している。本実施の形態では、受信データ処理部23は、各受信インタフェース部51から入力された遷移信号およびクロック信号RxCKに基づいて、処理の処理を行う。
図7は、送信装置40に含まれる複数の出力端子15およびその周辺回路の構成例を表したものである。図7において、短い矢印の距離D1は、インダクタ素子14Aとインダクタ素子14Bとの距離である。短い矢印の距離D2は、インダクタ素子14Bとインダクタ素子14Cとの距離である。短い矢印の距離D3は、インダクタ素子14Cとインダクタ素子14Aとの距離である。長い矢印の距離D1は、インダクタ素子14Cを介して互いに対向するインダクタ素子14Aとインダクタ素子14Bとの距離である。長い矢印の距離D2は、インダクタ素子14Aを介して互いに対向するインダクタ素子14Bとインダクタ素子14Cとの距離である。長い矢印の距離D3は、インダクタ素子14Bを介して互いに対向するインダクタ素子14Cとインダクタ素子14Aとの距離である。
複数の出力端子15A,15B,15Cは、1列に並んで配置されている。各送信インタフェース部41において、3つの出力端子15A,15B,15Cは、3本の伝送路30A,30B,30Cに1つずつ接続されている。出力端子15Aに対して設けられたESD保護素子13Aおよびインダクタ素子14Aは、互いに直列に接続されている。出力端子15Bに対して設けられたESD保護素子13Bおよびインダクタ素子14Bは、互いに直列に接続されている。出力端子15Cに対して設けられたESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cは、互いに直列に接続されている。
複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、複数の出力端子15の配列方向(図7の上下方向)に対して非直交方向(図7の左右方向とは異なる方向)に並んで配置されている。複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14に隣接して配置された2つのインダクタ素子14の距離と、他のインダクタ素子14に隣接して配置された2つのインダクタ素子14の距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。
例えば、複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14Aに隣接して配置された2つのインダクタ素子14B,14Cの距離と、他のインダクタ素子14Aに隣接して配置された2つのインダクタ素子14B,14Cの距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。また、例えば、複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14Bに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Cの距離と、他のインダクタ素子14Bに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Cの距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。また、例えば、複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14Cに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Bの距離と、他のインダクタ素子14Cに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Bの距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。
複数のESD保護素子13Bおよび複数のインダクタ素子14Bは、複数の出力端子15の配列方向に対して平行な方向に交互に並んで配置されている。つまり、ESD保護素子13Aおよびインダクタ素子14Aは、ドライバ回路12Aおよび出力端子15Aが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。ESD保護素子13Bおよびインダクタ素子14Bは、ドライバ回路12Bおよび出力端子15Bが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。ESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cは、ドライバ回路12Cおよび出力端子15Cが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。これにより、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域を正方形状または正方形状に近い形状にすることが可能となる。
各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域が正方形状または正方形状に近い形状になっている場合には、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)の巻き線数を多くすることができる。また、ESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cを、ドライバ回路12Cおよび出力端子15Cが互いに対向する方向に並んで配置した場合と比べて、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域の面積を大きく取ることが容易となる。このことからも、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)の巻き線数を多くすることができる。また、この場合には、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)が、単層または複数層の平面コイルによって構成されていてもよい。
[効果]
次に、通信システム2の効果について説明する。
本実施の形態では、一組のインダクタ素子14およびESD保護素子13が出力端子15ごとに設けられている。これにより、通信性能の向上に伴うESDに対するぜい弱性が補われつつ送信装置40の伝送特性が改善される。さらに、複数のインダクタ素子14および複数のESD保護素子13が、複数の出力端子15の配列方向に対して非直交方向に並んで配置されている。これにより、複数のインダクタ素子14および複数のESD保護素子13を複数の出力端子15の配列方向に対して直交方向に並んで配置した場合と比べて、各インダクタ素子14を形成する領域を正方形状または正方形状に近い形状にすることが可能となり、さらに、各インダクタ素子14を形成する領域の面積を大きく取ることが容易となる。その結果、各インダクタ素子14の巻き線数を多くすることができる。従って、送信装置10の伝送特性を改善することができるので、通信性能を高めることができる。
また、本実施の形態では、送信装置40に含まれる複数のインダクタ素子14および複数のESD保護素子13は、複数の出力端子15の配列方向に対して平行な方向に交互に並んで配置されている。これにより、各インダクタ素子14の距離を離すことができるので、差動間の相互インダクタンスのバラツキを小さくすることができる。その結果、送信装置40の伝送特性を改善することができるので、通信性能を高めることができる。
また、本実施の形態では、複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14に隣接して配置された2つのインダクタ素子14の距離と、他のインダクタ素子14に隣接して配置された2つのインダクタ素子14の距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。これにより、各インダクタ素子14の距離を略等しくすることができるので、差動間の相互インダクタンスのバラツキを小さくすることができる。その結果、送信装置40の伝送特性を改善することができるので、通信性能を高めることができる。
また、本実施の形態では、送信装置40に含まれる複数のインダクタ素子14および複数のESD保護素子13は、複数の出力端子15の配列方向に対して平行な方向に交互に並んで配置されている。これにより、各インダクタ素子14の距離を離すことができるので、差動間の相互インダクタンスを小さくすることができる。その結果、送信装置10の伝送特性を改善することができるので、通信性能を高めることができる。
<4.第2の実施の形態の変形例>
次に、第2の実施の形態に係る通信システム2の変形例について説明する。
[変形例C]
図8は、送信装置40に含まれる複数の出力端子15およびその周辺回路の構成例を表したものである。本変形例では、各送信インタフェース部41が、各ドライバ回路12Aに接続された、定電圧が印加される1つの定電圧端子15Dを有している。送信装置40に含まれる複数の定電圧端子15Dは、送信装置40に含まれる複数の出力端子15の配列の中に配置されている。
図8において、短い矢印の距離D1は、インダクタ素子14Aとインダクタ素子14Bとの距離である。短い矢印の距離D2は、インダクタ素子14Bとインダクタ素子14Cとの距離である。短い矢印の距離D3は、インダクタ素子14Cとインダクタ素子14Aとの距離である。長い矢印の距離D1は、インダクタ素子14Cを介して互いに対向するインダクタ素子14Aとインダクタ素子14Bとの距離である。長い矢印の距離D2は、インダクタ素子14Aを介して互いに対向するインダクタ素子14Bとインダクタ素子14Cとの距離である。長い矢印の距離D3は、インダクタ素子14Bを介して互いに対向するインダクタ素子14Cとインダクタ素子14Aとの距離である。
複数の出力端子15A,15B,15Cは、1列に並んで配置されている。各送信インタフェース部41において、3つの出力端子15A,15B,15Cは、3本の伝送路30A,30B,30Cに1つずつ接続されている。出力端子15Aに対して設けられたESD保護素子13Aおよびインダクタ素子14Aは、互いに直列に接続されている。出力端子15Bに対して設けられたESD保護素子13Bおよびインダクタ素子14Bは、互いに直列に接続されている。出力端子15Cに対して設けられたESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cは、互いに直列に接続されている。
複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、複数の出力端子15の配列方向(図8の上下方向)に対して非直交方向(図8の左右方向とは異なる方向)に並んで配置されている。複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14に隣接して配置された2つのインダクタ素子14の距離と、他のインダクタ素子14に隣接して配置された2つのインダクタ素子14の距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。
例えば、複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14Aに隣接して配置された2つのインダクタ素子14B,14Cの距離と、他のインダクタ素子14Aに隣接して配置された2つのインダクタ素子14B,14Cの距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。また、例えば、複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14Bに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Cの距離と、他のインダクタ素子14Bに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Cの距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。また、例えば、複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14Cに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Bの距離と、他のインダクタ素子14Cに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Bの距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。
送信装置40に含まれる複数のインダクタ素子14および複数のESD保護素子13は、2つのインダクタ素子14が互いに隣接するとともに、2つのESD保護素子13が互いに隣接するように配置されている。さらに、送信装置40に含まれる複数の定電圧端子15Dは、送信装置40に含まれる複数の出力端子15の配列の中に配置されるとともに、互いに隣接する2つのインダクタ素子14の間隙が広がるように配置されている。
ESD保護素子13Aおよびインダクタ素子14Aは、ドライバ回路12Aおよび出力端子15Aが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。ESD保護素子13Bおよびインダクタ素子14Bは、ドライバ回路12Bおよび出力端子15Bが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。ESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cは、ドライバ回路12Cおよび出力端子15Cが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。これにより、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域を正方形状または正方形状に近い形状にすることが可能となる。
各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域が正方形状または正方形状に近い形状になっている場合には、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)の巻き線数を多くすることができる。また、ESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cを、ドライバ回路12Cおよび出力端子15Cが互いに対向する方向に並んで配置した場合と比べて、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域の面積を大きく取ることが容易となる。このことからも、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)の巻き線数を多くすることができる。また、この場合には、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)が、単層または複数層の平面コイルによって構成されていてもよい。
本変形例では、送信装置40に含まれる複数のインダクタ素子14および複数のESD保護素子13は、2つのインダクタ素子14が互いに隣接するとともに、2つのESD保護素子13が互いに隣接するように配置されている。さらに、送信装置40に含まれる複数の定電圧端子15Dは、送信装置40に含まれる複数の出力端子15の配列の中に配置されるとともに、互いに隣接する2つのインダクタ素子14の間隙が広がるように配置されている。これにより、各インダクタ素子14の距離を離すことができるので、差動間の相互インダクタンスを小さくすることができる。その結果、送信装置10の伝送特性を改善することができるので、通信性能を高めることができる。
[変形例D]
図9は、送信装置40に含まれる複数の出力端子15およびその周辺回路の構成例を表したものである。本変形例では、各送信インタフェース部41が、各ドライバ回路12Aに接続された、定電圧が印加される1つの定電圧端子15Dを有している。送信装置40に含まれる複数の定電圧端子15Dは、送信装置40に含まれる複数の出力端子15の配列の中に配置されている。
図9において、短い矢印の距離D1は、インダクタ素子14Aとインダクタ素子14Bとの距離である。短い矢印の距離D2は、インダクタ素子14Bとインダクタ素子14Cとの距離である。短い矢印の距離D3は、インダクタ素子14Cとインダクタ素子14Aとの距離である。長い矢印の距離D1は、インダクタ素子14Cを介して互いに対向するインダクタ素子14Aとインダクタ素子14Bとの距離である。長い矢印の距離D2は、インダクタ素子14Aを介して互いに対向するインダクタ素子14Bとインダクタ素子14Cとの距離である。長い矢印の距離D3は、インダクタ素子14Bを介して互いに対向するインダクタ素子14Cとインダクタ素子14Aとの距離である。
複数の出力端子15A,15B,15Cは、1列に並んで配置されている。各送信インタフェース部41において、3つの出力端子15A,15B,15Cは、3本の伝送路30A,30B,30Cに1つずつ接続されている。出力端子15Aに対して設けられたESD保護素子13Aおよびインダクタ素子14Aは、互いに直列に接続されている。出力端子15Bに対して設けられたESD保護素子13Bおよびインダクタ素子14Bは、互いに直列に接続されている。出力端子15Cに対して設けられたESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cは、互いに直列に接続されている。
複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、複数の出力端子15の配列方向(図9の上下方向)に対して非直交方向(図9の左右方向とは異なる方向)に並んで配置されている。複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14に隣接して配置された2つのインダクタ素子14の距離と、他のインダクタ素子14に隣接して配置された2つのインダクタ素子14の距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。
例えば、複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14Aに隣接して配置された2つのインダクタ素子14B,14Cの距離と、他のインダクタ素子14Aに隣接して配置された2つのインダクタ素子14B,14Cの距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。また、例えば、複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14Bに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Cの距離と、他のインダクタ素子14Bに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Cの距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。また、例えば、複数のESD保護素子13および複数のインダクタ素子14は、一のインダクタ素子14Cに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Bの距離と、他のインダクタ素子14Cに隣接して配置された2つのインダクタ素子14A,14Bの距離とが互いに等しくなるか、または、互いに略等しくなるように配置されている。
複数のESD保護素子13Bおよび複数のインダクタ素子14Bは、複数の出力端子15の配列方向に対して平行な方向に交互に並んで配置されている。つまり、ESD保護素子13Aおよびインダクタ素子14Aは、ドライバ回路12Aおよび出力端子15Aが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。ESD保護素子13Bおよびインダクタ素子14Bは、ドライバ回路12Bおよび出力端子15Bが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。ESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cは、ドライバ回路12Cおよび出力端子15Cが互いに対向する方向と略直交する方向に並んで配置されている。これにより、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域を正方形状または正方形状に近い形状にすることが可能となる。
各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域が正方形状または正方形状に近い形状になっている場合には、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)の巻き線数を多くすることができる。また、ESD保護素子13Cおよびインダクタ素子14Cを、ドライバ回路12Cおよび出力端子15Cが互いに対向する方向に並んで配置した場合と比べて、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)を形成する領域の面積を大きく取ることが容易となる。このことからも、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)の巻き線数を多くすることができる。また、この場合には、各インダクタ素子14(14A,14B,14C)が、単層または複数層の平面コイルによって構成されていてもよい。
本変形例では、各送信インタフェース部41が、各ドライバ回路12Aに接続された、定電圧が印加される1つの定電圧端子15Dを有している。送信装置40に含まれる複数の定電圧端子15Dは、送信装置40に含まれる複数の出力端子15の配列の中に配置されている。これにより、各インダクタ素子14の距離を離すことができるので、差動間の相互インダクタンスを小さくすることができる。その結果、送信装置10の伝送特性を改善することができるので、通信性能を高めることができる。
<5.適用例および応用例>
次に、上記各実施の形態およびそれらの変形例で説明した通信システム1,2の適用例および応用例について説明する。
(適用例)
図10は、上記実施の形態等の通信システム1,2が適用されるスマートフォン300(多機能携帯電話)の外観を表すものである。このスマートフォン300には、様々なデバイスが搭載されており、それらのデバイス間でデータのやり取りを行う通信システムにおいて、上記実施の形態等の通信システム1,2が適用されている。
図11は、スマートフォン300に用いられるアプリケーションプロセッサ310の一構成例を表すものである。アプリケーションプロセッサ310は、CPU(Central Processing Unit)311と、メモリ制御部312と、電源制御部313と、外部インタフェース314と、GPU(Graphics Processing Unit)315と、メディア処理部316と、ディスプレイ制御部317と、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)インタフェース318とを有している。CPU311、メモリ制御部312、電源制御部313、外部インタフェース314、GPU315、メディア処理部316、ディスプレイ制御部317は、この例では、システムバス319に接続され、このシステムバス319を介して、互いにデータのやり取りをすることができるようになっている。
CPU311は、プログラムに従って、スマートフォン300で扱われる様々な情報を処理するものである。メモリ制御部312は、CPU311が情報処理を行う際に使用するメモリ501を制御するものである。電源制御部313は、スマートフォン300の電源を制御するものである。
外部インタフェース314は、外部デバイスと通信するためのインタフェースであり、この例では、無線通信部502およびイメージセンサ410と接続されている。無線通信部502は、携帯電話の基地局と無線通信をするものであり、例えば、ベースバンド部や、RF(Radio Frequency)フロントエンド部などを含んで構成される。イメージセンサ410は、画像を取得するものであり、例えばCMOSセンサを含んで構成される。
GPU315は、画像処理を行うものである。メディア処理部316は、音声や、文字や、図形などの情報を処理するものである。ディスプレイ制御部317は、MIPIインタフェース318を介して、ディスプレイ504を制御するものである。MIPIインタフェース318は、画像信号をディスプレイ504に送信するものである。画像信号としては、例えば、YUV形式やRGB形式などの信号を用いることができる。MIPIインタフェース318は、例えば水晶振動子を含む発振回路330から供給される基準クロックに基づいて動作するようになっている。このMIPIインタフェース318とディスプレイ504との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システム1,2が適用される。
図12は、イメージセンサ410の一構成例を表すものである。イメージセンサ410は、センサ部411と、ISP(Image Signal Processor)412と、JPEG(Joint Photographic Experts Group)エンコーダ413と、CPU414と、RAM(Random Access Memory)415と、ROM(Read Only Memory)416と、電源制御部417と、I2C(Inter-Integrated Circuit)インタフェース418と、MIPIインタフェース419とを有している。これらの各ブロックは、この例では、システムバス420に接続され、このシステムバス420を介して、互いにデータのやり取りをすることができるようになっている。
センサ部411は、画像を取得するものであり、例えばCMOSセンサにより構成されるものである。ISP412は、センサ部411が取得した画像に対して所定の処理を行うものである。JPEGエンコーダ413は、ISP412が処理した画像をエンコードしてJPEG形式の画像を生成するものである。CPU414は、プログラムに従ってイメージセンサ410の各ブロックを制御するものである。RAM415は、CPU414が情報処理を行う際に使用するメモリである。ROM416は、CPU414において実行されるプログラムやキャリブレーションにより得られた設定値などを記憶するものである。電源制御部417は、イメージセンサ410の電源を制御するものである。I2Cインタフェース418は、アプリケーションプロセッサ310から制御信号を受け取るものである。また、図示していないが、イメージセンサ410は、アプリケーションプロセッサ310から、制御信号に加えてクロック信号をも受け取るようになっている。具体的には、イメージセンサ410は、様々な周波数のクロック信号に基づいて動作できるよう構成されている。MIPIインタフェース419は、画像信号をアプリケーションプロセッサ310に送信するものである。画像信号としては、例えば、YUV形式やRGB形式などの信号を用いることができる。MIPIインタフェース419は、例えば水晶振動子を含む発振回路430から供給される基準クロックに基づいて動作するようになっている。このMIPIインタフェース419とアプリケーションプロセッサ310との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システム1,2が適用される。
(応用例)
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図13は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図13に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図13では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
ここで、図14は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図14には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b,cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920〜7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
図13に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(登録商標)(Global System of Mobile communications)、WiMAX、LTE(Long Term Evolution)若しくはLTE−A(LTE−Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi−Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図32の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
なお、図13に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
以上説明した車両制御システム7000において、上記実施の形態およびその変形例を用いて説明した通信システム1,2は、図13に示した応用例における各ブロック間の通信システムに適用することができる。具体的には、例えば、本開示は、撮像部7410(撮像部7910,7912,7914,7916,7918と、車外情報検出ユニット7400との間の通信システムに適用することができる。これにより、車両制御システム7000では、例えば、通信品質を高めることができるため、高い画質の画像を車外情報検出ユニット7400に供給することができる。その結果、車両制御システム7000では、車外情報をより正確に把握することができる。
以上、いくつかの実施の形態および変形例、ならびにそれらの適用例および応用例を挙げて本開示を説明したが、本開示はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施の形態では、本開示を、3つの電圧レベルを有する信号を用いて通信を行う通信システムに適用したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば4つ以上の電圧レベルを有する信号を用いて通信を行う通信システムに適用してもよい。具体的には、例えば、送信装置が、4つの信号SIG1,SIG2,SIG3,SIG4を受信装置に対して送信するように構成することができる。これらの信号SIG1,SIG2,SIG3,SIG4は、それぞれ4つの電圧レベルの間で遷移するものである。これらの信号SIG1,SIG2,SIG3,SIG4は、互いに異なる電圧レベルに設定される。
以上、実施の形態およびその変形例、ならびにそれらの適用例および応用例を挙げて本開示を説明したが、本開示はこれらの実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。なお、本明細書中に記載された効果は、あくまで例示である。本開示の効果は、本明細書中に記載された効果に限定されるものではない。本開示が、本明細書中に記載された効果以外の効果を持っていてもよい。
また、例えば、本開示は以下のような構成を取ることができる。
(1)
1列に並んで配置され、3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子と、
前記出力端子ごとに設けられ、前記3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子と、
前記3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、前記3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路と
を備えた
送信装置。
(2)
前記3組に含まれる複数の前記インダクタ素子および複数の前記ESD保護素子は、前記3つの出力端子の配列方向に対して平行な方向に交互に並んで配置されている
(1)に記載の送信装置。
(3)
前記3組に含まれる3つの前記インダクタ素子において、真ん中の前記インダクタ素子のインダクタンスが、両脇の2つの前記インダクタ素子のインダクタンスよりも大きな値となっている
(2)に記載の送信装置。
(4)
前記各組において、前記インダクタ素子および前記ESD保護素子は、前記3つの出力端子を支持する支持基板の法線方向に並んで配置されている
(1)に記載の送信装置。
(5)
前記3組に含まれる3つの前記インダクタ素子において、真ん中の前記インダクタ素子が、両端の2つの前記インダクタ素子よりも、前記支持基板から離されて配置されている
(4)に記載の送信装置。
(6)
複数の送信インタフェース部を備え、
各前記送信インタフェース部は、
1列に並んで配置され、3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子と、
前記出力端子ごとに設けられ、前記3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子と、
前記3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、前記3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路と
を備えた
送信装置。
(7)
前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の前記インダクタ素子および複数の前記ESD保護素子は、一の前記インダクタ素子に隣接して配置された2つの前記インダクタ素子の距離と、他の前記インダクタ素子に隣接して配置された2つの前記インダクタ素子の距離とが互いに略等しくなるように配置されている
(6)に記載の送信装置。
(8)
前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の前記インダクタ素子および複数の前記ESD保護素子は、前記3つの出力端子の配列方向に対して平行な方向に交互に並んで配置されている
(6)に記載の送信装置。
(9)
各前記送信インタフェース部は、前記ドライバ回路に接続された、定電圧が印加される1つの定電圧端子を有し、
前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の前記定電圧端子は、前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の出力端子の配列の中に配置されている
(8)に記載の送信装置。
(10)
各前記送信インタフェース部は、前記ドライバ回路に接続された、定電圧が印加される1つの定電圧端子を有し、
前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の前記インダクタ素子および複数の前記ESD保護素子は、2つの前記インダクタ素子が互いに隣接するとともに、2つの前記ESD保護素子が互いに隣接するように配置されており、
前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の前記定電圧端子は、前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の出力端子の配列の中に配置されるとともに、互いに隣接する2つの前記インダクタ素子の間隙が広がるように配置されている
(6)に記載の送信装置。
(11)
3本の伝送路を介して3つの作動信号を伝送する送信装置および受信装置を備え、
前記送信装置は、
1列に並んで配置され、前記3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子と、
前記出力端子ごとに設けられ、前記3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子と、
前記3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、前記3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路と
を有する
通信システム。
(12)
3本の伝送路を一組とする複数組の伝送路群を介して前記伝送路群ごとに3つの作動信号を伝送する送信装置および受信装置を備え、
前記送信装置は、前記伝送路群ごとに1つずつ割り当てられた複数の送信インタフェース部を有し、
各前記送信インタフェース部は、
1列に並んで配置され、3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子と、
前記出力端子ごとに設けられ、前記3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子と、
前記3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、前記3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路と
を有する
通信システム。
本出願は、日本国特許庁において2017年3月3日に出願された日本特許出願番号第2017−039992号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (12)

  1. 1列に並んで配置され、3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子と、
    前記出力端子ごとに設けられ、前記3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子と、
    前記3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、前記3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路と
    を備えた
    送信装置。
  2. 前記3組に含まれる複数の前記インダクタ素子および複数の前記ESD保護素子は、前記3つの出力端子の配列方向に対して平行な方向に交互に並んで配置されている
    請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記3組に含まれる3つの前記インダクタ素子において、真ん中の前記インダクタ素子のインダクタンスが、両脇の2つの前記インダクタ素子のインダクタンスよりも大きな値となっている
    請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記各組において、前記インダクタ素子および前記ESD保護素子は、前記3つの出力端子を支持する支持基板の法線方向に並んで配置されている
    請求項1に記載の送信装置。
  5. 前記3組に含まれる3つの前記インダクタ素子において、真ん中の前記インダクタ素子が、両端の2つの前記インダクタ素子よりも、前記支持基板から離されて配置されている
    請求項4に記載の送信装置。
  6. 複数の送信インタフェース部を備え、
    各前記送信インタフェース部は、
    1列に並んで配置され、3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子と、
    前記出力端子ごとに設けられ、前記3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子と、
    前記3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、前記3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路と
    を備えた
    送信装置。
  7. 前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の前記インダクタ素子および複数の前記ESD保護素子は、一の前記インダクタ素子に隣接して配置された2つの前記インダクタ素子の距離と、他の前記インダクタ素子に隣接して配置された2つの前記インダクタ素子の距離とが互いに略等しくなるように配置されている
    請求項6に記載の送信装置。
  8. 前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の前記インダクタ素子および複数の前記ESD保護素子は、前記3つの出力端子の配列方向に対して平行な方向に交互に並んで配置されている
    請求項6に記載の送信装置。
  9. 各前記送信インタフェース部は、前記ドライバ回路に接続された、定電圧が印加される1つの定電圧端子を有し、
    前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の前記定電圧端子は、前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の出力端子の配列の中に配置されている
    請求項8に記載の送信装置。
  10. 各前記送信インタフェース部は、前記ドライバ回路に接続された、定電圧が印加される1つの定電圧端子を有し、
    前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の前記インダクタ素子および複数の前記ESD保護素子は、2つの前記インダクタ素子が互いに隣接するとともに、2つの前記ESD保護素子が互いに隣接するように配置されており、
    前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の前記定電圧端子は、前記3つの送信インタフェース部に含まれる複数の出力端子の配列の中に配置されるとともに、互いに隣接する2つの前記インダクタ素子の間隙が広がるように配置されている
    請求項6に記載の送信装置。
  11. 3本の伝送路を介して3つの作動信号を伝送する送信装置および受信装置を備え、
    前記送信装置は、
    1列に並んで配置され、前記3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子と、
    前記出力端子ごとに設けられ、前記3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子と、
    前記3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、前記3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路と
    を有する
    通信システム。
  12. 3本の伝送路を一組とする複数組の伝送路群を介して前記伝送路群ごとに3つの作動信号を伝送する送信装置および受信装置を備え、
    前記送信装置は、前記伝送路群ごとに1つずつ割り当てられた複数の送信インタフェース部を有し、
    各前記送信インタフェース部は、
    1列に並んで配置され、3本の伝送路に1つずつ接続される3つの出力端子と、
    前記出力端子ごとに設けられ、前記3つの出力端子の配列方向に対して非直交方向に並んで配置された3組のインダクタ素子およびESD保護素子と、
    前記3組のインダクタ素子およびESD保護素子を介して、前記3つの出力端子に対して3つの作動信号を出力するドライバ回路と
    を有する
    通信システム。
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