JPWO2018146850A1 - 増幅装置 - Google Patents

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Abstract

基本周波数が所定周波数帯域内である信号を増幅する増幅器と、増幅器の入力側に接続され、前記信号の高調波周波数における入力側のインピーダンス整合を行う入力高調波処理回路と、増幅器の出力側に接続され、前記信号の高調波周波数における出力側のインピーダンス整合を行う出力高調波処理回路と、を備え、入力高調波処理回路は、前記基本周波数が第1周波数であるときの高調波周波数においてインピーダンス整合されるように設定され、出力高調波処理回路は、前記基本周波数が第2周波数であるときの高調波周波数においてインピーダンス整合するように設定され、前記第1周波数、及び前記第2周波数は、互いに異なる周波数である。

Description

本発明は、増幅装置に関する。
本出願は、2017年2月9日出願の日本出願第2017−021838号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
携帯電話等の無線通信システムにおける使用周波数帯域の広帯域化に伴い、通信装置に用いられる電力増幅器においては高効率化に加えて広帯域化への要求も高まっている。
電力増幅器の高効率化に対しては、ドハティ方式や、ET(Envelope Tracking)方式又はEER(Envelope Elimination and Restoration)方式などの電源変調方式、増幅器の出力側の負荷インピーダンスを変化させる負荷変調方式が挙げられる(例えば、特許文献1等)。
特開2005−322993号公報
一実施形態である増幅装置は、基本周波数が所定周波数帯域内である信号を増幅する増幅器と、前記増幅器の入力側に接続され、前記信号の高調波周波数における入力側のインピーダンス整合を行う入力高調波処理回路と、前記増幅器の出力側に接続され、前記信号の高調波周波数における出力側のインピーダンス整合を行う出力高調波処理回路と、を備え、前記入力高調波処理回路は、前記基本周波数が第1周波数であるときの前記高調波周波数においてインピーダンス整合されるように設定され、前記出力高調波処理回路は、前記基本周波数が第2周波数であるときの前記高調波周波数においてインピーダンス整合するように設定され、前記第1周波数、及び前記第2周波数は、互いに異なる周波数である。
図1は、一実施形態に係る増幅装置の構成を示すブロック図である。 図2は、増幅装置1の実装状態を示す図である。 図3は、実施例1の増幅装置における、RF信号の周波数変化に対するインピーダンスの変化を求めた結果を示すスミスチャートである。 図4は、実施例2の増幅装置における、RF信号の周波数変化に対するインピーダンスの変化を求めた結果を示すスミスチャートである。 図5は、比較例1の増幅装置における、RF信号の周波数変化に対するインピーダンスの変化を求めた結果を示すスミスチャートである。 図6は、実施例1及び比較例1による増幅装置における、RF信号の基本周波数に対する増幅器の電力効率を示したグラフである。
[本開示が解決しようとする課題]
増幅器の広帯域化については、周波数に応じて基本波及び高調波に対する最適なインピーダンスが異なるため、ある周波数では高効率であっても、他の周波数では効率特性が劣化してしまうという問題を有している。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであり、増幅器の電力効率を広帯域に亘って安定維持することができる増幅装置を提供することを目的とする。
[本開示の効果]
本開示によれば、増幅器の電力効率を広帯域に亘って安定維持することができる。
[実施形態の説明]
まず最初に実施形態の内容を列記して説明する。
(1)一実施形態である増幅装置は、基本周波数が所定周波数帯域内である信号を増幅する増幅器と、前記増幅器の入力側に接続され、前記信号の高調波周波数における入力側のインピーダンス整合を行う入力高調波処理回路と、前記増幅器の出力側に接続され、前記信号の高調波周波数における出力側のインピーダンス整合を行う出力高調波処理回路と、を備え、前記入力高調波処理回路は、前記基本周波数が第1周波数であるときの前記高調波周波数においてインピーダンス整合されるように設定され、前記出力高調波処理回路は、前記基本周波数が第2周波数であるときの前記高調波周波数においてインピーダンス整合するように設定され、前記第1周波数、及び前記第2周波数は、互いに異なる周波数である。
上記のように構成された増幅装置によれば、出力側の高調波周波数おけるインピーダンス整合を行うとともに入力側の高調波周波数についてのインピーダンス整合を行い、インピーダンス整合するように設定された高調波周波数に対応する信号の基本周波数を各処理ごとに異なるように設定することで、各回路による増幅器の電力効率を高める効果を所定周波数帯域内で分散させることができる。この結果、増幅器の電力効率を広帯域に亘って安定維持することができる。
(2)上記増幅装置において、前記増幅器の出力側に接続され、前記基本周波数における出力側のインピーダンス整合を行う出力基本波整合回路をさらに備え、前記出力基本波整合回路は、前記基本周波数が前記第1周波数及び前記第2周波数と異なる第3周波数であるときの前記基本周波数においてインピーダンス整合するように設定されていることが好ましい。
この場合、各回路による増幅器の電力効率を高める効果を所定周波数帯域内でより分散させることができる。
(3)上記増幅装置において、前記第3周波数は、前記第1周波数、及び前記第2周波数の間の周波数であることが好ましく、この場合、各回路による増幅器の電力効率を高めることができる信号の周波数を所定周波数帯域内で確実に分散させることができる。
(4)出力側の高調波処理では、ある周波数の信号に整合するように設定したときに、当該周波数よりも小さい周波数の信号を処理したときのインピーダンスの位相の変化量が、当該周波数よりも大きい周波数の信号を処理したときのインピーダンスの位相の変化量よりも非常に大きくなることがある。
このため、前記第2周波数は、前記第1周波数よりも低い周波数であることが好ましい。
この場合、第2周波数を所定周波数帯域内において比較的低い周波数に設定することができ、所定周波数帯域内において基本周波数が高い信号が与えられたとしても、インピーダンスの位相の変化量を比較的小さく抑えることができ、整合条件から大きくずれてしまうのを抑制することができる。
またこの場合、第2周波数は、所定周波数帯域内の下限に設定することもできる。
(5)上記増幅装置において、前記増幅器の出力側に接続され、前記高調波周波数よりも高次の高次高調波周波数におけるインピーダンス整合を行う他の出力高調波処理回路をさらに備え、前記他の出力高調波処理回路は、前記基本周波数が第1周波数であるときの前記高次高調波周波数においてインピーダンス整合するように設定されていることが好ましい。
この場合、出力側において高調波周波数におけるインピーダンス整合がなされない第1周波数近傍の増幅器の電力効率を補完的に高めることができる。この結果、所定周波数帯域の全域に亘って増幅器の電力効率をより均一にすることができる。
[実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に記載する各実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔1. 全体構成について〕
図1は、一実施形態に係る増幅装置1の構成を示すブロック図である。この増幅装置1は、移動体通信システムにおけるモバイル端末又は基地局装置などの無線通信装置に搭載され、無線周波数の通信信号の増幅を行う。増幅装置1は、入力端子7に与えられる無線周波数の信号(RF信号)を増幅し、出力端子8から出力する。
本実施形態の増幅装置1は、例えば、2.5〜2.7GHzの間の周波数帯域(所定周波数帯域)の通信信号の増幅が可能に構成されており、広帯域の通信信号に対応している。
図1に示すように、増幅装置1は、増幅器2と、入力基本波整合回路3と、入力高調波処理回路4と、出力高調波処理回路5と、出力基本波整合回路6とを備えている。
増幅器2は、例えば、GaN−HEMT(窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ)である。
入力基本波整合回路3は、増幅器2の入力側に接続されており、増幅装置1に与えられるRF信号の基本周波数における入力側のインピーダンス(信号源インピーダンス)の整合を行う。
入力高調波処理回路4は、増幅器2の入力側に接続されており、増幅装置1に与えられるRF信号の2次高調波周波数における入力側のインピーダンス(信号源インピーダンス)の整合を行う。
出力高調波処理回路5は、増幅器2の出力側に接続されており、2次高調波周波数における出力側のインピーダンス(負荷インピーダンス)の整合を行う。
出力基本波整合回路6は、増幅器2の出力側に接続されており、基本周波数における出力側のインピーダンス(負荷インピーダンス)の整合を行う。
図2は、増幅装置1の実装状態を示す図である。
図2に示すように、増幅装置1を構成する各要素は、パッケージ10内部に実装されている。
パッケージ10の内部には、増幅器2、入力端子7、第1線路14、第2線路16、第3線路17、及び出力端子8が実装されている。
第1線路14は、RF信号が与えられる入力端子7と、増幅器2との間に配置されている。
入力端子7は、並列に配置された複数のワイヤ22によって第1線路14に接続されている。
第1線路14は、並列に配置された複数のワイヤ23によって増幅器2に接続されている。
入力端子7に与えられるRF信号は、ワイヤ22、第1線路14、及びワイヤ23を伝達して増幅器2に与えられる。
第1線路14は、高誘電体基板で構成されており、容量素子を構成している。
また、各部を接続しているワイヤ22,23は、インダクタンス素子を構成している。
ワイヤ22,23及び第1線路14は、LCL型のローパスフィルタを構成しており、入力基本波整合回路3及び入力高調波処理回路4を構成している。
第2線路16、及び第3線路17は、増幅器2と、出力端子8との間に並べて配置されている。
増幅器2は、並列に配置された複数のワイヤ24によって第2線路16に接続されている。
第2線路16は、並列に配置された複数のワイヤ26によって第3線路17に接続されている。
第3線路17は、並列に配置された複数のワイヤ27によって出力端子8に接続されている。
増幅器2の出力は、ワイヤ24、第2線路16、ワイヤ26、第3線路17、及びワイヤ27を伝達して出力端子8に与えられる。出力端子8は、与えられた増幅器2の出力を出力信号として出力する。
第3線路17は、高誘電体基板で構成されており、容量素子を構成している。
第2線路16は、アルミナ基板で構成されている。この第2線路16及び各部を接続しているワイヤ24,26,27は、インダクタンス素子を構成している。
つまり、ワイヤ24、第2線路16、ワイヤ26、第3線路17、及びワイヤ27は、LCL型のローパスフィルタを構成しており、出力高調波処理回路5及び出力基本波整合回路6を構成している。
本実施形態の入力高調波処理回路4は、基本周波数が2.7GHzであるときの2次高調波周波数(5.4GHz)における信号源インピーダンスが、基本周波数が2.7GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスに設定されている。
つまり、入力高調波処理回路4は、基本周波数が2.7GHzであるときの2次高調波周波数においてインピーダンス整合されるように設定されている。
なお、入力基本波整合回路3は、必要な周波数帯域において利得がフラットとなるように調整される。
また、本実施形態の出力高調波処理回路5は、基本周波数が2.5GHzであるときの2次高調波周波数(5.0GHz)における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.5GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスに設定されている。
つまり、出力高調波処理回路5は、基本周波数が2.5GHzであるときの2次高調波周波数においてインピーダンス整合されるように設定されている。
また、本実施形態の出力基本波整合回路6は、基本周波数が2.6GHzであるときの基本周波数における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.6GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスに設定されている。
つまり、出力基本波整合回路6は、基本周波数が2.6GHzであるときの基本波周波数においてインピーダンス整合されるように設定されている。
このように、本実施形態では、入力高調波処理回路4において増幅器2の電力効率を最適としうる信号源インピーダンスに対応するRF信号の基本周波数(第1周波数=2.7GHz)と、出力高調波処理回路5において増幅器2の電力効率を最適としうる負荷インピーダンスに対応するRF信号の基本周波数(第2周波数=2.5GHz)と、出力基本波整合回路6において増幅器2の電力効率を最適としうる負荷インピーダンスに対応するRF信号の基本周波数(第3周波数=2.6GHz)とが、互いに異なっている。
つまり、入力高調波処理回路4、出力高調波処理回路5、及び出力基本波整合回路6は、それぞれ、インピーダンス整合するように設定された周波数に対応する基本周波数が互いに異なっている。
本実施形態の増幅装置1によれば、出力側の高調波周波数おけるインピーダンス整合を行うとともに入力側の高調波周波数についてのインピーダンス整合を行い、インピーダンス整合するように設定された高調波周波数に対応するRF信号の基本周波数を各処理ごとに異なるように設定することで、各回路4,5による増幅器2の電力効率を高める効果を所定周波数帯域内で分散させることができる。この結果、増幅器2の電力効率を広帯域に亘って安定維持することができる。
また、本実施形態の増幅装置1は、基本周波数が第1周波数及び第2周波数とは異なる第3周波数(2.6GHz)であるときの基本周波数においてインピーダンス整合するように設定されている出力基本波整合回路6をさらに備えているので、各回路4,5,6による増幅器2の電力効率を高める効果を所定周波数帯域内でより分散させることができる。
〔2. 評価試験について〕
次に、上記構成の増幅装置1に関する評価試験について説明する。
表1は、増幅器2の電力効率が最適となる基本周波数における負荷インピーダンスについてロードプル測定を行った結果である。
表1に示すように、基本周波数が2.5GH、2.6GH、及び2.7GHzのそれぞれの場合について負荷インピーダンスを測定した。
測定条件としては、ドレイン電圧50Vとし、特性インピーダンス50Ωに整合させたときに増幅器2の電力効率が最適となる基本周波数における負荷インピーダンスを測定した。
また、表1では、負荷インピーダンスを大きさ(MAG(Magnitude):絶対値)及び位相(ANG(Angle):度)で示している。
なお、以下では、インピーダンスの大きさをMAG、位相をANGと称することがある。
表1に示すように、各基本周波数において最適な電力効率となる負荷インピーダンスの内、基本周波数が2.6GHzの場合の電力効率が高く現れた。
表2は、増幅器2の電力効率が最適となる2次高調波周波数における信号源インピーダンスについてソースプル測定を行った結果である。
表2の場合も、基本周波数が2.5GH、2.6GH、及び2.7GHzのそれぞれの場合について、最適な信号源インピーダンスを測定した。また、測定条件としては、ドレイン電圧50Vとし、特性インピーダンス50Ωに整合させたときに増幅器2の電力効率が最適となる信号源インピーダンスを測定した。
表2の測定では、MAG(信号源インピーダンスの大きさ)を0.9に固定し最適な位相を求めた。
表1における各基本周波数での電力効率と、表2における各基本周波数での電力効率とを比較すると、2次高調波周波数における信号源インピーダンスについての整合処理を行えば、電力効率を概ね1%程度向上させることができることが判る。
表3は、増幅器2の電力効率が最適となる2次高調波周波数における負荷インピーダンスについてロードプル測定を行った結果である。
表3の場合も、基本周波数が2.5GH、2.6GH、及び2.7GHzのそれぞれの場合について、最適な負荷インピーダンスを測定した。また、測定条件としては、ドレイン電圧50Vとし、特性インピーダンス50Ω(Z0=50Ω)に整合させたときに増幅器2の電力効率が最適となる負荷インピーダンスを測定した。
表3の測定においても、MAG(負荷インピーダンスの大きさ:絶対値)を0.9に固定し最適な位相を求めた。
表1における各基本周波数での電力効率と、表3における各基本周波数での電力効率とを比較すると、2次高調波周波数における負荷インピーダンスについての整合処理を行えば、電力効率を概ね5%程度向上させることができることが判る。
上記表1から表3の結果に基づいて、実施例1、実施例2、及び比較例1として、本実施形態に係る増幅装置の入力高調波処理回路4、出力高調波処理回路5、及び出力基本波整合回路6それぞれに対するインピーダンスの設定目標を下記表4のように設定した。
表4中、実施例1は上記実施形態にて説明した増幅装置1であり、実施例1の入力高調波処理回路4については、基本周波数が2.7GHzであるときの2次高調波周波数における信号源インピーダンスが、基本周波数が2.7GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標を設定した。
実施例1の出力高調波処理回路5については、基本周波数が2.5GHzであるときの2次高調波周波数における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.5GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標を設定した。
実施例1の出力基本波整合回路6については、基本周波数が2.6GHzであるときの基本周波数における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.6GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標を設定した。
また、表4中、実施例2の入力高調波処理回路4については、基本周波数が2.5GHzであるときの2次高調波周波数における信号源インピーダンスが、基本周波数が2.5GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標を設定した。
実施例2の出力高調波処理回路5については、基本周波数が2.7GHzであるときの2次高調波周波数における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.7GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標を設定した。
出力基本波整合回路6については、実施例1と同様とした。
表4中、比較例1は、各回路全てについて、インピーダンスの設定目標を、基本周波数が2.6GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとした。
〔2.1 インピーダンスの変化について〕
表4に示すインピーダンスの設定目標を満たすように、実施例1、実施例2、及び比較例1の増幅装置を設計し、RF信号の周波数変化に対する各増幅装置のインピーダンスの変化をコンピュータシュミレーションによって求めた。
図3中の(a)は、実施例1の増幅装置における、RF信号の周波数変化に対する信号源インピーダンスの変化を求めた結果を示すスミスチャートである。
図3中の(a)において、黒塗りの逆三角印で示したマーカm1は、基本周波数2.5GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm2は、基本周波数2.6GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm3は、基本周波数2.7GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm4は、基本周波数が2.5GHzの2次高調波周波数である5.0GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm5は、基本周波数が2.6GHzの2次高調波周波数である5.2GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm6は、基本周波数が2.7GHzの2次高調波周波数である5.4GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm1〜m3が示す基本周波数における信号源インピーダンスについては、いずれの周波数においても、MAG(信号源インピーダンスの大きさ)が約0.79、ANG(信号源インピーダンスの位相)が172〜175で大きな変化は現れていない。
実施例1に係る増幅装置の入力高調波処理回路4は、基本周波数が2.7GHzであるときの2次高調波周波数における信号源インピーダンスが、基本周波数が2.7GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標設定されている。つまり、マーカm6における信号源インピーダンスの目標値は、表2に示す通り、MAG(信号源インピーダンスの大きさ)が0.9、ANG(信号源インピーダンスの位相)が90である。
これに対して、実施例1の増幅装置のマーカm6におけるMAG(信号源インピーダンスの大きさ)は0.82、ANG(信号源インピーダンスの位相)は90.66である。
このように、実施例1の増幅装置(の入力高調波処理回路4)は、基本周波数が2.7GHzであるときの2次高調波周波数における信号源インピーダンスが、ほぼ目標のインピーダンスとなるように設定されている。
上記のように設定された入力高調波処理回路4の信号源インピーダンスは、以下の通りである。すなわち、基本周波数2.5GHzであるマーカm4におけるMAG(信号源インピーダンスの大きさ)は0.86、ANG(信号源インピーダンスの位相)は116.20である。また、基本周波数2.6GHzであるマーカm5におけるMAG(信号源インピーダンスの大きさ)は0.84、ANG(信号源インピーダンスの位相)は104.50である。
このように、実施例1の入力高調波処理回路4の信号源インピーダンスは、基本周波数の変化に対して位相が約26ほどの幅で変化している。
図3中の(b)は、実施例1の増幅装置における、RF信号の周波数変化に対する負荷インピーダンスの変化を求めた結果を示すスミスチャートである。
図3中の(b)において、マーカm11は、基本周波数2.5GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm12は、基本周波数2.6GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm13は、基本周波数2.7GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm14は、基本周波数が2.5GHzの2次高調波周波数である5.0GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm15は、基本周波数が2.6GHzの2次高調波周波数である5.2GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm16は、基本周波数が2.7GHzの2次高調波周波数である5.4GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm11〜m13が示す基本周波数における負荷インピーダンスについては、いずれの周波数においても、MAG(負荷インピーダンスの大きさ)が約0.5、ANG(負荷インピーダンスの位相)が71〜74で大きな変化は現れていない。
実施例1に係る増幅装置の出力高調波処理回路5は、基本周波数が2.5GHzであるときの2次高調波周波数における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.5GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標設定されている。つまり、マーカm14における信号源インピーダンスの目標値は、表3に示す通り、MAG(負荷インピーダンスの大きさ)が0.9、ANG(負荷インピーダンスの位相)が60である。
これに対して、実施例1の増幅装置のマーカm14におけるMAG(負荷インピーダンスの大きさ)は0.87、ANG(負荷インピーダンスの位相)は60.38である。
このように、実施例1の増幅装置(の出力高調波処理回路5)は、基本周波数が2.5GHzであるときの2次高調波周波数における負荷インピーダンスが、ほぼ目標のインピーダンスとなるように設定されている。
上記のように設定された出力高調波処理回路5の負荷インピーダンスは、以下の通りである。すなわち、基本周波数2.6GHzであるマーカm15におけるMAG(負荷インピーダンスの大きさ)は0.99、ANG(負荷インピーダンスの位相)は36.94である。また、基本周波数2.7GHzであるマーカm16におけるMAG(負荷インピーダンスの大きさ)は0.99、ANG(負荷インピーダンスの位相)は31.30である。
このように、実施例1の出力高調波処理回路5の負荷インピーダンスは、基本周波数の変化に対して位相が約29ほどの幅で変化している。
図4中の(a)は、実施例2の増幅装置における、RF信号の周波数変化に対する信号源インピーダンスの変化を求めた結果を示すスミスチャートである。
図4中の(a)において、マーカm20は、基本周波数2.6GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm21は、基本周波数が2.5GHzの2次高調波周波数である5.0GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm22は、基本周波数が2.6GHzの2次高調波周波数である5.2GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm23は、基本周波数が2.7GHzの2次高調波周波数である5.4GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
実施例2に係る増幅装置の入力高調波処理回路4は、基本周波数が2.5GHzであるときの2次高調波周波数における信号源インピーダンスが、基本周波数が2.5GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標設定されている。つまり、マーカm21における信号源インピーダンスの目標値は、表2に示す通り、MAG(信号源インピーダンスの大きさ)が0.9、ANG(信号源インピーダンスの位相)が30である。
これに対して、実施例2の増幅装置のマーカm21におけるMAG(信号源インピーダンスの大きさ)は0.72、ANG(信号源インピーダンスの位相)は30.46である。
このように、実施例2の増幅装置(の入力高調波処理回路4)は、基本周波数が2.5GHzであるときの2次高調波周波数における信号源インピーダンスが、ほぼ目標のインピーダンス(の位相)となるように設定されている。
上記のように設定された入力高調波処理回路4の信号源インピーダンスは、以下の通りである。すなわち、基本周波数2.6GHzであるマーカm22におけるMAG(信号源インピーダンスの大きさ)は0.75、ANG(信号源インピーダンスの位相)は−20.10である。また、基本周波数2.7GHzであるマーカm23におけるMAG(信号源インピーダンスの大きさ)は0.84、ANG(信号源インピーダンスの位相)は−67.57である。
このように、実施例2の入力高調波処理回路4の信号源インピーダンスは、基本周波数の変化に対して位相が約107ほど変化している。
図4中の(b)は、実施例2の増幅装置における、RF信号の周波数変化に対する負荷インピーダンスの変化を求めた結果を示すスミスチャートである。
図4中の(b)において、マーカm28は、基本周波数2.6GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm24は、基本周波数が2.5GHzの2次高調波周波数である5.0GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm25は、基本周波数が2.6GHzの2次高調波周波数である5.2GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm26は、基本周波数が2.7GHzの2次高調波周波数である5.4GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
実施例2に係る増幅装置の出力高調波処理回路5は、基本周波数が2.7GHzであるときの2次高調波周波数における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.7GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標設定されている。つまり、マーカm26における信号源インピーダンスの目標値は、表3に示す通り、MAG(負荷インピーダンスの大きさ)が0.9、ANG(負荷インピーダンスの位相)が80である。
これに対して、実施例2の増幅装置のマーカm26におけるMAG(負荷インピーダンスの大きさ)は0.69、ANG(負荷インピーダンスの位相)は80.13である。
このように、実施例2の増幅装置(の出力高調波処理回路5)は、基本周波数が2.7GHzであるときの2次高調波周波数における負荷インピーダンスが、ほぼ目標のインピーダンス(の位相)となるように設定されている。
上記のように設定された出力高調波処理回路5の負荷インピーダンスは、以下の通りである。すなわち、基本周波数2.5GHzであるマーカm24におけるMAG(負荷インピーダンスの大きさ)は0.98、ANG(負荷インピーダンスの位相)は21.06である。また、基本周波数2.6GHzであるマーカm25におけるMAG(負荷インピーダンスの大きさ)は0.95、ANG(負荷インピーダンスの位相)は7.98である。
周波数変化に対する負荷インピーダンスの軌跡を見ると、図4中の(b)に示すように、基本周波数2.5GHzであるマーカm24と、基本周波数2.6GHzであるマーカm25との間の軌跡は比較的短い。その一方、マーカm25と、基本周波数2.7GHzであるマーカm26との間の軌跡はチャートの中心を回っており、比較的長くなっている。
このことから、基本周波数が2.5GHzから2.6GHzの間における負荷インピーダンスの位相変化は約10であるが、2.6GHzから2.7GHzにおける負荷インピーダンスの位相変化は約110となっている。
このように、実施例2の出力高調波処理回路5の負荷インピーダンスは、基本周波数の変化に対して位相が120以上の幅で変化している。
ここで、実施例2の出力高調波処理回路5では、基本周波数が2.7GHzであるときの2次高調波周波数における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.7GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように設定し、基本周波数が小さくなるように変化したときの負荷インピーダンスの位相の変化の幅が120以上となっている。
これに対して、実施例1の出力高調波処理回路5では、基本周波数が2.5GHzであるときの2次高調波周波数における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.5GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように設定し、基本周波数が大きくなるように変化したときの負荷インピーダンスの位相の変化の幅が約29となっている。
このように、出力側の高調波処理では、ある周波数の信号に整合するように設定したときに、当該周波数よりも小さい周波数の信号を処理したときの負荷インピーダンスの位相の変化量が、当該周波数よりも大きい周波数の信号を処理したときの負荷インピーダンスの位相の変化量よりも非常に大きくなることがある。
このため、実施例1のように、出力高調波処理回路5の負荷インピーダンスを設定する際の基本周波数(第2周波数)は、所定周波数帯域内の下限である2.5GHzに設定されており、入力高調波処理回路4の信号源インピーダンスを設定する際の基本周波数(第1周波数)よりも低い周波数に設定されている。
この場合、第2周波数を所定周波数帯域内において比較的低い周波数に設定することができ、所定周波数帯域内において基本周波数が高い信号が与えられたとしても、負荷インピーダンスの位相の変化量を比較的小さく抑えることができ、整合条件から大きくずれてしまうのを抑制することができる。
なお、入力高調波処理回路4における信号源インピーダンスの位相変化についても、上述の出力高調波処理回路5における負荷インピーダンスの移相変化と同様の傾向が見られるが、入力高調波処理回路4による高調波処理よりも、出力高調波処理回路5による高調波処理の方が増幅器の電力効率に対する寄与が大きい。このため、実施例1では、出力高調波処理回路5を対象として第1周波数及び第2周波数を設定している。
図5中の(a)は、比較例1の増幅装置における、RF信号の周波数変化に対する信号源インピーダンスの変化を求めた結果を示すスミスチャートである。
図5中の(a)において、マーカm30は、基本周波数2.6GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm31は、基本周波数が2.5GHzの2次高調波周波数である5.0GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm32は、基本周波数が2.6GHzの2次高調波周波数である5.2GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
マーカm33は、基本周波数が2.7GHzの2次高調波周波数である5.4GHzにおける信号源インピーダンスを示している。
比較例1に係る増幅装置の入力高調波処理回路4は、基本周波数が2.6GHzであるときの2次高調波周波数における信号源インピーダンスが、基本周波数が2.6GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標設定されている。つまり、マーカm32における信号源インピーダンスの目標値は、表2に示す通り、MAG(信号源インピーダンスの大きさ)が0.9、ANG(信号源インピーダンスの位相)が60である。
これに対して、比較例1の増幅装置のマーカm32におけるMAG(信号源インピーダンスの大きさ)は0.76、ANG(信号源インピーダンスの位相)は60.29である。
このように、比較例1の増幅装置(の入力高調波処理回路4)は、基本周波数が2.6GHzであるときの2次高調波周波数における信号源インピーダンスが、ほぼ目標のインピーダンス(の位相)となるように設定されている。
上記のように設定された入力高調波処理回路4の信号源インピーダンスは、以下の通りである。すなわち、基本周波数2.5GHzであるマーカm31におけるMAG(信号源インピーダンスの大きさ)が0.79、ANG(信号源インピーダンスの位相)が86.71である。また、基本周波数2.7GHzであるマーカm33におけるMAG(信号源インピーダンスの大きさ)が0.74、ANG(信号源インピーダンスの位相)が24.73である。
このように、比較例1の入力高調波処理回路4の信号源インピーダンスは、基本周波数の変化に対して位相が約62ほどの幅で変化している。
図5中の(b)は、比較例1の増幅装置における、RF信号の周波数変化に対する負荷インピーダンスの変化を求めた結果を示すスミスチャートである。
図5中の(b)において、マーカm38は、基本周波数2.6GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm34は、基本周波数が2.5GHzの2次高調波周波数である5.0GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm35は、基本周波数が2.6GHzの2次高調波周波数である5.2GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
マーカm36は、基本周波数が2.7GHzの2次高調波周波数である5.4GHzにおける負荷インピーダンスを示している。
比較例1に係る増幅装置の出力高調波処理回路5は、基本周波数が2.6GHzであるときの2次高調波周波数における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.6GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスとなるように目標設定されている。つまり、マーカm35における信号源インピーダンスの目標値は、表3に示す通り、MAG(負荷インピーダンスの大きさ)が0.9、ANG(負荷インピーダンスの位相)が70である。
これに対して、比較例1の増幅装置のマーカm35におけるMAG(負荷インピーダンスの大きさ)は0.78、ANG(負荷インピーダンスの位相)は70.02である。
このように、比較例1の増幅装置(の出力高調波処理回路5)は、基本周波数が2.6GHzであるときの2次高調波周波数における負荷インピーダンスが、ほぼ目標のインピーダンス(の位相)となるように設定されている。
上記のように設定された出力高調波処理回路5の負荷インピーダンスは、以下の通りである。すなわち、基本周波数2.5GHzであるマーカm34におけるMAG(負荷インピーダンスの大きさ)は0.94、ANG(負荷インピーダンスの位相)は10.35である。また、基本周波数2.7GHzであるマーカm36におけるMAG(負荷インピーダンスの大きさ)は0.98、ANG(負荷インピーダンスの位相)は36.90である。
周波数に対する負荷インピーダンスの軌跡を見ると、図5中の(b)に示すように、基本周波数2.5GHzであるマーカm34と、基本周波数2.6GHzであるマーカm35との間の軌跡はチャートの中心を回っており、比較的長くなっている。一方、マーカm35と、基本周波数2.7GHzであるマーカm36との間の軌跡は比較的短い。
このことから、基本周波数が2.5GHzから2.6GHzの間における負荷インピーダンスの位相変化は約120であり、2.6GHzから2.7GHzにおける負荷インピーダンスの位相変化は約33となっている。
このように、比較例1の出力高調波処理回路5の負荷インピーダンスは、基本周波数の変化に対して位相が150以上の幅で変化している。
以上のように、比較例1では、負荷インピーダンスの変化量が実施例1及び実施例2と比較して大きく、電力効率を大きく変動させるおそれがあることが判る。
〔2.2 電力効率について〕
実施例1及び比較例1の増幅装置について、RF信号の基本周波数に対する増幅器の電力効率の変化をコンピュータシュミレーションによって求めた。
図6は、実施例1及び比較例1による増幅装置における、RF信号の基本周波数に対する増幅器の電力効率を示したグラフである。図6中、横軸はRF信号の基本周波数、縦軸は電力効率を示している。また、図6中、実線は実施例1による電力効率の変化を示しており、破線は比較例1による電力効率の変化を示している。
比較例1では、入力高調波処理回路、出力高調波処理回路、及び出力基本波整合回路それぞれが基本周波数2.6GHzのときに増幅器の電力効率が最適となるように設定されているため、基本周波数2.5GHz〜2.7GHzの帯域の中で、2.6GHzにおける電力効率が最大(約70%)となって現れている。
また、基本周波数2.6GHz以外の帯域における電力効率は、2.6GHzにおける電力効率と比較して最大で約10%低下する傾向が見られる。
一方実施例1では、基本周波数2.6GHzにおける電力効率は、比較例1と比較してやや小さいが、基本周波数2.5GHz〜2.7GHzの帯域内で大きく劣化することなく安定していることが判る。
この結果から、本実施形態の増幅装置が増幅器の電力効率を広帯域に亘って安定維持することができることを確認することができる。
〔3. その他〕
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
例えば、上記実施形態では、出力高調波処理回路5が2次高調波周波数における負荷インピーダンスの整合を行うように構成した場合を例示したが、3次、4次といったようにより高次の高調波周波数における負荷インピーダンスの整合を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態において、増幅器2の出力側に3次高調波周波数における負荷インピーダンスの整合を行う他の出力高調波処理回路をさらに設けてもよい。
この場合、他の出力高調波処理回路は、基本周波数が2.7GHzであるときの3次高調波周波数(8.1GHz)における負荷インピーダンスが、基本周波数が2.7GHzのRF信号を増幅したときの増幅器2の電力効率を最適としうるインピーダンスに設定されている。つまり、他の出力高調波処理回路は、基本周波数が2.7GHzであるときの3次高調波周波数においてインピーダンス整合するように設定されている。
これにより、出力側において2次高調波周波数に関する高調波処理がなされない基本周波数2.7GHz近傍の増幅器2の電力効率を補完的に高めることができる。
この結果、所定周波数帯域の全域に亘って増幅器2の電力効率をより均一にすることができる。
本発明の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 増幅装置
2 増幅器
3 入力基本波整合回路
4 入力高調波処理回路
5 出力高調波処理回路
6 出力基本波整合回路
7 入力端子
8 出力端子
10 パッケージ
14 第1線路
16 第2線路
17 第3線路
22,23 ワイヤ
24,26,27 ワイヤ

Claims (5)

  1. 基本周波数が所定周波数帯域内である信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器の入力側に接続され、前記信号の高調波周波数における入力側のインピーダンス整合を行う入力高調波処理回路と、
    前記増幅器の出力側に接続され、前記信号の高調波周波数における出力側のインピーダンス整合を行う出力高調波処理回路と、
    を備え、
    前記入力高調波処理回路は、前記基本周波数が第1周波数であるときの前記高調波周波数においてインピーダンス整合されるように設定され、
    前記出力高調波処理回路は、前記基本周波数が第2周波数であるときの前記高調波周波数においてインピーダンス整合するように設定され、
    前記第1周波数、及び前記第2周波数は、互いに異なる周波数である
    増幅装置。
  2. 前記増幅器の出力側に接続され、前記基本周波数における出力側のインピーダンス整合を行う出力基本波整合回路をさらに備え、
    前記出力基本波整合回路は、前記基本周波数が前記第1周波数及び前記第2周波数と異なる第3周波数であるときの前記基本周波数においてインピーダンス整合するように設定されている
    請求項1に記載の増幅装置。
  3. 前記第3周波数は、前記第1周波数、及び前記第2周波数の間の周波数である
    請求項2に記載の増幅装置。
  4. 前記第2周波数は、前記第1周波数よりも低い周波数である
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の増幅装置。
  5. 前記増幅器の出力側に接続され、前記高調波周波数よりも高次の高次高調波周波数におけるインピーダンス整合を行う他の出力高調波処理回路をさらに備え、
    前記他の出力高調波処理回路は、前記基本周波数が第1周波数であるときの前記高次高調波周波数においてインピーダンス整合するように設定されている
    請求項4に記載の増幅装置。
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