JPWO2018079725A1 - 電池パック及び電池パックを用いた電気機器 - Google Patents

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Abstract

電池パックで駆動する電気機器を、AC電源でも駆動できるようにするため、モータを収容するハウジング32Aに着脱式の電池パックを装着する電池パック装着部40が設けられた電気機器において、電池パック装着部40に商用電源を供給する電源コード90を接続するACソケット49を設けた。ACソケット49は、電池パックが装着された場合に外部に露出しない箇所(40a)に配置される。また、ハウジング32Aの内部に、供給された交流電圧を直流電圧へと変換して出力する整流回路を収容し、電源コード90によって商用電源が入力されたら、整流回路を介してモータに給電されるように構成した。電池パック装着部40に、電池パックを装着するか、電源コード90を装着するかを選択できるので、電気機器をDC電源でもAC電源でも駆動できる。

Description

本発明はモータ、照明等の負荷装置を備えた電気機器本体に対して電源を供給する電池パックに関するものである。また、電池パックを装着することにより機器を作動させる電池パックを用いた電動工具等の電気機器、又は電池パックを取り外した電気機器本体に関するものである。さらには、電池パックで駆動する電気機器本体をAC電源でも駆動できるようにしたものである。
商用電源を用いる電動工具や電気機器が、リチウムイオン電池等の二次電池を用いた電池パックにて駆動されるようになり、電動工具や電気機器のコードレス化が進んでいる。例えば、モータにより先端工具を駆動する手持ち式の電動工具においては、複数の二次電池セルを収容した電池パックが用いられ、電池パックに蓄電された電気エネルギーにてモータを駆動する。電池パックは電動工具本体に着脱可能に構成され、放電によって電圧が低下したら電池パックを電動工具本体から取り外して、外部充電器を用いて充電される。
コードレス型の電動工具や電気機器においては所定の稼働時間の確保や、所定の出力の確保が要求され、二次電池の性能向上に伴い高出力化や高電力化が図られてきた。また、電池パックを電源とする電気機器が開発されるにつれ、様々な電圧の電池パックが準備されるようになった。通常、電池パックの出力電圧は固定であるが、特許文献1では電池を収容するハウジング内に複数のバッテリユニットを設け、それらを直列接続として出力するか、並列接続として出力するかを接続手段により選択可能とすることにより、異なる電圧の機器に対応可能とした電動機器用の電源装置が提案されている。
特開2014−17954号公報
ユーザにとって、複数の電動工具、電気機器を使用する際に、複数種類の電池パックを準備するのは煩雑であり、電圧を切り替えることで異なる電圧の電動工具や電気機器に対応する使い勝手の良い電池パックの実現が望まれている。しかも、特許文献1のような電気機器本体とは別体型の電源装置ではなくて、電気機器に容易に装着できる電池パックで電圧切替式を実現することが望まれていた。
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、電池パック又は交流電源装置のいずれによっても動作が可能な電気機器本体を提供することにある。
本発明の他の目的は、高負荷の作業に使用することのできる電池パック及びそれを用いた電気機器を提供することにある。
本願で開示される発明のうち代表的なものを説明すれば次のとおりである。第1の発明は、負荷装置と、前記負荷装置を収容するハウジングと、電池パックが装着可能となるよう前記ハウジングに設けられた電池パック装着部と、を備えた電気機器本体であって、前記ハウジングは、交流電圧を前記電気機器本体に供給する交流電源装置を接続できるよう構成したことを特徴とする電気機器本体である。第1の発明によれば、上記の特徴を備えることにより、電池パック又は交流電源装置のいずれによっても動作が可能な電気機器本体を提供するという課題を解決することができる。
第2の発明は、複数のセルを有するセルユニットと、前記セルユニットを収容するハウジングとを備えた電池パックであって、前記セルユニットが出力する電圧を100V以上としたことを特徴とする電池パックである。第2の発明によれば、上記の特徴を備えることにより、高負荷の作業に使用することのできる電池パック及びそれを用いた電気機器を提供するという課題を解決することができる。
そして上記のような特徴を備えた発明に限らず、例えば以下のような特徴を備えた発明によっても、上記の課題のうち少なくともいずれかの課題を解決することができる。またこれら発明に、発明を実施するための形態の欄に記載された実施例が備える構成を組み合わせることもできる。
第3の発明は、負荷装置と、負荷装置を収容するハウジングと、電池パックが装着可能となるようハウジングに設けられた電池パック装着部と、 電池パックの正極端子に接続可能な正極入力端子と、電池パックの負極端子に接続可能な負極入力端子とを有する電池パック装着部と、供給された交流電圧を直流電圧へと変換して出力する整流回路と、を備え、交流電圧を整流回路に供給する交流電源装置をハウジングに接続可能に構成された電気機器本体であって、電池パック装着部の電池パックが電池パック装着部に装着された場合に外部に露出しない箇所に、交流電源装置を接続可能に構成したことを特徴とする電気機器本体である。第3の発明によれば、上記の特徴を備えることにより、電池パック又は交流電源装置のいずれによっても動作が可能な電気機器本体を提供するという課題を解決することができる。そして第3の発明によれば、交流電源装置を電池パック装着部に接続することができるから、交流電源装置を電池パック装着部以外の場所に接続する場合と比べて、電気機器本体をコンパクトに構成することができるという効果を奏する。
第4の発明は、電池パック装着部に設けられた正極入力端子及び負極入力端子から負荷装置へと繋がる回路に整流回路を設け、電池パック装着部の正極入力端子及び負極入力端子に交流電源装置が接続された場合に、正極入力端子及び負極入力端子から入力された交流電圧が、ハウジングの内部にある整流回路に入力されて直流電圧へと変換されるよう構成した電気機器本体である。第4の発明によれば、上記の特徴を備えることにより、電池パック又は交流電源装置のいずれによっても動作が可能な電気機器本体を提供するという課題を解決することができる。そして第4の発明によれば、交流電源装置を接続した場合に正極入力端子と負極入力端子が外部に露出せず、正極入力端子と負極入力端子が破損したり汚れたりするのを防ぐことができ、また交流電源装置を接続するために必要となる端子の数を抑えることができるという効果を奏する。
第5の発明によれば、電気機器本体の電池パック装着部に装着可能なケースと、ケースに一端が接続され他端に商用交流電源と接続可能なプラグ部を有する電源コードと、ケースに設けられ電源コードに接続される出力端子であって、交流電圧を電気機器本体側に出力する第1アダプタ側端子及び第2アダプタ側端子を備えた接続アダプタを構成した。また、電気機器本体の電池パック装着部に装着可能なケースと、ケースに一端が接続され他端に商用交流電源と接続可能なプラグ部を有する電源コードと、ケースに設けられ電源コードに接続される出力端子であって交流電圧を電気機器本体側に出力する第1アダプタ側端子及び第2アダプタ側端子を備えた接続アダプタと、を有する電気機器であって、接続アダプタを電池パック装着部に装着した場合に、第1アダプタ側端子が正極入力端子に接続され、第2アダプタ側端子が負極入力端子に接続されることにより、電源コードから入力された交流電圧が整流回路に入力されるように構成した。電気機器本体の電池パック装着部には、接続アダプタを案内する機器側レールが設けられ、接続アダプタのケースには、機器側レールと係合するアダプタ側レールが設けられる。
第6の発明によれば、電気機器本体の電池パック装着部に、正極入力端子及び負極入力端子とは別に、外部から商用交流電源を入力するための第1機器側端子及び第2機器側端子を有するACソケットを設け、ハウジングの内部において、第1機器側端子及び第2機器側端子からモータへと繋がる回路に、交流電圧を直流電圧へと変換可能な整流回路を設け、電池パック装着部に電源装置が接続された場合に、第1機器側端子及び第2機器側端子から入力された交流電圧が、ハウジングの内部にある整流回路に入力されて直流電圧へと変換されるよう構成した。電池パック装着部には電池パックを案内する機器側レールが前後方向に延びるように設けられ、正極入力端子及び負極入力端子の前方又は後方にACソケットが配置される。
第7の発明によれば、電気機器本体に接続される電源コードを有する電気機器であって、電源コードは、電気機器本体のACソケットに装着可能なコネクタ部と、コネクタ部に一端が接続され他端に商用交流電源と接続可能なプラグ部を有する。コネクタ部に設けられる端子は、電源コードから入力される交流電圧を電気機器本体側に出力する第1コード側端子及び第2コード側端子を備える。電気機器本体は電源コードをACソケットに装着した場合に、電源コードの第1コード側端子がACソケットの第1機器側端子に接続され、電源コードの第2コード側端子がACソケットの第2機器側端子に接続され、第1機器側端子及び第2機器側端子から入力された交流電圧が、整流回路に入力されて直流電圧へと変換されるよう構成した。
第8の発明によれば、複数のセルを直列接続したセルユニットを複数収容するハウジングを有し、セルとして14500規格のリチウムイオン二次電池を用い、直列接続されたn本のセルを、ユニット毎にm個まとめてハウジング内に収容した電池パックであって、m個のセルユニットを並列に接続して低電圧を出力するか、又は、m個のセルユニットを直列に接続して高電圧を出力するかを切替え可能とした。14500規格のセルは、直径14mm、長さ50mm、定格出力3.6Vであり、m=3とし、n=10とすることで、低電圧時に36V、高電圧時に108Vの出力を得ることができる。この際の、電池パックとしてのパワーウェイトレシオを、2173W/Kg以上、且つ、144V/Kg以上とした。また、第8の発明では14500規格のセルだけに限られずに、その他の規格のセルを用いるようにしても良い。さらに、m(但しm≧2)とnの数は任意であり、例えばm=2、n=5として18Vと36Vの電圧切替とした電池パックとしても良いし、m=2、n=10として36Vと72Vの電圧切替とした電池パックとしても良いし、m=2、n=15として54Vと108Vの電圧切替とした電池パックとしても良いし、その他の電圧の組合せとしても良い。
第9の発明によれば、電池パックのハウジング内に電圧切替手段が設けられ、電池パックが接続される電気機器本体の端子取付部から延びる切替要素によって電圧切替手段を移動させることで電池パックの出力電圧が切り替えられるように構成した。電圧切替手段は、電気機器本体の端子取付部に択一的に形成された第1の切替要素又は第2の切替要素に当接する可動式の接続子を有し、第1の切替要素を有する電気機器本体が接続された場合には第1の切替要素が電圧切替手段と接触して接続子を第1の位置に移動させ、第2の切替要素を有する電気機器本体が接続された場合には第2の切替要素が電圧切替手段と接触して接続子を第2の位置に移動させる。また、電気機器本体の端子取付部には、接続方向に対して交差する方向に離れて正極端子と負極端子が形成され、交差する方向における正極端子と負極端子の間に第1の切替要素又は第2の切替要素が配置される。この交差する方向において、第1の切替要素と第2の切替要素の配置される位置が異なるように配置される。
第10の発明によれば、電圧切替手段は、シーソー式の揺動部材と、揺動部材の揺動軸から対向する両側に向けて放射状に配置された複数の接続子と、接続子により接続または遮断される接点(電極)を有する。ここで、揺動部材の揺動軸にクリック機構又はラッチ機構を設けて、第1の切替要素又は第2の切替要素によって揺動部材に所定以上の回転トルクを加えないと揺動部材が揺動しないように構成すると良い。
第11の発明によれば、電池パックの重量が800g以下で、100V以上の出力を可能とした。このような電池パックを用いて、電気機器本体側の重量を1200g以下として、合計2000g以下の携帯操作可能な電気機器、電動工具を実現することができた。また、モータを有する電気機器、即ち電動工具においてブラシレスモータの駆動電圧を100V以上と商用電圧と同等としたので、電動工具本体に直流入力端子と交流電源が接続可能な交流入力端子の双方を設けて、電池パック及び交流電源の一方から選択的に電力供給させることによりブラシレスモータを駆動することができる。交流電源は、着脱可能なコネクタ部を有する電源コードを介して交流入力端子に供給される。コネクタ部と接続されるソケット部は、電動工具本体の電池パックの装着部であって電池パックを装着された際に露出しない部分に設けると良い。また、電源コードと接続されるソケット部は、電動工具本体のハウジングのうち電池パックの装着時にも接続可能な位置に設けられるように構成しても良い。
第12の発明によれば、電池パック又は交流電源のいずれの電源による駆動が可能とされた電動工具において、直流入力端子からブラシレスモータに至る回路にスイッチング素子を設け、電池パックが直流入力端子に接続され、かつ交流電源が交流入力端子に接続された場合に、制御部がスイッチング素子を遮断させて交流電源からブラシレスモータに電力が供給されるように構成した。また、電動工具に、半導体スイッチング素子を複数有しブラシレスモータを駆動するための駆動電流を生成するインバータ回路と、交流電源を整流してインバータ回路に直流電流を供給するダイオードブリッジ回路とを設け、直流入力端子と交流入力端子の出力をダイオードブリッジ回路を介してインバータ回路に供給するように構成した。さらに、交流入力端子を、電池パックと同等形状であって内部にセルが収容されないダミーケースに設け、交流入力端子としてコネクタ部をダミーケースに接続し、電池パックと互換のダミーケースの接続端子群を介してダイオードブリッジ回路へ電力を供給するように構成しても良い。
第13の発明によれば、モータと、モータを収容するハウジングであって、略上下方向に延びるハンドル部を有するハウジングと、ハンドル部の上部においてハンドル部の前部に設けられモータの動作を制御するために操作される動作スイッチと、ハンドル部の下方に設けられ、電池パックが電池パック装着部に装着された場合に電池パック側の正極端子と負極端子に接続可能な正極入力端子及び負極入力端子を有する電池パック装着部と、を備えた電気機器本体であって、ハンドル部の下方においてハウジングに外部から電源コードを用いて商用交流電源を入力するための第1端子及び第2端子を設け、第1端子及び第2端子からモータへと繋がる回路に、交流電圧を直流電圧へと変換可能な整流回路を設けた。また、電気機器本体のACソケットに装着可能なコネクタ部と、コネクタ部に一端が接続され他端に商用交流電源と接続可能なプラグ部を有する電源コードと、コネクタ部に設けられる端子であって電源コードから入力される交流電圧を電気機器本体側に出力する第1端子及び第2端子を備えるように構成した。
第14の発明によれば、可変電池パックと、可変電池パックに接続可能な高電圧電気機器本体と、高電圧電気機器本体に接続可能な電源アダプタとを有する電気機器システムであって、可変電池パックは、複数のセルユニットを有し、複数のセルユニットを互いに並列に接続して低電圧を出力する低電圧状態か、あるいは複数のセルユニットを互いに直列に接続して高電圧を出力する高電圧状態を切り替え可能に構成される。また、高電圧電気機器本体は、可変電池パックを1つだけ接続可能であり、可変電池パックが接続された場合に、可変電池パックを高電圧状態に切り替えるよう構成されており、電源アダプタは、高電圧電気機器本体に接続された場合に、商用電源から入力した電力を高電圧電気機器本体に出力するよう構成されるように構成した。
本発明によれば、電池パック又は交流電源装置のいずれによっても動作が可能な電気機器本体を提供することができる。また本発明によれば、高負荷の作業に使用することのできる電池パック及びそれを用いた電気機器を提供することができる。
本発明に係る電池パックの電動工具への装着状況を説明するための図である。 図1の電動工具本体1の電池パック装着部10の形状を示す斜視図である。 電動工具本体30Aを示す図であって、(1)は電源コード90から給電される状態での側面図であり、(2)は電池パック装着部40の底面図であり、(3)は電源コード90とコネクタ部93の形状を示す図である。 モータ35の駆動制御系の構成を示すブロック図である。 電動工具本体への電源コード90の接続状況を説明するための図であって、(1)は電動工具本体30Aでの接続例であり、(2)及び(3)はその変形例に係る電動工具本体30B、30Cへの接続例を示す図である。 (1)は電動工具本体30Bの駆動制御系の回路ブロック図であり、(2)は電動工具本体30Cの駆動制御系の回路ブロック図である。 第1の実施例の電池パック100の外観形状を示す斜視図である。 電池パック100の内部に収容されるセルパック150を示す図であり、(1)は斜視図であり、(2)はセル151の軸線方向から見たセルパック150の側面図である。 (1)は電池パック100を定格36Vの電動工具本体に装着した際のターミナル部20A付近の状態を示す図であり、(2)はその接続回路図である。 (1)は電池パック100を定格108Vの電動工具本体に装着した際のターミナル部80付近の状態を示す図であり、(2)はその接続回路図である。 第2の実施例に係る電池パック200とそれに接続されるターミナル部の形状を示す斜視図であり、(1)は定格36Vの電気機器に接続される際の状態を示し、(2)は定格108Vの電気機器に接続される際の状態を示す。 図11の電池パック200の接続回路図である。 図12の端子231〜235の形状を示す図であり、(1)は上面図、(2)は端子群232の側面図((1)のB方向からの矢視図)である。 電池パック200をターミナル部270、280に装着した時の状態を示す図であり、(1)は36V出力状態、(2)は108V出力状態である。 第2の実施例の変形例に係る108V専用の電池パック200A、200Bの回路図を説明するための図であり、(1)は図11及び図12と同じターミナル部280を用いる場合を示し、(2)は変形例のターミナル部280Aを用いる場合を示す。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。本明細書においては、電気機器の一例として電池パックにて動作する電動工具を例示して説明するものとし、電動工具の本体側の前後左右の方向は図2に示す方向とし、電池パックの単体で見た際の前後左右、上下の方向は、電池パックの装着方向を基準として図3に示す方向であるとして説明する。尚、電池パックの装着方向は、説明の都合上、電動工具本体側を動かさずに電池パック側を移動させる状況を基準とした方向として説明する。
図1は本実施例に係る電池パックの電動工具への装着状況を説明するための図である。電気機器の一形態である電動工具は、電池パックを有し、ビット等の先端工具によりボルトやナット、ねじ等を締結する工具であって、いわゆるインパクト工具と呼ばれるものである。電動工具本体1の先端には、軸方向と垂直な断面形状が六角形の装着孔を有する出力軸を有し、出力軸の外周側に前後方向に可動に保持されるスリーブを用いてワンタッチでドライバビット等の先端工具9を装着孔に取り付け又は取り外し可能な先端工具保持部8が形成される。電動工具本体30は、図示しないソケットレンチ等の先端工具に回転力や軸方向の打撃力を加えることにより図示しないボルトやナット等の締め付け作業を行う工具である。これらの電動工具本体1、30は、外形を形成する外枠たるハウジング2、32を備え、ハウジング2,32にはハンドル部3、33が形成される。作業者が片手で、又は片手で把持して他方の手を添えながら電動工具本体1、30を保持して作業を行う。電動工具本体1、30は電池パック15又は100から供給される直流を電源として、ハウジング2、32の内部に収容された図示しないモータを駆動する。ハンドル部3、33の一部であって作業者が把持した際に人差し指があたる付近には、トリガ状の動作スイッチ4、34が設けられ、ハンドル部3、33の下方には電池パック15、100を装着するための電池パック装着部10、40が形成される。
電動工具本体1は定格電圧36Vの従来技術による電池パック15を用いる電気機器であって、負荷装置としてモータを駆動する。従って、矢印aの組み合わせのように、電池パック15を36V対応の電気機器(電動工具本体1)の電池パック装着部10に装着できる。一方、電動工具本体30は、定格電圧108Vという商用電圧並の高電圧を必要とし、矢印b1に示すように108Vの出力が可能な電池パック100を電池パック装着部40に装着する。高電圧を出力可能な電池パック100の内部には、定格3.6Vのリチウムイオン電池のセルが30本収容される。以上のように、電動工具本体1、30においては定格電圧に応じた専用の電池パック15、100を装着するのが通常であるが、本実施例では電池パック100を複数電圧対応に構成し、低電圧での出力も可能とすることにより、矢印b2で示すように電池パック100を36V対応の電動工具本体1にも装着できるようにした。電池パック100を矢印b1、b2のように異なる電圧の電動工具本体1、30に装着できるようにするためには、電池パック装着部10、40の形状をほぼ同じ形状にすることと、電池パック100の電圧を切り替え可能にすることが重要である。また、電池パック100の設定された電圧が、装着される電気機器や電動工具の電圧と対応しない場合には、電池パック100を装着できないように、又は装着できても動作しないように構成することが重要である。尚、図1の例では電気機器本体の例として電動工具本体1、30を示したが、電池パックの電力にて動作する負荷装置として、電気エネルギーを運動エネルギー、熱エネルギー、磁気エネルギー、又は、光エネルギーに変換するような任意の電気機器が考えられる。
図2は電動工具本体1の電池パック装着部10の形状を示す斜視図である。ここで示す電動工具本体1はインパクトドライバであって、ハウジング2の胴体部分から下方に延びるハンドル部が設けられ、ハンドル部の下側に電池パック装着部10が形成される。ハンドル部にはトリガスイッチ4が設けられる。ハウジング2の前方側には出力軸たるアンビル(図示せず)が設けられ、アンビルの先端には先端工具9を装着するための先端工具保持部8が設けられる。ここでは先端工具9としてプラスのドライバビットが装着されている。電動工具だけに限られずに、電池パックを用いた電気機器全般では、装着される電池パックの形状に対応させた電池パック装着部10が形成され、電池パック装着部10に適合しない電池パックを装着できないように構成する。電池パック装着部10には、左右両側の内壁部分に前後方向に平行に延びるレール溝11a、11bが形成され、それらの間にターミナル部20が設けられる。ターミナル部20は、合成樹脂等の不導体材料の一体成形により製造され、そこに金属製の複数の端子、例えば正極入力端子21、負極入力端子22、LD端子(異常信号端子)23が鋳込まれる。ターミナル部20は、装着方向(前後方向)の突き当て面となる垂直面20aと、水平面20bが形成され、水平面20bは電池パック100の装着時に、上段面115(図3にて後述)と隣接、対向する面となる。水平面20bの前方側には、電池パック100の隆起部132(図7にて後述)と当接する湾曲部12が形成され、湾曲部12の左右中央付近には突起部24が形成される。突起部24は左右方向に2分割で形成される電動工具本体1のハウジングのネジ止め用のボスを兼ねると共に、電池パック100の装着方向への相対移動を制限するストッパの役目も果たす。突起部24の左右方向の幅S1は、電池パック100側に形成されるストッパ部131(図7で後述)に対応する幅とされる。
図3は108V対応の別の電動工具本体30Aを示す図であって、(1)は電源コード90から給電される状態での側面図であり、(2)は電池パック装着部40の底面図であり、(3)は電源コード90とコネクタ部93の形状を示す図である。電動工具本体30Aは、使用されるモータが交流100Vと同等仕様のブラシレスモータ、例えば、インバータ回路(図4にて後述)によって駆動されるブラシレスDCモータである。従って、インバータ回路に電池パック100から出力される直流108Vが入力されるか、又は、交流100V(60Hz)のような商用電源(交流電源装置)を、後述する整流回路によって整流させた後にインバータ回路に入力する。このように電池パック100の出力電圧を商用電圧と同程度まで高めることによって、電池パックでも商用電圧でも動作するAC/DC兼用の高出力の電動工具本体30Aを実現できる。電動工具本体30Aに装着される電源コード90は、接続コード94の一方側に2つの端子92a、92bを保持し、商用電源のコンセントに装着されるためのプラグ部91を有し、他方側に電動工具本体30Aに接続されるコネクタ部93が形成される。本実施例では、コネクタ部93を接続する箇所を、電池パック100を取り外した後の電池パック装着部40内に配置した。つまり、電源コード90を電動工具本体30Aに接続する場合は、電池パック100を電動工具本体30Aから取り外す必要があり、逆に、電池パック100を電動工具本体30Aに装着する場合には電源コード90を取り外す必要がある。
図3(2)は電動工具本体30Aの電池パック装着部40を下から見た図であり、(1)のA方向からの矢視図である。この図は電池パック100及び電源コード90のいずれもが取り外された状態を示している。電池パック装着部40には、後方側から前方側(図中右から左)にかけて電池パック100をスライドさせるようにして、電池パック100が装着される。そのため取付面40aには、装着方向上流側に開口部分が形成され、側方側に2本のレール溝(機器側レール)48a、48bが形成される。また、開口部分よりも上流側(後方側部分)には上方向に窪むように形成された窪み部40bが形成される。取付面40aのレール溝48a、48bに挟まれた部分のほぼ中央付近には、電池パック100の正極端子や負極端子と接続されるターミナル部41が設けられる。本実施例では、ターミナル部41よりもやや後方部分にACソケット49を設けた。ACソケット49には、周方向においてピン状の第1機器側端子49a、第2機器側端子49b、第3機器側端子49cが形成される。
図3(3)は電源コード90のコネクタ部93の形状を示す図であり、左側がコネクタ部93を長手方向外側から見た図であって、右側がコネクタ部93を含む電源コード90の全体形状を示す側面図である。コネクタ本体93aの外周面には雄ねじが形成され、その雄ねじの外周側に円筒状の固定用ネジ93bが相対回転可能であって軸方向の移動量を制限された状態で保持される。コネクタ部93の外形は円形であって、内周部分において3つの雌型の端子、第1コード側端子95a、第2コード側端子95b、第3コード側端子95cが周方向に並んで配置される。ここでは、商用電源供給のためには第1コード側端子95aと第2コード側端子95bの2つだけを結線すれば良く、第3コード側端子95cに接続される第3機器側端子49cは、電動工具本体30A内で非配線状態としても良いし、アース線として利用するようにしても良い。固定用ネジ93bは電源コード90が電動工具本体30Aから抜け落ちないように保持するもので、固定用ネジ93bの内周側の雌ねじ部が、ACソケット49の外周面に形成された雄ねじ部49dと螺合する。このように、コネクタ本体93aをACソケット49に挿入した後に、固定用ネジ93bを締めてACソケット49側の雄ねじと螺合させることによって電源コード90が電動工具本体30Aから抜け落ちないように固定できる。尚、図3では電気機器本体の一例として電動工具本体30Aで説明したが、電池パック装着部40を有して電池パック1、30を装着することができる任意の電気機器本体であれば、電池パックが電池パック装着部40に装着された場合に外部に露出しない箇所に、電源コード90を接続する構成にすることが可能である。また、図3においては、電源コード90が、本発明の交流電源装置に相当するが、電源コード90と電動工具本体30Aへの固定方法は、ネジ式にしなくても、端子部の嵌合圧力にて保持されるような電源コードとしても良いし、その他の公知の固定又は保持方法を用いた電源コードとしても良い。
次に、モータ35の駆動制御系の構成と作用を図4に基づいて説明する。図4はモータ35の駆動制御系の構成を示すブロック図である。本実施例の電動工具では、電池パック100から供給される直流を、インバータ回路70を用いて励磁電流を生成し、モータ35の所定のコイルに励磁電流を切り替えながら流すことによりブラシレス方式のモータ35を回転させる。電池パック100からの入力は、電池パック100の正極端子161に接続される正極入力端子81と、電池パック100の負極端子162に接続される負極入力端子82を介して入力される。モータ35は、例えばインナーロータ型とすることができ、複数組(本実施例では2組)のN極とS極を含む永久磁石(マグネット)を含んで構成される回転子(ロータ)35aと、スター結線された3相の固定子巻線U、V、Wから成る固定子35bと、回転子35aの回転位置を検出するために周方向に所定の間隔毎、例えば角度60°毎に配置された3つの回転位置検出素子(ホール素子)65を有する。これらの出力は回転位置検出回路53によりパルス列に変換され、演算部51に出力される。回転数検出回路54は回転位置検出回路53の出力を用いてモータ35の回転数を検出して演算部51に出力する。演算部51では、これらの出力を用いて固定子巻線U、V、Wへの通電方向と時間を決定する。
制御信号出力回路52は、印加電圧設定回路58と回転位置検出回路53の出力信号に基づいて演算部51の指示により所定のスイッチング素子Q1〜Q6をスイッチングするための駆動信号を形成し、その駆動信号をインバータ回路70に出力する。インバータ回路70は、3相ブリッジ形式に接続されたIGBT等の6個のスイッチング素子Q1〜Q6を含む。スイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートは制御信号出力回路52に接続され、各エミッタまたは各コレクタはスター結線された固定子巻線U、V、Wに接続される。これによって、6個のスイッチング素子Q1〜Q6は、制御信号出力回路52から入力されたスイッチング素子駆動信号(H1〜H6等の駆動信号)によってスイッチング動作を行い、インバータ回路70に印加される電池パック100の直流電圧を3相(U相、V相及びW相)電圧Vu、Vv、Vwとして固定子巻線U、V、Wに印加する。
演算部51は、動作スイッチ56を操作するためのトリガ34A(又は図1の動作スイッチ4、34)の操作の有無をスイッチ操作検出回路57により設定し、操作量(ストローク)の大きさによって変化する印加電圧設定回路58からの信号に基づいてPWM信号のパルス幅(デューティ比)を変化させ、制御信号出力回路52を介して6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートを駆動する。この駆動制御によって、モータ35への電力供給量を調整し、モータ35の起動/停止と回転速度を制御する。ここでPWM信号は、インバータ回路70の正電源側スイッチング素子Q1〜Q3または負電源側スイッチング素子Q4〜Q6の何れか一方に供給され、スイッチング素子Q1〜Q3またはスイッチング素子Q4〜Q6を高速スイッチングさせることによって電池パック100の直流電圧から各固定子巻線U、V、Wに供給する電力量を制御する。
演算部51は、図示していないが、処理プログラムとデータに基づいて駆動信号を出力するためのマイクロコンピュータを含んで構成される。演算部51には、処理プログラムや制御データを記憶するためのROM、データを一時記憶するためのRAM、タイマ等を含んで構成される。コンデンサ61の両端電圧は、入力電源の電圧として電圧検出回路59にて検出され演算部51に出力される。
電動工具本体30Aの電源は、電池パック100だけでなく電源コード90を用いた供給も可能であり、電動工具本体30Aに設けられたAC入力用のACソケット49の第1機器側端子49aと第2機器側端子49bがダイオードブリッジ60の入力側に接続される。ダイオードブリッジ60は、4つの整流用のダイオードを用いて全波整流を行うことで電流をどちらか一方にのみ流れるようにする整流回路であり、交流電圧を直流電圧に変換する。ダイオードブリッジ60の出力はインバータ回路70に接続される。ダイオードブリッジ60の出力は脈流であるので、ダイオードブリッジ60とインバータ回路70の間に、平滑回路を介在させても良い。インバータ回路70に流れる電流の大きさは、シャント抵抗62を用いて電流検出回路55によって測定され、その値が演算部51にフィードバックされることにより、設定された駆動電力がモータ35に印加されるように調整される。
図5は電動工具本体への電源コード90の接続状況を説明するための図であって、(1)は電動工具本体30Aでの接続例であり、(2)及び(3)はその変形例に係る電動工具本体30B、30Cへの接続例を示す図である。電動工具本体30B、30Cは電源コード90の接続位置や接続方法が異なるだけで、電源コード90の接続に関係しないその他の構成は図3にて示した電動工具本体30Aの構成と同じである。従って、電動工具本体30A〜30Cのいずれにも図1で示した電圧切替式の電池パック100を装着することが可能である。また、ここでは図示していないが電圧固定式の108V電池パックや、後述の実施例2、3にて説明する電池パック200、300を電動工具本体30A〜30Cに取り付けることも可能である。尚、電池パック200、300を装着できるために、電池パック装着部40の形状を装着する電池パックに対応させて形成する必要があることは言うまでもない。
図5(1)に示す本実施例の形態では、電池パック装着部40にACソケット49(図3参照)が設けられるため、電池パック100を装着した際には電源コード90を取り付けることができない。また、電源コード90を装着する際には電池パック100を必ず取り外す必要がある。このように電池パック100の装着時にはアクセスできない位置に、電源コード90用のACソケット49を設けたので、電池パック100からの電源供給と電源コード90からの電源供給を誤ること無く確実に区別していずれか一方を選択できる。また、電動工具本体30に定格入力電圧が100V以上のブラシレスモータを搭載しているので、商用交流電源にて駆動させることも、電池パック100で駆動させることも可能であり、AC/DC共用の電動工具を実現できた。
電源コード90は、作業者が電動工具本体30Aのハンドル部33を片手で把持した状態で作業できる程度に十分な長さとすれば良いが、電源コード90の長さが届かないような場所での一時的な作業では、電源コード90を取り外して電池パック100を装着すれば、電動工具本体30Aの出力低下を気にせずに同等に作業を行うことができる。また、図5(1)に示す形態での電動工具本体30Aへの電源コード90の接続の仕方は、AC電源での作業時に電池パック100を必ず取り外すために電動工具本体30Aの重量が軽くなるという利点がある。さらに、電源コード90から電池パック100を用いた運転に切り替える際には、電源コード90を取り外さない限り電池パック100を装着できないために、電源コード90の取り外し忘れを確実に防止できる。また、電池パック100を装着した際にはACソケット49が外部に露出しないために、ACソケット49が粉塵や水等に曝される虞を大幅に低下でき、ACソケット49を覆うカバーの設置も省略できる。
図5(2)は、同図(1)の電動工具本体30Aの変形例に係る電動工具本体30Bであって、ここでは、ACソケット49Aの位置を、電動工具本体30Bのハウジングの下面であって、電池パック100よりも前方側に形成した点にある。符号49Aの下の枠内には、ACソケット49Aの底面図を示している。ここで理解できるようにACソケット49Aの形状は図3(2)で示したACソケット49と完全に同一であり、商用電源供給のために結線される第1機器側端子49aと第2機器側端子49bに加えて、第3機器側端子49cが設けられる。第3機器側端子49cを電動工具本体30B内で配線するか非配線状態とするかは任意である。このように配置すれば、電池パック100を装着したままで電源コード90を接続することが可能となる。電源コード90を取り外した際に、ACソケット49Aが外部に露出されることを防ぐために、ACソケット49Aの開口を塞ぐような何らかのキャップやカバーを設けても良い。本実施例では、電池パック100の出力電圧が直流接続時で108Vであって、商用交流電力が交流100V〜120Vであるので、両方の入力を任意に用いて電動工具本体30Bを駆動させることができる。但し、両方の電源の利用が可能な場合は、電源コード90から供給される商用交流電力を用いる方が、電池パック100の放電を防止できるので好ましい。そこで、図5(2)による電動工具本体30Bでは、電池パック100と商用交流電力が双方利用可能である場合に、商用交流電力側を使用するような入力自動切替手段を設けた。図5(1)、(2)においては、電源コード90が、本発明の交流電源装置に相当する。
図6(1)は、図5(2)で示す電動工具本体30Bの駆動制御系の回路ブロック図である。基本的には図4で示した回路と同様であるが、電池パック100からの正極側入力線の途中に、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等の半導体のスイッチング素子66を介在させている。スイッチング素子66のゲート信号は、演算部51からの制御信号線66aに接続され、演算部51によってスイッチング素子66のソース・ドレイン端子間を接続又は遮断を制御する。また、電池パック100の電圧を監視する電池電圧検出回路67と、AC電圧の有無(又は電圧)を監視する商用電源検出回路68を設けて、それぞれの出力を演算部51に入力する。演算部51は商用電源99が利用可能な状態にあるときには、スイッチング素子66のゲート信号をオフにすることにより電池パック100からの入力回路を遮断する。一方、商用電源99が利用不能な状態になったら演算部51はスイッチング素子66のゲート信号をオンにすることにより電池パック100からの入力回路を接続状態とする。
このような回路構成とすることにより電動工具本体30Bにおいて、電池パック100が接続されると直流108V(定格)が供給され、その状態で電源コード90によりACコンセントに接続されると自動的にAC電源が供給されるようになり、電源コード90が取り外されると自動的に電池パック100による駆動に切り替わるので、使い勝手の良い電動工具本体30Bを実現できた。また、電池パック100の着脱と電源コード90の接続状態、特に一方を接続した際の他方の取り外し忘れを気にする必要が無いので、電池パック100の装着と取り外しの扱いも容易になる。尚、図6の例では入力電圧の自動切り替え手段をスイッチング素子66を用い、演算部51が制御するように構成したが、他の方法で実現しても良い。例えば、ダイオードブリッジ60の出力電圧によって作動するリレー手段を用いて、ダイオードブリッジ60の出力がある場合にはダイオードブリッジ60の出力がインバータ回路70に接続されるようにし、電池パック100とインバータ回路70との接続を遮断する。一方、電源コード90のプラグ部91(図5参照)をコンセントから抜いた場合にはインバータ回路70からの出力電圧がゼロになるので、リレー手段の切替動作によってダイオードブリッジ60とインバータ回路70との接続を遮断して、電池パック100の出力がインバータ回路70に接続されるように構成すれば良い。使用中の電動工具30Bが、どちらの電力で稼働しているかを示す識別手段、例えば商用交流電力による駆動中にはLEDが表示するように構成しても良い。
再び図5に戻る。図5(3)は本実施例の別の変形例に係る電動工具本体30Cである。電動工具本体30Cは、直流108Vの電池パック100による駆動と電源コード90を介したAC電源による駆動が可能である点は同図(1)、(2)と同じであるが、電源コード90を接続アダプタ75を介して接続するようにした。ここでは、接続アダプタ75は電源コード90からの2本の出力線を、電池パック100用の正極入力端子81と負極入力端子82に接続させるための、いわゆるダミーケースである。接続アダプタ75の外観形状、特に上側半分の形状(上ケース)は電池パック100と互換性があるように構成されるが、その内部には電池セルは収容されない。接続アダプタ75の下ケースの形状は任意であるが、上ケースと下ケースによる接続アダプタ75のケース形状を、電池パック100と同一にしても良い。また、電動工具本体30A〜30C内に、ダイオードブリッジ60を用いた整流回路が含まれているので、接続アダプタ75内に整流回路を含める必要は無い。尚、電動工具本体30A〜30Cに含まれる電気回路の動作を助けるための補助電気回路を接続アダプタ75内に配置することを排除するものではない。接続アダプタ75には、上段面の左右両側に図示しないレール(アダプタ側レール)が形成され、アダプタ側レールが電気機器本体30B側に形成されたレール溝(形状は図3(2)にて示すレール溝48a、48bと同じ)と係合する。接続アダプタ75には電池パック100と同じラッチ機構が設けられ、その操作用のラッチボタン78が設けられる。左右両側に配置されるレールに囲まれる領域には、複数のスロット(図では見えない)が形成され、そのうちの2つのスロットからアクセス可能な部分に正極端子と負極端子の2つだけが形成される(図6(2)で後述)。接続アダプタ75のケースの下面には、図3(2)で示したACソケット49と同じ形状のACソケット79が設けられる。図5(3)の符号79の下の枠内には、接続アダプタ75の下面に設けられたACソケット79の底面図を示している。ここで理解できるようにACソケット79の形状は図3(2)で示したACソケット49と完全に同一であり、商用電源供給のために結線される第1アダプタ側端子79aと第2アダプタ側端子79bに加えて、第3アダプタ側端子79cが設けられる。第3アダプタ側端子79cを接続アダプタ75内で配線して、電動工具本体側への何らかの端子と結線するか、又は、非配線状態とするかは任意である。ここでは、ACソケット79の第1アダプタ側端子79aが、接続アダプタ75内に配線される電力線76aによりアダプタ側正極端子77aを介して、電動工具30側の正極入力端子81(図4参照)に接続される。同様に、第2アダプタ側端子79bが、接続アダプタ75内に配線される電力線76bによりアダプタ側負極端子77bを介して、電動工具30側の負極入力端子82(図4参照)に接続される。図5(3)においては、電源コード90及び接続アダプタ75が、本発明の交流電源装置に相当する。尚、接続アダプタ75の下面において、ACソケット79とコネクタ部93を用いて電源コード90を着脱可能に構成したが、接続アダプタ75と接続コード44を直結して、接続アダプタ75のケースから直接接続コード44が伸びるように構成しても良い。また、電源コード90を取り外した際に、ACソケット79が外部に露出されることを防ぐために、ACソケット79の開口を塞ぐような何らかのキャップやカバーを設けても良い。
電動工具本体30Cの回路図は、図4に示したブロック図において電池パック100の入力経路を変更して、電池パック100の使用時にもダイオードブリッジ60を介してインバータ回路70に接続されるようにした。図6(2)は図5(3)で示す電動工具本体30Cの駆動制御系の回路ブロック図である。基本的には図4で示した回路と同様であるが、ダイオードブリッジ60の入力端子81、82に電池パック100の正極端子161と負極端子162が装着されるように配線した。電池パック100は直流108Vであるので、ダイオードブリッジ60を介してインバータ回路70に接続しても問題はない。また、接続アダプタ75を装着して、接続アダプタ75に形成されたアダプタ側正極端子(第1端子)77aを正極入力端子81に接続し、アダプタ側負極端子(第2端子)77bを負極入力端子82装着しても、ダイオードブリッジ60によって交流電流が整流されるので、インバータ回路70を同様に作動させてモータ35を駆動できる。接続アダプタ75の内部には電池セルは含まれないため、アダプタ側正極端子77aとアダプタ側負極端子77b以外のその他の信号伝達用の接続端子を設けなくても良い。但し、接続アダプタ75が接続されている旨を電動工具本体30C側に識別させるために、いずれかの接続端子を活用しても良い。本実施例では、直流108Vの直流入力とインバータ回路70を介してブラシレスDCモータを駆動するようにしたが、使用するモータの種類はブラシレスモータだけに限られずに、AC100〜120V程度で駆動される別のモータ、例えば交流整流子モータであっても良い。この構成により、交流整流子モータを用いた電動工具を電池パック100にて駆動することも可能となり、AC/DC共用の電動工具を容易に実現できる。
次に図7〜図9を用いて出力電圧を36Vと108Vに切替可能とした電池パック100について説明する。図7は電池パック100の外観形状を示す斜視図である。電池パック100の筐体は、上下方向に分割される下ケース101と上ケース110により形成され、下ケース101と上ケース110は図示しない4本のネジによって固定される。上ケース110は、電池パック装着部40に取り付けるために2本のレール138a、138bが形成された装着部が形成される。電池パック側のレール138a、138bは、電池パック100の装着方向と平行な方向であって、上ケース110の左右側面に平行するように形成される。レール138a、138bは、電動工具本体30の電池パック装着部40に形成されたレール溝48a、48b(図3(2)参照)と対応して形成され、レール138a、138bがレール溝48a、48bと嵌合した状態で、ラッチ機構が動作することにより電池パック100が電動工具本体30に固定される。上ケース110の前方側は平らな下段面111が形成され、中央付近は下段面111よりも高く形成された上段面115が形成される。下段面111と上段面115の接続部は段差状に形成された段差部112となり、段差部112から上段面115の前方側領域がスロット群配置領域120(図7(2)参照)になる。スロット群配置領域120には、前方の段差部112から後方側に延びる複数のスロット(121〜124)が形成される。ここでは、左側のレール138bに近い側に正極端子挿入口121が配置され、右側のレール138aに近い側に負極端子挿入口122が形成される。正極端子挿入口121と負極端子挿入口122に挟まれる部分には、低電圧切替部材挿入口123と高電圧切替部材挿入口124が形成される。正極端子挿入口121と負極端子挿入口122の内部には、図では見えない金属製の正極端子と負極端子が配置される。また、低電圧切替部材挿入口123と高電圧切替部材挿入口124の位置に重複する部分(上ケース110の内部空間)には、後述する電圧切替手段が配置される。尚、図7ではスロット群配置領域120には4つのスロット(121〜124)だけを有するように図示して、4つ以外のスロットを図示していないが、その他の接続端子を収容するためのスロットを形成しても良い。また、上述したようにスロット群配置領域120が位置する上ケース110の内部空間には端子や電圧切替手段(例えば切替端子)が配置されるため、スロット群配置領域120は端子配置領域となる。
上段面115の後方側には、隆起するように形成された隆起部132が形成される。隆起部132はその外形が上段面115より上側に隆起しており、その中央付近に窪み状のストッパ部131が形成される。ストッパ部131は、電池パック100を、電池パック装着部10の突起部24(図2参照)に装着した際の収容及び突き当て面となるもので、電動工具本体1側の突起部24がストッパ部131に当接するまで挿入されると、電動工具本体1に配設された複数の端子21〜23(図2参照)と電池パック100に配設された端子群が接触して導通状態となる。ストッパ部131の内側には、電池パック100の内部とつながる冷却風取入口たるスリット134が設けられる。また、電池パック100のラッチ141の係止部がばねの作用によりレール138a、138bの下部で垂直方向外側に飛び出して、電動工具本体30のレール溝48a、48bに形成された図示しない凹部と係合することにより、電池パック100の脱落が防止される。この電池パック100が電動工具本体1に装着された状態では、スリット134が外部から視認できないように覆われる。スリット134は、電池パック100を図示せぬ充電器に連結して充電を行う際に、電池パック100の内部に冷却用の空気を強制的に流すために用いられる風窓であって、電動工具本体30に装着されている際には冷却風取入口たるスリット134が閉鎖状態とされる。
図7(1)において、36Vで駆動される電動工具本体1側のターミナル部20Aは、金属製の正極入力端子21と負極入力端子22が合成樹脂製の端子取付部にて固定されたものである。ここではさらに電池パック100の出力を低電圧側に切り替えるための切替用突起24Aが形成される。切替用突起24Aはターミナル部20Aの基台部分と一体に形成された切替要素であって合成樹脂製とする。切替用突起24A自体は、回動式ターミナル基台171(図9参照)を移動させるだけのものであり、電力または信号を伝達させる端子としては用いないため、導電材料で作る必要は無くターミナル部の基台部分と同様の絶縁材料で一体に形成しても良い。
図7(2)は108Vにて駆動される電動工具本体30側のターミナル部80に装着される状態を示している。ターミナル部80は、金属製の正極入力端子81と負極入力端子82が合成樹脂製の基台部分にて固定されたものである。ここではさらに電池パック100の出力を高電圧側に切り替えるための切替用突起84が形成される。切替用突起84はターミナル部80の基台部分と一体に形成された部材であって合成樹脂製とする。本実施例によれば、電池パック100の外観形状は、36V出力でも108V出力でも同じである。作業者は電池パック100の出力電圧の設定を何ら気にすること無く、36V用の電気機器本体又は108V用の電気機器本体に単に装着するだけで、切替用突起24A又は切替用突起84によって装着された電気機器本体に最適な出力電圧が選択される(切り替えられる)。
図8は、電池パック100の内部に収容されるものであって、複数のセル151をスタックさせて1つのパックにまとめたセルパック150の外観を示す斜視図である。同図(1)は斜視図であり、(2)はセル151の軸線方向から見た側面図である。ここでは14500サイズと呼ばれる、直径14mm、長さ50mmの複数回充放電可能な二次電池によるセル151を合計30本スタックした。セル151は、10本ずつを1つのユニットとし、3つのセルユニット156〜158を形成した。各セルユニット156〜158内においては、各セル151の軸線A1がそれぞれ平行になるように積み重ねられ、隣接するセル151の向きが交互に逆になるように配置して、隣接するセル151の正極端子と負極端子を金属の薄板159により接続して10本の直列接続とする。スタックされたセル151の最外側の円筒部分は、絶縁体となる合成樹脂製のセパレータ152によって覆われることにより、セル151がセパレータ152に対して動かないように保持される。セル151としてリチウムイオン電池(1本の定格出力3.6V)を用いる場合は、各セルユニット156〜158からは、定格36Vの出力が得られるので、セルユニット156〜158の+出力(プラス出力、正極端子)と−出力(マイナス出力、負極端子)を並列に接続した状態で電池パック100からの出力を取り出すことによって36Vの大容量の電源として利用できる。一方、セルユニット156〜158の+出力と−出力を直列に接続した状態とすると、108Vの高電圧の電源として利用できる。
14500サイズのセル151を30本スタックすると、軸方向の長さが50mm、軸方向と直交する幅方向が124.8mm、軸方向と直交する高さ方向が57.3mmとなる。また、セル151の単体重量は約23gであるので、セル151の合計重量が690gになる。体積的には、セル151が占める部分の体積が230,907mmであり、セパレータ152の占める体積が67,392mmであり、合計体積が298,299mmとなった。従って、電池パック100の全体重量を800g又は2lb(ポンド)未満に収めることが可能となった。現在、電動工具の電池パックで広く用いられているリチウムイオン電池は、いわゆる18650サイズと呼ばれるものである。18650サイズとは、直径18mm、長さ65mmであって体積的には14500サイズの2倍をわずかに超える。重量的には、14500サイズのセルの2倍の46gである。直流108Vを得るために、仮に18650サイズのセルを30本スタックすると、セルの重量だけで1380gとなり、電池パック自体の重量が重くなってしまうため、作業者が片手で把持しながらの作業を可能とする電動工具においては実用性のない大きさと重さになってしまう。
発明者らの実験によると、作業者が片手で快適に作業を行うことができる上限は、電池パックを装着した後の電動工具の総重量で2kg又は5lb以内であることがわかった。従って、18650サイズのセル30本を用いて108Vの出力を得る場合には、片手で操作可能な携帯型の電動工具の実現が難しいことになる。本実施例では、14500サイズという、いわゆる単三乾電池と同じサイズのリチウムイオン電池をスタックすることにより携帯性を維持しながら高電圧の電動工具を実現することができた。本実施例の電池パック100では、AC電源と同等の出力電圧100V以上を確実に確保でき、しかもそのセルパック150のセル重量を0.69kgに抑えることできた。このリチウムイオン電池からは15Aほどの電流を得ることができるので、電池パックとしてのパワーウェイトレシオは100V×15A/0.69kg=2173W/kg以上、100V/0.69kg=144V/kg以上の値をクリアすることができた。尚、片手で携帯できるという携帯性よりも、重さを犠牲にしても電池容量を重視する場合は、18650サイズの電池セルを用いたり、またはその他のサイズの電池セルを用いた電池パックとして良い。
図9(1)は、電池パック100を定格36Vの電動工具本体又は電気機器本体に装着した際の状態を示す図である。電池パック100には、セルユニット156〜158の出力を並列接続とするか、又は、直列接続をするかを切り替えるための電圧切替機構170を含んで構成される。電池パック100の出力電圧を切り替える電圧切替要素である電圧切替機構170は、基板160上に固定された揺動軸172により軸支される回動式ターミナル基台171を含んで構成され、電池パック100の装着方向において電源用の接続端子が配置される端子配置領域に設けられる。回動式ターミナル基台171は、揺動軸172から2つの方向に延びる部材に、複数の角棒状の接続端子173a〜173dを設置することにより、接続端子173a〜173dの内周側に位置する複数の接点と、外周側に位置する接点を短絡又は開放させるための部材である。回動式ターミナル基台171は合成樹脂製であって、揺動軸172の一方側と他方側に金属製の接続端子173a〜173dを間隔を空けて2本ずつ鋳込んだものである。負極端子162に近い側には、接続端子173aと173bが基板160に対向する側一面を露出するように配置され、正極端子161に近い側には、接続端子173cと173dが基板160に対向する側一面を露出するように配置される。
基板160は、正極端子161と負極端子162を固定すると共に、これらの端子からセルユニット156〜158への電気的な接続経路を確立又は変更するために用いられる複数の電極(接点)176a〜176jを配置するために用いられる。基板160の上部であって回動式ターミナル基台171の回動領域と部分的に重複する領域には、複数の接点176a〜176jが設けられ、回動式ターミナル基台171の下面に露出する接続端子173a〜173dがこれら接点176a〜176jのいずれかと接触することにより、正極端子161から負極端子162へと至る電気的な接続経路を変更する。36V用の電動工具本体1においては、ターミナル部20Aに切替用突起24Aが形成される。切替用突起24Aは出力電圧を切り替える切替素子又は接続素子としての機能を果たし、正極入力端子が挿入される第1のスロット121と、負極入力端子が挿入される第2のスロット122との間にある第3のスロット123又は124に挿入される。電池パック100が電動工具本体に装着されると、切替用突起24Aが矢印25の位置で回動式ターミナル基台171を押すことにより、回動式ターミナル基台171が上面視で反時計回りに回転して図9(1)に示す第1の位置になる。この第1の位置では、接続端子173aは電極(接点)176dと176bを短絡し、接続端子173bは電極(接点)176eと176cを短絡することが理解できよう。同様にして、接続端子173cは接点176iと176gを短絡し、接続端子173dは接点176jと176hを短絡することが理解できよう。電圧切替要素たる電圧切替機構170は、正極端子161及び負極端子162が配置された位置と略同じ高さに収まるように配置される。このため、電池パック100の下段面111から上段面115に至る段差の位置関係を変更する必要が無い。
図9(2)は、(1)のように切替用突起24Aによって回動式ターミナル基台171が上面視で反時計回りに回転した位置、即ち第1の位置にある状態の接続を示している。セルユニット156の+側出力は正極端子161に直接接続される。セルユニット157の+側出力は接点176bに接続され、セルユニット158の+側出力は接点176gに接続される。セルユニット156の−側出力は、接点176eに接続され、セルユニット157の−側出力は接点176jに接続され、セルユニット158の−側出力は負極端子162に直接接続される。この状態では、接点176dと176b、接点176eと176c、接点176iと176g、接点176jと176hが接続状態となる。この結果、セルユニット156〜158が並列接続状態となり、正極端子161と負極端子162の間には、定格36Vの直流が出力される。尚、回動式ターミナル基台171が第1の位置にない場合に、電池パックを18V用の電気機器本体(第1の電気機器本体)に接続する際には、装着の途中で切替用突起24Aが回動式ターミナル基台171と係合して第1の位置へと移動させることになる。
図10(1)は、電池パック100を定格108Vの電動工具本体又は電気機器本体に装着した際の状態を示す図である。定格108Vの電動工具では、ターミナル部80に切替用突起84が形成され、36V機器のターミナル部20の切替用突起24Aの位置には突起は形成されていない。切替用突起84は出力電圧を切り替える切替素子又は接続素子としての機能を果たし、正極入力端子が挿入される第1のスロット121と、負極入力端子が挿入される第2のスロット122との間にある第3のスロット124に挿入される。この状態で電池パック100を電動工具本体又は電気機器本体に装着すると、正極入力端子81と正極端子161が接触し、負極入力端子82と負極端子162が接触するが、同時に切替用突起84が回動式ターミナル基台171の一方のアームに矢印84aのように接触することにより、回動式ターミナル基台171を上面視で時計回りに回転させて第2の位置に位置づける。この回転によって回動式ターミナル基台171の接続端子173a〜173dと、接点176a〜176jとの接続関係が切り替わる。切り替え後の接続状態を示すのが同図(2)である。ここでは、回動式ターミナル基台171の位置が図9(2)の第1の位置から図10(2)の第2の位置に切り替わることにより、接点176dと176a、接点176eと176b、接点176iと176f、接点176jと176gが接続状態となる。この結果、セルユニット156〜158が直列接続状態となり、正極端子161と負極端子162からは定格108Vの直流が出力されることになる。尚、揺動部材たる回動式ターミナル基台171の揺動軸172にクリック機構又はラッチ機構を設けて、切替用突起24A又は切替用突起84によって揺動部材に所定以上の回転トルクを加えないと揺動しないように構成すると良い。また、接点176aと176fはどこにも結線されていない電極であるので、これらを無くして接点176bと176c、接点176gと176hの電極間隔を大きくすることで、切り替え時に隣接する電極間の短絡のリスクを低減させても良い。
本実施例によれば、コードレス電動工具においても、商用電源駆動の電動工具と同等の高い電圧を電池パック100から得ることができ、高出力の携帯型の電動工具や電気機器を実現できる。また、電圧を上げるためにセルの本数を増やしたものであっても、18650サイズのセルでは無くて14500サイズのリチウムセルを30本使用したので、高出力でありながら小型軽量であり、パワーウェイトレシオを大きくすることができる。さらに、本実施例の電池パック100は、電池パック100の内部に並列接続と直列接続を切り替える電圧切替要素(電圧切替機構170)を配置してセルユニット156〜158の接続を切り替えることで、36Vと108Vの出力切替を可能としたので、広く用いられている定格36Vの電動工具や電気機器を動作させることができる。また本実施例の電池パック100においては、電圧切替要素として機能する電圧切替機構170が、電源端子として機能する正極端子161及び負極端子162が配置された位置と略同じ高さの位置に配置されているから、電池パック100の上下方向のサイズをコンパクトに構成することができる。
次に図11〜図14を用いて本発明の第2の実施例を説明する。第2の実施例では、第1の実施例と同様に、出力電圧を低電圧側の36Vと高電圧側の108Vの2段階に切り替えることができる電池パック200を提供するものである。図11は電池パック200とそれに接続されるターミナル部の形状を示す斜視図であり、(1)は定格36Vの電気機器に接続される際の状態を示し、(2)は定格108Vの電気機器に接続される際の状態を示す。電池パック200の外観形状は、基本的には図1〜図8で示した第1の実施例の電池パック100の形状と一部(スロット群の配置領域付近の形状)を除いて同じである。
電池パック200は、下ケース201と上ケース210を接合することによって形成されるハウジング内に、図8に示したのと同様に14500サイズのリチウムイオン電池によるセル151が30本収容される。ハウジングが大きくなることが許容されるならば、セルとして18650サイズを用いても良いし、その他の形状やサイズのセルを用いても良い。電池パック200の上ケース210には電動工具本体1又は電動工具本体30側への装着のための取付機構が形成されるが、その構成や形状は図7で示した第1の実施例の電池パック100の形状とほとんど同じである。上ケース210には、電気機器側のターミナル部を案内するための下段面211と、その上側に配置される上段面215が形成され、下段面211と上段面215の境界となる段差部212において、複数の端子挿入口(スロット)が形成される。上段面215の左右両側縁部には、電気機器本体側溝レール溝と嵌合するレール部238a、238bが形成される。ここでは、左右方向に5つの端子挿入口が図示されているが、配置される端子挿入口の数は任意であり、さらに増やしても良い。上段面215の上側には隆起部240が形成され、隆起部240の左右両側にはラッチ部241が設けられる。ラッチ部241はラッチ爪241aに連動している。隆起部240内にはストッパ部や冷却風取入口たるスリットが形成されるが、その形状は図7で示した第1の実施例と同型状であるので、ここでの説明は省略する。
図11(1)は、36V定格の電気機器本体、電動工具本体1等に接続される場合を示している。電気機器本体1側に設けられるターミナル部270は、左右方向に狭い幅を有し、電池パック200は、正極入力端子271と負極入力端子272が中央寄りの2つの端子挿入口222、224に挿入されるように移動される。図11(2)は、108V定格の電気機器本体、電動工具本体30等に接続される場合を示している。電動工具本体30のターミナル部280は、ターミナル部270に対して左右方向に広い幅を有し、この間の領域が端子配置領域となる。端子配置領域では左右両端近くに配置された正極入力端子281と負極入力端子282を有し、左右方向のほぼ中央に接続素子283が形成される。接続素子283の長手方向の長さは、正極入力端子281と負極入力端子282とほぼ同じ(厳密にはわずかに短い)である。また、高さ方向においては同一寸法である。このことは、電圧切替要素を操作するための接続素子283を付加したことによって、正極入力端子281と負極入力端子282の寸法関係を変更しなくてもすむので、電圧切替要素を付加したことによる電池パック200の大型化を回避できることである。電池パック200が電動工具本体30に装着されると、正極入力端子281と負極入力端子282が端子挿入口221と225に挿入され、接続素子283が端子挿入口223に挿入されることになる。
図12は、電池パック200の接続回路図である。電池パック200内には3つのセルユニット156〜158(図8(2)参照)が収容される。セルユニット156〜158は図8で示したセルパック150として形成され、セパレータ152によって保持されたものであり、それぞれ14500サイズのリチウムイオン電池のセル151が10本ずつ直列接続されている。尚、図12では10本分のセルをまとめて1つの電池として図示しているので注意されたい。ターミナル部270、280側の入力端子を挿入するための端子挿入口(スロット)221〜225にはそれぞれ1〜4個の接続端子が、ターミナル部270、280の挿入方向に並べて配置される。ここに配置される接続端子群は、電池パック200の並列接続と直列接続を切り替える電圧切替要素となるものである。端子挿入口222と端子挿入口224の組は、36V用のターミナル部270に対応するものあり、そこには低電圧を出力するための切替端子群(端子群232と端子群234)が配置される。正極入力端子271は端子群232の3つの端子と接触するように装着され、負極入力端子272は端子群234の3つの端子と接触するように装着される。
端子挿入口221と端子挿入口225の組は108V用のターミナル部280に対応するものあり、そこには高電圧を出力するための切替端子(端子231と端子群235)が配置される。正極入力端子281は端子231と接触するように装着され、負極入力端子282は端子235と接触するように装着される。ターミナル部280の左右中央部には、出力電圧を切り替えるための接続素子283がさらに設けられる。並列接続と直列接続を切り替える電圧切替要素となる接続素子283は端子挿入口223に挿入される。接続素子283は先端側(図中、電池パック200に近い側)の導通部283aと後端側の導通部283cを有し、それらの導通部283aと283cの間に絶縁体283bを配置することによって、導通部283aと導通部283cが電気的に非導通状態とされる。導通部283aと283cの目的は、端子群233中の所定の端子間を短絡させる短絡子として機能させるものであって、電気機器本体側では導通部283aと283cから配線する必要がない。従って、接続素子283はターミナル部280と一体成形で形成される非導電体による接続素子基台に、導通部283aと283cを形成する金属板を鋳込むようにして製造するか、又は非導電体による接続素子基台の外周面に金属板を張り付けるか又は外周面を金属メッキ等による導電処理することで製造すると良い。このようにターミナル部280には複数のセルユニットを互いに直列に接続する短絡子を付加して形成した。
図13は端子231〜235の形状を示す図であり、(1)は上面図であり、(2)は端子群232の側面図((1)のB方向からの矢視図)である。ここでは端子231、235と、端子232a、233a、234aは従来から広く用いられている端子と同じ形状であり、平板をU字形状に曲げ、開口端部付近の両側側面を内側に向けて凸状にへこませたような形状にし、凸状部分による最狭部がターミナル部側の板状の端子の両面と接触するように形成される。端子231、235、232a、233a、234aは、嵌合するターミナル部側の金属端子が後方側に貫通しないため、後方側が閉鎖された形状とされる。一方、その他の端子群、即ち端子232b、232c、233b〜233d、234b、234cは、接触するターミナル部側の金属端子を前方から後方に貫通させた状態で嵌合するため、前方側だけでなく後方側にも開口部が形成される。(2)の側面図においてその具体型な形状を示しており、端子232aは上端の後方付近(矢印236a)が閉鎖されているが、端子232b、232cは前方側だけで無く後方側(矢印236b、236cで示す付近)が開放されているような形状とされる。このため、図に示すようなターミナル部270が矢印265の方向に挿入されると、正極入力端子271が3つの端子232a〜232cに同時に接触することにより、それぞれが電気的に導通状態になる。この接続状態は、負極入力端子272と3つの端子234a〜234cにおいても同様となる。このように一つの端子挿入口において、複数の端子を装着方向と同方向(平行方向)に並べ、ターミナル部の電極板を用いて電池パック200内のセルユニット156〜158の接続状態を並列接続と直列状態のいずれかに設定することができるようにした。
図14は電池パック200をターミナル部270、280に装着した時の状態を示す図であり、(1)は36V出力状態、(2)は108V出力状態である。(1)に示す36V出力の時のターミナル部270は、正極入力端子271と負極入力端子272を有する。正極入力端子271は、端子232a、232b、232cと接触することによりこれらが導通する。端子232aはセルユニット156の+端子(正極)に接続されており、端子232bはセルユニット157の+端子に接続されており、端子232cはセルユニット158の+端子に接続されている。従って、正極入力端子271が3つのセルユニット156〜158の+端子に接続されたことになる。同様にして負極入力端子272は、端子234a、234b、234cと接触することによりこれらが導通する。端子234aはセルユニット156の−端子(負極)に接続されており、端子234bはセルユニット157の−端子に接続されており、端子234cはセルユニット158の−端子に接続されている。従って、負極入力端子272が3つのセルユニット156〜158の−端子に接続されたことになる。尚、端子群233には何も接続されないため、端子233a〜233dは開放状態にされる。これらの結果、セルユニット156〜158が並列接続され、即ち定格36Vの直流が正極入力端子271と負極入力端子272に出力されることになる。
図14(2)は電池パック200をターミナル部280に装着した時の状態を示す図である。108V出力の時のターミナル部280は、正極入力端子281と負極入力端子282と接続素子283を有する。正極入力端子281は、セルユニット156の+端子と接続される端子231とだけ接触する。同様にして負極入力端子282は、セルユニット158の−端子と接続される端子235とだけ接触する。また接続素子283(接続端子)が4つの端子群(直列端子要素233a〜233d)と接触するようにして挿入される。この接続素子283により、端子233aと端子233bが導通部283a(図12参照)により短絡し、端子233cと端子233dが導通部283c(図12参照)により短絡する。ここで、端子233bと端子233cの間は、接続素子283に形成された絶縁体283b(図12参照)によって非導電状態で保たれる。端子233aはセルユニット156の−端子に接続され、端子233bはセルユニット157の+端子に接続されるため、セルユニット156、157間の直列接続状態が確立される。同様にして、端子233cはセルユニット157の−端子に接続され、端子233dはセルユニット158の+端子に接続されるため、セルユニット157、158間の直列接続状態が確立される。これらの導通状態の結果、セルユニット156〜158が直列接続され、定格108Vの直流が正極の端子231と負極の端子235に出力されることになる。尚、端子群232と端子群234の各端子は開放状態にされる。
以上、第2の実施例では電圧を切替えるための複数の端子(端子群)を備えて、切替端子群は複数のセルユニットのそれぞれから延びる端子を隣接して配置するように構成したので、複数電源に対応できる電池パック200を実現できた。特に、スロット223内に複数のセルユニットの正極又は負極に接続されたものであって、複数のセルユニットを直列に接続するための直列端子群(直列端子要素233a〜233d)を備えたので36Vと108Vの切り替えが可能な電池パック200を実現できた。この際、電動工具本体(電気機器本体)側のターミナル部270又は280を図示したような形状に設定しておくことによって、正極入力端子が挿入されるスロット(221又は222)と、負極入力端子が挿入されるスロット(224と225)とは別に、出力電圧を切り替える切替素子(接続素子283)が挿入される第3のスロット(223)を設けたので、電池パック200を装着するだけで電池パック200側からの出力電圧が自動的に切り替わる。よって、作業者は電池電圧の切り替え作業に注意する必要は無い上に、設定電圧ミスによって電気機器本体側を破損する虞もない。さらに、電池パック200を取り外した際に、3つのセルユニット156〜157が開放状態(非接続状態)とされるため、保管時や輸送時に最適な状態とすることができる。第2の実施例の電池パック200においては、電圧切替要素として機能する端子群232、端子群234及び接続素子283と、電源端子として機能する端子231、端子235、端子群232及び端子群234が、上下方向において略同じ高さの位置に配置されているから、電池パック200の上下方向のサイズをコンパクトに構成することができる。
第2の実施例を用いた電池パック200の構造は、電圧切替式の電池パックだけに限られずに、電圧固定の電池パックにおいても有効に適用できる。そのような電池パックの構造を示したのが図15である。図15は108V専用の電池パック200Aの回路図を説明するための図である。ここでは、図14(2)の端子群232、234を取り除いたものと同じ構造であり、端子群232、234の挿入位置に形成される端子挿入口222、224(共に図11参照)は閉鎖される。108V用の電動機器本体は、正極入力端子281と負極入力端子282と接続素子283を有するターミナル部280を用いる。ターミナル部280の構造は図12で示した構造と同一であり、接続素子283は先端側の導通部283aと後端側の導通部283cを有し、それらの導通部283aと283cの間が絶縁体283bによって電気的に非導電状態で接続されるものである。このように複数の端子群を用いて、ターミナル部280が接続されたときにセルユニット156〜158の直列接続状態を確立させるので、電気機器に電池パック200Aが装着されていない際に(取り外した際に)3つのセルユニット156〜158が非接続状態とされるため、保管時や輸送時に最適な状態とすることができる。また、スロット222、224の開口部分を閉鎖すれば、108V用電池パック200Aが、36V用電気機器本体に装着できないように構成できるので、誤装着を効果的に防止できる。
図15(2)は別の変形例の電池パック200Bを示す回路図である。正極入力端子281Aと負極入力端子282Aは、左右方向の間隔を広くした点を除いて、端子形状や嵌合対象(端子231と235)は、(1)の構造と同様である。しかしながら、(2)は(1)の接続素子283を左右方向に2つに分けて、第1接続端子285と第2接続端子286に分割したものである。この分割に併せて端子233a〜233dを横方向に分けて配置した。第1接続端子285は、セルユニット157の+端子側と接続される端子233bと、セルユニット156の−端子側と接続される端子233aを短絡させるための金属板である。同様にして、第2接続端子286は、セルユニット157の−端子側と接続される端子233cと、セルユニット158の+端子側と接続される端子233dを短絡させるための金属板である。この変形例でも(1)と同等の効果を得ることができる上に、端子233aと233b、223cと233dの設置スペースが小さくて済むので、既存の電池パックに実装する上では有利である。尚、図15(2)の変形例において、端子挿入口を横方向に6列設けるようにすれば、(2)の構成に36V出力用の端子群232、234(図13参照)を配置することができ、前後方向の端子の長さを短くした電池パックを実現できる。
上述の実施例は種々の変更が可能である。上述の実施例では18Vと36Vの電圧切り変えに対応させたが、その他の電圧比としても良い。また、上ケールと下ケースの接合方法は揺動式でラッチを用いて固定する構造だけに限られずに、その他の公知の固定方法によっても良い。下ケースに対してセルパックを上下方向に反転させる構成に限らず、左右方向(前後方向)に反転させる構成でも良い。
1、1A、30A、30B、30C…電動工具本体,2、32…ハウジング,3、33…ハンドル部,4、34…動作スイッチ(トリガ),10…電池パック装着部,11a…レール溝,12…湾曲部,15…電池パック,18a…レール,20、20A…ターミナル部,20a…垂直面,20b…水平面,21…正極入力端子,22…負極入力端子,23…LD端子,24…突起部,24A…切替用突起,26…ネジ,35…モータ,35a…回転子,35b…固定子,38…先端工具保持部,38a…ピン穴,40…電池パック装着部,40a…取付面,40b…窪み部,41…ターミナル部,48a、48b…レール溝,49、49A…ACソケット,49a…第1機器側端子,49b…第2機器側端子,49c…第3機器側端子,51…演算部,52…制御信号出力回路,53…回転位置検出回路,54…回転数検出回路,55…電流検出回路,56…動作スイッチ,57…スイッチ操作検出回路,58…印加電圧設定回路,59…電圧検出回路,60…ダイオードブリッジ,61…コンデンサ,62…シャント抵抗,66a…制御信号線,66…スイッチング素子,67…電池電圧検出回路,68…商用電源検出回路,70…インバータ回路,75…接続アダプタ,76a、76b…電力線,77a…アダプタ側正極端子,77b…アダプタ側負極端子,78…ラッチボタン,79…ACソケット,79a…第1アダプタ側端子,79b…第2アダプタ側端子,79c…第3アダプタ側端子,80…ターミナル部,81…正極入力端子,82…負極入力端子,84…切替用突起,90…電源コード,91…プラグ部,92a…端子,93…コネクタ部,93a…コネクタ本体,93b…固定用ネジ,94…接続コード,95a…第1コード側端子,95b…第3コード側端子,95c…第3コード側端子,100…電池パック,101…下ケース,110…上ケース,111…下段面,112…段差部,115…上段面,120…スロット群配置領域,121…正極端子挿入口,122…負極端子挿入口,123…低電圧切替部材挿入口,124…高電圧切替部材挿入口,131…ストッパ部,132…隆起部,134…スリット(冷却風取入口),138a、138b…レール,141…ラッチ,142…スプリング,150…セルパック,151、151A…セル,152、152A…セパレータ,156〜158…セルユニット,159…薄板,160…基板,161…正極端子,162…負極端子,170…電圧切替機構,171…回動式ターミナル基台,172…揺動軸,173a〜173d…接続端子,176a〜176j…接点,200、200A、200B…電池パック,201…下ケース,210…上ケース,211…下段面,212…段差部,215…上段面,221〜225…端子挿入口,231、235…端子,232、233、234…端子群,232a〜232c、233a〜233d、234a〜234c…端子,238a、238b…レール部,240…隆起部,241…ラッチ部,241a…ラッチ爪,270、280、280A…ターミナル部,271、281…正極入力端子,272、282…負極入力端子,283…接続素子,283a…導通部,283b…絶縁体,283c…導通部

Claims (8)

  1. 負荷装置と、
    前記負荷装置を収容するハウジングと、
    電池パックが装着可能となるよう前記ハウジングに設けられ、前記電池パックの正極端子に接続可能な正極入力端子と、前記電池パックの負極端子に接続可能な負極入力端子とを有する電池パック装着部と、供給された交流電圧を直流電圧へと変換して出力する整流回路と、を備え、
    交流電圧を前記整流回路に供給する交流電源装置を前記ハウジングに接続可能に構成された電気機器本体であって、
    前記電池パック装着部において、前記電池パックが前記電池パック装着部に装着された場合に外部に露出しない箇所に、前記交流電源装置を接続可能に構成したことを特徴とする電気機器本体。
  2. 前記ハウジングの内部において、前記正極入力端子及び負極入力端子から前記負荷装置へと繋がる回路に前記整流回路を設け、
    前記電池パック装着部に前記交流電源装置が接続された場合に、前記正極入力端子及び前記負極入力端子から入力された交流電圧が、前記ハウジングの内部にある前記整流回路に入力されて直流電圧へと変換されるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の電気機器本体。
  3. 電気機器本体の電池パック装着部に装着可能なケースと、
    前記ケースに一端が接続され他端に商用交流電源と接続可能なプラグ部を有する電源コードと、
    前記ケースに設けられ前記電源コードに接続される出力端子であって、交流電圧を前記電気機器本体側に出力する第1アダプタ側端子及び第2アダプタ側端子と、を備えたことを特徴とする接続アダプタ。
  4. 請求項2に記載された前記電気機器本体と、
    前記電池パック装着部に装着可能なケースと、前記ケースに一端が接続され他端に商用交流電源と接続可能なプラグ部を有する電源コードと、前記ケースに設けられ前記電源コードに接続される出力端子であって交流電圧を前記電気機器本体側に出力する第1アダプタ側端子及び第2アダプタ側端子を備えた接続アダプタと、を有する電気機器であって、
    前記接続アダプタを前記電池パック装着部に装着した場合に、前記第1アダプタ側端子が前記正極入力端子に接続され、前記第2アダプタ側端子が前記負極入力端子に接続され、前記電源コードから入力された交流電圧が前記整流回路に入力されるよう構成したことを特徴とする電気機器。
  5. 前記電気機器本体の前記電池パック装着部には、前記接続アダプタを案内する機器側レールが設けられ、前記接続アダプタの前記ケースには、前記機器側レールと係合するアダプタ側レールが設けられることを特徴とする請求項4記載の電気機器。
  6. 前記電池パック装着部に、前記正極入力端子及び前記負極入力端子とは別に、外部から商用交流電源を入力するための第1機器側端子及び第2機器側端子を有するACソケットを設け、
    前記ハウジングの内部において、前記第1機器側端子及び第2機器側端子から前記負荷装置へと繋がる回路に、交流電圧を直流電圧へと変換可能な整流回路を設け、
    前記電池パック装着部に前記交流電源装置が接続された場合に、前記第1機器側端子及び前記第2機器側端子から入力された交流電圧が、前記ハウジングの内部にある前記整流回路に入力されて直流電圧へと変換されるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の電気機器本体。
  7. 前記電池パック装着部には前記電池パックを案内する機器側レールが前後方向に延びるように設けられ、前記電池パック装着部において、前記正極入力端子及び前記負極入力端子の前方又は後方に前記ACソケットを配置したことを特徴とする請求項6記載の電気機器本体。
  8. 請求項6又は7に記載された前記電気機器本体と、前記電気機器本体に接続される電源コードとを有する電気機器であって、前記電源コードは、前記電気機器本体のACソケットに装着可能なコネクタ部と、前記コネクタ部に一端が接続される接続コードと、前記接続コードの他端に接続され商用交流電源と接続可能なプラグ部を有し、
    前記コネクタ部には、前記電源コードから入力される交流電圧を前記電気機器本体側に出力する第1コード側端子と第2コード側端子を備え、
    前記電気機器本体は、前記電源コードを前記ACソケットに装着した場合に、前記電源コードの前記第1コード側端子が前記ACソケットの前記第1機器側端子に接続され、前記電源コードの前記第2コード側端子がACソケットの前記第2機器側端子に接続され、
    前記第1機器側端子及び前記第2機器側端子から入力された交流電圧が、前記整流回路に入力されて直流電圧へと変換されるよう構成したことを特徴とする電気機器。
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