JPWO2018029827A1 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

漫画等の表示コンテンツにおいて吹き出し領域の文字が小さくて読めないことが多々ある。そこで表示コンテンツを構成する単位画像に対応させて、文字を拡大表示する拡大文字画像を設ける。そして或る単位画像を表示させているときに第1種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像の後の順序の単位画像の表示制御を行い、また或る単位画像を表示させているときに第2種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像に対応する拡大文字画像の表示制御を行う。

Description

本発明は情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体に関し、特に漫画コンテンツ等の表示コンテンツを表示デバイスで表示させる技術分野に関する。
特開2005−204338号公報
例えば表示デバイスを用いて表示させる電子的な表示コンテンツとして、文字表示を含むものがある。例えば漫画コンテンツである。
漫画コンテンツは、漫画としてのコマ内に、吹き出し等を設け、登場人物のセリフ等が記載されており、ユーザは、絵と共にセリフ等を読みながら閲覧を進める。
ところで漫画コンテンツでは、吹き出しの中の文字が小さいと読みにくいという事情があった。
さらに近年、スマートホンや腕時計型情報機器など、小型のディスプレイを備えた携帯機器が普及しており、小さい画面で漫画を閲覧するという使用態様も増えている。この場合、特に文字が見づらくなり、比較的視力が高いユーザでも、読みにくく感じることが生じている。
一方、上記特許文献1では、吹き出し内の文字を拡大してコマとは別に表示するということが開示されている。吹き出し内の文字を拡大するようにすれば、文字の読みにくさを解消できる。
しかしながら拡大文字の画面表示を行う場合には、ユーザの操作性を容易とし、また拡大文字を確認しながらでも読みすすめの円滑さを妨げないようにすることが求められる。
また拡大文字を見なくとも十分に吹き出し内の文字が読めるときは、拡大文字を表示することは逆に漫画を読み進める際の邪魔となる。
そこで本発明は、ユーザにとって必要なときに、感覚的に容易な操作で拡大文字を見ることができるようにすることを目的とする。
第1の本発明に係る情報処理装置は、複数の単位画像が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む単位画像については当該単位画像内の文字を拡大表示する画像である拡大文字画像が対応づけられている表示コンテンツの表示制御を行う表示制御部と、前記表示コンテンツの表示中において第1種操作と第2種操作を検知する操作検知部と、を備える。前記表示制御部は、或る単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像の後の順序の単位画像の表示制御を行い、また或る単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像に対応する前記拡大文字画像の表示制御を行う。
例えば漫画コンテンツなどの表示コンテンツでは、単位画像(例えば漫画の1コマ)内に、文字表示のための吹き出しが設けられている。しかし文字数、文字サイズや表示デバイスの画面サイズにより文字の視認性が低下することが多々ある。そこで単位画像内の文字を拡大表示する拡大文字画像を対応づける表示コンテンツを用意する。このような表示コンテンツの表示制御において、ユーザが第1種操作、第2種操作により、次の単位画像か、現単位画像の拡大文字画像かを選択できるようにする。
上記した情報処理装置においては、前記表示制御部が表示対象とする表示コンテンツは、一の単位画像と次の単位画像の間に、前記一の単位画像についての拡大文字画像が挿入される順序で、複数の単位画像と拡大文字画像が第1方向に並ぶ画像配列が設定されているとする。前記表示制御部は、単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じて、表示画像が前記第1方向へ進行する状態を経て、拡大文字画像を表示させずに次の単位画像が表示されるように表示制御を行い、また単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じて、表示画像が前記第1方向へ進行する状態を経て、表示中の単位画像についての拡大文字画像が表示されるように表示制御を行うようにすることが考えられる。
つまり一の単位画像(コマ)→拡大文字画像→次の単位画像(コマ)という順番で仮想的に一方向に並ぶような表示コンテンツとされる。この場合に、或る単位画像から、次の単位画像に進むか、或いは拡大文字画像に進むかが、第1種操作と第2種操作で区別される。このとき画面の移動はいずれも一方向(同じ方向)とする。
上記した情報処理装置においては、前記第1種操作と前記第2種操作は、いずれも表示画像の前記第1方向への遷移を指示する操作であることが考えられる。
画面上で画像の遷移を指示する操作として、第1種操作と第2種操作は、例えば共に画面の下方など同じ方向(単位画像配列方向である第1方向)への画像の遷移を指示する操作とする。第1種操作と第2種操作は方向以外の要素で区別されるようにする。
特に前記第1種操作と前記第2種操作は、いずれも表示画像が前記第1方向へ進行するスクロールを指示する操作とすることが考えられる。
上記した情報処理装置においては、前記第1種操作と前記第2種操作は、スクロールを指示する操作の操作速度により区別されるようにすることが考えられる。
第1種操作と第2種操作は、共に画面表示をスクロールさせる操作であるが、操作速度(例えばスワイプの速度)によって単位画像の進行を指示する第1種操作であるか、拡大文字画像を指示する第2種操作かが区別されるようにする。
上記した情報処理装置においては、前記操作検知部は、前記第1方向へ表示画像が進行するスクロールを指示する操作の操作速度により前記第1種操作及び前記第2種操作と区別される第3種操作を検知し、前記表示制御部は、第3種操作に応じて、複数の単位画像を連続してスクロール進行させる表示制御を行うことが考えられる。
例えば操作速度として、最も遅い第2種操作、通常のスクロール操作速度の第1種操作、速いスクロール操作の第3種操作を区別する。第3種操作の場合は、複数の単位画像が高速でスクロールされていくようにする。
上記した情報処理装置においては、前記表示制御部は、拡大文字画像を表示させている時点では、前記第1種操作又は前記第2種操作のいずれが検知された場合でも、単位画像の表示に遷移させる制御を行うことが考えられる。
つまり拡大文字画像の表示中は、第1種操作と第2種操作を区別せずに、これらの操作に応じて例えば次の単位画像(又は拡大文字画像が対応する元の単位画像)の表示に遷移させる。
上記した情報処理装置においては、前記表示制御部は、或る単位画像を表示させているときに、前記操作検知部によって、前記第1方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作が検知された場合、表示中の単位画像の前の順序の単位画像の表示制御を行い、或る拡大文字画像を表示させているときに、前記操作検知部によって、前記第1方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作が検知された場合、表示中の拡大文字画像が対応する元の単位画像の表示制御を行うことが考えられる。
第1種操作及び第2種操作の方向とは逆方向の操作に応じて、順番的に前の画像を表示する。この場合に、単位画像を表示していた場合は、順番的に前の単位画像に切り替え、拡大文字画像を表示していた場合は、元の単位画像に切り替える。
上記した情報処理装置においては、前記表示制御部が表示対象とする表示コンテンツは、拡大文字画像の画像サイズが、拡大文字画像が対応する単位画像内の文字数に応じたサイズに設定されていることが考えられる。
従って文字が少ない単位画像についての拡大文字画像は画像配列方向のサイズが短く、文字が多い単位画像についての拡大文字画像は画像配列方向のサイズが長くなる。
上記した情報処理装置においては、前記表示制御部が表示対象とする表示コンテンツは、吹き出し領域内に文字表示が行われる単位画像を有するとともに、複数の吹き出し領域を有する単位画像に対応する拡大文字画像は、各吹き出し領域の文字が区別されて拡大文字が表示される画像とされていることが考えられる。
即ち複数の吹き出しにそれぞれ対応して拡大文字が表示される。
上記した情報処理装置においては、前記表示制御部が表示対象とする表示コンテンツは、複数の単位画像が第1方向に順次配列されると共に、単位画像に対応する拡大文字画像は、単位画像に対して前記第1方向とは異なる第2方向に隣接配置されている。前記表示制御部は、単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じて、前記第1方向に並ぶ次の単位画像が表示されるように表示制御を行い、また単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じて、表示中の単位画像についての拡大文字画像が表示されるように表示制御を行うことが考えられる。
つまり表示コンテンツは一の単位画像(コマ)→次の単位画像(コマ)という順番で仮想的に単位画像が第1方向に並ぶようにされている。そして拡大文字画像が単位画像から第2方向に隣接配置されている。
この場合に、或る単位画像から、次の単位画像に進むか、或いは拡大文字画像に進むかが、第1種操作と第2種操作で区別される。
上記した情報処理装置においては、前記第1種操作は表示画像の前記第1方向への遷移を指示する操作であり、前記第2種操作は表示画像の前記第2方向への遷移を指示する操作であることが考えられる。
画面上で画像の遷移を指示する操作として、第1種操作と第2種操作は、画像の並び方向に応じてそれぞれ第1方向、第2方向の操作とする。
上記した情報処理装置においては、前記表示制御部が表示対象とする表示コンテンツは、吹き出し領域内に文字表示が行われる単位画像を有するとともに、複数の吹き出し領域を有する単位画像に対応して、複数の拡大文字画像が設けられ、単位画像内での吹き出し領域の位置関係に応じて、複数の拡大文字画像の配置位置関係が設定されている。前記表示制御部は、前記第2方向の操作で指示される方向に応じていずれかの拡大文字画像の表示制御を行うことが考えられる。
即ち単位画像内の複数の吹き出しの位置関係にあわせた方向性で、それぞれ対応する拡大文字が表示されるようにする。
上記した情報処理装置においては、前記表示制御部は、或る単位画像を表示させているときに、前記操作検知部によって、前記第1方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作が検知された場合、表示中の単位画像の前の順序の単位画像の表示制御を行い、或る拡大文字画像を表示させているときに、前記操作検知部によって、前記第2方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作が検知された場合、表示中の拡大文字画像が対応する元の単位画像、又は次の単位画像の表示制御を行うことが考えられる。
第1方向を指示する第1種操作や、第2方向の一方を指示する第2種操作とは逆方向を指示する操作に応じて、順番的に前の画像を表示する。この場合に、単位画像を表示していた場合は、順番的に前の単位画像に切り替え、拡大文字画像を表示していた場合は、元の単位画像又は次の単位画像に切り替える。
第2の本発明にかかる情報処理装置は、表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定処理部と、前記特定処理部で特定された吹き出し領域に表記されている文字を拡大して表示する拡大文字画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部が生成した拡大文字画像を、単位画像に関連づけて表示コンテンツに組み込むコンテンツ編集処理部とを備える。
即ち漫画コンテンツ等を構成する各単位画像に拡大文字画像を対応づけた表示コンテンツを作成する。
上記した情報処理装置においては、前記コンテンツ編集処理部は、一の単位画像と次の単位画像の間に、前記一の単位画像についての拡大文字画像が挿入される順序で、複数の単位画像と拡大文字画像が第1方向に並ぶ画像配列とするように表示コンテンツを編集することが考えられる。
つまり一の単位画像(コマ)→拡大文字画像→次の単位画像(コマ)という順番で仮想的に一方向に並ぶような表示コンテンツを作成する。
上記した情報処理装置においては、前記コンテンツ編集処理部は、複数の単位画像が第1方向に順次配列されると共に、単位画像に対応する拡大文字画像は、単位画像に対して前記第1方向とは異なる第2方向に隣接配置されるように、表示コンテンツを編集することが考えられる。
つまり一の単位画像(コマ)→次の単位画像(コマ)という順番で仮想的に単位画像が第1方向に並び、拡大文字画像が単位画像から第2方向に隣接配置された表示コンテンツを作成する。
第1の本発明にかかる情報処理方法は、複数の単位画像が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む単位画像については当該単位画像内の文字を拡大表示する画像である拡大文字画像が対応づけられている表示コンテンツの表示制御を行う表示制御ステップと、前記表示コンテンツの表示中において第1種操作と第2種操作を検知する操作検知ステップとを実行するとともに、前記表示制御ステップでは、或る単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像の後の順序の単位画像の表示制御を行い、また或る単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像に対応する前記拡大文字画像の表示制御を行う。
この情報処理方法により、情報処理装置による表示コンテンツの表示制御において、第1種操作、第2種操作に応じて、次の単位画像か、現単位画像の拡大文字画像が選択できるようにする。
第1の本発明に係るプログラムは、第1の本発明に係る情報処理方法の各ステップに相当する手順を情報処理装置に実行させるプログラムである。これにより第1の本発明に係る情報処理装置の処理を実現する。
第1の本発明に係る記憶媒体は、第1の本発明に係るプログラムを記憶した記憶媒体である。
第2の本発明にかかる情報処理方法は、表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定ステップと、前記特定ステップで特定された吹き出し領域に表記されている文字を拡大して表示する拡大文字画像を生成する画像生成ステップと、前記画像生成ステップで生成した拡大文字画像を、単位画像に関連づけて表示コンテンツに組み込むコンテンツ編集ステップとを行う。
この情報処理方法により、情報処理装置によって、複数の単位画像が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む単位画像については当該単位画像内の文字を拡大表示する画像である拡大文字画像が対応づけられている表示コンテンツを作成できる。
第2の本発明に係る他のプログラムは、第2の本発明の情報処理方法の各ステップに相当する手順を情報処理装置に実行させるプログラムである。これにより第2の本発明に係る情報処理装置の処理を実現する。
第2の本発明に係る記憶媒体は、第2の本発明に係るプログラムを記憶した記憶媒体である。
本発明によれば、ユーザは容易かつ直感的な操作により、拡大文字画像の閲覧を行うことができるとともに、円滑に漫画等を読み進めていくことができ、非常に使用性のよい閲覧環境を提供できる。
本発明の実施の形態のシステム構成の説明図である。 実施の形態の情報処理装置のブロック図である。 実施の形態の情報処理装置の機能構成の説明図である。 第1の実施の形態の漫画コンテンツの構造例の説明図である。 第1の実施の形態の漫画コンテンツの他の構造例の説明図である。 第2の実施の形態の漫画コンテンツの構造例の説明図である。 第2の実施の形態の漫画コンテンツの他の構造例の説明図である。 実施の形態のコンテンツ準備処理のフローチャートである。 実施の形態の拡大文字コマ生成処理のフローチャートである。 第1の実施の形態の表示動作例の説明図である。 第1の実施の形態の表示動作例の説明図である。 第1の実施の形態の表示動作例の説明図である。 第1の実施の形態の表示制御処理例Iのフローチャートである。 第1の実施の形態の表示制御処理例IIのフローチャートである。 第2の実施の形態の表示動作例の説明図である。 第2の実施の形態の表示動作例の説明図である。 第2の実施の形態の表示動作例の説明図である。 第2の実施の形態の表示動作例の説明図である。 第2の実施の形態の表示制御処理例IIIのフローチャートである。 第2の実施の形態の表示制御処理例IVのフローチャートである。 第2の実施の形態の表示制御処理例Vのフローチャートである。 第2の実施の形態の表示制御処理例VIのフローチャートである。 第1,第2の実施の形態の表示制御処理VIIのフローチャートである。 実施の形態の情報処理装置の他の機能構成の説明図である。
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
<1.システム構成>
<2.漫画コンテンツの構造及び生成処理>
<3.実施の形態のコンテンツ編集処理>
<4.第1の実施の形態>
[4−1 表示動作例]
[4−2 表示制御処理例I]
[4−3 表示制御処理例II]
<5.第2の実施の形態>
[5−1 表示動作例]
[5−2 表示制御処理例III]
[5−3 表示制御処理例IV]
[5−4 表示制御処理例V]
[5−5 表示制御処理例VI]
<6.第1,第2の実施の形態の表示制御処理例VII>
<7.まとめ及び変形例>
<8.プログラム及び記憶媒体>
以下の実施の形態の説明では、表示コンテンツの例として漫画コンテンツを挙げる。
漫画コンテンツは、複数のコマを順に読み進めていくコンテンツである。この場合において、請求項にいう「単位画像」は漫画の1コマに相当する。そして本実施の形態では、原則として表示デバイスの画面に1コマずつ表示が行われる例で説明していく。但し画面上に1コマずつ表示されることは必須ではない。
また請求項にいう「拡大文字画像」の例として、後述する「拡大文字コマ」を挙げる。
なお、特に漫画を構成する元々のコマを、拡大文字コマとの区別のため、「主コマ」と表記する。
<1.システム構成>
図1に実施の形態のネットワークシステムの構成例を示す。このネットワークシステムは、ネットワーク1を介してコンテンツサーバ2とユーザ端末5が通信可能とされている。
このようなシステムの具体例は各種考えられるが、本実施の形態の場合、例えば漫画コンテンツ等の表示用の電子コンテンツの配信を行うコンテンツサービスシステムとされる。コンテンツサーバ2は、ユーザ端末5に対して漫画コンテンツを提供する。例えばダウンロードさせる。ユーザはユーザ端末5によりダウンロードした漫画コンテンツを閲覧することができる。
ネットワーク1の構成は多様な例が想定される。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が想定される。
またネットワーク1の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線等の有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
ユーザ端末5は、ユーザが利用する端末機器であり、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、スマートホン、ウエアラブル端末、タブレット端末などである。図1ではスマートホン型の携帯端末の例と、腕時計型の携帯端末の例を示している。これらのユーザ端末5は、比較的小型のディスプレイパネルによる表示部10を有したものである。
ユーザは、これらのユーザ端末5を用いて、サーバ2が提供する漫画コンテンツをダウンロードし、表示部10により漫画コンテンツを閲覧できる。
その際、ユーザは、表示部10の表示面上のタッチ操作や、腕時計型の場合の竜頭11の操作により、各種の操作を行うことができる。
コンテンツサーバ2は、ユーザ端末5からの要求に応じて漫画コンテンツの提供を行う。提供する漫画コンテンツは、コンテンツデータベース3に格納されている。なお以下、「データベース」は「DB」と表記する。
コンテンツサーバ2はユーザ端末5からの要求に応じて、指定された漫画タイトルの漫画コンテンツをコンテンツDB3から取得し、ネットワーク1を介してユーザ端末5に送信する。
本実施の形態の場合、コンテンツサーバ2は、漫画を構成する通常のコマ(主コマ)とは別に、拡大文字コマを備えた漫画コンテンツをユーザ端末5に提供する。拡大文字コマとは、漫画のコマの吹き出し領域等に表記された文字を拡大提示するコマ画像である。
この拡大文字コマは、元々の漫画コンテンツ制作者が作成してもよいが、コンテンツサーバ2が元々の漫画コンテンツのコマ(主コマ)を分析して自動生成することもできる。
図2は、コンテンツサーバ2やユーザ端末5を構成する情報処理装置のハードウエア構成を示している。コンテンツサーバ2、ユーザ端末5として示した各装置は、情報処理および情報通信が可能な図2に示すようなコンピュータ装置として実現できる。
図2において、コンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM( Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM( Random Access Memory )103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109が接続されている。
入力部106はキーボード、マウス、タッチパネルなどにより構成される。
出力部107はLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどにより構成される。
記憶部108はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などにより構成される。
通信部109はネットワーク1を介しての通信処理や機器間通信を行う。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
このようなコンピュータ装置では、通信部109による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われる。またリムーバブルメディア111を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、コンテンツサーバ2やユーザ端末5としての必要な情報処理や通信が実行される。
なお、コンテンツサーバ2やユーザ端末5を構成する情報処理装置は、図2のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN等により遠隔地に配置されたものでもよい。複数の情報処理装置には、クラウドコンピューティングサービスによって利用可能なサーバ群(クラウド)としての情報処理装置が含まれてもよい。
図3A、図3Bに1又は複数の情報処理装置で構成されるコンテンツサーバ2及びユーザ端末5としての機能構成例を示す。
なお、コンテンツサーバ2又はユーザ端末5としての各機能は、情報処理装置においてCPU101でプログラムに応じて実行される処理により実現される機能である。但し以下説明する全部又は一部の各構成の処理をハードウエアにより実現してもよい。
また各機能をソフトウエアで実現する場合に、各機能がそれぞれ独立したプログラムで実現される必要はない。1つのプログラムにより複数の機能の処理が実行されてもよいし、1つの機能が複数のプログラムモジュールの連携で実現されてもよい。
また図3Aの各機能や、図3Bの各機能は複数の情報処理装置に分散されていてもよい。さらに機能の1つが、複数の情報処理装置によって実現されてもよい。
まず図3Aでは、コンテンツサーバ2として、拡大文字コマを有する漫画コンテンツを作成する機能を有する例を示している。
コンテンツサーバ2は、コンテンツ管理部2a、特定処理部2b、画像生成部2c、コンテンツ編集処理部2dを有する。
コンテンツ管理部2aは、コンテンツサーバ2としての基本的な機能として示している。
例えばコンテンツ管理部2aは、コンテンツDB3への漫画コンテンツの格納処理を行う。即ち制作された漫画コンテンツを取得した際に、その漫画コンテンツを、ユーザ端末5にダウンロードする配信対象の漫画コンテンツとしてコンテンツDB3に格納する。
またコンテンツ管理部2aは、ユーザ端末5からの要求に応じてのコンテンツDB3からの漫画コンテンツの取得やユーザ端末5への送信処理を行う。
特定処理部2b、画像生成部2c、コンテンツ編集処理部2dは、拡大文字コマを備えた漫画コンテンツ生成のための機能である。
通常の漫画コンテンツは、漫画を構成する単位画像である主コマのみで形成されている。本実施の形態では、主コマだけでなく拡大文字コマが追加された漫画コンテンツをユーザ端末5に提供する。このためにコンテンツサーバ2には、拡大文字コマ付きの漫画コンテンツを生成する機能が設けられている。
特定処理部2bは、漫画コンテンツを構成する単位画像(主コマ)内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する処理を行う。
画像生成部2cは、特定処理部2bで特定された吹き出し領域に表記されている文字を拡大して表示する拡大文字コマを生成する処理を行う。例えば、吹き出し領域の文字表示部分を画像データとして抽出し、そのまま拡大した画像で拡大文字コマを生成する。或いは、吹き出し領域内の文字をOCR(Optical character recognition)処理により認識し、テキストデータ化する。そしてテキストデータに基づいて拡大文字コマを生成する。
コンテンツ編集処理部2dは、画像生成部2cが生成した拡大文字コマを、主コマに関連づけて漫画コンテンツに組み込むコンテンツ編集を行う。即ち、読み順に並ぶ主コマに対して、拡大文字コマを組み込む。組み込みによる主コマと拡大文字コマの配置の具体例は後述する。
図3Bでは、ユーザ端末5において設けられる、漫画コンテンツの閲覧のための機能構成の例として、コンテンツ取得管理部5a、表示制御部5b、操作検知部5cを示している。例えばコンテンツ取得管理部5a、表示制御部5b、操作検知部5cは、ユーザ端末5において起動されるアプリケーションソフトウエアにより実現される機能として考えることができる。
コンテンツ取得管理部5aは、コンテンツサーバ2との通信接続、漫画コンテンツのダウンロード要求、漫画コンテンツのダウンロード、ダウンロードした漫画コンテンツの管理、ユーザ操作に応じた閲覧コンテンツの選択等の処理を行う。
表示制御部5bは、実際に閲覧する漫画コンテンツの表示部10での表示制御を行う。閲覧対象の漫画コンテンツは、複数の主コマが所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む主コマについては、その主コマ内の文字を拡大表示する画像である拡大文字コマが対応づけられている構造となっている。表示制御部5bは、このような漫画コンテンツのコマの表示を、操作検知部5cが検知するユーザ操作に応じて制御する。
操作検知部5cは、各種ユーザ操作の検知を行うが、特に漫画コンテンツの表示中において第1種操作と第2種操作を検知する。第1種操作と第2種操作の具体例は後述するように各種考えられる。
そして表示制御部5bは、或る主コマを表示させているときに第1種操作が検知されたことに応じて表示中の主コマの後の順序の主コマが表示されるように表示制御を行う。
また表示制御部5bは、或る主コマを表示させているときに第2種操作が検知されたことに応じて表示中の主コマに対応する拡大文字コマが表示されるように表示制御を行う。
なお、以上の図3A、図3Bの機能構成は一例である。特に各機能についてコンテンツサーバ2側に備えるようにするか、ユーザ端末5側に備えるようにするかは多様に考えられる。他の具体例については変形例として後述する。
<2.漫画コンテンツの構造及び生成処理>
続いて、ユーザ端末5において表示される漫画コンテンツの構造例を説明する。
まず第1の実施の形態において表示対象とされる漫画コンテンツの構造例を図4A、図4Bで説明する。第1の実施の形態における漫画コンテンツは、一の主コマと次の主コマの間に、一の主コマについての拡大文字コマが挿入される順序で、複数の主コマと拡大文字コマが第1方向に並ぶ画像配列が設定されているものである。
図4Aは元の漫画コンテンツの例である。ここでは5つの主コマ#1〜#5で構成される漫画としている。主コマ内には、絵とともに、吹き出し領域30内に文字(セリフ等)が描かれている。
コンテンツサーバ2がユーザ端末5に送信する漫画コンテンツは、図4Bのように、拡大文字コマ(#1s、#2s、#4s、#5s)が追加されている。
拡大文字コマ#1sは主コマ#1に対応したもので、主コマ#1の吹き出し領域30内の文字が拡大表示されたコマである。拡大文字コマ#2sは主コマ#2の吹き出し領域30内の文字が拡大表示されたコマである。拡大文字コマ#4s、#5sも、それぞれ対応する元の主コマ#4,#5の吹き出し領域30内の文字が拡大表示されたコマである。
なお、主コマ#3には吹き出し領域30がなく、文字が表記されていないため、対応する拡大文字コマは設けられていない。
各コマ(主コマ及び拡大文字コマ)は、全て第1方向に並んで配置される。例えば図4Bにおいて上から下に向かう方向を第1方向として示している。なお、第1方向とは主コマの読み順の並び方向であり、現実の方角を示すものではない。仮想的に(或いは電子コンテンツのページ構造等として)主コマが順番に並んだときの進行方向である。
そしてコマの並びは、少なくとも仮想的に設定されればよく、ユーザが表示の際に、コマを進める方向と認識できる並びの設定であればよい。
図4Bの例では、主コマに対応する拡大文字コマは、主コマの次に配置される。従って、主コマ#1→拡大文字コマ#1s→主コマ#2→拡大文字コマ#2s・・・という順番で配列される。なお主コマ#3には拡大文字コマが存在しないため、主コマ#3の次は主コマ#4とされる。
この図4Bのような構造の漫画コンテンツが、ユーザ端末5において表示制御される。このため、コンテンツサーバ2は、コンテンツ制作者等から取得した図4Aのような漫画コンテンツについて、コンテンツ準備処理を行って図4Bのような配信用の漫画コンテンツを生成する。
もちろんコンテンツ制作者や提供者(作家、出版社等)が、元から図4Bのような拡大文字コマ付きの漫画コンテンツを生成して、コンテンツサーバ2に配信用の漫画コンテンツとして提供してもよい。その場合、コンテンツサーバ2で拡大文字コマを加える漫画コンテンツ準備処理は不要となる。
さらに変形例として後述するが、ユーザ端末5において、図4Aのような元の漫画コンテンツをダウンロードした場合に、図4Bのような拡大文字コマを加えた漫画コンテンツを生成し、それを用いて表示処理を行うことも考えられる。その場合、コンテンツサーバ2は図4Aのような元々の漫画コンテンツをユーザ端末5に対して配信すればよい。
図5A、図5Bは第1の実施の形態の漫画コンテンツの他の構造例を示している。
図5Aの元の漫画コンテンツ(図4Aと同様)に対して、拡大文字コマを加えて図5Bのように配信用の漫画コンテンツを設定するが、拡大文字コマのコマサイズを対応する主コマの文字数に応じたサイズとしている例である。
ここでいうコマサイズとは、コマの配列方向(コマを読み進める方向)である第1方向のサイズである。図示の例の場合、主コマ#1は、文字数が少ない。これに応じて、拡大文字コマ#1sは配列方向のサイズが短いコマとされる。
このように文字が少ない主コマについての拡大文字コマはコマ配列方向のサイズが短く、逆に文字が多い主コマについての拡大文字コマは配列方向のサイズが長くなる。
ところで、複数の吹き出し領域30を有する主コマに対応する拡大文字画像は、各吹き出し領域30の文字が区別されて拡大文字が表示される画像とされている。
図4A、図5Aに示す主コマ#4は、吹き出し領域30が2つ設けられている。これに対応する拡大文字コマ#4sは、各吹き出し領域30の文字が、図示のように区別して表記されている。これにより、各吹き出し領域30の文字が読みづらくならないようにしている。
図示の例では上下に分けているが、もちろん左右に分けてもよい。
また上下や左右に分ける場合、主コマ内の吹き出し領域30の位置に対応するように拡大文字コマ内を分けて文字を表記することも好適である。
もちろん吹き出し領域30が3つ以上の場合も、拡大文字コマ内ではそれぞれの文字が分割表記されればよい。
またこのように区別して表記する場合に、例えば図示の例のように右側の吹き出し領域30の文字を先(例えば拡大文字コマ内の上方)に表記し、左側の吹き出し領域30の文字を後(例えば拡大文字コマ内の下方)に表記することが望ましい。これは、多くの漫画のコマ内では右側(右上側)の吹き出し領域30が先に読まれるセリフとされていることに応じたものである。
但し、吹き出し領域30の読順の前後は、言語の違い、国や地域の違い、元の漫画のコマの並び、ページめくり方向などによって異なる場合があるため、それらに応じて、拡大文字コマでの文字表示の順序が設定されることが適切である。
なお、各吹き出し領域30内の文字を拡大文字コマ内で区別して表記する態様は、上記例のように拡大文字コマ内の領域を分割して表記することに限らない。例えば吹き出し領域30毎に文字の色を変えたり、サイズや字体を変えるという態様で区別されるようにしてもよい。
次に第2の実施の形態において表示対象とされる漫画コンテンツの構造例を図6A、図6Bで説明する。第2の実施の形態における漫画コンテンツは、複数の主コマが第1方向に順次配列されると共に、主コマに対応する拡大文字コマは、主コマに対して第1方向とは異なる第2方向に隣接配置されるものとしている。
図6Aは図4Aと同様の元の漫画コンテンツの例である。コンテンツサーバ2がユーザ端末5に送信する漫画コンテンツは、図6Bのように、拡大文字コマ(#1s、#2s、#4s、#5s)が追加されているが、この場合、拡大文字コマ(#1s、#2s、#4s、#5s)は、それぞれ対応する主コマ(#1、#2、#4、#5)の右側に仮想的に配置されているものとする。
図面上、上から下に向かう方向を第1方向としている。第2方向は第1方向と直交する方向としており、左右方向である。説明上、左から右に向かう方向と、右から左に向かう方向の両方を含めて、第2方向と呼ぶ。
拡大文字コマは対応する主コマと左右方向に隣接した状態で配置される。
なお、主コマ#3には吹き出し領域30がなく、文字が表記されていないため、対応する拡大文字コマは設けられていないことは、第1の実施の形態の構造と同様である。
主コマ#1〜#5は、その順序で(拡大文字コマが介入することなく)、元のコマ配置通りに第1方向(ユーザが表示の際にコマを進める方向)に配列される。
この図6Bのような構造の漫画コンテンツが、ユーザ端末5において表示制御される。このため、コンテンツサーバ2は、配信用として取得した図6Aのような漫画コンテンツについて、コンテンツ準備処理を行って図6Bのような配信用の漫画コンテンツを生成する。
もちろん第2の実施の形態の場合も、コンテンツ制作者や提供者(作家、出版社等)が、元から図6Bのような拡大文字コマ付きの漫画コンテンツを生成して、コンテンツサーバ2に配信用の漫画コンテンツとして提供してもよい。さらにユーザ端末5において、図6Aのような元の漫画コンテンツをダウンロードした場合に、図6Bのような拡大文字コマを加えた漫画コンテンツを生成し、それを用いて表示処理を行うことも考えられる。
この第2の実施の形態の場合も、拡大文字コマ#4sに示すように、複数の吹き出し領域30についての文字に関しては、区別して表記することが適切である。
図7A、図7Bは第2の実施の形態の漫画コンテンツの他の構造例を示している。
図7Aの元の漫画コンテンツ(図6Aと同様)に対して、拡大文字コマを加えて図7Bのように配信用の漫画コンテンツを設定するが、主コマに複数の吹き出し領域30が存在する場合に、拡大文字コマを複数設けた例である。
主コマ#4について、吹き出し領域30毎に拡大文字コマ#4s1、#4s2を生成し、主コマ#4の左右に配置する。
この場合、右側の吹き出し領域30に対応する拡大文字コマ#4s1を主コマ#4の右側に配置し、左側の吹き出し領域30に対応する拡大文字コマ#4s2を主コマ#4の左側に配置している。
このように、複数の吹き出し領域30を有する主コマに対応して、複数の拡大文字コマを設け、主コマ内での吹き出し領域30の位置関係に応じて、複数の拡大文字コマの配置位置関係を設定することで、後述の表示の際にユーザが理解しやすいものとする。
<3.実施の形態のコンテンツ編集処理>
第1,第2の実施の形態で用いる漫画コンテンツの準備処理について説明する。コンテンツサーバ2は、例えば上記のように拡大文字コマが追加された漫画コンテンツを生成し、ユーザ端末5への配信用の漫画コンテンツとする。即ち図4A、図5A、図6A、図7Aに示した漫画コンテンツから、図4B、図5B、図6B、図7Bで例示したような漫画コンテンツを生成する処理である。
ここでは、例えばコンテンツサーバ2が図3Aに示した機能(特定処理部2b、画像生成部2c、コンテンツ編集処理部2d)によって実行する処理として、図8のコンテンツ準備処理を説明する。
コンテンツサーバ2は、コンテンツ提供者等から提供を受けた元の漫画コンテンツ(拡大文字コマが付加されていない漫画コンテンツ)をコンテンツDB3に格納している。
コンテンツサーバ2は、このような元の漫画コンテンツに対して、逐次図8の処理を行って拡大文字コマ付きの漫画コンテンツを準備する。
図8のステップS101でコンテンツサーバ2は、処理対象とする漫画コンテンツを特定する。即ちコンテンツDB3に格納してある漫画コンテンツで、まだ拡大文字コマが付加されていない漫画コンテンツを準備処理の対象として選択する。
ステップS102でコンテンツサーバ2は、処理対象として特定した漫画コンテンツの実際のデータ(例えばPDF形式データなど)をコンテンツDB3から取得する。そして以降、取得したコンテンツデータにおける各主コマについて、拡大文字コマを生成していく処理を行う。
コンテンツサーバ2はステップS103で変数nに1を代入する。また変数nMAXにコマ数(主コマの数)を代入する。
そしてコンテンツサーバ2はステップS104〜S109の処理を、ステップS110で変数nをインクリメントしながらくり返し実行する。
ステップS104でコンテンツサーバ2は、第nコマの吹き出し領域30の検出を行う。この検出は、まずn番目の主コマに吹き出し領域が存在するか否かを確認する。そして存在する場合は、主コア内での吹き出し領域の範囲を特定する。
例えば主コマ内で特定の色(例えば白)を背景に文字が並んでいる領域を検出する処理となる。
処理対象の第nコマに1以上の吹き出し領域30が存在する場合、コンテンツサーバ2はステップS105からS106に処理を進め、処理対象の1つの吹き出し領域30を選択する。そしてステップS107で、当該処理対象の吹き出し領域30の文字を拡大表示する拡大文字コマの生成を行う。拡大文字コマ生成処理については後述する。
コンテンツサーバ2はステップS108では、まだ未処理の他の吹き出し領域30が存在するか否かを確認する。吹き出し領域30が1つの場合は、以上で今回の第nコマについての処理を終え、ステップS109に進む。
他の吹き出し領域30が存在すれば、コンテンツサーバ2はステップS106に戻って、未処理の吹き出し領域30を処理対象に選択し、ステップS107で拡大文字コマ生成処理を行う。
なお、この場合の拡大文字コマ生成処理は、先に処理対象とした吹き出し領域30についてステップS107で生成した拡大文字コマに、さらに今回処理対象としている吹き出し領域30の文字を追加する処理(つまり拡大文字コマの更新処理)となる。或いは、図7Bの拡大文字コマ#4s1,#4s2のように、吹き出し領域30毎に拡大文字コマを生成する場合は、このステップS107で新たに拡大文字コマを生成することとする。
第nコマ内の全ての吹き出し領域30について拡大文字コマ生成処理を行ったら、ステップS109に進む。
第nコマ内の吹き出し領域30が存在しない場合は、拡大文字コマ生成処理を行なわずにステップS105からS109に進む。
ステップS109でコンテンツサーバ2は、変数nが変数nMAXに達しているか否かを確認する。つまり最後の主コマまで処理が完了したか否かの確認である。
n≧nMAXでなければ、コンテンツサーバ2はステップS110において変数nをインクリメントしてステップS104に戻り、次の主コマについて処理を行う。
n≧nMAXであり、全主コマについて拡大文字コマ生成処理を終えたら、コンテンツサーバ2はステップS111に進み、主コマと拡大文字コマの配置設定を行う
第1の実施の形態に対応する漫画コンテンツの場合は、図4Bや図5Bのように主コマ#1→拡大文字コマ#1s→主コマ#2→拡大文字コマ#2s・・・という順序を設定する。
第2の実施の形態に対応する漫画コンテンツの場合は、図6Bや図7Bのように主コマに対して対応する拡大文字コマが第2方向に隣接するような位置関係を設定する。
そしてステップS112でコンテンツサーバ2は、以上の処理により作成された拡大文字コマ付きの漫画コンテンツを、ユーザ端末5への提供用の漫画コンテンツとしてコンテンツDB3に記憶する。
このような図8の処理を各漫画コンテンツについて実行することで、ユーザ端末5へ送信する配信用の漫画コンテンツが準備されることになる。
上記ステップS107の拡大文字コマ生成処理の例を図9A、図9B、図9Cで説明する。
図9Aは、元の主コマの吹き出し領域30の画像(文字の画像)をそのまま利用する例である。コンテンツサーバ2はステップS150で、処理対象としている主コマ(第nコマ)の吹き出し領域30内の画像の切り出しを行う。そしてステップS151で、切り出した画像の拡大処理を行う。
ステップS152Aでコンテンツサーバ2は、拡大処理した画像を、拡大文字コマ枠に貼り付ける。即ち拡大文字コマ枠として1コマ分の領域を用意し、その領域に、吹き出し領域30からの切り出し画像の拡大画像、つまりセリフとしての文字が拡大された画像を貼り付ける。これにより、1つの拡大文字コマとしての画像が生成される。
ステップS153でコンテンツサーバ2は、当該拡大文字コマについて属性設定を行う。例えば拡大文字コマとしてのコマID(Identification)や、対応する主コマの情報等を付加する。以上により、拡大文字コマが生成される。
図9Bは、元の主コマの吹き出し領域30の画像について文字認識を行う例である。コンテンツサーバ2はステップS160で、処理対象としている主コマ(第nコマ)の吹き出し領域30内に対してOCR処理を行い、文字認識を行ってテキストデータを取得する。つまりセリフ等の表記からテキストデータを得る。そしてステップS161で、取得したテキストデータを用いて拡大文字を生成する。例えばテキストデータに基づいて所定のフォントや文字サイズを設定して拡大文字としての画像を生成する。
ステップS152Aでコンテンツサーバ2は、拡大文字画像を、拡大文字コマ枠に貼り付ける。即ち拡大文字コマ枠として1コマ分の領域を用意し、その領域に、テキストデータの拡大表示画像を貼り付ける。これにより、1つの拡大文字コマとしての画像が生成される。ステップS153でコンテンツサーバ2は、当該拡大文字コマについて属性設定として、コマIDや、対応する主コマの情報等を付加する。以上により、拡大文字コマが生成される。
図9Cは、図9Bの処理にステップS162を加えたものである。
ステップS162では、ステップS160で認識したテキストデータの文字数や、ステップS161で設定した拡大文字画像サイズに応じて、拡大文字コマ枠のサイズを設定する。つまり拡大文字コマが、サイズ可変とされる図5Bの例に対応したものである。
ステップS152Aで設定したサイズの拡大文字コマ枠に、拡大文字画像を貼り付け、ステップS153で属性設定を行うことで、1つの拡大文字コマとしての画像が生成される。
以上の図9A、図9B、図9Cで例示した処理が、図8のステップS107で行われて、拡大文字コマ付きの漫画コンテンツが生成される。以上は一例であり、拡大文字コマ生成処理は図9A、図9B、図9Cで例示したものに限られない。
<4.第1の実施の形態>
[4−1 表示動作例]
第1の実施の形態としてのユーザ端末5における漫画コンテンツの表示制御について説明する。
第1の実施の形態の場合、漫画コンテンツの構成は図4Bや図5Bのように、主コマと拡大文字コマが仮想的に一方向に並ぶようにされている。この場合に、或る単位画像から、次の単位画像に進むか、或いは拡大文字画像に進むかが、第1種操作と第2種操作で区別される。第1種操作と第2種操作に応じて行われる画面の移動はいずれも同じ方向であるとする。例えば具体的には、コマの進み方向(読み順の方向)に表示内容がスクロールされていくものとする。
第1種操作と第2種操作は、いずれも表示画像の第1方向(図4参照)へのコマの進行を指示する操作である。
一例として、第1種操作は、ユーザが画面上で、コマの読み順方向への表示内容のスクロールを指示するスクロール操作であるとする。
第2種操作も同じく、ユーザが画面上で、コマの読み順方向への表示内容のスクロールを指示するスクロール操作であるとする。
例えばユーザがユーザ端末5の表示部10の画面上に指先を触れた状態で、指を画面上方にスライドさせると、画面表示は下から上に流れるようにスクロールされる。これは、下方のコマ(後ろのコマ)が画面に現れてくるスクロールとなる。つまりコマの読み順方向(第1方向)へのスクロールである。
或いは、指先のスライド操作だけでなく、スワイプ操作でもよい。また、画面の下部をタップすることや、表示されているアイコンを指定することがスクロール操作となるようにしてもよい。
また腕時計型の場合の竜頭11等を回すことがスクロール操作とされてもよい。スクロール操作を具体的にどのような操作態様とするかは多様に考えられる。
第1種操作と第2種操作は、スクロールを指示する操作の操作速度により区別されるようにする。例えば通常程度のスクロール操作の場合、コマ送り(漫画の進行)を意味する第1種操作とする。一方、ゆっくりしたスクロール操作の場合は、拡大文字コマの表示を求める第2種操作とする。
なお、後述する処理例では、第3種操作も、スクロールを指示する操作の操作速度により区別される操作とする。例えば通常より速いスクロール操作を第3種操作とする。第3種操作は、複数のコマを連続してスクロール進行させるための操作とする。
なお、以降、第1の実施の形態における各図(図10、図11、図12、図13、図14)において次の符号を用いる。
・第1種操作OP1:第1方向(コマの読み順方向)への表示画像の遷移(次の主コマへの遷移)を指示する操作とする。
・第2種操作OP2:第1方向(コマの読み順方向)への表示画像の遷移(拡大文字コマへの遷移)を指示する操作とする。
・第3種操作OP3:第1方向(コマの読み順方向)への表示画像の連続的な遷移を指示する操作とする。
・操作iOP1:第1種操作OP1と同様の操作速度で第1方向とは逆方向(コマの戻り方向)への表示画像の遷移を指示する操作とする。
・操作iOP2:第2種操作OP2と同様の操作速度で第1方向とは逆方向(コマの戻り方向)への表示画像の遷移を指示する操作とする。
・操作iOP3:第3種操作OP3と同様の操作速度で第1方向とは逆方向(コマの戻り方向)への表示画像の連続的な遷移を指示する操作とする。
図10、図11により操作に応じたコマ遷移の例を説明する。
図10Aは漫画コンテンツの最初の主コマ#1がユーザ端末5の表示部10に表示されている状態を示している。
このときにユーザによって第1種操作OP1が行われると、表示内容がスクロールされ、図10Bのように主コマ#1から徐々に主コマ#2に進行していくような状態を経て図10Cのように2番目の主コマ#2が表示された状態に遷移する。
図10Dは漫画コンテンツの最初の主コマ#1がユーザ端末5の表示部10に表示されている状態を示している。
このときにユーザによって第2種操作OP2が行われると、表示内容はスクロールされ、図10Eのように主コマ#1から徐々に拡大文字コマ#1sに進行していくような状態を経て、図10Fのように主コマ#1に対応する拡大文字コマ#1sが表示された状態に遷移する。
さらに図10Fの拡大文字コマ#1sの表示中には、ユーザが第2種操作OP2を行うと、図10Gのように拡大文字コマ#1sから徐々に主コマ#2に進行していくような状態を経て、図10Hのように主コマ#2が表示された状態に遷移する。
なお、拡大文字コマの表示中の図10Fの状態からは、ユーザが第1種操作OP1を行った場合も、図10Gの状態を経て図10Hのように主コマ#2が表示された状態に遷移する。つまり拡大文字コマからは、第1種操作OP1と第2種操作OP2のいずれによっても、表示中の拡大文字コマが対応する主コマの次の主コマに遷移する。
次に図11Cは主コマ#2がユーザ端末5の表示部10に表示されている状態を示している。ここでさらに第1種操作OP1を行うと、図11Dのように主コマ#2から徐々に主コマ#3に進行していくような状態を経て図11Eのように3番目の主コマ#3が表示された状態に遷移する。
また図11Cの主コマ#2が表示されている状態から、ユーザが操作iOP1を行うと、表示内容が戻り方向にスクロールされ、図11Bのように主コマ#2から徐々に主コマ#1に進行していくような状態を経て図11Aのように主コマ#1が表示された状態に遷移する。
また図11Hも主コマ#2が表示されている状態であるが、ユーザが第2種操作OP2を行うと、表示内容はスクロールされ、図11Iのように主コマ#2から徐々に拡大文字コマ#2sに進行していくような状態を経て、図11Jのように主コマ#2に対応する拡大文字コマ#2sが表示された状態に遷移する。
また図11Hの主コマ#2が表示されている状態から、ユーザが操作iOP2を行うと、表示内容が戻り方向にスクロールされ、図11Gのように主コマ#2から徐々に主コマ#1に進行していくような状態を経て図11Aのように主コマ#1が表示された状態に遷移する。
図11Jのように拡大文字コマ#2sが表示されているときに操作iOP2又は操作iOP1が行われた場合は、表示内容が戻り方向にスクロールされ、図11Iのように拡大文字コマ#2sから徐々に対応する元の主コマ#2に進行していくような状態を経て図11Hのように主コマ#2が表示された状態に遷移する。
以上をまとめると次のようになる。
・主コマ表示中は、第1種操作OP1によって次の主コマに遷移する。
・主コマ表示中は、第2種操作OP2によって対応する拡大文字コマに遷移する。
・主コマ表示中は、操作iOP1又は操作iOP2のいずれによっても前の主コマに遷移する。
・拡大文字コマ表示中は、第1種操作OP1と第2種操作OP2のいずれによっても、対応する主コマの次の主コマに遷移する。
・拡大文字コマ表示中は、操作iOP1と操作iOP2のいずれによっても、対応する主コマに遷移する。
なお、このような例とする場合、操作iOP1と操作iOP2は、特に区別する必要はないが、例えば操作iOP1と操作iOP2で異なる遷移をする例も考えられるため、以降も区別して説明する。
図12は、図5Bで説明したように、拡大文字コマのサイズを対応する主コマの文字数に応じたサイズとしている場合の表示例を示している。例えば拡大文字コマ#1sが小サイズのコマとされている。
この場合、図12Aのように主コマ#1から第2種操作OP2が行われることで、図12Bのようなスクロール過程を経て、図12Cのように拡大文字コマ#1sが表示される状態となる。このときに、コマサイズが小さいことから、次の主コマ#2も画面に表出した状態となるようにする。
図12Cの状態からは、第1種操作OP1と第2種操作OP2のいずれによっても、対応する主コマの次の主コマに遷移するため、図12Dのように主コマ#2に遷移することになる。
つまり文字数が少ない場合の拡大文字コマを小サイズとすることで、主コマへの遷移を少ないスクロール量で迅速に行うことができる。
なお、図10,図11,図12の例示では、或るコマから他のコマへの遷移を、スクロールにより遷移するものとしたが、スクロール移動を経ずに、或るコマから他のコマに瞬間的に切り替わるような遷移を行うようにしてもよい。
[4−2 表示制御処理例I]
以上のような画面遷移を含む第1の実施の形態の漫画コンテンツの表示制御として表示制御処理例Iを図13で説明する。なお、以下説明する表示制御処理例I〜VIIは、ユーザ端末5のCPU101が図3Bに示したコンテンツ取得管理部5a、表示制御部5b、操作検知部5cの機能によって実行する処理例とする。
ユーザ端末5は図13のステップS201でコンテンツ取得管理部5aの機能により、表示するコンテンツを取得する。例えばコンテンツサーバ2に特定の漫画コンテンツのダウンロード要求を行い、ダウンロード処理により漫画コンテンツを取得する。
なお、既にユーザ端末5にダウンロード済の漫画コンテンツを閲覧する場合は、ステップS201で単に表示する漫画コンテンツを特定すればよい。
ステップS202以降の処理は、ユーザ端末5が表示制御部5b、操作検知部5cの機能によって実行する。
まずユーザ端末5はステップS202で表示する漫画コンテンツの先頭コマ(主コマ#1)を表示部10に表示させる。なお、漫画コンテンツの閲覧を再開するときなど、ステップS202で途中のコマを表示させる場合もある。
最初の主コマを表示させた後は、ユーザ端末5はステップS203〜S209によりユーザ操作を監視する。ここでは第1種操作OP1、操作iOP1、第2種操作OP2、操作iOP2、第3種操作OP3、操作iOP3、終了操作を監視する。
ユーザによる第1種操作OP1が検知された場合、ユーザ端末5はステップS203からS210に進み、現在表示中のコマ(主コマ又は拡大文字コマ)に対して次の主コマが存在するか否かを確認する。即ち、現在、或る主コマを表示中であれば、次の主コマが存在するか否かを確認する。また現在、或る拡大文字コマを表示中であれば、その拡大文字コマが対応する主コマの次の主コマが存在するか否かを確認する。
現在表示しているのが、漫画コンテンツの最後の主コマ、もしくはそれに対応する拡大文字コマの場合は、次の主コマが存在しない。この場合、ユーザ端末5はステップS210からS280に進み、当該第1種操作OP1を無効とし、コマ遷移制御は行わない。ステップS280で操作を無効とするのは、ユーザの操作意思に従って遷移すべきコマが存在しない場合となる。
次の主コマが存在する場合、ユーザ端末5はステップS210からS211に進み、当該第1種操作OP1による遷移先を、存在を確認した次の主コマとする。
そしてステップS212でユーザ端末5は、現在のコマ(主コマ又は拡大文字コマ)から遷移先として設定した主コマに向かうスクロールを開始させる。そして遷移先の主コマの表示が完了した時点でステップS213からS214に進み、スクロールを停止させる。
以上の処理により、例えば図10A→図10B→図10Cのようなコマ遷移や、図10F→図10G→図10Hのようなコマ遷移が実行される。
ユーザによる操作iOP1が検知された場合、ユーザ端末5はステップS204からS220に進み、現在、主コマのいずれかを表示中であるか否かを判断する。
主コマ表示中であれば、ユーザ端末5はステップS221で、現在表示中の主コマに対してコマの順番として1つ前となる前の主コマが存在するか否かを確認する。
現在表示しているのが、漫画コンテンツの先頭の主コマの場合は、前の主コマが存在しない。この場合、ユーザ端末5はステップS221からS280に進み、当該操作iOP1を無効とし、コマ遷移制御は行わない。
前の主コマが存在する場合、ユーザ端末5はステップS221からS222に進み、当該操作iOP1による遷移先を、存在を確認した前の主コマとする。
そしてステップS212でユーザ端末5は、現在の主コマから遷移先として設定した主コマに向かうスクロールを開始させ、遷移先の主コマの表示が完了した時点でステップS213からS214に進み、スクロールを停止させる。
これは、例えば図11C→図11B→図11Aのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
ステップS220で主コマ表示中ではないとされる場合、つまり拡大文字コマの表示中であるときは、ユーザ端末5はステップS241に進み、表示中の拡大文字コマに対応する元の主コマを遷移先に設定する。そしてステップS212,S213,S214で遷移先に設定した主コマに向かってスクロール移動を実行させる。これは例えば図11J→図11I→図11Hのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
ユーザによる第2種操作OP2が検知された場合、ユーザ端末5はステップS205からS230に進み、現在、主コマのいずれかを表示中であるか否かを判断する。
主コマ表示中であれば、ユーザ端末5はステップS231で、現在表示中の主コマに対応する拡大文字コマが存在するか否かを確認する。文字が含まれていない主コマには、拡大文字コマが生成されていないためである。
対応する拡大文字コマが存在すれば、ユーザ端末5はステップS232に進んで、現在表示中の主コマに対応する拡大文字コマを遷移先とする。そしてステップS212,S213,S214で遷移先に設定した拡大文字コマに向かってスクロール移動を実行させる。これは例えば図10D→図10E→図10Fや、図11H→図11I→図11Jのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
ステップS230で主コマ表示中ではないとされる場合、つまり拡大文字コマの表示中であるときは、ユーザ端末5はステップS210に進み、表示中の拡大文字コマに対応する元の主コマに対して次の順番となる主コマが存在するか否かを確認する。
そして存在しなければステップS280で当該第2種操作OP2を無効とするが、存在する場合は、ステップS211で次の主コマを遷移先とし、ステップS212,S213,S214で遷移先に設定した主コマに向かってスクロール移動を実行させる。これは例えば図10F→図10G→図10Hのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
現在表示しているのが主コマであるが、ステップS231で対応する拡大文字コマが存在しないと判定される場合は、ユーザ端末5はステップS231からS280に進み、当該第2種操作OP2を無効とし、コマ遷移制御は行わない。ユーザは第2種操作OP2を行っても拡大文字コマに遷移しないことで、現在の主コマは拡大文字コマが存在しないコマであることを理解できる。
なお、ステップS231で対応する拡大文字コマが存在しないと判定される場合、図中に破線で示すようにステップS210に進み、現在の主コマの次の主コマへ遷移するようにしてもよい。つまり、拡大文字コマが存在しない場合は第2種操作OP2も第1種操作OP1と見なすような処理例である。例えば図4Bの主コマ#3の表示中には、第1種操作OP1、第2種操作OP2のいずれでも主コマ#4に遷移することとなり、ユーザに対しては、無効操作となる機会が減ることで円滑な操作感を与えることができる。
ユーザによる操作iOP2が検知された場合、ユーザ端末5はステップS206からS240に進み、現在、拡大文字コマを表示中であるか否かを判断する。
拡大文字コマを表示中の場合は、ユーザ端末5はステップS241に進み、表示中の拡大文字コマに対応する元の主コマを遷移先に設定する。そしてステップS212,S213,S214で遷移先に設定した主コマに向かってスクロール移動を実行させる。これは例えば図11J→図11I→図11Hのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
ステップS240で拡大文字コマの表示中ではない、つまり主コマの表示中と判断した場合は、ユーザ端末5はステップS221に進み、現在表示中の主コマに対してコマの順番が1つ前となる前の主コマが存在するか否かを確認する。
現在表示しているのが、漫画コンテンツの先頭の主コマの場合は、前の主コマが存在しないため、ユーザ端末5はステップS221からS280に進み、当該操作iOP2を無効とし、コマ遷移制御は行わない。
前の主コマが存在する場合、ユーザ端末5はステップS221からS222に進み、当該操作iOP1による遷移先を、存在を確認した前の主コマとする。そしてステップS212,S213,S214で遷移先に設定した主コマに向かってスクロール移動を実行させる。これは例えば図11H→図11G→図11Fのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
なおステップS240で主コマ表示中と判断される場合に、前の主コマに対応する拡大文字コマに遷移するような処理例も考えられる。例えば図10Hの主コマ#2の表示中に操作iOP2によって図10Fの拡大文字コマ#1sに遷移するような例である。これは、主コマ表示中において操作iOP1と操作iOP2が区別される例となる。
ユーザによる第3種操作OP3が検知された場合、ユーザ端末5はステップS207からS250に進み、現在、最終コマを表示中であるか否かを判断する。ここでいう最終コマとは、最後の主コマ、或いはその主コマに対応する拡大文字コマのことである。
上述したように、第3種操作OP3は、第1方向(コマの読み順方向)への表示画像の連続進行を指示する操作である。例えば最終コマに至る第1方向への継続スクロールを指示する操作である。
従って、第3種操作OP3が行われた時点が、最終コマの表示中である場合は、それ以上のスクロールは実行できないので、ユーザ端末5はステップS250からS280に進んで無効操作とする。
最終コマ表示中でなければユーザ端末5はステップS251に進み、現在のコマからコマの読み順方向に連続スクロールを開始させる。
なお、この連続スクロールにおいては、図4Bの構造の漫画コンテンツをそのままスクロールさせることで、主コマ#1→拡大文字コマ#1s→主コマ#2→拡大文字コマ#2s→主コマ#3→主コマ#4→拡大文字コマ#4s・・・というようにコマが流れて進行していくようにすればよい。或いは、拡大文字コマを介在させずに、主コマ#1→#2→#3→#4・・・のように主コマのみがスクロール進行していくようにしてもよい。主コマのみでスクロールを行うことで、ユーザがコマの進行具合を認識しやすい。
連続スクロール中は、ユーザ端末5はステップS252で、表示画像が最終主コマに到達したか、もしくはユーザによるストップ操作が行われたかを監視する。例えば連続スクロール中のタップ操作等を、スクロールを停止させるストップ操作とする。
最終コマ到達もしくはストップ操作が検知されることに応じてユーザ端末5はステップS253に進み、主コマ表示状態でスクロールを停止させる。主コマ表示状態とは、図10Cや図11Eなどのように或る主コマの全体が表示された状態である。
従って、第3種操作OP3で連続スクロールが開始された後は、ユーザがストップ操作を行わなければ最終主コマが表示された状態でスクロールが停止される。ユーザがストップ操作を行った場合は、ストップ操作のタイミングから近い主コマが表示された状態でスクロールが停止される。
ユーザによる操作iOP3が検知された場合、ユーザ端末5はステップS208からS260に進み、現在、先頭主コマを表示中であるか否かを判断する。
操作iOP3は、第1方向とは逆のコマの戻り方向への表示画像の連続進行を指示する操作である。例えば先頭コマに至る戻り方向への継続スクロールを指示する操作である。
従って、操作iOP3が行われた時点が、先頭主コマの表示中である場合は、それ以上のスクロールは実行できないので、ユーザ端末5はステップS260からS280に進んで無効操作とする。
先頭主コマ表示中でなければユーザ端末5はステップS261に進み、現在のコマからコマの戻り方向に連続スクロールを開始させる。
なお、この戻り方向の連続スクロールにおいても、図4Bの構造の漫画コンテンツをそのままスクロールさせることで、拡大文字コマ#5s→主コマ#5→拡大文字コマ#4s→主コマ#4→主コマ#3→拡大文字コマ#2s→主コマ#2・・・というようにコマが遷移していくようにすればよい。或いは、拡大文字コマを介在させずに、主コマ#5→#4→#3→#2・・・のように主コマのみがスクロールで戻っていくようにしてもよい。主コマのみでスクロールを行うことで、ユーザがコマの戻り具合を認識しやすい。
戻り方向の連続スクロール中は、ユーザ端末5はステップS262で、表示画像が先頭主コマに到達したか、もしくはユーザによるストップ操作が行われたかを監視する。
先頭主コマ到達もしくはストップ操作が検知されることに応じてユーザ端末5はステップS263に進み、主コマ表示状態でスクロールを停止させる。
従って、操作iOP3で戻り方向の連続スクロールが開始された後は、ユーザがストップ操作を行わなければ先頭主コマが表示された状態でスクロールが停止される。ユーザがストップ操作を行った場合は、ストップ操作のタイミングから近い主コマが表示された状態でスクロールが停止される。
ユーザによる漫画コンテンツ閲覧の終了操作が検知された場合、ユーザ端末5はステップS209からS270に進み、表示終了処理を行う。そして一連の処理を終了する。
[4−3 表示制御処理例II]
続いて図14で表示制御処理例IIを説明する。なお図14において図13と同一の処理については同一のステップ番号を付し説明を省略する。
この図14では、コマの遷移をスクロールではなく、瞬間的な表示切り替えにより実行する例を示している。
そのためユーザ端末5は、ステップS211,S222,S232,S241のいずれかで遷移先のコマを設定したら、ステップS215に進み、現在表示中のコマから遷移先のコマへの表示切り替え制御を行う。
例えば図10Aの表示状態から第1種操作OP1に応じて、図10Cの表示状態に切り替えるようにする。図10Bのような遷移過程を表示させない。
またこの図14の例では、第3種操作OP3が検知された場合、連続スクロールではなく、連続的な画面切り替えが行われるようにしている。
最終コマ以外の表示中に第3種操作OP3が検知された場合は、ユーザ端末5はステップS251Aで現在のコマからコマの読み順方向に順次連続的にコマを切り替えていく制御を開始させる。例えば0.5秒毎などの短い間隔でコマを切り替えていく。この場合、主コマのみを対象として順番に主コマを切り替えていくとよい。主コマのみを対象とすることで、ユーザがコマの進行具合を認識しやすいためである。
但し拡大文字コマを介在させた状態で順番にコマを切り替えていくようにしてもよい。
連続コマ切り替え中は、ユーザ端末5はステップS252で、表示画像が最終主コマに到達したか、もしくはユーザによるストップ操作が行われたかを監視する。
最終コマ到達もしくはストップ操作が検知されることに応じてユーザ端末5はステップS253Aに進み、主コマ表示状態で連続コマ切り替えを停止させる。
従って、第3種操作OP3で連続コマ切り替えが開始された後は、ユーザがストップ操作を行わなければ最終主コマが表示された状態で連続コマ切り替えが停止される。ユーザがストップ操作を行った場合は、ストップ操作のタイミングで表示中の主コマ(或いはストップ操作タイミングによっては次の主コマ)が表示された状態で連続コマ切り替えが停止される。
先頭主コマ以外の表示中に操作iOP3が検知された場合は、ユーザ端末5はステップS261Aで現在のコマからコマの戻り方向に順次連続的にコマを切り替えていく制御を開始させる。この場合、主コマのみを対象として戻り方向の順番に主コマを切り替えていくとよい。主コマのみを対象とすることで、ユーザがコマの戻り具合を認識しやすいためである。
但し拡大文字コマを介在させた状態で戻り方向の順番にコマを切り替えていくようにしてもよい。
連続コマ切り替え中は、ユーザ端末5はステップS262で、表示画像が先頭主コマに到達したか、もしくはユーザによるストップ操作が行われたかを監視する。
先頭主コマ到達もしくはストップ操作が検知されることに応じてユーザ端末5はステップS263Aに進み、主コマ表示状態で連続コマ切り替えを停止させる。
従って、操作iOP3で戻り方向の連続コマ切り替えが開始された後は、ユーザがストップ操作を行わなければ先頭主コマが表示された状態で連続コマ切り替えが停止される。ユーザがストップ操作を行った場合は、ストップ操作のタイミングで表示中の主コマ(或いはストップ操作タイミングによっては戻り方向に次となる主コマ)が表示された状態で連続コマ切り替えが停止される。
<5.第2の実施の形態>
[5−1 表示動作例]
第2の実施の形態としてのユーザ端末5における漫画コンテンツの表示制御について説明する。
第2の実施の形態の場合、漫画コンテンツの構成は図6Bや図7Bのように、主コマが第1方向に並び、拡大文字コマが主コマに対して第2方向に隣接配置されている。この場合に、或る主コマから、次の主コマに進むか、或いは拡大文字コマに進むかが、第1種操作OP1と第2種操作OP2で区別される。
第1種操作OP1に応じて行われる画像の遷移としては、第1方向に並ぶ次の主コマが表示されるようにする。
第2種操作OP2に応じて行われる画像の遷移としては、主コマから拡大文字コマの表示に遷移するようにする。
この第2の実施の形態においては、各操作は次のような操作内容を意味する。従って図15〜図22に表記する第2の実施の形態における各操作の定義は、第1の実施の形態とは異なるものがある。
・第1種操作OP1:第1方向(コマの読み順方向)への表示画像の遷移(次の主コマへの遷移)を指示する操作とする。
・第2種操作OP2:第2方向(コマの読み順方向とは直交する方向である図の左右方向)における一方向への表示画像の遷移(拡大文字コマへの遷移)を指示する操作とする。説明上、右方向への表示画像の遷移を指示する操作とする。
・第3種操作OP3:第1方向(コマの読み順方向)への表示画像の連続的な遷移を指示する操作とする。第1種操作OP1とは操作速度で区別される。
・操作iOP1:第1種操作OP1と同様の操作速度で第1方向とは逆方向(コマの戻り方向)への表示画像の遷移を指示する操作とする。
・操作iOP2:第2方向であるが、第2種操作OP2の指示方向(例えば右方向)とは逆方向(例えば左方向)への表示画像の遷移を指示する操作とする。
・操作iOP3:第3種操作と同様の操作速度で第1方向とは逆方向(コマの戻り方向)への表示画像の連続遷移を指示する操作とする。
つまり第1種操作OP1と第3種操作OP3は、共に第1方向への画像遷移を指示する操作であり、スライド、スワイプ、フリック、タップ、竜頭11の操作等が想定されるが、例えば操作速度により区別される。
操作iOP1と操作iOP3は、共に第1方向とは逆方向への画像遷移を指示する操作であるが、例えば操作速度により区別される。
第2種操作OP2とiOP2は、スライド、スワイプ、フリック、タップ等が想定されるが、第2方向(左右方向)への画像遷移を指示する操作であり、指示する方向が互いに逆方向となる(右方向と左方向)。
図15、図16、図17、図18により操作に応じたコマ遷移の例を説明する。なお、これらの各図では、遷移の際のスクロール過程を示していないが、スクロールを経て遷移される場合や、スクロールせずに画面が切り替わる場合のいずれも考えられる。
図15Aは漫画コンテンツの最初の主コマ#1がユーザ端末5の表示部10に表示されている状態を示している。
このときにユーザによって第1種操作OP1が行われると、図15Bのように2番目の主コマ#2が表示された状態に遷移する。更に、第1種操作OP1が行われる毎に、図15Cの主コマ#3、図15Dの主コマ#4、図15Eの主コマ#5のように表示内容が遷移していく。
また、ユーザが操作iOP1を行うと、表示内容が戻り方向に遷移する。例えば図15Eの主コマ#5の表示中に操作iOP1が行われると、図15Dのように主コマ#4が表示された状態に遷移する。更に、操作iOP1が行われる毎に、図15Cの主コマ#3、図15Bの主コマ#2、図15Aの主コマ#1のように戻り方向に表示内容が遷移していく。
主コマ表示中に第2種操作OP2が行われると、表示は拡大文字コマに遷移する。例えば図15Aの主コマ#1の表示中なら図15Fの拡大文字コマ#1sに遷移する。図15B、図15D、図15Eの主コマ(#2,#4,#5)の表示中なら、それぞれ図15G、図15H、図15Iの拡大文字コマ(#2s,#4s,#5s)に遷移する。
図15Cの主コマ#3の表示中は、対応する拡大文字コマが存在しないため、第2種操作OP2は無効とされる。
ユーザは第2種操作OP2により、感覚的な操作で拡大文字コマを見ることができる。
拡大文字コマ表示中に操作iOP2が行われると、表示は元の主コマに遷移する。例えば図15Fの主コマ#1の表示中なら図15Aの拡大文字コマ#1sに遷移する。図15G、図15H、図15Iの拡大文字コマ(#2s,#4s,#5s)の表示中なら、それぞれ図15B、図15D、図15Eの主コマ(#2,#4,#5)に遷移する。
ユーザは、第2種操作OP2の逆方向操作により感覚的に理解しやすい操作で、元の主コマに戻すことができる。またこの操作で、文字を確認した後、元の主コマの絵を再確認できる。
図16は操作iOP2に対応した遷移の別の例を示している。図16A〜図16Eの間の第1種操作OP1及び操作iOP1に応じた遷移は図15と同様である。また主コマ表示中に第2種操作OP2が行われると拡大文字コマに遷移することも同様とする。この場合に、拡大文字コマの表示中に操作iOP2が行われると、次の主コマ、つまり対応する元の主コマの次の順序の主コマに進むようにする。
例えば図16Fの拡大文字コマ#1sの表示中に操作iOP2が行われると図16Bの主コマ#2に遷移する。図16Gの拡大文字コマ#2sの表示中に操作iOP2が行われると図16Cの主コマ#3に遷移する。図16Hの拡大文字コマ#4sの表示中に操作iOP2が行われると図16Eの主コマ#5に遷移する。
図16Iの拡大文字コマ#5sの表示中には、操作iOP2が行われても、次の主コマは存在しないため、図16Eの主コマ#5に戻るようにする。
このような遷移を行うと、拡大文字コマ#1sから1操作で次の主コマに進むことができ、少ない操作回数によるコマ進行をユーザに提供できる。
但し、この場合に、操作iOP2に応じて、破線矢印iOP2’として示す遷移を行う場合を設けてもよい。
例えばユーザが第1種操作OP1で主コマを進めている過程で、第2種操作OP2により或る主コマの拡大文字コマに遷移した場合は、操作iOPに応じて上記のように次の主コマに遷移するものとするが、ユーザが操作iOP1で戻り方向に主コマを進めている過程で、第2種操作OP2により或る主コマの拡大文字コマに遷移した場合は、操作iOPに応じて、破線矢印iOP2’として示すように、元の主コマに遷移するものとする。
主コマを読み進めているときは、操作iOP2により次の主コマに遷移することで、円滑な操作感をユーザに与えることができる。一方、主コマを戻している過程で拡大文字コマを見る場合とは、戻って或る主コマの内容を再確認したい場合が想定される。その場合は、拡大文字コマから元の主コマに遷移させた方が、ユーザにとってわかりやすいものとなるため、破線矢印iOP2’として示す遷移を行うようにする。
図17は第2種操作OP2、操作iOP2に関する画面遷移の他の例を示している。
図17A、図17Bの間の第1種操作OP1及び操作iOP1に応じた遷移は図15と同様である。
主コマ#4に対しては、図7Bのように、左右に拡大文字コマ#4s1、#4s2が配置されているとする。
図17Bの主コマ#4の表示中に、右方向への画面遷移を指示する第2種操作OP2が行われることに応じて、右に配置された拡大文字コマ#4s1(図17C)に遷移する。
図17Bの主コマ#4の表示中に、左方向への画面遷移を指示する操作iOP2が行われることに応じて、左に配置された拡大文字コマ#4s2(図17D)に遷移する。
図17Cの拡大文字コマ#4s1の表示中に、左方向への画面遷移を指示する操作iOP2が行われることに応じて、右方向の元の主コマ#4(図17B)に遷移する。
図17Dの拡大文字コマ#4s2の表示中に、左方向への画面遷移を指示する第2種操作OP2が行われることに応じて、左方向の元の主コマ#4(図17B)に遷移する。
このような遷移により、ユーザは感覚的に左右の操作で左右の拡大文字コマ#4s1、#4s2を表示させることができる。
また図17E、図17Fのように、拡大文字コマが左右に配置されていない場合においても、拡大文字コマへの遷移及び主コマへの復帰を、第2種操作OP2と操作iOP2のいずれによっても可能としてもよい。
図17Eの主コマ#5の表示中に、第2種操作OP2又は操作iOP2のいずれかが行われることに応じて、拡大文字コマ#5s(図17F)に遷移する。
図17Fの拡大文字コマ#5sの表示中に、操作iOP2又は第2種操作OP2のいずれかが行われることに応じて、元の主コマ#5(図17E)に遷移する。
このようにすれば、ユーザは左右を意識せずに、単に横方向を指示する操作として拡大文字コマを閲覧できる。
図18は、漫画コンテンツの配置構造としての他の例と、その場合の操作に応じた遷移の例を示したものである。
例えば図18Aのように、主コマ#1が、コマ内の右側に吹き出し領域30が存在する場合は、右側に拡大文字コマ#1sを配置する(図18C)。
また図18Bのように、主コマ#2が、コマ内の左側に吹き出し領域30が存在する場合は、左側に拡大文字コマ#2sを配置する(図18D)。
このように漫画コンテンツの配置構造が設定されている場合、その配置の方向性に応じて第2種操作OP2と操作iOP2に対応した遷移を行う。
図18Aの主コマ#1の表示中には、第2種操作OP2が行われることに応じて、拡大文字コマ#1s(図18C)に遷移する。
図18Bの主コマ#2の表示中には、操作iOP2が行われることに応じて、拡大文字コマ#2s(図18D)に遷移する。
図18Cの拡大文字コマ#1sの表示中には、操作iOP2が行われることに応じて、元の主コマ#1(図18A)に遷移する。
図18Dの拡大文字コマ#2sの表示中には、第2種操作OP2が行われることに応じて、元の主コマ#2(図18B)に遷移する。
このように吹き出し領域30の位置に応じて左右方向の配置及び第2種操作OP2とその逆方向操作である操作iOP2を使い分けるようにすることでも、ユーザにとって拡大文字コマの表示のための操作を感覚的わかりやすい操作とすることができる。
[5−2 表示制御処理例III]
以上のような画面遷移を含む第2の実施の形態の漫画コンテンツの表示制御として表示制御処理例IIIを図19で説明する。例えばユーザ端末5のCPU101が図3Bに示したコンテンツ取得管理部5a、表示制御部5b、操作検知部5cの機能によって実行する処理例である。
ユーザ端末5は図19のステップS301でコンテンツ取得管理部5aの機能により、表示するコンテンツを取得する。或いは既にユーザ端末5にダウンロード済の漫画コンテンツを閲覧対象として特定する。図13のステップS201と同様の処理である。
そしてステップS302以降の処理を、ユーザ端末5が表示制御部5b、操作検知部5cの機能によって実行する。
まずユーザ端末5はステップS302で表示する漫画コンテンツの先頭コマ(主コマ#1)を表示部10に表示させる。漫画コンテンツの閲覧を再開するときなど、ステップS302で途中のコマを表示させる場合もある。
最初の主コマを表示させた後は、ユーザ端末5はステップS303〜S309によりユーザ操作を監視する。ここでは第1種操作OP1、操作iOP1、第2種操作OP2、操作iOP2、第3種操作OP3、操作iOP3、終了操作を監視する。
ユーザによる第1種操作OP1が検知された場合、ユーザ端末5はステップS303からS310に進み、現在、主コマのいずれかを表示中であるか否かを判断する。
主コマ表示中であれば、ユーザ端末5はステップS311で、現在表示中の主コマに対してコマの順番として次の主コマが存在するか否かを確認する。
ステップS310で現在表示中のコマが主コマではないと判断した場合や、ステップS311で現在表示しているのが最後の主コマで次の主コマが存在しないと判断した場合は、ユーザ端末5はステップS380に進み、当該第1種操作OP1を無効とし、コマ遷移制御は行わない。ユーザの操作意思に従って遷移すべきコマが存在しないためである。
主コマ表示中で、かつ次の主コマが存在する場合、ユーザ端末5はステップS311からS312に進み、当該第1種操作OP1による遷移先を、存在を確認した次の主コマとする。
そしてステップS313でユーザ端末5は、現在の主コマから遷移先として設定した次の主コマに向かうスクロールを開始させる。そして遷移先の主コマの表示が完了した時点でステップS314からS315に進み、スクロールを停止させる。
これは例えば図15A→図15Bのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
ユーザによる操作iOP1が検知された場合、ユーザ端末5はステップS304からS320に進み、現在、主コマのいずれかを表示中であるか否かを判断する。
主コマ表示中であれば、ユーザ端末5はステップS321で、現在表示中の主コマに対してコマの順番として1つ前となる前の主コマが存在するか否かを確認する。
主コマ表示中でない場合は、ユーザ端末5はステップS320からS380に進み、当該操作iOP1を無効とし、コマ遷移制御は行わない。
また主コマ表示中であっても、現在表示しているのが漫画コンテンツの先頭の主コマの場合は、前の主コマが存在しない。この場合、ユーザ端末5はステップS321からS380に進み、当該操作iOP1を無効とし、コマ遷移制御は行わない。
主コマ表示中で、かつ前の主コマが存在する場合、ユーザ端末5はステップS321からS322に進み、当該操作iOP1による遷移先を、存在を確認した前の主コマとする。
そしてユーザ端末5はステップS313、S314、S315の処理で、現在の主コマから遷移先として設定した主コマに向かうスクロール移動の制御を行う。
これは例えば図15B→図15Aのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
ユーザによる第2種操作OP2が検知された場合、ユーザ端末5はステップS305からS330に進み、現在、主コマのいずれかを表示中であるか否かを判断する。
主コマ表示中であれば、ユーザ端末5はステップS331で、現在表示中の主コマに対応する拡大文字コマが存在するか否かを確認する。
対応する拡大文字コマが存在すれば、ユーザ端末5はステップS332に進んで、現在表示中の主コマに対応する拡大文字コマを遷移先とする。そしてステップS313,S314,S315で遷移先に設定した拡大文字コマに向かってスクロール移動を実行させる。これは例えば図15A→図15Fのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
ステップS330で主コマ表示中ではないとされる場合や、ステップS331で対応する拡大文字コマが存在しないと判定される場合は、ユーザ端末5はステップS380に進み、当該第2種操作OP2を無効とし、コマ遷移制御は行わない。
拡大文字コマが存在しない場合については、ユーザは第2種操作OP2を行っても拡大文字コマへの遷移が行われないことで、非存在であることを理解できる。
ユーザによる操作iOP2が検知された場合、ユーザ端末5はステップS306からS340に進み、現在、拡大文字コマを表示中であるか否かを判断する。
拡大文字コマを表示中の場合は、ユーザ端末5はステップS341に進み、表示中の拡大文字コマに対応する元の主コマを遷移先に設定する。そしてステップS313,S314,S315で遷移先に設定した拡大文字コマに向かってスクロール移動を実行させる。これは例えば図15F→図15Aのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
ステップS340で拡大文字コマの表示中ではない、つまり主コマの表示中と判断した場合は、ユーザ端末5はステップS380に進み、このときの操作iOP2を無効操作とする。
ユーザによる第3種操作OP3が検知された場合、ユーザ端末5はステップS307からS350に進み、現在、最終主コマ以外の主コマを表示中であるか否かを判断する。例えば最終主コマが主コマ#5であれば、主コマ#1〜#4のいずれかの表示中であることを確認する。
上述したように、第3種操作OP3は、第1方向(コマの読み順方向)への表示画像の連続的な遷移を指示する操作である。例えば最終コマに至る第1方向への継続スクロールを指示する操作である。
従って、第3種操作OP3が行われた時点が、最終主コマの表示中である場合は、それ以上のスクロールは実行できないので、ユーザ端末5はステップS350からS380に進んで無効操作とする。なお、拡大文字コマの表示中も、仮想的な配置としてその拡大文字コマから第1方向に配置されたコマは存在しないため、同じくユーザ端末5はステップS350からS380に進んで無効操作とする。
最終主コマ以外の主コマ表示中は、ユーザ端末5はステップS351に進み、現在の主コマからコマの読み順方向に連続スクロールを開始させる。
この連続スクロールにおいて、例えば図15A→図15B→図15C→図15E・・・(つまり主コマ#1→#2→#3→#4・・・)のように主コマのみがスクロール進行していく。
連続スクロール中は、ユーザ端末5はステップS352で、表示画像が最終主コマに到達したか、もしくはユーザによるストップ操作が行われたかを監視する。例えば連続スクロール中のタップ操作等を、スクロールを停止させるストップ操作とする。
最終コマ到達もしくはストップ操作が検知されることに応じてユーザ端末5はステップS353に進み、主コマ表示状態でスクロールを停止させる。第1の実施の形態と同様、主コマ表示状態とは、或る主コマの全体が表示された状態である。換言すればスクロール過程で前後のコマの境界が見えている状態ではない状態のことである。
従って、第3種操作OP3で連続スクロールが開始された後は、ユーザがストップ操作を行わなければ最終主コマが表示された状態でスクロールが停止される。ユーザがストップ操作を行った場合は、ストップ操作のタイミングから近い主コマが表示された状態でスクロールが停止される。
ユーザによる操作iOP3が検知された場合、ユーザ端末5はステップS308からS360に進み、現在、先頭主コマ以外の主コマを表示中であるか否かを判断する。例えば最終主コマが主コマ#5であれば、主コマ#2〜#5のいずれかの表示中であることを確認する。
操作iOP3は、第1方向とは逆のコマの戻り方向への表示画像の連続進行を指示する操作である。例えば先頭コマに至る戻り方向への継続スクロールを指示する操作である。
従って、操作iOP3が行われた時点が、先頭主コマの表示中である場合は、それ以上のスクロールは実行できないので、ユーザ端末5はステップS360からS380に進んで無効操作とする。拡大文字コマの表示中も、仮想的な配置としてその拡大文字コマから第1方向とは逆方向に配置されたコマは存在しないため、同じくユーザ端末5はステップS350からS380に進んで無効操作とする。
先頭主コマ以外の主コマ表示中であればユーザ端末5はステップS361に進み、現在の主コマからコマの戻り方向に連続スクロールを開始させる。
この連続スクロールにおいて、例えば図15F→図15D→図15C→図15B・・・(つまり主コマ#5→#4→#3→#2・・・)のように主コマのみがスクロール進行していく。
戻り方向の連続スクロール中は、ユーザ端末5はステップS362で、表示画像が先頭主コマに到達したか、もしくはユーザによるストップ操作が行われたかを監視する。
先頭主コマ到達もしくはストップ操作が検知されることに応じてユーザ端末5はステップS363に進み、主コマ表示状態でスクロールを停止させる。
従って、操作iOP3で戻り方向の連続スクロールが開始された後は、ユーザがストップ操作を行わなければ先頭主コマが表示された状態でスクロールが停止される。ユーザがストップ操作を行った場合は、ストップ操作のタイミングから近い主コマが表示された状態でスクロールが停止される。
ユーザによる漫画コンテンツ閲覧の終了操作が検知された場合、ユーザ端末5はステップS309からS370に進み、表示終了処理を行う。そして一連の処理を終了する。
以上の図19の表示制御処理例IIIの変形例として、第2種操作OP2及び操作iOP2に関して、図17E,図17Fで説明した制御を行う例がある。
ステップS330で主コマ表示中でないと判断される場合、つまり拡大文字コマ表示中の場合は、図中に破線で示すようにステップS341に進み、現在の拡大文字コマに対応する元の主コマを遷移先とし、ステップS313,S314,S315で遷移先に設定した主コマに向かってスクロール移動を実行させるようにしてもよい。
またステップS340で拡大文字コマの表示中でないと判断される場合、つまり主コマ表示中の場合に、図中に破線で示すようにステップS331に進み、現在の主コマに対応する元の主コマ拡大文字コマの存在を確認し、存在すればステップS332で当該拡大文字コマを遷移先とし、ステップS313,S314,S315で遷移先に設定した拡大文字コマに向かってスクロール移動を実行させるようにしてもよい。
これらにより、第2種操作OP2による図17F→図17Eのコマ遷移、操作iOP2による図17E→図17Fのコマ遷移が付け加えられた状態となる。つまり、ともに第2方向の右方向、左方向の指示となる第2種操作OP2、操作iOP2のいずれによっても主コマと拡大文字コマの切替ができるものとなる。
[5−3 表示制御処理例IV]
続いて図20で表示制御処理例IVを説明する。なお以降の図20、図21,図22において既説明の処理と同一の処理については同一のステップ番号を付し説明を省略する。
図20の処理例は、コマの遷移をスクロールではなく、瞬間的な表示切り替えにより実行する例である。
そのためユーザ端末5は、ステップS312,S322,S332,S341のいずれかで遷移先のコマを設定したら、ステップS316に進み、現在表示中のコマから遷移先のコマへの表示切り替え制御を行う。
例えば図15Aの表示状態から第1種操作OP1に応じて、図15Bの表示状態にスクロール無しで切り替えるようにする。
またこの図20の例では、第3種操作OP3が検知された場合、連続スクロールではなく、連続的な画面切り替えが行われるようにしている。
最終コマ以外の主コマの表示中に第3種操作OP3が検知された場合は、ユーザ端末5はステップS351Aで現在の主コマからコマの読み順方向に順次連続的にコマを切り替えていく制御を開始させる。例えば0.5秒毎などの短い間隔で主コマ#1→#2→#3→#4・・・というようにコマを切り替えていく。
連続コマ切り替え中は、ユーザ端末5はステップS352で、表示画像が最終主コマに到達したか、もしくはユーザによるストップ操作が行われたかを監視する。
最終コマ到達もしくはストップ操作が検知されることに応じてユーザ端末5はステップS353Aに進み、主コマ表示状態で連続コマ切り替えを停止させる。
従って、第3種操作OP3で連続コマ切り替えが開始された後は、ユーザがストップ操作を行わなければ最終主コマが表示された状態で連続コマ切り替えが停止される。ユーザがストップ操作を行った場合は、ストップ操作のタイミングで表示中の主コマ(或いはストップ操作タイミングによっては次の主コマ)が表示された状態で連続コマ切り替えが停止される。
先頭主コマ以外の主コマ表示中に操作iOP3が検知された場合は、ユーザ端末5はステップS361Aで現在のコマからコマの戻り方向に順次連続的にコマを切り替えていく制御を開始させる。例えば主コマ#5→#4→#3→#2・・・というコマ遷移を開始させる。
連続コマ切り替え中は、ユーザ端末5はステップS362で、表示画像が先頭主コマに到達したか、もしくはユーザによるストップ操作が行われたかを監視する。
先頭主コマ到達もしくはストップ操作が検知されることに応じてユーザ端末5はステップS363Aに進み、主コマ表示状態で連続コマ切り替えを停止させる。
従って、操作iOP3で戻り方向の連続コマ切り替えが開始された後は、ユーザがストップ操作を行わなければ先頭主コマが表示された状態で連続コマ切り替えが停止される。ユーザがストップ操作を行った場合は、ストップ操作のタイミングで表示中の主コマ(或いはストップ操作タイミングによっては戻り方向に次となる主コマ)が表示された状態で連続コマ切り替えが停止される。
なおこの図20では、第2種操作OP2、操作iOP2に関しては、ステップS330,S340からの処理の進行について、図19で変形例として説明した図17E、図17Fの例(破線で示した例)を記載している。
もちろんステップS330,S340からの処理の進行については、図19で実線で示した例を図20において採用することもできる。
[5−4 表示制御処理例V]
図21で表示制御処理例Vを説明する。これは特に図16で説明した、操作iOP2に関する例である。
ユーザ端末5は、ユーザによる操作iOP2が検知された場合、ステップS306からS340に進み、現在、拡大文字コマを表示中であるか否かを判断する。そして拡大文字コマを表示中の場合は、ユーザ端末5はステップS345で、現在が戻り方向の遷移中であるか否かを確認する。
戻り方向の遷移中とは、ユーザが操作iOP1で主コマを戻した後に、第2種操作OP2によって拡大文字コマを参照した場合である。
逆に戻り方向の遷移中ではない場合とは、ユーザが第1種操作OP1で主コマを進めた後に、第2種操作OP2によって拡大文字コマを参照した場合である。
戻り方向の遷移中であればユーザ端末5はステップS341に進み、表示中の拡大文字コマに対応する元の主コマを遷移先に設定する。そしてステップS313,S314,S315で遷移先に設定した主コマに向かってスクロール移動を実行させる。これは例えば図16F→図16Aの破線矢印iOP2’で説明した遷移を実行させる処理となる。
一方、戻り方向の遷移中でなければ、ユーザ端末5はステップS346で次の主コマがあるか否かを確認する。つまり現在の拡大文字コマが対応する元の主コマの次の主コマである。存在する場合はステップS312に進み、当該次の主コマを遷移先に設定する。そしてステップS313,S314,S315で遷移先に設定した主コマに向かってスクロール移動を実行させる。これは例えば図16F→図16Bの遷移を実行させる処理となる。つまりコマの読み順方向にコマを進めているときに拡大文字コマを参照した場合は、操作iOP2によって主コマの進行も行うようにする。
もしステップS346で次の主コマが存在しないとされた場合は、ステップS341で対応する元の主コマを遷移先とする。そしてステップS313,S314,S315で遷移先に設定した主コマに向かってスクロール移動を実行させる。これは例えば図16I→図16Fで説明した遷移を実行させる処理となる。
なお、図16の破線矢印iOP2’の遷移を採用しない場合、つまり直前の主コマの遷移方向にかかわらず、操作iOP2で次の主コマに遷移するようにする場合は、図21においてステップS345を無くした処理とすればよい。
[5−5 表示制御処理例VI]
図22で表示制御処理例VIを説明する。これは図7のように主コマの左右に拡大文字コマが配置される場合に、図17B、図17C、図17Dで説明した遷移を実現する例である。或いは図18のように拡大文字コマが配置される場合に図18で説明した遷移を実現する例でもある。
ユーザ端末5は、ユーザによる第2種操作OP2が検知された場合、ステップS305からS380に進み、現在、主コマを表示中であるか否かを判断する。そしてユーザ端末5は、主コマ表示中であればステップS381で右側の拡大文字コマの存在を確認し、存在すればステップS386で右側の拡大文字コマを遷移先とする。
そしてユーザ端末5はステップS313、S314、S315の処理で、遷移先として設定した、現在の主コマから右側の拡大文字コマに向かうスクロール移動の制御を行う。
これは例えば図17B→図17Cや、図18A→図18Cのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
ステップS380で主コマ表示中ではないとされる場合、ユーザ端末5は、現在、左側配置の拡大文字コマの表示中であるか否かを確認する。そして左側の拡大文字コマの表示中であれば、ステップS387に進み、対応する元のコマを遷移先とする。
そしてユーザ端末5はステップS313、S314、S315の処理で、遷移先として設定した元の主コマに向かうスクロール移動の制御を行う。
これは例えば図17D→図17Bや、図18D→図18Bのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
主コマ表示中で右側の拡大文字コマが存在しない場合(S381→S380)や、拡大文字コマの表示中であるが、それが右側の拡大文字コマである場合は(S382→S380)、ステップS380で当該第2種操作OP2を無効操作とする。
ユーザ端末5は、ユーザによる操作iOP2が検知された場合、ステップS306からS383に進み、現在、主コマを表示中であるか否かを判断する。そしてユーザ端末5は、主コマ表示中であればステップS384で左側の拡大文字コマの存在を確認し、存在すればステップS388で左側の拡大文字コマを遷移先とする。
そしてユーザ端末5はステップS313、S314、S315の処理で、遷移先として設定した、現在の主コマから左側の拡大文字コマに向かうスクロール移動の制御を行う。
これは例えば図17B→図17Dや、図18B→図18Dのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
ステップS383で主コマ表示中ではないとされる場合、ユーザ端末5は、現在、右側配置の拡大文字コマの表示中であるか否かを確認する。そして右側の拡大文字コマの表示中であれば、ステップS387に進み、対応する元のコマを遷移先とする。
そしてユーザ端末5はステップS313、S314、S315の処理で、遷移先として設定した元の主コマに向かうスクロール移動の制御を行う。
これは例えば図17C→図17Bや、図18C→図18Aのようなコマ遷移が実行される場合の処理となる。
主コマ表示中で左側の拡大文字コマが存在しない場合(S384→S380)や、拡大文字コマの表示中であるが、それが左側の拡大文字コマである場合は(S385→S380),ステップS380で当該操作iOP2を無効操作とする。
<6.第1,第2の実施の形態の表示制御処理例VII>
図23で、第1,第2の実施の形態に共通に適用できる処理例として表示制御処理例VIIを示す。
図23において、ステップS201(S301)〜S209(S309)は、図13,図14,図19,図20,図21,図22の同一のステップ番号を示しており、それらの該当の場合の処理は、紙面の都合上、図示を省略しているが、上記各図と同様とする。
この図23は、ユーザに対して、拡大文字コマの存在を提示する制御を行う例である。
ユーザ端末5(操作検知部5c)はステップS400でタッチ操作を検出する。これは、例えば第1種操作OP1、第2種操作OP2、操作iOP1、操作iOP2等をスワイプ、スライド等の操作とした場合に、それらの操作に至る前の、画面へのタッチを検出するものである。
ユーザ端末5はタッチ検出に応じてステップS400からS401に進み、主コマ表示中であるか否かを判定する。そして主コマ表示中であれば、ステップS402で、対応する拡大文字コマの存在を確認する。そして拡大文字コマが存在すればユーザ端末5はステップS403で拡大文字コマの存在提示制御を行う。
例えば1〜2秒程度の期間、吹き出し領域30を揺動させたり、コマ全体を揺動させたり、吹き出し領域或いは画面全体を瞬間的に点滅、或いはわずかに明暗変動させたりする。または一瞬、拡大文字を参照できることのメッセージやマーク、アイコン等を表示させてもよい。
これらの処理により、ユーザに拡大文字コマの存在をアピールし、ユーザに気づきを与える。これにより、拡大文字コマの利用を促進できる。
なお、ステップS401で主コマ表示中ではないとされる場合(つまり拡大文字コマの表示中)や、ステップS402で現在の主コマに対応する拡大文字コマが存在しない場合は、ステップS403の制御は行わない。
<7.まとめ及び変形例>
以上の実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
実施の形態においてユーザ端末5として例示した情報処理装置は、複数の主コマ(単位画像)が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む主コマについては当該主コマ内の文字を拡大表示する画像である拡大文字コマ(拡大文字画像)が対応づけられている表示コンテンツの表示制御を行う表示制御部5bを備える。また情報処理装置は、漫画コンテンツの表示中において第1種操作OP1と第2種操作OP2を検知する操作検知部5cを備える。そして表示制御部5bは、或る主コマを表示させているときに第1種操作OP1が検知されたことに応じて表示中の主コマの後の順序の主コアの表示制御を行う。また表示制御部5bは、或る主コマを表示させているときに第2種操作OP2が検知されたことに応じて表示中の主コマに対応する拡大文字コマの表示制御を行う。
漫画コンテンツでは、主コマ内に、文字表示のための吹き出しが設けられている。しかし文字数、文字サイズや表示部10の画面サイズにより文字の視認性が低下することが多々ある。吹き出し領域内などに表記される文字がかなり小さくなることが多いためである。
そこで主コマ内の文字を拡大表示する拡大文字コマを対応づけた漫画コンテンツを用意する。実施の形態のユーザ端末5は、このような漫画コンテンツの表示制御において、第1種操作OP1、第2種操作OP2に応じて、次の主コマか、現主コマの拡大文字コマが選択できるようにしている。
このように第1種操作OP1、第2種操作OP2により、コマの進行か、拡大文字コマの表示かを選べることで、ユーザが文字を読みにくい場合に対応できる。つまり吹き出し領域の文字が小さくて読みづらいと思うユーザは、拡大文字コマを表示させることでストレスなく文字が読める。
また、漫画を構成する主コマとは別に表示される補助的なコマとなる拡大文字コマを用意し、第2種操作OP2で表示させることで、文字を読みづらいユーザにとってコンテンツ閲覧の際の操作性を大きく向上できる。例えば従来、スマートホン等の小型表示デバイスの画面上でのピンチ操作等により、画像を拡大させることで文字を読むような使用形態があった。しかしこの場合、コンテンツを拡大表示してもよいがコマごとに拡大操作(ピンチ操作等)を行うことは煩わしく、また文字を認識した後改めてコマ全体を見たくなったときは縮小操作を行うことが必要となる。本実施の形態の場合、或る方向への画面遷移を指示する操作のみで拡大文字コマを提示できるため、文字拡大のための操作性は非常に良好である。
さらに拡大文字コマを主コマとは別に用意することで、拡大文字コマ内で元の主コマの絵を考慮せずに文字を表示できるため、十分に見やすい大きさでの文字表示が可能となり、閲覧補助として適切である。
また拡大文字画像を漫画のコマとは別に用意することで、漫画の主コマ自体の構成を一時的に改変することもない。
また特に文字が小さくても問題ないユーザにとっては、第1種操作のみでコマを進めていけるため、拡大文字画像が表示されることはなく、漫画コンテンツの閲覧を円滑に行うことができる。
またこれによって、ユーザ端末5における表示部10の限られた表示領域において、読みやすい漫画コンテンツの提示を行うことができ、ユーザ端末5のハードウエア資源を有効活用することができる。
なお図3Aでは、表示制御部5bと操作検知部5cはユーザ端末5が有する機能、例えばアプリケーションソフトウエアによって実現される機能として説明した。その場合、以上の効果を奏する情報処理装置はユーザ端末5となる。
一方で表示制御部5bと操作検知部5cは、コンテンツサーバ2内の機能として実現することもできる。即ち図24Aに示すように、コンテンツサーバ2においてコンテンツ管理部2a、表示制御部5b、操作検知部5cが設けられてもよい。
この場合、例えばユーザ端末5では、コンテンツ取得管理部5aの機能を有するものとして、漫画コンテンツのダウンロードや管理が実行できるようにする。
そして実際の漫画コンテンツ閲覧時には、ユーザ端末5において実行されたユーザ操作をコンテンツサーバ2側の操作検知部5cで検知し、コンテンツサーバ2側の表示制御部5bが、ユーザ端末5で表示されるコマの切り替え制御を行うようにしてもよい。
このような形態の場合、本発明の情報処理装置にはコンテンツサーバ2が該当することになる。
さらにコンテンツサーバ2に限らず、いわゆるクラウドコンピューティングサービスとして、表示制御部5bと操作検知部5cの機能の全部又は一部を実行するコンピュータ装置を設け、ユーザ端末5と連携して上述の実施の形態の処理が行われるようにしてもよい。
第1の実施の形態においては、表示対象とする漫画コンテンツは、一の主コマと次の主コマの間に、一の主コマについての拡大文字コマが挿入される順序で、複数の主コマと拡大文字コマが第1方向に並ぶ画像配列が設定されている(図4,図5参照)。
そして表示制御部5bは、主コマを表示させているときに第1種操作OP1が検知されたことに応じて、表示画像が第1方向へ進行する状態を経て、拡大文字コマを表示させずに次の主コマが表示されるように表示制御を行う。また主コマを表示させているときに第2種操作OP2が検知されたことに応じて、表示画像が第1方向へ進行する状態を経て、表示中の主コマについての拡大文字コマが表示されるように表示制御を行う(図13参照)。
つまり一の主コマ→拡大文字コマ→次の主コマという順番で仮想的に一方向に並ぶような漫画コンテンツに対して、或る主コマから、次の主コマに進むか、或いは拡大文字コマに進むかが、第1種操作OP1と第2種操作OP2で区別される。このときの画面の移動はいずれも一方向(同じ方向)としている。
これにより漫画コンテンツの閲覧時にコマの進行が一方向でユーザにとってわかりやすく操作しやすいものとなる。特に一画面1コマの表示の場合に適している。
そして拡大文字コマを見たい場合も同じ方向の進行の指示でよいことになり、閲覧時に操作方向を迷うことはなくなる。
また表示画像が第1方向へ進行する状態を経て表示が遷移する、つまりスクロールすることで(図13のステップS212)、ユーザに進行の様子がわかりやすい。
またステップS213,S214の処理で、主コマが表示された状態でスクロールが停止されるようにすることで、漫画を読みやすくできる。もし遷移過程で止められると、コマ全体が表示されるようにユーザがスクロール位置を微調整する操作を行わなければならないためである。
なお、図14のステップS215のように、主コマを表示させているときに第1種操作OP1が検知されたことに応じて、表示画像がスクロールせずに瞬間的に切り替えられても良い。つまり表示画像が第1方向へ進行する過程の状態を表示させることなくコマの切り替えが行われても良い。これにより、コマ遷移の迅速化を図ることが可能となる。
従って、コマの遷移をスクロールで行うか、瞬間的な切替で行うかをユーザが好みにより選択できるようにしてもよい。
第1の実施の形態では、第1種操作OP1と第2種操作OP2は、いずれも表示画像の第1方向(図4参照:コマの読み順方向)への遷移を指示する操作としている。
即ち画面上で画像の遷移を指示する操作として、第1種操作OP1と第2種操作OP2は、例えば共に画面の下方への進行など同じ方向(コマ配列方向である第1方向)を指示する操作とし、方向以外の要素で第1種操作OP1と第2種操作OP2が区別されるようにする。
例えば1画面1コマ表示での漫画コンテンツの閲覧では、主コマ#1→主コマ#2→主コマ#3・・・という遷移が通常の閲覧時の進行順となる。コマ間に拡大文字コマを挟むようにし、拡大文字を見ながら閲覧する場合、主コマ#1→拡大文字コマ#1s→主コマ#2→拡大文字コマ#2s→主コマ#3・・・という遷移が想定される。つまりユーザの感覚としてはコマ間に順番に拡大文字コマが存在するようになる。すると、第1種操作OP1と第2種操作OP2をこのような画像配列と同じ方向操作で行うようにすることが、ユーザの感覚にマッチした操作となり、快適な操作性を提供できる。
またコンテンツを読み進めるにあたり拡大操作→縮小操作→コマ送り操作・・・を繰り返すといった煩わしさも解消できる。
第1方向への遷移を指示する操作とは、画面上で方向を示すタッピングや、スクロール、スワイプ、竜頭回し、操作アイコン指定などの操作が想定される。
第1の実施の形態では、第1種操作OP1と第2種操作OP2は、いずれも表示画像が第1方向へ進行するスクロールを指示する操作とする例を挙げた(図13参照)。
コマ送り操作と同方向のスクロール操作に応じてコマ間に拡大文字コマを挿入して表示させる態様としたことで、コマ送りの流れの中で自然な形で拡大文字コマを見せることができる。
漫画コンテンツを読み進めるにあたり拡大操作→縮小操作→コマ送り操作・・・を繰り返すといった煩わしさも解消できる。
スクロール操作の実際の操作態様としては、例えば画面上をスワイプしたり、画面上のスクロールボタンを操作したり、竜頭を回すといった操作態様が想定される。
第1種操作OP1と第2種操作OP2は、例えば操作速度や、シングル/ダブルタップ、短押し/長押し、弱タップ/強タップなどの操作態様で区別することが想定される。
なお第3種操作OP3も操作速度で区別するものとしたが、第1の実施の形態における第1種操作OP1、第2種操作OP2、第3種操作OP3をシングル/ダブルタップ/トリプルタップ、短押し/普通押し/長押し、弱タップ/中タップ/強タップなどの操作態様で区別することが想定される。
操作iOP1、操作iOP2、操作iOP3についての区別も同様である。
また第2の実施の形態における第1種操作OP1と第3種操作OP3についても、操作速度や、シングル/ダブルタップ、短押し/長押し、弱タップ/強タップなどの操作態様で区別することが想定される。操作iOP1と操作iOP3についても同様である。
第1の実施の形態において、特に第1種操作OP1と第2種操作OP2を、スクロールを指示する操作の操作速度により区別する場合、速めのスクロール操作を行うと拡大文字コマが挿入されないスムースなコマ送りが行われ、例えばコマ間を移動したいだけであるのにいちいち拡大所定コマが挿入されてしまうという煩わしさは生じない。
また、拡大文字コマを見たいときはゆっくりスクロール操作を行えばよく、感覚的にわかりやすい操作となる。
なお操作速度とは例えばスワイプやスライドの速度などである。
また第1方向へ表示画像が進行するスクロールを指示する操作の操作速度により第1種操作OP1及び第2種操作OP2と区別される第3種操作OP3を検知し、第3種操作OP3に応じて、複数の単位画像を連続してスクロール進行させる表示制御を行う例を示した。第3種操作OP3によって、複数のコマが高速でスクロールされていく。これにより主コマの移動をよりスムースとする操作モードを提供でき、閲覧時の利便を向上させることができる。
操作iOP3によっても同様に、コマの戻りをスムースとする操作モードを提供できる。
第1の実施の形態では、拡大文字コマを表示させている時点では、第1種操作OP1又は第2種操作OP2のいずれが検知された場合でも、主コマの表示に遷移させる例を示した(図10,図11参照)
つまり拡大文字コマの表示中は、第1種操作OP1と第2種操作OP2を区別せずに例えば次の主コマ、又は拡大文字コマが対応する元の主コマの表示に移行させる。
従って拡大文字コマを表示した後は、必ず本来の漫画コンテンツを構成する主コマの表示になる。これによりユーザは、拡大文字を読んだ後に、スムースに元の漫画に戻ることができる。特に拡大文字コマを読んだ後に、他の主コマの拡大文字コマに移行してしまうと、本来の漫画画像から逸脱して読みにくい(内容がわかりにくい)ものとなることが想定される。そこで必ず主コマに戻ることで読みやすさを向上させる。更にそのために第1種操作OP1と第2種操作OP2を区別しないことで、操作性を向上させることができる。
第1の実施の形態では、或る主コマを表示させているときに、第1方向(コマの読み順方向)とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作が検知された場合、表示中の主コマの前の順序の主コマの表示制御を行う。また或る拡大文字コマを表示させているときに、第1方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作が検知された場合、表示中の拡大文字コマが対応する元の主コマの表示制御を行うようにしている。
即ち第1種操作OP1及び第2種操作OP2の方向とは逆方向の操作iOP1,iOP2に応じて、順番的に前の画像を表示する。この場合に、主コマを表示していた場合は、順番的に前の主コマに切り替え(例えば図11C→図11B→図11A)、拡大文字コマを表示していた場合は、元の主コマに切り替える(例えば図11J→図11I→図11H)。
第1種操作OP1及び第2種操作OP2の方向とは逆方向の画面遷移を指示する操作iOP1、iOP2に応じて、順番的に前の画像を表示することがユーザの操作感覚にマッチして、ストレスのない操作を提供できる。
特にこの場合も、必ず主コマに移行することで、漫画コンテンツの閲覧に適切となる。ユーザにとっては、或る主コマの前は、前の主コマであり、また或る拡大文字コマの前は元の主コマという感覚が自然であるためである。
図5Bで例示したように、表示対象の漫画コンテンツは、拡大文字コマの画像サイズが、拡大文字コマが対応する主コマ内の文字数に応じたサイズに設定されているようにしてもよい。例えば文字が少ない主コマについての拡大文字コマは画像配列方向のサイズが短く、文字が多い主コマについての拡大文字コマは画像配列方向のサイズが長くなる。
これにより画像配列方向への遷移の操作の際に、拡大文字画像の部分は、必要なサイズのみで表示が進行される。従って、無駄な空白部分を進行させるような操作をユーザに課すことがない。
図4Bや図5Bの拡大文字コマ#4sに例示したように、表示対象とする漫画コンテンツは、吹き出し領域30内に文字表示が行われる主コマを有するとともに、複数の吹き出し領域30を有する主コマに対応する拡大文字コマは、各吹き出し領域30の文字が区別されて拡大文字が表示される画像とされている。
これによりユーザは各吹き出しの文字を的確に認識できる。特に、文字の表示順序を吹き出しの順に応じた順にしたり、各吹き出しの発言者を明示するなどすれば、コンテンツの読み進め易さをより向上できる。
例えば、日本の漫画の場合、ひとコマ内に複数の吹き出しがある場合は、通常、右上から順に読むように描かれている。そのような場合、拡大文字コマでは、元のコマの右上の吹き出しの文字から順に表記することで、読みやすいものとなる。
第2の実施の形態では、漫画コンテンツは、複数の主コマ(単位画像)が第1方向(コマの読み順方向)に順次配列されると共に、主コマに対応する拡大文字コマ(拡大文字画像)は、主コマに対して第1方向とは異なる第2方向に隣接配置されている。
そして表示制御部5bは、主コマを表示させているときに第1種操作OP1が検知されたことに応じて、第1方向に並ぶ次の主コマが表示されるように表示制御を行い、また主コマを表示させているときに第2種操作OP2が検知されたことに応じて、表示中の主コマについての拡大文字コマが表示されるように表示制御を行う(図19〜図22参照)。
つまり漫画コンテンツは主コマ#1→主コマ#2→主コマ#3・・・という順番で仮想的に単位画像が第1方向に並ぶようにされている。そして拡大文字コマが主コマから第2方向に隣接配置されている。この場合に、或る主コマから、次の主コマに進むか、或いは拡大文字コマに進むかが、第1種操作OP1と第2種操作OP2で区別される。
漫画コンテンツの閲覧時に主コマの進行が第1方向であるとして、ユーザにとってわかりやすく操作しやすいものとなる。特に一画面1コマの表示の場合に適している。
そして拡大文字コマについては、主コマの進行方向とは別方向とすることで、主コマ進行とは区別しやすい操作感をユーザに与えることができる。
この場合、表示制御部5bは、図19の例のように主コマを表示させているときに第1種操作OP1が検知されたことに応じて、表示画像が第1方向へ進行する状態を経て(つまりスクロールして)第1方向に並ぶ次の主コマが表示されるように表示制御を行いようにしてもよい。また主コマを表示させているときに第2種操作OP2が検知されたことに応じて、表示画像が第2方向へ進行する状態を経て(つまりスクロールして)、表示中の主コマについての拡大文字コマが表示されるように表示制御を行うようにしてもよい。つまり縦横のスクロール移動を行うようにする。これによりユーザにとって方向遷移がわかりやすくなる。
一方で、図20の例のように、スクロールをせずにコマの切替を行うようにすると、コマ遷移を迅速化できる。
従って第2の実施の形態の場合も、コマの遷移をスクロールで行うか、瞬間的な切替で行うかをユーザが好みにより選択できるようにしてもよい。
第2の実施の形態では、第1種操作OP1は表示画像の第1方向への遷移を指示する操作であり、第2種操作OP2は表示画像の第2方向への遷移を指示する操作としている。
即ち画面上で画像の遷移を指示する操作として、第1種操作OP1と第2種操作OP2は、画像の並び方向に応じてそれぞれ第1方向、第2方向の操作とする。
この場合、主コマの送り方向のスワイプ等の操作によっては常に主コマ送りが行われ、拡大文字コマ方向のスワイプ等の操作によっては常に拡大文字表示が行われることになるので、主コマの進行と、拡大文字コマの表示のそれぞれの操作方向に統一感があり、ユーザにとって必要な操作が直感的に分かりやすいものとできる。
またコンテンツを読み進めるにあたり拡大操作→縮小操作→コマ送り操作・・・を繰り返すといった煩わしさも解消できる。
第2の実施の形態では、漫画コンテンツは、吹き出し領域内に文字表示が行われる主コマを有するとともに、複数の吹き出し領域30を有する主コマに対応して、複数の拡大文字コマが設けられ、主コマ内での吹き出し領域30の位置関係に応じて、複数の拡大文字コマの配置位置関係が設定されている(例えば図7Bの主コマ#4、拡大文字コマ#4s1,#4s2)。そして表示制御部5bは、前記第2方向を指示する操作(第2種操作OP2及び操作iOP2)で指示される方向に応じていずれかの拡大文字コマの表示制御を行うようにしている。即ち主コマ内の複数の吹き出しの位置関係にあわせた方向性で、それぞれ対応する拡大文字が表示される(図22参照)。
これにより主コマに複数の吹き出しがある場合に、ユーザは各吹き出しの文字を見るための操作を感覚的に実行できる。例えば右の吹き出しの拡大文字を見たいときは右方向を指定する第2種操作OP2、左の吹き出しの拡大文字を見たいときは左方向を指定する操作iOP2などと理解しやすい。これにより操作性を向上できる。
なお、1つの拡大文字コマが、主コマ内での吹き出し領域30の位置に応じて左右に配置される図18の場合も同様である。
第2の実施の形態では、表示制御部5bは、或る主コマを表示させているときに第1方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作iOP1が検知された場合、表示中の主コマの前の順序の主コマの表示制御を行う(例えば図19のS324)。また或る拡大文字コマを表示させているときに、第2方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作iOP2が検知された場合、表示中の拡大文字コマが対応する元の単位画像、又は次の単位画像の表示制御を行う(例えば図19のS341,図21のS346→S312)ことが考えられる。
第1種操作OP1の第1方向を指示する操作や、第2種操作OP2の第2方向における一方を指示する操作とは逆方向の操作iOP1、iOP2に応じて、順番的に前の画像を表示する。この場合に、主コマを表示していた場合は、順番的に前の主コマに切り替え、拡大文字コマを表示していた場合は、元の主コマ又は次の主コマに切り替える。
このように逆方向の操作iOP1、iOP2に応じては、順番的に前の画像を表示することがユーザの操作感覚にマッチして、ストレスのない操作を提供できる。
特にこの場合も、必ず主コマに移行することで、漫画コンテンツの閲覧に適切となる。ユーザにとっては、或る主コマの前は、前の主コマであるためである。
また或る拡大文字コマからの逆方向指示の操作iOP2によっては元の主コマに戻ることは、操作感に合致している。但し、このときに次の主コマに移行するようにすれば、漫画の読み進めに便利となる。
実施の形態では、コンテンツサーバ2の処理として、図8、図9で漫画コンテンツ準備処理について述べた。
図3Aの機能構成を持ち、図8,図9の処理を行うコンテンツサーバ2としての情報処理装置は、漫画コンテンツを構成する主コマ(単位画像)内で文字表示用に設けられた吹き出し領域30を特定する特定処理部2bと、特定処理部2bで特定された吹き出し領域30に表記されている文字を拡大して表示する拡大文字コマ(拡大文字画像)を生成する画像生成部2cと、画像生成部2cが生成した拡大文字コマを、主コマに関連づけて漫画コンテンツに組み込むコンテンツ編集処理部2dとを備える。
即ち漫画コンテンツを構成する各主コマに拡大文字コマを対応づけた表示用の漫画コンテンツを作成する。
これにより主コマに対して吹き出し領域30などに表記される文字を拡大した拡大文字コマを付加した漫画コンテンツをユーザ端末5に提供でき、ユーザ端末5において上述したように各種の拡大文字コマの表示制御を実行させることができる。
なお、漫画コンテンツ準備処理を行うのはコンテンツサーバ2としたが、ユーザ端末5側のアプリケーションソフトウエアの処理として実行されるようにしてもよい。
例えばコンテンツサーバ2が図4Aのような漫画コンテンツをユーザ端末5に送信する。ユーザ端末5では、図8,図9の処理を行って元の漫画コンテンツについて拡大文字コマを自動生成して図4B、図5B、図6B、図7Bのように配置した表示用の漫画コンテンツを用意する。そしてその漫画コンテンツについて表示制御を行う。
このようにするには、例えばアプリケーションソフトウエアをインストールすることでユーザ端末5側に、図24Bの機能構成が備えられるようにする。即ち特定処理部2b、画像生成部2c、コンテンツ編集処理部2d、コンテンツ取得管理部5a、表示制御部5b、操作検知部5cが設けられるようにする。その場合、図8、図9の処理を行う本発明の情報処理装置はユーザ端末5が該当することになる。
また、そのような情報処理装置は、コンテンツサーバ2に漫画コンテンツを提供する者のコンピュータ装置等としても実現される。例えば漫画コンテンツの提供者、制作者(作家や出版社等)のコンピュータ装置、画像編集装置などとして特定処理部2b、画像生成部2c、コンテンツ編集処理部2dを備えるようにし、図8,図9のような処理が行われる場合である。
実施の形態では、これらの情報処理装置におけるコンテンツ編集処理部5aが、一の主コマと次の主コマの間に、一の主コマについての拡大文字コマが挿入される順序で、複数の主コマと拡大文字コマが第1方向に並ぶ画像配列とするように表示コンテンツを編集する例を述べた(図4B、図5Bの例)。
これにより漫画コンテンツの閲覧時にコマの進行が一方向で、第1種操作OP1と第2種操作OP2を一方向で区別させる態様に好適な表示コンテンツが作成される。
また実施の形態の情報処理装置におけるコンテンツ編集処理部5aが、複数の主コマが第1方向に順次配列されると共に、主コマに対応する拡大文字コマが、主コマに対して第1方向とは異なる第2方向に隣接配置されるように、表示コンテンツを編集する例を述べた(図6B、図7Bの例)。
これにより漫画コンテンツの閲覧時にコマの進行が第1方向で、拡大文字コマの閲覧が第2方向となり、第1方向を指示する第1種操作と第2方向を指示する第2種操作で画像送りを指示させる態様に好適な表示コンテンツが作成される。
以上の実施の形態のコンテンツサーバ2やユーザ端末5などの情報処理装置に適用できる本発明の変形例はさらに多様に考えられる。
第1種操作OP1、第2種操作OP2、第3種操作OP3、操作iOP1、操作iOP2、操作iOP3等に適用できる操作は、タップ操作、ピンチ操作、スワイプ操作、フリック操作、3Dタッチ操作(通常タップと強押しタップで使い分ける操作)、キー操作、竜頭操作、空間でのジェスチャ操作、振るなどにより振動を与える操作、視線位置による操作、音声による操作など、多様な操作態様が適用できる。
また実施の形態では特に拡大文字コマは、主コマの吹き出し領域30内の文字を拡大表示した者として説明したが、必ずしも吹き出し領域30内の文字に限らなくてもよい。漫画の場合、主コマ内に吹き出し外に文字が記載されることもある。そのような文字の拡大文字を拡大文字コマに表記してもよい。
また、1つの主コマに対して拡大文字コマが1つ或いは2つの例を示したが、3つ以上の拡大文字コマが設けられてもよい。その場合、第2種操作OP2や操作iOP2で、複数の拡大文字コマが順番に遷移されるようにすればよい。
表示コンテンツの例として漫画コンテンツを挙げたが、漫画以外の表示コンテンツでも本発明を適用できる。
例えば百人一首等の絵と文字が混在する画像、解説文や説明文が付加された絵、写真などの画像など、絵や写真に加えて文字が表記される画像を有するコンテンツであれば、本発明は好適に適用できる。
<8.プログラム及び記憶媒体>
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としての情報処理装置(ユーザ端末5やコンテンツサーバ2等)を説明してきたが、第1の本発明の実施の形態のプログラムは、表示制御部5b、操作検知部5cとしての処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
第1の本発明の実施の形態のプログラムは、複数の主コマ(単位画像)が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む主コマについては当該主コマ内の文字を拡大表示する画像である拡大文字コマ(拡大文字画像)が対応づけられている漫画コンテンツの表示制御を行う表示制御手順と、漫画コンテンツの表示中において第1種操作OP1と第2種操作OP2を検知する操作検知手順とを情報処理装置に実行させる。特に表示制御手順では、或る主コマを表示させているときに第1種操作OP1が検知されたことに応じた表示中の主コマの後の順序の主コマの表示制御と、或る主コマを表示させているときに第2種操作OP2が検知されたことに応じた表示中の主コマに対応する拡大文字コマの表示制御とを情報処理装置に実行させるプログラムである。
即ちこのプログラムは、情報処理装置に対して図13、図14、図19、図20、図21、図22、又は図23で説明した処理を実行させるプログラムである。
第2の本発明の実施の形態のプログラムは、特定処理部2b、画像生成部2c、コンテンツ編集処理部2dとしての処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
第2の本発明の実施の形態のプログラムは、漫画コンテンツを構成する主コマ内で文字表示用に設けられた吹き出し領域30を特定する特定手順と、特定手順で特定された吹き出し領域30に表記されている文字を拡大して表示する拡大文字コマを生成する画像生成手順と、画像生成手順で生成した拡大文字コマを、主コマに関連づけて漫画コンテンツに組み込むコンテンツ編集手順とを情報処理装置に実行させるプログラムである。
即ちこのプログラムは、情報処理装置に対して図8及び図9で説明した処理を実行させるプログラムである。
これらのプログラムにより、上述したコンテンツサーバ2やユーザ端末5としての1又は複数の情報処理装置を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
1 ネットワーク、2 コンテンツサーバ、2a コンテンツ管理部、2b 特定処理部、2c 画像生成部、2d コンテンツ編集処理部、3 コンテンツDB、5 ユーザ端末、5a コンテンツ取得管理部、5b 表示制御部、5c 操作検知部、10 表示部、11 竜頭、30 吹き出し領域
第1の本発明に係る情報処理装置は、複数の単位画像が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む単位画像については当該単位画像内の文字を拡大表示する画像である拡大文字画像が対応づけられている表示コンテンツの表示制御を行う表示制御部と、前記表示コンテンツの表示中において第1種操作と第2種操作を検知する操作検知部と、を備え、前記表示制御部は、或る単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像の後の順序の単位画像の表示制御を行い、また或る単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像に対応する前記拡大文字画像の表示制御を行い、前記第1種操作と前記第2種操作は、いずれも表示画像が第1方向へ進行するスクロールを指示する操作であり、該スクロールを指示する操作の操作速度により区別される
例えば漫画コンテンツなどの表示コンテンツでは、単位画像(例えば漫画の1コマ)内に、文字表示のための吹き出しが設けられている。しかし文字数、文字サイズや表示デバイスの画面サイズにより文字の視認性が低下することが多々ある。そこで単位画像内の文字を拡大表示する拡大文字画像を対応づける表示コンテンツを用意する。このような表示コンテンツの表示制御において、ユーザが第1種操作、第2種操作により、次の単位画像か、現単位画像の拡大文字画像かを選択できるようにする。
また、第1種操作と第2種操作は、共に画面表示をスクロールさせる操作であるが、操作速度(例えばスワイプの速度)によって単位画像の進行を指示する第1種操作であるか、拡大文字画像を指示する第2種操作かが区別されるようにする。
第1の本発明にかかる情報処理方法は、情報処理装置が実行する情報処理方法として、
複数の単位画像が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む単位画像については当該単位画像内の文字を拡大表示する画像である拡大文字画像が対応づけられている表示コンテンツの表示制御を行う表示制御ステップと、
前記表示コンテンツの表示中において第1種操作と第2種操作を検知する操作検知ステップと、を実行するとともに、前記表示制御ステップでは、或る単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像の後の順序の単位画像の表示制御を行い、また或る単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像に対応する前記拡大文字画像の表示制御を行い、前記操作検知ステップでは、いずれも表示画像が第1方向へ進行するスクロールを指示する操作である前記第1種操作と前記第2種操作を、該スクロールを指示する操作の操作速度により区別する
この情報処理方法により、情報処理装置による表示コンテンツの表示制御において、第1種操作、第2種操作に応じて、次の単位画像か、現単位画像の拡大文字画像が選択できるようにする。
第1の本発明に係るプログラムは、第1の本発明に係る情報処理方法の各ステップに相当する手順を情報処理装置に実行させるプログラムである。これにより第1の本発明に係る情報処理装置の処理を実現する。
第1の本発明に係る記憶媒体は、第1の本発明に係るプログラムを記憶した記憶媒体である。
第2の本発明にかかる情報処理方法は、情報処理装置が実行する情報処理方法として、表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定ステップと、前記特定ステップで特定された吹き出し領域に表記されている文字を拡大して表示する拡大文字画像を生成する画像生成ステップと、前記画像生成ステップで生成した拡大文字画像を、単位画像に関連づけて表示コンテンツに組み込むコンテンツ編集ステップと、を行うとともに、前記コンテンツ編集ステップでは、一の単位画像と次の単位画像の間に、前記一の単位画像についての拡大文字画像が挿入される順序で、複数の単位画像と拡大文字画像が第1方向に並ぶ画像配列とするように表示コンテンツを編集する
この情報処理方法により、情報処理装置によって、複数の単位画像が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む単位画像については当該単位画像内の文字を拡大表示する画像である拡大文字画像が対応づけられている表示コンテンツを作成できる。
第2の本発明に係る他のプログラムは、第2の本発明の情報処理方法の各ステップに相当する手順を情報処理装置に実行させるプログラムである。これにより第2の本発明に係る情報処理装置の処理を実現する。
第2の本発明に係る記憶媒体は、第2の本発明に係るプログラムを記憶した記憶媒体である。

Claims (23)

  1. 複数の単位画像が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む単位画像については当該単位画像内の文字を拡大表示する画像である拡大文字画像が対応づけられている表示コンテンツの表示制御を行う表示制御部と、
    前記表示コンテンツの表示中において第1種操作と第2種操作を検知する操作検知部と、を備え、
    前記表示制御部は、或る単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像の後の順序の単位画像の表示制御を行い、また或る単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像に対応する前記拡大文字画像の表示制御を行う
    情報処理装置。
  2. 前記表示制御部が表示対象とする表示コンテンツは、
    一の単位画像と次の単位画像の間に、前記一の単位画像についての拡大文字画像が挿入される順序で、複数の単位画像と拡大文字画像が第1方向に並ぶ画像配列が設定されており、
    前記表示制御部は、
    単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じて、表示画像が前記第1方向へ進行する状態を経て、拡大文字画像を表示させずに次の単位画像が表示されるように表示制御を行い、
    また単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じて、表示画像が前記第1方向へ進行する状態を経て、表示中の単位画像についての拡大文字画像が表示されるように表示制御を行う
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1種操作と前記第2種操作は、いずれも表示画像の前記第1方向への遷移を指示する操作である
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1種操作と前記第2種操作は、いずれも表示画像が前記第1方向へ進行するスクロールを指示する操作である
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1種操作と前記第2種操作は、スクロールを指示する操作の操作速度により区別される
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記操作検知部は、前記第1方向へ表示画像が進行するスクロールを指示する操作の操作速度により前記第1種操作及び前記第2種操作と区別される第3種操作を検知し、
    前記表示制御部は、第3種操作に応じて、複数の単位画像を連続してスクロール進行させる表示制御を行う
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記表示制御部は、拡大文字画像を表示させている時点では、前記第1種操作又は前記第2種操作のいずれが検知された場合でも、単位画像の表示に遷移させる制御を行う
    請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記表示制御部は、
    或る単位画像を表示させているときに、前記操作検知部によって、前記第1方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作が検知された場合、表示中の単位画像の前の順序の単位画像の表示制御を行い、
    或る拡大文字画像を表示させているときに、前記操作検知部によって、前記第1方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作が検知された場合、表示中の拡大文字画像が対応する元の単位画像の表示制御を行う
    請求項3に記載の情報処理装置。
  9. 前記表示制御部が表示対象とする表示コンテンツは、拡大文字画像の画像サイズが、拡大文字画像が対応する単位画像内の文字数に応じたサイズに設定されている
    請求項2に記載の情報処理装置。
  10. 前記表示制御部が表示対象とする表示コンテンツは、
    吹き出し領域内に文字表示が行われる単位画像を有するとともに、複数の吹き出し領域を有する単位画像に対応する拡大文字画像は、各吹き出し領域の文字が区別されて拡大文字が表示される画像とされている
    請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記表示制御部が表示対象とする表示コンテンツは、複数の単位画像が第1方向に順次配列されると共に、単位画像に対応する拡大文字画像は、単位画像に対して前記第1方向とは異なる第2方向に隣接配置されており、
    前記表示制御部は、
    単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じて、前記第1方向に並ぶ次の単位画像が表示されるように表示制御を行い、
    また単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じて、表示中の単位画像についての拡大文字画像が表示されるように表示制御を行う
    請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 前記第1種操作は表示画像の前記第1方向への遷移を指示する操作であり、
    前記第2種操作は表示画像の前記第2方向への遷移を指示する操作である
    請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記表示制御部が表示対象とする表示コンテンツは、
    吹き出し領域内に文字表示が行われる単位画像を有するとともに、複数の吹き出し領域を有する単位画像に対応して、複数の拡大文字画像が設けられ、単位画像内での吹き出し領域の位置関係に応じて、複数の拡大文字画像の配置位置関係が設定されており、
    前記表示制御部は、前記第2方向の操作で指示される方向に応じていずれかの拡大文字画像の表示制御を行う
    請求項11に記載の情報処理装置。
  14. 前記表示制御部は、
    或る単位画像を表示させているときに、前記操作検知部によって、前記第1方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作が検知された場合、表示中の単位画像の前の順序の単位画像の表示制御を行い、
    或る拡大文字画像を表示させているときに、前記操作検知部によって、前記第2方向とは逆方向への表示画像の遷移を指示する操作が検知された場合、表示中の拡大文字画像が対応する元の単位画像、又は次の単位画像の表示制御を行う
    請求項12に記載の情報処理装置。
    情報処理装置。
  15. 表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定処理部と、
    前記特定処理部で特定された吹き出し領域に表記されている文字を拡大して表示する拡大文字画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部が生成した拡大文字画像を、単位画像に関連づけて表示コンテンツに組み込むコンテンツ編集処理部と、を備えた
    情報処理装置。
  16. 前記コンテンツ編集処理部は、一の単位画像と次の単位画像の間に、前記一の単位画像についての拡大文字画像が挿入される順序で、複数の単位画像と拡大文字画像が第1方向に並ぶ画像配列とするように表示コンテンツを編集する
    請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 前記コンテンツ編集処理部は、複数の単位画像が第1方向に順次配列されると共に、単位画像に対応する拡大文字画像は、単位画像に対して前記第1方向とは異なる第2方向に隣接配置されるように、表示コンテンツを編集する
    請求項15に記載の情報処理装置。
  18. 情報処理装置が実行する情報処理方法として、
    複数の単位画像が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む単位画像については当該単位画像内の文字を拡大表示する画像である拡大文字画像が対応づけられている表示コンテンツの表示制御を行う表示制御ステップと、
    前記表示コンテンツの表示中において第1種操作と第2種操作を検知する操作検知ステップと、
    を実行するとともに、
    前記表示制御ステップでは、或る単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像の後の順序の単位画像の表示制御を行い、また或る単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じて表示中の単位画像に対応する前記拡大文字画像の表示制御を行う
    情報処理方法。
  19. 複数の単位画像が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む単位画像については当該単位画像内の文字を拡大表示する画像である拡大文字画像が対応づけられている表示コンテンツの表示制御を行う表示制御手順と、
    前記表示コンテンツの表示中において第1種操作と第2種操作を検知する操作検知手順と、
    を情報処理装置に実行させるとともに、
    前記表示制御手順では、或る単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じた表示中の単位画像の後の順序の単位画像の表示制御と、或る単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じた表示中の単位画像に対応する前記拡大文字画像の表示制御とを、
    情報処理装置に実行させるプログラム。
  20. 複数の単位画像が所定順序で順次表示対象とされるとともに、文字表示を含む単位画像については当該単位画像内の文字を拡大表示する画像である拡大文字画像が対応づけられている表示コンテンツの表示制御を行う表示制御手順と、
    前記表示コンテンツの表示中において第1種操作と第2種操作を検知する操作検知手順と、
    を情報処理装置に実行させるとともに、
    前記表示制御手順では、或る単位画像を表示させているときに前記第1種操作が検知されたことに応じた表示中の単位画像の後の順序の単位画像の表示制御と、或る単位画像を表示させているときに前記第2種操作が検知されたことに応じた表示中の単位画像に対応する前記拡大文字画像の表示制御とを、
    情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
  21. 情報処理装置が実行する情報処理方法として、
    表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップで特定された吹き出し領域に表記されている文字を拡大して表示する拡大文字画像を生成する画像生成ステップと、
    前記画像生成ステップで生成した拡大文字画像を、単位画像に関連づけて表示コンテンツに組み込むコンテンツ編集ステップと、を行う
    情報処理方法。
  22. 表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定手順と、
    前記特定手順で特定された吹き出し領域に表記されている文字を拡大して表示する拡大文字画像を生成する画像生成手順と、
    前記画像生成手順で生成した拡大文字画像を、単位画像に関連づけて表示コンテンツに組み込むコンテンツ編集手順と、
    を情報処理装置に実行させるプログラム。
  23. 表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定手順と、
    前記特定手順で特定された吹き出し領域に表記されている文字を拡大して表示する拡大文字画像を生成する画像生成手順と、
    前記画像生成手順で生成した拡大文字画像を、単位画像に関連づけて表示コンテンツに組み込むコンテンツ編集手順と、
    を情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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