JPWO2017199384A1 - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

空気調和装置は、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器を接続して冷媒を循環させる冷媒回路を構成する室内機及び複数の室外機と、制御装置と、を備え、制御装置は、冷房運転中に、複数の前記室外機のうち一台以上が停止している状態において、停止中の前記室外機に形成された前記閉回路内の圧力と、運転中の前記室外機の低圧側圧力との差圧を算出する圧力算出部と、前記差圧から前記バイパス流量調整弁の開度を決定し、前記バイパス流量調整弁を決定した開度に制御する弁開度制御部と、を備えたものである。

Description

本発明は、複数台の室外機と少なくとも1台以上の室内機とを共通のガス管及び共通の液管で接続して構成される空気調和装置に関し、特に冷房運転中に複数台の室外機のうち、1台以上の室外機が停止している場合の閉回路内に存在する冷媒の移行方法に関するものである。
従来から、空気調和装置の大容量化に対応するため、複数台の室外機と、複数台の室内機とを、共通のガス管及び共通の液管で接続して構成した空気調和装置が存在している(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の空気調和装置では、アキュムレータを室外機に搭載し、余剰冷媒を貯留することが多い。また、一般的には、圧縮機の回転数、ファンの回転数、流量調整弁の開度等を制御することによって、各室外機を循環している冷媒量を調整し、均液・余剰冷媒処置を行なうことも多い。このようにすれば、各室外機に搭載されているアキュムレータを均液管あるいは均圧管で接続することがなく、簡易な回路構成を実現することができる。
特開2001−201199号公報
特許文献1に記載の空気調和装置では、閉回路内に冷媒が溜り込んだ状態が保持される可能性があるため、閉回路内の圧力が許容値を上回らないように閉回路内から冷媒を移動させる必要がある。そして、閉回路内から冷媒を移動させるために室外機間を接続するバイパス配管が設けられているのが一般的である。ただし、このように専用のバイパス配管を設けることは、製品コストの増加につながるという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、コストの増加を抑制しつつ、閉回路内の圧力を許容値内に抑えることができる空気調和装置を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器を接続して冷媒を循環させる冷媒回路を構成する室内機及び複数の室外機と、制御装置と、を備え、複数台の前記室外機がガス管及び液管で前記室内機に並列に接続された空気調和装置において、前記室外機は、冷媒の流路を閉塞し、前記冷媒回路の一部を閉回路にする流路閉塞装置と、冷房運転時における前記室外熱交換器の下流側から前記圧縮機の低圧側に接続されたバイパス配管と、前記バイパス配管に設けられたバイパス流量調整弁と、前記室外機の低圧側圧力を検知する圧力センサと、を有し、前記バイパス配管は前記閉回路に接続されており、前記制御装置は、冷房運転中に、複数の前記室外機のうち一台以上が停止している状態において、停止中の前記室外機に形成された前記閉回路内の圧力と、運転中の前記室外機の低圧側圧力との差圧を算出する圧力算出部と、前記差圧から前記バイパス流量調整弁の開度を決定し、前記バイパス流量調整弁を決定した開度に制御する弁開度制御部と、を備えたものである。
本発明に係る空気調和装置によれば、停止中の前記室外機に形成された閉回路内の圧力と、運転中の室外機の低圧側圧力との差圧を算出する圧力算出部と、差圧からバイパス流量調整弁の開度を決定し、バイパス流量調整弁を決定した開度に制御する弁開度制御部と、を備えており、停止中の室外機の閉回路内の冷媒を、閉回路に接続されたバイパス配管を介して、運転中の前記室外機の低圧側へ移動させるため、閉回路内の圧力が上昇した場合でも閉回路内の圧力を許容値内に抑えることができる。また、専用のバイパス配管を設ける必要がないため、コストの増加を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の制御装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置300の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。
以下、本実施の形態に係る空気調和装置300の回路構成及び動作について、図1を用いて説明する。
空気調和装置300は、冷媒を循環させる冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用して、冷房運転または暖房運転を行なうものである。
空気調和装置300は、2台の室外機10a及び室外機10bと、2台の室内機50a及び室内機50bとが冷媒配管で接続されて構成されている。2台の利用側ユニットは、2台の熱源機に並列接続されて連絡するようになっている。つまり、空気調和装置300は、2台の熱源機に搭載される各機器と、2台の利用側ユニットに搭載される各機器とを冷媒配管で接続することで冷媒回路を形成し、この冷媒回路に冷媒を循環させることによって、冷房運転または暖房運転することができるようになっている。
空気調和装置300の冷媒配管は、各室外機と接続されているガス分岐管、つまり室外機10aに接続されているガス分岐管202a及び室外機10bに接続されているガス分岐管202bと、各室内機に接続されているガス枝管、つまり室内機50aに接続されているガス枝管206a及び室内機50bに接続されているガス枝管206bと、ガス分岐管とガス枝管とを接続する共通のガス配管204と、各室外機と接続されている液分岐管、つまり室外機10aに接続されている液分岐管203a及び室外機10bに接続されている液分岐管203bと、各室内機に接続されている液枝管、つまり室内機50aに接続されている液枝管207a及び室内機50bに接続されている液枝管207bと、液分岐管と液枝管とを接続する共通の液配管205と、からなる。
ガス分岐管202a及びガス分岐管202bと、ガス配管204との間には、これらの冷媒配管を接続するガス分配器200が設けられている。また、液分岐管203a及び液分岐管203bと、液配管205との間には、これらの冷媒配管を接続する液分配器201が設けられている。なお、図1では、空気調和装置300にガス分配器200及び液分配器201が搭載された状態が例示されているが、ガス分配器200及び液分配器201が搭載されることに限定するものではない。また、ガス分岐管202a、ガス分岐管202b、及び、ガス配管204がガス管を構成し、液分岐管203a、液分岐管203b、及び、液配管205が液管を構成している。
室外機10aと室内機50aとは、ガス分岐管202a、ガス配管204、ガス枝管206a、液枝管207a、液配管205、及び、液分岐管203aを介して接続されている。また、室外機10aと室内機50bとは、ガス分岐管202a、ガス配管204、ガス枝管206b、液枝管207b、液配管205、及び、液分岐管203aを介して接続されている。
同様に、室外機10bと室内機50aとは、ガス分岐管202b、ガス配管204、ガス枝管206a、液枝管207a、液配管205、及び、液分岐管203bを介して接続されている。また、室外機10bと室内機50bとは、ガス分岐管202b、ガス配管204、ガス枝管206b、液枝管207b、液配管205、及び、液分岐管203bを介して接続されている。
室外機10aには、圧縮機1aと、オイルセパレータ2aと、逆止弁3aと、四方弁4aと、室外熱交換器5aと、高低圧熱交換器6aと、流量調整弁8aと、液側開閉弁9aと、ガス側開閉弁11aと、アキュムレータ12aと、返油バイパスキャピラリ13aと、返油バイパス用電磁弁14aと、バイパス流量調整弁7aと、が搭載されている。圧縮機1a、オイルセパレータ2a、逆止弁3a、四方弁4a、室外熱交換器5a、高低圧熱交換器6a、流量調整弁8a、液側開閉弁9a、ガス側開閉弁11a、及び、アキュムレータ12aは、冷媒配管で直列に接続されるように設けられている。
高低圧熱交換器6aは、室外熱交換器5aと流量調整弁8aとの間における液配管26aに設けられている。この高低圧熱交換器6aには、液配管26aと、この高低圧熱交換器6aと流量調整弁8aとの間における液配管26aから分岐し、圧縮機1aの低圧側であるアキュムレータ12aの上流側に接続されたバイパス配管23aと、が接続されている。また、バイパス流量調整弁7aは、高低圧熱交換器6aと流量調整弁8aとの間におけるバイパス配管23aに設けられている。
さらに、返油バイパスキャピラリ13a及び返油バイパス用電磁弁14aは、オイルセパレータ2aと、アキュムレータ12a及び圧縮機1aを接続している冷媒配管とを接続している返油バイパス回路29aに設けられている。返油バイパスキャピラリ13aは、返油バイパス用電磁弁14aの上流側及び下流側を接続し、返油バイパス用電磁弁14aを迂回するように設けられている。
なお、以下の説明において、液配管26aとバイパス配管23aとが接続されているポイントを接続点25aと称し、バイパス配管23aと四方弁4aとアキュムレータ12aとの間の上流側配管とが接続されているポイントを接続点24aと称する。
また、室外機10aには、室外機10aに搭載されている、たとえば圧縮機1a、四方弁4a、図示省略の室外送風機などの各アクチュエータの駆動を制御する制御装置27aが搭載されている。さらに、室外機10aには、第1圧力センサ15a、第2圧力センサ16a、第1温度センサ17a、第2温度センサ18a、第3温度センサ19a、第4温度センサ20a、第5温度センサ21a、第6温度センサ22a、及び、第7温度センサ28aが設けられている。
圧縮機1aは、インバータ回路を有しており、インバータ回路による電源周波数変換により圧縮機回転数が制御され、容量制御されるタイプであり、吸入した冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものである。オイルセパレータ2aは、圧縮機1aの吐出側に設けられており、圧縮機1aから吐出され、冷凍機油が混在している冷媒ガスから冷凍機油成分を分離する機能を有している。逆止弁3aは、オイルセパレータ2aと四方弁4aとの間における冷媒配管に設けられており、圧縮機1aの停止時に圧縮機1a吐出部側への冷媒の逆流を防止するためのものである。
四方弁4aは、流路切替装置として機能し、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れを切り替えるものである。ただし、冷房専用とする回路の場合は、四方弁4aは不要とする。また、四方弁4aの代わりに二方弁または三方弁等を組み合わせることによって、流路切替装置を構成してもよい。
室外熱交換器5aは、冷房運転時には凝縮器または放熱器として機能し、暖房運転時には蒸発器として機能し、図示省略の室外送風機から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行なうものである。高低圧熱交換器6aは、液配管26aを流れる冷媒と、バイパス配管23aを流れる冷媒との間で熱交換を行なうものである。流量調整弁8aは、冷房回路における接続点25aの下流側に設置されており、減圧弁または膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものである。この流量調整弁8aは、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。
液側開閉弁9aは、制御装置27aまたは手動で開閉されることで冷媒を導通する、もしくは遮断するものである。ガス側開閉弁11aも、制御装置27aまたは手動で開閉されることで冷媒を導通したりしなかったりするものである。液側開閉弁9a及びガス側開閉弁11aは、開閉されることによって、冷凍サイクル内の圧力変動を調整するために設置されている。アキュムレータ12aは、圧縮機1aの吸入側に設けられており、冷媒回路を循環する過剰な冷媒を貯留するものである。
バイパス流量調整弁7aは、接続点25aと高低圧熱交換器6aとの間におけるバイパス配管23aに設置されており、減圧弁または膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものである。このバイパス流量調整弁7aは、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。返油バイパス回路29aは、オイルセパレータ2aで分離した冷凍機油を圧縮機1aの吸入側に戻すようになっている。返油バイパスキャピラリ13aは、返油バイパス回路29aを通る冷凍機油の流量を調整するものである。返油バイパス用電磁弁14aは、開閉制御されることで、返油バイパスキャピラリ13aとともに冷凍機油の流量を調整するものである。
第1圧力センサ15aは、オイルセパレータ2aと四方弁4aとの間に設けられ、圧縮機1aから吐出された冷媒の圧力を検知するものである。第2圧力センサ16aは、アキュムレータ12aの上流側に設けられ、圧縮機1aに吸入される冷媒の圧力を検知するものである。第1温度センサ17aは、圧縮機1aとオイルセパレータ2aとの間に設けられ、圧縮機1aから吐出された冷媒の温度を検知するものである。第2温度センサ18aは、室外機10aの周囲の温度を検知するものである。第3温度センサ19aは、室外熱交換器5aと高低圧熱交換器6aとの間に設けられ、室外熱交換器5aと高低圧熱交換器6aとの間を通る冷媒の温度を検知するものである。
第4温度センサ20aは、高低圧熱交換器6a通過後のバイパス配管23aに設けられ、高低圧熱交換器6a通過後のバイパス配管23aを通る冷媒の温度を検知するものである。第5温度センサ21aは、接続点25aと流量調整弁8aとの間に設けられ、接続点25aと流量調整弁8aとの間における液配管26aを通る冷媒の温度を検知するものである。第6温度センサ22aは、接続点24aとアキュムレータ12aとの間に設けられ、接続点24aとアキュムレータ12aとの間を通る冷媒の温度を検知するものである。第7温度センサ28aは、アキュムレータ12aと圧縮機1aとの間に設けられ、圧縮機1aに吸入する冷媒の温度を検知するものである。
そして、各圧力センサで検知された圧力情報、及び、各温度センサで検知された温度情報は、信号として制御装置27aに送られるようになっている。制御装置27aは、後に詳述するが、各圧力センサ及び各温度センサから送信される信号に基づいて、各アクチュエータを制御するようになっている。この制御装置27aは、特に種類を限定するものではないが、たとえば室外機10aに搭載される各アクチュエータを制御できるような専用のハードウェア、またはメモリに格納されるプログラムを実行するマイクロコンピュータ等で構成するとよい。
図2は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置300の制御装置27aの機能ブロック図である。
図2に示すように、制御装置27aは、圧縮機制御部30と、外気温度取得部31と、第1判定部32と、圧力算出部33と、圧力取得部34と、弁開度制御部35と、熱エネルギ算出部36と、流入ガス熱量算出部37と、時間算出部38と、第2判定部39とを備えている。
ところで、室外機10bは、室外機10aと同様の構成となっている。つまり、室外機10aの構成部品の「a」を「b」に変更すれば室外機10bの構成部品となる。また、以下において室外機の構成部品の符号に「a」または「b」が付されていない場合は、総称であるものとする。
なお、図1では、室外機10a及び室外機10bの双方に制御装置が搭載されている状態が例示されているが、1つの制御装置が室外機10a及び室外機10bの双方を制御するようにしてもよい。また、室外機10a及び室外機10bの双方に制御装置が搭載されている状態では、互いの制御装置が有線または無線で通信可能になっている。
室内機50aには、室内熱交換器100a及び膨張弁101aが、ガス枝管206a及び液枝管207aで直列に接続されて搭載されている。また、室内機50aには、室内機50aに搭載されている、たとえば、膨張弁101a、図示省略の室内送風機などの各アクチュエータの駆動を制御する制御装置102aが搭載されている。さらに、室内機50aには、第8温度センサ103a及び第9温度センサ104aが設けられている。
室内熱交換器100aは、冷房運転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器(または放熱器)として機能し、冷媒と空気との間で熱交換を行なうものである。膨張弁101aは、減圧弁または膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものである。この膨張弁101aは、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。第8温度センサ103aは、室内熱交換器100aに接続されているガス枝管206aに設けられ、室内熱交換器100aのガス側出口における冷媒の温度を検知するものである。第9温度センサ104aは、室内熱交換器100aに接続されている液枝管207aに設けられ、室内熱交換器100aの液側出口における冷媒の温度を検知するものである。
そして、各温度センサで検知された温度情報は、信号として制御装置102aに送られるようになっている。制御装置102aは、後に詳述するが、各温度センサから送信される信号に基づいて、各アクチュエータを制御するようになっている。この制御装置102aは、特に種類を限定するものではないが、たとえば室内機50aに搭載される各アクチュエータを制御できるような専用のハードウェア、またはメモリに格納されるプログラムを実行するマイクロコンピュータ等で構成するとよい。
ところで、室内機50bは、室内機50aと同様の構成となっている。つまり、室内機50aの構成部品の「a」を「b」に変更すれば室内機50bの構成部品となる。また、以下において室内機の構成部品の符号に「a」または「b」が付されていない場合は、総称であるものとする。
なお、図1では、室内機50a及び室内機50bの双方に制御装置が搭載されている状態が例示されているが、1つの制御装置が室内機50a及び室内機50bの双方を制御するようにしてもよい。また、室内機50a及び室内機50bの双方に制御装置が搭載されている状態では、互いの制御装置が有線または無線で通信可能になっている。さらに、室内機に搭載されている制御装置は、室外機に搭載されている制御装置と有線または無線で通信可能になっている。
空気調和装置300の冷房回路では、圧縮機1、オイルセパレータ2、逆止弁3、四方弁4、室外熱交換器5、高低圧熱交換器6、流量調整弁8、液側開閉弁9、膨張弁101、室内熱交換器100、ガス側開閉弁11、四方弁4、及び、アキュムレータ12が、順次配管で接続されており、冷媒が流れるように構成されている。
次に、本実施の形態に係る空気調和装置300の動作について説明する。
まず、空気調和装置300の冷房運転時の動作について説明する。
この場合、圧縮機1からの吐出冷媒を室外熱交換器5に流入させるように四方弁4が切り替えられる。つまり、四方弁4では、図1で示す実線方向に配管が接続される。また、流量調整弁8が全開または全開に近い状態に設定され、バイパス流量調整弁7が適度な開度に設定され、膨張弁101が適度な開度に設定されて運転が開始される。この場合の冷媒の流れは、以下のようになる。
圧縮機1から吐出された高温・高圧のガスの冷媒は、まずオイルセパレータ2を通過する。この時に冷媒に混在する冷凍機油のおよそ大部分は、冷媒と分離され、オイルセパレータ2の内側底部に溜められて、返油バイパス回路29を通る。なお、返油バイパス用電磁弁14が開口されている場合はそこも通る。圧縮機1の吸入配管に戻される。これにより、室外機10の外部へ流出する冷凍機油を低減でき、圧縮機1の信頼性を改善することができる。
冷凍機油が占める割合が低下した高温高圧の冷媒は、四方弁4を通り、室外熱交換器5で凝縮、液化され、高低圧熱交換器6を通過する。高低圧熱交換器6から流出した冷媒は、バイパス配管23に流れる冷媒と、液配管26に流れる冷媒とに分岐される。バイパス配管23を流れる冷媒は、バイパス流量調整弁7で適度に流量調整されて低圧・低温の冷媒となり、室外熱交換器5を出た冷媒と高低圧熱交換器6内で熱交換する。そのため、室外熱交換器5の出口側の冷媒状態よりも、高低圧熱交換器6の出口側での冷媒状態の方が、エンタルピーが低くなる。
バイパス流量調整弁7を通り、高低圧熱交換器6から流出した低圧の冷媒は、バイパス配管23を流れて、バイパス配管23aとアキュムレータ12aの上流側配管とが接続している接続点24aに至る。これにより、エンタルピー差が増大するため、同一能力にする場合の必要冷媒流量を低減でき、圧損低減による性能改善の効果がある。なお、ここでいう高圧、低圧は、冷媒回路内における圧力の相対的な関係を表すものとし、温度についても同様である。
一方、高低圧熱交換器6から流出した高圧側の冷媒は、流量調整弁8を通るが、流量調整弁8が全開または全開に近い状態のため、さして減圧することなく高圧の液冷媒として液配管205に供給される。その後、液冷媒は、室内機50に入り、膨張弁101で減圧されて低圧二相冷媒となり、室内熱交換器100で蒸発、ガス化する。このとき、室内等の空調対象空間に冷房空気が供給され、空調対象空間の冷房運転が実現される。室内熱交換器100から流出した冷媒は、ガス配管204、四方弁4、及び、アキュムレータ12を通り、圧縮機1に再度吸入される。
ここで、アキュムレータ12には、図1に示すようなU字管が設けられているので、アキュムレータ12内に気液二相状態の冷媒が流入すると、液冷媒がアキュムレータ12の容器下部に溜まり、U字管の上方開口部より流入されたガスリッチな冷媒が、アキュムレータ12から流出することになる。このようなアキュムレータ12を設けることによって、ガスリッチな冷媒が圧縮機1へ吸入される。そして、アキュムレータ12は過渡的な液または気液二相冷媒を溜めきることができるため、オーバーフローするまで圧縮機1の液バックを一時的に防止することができ、それによって圧縮機1の信頼性維持の効果が得られる。
図3は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置300の制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本実施の形態に係る空気調和装置300の特徴事項である制御装置27が実行する制御処理の流れについて、図3を用いて詳細に説明する。
まず、ユーザにより室内機50のリモコンスイッチがONされると、制御装置27の圧縮機制御部30は、圧縮機1の駆動を開始させ、空気調和装置300による冷房運転を開始する(ステップS1)。このとき、複数台の室外機の内、一方の室外機、たとえば室外機10bはサーモOFF状態、つまり圧縮機1bは停止状態である。なお、制御装置27を構成する各制御部は、室外機10及び室内機50の電源投入後に、各センサの初期状態検知に応じた初期設定による固定値を設定して、立ち上げ処理を完了しているものとする。
また、室外機10aが運転中に室外機10bの圧縮機1bが停止している場合、室外機10bを構成する冷媒回路の中で、逆止弁3b、バイパス流量調整弁7b、及び、流量調整弁8bにより、それぞれ冷媒の流入出がなされない閉塞された閉回路が形成されている。つまり、逆止弁3b、バイパス流量調整弁7b、及び、流量調整弁8bは、冷媒の流路を閉塞し、冷媒回路の一部を閉回路にする流路閉塞装置である。
ステップS1の後、制御装置27の外気温度取得部31は、第2温度センサ18bで検知された、室外機10bの停止直後、または以降に示す冷媒の移行制御が前回実施された後の外気温度Tbの情報を取得する(ステップS2)。
ステップS2の後、制御装置27の外気温度取得部31は、第2温度センサ18bで検知された、外気温度Tbを検知してから一定時間経過後の外気温度Tbnの情報を取得する(ステップS3)。制御装置27の第1判定部32は、外気温度Tbnと外気温度Tbとの差温により、停止中の室外機10bの閉回路内の圧力上昇度を予測する。そして、その差温がある閾値ΔT以上となったかどうかにより、停止中の室外機10bの閉回路内の配管の圧力が許容圧力を超えたと判断する。そのため、制御装置27の第1判定部32は、Tbn−Tb≧ΔT(≧0℃)の判定を行う(ステップS4)。
Tbn−Tb≧ΔTの条件を満たしている場合は(ステップS4のYes)、制御装置27の第1判定部32は、停止中の室外機10bの閉回路内の圧力が許容圧力を超えたと判断し、次ステップに移行する。
一方、Tbn−Tb≧ΔTの条件を満たしていない場合は(ステップS4のNo)、制御装置27の第1判定部32は、条件を満たすまで、つまり停止中の室外機10bの閉回路内の圧力が許容圧力を超えたと判断するまで、一定間隔でTbn−Tb≧ΔTの判定を行う(ステップS4)。
ステップS4の後、制御装置27の圧力算出部33は、外気温度Tbnより停止中の室外機10bの閉回路内圧力Pmを算出する。
ここで、実際の閉回路内圧力Pmの上昇度は、停止中の室外機10bの閉回路内に存在する液冷媒の充填率(=閉回路内の冷媒容積/閉回路配管内容積)に応じて変化する。そのため、制御装置27の圧力算出部33は、停止中の室外機10bのバイパス流量調整弁7b及び流量調整弁8bに異物が一時的に噛み込んで、閉回路内に液冷媒が充填率=1となった場合を想定して、外気温度Tbnから閉回路内圧力Pmを算出する(ステップS5)。また、冷媒が移行される運転側のアキュムレータ内の圧力≒第2圧力センサ16aで検知された圧力を運転側低圧圧力Psとし、制御装置27の圧力取得部34は、第2圧力センサ16aで検知された圧力の情報を取得する(ステップS6)。そして、制御装置27の圧力算出部33は、差圧ΔP=Pm−Psを算出する(ステップS7)。
ステップS7の後、制御装置27の弁開度制御部35は、ステップS7で算出された差圧ΔPに応じて、バイパス流量調整弁7bの開度を決定し、バイパス流量調整弁7bを決定した開度に制御し(ステップS8)、適正冷媒量を移行する。この時の冷媒の流れは、図1に示す冷媒回路図中の矢印で示す流れとなっており、まず、室外機10bの閉回路中に存在する冷媒が、バイパス流量調整弁7bを開口することで、高低圧熱交換器6bを通過した後、バイパス配管23bを介して、圧力が低い四方弁4b側へ移動し、ガス分岐管202b、ガス分岐管202aの順に室外機10aに流入する。そして、最終的には余剰冷媒を貯留するためのアキュムレータ12aへ流入するものとする。このように、適正冷媒量を移行することで、停止中の室外機10bの閉回路内の圧力が上昇した場合でも、停止中の室外機10bの閉回路内の圧力を許容値内に抑えることができる。
アキュムレータ12aへ冷媒が移動された後、アキュムレータ12aに分布する冷媒量及び冷媒潜熱量と、アキュムレータ12aに流入する低圧ガス熱量とにより、アキュムレータ12a内の余剰冷媒が、次回制御において再び冷媒の移行ができるかどうかを判断する必要がある。
次に、アキュムレータ12a内の冷媒分布量について説明する。冷房運転中において、室外機10a及び室外機10bの出口状態は、第8温度センサ103と第9温度センサ104とを用いて過熱度一定制御が実施されている。また、高低圧熱交換器6aを通過した後のバイパス配管23aの出口状態は、第4温度センサ20aと第2圧力センサ16aとを用いて過熱度一定制御が実施されている。
そのため、アキュムレータ12aに液冷媒が流入することはなく、ステップS8における冷媒の移動量のみをアキュムレータ12a内の冷媒分布量とする。前記冷媒の移動量は、第5温度センサ21b(液密度の判定)、差圧ΔP=Pm−Ps、及びバイパス流量調整弁7bの開度を用いて算出される。なお、冷媒の移動量は、冷媒の移動先である運転側の室外機10aのアキュムレータ12aの有効容積以下となるように設定される。つまり、弁開度制御部35は、差圧ΔPに加え、運転中の室外機10のアキュムレータ12の有効容積からバイパス流量調整弁7の開度を決定する。
また、第2圧力センサ16aで検知した圧力を用いてアキュムレータ12aの飽和温度が算出される。また、第2圧力センサ16aで検知した圧力を用いて飽和液エンタルピー及び飽和ガスエンタルピーが算出され、飽和液エンタルピー及び飽和ガスエンタルピーから冷媒潜熱量が算出される。
そして、アキュムレータ12aの冷媒分布量及び冷媒潜熱量から、アキュムレータ12a内の液冷媒を蒸発させるために必要な熱エネルギが算出される。
冷房運転中にアキュムレータ12aに流入するガス冷媒のエンタルピーは、第6温度センサ22bで検知した温度及び第2圧力センサ16aで検知した圧力を用いて算出される。また、アキュムレータ12aに流入する冷媒循環量は、圧縮機1aの運転状態(運転周波数、第1圧力センサ15aで検知した圧力、第2圧力センサ16aで検知した圧力、及び、第7温度センサ28bで検知した温度)から算出される。そして、冷房運転中にアキュムレータ12aに流入するガス冷媒のエンタルピー及びアキュムレータ12aに流入する冷媒循環量から、アキュムレータ12aに流入する流入ガスの熱量が算出される。
前述の通り、制御装置27の熱エネルギ算出部36は、アキュムレータ12aの冷媒分布量及び冷媒潜熱量から、アキュムレータ12a内の液冷媒を蒸発させるために必要な熱エネルギを算出する(ステップS9)。さらに、制御装置27の流入ガス熱量算出部37は、冷房運転中にアキュムレータ12aに流入するガス冷媒のエンタルピー及びアキュムレータ12aに流入する冷媒循環量から、アキュムレータ12aに流入する流入ガスの熱量を算出する(ステップS10)。そして、制御装置27の時間算出部38は、必要な熱エネルギと流入ガスの熱量とを用いて、アキュムレータ12a内の液冷媒が蒸発するまでの時間t_acを算出する(ステップS11)。
ステップS11の後、制御装置27の第2判定部39は、液冷媒が蒸発するまでの時間t_acが次回ステップS2以降の制御開始時間ts2を超えたかどうか(t_ac>ts2)を判定する(ステップS12)。
制御装置27の第2判定部39は、t_ac>ts2の条件を満たしていると判定した場合(ステップS12のYes)、制御装置27の圧縮機制御部30は、圧縮機1aの圧縮機周波数Fについて、t_acに応じて増速させることで(ステップS13)、アキュムレータ12aに流入する流入ガスの熱量を増加させて、t_acの短縮を図る。そして、制御装置27は、t_ac>ts2の条件を満たさなくなるまで、ステップS12及びステップS13を繰り返す。そうすることで、確実にアキュムレータ12a内の余剰冷媒を蒸発させてから、ステップS2以降の制御の再開を許可する(ステップS12)。
一方、制御装置27の第2判定部39は、t_ac>ts2の条件を満たしてないと判定した場合(ステップS12のNo)、再びステップS2に回帰する。
なお、ステップS12により、アキュムレータ12aがオーバーフローして、圧縮機1aへ液冷媒が吸入されることを是正している。
以上より、本実施の形態に係る空気調和装置300は、圧縮機1、室外熱交換器5、膨張弁101、室内熱交換器100を接続して冷媒を循環させる冷媒回路を構成する室内機50及び複数の室外機10と、制御装置27と、を備え、複数台の室外機10がガス管及び液管で室内機50に並列に接続された空気調和装置300において、室外機10は、冷媒の流路を閉塞し、冷媒回路の一部を閉回路にする流路閉塞装置と、冷房運転時における室外熱交換器5の下流側から圧縮機1の低圧側に接続されたバイパス配管23と、バイパス配管23に設けられたバイパス流量調整弁7と、圧力を検知する圧力センサと、を有し、バイパス配管23は閉回路に接続されており、制御装置27は、冷房運転中に、複数の室外機10のうち一台以上が停止している状態において、停止中の室外機10に形成された閉回路内の圧力と、運転中の室外機10の低圧側圧力との差圧を算出する圧力算出部33と、差圧からバイパス流量調整弁7の開度を決定し、バイパス流量調整弁7を決定した開度に制御する弁開度制御部35と、を備えたものである。
本実施の形態に係る空気調和装置300によれば、閉回路内の圧力が上昇した場合でも閉回路内の圧力を許容値内に抑えることができる。また、専用のバイパス配管を設ける必要がないため、コストの増加を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る空気調和装置300は、外気温度を検知する温度センサを備え、圧力算出部33は、停止中の室外機10に形成された閉回路内の圧力を、該室外機10が停止してから一定時間が経過した後の外気温度から算出するものである。
従来、閉回路内の圧力が許容値を上回らないように、圧力センサなどで直接的に閉回路内の圧力を検知することで、バイパス配管などを介して冷媒を移動させ、閉回路内の圧力を調整するものがある。また、閉回路と並列に所定の一次側圧力以上となった場合に開口されるような圧力リリーフポート等を設けることで、同様に閉回路内の圧力を調整するものがある。
圧力算出部33は、停止中の室外機10に形成された閉回路内の圧力を、該室外機10が停止してから一定時間が経過した後の外気温度から算出する。そのため、圧力センサなどの直接的に圧力を検知する手段、または、閉回路と並列に所定の一次側圧力以上となった場合に開口されるような圧力リリーフポート等を設ける必要がなく、コストの増加を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る空気調和装置300は、室外機10は、圧縮機1の低圧側及びバイパス配管23に接続されたアキュムレータ12を有し、弁開度制御部35は、差圧に加え、運転中の室外機10のアキュムレータ12の有効容積からバイパス流量調整弁7の開度を決定するものである。
従来、アキュムレータを室外機に搭載した場合、アキュムレータに設けた液面検知器により冷媒流量を制御するものがある。ただし、液面検知器のコスト性、生産性、及び、信頼性を考慮すれば、アキュムレータの容量を十分に大きくして冷媒をオーバーフローさせない方が現実的である。しかしながら、アキュムレータの容量を大きくすることでオーバーフローに備えようとすると、コンパクト化及び低コスト化の要請に応えることができないことになる。
本実施の形態に係る空気調和装置300によれば、差圧に加え、運転中の室外機10のアキュムレータ12の有効容積からバイパス流量調整弁7の開度を決定するものである。そのため、アキュムレータ12の容量を大きくすることなくオーバーフローに備えることができ、コンパクト化及び低コスト化の要請に応えることができる。
また、本実施の形態に係る空気調和装置300は、制御装置27は、停止中の室外機10の閉回路内の冷媒を、閉回路に接続されたバイパス配管23を介して、運転中の室外機10の低圧側へ移動させた後、アキュムレータ12内の冷媒が蒸発するまでの時間を算出する時間算出部38と、該時間に基づいて停止中の室外機10の閉回路内の冷媒を、閉回路に接続されたバイパス配管23を介して、運転中の室外機10の低圧側へ再び移動させるタイミングを決定する判定部と、を備えたものである。
従来、2台以上の室外機を組み合せた形態の空気調和装置では、各室外機の運転負荷均等化のために、再起動させる室外機をある一定の周期で決定している。しかしながら、一定時間が経過しないと、起動する室外機が入れ替わることなく、余剰冷媒が過剰にアキュムレータに分布した状態で起動することになってしまう。再起動後の余剰冷媒処理を適正に制御できない場合は、繰り返しオーバーフローに至ることで圧縮機、つまり室外機への負荷が増大し、製品寿命への影響が懸念され、品質が大きく損なわれる可能性がある。
本実施の形態に係る空気調和装置300によれば、制御装置27は、停止中の室外機10の閉回路内の冷媒を、閉回路に接続されたバイパス配管23を介して、運転中の室外機10の低圧側へ移動させた後、アキュムレータ12内の冷媒が蒸発するまでの時間を算出する時間算出部38と、該時間に基づいて停止中の室外機10の閉回路内の冷媒を、閉回路に接続されたバイパス配管23を介して、運転中の室外機10の低圧側へ再び移動させるタイミングを決定する判定部と、を備えたものである。そのため、再起動後の余剰冷媒処理を適正に制御でき、オーバーフローを抑制することができる。また、圧縮機1、つまり室外機10への負荷の増大を抑制し、品質が損なわれるのを抑制することができる。
1 圧縮機、1a 圧縮機、1b 圧縮機、2 オイルセパレータ、2a オイルセパレータ、3 逆止弁、3a 逆止弁、3b 逆止弁、4 四方弁、4a 四方弁、4b 四方弁、5 室外熱交換器、5a 室外熱交換器、6 高低圧熱交換器、6a 高低圧熱交換器、6b 高低圧熱交換器、7 バイパス流量調整弁、7a バイパス流量調整弁、7b バイパス流量調整弁、8 流量調整弁、8a 流量調整弁、8b 流量調整弁、9 液側開閉弁、9a 液側開閉弁、10 室外機、10a 室外機、10b 室外機、11 ガス側開閉弁、11a ガス側開閉弁、12 アキュムレータ、12a アキュムレータ、13a 返油バイパスキャピラリ、14 返油バイパス用電磁弁、14a 返油バイパス用電磁弁、15a 第1圧力センサ、16a 第2圧力センサ、17a 第1温度センサ、18a 第2温度センサ、18b 第2温度センサ、19a 第3温度センサ、20a 第4温度センサ、21a 第5温度センサ、21b 第5温度センサ、22a 第6温度センサ、22b 第6温度センサ、23 バイパス配管、23a バイパス配管、23b バイパス配管、24a 接続点、25a 接続点、26 液配管、26a 液配管、27 制御装置、27a 制御装置、28a 第7温度センサ、28b 第7温度センサ、29 返油バイパス回路、29a 返油バイパス回路、30 圧縮機制御部、31 外気温度取得部、32 第1判定部、33 圧力算出部、34 圧力取得部、35 弁開度制御部、36 熱エネルギ算出部、37 流入ガス熱量算出部、38 時間算出部、39 第2判定部、50 室内機、50a 室内機、50b 室内機、100 室内熱交換器、100a 室内熱交換器、101 膨張弁、101a 膨張弁、102a 制御装置、103 第8温度センサ、103a 第8温度センサ、104 第9温度センサ、104a 第9温度センサ、200 ガス分配器、201 液分配器、202a ガス分岐管、202b ガス分岐管、203a 液分岐管、203b 液分岐管、204 ガス配管、205 液配管、206a ガス枝管、206b ガス枝管、207a 液枝管、207b 液枝管、300 空気調和装置。

Claims (4)

  1. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器を接続して冷媒を循環させる冷媒回路を構成する室内機及び複数の室外機と、
    制御装置と、を備え、
    複数台の前記室外機がガス管及び液管で前記室内機に並列に接続された空気調和装置において、
    前記室外機は、
    冷媒の流路を閉塞し、前記冷媒回路の一部を閉回路にする流路閉塞装置と、
    冷房運転時における前記室外熱交換器の下流側から前記圧縮機の低圧側に接続されたバイパス配管と、
    前記バイパス配管に設けられたバイパス流量調整弁と、
    前記室外機の低圧側圧力を検知する圧力センサと、を有し、
    前記バイパス配管は前記閉回路に接続されており、
    前記制御装置は、
    冷房運転中に、複数の前記室外機のうち一台以上が停止している状態において、
    停止中の前記室外機に形成された前記閉回路内の圧力と、運転中の前記室外機の低圧側圧力との差圧を算出する圧力算出部と、
    前記差圧から前記バイパス流量調整弁の開度を決定し、
    前記バイパス流量調整弁を決定した開度に制御する弁開度制御部と、を備えた
    空気調和装置。
  2. 外気温度を検知する温度センサを備え、
    前記圧力算出部は、
    停止中の前記室外機に形成された前記閉回路内の圧力を、該室外機が停止してから一定時間が経過した後の外気温度から算出するものである
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記室外機は、前記圧縮機の低圧側及び前記バイパス配管に接続されたアキュムレータを有し、
    前記弁開度制御部は、前記差圧に加え、運転中の前記室外機の前記アキュムレータの有効容積から前記バイパス流量調整弁の開度を決定するものである
    請求項1または2に記載の空気調和装置。
  4. 前記制御装置は、
    停止中の前記室外機の前記閉回路内の冷媒を、前記閉回路に接続された前記バイパス配管を介して、運転中の前記室外機の低圧側へ移動させた後、前記アキュムレータ内の冷媒が蒸発するまでの時間を算出する時間算出部と、
    該時間に基づいて停止中の前記室外機の前記閉回路内の冷媒を、前記閉回路に接続された前記バイパス配管を介して、運転中の前記室外機の低圧側へ再び移動させるタイミングを決定する判定部と、を備えた
    請求項3に記載の空気調和装置。
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