JPWO2018016050A1 - Cfrp部材及びラティス構造体 - Google Patents

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Abstract

CFRP構造としての高い剛性を確保しつつ、任意の曲線あるいは曲面で構成される3次元構造を形成可能としたCFRP部材及びその製造方法を提供する。所定の延在方向に延在する複数の炭素繊維束を積層した炭素繊維体を樹脂材料に含浸したCFRP部材であって、前記炭素繊維体の最下層に位置する炭素繊維束の長さと最上層に位置する炭素繊維束の長さとが異なる。

Description

本発明は、炭素繊維を樹脂に含浸したCFRP部材に関し、特に、任意の曲線あるいは曲面形状を形成できるCFRP部材に関する。
航空機やロケット等の航空宇宙用のボディ外板等に適用される構造物は、軽量であることに加えて、例えば座屈等を生じない高い剛性が必要となる。
このような構造物として、炭素繊維を巻回した状態で樹脂に含浸させた管を長手方向に切断して複数の環状体に分割し、これら複数の環状体を外板に接合して形成したグリッドパネル構造体が知られている(例えば特許文献1参照)。
特願2015−127121号公報
特許文献1で開示されたグリッドパネル構造体は、1つの管から切断された複数の環状体を接合した構造のため、複数の環状体はそれぞれ同一の形状で構成される。
したがって、特許文献1に記載されたグリッドパネル構造体は、高さ方向の変動が小さい、すなわち2次元の平面構造を製造するのに適したものであり、3次元の曲面で構成される構造体を形成することは、高い剛性を備えるという元々の課題を考慮しても困難である。
そこで、本発明の目的は、CFRP構造としての高い剛性を確保しつつ、任意の曲線あるいは曲面で構成される3次元構造を形成可能としたCFRP部材及びその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明によるCFRP部材は、所定の延在方向に延在する複数の炭素繊維束を積層した炭素繊維体が樹脂材料に内包されたものであって、前記炭素繊維体の最下層に位置する炭素繊維束の長さと最上層に位置する炭素繊維束の長さとが異なることを特徴とする。
このとき、前記複数の炭素繊維束は、それぞれ環状に形成されてもよい。
また、本発明によるCFRP部材は、複数個のCFRP部材における側面部の少なくとも一部を互いに接合することにより、ラティス構造体を構成することができる。
本発明によれば、CFRP構造としての高い剛性を確保しつつ、任意の曲線あるいは曲面で構成される3次元構造を形成可能としたCFRP部材及びその製造方法を提供できる。
本発明の実施例1によるCFRP部材の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例1によるCFRP部材の構成を示す概要図であって、CFRP部材に内包される炭素繊維体の配置を示す斜視図である。 本発明の実施例1によるCFRP部材の構成を示す概要図であって、図1Aの矢印A方向からみたCFRP部材の部分透過側面図である。 本発明の実施例1によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、複数のCFRP部材による配置を部分拡大して示す斜視図である。 本発明の実施例1によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、複数のCFRP部材を接合して形成されたラティス構造を示す斜視図である。 本発明の実施例2によるCFRP部材の概略を示す斜視図である。 本発明の実施例2によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、複数のCFRP部材による配置を部分拡大して示す斜視図である。 本発明の実施例2によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、複数のCFRP部材を接合して形成されたラティス構造を示す斜視図である。 本発明の実施例3によるCFRP部材の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例3によるCFRP部材の構成を示す概要図であって、CFRP部材に内包される炭素繊維体の配置を示す斜視図である。 本発明の実施例3によるCFRP部材の構成を示す概要図であって、図5Aの矢印B方向からみたCFRP部材の部分透過側面図である。 本発明の実施例3によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、複数のCFRP部材による配置を部分拡大して示す斜視図である。 本発明の実施例3によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、複数のCFRP部材を接合して形成されたラティス構造を示す斜視図である。 本発明の実施例4によるCFRP部材の概略を示す斜視図である。 本発明の実施例4によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、複数のCFRP部材による配置を部分拡大して示す斜視図である。 本発明の実施例4によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、複数のCFRP部材を接合して形成されたラティス構造を示す斜視図である。
<実施例1>
図1は、本発明の実施例1によるCFRP部材の構成を示す概要図であって、図1Aは、その斜視図であり、図1Bは、CFRP部材に内包される炭素繊維体の配置を示す斜視図であり、図1Cは、図1Aの矢印A方向からみたCFRP部材の部分透過側面図である。
図1Aに示すように、本発明の実施例1によるCFRP部材10は、同一の延在方向に延在する複数の炭素繊維束13、14、15を積層した炭素繊維体12が樹脂材料11の内部に包み込まれた(埋め込まれた)構造を有している。 また、実施例1によるCFRP部材10は、2つの側面部10aとこれらを屈曲しつつ接続する接続部10bとを含む形状をなしている。
ここで、本明細書における「炭素繊維束」とは、上記延在方向に連続的に炭素繊維を含む束状(帯状)の部材を意味するものであり、例えば、単一の炭素繊維、複数の炭素繊維を束状としたもの、あるいは短尺の炭素繊維を延在方向に連続的に並べて配置したもの等を含む。
また、複数の炭素繊維を束状にする、あるいは短尺の炭素繊維を延在方向に連続的に並べて配置するにあたり、樹脂材料等のバインダを介して帯状となるように形成してもよい。
図1Bに示すように、炭素繊維体12は、最下層に位置する第1の炭素繊維束13と、中間層に位置する第2の炭素繊維束14と、最上層に位置する第3の炭素繊維束15と、により構成されている。
炭素繊維束13、14、15は、1本あるいは複数本の炭素繊維を上記所定の延在方向に沿って配置したものであり、CFRP部材の側面部10a及び接続部10bの位置と対応して、側面部13a、14a、15aと、接続部13b、14b、15bと、をそれぞれ含む形状をなしている。
炭素繊維束13、14、15は、図1Cに示すように、炭素繊維束13の延在方向の全長L13よりも炭素繊維束15の延在方向の全長L15が長くなるように設定されている。このとき、中間層に位置する炭素繊維束14の全長は両者の中間となることが好ましい。
このように、最下層に位置する炭素繊維束13と最上層に位置する炭素繊維束15との延在方向の全長を異なる長さとすることにより、CFRP部材10の上面10cと下面10dとの長さ(図1Cにおける幅)も異なるものとなり、CFRP部材10は、上下面に任意の曲線あるいは曲面を形成する。
樹脂材料11は、内部に炭素繊維体12を内包した状態でその外面を被覆するように構成されており、例えば金型内での射出成形等の手法により形成することができる。
ここで、樹脂材料11としては、例えば一般的な熱可塑性樹脂等を例示することができ、熱間で射出成形することにより、金型内で所定の最終形状のCFRP部材10を製造することができる。
図2は、本発明の実施例1によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、図2Aは、複数のCFRP部材による配置を部分拡大して示す斜視図であり、図2Bは、複数のCFRP部材を接合して形成されたラティス構造を示す斜視図である。
図2Aに示すように、図1で例示した実施例1によるCFRP部材10を複数個組み合わせてラティス構造(格子構造)を形成する。このとき、1つのCFRP部材10の側面部10aに他のCFRP部材10の側面部10aを接合し、さらに上記1つのCFRP部材10の接続部10bに上記他のCFRP部材10とは別のCFRP部材10の接続部10bを接合する。
このような接合部分を複数設けることにより、図2Bに示すように、複数のCFRP部材10に囲繞された複数の開口部100aを含み、任意の曲面形状を有するラティス構造100が形成される。
このとき、ラティス構造100の交差点(交差部分)C1は、2つのCFRP部材10の接続部10bが接合された構造となるため、当該交差点C1では2つの炭素繊維体が互いに平行に存在することとなり、単体のCFRP部材10に比べてより高い剛性を得ることができる。
上記のような構成を備えることにより、本発明の実施例1によるCFRP部材は、任意の曲線あるいは曲面を構成した状態で積層した炭素繊維体を内包するため、高い剛性を確保しつつ、任意の3次元形状を備えた部材とすることが可能となる。
また、本発明の実施例1によるCFRP部材を複数接合してラティス構造とすることにより、交差部で炭素繊維体が交差することがなく、単体のCFRP部材に比べてより高い剛性を得ることが可能となる。
<実施例2>
図3は、本発明の実施例2によるCFRP部材の概略を示す斜視図である。
図3に示すように、本発明の実施例2によるCFRP部材は、図1に示した2つの側面部10aを鈍角の配置で接続部10bで接続した第1のCFRP部材10に加えて、2つの側面部20aを鋭角の配置で接続部20bで接続した第2のCFRP部材20を用いる。
なお、第2のCFRP部材20は、実施例1の場合に対して角度配置の点以外は共通するため、再度の説明は省略する。
図4は、本発明の実施例2によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、図4Aは、複数のCFRP部材による配置を部分拡大して示す斜視図であり、図4Bは、複数のCFRP部材を接合して形成されたラティス構造を示す斜視図である。
図4Aに示すように、図3で例示したCFRP部材10とCFRP部材20とを複数個組み合わせてラティス構造(格子構造)を形成する。このとき、CFRP部材10の側面部10aの一方の面にCFRP部材20の側面部20aを接合し、他方の面には別のCFRP部材10の接続部10bを接合する。
このような接合部分を複数設けることにより、図4Bに示すように、複数のCFRP部材10及び複数のCFRP部材20に囲繞された複数の開口部200aを含み、任意の曲面形状を有するラティス構造200が形成される。
このとき、ラティス構造200の交差点(交差部分)C2は、一対のCFRP部材10の接続部10bと一対のCFRP部材20の接続部20bとが互いに対向する配置となり、単体のCFRP部材に比べてより高い剛性が得られるとともに、互いが接合されていないため、変形に対する裕度を確保できる。
<実施例3>
図5は、本発明の実施例3によるCFRP部材の構成を示す概要図であって、図5Aは、その斜視図であり、図5Bは、CFRP部材に内包される炭素繊維体の配置を示す斜視図であり、図5Cは、図5Aの矢印B方向からみたCFRP部材の部分透過側面図である。
図5Aに示すように、本発明の実施例3によるCFRP部材30は、略ひし形の環状に形成された炭素繊維体32(図5B参照)を樹脂材料31の内部に含浸した構造を有している。
実施例3によるCFRP部材30は、対向する2組の側面部30aとこれらを屈曲しつつ接続する2組の接続部30b及び30cとを含む形状をなしている。
接続部30bは、隣り合う2つの側面部30aを鈍角で接続するように形成され、接続部30bは、隣り合う2つの側面部30aを鋭角で接続するように形成される。
図5Bに示すように、炭素繊維体32は、最下層に位置する第1の環状炭素繊維束33と、中間層に位置する第2の環状炭素繊維束34と、最上層に位置する第3の環状炭素繊維束35と、により構成されている。
環状炭素繊維束33、34、35は、1本あるいは複数本の炭素繊維を略ひし形の環状部材として形成したものであり、CFRP部材の側面部30a並びに接続部30b及び30cの位置と対応して、側面部33a、34a、35aと、接続部33b、33c、34b、34c、35b、35cと、をそれぞれ含む形状をなしている。
環状炭素繊維束33、34、35は、図5Cに示すように、例えば環状炭素繊維束33の長軸方向の幅D33よりも環状炭素繊維束35の長軸方向の幅D35が長くなるように設定されている。このとき、中間層に位置する環状炭素繊維束34の長軸方向の幅は両者の中間となることが好ましい。
このように、最下層に位置する環状炭素繊維束33と最上層に位置する環状炭素繊維束35との長軸方向の全長を異なる長さとすることにより、CFRP部材30の上面30dにおける周長と下面30eにおける周長とが異なるものとなり、CFRP部材30は、上下面に任意の曲線あるいは曲面を形成する。
樹脂材料31は、実施例1の場合と同様に、内部に炭素繊維体32を内包した状態でその外面を被覆するように構成されており、例えば金型内での射出成形等の手法により形成することができる。
ここで、樹脂材料31としては、例えば一般的な熱可塑性樹脂等を例示することができ、熱間で射出成形することにより、金型内で所定の最終形状のCFRP部材30を製造することができる。
図6は、本発明の実施例3によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、図6Aは、複数のCFRP部材による配置を部分拡大して示す斜視図であり、図6Bは、複数のCFRP部材を接合して形成されたラティス構造を示す斜視図である。
図6Aに示すように、図5で例示した実施例3によるCFRP部材30を複数個組み合わせてラティス構造(格子構造)を形成する際に、1つのCFRP部材30の側面部30aに他のCFRP部材30の側面部30aを接合し、さらに上記1つのCFRP部材10において接続部30bを挟んで隣り合う側面部30aに、上記他のCFRP部材30とは別のCFRP部材30の側面部30aを接合する。
このような接合部分を複数設けることにより、図6Bに示すように、開口部300aを含む複数の環状のCFRP部材30がその側面部30aで互いに接合され、任意の曲面形状を有するラティス構造300が形成される。
このとき、ラティス構造300の交差点(交差部分)C3は、環状のCFRP部材30の接続部30b及び30cがそれぞれ一対で対向する配置となり、単体のCFRP部材に比べてより高い剛性が得られるとともに、互いが接合されていないため、変形に対する裕度を確保できる。
<実施例4>
図7は、本発明の実施例4によるCFRP部材の概略を示す斜視図である。
図7に示すように、本発明の実施例4によるCFRP部材40は、複数の側面部40aとこれらを屈曲しつつ接続する複数の接続部40bとが交互かつ連続的に形成された波打ち形状(コルゲート形状)をなしている。
また、実施例4によるCFRP部材40は、実施例1の場合と同様に、その内部に同一の延在方向に延在する複数の炭素繊維束を積層した炭素繊維体を樹脂材料の内部に含浸した構造を有している。
これらの炭素繊維体と樹脂材料との関係については、実施例1の図1において示したものを連続的に接続したものとして構成されるため改めての説明は省略するが、実施例1のCFRP部材10と同様に、CFRP部材40は、上下面に任意の曲線あるいは曲面を形成する。
図8は、本発明の実施例4によるCFRP部材の代表的な使用例であるラティス構造の概要を示すものであって、図8Aは、複数のCFRP部材による配置を部分拡大して示す斜視図であり、図8Bは、複数のCFRP部材を接合して形成されたラティス構造を示す斜視図である。
図8Aに示すように、図7で例示した実施例3によるCFRP部材30を複数個組み合わせてラティス構造(格子構造)を形成する際に、1つのCFRP部材40に連続的に形成されている接続部40bと他のCFRP部材40に連続的に形成されている接続部40bとを接合し、これら接続部40bどうしの接合部(図8Bの交差点C4参照)をCFRP部材40の長手方向に千鳥状に配置する。
このような接合部分を複数設けることにより、図8Bに示すように、複数のCFRP部材40に囲繞された複数の開口部400aを含み、任意の曲面形状を有するラティス構造400が形成される。
このとき、ラティス構造400の交差点(交差部分)C4は、環状のCFRP部材40の接続部40bがそれぞれ一対で対向する配置となり、単体のCFRP部材に比べてより高い剛性が得られるとともに、他の実施例に比べて接合部の範囲を極小化できるため、ラティス構造の製造工程が容易となる。
以上、本発明の実施例1〜4によるCFRP部材及びこれを用いたラティス構造体の構成を説明したが、本発明によるCFRP部材は上記の具体例に限定されるものではなく、種々の改変を施すことができる。
例えば、上記実施例1〜4では、炭素繊維体を形成するにあたり、複数の炭素繊維束を個別に積層することによって構成した場合を例示したが、1本の炭素繊維あるいは1つの帯状の炭素繊維束を連続的に折り曲げて長さを調整しつつ積層する構造としてもよい。
特に、実施例3で示した環状炭素繊維体を構成する際に、略螺旋状に炭素繊維束を形成して積層することも可能である。
また、上記実施例1〜4具体例では、CFRP部材を金型内に炭素繊維束を配置した状態で、熱間の射出成形を行うことにより所定の曲面形状を得る場合を例示したが、射出成形時の温度を樹脂材料が完全に硬化する温度よりも低い温度に設定し、CFRP部材の中間品を作成した後、所定の形状に最終調整し、改めて完全硬化温度まで加熱することにより、CFRP部材の最終形状を得るように構成してもよい。
さらに、上記実施例1〜4では、3層による炭素繊維体の場合を例示したが、その層数は複数であれば2層あるいは4層以上としてもよいことは当然である。
なお、上記実施例1〜4では、CFRP部材を製造するにあたり、炭素繊維体を金型内に配置した状態で樹脂材料を射出成形する場合を例示したが、プリプレグを用いたオートクレーブ成形やプレス成形、RTM(Resin Transfer Molding)成形、インフュージョン成形、真空バッグ成形、テーププレースメント、あるいは3Dプリンティング等の公知の成形方法により、所定の形状となるように製造することも可能である。
その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施例に種々の改変を施すことも可能である。
10、20、30、40 CFRP部材
10a、20a、30a、40a 側面部
10b、20b、30b、30c、40b 接続部
11、21、31、41 樹脂材料
12、32 炭素繊維体
13 第1の炭素繊維束
14 第2の炭素繊維束
15 第3の炭素繊維束
33 第1の環状炭素繊維束
34 第2の環状炭素繊維束
35 第3の環状炭素繊維束
100、200、300、400 ラティス構造
100a、200a、300a、400a 開口部
上記の目的を達成するために、本発明によるCFRP部材は、所定の延在方向に延在する複数の炭素繊維束を積層した炭素繊維体の外面を樹脂材料で被覆したCFRP部材であって、前記炭素繊維体の最下層に位置する炭素繊維束の長さと最上層に位置する炭素繊維束の長さとを異ならせ、前記積層する方向の厚みを均一としつつ、その上下面に曲線あるいは曲面を形成したことを特徴とする。
このとき、前記複数の炭素繊維束は、それぞれ環状に形成されてもよい。
上記の目的を達成するために、本発明によるCFRP部材は、所定の延在方向に延在する複数の炭素繊維束を積層した炭素繊維体の外面を樹脂材料で被覆したCFRP部材であって、前記炭素繊維体の最下層に位置する炭素繊維束の長さと最上層に位置する炭素繊維束の長さとを異ならせ、前記積層する方向の厚みを均一としつつ、その上下面に曲線あるいは曲面を形成し、そのうち少なくとも一方の面に形成された前記曲線あるいは前記曲面は3次元曲面の上にあることを特徴とする。
このとき、前記複数の炭素繊維束は、それぞれ環状に形成されてもよい。

Claims (3)

  1. 所定の延在方向に延在する複数の炭素繊維束を積層した炭素繊維体が樹脂材料に内包されたCFRP部材であって、
    前記炭素繊維体の最下層に位置する炭素繊維束の長さと最上層に位置する炭素繊維束の長さとが異なる
    ことを特徴とするCFRP部材。
  2. 前記複数の炭素繊維束は、それぞれ環状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のCFRP部材。
  3. 請求項1又は2に記載されたCFRP部材を複数個有し、前記CFRP部材の側面部の少なくとも一部が互いに接合されたラティス構造体。
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