JP2020134189A - 漏油検出装置及び漏油検出方法 - Google Patents

漏油検出装置及び漏油検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】昼間の太陽光によるバックグランドノイズが大きい場合でも、漏油を高感度で検出する漏油検出装置及び漏油検出方法を提供することを目的とする。【解決手段】油入機器の漏油を検出する漏油検出装置であって、油入機器に紫外光を照射する紫外光源と、油入機器を撮影する撮像機と、紫外光源及び撮像機の動作を制御する制御装置と、撮像機で撮像した画像を保存する記憶装置と、記憶装置で保存された画像を処理する画像処理装置と、画像処理装置での処理結果を表示する表示装置と、で構成され、画像処理装置は、紫外光源を照射して油入機器を撮影する場合に得られる第1の画像と、第1の画像の撮影条件とは相違する撮影条件で油入機器を撮影した第2の画像との強度値差分を青成分の強度値で取得することで強度値差分を表す画像を取得し、強度値差分を表す画像に対してコントラストを調整し、予め定めた閾値と比較して閾値より大きい部位を漏油付着部位と認識することを特徴とする漏油検出装置。【選択図】図2

Description

本発明は、貯油タンクや変圧器等の油入機器に適用されるのに好適な漏油検出装置及び漏油検出方法に関する。
従来から貯油タンクや変圧器等の油入機器では、劣化或いは事故等により、油漏れ(漏油)が発生する懸念があった。漏油は、環境汚染や災害につながる可能性があるため、初期段階の漏油を簡易、かつ、高精度に検出する技術が求められてきた。一般的に紫外光を油に照射して放出される蛍光を検出することで漏油を検出する技術があるが、昼間の太陽光によるバックグランドノイズが大きい場合には漏油の検出精度が低下する。
この問題を解決する技術として特許文献1に記載されたものがある。この文献には、可視光カメラのシャッター時間幅及びタイミングを決定するトリガー信号を備え、トリガー信号と同期した照射タイミング可視光カメラが30コマ/秒で画像を取り込む。そして制御部が連続する偶数コマと奇数コマのいずれかのトリガー信号と同期して1.7ms〜24msのゲート幅で発光動作信号を発生させる励起光源照射における画像と、照射しない場合に得られる画像との両画像の輝度の差分で漏油を判別する技術が記載されている。
特許第5351081号
しかし、特許文献1に記載の技術は、太陽光照射する環境で高強度な励起光源を利用しないと、対象物表面に付着した薄い油膜の検出が困難である。これは発明者の実験結果により得た図1に示すことから分かる。本実験の条件は、屋外:環境照度3850ルクス、紫外光強度1920μW/cm2、油の膜厚は約1mmである。
実験手法としては、市販の紫外光LEDライトを用いて油が付着した対象物の表面に照射する。紫外光LEDライト、カメラと対象物を固定する。
まず、LEDライトを照射しない場合について、カメラで撮影すると、図1上方の左側の画像が得られた。次に、LEDライトを照射して、同じようにカメラで撮影すると、図1上方の右側の画像が得られた。この二枚画像に対して、画素ごとで輝度を算出し差分した後得られた画像は図1下方に示すように漏油を判別することが困難であった。
本発明の目的は、昼間の太陽光によるバックグランドノイズが大きい場合でも、漏油を高感度で検出する漏油検出装置及び漏油検出方法を提供することにある。
以上のことから本発明においては「油入機器の漏油を検出する漏油検出装置であって、油入機器に紫外光を照射する紫外光源と、油入機器を撮影する撮像機と、紫外光源及び撮像機の動作を制御する制御装置と、撮像機で撮像した画像を保存する記憶装置と、記憶装置で保存された画像を処理する画像処理装置と、画像処理装置での処理結果を表示する表示装置と、で構成され、画像処理装置は、紫外光源を照射して油入機器を撮影する場合に得られる第1の画像と、第1の画像の撮影条件とは相違する撮影条件で油入機器を撮影した第2の画像との強度値差分を青成分の強度値で取得することで強度値差分を表す画像を取得し、強度値差分を表す画像に対してコントラストを調整し、予め定めた閾値と比較して閾値より大きい部位を漏油付着部位と認識することを特徴とする漏油検出装置」としたものである。
また本発明においては「油入機器の漏油を検出する漏油検出方法であって、紫外光を照射して油入機器を撮影する場合に得られる第1の画像と、前記第1の画像の撮影条件とは相違する撮影条件で前記油入機器を撮影した第2の画像との強度値差分を青成分の強度値で取得することで強度値差分を表す画像を取得し、前記強度値差分を表す画像に対してコントラストを調整し、予め定めた閾値と比較して閾値より大きい部位を漏油付着部位と認識する漏油検出方法」としたものである。
本発明によれば、昼間の太陽光によるバックグランドノイズが大きい場合でも、漏油を高感度で検出することのできる漏油検出装置及び漏油検出方法を実現することが可能となる。
特許文献1に記載の技術を適用した際の実験結果を示す図。 本発明の実施例1に係る漏油検出装置100の概略構成例を示す図。 本発明の実施例1に係る漏油検出方法の一連の処理手順を示す図。 紫外光源を変圧器用鉱油に照射した際に得られたスペクトルのポーチ図。 (1)式による画素強度値の計算結果を示す図。 本発明の実施例2に係る漏油検出方法の一連の処理手順を示す図。 実施例2の画像処理で利用したトーンカーブ調整方法の一例を示す図。 実施例2の画像処理で利用したトーンカーブ調整方法の一例を示す図。 実施例2のトーンカーブ調整で得られた実験結果の画像を示す図。 実施例3に係る漏油検出処理を説明するフローチャート。 実施例4に係る漏油検出処理を説明するフローチャート。 実施例5に係る漏油検出処理を説明するフローチャート。 実施例6に係る漏油検出処理を説明するフローチャート。 実施例7に係る漏油検出処理を説明するフローチャート。 実施例8に係る漏油検出処理を説明するフローチャート。
以下、図面を用いて本発明の実施例に係る漏油検出装置及び漏油検出方法について説明する。なお、各実施例において同一構成部品には同符号を使用する。
本実施例では変電所内の油入変圧器を例として油入機器の表面に付着した薄い油膜を検査することについて、図2から図5を用いて説明する。
図2は、本発明の実施例1に係る漏油検出装置100の概略構成例を示す図である。この場合、検査対象物1は、変圧器、コンデンサ、GIS(ガス絶縁開閉装置)の油圧操作器、整流器、インバータ、コンバータ等の油入機器である。本実施例では、変電所の中に配置されている油入変圧器を検査対象物1として説明する。
漏油検出装置100は、紫外光源2、撮像機3、各装置2、3の動作を制御する制御装置4、撮像した画像を保存する記憶装置5、保存された画像を処理する画像処理装置6、処理結果を表示する表示装置7で構成される。本発明では、係る漏油検出装置100により検査対象物1の表面に付着した漏油8を撮影するとともに、検査結果を表示装置7に表示する。なお紫外光源2、撮像機3、あるいは表示装置7を除いた漏油検出装置100の構成部位は、多くの場合に計算機により構成される。
このうち紫外光源2は、ブラックライトやLED紫外光源及び紫外光成分が含まれるランプに可視光カットフィルタ装着などを利用することができる。撮像機3は、可視光を撮影するデジタルカメラや監視カメラ等の汎用品を利用することができる。なお、カラー撮像機能を有するのが望ましい。
図3は、本発明の実施例1に係る漏油検出方法の一連の処理手順を示す図である。これらの手順は、検査対象物1への照射から漏油の有無判定に至る、計算機の演算部を用いて実施される一連の手順を示している。
図3のフローチャートにおいて、最初の処理ステップS11では検査対象物1へ紫外光源2から紫外光を照射しない状態を保ち、この状態で処理ステップS21において撮像機3で画像撮影し、得られた画像1を記憶装置5に保存する。この時の画像1は、例えば昼間の太陽光で撮影したものである。
次の処理ステップS31では検査対象物1へ紫外光源2を照射し、この照射状態で処理ステップS41において撮像機3で画像撮影し、得られた画像2を記憶装置5に保存する。この時の画像2は、紫外光で撮影したものである。
なお画像1と画像2は、いずれも同じ検査対象物1を同じ角度、距離などの同一条件の下で撮像したものであり、画像上の各部位は対応部位を示していることは言うまでもない。また2つの画像は画像領域を縦横にm×n分割した小領域ごとにデジタル情報化されて記憶装置5に保存されている。各小領域の情報はこの領域の輝度(強度)に関する情報を含み、輝度の情報は例えば256諧調の情報として表されている。
次に処理ステップS51では、2つの画像1、2の対応する小領域ごとに輝度(強度)値の差分を求める。ただし、ここでの差分は各小領域における輝度(強度)に関する情報のうち青色成分についての差分とされる。そうすることで差分から得られる白黒の差分画像3が作成、保存される。
図4に、365nmのピーク値をもつ紫外光源を変圧器用鉱油に照射した際に得られたスペクトルのポーチ図を示す。405nm付近に最も強いピークが観察された。この波長では青色が主成分である。そのため、カラー撮像機では、内部に装着した赤(R)、緑(G)、青(B)の三色カラーフィルタで実物の色情報を測定できる。例えば、青い光では、得られた画像上に、青(B)の強度値は最も大きい。青い成分以外の部位と比較すると、青(B)の強度値の差分が最も大きい。このように、青い成分の強度値を利用することで画像1と画像2の差の最大化を図ることができる。
但し、図1にも示した通り薄い油膜の場合には差分後の画像3では油の部位を確認できない。そのため、この差分後の画像に対してさらに画像処理を行う。
図2に戻り、処理ステップS61では、画像3に対して、(1)式を利用して、各画素の強度値を調整する。なお(1)式において、Iは調整する前の画像3の各画素の強度値であり、I´は調整後の画素の強度値である。γは、1未満の係数である。
[数1]
I´=255(I/255)γ
γ<1・・・・・・・・・・・・・・(1)
調整後の画像は、画像4として保存される。このとき、差分後画像3は、全体的に暗いので、(1)式を利用すると画像全体的に明るくなる。
なお定数値255について、これを255より小さい不変な数値、例えば、画像上各画素の強度値の最大値Imaxに変更しても特に問題がないが、255を利用すると、油付着部位と付着しない部位の差が大きくなる場合もある。
図5に示すように、(1)式を用いて油付着部位Aと付着しない部位Bとの強度値の差を大きくすることができる。例えば、調整する前に、油付着部位画素Aの強度値は3、付着しない部位画素Bの強度値は1のとき、上記(1)式に代入してγの値は0.2とした場合、計算結果は油付着部位Aにおける画素の強度値は164、付着しない部位Bにおける画素の強度値は84になる。これに伴い差分が大きくなって、油付着部位Aと付着しない部位Bを判定しやすくなる。無論、画像により最も判定しやすいγの値が存在するため、それに合わせて最適なγを設定すればよい。本手法によって画像のコントラストを調整することで、漏油付着部位Aの検出感度を向上することができる。なお、(1)式のみではなくて他の類似の式も存在し、適宜利用可能である。
例えば、コントラストを調整する他の式として、(2)式と(3)式がある。
[数2]
I´=I+K×(I−(Imax+Imin)/2) (2)
但し、I>(Imax+Imin)/2
[数3]
I´=I−K×((Imax+Imin)/2−I) (3)
但し、I<(Imax+Imin)/2
基本的に、画像の画素ごとの強度値を利用して、数学的な計算を行うことで、油付着部位Aと付着しない部位Bの強度値の差を大きくして、いわゆるコントラストを調整すればよい。
図3のフローチャートに戻り、処理ステップS71では調整後の画像4における各画素の強度値I´を、漏油と判定する閾値Ithと比較して、Ithより大きい強度値I´の画素を漏油部位と認識する。
なお本発明を実施するにあたり、図3のすべての手順を実施する必要はなくて、また実施する場所の状況に応じて、一部の手順のみを実施するものであってもよい。また油の種類によって、照射光源の波長と蛍光の色が違う場合、適切な光源とカメラの青、赤、緑を選択すると、本手法を適用することができる。
本実施例の漏油検出装置により、昼間の太陽光によるバックグランドノイズが大きい場合でも高精度に漏油の検出ができる。
次に、本発明の実施例2に係る漏油検出方法について、図6、図7(a)、図7(b)、図8を用いて説明する。実施例2では、漏油検出装置100の構成は実施例1と同じであり、協調処理の手法のみが実施例1とは相違している。このため、実施例1との共通点は重複説明を省略する。
図6は、本発明の実施例2に係る漏油検出方法の一連の処理手順を示す図である。この一連のフローでは、処理ステップS12から処理ステップS52まで、及び処理ステップS72は、実施例1の処理ステップS11から処理ステップS51まで、及び処理ステップS71と同じ処理を実施する。よって実施例1との相違部分である処理ステップS62のみ説明する。処理ステップS62では、トーンカーブ調整を利用して画像3を強調処理する。
トーンカーブ調整の考え方について、図7(a)と図7(b)の2種類の例で説明する。
図7(a)と図7(b)の左側には、調整する前の画像3の各小領域の強度値Iを入力輝度値として横軸に表記し、各小領域の各諧調における発生頻度を出力輝度値として縦軸に表記している。この特性は、各小領域の強度値Iを例えば256諧調で表記した時に、強度の各諧調における発生頻度をヒストグラムにより表記したものである。このヒストグラム表記によれば、低い諧調の輝度に発生頻度が集中しており、中間領域から高領域の諧調では発生頻度が極端に低下する。このことは、検出された諧調の幅が極端に小さく、諧調間の差分での判別が困難であることを表している。なお、図7(a)と図7(b)の左側の特性は、入出力間の相関が線形のカーブLで表されたものということができる。
このことから実施例2では、トーンカーブ調整により、特に低領域でのゲインが高くなるようなゲイン補正を行うものである。このうち図7(a)はその右側に示すように飽和特性のゲインを持たせ、図7(b)はその右側に示すように低領域でのゲインが高く、中間領域と高領域でのゲインが低くなるような、S字状の特性を持たせることにより、低領域での僅かな諧調の差を、拡大して出力可能としたものである。
上記したように、図7(a)の左側に示すヒストグラムを見ると、画像処理する前に差分した画像3の各画素の強度値は0の付近に集まっており、カーブL上に位置する点の入力輝度値と出力輝度値は同じである。これに対し図7(a)の右側に示すように、本画像に対して入力値の小さい領域、すなわち入力輝度値が0に近い領域で入力輝度値を大きい出力輝度値へ調整し、飽和特性を示すカーブL´の形のように調整すると漏油部位が鮮明に観察される。例えば、M点について、調整する前、入力輝度値と出力輝度値は両方ともmであるが、ゲインを高めることでM点をN点まで調整すると、入力輝度値m点の出力輝度値はnとなる。この結果、集中していたヒストグラムが平坦化されることになり、漏油付着部位と付着しない部位のコントラストが強くなる。
なお、図7(b)の右側に示すように、入力輝度値が255に近い領域のような入力値の大きい領域に、入力輝度値を小さい出力輝度値へ調整してもよい。例えば、M´点について、調整する前、入力輝度値と出力輝度値は両方ともm´、M´点をN´点まで調整すると、入力輝度値m´点の出力輝度値はn´となる。無論、最適な調整値に調整することが望まれる。
なお出力輝度値は入力値の5倍以上の値に設定し、いわゆるトーンカーブの傾きは5以上に設定するのが効果的である。ただし、紫外光の強度、環境光の強度により、最適な値が存在するため、それに合わせて最適値を設定するのがよい。
図8は本手法を利用して調整した画像の一例である。画像1と画像2に対して、各画像の青い(B)成分を画素ごとに強度値の差分を取り得られる白黒の差分画像3で観察できなかったものが、トーンカーブ調整を利用することで漏油部位が鮮明に観察される。また、上記の調整値を記憶し、自動調整も期待できる。
上記の通り、本実施例の漏油検出方法では実施例1と同様に昼間の太陽光によるバックグランドノイズが大きい場合でも高精度に漏油の検出が可能となる。なお、トーンカーブ調整については市販の画像処理ソフトに搭載されているため、それらのソフトを利用すると、専用のソフトを作製しなくても、簡単な調整で漏油部位の確認を得ることが期待できる。
本発明の実施例3に係る漏油検出方法について、図9を用いて説明する。実施例3では、漏油検出装置100の構成は実施例1と同じであり、漏油検出手法のみが実施例1とは相違している。このため、実施例1との共通点は重複説明を省略する。
図9のフローチャートにおいて、最初の処理ステップS13では検査対象物1へ紫外光源2から紫外光を照射する。このとき処理ステップS23では、撮像機2の前に405nmのフィルタを着用した状態で、撮像機3で画像撮影し、得られた画像6を記憶装置5に保存する。また処理ステップS33では、撮像機2の前に670nmのフィルタを着用した状態で、撮像機3で画像撮影し、得られた画像7を記憶装置5に保存する。
上記波長での撮影によれば、実施例1での説明の通り、蛍光の中心波長は405nmであるため670nmの波長では蛍光が完全に観察されない。これにより紫外光源照射の有無と同じ効果が得られる。なお処理ステップS32では、670nmの波長に限定しなくても良い。蛍光が観察されない波長ならその値は特定されない。
処理ステップS43では、画像6と画像7に対して、各画像の青成分の強度値を画素ごとに差分を取る。これにより白黒の差分後画像8が得られる。
処理ステップS53では、画像8に対して(1)式を利用して、各画素の強度値を調整する。調整後の画像を画像9として保存する。
処理ステップS63では、調整後の画像9を用いて、漏油と判定する閾値Ithと比べ、Ithより大きい画素を漏油部位と認識する。
上記の処理を行うことで本実施例の漏油検出では、実施1と同じように昼間の太陽光によるバックグランドノイズが大きい場合でも高精度に漏油の検出ができる。且、紫外光源のオン・オフ制御は不要とすることができる。
本発明の実施例4に係る漏油検出方法について、図10を用いて説明する。実施例4では、漏油検出装置100の構成は実施例1と同じであり、漏油検出手法のみが実施例1とは相違している。このため、実施例1との共通点は重複説明を省略する。
図10は、本発明の実施例4に係る漏油検出方法の一連の処理手順を示す図である。この一連のフローでは、処理ステップS14から処理ステップS44まで、及び処理ステップS64は、図9の実施例3の処理ステップS13から処理ステップS43まで、及び処理ステップS63と同じ処理を実施する。よって実施例3との相違部分である処理ステップS54のみ説明する。処理ステップS54では、画像8に対して(1)式を利用して各画素の強度値を調整することに替わり、トーンカーブ調整を利用して画像3を強調処理する。
本実施例の漏油検出方法では、実施例3と同様な効果が得られることは勿論、さらにトーンカーブ調整については市販の画像処理ソフトに搭載されているため、それらのソフトを利用すると、専用のソフトを作製しなくても、簡単な調整で漏油部位の確認を得ることが期待できる。
本発明の実施例5に係る漏油検出方法について、図11を用いて説明する。実施例5では、漏油検出装置100の構成は実施例1と同じであり、漏油検出手法のみが実施例1とは相違している。このため、実施例1との共通点は重複説明を省略する。
図11は、本発明の実施例5に係る漏油検出方法の一連の処理手順を示す図である。この一連のフローでは、処理ステップS65、処理ステップS75は、図3の実施例1の処理ステップS61、処理ステップS71と同じ処理を実施する。実施例1とは、処理ステップS15から処理ステップS55までの処理内容が相違する。
このフローでは、最初の処理ステップS15において、紫外光源を強度P1で照射し、処理ステップS25において、撮像機2で画像撮影して画像11として保存する。また次に処理ステップS35において、紫外光源を強度P2で照射し、処理ステップS45において、撮像機2で画像撮影して画像12として保存する。
処理ステップS15と処理ステップS35の紫外光源は、電気的に制御し強度を変化させることができる。また紫外光源と測定物との距離を変化させることもできる。このとき異なる光源を利用してもよい。
処理ステップS55では、画像11と画像12に対して、各画像の青成分の強度値の差分を画素ごとに取る。そして白黒の差分後画像13が得られる。
上記の通り、本実施例の漏油検出装置では、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、且、紫外光源のオン・オフ制御はいらなくてもよいため、装置の簡略化を図ることができる。
図12に示す実施例6に係る漏油検出方法のフローチャートは、図11に示す実施例5に係る漏油検出方法のフローチャートと、処理ステップS65のみが相違する。
図12の処理ステップS65では、トーンカーブ調整を利用して画像13を処理する。
本実施例の漏油検出装置では、実施例5と同様な効果が得られることは勿論、さらにトーンカーブ調整については市販の画像処理ソフトに搭載されているため、それらのソフトを利用すると、専用のソフトを作製しなくても、簡単な調整で漏油部位の確認を得ることが期待できる。
図13を用いて、実施例6に係る漏油検出方法のフローチャートについて説明する。実施例6では、漏油検出装置100の構成は実施例1と同じであり、漏油検出手法のみが実施例1とは相違している。このため、実施例1との共通点は重複説明を省略する。
図13のフローでは、最初の処理ステップS17において、紫外光源2を照射する際に、対象物1表面に漏油8が付着しない場合の画像14を記憶部に保存する。
そのうえで、処理ステップS27において紫外光源2を照射し、処理ステップS37において撮像機2で画像撮影し、画像15として保存する。
処理ステップS47では、画像14と画像15に対して、各画像の青成分の強度値を画素ごとに差分を取る。白黒の差分後画像16が得られる。なお以降の協調処理では、(1)式を適用している。
本実施例の漏油検出装置により、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、特に、据え付けタイプの装置で、毎回同じ部位の画像を撮影ができる場合に、一枚画像のみ撮影することで、検出プロセスの簡略化を図る。
図14に示す実施例8では、図13の処理ステップS57の(1)式による協調処理が、処理ステップS58のトーンカーブ調整による協調処理を採用したものである。
本実施例の漏油検出装置では、実施例7と同様な効果が得られることは勿論、さらにトーンカーブ調整については市販の画像処理ソフトに搭載されているため、それらのソフトを利用すると、専用のソフトを作製しなくても、簡単な調整で漏油部位の確認を得ることが期待できる。
以上の実施例1から実施例8による漏油検出装置は、要するに「油入機器の漏油を検出する漏油検出装置であって、
前記油入機器に紫外光を照射する紫外光源と、前記油入機器を撮影する撮像機と、前記紫外光源及び前記撮像機の動作を制御する制御装置と、前記撮像機で撮像した画像を保存する記憶装置と、前記記憶装置で保存された画像を処理する画像処理装置と、前記画像処理装置での処理結果を表示する表示装置と、で構成され、
前記画像処理装置は、前記紫外光源を照射して前記油入機器を撮影する場合に得られる第1の画像と、前記第1の画像の撮影条件とは相違する撮影条件で前記油入機器を撮影した第2の画像との強度値差分を青成分の強度値で取得することで強度値差分を表す画像を取得し、前記強度値差分を表す画像に対してコントラストを調整し、予め定めた閾値と比較して閾値より大きい部位を漏油付着部位と認識する漏油検出装置」のように構成されたものである。
ここで、油入機器を撮影した第2の画像とは、図3の実施例1では処理ステップS21における画像1、図6の実施例2では処理ステップS22における画像1、図9の実施例3では処理ステップS23における画像6あるいは処理ステップS33における画像7のいずれか、図10の実施例4では処理ステップS24における画像6あるいは処理ステップS34における画像7のいずれか、図11の実施例5では処理ステップS25における画像11あるいは処理ステップS45における画像12のいずれか、図12の実施例6では処理ステップS26における画像11あるいは処理ステップS46における画像12のいずれか、図13の実施例7では処理ステップS17における画像14、図14の実施例8では処理ステップS18における画像14を意味している。
1:検査対象物
2:紫外光源
3:撮像機
4:制御装置
5:記憶装置
6:画像処理装置
7:表示装置
8:漏油
100:漏油検出装置

Claims (9)

  1. 油入機器の漏油を検出する漏油検出装置であって、
    前記油入機器に紫外光を照射する紫外光源と、前記油入機器を撮影する撮像機と、前記紫外光源及び前記撮像機の動作を制御する制御装置と、前記撮像機で撮像した画像を保存する記憶装置と、前記記憶装置で保存された画像を処理する画像処理装置と、前記画像処理装置での処理結果を表示する表示装置と、で構成され、
    前記画像処理装置は、前記紫外光源を照射して前記油入機器を撮影する場合に得られる第1の画像と、前記第1の画像の撮影条件とは相違する撮影条件で前記油入機器を撮影した第2の画像との強度値差分を青成分の強度値で取得することで強度値差分を表す画像を取得し、前記強度値差分を表す画像に対してコントラストを調整し、予め定めた閾値と比較して閾値より大きい部位を漏油付着部位と認識することを特徴とする漏油検出装置。
  2. 請求項1に記載の漏油検出装置であって、
    前記第2の画像は、前記紫外光源を照射しない撮影条件で前記油入機器を撮影したものであることを特徴とする漏油検出装置。
  3. 請求項1に記載の漏油検出装置であって、
    前記第2の画像は、前記撮像機の前に取り付けるフィルタの透過周波数が前記第1の画像におけるフィルタの透過周波数と相違する撮影条件で前記油入機器を撮影したものであることを特徴とする漏油検出装置。
  4. 請求項1に記載の漏油検出装置であって、
    前記第2の画像は、前記紫外光源の強度が前記第1の画像における前記紫外光源の強度と相違する撮影条件で前記油入機器を撮影したものであることを特徴とする漏油検出装置。
  5. 請求項1に記載の漏油検出装置であって、
    前記第2の画像は、前記油入機器に漏油が生じていない状態で撮影したものであることを特徴とする漏油検出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の漏油検出装置であって、
    前記コントラストの調整方法がトーンカーブ調整方法であることを特徴とする漏油検出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の漏油検出装置であって、
    前記コントラストの調整を行った後に、前記強度値差分を表す画像における入力輝度値が0近傍の領域で入力輝度値を大きい輝度値に調整しトーンカーブの傾きは5以上に設定することを特徴とする漏油検出装置。
  8. 請求項3に記載の漏油検出装置であって、
    前記紫外光源を照射する際に、蛍光のみ透過するファイルタと蛍光を完全に透過しないファイルタを前記撮像機の前に装着することを特徴とする漏油検出装置。
  9. 油入機器の漏油を検出する漏油検出方法であって、
    紫外光を照射して前記油入機器を撮影する場合に得られる第1の画像と、前記第1の画像の撮影条件とは相違する撮影条件で前記油入機器を撮影した第2の画像との強度値差分を青成分の強度値で取得することで強度値差分を表す画像を取得し、前記強度値差分を表す画像に対してコントラストを調整し、予め定めた閾値と比較して閾値より大きい部位を漏油付着部位と認識する漏油検出方法。
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