JPWO2018074193A1 - 吸引器および吸引システム - Google Patents

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東山 祐三
祐三 東山
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    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems

Abstract

洗浄および消毒も不要で、低圧かつ低流量で吸引を行なうことができる吸引器、および該吸引器を用いた吸引システムを提供する。
吸引器は、筐体と、駆動部と、を備えている。筐体は、第1吸引口および第2吸引口を有する。駆動部は、流入口を有し、前記第2吸引口を介して該流入口から流体を流入させる。前記第2吸引口は、前記第1吸引口および前記流入口の間に配置され、前記第1吸引口よりも開口面積が狭くなっている。

Description

本発明の一実施形態は、流体を吸引する吸引器、および該吸引器を備えた吸引システムに関する。
肺の手術等を行なうためには、肺の中の空気を抜く場合がある。肺の中の空気を吸引する吸引源としては、壁配管およびレギュレータを用いた吸引器が知られている。
また、特許文献1には、肺の中の空気を吸引する装置として、ポンプとカニューレとを備えた装置が開示されている。
特表2003−50712号公報
肺にダメージを与えないためには、適切な流量で吸引する必要がある。また、特に老齢者の肺は、変形し難いため、炎症等を起こさないように、適切な圧力かつ低流量で吸引する必要がある。しかし、壁配管およびレギュレータによる吸引は非常に高流量であるため、適切な圧力かつ低流量で吸引を行なうのは困難である。
また、特許文献1のような装置は流量については何ら考慮されていない
流量を低減させる方法として、ポンプの駆動電圧を低減させる方法が考えられている。しかしながら、ポンプには定格電圧が定められており、駆動電圧が定格電圧から大きく低減してしまうと、ポンプそのものの駆動が困難となる。
そこで、本発明の一実施形態は、ポンプの駆動条件を変更せずに所望の流量で吸引を行なうことができる吸引器、および該吸引器を用いた吸引システムを提供することを目的とする。
吸引器は、筐体と、駆動部と、を備えている。筐体は、第1吸引口および第2吸引口を有する。駆動部は、流入口を有し、前記第2吸引口を介して該流入口から流体を流入させる。前記第2吸引口は、前記第1吸引口および前記流入口の間に配置され、前記第1吸引口よりも開口面積が狭くなっている。
このように、第2吸引口は、第1吸引口よりも開口面積が狭くなっているため、流路抵抗部として機能する。吸引器は、この流路抵抗部により、適切な圧力で、最大流量を低下させることができるため、肺内の気体を吸引するに当たり望ましい流量で吸引を行なうことが可能となる。
この発明の一実施形態によれば、ポンプの駆動条件を変更せずに所望の流量で吸引を行なうことができる。
吸引システム1の概要を示す図である。 吸引器5の外観斜視図である。 吸引器5の分解斜視図である。 吸引器5の断面図(図2に示すT−T線の断面)である。 圧電ポンプ10の分解斜視図である。 圧電ポンプ10の断面図である。 図7(A)および図7(B)は、圧電ポンプ10を動作させた時における断面図である。 結露抑制部191をさらに備えた吸引器5の断面図(図2に示すT−T線の断面)である。 LED109を備えた吸引器5の外観斜視図である。 圧力センサ91を備えた吸引器5の構成を示すブロック図である。 ON/OFF回路95を備えた吸引器5の構成を示すブロック図である。 環状表示器109Aを備えた吸引器5Aの外観斜視図である。 プッシュスイッチ104B及び円環状表示器109Bを備えた吸引器5Bの外観斜視図である。
図1は、吸引システム1の概要を示す図である。吸引システム1は、カニューレ2、および吸引器5を備えている。カニューレ2は、接続部3を備えている。カニューレ2と接続部3は一体成型されている。
カニューレ2は、人体の口等から肺に挿入されるチューブである。カニューレ2は、口周辺または食道において、固定部(不図示)により人体に固定される。カニューレ2は、2本のチューブからなり、それぞれのチューブの第1端部が右肺および左肺に挿入される。それぞれのチューブの第2端部には、接続部3が設けられている。接続部3には、吸引器5または人工呼吸器(不図示)が接続される。
図2は、吸引器5の外観斜視図である。図3は、吸引器5の分解斜視図である。図4は、吸引器5の断面図(図2に示すT−T線の断面)である。
図2に示すように、吸引器5は、外観上、ノズル部101、第1筐体102、第2筐体103、およびスイッチ104を備えている。ノズル部101、第1筐体102、および第2筐体103は、例えば樹脂からなる。第1筐体102および第2筐体103が本体部100となる。本体部100およびノズル部101により、筐体4が構成される。
図3および図4に示すように、ノズル部101は、円筒形状の円筒部101Aと、薄い板形状の板状部101Bと、が一体成型されてなる。円筒部101Aの開口部は、第1吸引口153となっていて、接続部3に接続される。円筒部101Aの内面は、テーパ状に緩やかに絞られている。円筒部101Aの開口面積は、第1吸引口153側が最も大きく、板状部101Bに近いほど緩やかに減少する。これにより、接続部3を円筒部101Aの内部に挿入して、しっかりと固定することができる。
図2では、便宜上、ノズル部101が配置される側をY方向(長さ方向)、幅方向の長さ(外寸)をX方向とする。ノズル部101のY方向の長さと、本体部100のY方向の長さの比は、0.5〜4.0であることが好ましい。接続部3は、可撓性の部材を有するため、ノズル部101に対する本体部100の大きさを、例えば4倍以下に抑えることが好ましい。これにより、接続部3における可撓性の部材が折れたり、空気流が阻害されたりすることを防止することができる。また、ノズル部101のY方向の長さと、本体部100のY方向の長さの比が0.5以上とすることにより本体部100のY方向の厚みにおいて十分な剛性を得ることが可能となる。
また、ノズル部101のX方向の長さ(外寸)と、本体部100のX方向の長さ(外寸)の比は、0.5〜4.0であることが好ましい。ノズル部101の外寸と、本体部100の外寸の比を0.5以上とすることで、駆動部等を内蔵する空間を確保することができる。さらに、ノズル部101のX方向の長さ(外寸)と、本体部100のX方向の長さ(外寸)の比を0.5以上とすることで、吸引器を脱着する際に本体部100に加わる力に対して十分な強度を確保することができる。また、ノズル部101のX方向の長さ(外寸)と、本体部100のX方向の長さ(外寸)の比を4.0以下とすることで、所望の吸引能力を有し、かつ吸引器5の小型化が可能となる。
板状部101Bは、図4の断面図に示すように、第1筐体102にはめこまれて接着または溶着等により固定される。圧電ポンプ10(駆動部)は、第1筐体102と板状部101Bで挟まれることにより、第1筐体102に収納される。
板状部101Bには、第2吸引口155が設けられている。この例では、第2吸引口155は、円筒形状の空間(平面視した形状が円形)であるが、矩形状等の他の形状であってもよい。第2吸引口155は、第1吸引口153と連通している。第2吸引口155は、第1吸引口153よりも径(開口面積)が小さくなっている。一例として、第2吸引口155の直径は、120μmである。第1吸引口153の直径は、12mm程度である。したがって、第2吸引口155と第1吸引口153の径の比は、0.01となる。言い換えると、第2吸引口155と第1吸引口153の開口面積の比は、1×10−4となる。
第2吸引口155の外側(第1吸引口153側)には、防水フィルタ151が取り付けられている。言い換えると、防水フィルタ151は、第1吸引口153と第2吸引口155との連通部分に取り付けられている。防水フィルタ151は、通気性を有するが、水等の液体を通さない。したがって、圧電ポンプ10側には、気体だけが流れる。これにより、圧電ポンプ10に水等が流入して故障等が発生することを防止することができる。
第1筐体102のうち、圧電ポンプ10が収納される側と反対側には、ドライブ基板171が収納される。ドライブ基板171は、圧電ポンプ10を駆動するための回路基板である。ドライブ基板171は、蓄電部であるボタン電池172およびスイッチ基板173に電気的に接続されている。
第2筐体103には、ボタン電池172、スイッチ基板173、およびスイッチ104が収納される。ドライブ基板171およびスイッチ基板173の間には、ボタン電池172が配置される。第2筐体103には、スイッチ104を露出させるための孔が設けられている。ドライブ基板171、ボタン電池172、スイッチ基板173、およびスイッチ104は、第1筐体102および第2筐体103に挟まれることにより、内部に固定される。なお、これら構成の配置は、本実施形態で示す例に限るものではない。また、ドライブ基板171およびスイッチ基板173は、分かれている必要はなく、1つの基板として構成されていてもよい。
図5は、圧電ポンプ10の分解斜視図である。図6は、圧電ポンプ10の断面図である。圧電ポンプ10は、空気の排出側から順に、外筐体17、天板37、側板38、振動板39、圧電素子40、およびキャップ42を備え、それらを順に積層した構造を有している。天板37、側板38、および振動板39は、ポンプ室36を構成している。圧電ポンプ10は、例えば、幅20mm×長さ20mm×1.85mm(ノズル18以外の領域の高さ)の寸法となっている。
外筐体17は、ノズル部18を有する。ノズル部18には、空気が排出される排出孔24が中心に形成されている。このノズル18は、例えば外径2.0mm×内径(即ち排出孔24の系)0.8mm×高さ1.6mmの寸法となっている。外筐体17の四角には、ネジ穴56A〜56Dが形成されている。
外筐体17は、下方が開口した形状である。外筐体17は、ポンプ室36の天板37、ポンプ室36の側板38、振動板39、および圧電素子40を収納する。外筐体17は、例えば樹脂から構成される。
ポンプ室36の天板37は、円板状であり、例えば金属から構成されている。天板37には、中央部61と、中央部61から水平方向に突出し、外筐体17の内壁に当接する鍵状に形成された複数の突出部62を有する。複数の突出部62のうち少なくとも1つ(図5では1つ)には、外部回路に接続するための外部端子63が形成されている。
また、天板37の中央部61には、図6に示すように、ポンプ室36の内部と外部とを連通させる通気孔45が設けられている。この通気孔45は、外筐体17の排出孔24と対向する位置に形成されている。天板37は、側板38の上面に接合する。
ポンプ室36の側板38は、円環状であり、例えば金属から構成されている。側板38は、振動板39の上面に接合する。そのため、側板38の厚みは、ポンプ室36の高さとなる。
振動板39は、円板状であり、例えば金属から構成されている。振動板39は、ポンプ室36の底面を構成する。
圧電素子40は、円板形状であり、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成されている。圧電素子40は、振動板39のポンプ室36とは逆側の主面に接合されており、印加された交流電圧に応じて屈曲する。圧電素子40および振動板39は、アクチュエータを構成する。
天板37、側板38、振動板39、および圧電素子40の接合体は、天板37に設けられている4個の突出部62によって外筐体17に対して弾性的に支持されている。
電極導通用板70は、図5に示すように、圧電素子40に接続するための内部端子73と、外部回路に接続するための外部端子72とで構成されている。内部端子73の先端は圧電素子40の平板面にはんだ付けされている。はんだ付け位置を圧電素子40の屈曲振動の節に相当する位置とすることにより、内部端子73の振動がより抑制できる。
キャップ42には、円板形状の流入口53が形成されている。流入口53の直径は、圧電素子40の直径より長い。また、キャップ42には、外筐体17のネジ穴56A〜56Dに対応する位置に切欠き55A〜55Dが形成されている。
また、キャップ42は、外周縁に、天板37側へ突出する突出部52を有する。キャップ42は、突出部52で外筐体17を挟持し、ポンプ室36の天板37、ポンプ室36の側板38、振動板39および圧電素子40を、外筐体17とともに収納する。キャップ42は、例えば樹脂から構成されている。
そして、図6に示すように、天板37、側板38、振動板39および圧電素子40の接合体と外筐体17およびキャップ42との間には通気路31が形成されている。
図7(A)および図7(B)は、圧電ポンプ10を動作させた時における断面図である。図中の矢印は、空気の流れを示している。
交流駆動電圧が外部端子63および外部端子72から圧電素子40に印加されると、振動板39は同心円状に屈曲振動する。同時に、天板37は、振動板39の屈曲振動に伴うポンプ室36の圧力変動により、振動板39の屈曲振動に伴って同心円状に屈曲振動する。
これにより、図7(A)および図7(B)に示すように、振動板39および天板37が屈曲変形してポンプ室36の体積が周期的に変化する。
図7(A)に示すように、振動板39を圧電素子40側へ屈曲させると、ポンプ室36の容積が増大する。これに伴い、圧電ポンプ10の外部の空気が流入口53、通気路31、および通気孔45を介してポンプ室36内に吸引される。このとき、ポンプ室36からの空気の流出は無いものの、排出孔24から圧電ポンプ10の外部へ向かう空気の流れの慣性力が働いている。
そして、図7(B)に示すように、振動板39をポンプ室36側へ屈曲させると、ポンプ室36の容積が減少する。これに伴い、ポンプ室36内の空気が通気孔45を介して排出孔24から排出する。
このとき、ポンプ室36から排出される空気は、圧電ポンプ10の外部の空気を流入口53および通気路31を介して引き込みながら排出孔24から排出される。そのため、圧電ポンプ10では、排出孔24から排出される空気の流量は、引き込まれる空気の流量分増大する。
以上のようにして、圧電ポンプ10が駆動することにより、第1吸引口153および第2吸引口155から空気が吸引される。第1吸引口153には、接続部3が接続される。したがって、圧電ポンプ10が駆動することにより、吸引器5は、肺に挿入されたカニューレ2の第1端部から肺の中の空気を吸引する。肺の空気を吸引する場合、0.5〜2kPaの圧力で、0.03〜0.3L/min程度の流量で吸引することが好ましい。本実施形態の吸引器5は、第2吸引口155の開口面積を適切に調整することにより、肺内の気体を吸引するに当たり望ましい圧力および流量で吸引を行なうことが可能となる。
上述したように、本実施形態における第2吸引口155の直径は、120μmである。第1吸引口153の直径は、12mm程度である。すなわち、第2吸引口155と第1吸引口153の開口面積の比は、1×10−4となっている。ただし、第2吸引口155と第1吸引口153の開口面積の比は、圧電ポンプ10の能力により適宜設定される。第2吸引口155と第1吸引口153の開口面積の比が小さいほど流量は低下する。逆に、第2吸引口155と第1吸引口153の開口面積の比が大きいほど流量は上昇する。好ましくは、第2吸引口155と第1吸引口153の開口面積の比は、1×10−4〜0.25の範囲である。本実施形態の圧電ポンプ10では、第2吸引口155と第1吸引口153の開口面積の比を当該範囲に設定することにより、0.5〜2kPaの圧力で、0.03〜0.3L/min程度の流量で吸引することができる。
また、所望の流量を得るため、ポンプの圧力と流量の双方の能力が低減されたポンプを利用することも考えられる。しかしながら、圧力が低下すると、肺の空気を吸引できなくなってしまう虞がある。特に高齢者の肺は弾力性が低下し硬くなっているため、一定以上の圧力がないと肺を縮めることができない。このような場合、肺内の空気を吸引するためには、一定以上の圧力が必要になる。
また、患者の状態に応じて、所望の流量を変えることがある。このため、第1吸引口153及び第2吸引口155の少なくとも一方の開口面積が変更可能となるように構成されてもよい。また、第1吸引口153の開口面積と第2吸引口155の開口面積の少なくとも一方が異なる複数のノズル部が第1筺体102に脱着可能に設けられていてもよい。患者の状態に応じて第1吸引口153と第2吸引口155を最適な開口面積にすることにより最適な流量に調整することを可能とする。
なお、図4の断面図に示すように、板状部101Bと圧電ポンプ10との間には、ある程度の空間157が設けられている。すなわち、第2吸引口155と圧電ポンプ10の流入口53との間には空間が設けられている。第2吸引口155は、圧電ポンプ10を平面視したときのほぼ中心位置に配置されるが、圧電ポンプ10の流入口53から流入される位置は、中心位置よりも外側となる。すなわち、第2吸引口155から吸引された空気は、中心位置から外側に向かって狭い流路を通ることになる。空間157が狭すぎると、この空間157で生じる流路抵抗によって、圧電ポンプ10の吸引能力が低下する。したがって、吸引器5は、空間157の高さを1mm未満に設定することで、この空間157により流量を低下させることもできる。逆に、高さ1mm以上の空間を設けることで、圧電ポンプ10の吸引能力を確保することもできる。
次に、図8は、結露抑制部191をさらに備えた吸引器5の断面図(図2に示すT−T線の断面)である。この例では、ノズル部101の内面に、結露抑制部191が取り付けられている。
結露抑制部191は、例えば多孔質の水分吸着部材からなる。肺の空気は、36℃〜37℃の温度を有し、湿度は100%である。本願吸引器が通常用いられる手術室等の外気は、例えば室温である25℃程度である。したがって、吸引された空気に含まれる水分は、結露してノズル部101の内面に付着する可能性がある。上述のように、防水フィルタ151により、圧電ポンプ10側に水等が流入することは防止できるが、第2吸引口155の径は極めて小さい(例えば120μm程度である)ため、結露した水等で第2吸引口155を塞ぐ可能性がある。そこで、この例では、結露抑制部191により、第2吸引口155に水等が付着することを防止する。
なお、結露抑制部191は、メッシュ状の板、または桟等の障害物であってもよい。さらに、結露抑制部191は、ヒータ等の昇温機能を備えていてもよい。結露抑制部191は、例えば36℃程度に昇温すれば、第2吸引口155に水等が付着することを防止することができる。
次に、図9は、LED109を備えた吸引器5の外観斜視図である。LED109は、スイッチ104を操作して、吸引器5の電源がオンされた場合に点灯する。これにより、利用者は、吸引器5の稼働状態を知ることができる。
図10は、圧力センサ91を備えた吸引器5の構成を示すブロック図である。この例では、吸引器5は、マイコン90、圧力センサ91、および表示部92を備えている。圧力センサ91は、第2吸引口155と圧電ポンプ10との間の流路、または第1吸引口153と第2吸引口155との間の流路(カニューレ2側)の圧力を検知する。マイコン90は、圧力センサ91で検知された圧力を、表示部92に表示させる。これにより、利用者は、現在の吸引圧力を知ることができ、肺内の圧力をモニターして、十分に吸引がされたかどうか、つまり肺が十分に萎んだかどうか等を確認することができる。なお、吸引器5は、流量センサを備えることにより流量を検知し、流量を表示してもよい。
なお、圧力が上昇した場合にはそれに応じて流量が低下し、消費電流が減少するため、マイコン90は、消費電流を監視することにより、圧力を推定することもできる。この場合、表示部92には、推定された圧力が表示される。
また、マイコン90は、圧力センサ91で検知された圧力が所定の閾値を超えた場合に、不図示のスピーカを介してアラームを発してもよい。また、マイコン90は、圧力センサ91で検知された圧力が所定の閾値を超えた場合に、表示部92に警告表示をしてもよい。この場合、表示部92は、上述のLED109により構成され、当該LED109を点滅または表示色を変化させる等により、警告表示とすることもできる。アラームまたは警告表示がなされた場合には、利用者は、肺が十分に縮んだ状態であると判断することができる。
次に図11は、ON/OFF回路95を備えた吸引器5の構成を示すブロック図である。ON/OFF回路95は、ドライブ基板(ドライバ)171における電圧の印加のON/OFFを制御する。ON/OFF回路95は、ドライバ171における電圧の印加を、第1所定時間(例えば3秒)経過毎に、電圧の印加を第2所定時間(例えば100msec)だけOFFさせる。これにより、圧電ポンプ10は、間欠駆動することになる。圧電ポンプ10が停止した場合も、空気の流れは即座に停止しないため、圧電ポンプ10が極短時間(100msec以下)停止した場合でも、空気の流れは停止せずに、徐々に流量が低下する。そして、ON/OFF回路95は、第2所定時間経過後に、再びドライバ171における電圧の印加をONする。したがって、圧電ポンプ10が間欠駆動した場合でも、空気の吸引は、連続的に行なわれる。これにより、常に圧電ポンプ10が駆動している場合に比べると、流量が低下することになる。流路抵抗による流量の低下は、エネルギのロスが生じるが、電圧のON/OFFによる流量の低下は、エネルギのロスは生じず、むしろ消費電力は低下する。また、間欠駆動では、電圧が変化しないため、圧力をある程度維持したまま流量を低下させることができる。また、このとき流路途中に逆止弁を設けることで、OFF時の逆流を防ぐことができるため、より一層効率的に駆動することが可能となる。
なお、この実施形態では空気を流入させる駆動部の一例として圧電ポンプを示したが、例えば、モータで駆動する電磁ポンプを圧電ポンプの代わりに設けてもよい。
また、上述の実施形態では、第2吸引口155が1つである例を示したが、吸引器5は、複数の第2吸引口155を備えていてもよい。複数の第2吸引口155を備えることで、仮に一方の第2吸引口155が水等により詰まった場合でも、他方の第2吸引口155により吸引を継続することができる。
また、上述の例では、圧電素子40はチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成されているが、これに限るものではない。例えば、ニオブ酸カリウムナトリウム系およびアルカリニオブ酸系セラミックス等の非鉛系圧電体セラミックスの圧電材料などから構成してもよい。
図12は、LED109の変形例として、環状表示器109Aを備えた吸引器5Aの外観斜視図である。環状表示器109Aは、本体部100(第1筐体102および第2筐体103)の側面の全周に設けられている。環状表示器109Aは、例えば透明アクリル板からなる。環状表示器109Aは、本体部100の内部に設けられたLEDの光を導光して、側面を光らせる。これにより、本体部100の全周が光るため、利用者は、どの方向から見ても機器の稼働状態がわかる。
図13は、スイッチ104およびLED109の変形例として、プッシュスイッチ104Bおよび円環状表示器109Bを備えた吸引器5Bの外観斜視図である。プッシュスイッチ104Bおよび円環状表示器109Bは、本体部100の底面に設けられている。円環状表示器109Bは、プッシュスイッチ104Bの周囲を囲むように配置されている。プッシュスイッチ104Bは、押される毎に吸引器5Bの稼働状態をオンまたはオフ状態に変化させる。プッシュスイッチ104Bをオン状態にすると、該プッシュスイッチ104Bの周囲に設けられた円環状表示器109Bが光る。これにより、利用者は、機器の稼働状態が一目でわかる。
最後に、本実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…吸引システム
2…カニューレ
3…接続部
4…筐体
5…吸引器
10…圧電ポンプ(駆動部)
17…外筐体
18…ノズル
24…排出孔
31…通気路
36…ポンプ室
37…天板
38…側板
39…振動板
40…圧電素子
42…キャップ
45…通気孔
52…突出部
53…流入口
55A…切欠き
56A…ネジ穴
61…中央部
62…突出部
63…外部端子
70…電極導通用板
72…外部端子
73…内部端子
90…マイコン
91…圧力センサ
92…表示部
95…ON/OFF回路
101…ノズル部
101A…円筒部
101B…板状部
102…第1筐体
103…第2筐体
104…スイッチ
109…LED
151…防水フィルタ
153…第1吸引口
155…第2吸引口
157…空間
171…ドライブ基板(ドライバ)
172…ボタン電池
173…スイッチ基板
174…スイッチ
191…結露抑制部

Claims (11)

  1. 第1吸引口および第2吸引口を有する筐体と、
    流入口を有し、前記第2吸引口を介して該流入口から流体を流入させる駆動部と、
    を備え、
    前記第2吸引口は、前記第1吸引口および前記流入口の間に配置され、前記第1吸引口よりも開口面積が狭くなっている、
    吸引器。
  2. 前記第1吸引口および前記第2吸引口との間に設けられたフィルタ、を備えた
    請求項1に記載の吸引器。
  3. 前記駆動部は、圧電ポンプである、
    請求項1または請求項2に記載の吸引器。
  4. 前記駆動部に電力を供給する蓄電部をさらに備える、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の吸引器。
  5. 前記第1吸引口と前記第2吸引口との間に設けられ、孔質の水分吸着部材を有する結露抑制部、を備えた
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の吸引器。
  6. 前記筐体は、表示部が設けられている、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の吸引器。
  7. 前記第1吸引口と前記第2吸引口との開口面積の比は、1×10−4から0.25の間である、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の吸引器。
  8. 前記筐体は、本体部およびノズル部からなり、
    前記ノズル部の長さと前記本体部の長さの比は、0.5から4.0の間である、
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の吸引器。
  9. 前記第2吸引口は、前記流入口との間に前記流体の流量を所望の流量に調整する空間を介して設けられている、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の吸引器。
  10. 複数の前記第2吸引口が設けられた、
    請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の吸引器。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の吸引器と、
    前記吸引器に接続されるカニューレと、
    を備えた吸引システム。
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