JPWO2018117066A1 - 振動アクチュエータ、ウェアラブル端末及び着信通知機能デバイス - Google Patents

振動アクチュエータ、ウェアラブル端末及び着信通知機能デバイス Download PDF

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Abstract

小型化可能であり好適に効率良く振動する振動アクチュエータ。このアクチュエータは、固定体と、支軸部と、支軸部を介して固定体に対して可動自在に支持される可動体とを有し、可動体には、マグネットと、マグネットの磁極面にエアギャップを介して対向配置される磁極面を有し且つコイルが巻回されるコアとのうちの一方が、可動体において支軸部の軸を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、固定体には、可動体において支軸部の軸の両側に配置されるマグネット及びコアのうちの一方にそれぞれ対向する他方が設けられ、可動体は、軸を挟んだ両側でそれぞれ、互いの磁極面との間で発生する磁気吸引力により弾性支持され、且つ、給電によるコイルの励磁によりコイルがマグネットと協働することによって、固定体に対して支軸部の軸方向に往復振動する。

Description

本発明は、振動アクチュエータ、ウェアラブル端末及び着信通知機能デバイスに関する。
従来、携帯電話等の携帯情報端末の着信等を利用者に報知するための振動発生源として、或いは、タッチパネルの操作感触やゲーム機のコントローラ等の遊戯装置の臨場感を指や手足等に伝達する振動発生源として、振動アクチュエータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示す振動アクチュエータは、平板状に形成して小型化が図られている。特許文献1の振動アクチュエータは、支軸された可動部をシャフトにより摺動自在に支持した平板形状を有している。
特許文献2に示す振動アクチュエータは、筐体及びコイルを備えた固定子と、筐体内に配置されたマグネッ5および錘部を有する可動子と、を有し、コイルとマグネットの協働により、シャフトに対して摺動自在な可動子が固定子に対して振動方向にリニアに振動する。コイルは、マグネットを含む可動部の外側に巻かれている。
また、特許文献3は、対向配置された扁平コイルと、扁平コイル上に配置される扁平マグネットとを有するVCM(Voice Coil Motor)原理のアクチュエータである。
これらどの振動アクチュエータにおいても可動子は、シャフトに摺動自在に設けられ、バネにより、振動方向に振動可能に弾性支持されている。VCMを駆動原理とした振動アクチュエータでは、通常時においてその磁気回路構成上、磁気吸引力が働かない。このため、可動部を弾性保持するのは主に金属ばねで構成されている。そして、これら振動アクチュエータは、例えば、特許文献4に示すように、遠隔通信デバイスからの情報等に基づいて装着者に振動を付与して感覚刺激を与える振動通信機能を有するリング状のウェアラブル端末(インプットデバイスとも称する)に搭載されることが考えられている。
特開2015−095943号公報 特開2015−112013号公報 特許第4875133号公報 国際公開第2014/130946号
ところで、振動アクチュエータを、携帯端末やウェアラブル端末等に適用して、装着者に着信を振動で付与する着信通知機能デバイスとして搭載する場合、装着者に十分な体感を付与する振動をばらつきなく提供することが求められる。
また、装着者に十分な体感を付与しつつ、着信通信機能デバイスに搭載される振動アクチュエータの厚みを薄くして、振動アクチュエータ自体をコンパクト化することが望まれている。
厚みを薄くする構成の場合、特許文献1〜2のようにマグネットの外周にコイルを配置したり、或いは、コイル上にマグネットを配置したりすることによって、振動アクチュエータの厚み方向にスペースを確保する構成と異なり、マグネットを軸部で軸部の軸方向に沿って可動自在に支持し、マグネットの側方にコイルを巻回したコアを配置して、マグネットとコイルとの協働により、マグネットを有する可動体を振動させる構造が考えられる。
しかしながら、支軸構造を持つ振動アクチュエータにおいて、固定体と可動体とにそれぞれ設けたコアとマグネットとの協働により可動体を振動させる場合、コイルとマグネット磁気吸引力により軸に垂直抗力が発生し、可動体に対して、摩擦力が発生する。これに対して、可動体を移動させるための推力を大きくするために、マグネットの磁力を大きくしたり、エアギャップを小さくして磁気的な損失を小さくすることが考えられるが、これらの対応では、垂直抗力が増加し、摩擦力の増大につながるという問題がある。
また、共振現象を利用した振動アクチュエータでは、可動体を弾性支持するコイルバネ乃至磁気バネ等の弾性付加機能を有する部材により決まるバネ定数が線系(一定値)の場合、周波数に対する特性は、共振点付近で急峻な特性となるため、周波数固定で駆動した場合、共振のずれにより振動特性のばらつきが大きくなるという問題がある。
本発明の目的は、小型化可能であり好適に効率良く振動する振動アクチュエータ、ウェアラブル端末及び着信通知機能デバイスを提供することである。
本発明の振動アクチュエータの一つの態様は、
固定体と、
支軸部と、
前記支軸部を介して前記固定体に対して可動自在に支持される可動体と、
を有し、
前記可動体には、マグネットと、前記マグネットの磁極面にエアギャップを介して対向配置される磁極面を有し且つコイルが設けられるコアとのうちの一方が、前記可動体において前記支軸部の軸を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、それぞれの前記磁極面は前記支軸部の軸に直交する方向で互いに外方に向けて配置されており、
前記固定体には、前記可動体において前記支軸部の軸の両側にそれぞれ配置される前記マグネット及び前記コアのうちの前記一方に対向して、前記マグネット及び前記コアのうちの他方がそれぞれ設けられ、
前記可動体は、前記軸を挟んだ両側でそれぞれ、前記コアの磁極面及び前記マグネットの磁極面との間で発生する磁気吸引力により弾性支持され、且つ、給電による前記コイルの励磁により前記コイルが前記マグネットと協働することによって、前記固定体に対して前記支軸部の軸方向に往復振動する構成を採る。
本発明のウェアラブル端末は、上記構成の振動アクチュエータを実装した構成を採る。また、本発明の着信通知機能デバイスは、外部からの信号を受信する通信装置と、前記通信装置での着信により振動する上記構成の振動アクチュエータとを実装した構成を採る。
本発明によれば、小型化可能であり好適に効率良く振動する振動アクチュエータを実現できる。
本発明に係る実施の形態1の振動アクチュエータの内部構成を示す斜視図 同振動アクチュエータを上側から見た分解斜視図 同振動アクチュエータを下側から見た分解斜視図 同振動アクチュエータの内部構成を示す平面図 図1のA―A線矢視断面図 図4のB―B線矢視断面図 振動アクチュエータの固定体の要部構成を示す平面図 図8Aは、振動アクチュエータの可動体を示す斜視図であり、図8Bは、可動体の断面図 振動アクチュエータの磁気回路を模式的に示す平面図 図10Aは、磁気ばねにおける荷重、変位の関係を示す図であり、図10Bは、非線形ばねによる振動出力のばらつきの抑制の説明に供する図 本発明に係る実施の形態2の振動アクチュエータの構成を示す外観図 同振動アクチュエータの内部構成を示す斜視図 同振動アクチュエータを上側から見た分解斜視図 同振動アクチュエータを下側から見た分解斜視図 同振動アクチュエータの内部構成を示す平面図 図12のC―C線矢視断面図 図15において可動体本体を外した状態のD―D線矢視断面図 図18Aは、本発明に係る実施の形態2の振動アクチュエータの可動体を示す斜視図であり、図18Bは、図18AのE−E線矢視断面図 振動アクチュエータの磁気回路を模式的に示す平面図 本発明に係る実施の形態3の振動アクチュエータの構成を示す外観図 同振動アクチュエータの分解斜視図 同振動アクチュエータの内部構成を示す平面図 図20のG―G線矢視断面図 図22のH―H線断面図 図25Aは、本発明に係る実施の形態3の振動アクチュエータの可動体を示す斜視図であり、図25Bは、図25AのJ−J線矢視断面図 振動アクチュエータの磁気回路を模式的に示す平面図 本発明に係る実施の形態4の振動アクチュエータの内部構成を示す斜視図 同振動アクチュエータを上側から見た分解斜視図 図27のK―K線矢視断面図 本発明に係る実施の形態5のウェアラブル端末の要部構成を模式的に示す図 本発明に係る実施の形態5の変形例としての携帯端末の要部構成を模式的に示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る実施の形態1の振動アクチュエータの構成を示す外観図であり、カバーを外した同振動アクチュエータの内部構成を示す斜視図である。図2は、同振動アクチュエータを上側から見た分解斜視図であり、図3は、同振動アクチュエータを下側から見た分解斜視図であり、図4は、同振動アクチュエータの内部構成を示す平面図である。また、図5は、図1のA―A線矢視断面図であり、図6は、図4のB―B線矢視断面図である。図7は、振動アクチュエータの固定体の要部構成を示す平面図であり、図8は、図8Aは、振動アクチュエータの可動体を示す斜視図であり、図8Bは、可動体の断面図であり、図9は、振動アクチュエータの磁気回路を模式的に示す平面図である。
なお、図1〜図9に加えて、図11〜図29では、各実施の形態の振動アクチュエータを説明する場合、振動アクチュエータにおける可動体の振動方向を、便宜上、前後方向とも称し、振動方向に直交する2方向をそれぞれ、横方向(左右方向)と、高さ方向(上下方向であり、厚み方向とも言う)として説明する。
<振動アクチュエータ10の全体構成>
図1に示す振動アクチュエータ10は、高さ(図面上では上下方向の長さであり、厚みに相当する)が横(図面上では左右方向)よりも短い平板形状をなしている。
本実施の形態の振動アクチュエータ10は、固定体20と、軸部80と、軸部80を介して固定体20に対して可動自在に支持される可動体30と、を有する。
可動体30は、コイル70a、70bが巻回されたコア(以下、「E型形状コア」とも称する)50a、50bと、マグネット60との協働により軸部80の軸方向に沿って往復移動、つまり振動する。
本実施の形態の振動アクチュエータ10には、可動体30において軸方向に沿う両側部に、軸部80の軸を挟むようにマグネット60a、60bがそれぞれ設けられ、それぞれのマグネット60a、60bとエアギャップを介して対向する位置に、コイル70a、70bが巻回された凸部(磁極部)51aを有するコア50a、50bが設けられている。マグネット60a、60bと、コイル70a、70bが巻回されたE型形状コア50a、50bとは、互いの磁極面(E型形状コア50a、50bの磁極面)61、51を対向して配置されている。マグネット60a、60bの磁極面61は軸部80の軸に直交する方向で互いに外方に向けて配置され、これに対向してE型形状コア50a、50bの着磁面が対向する。これらマグネット60a、60bと、コイル70a、70bが巻回されたコア50a、50bとで磁力発生部を構成し、磁力発生部は、軸部80の両側でそれぞれ、磁気吸引力による磁気ばねとして機能する。これにより、可動体30は、軸回りへの回転を抑制した状態で、且つ、軸方向に移動自在に弾性支持される。磁気吸引力は、軸部80(軸部80の軸)を挟んで軸部80(軸部80の軸)を対称に発生する。可動体30が両側方で発生する磁気吸引力により両側方に向かって吸引されることで相殺されて釣り合い、可動体30は、その回転が抑制され、基準位置となる水平な状態となる位置で保持される。本実施の形態では、磁気ばねに加えて、軸方向に移動した際の復帰自在に弾性支持する金属ばね40を有する。
振動アクチュエータ10を具体的に説明する。
本実施の形態の振動アクチュエータ10は、軸部80を固定体20に固定し、軸部80が挿入される軸受け82a、82bを可動体30に備える。
固定体20は、ケース21と、ばねホルダ23a、23bと、コイル70a、70bと、直方体状の一面に形成されたスリットにより仕切られて複数の凸部が形成されるとともにスリットにコイル70a、70bが配置されたE型形状コア50a、50bと、電源供給部25と、を有する。固定体20では、ケース21において上方で開口する開口部分は、カバー24により覆われる。
一方、可動体30は、複数の磁極(本実施の形態では4極)がそれぞれ長手方向に交互に配置された一対のマグネット60a、60bと、マグネット60a、60b及び軸受け部82a、82bが固定された可動体本体32と、を有する。可動体30は、金属ばね40により弾性支持されている。金属ばね40は、例えば、円筒状のコイルバネである。
振動アクチュエータ10は、可動体30(マグネット60a、60b、可動体本体32、軸受け部82a、82b)は、金属ばね40の軸方向の付勢力と、マグネット60a、60b、コイル70a、70bが巻回されたE型形状コア50a、50bにより発生する磁気吸引力による磁気ばねとにより弾性支持される。
<振動アクチュエータ10の固定体20>
ケース21は、底面部を有する矩形箱状に形成されており、長手方向に沿う両側壁のそれぞれに互いに対向してE型形状コア50a、50bが配置されている。また、ケース21内には、両側壁21a、21bのそれぞれの両端部間を閉塞する両端壁21c、21d間に軸部80が架設されている。
軸部80は、ケース21の長手方向に沿って、且つ、ケース21の幅方向の中心に配置され、可動体30の軸受け部82a、82bを挿通した状態で、その両端部がばねホルダ23a、23bを介して両端壁21c、21dに固定されている。これにより、軸部80は、両端壁21c、21dで支持されている。軸部80は、ばねホルダ23a、23bの固定穴に圧入或いは、挿入後接着等で固定することで端壁21c、21dに固定される。なお、軸受け部82a、82bは、軸部80が摺動自在に挿通されるものであるが、銅系、鉄系、或いは、鉄−銅系の含油軸受けであってもよく、磁性体であっても良い。
また、軸部80には、軸受け部82a、82bを備える可動体30を、長手方向で挟むように、金属ばね40が外挿されている。金属ばね40は、軸部80上に配置される可動体30を、軸受け部82a、82bを介して、長手方向の中央部分に位置するように付勢する。なお、ケース21は、カバー24を取り付けることで中空の電磁シールドを形成する。
E型形状コア50a、50bは、それぞれ本実施の形態では磁性体であり、軸部80の軸を中心に対称な同形状に形成される。E型形状コア50a、50bは、先端面が磁極面51となる複数の凸部51a、51bを有する。E型形状コア50a、50bの複数の凸部51a、51bは、一側面で一側面の延在方向でそれぞれ並べて配置される。なお、磁極面51は、軸部80、ケース21の両側壁21a、21bと平行であり、且つ、マグネット60a、60bの磁極面61と互いに平行に配置されていることが好ましい。なお、E型形状コア50a、50bは、電磁ステンレス、焼結材、MIM(メタルインジェクションモールド)材、積層鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)等により構成されてもよい。
E型形状コア50a、50bは、それぞれ平面視E字状に形成されている。詳細には、E型形状コア50a、50bは、直方体の長手方向に沿う一辺を長手方向で3分割するようにスリットを形成して、一面側に凸部51a、51bを有する平面視E字状をなしている。E型形状コア50a、50bでは、スリット内にコイル70a、70bを通して、各コイル70a、70bが、E型形状コア50a、50bのそれぞれの凸部51a、51bのうち中央の凸部51a、51bの周囲のみを巻回するように配置されている。コイル70a、70bは、例えば、銅線等により構成される。コイル70a、70bに電流が通じることで励磁されると、E型形状コア50a、50bでは、それぞれの中央の凸部51a、51bを挟む両側の凸部51a、51bは、中央の凸部51a、51bとは逆の極性で励磁される。なお、E型形状コア50a、50b同士では、互いに対向する凸部51a、51b同士の磁極面は、それぞれ異なる極性となるように励磁されることが好ましい。これにより、振動アクチュエータ10における磁気回路構成が効率の良いものとなる。
コイル70a、70bは、E型形状コア50a、50bのそれぞれにおいて、中央の凸部51a、51bの周囲に巻回されており、電源供給部25に接続されている。コイル70a、70bは、マグネット60a、60bの磁極面61に対向する磁極面51において、中央の凸部51a、51bの先端面である磁極面を囲むように配置されている。コイル70a、70bは、電源供給部25から給電されることで凸部51a、51bを励磁し、各E型形状コア50a、50bにおいて、中央の凸部51a、51bを挟む他の凸部51a、51bの極性を異なる極性としている。
電源供給部25は、コイル70a、70bに電力供給する基板であり、外部電源に接続される基板、例えば、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible printed circuits)等で構成される。電源供給部25は、ケース21内でコイル70a、70bに接続されている。
<振動アクチュエータ10の可動体30>
可動体30は、図1及び図4〜図6に示すように、固定体20内のケース21内で軸部80の延在方向に可動自在に配置されている。可動体30は、可動体本体32と、マグネット60a、60bと、軸受け部82a、82bと、を有する。
可動体本体32には、挿通する軸部80が挿通する軸受け部82a,82bと、軸受け部82a、82bを介して挿通される軸部80を挟むように配置されるマグネット60a、60bと、が一体的に取り付けられている。
可動体本体32は、可動体30のウェイトとして機能し、例えば、SECC等の鉄、鉄を主成分とする合金、青銅、銅など比重が5以上である金属材料や、焼結材、MIM(メタルインジェクションモールド)材を採用することが好ましい。可動体本体32は、例えば、タングステン或いはタングステン合金などの高比重金属材料(好ましくは比重10以上、特に比重11以上)が好適である。本実施の形態では、可動体本体32は、タングステンにより構成されている。例えば、比重の目安として、SECC:7.8、Nd焼結マグネット:7.4〜7.6、銅:8.9、タングステン:16〜19である。
可動体本体32は、ケース21の長手方向に沿って延在する直方体の両側面の中央部分を切り欠いた平面視H形状に形成されている。すなわち、可動体本体32は、直方体状の胴部と胴部の振動方向の両端のそれぞれに、振動方向に張り出す前張出部及び後張出部とでH型状をなしている。可動体本体32のH型状の凹状内の底面部分、つまり、胴部において軸方向に沿う両側面に、マグネット60a、60bがそれぞれ配置されている。
ケース21内では、可動体30の凹状内にE形状コア50a、50bがギャップを空けて配置されており、平面視してケース21内の隙間を極力低減してコンパクト化が図られた構成となっている。
軸受け部82a、82bは、軸部80が挿通されるものであり、例えば、焼結スリーブベアリングにより形成される。軸受け部82a、82bは、可動体本体32の中心軸上に、軸部80が位置するように、可動体本体32に設けられる。本実施の形態では、前張出部の前端面及び後張出部の後端面の中央部に形成された座彫り部35aに連続して形成され、可動体本体32の中心軸上で貫通する貫通孔35の両端部に、同一軸心でそれぞれ固定される。座彫り部35aは、金属ばね40の一端部が挿入され、座彫り部の底面でそれぞれ金属ばね40を係止する。
また、可動体本体32は、金属ばね40を介して弾性支持されている。これにより可動体30は、コイル70a、70bに給電されていない場合、磁気ばねの機能に加えて、金属ばね40により、ケース21(固定体20)内で、長手方向の中心に位置するように付勢される。
マグネット60a、60bは、複数の磁極として磁極面61を有し、互いの磁極面61を逆側に向けて軸部80を挟み配置される。本実施の形態では、軸部80が挿通された可動体本体32において長手方向に沿う両側面に、且つ、軸部80と平行に磁極面61を両側に向けて固定されている。本実施の形態では、磁極面61には、図2、3、5、8、及び図9に示すように、4つの異なる磁極が交互に配置されている。本実施の形態では、軸部80と直交する方向で互いに異なる磁極が逆向きに位置するように配置されている(図9参照)。マグネット60a、60bは、それぞれE型形状コア50a、50bの磁極面に対向して、ケース21の長手方向(軸中心方向)に交互に異なる極性で並ぶように、配置されている。なお、マグネット60a、60bは、複数の磁極の異なるマグネット(マグネット片)を交互に並べて構成してもよいし、交互に異なる磁性を持つように着磁されたものでもよい。後述する各実施の形態のマグネットも同様である。なお、マグネット60a、60bは、例えば、Nd焼結マグネット等により構成されてもよい。
磁極面61は、E型形状コア50a、50bの磁極面51に対して所定間隔(エアギャップ)を空けて、対向して且つ平行に配置されている。
マグネット60a、60bの磁極面61は、図2、図3,および図6等に示すように、高さ方向の中心部分が、対向する磁極面51に最も接近する曲面ないし台形状の中央凸形状で構成されている。本実施の形態では、高さ方向の中心部分が最も磁極面に近い曲面で形成されている。これにより、可動体30を、回転方向に対して停止させる力(トルク)が、回転方向中央で停止するように作用する。これにより、可動体30が略水平に配置され、安定した状態にすることができ、可動体30の固定体20への接触、つまり、部品干渉を防ぐことができ、安定した駆動を実現できる。なお、可動体30が回転した際に、マグネット60a、60bが、E型形状コア50a、50bの磁極面51に接触しにくくなる。
本実施の形態では、磁極面61と磁極面51は、ケース21内の限られたスペースにおいて、互いに対向する面積を極力大きくなっており、磁気回路を駆動させた際に、効率良く磁束が集中し、高出力化が図られる。
本実施の形態では、ケース21内において、軸部80を挟み配置されるマグネット60a、60bのそれぞれに、磁性体であるE型形状コア50a、50bが対向して配置されているので、E型形状コア50a、50bとマグネット60a、60b間にそれぞれ磁気吸引力が発生する。発生した磁気吸引力は軸部80を挟み互いに同一直線上で、且つ、離間する方向で逆向きに発生するので、互いに相殺される。これら磁気吸引力によって、軸部80を中心に回動する可動体30の傾きが無くなり、可動体30は、位置決めされた状態(可動体の位置決め)となり、軸部80周りの回転が規制される(所謂回転止め)。また、マグネット60a、60bの磁極面61は、E型形状コア50a、50bの磁極面51に、高さ方向、又は、回転方向の中心部分が最も近づいた中央凸状に形成されているので、可動体30は、可動体30を挟むE型形状コア50a、50bの一方側に引き寄せられることがなく、軸部80を中心に回動して傾斜しない位置、つまり、略水平な安定した状態に配置される。なお、本実施の形態では、可動体30は、E型形状コア50a、50bとマグネット60a、60bと間の磁気吸引力、所謂、磁気ばねと、可動体30を軸方向で挟み込む金属ばね40(機械ばね)とによって弾性支持される。なお、可動体30は、E型形状コア50a、50bとマグネット60a、60bと間の磁気吸引力、所謂、磁気ばねだけで弾性支持されてもよいことは勿論である。
そして、E型形状コア50a、50bは、コイル70a、70bに電源供給部25から電源が供給されて励磁されることにより凸部51a、51bの先端面が磁化され、磁極を有し、対向配置されたマグネット60a、60bの磁極の関係に応じて推力が発生する。コイル70a、70bへ供給する電流の向きを変えることで、マグネット60a、60bを備える可動体30は、軸方向である長手方向、つまり、振動方向に往復移動(往復振動)する。
本実施の形態では、例えば、図9に示すように、マグネット60aの極性(磁極面61)を前側から後側に向かってS極、N極、S極、N極の順に配置し、これらをコア50aの磁極面51に対向して長手方向に並べて配置している。一方、マグネット60bの極性(磁極面61)を前側から後側に向かってN極、S極、N極、S極の順に配置し、これらをコア50bの磁極面51に対向して長手方向に並べて配置している。すなわち、本実施の形態では、マグネット60a、60bとE型形状コア50a、50bの対向する極性の数を、マグネット4:E型形状コア3としている。また、マグネット60a、60b同士は、軸部80を挟み互いに逆の極性が、それぞれ対向するE型形状コア50a、50bの磁極面51となるように配置している。
そして、コイル70a、70bのそれぞれに電流を供給してE型形状コア50a、50bを励磁し、マグネット60aに対向するE型形状コア50aの中央の凸部51aの極性をS極にし、マグネット60bに対向するE型形状コア50bの中央の凸部51aの極性をN極にする。これにより、各E型形状コア50a、50bの中央の凸部51a、51bを挟むように中央の凸部51a、51bの両側にそれぞれ位置する凸部51a、51bの極性は、中央の凸部51a、51bの極性とは異なる極性となる(図9参照)。これにより、磁気吸引力により、F1方向に推力が発生し、コア50a、50bは、F1方向に駆動する。また、コイル70a、70bに電流を逆方向に供給して、各E型形状コア50a、50bの極性を逆にする、つまり、マグネット60aに対向するE型形状コア50aの中央の凸部51aの極性をN極にし、マグネット60bに対向するE型形状コア50bの中央の凸部51aの極性をS極にする。これにより、E型形状コア50aの中央の凸部51aの両側に位置する凸部51aの極性はS極、マグネット60bに対向するE型形状コア50bの中央の凸部51bの両側に位置する挟む凸部51bの極性をS極に磁化される。すると、これらに対向するマグネット60a、60bを有する可動体30は、F1方向とは真逆の−F1方向に駆動する。
すなわち、振動アクチュエータ10では、電源供給部25からコイル70a、70bへ入力される交流波によりE型形状コア50a、50b、つまりE型形状コア50a、50bの磁極面51(詳細には凸部51a、51bの先端面)が磁化され、可動体30側のマグネット60a、60bに対して、効果的に磁気吸引力及び反発力を発生する。これにより、可動体30のマグネット60a、60bは、駆動基準位置となる位置(ここでは平面視してマグネット60aの長手方向(軸方向)の中心と、対向面51の中心とが重なり、且つ、マグネット60aの高さ方向の中心と、対向面51の高さ方向の中心とが重なる位置)を基準にして、長手方向に沿って、両方向F(F1方向と−F1方向)に往復移動する。つまり、可動体30は、固定体20に対して、マグネット60a、60bとE型形状コア50a、50bとの互いの磁極面61、51に沿う方向に往復振動する。この駆動原理を以下に示す。なお、本実施の形態の振動アクチュエータ10の駆動原理は、以下の各実施の形態の振動アクチュエータ全てで実現される。
本実施の形態の振動アクチュエータ10では、可動体30の質量m[kg]、ねじり方向のばね定数Kspとした場合、可動体30は、固定体20に対して、下記式(1)によって算出される共振周波数f[Hz]で振動する。
Figure 2018117066
本実施の形態の振動アクチュエータ10は、電源供給部25からコイル70a、70bに可動体30の共振周波数fと略等しい周波数の交流を供給してコイル70a、70bを介して各E型形状コア50a、50b(詳細には磁極面となる一端面51)を励磁する。これにより、可動体30を効率良く駆動させることができる。
本振動アクチュエータ10における可動体30は、コイル70a、70bが巻回されたE型形状コア50a、50b及びマグネット60a、60bによる磁気ばねと、金属ばね40とを介して固定体20により支持されるバネマス系構造で支持された状態となっている。よって、コイル70a、70bに可動体30の共振周波数fに等しい周波数の交流が供給されると、可動体30は共振状態で駆動される。
振動アクチュエータ10の駆動原理を示す運動方程式及び回路方程式を以下に示す。振動アクチュエータ10は、下記式(2)で示す運動方程式及び下記式(3)で示す回路方程式に基づいて駆動する。
Figure 2018117066
Figure 2018117066
すなわち、振動アクチュエータ10における質量m[Kg]、変位x(t)[m]、推力定数K[N/A]、電流i(t)[A]、ばね定数Ksp[N/m]、減衰係数D[N/(m/s)]等は、式(2)を満たす範囲内で適宜変更できる。また、電圧e(t)[V]、抵抗R[Ω]、インダクタンスL[H]、逆起電力定数K[V/(m/s)]は、式(3)を満たす範囲内で適宜変更できる。
このように、振動アクチュエータ10、可動体30の質量mと、金属ばね(弾性体、本実施の形態ではコイルばね)40と磁気ばねとを重畳したばね定数Kspにより決まる共振周波数fにおいて駆動した場合、効果的に大きな出力を得ることができる。
本実施の形態の振動アクチュエータ10において可動体30を弾性支持するばねは、金属ばね40と、コイル70a、70bが巻回されたE型形状コア50a、50b及びマグネット60a、60bによる磁気ばねを有した構成となっており、磁気ばねは、図10Aに示すように、変位に対して非線形のばね定数を有する。
すなわち、振動アクチュエータ10は、磁気ばねを用いているので、ばねを非線形にする(位置によりバネ定数が変動させる)ことができ、周波数特性が線系の場合の特性に比べ平坦にできるため、ばらつきにくい性能を実現できる(図10B参照)。
振動アクチュエータ10によれば、以下の効果を奏することができる。
<効果1>
コイル70a、70bと、マグネット60a、60bとの協働により可動体30を軸方向に振動する振動アクチュエータ10である。振動アクチュエータ10は、コイル70a、70b及びマグネット60a、60bの一方を有する固定体20と、固定体20に対して軸部80を介して軸方向に可動自在に支持される可動体30とを有し、コイル70a、70b及びマグネット60a、60bの一方は、可動体30に、軸部80を挟み互いに異なる方向に磁極面を有して設けられ、コイル70a、70b及びマグネット60a、60bの他方が、前記固定体に、前記可動体に設けられるコイル70a、70b及びマグネット60a、60bの一方に対向してそれぞれ配置される。
この構成によれば、軸部80を挟みそれぞれのコイル70a、70b(E型形状コア50a、50b)及びマグネット60a、60b間で発生する磁気吸引力のうち、可動体30に作用して摩擦力発生の原因となる垂直抗力は、軸部80を挟み互いに逆方向に発生する。これにより、垂直抗力は、互いに相殺され、抑制されるので、磁気吸引力による可動体30の振動方向へ駆動を生じさせる磁気ばねの機能と、可動体30の回転止めの機能を維持することができ、小型化可能であり好適に効率良く振動する振動アクチュエータ10にすることができる。
<効果2>
従来、共振現象を利用した振動アクチュエータでは、バネ定数が線系(一定値)の場合、周波数に対する特性は、共振点付近で急峻な特性となるため、従来の振動アクチュエータを、周波数固定で駆動した場合、共振のずれにより振動特性のばらつきが大きくなる(図10B参照)。
これに対し、本実施の形態の振動アクチュエータ10は、マグネット60a、60bとコイル70a、70bとによる磁気ばねを用いているので、ばねを非線形にする(駆動周波数の位置でバネ定数を変動させる)ことができる。その効果として、振動アクチュエータ10で周波数を固定して駆動する場合、固定した駆動周波数を、周波数特性が線系の場合の特性に比べ平坦になる駆動周波数(図10B参照)にして、振動出力をばらつきにくくすることができ、所望の振動出力を得ることが出来る。
<効果3>
また、振動アクチュエータ10は、可動体30において軸部80を挟んで両側方に設けられるコイル70a、70bが巻回されたE型形状コア50a、50bは、コイル1個で、それぞれ対向するマグネット60a、60bとともに磁気回路を構成しているので、低コストの構造となり、コストメリットを実現でき、また、組立工数の低減を図ることができる。
<効果4>
金属ばね40に加えて、磁性体であるコア50a、50bとマグネット60a、60bとを有する磁気ばねを有するので、コア50a、50bを基準位置で弾性支持する金属ばね40のバネ定数を下げることが可能となる。これにより、金属ばね40の寿命が向上し振動アクチュエータ10としての信頼性の向上を図ることができる。
<効果5>
従来の平面形状や円筒形状のアクチュエータを携帯端末やウェアラブル端末など着信通知機能デバイス、或いは、リング型形状デバイス(ex.Φ15〜25mm)に取り付けようとした場合、装着したユーザに十分な体感を付与する振動を発生させるためには、大きな振動デバイスが求められる。また、ばらつきの無い、安定した振動出力である振動特性が要求される。
これに対して本実施の形態の振動アクチュエータ10をリング型形状デバイスに搭載すれば、小型化された振動アクチュエータ10であっても、ユーザに、十分な振動をばらつくことなく効率良く付与できる。
<効果6>
可動体30の可動体本体32には、高比重のタングステンを用いて形成しているため、可動体自体の質量を増加させて、振動出力を増加することができる。
<効果7>
また、一般的な従来のVCM式のアクチュエータでは、可動体と固定体の互いの磁極面間のエアギャップが広くなり、磁気効率が悪く、また、構造も複雑であり、組立性も悪くなる。これに対して、振動アクチュエータ10では、コイル70a、70bがE型形状コア50a、50bの中央の凸部51a、51bを励磁し、中央の凸部51a、51bは、中央の凸部51a、51bの両側の凸部51a、51bとともに、マグネット60a、60bとの磁気吸引力により推力発生させるため、磁気抵抗の大きい従来のVCM方式に比べ電磁変換効率の向上を図ることができる。
また、振動アクチュエータ10によれば、ケース21内で、可動体30とのクリアランスを狭くしても干渉することなく組立が可能となる。また、可動体30の軌跡が安定するため、設計が容易となり、且つ、可動体30の安定した駆動が可能となる。また金属ばね40にコイルバネを用いる場合、コイルバネの中央に軸部80を通す構成となるので、組立性の向上及び安定したバネ保持が可能となる。
さらに、軸受け部82a、82bは、焼結材料であるので、軸受け部82a、82bに樹脂材料を用いた場合よりも、比重が高く、可動体30の質量を増加させることができ、高出力化を図ることができる。
<効果8>
振動アクチュエータ10の出力は、可動体30のストロークに依存するが、振動アクチュエータの設計上、短手方向に駆動させると、可動体30のストロークを確保しにくい。本実施の形態によれば、可動体30の可動方向を振動アクチュエータ10の長手方向としている。これにより、ストロークに必要となるクリアランスが確保しやすく、高出力化が可能となる。また、可動方向に金属ばね80を配置しても、金属ばね80を配置するスペースを広くとることができ、設計自由度が向上し、結果、金属ばね80の応力緩和が生じやすくなり、耐久性に優れ、金属ばね自体の寿命、ひいては振動アクチュエータ10の製品寿命を延ばすことができる。
(実施の形態2)
図11は、本発明に係る実施の形態2の振動アクチュエータの構成を示す外観図であり、図12は、同振動アクチュエータの内部構成を示す斜視図である。図13は、同振動アクチュエータを上側から見た分解斜視図であり、図14は、同振動アクチュエータを下側から見た分解斜視図であり、図15は、同振動アクチュエータの内部構成を示す平面図である。また、図16は、図12のC―C線矢視断面図であり、図17は、図15において可動体本体を外した状態のD―D線矢視断面図である。図18Aは、本発明に係る実施の形態2の振動アクチュエータの可動体を示す斜視図であり、図18Bは、図18AのE−E線矢視断面図であり、図19は、振動アクチュエータの磁気回路を模式的に示す平面図である。
なお、実施の形態2の振動アクチュエータ10Aは、図1〜図10で説明した実施の形態1に対応する振動アクチュエータと同様の基本的構成を有しているが、主に、可動体30Aの片側に配置されるE型形状コアにおいて巻回されるコイル70c、70dをそれぞれ3つずつにし、軸部801、802を可動体30A側に設けた点で異なる。振動アクチュエータ10と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
<振動アクチュエータ10Aの全体構成>
図11に示す振動アクチュエータ10Aは、高さ(図面上では上下方向の長さであり、厚みに相当する)が横(図11上では左右方向)よりも短い平板形状をなしている。
本実施の形態の振動アクチュエータ10Aは、図12に示すように、固定体20Aと、軸部801、802と、軸部801、802を介して可動自在に支持される可動体30Aと、を有する。
可動体30Aは、軸部801、802の軸を挟むように配置されるマグネット60c、60dと、マグネット60c、60dに対向して所定間隔(エアギャップ)を空けて配置され、凸部51c、51dにコイル70c、70dが巻回されたE型形状コア(コア)50c、50dとの協働により、軸部801、802の軸方向に沿って往復移動、つまり振動する。
マグネット60c、60dと、コイル70c、70dを備えるE型形状コア50c、50dとは、互いの磁極面(マグネットは着磁面に相当)61、51を対向して配置されている。これらマグネット60c、60dと、コイル70c、70dが巻回されたE型形状コア50c、50dとで磁力発生部を構成し、磁力発生部は、軸部801、802の両側のそれぞれで、磁気吸引力による磁気ばねとして機能する。これにより、可動体30Aは、軸回りへの回転を抑制した状態で、且つ、軸方向に移動自在に弾性支持される。磁気吸引力は、軸部801、802の軸を挟んで軸部801、802の軸に対して対称に発生し、可動体30Aの両側方で発生する磁気吸引力により可動体30Aは、両側方(軸部に直交する直線上で互いに逆向きの方向)に向かって吸引されることで相殺されて釣り合う。よって、可動体30Aは、その回転が抑制され、基準位置となる水平な状態となる位置で保持される。本実施の形態では、実施の形態1と同様に、磁気ばねに加えて、軸方向に移動した際の復帰自在に弾性支持する金属ばね40a、40aを有する。
本実施の形態の振動アクチュエータ10Aは、可動体30Aにおいて振動側の端部の中央から、軸部801、802をそれぞれ軸方向に突出した固定し、これら軸部801、802の突端部側を固定体20Aに移動自在に取りつけている。
固定体20Aは、ケース21Aと、軸受け82a、82bを収容した軸受けホルダ23c、23dと、コイル70c、70dと、直方体状の一面にスリットを有し、スリットにコイル70c、70dが配置されたE型形状コア50c、50dと、電源供給部25Aと、を有する。固定体20Aでは、固定体20Aのケース21Aにおいて上方で開口する開口部分は、カバー24Aにより覆われる。
一方、可動体30Aは、複数の磁極(本実施の形態では4極)がそれぞれ長手方向に交互に配置された一対のマグネット60c、60dと、マグネット60c、60d及びバネ受け部84、84が固定された可動体本体32Aと、を有する。可動体30Aは、金属ばね40aにより弾性支持されている。金属ばね40aは、例えば、円筒状のコイルバネであり、軸部801、802が挿通されて、可動体30Aと軸受けホルダ23c、23d(詳細には軸受け部82a、82b)との間のそれぞれに介装されている。金属ばね801、802は、可動体30A側では、可動体30Aにおいて振動方向で離間する端部(図16に示す前後張出部323、324)のそれぞれの中央に配設されたバネ受け部84で受けられている。
振動アクチュエータ10Aは、可動体30A(マグネット60c、60d、可動体本体32A)は、金属ばね40a、40bの軸方向の付勢力と、マグネット60c、60d、コイル70c、70dが巻回されたE型形状コア50c、50dにより発生する磁気吸引力による磁気ばねとにより弾性支持される。
<振動アクチュエータ10Aの固定体20A>
ケース21Aは、ケース21と同様に、底面部を有する矩形箱状に形成されており、長手方向に沿う両側壁のそれぞれに互いに対向してE型形状コア50c、50dが配置されている。また、ケース21A内には、両側壁21a、21bのそれの両端部間を閉塞する両端壁21c、21dに沿って、軸受け82a、82bを収容した軸受けホルダ23c、23dが、それぞれの軸受け82a、82bを互いに向けて、対向して配置されている。
軸受けホルダ23c、23dは、ケース21A内において可動体30Aを振動方向で所定間隔を空けて挟むように、互いに対向配置される。なお、軸受け部82a、82bは、軸部801、802が摺動自在に挿通されるものであり、例えば、焼結スリーブベアリングにより形成される。
軸受けホルダ23c、23dは、軸受け82a、82bを、ケース21Aの横方向、つまり端壁21c、21dの幅方向の中央部分に位置させる。軸受け82a、82bに可動体30Aに固定した軸部801、802の突端部を挿入することにより、軸部801、802は、軸受けホルダ23c、23dを介してケース21Aに両端壁21c、21d側で固定されている。
また、軸受けホルダ23c、23dの互いに対向する面には、軸受け部82a、82bを挟む部位に、往復動する可動体30Aが当接する緩衝部26が設けられている。
緩衝部26は、当接する可動体30Aの衝撃を緩和して、ケース21Aに伝達する。これにより、可動体30Aの駆動による振動を、ケース21Aを介して振動アクチュエータ10A全体に伝達することができ、振動アクチュエータ10Aを携帯端末、ウェアラブル端末、或いは、着信デバイスに搭載した際に、携帯端末、ウェアラブル端末、或いは、着信デバイスを保持するユーザが体感する振動を大きくできる。また、落下による衝撃発生時に、ダメージを軽減するダンパーとしても機能する。
なお、ケース21Aは、カバー24Aを取り付けることで中空の電磁シールドを形成する。
E型形状コア50c、50dは、それぞれ本実施の形態では磁性体であり、軸部80の軸を中心に対称な同形状に形成される。E型形状コア50c、50dは、ケース21Aにおいて可動体30Aを挟み、互いに対向して配置されている。E型形状コア50c、50dは、先端面が磁極面51となる複数の凸部(磁極)51c、51dを有する。各E型形状コア50、50dにおける複数の凸部51c、51dは、一側面で一側面の延在方向で並べて配置される。なお、磁極面51は、軸部801、802、ケース21Aの両側壁21Aa、21Ab(図13参照)と平行であり、且つ、マグネット60c、60dの磁極面61と互いに平行に配置されている。
E型形状コア50c、50dは、それぞれ平面視E字状に形成されている。詳細には、E型形状コア50c、50dは、直方体の長手方向に沿う一辺を長手方向で3分割するようにスリットを形成して、一面側に凸部51c、51dを有する平面視E字状をなしている。E型形状コア50c、50dでは、それぞれのスリット内にコイル70c、70dを通して、各コイル70c、70dが、各凸部51c、51dの周囲を巻回するように配置されている。コイル70c、70dにそれぞれ電流が通じることで励磁されると、E型形状コア50c、50dでは、中央の凸部を挟む両側の凸部51aは、中央の凸部51aとは逆の極性で励磁される。なお、E型形状コア50c、50d同士では、互いに対向する凸部51c、51d同士の磁極面は、それぞれ異なる極性となるように励磁されることが好ましい。これにより、振動アクチュエータ10Aにおける磁気回路構成が効率の良いものとなる。
コイル70c、70dは、E型形状コア50c、50dにおいて全ての凸部51c、51dの周囲に巻回されており、電源供給部25Aに接続されている。コイル70c、70dは、マグネット60c、60dの磁極面61に対向する磁極面51において、磁極毎の面を構成する凸部51c、51dの先端面をそれぞれ囲むように配置されている。コイル70c、70dは、電源供給部25Aから給電されることで凸部51a、51bを励磁し、各E型形状コア50c、50dにおいて、中央の凸部51c、51dを挟む他の凸部51c、51dの極性を異なる極性としている。
電源供給部25Aは、コイル70c、70dに電力供給する基板であり、外部電源に接続される基板、例えば、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible printed circuits)等で構成される。電源供給部25Aは、ケース21Aの両端壁側に配置され、軸受けホルダ23c、23d上に配置され、ケース21A内で、コイル70c、70dに接続されている。
<振動アクチュエータ10Aの可動体30A>
可動体30Aは、図12及び図15に示すように、固定体20A内のケース21A内で軸部801、802の延在方向に可動自在に配置されている。可動体30Aは、可動体本体32Aと、マグネット60c、60dと、バネ受け部84と、有する。なお、可動体本体32Aには、可動体本体32Aの軸心に沿って、軸部801、802が固定されている。
可動体本体32Aは、例えば、焼結材、MIM(メタルインジェクションモールド)材、SECCで形成してもよく、SECC等の材料よりも比重の高い高比重材で構成してもよい。可動体本体32Aは、例えばタングステン、或いはタングステン合金等の高比重材により構成される。本実施の形態では、可動体本体32Aは、タングステンにより成形されている。
可動体本体32Aは、ケース21Aの長手方向に沿って延在する直方体の両側面の中央部分を切り欠いた平面視I形状に形成されている。
すなわち、可動体本体32Aは、図16に示すように、直方体状の胴部322と胴部322の長手方向(振動方向に相当)の両端のそれぞれに、両側方に張り出す前張出部323及び後張出部324とでI型状をなしている。可動体本体32Aの胴部322の両側面(軸方向に沿う両側面)に、マグネット60c、60dが、軸方向に沿って、それぞれ配置されている。
前張出部323と後張出部324の端面には、振動方向にそれぞれ開口する凹状の座彫り部323a、324a(図16参照)が形成されている。座彫り部323a、324a内には、それぞれ軸部801、802の一端部が圧入あるいは接着等により固定されている。
軸部801、802は、可動体30Aの振動方向の中心線上に位置するように、前張出部323と後張出部324に、座彫り部323a、324から突出して設けられている。軸部801、802は、それぞれ、ケース21Aの幅方向の中心に配置し、座彫り部323a、324a内では、ばね受け部84を挿通する。
軸部801、802の外周には、金属ばね40a、40bが設けられている。金属ばね40a、40bは、座彫り部323a、324aの底面と、それぞれ軸部801、802の突端部が挿入される軸受けホルダ23c、23dとに介設されている。金属ばね40a、40bは、可動体30Aを振動方向である長手方向で挟むように配置される。可動体30Aを長手方向の中心位置(後述する駆動基準位置)に位置するように付勢する。可動体本体32Aは、金属ばね40a、40aを介して弾性支持されているので、コイル70c、70dに給電されていない場合でも、磁気ばねの機能に加えて、金属ばね40により、可動体30Aは、ケース21A(固定体20A)内で、駆動基準位置に位置する。
軸部801、802は、可動体本体32Aの前後張出部、つまり、振動方向側の両端部から突出して設けられ、固定体20A側の軸受けホルダ23c、23dの軸受け部82a、82bに軸方向に移動自在に挿入されている。これにより、軸部801、802は、可動体本体32Aとともに軸方向に振動可能である。
マグネット60c、60dは、それぞれ複数の磁極として磁極面61を有し、互いの磁極面61を逆側に向けて軸部801、802の軸を挟み配置される。本実施の形態では、軸部801、802が挿通された可動体本体32Aにおいて長手方向に沿う両側面に、且つ、軸部801、802の軸と平行に磁極面61を両側方に向けて固定されている。マグネット60c、60dは、互いの着磁方向のみが異なり、同形状で形成されている。本実施の形態では、磁極面61には、図12〜16及び図19に示すように、4つの異なる磁極が交互に配置されている。本実施の形態では、軸部801、802の軸と直交する方向で互いに異なる磁極が逆向きに位置するように配置されている(図19参照)。マグネット60c、60dは、それぞれE型形状コア50c、50dの磁極面に対向して、ケース21Aの長手方向(軸中心方向)に交互に異なる極性で並ぶように、配置されている。なお、マグネット60c、60dは、複数の磁極の異なるマグネット(マグネット片)を交互に並べて構成してもよいし、交互に異なる磁性を持つように着磁されたものでもよい。
磁極面61は、E型形状コア50c、50dの磁極面51に対して所定間隔(エアギャップ)を空けて対向して且つ磁極面51と平行に配置されている。
マグネット60c、60dの磁極面61は、図17に示すように、高さ方向の中心部分が、対向する磁極面51に最も接近する曲面ないし台形状の中央凸形状で構成されている。本実施の形態では、高さ方向の中心部分が最も磁極面51に近い曲面で形成されている。これにより、可動体30Aを、回転方向に対して停止させる力(トルク)が、回転方向中央で停止するように作用する。これにより、可動体30Aが略水平に配置され、安定した状態にすることができ、可動体30Aの固定体20Aへの接触、つまり、部品干渉を防ぐことができ、安定した駆動を実現できる。なお、可動体30Aが回転した際に、マグネット60c、60dが、E型形状コア50c、50dの磁極面51に接触しにくくなる。
本実施の形態では、磁極面61と磁極面51は、ケース21A内の限られたスペースにおいて、互いに対向する面積を極力大きくなっており、磁気回路を駆動させた際に、効率良く磁束が集中し、高出力化が図られる。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、ケース21A内において、軸部801、802の軸を挟み配置されるマグネット60c、60dのそれぞれに、磁性体であるE型形状コア50c、50dが対向して配置されている。これにより、E型形状コア50c、50dとマグネット60c、60d間にそれぞれ磁気吸引力が発生する。発生した磁気吸引力は軸部801、802の軸を挟み互いに同一直線上で、且つ、離間する方向で逆向きに発生するので、互いに相殺される。これら磁気吸引力によって、軸部801、802を中心に回動する可動体30Aの傾きが無くなり、可動体30Aは、位置決めされた状態(可動体の位置決め)となり、軸部801、802周りの回転が規制される(所謂回転止め)。また、マグネット60c、60dの磁極面61は、E型形状コア50c、50dの磁極面51に、高さ方向、又は、回転方向の中心部分が最も近づいた中央凸状に形成されている。これにより、マグネット60c、60dを備える可動体30Aは、可動体30Aを挟むE型形状コア50c、50dの一方側に引き寄せられることがなく、軸部801、802を中心に回動して傾斜しない位置、つまり、略水平な安定した状態に配置される。なお、本実施の形態では、可動体30Aは、E型形状コア50c、50dとマグネット60c、60dと間の磁気吸引力、所謂、磁気ばねと、可動体30Aを軸方向で挟み込む金属ばね40(機械ばね)によって弾性支持される。なお、可動体30Aは、E型形状コア50c、50dとマグネット60c、60dと間の磁気吸引力、所謂、磁気ばねだけで弾性支持されてもよい。
そして、E型形状コア50c、50dは、コイル70c、70dに電源供給部25Aから電源が供給されると、励磁され、凸部51c、51dの先端面が磁化され磁極を右有し、対向配置されたマグネット60c、60dの磁極の関係に応じて推力が発生する。
本実施の形態では、例えば、図19に示すように、実施の形態1と同様に、E型形状コア50c側を向くマグネット60cの極性(磁極面61)を前側から後側に向かってS極、N極、S極、N極の順に配置し、これらをE型形状コア50cの磁極面51に対向して長手方向に並べて配置している。一方、E型形状コア50d側を向くマグネット60dの極性(磁極面61)を前側から後側に向かってN極、S極、N極、S極の順に配置し、これらをE型形状コア50dの磁極面51に対向して長手方向に並べて配置している。すなわち、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、マグネット60c、60dとE型形状コア50c、50dの対向する極性の数を、マグネット4:E型形状コア3としている。
そして、コイル70c、70dのそれぞれに電流を供給する。この電流の供給により、図19に示すように、E型形状コア50c、50dを励磁し、マグネット60cに対向するE型形状コア50cの中央の凸部51cの極性をS極にし、中央の凸部51aを挟む両側の凸部51aをそれぞれN極にする。と同時に、マグネット60dに対向するE型形状コア50dの中央の凸部51dの極性をN極にし、中央の凸部51dを挟む両側の凸部51bをそれぞれS極にする。これにより、各E型形状コア50c、50dの中央の凸部51aを挟む凸部51bの極性は、凸部51aの極性とは異なる極性となる(図19参照)。これにより、磁気吸引力により、F1方向に推力が発生し、コア50c、50dは、F1方向に駆動する。また、コイル70c、70dに電流を逆方向に供給して、各E型形状コア50c、50dの極性を逆にする。つまり、マグネット60cに対向するE型形状コア50cの中央の凸部51cの極性をN極、中央の凸部51aの両側の凸部51cをS極にし、マグネット60dに対向するE型形状コア50dの中央の凸部51dの極性をS極、中央の凸部51dの両側の凸部51dをN極にする。これにより、これらに対向するマグネット60c、60dを有する可動体30Aは、F1方向とは真逆の−F1方向に駆動する。
すなわち、振動アクチュエータ10Aでは、電源供給部25Aからコイル70c、70dへ入力される交流波によりE型形状コア50c、50d、つまりE型形状コア50c、50dの対向面51(詳細には凸部51a、51bの先端面)が磁化され、可動体30A側のマグネット60c、60dに対して、効果的に磁気吸引力及び反発力を発生する。これにより、可動体30Aのマグネット60c、60dは、駆動基準位置となる位置(ここでは平面視してマグネット60cの長手方向(軸方向)の中心と、対向面51の中心とが重なり、且つ、マグネット60cの高さ方向の中心と、対向面51の高さ方向の中心とが重なる位置)を基準にして、長手方向に沿って、両方向F(F1方向と−F1方向)に往復移動する。つまり、可動体30Aは、固定体20Aに対して、マグネット60c、60dとE型形状コア50c、50dとの互いの磁極面61、51に沿う方向(軸方向に相当)に往復振動する。なお、この駆動原理は、上記式(1)、(2)、(3)によって実現される実施の形態1の振動アクチュエータ10の同様の動作原理である。振動アクチュエータ10Aでは、実施の形態1と同様に、コイル70c、70dへ供給する電流の向きを変えることで、マグネット60c、60dを備える可動体30Aは、軸方向である長手方向、つまり、振動方向に往復移動(往復振動)する。
振動アクチュエータ10Aによれば、上述した<効果1>、<効果2>及び<効果4>〜<効果8>と同様の効果を奏することができるとともに、以下の効果を奏することができる。
本実施の形態の振動アクチュエータ10Aでは、可動体30Aの可動体本体32Aの両側方で、軸部801、802の軸を挟みそれぞれ配置されるE型形状コア50c、50dのそれぞれにおいて、励磁するコイル70c、70dが3つずつ巻回されている。
これにより、ケース21A内において、可動体30Aの両側方で、E型形状コア50c、50dを励磁するコイルのスペースを分散することができる。これにより、コイルの設計自由度が高くなり、振動出力を増加できるとともに、アクチュエータ10A自体の薄型化を図ることできる。
また、振動アクチュエータ10Aでは、固定体20Aに対して可動体30Aを支持する軸部801、802が、可動体30Aの振動方向で離間する端部から振動方向に突出して固定され、固定体20Aに対して軸方向に移動自在に支持されている。
これにより、可動体30Aを支持する軸部を固定体側に固定して、可動体を貫通させる構成と比較して、可動体本体に貫通穴を形成する必要が無く、その分、可動体30Aの重量を大きくして振動出力を増加できる。また、可動体30A(具体的には、可動体本体32A)に、軸部を挿通する貫通穴を穿孔する必要が無く、製造性の向上を図ることができる。
実施の形態1、2では、対向する互いの極性の数を、マグネット4:コア3となるようにしている。なお、互いの極数の比は、マグネット:コア=2:3、3:2でもよい。
(実施の形態3)
図20は、本発明に係る実施の形態3の振動アクチュエータの構成を示す外観図であり、図21は、同振動アクチュエータの分解斜視図であり、図22は、同振動アクチュエータの内部構成を示す平面図である。また、図23は、図20のG―G線矢視断面図であり、図24は、図22のH―H線断面図である。なお、図23では、便宜上、カバー24Aを有する状態の振動アクチュエータ10Bを示す。図25Aは、本発明に係る実施の形態3の振動アクチュエータの可動体を示す斜視図であり、図25Bは、図25AのJ−J線矢視断面図であり、図26は、振動アクチュエータの磁気回路を模式的に示す平面図である。
なお、実施の形態3の振動アクチュエータ10Bは、図11〜図19で説明した実施の形態2に対応する振動アクチュエータ10Aと同様の基本的構成を有しているが、主に、可動体30Bの片側に配置されるマグネットの極数を3極、コアにおいて巻回されるコイル70e、70fを2つ(磁極を2極)にし、軸部801、802を可動体30B側に設けた点で異なる。振動アクチュエータ10Aと同一の構成要素には同一の名称及び同一の符号を付し、その説明を省略する。
<振動アクチュエータ10Bの全体構成>
図20に示す振動アクチュエータ10Bは、高さ(図面上では上下方向の長さであり、厚みに相当する)が横(図20上では左右方向)よりも短い平板形状をなしている。
本実施の形態の振動アクチュエータ10Bは、図20に示すように、固定体20Bと、軸部801、802と、軸部801、802を介して可動自在に支持される可動体30Bと、を有する。
可動体30Bは、軸部801、802の軸を挟むように配置されるマグネット60e、60fと、マグネット60e、60fに対向して所定間隔(エアギャップ)を空けて配置され、凸部51e、51fにコイル70e、70fが巻回されたコア50e、50fとの協働により、軸部801、802の軸方向に沿って往復移動、つまり振動する。
マグネット60e、60fと、コイル70e、70fを備えるコア50e、50fとは、互いの磁極面(マグネットは着磁面に相当)61、51を対向して配置されている。これらマグネット60e、60fと、コイル70e、70fが巻回されたコア50e、50fとで磁力発生部を構成し、磁力発生部は、軸部801、802の両側のそれぞれで、磁気吸引力による磁気ばねとして機能する。これにより、可動体30Bは、軸回りへの回転を抑制した状態で、且つ、軸方向に移動自在に弾性支持される。磁気吸引力は、軸部801、802の軸を挟んで軸部801、802の軸に対して対称に発生し、可動体30Bの両側方で発生する磁気吸引力により可動体30Bは、両側方(軸部に直交する直線上で互いに逆向きの方向)に向かって吸引されることで相殺されて釣り合う。よって、可動体30Bは、その回転が抑制され、基準位置となる水平な状態となる位置で保持される。本実施の形態では、実施の形態2と同様に、磁気ばねに加えて、軸方向に移動した際の復帰自在に弾性支持する金属ばね40a、40aを有する。
本実施の形態の振動アクチュエータ10Bは、可動体30Bにおいて振動側の端部の中央から、軸部801、802をそれぞれ軸方向に突出した固定し、これら軸部801、802の突端部側を固定体20Bに移動自在に取りつけている。
固定体20Bは、ケース21Aと、軸受け82a、82b(図23参照)を収容した軸受けホルダ23c、23dと、コイル70e、70fと、直方体状の一面にスリットを有し、スリットにコイル70e、70fが配置されたコア50e、50fと、電源供給部25Aaと、を有する。固定体20Bでは、固定体20Bのケース21Aにおいて上方で開口する開口部分は、カバー24Aにより覆われる。
一方、可動体30Bは、複数の磁極(本実施の形態では3極)がそれぞれ長手方向に交互に配置された一対のマグネット60e、60fと、マグネット60e、60f及びバネ受け部84が固定された可動体本体32Aと、を有する。可動体30Bは、金属ばね40aにより弾性支持されている。金属ばね40aは、例えば、円筒状のコイルバネであり、軸部801、802が挿通されて、可動体30Bと軸受けホルダ23c、23d(詳細には軸受け部82a、82b)との間のそれぞれに介装されている。金属ばね801、802は、実施の形態2と同様に、可動体30B側では、可動体30Bにおいて振動方向で離間する端部(図23に示す前後張出部323、324)のそれぞれの中央に配設されたバネ受け部84で受けられている。
振動アクチュエータ10Bは、可動体30B(マグネット60e、60f、可動体本体32A)は、金属ばね40aの軸方向の付勢力と、マグネット60e、60f、コイル70e、70fが巻回されたコア50e、50fにより発生する磁気吸引力による磁気ばねとにより弾性支持される。なお、可動体30Bは、コア50e、50fとマグネット60e、60fと間の磁気吸引力、所謂、磁気ばねだけで弾性支持されてもよい。
本実施の形態3では、実施の形態2の振動アクチュエータ10Aの構成と比較して、固定体20Bにおいて、コイルが巻回されるコア50e、50fの構成と、可動体30Bにおいてマグネット60e、60fの構成のみ異なる。
コア50e、50fは、底面部を有する矩形箱状に形成されたケース21Aにおいて、長手方向に沿う両側壁のそれぞれに互いに対向して配置されている。
コア50e、50fは、それぞれ本実施の形態では磁性体であり、軸部80の軸を中心に対称な同形状に形成される。コア50e、50fは、ケース21Aにおいて可動体30Bを挟み、互いに対向して配置されている。コア50e、50fは、一側面から並んで突出し、先端面が磁極面51となる複数の凸部(磁極)51e、51fを有する。なお、磁極面51は、軸部801、802、ケース21Aの両側壁21Aa、21Ab(図21参照)と平行であり、且つ、マグネット60e、60fの磁極面61と互いに平行に配置されている。
コア50e、50fでは、それぞれ2つの凸部51e、51dの外周に、コイル70e、70fが、それぞれの周囲を巻回するように配置されている。コイル70e、70fにそれぞれ電流が通じることで励磁されると、各コア50e、50fにおける2つの凸部はそれぞれ異なる極性となるように励磁される。なお、コア50e、50f同士では、支持部801、802の軸を挟み互いに対向する凸部51e、51f同士の磁極面(磁極)は、それぞれ異なる極性となるように励磁されることが好ましい。これにより、振動アクチュエータ10Bにおける磁気回路構成が効率の良いものとなる。
コイル70e、70fは、コア50e、50fにおいて全ての凸部51e、51fの周囲に巻回されており、電源供給部25Aaに接続されている。コイル70e、70fは、電源供給部25Aaから給電されることで凸部51e、51fを励磁し、各コア50e、50fにおいて、隣り合う凸部51e、51fの極性を異なる極性としている。本実施の形態では、コイル70e、70fは、それぞれが巻回される各コア50e、50fにおける凸部51e、51f同士では異なる極性を励磁するとともに、支持部801、802を挟んで対向するコア50eの凸部51eとコア50fの51fとでは異なる極性で励磁する。
電源供給部25Aaは、コイル70e、70fに電力供給する基板であり、外部電源に接続される基板、例えば、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible printed circuits)等で構成される。電源供給部25Aaは、ケース21Aの両端壁側に配置され、軸受けホルダ23c、23d上に配置される。
<振動アクチュエータ10Bの可動体30B>
可動体30Bは、図20及び図22に示すように、固定体20B内のケース21A内で軸部801、802の軸方向に可動自在に配置されている。可動体30Bは、可動体本体32Aと、マグネット60e、60fと、バネ受け部84と、有する。
可動体本体32Aでは、実施の形態2の可動体本体32Aと比較して、軸部801、802の軸を挟むように配置されるマグネット60c、60dの構成が異なる。なお、可動体本体32Aには、可動体本体32Aの軸心に沿って、軸部801、802が固定されている。
マグネット60e、60fは、それぞれ複数の磁極として磁極面61を有し、互いの磁極面61を逆側に向けて軸部801、802の軸を挟み配置される。本実施の形態では、軸部801、802が挿通された可動体本体32Aにおいて長手方向に沿う両側面に、且つ、軸部801、802の軸と平行に磁極面61を両側方に向けて固定されている。マグネット60e、60fは、互いの着磁方向のみが異なり、同形状で形成されている。本実施の形態では、磁極面61には、図20〜図23、図25及び図26に示すように、3つの異なる磁極が交互に配置されている。マグネット60e、60f同士は、本実施の形態では、軸部801、802の軸と直交する方向で互いに異なる磁極が逆向きに位置するように配置されている(図26参照)。マグネット60e、60fは、それぞれコア50e、50fの磁極面51、51に対向して、ケース21Aの長手方向(軸中心方向)に交互に異なる極性で並ぶように、配置されている。なお、マグネット60e、60fは、複数の磁極の異なるマグネット(マグネット片)を交互に並べて構成してもよいし、交互に異なる磁性を持つように着磁されたものでもよい。
磁極面61は、コア50e、50fの磁極面51に対して所定間隔(エアギャップ)を空けて対向して且つ磁極面51と平行に配置されている。
マグネット60e、60fの磁極面61は、実施の形態1、2と同様に、図24に示すように、高さ方向の中心部分が、対向する磁極面51に最も接近する曲面ないし台形状の中央凸形状で構成されており、本実施の形態では、高さ方向の中心部分が最も磁極面51に近い曲面で形成されている。これにより、可動体30Bを、回転方向に対して停止させる力(トルク)が、回転方向中央で停止するように作用して、実施の形態1、2のマグネット60a〜60dと同様の作用効果を得ることができる。
この構成において、コア50e、50fは、コイル70e、70fに電源供給部25Aaから電源が供給されると、励磁され、凸部51e、51fの先端面が磁化され磁極を右有し、対向配置されたマグネット60e、60fの磁極の関係に応じて推力が発生する。
本実施の形態では、例えば、図26に示すように、コア50eに対向する側のマグネット60eの極性(磁極面61)を前側から後側に向かってN極、S極、N極の順に配置し、これらをコア50eの磁極面51に対向して長手方向に並べて配置している。一方、コア50fに対向するマグネット60fの極性(磁極面61)を前側から後側に向かってN極、S極、N極の順に配置し、これらをコア50fの磁極面51に対向して長手方向に並べて配置している。このように、本実施の形態では、マグネット60e、60fとコア50e、50fの対向する極性の数を、マグネット3:コア2としている。
そして、各コア50e、5fのコイル70e、70fにそれぞれに電流を供給する。電流が供給されたコイル70e、70fは、図26に示すように、コア50e、50fを励磁する。これにより、マグネット60eに対向するコア50eの2つの凸部51eの振動方向前側の凸部をS極、後側の凸部51eをN極に磁化する。と同時に、マグネット60fに対向するコア50fの2つの凸部51fの振動方向前側の凸部をN極、後側の凸部をS極に磁化する。これにより、磁気吸引力により、F1方向に推力が発生し、コア50e、50fは、F1方向に駆動する。また、コイル70e、70fに電流を逆方向に供給して、各コア50e、50fの極性を逆にする。つまり、マグネット60eに対向するコア50eの中央の凸部51eの極性をN極、中央の凸部51aの両側の凸部51eをS極にし、マグネット60fに対向するコア50fの中央の凸部51fの極性をS極、中央の凸部51fの両側の凸部51fをN極にする。これにより、これらに対向するマグネット60e、60fを有する可動体30Bは、F1方向とは真逆の−F1方向に駆動する。
これを繰り返すことにより、可動体30Bのマグネット60Bは、駆動基準位置となる位置、ここでは磁極面61の長手方向の中心がE型形状コア50e、50fの長手方向の中心位置と重なる位置であり図20、図22、図23及び図26で示す可動体30Bの位置、を基準にして、長手方向に両方向F(F1方向と−F1方向)に往復振動を行う。なお、この駆動原理は、上記式(1)、(2)、(3)によって実現される実施の形態1の振動アクチュエータ10の同様の動作原理である。
振動アクチュエータ10Bによれば、上述した<効果1>、<効果2>及び<効果4>〜<効果8>と同様の効果を奏することができるとともに、以下の効果を奏することができる。
本実施の形態の振動アクチュエータ10Bでは、可動体30Bの可動体本体32Aの両側方で、軸部801、802の軸を挟みそれぞれ配置されるコア50e、50fのそれぞれにおいて、励磁するコイル70e、70fが2つずつ巻回されている。
これにより、ケース21A内において、可動体30Bの両側方で、コア50e、50f及びコイル70e、70fの配置スペースを小さくでき、可動体30Bのウェイト(例えば、可動体本体32A)を大きくしやすく、振動出力を増加できる。
また、片側で1つのコイルを用いた構成と比較して、コイルの設計自由度が高くなり、振動出力を増加できるとともに、アクチュエータ10B自体の薄型化を図ることできる。
(実施の形態4)
図27は、本発明に係る実施の形態4の振動アクチュエータの内部構成を示す斜視図であり、図28は、同振動アクチュエータを上側から見た分解斜視図である。また、図29は、図27のK―K線矢視断面図である。
図27〜図29に示す本実施の形態4の振動アクチュエータ10Cは、図1〜図10に示す実施の形態1の振動アクチュエータ10において、金属ばね40を除いた構成の振動アクチュエータである。よって、以下では、振動アクチュエータ10Cについて、実施の形態1に対応する振動アクチュエータ10と同様の構成要素については同一の符号で示し、重複する説明は省略する。
振動アクチュエータ10Cは、振動アクチュエータ10と同様に、固定体20と、軸部80と、軸部80を介して固定体20に対して可動自在に支持される可動体30と、を有する。
固定体20では、ケース21内に、軸保持部231、232と、コイル70a、70bと、コイル70a、70bが巻回された凸部(磁極部)51aを含む複数の凸部を有するE型形状コア50a、50bとを有する。固定体20は更に、コイル70a、70bに電源を供給する電源供給部25を有する。
ケース21は、底面部を有する矩形箱状に形成されており、長手方向に沿う両側壁のそれぞれに互いに対向してE型形状コア50a、50bが配置されている。また、ケース21内には、両側壁21a、21bのそれぞれの両端部間を閉塞する両端壁21c、21d間に、両端壁21c、21dの内側に設けられた軸保持部231、232を介して軸部80が架設されている。
軸保持部231、232は、振動アクチュエータ10におけるばねホルダ23a、23bを、軸部80の両端部をそれぞれ保持する機能を有するものとして用いている。なお、実施の形態1のばねホルダ23a、23bは軸部80の両端部を保持する機能の他に金属ばね40の一端部を挿入して金属ばね40の付勢力を受ける機能も有する。
可動体30は、複数の磁極(本実施の形態では4極)がそれぞれ長手方向に交互に配置された一対のマグネット60a、60bと、マグネット60a、60b及び軸受け部82a、82bが固定された可動体本体32と、を有する。
振動アクチュエータ10Cでは、振動アクチュエータ10と同様に、可動体30において軸受け82a、82bに、可動体20に固定される軸部80が挿入されている。可動体30では、軸方向に沿う両側部に、軸部80の軸を挟むようにマグネット60a、60bがそれぞれ設けられている。また、それぞれのマグネット60a、60bとエアギャップを介して対向する位置に、E型形状コア50a、50bが設けられている。マグネット60a、60bと、コイル70a、70bが巻回されたE型形状コア50a、50bとは、互いの磁極面61、51が対向するように配置されている。マグネット60a、60bの磁極面61は軸部80の軸に直交する方向で互いに外方に向けて配置され、これに対向してE型形状コア50a、50bの着磁面が対向している。
これらマグネット60a、60bと、コイル70a、70bが巻回されたコア50a、50bとで構成する磁力発生部は、軸部80の両側でそれぞれ、磁気吸引力による磁気ばねとして機能する。この磁気回路構成における磁気吸引力は、軸部80を挟み互いに同一直線上で、且つ、離間する方向で逆向きに発生するので、互いに相殺される。磁気吸引力によって、軸部80を中心に回動する可動体30の傾きが無くなり、可動体30は、位置決めされた状態(可動体の位置決め)となり、軸部80周りの回転が規制される(所謂回転止め)。また、マグネット60a、60bの磁極面61は、E型形状コア50a、50bの磁極面51に、高さ方向、又は、回転方向の中心部分が最も近づいた中央凸状に形成されているので、可動体30は、可動体30を挟むE型形状コア50a、50bの一方側に引き寄せられることがなく、軸部80を中心に回動して傾斜しない位置、つまり、略水平な安定した状態に配置される。
このように、振動アクチュエータ10Cにおいて、磁気吸引力が、軸部80(軸部80の軸)を挟んで軸部80(軸部80の軸)を対称に可動体30の両側方で発生することにより、可動体30は、両側方に向かって吸引されることで相殺されて釣り合い、回転が抑制され、基準位置となる水平な状態となる位置で保持される。
よって、可動体30は、コイル70a、70bが巻回されたE型形状コア50a、50bとマグネット60とによる磁気ばね構造によって、軸回りへの回転を抑制した状態で、且つ、軸方向に移動自在に弾性支持される。
可動体30は、電源供給部25からコイル70a、70bに電源を供給することにより、コイル70a、70bが巻回されたE型形状コア50a、50bと、マグネット60との協働により軸部80の軸方向に沿って往復移動、つまり振動する。具体的には、振動アクチュエータ10と同様に、コイル70a、70bへ供給する電流の向きを変えることで、マグネット60a、60bを備える可動体30は、軸方向である長手方向、つまり、振動方向に往復移動(往復振動)する。なお、本実施の形態の振動アクチュエータ10Cの駆動原理は、上記式(1)、(2)、(3)によって実現される実施の形態1の振動アクチュエータ10の同様の動作原理である。
また、マグネット60a、60bの磁極面61は、実施の形態1と同様に、高さ方向の中心部分が最も磁極面に近い曲面で形成されているので、可動体30を、回転方向に対して停止させる力(トルク)が、回転方向中央で停止するように作用し、可動体30が略水平に配置され、安定した状態にすることができ、実施の形態1と同様の作用効果(主に<効果1>〜<効果3>、<効果5>、<効果6>)を得ることができる。加えて、振動アクチュエータ10では、コイル70a、70bがE型形状コア50a、50bの中央の凸部51a、51bを励磁し、中央の凸部51a、51bは、中央の凸部51a、51bの両側の凸部51a、51bとともに、マグネット60a、60bとの磁気吸引力により推力発生させるため、実施の形態1と同様に、磁気抵抗の大きい従来のVCM方式に比べ電磁変換効率の向上を図ることができる。また、本実施の形態によれば、可動体30の可動方向を振動アクチュエータ10の長手方向としているので、ストロークに必要となるクリアランスが確保しやすく、高出力化が可能となる。
(実施の形態5)
図30は、本発明に係る実施の形態5のウェアラブル端末100の要部構成を模式的に示す図である。ウェアラブル端末100は、ユーザが身につけて使用するものである。ここでは、ウェアラブル端末100は、接続された通信端末の着信の通知を装着したユーザに振動により通知する所謂ウェアラブルインプットデバイスとして機能する。
図30に示すウェアラブル端末100は、通信装置110と、処理装置120と、駆動装置としての振動アクチュエータ130と、筐体140と、有する。振動アクチュエータ110は、各実施の形態1〜4に示す振動アクチュエータ10、10A、10B、10Cのいずれかを適用している。振動アクチュエータ130の底面は、筐体140の内周面142に近接して配置される。ウェアラブル端末100は、各実施の形態1〜4に示す振動アクチュエータ10、10A、10B、10Cを実装している。
筐体140は、リング状に形成され、ここでは、ユーザの指に装着する。このとき、振動アクチュエータ130の底面を、装着部位である指の腹部分に重なるように位置させる。これにより、機械受容体が密集する部位に密着するように振動アクチュエータ130が装着される。通信装置110は、図示しない携帯電話、スマートフォン、携帯型遊技機等の無線通信端末と、無線通信により接続され、例えば、無線通信端末からの信号を受信して、処理装置120に出力する。
通信装置110は、例えば、無線通信端末からの信号は、例えば、Bluetooth(登録商標)等の通信方式で受信する無線通信端末の着信信号等である。処理装置120では、入力された信号を、変換回路部にて振動アクチュエータ130の駆動信号に変換して、振動アクチュエータ130(10、10A、10B、10C)の電源供給部(振動アクチュエータ10、10A、10B、10Cの電力供給制御部25、25A、25Aa)に接続される駆動回路部125を介して振動アクチュエータ130に供給することによって、振動アクチュエータ130を駆動する。これにより、可動体が振動してウェアラブル端末100は振動する。ウェアラブル端末100の筐体140は、リング形状をなしており、可動体は、振動アクチュエータ130の底面(ケース21の底面に相当)に沿って往復振動する。すると、可動体が往復スライド移動することにより発生する振動が底面よりダイレクトに機械受容体に伝達される。これにより、振動アクチュエータが指の背上に配置されたり、指腹部分から離れた位置、例えば、浮いた位置に振動アクチュエータが配置された構成と比較して、外形形状を変更することなく、所定の大きさで、ユーザの体感振動を一層大きくできる。
また、ウェアラブル端末100の形容を小型化でき、使用時に違和感が無く使用感の向上を図ることができる。なお、ウェアラブル端末100を、通信装置110と、処理装置120と、駆動装置としての振動アクチュエータ130と、を有する着信通知機能デバイスとしてもよい。これにより、着信機能デバイスは、携帯電話、スマートフォン、携帯型遊技機等の無線通信端末で取得した外部からの着信を、振動アクチュエータを駆動させてユーザに報知する構成としても良い。また、振動アクチュエータ130の振動を着信信号の他に、メール等の外部装置から情報通信端末への信号入力に対応する振動、ゲームの操作に応じた振動を体感振動として増加させてユーザに付与できる。なお、このウェアラブル端末100に、空中で文字を描くように動かすだけで、無線で接続される装置に、文字や数字を入力したり、接続されたディスプレイ等の表示器に表示された情報を選択したりすることができる機能を設けても良い。
また、図31に示すように、各実施の形態1〜4に示す振動アクチュエータ10、10A、10B、10Cのいずれかを適用したアクチュエータ130を、携帯端末200に実装しても同様の効果を奏することができる。携帯端末200は、筐体240内に、ウェアラブル端末100と同様に、通信装置110と、処理装置120と、駆動回路部125と、駆動装置としての振動アクチュエータ130と有する。携帯端末200では、振動アクチュエータ130を振動させることにより、携帯電話、スマートフォン、携帯型遊技機等の無線通信端末で取得した外部からの着信に加えて、携帯端末200の各機能の信号を処理装置120で処理し、駆動回路部125を介して振動アクチュエータ130を振動してユーザに報知できる。
各実施の形態1〜4の振動アクチュエータ10、10A、10B、10Cにおいて、可動体30、30A、30Bに、コイル70a、70b、70c、70d、70e、70f及びE型形状コア50a、50b、50c、50d、コア50e、50fを設け、固定体20、20A、20Bに、マグネット60a、60b、60c、60d、60e、60fを、配置した構成としてもよい。なお、これら、マグネットと、コイルが巻回されたE型形状コア或いはコアとの関係は、各実施の形態と同様である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
2016年12月20日出願の特願2016−247226の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明に係る振動アクチュエータは、小型化可能であり好適に効率良く振動する効果を有し、情報通信端末と通信可能なウェアラブル端末及び、携帯電話等の情報通信端末の着信通知をユーザに体感させることで報知する着信通知機能デバイスとして有用である。
10、10A、10B、10C、130 振動アクチュエータ
20、20A、20B 固定体
21、21A ケース
25、25A、25Aa 電源供給部
30、30A、30B 可動体
40、40a 金属ばね
50a、50b、50c、50d、E型形状コア(コア)
50e、50f コア
51 磁極面(磁極、着磁)
61 磁極面
60a、60b、60c、60d、60e、60f マグネット
70a、70b、70c、70d、70e、70f コイル
80、801、802 軸部(支軸部)
100 ウェアラブル端末
200 携帯端末

Claims (12)

  1. 固定体と、
    支軸部と、
    前記支軸部を介して前記固定体に対して可動自在に支持される可動体と、
    を有し、
    前記可動体には、マグネットと、前記マグネットの磁極面にエアギャップを介して対向配置される磁極面を有し且つコイルが設けられるコアとのうちの一方が、前記可動体において前記支軸部の軸を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、それぞれの前記磁極面は前記支軸部の軸に直交する方向で互いに外方に向けて配置されており、
    前記固定体には、前記可動体において前記支軸部の軸の両側にそれぞれ配置される前記マグネット及び前記コアのうちの前記一方に対向して、前記マグネット及び前記コアのうちの他方がそれぞれ設けられ、
    前記可動体は、前記軸を挟んだ両側でそれぞれ、前記コアの磁極面及び前記マグネットの磁極面との間で発生する磁気吸引力により弾性支持され、且つ、給電による前記コイルの励磁により前記コイルが前記マグネットと協働することによって、前記固定体に対して前記支軸部の軸方向に往復振動する、
    振動アクチュエータ。
  2. 前記可動体を前記固定体に対して可動自在に弾性支持する金属ばねをさらに備える、請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  3. 前記金属ばねは、前記固定体に対する前記可動体の変位に対して非線形バネ定数を有する、
    請求項2に記載の振動アクチュエータ。
  4. 前記マグネットの磁極面は、前記軸方向で4極に着磁された磁極面であり、
    前記コアは、前記マグネットに対向し、且つ、それぞれ凸状であり先端面が前記コアの磁極面となる3磁極部を有し、
    前記コイルは、前記3磁極部のうちの中央の磁極部の周囲に配設されている、
    請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  5. 前記マグネットの磁極面は、前記軸方向で4極に着磁された磁極面であり、
    前記コアは、前記マグネットに対向し、且つ、それぞれ凸状であり先端面が前記コアの磁極面となる3磁極部を有し、
    前記コイルは、前記3磁極部のそれぞれの周囲に配設された複数のコイルである、
    請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  6. 前記マグネットの磁極面は、前記軸方向で3極に着磁された磁極面であり、
    前記コアは、前記マグネットに対向し、且つ、それぞれ凸状であり先端面が前記コアの磁極面となる2磁極部を有し、
    前記コイルは、前記2磁極部のそれぞれの周囲に配設された複数のコイルである、
    請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  7. 前記支軸部は、前記可動体に固定され、
    前記固定体は、前記支軸部が挿入する軸受け部を有し、前記軸受け部を介して、前記支軸部とともに前記可動体を可動自在に支持する、
    請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  8. 前記支軸部は、前記固定体に固定され、
    前記可動体は、前記支軸部が挿入する軸受け部を有し、前記軸受け部を介して前記支軸部に移動自在に支持されている、
    請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  9. 前記マグネットの磁極面は、対向する前記コアの磁極面に対して前記軸回り方向の長さの中心部分が最も接近するように曲面ないし台形状の中央凸形状で構成されている、
    請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  10. 前記可動体は、高比重金属材を含む、
    請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  11. 請求項1に記載の振動アクチュエータを実装した、
    ウェアラブル端末。
  12. 外部からの信号を受信する通信装置と、
    前記通信装置での着信により振動する請求項1に記載の振動アクチュエータとを実装した、
    着信通知機能デバイス。
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