JPWO2018074027A1 - 異常検出装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

異常検出装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018074027A1
JPWO2018074027A1 JP2018546155A JP2018546155A JPWO2018074027A1 JP WO2018074027 A1 JPWO2018074027 A1 JP WO2018074027A1 JP 2018546155 A JP2018546155 A JP 2018546155A JP 2018546155 A JP2018546155 A JP 2018546155A JP WO2018074027 A1 JPWO2018074027 A1 JP WO2018074027A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transaction
information
person
abnormality detection
account
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018546155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6947185B2 (ja
Inventor
健全 劉
健全 劉
祥治 西村
祥治 西村
康史 平川
康史 平川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2018074027A1 publication Critical patent/JPWO2018074027A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6947185B2 publication Critical patent/JP6947185B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/38Payment protocols; Details thereof
    • G06Q20/42Confirmation, e.g. check or permission by the legal debtor of payment
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/38Payment protocols; Details thereof
    • G06Q20/40Authorisation, e.g. identification of payer or payee, verification of customer or shop credentials; Review and approval of payers, e.g. check credit lines or negative lists
    • G06Q20/401Transaction verification
    • G06Q20/4016Transaction verification involving fraud or risk level assessment in transaction processing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/38Payment protocols; Details thereof
    • G06Q20/40Authorisation, e.g. identification of payer or payee, verification of customer or shop credentials; Review and approval of payers, e.g. check credit lines or negative lists
    • G06Q20/401Transaction verification
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/38Payment protocols; Details thereof
    • G06Q20/40Authorisation, e.g. identification of payer or payee, verification of customer or shop credentials; Review and approval of payers, e.g. check credit lines or negative lists
    • G06Q20/401Transaction verification
    • G06Q20/4014Identity check for transactions
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/38Payment protocols; Details thereof
    • G06Q20/40Authorisation, e.g. identification of payer or payee, verification of customer or shop credentials; Review and approval of payers, e.g. check credit lines or negative lists
    • G06Q20/405Establishing or using transaction specific rules
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/02Banking, e.g. interest calculation or account maintenance

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Finance (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Technology Law (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

取得部(2020)は、第1取引について、人物情報と取引情報との組み合わせを取得する。人物情報は、取引を実行する人物を表す情報である。取引情報は、取引に関する種々の情報である。記憶装置(10)は各取引の取引情報を記憶している。検出部(2040)は、取得部(2020)によって取得された第1取引の人物情報を用いて、記憶装置(10)から、第1取引を実行する人物との類似度が高い人物によって実行された取引(第2取引)の取引情報を取得する。検出部(2040)は、第1取引の取引情報と第2取引の取引情報を用いて異常な取引を検出する。

Description

本発明は、異常検出装置、制御方法、及びプログラムに関する。
銀行のキャッシュカードやクレジットカードを用いた不正な取引が問題となっている。このような不正な取引に関連する先行技術を開示する文献として、例えば特許文献1がある。特許文献1は、ゲームアカウントでゲーム通貨の異常取引が行われることを検出する装置を開示している。例えば、同じアカウントで同じアイテムを所定回数以上販売する場合に、そのアカウントが異常な取引を行うアカウントであると判定する。
特開2014−535097号公報 国際公開2014/109127号 特開2015−49574号公報
特許文献1の装置は、取引が異常であるか否かをアカウントごとに判別している。しかし、例えば一人の人物が複数のアカウントを持っている場合などでは、1つのアカウントによる取引だけに着目しても、取引の異常を検出できないことが考えられる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的の一つは、異常な取引をより高い精度で検出する技術を提供することである。
本発明の異常検出装置は、(1)ユニーク性を持つ2種類以上の特徴データを含む第1の組み合わせを取得する取得手段と、(2)ユニーク性を持つ2種類以上の特徴データを含み、なおかつ前記第1の組み合わせに含まれる特徴データとの類似度が高い特徴データを含む第2の組み合わせを取得し、前記第1の組み合わせに含まれる特徴データと前記第2の組み合わせに含まれる特徴データとを用いて異常状態を検出する検出手段と、を有する。
本発明の制御方法は、コンピュータによって実行される。
当該制御方法は、(1)ユニーク性を持つ2種類以上の特徴データを含む第1の組み合わせを取得する取得ステップと、(2)ユニーク性を持つ2種類以上の特徴データを含み、なおかつ前記第1の組み合わせに含まれる特徴データとの類似度が高い特徴データを含む第2の組み合わせを取得し、前記第1の組み合わせに含まれる特徴データと前記第2の組み合わせに含まれる特徴データとを用いて異常状態を検出する検出ステップと、を有する。
本発明のプログラムは、本発明の制御方法が有する各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、異常な取引をより高い精度で検出する技術が提供される。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
実施形態1の異常検出装置を例示するブロック図である。 実施形態1の異常検出装置の動作を概念的に例示する図である。 異常検出装置を実現するための計算機を例示する図である。 実施形態1の異常検出装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。 複数の撮像画像それぞれから検出された人物を階層化したインデックスを例示する図である。 第2取引の取引情報を取得する第1の方法の流れを例示するフローチャートである。 図5のインデックスを用いて第1取引を行った人物との類似度が高い人物を特定する処理の流れを例示するフローチャートである。 人物情報と取引情報との対応付けをテーブル形式で例示する図である。 S106において実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また各ブロック図において、特に説明がない限り、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく機能単位の構成を表している。
[実施形態1]
図1は、実施形態1の異常検出装置2000を例示するブロック図である。異常検出装置2000は、取得部2020及び検出部2040を有する。取得部2020は、第1取引について、人物情報と取引情報との組み合わせを取得する。人物情報は、取引を実行する人物を表す情報である。例えば人物情報は、その人物が撮像された撮像画像から算出されるその人物の外見の特徴(例えば顔の特徴)を表す特徴量である。取引情報は、取引に関する種々の情報である。例えば取引は、銀行口座から現金を引き出す取引である。この場合、取引情報は、例えば銀行口座の口座番号、銀行口座の名義情報、取引が実行された日時、及び取引が実行された場所などを含む。取引や取引情報の詳細については後述する。
記憶装置10は各取引の取引情報を記憶している。検出部2040は、取得部2020によって取得された第1取引の人物情報を用いて、記憶装置10から、第1取引を実行する人物との類似度が高い人物によって実行された取引の取引情報を取得する。ここで取得される取引情報に係る取引を、第2取引と呼ぶ。検出部2040は、第1取引の取引情報と第2取引の取引情報を用いて異常な取引を検出する。
図2は、実施形態1の異常検出装置2000の動作を概念的に例示する図である。取引実行装置20−n(nは正の整数)は、取引の実行に利用される装置である。取引が銀行口座から現金を引き出す取引である場合、取引実行装置20−nは、例えば銀行やコンビニエンスストアに設置されている ATM(Auto Teller Machine)である。なお、以降の記載において、各取引実行装置に共通の事項について説明する際には、取引実行装置20−nを単に取引実行装置20と表記する。
カメラ30−n(nは正の整数)は、取引実行装置20−nの付近に設置されているカメラ(例えば防犯カメラ)である。カメラ30は、取引を行う人物を撮像するように設置されている。なお、以降の記載において、各カメラに共通の事項について説明する際には、カメラ30−nを単にカメラ30と表記する。
図2では、2つの異なる場所(例えば異なるコンビニエンスストア)に取引実行装置20−1と取引実行装置20−2が設置されている。そして、取引実行装置20−1を用いて取引を実行する人物がカメラ30−1によって撮像され、取引実行装置20−2を用いて取引を実行する人物がカメラ30−2によって撮像される。カメラ30−1とカメラ30−2はそれぞれ、繰り返し撮像を行うことで、撮像画像のシーケンス(例えば動画)を生成する。
この例において、異常検出装置2000は、取引実行装置20−1で実行されている第1取引の取引情報40−1と、第1取引の実行している人物が撮像された撮像画像50−1を取得する。さらに異常検出装置2000は、撮像画像50−1に含まれる人物を解析することで、第1取引を実行する人物の特徴量を算出する。異常検出装置2000は、算出した特徴量を、第1取引を実行する人物の人物情報として用いる。
異常検出装置2000は、第1取引を実行する人物の特徴量を用いて、この人物との類似度が高い人物によって行われた取引の取引情報40を記憶装置10から取得する。図2の例において、第1取引を実行する人物との類似度が高い人物として、撮像画像50−2に含まれる人物が特定されたとする。この場合、異常検出装置2000は、撮像画像50−2に含まれる人物によって行われた取引の取引情報40−2を取得する。この取引が前述した第2取引として扱われる。
そして異常検出装置2000は、取引情報40−1と取引情報40−2を用いて異常な取引を検出する。
ここで、図2で説明した異常検出装置2000の動作は、異常検出装置2000に関する理解を容易にするための例示であり、異常検出装置2000の構成や動作のバリエーションを制限するものではない。例えば図2の例において第1取引と第2取引は異なる取引実行装置20で実行されているが、これらは同じ取引実行装置20で実行された取引であってもよい。なお、以降の記載において、各取引情報に共通の事項について説明する際には、取引情報40−nを単に取引情報40と表記する。
<作用・効果>
本実施形態の異常検出装置2000によれば、或る人物によって実行される第1の取引の取引情報と、その人物との類似度が高い人物によって実行された第2の取引の取引情報とに基づいて、取引の異常が検出される。このように異常検出装置2000は、類似度が高い人物によって実行される複数の取引の情報を用いるため、例えばこれらの取引が異なる銀行口座(銀行のアカウント)を用いるものであったとしても、取引の異常を検出することができる。よって、1つのアカウントを用いた取引のみから取引の異常を検出する方法と比較し、取引の異常をより高い精度で検出することができる。
以下、本実施形態についてさらに詳細を述べる。
<異常検出装置2000のハードウエア構成の例>
異常検出装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、異常検出装置2000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
図3は、異常検出装置2000を実現するための計算機1000を例示する図である。計算機1000は種々の計算機である。例えば計算機1000は、Personal Computer(PC)、サーバマシン、又は携帯端末(タブレット端末やスマートフォン)などである。計算機1000は、異常検出装置2000を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。
計算機1000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1040は、CPU(Central Processing Unit)や GPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ1060は、RAM(Random Access Memory)などで構成される主記憶装置である。ストレージデバイス1080は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、ROM、又はメモリカードなどで構成される補助記憶装置である。ただしストレージデバイス1080は RAM で構成されてもよい。
入出力インタフェース1100は、計算機1000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース1100には、キーボードやマウスなどの入力デバイスや、ディスプレイ装置などの出力デバイスが接続される。
ネットワークインタフェース1120は、WAN(Wide Area Network)や LAN(Local Area Network)などの通信網に接続するためのインタフェースである。
ストレージデバイス1080は異常検出装置2000の各機能を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールをメモリ1060に読み出して実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能を実現する。
<処理の流れ>
図4は、実施形態1の異常検出装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。取得部2020は、第1取引の人物情報及び取引情報を取得する(S102)。検出部2040は、第1取引の人物情報を用いて、第2取引の取引情報を取得する(S104)。検出部2040は、第1取引の取引情報及び第2取引の取引情報を用いて異常な取引を検出する(S106)。
<異常検出装置2000が動作するタイミング>
前述した異常検出装置2000による一連の処理(図4に例示した処理)は、第1取引の実行中に行われてもよいし、第1取引が行われた後に行われてもよい。後者の場合、例えば異常検出装置2000は、過去の所定期間に行われた各取引を第1取引として扱って一連の処理を行う。こうすることで、異常検出装置2000は、この所定期間に行われた取引の中から異常な取引を検出する。例えば異常検出装置2000は、或る日に行われた各取引を第1取引として扱って次の日にバッチ処理を行うことで、各取引が正常であるか否かを判定する。
その他にも例えば、異常検出装置2000は、ユーザの入力操作に応じて一連の処理を実行してもよい。例えばユーザは、異常検出装置2000に対して、異常な取引が行われている可能性がある期間を指定する入力を行う。異常検出装置2000は、その期間に行われた取引それぞれを第1取引として扱って、一連の処理を繰り返し行う。こうすることで、異常検出装置2000は、指定された期間に行われた各取引の中から異常な取引を検出する。例えばユーザは、アカウントを悪用した事件の発生を受けて警察などの行政機関から協力を依頼された場合に、異常検出装置2000に対し、その事件に関連ある期間を指定する入力を行うことで、その期間に行われた取引の中から異常な取引を検出させる。
<異常検出装置2000が扱う取引>
異常検出装置2000は、様々な取引を扱うことができる。異常検出装置2000が扱う取引は、例えばアカウントを用いた取引である。この場合、取引情報は、取引に用いられたアカウントの識別子、取引に用いられたアカウントの名義情報、取引が行われた時点、及び取引が行われた場所のいずれか1つ以上を含む。アカウントの名義情報は、例えばそのアカウントのユーザの氏名、住所、又は生年月日などである。
アカウントとしては、様々なものを扱うことができる。例えばアカウントは銀行口座である。この場合の取引は、例えば銀行口座からの現金の引き出しやデビットカードを用いた支払いである。またこの場合、アカウントの識別子は、例えば銀行口座の口座番号などである。
その他にも例えば、アカウントはクレジットカードのアカウントである。この場合の取引は、例えばクレジットカードを用いた支払いやキャッシングである。またこの場合、アカウントの識別子は、例えばクレジットカード番号である。
その他にも例えば、アカウントは会員サービスのアカウントである。この場合の取引は、例えば会員カードを用いた買い物(例えばポイントを用いた商品の精算や、会員割引が適用される商品の精算)などである。またこの場合、アカウントの識別子は、例えば会員番号である。
<異常検出装置2000を実現する計算機1000の例>
異常検出装置2000を実現するための具体的な計算機1000としては、様々なものを採用しうる。例えば計算機1000は、取引の実行に利用される取引実行装置(図2の取引実行装置20)として実現される。取引が銀行口座を用いた取引である場合、例えば取引実行装置は、銀行口座に関する取引を扱う ATMや、デビットカードを用いた決済に利用される POS(Point of Sales)端末である。取引がクレジットカードのアカウントを用いた取引である場合、例えば取引実行装置は、クレジットカードに関する取引を扱う ATMや、クレジットカードを用いた決済に利用される POS 端末である。取引が会員サービスのアカウントを用いた取引である場合、例えば取引実行装置は、会員カードを用いた商品の決済に利用される POS 端末である。
計算機1000は、取引実行装置とは異なる装置であってもよい。この場合、例えば計算機1000は、取引実行装置の管理に用いられるサーバマシンである。その他にも例えば、計算機1000は、異常検出装置2000の実現のために取引実行装置や上記サーバマシンとは別途用意された計算機であってもよい。
異常検出装置2000を実現する計算機1000として取引実行装置20を用いる場合、各取引実行装置20が、その取引実行装置20において実行される取引を第1取引として扱うことで、異常な取引の検出を行う。一方、異常検出装置2000を実現する計算機1000として取引実行装置20以外を用いる場合、異常検出装置2000が、1つ又は複数の取引実行装置20によって実行される取引を第1取引として扱うことで、異常な取引の検出を行う。
<記憶装置10について>
記憶装置10は、取引情報を取得して記憶することができる任意の記憶装置である。異常検出装置2000は、記憶装置10と通信可能に接続されている。記憶装置10は、異常検出装置2000の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。前者の場合、例えば記憶装置10は、図3のストレージデバイス1080として実現される。後者の場合、例えば記憶装置10は、NAS(Network Attached Storage)として実現される。
<第1取引に関する情報の取得:S102>
取得部2020は、第1取引の人物情報及び取引情報を取得する。以下、人物情報と取引情報の取得方法についてそれぞれ説明する。
<<人物情報の取得方法>>
異常検出装置2000は、例えば前述したように、第1取引を実行する人物が撮像された撮像画像を取得する。さらに異常検出装置2000は、この撮像画像を解析することで、第1取引を実行する人物の特徴量を算出する。例えばこの特徴量は、顔の特徴を表す。取得部2020は、算出された特徴量を人物情報として取得する。ここで、画像に含まれる人物の特徴量を算出する技術には、既存の技術を利用することができる。
ここで、第1取引を実行する人物を撮像するカメラ30は、動画を生成するカメラであってもよいし、静止画を撮像するカメラであってもよい。前者の場合、異常検出装置2000が取得する撮像画像は、動画を構成する画像フレームである。
異常検出装置2000が撮像画像を取得する方法は任意である。例えば異常検出装置2000は、撮像画像が記憶されている記憶装置にアクセスすることで、撮像画像を取得する。撮像画像が記憶されている記憶装置は、撮像画像を生成したカメラ30の内部に設けられていてもよいし、カメラ30の外部に設けられていてもよい。また例えば、異常検出装置2000は、カメラ30などから送信される撮像画像を受信することで、撮像画像を取得してもよい。
なお、撮像画像に含まれる人物の特徴量を算出する処理は、異常検出装置2000以外の装置によって行われてもよい。この場合、取得部2020は、第1取引を実行する人物の人物情報として、上記特徴量を算出した装置からその特徴量を取得する。
<<第1取引の取引情報の取得>>
取得部2020が第1取引の取引情報を取得する方法は様々である。以下、異常検出装置2000が一連の処理を行うタイミングが、第1取引が実行される時である場合と、第1取引が終了した後の場合とに分けて説明する。
<<<第1取引が実行される時に異常検出装置2000が動作するケース>>>
異常検出装置2000は、第1取引の実行に用いられる取引実行装置から第1取引の取引情報を取得する。ここで、異常検出装置2000が取引実行装置として実現されているとする。この場合、異常検出装置2000は、異常検出装置2000の内部で生成された第1取引の取引情報を取得する。
一方、異常検出装置2000が取引実行装置以外の装置として実現されているとする。この場合、取引実行装置は、第1取引の実行中(例えば第1取引が開始した直後)に、異常検出装置2000に対して第1取引の取引情報を送信する。異常検出装置2000は、取引実行装置によって送信された取引情報を受信する。
<<<第1取引の終了後に異常検出装置2000が動作するケース>>>
異常検出装置2000は、記憶装置10から第1取引の取引情報を取得する。例えば異常検出装置2000が、過去に行われた複数の取引それぞれを第1取引として扱って一連の処理を実行するとする。この場合、例えば異常検出装置2000は、記憶装置10から取引情報を順に読み出し、読み出した取引情報を第1取引の取引情報として扱って一連の処理を行う。なお、取引情報の読み出し順は任意である。
<<人物情報と取引情報とを組み合わせる方法>>
取得部2020は、第1取引の人物情報と取引情報の組み合わせを取得する。例えば、人物情報と取引情報は、人物情報の生成に用いられた撮像画像の生成日時と、取引情報に示される取引日時に基づいて組み合わせられる。より具体的には、例えば取引情報は、複数の人物情報のうち、人物情報の生成に用いられた撮像画像の生成日時が、その取引情報の取引日時に最も近い人物情報と組み合わせられる。その他にも例えば、取引情報は、複数の人物情報のうち、人物情報の生成に用いられた撮像画像の生成日時が、その取引情報の取引開始日時と取引完了日時の間の時点である人物情報と組み合わせられる。この場合、取引情報は、取引開始日時と取引完了日時の双方を示す。
<第2取引の取引情報の取得:S104>
検出部2040は、第1取引を行う人物の人物情報を用いて、第1取引を行った人物との類似度が高い人物によって行われた取引の取引情報を取得する(S104)。検出部2040によって取得される取引情報は、1つであってもよいし、複数であってもよい。後者の場合、複数の取引が第2取引として扱われる。
人物情報が人物の特徴量を示す場合、検出部2040は、第1取引を行う人物の特徴量との類似度が高い特徴量を持つ人物によって行われた取引の取引情報を取得する。以下、(1)第1取引を行う人物の特徴量との類似度が高い特徴量を特定する方法、及び(2)その特徴量を持つ人物によって行われた取引の取引情報を特定する方法のそれぞれについて説明する。
<<第1取引を行う人物の特徴量との類似度が高い特徴量を特定する方法>>
第1取引を行う人物の特徴量との類似度が高い特徴量を特定する方法には、様々な方法を採用できる。以下では、具体的な方法を2つ例示する。
<<<第1の方法>>>
図6は、第2取引の取引情報を取得する第1の方法の流れを例示するフローチャートである。検出部2040は、以降の処理に利用する集合Uを空集合に初期化する(S202)。検出部2040は、取引が行われる場所が撮影された動画(例えば過去の所定期間の動画)を解析することで、各取引を行った人物の特徴量を算出し、算出した各特徴量を集合Uに入れる(S204)。ここで、検出部2040は、それぞれ異なる場所が撮影された複数の動画を解析対象としてもよい(図2参照)。例えば銀行口座に関する取引を扱う場合、検出部2040は、複数の ATM それぞれを撮影することで生成された複数の動画を対象として解析を行う。ただし、解析対象の動画は1つの場所が撮影された動画のみであってもよい。
S206からS214は、集合Uに含まれる各特徴量について実行されるループ処理Aである。S206において、検出部2040は、集合Uに要素が含まれるか否かを判定する。集合Uに要素が含まれる場合、図6の処理はS208に進む。一方、集合Uに要素が含まれない場合、図6の処理は終了する。
S208において、検出部2040は、取引を行った人物の特徴量を1つ集合Uから取り出す。取り出される特徴量を vi と表記する。検出部2040は、第1取引を行う人物の特徴量と、集合Uから取り出した特徴量 vi との類似度が所定値以上であるか否かを判定する(S210)。第1取引を行う人物の特徴量と vi との類似度が所定値未満である場合(S210:NO)、図6の処理はS214に進む。
一方、第1取引を行う人物の特徴量と vi との類似度が所定値以上である場合(S210:YES)、検出部2040は、第1取引を行う人物の特徴量として、特徴量 vi を特定する。
S214はループ処理Aの終端であるため、図6の処理はS206に戻る。以降、集合Uの要素が無くなるまで、ループ処理Aが繰り返し実行される。
<<<第2の方法>>>
この方法において、異常検出装置2000は、取引が行われる場所が撮影された動画を解析して、検出された人物の特徴量を図5のようにインデックス化する。ここで、解析対象の動画は1つであってもよいし、複数であってもよい。後者の場合、複数の動画には、それぞれ異なる場所が撮影された動画が含まれてもよい。そして異常検出装置2000は、このインデックスを用いて、第1取引を行う人物との類似度が高い人物を特定する。このインデックスを用いることで、処理速度を高速化できる。このインデックスの詳細及び生成方法は、特許文献2及び3に開示されている。以下、図5のインデックスの構成及びその利用方法を簡単に説明する。
図5に示すインデックスは、複数の撮像画像それぞれから検出された人物を階層化している。ここで、撮像画像から検出された人物にはそれぞれ固有のID(Identifier)が割り当てられている。このIDを検出IDと呼ぶ。例えば図5において、F0001-0001 や F0001-0002 などが検出IDである。ここで、図5に示すインデックスは予め生成しておくものとする。
第3層には、それまでに処理された全ての撮像画像から得られた全ての検出IDそれぞれに対応したノードが配置される。第3層に配置された複数のノードは、特徴量の類似度が所定値以上のもの同士でまとめてグループ化されている。第3層における1つのグループは、例えば、同じ人物であると推定される人物の検出IDがまとめられたグループを表す。そこで図5では、第3層の各グループに対して固有のIDである人物IDが割り当てられている。
第2層には、第3層の複数のグループそれぞれから選択された1つのノード(代表ノード)が配置される。代表ノードは、その代表ノードが属する第3層のグループと紐付けられている。第2層に配置された複数のノードは、特徴量の類似度が所定値以上のもの同士でまとめてグループ化される。なお、第3層のグループ化の類似度の基準(第2のしきい値)は、第2層のグループ化の類似度の基準(第1のしきい値)よりも高い。
第1層には、第2層の複数のグループそれぞれから選択された1つのノード(代表ノード)が配置される。代表ノードは、その代表ノードが属する第2層のグループと紐付けられている。
なお、上記のインデックスは、図4に示した異常検出装置2000の処理が実行される前に、予め生成されていることが好ましい。例えば、取引が行われる場所が撮影された各動画を所定の周期で定期的に解析することで、上記のインデックスを生成・更新しておく。このインデックスを生成・更新する処理は、異常検出装置2000によって行われてもよいし、他の装置によって行われてもよい。ただしこのインデックスは、図4のS104において生成されてもよい。
次に、第1取引を行った人物との類似度が高い人物を図5のインデックスを用いて特定する方法について説明する。図7は、図5のインデックスを用いて第1取引を行った人物との類似度が高い人物を特定する処理の流れを例示するフローチャートである。
検出部2040は、第1層の各ノードを対象として、ループ処理A(S302からS306)を実行する。S302において、検出部2040は、まだループ処理Aの対象としていない第1層のノードが存在するか否かを判定する。まだループ処理Aの対象としていない第1層のノードが存在する場合、検出部2040は、まだループ処理Aの対象としていない第1層のノードの内の1つを選択する。ここで選択された第1層のノードを、ノードiと呼ぶ。そして、図7の処理はS304に進む。一方、既に全ての第1層のノードを対象としてループ処理Aが実行されている場合、図7の処理はS308に進む。
検出部2040は、第1取引を行う人物の特徴量とノードiに対応する人物の特徴量との類似度が第1のしきい値以上であるか否かを判定する(S304)。上記類似度が第1のしきい値以上である場合(S304:YES)、図7の処理はS310に進む。これに伴い、ループ処理Aは終了する。
一方、上記類似度が第1のしきい値未満である場合(S304:NO)、図7の処理はS306に進む。S306はループ処理Aの終端であるため、図7の処理はS302に進む。
前述したように、S302において、既に全ての第1層のノードを対象としてループ処理Aが実行されている場合、図7の処理はS308に進む。S308において、検出部2040は、過去に取引を行った人物の特徴量の中に、第1取引を行う人物の特徴量との類似度合いが高い特徴量は存在しないと判定する。そして、図7の処理は終了する。
S310からS314は、第2層における1つのグループを対象として実行されるループ処理Bである。このグループは、S306において、算出した類似度が第1のしきい値以上であると判定された第1層のノードiを代表ノードとするグループである。
S312において、検出部2040は、処理対象のグループの中に、まだループ処理Bの対象としていないノードが存在するか否かを判定する。まだループ処理Bの対象としていないノードが存在する場合、検出部2040は、まだループ処理Bの対象としていないノードの内の1つを選択する。ここで選択されたノードをノードjと呼ぶ。そして、図7の処理はS312に進む。一方、処理対象のグループに含まれる全てのノードについて既にループ処理Bが実行された場合、図7の処理はS308に進む。
S312において、検出部2040は、第1取引を行う人物の特徴量とノードjに対応する人物の特徴量との類似度が第2のしきい値以上であるか否かを判定する(S312)。上記類似度が第2のしきい値以上である場合(S312:YES)、図7の処理はS316に進む。これに伴い、ループ処理Bは終了する。
一方、上記類似度が第2のしきい値未満である場合(S312:NO)、図7の処理はS314に進む。S314はループ処理Bの終端であるため、図7の処理はS310に進む。
S316では、第3層における1つのグループを対象に処理が行われる。このグループは、S312において、算出した類似度が第2のしきい値以上であると判定された第2層のノードjを代表ノードとする第3層のグループである。検出部2040は、この第3層のグループに含まれるノードに対応する人物の特徴量を、第1取引を行う人物の特徴量と類似度が高い特徴量として特定する。
<<或る特徴量を持つ人物によって行われた取引の取引情報を特定する方法>>
検出部2040は、前述した第1の方法や第2の方法で特定された特徴量を持つ人物によって行われた取引の取引情報を記憶装置10から取得する。ここで取得される取引情報が第2取引の取引情報として扱われる。
或る特徴量を持つ人物によって行われた取引の取引情報は、例えば、その特徴量の算出に利用された撮像画像の生成日時及び取引情報の取引日時に基づいて特定することができる。その具体的な方法は、前述した、人物情報と取引情報とを組み合わせる方法と同様である。
また、動画から算出される人物の特徴量(人物情報)と取引情報との対応付けを予め生成しておき、記憶装置10に記憶しておいてもよい。例えばこの対応付けを生成する処理は、所定の周期で定期的に実行される。この対応付けを行う装置は、異常検出装置2000であってもよいし、異常検出装置2000とは異なる装置であってもよい。
図8は、人物情報と取引情報との対応付けをテーブル形式で例示する図である。図8のテーブルとテーブル500と表記する。テーブル500は、特徴量502及び取引情報504という2つの列を有する。特徴量502は、取引を行った人物の特徴量を示す人物情報である。取引情報504は取引情報を示す。
取引情報504は、識別子506、名義情報508、取引日時510、及び取引場所512を含む。識別子506は、アカウントの識別子(例えば銀行口座の口座番号)を示す。名義情報508は、アカウントの名義情報(例えば銀行口座の名義人の氏名や住所など)を示す。取引日時510は、取引が行われた日時を示す。取引場所512は、取引が行われた場所を示す。例えば取引場所512は、取引が行われた場所の住所や GPS(Global Positioning System)座標などを示す。
テーブル500を利用する場合、検出部2040は、前述した第1の方法や第2の方法で特定された特徴量でテーブル500を検索することで、その特徴量を持つ人物によって行われた取引の取引情報を取得する。
<異常な取引の検出:S106>
検出部2040は、第1取引の取引情報及び第2取引の取引情報を用いて異常な取引を検出する(S106)。例えば検出部2040は、各取引情報が示すアカウントの識別子や取引場所の相違などに基づいて異常な取引を検出する。具体的には、異常な取引があると判定するための所定の条件を予め定めておく。
図9は、S106において実行される処理の流れを例示するフローチャートである。検出部2040は、第1取引と第2取引の取引情報を用いて、上記所定の条件が満たされているか否かを判定する(S402)。この条件が満たされている場合、検出部2040は、異常な取引を検出する(S404)。一方、この条件が満たされていない場合、異常な取引は検出されずに図9の処理が終了する。
なおS404において、検出部2040は、第1取引や第2取引などの個別の取引を異常な取引として検出してもよいし、個別の取引を特定せずに「異常な取引が検出された」という判定のみを行ってもよい。
以下、異常な取引を検出するための条件について、いくつか例示する。
<<条件1>>
検出部2040は、「第1取引と第2取引の中にアカウントの名義情報が互いに異なる取引が所定個以上存在する」という条件が満たれている場合に、異常な取引を検出する。アカウントの名義情報が互いに異なるとは、例えばアカウントのユーザの氏名が互いに異なることを意味する。上記所定個は、例えば3個以上とすることが好適である。この場合、第2取引が2つ以上存在することとなる。
このケースでは、例えば、同一であると推測される人物が、名義が異なる複数のアカウントを用いて取引を行った場合に、異常な取引が検出される。名義が異なる複数のアカウントを用いて一人の人物が取引を行うことは一般的でないと考えられる。そこで異常検出装置2000は、このような一般的ではない取引が行われた場合に、異常な取引を検出する。
<<条件2>>
検出部2040は、「第1取引と第2取引の中に、アカウントの種類が同一であり、なおかつアカウントの識別子が互いに異なる取引が所定個以上存在する」という条件が満たれている場合に、異常な取引を検出する。「アカウントの種類が同一である」という状況は、例えばいずれのアカウントも同じ銀行のアカウントであるという状況、いずれのアカウントも同じクレジットカードのアカウントであるという状況、又はいずれのアカウントも同じ会員サービスのアカウントである状況などである。上記所定個は、例えば3個以上とすることが好適である。この場合、第2取引が2つ以上存在することとなる。
アカウントの種類を比較するために、例えば取引情報にアカウントの種類を示す情報を含めるようにしておく。ただし、アカウントの識別子の中にアカウントの種類を区別するための情報(例えば所定桁の数値)が含まれている場合、取引情報は、アカウントの種類を示す情報を別途含まなくてもよい。
このケースでは、例えば、同一と見られる人物が、同一の銀行における多数の銀行口座を用いて現金の引き出しを行った場合に、異常な取引が検出される。同じ人物が同一の銀行で多数の銀行口座を用いて取引を行うことは一般的でないと考えられる。そこで異常検出装置2000は、このような一般的ではない取引が行われた場合に、異常な取引を検出する。
またこのケースでは、取引情報に名義情報が含まれていない場合(例えば偽造カードが利用された場合)であっても異常な取引を検出することができる。
<<その他の付加条件>>
検出部2040は、前述した各条件に、「第1取引の取引日時と第2取引の取引日時との差分が所定時間以内である」という条件を加えてもよい。名義や識別子が異なるアカウントを用いた取引が短い時間内(例えば数時間以内)に行われるケースは、これらの取引が長い期間で行われるケースよりも、異常な取引が行われている蓋然性が高いと考えられるためである。
また検出部2040は、前述した各条件に、「第1取引の取引日時と第2取引の取引場所との距離が所定距離以上である」という条件を加えてもよい。名義や識別子が異なるアカウントを用いた取引が離れた場所(例えば数十km離れた場所)で行われるケースは、これらの取引が近い場所で行われるケースよりも、異常な取引が行われている蓋然性が高いと考えられるためである。
さらに、前述した各条件に、「第1取引の取引日時と第2取引の取引場所との距離が所定距離以上である」という条件と「第1取引の取引日時と第2取引の取引日時との差分が所定時間以内である」という条件の双方を加えてもよい。
<異常な取引が検出された場合の対処>
検出部2040によって異常な取引が検出された場合の対処は様々である。例えば異常な取引が検出された場合、取引実行装置20は、取引実行装置は第1取引を中止する。こうすることで、異常な取引によって損害が発生することを防ぐことができる。なおこの場合、異常検出装置2000による一連の処理は、第1取引が行われるタイミングで実行される。
なお、異常検出装置2000が取引実行装置20以外の装置で実現されている場合、異常検出装置2000は、取引実行装置20に対して、異常な取引が検出されたことを通知する。取引実行装置20は、この通知に応じて、第1取引を中止する。
その他にも例えば、異常検出装置2000は、異常な取引が検出された場合に、取引実行装置20を管理するサーバや取引実行装置20の管理者の携帯端末に対して警告を送信する。この警告には、第1取引を行う人物が撮像された撮像画像や、第1取引の取引情報が含まれることが好適である。サーバや携帯端末に対して警告を送信する技術には、既存の技術を利用することができる。この場合、異常検出装置2000による一連の処理は、第1取引が行われている間に実行されてもよいし、第1取引が終了した後に実行されてもよい。
その他にも例えば、異常検出装置2000は、異常な取引が検出された場合に、所定の機関へ通報を行ってもよい。この通報の際、第1取引を行う人物が撮像された撮像画像や、第1取引の取引情報が上記機関に送信されることが好適である。上記所定の機関は、異常であると判定された取引のアカウントを管理している機関(銀行やクレジットカード会社など)、又は警察などの行政機関である。この場合、異常検出装置2000による一連の処理は、第1取引が行われている間に実行されてもよいし、第1取引が終了した後に実行されてもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
この出願は、2016年10月17日に出願された日本出願特願2016−203929号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (21)

  1. ユニーク性を持つ2種類以上の特徴データを含む第1の組み合わせを取得する取得手段と、
    ユニーク性を持つ2種類以上の特徴データを含み、なおかつ前記第1の組み合わせに含まれる特徴データとの類似度が高い特徴データを含む第2の組み合わせを取得し、前記第1の組み合わせに含まれる特徴データと前記第2の組み合わせに含まれる特徴データとを用いて異常状態を検出する検出手段と、を有する異常検出装置。
  2. 前記取得手段は、第1の取引を実行する人物を表す人物情報と、前記第1の取引に関する取引情報との組み合わせを取得し、
    前記検出手段は、前記取得された人物情報を用いて、各取引の前記取引情報を記憶している記憶装置から、前記第1の取引を実行する人物との類似度が高い人物によって実行された第2の取引の取引情報を取得し、前記第1の取引の取引情報と前記第2の取引の取引情報を用いて異常な取引を検出する、請求項1に記載の異常検出装置。
  3. 前記検出手段は、各取引を行う人物が撮像された複数の撮像画像の中から、前記第1の取引を実行する人物との類似度が高い人物が撮像された撮像画像を特定し、その撮像画像が生成された時間に基づき、前記記憶装置に記憶されている複数の取引情報の中から、前記第2の取引の取引情報を特定する、請求項2に記載の異常検出装置。
  4. 各取引を実行した人物を表す前記人物情報と、その取引の前記取引情報とを対応づけて記憶している記憶装置と通信可能に接続されており、
    前記検出手段は、前記第1の取引を実行する人物との類似度が高い人物の前記人物情報に対応づけられている取引情報を、前記第2の取引の取引情報として前記記憶装置から取得する、請求項2に記載の異常検出装置。
  5. 前記検出手段は、前記第1の取引が行われる際に異常な取引の検出を行う、請求項2乃至4いずれか一つに記載の異常検出装置。
  6. 前記人物情報は、前記取引を実行する人物が撮像された撮像画像を用いて算出されたその人物の特徴量を示す、請求項2乃至5いずれか一つに記載の異常検出装置。
  7. 前記取引は、アカウントを用いた取引であり、
    前記取引情報は、前記取引に用いられた前記アカウントの識別子、前記取引に用いられた前記アカウントの名義情報、前記取引が行われた時点、及び前記取引が行われた場所のいずれか1つ以上を含む、請求項2乃至6いずれか一つに記載の異常検出装置。
  8. 前記アカウントは銀行口座であり、
    前記取引情報は、その取引で利用された前記銀行口座の識別子、その取引で利用された前記銀行口座の名義情報、その取引が行われた時点、及びその取引が行われた場所のいずれか1つ以上を含む、請求項7に記載の異常検出装置。
  9. 前記検出手段は、前記第1の取引と前記第2の取引の中に、アカウントの名義情報が互いに異なる取引が所定個以上含まれる場合に、異常な取引が存在すると判定する、請求項7又は8に記載の異常検出装置。
  10. 前記検出手段は、前記第1の取引と前記第2の取引の中に、アカウントの種類が同一であり、なおかつアカウントの識別子が互いに異なる取引が所定個以上含まれる場合に、異常な取引が存在すると判定する、請求項7又は8に記載の異常検出装置。
  11. コンピュータによって実行される制御方法であって、
    ユニーク性を持つ2種類以上の特徴データを含む第1の組み合わせを取得する取得ステップと、
    ユニーク性を持つ2種類以上の特徴データを含み、なおかつ前記第1の組み合わせに含まれる特徴データとの類似度が高い特徴データを含む第2の組み合わせを取得し、前記第1の組み合わせに含まれる特徴データと前記第2の組み合わせに含まれる特徴データとを用いて異常状態を検出する検出ステップと、を有する制御方法。
  12. 前記取得ステップにおいて、第1の取引を実行する人物を表す人物情報と、前記第1の取引に関する取引情報との組み合わせを取得し、
    前記検出ステップにおいて、前記取得された人物情報を用いて、各取引の前記取引情報を記憶している記憶装置から、前記第1の取引を実行する人物との類似度が高い人物によって実行された第2の取引の取引情報を取得し、前記第1の取引の取引情報と前記第2の取引の取引情報を用いて異常な取引を検出する、請求項11に記載の制御方法。
  13. 前記検出ステップにおいて、各取引を行う人物が撮像された複数の撮像画像の中から、前記第1の取引を実行する人物との類似度が高い人物が撮像された撮像画像を特定し、その撮像画像が生成された時間に基づき、前記記憶装置に記憶されている複数の取引情報の中から、前記第2の取引の取引情報を特定する、請求項12に記載の制御方法。
  14. 各取引を実行した人物を表す前記人物情報と、その取引の前記取引情報とを対応づけて記憶している記憶装置と通信可能に接続されており、
    前記検出ステップにおいて、前記第1の取引を実行する人物との類似度が高い人物の前記人物情報に対応づけられている取引情報を、前記第2の取引の取引情報として前記記憶装置から取得する、請求項12に記載の制御方法。
  15. 前記検出ステップにおいて、前記第1の取引が行われる際に異常な取引の検出を行う、請求項12乃至14いずれか一つに記載の制御方法。
  16. 前記人物情報は、前記取引を実行する人物が撮像された撮像画像を用いて算出されたその人物の特徴量を示す、請求項12乃至15いずれか一つに記載の制御方法。
  17. 前記取引は、アカウントを用いた取引であり、
    前記取引情報は、前記取引に用いられた前記アカウントの識別子、前記取引に用いられた前記アカウントの名義情報、前記取引が行われた時点、及び前記取引が行われた場所のいずれか1つ以上を含む、請求項12乃至16いずれか一つに記載の制御方法。
  18. 前記アカウントは銀行口座であり、
    前記取引情報は、その取引で利用された前記銀行口座の識別子、その取引で利用された前記銀行口座の名義情報、その取引が行われた時点、及びその取引が行われた場所のいずれか1つ以上を含む、請求項17に記載の制御方法。
  19. 前記検出ステップにおいて、前記第1の取引と前記第2の取引の中に、アカウントの名義情報が互いに異なる取引が所定個以上含まれる場合に、異常な取引が存在すると判定する、請求項17又は18に記載の制御方法。
  20. 前記検出ステップにおいて、前記第1の取引と前記第2の取引の中に、アカウントの種類が同一であり、なおかつアカウントの識別子が互いに異なる取引が所定個以上含まれる場合に、異常な取引が存在すると判定する、請求項17又は18に記載の制御方法。
  21. 請求項11乃至20いずれか一つに記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
JP2018546155A 2016-10-17 2017-07-27 異常検出装置、制御方法、及びプログラム Active JP6947185B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016203929 2016-10-17
JP2016203929 2016-10-17
PCT/JP2017/027219 WO2018074027A1 (ja) 2016-10-17 2017-07-27 異常検出装置、制御方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018074027A1 true JPWO2018074027A1 (ja) 2019-08-15
JP6947185B2 JP6947185B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=62019292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018546155A Active JP6947185B2 (ja) 2016-10-17 2017-07-27 異常検出装置、制御方法、及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20200184483A1 (ja)
JP (1) JP6947185B2 (ja)
WO (1) WO2018074027A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11356453B1 (en) * 2019-09-05 2022-06-07 Amazon Technologies, Inc. System and methods using ephemeral accounts to protect user accounts with sensitive data
KR102580011B1 (ko) * 2021-03-17 2023-09-19 주식회사 에스투더블유 전자 상거래에서의 이상거래 추적 방법 및 시스템
CN117576834B (zh) * 2024-01-17 2024-03-29 深圳市吉方工控有限公司 Pos机的显示异常检测方法、装置、设备及存储介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006209163A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 現金自動取引装置の制御
JP2010282262A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Oki Electric Ind Co Ltd 情報処理装置、取引検査方法及びプログラム
JP2014522055A (ja) * 2011-08-04 2014-08-28 フェア・アイザック・コーポレイション 多重資金口座決済手段分析

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006209163A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 現金自動取引装置の制御
JP2010282262A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Oki Electric Ind Co Ltd 情報処理装置、取引検査方法及びプログラム
JP2014522055A (ja) * 2011-08-04 2014-08-28 フェア・アイザック・コーポレイション 多重資金口座決済手段分析

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018074027A1 (ja) 2018-04-26
US20200184483A1 (en) 2020-06-11
JP6947185B2 (ja) 2021-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9720936B2 (en) Biometric matching engine
JP6686290B2 (ja) システム及び方法
JP5500303B1 (ja) 監視システム、監視方法、監視プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体
CA2792688C (en) Biometric matching system
JP7103345B2 (ja) 解析システム、解析方法及びプログラム
CN107665432A (zh) 在用户与各种银行服务的交互中识别可疑用户行为的系统和方法
US11501301B2 (en) Transaction terminal fraud processing
JP2014191416A (ja) サービス利用者確認装置
US20190303946A1 (en) Information processing system, and customer identification apparatus
WO2018074027A1 (ja) 異常検出装置、制御方法、及びプログラム
WO2017032056A1 (zh) 基于销售终端套现的确定方法及装置
Vivek Anand et al. Image validation with virtualization in blockchain based internet of things
JP6442892B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
US11659273B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and non-transitory storage medium
JP7265072B1 (ja) 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
US20220164977A1 (en) Information processing device, processing method, and recording medium
JP6696554B2 (ja) 精算システム及び精算方法
CN117172784A (zh) 信息处理方法、装置、服务器及存储介质
US20220092573A1 (en) Portable terminal and information processing method for a portable terminal
JP7316082B2 (ja) サーバ装置、情報システム、情報処理方法、およびプログラム
US20230088964A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and non-transitory storage medium
JP6702434B2 (ja) 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
US10824873B2 (en) Information processing apparatus, control method, and program
CN116628613A (zh) 一种区块链异常交易检测方法、系统、设备及存储介质
JP2023031766A (ja) セルフレジ監視システム及びセルフレジ監視方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190410

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6947185

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150