JPWO2018139345A1 - 微粒子数検出器 - Google Patents

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Abstract

微粒子数検出器10は、通気管12内に、電荷発生素子20、捕集装置40、余剰電荷除去装置50及び個数測定装置60を備えている。電荷発生素子20は、針状電極22と対向電極24とを有し、通気管12内に導入されたガス中の微粒子16に電荷18を付加して帯電微粒子Pにする。また、電荷発生素子20の対向電極24は、電流を流すことによりヒータとして利用される。

Description

本発明は、微粒子数検出器に関する。
微粒子数検出器としては、電荷発生素子でコロナ放電によりイオンを発生させ、そのイオンにより被測定ガス中の微粒子を帯電し、帯電した微粒子を捕集し、捕集された微粒子の電荷の量に基づいて微粒子の個数を測定するものが知られている。また、こうした微粒子数検出器において、捕集された微粒子をヒータで加熱して焼却したり、ガスの流入孔や排出孔に溜まった微粒子をヒータで加熱して焼却したりすることが提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
国際公開第2015/146456号パンフレット 特開2013−170914号公報
ところで、特許文献1には、一つのヒータを設けることが提案されているが、特許文献2には、各部をそれぞれ昇温させる複数のヒータを設けることが提案されている。そのため、特許文献2を参照して、電荷発生素子を昇温させる専用のヒータを設けることが考えられる。しかしながら、その場合、そうしたヒータを検出器内に設置する必要があるため、検出器の構成が複雑になるという問題があった。また、ヒータは電荷発生素子とは別体のため、ヒータの熱が電荷発生素子に伝わるのに時間を要し、温度応答性がよくないという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、微粒子数検出器をコンパクト化すると共に電荷発生素子の温度を迅速に変えることを主目的とする。
本発明の微粒子数検出器は、
気中放電により電荷を発生する一対の電極を有し、通気管内に導入されたガス中の微粒子に前記電荷を付加して帯電微粒子にする電荷発生素子と、
前記電荷発生素子の前記一対の電極のうち接地電極に電流を流す加熱用電源と、
前記帯電微粒子を捕集する捕集電極を有し、前記捕集電極に捕集された前記帯電微粒子の電荷の量に基づいて前記ガス中の微粒子の数を検出する検出手段と、
を備えたものである。
この微粒子数検出器では、電荷発生素子が気中放電により電荷を発生し、発生した電荷を通気管内に導入されたガス中の微粒子に付加して帯電微粒子にする。そして、捕集電極に捕集された帯電微粒子の電荷の量に基づいてガス中の微粒子の数を検出する。ここで、電荷発生素子の接地電極は、電流を流すことによりヒータとして利用される。例えば、電荷発生素子に結露が発生した場合には接地電極をヒータとして利用することにより結露を除去することができる。また、電荷発生素子に微粒子が堆積した場合には接地電極をヒータとして利用することにより堆積した微粒子を焼却することができる。このように、電荷発生素子の接地電極をヒータとして兼用しているため、電荷発生素子用のヒータを別に設ける場合に比べて、検出器をコンパクト化することができるし、電荷発生素子の温度を迅速に変えることもできる。
なお、本明細書において、「電荷」とは、正電荷や負電荷のほかイオンを含むものとする。「微粒子の数を検出する」とは、微粒子の数を測定する場合のほか、微粒子の数が所定の数値範囲に入るか否か(例えば所定のしきい値を超えるか否か)を判定する場合も含むものとする。
本発明の微粒子数検出器において、少なくとも前記捕集電極を加熱するヒータ電極を備え、前記加熱用電源は、前記接地電極と前記ヒータ電極の両方に電流を流すようにしてもよい。こうすれば、ヒータ電極が捕集電極を加熱することにより捕集電極に堆積した微粒子を焼却することができる。また、加熱用電源が接地電極とヒータ電極の両方に電流を流すため、加熱用電源を複数個用意する必要がない。
本発明の微粒子数検出器において、前記電荷発生素子は、誘電体と、前記誘電体の一方の面に設けられた放電電極と、前記誘電体の他方の面に設けられた誘導電極とを備えた電荷発生素子であり、前記誘導電極は、前記接地電極として利用されるようにしてもよい。あるいは、前記電荷発生素子は、針状電極と、前記針状電極から離間し前記針状電極と対向する位置に設けられた対向電極とを備えた電荷発生素子であり、前記対向電極は、前記接地電極として利用されるようにしてもよい。
微粒子数検出器10の概略構成を表す断面図。 微粒子数検出器10の変形例の概略構成を表す断面図。 微粒子数検出器110の概略構成を示す断面図。 電荷発生素子120の概略構成を示す斜視図。 微粒子数検出器110の変形例の概略構成を示す断面図。 電荷発生素子220の概略構成を示す断面図。
[第1実施形態]
本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は微粒子数検出器10の概略構成を表す断面図である。
微粒子数検出器10は、ガス(例えば自動車の排ガス)に含まれる微粒子の数を計測するものである。この微粒子数検出器10は、セラミック製の通気管12内に、電荷発生素子20、捕集装置40、余剰電荷除去装置50、個数測定装置60及びヒータ装置70を備えている。
通気管12は、ガスを通気管12内に導入するガス導入口12aと、通気管12を通過してきたガスを排出するガス排出口12bと、ガス導入口12aとガス排出口12bとの間の空間である中空部12cとを有している。
電荷発生素子20は、通気管12のうちガス導入口12aに近い側に設けられている。この電荷発生素子20は、針状電極22と、その針状電極22に対向して設置された対向電極24とを有している。また、針状電極22と対向電極24とは、電圧Vp(例えばパルス電圧等)を印加する放電用電源26に接続されている。対向電極24は接地電極である。針状電極22と対向電極24との間に電圧Vpが印加されると、両電極間の電位差により気中放電が発生する。この気中放電中をガスが通過することによりガス中の微粒子16は電荷18が付加されて帯電微粒子Pになる。加熱用電源28は、対向電極24の両端に設けられた端子同士の間に電圧を印加して対向電極24に電流を流すことにより、対向電極24を発熱させる。電荷発生素子20の温度は、対向電極24の端子間に印加する電圧を調節することにより制御することができる。
捕集装置40は、帯電微粒子Pを捕集する装置であり、通気管12内の中空部12cに設けられている。捕集装置40は、電界発生部42及び捕集電極48を有している。電界発生部42は、中空部12cの壁に埋設された負極44と、その負極44に対向する壁に埋設された正極46とを有している。捕集電極48は、正極46が埋設された中空部12cの壁に露出している。電界発生部42の負極44には負電位−V1が印加され、正極46には接地電位Vssが印加される。負電位−V1のレベルは−mVオーダーから−数10Vである。これにより、中空部12cの内部には正極46から負極44に向かう電界が発生する。したがって、中空部12cに入り込んだ帯電微粒子Pは、発生している電界によって、正極46に引き寄せられ、その途中に設置された捕集電極48に捕集される。
余剰電荷除去装置50は、微粒子16に付加されなかった電荷18を除去する装置であり、中空部12cのうち捕集装置40の手前(ガス進行方向の上流側)に設けられている。余剰電荷除去装置50は、電界発生部52及び除去電極58を有している。電界発生部52は、中空部12cの壁に埋設された負極54と、その負極54に対向する壁に埋設された正極56とを有している。除去電極58は、正極56が埋設された中空部12cの壁に露出している。電界発生部52の負極54には負電位−V2が印加され、正極56には接地電位Vssが印加される。負電位−V2のレベルは−mVオーダーから−数10Vである。負電位−V2の絶対値は、捕集装置40の負極44に印加される負電位−V1の絶対値よりも1桁以上小さい。これにより、正極56から負極54に向かう弱い電界が発生する。したがって、電荷発生素子20で気中放電によって発生した電荷18のうち、微粒子16に付加されなかった電荷18は、弱い電界によって正極56に引き寄せられ、その途中に設置された除去電極58を介してGNDに捨てられる。
個数測定装置60は、捕集電極48に捕集された帯電微粒子Pの電荷18の量に基づいて微粒子16の個数を測定する装置であり、電流測定部62及び個数算出部64を有している。電流測定部62と捕集電極48との間には、捕集電極48側からコンデンサ66と抵抗器67とスイッチ68とが直列に接続されている。スイッチ68は、半導体スイッチが好ましい。スイッチ68がオンされて捕集電極48と電流測定部62とが電気的に接続されると、捕集電極48に付着した帯電微粒子Pに付加された電荷18に基づく電流が、コンデンサ66と抵抗器67からなる直列回路を介して過渡応答として電流測定部62に伝達される。電流測定部62は、通常の電流計を用いることができる。個数算出部64は、電流測定部62からの電流値に基づいて微粒子16の個数を演算する。なお、捕集装置40及び個数測定装置60が本発明の検出手段に相当する。
ヒータ装置70は、ヒータ電極72及びヒータ電源74を有している。ヒータ電極72は、捕集電極48が設けられた壁に埋設されている。ヒータ電源74は、ヒータ電極72の両端に設けられた端子同士の間に電圧を印加してヒータ電極72に電流を流すことにより、ヒータ電極72を発熱させる。なお、ヒータ70は、SOF(Soluble Organic Fraction:可溶性有機成分)と呼ばれる高分子炭化水素の影響をなくした状態で微粒子数を測定する際にも利用される。
次に、微粒子数検出器10の使用例について説明する。自動車の排ガスに含まれる微粒子を計測する場合、エンジンの排気管内に微粒子数検出器10を取り付ける。このとき、排ガスが微粒子数検出器10のガス導入口12aから通気管12内に導入され、ガス排出口12bから排出されるように微粒子数検出器10を取り付ける。
ガス導入口12aから通気管12内に導入された排ガスに含まれる微粒子16は、電荷発生素子20を通過する際に電荷18(電子)が付加されて帯電微粒子Pになったあと中空部12cに入る。帯電微粒子Pは、電界が弱く除去電極58の長さが中空部12cの長さに対して1/20〜1/10と短い余剰電荷除去装置50をそのまま通過して捕集装置40に至る。また、微粒子16に付加されなかった電荷18も、中空部12cに入る。こうした電荷18は、電界が弱くても余剰電荷除去装置50の正極56に引き寄せられ、その途中に設置された除去電極58を介してGNDに捨てられる。これにより、微粒子16に付加されなかった不要な電荷18は捕集装置40にほとんど到達することがない。
帯電微粒子Pは、捕集装置40に至ると、正極46に引き寄せられ、その途中に設置された捕集電極48に捕集される。捕集電極48に付着された帯電微粒子Pの電荷18に基づく電流が、コンデンサ66と抵抗器67からなる直列回路を介して過渡応答として個数測定装置60の電流測定部62に伝達される。
電流Iと電荷量qの関係は、I=dq/(dt)、q=∫Idtである。したがって、個数算出部64は、スイッチ68がオンされている期間(スイッチオン期間)にわたって電流測定部62からの電流値を積分(累算)して電流値の積分値(蓄積電荷量)を求める。スイッチオン期間の経過後に、蓄積電荷量を素電荷で除算して電荷の総数(捕集電荷数)を求め、その捕集電荷数を1つの微粒子16に付加する電荷の数の平均値で除算することで、一定時間(例えば5〜15秒)にわたって捕集電極48に付着していた微粒子16の個数を求めることができる。そして、個数算出部64は、一定時間における微粒子16の個数を算出する演算を、所定期間(例えば1〜5分)にわたって繰り返し行って積算することで、所定期間にわたって捕集電極48に付着した微粒子16の個数を算出することができる。また、コンデンサ66と抵抗器67による過渡応答を利用することで、小さな電流でも測定することが可能となり、微粒子16の個数を高精度に検出することができる。pA(ピコアンペア)レベルやnA(ナノアンペア)レベルの微小な電流であれば、例えば抵抗値の大きい抵抗器67を使用して時定数を大きくすることで、微小な電流の測定が可能となる。
微粒子の個数を測定したあと、電荷発生素子20の針状電極22や対向電極24には微粒子等が堆積していることがある。その場合、電荷発生素子20の対向電極24の一対の端子の間に所定のリフレッシュ電圧が印加されるよう加熱用電源28を制御する。所定のリフレッシュ電圧が印加された対向電極24は、針状電極22や対向電極24に堆積した微粒子等を焼却可能な温度になる。これにより、電荷発生素子20をリフレッシュすることができる。
同じく微粒子の個数を測定したあと、捕集電極48には微粒子等が堆積していることがある。その場合、ヒータ電極72の一対の端子の間に所定のリフレッシュ電圧が印加されるようヒータ電源74を制御する。所定のリフレッシュ電圧が印加されたヒータ電極72は、捕集電極48に捕集された帯電微粒子Pを焼却可能な温度になる。これにより、捕集電極48をリフレッシュすることができる。
なお、微粒子の個数を測定する前などのように電荷発生素子20に結露が発生する可能性のある場合には、電荷発生素子20の対向電極24の一対の端子の間に所定の結露防止電圧が印加されるよう加熱用電源28を制御する。所定の結露防止電圧が印加された対向電極24は、針状電極22や対向電極24に結露した水滴を蒸発可能な温度になる。これにより、電荷発生素子20に溜まった結露を蒸発させて乾燥することができる。
以上詳述した微粒子数検出器10では、電荷発生素子20の対向電極24をヒータとして兼用している。そのため、電荷発生素子20の専用ヒータを別に設ける場合に比べて、微粒子数検出器10をコンパクト化することができるし、電荷発生素子20の温度を迅速に変えることもできる。
なお、本発明は上述した第1実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した第1実施形態において、電荷発生素子20で気中放電させるのと同時に対向電極24に電流を流して加熱してもよい。対向電極24を発熱させる際の印加電圧は、電荷発生素子20で気中放電させる際の印加電圧に比べて非常に小さいからである。但し、個数測定装置60で個数を精度よく測定するには、電荷発生素子20で放電する場合には対向電極24に電流を流さないようにするのが好ましい。対向電極24に電流を流すとノイズが発生して個数の測定に悪影響が及ぶおそれがあるからである。
上述した第1実施形態のヒータ電源74を省略して、加熱用電源28に電荷発生素子20の対向電極24とヒータ電極72とを直列に接続してもよい。図2は第1実施形態の微粒子数検出器10のヒータ電源74を省略した変形例の概略構成を表す断面図である。図2では、上述した第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付した。こうすれば、ヒータ電源74が不要となるため、構成がより簡略化される。
上述した第1実施形態では、余剰電荷除去装置50を設けたが、この余剰電荷除去装置50を省略してもよい。
上述した第1実施形態では、針状電極22をその先端が中空部12cに突出するように設けたが、特にこれに限定されない。例えば、通気管12の内壁面のうち対向電極24と対向する位置に平らな針状電極を印刷により設けてもよい。
[第2実施形態]
図3は第2実施形態の微粒子数検出器110の概略構成を示す断面図、図4は電荷発生素子120の概略構成を示す斜視図である。第2実施形態の微粒子数検出器110は、第1実施形態の電荷発生素子20の代わりに、電荷発生素子120を採用した以外は、第1実施形態と同様の構成である。そのため、第2実施形態のうち、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付し、その説明を省略する。
電荷発生素子120は、通気管12のうちガス導入口12aに近い側に設けられている。電荷発生素子120は、誘電体層121と放電電極122と誘導電極124とを有している。誘電体層121は、例えば雲母やセラミック、ガラスエポキシなどで構成された矩形で板状の部材である。放電電極122は、誘電体層121の一方の面に設けられ、平面視の形状が誘電体層121よりも小さく、周囲に複数の微細突起122aを有している。誘導電極124は、誘電体層121の他方の面に設けられ、誘電体層121と同じ大きさの矩形電極である。放電電極122と誘導電極124とは、放電用電源26に接続されている。誘導電極124は接地電極である。放電電極122と誘導電極124との間に電圧Vpが印加されると、両電極間の電位差により気中放電が発生する。この気中放電中をガスが通過することによりガス中の微粒子16は電荷18が付加されて帯電微粒子Pになる。加熱用電源128は、誘導電極124の両端に設けられた端子同士の間に電圧を印加して誘導電極124に電流を流すことにより、誘導電極124を発熱させる。電荷発生素子120の温度は、誘導電極124の端子間に印加する電圧を調節することにより制御することができる。
第2実施形態の微粒子数検出器110は、第1実施形態の微粒子数検出器10と同様にして微粒子16の個数を求めることができる。そのため、ここではその説明を省略する。
また、微粒子の個数を測定したあと、電荷発生素子120の放電電極122には微粒子等が堆積していることがある。その場合、電荷発生素子120の誘導電極124の一対の端子の間に所定のリフレッシュ電圧が印加されるよう加熱用電源128を制御する。所定のリフレッシュ電圧が印加された誘導電極124は、放電電極122に堆積した微粒子等を焼却可能な温度になる。これにより、電荷発生素子120をリフレッシュすることができる。捕集電極48のリフレッシュについては第1実施形態と同様のため、ここではその説明を省略する。
微粒子の個数を測定する前などのように電荷発生素子120に結露が発生する可能性のある場合には、電荷発生素子120の誘導電極124の一対の端子の間に所定の結露防止電圧が印加されるよう加熱用電源128を制御する。所定の結露防止電圧が印加された誘導電極124は、放電電極122に結露した水滴を蒸発可能な温度になる。これにより、電荷発生素子120に溜まった結露を蒸発させて乾燥することができる。
以上詳述した微粒子数検出器110では、電荷発生素子120の誘導電極124をヒータとして兼用している。そのため、電荷発生素子120の専用ヒータを別に設ける場合に比べて、微粒子数検出器110をコンパクト化することができるし、電荷発生素子120の温度を迅速に変えることもできる。
また、放電電極122は周囲に微細突起122aを備えているため、微細突起122aと誘導電極124との間で電界が集中しやすい。そのため、低電圧でも両電極122,124の間で容易に放電を発生させることができるし、放電開始電圧を低く抑えても、安定した放電を行うことができる。
なお、本発明は上述した第2実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した第2実施形態において、電荷発生素子120で気中放電させるのと同時に誘導電極124に電流を流して加熱してもよい。誘導電極124を発熱させる際の印加電圧は、電荷発生素子120で気中放電させる際の印加電圧に比べて非常に小さいからである。但し、個数測定装置60で個数を精度よく測定するには、電荷発生素子120で放電する場合に誘導電極124に電流を流さないようにするのが好ましい。誘導電極124に電流を流すとノイズが発生して個数の測定に悪影響が及ぶおそれがあるからである。
上述した第2実施形態のヒータ電源74を省略して、加熱用電源128に電荷発生素子120の誘導電極124とヒータ電極72とを直列に接続してもよい。図5は第2実施形態の微粒子数検出器110のヒータ電源74を省略した変形例の概略構成を表す断面図である。図5では、上述した第2実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付した。こうすれば、ヒータ電源74が不要となるため、構成がより簡略化される。
上述した第2実施形態の電荷発生素子120の代わりに、図6に示す電荷発生素子220を採用してもよい。電荷発生素子220は、誘電電極224を通気管12に埋設し、通気管12の内壁面のうち誘電電極224と対向する位置に放電電極222を設置し、通気管12のうち放電電極222と誘電電極224との間に挟まれた部分を誘電体層として利用したものである。放電電極222と誘導電極224は放電用電源26に接続されている。誘導電極224は加熱用電源128に接続されている。このようにしても、上述した第2実施形態と同様の効果が得られる。
上述した第2実施形態では、余剰電荷除去装置50を設けたが、この余剰電荷除去装置50を省略してもよい。また、放電電極122の周囲に複数の微細突起122aを設けたが、微細突起122aを省略してもよい。
図1〜3,5に記載した実施形態では、負に帯電した帯電微粒子Pの個数を測定する場合について説明したが、正に帯電した帯電微粒子Pであっても同様にして微粒子数16の個数を測定することができる。正に帯電した帯電微粒子Pの個数を測定する場合、例えば、負極44に正電圧を印加し、クーロン斥力を利用して捕集電極48に帯電微粒子Pを捕集してもよい。
本出願は、2017年1月26日に出願された日本国特許出願第2017−12024号を優先権主張の基礎としており、引用によりその内容の全てが本明細書に含まれる。
本発明は、例えば自動車などの動力機械の排ガス中の微粒子の数を検出するのに利用可能である。
10,110 微粒子数検出器、12 通気管、20,120,220 電荷発生素子、12a ガス導入口、12b ガス排出口、12c 中空部、16 微粒子、18 電荷、20 放射ユニット、22 針状電極、24 対向電極、26 放電用電源、28 加熱用電源、40 捕集装置、42 電界発生部、44 負極、46 正極、48 捕集電極、50 余剰電荷除去装置、52 電界発生部、54 負極、56 正極、58 除去電極、60 個数測定装置、62 電流測定部、64 個数算出部、66 コンデンサ、67 抵抗器、68 スイッチ、70 ヒータ装置、72 ヒータ電極、74 ヒータ電源、121 誘電体層、122,222 放電電極、122a 微細突起、124,224 誘導電極、128 加熱用電源、P 帯電微粒子。

Claims (4)

  1. 気中放電により電荷を発生する一対の電極を有し、通気管内に導入されたガス中の微粒子に前記電荷を付加して帯電微粒子にする電荷発生素子と、
    前記電荷発生素子の前記一対の電極のうち接地電極に電流を流す加熱用電源と、
    前記帯電微粒子を捕集する捕集電極を有し、前記捕集電極に捕集された前記帯電微粒子の電荷の量に基づいて前記ガス中の微粒子の数を検出する検出手段と、
    を備えた微粒子数検出器。
  2. 少なくとも前記捕集電極を加熱するヒータ電極を備え、
    前記加熱用電源は、前記接地電極と前記ヒータ電極の両方に電流を流す、
    請求項1に記載の微粒子数検出器。
  3. 前記電荷発生素子は、誘電体と、前記誘電体の一方の面に設けられた放電電極と、前記誘電体の他方の面に設けられた誘導電極とを備えた電荷発生素子であり、
    前記誘導電極は、前記接地電極として利用される、
    請求項1又は2に記載の微粒子数検出器。
  4. 前記電荷発生素子は、針状電極と、前記針状電極から離間し前記針状電極と対向する位置に設けられた対向電極とを備えた電荷発生素子であり、
    前記対向電極は、前記接地電極として利用される、
    請求項1又は2に記載の微粒子数検出器。
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