JPWO2018003084A1 - ウェアラブル装置及び調整方法 - Google Patents

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Abstract

ウェアラブル装置100は、装着者の頭部70に装着される装着部と、装着者の視界の一部に画像を表示する表示部140と、表示部140を保持するアーム130と、アーム130と装着部とを連結する連結部110と、を含む。連結部110は、第1軸TX1でアーム130を回動可能な第1の回動機構111と、第1の回動機構111よりも装着部側に設けられ、第1軸TX1に直角な第2軸TX2と第2軸TX2に直角で且つ第1軸TX1に交差する第3軸TX3とを含む自由度でアーム130を回動可能な第2の回動機構112と、を有する。

Description

本発明は、ウェアラブル装置及び調整方法等に関する。
従来より、ユーザーの頭部に装着してユーザーの視界に画像を投影するウェアラブル装置(ヘッドマウントディスプレイ)が知られている。このようなウェアラブル装置の従来技術としては、例えば特許文献1、2に開示される技術がある。
特許文献1には、ヘッドホンのイヤーパッドにアームを介して表示部が保持され、そのイヤーパッドとアームとは、少なくとも左右軸及び上下軸で回動可能な連結部によって連結され、アームと表示部とは、少なくとも左右軸及び上下軸で回動可能な連結部によって連結されるヘッドマウントディスプレイが開示されている。
特許文献2には、瞳分割シースルー型のヘッドマウントディスプレイが開示されている。この技術では、表示画像の虚像を射出する接眼部(接眼窓)が非常に小型であり、それによってシースルー(外界視界と表示画像がオーバーラップすること)やシーアラウンド(広い外界視界を確保すること)を実現する。
特開2004−80679号公報 特開2006−3879号公報
ヘッドマウントディスプレイでは、ユーザーが表示画面を適切に視認できるようにするためには、表示部を正しい位置に調整し、光軸の方向を適切に視軸と一致させるための細かい調整(アライメント)が必要である。このような調整を行うための従来技術としては、例えば上述した特許文献1の技術がある。この技術では、多軸のジョイント(関節)を使うことで、表示部の位置や光軸の向きの微妙な調整を可能にしている。
しかしながら、このようなヘッドマウントディスプレイが活用される現場では、表示部を眼前から一旦退避させる場合がある。例えば、工場や倉庫等において作業をアシストする情報をヘッドマウントディスプレイに表示させている場合、表示部を一旦退避させて作業を行いやすくすることが想定される。そして、退避した後に再び表示画像を見るためには、上述のような細かい調整を再び行う必要があるが、退避及び復帰のたびに、そのような細かい調整を行うことは非常に煩わしい。
例えば、表示部のアイボックス(表示画像を視認可能な視線と光軸のずれの許容範囲)が比較的狭い小型のヘッドマウントディスプレイ(例えば上記の特許文献2)では、光軸の微妙な調整が求められる。退避及び復帰のたびにアライメントに時間がかかると、その調整が煩わしいだけでなく、作業の効率を低下させる可能性もある。そのため、退避した後に簡素な動作で復帰できることが望まれる。
本発明の幾つかの態様によれば、表示部の位置調整やアライメントを一旦実施した後は、簡素な動作で表示部の退避及び復帰を行うことが可能なウェアラブル装置及び調整方法等を提供できる。
本発明の一態様は、装着者の頭部に装着される装着部と、前記装着者の視界の一部に画像を表示する表示部と、前記表示部を保持するアームと、前記アームと前記装着部とを連結する連結部と、を含み、前記連結部は、第1軸で前記アームを回動可能な第1の回動機構と、前記第1の回動機構よりも前記装着部側に設けられ、前記第1軸に直角な第2軸と前記第2軸に直角で且つ前記第1軸に交差する第3軸とを含む自由度で前記アームを回動可能な第2の回動機構と、を有するウェアラブル装置に関係する。
本発明の一態様によれば、第1の回動機構よりも装着部側に設けられた第2の回動機構が、第1軸に直角な第2軸と、第2軸に直角で且つ第1軸に交差する第3軸とでアームを回動可能であるため、第1軸を装着者の両目に沿った方向に平行となるように調整することが可能である。このような調整を行うと共に、表示部の位置調整やアライメントを一旦実施した後は、第1軸でアームを回動して表示部の退避及び復帰を行うことで、簡素な動作で表示部の退避及び復帰を行うことが可能となる。
また本発明の他の態様は、上記に記載されたウェアラブル装置の調整方法であって、前記第2の回動機構で前記アームを回動することで前記第1軸を前記装着者の両目に沿った方向に平行となるように調整する調整方法。
また本発明の更に他の態様は、上記に記載されたウェアラブル装置の調整方法であって、前記第3軸で前記アームを回動することで前記第2軸を前記頭部の上下方向に平行となるように調整し、前記第2軸で前記アームを回動することで前記第1軸が前記装着者の両目に沿った方向に平行となるように調整することを特徴とする調整方法。
図1は、ユーザーの頭部に装着された状態でのウェアラブル装置の斜視図である。 図2は、ユーザーの頭部に装着された状態でのウェアラブル装置の上面視図である。 図3は、連結部の詳細な構成例である。 図4は、連結部を用いたウェアラブル装置の調整方法を説明する図である。 図5は、連結部を用いたウェアラブル装置の調整方法を説明する図である。 図6は、連結部を用いたウェアラブル装置の調整方法を説明する図である。 図7は、表示部の退避、復帰を説明する図である。 図8は、表示部の退避、復帰を説明する図である。 図9は、ボールジョイントの構成例である。 図10は、ピンジョイントの構成例である。 図11は、ラッチ機構を有するジョイントの構成例である。 図12は、ロック機構を有するボールジョイントの構成例である。 図13(A)〜図13(D)は、第1の回動機構の変形構成例である。 図14は、第1軸の位置の設定例について説明する図である。 図15(A)〜図15(C)は、第1軸の位置の設定例について説明する図である。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.構成
図1、図2に、本実施形態のウェアラブル装置100の構成例を示す。図1は、ユーザーの頭部70に装着された状態でのウェアラブル装置100の斜視図である。図2は、ユーザーの頭部70に装着された状態でのウェアラブル装置100の上面視図である。
図1、図2において、方向DX、DY、DZは互いに直角な(略直角を含む。広義には交差する)方向である。方向DXはユーザーから見て右方向(頭部70中央から右側頭部へ向かう方向)であり、方向DYはユーザーから見て上方向(頭部70中央から頭頂部へ向かう方向)であり、方向DZはユーザーから見て正面方向(頭部70中央から顔正面へ向かう方向)である。
ウェアラブル装置100は、装着部(ヘッドマウント)、アーム130、連結部110、表示部140(表示装置)を含む。またウェアラブル装置100は、回動機構120を含むことができる。
装着部は、ユーザー(装着者)の頭部70に装着され、アーム130や表示部140を頭部70に対して保持するための装置(機構、部品)である。具体的には、装着部は、第1当接部10(第1接触部)、第2当接部20(第2接触部)、ヘッドバンド30、第1連結部40、第2連結部50を含む。なお、装着部の構成はこれに限定されない。例えば、装着部は、イヤーパッド(耳当て部分)を備えたヘッドホンのような構成であってもよい。
アーム130は、連結部110を介して第1当接部10に連結(接続)され、表示部140をユーザーの所望の位置(例えばユーザーの眼前)に保持する。アーム130は、例えば直線状の又は湾曲した棒状の部材である。例えばアーム130の一端に回動機構120を介して表示部140が連結(接続)され、アーム130の他端に連結部110を介して装着部が接続される。なお、連結部110はアーム130の端に設けられる必要はなく、アーム130の端から離れた部分に設けられてもよい。なお、アーム130の長さを調整するスライド機構等が更に設けられてもよい。
表示部140は、アーム130の一端に設けられ、ユーザーの視界の一部に画像を表示する。具体的には、表示部140は、表示装置が出力する画像の光を光学系により接眼窓に導き、接眼窓から眼球の瞳に向けて(眼球の視線に対向して視軸方向に)射出し、画像の拡大虚像を視界に表示する(網膜に画像を投影する)。光学系は、例えばプリズムや鏡、レンズ等で構成される。
表示部140は、例えば瞳分割シースルー光学系方式を採用できる。瞳分割シースルー光学系方式は、接眼レンズ(接眼窓)の付近に光学系の射出瞳が設定されており、それによって接眼レンズを小さくすることが可能である。接眼レンズが小さいので、外界視界の光が接眼レンズの外側を通って目の瞳に入射し、シースルーを実現できる。この光学系を用いた場合、例えば表示部140の先端部(接眼窓が設けられている部分)の幅は4mm以下である。なお、表示部140としては、瞳分割シースルー光学系方式に限らず種々の形式の光学系を用いたタイプの表示部を採用できる。
回動機構120は、アーム130に対して表示部140を回動可能に保持する機構であり、例えば表示画像の水平走査方向に平行な軸で回動可能である。或いは、その軸に直角な(略直角を含む。広義には交差する)軸で回動可能であってもよい。例えば表示部140をユーザーの眼前に調整し、表示画像の水平走査方向に平行な軸を方向DXに平行にした場合において、方向DZ又は方向DYに平行な軸で回動可能であってもよい。或いは、これら3軸で自由に回動可能であってもよい。
連結部110は、アーム130と装着部とを連結する機構(部品)であり、装着部に対してアーム130を回動可能に保持する機構である。具体的には、連結部110は、第1の回動機構111と第2の回動機構112とを含む。
第1の回動機構111は、第1軸TX1でアーム130を回動可能な回動機構である。第2の回動機構112は、第1の回動機構111よりも装着部側に設けられ、第2軸TX2と第3軸TX3とを含む自由度でアーム130を回動可能な回動機構である。第2軸TX2は、第1軸TX1に直角な軸である。第3軸TX3は、第2軸TX2に直角で且つ第1軸TX1に交差する(非平行な)軸である。即ち、3軸のうち隣り合う2軸(第1軸TX1と第2軸TX2、第2軸と第3軸TX3)が直角になっている。なお、第2軸TX2での回動により第1軸TX1の方向が変わるので、第3軸TX3と第1軸TX1とが成す角度は不定であり、直角とは限らない。
ここで、第2軸TX2と第3軸TX3とを含む自由度で回動可能であるとは、第2軸TX2での回動、第3軸TX3での回動のみが可能な場合と、それ以外の軸での回動が更に可能な場合と、例えばボールジョイント等のような任意の軸で回動可能な場合とを含む。
以上の実施形態によれば、第1の回動機構111よりも装着部側に設けられた第2の回動機構112により第1の回動機構111の第1軸TX1の方向を調整し、その後に第1軸TX1でアーム130を回動することで表示部140の退避及び復帰を簡素な動作で行うことが可能となる。即ち、第1軸TX1の方向を調整すると共に、ユーザーが表示画像を視認するのに最適な位置及びアライメント状態に表示部140を(例えば回動機構120で)調整した後は、退避及び復帰を第1軸TX1のみで行うことができる。これにより、復帰時に微妙な位置調整やアライメントを行う必要がなく、単に表示部140が元の位置に戻るまで第1軸TX1でアーム130を回動させるだけでよい。
具体的には、ウェアラブル装置100が頭部70に装着された状態において、第2の回動機構112でアーム130が回動されることで第1の回動機構111の第1軸TX1がユーザーの両目に沿った方向(DX)に平行となるように調整される。
第1軸TX1がユーザーの両目に沿った方向(DX)に平行となることで、第1軸TX1によりアーム130を回動させるとアーム130及び表示部140が上下方向(おおよそDY又は−DY)に移動する。これにより、自然な退避及び復帰が可能になると共に、退避及び復帰の際にアーム130及び表示部140が眼鏡等の装着物に干渉する可能性を低減できる。即ち、第1軸TX1が左右方向に対して傾いている(例えば頭頂側から見てDXを反時計回りに回した方向に第1軸TX1が平行な)場合、第1軸TX1に垂直な面が眼鏡のフレームやテンプルに交差する可能性が高い。アーム130は、第1軸TX1での回動でその面内を移動するので、眼鏡のフレームやテンプルにぶつかる可能性が高くなる。本実施形態では、このような状況を避けることが可能である。
なお、装着部は以下のような構成である。即ち、第1当接部10、第2当接部20は、ユーザー(装着者)の側頭部に当接する部材(部品)である。ここで「当接する」とは、当たり接することである。各当接部10、20は、ウェアラブル装置100がユーザーの頭部70に装着された状態において頭部70の前後方向を長手方向とする弾性部材で構成され、側頭部の前後方向での湾曲形状に沿った湾曲を有する。図1、図2では、頭部70の前後方向は方向DZ(及び−DZ)に相当する。ヘッドバンド30は、第1当接部10と第2当接部20とを連結し、第1当接部10及び第2当接部20を側頭部に向かって付勢する。ここで「付勢する」とは、ある方向に力を加えることである。第1連結部40は、第1当接部10とヘッドバンド30とを連結する。第2連結部50は、第2当接部20とヘッドバンド30とを連結する。
このように、頭部70に接触する当接部10、20の上下方向の幅が短く、前後方向に長い形状となっていることで、個々のユーザーの頭部形状や髪型の違い、ウェアラブル装置以外の装着物(例えば眼鏡、補聴器等)の有無等の違いの影響を受けにくくなる。また、当接部10、20がヘッドバンド30で付勢されることによって、当接部10、20の湾曲と弾性によって当接部10、20が側頭部へ密着する。これにより、個々のユーザーの頭部形状が違う場合であっても、当接部10、20が側頭部に対して安定して当接し、表示部を安定して保持することが可能となる。
上述のように、装着部の構成はこれに限定されず、ヘッドマウントディスプレイの頭部装着部として用いられる種々の装着部に対して本実施形態の手法や連結部110の構成を適用できる。
2.詳細構成、調整方法
図3に、連結部110の詳細な構成例を示す。連結部110は、部材(部品)15、171〜175を含む。これらの部材は例えば樹脂等により形成される。
アーム130の一端には表示部140が連結されており、他端には第1軸TX1で回動する第1ジョイントが設けられている。第1ジョイントには第1リンク(部材174)の一端が連結され、第1リンクの他端には第2軸TX2で回動する第2ジョイントが設けられている。第2ジョイントには第2リンク(部材172)の一端が連結され、第2リンクの他端には第3軸TX3を含む自由度で回動する第3ジョイントが設けられる。第3ジョイントには基部(部材15)が連結され、基部は第1当接部10に固定される。なお、図1、図2の第1の回動機構111には第1ジョイントが対応し、第2の回動機構112には第2、第3ジョイントが対応する。
より具体的には、第1、第2ジョイントの各ジョイントは、1つのピンを軸に回動するピンジョイントである。即ち、アーム130の他端にはコの字型の(U-shaped)凹部が設けられ、その凹部に第1リンク(部材174)の一端が挿入され、凹部と第1リンクの一端にピン175が貫通している。同様に、第2リンク(部材172)の一端にはコの字型の(U-shaped)凹部が設けられ、その凹部に第1リンク(部材174)の他端が挿入され、凹部と第1リンクの他端にピン173が貫通している。これらのピン175、173を軸とする回動によって、第1軸TX1、第2軸TX2での回動が実現される。第1軸TX1、第2軸TX2は直角なので、ピン175、173は直角を成すように設けられている。
第3ジョイントは、3軸の自由度で自在に回動可能なボールジョイントである。即ち、第2リンク(部材172)の他端には、第3ジョイントのボール受け(部材171のボールが嵌まり合う穴)が設けられる。部材171はボールジョイントのボール部分であり、基部である部材15の一端からボールが突出した構造となっている。このボールとボール受けとの間が自在に摺動する(滑り動く)ことで、第3軸TX3を含む自由度の回動が実現される。第3軸TX3は第2軸TX2に直角な軸であり、例えば第2リンク(部材172)の長手方向に沿った軸である。即ち、第2リンクの長手方向を軸に第2リンクを回動させると、第3軸TX3で回動することになる。また、ボールジョイントによって、第2リンクの長手方向に直角な方向に第2リンクを回動させることも可能である。
各部材の形状は例えば以下のようである。即ち、第1リンクである部材174、第2リンクである部材172は、円柱状或いは四角柱状等の棒状の部材である。基部である部材15は、例えば四角柱状である。部材15、171は例えば一体に形成される。なお、部材15の形状はこれに限定されない。例えば、部材15は第1当接部10の湾曲形状に沿って湾曲する板状部材であってもよい。或いは、第1当接部10に直接に部材171が固定又は一体形成され、部材15が省略されてもよい。
以上のように、図1、図2の第2の回動機構112は、第2軸TX2でアーム130を回動可能な第2軸回動機構(第2ジョイント)と、第3軸TX3を含む自由度でアーム130を回動可能な第3軸回動機構(第3ジョイント)と、を含む。第3軸回動機構は、第2軸回動機構よりも装着部側に設けられる。
隣り合う2軸が直角を成す第1軸TX1、第2軸TX2、第3軸TX3が個別に設けられているので、各軸を当接部側から順に調整していくことで、第1軸TX1を両目に沿った方向に調整しやすくなる。即ち、第3軸TX3で回動すれば、それに直角な第2軸TX2の方向が変わり、第2軸TX2の方向を決めた後に第2軸TX2で回動すれば、それに直角な第1軸TX1の方向が変わり、第1軸TX1の方向を決めることができる。このようにして、ユーザーにとって分かりやすく、簡素な手順で調整できる。この調整方法の詳細については後述する。
また、第1軸TX1に直角な方向の第2軸TX2が独立して設けられているため、第1軸TX1で表示部140を退避及び復帰させたときに、それに直角な第2軸TX2でアーム130が回動しにくい。これにより、退避及び復帰の際に、表示部140の位置やアライメント状態が第2軸TX2を誤って回動することによりずれてしまう可能性を低減できる。なお、第3軸TX3で誤って回動する可能性については、例えばボールジョイントの摩擦を大きくする、或いはロック機構を設けること等によって、低減できる。
本実施形態では、第3軸回動機構(第3ジョイント)は、第3軸TX3を含む任意の軸で回動可能なジョイントである。一例としては、上述したようなボールジョイントである。
このようにすれば、第1当接部10(部材15)に対するアーム130が延びる方向を自在に調整すると共に、その方向での第3軸TX3での回動が可能となる。即ち、第1当接部10は側頭部に当接しているので、頭部70の形状の個人差によって様々な角度になる。そうすると、各個人でアーム130の向きが異なり、表示部140を適切な位置に保持できなくなる。この点、本実施形態では、第3軸回動機構によってアーム130の向きを自在に変えることができ、表示部140を適切な位置に調整できる。
また、ユーザーが眼鏡等を着用している場合には、テンプルとアーム130が干渉する恐れがある。この点、本実施形態では、第3軸回動機構によりアーム130をテンプルから離れる方向に向けることが可能である。そして、アーム130をどのような方向に向けたとしても、その位置において第3軸TX3で回動させることが可能である。
次に図4〜図6を用いて、上記連結部110を用いたウェアラブル装置100の調整方法を説明する。
まず図4に示すように、ウェアラブル装置100が頭部70に装着された状態において、第3軸TX3でアーム130を回動することで第2軸TX2が頭部70の上下方向(DY)に平行となるように調整する。このとき、アーム130の向きや位置についても第3ジョイントを用いて適宜に調整し、それと共に第2軸TX2が頭部70の上下方向(DY)に平行となるように調整する。この調整は、例えば基部(部材15)を手で押さえながら第2リンク(部材172)に指で力を加えることで行う。
次に図5に示すように、第2軸TX2でアーム130を回動することで第1軸TX1がユーザーの両目に沿った方向(DX)に平行となるように調整する。この調整は、例えば基部(部材15)又は第2リンク(部材172)を手で押さえながらアーム130に指で力を加えることで行う。
次に図6に示すように、第1軸TX1でアーム130を回動することで、視野内での表示画像の位置がユーザー所望の位置となるように、表示部140の位置を調整する。例えば、表示部140の接眼部が眼前に配置されるように調整する。このとき、アーム130に対して表示部140を回動させる回動機構120を用いて、表示部140の光軸を視軸(視線を接眼部に向けた時の眼球の光軸)に一致させる調整(アライメント)を行う。
本実施形態では、隣り合う2軸が直角を成す第1軸TX1、第2軸TX2、第3軸TX3で回動する回動機構が個別に設けられていることで、上記のような調整方法が可能となっている。即ち、装着部に近い第3軸TX3から順次に1軸ずつ調整していくことで、第1軸TX1を左右方向(DX)に平行に調整し、表示部140を眼前に配置するように調整できる。このように3軸あることで自由度の高い調整を実現しつつ、1軸ずつ調整できることで手順が覚えやすく簡素な調整を実現している。
上記のように一旦調整を行った後は、図7、図8に示すように第1軸TX1のみの回動で、表示部140を退避及び復帰させることが可能となる。即ち、対象物をよく見たい場合や細かい作業を行う場合等には、図7に示すように第1軸TX1でアーム130を回動させて表示部140を上方向(又は下方向でもよい)に退避させる。これにより、表示画像を視野から無くす、或いは表示画像を視野の周辺部に移動させることができる。また、再び表示画像から情報を得たい場合には、図8に示すように第1軸TX1でアーム130を回動させて表示部140を眼前に復帰させる。これにより、再び視野に表示画像が表示されるようになる、或いは表示画像が視野の周辺部から所望の位置に移動される。
この退避及び復帰は、例えばアーム130の一端(表示部140が連結される側の一端)に指で力を加えることにより行う。このとき、上述のように第2軸TX2は回動しない。第3軸TX3についても第1軸TX1に交差しているので第3軸TX3では回動しにくい。しかしながらボールジョイントを用いている場合にはボールジョイントが回動する可能性があるので、第1軸TX1が回動する力よりもボールジョイントが回動する力の方が大きくなるようにしておく。この点の詳細については、後述する。
なお、以上の実施形態では第3ジョイント(第3軸回動機構)がボールジョイントである場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば第3ジョイントは第3軸TX3のみで回動するジョイントであってもよい。また、以上の実施形態では第3ジョイントが第2ジョイント(第2軸回動機構)と装着部の間に設けられる場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、第2ジョイントが第3ジョイントと装着部との間に設けられてもよい。
3.連結部の変形例
上記図3〜図7では、3軸TX1〜TX3の各軸に1つずつジョイントが設けられる場合を例に説明したが、図1、図2の連結部110の構成はこれに限定されない。即ち、第1軸TX1を両目に沿った方向に調整できる機構があれば十分である。例えば、第2軸TX2、第3軸TX3の回動を1つのジョイントで実現する以下のような変形例が考えられる。
この変形例では、図1、図2の第2の回動機構112は、第2軸TX2及び第3軸TX3を含む自由度で回動可能な1つのジョイントで構成される。例えば、第2軸TX2及び第3軸TX3を含む任意の軸で回動可能なジョイントである。一例としては、ボールジョイントである。他の例としては、2軸で回動可能なピンジョイントである。
図9にボールジョイントの構成例を示す。ボールジョイントは、ボール受け側の部材210と、ボール側の部材220で構成される。これらの部材の一方が第1当接部10に固定され、他方がアーム130に第1の回動機構111を介して連結される。
部材210には、コの字型(U-shaped)を成す2つの突起211、213が設けられている。2つの突起211、213の内側にはボール221を嵌め込んで摺動させるための穴(又は凹み)212、214が設けられる。
部材220には、円柱等の軸部材222を介してボール221が設けられる。部材210、220は例えば樹脂で形成される。
図10にピンジョイントの構成例を示す。ピンジョイントは、第1のリンクである部材230、第2のリンクである部材250、第1、第2リンクを連結する連結部材240で構成される。部材230、250の一方が第1当接部10に固定され、他方がアーム130に第1の回動機構111を介して連結される。
部材230には、コの字型(U-shaped)を成す2つの突起232、233が設けられている。2つの突起232、233には、ピン231を挿入する穴が設けられている。同様に部材250には、コの字型(U-shaped)を成す2つの突起252、253が設けられている。2つの突起252、253には、ピン251を挿入する穴が設けられている。
連結部材240には、十字に突出する2本のピン231、251が設けられる。このピン231、251の方向は直角を成す。例えば一方のピンが第2軸TX2に相当し、他方のピンが第3軸TX3に相当する。
4.連結部の各軸の保持力について
上述したように、本実施形態では第1軸TX1が頭部70の左右方向(DX)に平行になるように調整した後、その第1軸TX1での回動により表示部140の退避及び復帰を行う。この際、第1軸TX1以外での回動を生じない(又は生じにくい)ことが望ましい。
そのため本実施形態では、第1軸TX1でアーム130を回動させる場合において、第2の回動機構112がアーム130を保持する保持力は、第1の回動機構111がアーム130を保持する保持力よりも大きい。
保持力は、回動機構によるアーム130の回動を生じさせない力である。逆に言えば、回動機構によるアーム130の回動を生じ始める最小の力である。例えば、表示部140の退避や復帰を行う際には、表示部140が連結される側のアーム130の一端を指で掴んで上方向に力を加える。このとき、加えた力に応じたトルクが第1の回動機構111、第2の回動機構112に加わり各回動機構での回動を生じさせようとする。仮に第1の回動機構111を固定して動かないようにした場合に、第2の回動機構112が回動し始める最小の力(アーム130の一端に加えた力)を保持力F2とする。同様に、仮に第2の回動機構112を固定して動かないようにした場合に、第1の回動機構111が回動し始める最小の力(アーム130の一端に加えた力)を保持力F1とする。この場合、F1<F2が成り立つ。各回動機構には実際にはトルクとして加わるので、そのトルクに対する保持力を、F1<F2が成り立つように設定しておく。
このような回動機構の保持力の調整は、例えば摩擦力を調整する手法、ラッチ機構を用いる手法、ロック機構を用いる手法等で実現できる。また、図3〜図8で説明した3軸独立に回動機構を設ける例では、第2軸TX2が第1軸TX1に直角を成すことで、保持力の関係が実現されている。即ち、仮に第2軸TX2での回動が弱い力で可能であっても、第1軸TX1で回動させる際には少なくとも第2軸TX2での回動は生じにくい。
摩擦力を調整する手法では、ジョイントの回動における静止摩擦力の最大値(動き出す直前の静止摩擦力。以下、単に静止摩擦力と呼ぶ)をF1<F2が成り立つように設定する。静止摩擦力は、ジョイントの摺動部分の材料や表面加工、或いは摺動する面どうしを押しつける力で決まる。
例えば、材料や表面加工によって摩擦係数が異なるので、それによって静止摩擦力を設定できる。或いは、ボールジョイントにおいてボール受けがボールを締め付ける力、ピンジョイントにおいてピンが挿入される穴がピンを締め付ける力に応じて摩擦力が変わるので、それによって静止摩擦力を設定できる。例えば、第2の回動機構112の静止摩擦力を第1の回動機構111の静止摩擦力よりも大きくしておくことで、F1<F2に設定する。
ラッチ機構を用いる手法では、ラッチの保持力によってF1<F2を実現する。例えば、第1の回動機構111にはラッチ機構を採用せず、第2の回動機構112にラッチ機構を採用することで、退避や復帰の際に第2の回動機構112が回動しないようにできる。
図11にラッチ機構を有するジョイントの構成例を示す。このジョイントは、一軸で回動するジョイントである。例えば、このジョイントを2軸又は3軸組み合わせて第2の回動機構112を構成してもよい。図11のラッチ機構は、ラッチのツメが設けられる部材260と、ラッチの突起が設けられる部材270と、を含む。
部材260では、円盤267の中心に円形穴が設けられ、円盤の外周に沿って円筒261が設けられ、円形穴の外周に沿って円筒262が設けられる。円筒262からは円筒261に向かって2組のツメ263、265が延びている。ツメ263は、弾性を有する2つのツメの間にスリット264が設けられた構造になっている。同様に、ツメ265は、弾性を有する2つのツメの間にスリット266が設けられた構造になっている。これらのツメは、円盤267には固定されておらず、その弾性によってスリットの間隔が変動できるようになっている。
部材270では、円盤277の中心に円形穴が設けられ、円盤の外周に沿って円筒271が設けられ、円形穴の外周に沿って円筒272が設けられる。円筒271の内周には全周にわたって凹凸(例えば波状の凹凸)が設けられている。
部材260、270は、図面で見えている面どうしを重ね合わせるように組み合わされる。このとき、円筒271は、部材260の円筒261とツメ263、265との間に挿入される。また、円筒272は、円筒262の内側に挿入される。ジョイントの回動軸は、円形穴の中心を通り、円盤267、277に垂直な方向の軸である。この回動軸で部材260、270の間を回動させた際、ツメのスリット264、266に円筒271内周の凸部が嵌まると回動に対する抵抗が大きくなる。その抵抗に逆らって回動させる力を加えると、スリット264、266から凸部が外れ、次の凸部がスリット264、266に嵌まる。このようにして、不連続なポイント(回動角度)で回動が半固定されることになる。
ロック機構を用いる手法では、第2の回動機構112にロック機構を設け、退避や復帰の際に第2の回動機構112での回動が起きないようにする。即ち、第1軸TX1を左右方向に平行にする調整や、表示部140の位置調整とアライメント時にはロック機構を開放状態にし、それらの調整が終わった後にロック機構をロック状態にする。なお、第1の回動機構111にもロック機構を設け、退避や復帰の際にロック機構を開放にする構成としてもよい。
図12にロック機構を有するボールジョイントの構成例を示す。ボールジョイントは、ボール280、ボール受け290、締め付けネジ291を含む。締め付けネジ291はオスネジであり、ボール受け290のメスネジに嵌合するようになっている。例えば、締め付けネジ291を締めると、オスネジの先端、或いはオスネジの先端によって押される部材がボール280に押しつけられ、ボール280の摺動がロックされる。
同様のロック機構は、一軸のジョイントでも実現可能である。例えば、軸と軸受けで構成されるジョイントにおいて、軸受けに締め付けネジが設けられ、その締め付けネジを締めることによって軸の摺動がロックされてもよい。
ロック機構を採用する場合、第2の回動機構112は、第2軸TX2及び第3軸TX3の少なくとも一方の軸での回動をロックするロック機構を有していればよい。即ち、第2軸TX2のみ、又は第3軸TX3のみ、又は第2軸TX2及び第3軸TX3の両方での回動をロックするロック機構を有する。
例えば第2の回動機構112をボールジョイントで構成した場合、図12のロック機構を採用することで、第2軸TX2及び第3軸TX3の両方での回動をロック可能になる。或いは、図3〜図8で説明した連結部110の構成において、第3軸TX3に対応する第3ジョイントにロック機構を採用した場合、第3軸TX3での回動のみをロック可能になる。
なお、ロック機構は図12のようにネジで締める構成に限定されない。例えば、チューブ等の締め付けに用いるピンチコックのように、一時的に締め付け(ロック)を緩めることが可能で、通常は締め付け(ロック)状態になっているような機構を採用してもよい。例えば、ボールジョイントに適用する場合には、ピンチコックのチューブ締め付け部がボールを挟み込む構成となっており、ピンチコックを掴むとボールが回動可能となり、ピンチコックを離すとボールの回動がロックされる。このようなロック機構では調整終了時にピンチコックを離すことで自動的にロックがかかり、ユーザーの負担が軽減される。
5.第1の回動機構の変形例
図13(A)〜図13(D)に、第1の回動機構111の変形構成例を示す。この変形構成例では、回動範囲を制限する構成、或いは回動の半固定ポイントが設けられており、それによって表示部140を退避前の位置に正確に復帰できるようになっている。
図13(A)に示すように、長い板状の部材310に細い円柱状の突起311、312が設けられる。また、長い板状の部材320に円形穴322と、その円形穴322を中心とする円弧状穴321とが設けられる。部材310は図1等のアーム130に対応しており、その一端(突起312とは逆側の一端)には表示部140が連結される。また部材320の一端(穴321とは逆側の一端)は第2の回動機構112を介して第1当接部10に連結される。なお、部材310、320の形状は板状に限定されず、組み合わせたときに突起312を軸とする回動が実現できる形状であればよい。
図13(B)に示すように、穴321に突起311が挿入され、穴322に突起312が挿入されるように、部材310、320が組み合わされる。そして、円弧状穴321に沿って突起311を動かしながら突起312を軸(第1軸TX1に相当)に部材310を回動させる。
第1軸TX1を左右方向に調整する際や、表示部140の位置調整とアライメントを実施する際には、突起311が円弧状穴321の下端に突き当たるようにしておく。そして、図13(C)に示すように、表示部140を退避する際には、例えば突起311が円弧状穴321の上端に突き当たるまで、部材310(アーム130)を上に回動させる。復帰の際には、再び図13(B)のように突起311が円弧状穴321の下端に突き当たるまで部材310を下に回動させる。このようにして、表示部140を退避前の位置に容易に正確に復帰させることができる。
図13(D)は、回動の半固定ポイントを更に設けた変形構成例である。即ち、円弧状穴321の複数の位置に、突起311を半固定にするためのラッチが設けられている。図13(D)の例では、円弧の両端と、中央にラッチを設けている。
調整時には、これら複数のラッチのいずれか(例えば図13(D)のように中央のラッチ)に突起311を半固定にしておき、退避時には他のラッチに突起311を移動させるように部材310を回動させる。そして、元のラッチに突起311が戻るまで部材310を回動させることで、表示部140を退避前の位置まで復帰させることができる。
6.第1軸の位置について
第1軸TX1の位置は特に限定されるものではないが、例えば図14に示すような位置に第1軸TX1を設定することで、表示部140の退避及び復帰が簡素化されるだけでなく、画像の表示位置の上下移動を簡素化することも可能である。
即ち、ウェアラブル装置100が頭部70に装着された状態において、前記第2の回動機構112により第1軸TX1がユーザーの両目に沿った方向に平行となるように調整された場合において、第1軸TX1は、ユーザーの眼球61、62を通る軸である。
眼球61、62の大きさには個人差があるが、例えば統計的な平均の直径を想定し、その眼球61、62に第1軸TX1が交差するように設計しておく。このとき、眼球61、62の中心63、64から半径5mm以内を第1軸TX1が通ることが望ましく、眼球61、62の中心63、64を第1軸TX1が通ることが更に望ましい。また、表示画像を視認する側の眼球(図14では右の眼球61)を第1軸TX1が通ればよく、必ずしも両方の眼球を通る必要はない。
例えば、第1当接部10とヘッドバンド30を連結する第1連結部40は、耳の上方に配置される。このとき、頭部70を横方向(DX)から見た場合における耳と眼球の配置(平均的な配置)が分かっているので、それに対応して第2の回動機構112の位置、第2の回動機構112から第1の回動機構111までの長さ等を決める。このようにして、第1軸TX1が眼球61、62を通るように連結部110を設計しておく。
以下、画像の表示位置の上下移動について説明する。図15(A)に示すように、表示画像を視認可能とするために、視線YX(視軸)と表示部140の接眼部141の光軸AXPとを一致(略一致を含む)させるように表示部140の位置調整やアライメントを実施する。
図15(B)に示すように、第1軸TX1でアーム130を回動させて表示部140を移動させたとする。第1軸TX1が眼球61の中心を通っている場合、接眼部141の光軸AXPは眼球61の中心を向いたままである。
そのため、図15(C)に示すように、視線YXを接眼部141に向ければ視線YXと光軸AXPが一致し、表示画像を視認可能となる。
このように、第1軸TX1が眼球61の中心を通るようにしておくことで、表示画像を視認可能なように一旦調整した後は、表示画像の位置を上下に移動させても、再度アライメントすることなく表示画像が視認可能な状態(接眼部141に視線を向ければ視認できる状態)を維持できる。
また、第1軸TX1が眼球61の中心から多少ずれていたとしても、アイボックス(表示画像を視認可能な視線と光軸のずれの許容範囲)の範囲内であれば、表示位置を変えても再度アライメントする必要はない。たとえアイボックスの範囲を超えても、わずかな調整だけで視認可能にできるので、煩雑なアライメントの再実施は不要である。
なお、アーム130に対して表示部140を回動させる回動機構120に、左右方向(DX、即ち調整後の第1軸TX1の方向)の調整軸を設けておくことが望ましい。第1軸TX1で回動したときに生じる視線YXと光軸AXPのずれは、第1軸TX1に直交する平面内でのずれなので、それに平行な調整軸で光軸AXPを回動することで、容易にアライメントが可能である。
以上、本発明を適用した実施形態およびその変形例について説明したが、本発明は、各実施形態やその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階では、発明の要旨を逸脱しない範囲内で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記した各実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、各実施形態や変形例に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態や変形例で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。また、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
10 第1当接部、20 第2当接部、30 ヘッドバンド、
40 第1連結部、50 第2連結部、61,62 眼球、
63,64 眼球の中心、70 頭部、100 ウェアラブル装置、
110 連結部、111 第1の回動機構、112 第2の回動機構、
120 回動機構、130 アーム、140 表示部、141 接眼部、
AXP 光軸、DX,DY,DZ 方向、TX1 第1軸、
TX2 第2軸、TX3 第3軸、YX 視線

Claims (11)

  1. 装着者の頭部に装着される装着部と、
    前記装着者の視界の一部に画像を表示する表示部と、
    前記表示部を保持するアームと、
    前記アームと前記装着部とを連結する連結部と、
    を含み、
    前記連結部は、
    第1軸で前記アームを回動可能な第1の回動機構と、
    前記第1の回動機構よりも前記装着部側に設けられ、前記第1軸に直角な第2軸と前記第2軸に直角で且つ前記第1軸に交差する第3軸とを含む自由度で前記アームを回動可能な第2の回動機構と、
    を有することを特徴とするウェアラブル装置。
  2. 請求項1において、
    ウェアラブル装置が前記頭部に装着された状態において、前記第2の回動機構で前記アームが回動されることで前記第1の回動機構の前記第1軸が前記装着者の両目に沿った方向に平行となるように調整されることを特徴とするウェアラブル装置。
  3. 請求項1又は2において、
    ウェアラブル装置が前記頭部に装着された状態において、前記第3軸で前記アームが回動されることで前記第2軸が前記頭部の上下方向に平行となるように調整され、前記第2軸で前記アームが回動されることで前記第1軸が前記装着者の両目に沿った方向に平行となるように調整されることを特徴とするウェアラブル装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第2の回動機構は、
    前記第2軸で前記アームを回動可能な第2軸回動機構と、
    前記第2軸回動機構よりも前記装着部側に設けられ、前記第3軸を含む自由度で前記アームを回動可能な第3軸回動機構と、
    を有することを特徴とするウェアラブル装置。
  5. 請求項4において、
    前記第3軸回動機構は、前記第3軸を含む任意の軸で回動可能なジョイントであることを特徴とするウェアラブル装置。
  6. 請求項1又は2において、
    前記第2の回動機構は、前記第2軸及び前記第3軸を含む任意の軸で回動可能なジョイントであることを特徴とするウェアラブル装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記第1軸で前記アームを回動させる場合において、前記第2の回動機構が前記アームを保持する保持力は、前記第1の回動機構が前記アームを保持する保持力よりも大きいことを特徴とするウェアラブル装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記第2の回動機構は、
    前記第2軸及び前記第3軸の少なくとも一方の軸での回動をロックするロック機構を有することを特徴とするウェアラブル装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    ウェアラブル装置が前記頭部に装着された状態において、前記第2の回動機構により前記第1軸が前記装着者の両目に沿った方向に平行となるように調整された場合において、
    前記第1軸は、前記装着者の眼球を通る軸であることを特徴とするウェアラブル装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載されたウェアラブル装置の調整方法であって、
    前記第2の回動機構で前記アームを回動することで前記第1軸を前記装着者の両目に沿った方向に平行となるように調整することを特徴とする調整方法。
  11. 請求項1乃至9のいずれかに記載されたウェアラブル装置の調整方法であって、
    前記第3軸で前記アームを回動することで前記第2軸を前記頭部の上下方向に平行となるように調整し、
    前記第2軸で前記アームを回動することで前記第1軸が前記装着者の両目に沿った方向に平行となるように調整することを特徴とする調整方法。
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