JPWO2017217220A1 - 漏水量測定装置及び漏水量測定方法 - Google Patents

漏水量測定装置及び漏水量測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017217220A1
JPWO2017217220A1 JP2018523628A JP2018523628A JPWO2017217220A1 JP WO2017217220 A1 JPWO2017217220 A1 JP WO2017217220A1 JP 2018523628 A JP2018523628 A JP 2018523628A JP 2018523628 A JP2018523628 A JP 2018523628A JP WO2017217220 A1 JPWO2017217220 A1 JP WO2017217220A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
amount
water leakage
image
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018523628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6827184B2 (ja
Inventor
大志 磯崎
大志 磯崎
中西 清史
清史 中西
武史 島本
武史 島本
信哉 楠原
信哉 楠原
博 白水
博 白水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2017217220A1 publication Critical patent/JPWO2017217220A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6827184B2 publication Critical patent/JP6827184B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M3/00Investigating fluid-tightness of structures
    • G01M3/02Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum
    • G01M3/04Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point
    • G01M3/20Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point using special tracer materials, e.g. dye, fluorescent material, radioactive material
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M3/00Investigating fluid-tightness of structures
    • G01M3/38Investigating fluid-tightness of structures by using light

Abstract

漏水量測定装置は、所定量の検査液を水中に吐出する吐出装置と、水中に吐出された検査液の拡散状態を撮影して画像データを生成するカメラと、画像データから検査液の拡散状態の経時的な変化を求め、当該経時的な変化に基づき構造物の漏水量を算出する漏水量算出部と、を備える。漏水量測定方法は、所定量の検査液を水中に吐出する吐出ステップ、水中に吐出された検査液の拡散状態を撮影して画像データを生成する撮影ステップと、画像データから検査液の拡散状態の経時的な変化を求め、当該経時的な変化に基づき構造物の漏水量を算出する算出ステップと、を備える。

Description

本開示は、ダム堰堤のような水圧を受ける構造物の漏水箇所の漏水量を測定する漏水量測定装置に関する。
ダム堰堤は、複数のコンクリートブロックで構成され、各コンクリートブロックは止水材を介在して連結される。ダムが建設されてから長い時間が経つと、コンクリートブロックやコンクリートブロックの継ぎ目にクラックが発生し、このクラックは漏水の原因となる。このため、ダム堰堤の漏水を検査する装置、方法が開発されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1では、コンクリートブロックの継ぎ目の止水材の上流側の横継ぎ目に沿って石鹸水を塗布し、止水材の下流側から横継ぎ目に窒素ガスなどの気体を注入し、横継ぎ目から吐出する気体による石鹸水の膨らみに基づき、横継ぎ目の漏水箇所を特定する漏水検査方法を開示する。また、特許文献1は、石鹸水の膨らみの大きさから漏水量を推定することを開示している。
また、特許文献2は、ダム堰堤の上流側からコンクリートの継ぎ目に沿って密着させて注入ボックスを配置し、注入ボックスを介して継ぎ目に着色水や気泡剤を送り込み、ダム堰堤の監査廊内の排水管からの着色水や気泡剤の排水の有無を確認することにより、漏水箇所を特定する方法を開示する。さらに、漏水箇所が特定された場合、注入ボックスに気泡剤を注入し、気泡剤の注入開始から、監査廊の排水管からの気泡剤排出までに要する時間を測定し、この測定時間に基づき漏水箇所のクラックの大きさ、すなわち、漏水箇所の漏水度合い、を検出する方法を開示する。
特開2003−307464号公報 特開2009−282006号公報
本開示は、ダム堰堤のような水圧を受ける構造物における漏水箇所の漏水量を自動で測定する装置及び方法を提供する。
本開示の第1の態様である漏水量測定装置は、所定量の検査液を水中に吐出する吐出装置と、水中に吐出された検査液の拡散状態を撮影して画像データを生成するカメラと、画像データから検査液の拡散状態の経時的な変化を求め、当該経時的な変化に基づき構造物の漏水量を算出する漏水量算出部と、を備える。
本開示の第2の態様である漏水量測定方法は、所定量の検査液を水中に吐出する吐出ステップ、水中に吐出された検査液の拡散状態を撮影して画像データを生成する撮影ステップと、画像データから検査液の拡散状態の経時的な変化を求め、当該経時的な変化に基づき構造物の漏水量を算出する算出ステップと、を備える。
本開示の漏水量測定装置及び漏水量測定方法によれば、水圧を受ける構造物の漏水箇所の漏水量を自動で測定することができる。
実施の形態1に係る漏水量測定システムの構成を示すブロック図 漏水量測定システムにおける水中検査装置の構成を示す図 水中検査装置における水中ロボット及び地上ユニットの内部構成を示すブロック図 水中ロボットの外観図 水中ロボットに取り付けられたノズルの配置を説明する図 ノズルの先端部の形状を示す斜視図 ノズルの先端部の断面形状を示す図 漏水量測定動作を示すフローチャート 水中検査装置による、漏水量測定のための画像を撮影する際の動作を説明するための図 構造物に生じたクラックへの吸い込みによる検査液の状態の変化を説明するための図(正面から見た図) 構造物に生じたクラックへの吸い込みによる検査液の状態の変化を説明するための図(横側から見た図) 水中で拡散した検査液の体積(画像中の面積)の時間変化を説明した図 面積−漏水量対応情報を説明した図 検査液の吐出方法を説明した図 図13に示すように検査液が吐出された場合における、水中の検査液の面積(漏水量)の時間変化を説明した図 漏水量測定のための画像解析動作を示すフローチャート 本開示の実施の形態2における、粒子を含む検査液を用いた漏水量の測定動作を説明した図 色水と粒子を含む検査液を用いた漏水量の測定動作を説明した図 色水と粒子を含む検査液を用いて撮影した画像に基づく漏水量の測定動作を示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
[1−1.構成]
図1は、本開示の漏水量測定システム60の構成を示すブロック図である。漏水量測定システム60(漏水量測定装置の一例)は、ダムや橋梁等の構造物の水圧を受ける部分(例えば、ダム堰堤、橋桁等)における漏水箇所の単位時間当たりの漏水量(以下単に「漏水量」という)を自動で測定するシステムである。本開示の漏水量測定システム60は、図1に示すように、水中検査装置10と、データ解析装置50とで構成される。水中検査装置10は漏水量を測定するための画像を撮影する。データ解析装置50は、水中検査装置10で撮影された画像を解析して漏水量を算出する。以下、それぞれの構成について具体的に説明する。
[1−1−1.水中検査装置]
図2は、本開示の漏水量測定システム60における水中検査装置10の構成を示した図である。水中検査装置10は、水中を移動しながら水中から構造物の画像を撮影する水中ロボット100と、水中ロボット100の動作を地上でコントロールする地上ユニット200とを備える。さらに、水中検査装置10は、漏水量を測定するための検査液を水中に送出するためのポンプ装置400(吐出装置の一例)を備える。ポンプ装置400は、ポンプ412と、流量計413と、検査液タンク414と、ホース450と、ノズル170とを備える。地上ユニット200とポンプ412と、流量計413と、検査液タンク414とはボート480に積載される。なお、地上ユニット200等はボート480ではなく構造物近くの地上に設置してもよい。
水中ロボット100と地上ユニット200とは通信ケーブル300(例えば、電気信号を伝送するための電線)で接続されている。操縦者は、水中ロボット100から送られてくる操縦用の画像を見ながら、地上ユニット200を操作して水中ロボット100を操縦する。水中ロボット100には、ポンプ装置400からホース450を介して供給される検査液を水中に吐出するノズル170が取り付けられている。以下、各構成を具体的に説明する。
[1−1−1−1.地上ユニット]
図3は、水中検査装置10における水中ロボット100及び地上ユニット200の具体的な内部構成を示すブロック図である。地上ユニット200は、水中ロボット100に指示を出すパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)250と、操縦者が水中ロボット100の操作を行うためのコントローラ220と、PC250と水中ロボット100との通信を行うための通信ユニット230とを含む。
水中ロボット100と地上ユニット200とは、通信ケーブル300で接続されている。通信ケーブル300は例えば電気信号を伝送するための電線である。通信ユニット230は、PC250からのデータを、電気信号を伝送するための電線での通信に適した所定の通信プロトコル(例えば、PLC(Power Line Communication))に変換するユニットであり、水中ロボット100とPC250間の通信を実現する。
PC250は、表示部211と、通信インタフェース(I/F)部212と、CPU210と、メモリ218とを含む。PC250は、水中ロボット100に対して指示を行うとともに、さらに通信ケーブル310を介してポンプ装置400のポンプ412に対しても検査液の吐出の指示を行う。
表示部211は液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成される。表示部211は、水中ロボット100から送信されてくる操縦用画像(動画)を表示する。通信インタフェース部212は、所定の規格(例えば、LAN規格)に従って通信を行う回路である。
CPU210はプログラムを実行することで種々の機能を実現する。CPU210は、通信インタフェース部212を介して水中で撮影された操縦用画像(動画)を水中ロボット100から取得する。操縦者はこの操縦用画像を閲覧しながら水中ロボット100の操作を行う。
メモリ218はフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリであって、CPU210の処理に必要な情報を記憶している。
コントローラ220は、操縦者が水中ロボット100を操縦するための指示を伝える手段であり、操作ホイル、操作スティック、スイッチ等を含む。操縦者は、表示部211に表示された操縦用画像を見ながらコントローラ220を操作することにより水中ロボット100を操縦する。
[1−1−1−2.水中ロボット]
図4は、水中ロボット100の外観図である。水中ロボット100は地上ユニット200からの命令にしたがい移動や画像の撮影動作を実施し、また、地上ユニット200に対して通信ケーブル300を介して操縦用の画像を送信する。図3および図4を用いて水中ロボット100の構成を説明する。
水中ロボット100は、本体ユニット110と、照明装置120と、スラスタ130と、ソナー140と、検査用カメラ150と、バッテリ160と、レーザ180と、圧力センサ190とを備える。また、水中ロボット100はフレーム105を有し、フレーム105に対して各構成部品が図4に示すように取り付けられている。
図3を参照し、本体ユニット110は、地上ユニット200と通信を行うための通信ユニット112と、水中ロボット100の動作を制御する制御ユニット114と、操縦者のための画像を撮影する操縦用カメラ116と、記録媒体117とを含む。本体ユニット110は防水性を有する防水容器118内に収容されている。制御ユニット114はCPUを含み、所定のプログラムを実行することで機能を実行する。操縦用カメラ116は、地上の操縦者が、水中ロボット100の位置や水中の状態を確認するための画像(動画または静止画)を撮影する。操縦用カメラ116で撮影された画像は通信ユニット112を介して地上ユニット200に送信される。通信ユニット112は所定の通信規格(例えば、PLC)にしたがい地上ユニット200と通信を行う。記録媒体117は、データを記録するデバイスであり、例えば、ハードディスク(HDD)、SSD、SDカードやUSBメモリのようなメモリカードである。
照明装置120は、画像を撮影するため被写体に光を照射する装置であり、光源(例えばLED素子)と光学系を含む。スラスタ130は水中ロボット100の推進力を与える装置(推進部の一例)であり、例えばスクリューとモータを含む。水中ロボット100を三次元的に移動させることを可能にするため、複数のスラスタ130が3軸方向に取り付けられている。ソナー140は、音波を用いて水中ロボット100から水中にある物体(例えば、ダムの壁面)までの距離を測定する装置である。バッテリ160は充電可能な電池であり、水中ロボット100を駆動するための電源を供給する。圧力センサ190は水中ロボットの周囲の圧力を検出する。レーザ180は、検査対象物のサイズを測定するためのレーザ光を照射する。
検査用カメラ150は水中にある構造物の画像を撮影し、撮影により生成された画像データ(動画または静止画データ)を内部の記録媒体117(例えば、メモリカード)に記録する。検査用カメラ150は、検査用の画像を撮影するために操縦用カメラ116よりも高解像度の画像(例えば、4K画像)を撮影できる。
また、水中ロボット100には、図4に示すように、検査液を吐出するためのノズル170が取り付けられている。図5は、水中ロボット100に取り付けられたノズル170の配置を説明する図であり、構造物800に正対する水中ロボット100を左側から見た模式図である。本実施の形態では、照明装置120、ノズル170、検査用カメラ150が、この順で上から水中ロボット100に配置され、ノズル170は、水中ロボット100のフレーム105から前方に所定の長さで突出している。これは、姿勢を安定させた状態で水中ロボット100をダムの壁面に近づけるには自ずと限界がある反面、ダムの壁に生じたクラックからの漏水量の測定のためには、クラックの近傍に検査液414bを吐出する必要があるからである。また、検査液414bを水中ロボット100の近くで吐出するとスラスタ130により生じる水流の影響による検査液414bの拡散が生じてしまうため、水中ロボット100から所定の距離だけ離れた位置に検査液414bを吐出する必要があるからである。
さらに、検査用カメラ150はノズル170から吐出した検査液414bの拡散状態を撮影するため、検査液414bは検査用カメラ150による撮影が可能な位置に吐出される必要がある。そのため、本実施の形態では、検査用カメラ150とノズル170の先端とを結ぶ線分とノズル170とのなす角(以下「撮影角」という)が45°以下になるように設定している。ノズル170の水中ロボット100からの突出量を大きくすると撮影角θは小さくなるが、検査用カメラ150と被写体である検査液414bとの距離が大きくなり画像が不鮮明になる傾向にある。また、水中ロボット100からのノズル170の突出量が大き過ぎると、ノズル170が水中の障害物と接触する可能性が大きくなり、水中ロボット100の移動の自由度が制限される。そのため、撮影角θは30°以上(30〜45°)が望ましい。
なお、本実施の形態では、図5に示すように、ノズル170は、照明装置120と検査用カメラ150との間に取り付けられている。この場合、水中ロボット100からのノズル170の突出量を大きくすると、検査用カメラ150が撮影する画像にノズル170の影が写りこむ場合が生じるが、拡散した検査液414bとノズル170の影とを画像上明確に区別することにより、漏出量の測定のための画像解析を行うことができる。また、検査用カメラ150が撮影する画像にノズル170の影が写りこむことを避けるために、ノズル170に対して同じ側(上、下、左または右側)に、照明装置120と検査用カメラ150とを配置してもよい。
なお、水中ロボット100は図4に示すように上下、左右、前後方向を有している。操縦用カメラ116及び検査用カメラ150により画像が撮影される被写体の方向を前方向(正面)とし、検査用カメラ150から操縦用カメラ116に向く方向を上方向とする。水中ロボット100は検査対象物に対して正対した状態(操縦用カメラ116及び検査用カメラ150の光軸が検査対象物と略直交する状態)で上下左右方向に、検査対象物に衝突しないように平行移動しながら、検査対象物表面の画像を撮影する。
[1−1−1−3.ポンプ装置]
ポンプ装置400は、図2に示すように、検査液を送出するポンプ412と、送出した検査液の量を計測する流量計413と、検査液を格納する検査液タンク414とを備える。検査液は、赤、青、緑または紫等に着色された液体(色水)である。検査液タンク414の検査液は、PC250の指示にしたがい、ポンプ装置400によりホース450を介して水中ロボット100に取り付けられたノズル170から水中へ吐出される。
図6Aおよび図6Bはノズル170の先端部の形状を示す図である。ノズル170は、図6Aおよび図6Bに示すように、ノズル先端171とノズル本体172を備える。ノズル先端171はノズル本体172に端部に取り付けられている。ノズル先端171は、検査液が吐出する吐出口171aと、ノズル本体172と結合する取り付け部171cと、吐出口171aと取り付け部171cとを接続するテーパー部171bから構成される。テーパー部171bの内径は、図6Bに示すように、取り付け部171cから吐出口171aに向かって徐々に小さくなっている。ノズル本体172は、直線状に伸びた筒状の形状を有し、ノズル本体172のノズル先端171とは反対側の端部は、ホース450と接続されると共に、水中ロボット100のフレーム105に固定される。本実施の形態では、ノズル先端171の吐出口171aの内径Aを2〜5.5mmの範囲で構成し、ノズル本体172の内径Bを6〜10mmの範囲で構成している。
[1−1−2.データ解析装置]
図1に戻り、水中検査装置10の検査用カメラ150で撮影された画像データを解析するデータ解析装置の構成を説明する。図1に示すように、データ解析装置50は例えばパーソナルコンピュータ(PC)で構成される。データ解析装置50は、表示部511と、通信インタフェース(I/F)部512と、CPU510(測定部の一例)と、操作部516と、データ記憶部518とを含む。
表示部511は液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成される。表示部511は、水中検査装置10で撮影された画像の再生画像を表示する。通信インタフェース部512は、所定の規格(例えば、LAN規格)に従って他の機器と通信を行う回路である。
CPU510はプログラムを実行することで種々の機能を実現する。データ記憶部518は、HDD、SSD、メモリカード等で構成される。
操作部516は、操作者がデータ解析装置50に対して種々の指示を行うユーザインタフェースであり、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタン等を含む。データ記憶部518は、CPU510の処理に必要な情報(プログラム、パラメータ等)を記憶している。データ記憶部518は、漏水量の算出時に参照される情報である面積−漏水量対応情報518a(詳細は後述)を格納する。
データ解析装置50は、水中検査装置10の水中ロボット100が撮影し生成した画像データを解析することにより、漏水量を算出する。データ解析装置50は、画像データを、水中検査装置10の地上ユニット200から有線又は無線によりリアルタイムで取得し解析してもよいし、水中ロボット100による撮影終了後に記録媒体117に記録されている画像データを解析してもよい。
[1−2.動作]
以上のように構成された漏水量測定システム60の動作を以下に説明する。図7は、漏水量測定システム60による漏水量測定動作の流れを説明したフローチャートである。
本実施の形態の漏水量測定システム60においては、まず、水中検査装置10により漏水量測定用の画像を撮影する(S1)。具体的には、水中検査装置10は、水中ロボット100を、事前に登録された漏水箇所に移動させる。すなわち、地上ユニット200のPC250において、少なくとも1つの漏水箇所を事前に登録しておく。PC250は、その登録にしたがい水中ロボット100の移動指示を行う。水中ロボット100は漏水箇所に到着すると、検査用カメラ150により漏水量測定用画像を撮影する。漏水箇所が複数ある場合、水中ロボット100は順次漏水箇所へ移動しながら漏水量測定用画像を撮影する。
全ての漏水箇所に対して漏水量測定用画像の撮影が終了すると、データ解析装置50により、水中検査装置10により撮影された画像が解析され、各漏水箇所の漏水量が算出(測定)される(S2)。
以下、漏水量測定用画像の撮影(S1)及び画像解析による各漏水箇所の漏水量の算出(S2)についてより詳細に説明する。
[1−2−1.漏水量測定のための画像撮影動作]
以下、水中検査装置10による漏水量測定用画像の撮影動作(S1)について説明する。
図8は、水中検査装置10による漏水量測定用画像の撮影動作を説明するための図である。本実施の形態の水中検査装置10は、図8に示すように、漏水量を調査したい構造物800における漏水箇所(例えば、クラック810)の近傍において、ノズル170から検査液414aを吐出し、水中に吐出した検査液414bの拡散状態の時間的な変化を動画で撮影する。
以下、漏水量測定用画像の撮影動作を図9および図10を用いてより具体的に説明する。図9は構造物800の正面から見た場合の検査液の拡散状態を説明する模式図であり、図10は構造物800の横側から見た場合の検査液の拡散状態を説明する模式図であり、さらにノズル170の状態も示す。図9及び図10において、(a)は検査液414aの吐出前の状態を、(b)は検査液414aの吐出時の状態を、(c)は吐出された検査液414bがクラック810付近に到達した状態を、(d)は吐出された検査液414bがクラック810に吸い込まれている状態を、それぞれ示しており、(a)〜(d)はこの順で径時的な変化を示している。
図9及び図10の(a)は、水中の構造物800における漏水箇所として、構造物800の表面にクラック810が生じている状態を示しており、水中検査装置10は、図10の(a)に示すように、クラック810の近傍にノズル170が位置する水中ロボット100を移動させる。次に、水中検査装置10は、図10の(b)に示すように、クラック810の近傍において、水中ロボット100のノズル170から所定量の検査液414aを吐出する。この検査液414aは、測定箇所の水と区別できるように所定の色(青、赤、緑等)に着色されている。水中ロボット100の検査用カメラ150は、水中での検査液414bの拡散状態の変化を撮影する。
ノズル170から吐出された検査液414bは水中で拡散する。構造物800のクラック810に漏水があると、クラック810近傍の領域においては、漏水口であるクラック810内へ水が吸い込まれるため、クラック810へ向かう水流が発生する。このため、ノズル170から吐出され、ある広がりを持って拡散した検査液414bは、クラック810付近に到達する(図9及び図10の(c)参照)。クラック810に到達した検査液414bは、クラック810から漏水が生じているために、徐々にクラック810へ吸い込まれて、図9及び図10の(d)に示すように、時間経過にともない水中に拡散した検査液414bの体積は徐々に減少していく。
この場合、単位時間当たりの漏水量が大きい程(すなわち漏水の流速が速いほど)、水中で拡散した検査液414bの体積の減少率は大きくなる。すなわち、検査液414bの体積の変化率に関して、図11に示すように、吐出直後の検査液414bの体積が一定の場合、吐出直後から一定時間経過後の検査液414bの体積は、漏水量が大きいほど(すなわち漏水の流速が速いほど)、より小さくなる。このように、水中で拡散した検査液414bの体積の時間変化と、漏水量との間に相関関係がある。本願発明者は、このような水中で拡散した検査液414bの拡散状態の時間変化と、漏水量との間の相関関係に着目した。
ここで、本実施の形態では、水中で拡散した検査液414bの体積の変化を観察する代わりに、水中で拡散した検査液414bをカメラで撮影し、その撮影した画像における検査液414bの面積の変化を観察する。これは、撮影された画像における検査液414bの面積の減少率も、検査液414bの体積の場合と同様に、単位時間当たりの漏水量が大きい程(すなわち漏水の流速が速いほど)、大きくなるからである。このように、撮影された画像における検査液414bの面積も、検査液414bの体積と同様に、単位時間当たりの漏水量(すなわち漏水の流速)と相関関係を有する(なお、本実施の形態では、「検査液の面積」とは、撮影された画像における検査液の面積を意味している)。
そこで、本実施の形態の漏水量測定システム60は、水中で拡散した検査液414bの面積の時間変化と漏水量との間の相関関係に基づき、水中で拡散された検査液414bの面積(拡散状態)の時間変化に基づいて漏水量を算出する。
そのため、漏水量測定システム60は、まず、水中検査装置10により、水中での検査液414bの拡散状態の時間変化が認識できる画像を撮影し、その後に、撮影された画像をデータ解析装置50により解析して漏水量を算出(測定)する。
データ解析装置50でのデータ解析のために、種々の単位時間当たりの漏水量に対して、水中で拡散された検査液414bの面積(拡散状態)の時間変化と、漏水量との相関関係を事前に実験的に求めておく。そして、その相関関係を面積−漏水量対応情報518aとして、データ解析装置50のデータ記憶部518に格納しておく。図12に、面積−漏水量対応情報518aのデータ構造を示す。面積−漏水量対応情報518aは、単位時間当たりの検査液の面積の変化量と、単位時間当たりの漏水量とを関連づけて管理する。単位時間当たりの検査液の面積の変化量は、吐出から第1の所定時間経過時点の検査液414bの面積と、吐出から第2の所定時間経過時点の検査液414bの面積とを用いて算出した単位時間当たりの変化量である。面積−漏水量対応情報518aは、種々の漏水量に対して、漏水量と面積変化量の関係を管理するテーブル情報である。
図13は、水中ロボット100のノズル170から吐出される検査液414aの吐出方法を説明した図である。図14は、図13に示すように検査液が吐出された場合における、ある漏水量に対する水中の検査液の面積の時間変化を説明した図である。図13に示すように、吐出時に同じ拡散形状が得られるように所定量の検査液414aがパルス的に吐出され、且つ、一定の時間間隔をおいて複数回吐出される。この一定の時間間隔は、図14に示すように、前の吐出により拡散した検査液414bが画像処理的に認識できなくなった後に次の吐出が実施されるような時間間隔に設定される。また、各吐出においては所定量(同一量)の検査液414aが吐出される。水中ロボット100は、複数の吐出に対する検査液414bの拡散状態の変化を撮影する。
[1−2−2.漏水量測定のための画像解析動作]
次に、図15のフローチャートを参照して、データ解析装置50による漏水量測定用画像の解析動作を説明する。図15は、漏水量の測定用画像の解析動作を示すフローチャートである。
データ解析装置50のCPU510は、水中検査装置10で撮影された水中画像(水中に吐出した検査液414bの拡散状態を撮影した画像)の画像データ(動画データ)を取得する(S10)。CPU510は、水中検査装置10で撮影された水中画像の画像データ(動画データ)を記録媒体または通信回線(有線、無線)を介してデータ解析装置50内に取り込み、データ記憶部518に格納する。
CPU510は、取得した画像データを解析し、検査液の吐出直後(吐出から第1の所定時間経過後の時刻(t0))に撮影された画像における検査液414bの面積を算出する(S11)。続いて、CPU510は、検査液の吐出から第2の所定時間(>第1の所定時間)経過後(時刻t1)に撮影された画像における検査液414bの面積を算出する(S12)。検査液414bの面積は、検査液414bの色情報に基づいた画像処理により算出することができる。CPU510は、算出したそれぞれの面積に基づき漏水量を求める(S13)。具体的には、時刻t0の画像から求めた面積と、時刻t1の画像から求めた面積とから面積の単位時間当たりの変化量を求め、その変化量に基づき面積−漏水量対応情報518aを参照して、漏水量を算出(測定)する。
なお、画像データが、図13に示すように検査液が複数回吐出されたときの各回の検査液の状態の変化を含む場合、CPU510は、吐出回毎に漏水量を算出し、算出した複数の漏水量を平均して最終的な漏水量を求める。または、吐出毎の検査液の面積の変化量から平均値を求め、その平均値を用いて漏水量を求めてもよい。
また、画像解析処理において、水中検査装置10で撮影された水中画像の画像データに対して、検査液414b(色水)の動きをより視認し易くするため、画像の鮮明化処理を行っても良い。例えば、検査液414bの移動軌跡がより明確になるように、画像データ(動画データ)の各フレームについて、その前後の所定数のフレームを用いた平均化処理(補間処理)を行ってもよい。これにより、検査液414bの移動軌跡がより明確になり、画像の視認者にとって、検査液414bの動き、すなわち、漏水の状況をより容易に認識できるようになる。
以上のように、データ解析装置50は水中検査装置10により撮影された水中画像の画像データから漏水量を算出できる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態の漏水量測定システム60(漏水量測定装置の一例)は、所定量の検査液414aを水中に吐出するポンプ装置400(吐出装置の一例)と、水中に吐出された検査液414bを撮影して画像データを生成する検査用カメラ150と、画像データを解析して、水中での検査液414bの拡散状態(例えば、面積)の経時的な変化を求め、当該経時的な変化に基づき構造物の漏水量を算出するCPU510(漏水量算出部及び画像処理部の一例)と、を備える。
このように、本実施の形態の漏水量測定システムは、検査液の拡散状態(例えば、面積)の経時的な変化を撮影した画像を解析することにより、構造物の漏水箇所での漏水量を自動で算出することができる。
なお、本実施の形態は、所定量の検査液を水中に吐出し、水中に吐出された検査液を撮影して画像データを生成し、画像データを解析し、水中での検査液の拡散状態の経時的な変化を求め、当該経時的な変化に基づき構造物の漏水量を算出する漏水量測定方法も開示する。
(実施の形態2)
実施の形態1では、漏水量測定のための画像を撮影する際に使用する検査液として、色水を使用したが、本実施の形態では、粒子を含む検査液を使用する。
図16は、実施の形態2における、粒子を含む検査液を用いた漏水量測定のための画像撮影動作を説明するための図である。図16に示すように、ノズル170から吐出される検査液414cは、無色水415と粒子416とを含む。粒子416の大きさは、検査対象のクラック等の大きさに基づき決定されるが、例えば0.1mm以上0.5mm以下である。無色水415は着色されていない液体(例えば、水)でよい。
粒子416を検査液414cに混入することで、ノズル170から水中に吐出された検査液414dの変化の視認性が高まる。特に、実施の形態1で説明したような平均化による画像の鮮明化処理を行うことにより、動きのある粒子416の移動軌跡がより明確に表示されるようになり、画像の視認者が粒子416の動きをより認識しやすくなる。すなわち、粒子416がクラック810へ吸い込まれていく様子がより分かりやすくなる。また、この鮮明化により、画像処理において粒子416の広がりの範囲(面積)を検出する際の精度を向上できる。これにより、粒子416の範囲を拡散された検査液414dの範囲とした場合、検査液414cの面積の検出精度を向上できる。
また、図17に示すように、検査液として、色水415a(着色された液体)に粒子416を混合した検査液414eを用いてもよい。この場合、水中で拡散された検査液414fにおける色水415aの画像から漏水量(第1漏水量)を算出し、同時に、検査液414fにおける粒子416の画像からも漏水量(第2漏水量)を算出してもよい。そして、第1及び第2漏水量を用いて最終的な漏水量を求めても良い。
また、この場合、色水415aと粒子416とにコントラストを付けることにより、図16に示した無色水415を用いる場合に比べて、粒子416の拡散状態の変化を捉えやすくなる。
図18は、色水415aと粒子416が混合した検査液414eを用いて撮影した画像に基づく漏水量の測定動作を示すフローチャートである。
データ解析装置50のCPU510は、水中検査装置10で撮影された水中画像の画像データ(動画データ)を取得する(S20)。CPU510は、取得した画像データを解析し、画像中の色水415aの部分の画像に基づいて漏水量(第1漏水量)を算出する(S21)。さらに、CPU510は、取得した画像データを解析し、画像中の粒子416の部分の画像に基づいて漏水量(第2漏水量)を算出する(S22)。CPU510は、第1漏水量と第2漏水量を用いて最終的な漏水量を算出する(S23)。例えば、CPU510は、第1及び第2漏水量を加重平均することで最終的な漏水量を求めても良い。この場合、加重平均における重みを周囲環境に応じて適宜設定してもよい。例えば、色水は水中の濁度が高い場合であっても、認識できることから、水中の濁度が高い場合、色水の画像に基づき算出した第1漏水量の重みを、粒子の画像に基づき算出した第2漏水量の重みよりも大きくしてもよい。これにより、水中の濁度が高く、粒子の認識が困難な場合であっても、色水の画像に基づいて漏水量を算出することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記の実施の形態では、データ解析装置50が、水中検査装置10により撮影された画像の画像データを解析することにより漏水量を算出(測定)した。しかし、漏水量算出のための画像データの解析処理は、必ずしもデータ解析装置50において実行される必要はない。漏水量算出のための画像データの解析処理を、水中ロボット100内の制御ユニット114または地上ユニット200内のPC250において行ってもよい。この場合、水中ロボット100により検査液を吐出しながら水中で画像を撮影し、撮影完了後、PC250により、撮影した画像の画像データを解析して漏水量をリアルタイムで算出(測定)してもよい。この場合、水中ロボット100、地上ユニット200およびポンプ装置400により、漏水量測定装置を構成することができる。
上記の実施の形態では、水中検査装置10は、事前に登録された漏水測定箇所について漏水量測定用画像を撮影した。しかし、水中検査装置10は、水中を移動しながら漏水測定箇所を検出し、検出した漏水測定箇所について漏水量測定用画像を撮影してもよい。具体的には、水中検査装置10は、構造物表面に沿って水中を移動しながら検査用カメラ150により水中の構造物の表面を撮影し、PC250により撮影画像を解析してクラックの有無を判定する。クラックが検出された場合、PC250は、撮影された構造物の部分を漏水測定箇所として特定し、漏水量測定用画像を撮影するよう水中ロボット100に指示を出す。この構成によれば、漏水測定箇所の検出から漏水量測定用画像の撮影までを自動で行うことができる。
上記の実施の形態では、操縦用の画像を撮影する操縦用カメラと検査用の画像を撮影する検査用カメラとを別々に設けたが、操縦用の画像と検査用の画像とを同じカメラで撮影するようにしてもよい。
上記の実施の形態では、検査液を吐出するポンプ装置400のポンプ412、流量計413および検査液タンク414をボート480上に積載したが、小型化できる場合は、ポンプ412、流量計413および検査液タンク414のうち少なくとも一つを水中ロボット100に搭載してもよい。そして、ポンプ装置400を水中ロボット100に搭載し、漏水量算出のための画像データの解析処理を水中ロボット100内の制御ユニット114において行う場合、水中ロボットにより漏水量測定装置を構成することができる。
上記の実施の形態では、図13に示すように、検査液を複数回吐出し、複数回の吐出による検査液の画像に基づき漏水量を測定する例を説明した。しかし、検査液の吐出回数は1回だけでもよい。1回の吐出時の検査液の画像に基づき、漏水量を測定してもよい。
上記の実施の形態では、検査液の動きをより視認し易くするための画像の鮮明化処理として、画像データの各フレームについて、その前後の所定数のフレームを用いた平均化処理(補間処理)を行う例を説明したが、画像の鮮明化処理はこれに限定されない。画像の鮮明化処理として、フレーム毎にフレーム単体で、コントラスト補正や階調補正等の画像処理を行っても良い。
上記実施の形態において制御ユニット114、CPU210、510が実行するプログラムは、DVD−ROM、CD−ROM等の記録媒体によって提供されてもよいし、通信回線を介してネットワーク上のサーバからダウンロードされてもよい。また、上述したCPU210、510の機能は、ハードウェアとソフトウェア(アプリケーションプログラム)の協働により実現したが、所定の機能を実現するように専用に設計されたハードウェア回路のみで実現してもよい。よって、CPU210、510に代えて、MPU、DSP、FPGA、ASIC等で上述の機能を実現してもよい。上述したCPU210、510の機能は、1つのデバイスで実現してもよいし、複数のデバイスで実現してもよい。
上述した漏水量測定システムは、構造物の水没した部分の漏水量を測定でき、ダムの堰堤や橋梁の橋桁等を検査する検査装置に適用することができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、構造物の水没した部分の漏水量を測定でき、ダムの堰堤や橋梁の橋桁等を検査する検査装置に有用である。
10 水中検査装置
50 データ解析装置
60 漏水量測定システム
100 水中ロボット
110 本体ユニット
112 通信ユニット
114 制御ユニット
116 操縦用カメラ
120 照明装置
130 スラスタ
140 ソナー
150 検査用カメラ
160 バッテリ
170 ノズル
180 レーザ
190 圧力センサ
200 地上ユニット
210,510 CPU
211,511 表示部
212,512 通信インタフェース部
218 メモリ
220 コントローラ
230 通信ユニット
250 PC
300,310 通信ケーブル
400 ポンプ装置
414a,414b,414c,414d,414e,414f 検査液
415 無色水
415a 色水
416 粒子
516 操作部
518 データ記憶部
518a 面積−漏水量対応情報

Claims (9)

  1. 所定量の検査液を水中に吐出する吐出装置と、
    水中に吐出された検査液の拡散状態を撮影して画像データを生成するカメラと、
    前記画像データから前記検査液の拡散状態の経時的な変化を求め、当該経時的な変化に基づき構造物の漏水量を算出する漏水量算出部と、
    を備えた、
    漏水量測定装置。
  2. 前記漏水量算出部は、前記拡散状態の前記経時的な変化として前記画像データが示す画像中における前記検査液が占める領域の面積の時間的な変化量を求め、前記変化量に基づき漏水量を算出する、請求項1に記載の漏水量測定装置。
  3. 前記吐出装置は、所定量の前記検査液を複数回吐出し、
    前記カメラは、前記検査液の吐出毎に前記検査液の拡散状態を撮影して複数の画像データを生成し、
    前記漏水量算出部は、前記複数の画像データに基づいて漏水量を算出する、
    請求項1に記載の漏水量測定装置。
  4. 前記画像データが示す画像の各フレームについてその前後の所定数のフレームを用いた平均化処理を行うことにより画像の鮮明化を行う画像処理部をさらに備えた、請求項1に記載の漏水量測定装置。
  5. 前記検査液は着色された液体及び粒子の少なくともいずれかを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の漏水量測定装置。
  6. 前記吐出装置は直線状に伸びるノズルを有し、
    前記検査液は前記ノズルの先端から吐出され、
    前記先端と前記カメラとを結ぶ線分と、前記ノズルとのなす角は、30〜45°である、請求項1〜3のいずれかに記載の漏水量測定装置。
  7. 所定量の検査液を水中に吐出する吐出ステップ、
    水中に吐出された前記検査液の拡散状態を撮影して画像データを生成する撮影ステップと、
    前記画像データから前記検査液の拡散状態の経時的な変化を求め、当該経時的な変化に基づき構造物の漏水量を算出する算出ステップと、を備える、
    漏水量測定方法。
  8. 前記算出ステップにおいて求められる前記検査液の拡散状態の経時的な変化は、前記画像データが示す画像中における前記検査液が占める領域の面積の時間的な変化である、
    請求項7に記載の漏水量測定方法。
  9. 前記吐出ステップでは、所定量の前記検査液を複数回吐出し、
    前記撮影ステップでは、前記検査液の吐出毎に前記検査液を撮影して複数の画像データを生成し、
    前記算出ステップでは、前記複数の画像データに基づいて漏水量を算出する、
    請求項7に記載の漏水量測定方法。
JP2018523628A 2016-06-16 2017-05-29 漏水量測定装置及び漏水量測定方法 Active JP6827184B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016120036 2016-06-16
JP2016120036 2016-06-16
PCT/JP2017/019867 WO2017217220A1 (ja) 2016-06-16 2017-05-29 漏水量測定装置及び漏水量測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017217220A1 true JPWO2017217220A1 (ja) 2019-04-11
JP6827184B2 JP6827184B2 (ja) 2021-02-10

Family

ID=60664493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018523628A Active JP6827184B2 (ja) 2016-06-16 2017-05-29 漏水量測定装置及び漏水量測定方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6827184B2 (ja)
WO (1) WO2017217220A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109238646B (zh) * 2018-10-23 2019-05-28 汤十力 依据悬浮球运动形态追踪定位渗漏通道入口的方法和装置
JP2020134189A (ja) * 2019-02-14 2020-08-31 株式会社日立製作所 漏油検出装置及び漏油検出方法
KR102260347B1 (ko) 2020-08-07 2021-06-03 배광성 수중 구조물의 누수 측정장치

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0499049U (ja) * 1991-01-29 1992-08-27
JPH06288858A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Osaka Gas Co Ltd ガスの可視化装置
JPH0738938U (ja) * 1993-12-24 1995-07-14 東京電力株式会社 貯水構造物の漏水検知装置
JPH10239202A (ja) * 1997-02-27 1998-09-11 Mitsubishi Electric Corp 漏れ検出方法及び装置
JP2009282006A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Nishigi Keisoku Consultant:Kk コンクリートダムの漏水検査漏水処理方法及びコンクリートダムの漏水検査漏水処理方法に使用する装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5114551Y2 (ja) * 1972-04-06 1976-04-17

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0499049U (ja) * 1991-01-29 1992-08-27
JPH06288858A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Osaka Gas Co Ltd ガスの可視化装置
JPH0738938U (ja) * 1993-12-24 1995-07-14 東京電力株式会社 貯水構造物の漏水検知装置
JPH10239202A (ja) * 1997-02-27 1998-09-11 Mitsubishi Electric Corp 漏れ検出方法及び装置
JP2009282006A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Nishigi Keisoku Consultant:Kk コンクリートダムの漏水検査漏水処理方法及びコンクリートダムの漏水検査漏水処理方法に使用する装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017217220A1 (ja) 2017-12-21
JP6827184B2 (ja) 2021-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6648971B2 (ja) 構造物の点検装置
WO2017217220A1 (ja) 漏水量測定装置及び漏水量測定方法
BR112018072687A2 (pt) sistema de saúde estrutural segundo a identificação dos danos através de um dispositivo baseado em tecnologia de realidade aumentada
JP2012220496A (ja) 目視される物体の表面に関する3次元データの品質の指示を表示するための方法およびデバイス
US20170102288A1 (en) Three-dimensional inspection of optical communication links
CA2891159A1 (fr) Procede de traitement d'informations locales
JP4371157B2 (ja) 液量測定装置及び液量測定方法
WO2017175261A1 (ja) 濁度検出装置、濁度検出方法及び液中検査装置
KR101281582B1 (ko) 비파괴검사용 비접촉식 영상화 방법
TWI779268B (zh) 超音波探傷裝置
KR20170074519A (ko) Lng 탱크 검사장치 및 방법
JP2014170015A (ja) 水中検査システム
JP2012198142A (ja) 面積計測装置および面積計測方法
JP2013113628A (ja) 超音波式漏洩検知装置及びその方法
KR101487684B1 (ko) 청소상태 측정장치 및 그 방법
JP6658124B2 (ja) 撮像装置、方法、及びプログラム、表示制御装置及びプログラム
CN109470140A (zh) 螺钉的检测方法及装置、螺钉的检测系统
JP2011095049A (ja) ケーブル故障位置検出装置及びケーブル故障位置検出方法
JP6652327B2 (ja) 検査対象物の状態評価装置
Takimoto et al. Comparison of optical and ultrasonic methods for quantification of underwater gas leaks
JP2017053084A (ja) コンクリート締固め判定システム
BR102018016952A2 (pt) Sistema de inspeção e monitoramento de tubulações em movimento
KR101858032B1 (ko) 파이프라인 외관 검사 장치, 방법, 시스템 및 프로그램
JP6403700B2 (ja) 検査システム、及び検査方法
JP5375239B2 (ja) 画像処理装置、長尺物用検査装置及びコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201214

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6827184

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151