JPWO2017188076A1 - インダクタ部品 - Google Patents

インダクタ部品 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017188076A1
JPWO2017188076A1 JP2018514526A JP2018514526A JPWO2017188076A1 JP WO2017188076 A1 JPWO2017188076 A1 JP WO2017188076A1 JP 2018514526 A JP2018514526 A JP 2018514526A JP 2018514526 A JP2018514526 A JP 2018514526A JP WO2017188076 A1 JPWO2017188076 A1 JP WO2017188076A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
coil core
winding
wiring portion
peripheral side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018514526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6573027B2 (ja
Inventor
喜人 大坪
喜人 大坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2017188076A1 publication Critical patent/JPWO2017188076A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6573027B2 publication Critical patent/JP6573027B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F17/06Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with core substantially closed in itself, e.g. toroid

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

小型で特性の優れたインダクタ部品を提供する。
各外巻上側配線部2cおよび各内巻上側配線部2aは、それぞれコイルコア4の周方向に沿って等間隔に配列される。外巻内周側金属ピンの端面31cおよび内巻内周側金属ピンの端面31aは、コイルコア4の内周側に位置する環状の第1領域5に、少なくとも一部が重なるように配列され、外巻外周側金属ピンの端面31dおよび内巻外周側金属ピンの端面31bはコイルコア4の外周側に位置する環状の第2領域6に、少なくとも一部が重なるように配列される。重ねて見た場合に、各外巻上側配線部2cおよび各内巻上側配線部2aとは交互に配列され、各外巻上側配線部2cは隣接する内巻上側配線部2aと重なる部分を有する。

Description

本発明は、樹脂層とインダクタ電極とを備えるインダクタ部品に関する。
従来、図9に示すように、プリント基板やプリプレグで形成されたコア基板101にコイル102が設けられたインダクタ部品100が知られている(例えば特許文献1参照)。
この場合、コア基板101の内部に環状の磁性体層103が配置され、コイル102が磁性体層103の周囲を螺旋状に巻回している。コイル102は、磁性体層103の内周に沿って配列された複数の内側層間接続導体102aと、これらの内側層間接続導体102aと複数の対を成すように磁性体層103の外周に沿って配列された複数の外側層間接続導体102bと、それぞれ所定の内側層間接続導体102aと外側層間接続導体102bの上端同士を接続する複数の上側配線パターン102cと、それぞれ所定の内側層間接続導体102aと外側層間接続導体102bの下端同士を接続する複数の下側配線パターン102dとで構成される。ここで、各層間接続導体102a,102bは、いずれもコア基板101を貫通する貫通孔の内面に導体膜が形成されてなるスルーホール導体で形成される。また、各配線パターン102c,102dは、いずれも導電性ペーストを用いた印刷パターンで形成される。
特開2000−40620号(段落0018、図1など参照)
近年の電子機器の小型・高機能化に伴って、これに搭載されるインダクタ部品の小型・高機能化が要求されている。インダクタ部品の特性向上を図るための一つの方策は、インダクタ電極(上述のインダクタ部品100ではコイル102)の抵抗値を下げることである。しかしながら、従来のインダクタ部品100では、コイル102を構成する各層間接続導体102a,102bはいずれも貫通孔の内面に導体膜が形成されたスルーホール導体で形成されており、上側配線パターン102cと下側配線パターン102dとの接続抵抗を下げるのにも限界がある。ここで、貫通孔に導電性ペーストを充填してビア導体化すれば、接続抵抗を下げることができるが、導電性ペーストは有機溶剤等に金属フィラを混合して形成されるのが一般的であり、金属部に空隙や隙間が発生する事から、この場合は純粋な金属よりも比抵抗が高い。また、各配線パターン102c,102dも同様に導電性ペーストで形成されており、インダクタ電極全体の低抵抗化を図るのが困難である。また、インダクタ部品の特性向上を図るための他の方策として、コイル102の巻数を増やすことが考えられるが、従来のインダクタ部品100でコイル102の巻数を増やそうとすると、各配線パターン102c、102dを細く形成する必要があり、インダクタ部品102の抵抗値が上がり特性が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、小型で特性の優れたインダクタ部品を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のインダクタ部品は、主面を有する樹脂層に埋設された環状のコイルコアと、前記コイルコアの周囲に螺旋状に巻回されて前記樹脂層に設けられたインダクタ電極とを有するコイルとを備え、前記インダクタ電極は、内巻部と外巻部を有し、前記内巻部は、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内周側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外周側に配置され、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの一方側で、巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第1配線部と、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内周側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外周側に配置され、前記各第1配線部それぞれと複数の対をなすように、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの他方側で、前記巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第2配線部と、前記コイルコアの内周側に配置され、前記各第1配線部それぞれの一端と、当該第1配線部と対をなす前記第2配線部の一端とを接続する複数の第1金属ピンと、前記コイルコアの外周側に配置され、前記各第1配線部それぞれの他端と、当該第1配線部と対をなす前記第2配線部に隣接する前記第2配線部の他端とを接続する複数の第2金属ピンとを有し、前記外巻部は、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの一方側であって前記各第1配線部よりも前記コイルコアから離れた位置で、前記巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第3配線部と、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記各第3配線部それぞれと複数の対をなすように、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの他方側であって前記各第2配線部よりも前記コイルコアから離れた位置で、前記巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第4配線部と、前記コイルコアの内周側に配置され、前記各第3配線部それぞれの一端と、当該第3配線部と対をなす前記第4配線部の一端とを接続する複数の第3金属ピンと、前記コイルコアの外周側に配置され、前記各第3配線部それぞれの他端と、当該第3配線部と対をなす前記第4配線部に隣接する前記第4配線部の他端とを接続する複数の第4金属ピンとを有し、前記第1金属ピンおよび前記第3金属ピンは、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、前記コイルコアの内周側に位置する所定幅の環状の第1領域に、少なくとも一部が重なるように配列され、前記第1領域の前記所定幅は、前記各第1金属ピンおよび前記各第3金属ピンのうち一の金属ピンの横断面の最大幅であり、前記第2金属ピンおよび前記第4金属ピンは、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、前記コイルコアの外周側に位置する所定幅の環状の第2領域に、少なくとも一部が重なるように配列され、前記第2領域の前記所定幅は、前記各第2金属ピンおよび前記各第4金属ピンのうち一の金属ピンの横断面の最大幅であることを特徴としている。
この構成によると、インダクタ電極の一部を、導電性ペーストやめっきよりも比抵抗が低い第1〜第4金属ピンで形成することにより、インダクタ電極全体の低抵抗化を図ることがでるため、インダクタ部品の特性(例えば、インダクタンス値)を向上することができる。また、インダクタ電極が内巻部と外巻部とを有する立体的な配線構造(多重巻構造)とすることで、例えば、各第1配線部と各第3配線部とを同一面に形成する場合と比較して、各配線部のパターン幅を広げて抵抗値を下げることができる。また、上記した従来のインダクタ電極を多重巻き構造にする場合、外巻部の層間接続導体は内巻部の層間接続導体よりもコイルコアの外側に配置するため、インダクタ部品の大型化するという問題があるが、各金属ピンを第1領域または第2領域に少なくとも一部が重なるように配列することで、インダクタ部品の大型化を防止することがでる。すなわち、小型で特性(例えば、インダクタンス値)が優れたインダクタ部品を提供することができる。また、従来のようにスルーホール導体やビア導体の形成が必要ないため、小型で特性の優れたインダクタ部品を安価に製造することができる。
また、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、前記各第1配線部と前記各第3配線部とは交互に配列され、前記各第1配線部は隣接する2つの前記第3配線部と重なる部分を有し、前記各第2配線部と前記各第4配線部とは交互に配列され、前記各第2配線部は隣接する2つの前記第4配線部と重なる部分を有していてもよい。例えば、各配線部を導電性ペーストやめっきで形成する場合は各金属ピンよりも抵抗が高くなるが、この構成によると、各金属ピンに比べて抵抗値の高い各配線部は面積を大きく形成することで、インダクタ部品の抵抗値を下げることができる。
また、前記各第1配線部および前記各第2配線部の少なくとも一方は、第3金属ピンまたは第4金属ピンを挿通するための切欠き部を有していてもよい。この場合、各配線部の面積をできる限り大きくして抵抗値を下げつつ、各金属ピンと各配線部とのクリアランスを確保することができる。
また、前記各第1配線部、前記各第2配線部、前記各第3配線部、および前記各第4配線部のそれぞれは、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、前記他端が前記樹脂層の周縁に達するように形成されていてもよい。この構成によると、インダクタ部品の金属部分が増えるため、インダクタ部品の放熱性を向上することができる。また、各配線部の一端が樹脂層の周縁に達することで各配線部の一部が樹脂層から露出した状態となるため、樹脂層内に溜まった熱が放熱され易くなる。
また、前記各第1配線部、前記各第2配線部、前記各第3配線部、および前記各第4配線部のそれぞれは、金属板で形成されるようにしてもよい。この構成によると各配線部を比抵抗の低い金属板で形成することで、インダクタ部品全体の抵抗値を下げることができる。
また、前記各第1配線部、前記各第2配線部、前記各第3配線部、および前記各第4配線部のそれぞれは、めっきで形成されていてもよい。この構成によると、配線パターンの形成方法として一般的なめっきを用いることができるため、例えば、各配線部を配線基板の配線パターンにより形成することができ、実用的である。
また、前記インダクタ電極は2巻き以上の多重巻きの構造であってもよい。この場合、インダクタ電極の巻き数を増やすことができる。
本発明によれば、インダクタ電極の一部を、導電性ペーストやめっきよりも比抵抗が低い第1〜第4金属ピンで形成することにより、インダクタ電極全体の低抵抗化を図ることができるため、インダクタ部品の特性(例えば、インダクタンス値)を向上することができる。更に、図示していないが本構造を展開する事で多重巻きの実現が可能となる。
本発明の第1実施形態にかかるインダクタ部品の断面図である。 図1のインダクタ電極を示す図である。 図1のインダクタ部品の配線部を示す図である。 図1の別の配線部である。 本発明の第2実施形態にかかるインダクタ部品の配線部を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかるインダクタ部品の配線部を示す図である。 図6の別の配線部を示す図である。 図6の配線部を重ね合わせた図である。 従来のインダクタ部品の斜視図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態にかかるインダクタ部品について図1〜図4を参照して説明する。なお、図1はインダクタ電極の断面図である。図2はインダクタ電極の斜視図であって、配線構造を示す図である。また、図3(a)は、外巻上側配線部の平面図、図3(b)は内巻上側配線部の平面図、図3(c)は外巻上側配線部と内巻上側配線部を重ねた平面図、図4(a)は、内巻下側配線部の平面図、図4(b)は外巻下側配線部の平面図、図4(c)は内巻下側配線部と外巻下側配線部を重ねた平面図である。
この実施形態のインダクタ部品1は、インダクタ電極7、コイルコア4、および樹脂層11を備え、例えば、携帯端末装置等の電子機器のマザー基板に実装されるものである。
コイルコア4は、環状に形成され(図3(a)参照)、Ni−Zn系やMn−Zn系フェライト等の一般的なコイルコアとして採用される磁性材料で形成される。また、樹脂層11は、上面110a(本発明の樹脂層の「主面」に相当)に各外巻上側配線部2cが配置されるとともに、下面110bに各外巻下側配線部2dが配置され、例えば、エポキシ樹脂などの一般的に封止樹脂として使用される種々の材料で形成することができる。
インダクタ電極7は、図2に示すように、内巻部7aおよび外巻部7bを備える、いわゆる多重巻き構成であり、樹脂層11の内部であって、コイルコア4の周方向に設定された巻回軸WA(図3(a)参照)の周囲を巻回する。インダクタ電極7の内巻部7aは、複数の内巻上側配線部2a(本発明の「第1配線部」に相当)と、複数の内巻下側配線部2b(本発明の「第2配線部」に相当)と、複数の内巻内周側金属ピン3a(本発明の「第1金属ピン」に相当)と、複数の内巻外周側金属ピン3b(本発明の「第2金属ピン」に相当)とを有する。
各内巻上側配線部2aは、いずれもコイルコア4の上側(本発明の「主面に対して垂直な方向におけるコイルコアの一方側」に相当)に配置されており、平面視したときに、一端がコイルコア4の内周側に配置されるとともに、他端がコイルコア4の外周側に配置された状態で、巻回軸WA方向(コイルコア4の周方向)に並んで配列される。また、各内巻上側配線部2aは同一平面上に配置される。
各内巻下側配線部2bは、コイルコア4の下側(本発明の「主面に対して垂直な方向におけるコイルコアの他方側」に相当)において、各内巻上側配線部2aと複数の対を成すよう設けられる。このとき、各内巻下側配線部2bは、各内巻上側配線部2aと同様に、平面視したときに、一端がコイルコア4の内周側に配置されるとともに、他端がコイルコア4の外周側に配置された状態で、巻回軸WA方向(コイルコア4の周方向)に並んで配列される。また、各内巻下側配線部2bは同一平面上に配置される。
各内巻内周側金属ピン3aは、いずれも対を成す一組の内巻上側配線部2aおよび内巻下側配線部2bの一端同士を接続する。この実施形態では、各内巻内周側金属ピン3aは、いずれも円柱状に形成され、長さ方向が上面110aに対して略垂直な方向になるように配置される。また、各内巻内周側金属ピン3aは、上端面が接続対象の内巻上側配線部2aに接続され、下端面が接続対象の内巻下側配線部2bに接続される。また、各内巻内周側金属ピン3aは、平面視において、いずれも端面の全体がコイルコア4の内周側の第1領域5に収まるように配置される(図3(b)参照)。なお、第1領域5については後述する。
各内巻外周側金属ピン3bは、いずれも1つの内巻上側配線部2aの他端と、これと対を成す内巻下側配線部2bに隣接する内巻下側配線部2bの他端とを接続する。この実施形態では、各内巻外周側金属ピン3bは、各内巻内周側金属ピン3aと同様に、いずれも円柱状に形成され、長さ方向が上面110aに対して略垂直な方向になるように配置される。また、各内巻外周側金属ピン3bは、上端面が接続対象の内巻上側配線部2aに接続され、下端面が接続対象の内巻下側配線部2bに接続される。また、各内巻外周側金属ピン3bは、平面視において、いずれも端面の全体がコイルコア4の外周側の第2領域6に収まるように配置される(図3(b)参照)。なお、第2領域6については後述する。これらの構成により、コイルコア4の周囲を螺旋状に巻回するインダクタ電極7の内巻部7aが形成されている。
インダクタ電極7の外巻部7bは、図2に示すように、複数の外巻上側配線部2c(本発明の「第3配線部」に相当)と、複数の外巻下側配線部2d(本発明の「第4配線部」に相当)と、複数の外巻内周側金属ピン3c(本発明の「第3金属ピン」に相当)と、複数の外巻外周側金属ピン3d(本発明の「第4金属ピン」に相当)とを有する。
各外巻上側配線部2cは、いずれもコイルコア4の上側であって、各内巻上側配線部2aよりもコイルコア4から離れた位置に配置されており、平面視したときに、一端がコイルコア4の内周側に配置されるとともに、他端がコイルコア4の外周側に配置された状態で、巻回軸WA方向に並んで配列される。また、各外巻上側配線部2cは同一平面上に配置される。
各外巻下側配線部2dは、コイルコア4の下側であって、各内巻下側配線部2bよりもコイルコア4から離れた位置において、各外巻上側配線部2cと複数の対をなすよう設けられる。各外巻下側配線部2dは、各外巻上側配線部2cと同様、平面視したときに、一端がコイルコア4の内周側に配置されるとともに、他端がコイルコア4の外周側に配置された状態で、巻回軸WA方向に並んで配列される。また、各外巻下側配線部2dは同一平面上に配置される。
各外巻内周側金属ピン3cは、いずれも対をなす一組の外巻上側配線部2cおよび外巻下側配線部2dの一端同士を接続する。各外巻内周側金属ピン3cは、いずれも円柱状に形成され、長さ方向が上面110aに対して略垂直な方向になるように配置される。また、各外巻内周側金属ピン3cは、上端面が接続対象の外巻上側配線部2cに接続され、下端面が接続対象の外巻下側配線部2dに接続される。また、各外巻内周側金属ピン3cは、平面視において、いずれも端面の全体がコイルコア4の内周側の第1領域5に収まるように配置される(図3(a)参照)。
各外巻外周側金属ピン3dは、いずれも1つの外巻上側配線部2cの他端と、これと対を成す外巻下側配線部2dに隣接する外巻下側配線部2dの他端とを接続する。各外巻外周側金属ピン3dは、他の金属ピン3a〜3cと同様、いずれも円柱状に形成され、長さ方向が上面110aに対して略垂直な方向になるように配置される。また、各外巻外周側金属ピン3dは、上端面が接続対象の外巻上側配線部2cに接続され、下端面が接続対象の外巻下側配線部2dに接続される。また、各外巻外周側金属ピン3dは、平面視において、いずれも端面の全体がコイルコア4の外周側の第2領域6に収まるように配置される(図3(a)参照)。これらの構成により、内巻部7aの外側でコイルコア4の周囲を螺旋状に巻回するインダクタ電極7の外巻部7bが形成されている。
なお、各金属ピン3a〜3dは、例えば、Cu、Al、Ag、Niなどの配線パターンとして一般的に使用される金属またはこれらの合金で形成された線材をせん断加工するなどして形成することができる。また、この実施形態では、各金属ピン3a〜3dが略同じ太さで形成されている。
また、各配線部2a〜2cは、例えば、導電性ペーストやめっきで用いて形成するか、導電性ペーストで形成された下地電極上にめっきで形成された表面電極の2重構造で形成することができる。
次に、外巻上側配線部2cと内巻上側配線部2aの配置について、図3を参照して説明する。
図3(a)に示すように、各外巻上側配線部2cは、コイルコア4の周方向(巻回軸WA方向)に沿って、略等間隔に配列されている。また、図3(b)に示すように、内巻上側配線部2aも、コイルコア4の周方向に沿って、略等間隔に配列されている。図3(c)に示すように、外巻上側配線部2cと内巻上側配線部2aを重ねて見た場合、外巻上側配線部2cと内巻上側配線部2aが交互に配列され、外巻上側配線部2cは、隣接する2つの内巻上側配線部2aを跨ぐように、当該両上側配線部2aそれぞれの一部と重なる部分を有する。
同様に、図4を参照して、内巻下側配線部2bと外巻下側配線部2dの配置について説明する。図4(a)、(b)に示すように、各下側配線部2b、2dも各上側配線部2c、2aと同様に、環状のコイルコア4の周方向に沿って、略等間隔に配列されている。図4(c)に示すように、内巻下側配線部2bと外巻下側配線部2dを重ねて見た場合、内巻下側配線部2bと外巻下側配線部2dが交互に配列され、内巻下側配線部2bは、隣接する2つの外巻下側配線部2dを跨ぐように、当該両下側配線部2dそれぞれの一部と重なる部分を有する。
次に、各金属ピン3a〜3dの配置について説明する。図3に示すように、コイルコア4の内周側には第1領域5、外周側には第2領域6が設定されている。第1領域5は各内周側金属ピン3a、3cの端面の最大幅(直径)と同じ幅を有する環状領域であり、第2領域6は各外周側金属ピン3b、3dの端面の最大幅(直径)と同じ幅を有する環状領域である。
図3(a)に示すように、各外巻内周側金属ピン3cは、一方の端面31cの全体が第1領域5に収まるように配置され、各外巻外周側金属ピン3dは、一方の端面31dの全体が第2領域6に収まるように配置される。また、図3(b)に示すように、各内巻内周側金属ピン3aは、一方の端面31aの全体が第1領域5に収まるように配置され、各内巻外周側金属ピン3bは、一方の端面31bの全体が第2領域6に収まるように配置される。
また、図3(c)に示すように、第1領域5において、各外巻内周側金属ピン3cの一方の端面31cと各内巻内周側金属ピン3aの一方の端面31aとは交互に配列され、第2領域6において、各外巻外周側金属ピン3dの一方の端面31dと各内巻外周側金属ピン3bの端面31dも交互に配列される。
さらに、図4(a)に示すように、各外巻内周側金属ピン3cは、他方の端面32cの全体が第1領域5に収まるように配置され、各外巻外周側金属ピン3dは、他方の端部32dの全体が第2領域6に収まるように配置される。また、図4(b)に示すように、内巻内周側金属ピン3aは、他方の端面32aの全体が第1領域5に収まるように配置され、各内巻外周側金属ピン3bは、他方の端面32bの全体が第2領域6に収まるように配置される。
また、図4(c)に示すように、第1領域5において、各内巻内周側金属ピン3aの他方の端面32aと各外巻内周側金属ピン3cの他方の端面31cとは交互に配列され、第2領域6において、各内巻外周側金属ピン3bの他方の端面32bと各外巻外周側金属ピン3dの他方の端面32dも交互に配列される。
なお、この実施形態では、各内周側金属ピン3a、3cの端面31a、31c、32a、32cの全体が第1領域5内に収まるように配列されており、第1領域5において、各内巻内周側金属ピン3aおよび外巻内周側金属ピン3cは交互に配列されている。すなわち、各端面31a、31c、32a、32cの中心が同一円上に配列されるとともに、各内巻内周側金属ピン3aと各外巻内周側金属ピン3cとが当該円の周方向で交互に配列される。なお、各金属ピン3a、3cは必ずしも端面の中心が同一円上に配置されていなくてもよく、少なくとも一部が第1領域5に重なるように配置すればよい。
同様に、この実施形態では、各外周側金属ピン3b、3dの端面31b、31d、32b、32dの全体が第2領域6内に収まるように配列されており、第2領域6において、各内巻外周側金属ピン3bおよび外巻外周側金属ピン3dは交互に配列されている。すなわち、各端面31b、31d、32b、32dの中心が同一円上に配列されるとともに、各内巻外周側金属ピン3bと各外巻外周側金属ピン3dとが当該円の周方向で交互に配列される。なお、各金属ピン3b、3cは必ずしも端面の中心が同一円上に配置されていなくてもよく、少なくとも一部が第2領域6に重なるように配置すればよい。
また、この実施形態では、第1領域5および第2領域6は所定幅を持つ環状領域に設定されているが、例えば、第1領域5および第2領域6が幅のない円でもよく、この場合、各金属ピンの端面31a〜31d、32a〜32dは当該円と交差するか、もしくは接するように配列される。
ここで、図2を参照して、インダクタ電極7の構成を、インダクタ電極7の電流の流れと合わせて説明する。外巻下側配線部2dの1つである21dから入力した電流が、21dに接続された入力金属ピン3eを流れ、所定の外巻上側配線部2cの層に達する。この後、外巻上側配線部2cと外巻下側配線部2dとの間で外巻のコイルを形成し、外巻上側配線部2cの1つである21cに接続された接続金属ピン3fを経由し、電流が内巻下側配線部2bに達する。この後、内巻下側配線部2bと内巻上側配線部2aとの間で内巻のコイルを形成する。そして、内巻上側配線部2aの1つである21aから出力金属ピン3gを経由して外巻下側配線部2dの1つである2eに達し、電流がコイルから出力される。このようにして、コイルコア4を巻回軸とした内巻と外巻の多重のコイルが形成される。
なお、図3(a)に示すように、入力金属ピン3eの一方の端面31e、接続金属ピン3fの一方の端面31fは、外巻上側配線部2cにおいて、それぞれ第1領域5、第2領域6に少なくとも一部が重なるように配置され、図3(b)に示すように、出力金属ピン3gの一方の端面31gは、内巻上側配線部2aにおいて、第2領域6に少なくとも一部が重なるように配置される。
同様に、図4(a)に示すように、接続金属ピン3fの他方の端面32fは、内巻下側配線部2bにおいて、第2領域6に少なくとも一部が重なるように配置され、図4(b)に示すように、入力金属ピン3eの他方の端面32e、出力金属ピン3gの他方の端面32gは、外巻下側配線部2dにおいて、それぞれ、第1領域5、第2領域6に少なくとも一部が重なるように配置される。
なお、図1に示すように、樹脂層11の上面および下面に第2樹脂層11bおよび第3樹脂層11cが形成されていており、第2樹脂層11bの上面には、外巻上側配線部2cが形成され、第3樹脂層11cの下面には外巻下側配線部2dが形成される。第2樹脂層11bおよび第3樹脂層11cは、エポキシ樹脂などの一般的に封止樹脂として使用される種々の材料で形成することができる。なお、第2樹脂層11bおよび第3樹脂層11cは、ガラスエポキシ樹脂などで形成された配線基板であってもよい。
また、樹脂層11の上面110aと垂直な方向から見たときに、コイルコア4の上側に各内巻上側配線部2aが同一平面上に配置され、下側に各内巻下側配線部2bが同一平面上に配置される。各内巻上側配線部2aの上側に各外巻上側配線部2cが同一平面上に配置され、各内巻下側配線部2bの下側に各外巻下側配線部2dが同一平面上に配置される。すなわち、各配線部2a〜2dおよびコイルコア4は、上から、各外巻上側配線部2c、各内巻上側配線部2a、コイルコア4、各内巻下側配線部2b、各外巻下側配線部2dの順に配置されている。
したがって、上記した実施形態によれば、各外周側金属ピン3b、3dの端面の中心が同一円上に配列されるため、インダクタ部品1の大型化を防止しつつ、多重巻き構造のインダクタ電極を実現することができる。また、コイルコア4の内周側の各内周側金属ピン3aおよび3cは、内側に行くほど配列できる本数が減り製造が難しくなるが、各内周側金属ピン3aおよび3cの端面の中心も同一円上に配列することで、スペースの小さいコイルコア4の内周側であっても、各内周側金属ピン3aおよび3cの配列が容易になる。
また、平面視において、各上側配線部2aおよび2cが重なるように配列され、各下側配線部2bおよび2dが重なるように配列されており、各配線部2a〜2dの面積をできる限り大きく形成することができる。このため、各金属ピン3a〜3gよりも抵抗値の大きい配線部2a〜2dの抵抗値を下げることができ、インダクタ電極7の抵抗値を下げることができる。さらに図示していないが、本技術を展開する事により内巻部と外巻部の2巻きだけではなく3巻き以上の多重巻きも可能となる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態にかかるインダクタ部品1について、図5を参照して説明する。なお、図5(a)は外巻上側配線部2c、図5(b)は内巻上側配線部2aの平面図、図5(c)は各配線部2c、2aを重ね合わせた図である。
この実施形態にかかるインダクタ部品1が、図1〜3を参照して説明した第1実施形態と異なるところは、図5に示すように、内巻上側配線部2aに外巻内周側金属ピン3cを挿通するための切欠き部を有し、各上側配線部2c、2aの面積が第1実施形態の場合よりも大きく、各配線部の重なり部分の面積も大きいことである。その他の構成は第1実施形態のインダクタ部品1と同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
図5(a)に示すように、各外巻上側配線部2cは、その面積が最大限大きく形成されている。また、図5(b)に示すように、各内巻上側配線部2aも、その面積が最大限大きく形成され、各金属ピン3c、3dを挿通するための切欠き部8c、8dが形成されている。図5(c)に示すように、各上側配線部2c、2aを重ね合わせて見た場合、切欠き部8cおよび8dが形成されているため、各内巻上側配線部2aと各金属ピン3c、3dのクリアランスが確保される。
したがって、上記した実施形態によると、各配線部の面積は最大限大きく形成することでインダクタ電極7の抵抗値を下げつつ、各内巻上側配線部2aに各外巻金属ピン3c、3dを挿通するための切欠き部8c、8dを設けることで、各金属ピン3c、3dと各配線部2a、2bとのクリアランスを確保できるため、インダクタ電極7の短絡を防止することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態にかかるインダクタ部品1について、図6〜図8を参照して説明する。なお、図6(a)は外巻上側配線部2cの平面図、図6(b)は内巻上側配線部2aの平面図、図7(a)は内巻下側配線部2bの平面図、図7(b)は外巻下側配線部2bの平面図、図8は図6の各配線部2c、2aを重ね合わせた図である。
この実施形態にかかるインダクタ部品1が、図1〜3を参照して説明した第1実施形態と異なるところは、図6および図7に示すように、各配線部2a〜2dがエッチングプレートにより形成されていることと、各配線部2a〜2dのコイルコア4の外側の端部が樹脂層の周縁まで達していることである。その他の構成は第1実施形態のインダクタ部品1と同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
図6および図7に示すように、各配線部2a〜2dは、例えば、Cuなどで形成された1枚の金属製のプレート(平面視矩形状)をエッチングすることにより形成することができる。各外巻上側配線部2cが形成される第1エッチングプレート9c(図6(a)参照)の場合、枠10c、各外巻上側配線部2cの領域だけを残し、それ以外をエッチングで除去し、各外巻上側配線部2cのそれぞれのコイルコア4の外側の端部が枠10cで支持された状態の第1エッチングプレート9cを形成することができる。同様に、図6(b)、図7(a)、(b)に示すように、第2エッチングプレート9a、第3エッチングプレート9b、第4エッチングプレート9dを形成することができる。
各エッチングプレート9a〜9dと各金属ピン3a〜3cを接続してインダクタ電極7を形成した後、例えばエポキシ樹脂等を充填して樹脂層を形成した後に、各エッチングプレート9a〜9dの枠10a〜10dを除去することで、各配線部2a〜2dのコイルコア4の外側の端部が樹脂層の周縁に達しているインダクタ部品1を形成することができる。尚、金属板と金属ピンの接続は、半田接合、超音波接合、或いは導電性接着剤等の接合材を用いてする事が出来る。
したがって、上記した実施形態によると、各配線部2a〜2dを比抵抗の低い金属板で形成するため、インダクタ部品1全体の抵抗値を下げることができる。また、各配線部2a〜2dのコイルコア4の外側の端部が樹脂層の周縁に達するように形成されているため、インダクタ部品1の金属部分が増え、インダクタ部品の放熱性を向上することができる。また、各配線部2a〜2bの一部が樹脂層から露出した状態となり、樹脂層内に溜まった熱が放出されやすくなる。さらに金属板でコイルを形成するので、内巻部と外巻部の2巻きだけでなく3巻き以上のコイル形成を容易に実現する事が出来る。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行うことが可能であり、上記した各実施形態の構成をどのように組み合わせてもよい。例えば、上記した各実施形態では、各金属ピン3a〜3gが円柱状の場合について説明したが、例えば、長さ方向に垂直な方向の断面形状が矩形を有する角柱状に形成してもよい。また、上記した実施形態では、各内巻上側配線部2aに切欠き部を有する場合について説明したが、各内巻下側配線部2bに切欠き部を有する構成であってもよい。
本発明は、インダクタ電極が金属ピンと配線部とを有する種々のインダクタ部品に広く適用することができる。
1 インダクタ部品
2a 内巻上側配線部(第1配線部)
2b 内巻下側配線部(第2配線部)
2c 外巻上側配線部(第3配線部)
2d 外巻下側配線部(第4配線部)
3a 内巻内周側金属ピン(第1金属ピン)
3b 内巻外周側金属ピン(第2金属ピン)
3c 外巻内周側金属ピン(第3金属ピン)
3d 外巻外周側金属ピン(第4金属ピン)
4 コイルコア
5 第1領域
6 第2領域
7 インダクタ電極
8c、8d 切欠き部
WA 巻回軸
近年の電子機器の小型・高機能化に伴って、これに搭載されるインダクタ部品の小型・高機能化が要求されている。インダクタ部品の特性向上を図るための一つの方策は、インダクタ電極(上述のインダクタ部品100ではコイル102)の抵抗値を下げることである。しかしながら、従来のインダクタ部品100では、コイル102を構成する各層間接続導体102a,102bはいずれも貫通孔の内面に導体膜が形成されたスルーホール導体で形成されており、上側配線パターン102cと下側配線パターン102dとの接続抵抗を下げるのにも限界がある。ここで、貫通孔に導電性ペーストを充填してビア導体化すれば、接続抵抗を下げることができるが、導電性ペーストは有機溶剤等に金属フィラを混合して形成されるのが一般的であり、金属部に空隙や隙間が発生する事から、この場合は純粋な金属よりも比抵抗が高い。また、各配線パターン102c,102dも同様に導電性ペーストで形成されており、インダクタ電極全体の低抵抗化を図るのが困難である。また、インダクタ部品の特性向上を図るための他の方策として、コイル102の巻数を増やすことが考えられるが、従来のインダクタ部品100でコイル102の巻数を増やそうとすると、各配線パターン102c、102dを細く形成する必要があり、インダクタ部品10の抵抗値が上がり特性が低下してしまうという問題がある。
上記した目的を達成するために、本発明のインダクタ部品は、主面を有する樹脂層に埋設された環状のコイルコアと、前記コイルコアの周囲に螺旋状に巻回されて前記樹脂層に設けられたインダクタ電極とを有するコイルとを備え、前記インダクタ電極は、内巻部と外巻部を有し、前記内巻部は、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内周側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外周側に配置され、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの一方側で、巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第1配線部と、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内周側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外周側に配置され、前記各第1配線部それぞれと複数の対をなすように、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの他方側で、前記巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第2配線部と、前記コイルコアの内周側に配置され、前記各第1配線部それぞれの一端と、当該第1配線部と対をなす前記第2配線部の一端とを接続する複数の第1金属ピンと、前記コイルコアの外周側に配置され、前記各第1配線部それぞれの他端と、当該第1配線部と対をなす前記第2配線部に隣接する前記第2配線部の他端とを接続する複数の第2金属ピンとを有し、前記外巻部は、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの一方側であって前記各第1配線部よりも前記コイルコアから離れた位置で、前記巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第3配線部と、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記各第3配線部それぞれと複数の対をなすように、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの他方側であって前記各第2配線部よりも前記コイルコアから離れた位置で、前記巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第4配線部と、前記コイルコアの内周側に配置され、前記各第3配線部それぞれの一端と、当該第3配線部と対をなす前記第4配線部の一端とを接続する複数の第3金属ピンと、前記コイルコアの外周側に配置され、前記各第3配線部それぞれの他端と、当該第3配線部と対をなす前記第4配線部に隣接する前記第4配線部の他端とを接続する複数の第4金属ピンとを有し、前記第1金属ピンおよび前記第3金属ピンは、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、前記コイルコアの内周側に位置する所定幅の環状の第1領域に、少なくとも一部が重なるように配列され、前記第1領域の前記所定幅は、前記各第1金属ピンおよび前記各第3金属ピンのうち一の金属ピンの横断面の最大幅であり、前記第2金属ピンおよび前記第4金属ピンは、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、前記コイルコアの外周側に位置する所定幅の環状の第2領域に、少なくとも一部が重なるように配列され、前記第2領域の前記所定幅は、前記各第2金属ピンおよび前記各第4金属ピンのうち一の金属ピンの横断面の最大幅であることを特徴としている。
この構成によると、インダクタ電極の一部を、導電性ペーストやめっきよりも比抵抗が低い第1〜第4金属ピンで形成することにより、インダクタ電極全体の低抵抗化を図ることがでるため、インダクタ部品の特性(例えば、インダクタンス値)を向上することができる。また、インダクタ電極が内巻部と外巻部とを有する立体的な配線構造(多重巻構造)とすることで、例えば、各第1配線部と各第3配線部とを同一面に形成する場合と比較して、各配線部のパターン幅を広げて抵抗値を下げることができる。また、上記した従来のインダクタ電極を多重巻き構造にする場合、外巻部の層間接続導体は内巻部の層間接続導体よりもコイルコアの外側に配置するため、インダクタ部品大型化するという問題があるが、各金属ピンを第1領域または第2領域に少なくとも一部が重なるように配列することで、インダクタ部品の大型化を防止することがでる。すなわち、小型で特性(例えば、インダクタンス値)が優れたインダクタ部品を提供することができる。また、従来のようにスルーホール導体やビア導体の形成が必要ないため、小型で特性の優れたインダクタ部品を安価に製造することができる。
さらに、図4()に示すように、各外巻内周側金属ピン3cは、他方の端面32cの全体が第1領域5に収まるように配置され、各外巻外周側金属ピン3dは、他方の端32dの全体が第2領域6に収まるように配置される。また、図4()に示すように、内巻内周側金属ピン3aは、他方の端面32aの全体が第1領域5に収まるように配置され、各内巻外周側金属ピン3bは、他方の端面32bの全体が第2領域6に収まるように配置される。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態にかかるインダクタ部品1について、図6〜図8を参照して説明する。なお、図6(a)は外巻上側配線部2cの平面図、図6(b)は内巻上側配線部2aの平面図、図7(a)は内巻下側配線部2bの平面図、図7(b)は外巻下側配線部2の平面図、図8は図6の各配線部2c、2aを重ね合わせた図である。

Claims (7)

  1. 主面を有する樹脂層に埋設された環状のコイルコアと、
    前記コイルコアの周囲に螺旋状に巻回されて前記樹脂層に設けられたインダクタ電極とを有するコイルとを備え、
    前記インダクタ電極は、内巻部と外巻部を有し、
    前記内巻部は、
    前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内周側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外周側に配置され、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの一方側で、巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第1配線部と、
    前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内周側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外周側に配置され、前記各第1配線部それぞれと複数の対をなすように、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの他方側で、前記巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第2配線部と、
    前記コイルコアの内周側に配置され、前記各第1配線部それぞれの一端と、当該第1配線部と対をなす前記第2配線部の一端とを接続する複数の第1金属ピンと、
    前記コイルコアの外周側に配置され、前記各第1配線部それぞれの他端と、当該第1配線部と対をなす前記第2配線部に隣接する前記第2配線部の他端とを接続する複数の第2金属ピンとを有し、
    前記外巻部は、
    前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの一方側であって前記各第1配線部よりも前記コイルコアから離れた位置で、前記巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第3配線部と、
    前記主面に対して垂直な方向から見たときに、一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記各第3配線部それぞれと複数の対をなすように、前記主面に対して垂直な方向における前記コイルコアの他方側であって前記各第2配線部よりも前記コイルコアから離れた位置で、前記巻回軸の方向に並んで配列された複数の配線用の第4配線部と、
    前記コイルコアの内周側に配置され、前記各第3配線部それぞれの一端と、当該第3配線部と対をなす前記第4配線部の一端とを接続する複数の第3金属ピンと、
    前記コイルコアの外周側に配置され、前記各第3配線部それぞれの他端と、当該第3配線部と対をなす前記第4配線部に隣接する前記第4配線部の他端とを接続する複数の第4金属ピンとを有し、
    前記第1金属ピンおよび前記第3金属ピンは、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、前記コイルコアの内周側に位置する所定幅の環状の第1領域に、少なくとも一部が重なるように配列され、
    前記第1領域の前記所定幅は、前記各第1金属ピンおよび前記各第3金属ピンのうち一の金属ピンの横断面の最大幅であり、
    前記第2金属ピンおよび前記第4金属ピンは、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、前記コイルコアの外周側に位置する所定幅の環状の第2領域に、少なくとも一部が重なるように配列され、
    前記第2領域の前記所定幅は、前記各第2金属ピンおよび前記各第4金属ピンのうち一の金属ピンの横断面の最大幅である
    ことを特徴とするインダクタ部品。
  2. 前記主面に対して垂直な方向から見たときに、前記各第1配線部と前記各第3配線部とは交互に配列され、前記各第1配線部は隣接する2つの前記第3配線部と重なる部分を有し、前記各第2配線部と前記各第4配線部とは交互に配列され、前記各第2配線部は隣接する2つの前記第4配線部と重なる部分を有することを特徴とする請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記各第1配線部および前記各第2配線部の少なくとも一方は、第3金属ピンまたは第4金属ピンを挿通するための切欠き部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  4. 前記各第1配線部、前記各第2配線部、前記各第3配線部、および前記各第4配線部のそれぞれは、前記主面に対して垂直な方向から見たときに、前記他端がそれぞれ前記樹脂層の周縁に達するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインダクタ部品。
  5. 前記各第1配線部、前記各第2配線部、前記各第3配線部、および前記各第4配線部のそれぞれは、金属板で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインダクタ部品。
  6. 前記各第1配線部、前記各第2配線部、前記各第3配線部、および前記各第4配線部のそれぞれは、めっきで形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインダクタ部品。
  7. 前記インダクタ電極は2巻き以上の多重巻きの構造を持つことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のインダクタ部品。
JP2018514526A 2016-04-25 2017-04-19 インダクタ部品 Active JP6573027B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016087337 2016-04-25
JP2016087337 2016-04-25
PCT/JP2017/015668 WO2017188076A1 (ja) 2016-04-25 2017-04-19 インダクタ部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017188076A1 true JPWO2017188076A1 (ja) 2019-02-28
JP6573027B2 JP6573027B2 (ja) 2019-09-11

Family

ID=60161591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018514526A Active JP6573027B2 (ja) 2016-04-25 2017-04-19 インダクタ部品

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6573027B2 (ja)
WO (1) WO2017188076A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08162329A (ja) * 1994-11-30 1996-06-21 Nec Corp チップインダクタ及びその製造方法
JP4342790B2 (ja) * 2002-10-31 2009-10-14 株式会社東芝 表面実装用磁性部品とそれを用いた表面実装回路装置
WO2010004491A1 (en) * 2008-07-11 2010-01-14 Koninklijke Philips Electronics N.V. Toroidal coil arrangement
GB2538459B (en) * 2014-03-04 2020-09-23 Murata Manufacturing Co Coil component, coil module, and method for manufacturing coil component
JP6369536B2 (ja) * 2014-03-28 2018-08-08 株式会社村田製作所 コイルモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP6573027B2 (ja) 2019-09-11
WO2017188076A1 (ja) 2017-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6323553B2 (ja) コイル部品
US11728084B2 (en) Inductor
JP5932916B2 (ja) インダクター及びその製造方法
WO2017018109A1 (ja) フレキシブルインダクタ
JP5835355B2 (ja) コイル部品
JP6344521B2 (ja) 積層コイル部品及びその製造方法、並びに、当該積層コイル部品を備えるdc−dcコンバータモジュール
CN106992056B (zh) 线圈部件
JP6365692B2 (ja) コイル部品
JP6414645B2 (ja) インダクタ部品およびその製造方法
JP6607312B2 (ja) インダクタ部品
JP6278128B2 (ja) コイル部品
JP6573027B2 (ja) インダクタ部品
JP6390715B2 (ja) コイル部品
JP2012182286A (ja) コイル部品
JP6838635B2 (ja) コイル部品
JP6439384B2 (ja) コイル部品
JP6447090B2 (ja) コイル部品
CN111696766B (zh) 线圈部件
JP6504270B2 (ja) インダクタ部品およびその製造方法
JP6520130B2 (ja) コイル部品
WO2016068067A1 (ja) コイル部品

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6573027

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150