JPWO2018042644A1 - 組込みシステムおよび組込みシステム制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このような読み込み方法として、受信データに付与された識別記号を用いることでデータ読み込み時に共有メモリ領域に書き込まれているデータの整合性を判定する方法が提案されている(特許文献1)。この方法では、共有メモリ領域へのデータ書き込み時にデータ先頭と末尾に同一の識別記号を付与して書き込み、読み込み時は、まず対象データの先頭と末尾の識別記号を読み込み、一致あるいは不一致によりデータの整合性を判定する。一致している場合はデータ書き込みが完了しているものとしてデータを読み込み、不一致の場合はデータ書き込み中として書き込み完了まで待機する。
図1は本発明の実施の形態1に係る組込みシステム100のシステム構成の一例を示す構成図であり、図2は本発明の実施の形態1に係る組込みシステムのソフトウェア200のソフトウェア構成の一例を示す構成図である。
ここで、アプリブロック201は、製品あるいはシステムごとに作成されるアプリケーションソフトウェア(アプリケーション部)であり、通信制御部202からのデータの読み込み、そして読み込んだデータによる製品あるいはシステム独自の制御を行う。通信制御部202は、アプリブロック201あるいはデバイスドライバ203からの要求に応じてROM120からのデータの読み込み、あるいはRAM130に対するデータの読み込みと書き込みを行う。デバイスドライバ203は、通信デバイス140や、通信相手により規定される通信プロトコルで規定された通信処理を行う。なお、アプリブロック201、通信制御部202およびデバイスドライバ203の詳細は、後述する。
また、読込IDは、読込整合開始処理212を実行した時に、インクリメント後の読込ID数が割り当てられる。
読込IDの割り当て方法についての詳細は後述する。
まず、図2を用いて概要を説明する。まず、通信データデータベース131に対しては、データ読込処理部210の動作より、データ書込処理部240の動作を優先させることとする。その実現のため、データ読込処理部210とデータ書込処理部240は独立して動作させ、データ読込処理部210の動作によるデータ読み込み中にデータ書込処理部240の動作による受信データ書き込みが実行された場合には、データ書込処理部240の書き込みは書き込み成功とするが、データ読込処理部210の読み込みは読み込んだデータに整合性が無いとして読み込み失敗とする。なお、読み込み失敗時には、データ読込処理部210をリトライさせることで、読み込んだ受信データに整合性が有るまで繰り返させるとしてもよい。一定回数リトライしても整合性が有る受信データが得られない場合は、エラー処理としてデータ読込処理部210の呼び出しもとに読み込み失敗を通知する。なお、以下では、リトライが実施される場合を例に説明する。
まず、読み込み開始処理211にてリトライ回数を0とする(ステップS101)。このリトライ回数はデータ読み込みに失敗したら1ずつ加算していき、読み込み前に規定回数まで達したか否かの判定に使用することで、読み込みの最大リトライ回数を決定するために使用する。
このように読込IDは、読み込み処理に対して割り当てられるため、1つの読み込み処理で読み込まれる複数の対象データを1つの組みとして管理し、読み込みの整合性を判断できる。
なお、ここで読込中ID数もインクリメントされる。
なお、データ読込処理部210における処理シーケンスを図5にて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS109において整合性が無しと判定された場合、ステップS102に戻り再度読み込みを実行しているが、リトライに関わる処理を省略し読み込み失敗としてステップS111に移行する処理シーケンスとしてもよい。
まず、書込開始処理241にて書き込み処理を開始し、書込整合開始処理242にて書込開始回数をインクリメントすることで、受信データ書き込み開始を整合性情報データベース134に記録する(ステップS201)。これにより書き込みの準備ができたことを管理する。
このように書込IDは、書き込み処理に対して割り当てられるため、1つの書き込み処理で書き込まれる複数の対象データを1つの組みとして管理することができる。
なお、データ書込処理部240の処理シーケンスにおいて、データ書き込みについて整合性情報に更新するタイミングは図7に示したタイミングに限定されない。例えば、データ書き込みを整合性情報へ反映するステップS205を受信データの書き込みステップS204の前に実行してもよい。
上述の説明では、通信デバイスによって受信されたデータをアプリブロックが読み込む場合について説明したが、この発明はこれに限られるものではない。例えば、種々のセンサによって取得されたデータがメモリに記録されて、アプリブロックが当該データを利用する場合などにも適用することができる。
実施の形態1では、読み込み開始から終了の間に書き込みが実行された場合は全て読み込み失敗と判定し、リトライが必要となる実施例について説明した。実施の形態2では、読み込んだデータの整合性に関係のあるデータが書き込まれた場合にのみ読み込み失敗と判定することにより、より適切な整合性有無の判定が可能な実施例について説明する。
図19および図20におけるグループ管理テーブル125以外の構成は、実施の形態1の図1および図2の構成と同じであるため詳細な説明は省略する。
通信データをグループ分けしていない図5との相違点は、図22で示した整合性情報から、読み込み対象とするグループを選択する処理(ステップS301)が増えたことであり、それ以外の処理(ステップS302からステップS312)はそれぞれ図5のステップS101からステップS111に対応した処理である。但し、整合性情報に関わる処理(ステップS304、ステップS308、ステップS309)においてはステップS301で選択されたグループの整合性情報を使用することとする。
ここで読込IDは同じグループに属する読み込み対象データに対して1つのIDを割り当てる。もし、複数のグループのデータを同時に読み込む必要がある場合は、グループごとに読込IDが割り当てられ、それぞれ別に管理する。
なお、データ読込処理部210における処理シーケンスを図23にて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS310において整合性が無しと判定された場合、ステップS303に戻り再度読み込みを実行しているが、リトライにかかわる処理を省略し読み込み失敗としてステップS312に移行する処理シーケンスとしてもよい。
通信データをグループ分けしていない図7との相違点は、図22で示した整合性情報から、書き込み対象とするグループを選択する処理(ステップS401)が増えたことであり、それ以外の処理(ステップS402からステップS407)はそれぞれ図7のステップS201からステップS206に対応した処理である。但し、整合性情報に関わる処理(ステップS402、ステップS405、ステップS407)においてはステップS401で選択された行の情報を使用することとする。
なお、データ書込処理部240の処理シーケンスにおいて、データ書き込みについて整合性情報に更新するタイミングは図24に示したタイミングに限定されない。例えば、データ書き込みを整合性情報へ反映するステップS405を受信データの書き込みステップS404の前に実行してもよい。
Claims (8)
- アプリケーション部が実行するデータの読み込み処理を開始する読込開始手段と、
前記読込開始手段にて開始されたそれぞれの読み込み処理に読込IDを割り当て、割り当てられた前記読込IDの数を示す読込ID数を更新する読込整合開始手段と、
前記データを読み込む読込手段と、
前記読込手段による前記データの読み込みを終了する読込終了手段と、
前記読込IDと、書き込み処理中であるか否かを示すデータ書込中フラグと、データ書き込み処理時の前記読込ID数を示す書込時ID数と、を取得し、前記データ書込中フラグ、前記読込ID、前記書込時ID数とに基づいて、読み込まれた前記データの整合性を判定する読込整合終了手段と、
を備えることを特徴とする組込みシステム。 - 前記読込IDは数値であり、
前記読込整合開始手段は、数値を1増加させた前記読込IDを割り当てることを特徴とする請求項1に記載の組込みシステム。 - 前記読込整合終了手段が、読み込まれたデータに整合性が無いと判定した場合は、データ読み込み処理を再度行うことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の組込みシステム。
- 前記読込IDと前記読込ID数と前記データ書込中フラグと前記書込時ID数は、対象とするデータごとに複数のグループに分けられており、
前記読込整合処理手段は、前記複数のグループごとに整合性を判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の組込みシステム。 - 共有メモリを備えた組込みシステムの共有メモリからのデータ読み込み処理を制御する組込みシステム制御方法において、
データ読み込み処理開始時に読み込み処理を識別するための読込IDを割り当てる読込ID割り当てステップと、
前記共有メモリからデータを読み込むデータ読み込みステップと、
前記データ読み込みステップの終了時に前記共有メモリから割り当てられた前記読込IDの数である読込ID数と、前記共有メモリへデータ書き込み処理中であるか否かのフラグであるデータ書込中フラグと、前記共有メモリへのデータ書き込み処理時の前記読込ID数である書込時ID数とを含む整合性情報を取得する整合性情報取得ステップと、
前記整合性情報取得ステップにて取得した前記データ書込中フラグが書き込み中ではなく、かつ、前記読込IDが前記書込時ID数よりも大きい場合に前記データ読み込みステップにて読み込まれたデータに整合性が有ると判定する整合性判定ステップと、
を有することを特徴とする組込みシステム制御方法。 - 共有メモリを備えた組込みシステムにおいて前記共有メモリから読み込まれたデータに整合性があるか否かを判定するデータ整合性判定方法において、
前記共有メモリからのデータ読み込み処理開始時に読込開始処理を識別するために割り当てられる読込IDと、
割り当てられた読込IDの数を示す読込ID数と、
前記共有メモリへのデータ書き込み中である否かを示すデータ書込中フラグと、
データ書き込み処理時の前記読込ID数を示す書込時ID数と、
に基づいて前記読み込まれたデータに整合性があるか否かを判定することを特徴とするデータ整合性判定方法。 - 前記共有メモリへのデータ読み込み処理終了時に、前記データ書込中フラグが書き込み中ではなく、かつ、前記読込IDが書込時ID数よりも大きい場合に整合性有りと判定する請求項6に記載のデータ整合性判定方法。
- 共有メモリを備えた組込みシステムにおいて前記共有メモリから読み込まれたデータに整合性があるか否かを判定するデータ整合性判定方法において、
前記共有メモリからのデータ読み込み処理終了時に、前記共有メモリにデータを書き込み中であるか否かと、当該読み込み処理が何番目に開始された読み込み処理であるかと、前記共有メモリへのデータ書き込み処理時に実行されていた読み込み処理は何番目に開始された読み込み処理まで含んでいるかと、に基づいて前記読み込まれたデータに整合性があるか否かを判定することを特徴とするデータ整合性判定方法。
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