JPWO2018101379A1 - Rfidタグ付き包装袋および包装袋の開封管理システム、並びに、rfidタグ付き貼付シートおよび貼付シートを貼付した容器の開封管理システム - Google Patents

Rfidタグ付き包装袋および包装袋の開封管理システム、並びに、rfidタグ付き貼付シートおよび貼付シートを貼付した容器の開封管理システム Download PDF

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Abstract

RFIDタグ付き包装袋は、互いに対向するシート状部材の周辺部を封止して形成される袋状の本体であって、内側に内容物を収容するための収容領域を有するとともに、その一辺に切口辺を有する本体と、本体に設けられるRFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、本体は、収容領域を切断する領域であって、切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、RFIDタグのアンテナパターンは、RFIC素子から第2領域ラインを経由して第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、RFIC素子から第1領域ラインを経由して第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成する。

Description

本発明は、RFIDタグ(Radio Frequency Identification)付き包装袋および包装袋の開封管理システム、並びに、RFIDタグ付き貼付シートおよび貼付シートを貼付した容器の開封管理システムに関する。
近年、物品の情報管理システムとして、物品に付されたRFIDタグと、リーダライタとの間で電磁界を利用した非接触方式で通信し、所定の情報を伝達するRFIDシステムが利用されている。このRFIDタグは、所定の情報を記憶してRF信号を処理するRFIC素子と、送受信を行うアンテナ素子とを備える。このようなRFIDタグとして、種々の構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1におけるRFIDタグは、薬を収容している薬包の開封確認を行うために設けられている。具体的な構成としては、薬包本体の幅方向に延びる所定の切断ラインを跨ぐようにRFIDタグ用のアンテナパターンが形成されている。当該切断線に沿って切断するとアンテナパターンが断線し、リーダライタによってRFIDタグを読取ることができなくなる。
国際公開第2005/026014号公報
しかしながら、特許文献1のような構成では、薬包を切断するために所定の切断ラインに沿って切断する必要がある。よって、切断箇所によってはアンテナパターンが切断されずに、薬包の開封確認をできない場合がある。このように、薬包などの包装袋の開封確認を行う際に、その開封確認を精度良く実施することに関して、未だ改善の余地があるといえる。
同様に、ダンボールなどの容器の開封箇所に貼付シートを貼り、当該貼付シートを利用して開封確認を行う際に、その開封確認を精度良く実施できる貼付シートなどの開発を行うことが望ましい。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、開封確認を精度良く実施することができる包装袋、貼付シートおよび開封管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のRFIDタグ付き包装袋は、互いに対向するシート状部材の周辺部を封止して形成される袋状の本体であって、内側に内容物を収容するための収容領域を有するとともに、その一辺に切口辺を有する本体と、前記本体に設けられるRFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、前記本体は、前記収容領域を切断する領域であって、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成する。
また、本発明の開封管理システムは、複数のRFIDタグ付き包装袋と、前記RFIDタグ付き包装袋のRFIDタグとの間で電磁界を介して通信を行うリーダライタと、を備える開封管理システムであって、前記それぞれのRFIDタグ付き包装袋は、互いに対向するシート状部材の周辺部を封止して形成される袋状の本体であって、その一辺に切口辺を有するとともに、内容物を収容するための収容領域を内側に有する本体と、前記本体に設けられ、RFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、前記本体は、前記収容領域を切断する領域であって、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成し、前記複数の前記RFIDタグ付き包装袋のそれぞれの前記RFIC素子と、前記リーダライタを通信させる通信ステップと、前記通信ステップの通信結果に基づいて、前記複数の前記RFIDタグ付き包装袋の中に、前記RFIDタグの前記アンテナパターンが前記切断領域で切断されて開封済みのRFIDタグ付き包装袋が含まれていたか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて、前記複数の前記RFIDタグ付き包装袋の中に開封済みのRFIDタグ付き包装袋が含まれていたと判定した場合に、ユーザに通知する通知ステップとを実行することにより、前記複数のRFIDタグ付き包装袋の開封を管理する。
また、本発明のRFIDタグ付き貼付シートは、容器の開封箇所に貼付されるシート状の本体であって、対向する2辺が切口辺として構成される本体と、前記本体に設けられるRFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、前記本体は、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成する。
また、本発明の開封管理システムは、複数のRFIDタグ付き貼付シートと、前記RFIDタグ付き貼付シートのRFIDタグとの間で電磁界を介して通信を行うリーダライタと、を備える開封管理システムであって、前記それぞれのRFIDタグ付き貼付シートは、容器の開封箇所に貼付されるシート状の本体であって、対向する2辺が切口辺として構成される本体と、前記本体に設けられ、RFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、前記本体は、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成し、前記複数の前記RFIDタグ付き貼付シートのそれぞれの前記RFIC素子と、前記リーダライタを通信させる通信ステップと、前記通信ステップの通信結果に基づいて、前記複数の前記RFIDタグ付き貼付シートの中に、前記RFIDタグの前記アンテナパターンが前記切断領域で切断されて開封済みのRFIDタグ付き貼付シートが含まれていたか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて、前記複数の前記RFIDタグ付き貼付シートの中に開封済みのRFIDタグ付き貼付シートが含まれていたと判定した場合に、ユーザに通知する通知ステップとを実行することにより、前記容器の開封を管理する。
本発明のRFIDタグ付き包装袋および開封管理システム、並びに、RFIDタグ付き貼付シートおよび貼付シートを貼付した容器の開封管理システムによれば、開封確認を精度良く実現することができる。
実施の形態1におけるRFIDタグ付き包装袋の概略平面図 RFIDタグの概略平面図 開封管理システムの概略図(包装袋が全て未開封) 開封管理システムの概略図(包装袋が1つ開封済み) 開封管理プロセスを示すフロー図 比較例1におけるRFIDタグ付き包装袋(未開封)の概略平面図 比較例1におけるRFIDタグ付き包装袋(開封済み)の概略平面図 比較例2におけるRFIDタグ付き包装袋(未開封)の概略平面図 比較例2におけるRFIDタグ付き包装袋(開封済み)の概略平面図 RFIDタグの等価回路を示す図 RFIC素子の斜視図 図8に示すRFIC素子の断面図 多層基板として構成されているRFIC素子における上側の絶縁層の平面図 RFIC素子における中央の絶縁層の平面図 RFIC素子における下側の絶縁層の平面図 図10Aに示すB1−B1線に沿った上側絶縁層の断面図 図10Bに示すB2−B2線に沿った中央絶縁層の断面図 図10Cに示すB3−B3線に沿った下側絶縁層の断面図 実施の形態2におけるRFIDタグ付き包装袋の概略平面図 実施の形態3におけるRFIDタグ付き包装袋の概略平面図 実施の形態4におけるRFIDタグ付き包装袋の概略平面図 実施の形態5におけるRFIDタグ付き包装袋の概略平面図 変形例におけるRFIDタグ付き包装袋の概略平面図 実施の形態6におけるRFIDタグ付き貼付シートの平面図 実施の形態6におけるRFIDタグ付き貼付シートの側面図 実施の形態6におけるRFIDタグ付き貼付シートの使用例を示す斜視図(開封前) 実施の形態6におけるRFIDタグ付き貼付シートの使用例を示す斜視図(開封後)
本発明の第1態様によれば、互いに対向するシート状部材の周辺部を封止して形成される袋状の本体であって、内側に内容物を収容するための収容領域を有するとともに、その一辺に切口辺を有する本体と、前記本体に設けられるRFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、前記本体は、前記収容領域を切断する領域であって、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成する、RFIDタグ付き包装袋を提供する。このような構成によれば、包装袋の開封確認を精度良く実施することができる。
本発明の第2態様によれば、RFIC素子は、キャリア周波数に相当する共振周波数を有する共振回路とともにパッケージ化されている、第1態様に記載のRFIDタグ付き包装袋を提供する。このような構成によれば、通信精度を向上させながら、コンパクトな構成とすることができる。
本発明の第3態様によれば、第1アンテナエレメントは、第1領域ラインよりも切断領域の外側において切口辺から遠ざかる方向に延びる延伸部を有し、第2アンテナエレメントは、第2領域ラインよりも切断領域の外側において切口辺から遠ざかる方向に延びる延伸部を有する、第1態様又は第2態様に記載のRFIDタグ付き包装袋を提供する。このような構成によれば、アンテナパターンの全長を長く設定することができる。
本発明の第4態様によれば、前記第1アンテナエレメントは、前記RFIC素子に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第2領域ラインを跨ぐように延びる第1延伸部と、前記第1延伸部に接続されるとともに前記切口辺から遠ざかる方向へ延びる第2延伸部と、前記第2延伸部に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第2領域ラインおよび前記1領域ラインを跨ぐように延びる第3延伸部とを有し、前記第2アンテナエレメントは、前記RFIC素子に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第1領域ラインを跨ぐように延びる第1延伸部と、前記第1延伸部に接続されるとともに前記切口辺に近付く方向へ延びる第2延伸部と、前記第2延伸部に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第1領域ラインおよび前記2領域ラインを跨ぐように延びる第3延伸部とを有する、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載のRFIDタグ付き包装袋を提供する。このような構成によれば、包装袋の開封確認をより精度良く実施することができる。
本発明の第5態様によれば、RFIDタグは、本体の表面に直接設けられている、第1態様から第4態様のいずれか1つに記載のRFIDタグ付き包装袋を提供する。このような構成によれば、RFIDタグを例えば基材などを介して本体の表面に設ける場合に比べて、簡易な構成とすることができる。
本発明の第6態様によれば、複数のRFIDタグ付き包装袋と、前記RFIDタグ付き包装袋のRFIDタグとの間で電磁界を介して通信を行うリーダライタと、を備える開封管理システムであって、前記それぞれのRFIDタグ付き包装袋は、互いに対向するシート状部材の周辺部を封止して形成される袋状の本体であって、その一辺に切口辺を有するとともに、内容物を収容するための収容領域を内側に有する本体と、前記本体に設けられ、RFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、前記本体は、前記収容領域を切断する領域であって、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成し、前記複数の前記RFIDタグ付き包装袋のそれぞれの前記RFIC素子と、前記リーダライタを通信させる通信ステップと、前記通信ステップの通信結果に基づいて、前記複数の前記RFIDタグ付き包装袋の中に開封済みのRFIDタグ付き包装袋が含まれていたか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて、前記複数の前記RFIDタグ付き包装袋の中に、前記RFIDタグの前記アンテナパターンが前記切断領域で切断されて開封済みのRFIDタグ付き包装袋が含まれていたと判定した場合に、ユーザに通知する通知ステップとを実行することにより、前記複数のRFIDタグ付き包装袋の開封を管理する、開封管理システムを提供する。このような開封管理システムによれば、包装袋の開封確認を精度良く実施することができる。
本発明の第7態様によれば、容器の開封箇所に貼付されるシート状の本体であって、対向する2辺が切口辺として構成される本体と、前記本体に設けられるRFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、前記本体は、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成する、RFIDタグ付き貼付シートを提供する。このような構成によれば、容器の開封確認を精度良く実施することができる。
本発明の第8態様によれば、前記RFIC素子は、キャリア周波数に相当する共振周波数を有する共振回路とともにパッケージ化されている、第7態様に記載のRFIDタグ付き貼付シートを提供する。このような構成によれば、通信精度を向上させながら、コンパクトな構成とすることができる。
本発明の第9態様によれば、前記第1アンテナエレメントは、前記第1領域ラインよりも前記切断領域の外側において前記切口辺から遠ざかる方向に延びる延伸部を有し、前記第2アンテナエレメントは、前記第2領域ラインよりも前記切断領域の外側において前記切口辺から遠ざかる方向に延びる延伸部を有する、第7態様又は第8態様に記載のRFIDタグ付き貼付シートを提供する。このような構成によれば、アンテナパターンの全長を長く設定することができる。
本発明の第10態様によれば、前記第1アンテナエレメントは、前記RFIC素子に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第2領域ラインを跨ぐように延びる第1延伸部と、前記第1延伸部に接続されるとともに前記切口辺から遠ざかる方向へ延びる第2延伸部と、前記第2延伸部に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第2領域ラインおよび前記1領域ラインを跨ぐように延びる第3延伸部とを有し、前記第2アンテナエレメントは、前記RFIC素子に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第1領域ラインを跨ぐように延びる第1延伸部と、前記第1延伸部に接続されるとともに前記切口辺に近付く方向へ延びる第2延伸部と、前記第2延伸部に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第1領域ラインおよび前記2領域ラインを跨ぐように延びる第3延伸部とを有する、第7態様から第9態様のいずれか1つに記載のRFIDタグ付き貼付シートを提供する。このような構成によれば、容器の開封確認をより精度良く実施することができる。
本発明の第11態様によれば、前記RFIDタグは、前記本体の表面に直接設けられている、第7態様から第10態様のいずれか1つに記載のRFIDタグ付き貼付シートを提供する。このような構成によれば、RFIDタグを例えば基材などを介して本体の表面に設ける場合に比べて、簡易な構成とすることができる。
本発明の第12態様によれば、複数のRFIDタグ付き貼付シートと、前記RFIDタグ付き貼付シートのRFIDタグとの間で電磁界を介して通信を行うリーダライタと、を備える開封管理システムであって、前記それぞれのRFIDタグ付き貼付シートは、容器の開封箇所に貼付されるシート状の本体であって、対向する2辺が切口辺として構成される本体と、前記本体に設けられ、RFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、前記本体は、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成し、前記複数の前記RFIDタグ付き貼付シートのそれぞれの前記RFIC素子と、前記リーダライタを通信させる通信ステップと、前記通信ステップの通信結果に基づいて、前記複数の前記RFIDタグ付き貼付シートの中に、前記RFIDタグの前記アンテナパターンが前記切断領域で切断されて開封済みのRFIDタグ付き貼付シートが含まれていたか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて、前記複数の前記RFIDタグ付き貼付シートの中に開封済みのRFIDタグ付き貼付シートが含まれていたと判定した場合に、ユーザに通知する通知ステップとを実行することにより、前記容器の開封を管理する、開封管理システムを提供する。このような開封管理システムによれば、容器の開封確認を精度良く実施することができる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1、図2は、実施の形態1におけるRFIDタグ6付きの包装袋2の概略構成を示す図である。図1は、包装袋2を示す概略平面図であり、図2は、包装袋2のRFIDタグ6を示す概略平面図である。
包装袋2は、所定の内容物を収容するための袋である。実施の形態1における包装袋2は、薬3を収容する薬包である。
包装袋2は、本体4と、基材5と、RFIDタグ6とを備える。
本体4は、対向する2枚のシート状部材の周辺部同士を封止した袋状の部材である。本体4の内部には薬3が収容される。本体4の周辺部である4辺には、封止部17が形成されている。図1では封止部17の領域を点線で示している。
実施の形態1における本体4は、平面視において略矩形状に形成されている。本体4の1つの辺、実施の形態1では上側の辺は、本体4を開封するための切口辺16として設けられている。本体4の材料は、切口辺16から切断可能な任意の材料で形成されていればよく、実施の形態1では紙を用いる。なお、切口辺16以外の辺からの切断を防止するために、切口辺16と、切口辺16以外の辺とを材質等が異なるようにしてもよい。
以降の説明では、切口辺16が延びる方向(本体4の幅方向、短手方向)をA方向とし、切口辺16に垂直な方向(本体4の長さ方向、長手方向)をB方向とする。A方向とB方向はともに本体4の表面に平行であって互いに直交する方向である。
本体4において封止部17を除く領域、すなわち、封止部17の内側の領域は、薬3を収容するための収容領域P1である。平面視における収容領域P1は、矩形状の本体4よりも一回り小さい矩形状に形成される。
基材5は、本体4の表面において収容領域P1に貼り付けられるシート状の基材である。基材5にはRFIDタグ6が形成されており、基材5を収容領域P1に配置することで、RFIDタグ6が収容領域P1に設けられる。基材5の材料は本体4と同様に、切断可能かつ絶縁性の材料であれば任意の材料で形成されていればよく、実施の形態1では紙が用いられる。
RFIDタグ6は、包装袋2などの物品を識別するためのタグであり、当該物品に付されて使用される無線ICデバイスである。実施の形態1では、RFIDタグ6は、基材5を介して本体4の表面の収容領域P1に付されて使用される。RFIDタグ6は、所定のリーダライタ(図示せず)との間で電磁界を利用した非接触方式で通信し、物品の識別情報等をリーダライタとの間で通信可能である。実施の形態1のRFIDタグ6は、UHF帯を通信周波数帯とするUHF帯用タグである。
図1に示すように、RFIDタグ6は、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)素子8と、アンテナパターン10とを備える。
RFIC素子8は、物品である包装袋2の識別情報を内蔵し、リーダライタとの間で当該識別情報に関する通信を行うモジュールである。実施の形態1におけるRFIC素子8は、本体4におけるA方向の中央位置に設けられている。RFIC素子8には、アンテナパターン10と電気的に接続するために、第1端子電極102および第2端子電極104が設けられている。RFIC素子8の詳細な構成については後述する。
アンテナパターン10は、RFIC素子8がリーダライタと通信する際にブースター(増幅器)として機能する線状の導電性部材である。RFIC素子8の周囲に導電性のアンテナパターン10を配置することで、アンテナパターン10をブースターとして機能させながら、RFIC素子8とリーダライタとの通信が可能となる。
実施の形態1では、アンテナパターン10の材料として導電性インクを用いている。このような材料に限らず、導電性の材料であれば任意の材料を用いてもよい。例えば、基材5が透明な基材である場合には、アンテナパターン10を透明電極で形成してもよい。
実施の形態1におけるアンテナパターン10は、いわゆるダイポール型のアンテナパターンである。アンテナパターン10は、2つのアンテナエレメントとして、第1アンテナエレメント12と第2アンテナエレメント14とを備える。第1アンテナエレメント12および第2アンテナエレメント14はともに、RFIC素子8に電気的に接続された導電性のインクであって、RFIC素子8からそれぞれ異なる方向へ延びる。
図1に示すように、本体4における収容領域P1よりも内側には、所定の切断領域P2が設定されている。切断領域P2は、本体4を切断するための切断ラインの範囲として定められた仮想の領域である。切口辺16において切断領域P2内で切断するように本体4に所定の目印を設けてもよい。
図1に示す切断領域P2は、互いに平行に延びる第1領域ライン20および第2領域ライン22の2つのラインによって区切られている。第1領域ライン20および第2領域ライン22は、切口辺16が延びる方向(A方向)に交差する方向(B方向)に延びる仮想のラインである。
このような構成において、第1アンテナエレメント12は第1領域ライン20および第2領域ライン22の両方に跨るように延在するとともに、第2アンテナエレメント14も第1領域ライン20および第2領域ライン22の両方に跨るように延在する。RFIC素子8の周辺において、第1アンテナエレメント12および第2アンテナエレメント14は、S字状の導電性のラインを構成する。
このような構成によれば、ユーザが切口辺16から切断領域P2内で本体4を切断すると、第1アンテナエレメント12および第2アンテナエレメント14の両方が切断される。これにより、ダイポール型のアンテナパターン10における第1アンテナエレメント12と第2アンテナエレメント14の両方の全長が短くなる。このため、リーダライタによる通信可能な距離が著しく短くなり、実質的に通信不可能となる。これにより、リーダライタを近づけてRFIDタグ6との通信の可否を確認することにより、包装袋2の開封確認を精度良く実施することができる。
次に、アンテナパターン10の形状について、図2を用いて詳細に説明する。
図2に示すように、アンテナパターン10の第1アンテナエレメント12は、第1延伸部12aと、第2延伸部12bと、第3延伸部12cと、第4延伸部12dと、第5延伸部12eと、第6延伸部12fと、第7延伸部12gと、第8延伸部12hとを備える。
第1延伸部12aは、RFIC素子8の第1端子電極102に接続されるとともに、RFIC素子8からA方向に沿って延びる。第1延伸部12aはこのとき、第2領域ライン22を跨ぐ。第2延伸部12bは、第1延伸部12aに接続されるとともに、切口辺16から離れる方向へB方向に沿って延びる。第3延伸部12cは、第2延伸部12bに接続されるとともに、A方向に沿って延びる。第3延伸部12cはこのとき、第2領域ライン22および第1領域ライン20の両方を跨ぐ。これにより、第3延伸部12cは切断領域P2を横断する。
第4延伸部12dは、第3延伸部12cに接続されるとともに、切口辺16に近付く方向へB方向に沿って延びる。第5延伸部12eは、第4延伸部12dに接続されるとともにA方向に沿って延びる。第6延伸部12fは、第5延伸部12eに接続されるとともに切口辺16から離れる方向へB方向に沿って延びる。第7延伸部12gは、第6延伸部12fに接続されるとともにA方向に沿って延びる。第8延伸部12hは、第7延伸部12gに接続されるとともに切口辺16へ近付く方向へB方向に沿って延びる。
このような構成によれば、第1アンテナエレメント12は、RFIC素子8から第2領域ライン22を経由して第1領域ライン20に至るように延びる。これにより、ユーザが切口辺16から切断領域P2を横断するように本体4を切断すると、第1アンテナエレメント12の少なくとも1か所(第3延伸部12c)が必ず切断される。切断場所によっては、第3延伸部12c以外に、第1延伸部12aも切断される。
次に、第2アンテナエレメント14は、第1延伸部14aと、第2延伸部14bと、第3延伸部14cと、第4延伸部14dと、第5延伸部14eと、第6延伸部14fとを備える。
第1延伸部14aは、RFIC素子8の第2端子電極104に接続されるとともに、RFIC素子8から、前述した第1アンテナエレメント12の第1延伸部12aとは逆方向に向かってB方向に沿って延びる。第1延伸部14aはこのとき、第1領域ライン20を跨ぐ。第2延伸部14bは、第1延伸部14aに接続されるとともに切口辺16へ近付く方向へB方向に沿って延びる。第3延伸部14cは、第2延伸部14bに接続されるとともに、A方向に沿って延びる。第3延伸部14cはこのとき、第1領域ライン20および第2領域ライン22の両方を跨ぐ。
第4延伸部14dは、第3延伸部14cに接続されるとともに、切口辺16から離れる方向へB方向に沿って延びる。第5延伸部14eは、第4延伸部14dに接続されるとともにA方向に沿って延びる。第5延伸部14eはこのとき、第2領域ライン22を跨ぐ。第6延伸部14fは、第5延伸部14eに接続されるとともに切口辺16に近付く方向へB方向に沿って延びる。
このような構成によれば、第2アンテナエレメント14は、RFIC素子8から第1領域ライン20を経由して第2領域ライン22に至るように延びる。これにより、ユーザが切口辺16から切断領域P2を横断するように本体4を切断すると、第2アンテナエレメント14の少なくとも1か所(第3延伸部14c)が必ず切断される。切断場所によっては、第3延伸部14c以外に、第1延伸部14aなども切断される。
上記の通り、実施の形態1のアンテナパターン10は、RFIC素子8の周囲にS字状のラインを構成し、ユーザが切口辺16から切断領域P2内で本体4を切断したときに、第1アンテナエレメント12と第2アンテナエレメント14の両方が切断されるように構成されている。これにより、第1アンテナエレメント12と第2アンテナエレメント14の両方の長さが短くなるため、リーダライタによる通信可能な距離が著しく短くなり、実質的に通信不可能となる。言い換えれば、アンテナパターン10の電気長が大きく減り、放射体としてのアクティブな部分が大きく減るため、利得の変化が大きくなる。これにより、リーダライタを近づけてRFIDタグ6との通信の有無を確認することにより、RFIDタグ6と通信できれば未開封、RFIDタグ6と通信できなければ開封済みであることを確認することができ、包装袋2の開封確認を精度良く実施することができる。
なお、第1アンテナエレメント12における第3延伸部12cよりも先の部分(第4延伸部12d、第5延伸部12e、第6延伸部12f、第7延伸部12g、第8延伸部12h)は、RFIDタグ6に求められる所望の通信特性に応じてその形状が決定される。これらの部分の長さを長く設定することで、第1アンテナエレメント12の全長が長く設定されるため、切断領域P2で第3延伸部12cが切断されたときに、アクティブな部分として残る部分の長さを短くすることができる(例えば半分以上短くすることができる)。特に実施の形態1では、第1領域ライン20よりも切断領域P2の外側において、切口辺16から遠ざかる方向に延びる第6延伸部12fを設けることで、第1アンテナエレメント12の全長をより長く設定することができる。
第2アンテナエレメント14についても同様である。
上述したように、本実施の形態1の包装袋2は、本体4とRFIDタグ6とを備え、RFIDタグ6は、RFIC素子8とアンテナパターン10とを備える。アンテナパターン10は、第1アンテナエレメント12と、第2アンテナエレメント14とを有して、ダイポール型アンテナを構成する。第1アンテナエレメント12は、RFIC素子8から第2領域ライン22を経由して第1領域ライン20へと至る。一方で、第2アンテナエレメント14は、RFIC素子8から第1領域ライン20を経由して第2領域ライン22へと至る。
このような構成によれば、RFIDタグ6にリーダライタを近づけて通信確認を行うことで、包装袋2の開封確認を精度良く実施することができる。
また本実施の形態1の包装袋2によれば、アンテナパターン10を構成する導電性の線状部分が、A方向又はB方向のいずれかに沿って延在している。これにより、アンテナパターン10を簡易な構成により実現することができる。特に、アンテナパターン10においてS字の導電性ラインを構成する第1アンテナエレメント12の第1延伸部12aおよび第3延伸部12c並びに第2アンテナエレメント14の第1延伸部14aおよび第3延伸部14cはいずれも、切口辺16に沿って延在している(A方向)。これにより、アンテナパターン10を簡易な構成により実現することができる。
また本実施の形態1の包装袋2によれば、RFIC素子8は、本体4におけるA方向の中央位置に設けられている。これにより、切断領域P2内で本体4を切断したときに、第1アンテナエレメント12と第2アンテナエレメント14の長さをバランス良く短くすることができるため、包装袋2の開封確認をより精度良く実施することができる。
<開封管理システム>
次に、上述した構成を有するRFIDタグ6付きの包装袋2を用いて、包装袋2の開封を管理するための開封管理システムについて説明する。
図3A、3Bは、開封管理システム220の一例を示す。開封管理システム220は、複数の包装袋2と、リーダライタ222とを備えている。図3A、3Bの例では、複数の包装袋2が連なって設けられている。
図3Aは、全ての包装袋2が未開封の状態を示し、図3Bは、1つの包装袋2aが切断ライン224に沿って切断されて開封済みの状態を示している。
このような構成において、図4のフローチャートに沿って行う開封管理プロセスについて説明する。
図4に示すように、まず、第1の通信ステップを行う(ステップS1)。具体的には、図3Aに示すように、全ての包装袋2が未開封の状態において、リーダライタ222を複数の包装袋2に近付けて走査する(矢印参照)。リーダライタ222がそれぞれの包装袋2のRFIDタグ6と連続的に通信することにより、RFIDタグ6のRFIC素子8からリーダライタ222へ包装袋2の識別情報等が送信される。図3Aに示す場合、リーダライタ222は全ての包装袋2の識別情報を取得する。当該通信結果はリーダライタ222内に記憶される。
次に、第2の通信ステップを行う(ステップS2)。具体的には、ステップS1の後に1つ(又は複数)の包装袋2が開封されてから、リーダライタ222を複数の包装袋2に近付けて走査する。図3Bに示す例では、左端の1つの包装袋2aが開封されている。包装袋2aが開封されると、前述したようにリーダライタ222との通信が実質的に不可能になる。よって、リーダライタ222をそれぞれの包装袋2に近付けると、開封された包装袋2aを除く包装袋2のRFIDタグ6と通信し、通信できた包装袋2の識別情報を取得する。当該通信結果はリーダライタ222内に記憶される。
次に、判定ステップを行う(ステップS3)。具体的には、ステップS1とステップS2の通信結果を比較することにより、開封された包装袋2が存在するか否かを判定する。今回の例では、ステップS1で取得した包装袋2aの識別情報が、ステップS2で取得した識別情報には含まれていない。このことに基づいて包装袋2aが開封されたと判定することができる。
次に、通知ステップを行う(ステップS4)。具体的には、ステップS3による判定結果をユーザに通知する。なお、ユーザ(医者又は看護師など)への通知方法は画面に表示する等、任意の方法であってもよい。ユーザは通知を受けることにより、包装袋2の開封の有無を確認および管理することができる。今回の例では、1つの包装袋2aが開封されたことを確認することができる。
上記方法では、第1の通信ステップS1と第2の通信ステップS2という2つの通信ステップを行い、両者の通信結果を比較する場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、複数の包装袋2の識別情報を予め記憶するとともに、第1の通信ステップS1を省略して、第2の通信ステップS2の通信結果と、予め記憶していた識別情報とを比較してもよい。このような場合であっても、包装袋2の開封確認を実施することができる。
上述した開封管理システム220は、複数の包装袋2と、リーダライタ222とを備える。このような構成において、少なくとも第2の通信ステップS2、判定ステップS3および通知ステップS4を実行することにより、複数の包装袋2の開封を管理することができる。このような開封管理システム220によれば、上述したRFIDタグ6付きの包装袋2を用いることで、包装袋2の開封管理を精度良く実施することができる。
次に、実施の形態1の比較例1、2について、図5A、5B、6A、6Bを用いて説明する。
(比較例1)
図5A、5Bは、比較例1による包装袋30を示す平面図である。以降の図面では、包装袋の下側の図示を省略する。
図5Aに示すように、比較例1による包装袋30は、ダイポール型のアンテナパターンを構成する第1アンテナエレメント32および第2アンテナエレメント34の形状が、実施の形態1の包装袋2と異なっている。
第1アンテナエレメント32は、第1延伸部32aと、第2延伸部32bと、第3延伸部32cと、第4延伸部32dとを備える。これらが延びる方向については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
第2アンテナエレメント34は、第1延伸部34aと、第2延伸部34bと、第3延伸部34cと、第4延伸部34dとを備える。このような構成により、第2アンテナエレメント34は、中心線37を中心として、第1アンテナエレメント32と線対称な形状を有する。中心線37は、RFIC素子8を通過するとともにB方向に延びるラインである。
第1アンテナエレメント32は、中心線37を中心としてRFIC素子8の左側の領域のみに延在し、第2アンテナエレメント34は、中心線37を中心としてRFIC素子8の右側の領域のみに延在している。
このような構成によれば、図5Bに示すように、切口辺16から本体4を切断したときに、第1アンテナエレメント32あるいは第2アンテナエレメント34のいずれかのみを切断することとなる。例えば、RFIC素子8よりも左側の切断ライン36で切断した場合、第1アンテナエレメント32のみが切断される。また、RFIC素子8よりも右側の切断ライン38で切断した場合、第2アンテナエレメント34のみが切断される。
このため、いずれの切断ライン36、38で切断した場合でも、アンテナパターンにおいて切断されないアクティブなアンテナエレメントが残ることとなり、リーダライタとの通信が実質的に不可能とならない場合がある。
(比較例2)
図6A、6Bは、比較例2による包装袋40を示す平面図である。
図6Aに示すように、比較例2による包装袋40は、比較例1と同様に、ダイポール型のアンテナパターンを構成する第1アンテナエレメント42および第2アンテナエレメント44の形状が、実施の形態1の包装袋2と異なっている。
第1アンテナエレメント42は、第1延伸部42aと、第2延伸部42bと、第3延伸部42cとを備える。
第2アンテナエレメント44は、第1延伸部44aと、第2延伸部44bと、第3延伸部44cとを備える。このような構成により、第2アンテナエレメント44は、中心線45を中心として、第1アンテナエレメント42と線対称な形状を有する。中心線45は、RFIC素子8を通過するとともにA方向に延びるラインである。
このように、第1アンテナエレメント42と第2アンテナエレメント44はともに、RFIC素子8を起点として右側から左側に向かって延在している。すなわち、S字状のラインを構成しない。
このような構成によれば、図6Bに示すように、切口辺16から本体4を切断したときに、比較例1とは異なり、第1アンテナエレメント42と第2アンテナエレメント44の両方が切断されることとなる。しかしながら、右側の切断ライン46で切断した場合には、第1アンテナエレメント42と第2アンテナエレメント44の全長がともに著しく短くなる一方で、左側の切断ライン48で切断した場合には、いずれの全長もさほど短くならない。よって、特に、左側の切断ライン48で切断した場合には、アンテナパターンにおけるそれぞれのアンテナエレメント42、44の全長がそれほど短くならず、リーダライタとの通信が実質的に不可能とならない場合がある。
上記比較例1、2に対して、本実施の形態1の包装袋2であれば、RFIC素子8を起点とするS字状のラインをアンテナパターン10が構成するとともに、切断領域P2を横断する切断ラインであればいずれのアンテナエレメント12、14も切断される。これにより、アンテナエレメント12、14の全長もバランス良く短くすることができ、リーダライタとの通信が実質的に不可能となる。よって、包装袋2の開封確認を精度良く実施することができる。
次に、実施の形態1の包装袋2に使用されるRFIC素子8について、図7―11Cを用いて説明する。
図7に示すRFIC素子8は、例えば、900MHz帯、すなわちUHF帯の通信周波数に対応するRFIC素子である。RFIC素子8は、RFICチップ106と、整合回路108とを有する。整合回路108は、RFICチップ106とアンテナパターン10との間でインピーダンス整合をとるための回路である。
RFICチップ106は、第1入力端子106aと、第2入力端子106bとを備える。第1入力端子106aは、整合回路108を介して第1アンテナエレメント12に接続されている。第2入力端子106bは、整合回路108を介して第2アンテナエレメント14に接続されている。
RFICチップ106は、アンテナとして機能する第1アンテナエレメント12および第2アンテナエレメント14が外部から高周波信号を受信すると、その受信によって誘起された電流の供給を受けて起動する。起動したRFICチップ106は、高周波信号を生成し、その生成信号を第1アンテナエレメント12および第2アンテナエレメント14を介して電波として外部に出力する。
ここからは、RFIC素子8の具体的な構成について説明する。
図8は、RFIC素子8の斜視図である。本実施の形態1の場合、RFIC素子8は、RFICチップ106と整合回路108とが設けられる素子基板として多層基板120を有する。多層基板120は、可撓性を備える複数の絶縁層を積層して構成されている。複数の絶縁層は、例えば、ポリイミドや液晶ポリマ等の可撓性を有する樹脂絶縁層である。
図9は、図8に示すRFIC素子8の横断面図である。ここからは、第1端子電極102および第2端子電極104が設けられている側をRFIC素子8の上側として説明を行う。
図10Aは、多層基板120の上側の絶縁層の上面図である。図10Bは、多層基板120の中央の絶縁層の上面図である。図10Cは、多層基板120の下側の絶縁層の上面図である。図11Aは、図10Aに示すB1−B1線に沿った絶縁層の断面図である。図11Bは、図10Bに示すB2−B2線に沿った絶縁層の断面図である。図11Cは、図10Cに示すB3−B3線に沿った絶縁層の断面図である。
多層基板120には、図9に示すように、RFICチップ106と、整合回路108として機能する給電回路122とが内蔵されている。多層基板120には、第1端子電極102および第2端子電極104が形成されている。
RFICチップ106は、シリコン等の半導体を素材とする半導体基板に各種の素子を内蔵した構造を有する。RFICチップ106には、図10Cに示すように、第1入出力端子106aおよび第2入出力端子106bが形成されている。
給電回路122は、図9に示すように、コイル導体124および層間接続導体126、128によって構成されている。コイル導体124は、図10Bまたは図10Cに示すコイルパターン124a〜124cによって構成されている。コイルパターン124aは、第1コイル部CIL1を構成する。コイルパターン124bは、第2コイル部CIL2を構成する。コイルパターン124cは、第3のコイル部CIL3および第4のコイル部CIL4を構成する。
第1コイル部CIL1、第3のコイル部CIL3、および層間接続導体126は、長さ方向(Y軸方向)の一方側の位置において、厚さ方向(Z軸方向)に並ぶように配置されている。第2コイル部CIL2、第4のコイル部CIL4、および層間接続導体128は、長さ方向(Y軸方向)の他方側の位置において、厚さ方向(Z軸方向)に並ぶように配置されている。
RFICチップ106は、多層基板120を高さ方向(Z軸方向)に見たとき、第1コイル部CIL1と第2コイル部CIL2との間に配置されている。また、RFICチップ106は、第3のコイル部CIL3と第4のコイル部CIL4との間にも配置されている。
第1端子電極102は長さ方向(Y軸方向)の一方側の位置に配置され、第2端子電極104は他方側の位置に配置されている。第1端子電極102および第2端子電極104は、可撓性を備える銅箔から作製され、同一サイズの短冊状に形成されている。
多層基板120は、図10A〜図10Cに示すように、積層された3つのシート状の絶縁層120a〜120cによって構成されている。上側の絶縁層120aと下側の絶縁層120cの間に絶縁層120bが位置する。
絶縁層120aには、第1端子電極102および第2端子電極104が形成されている。
絶縁層120bの中央には、矩形断面を備える貫通孔HL1が形成されている。貫通孔HL1は、RFICチップ106を収容するサイズに形成されている。また、絶縁層120bの貫通孔HL1の周辺には、帯状のコイルパターン124cが形成されている。コイルパターン124cは、可撓性を有する銅箔を素材として構成されている。
コイルパターン124cの一端部は、厚さ方向視(Z軸方向視)において第1端子電極102と重なり、厚さ方向(Z軸方向)に延在する層間接続導体130によって第1端子電極102と接続されている。また、コイルパターン124cの他端部は、厚さ方向視において第2端子電極104と重なり、厚さ方向に延在する層間接続導体132によって第2端子電極104と接続されている。層間接続導体130、132は、Snを主成分とする金属バルクで構成されている。
コイルパターン124cは、一端部の周りを反時計回りの方向に2回転し、その後、屈曲して長さ方向(Y軸方向)に延在する。その長さ方向(Y軸方向)に延在したコイルパターン124cは、幅方向(X軸方向)に屈曲し、他端部の周りを反時計回りの方向に2回転してから他端部に達する。
絶縁層120cには、帯状のコイルパターン124a、124bが形成されている。コイルパターン124a、124bは、可撓性を有する銅箔を素材として構成されている。
コイルパターン124aの外側の端部(第1コイル端T1)は、矩形状貫通孔HL1の1つのコーナー部と重なる位置に配置されている。また、コイルパターン124bの外側の端部(第2コイル端T2)は、矩形状貫通孔HL1の4つのコーナー部のうち、第1コイル端T1が配置されているコーナー部に対して長さ方向(Y軸方向)に並ぶコーナー部と重なる位置に配置されている。
コイルパターン124aの中心側の端部を起点としたとき、コイルパターン124aは、中心側端部の周りを時計回りの方向に2.5回転し、その後に幅方向(X軸方向)に屈曲して他端部(第1コイル端T1)に達する。同様に、コイルパターン124bの中心側の端部を起点としたとき、コイルパターン124bは、中心側端部の周りを反時計回りの方向に2.5回転し、その後に幅方向(X軸方向)に屈曲して他端部(第2コイル端T2)に達する。また、コイルパターン124aの中心側端部は、厚さ方向(Z軸方向)に延在する延びる層間接続導体126によってコイルパターン124cの一端部と接続されている。コイルパターン124bの中心側端部は、厚さ方向に延びる層間接続導体128によってコイルパターン124cの他端部と接続されている。層間接続導体126、128は、Snを主成分とする金属バルクで構成されている。
ここで、コイルパターン124aの中心側端部またはコイルパターン124cの一端部の位置を“第1位置P1”といい、コイルパターン124bの中心側端部またはコイルパターン124cの他端部の位置を“第2位置P2”と定義する。
絶縁層120cには、ダミー導体134、136が形成されている。ダミー導体134、136は、可撓性を有する銅箔を素材として構成されている。絶縁層120b,120cを厚さ方向視(Z軸方向視)したとき、ダミー導体134、136は、矩形状貫通孔HL1の4つのコーナー部のうち、第1および第2コイル端T1、T2が配置されているコーナー部と幅方向(X軸方向)に対向するコーナー部にそれぞれ重なるように配置されている。
RFICチップ106は、その4つのコーナー部が第1コイル端T1、第2コイル端T2、およびダミー導体134、136とそれぞれ対向するように、絶縁層120cに実装されている。第1入出力端子106aが第1コイル端T1に接続され、第2入出力端子106bが第2コイル端T2に接続されている。
なお、絶縁層120a〜120cの厚さは、10μm以上100μm以下である。このため、多層基板120に内蔵されたRFICチップ106および給電回路122は、外側から透けて見える。従って、RFICチップ106および給電回路122の接続状態(断線の有無)を容易に確認することができる。
図7において等価回路で示されるRFIC素子8において、インダクタL1は、第1コイル部CIL1に対応している。インダクタL2は、第2コイル部CIL2に対応している。インダクタL3は、第3コイル部CIL3に対応している。インダクタL4は、第4コイル部CIL4に対応している。給電回路122によるインピーダンス整合の特性は、インダクタL1〜L4の値によって規定される。
インダクタL1の一端部は、RFICチップ106の第1入出力端子106aに接続されている。インダクタL2の一端部は、RFICチップ106の第2入出力端子106bに接続されている。インダクタL1の他端部は、インダクタL3の一端部に接続されている。インダクタL2の他端部は、インダクタL4の一端部に接続されている。インダクタL3の他端部は、インダクタL4の他端部に接続されている。第1端子電極102は、インダクタL1、L3の接続点に接続されている。第2端子電極104は、インダクタL2、L4の接続点に接続されている。
また、図7に示す等価回路から分かるように、第1コイル部CIL1、第2コイル部CIL2、第3のコイル部CIL3、および第4のコイル部CIL4は、磁界が同相となるように巻回され且つ互いに直列接続されている。したがって、これらのコイル部CIL1〜CIL4から発生する磁界は、同一方向に向く。
また、図10Bおよび図10Cから分かるように、第1コイル部CIL1および第3のコイル部CIL3は、ほぼ同一のループ形状で且つ同一の第1巻回軸を有している。同様に、第2コイル部CIL2および第4のコイル部CIL4は、ほぼ同一のループ形状で且つ同一の第2巻回軸を有している。第1巻回軸および第2巻回軸は、RFICチップ106を挟む位置に配置されている。
すなわち、第1コイル部CIL1および第3のコイル部CIL3は、磁気的且つ容量的に結合している。同様に、第2コイル部CIL2および第4のコイル部CIL4は、磁気的且つ容量的に結合している。
RFICチップ106は、半導体基板で構成されている。そのため、第1コイル部CIL1、第2コイル部CIL2、第3のコイル部CIL3、および第4のコイル部CIL4に対して、RFICチップ106は、グランド又はシールドとして機能する。その結果、第1コイル部CIL1と第2コイル部CIL2は、また、第3のコイル部CIL3と第4のコイル部CIL4は、磁気的にも容量的にも互いに結合し難くなる。これによって、通信信号の通過帯域が狭くなる懸念を軽減することができる。
以上、上述した構成によれば、RFIDタグ6は、物品の金属表面に取り付けられても通信可能であって、且つ、より高い通信能力を備える、すなわちより高い放射効率で電波を放射することができる。
上述したようにおよび図7に示すように、RFIC素子8の整合回路108が、第1アンテナエレメント12および第2アンテナエレメント14と、RFIC素子8のRFICチップ106との間でインピーダンス整合をとる。したがって、RFIC素子8は、例えばUHF帯の周波数(例えば900MHz)で良好な通信特性を示す。また、整合回路108は、キャリア周波数に相当する共振周波数を有する共振回路を構成する。中心周波数の設定は主にRFIC素子8が担うため、アンテナパターン10は単なる放射帯として機能し、アンテナパターン10の構造もシンプルである。よって、複数の包装袋2を重ねた場合であってもリーダライタによって同時に読み取ることができ、また内容物や袋の材質の影響を受けにくく、耐環境性にも優れている。
このように、実施の形態1の包装袋2によれば、RFIC素子8は、キャリア周波数に相当する共振周波数を有する共振回路とともにパッケージ化されている。これにより、通信精度を向上させながら、コンパクトな構成とすることができる。
上述の通り、実施の形態1について説明したが、本発明は上述した構成に限らず、以下で挙げるような他の実施形態も可能である。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2における包装袋50について、図12を用いて説明する。
図12は、実施の形態2における包装袋50の平面図である。図12に示すように、実施の形態2の包装袋50は、ダイポール型のアンテナパターンを構成する第1アンテナエレメント54および第2アンテナエレメント56の形状が、実施の形態1の包装袋2と異なっている。
第1アンテナエレメント54は、RFIC素子55に接続される第1延伸部54aと、第2延伸部54bと、第3延伸部54cと、第4延伸部54dと、第5延伸部54eと、第6延伸部54fとを備える。第2アンテナエレメント56は、RFIC素子55に接続される第1延伸部56aと、第2延伸部56bと、第3延伸部56cと、第4延伸部56dと、第5延伸部56eと、第6延伸部56fとを備える。これらの延伸部の具体的な形状については、実施の形態1と同様であるため詳細な説明を省略する。
このような構成によれば、実施の形態1と比較して、第2アンテナエレメント56の第1延伸部56aおよび第3延伸部56cが左側に長く伸びている。よって、切断領域P3の範囲である第1領域ライン60と第2領域ライン62の間の幅を、実施の形態1の切断領域P2よりも幅広く設定することができる。切断領域P3を幅広く設定した場合であっても、実施の形態1と同様に、第1アンテナエレメント54は、RFIC素子55から第2領域ライン62を経由して第1領域ライン60に至り、第2アンテナエレメント56は、RFIC素子55から第1領域ライン60を経由して第2領域ライン62に至る。
当該構成によれば、ユーザが切口辺16から切断領域P3を横断するように本体4を切断したときに、第1アンテナエレメント54と第2アンテナエレメント56の両方が切断されるとともに、その全長がバランス良く短くなる。これにより、リーダライタとの通信が実質的に不可能となるため、リーダライタを近付けることにより包装袋2の開封確認を精度良く実施することができる。
特に、第2アンテナエレメント56が第1領域ライン60に向かって延びる長さが、実施の形態1よりも長く設定されているため、切断領域P3の範囲を広く設定することができる。これにより、包装袋50を切断する際にユーザの利便性を向上させることができる。
なお、実施の形態2のRFIC素子55は、第2アンテナエレメント56の第1延伸部56aおよび第3延伸部56cが左側に長く伸びたことに伴い、本体4の幅方向の中央位置よりも左側に位置している。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3における包装袋70について、図13を用いて説明する。
図13は、実施の形態3における包装袋70の平面図である。図13に示すように、実施の形態3の包装袋70は主に、ダイポール型のアンテナパターンを構成する第1アンテナエレメント74および第2アンテナエレメント76の端部同士が接続されて一続きになっている点、および、RFIC素子78の配置が、実施の形態1の包装袋2と異なっている。
第1アンテナエレメント74は、RFIC素子78に接続される第1延伸部74aと、第2延伸部74bと、第3延伸部74cと、第4延伸部74dと、第7延伸部74eと、第6延伸部74fと、第7延伸部74gとを備える。第2アンテナエレメント76は、RFIC素子78に接続される第1延伸部76aと、第2延伸部76bと、第3延伸部76cと、第4延伸部76dと、第5延伸部76eとを備える。
ここで、第1アンテナエレメント74の終端部である第7延伸部74gと、第2アンテナエレメント76の終端部である第5延伸部76eとが接続されて一続きになっている。すなわち、第1アンテナエレメント74および第2アンテナエレメント76は、一体的な導電性ラインを構成する。図13に示す例では、第7延伸部74gと第5延伸部76eの接続箇所は、本体4の幅方向における概ね中央位置に図示しているが、それ以外の位置を接続箇所としてもよい。
このように、実施の形態3におけるアンテナパターンは、いわゆる「折返しダイポール型」のアンテナパターンを構成する。
このような折り返しダイポール型のアンテナパターンを採用した場合であっても、ユーザが切口辺16から切断領域P2を横断するように本体4を切断したときに、第1アンテナエレメント74と第2アンテナエレメント76の両方が切断されるように構成されている。このような構成により、包装袋70の開封確認を精度良く実施することができる。
一方、RFIC素子78は、実施の形態1のRFIC素子8と異なり、切口辺16が延びる方向(A方向)とRFIC素子78の短手方向とが一致するように、縦向きに配置されている。
このようにRFIC素子78を配置することで、本体4が切口辺16に交差する方向に沿って切断される際に、RFIC素子78が切断の障害となることを抑制することができる。これにより、包装袋70の開封確認をより精度良く実施することができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4における包装袋80について、図14を用いて説明する。
図14は、実施の形態4における包装袋80の平面図である。図14に示すように、実施の形態4の包装袋80は、本体81の切口辺82に2箇所の切れ込み84a、84bを設けている点が、実施の形態1の包装袋2と異なっている。
切れ込み84a、84bは、切口辺82における切断領域P2内に収まる位置に設けられている。
このような切れ込み84a、84bを設けることにより、ユーザは本体81の切断を容易に行うことができる。また、切れ込み84a、84bの位置を切口辺82における切断領域P2内に設定することで、切断領域P2内で切断することを精度良く確保することができる。このような構成により、包装袋80の開封確認を精度良く実施することができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5における包装袋90について、図15を用いて説明する。
図15は、実施の形態5における包装袋90の平面図である。図15に示すように、実施の形態5の包装袋90は、基材5が設けられておらず、RFIDタグ6を本体4の表面に直接設けている点が、実施の形態1の包装袋2と異なっている。
RFIDタグ6を本体4の表面に直接設けるには例えば、アンテナパターン10を本体4のシート状部材に印刷、転写すること等により設けることができる。RFIC素子8についても、本体4上にRFIC素子8を配置するとともに、RFIC素子8を覆うように粘着性のシートを本体4に貼り付けること等により、RFIC素子8を本体4に直接設けることができる。
このようにRFIDタグ6を本体4の表面に直接設けることにより、基材5を介して設ける場合に比べてより簡易な構成とすることができる。
以上、上述の実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態および変形例に限定されない。例えば、実施の形態1の1つの変形例について、図16を用いて説明する。
<変形例>
図16に示す包装袋200は、RFIC素子202を設ける位置が、実施の形態1の包装袋2と異なっている。
包装袋200のアンテナパターン204は、図16に示すように、第1切断用延伸部206、第2切断用延伸部208および第3切断用延伸部210を、切口辺16から近い順に備えている。第1切断用延伸部206は、実施の形態1の第2アンテナエレメント14の第3延伸部14cに対応する。第2切断用延伸部208は、実施の形態1の第1アンテナエレメント12の第1延伸部12aおよび第2アンテナエレメント14の第1延伸部14aに対応する。第3切断用延伸部210は、実施の形態1の第1アンテナエレメント12の第3延伸部12cに対応する。
アンテナパターン204はさらに、第1接続用延伸部212と、第2接続用延伸部214とを備える。第1接続用延伸部212は、第1切断用延伸部206の一端と、当該一端に近い側の第2切断用延伸部208の一端を接続している。第2接続用延伸部214は、第2切断用延伸部208の他端と、当該他端に近い側の第3切断用延伸部210の一端を接続している。
実施の形態1では、RFIC素子8が第2切断用延伸部208に設けられていたが、本変形例では、図16に示すように、RFIC素子202が第2接続用延伸部214に設けられる。図16では、RFIC素子202を設ける場所を便宜的に点線で示しているが、実際に設ける場合には、第2接続用延伸部214を、RFIC素子202の2つの端子電極に接続するように分割すればよい。
このような場合であっても、図16に示す構成では、第1切断用延伸部206、第2切断用延伸部208および第3切断用延伸部210はS字状の線状部分を構成する。また、第1切断用延伸部206、第2切断用延伸部208および第3切断用延伸部210のいずれも、本体4の幅方向であるA方向において、所定の切断領域P2にわたって延在するように形成されている。よって、切口辺16から切断領域P2内で本体4を切断すると、RFIC素子202から一方側に延びて第3切断用延伸部210を含む第1アンテナエレメント216と、RFIC素子8から他方側に延びて第1切断用延伸部206を含む第2アンテナエレメント218がともにバランス良く切断されることとなる。これにより、実施の形態1の包装袋2と同様に、包装袋200の開封確認を精度良く実施することができる。
本変形例では、RFIC素子202を第2接続用延伸部214に設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、第1接続用延伸部212に設けても同様の効果を奏することができる。
当該変形例および実施の形態1を考慮すると、RFIC素子8、202は、第2切断用延伸部208、第1接続用延伸部212又は第2接続用延伸部214のいずれかに設けられてもよい。
他にも、上記実施の形態では、包装袋2として薬3を収容する薬包を用いる場合について説明したが、このような場合に限らず、薬以外の内容物(例えば鍵など)を収容する包装袋であれば、同様に適用可能である。
また実施の形態1では、図2に示すように、第1アンテナエレメント12の第3延伸部12cおよび第2アンテナエレメント14の第3延伸部14cがともに、第1領域ライン20と第2領域ライン22の両方を跨いでいるが、このような構成に限られない。例えば、第1アンテナエレメント12の第3延伸部12cの両端が、第1領域ライン20、第2領域ライン22の上に位置してもよい。すなわち、第2延伸部12bが第2領域ライン22の上にあり、第4延伸部12dが第1領域ライン20の上にあってもよい。同様に、第2アンテナエレメント14の第3延伸部14cの両端が、第1領域ライン20、第2領域ライン22の上に位置してもよい。すなわち、第2延伸部14bが第1領域ライン20の上にあり、第4延伸部14dが第2領域ライン22の上にあってもよい。
また、上記実施の形態では、各アンテナエレメントを構成する金属線が、本体の幅方向(A方向)又は長さ方向(B方向)のいずれかに沿って延在する場合について説明したが、このような場合に限らない。A方向およびB方向とは交差する方向に延在するように、各アンテナエレメントを延在させてもよい。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6における貼付シート300について、図17―図19Bを用いて説明する。
実施の形態6の貼付シート300は、実施の形態1−5のように薬などを収容する包装袋ではなく、図19A、19Bに示すように、ダンボールなどの容器の開封確認を行うための貼付シートである点が、実施の形態1−5と異なる。
図17は、貼付シート300の平面図であり、図18は、貼付シート300の側面図である。図19A、19Bは、貼付シート300の使用例を示す斜視図であり、図19Aは開封前の状態を示し、図19Bは開封後の状態を示す。
図17、図18に示すように、貼付シート300は、シート状の本体302と、RFIDタグ304とを備える。
シート状の本体302は、後述する容器400の開封箇所に貼付されるシート状の部材である。本体302はシート状であり、実施の形態1−5のように内容物を収容するための収容空間は設けられていない。
図18に示すように、本体302は、表面302aと裏面302bとを有する。表面302aは、RFIDタグ304を保持する面である。実施の形態6では、表面302aにRFIDタグ304が直接印刷されている。裏面302bは、容器400に貼付される側の面である。実施の形態6における裏面302bは、粘着面を構成する。
図17に示すように、本体302において、対向する2辺302c、302dは切口辺を構成する。
RFIDタグ304は、実施の形態1のRFIDタグ6と同様の構成であるため、説明を適宜省略する。RFIDタグ304は、RFIC素子306と、アンテナパターン308とを備える。
アンテナパターン308は、第1アンテナエレメント310と、第2アンテナエレメント312とを備える。
第1アンテナエレメント310は、第1延伸部310aと、第2延伸部310bと、第3延伸部310cと、第4延伸部310dと、第5延伸部310eと、第6延伸部310fと、第7延伸部310gとを備える。第2アンテナエレメント312は、第1延伸部312aと、第2延伸部312bと、第3延伸部312cと、第4延伸部312dと、第5延伸部312eとを備える。それぞれの延伸部の延びる方向や接続関係については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
本体302の内側には、本体302を切断するための仮想領域として切断領域P4が定められている。切断領域P4は、第1領域ライン314および第2領域ライン316の2つのラインによって区切られている。
このような構成において、本体302を切口辺302c又は切口辺302dから切断領域P4内で切断したときに、第1アンテナエレメント310と第2アンテナエレメント312の両方が切断されるように構成されている。これにより、実施の形態1と同様に、貼付シート300の切断を精度良く確認することができ、貼付シート300が貼付された容器400の開封確認を精度良く実施することができる。
図19A、19Bに示す例では、容器400の一例として、ダンボール400aを例示している。「容器」とは、物体を収容するものであって、開封箇所に開口を有するものであればよい。
図19Aに示すように、ダンボール400aが開封されていない未開封の状態において、ダンボール400aの開封箇所(開封ライン)402には、上述した貼付シート300が跨るように貼付されている。このとき、前述した切断領域P4が、開封箇所402を跨るように配置される。より具体的には、図17に示した貼付シート300の本体302の切口辺302c、302dがともに、切断領域P4において開封箇所402を跨るように配置される。貼付シート300によって、ダンボール400aの開封箇所402がシールされる。
未開封の状態では、ダンボール400aに貼付された貼付シート300は切断されていないため、リーダライタとRFIDタグが通信可能である。これにより、リーダライタを用いて、ダンボール400aの開封箇所402が開封されていないこと、すなわち、ダンボール400aが開封されていないことを確認することができる。
一方で、図19Bに示すように、ダンボール400aが開封された開封済みの状態では、ダンボール400aに貼付された貼付シート300は切断領域P4に沿って切断されている。よって、リーダライタを近づけても、リーダライタとRFIDタグは通信できない。これにより、ダンボール400aの開封箇所402が既に開封されていること、すなわち、ダンボール400aが開封済みであることを確認することができる。
このような構成によれば、図3A、3Bに示した実施の形態1の開封管理システム220と同様の開封管理システムを適用することができる。すなわち、図4に示した通信ステップS1、S2と、判定ステップS3と、通知ステップS4とを実行することにより、複数の容器400の開封を管理することができる。
上述した貼付シート300によれば、切断領域P4が容器400の開封箇所402に跨るように貼付すれば開封確認を行えるため、貼付シート300の貼付位置に厳密な精度は要求されず、自由度が高い。このため、貼付シート300を容器400に貼付する際の作業性を向上させることができる。また、貼付シート300を容器400に一旦貼付した後は、貼付シート300の位置ずれが生じないため、容器400の開封確認を精度良く行うことができる。
なお、実施の形態6では、容器400としてダンボール400aを用いる場合について説明したが、このような場合に限らない。ボトルや缶などのその他の収容容器、あるいは飛行機で運搬されるキャリーケースなど、開封箇所が存在する容器であれば、任意の容器に適用可能である。
また実施の形態6では、本体302の表面302aにRFIDタグ304が直接印刷される場合について説明したが、このような場合に限らず、印刷以外の方法で設けてもよい。また、表面302aとRFIDタグ304の間に基材などを介してもよい。
また実施の形態6では、本体302の裏面302bが粘着面を構成する場合について説明したが、このような場合に限らず、粘着面を構成せずに、両面テープなどを介して容器に貼付されるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1−5および変形例に関して説明した特徴などを、実施の形態6の貼付シート300に適宜適用してもよい。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、上記様々な実施の形態および変形例のうちの任意の実施の形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、RFIDタグ付き包装袋および包装袋の開封管理システム、並びに、RFIDタグ付き貼付シートおよび貼付シートを貼付した容器の開封管理システムであれば適用可能である。
2 (RFIDタグ付き)包装袋
3 薬(内容物)
4 本体
6 RFIDタグ
8 RFIC素子
10 アンテナパターン
12 第1アンテナエレメント
14 第2アンテナエレメント
16 切口辺
20 第1領域ライン
22 第2領域ライン
222 リーダライタ
300 (RFIDタグ付き)貼付シート
302 本体
302c、302d 切口辺
304 RFIDタグ
306 RFIC素子
308 アンテナパターン
310 第1アンテナエレメント
312 第2アンテナエレメント
314 第1領域ライン
316 第2領域ライン
400 容器
400a ダンボール
402 開封箇所
P1 収容領域
P2 切断領域
P4 切断領域

Claims (12)

  1. 互いに対向するシート状部材の周辺部を封止して形成される袋状の本体であって、内側に内容物を収容するための収容領域を有するとともに、その一辺に切口辺を有する本体と、
    前記本体に設けられるRFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、
    前記本体は、前記収容領域を切断する領域であって、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、
    前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成する、
    RFIDタグ付き包装袋。
  2. 前記RFIC素子は、キャリア周波数に相当する共振周波数を有する共振回路とともにパッケージ化されている、請求項1に記載のRFIDタグ付き包装袋。
  3. 前記第1アンテナエレメントは、前記第1領域ラインよりも前記切断領域の外側において前記切口辺から遠ざかる方向に延びる延伸部を有し、
    前記第2アンテナエレメントは、前記第2領域ラインよりも前記切断領域の外側において前記切口辺から遠ざかる方向に延びる延伸部を有する、請求項1又は2に記載のRFIDタグ付き包装袋。
  4. 前記第1アンテナエレメントは、前記RFIC素子に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第2領域ラインを跨ぐように延びる第1延伸部と、前記第1延伸部に接続されるとともに前記切口辺から遠ざかる方向へ延びる第2延伸部と、前記第2延伸部に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第2領域ラインおよび前記1領域ラインを跨ぐように延びる第3延伸部とを有し、
    前記第2アンテナエレメントは、前記RFIC素子に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第1領域ラインを跨ぐように延びる第1延伸部と、前記第1延伸部に接続されるとともに前記切口辺に近付く方向へ延びる第2延伸部と、前記第2延伸部に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第1領域ラインおよび前記2領域ラインを跨ぐように延びる第3延伸部とを有する、請求項1から3のいずれか1つに記載のRFIDタグ付き包装袋。
  5. 前記RFIDタグは、前記本体の表面に直接設けられている、請求項1から4のいずれか1つに記載のRFIDタグ付き包装袋。
  6. 複数のRFIDタグ付き包装袋と、
    前記RFIDタグ付き包装袋のRFIDタグとの間で電磁界を介して通信を行うリーダライタと、を備える開封管理システムであって、
    前記それぞれのRFIDタグ付き包装袋は、
    互いに対向するシート状部材の周辺部を封止して形成される袋状の本体であって、その一辺に切口辺を有するとともに、内容物を収容するための収容領域を内側に有する本体と、
    前記本体に設けられ、RFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、
    前記本体は、前記収容領域を切断する領域であって、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、
    前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成し、
    前記複数の前記RFIDタグ付き包装袋のそれぞれの前記RFIC素子と、前記リーダライタを通信させる通信ステップと、
    前記通信ステップの通信結果に基づいて、前記複数の前記RFIDタグ付き包装袋の中に、前記RFIDタグの前記アンテナパターンが前記切断領域で切断されて開封済みのRFIDタグ付き包装袋が含まれていたか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて、前記複数の前記RFIDタグ付き包装袋の中に開封済みのRFIDタグ付き包装袋が含まれていたと判定した場合に、ユーザに通知する通知ステップとを実行することにより、
    前記複数のRFIDタグ付き包装袋の開封を管理する、開封管理システム。
  7. 容器の開封箇所に貼付されるシート状の本体であって、対向する2辺が切口辺として構成される本体と、
    前記本体に設けられるRFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、
    前記本体は、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、
    前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成する、
    RFIDタグ付き貼付シート。
  8. 前記RFIC素子は、キャリア周波数に相当する共振周波数を有する共振回路とともにパッケージ化されている、請求項7に記載のRFIDタグ付き貼付シート。
  9. 前記第1アンテナエレメントは、前記第1領域ラインよりも前記切断領域の外側において前記切口辺から遠ざかる方向に延びる延伸部を有し、
    前記第2アンテナエレメントは、前記第2領域ラインよりも前記切断領域の外側において前記切口辺から遠ざかる方向に延びる延伸部を有する、請求項7又は8に記載のRFIDタグ付き貼付シート。
  10. 前記第1アンテナエレメントは、前記RFIC素子に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第2領域ラインを跨ぐように延びる第1延伸部と、前記第1延伸部に接続されるとともに前記切口辺から遠ざかる方向へ延びる第2延伸部と、前記第2延伸部に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第2領域ラインおよび前記1領域ラインを跨ぐように延びる第3延伸部とを有し、
    前記第2アンテナエレメントは、前記RFIC素子に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第1領域ラインを跨ぐように延びる第1延伸部と、前記第1延伸部に接続されるとともに前記切口辺に近付く方向へ延びる第2延伸部と、前記第2延伸部に接続されるとともに前記切口辺が延びる方向に沿って前記第1領域ラインおよび前記2領域ラインを跨ぐように延びる第3延伸部とを有する、請求項7から9のいずれか1つに記載のRFIDタグ付き貼付シート。
  11. 前記RFIDタグは、前記本体の表面に直接設けられている、請求項7から10のいずれか1つに記載のRFIDタグ付き貼付シート。
  12. 複数のRFIDタグ付き貼付シートと、
    前記RFIDタグ付き貼付シートのRFIDタグとの間で電磁界を介して通信を行うリーダライタと、を備える開封管理システムであって、
    前記それぞれのRFIDタグ付き貼付シートは、
    容器の開封箇所に貼付されるシート状の本体であって、対向する2辺が切口辺として構成される本体と、
    前記本体に設けられ、RFIC素子およびアンテナパターンを有するRFIDタグと、を備え、
    前記本体は、前記切口辺に交差する方向に延びる仮想ラインである第1領域ラインと第2領域ラインとで挟まれた切断領域を有し、
    前記RFIDタグの前記アンテナパターンは、前記RFIC素子から前記第2領域ラインを経由して前記第1領域ラインへと至る第1アンテナエレメントと、前記RFIC素子から前記第1領域ラインを経由して前記第2領域ラインへと至る第2アンテナエレメントとを有し、ダイポール型アンテナパターンを構成し、
    前記複数の前記RFIDタグ付き貼付シートのそれぞれの前記RFIC素子と、前記リーダライタを通信させる通信ステップと、
    前記通信ステップの通信結果に基づいて、前記複数の前記RFIDタグ付き貼付シートの中に、前記RFIDタグの前記アンテナパターンが前記切断領域で切断されて開封済みのRFIDタグ付き貼付シートが含まれていたか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて、前記複数の前記RFIDタグ付き貼付シートの中に開封済みのRFIDタグ付き貼付シートが含まれていたと判定した場合に、ユーザに通知する通知ステップとを実行することにより、
    前記容器の開封を管理する、開封管理システム。
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