JPWO2017183476A1 - 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

本開示は、学習データを他のエージェントに移行できるようにする情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。学習データを他のユーザに移行する場合、学習データのうちの個人の依存するプライベートタイプ、それ以外のパブリックタイプとに分けて、パブリックタイプの学習データのみを引き継がせる。新たな車両のエージェントに移行する場合、個体依存データ、車種依存データ、および汎用データに分類し、汎用データのみを移行させ、新たな車両の車種がそれまでの車種と同一である場合にのみ、車種依存データも移行させる。本開示は、知的エージェントに適用することができる。

Description

本開示は、情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムに関し、特に、ハードウェアに蓄積される学習データを容易に引き継げるようにした情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。
様々なセンサによる検出結果に基づいて、環境の状況を認識し、次の動作を推論して、推論結果に応じた動作をするものとして「知的エージェント」が知られている(非特許文献1参照)。
知的エージェントには、様々なものが存在するが、具体的な例としては、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォン等の電子デバイスにおいて、ユーザにより文字入力がなされる際、過去の入力履歴に基づいた学習により、可能性の高い候補を表示して、ユーザに選択させるものなどがある。
すなわち、知的エージェントは、未知なる環境に関する記述は完全には得られないので、経験に従い、未知なる環境の知識を学習し、学習結果を蓄積させながら、推論を繰り返し、推論結果に応じて動作するものである。
知的エージェント インターネット <URL: http://www2c.comm.eng.osaka-u.ac.jp/~babaguchi/aibook/agent.pdf>
しかしながら、このような個人化された履歴データなどの、蓄積されてきた学習結果は、知的エージェントが搭載されたハードウェアを買い替えるような場合、ユーザが変更される際にプライバシの観点から消去されてしまうので、新しいハードウェアを使うユーザは、これまで蓄積されてきた学習結果を、新しいハードウェアの知的エージェントで生かすことができない。
また、新たなユーザが古いハードウェアの使用を開始するときには、以前のユーザにより蓄積された学習結果が、プライバシの観点から消去されてしまうので、学習結果は何もない状態となり、再び最初から学習をやり直すことになる。
結果として、過去に知的エージェントが学習によって獲得した学習結果に、新たなユーザにとって有用な情報が含まれていても、それまでの学習結果を利用することができず、学習結果により得られるはずの恩恵が受けられないことが一般的であった。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、特に、ハードウェアに搭載される知的エージェントなどが学習によって獲得した学習結果を、ハードウェアのユーザが変更したり、新たなハードウェアを使用するようになっても、適切な状態で引き継げるようにするものである。
本開示の一側面の情報処理装置は、ハードウェアを使用するユーザに対応付けて学習データを記憶する記憶部と、前記学習データに基づいて、前記ハードウェアの動作を決定する動作決定部と、前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザにより利用可能な学習データの選択肢を提示する提示部とを含み、前記動作決定部は、前記提示部により提示された選択肢のうち、選択された学習データに基づいて、動作を決定する情報処理装置である。
前記学習データは、前記ユーザに依存するプライベートデータ、および、前記プライベートデータ以外のパブリックデータより構成されるようにすることができ、前記提示部には、前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記動作決定部で利用可能な学習データとして、前記パブリックデータを選択肢として提示させるようにすることができる。
前記学習データは、前記ハードウェアの個体に依存する個体依存データ、前記ハードウェアの機種に依存した機種依存データ、および、前記ハードウェアに依存しない汎用データとから構成されるようにすることができ、前記提示部には、前記ユーザが、前記ハードウェアと異なる他のハードウェアを使用して、前記他のハードウェアの前記動作決定部により動作を決定させるとき、前記ハードウェアに対応付けて記憶されている学習データのうち、前記汎用データであって、プライベートデータ、およびパブリックデータからなる選択肢を提示させるようにすることができる。ここでいう学習データとは、ユーザがハードウェアを使用している際に、ハードウェアから取得される各種データを指す。またハードウェアから取得される各種データとは、ハードウェアに含まれる各デバイス、ソフトウェアの動作に基づいて取得されるデータを含む。
前記ハードウェアと、前記他のハードウェアとが同一の機種である場合、前記提示部には、前記ユーザが、前記ハードウェアと異なる他のハードウェアを使用して、前記他のハードウェアの前記動作決定部により動作を決定させるとき、前記他のハードウェアに対応付けて記憶されている学習データのうち、前記機種依存データ、および前記汎用データであって、それぞれの、プライベートデータ、およびパブリックデータからなる選択肢を提示させるようにすることができる。
前記提示部には、前記学習データにおける、前記個体依存データ、前記機種依存データ、および前記汎用データであって、それぞれのプライベートデータ、およびパブリックデータの単位で破棄する選択肢を提示させるようにすることができる。
前記学習データは、前記ユーザが使用したハードウェア毎に構成されるようにすることができ、前記提示部には、前記学習データを移行させたい、前記ハードウェアを選択する他の選択肢と、前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザが使用したハードウェアにより学習された学習データのパブリックデータを、前記ハードウェアの前記動作決定部で利用可能な学習データの選択肢として提示させるようにすることができる。
前記学習データは、前記ユーザが使用したハードウェア毎に構成されると共に、前記ハードウェアの個体に依存する個体依存データ、前記ハードウェアの機種に依存した機種依存データ、および、前記ハードウェアに依存しない汎用データとから構成されるようにする、前記提示部は、前記学習データを移行させたい、前記ハードウェアを選択する他の選択肢と、前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザが使用したハードウェアにより学習された学習データの汎用データであって、パブリックデータおよびプライベートデータであり、前記ハードウェアとは異なる他のハードウェアの前記動作決定部で利用可能な学習データの選択肢として提示させるようにすることができる。
前記ハードウェアは、車両とすることができ、前記学習データには、前記車両の個体に依存する個体依存データ、前記車両の4車種に依存した車種依存データ、および、前記車両に依存しない汎用データとから構成され、前記個体依存データは、修理履歴、走行距離、改造情報、衝突履歴、およびガソリン残存量を含ませるようにすることができ、前記車種依存データには、前記車両の車種毎に共通して特定される燃費、最高速度、ナビゲーションされるルート上の通行可否の情報、車両動作を検出するセンシングデータ、自動運転可否情報、および、自動運転時の走行ルートを含ませるようにすることができ、前記汎用データには、経路情報、近隣の店舗情報、訪問場所履歴、エージェントとの会話履歴、運転の仕方、急ブレーキ、クラクション回数、喫煙の有無、天気、建物、道路等の3次元データ、および外部情報を含ませるようにすることができる。
前記学習データに基づいて、決定された動作のデータを、匿名化する匿名化部を含ませるようにすることができ、前記記憶部には、前記動作決定部により、前記学習データに基づいて、決定された動作のデータを、前記匿名化部により匿名化された状態で記憶させるようにすることができる。
本開示の一側面の情報処理方法は、ハードウェアを使用するユーザに対応付けて学習データを記憶する記憶部と、前記学習データに基づいて、前記ハードウェアの動作を決定する動作決定部と、前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザにより利用可能な学習データの選択肢を提示する提示部とを含む情報処理装置の情報処理方法は、前記動作決定部が、前記提示部により提示された選択肢のうち、選択された学習データに基づいて、動作を決定するステップを含む情報処理方法である。
本開示の一側面のプログラムは、ハードウェアを使用するユーザに対応付けて学習データを記憶する記憶部と、前記学習データに基づいて、前記ハードウェアの動作を決定する動作決定部と、前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザにより利用可能な学習データの選択肢を提示する提示部とを含み、前記動作決定部は、前記提示部により提示された選択肢のうち、選択された学習データに基づいて、動作を決定する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
本開示の一側面においては、ハードウェアを使用するユーザに対応付けて学習データが記憶され、前記学習データに基づいて、前記ハードウェアの動作が決定され、前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザにより利用可能な学習データの選択肢が提示され、提示された選択肢のうち、選択された学習データに基づいて、動作が決定される。
本開示の一側面によれば、ハードウェアに搭載される知的エージェントなどが学習によって獲得した学習結果を、ハードウェアのユーザが変更したり、新たなハードウェアを使用するようになっても、適切な状態で引き継ぐことが可能となる。
本開示を適用した車両とサーバとからなるエージェントシステムの構成例を示す図である。 図1の車両によるエージェント処理を説明するフローチャートである。 図2の認証処理を説明するフローチャートである。 図3の認証処理を説明する図である。 図3の認証処理を説明する図である。 図3の認証処理を説明する図である。 図3の認証処理を説明する図である。 利用可能なエージェントデータと対応可能なアクションを表示する画像を説明する図である。 エージェントデータの移行に係る規則を説明する図である。 図2の利用設定処理を説明するフローチャートである。 図10の利用設定処理を説明する図である。 図2の移行設定処理を説明するフローチャートである。 図12の移行設定処理を説明する図である。 図12の移行設定処理を説明する図である。 図2の破棄設定処理を説明するフローチャートである。 図15の破棄設定処理を説明する図である。 図2のエージェント機能実行処理を説明するフローチャートである。 汎用のパーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<エージェントを搭載した車両と、エージェントデータを管理するサーバからなるエージェントシステムの構成例>
図1は、本開示の情報処理装置を適用したエージェントを搭載した車両と、エージェントデータを管理するサーバからなるエージェントシステムの構成例を示している。
図1の車両11−1乃至11−nは、ドライバであるユーザの要求に応じた処理を実行するエージェントを搭載している。エージェントとは、例えば、車両11−1乃至11−nを使用するユーザに対して、各種の運転支援を行うものであり、例えば、目的地までを案内するナビゲーション機能や、燃費を向上させるためのアクセルワークやブレーキワークを案内するといった運転サポート機能などを実現するものである。
尚、本実施の形態においては、エージェントは、特にドライバであるユーザが車両11を使用する際に、所望とする目的地までのルート(経路)を探索して案内するナビゲーション装置として機能するものとするが、それ以外の機能を実現するものであってもよいものである。
また、以降において、車両11−1乃至11−nについて、特に区別する必要がない場合、単に、車両11と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
この際、エージェントは、地図情報などを利用した一般的なルート探索に加えて、例えば、車両のサイズの情報などから、車幅に対して道幅の狭い、取り回しが難しいルートを排除したルートを探索する。また、エージェントは、例えば、特定の時間帯に所定の目的地が設定される際、頻繁に設定される経由地(立ち寄り地点)の履歴などがあるとき、特定の時間に目的地が設定されるだけで、頻繁に設定される経由地を含めたルートを探索する。すなわち、エージェントは、ドライバが所望とする目的地までのルート探索をする際、ルート探索に係るドライバの習慣、履歴、および車両11の条件に応じた学習を繰り返し、学習結果に応じたルート探索を実行することで、ドライバにとって最適なルート探索を実行する。
より具体的には、エージェントは、学習結果をエージェントデータとして、ドライバや車両に対応付けて、インターネットに代表されるネットワーク13を介して、クラウドサーバなどからなるサーバ12に格納させる。また、エージェントは、ドライバを認証して、認証結果に基づいて、サーバ12にアクセスし、対応するエージェントデータを読み出してルート探索等に利用する。
このエージェントデータは、ドライバと車両とに対応付けられているため、例えば、ドライバPが、車両Aから車両Bに乗り換えるような場合にでも、ドライバに応じて使用するエージェントデータを車両Aから車両Bに移行して利用することができる。この際、エージェントデータに含まれるルート探索の探索結果や履歴の学習結果などは、そのまま移行させることができるが、例えば、車両のサイズなどについては、新たな車両Bのものを採用する。
さらに、車両Aに対応付けられたエージェントデータとして、例えば、富士山の山頂を走行したといった履歴や、北米大陸を走破したといった特殊な地域を走行したことを示す特殊履歴などについては、個人情報として特定できない状態にして残すようにし、新たなドライバQが車両Aを譲り受けて運転する際には認識できる状態とすることができる。また、車両Aに対応付けられたエージェントデータには、車両Aの修理履歴や事故履歴なども特殊履歴として残すことができる。このエージェントデータに含まれている特殊履歴は、車両Aの付加価値情報として利用することができる。
すなわち、この特殊履歴のうち、富士山の山頂を走行したといった履歴や、北米大陸を走破したといった特殊な地域を走行したことを示す特殊履歴については、車両Aに対するプレミアム感を高める(付加価値を高める)情報として使用することができる。また、この特殊履歴のうち、修理履歴や事故履歴などについては、車両Aに対する付加価値を低下させる情報として使用することができる。
この結果、通常、車両Aが売却される際には、特殊履歴にも含まれる、走行距離や使用年数、並びに修理履歴や事故履歴といった車両の履歴は、車両Aの付加価値をどの程度下げるかを決める指標とされてきたが、特殊履歴のうち、プレミアム感と高める(付加価値を高める)履歴については、車両Aの価値を高める指標とすることができる。
ここで、車両11の構成例について説明する。
車両11は、制御部31、車両駆動部32、操作入力部33、車両動作検出部34、通信部35、表示部36、音声出力部37、音声入力部38、撮像部39、記憶部40、およびエージェント処理部41を備えている。
制御部31は、いわゆる、ECU(Engine Control Unit)などからなるコンピュータであり、車両11の動作の全体を制御する。
車両駆動部32は、エンジン、アクセル、ブレーキ、エアコン(エアコンディショナ)、および照明等の車両11に含まれる駆動部分の総称であり、制御部31によりその動作が制御される。制御部31は、車両11の自動運転を制御するようにしてもよく、この場合、車両駆動部32を制御することで、自動運転を実現する。
操作入力部33は、エージェント制御部41により制御されるエージェントに対する各種の情報を入力するボタンやタッチパネルなどであり、ユーザであるドライバにより操作されて、操作内容に応じた操作信号を出力する。
車両動作検出部34は、車両11における各種のセンサからなり、3次元の加速度センサによるヨー、ピッチ、ロールの他、自動ブレーキの動作の有無や衝突の有無等を検出する。
通信部35は、イーサネット(登録商標)ボードなどからなり、ネットワーク13を介してサーバ12と通信し、各種のデータを送受信する。
表示部36は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)等からなるディスプレイであり、各種の情報を表示する。
音声出力部37は、スピーカなどからなり、各種の情報を音声として出力する。すなわち、音声出力部37は、例えば、エージェント処理部41が機能することにより実現されるエージェントのカーナビゲーション機能におけるルート案内に関する情報を音声として出力する。
音声入力部38は、マイクロフォンなどからなり、操作入力部33と同様に、ドライバの指示内容を音声で受け付ける。
撮像部39は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子より構成され、車両11の走行方向、後方、側面後方、下方、車内、車両の全周囲、およびドライバの表情などを撮像し、撮像した画像信号を出力する。
記憶部40は、フラッシュメモリなどからなり、サーバ12に格納されているエージェントデータを読み込んで記憶すると共に、エージェント処理部41の処理に応じて適宜書き換えられる。尚、記憶部40に記憶されるエージェントデータは、必要に応じて、サーバ12に格納させる。
エージェント処理部41は、上述したエージェントとしての機能を実現するものである。エージェント処理部41は、認証部61、アカウント管理部62、エージェントデータ同期管理部63、エージェントデータ利用管理部64、エージェントデータ移行管理部65、エージェントデータ廃棄管理部66、解析部67、事例検索部68、事例確認部69、事例修正部70、事例判定部71、事例匿名化部72、および事例検証部73を備えている。
認証部61は、車両11にドライバであるユーザが乗車した場合、例えば、操作入力部33が操作されて、入力されたIDとパスワードとを利用して登録されたユーザであるか否かを認証する。また、認証部61は、例えば、撮像部39により撮像されたドライバの顔画像に基づいて、登録されたドライバであるユーザであるか否かを認証するようにしてもよい。さらに、この他にも、認証部61は、撮像部39により撮像されるユーザの網膜パターンや指紋を用いて認証するようにしてもよいし、音声入力部38を介して入力されるユーザの声紋を利用して認証するようにしてもよい。
アカウント管理部62は、車両11に関するエージェントデータを管理するドライバであるユーザのアカウントを管理する。より詳細には、アカウント管理部62は、認証部61により認証が認められなかった、すなわち、新規のドライバであるとき、アカウントとしてドライバであるユーザを登録する。また、車両11は、通常、個別に所有者たるユーザであるドライバと対応付けてアカウントが設定されている。
車両11が売却されるなどして、次の所有者が存在しない場合、アカウントが存在しない状態となる。しかしながら、車両11の走行距離や修理情報といった車両11に個体依存するデータについては、ドライバのアカウントがない状態でも車両11に対応付けて管理する必要がある。そこで。このような場合、アカウント管理部62は、テンポラリアカウントを設定し、ドライバの登録がない状態でも個体依存データをテンポラリアカウントに対応付けてサーバ12において管理し、新たな所有者たるドライバが登録されるまで、管理されるようにしてもよい。この場合、新たなドライバが、登録されるテンポラリアカウントが抹消されて、ドライバが設定されたアカウントに対応付けられてサーバ12で管理される。
エージェントデータ同期管理部63は、認証結果や車両11を識別する情報に基づいてサーバ12にアクセスし、認証されたユーザのものであって、車両11に対応付けて格納されているエージェントデータを同期して、読み込み記憶部40に記憶させる。
エージェントデータ利用管理部64は、記憶部40に記憶されたエージェントデータの利用設定処理を実行し、操作入力部33の操作内容に応じた利用設定を行う。
エージェントデータ移行管理部65は、車両11の買い替えなどにより、ユーザが新たな車両11に乗り換えるようなとき、エージェントデータを新たな車両11に移行設定処理を実行し、操作入力部33の操作内容に応じた移行設定を行う。
エージェントデータ廃棄管理部66は、破棄設定処理を実行し、操作入力部33による操作を受け付けて、エージェントデータのうち、破棄が指示されたデータの破棄設定を行う。
解析部67は、エージェントデータ利用管理部64により、記憶部40に記憶されたエージェントデータが利用されて、エージェントとしての機能が実行されるとき、操作入力部33、車両動作検出部34、および撮像部39より供給されてくる各種の検出結果の情報に基づいて、車両11の状況を解析し、課題となる事例を特定する。
事例検索部68は、解析部67により解析された事例を、エージェントデータとして蓄積されている事例から検索し、検索された事例を対象事例として出力する。
事例確認部69は、検索された対象事例により、解析部67により特定された課題が解決するか否かを確認する。
事例修正部70は、事例確認部69により検索された事例では、課題が解決できない場合、検索された対象事例に修正を加えて課題を解決できるようにする。
事例判定部71は、対象事例に応じたエージェント処理により、課題を解決することができたか否かを判定し、解決できた対象事例について、エージェントデータとして管理する上で、ドライバの個人情報が特定されないように匿名化する必要があるか否かを判定する。
事例匿名化部72は、事例判定部71により匿名化が必要であるとみなされた場合、課題を解決することができた事例の情報を、例えば、k匿名化により匿名化する。
事例検証部73は、課題を解決することができた事例が改ざんされた事例であるか否かを検証する。
エージェントデータ利用管理部64は、課題が解決できた事例であって、必要に応じて匿名化された、改ざんのない事例のデータを事例のデータベースとしてエージェントデータに蓄積させる。そして、エージェントデータ利用管理部64は、以降の処理において、事例が蓄積されたエージェントデータを利用して、エージェントとしての機能を実行する。結果として、事例が蓄積されることにより、エージェントとしての機能を発揮する上での学習が繰り返されて、処理精度が向上する。
尚、ここでいう学習とは、エージェント機能を発揮する上で必要とされる学習データであるエージェントデータを用いて、課題を解決するためのエージェントデータの検索および修正を実行し、課題を解決する処理を実行すると共に、処理を実行した内容をエージェントデータとして蓄積する処理を繰り返すことである。
また、学習データであるエージェントデータとは、課題を解決するための検索結果や修正結果を利用することにより、課題を解決するために実行した処理内容(事例)のみならず、ユーザがハードウェアを使用している際に、ハードウェアから取得される各種データを含むものである。
各種データとは、例えば、ハードウェアが車両であるような場合、急ブレーキ発生の場所、時刻、およびユーザである運転者状態(起きている、寝ている、心拍数など)、ふらつき運転、スリップの場所、時刻、および運転者状態、レーン逸脱の場所、時刻、および運転者状態、信号無視、追い抜きの場所、時刻、および運転者状態、並びに、事故の場所、時刻、および運転者状態などである。すなわち、ハードウェアが車両である場合には、学習データであるエージェントデータは、課題を解決するために実行した内容に加えて、ハードウェアである車両の動作状態を示すデータおよび運転者の行動を示すデータ、すなわち、運転履歴を含んだものであるともいえる。
さらに、ハードウェアの動作状態を示すデータは、ハードウェアの動作を制御するソフトウェアが実行されることにより得られるデータや、ハードウェアの動作を制御するために外部より取得されるデータ、例えば、クラウドサーバから得られるデータなどを含むものである。
サーバ12は、クラウドサーバなどのネットワーク13上であって、少なくとも1台以上のサーバにより構築されるものであり、車両11−1乃至11−nのエージェントデータを格納しており、制御部91、通信部92、および記憶部93を備えている。
制御部91は、サーバ12の動作の全体を制御している。通信部92は、例えば、イーサネット(登録商標)ボードからなり、ネットワーク13を介して車両11と通信しており、各種のデータを送受信する。記憶部93は、車両11、および、ユーザの少なくともいずれかに対応付けて登録されているエージェントデータを格納している。
<エージェント処理>
次に、図2のフローチャートを参照して、図1のエージェントシステムによるエージェント処理について説明する。
ステップS11において、認証部61は、操作入力部33、車両動作検出部34、および撮像部39より供給されてくる情報に基づいて、ドライバが乗車したか否かを判定する。すなわち、例えば、操作入力部33が操作されて、乗車を示す情報が入力された場合、例えば、車両動作検出部34により解錠されて、扉が解放されて、動作状態にされるといった操作がなされたことが検出された場合、または、例えば、撮像部39により撮像された車内の画像であって、運転席付近に顔画像が検出された場合、認証部61は、ドライバが乗車したものとみなし、処理は、ステップS12に進む。尚、ステップS11の処理は、乗車が検出されるまで、繰り返される。
ステップS12において、認証部61は、認証処理を実行して、ドライバの認証を行う。
<認証処理>
ここで、図3のフローチャートを参照して、認証処理について説明する。
ステップS41において、認証部61は、例えば、図4で示されるような認証画像開始画像を表示する。
図4においては、「ログイン」画像が表示されており、中央上部に「ID入力」と表示されたIDを入力するときに操作されるボタンB1が表示されている。さらに、その下には、「指紋認証・デバイス認証をご利用の場合は所定の操作を行ってください」と表示されており、IDとパスワードを入力する方式以外にも利用可能な、例えば、指紋認証、または、顔画像などを利用したデバイス認証などを使用する場合に対応する所定の操作をする旨が指示されている。
例えば、ボタンB1が操作されると、図5で示されるように、上から「ID」と表示されたID入力欄C1、「Password」と表示されたパスワード入力欄C2、およびキーボードC3が表示され、ポインタ等によりID入力欄C1、およびパスワード入力欄C2を選択し、キーボードC3を、操作入力部33で操作することでIDとパスワードを入力することが可能な構成とされている。
さらに、IDとパスワードが入力された後、完了したことを示す「完了」と表示されたボタンC4が設けられている。
ステップS42において、認証部61は、IDとパスワードが入力されたか否かを判定し、入力されたと判定されるまで、ステップS41,S42の処理が繰り返される。そして、ステップS42において、例えば、ID入力欄C1、およびパスワード入力欄C2が選択されて、キーボードC3が、操作入力部33で操作されて、IDとパスワードが入力され、ボタンC4が操作されることで、IDとパスワードが入力されたとみなされ、処理は、ステップS43に進む。
ステップS43において、認証部61は、通信部35を制御してサーバ12に対して、予め登録されたIDとパスワードが一致するか否かを照合する。尚、この際、例えば、図6で示されるような「ログイン中」と表示された画像を表示する。
また、これに応じて、サーバ12の制御部91は、通信部92を制御して、送信されてきたIDとパスワードを取得すると、記憶部93に予め登録されたユーザのIDとパスワードであるか否かを照合する。そして、制御部91は、通信部92を制御して、IDとパスワードを送信してきた車両11に照合結果を送信する。
ステップS44において、認証部61は、照合結果に基づいて、IDとパスワードが一致し、認証が認められたか否かを判定する。
ステップS44において、認証が認められた(認証がOKである)場合、ステップS45において、認証部61は、認証が認められたことを認識する。
一方、ステップS44において、認証が認められない(認証がNGである)場合、ステップS46において、認証部61は、認証が認められなかったことを認識する。
以上の処理により、認証処理が完了する。
ここで、図2のフローチャートの説明に戻る。
ステップS12において、認証処理が完了すると、処理は、ステップS13に進む。
ステップS13において、認証部61は、認証結果から、認証が認められたか(認証がOKか)否かを判定する。
ステップS13において、認証が認められない場合、処理は、ステップS24に進む。
ステップS24において、認証部61は、操作入力部33が操作されて、新規アカウントの設定が要求されているか否かを判定する。ステップS24において、新規アカウントの設定が要求されていると判定された場合、処理は、ステップS25に進む。
ステップS25において、アカウント管理部62は、表示部36を制御して、新規アカウントを設定するための画像を表示すると共に、操作入力部33による新規アカウントを設定するための操作入力を受け付ける。
ステップS26において、アカウント管理部62は、操作入力部33が操作されることにより入力された情報に基づいて、新規のアカウントを設定すると共に、通信部35を制御して、サーバ12に対して新規のアカウントを登録させ、処理は、ステップS23に進む。
また、ステップS24において、新規アカウントの設定が要求されない場合、ステップS27において、認証部61は、例えば、図7で示されるように、認証が認められなかった(認証がNGである)ことを、表示部36を制御して表示し、処理は、ステップS23に進む。尚、図7においては、「ログインに失敗しました」と表示されており、認証が認められなかったことが提示されている。
ステップS23において、認証部61は、操作入力部33、車両動作検出部34、および撮像部39より供給されてくる情報に基づいて、ドライバが降車したか否かを判定する。ステップS23において、ドライバが降車したものとみなされた場合、処理は、ステップS12に戻る。
すなわち、乗車が認められたが、認証が認められない場合、新規アカウントを設定して、認証が認められるまで、ステップS12,S13,S23乃至S26の処理が繰り返されて、ユーザが車両11を降車するまで、エージェント処理を進めることができない状態が継続する。
ステップS13において、認証が認められた場合、処理は、ステップS14に進む。
ステップS14において、エージェントデータ同期管理部63は、通信部35を制御して、サーバ12より認証が認められたドライバ(ユーザ)のエージェントデータを読み出して、自らの記憶部40に格納されている、エージェントデータを更新する(サーバ12のエージェントデータと同期する)。
ステップS15において、エージェントデータ同期管理部63は、記憶部40に格納されているエージェントデータに基づいて、例えば、図8で示されるような、利用可能なデータと、対応可能なアクションを選択する画像を生成して、表示部36を制御して表示する。
図8においては、上から認証されたユーザのデータ、車両Aに適用済みのデータ、およびサーバ12において管理されているユーザAに関連付けられたデータが表示されている。
図8においては、認証されたユーザのデータとしてユーザAのエージェントデータが示されている。また、エージェントの一連の処理を実行している車両11である車両Aに適用済みのデータとして、個体依存データ(Public)、車種依存データ(Public)、汎用データ(Public)が示されている。すなわち、車両Aに適用済みのデータが、現状では、個体依存データ(Public)、車種依存データ(Public)、汎用データ(Public)であることが示されている。
さらに、ユーザAに関連付けられたデータには、車両B運転時のものと、車両C運転時のものとがあることが示されており、車両B運転時のものとして、個体依存データ、車種依存データ(Public/Private)、汎用データ(Public/Private)が示されており、車両B運転時のデータが、個体依存データ、車種依存データ(Public/Private)、汎用データ(Public/Private)であることが示されている。
また、車両C運転時のものとして、個体依存データ、車種依存データ、汎用データ(Public/Private)が示されており、車両B運転時のデータが、個体依存データ、車種依存データ、汎用データ(Public/Private)であることが示されている。
さらに、図8の最下段には、左から、エージェントデータの利用設定、移行設定、および破棄設定のそれぞれを選択する際に操作される、「利用」と表記されたボタン111、「移行」と表記されたボタン112、および「破棄」と表記されたボタン113が設けられている。
<エージェントデータの構成>
ここで、図9を参照して、エージェントデータの構成について説明する。
エージェントデータは、個体依存データ、車種依存データ、汎用データの3種類のデータから構成されており、さらに、それぞれのデータについて、ユーザに依存する情報を含むPrivateタイプと、それ以外のPublicタイプとがある。
従って、エージェントデータは、個体依存データ、車種依存データ、汎用データの3種類について、それぞれPrivateタイプと、Publicタイプとが設定され、合計6種類のデータが存在する。
個体依存データは、エージェントを搭載するハードウェア(ここでは、車両)の個体(そのハードウェア自体を指す)特有のデータである。より具体的には、個体依存データは、ハードウェアが、車両であるので、例えば、修理履歴、走行距離、改造情報、衝突履歴、およびガソリン残存量などである。
車種依存データは、その個体に限らず、ハードウェアである車両の車種全般に共通するデータである。より具体的には、車種依存データは、ハードウェアが車両であるので、車種毎に共通して特定される燃費、最高速度、ナビゲーションされるルート上の通行可否の情報、車両動作検出部34のセンシングデータ(例えば、自動ブレーキ発動条件など)、自動運転可否情報、および、自動運転時の走行ルートなどである。
汎用データは、ハードウェアである車両に依存しない汎用的に適用可能なデータである。より詳細には、汎用データは、ハードウェアが車両であるので、例えば、経路情報、近隣の店舗情報、訪問場所履歴、エージェントとの会話履歴、運転の仕方、急ブレーキ、クラクション回数、喫煙の有無、天気、建物、道路等の3次元データ、および外部情報などである。
また、Privateタイプのデータは、ハードウェアである車両の利用者であるドライバに依存する情報であるが個人が特定できるほどの情報ではなくてもよいものであり、例えば、走行履歴のうち場所と時間が含まれている場合にはPrivateタイプのデータである。
さらに、Publicタイプのデータは、Privateタイプのデータでないタイプのデータであり、例えば、単なる経路情報や、場所や時間の特定ができない、すなわち、どのユーザのものであるのかの特定ができない走行履歴などである。
また、図9においては、エージェントデータの種別毎に、それぞれの左上部が異なるエージェントに移行可能か否かを表しており、それぞれの右下部が異なるユーザに移行可能か否かを表している。ここで、丸印は移行可能であることを表しており、バツ印は、移行不能であることを表しており、三角印は、車種が同一であれば移行可能であることを表している。
エージェントデータを異なるエージェントに移行するとは、車両11毎にエージェントは異なるものであるので、同一のユーザが、異なる車両Aを運転する際に利用した、エージェントデータを、異なる車両Bのエージェントに移行して、異なるエージェントを使用することである。
また、エージェントデータを異なるユーザに移行するとは、ユーザAが使用する車両11のエージェントに、異なるユーザBが運転する際に、ユーザBのエージェントデータを移行してエージェントを使用することである。
すなわち、個体依存データは、PublicタイプおよびPrivateタイプのいずれのデータも、異なるエージェントに移行することができない。
また、車種依存データは、PublicタイプおよびPrivateタイプのいずれのデータも、車種が同一であれば異なるエージェントに移行できるが、車種が異なる場合には異なるエージェントに移行することができない。
さらに、汎用データは、PublicタイプおよびPrivateタイプのいずれのデータも、異なるエージェントに移行できる。
個体依存データ、車種依存データ、および汎用データの全てのPrivateタイプのデータは、個人情報を含む可能性があり、ユーザ固有のものであるので、異なるユーザには移行することができない。
また、個体依存データ、車種依存データ、および汎用データの全てのPublicタイプのデータは、ユーザ固有のものではないので、異なるユーザに移行することができる。
ここで、図8の表示例についての説明に戻る。すなわち、エージェントデータは、このように構成されているため、図8において、車両Aに適用済みのデータとして挙げられている個体依存データ(Public)、車種依存データ(Public)、汎用データ(Public)は、車両Aに関連付けられたデータであって、かつ、認証されたユーザAが、これまで車両Aを運転したことがない状態であるので、いずれも異なるユーザに移行することが可能なデータであるので、適用済みとされている。
また、ユーザAに関連付けられたデータであって、車両B運転時のものとして、個体依存データ、車種依存データ(Public/Private)、汎用データ(Public/Private)が示されているが、「(Public/Private)」が付されている、車種依存データ(Public/Private)、および汎用データ(Public/Private)が、図9で示されるように、移行できるデータであることを示している。したがって、図9で示されるように、「(Public/Private)」が付されていない個体依存データは、移行できない。
すなわち、ここでは、車両Aが、車両Bと同一車種であるため、車種依存データ(Public/Private)が移行できることが示されている。
さらに、ユーザAに関連付けられたデータであって、車両C運転時のものとして、個体依存データ、車種依存データ、汎用データ(Public/Private)が示されているが、「(Public/Private)」が付されている、汎用データ(Public/Private)が、図9で示されるように、移行できるデータであることを示している。したがって、図9で示されるように、「(Public/Private)」が付されていない個体依存データ、および車種依存データは、移行できない。
ここでは、車両Aが、車両Cと同一車種ではないため、車種依存データが移行できないことが示されている。
ここで、図2のフローチャートの説明に戻る。
ステップS16において、エージェント利用管理部64は、操作入力部33が操作されて、図8の「利用」と表記されたボタン111が押下されて、エージェントデータの利用設定が指示されたか否かを判定する。
ステップS16において、利用設定が指示されたとみなされた場合、ステップS17において、エージェント利用管理部64は、エージェントデータの利用設定処理を実行し、処理は、ステップS23に進む。尚、利用設定処理については、図10のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
一方、ステップS16において、利用設定が指示されていないとみなされた場合、処理は、ステップS18に進む。
ステップS18において、エージェント移行管理部65は、操作入力部33が操作されて、図8の「移行」と表記されたボタン112が押下されて、エージェントデータの移行設定が指示されたか否かを判定する。
ステップS18において、移行設定が指示されたとみなされた場合、ステップS19において、エージェント移行管理部65は、エージェントデータの移行を設定する移行設定処理を実行し、処理は、ステップS23に進む。尚、移行設定処理については、図12のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
一方、ステップS18において、移行設定が指示されていないとみなされた場合、処理は、ステップS20に進む。
ステップS20において、エージェント破棄管理部66は、操作入力部33が操作されて、図8の「破棄」と表記されたボタン113が押下されて、エージェントデータの破棄設定が指示されたか否かを判定する。
ステップS20において、破棄設定が指示されたとみなされた場合、ステップS21において、エージェント破棄管理部66は、エージェントデータの破棄を設定する破棄設定処理を実行し、処理は、ステップS23に進む。尚、破棄設定処理については、図15のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
一方、ステップS20において、破棄設定が指示されていないとみなされた場合、処理は、ステップS22に進む。
ステップS22において、解析部67は、エージェント機能実行処理を実行し、エージェント機能を実行させ、ステップS23に進む。尚、エージェント機能実行処理については、図17のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
以上の一連の処理によりエージェント処理が実行されて、エージェント機能を利用した車両11の運転を実現することが可能となる。また、エージェント機能を利用するにあたって必要とされるエージェントデータを他のユーザに引き継いだり、他の車両で使用するために引き継ぐことが可能となる。
<利用設定処理>
次に、図10のフローチャートを参照して、利用設定処理について説明する。
ステップS71において、エージェントデータ利用管理部64は、例えば、図11で示されるようなエージェントデータの利用を設定する画像を表示する。ここで、図11においては、車両Aに適用済みのデータとして、個体依存データ(Public)、車種依存データ(Public)、汎用データ(Public)のそれぞれの右隣りに「適用済」と表記されたボタン131乃至133が表示されており、押下される度に、適用可能であるが、非適用であることを示す「適用」と、既に適用されていることを示す「適用済」とが順次切り替えられて表示されると共に、表示された状態に対応する状態に設定される。図11においては、デフォルトで適用されることが設定されているので、ボタン131乃至133には「適用済」と表記されている。
ユーザAに関連付けられた、サーバ12より当該車両Aへと移行可能なデータには、車両B運転時のものとして、利用できないことを表すグレー表示されている個体依存データ、並びに、車種依存データ(Public/Private)、および汎用データ(Public/Private)には、上述と同様に、「適用」と表記されたボタン134,135が表示されている。
さらに、ユーザAに関連付けられた、サーバ12より当該車両Aへと移行可能なデータには、車両C運転時のものとして、利用できないことを表すグレー表示されている個体依存データ、および、車種依存データ、並びに汎用データ(Public/Private)には、上述と同様に、「適用」と表記されたボタン136が表示されている。
ステップS72において、エージェントデータ利用管理部64は、操作入力部33が操作されて、ボタン131乃至135が操作されたか否かを判定し、操作されたとみなされた場合、処理は、ステップS73に進む。
ステップS73において、エージェントデータ利用管理部64は、ボタン131乃至135に対する操作入力部33の操作内容に応じて、記憶部40に記憶されているエージェントデータを更新する。
ステップS74において、エージェントデータ利用管理部64は、操作入力部33が操作されて、利用設定の終了が指示されたか否かを判定する。終了が指示されていない場合、処理は、ステップS71に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
また、ステップS72において、操作入力部33が操作されない場合、ステップS73の処理がスキップされる。
すなわち、利用設定終了が指示されるまで、ステップS71乃至S74の処理が繰り返される。そして、ステップS74において、終了が指示されると、利用設定が終了する。
以上の処理により、エージェントデータのうち、適用可能なものについて、適用するか否かを設定することが可能となる。
<移行設定処理>
次に、図12のフローチャートを参照して、移行設定処理について説明する。
ステップS101において、エージェントデータ移行管理部65は、例えば、図13で示されるようなエージェントデータの移行を設定する画像を表示する。ここで、図13においては、上から、「移行先を選択してください」と表記され、移行先として選択可能な車両11を選択するための、「車両D(2016年2月9日16時より利用予定。AAタクシー)」、「車両E(友人Bが所有)」および「車両F(ユーザAが所有)」が表記されたボタン151乃至153が表示されている。尚、それ以下の項目については、図8における項目と同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、エージェントデータを移行することが可能な、認証されたユーザが使用可能な車両D,E,Fを選択することが可能なボタン151乃至153が表示されている。
ステップS102において、エージェントデータ移行管理部65は、操作入力部33が操作されて、ボタン151乃至153が操作されたか否かを判定する。
ステップS102において、例えば、ボタン151が押下されると、操作されたとみなされ、処理は、ステップS103に進む。
ステップS103において、エージェントデータ移行管理部65は、ボタン151乃至153に対する操作入力部33の操作内容に応じて、記憶部40に記憶されているエージェントデータを更新する。
すなわち、ボタン151が押下された場合、エージェントデータ移行管理部65は、図14で示されるように、ボタン151が選択されたことを示すように表示を切り替えると共に、車両Aに適用済みのデータ、車両B,Cのそれぞれの汎用データ(Public)、および汎用データ(Public/Private)の移行の有無を選択可能な「移行」と表記されたボタン171乃至173を表記する。ここでは、車両Dが、車両A,B,Cのいずれの車種とも同一ではないので、車種依存データ(Public/Private)の移行が認められていないことが示されている。
ステップS104において、エージェントデータ移行管理部65は、操作入力部33が操作されて、利用設定の終了が指示されたか否かを判定する。終了が指示されていない場合、処理は、ステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
今の場合、ステップS102において、図14で示されるように表示されている状態で、再び、操作入力の有無が判定され、例えば、ボタン171乃至173のいずれかが操作されると操作入力があったものとみなし、処理は、再び、ステップS103に進む。
ステップS103において、エージェントデータ移行管理部65は、操作入力がなされたボタン171乃至173のいずれかのデータの移行を設定し、処理は、ステップS104に進む。
そして、ステップS104において、移行設定終了が指示されると、移行設定が終了する。
以上の処理により、「車両D(2016年2月9日16時より利用予定。AAタクシー)」の車両11に対して、少なくともそのいずれか選択されたボタン171乃至173に対応する、車両Aに適用済みのデータ、車両B,Cのそれぞれの汎用データ(Public/Private)、および汎用データ(Public/Private)が移行するようにエージェントデータが設定される。
尚、エージェントデータにおける、個体依存データ、車種依存データ、汎用データ、並びに、Privateタイプ、およびPublicタイプのデータのそれぞれの移行処理における規則は、図9を参照して説明したもの以外であってもよい。
例えば、図9のものに代えて、変更パターン1として、図9中の丸印、三角印、およびバツ印をユーザが変更できるようにしてもよい。ただし、丸印から三角印、および三角印からバツ印への方向に変更は可能であるが、逆は不可とする。
また、変更パターン2として、図中の個体依存データ、車種依存データ、汎用データの種別をユーザが変更できるものとする。ただし、汎用データから車種依存データへの変更、および、車種依存データから個体依存データの方向に変更は可能であるが、逆は不可とする。
さらに、変更パターン3として、図中のPrivateタイプ、および、Publicタイプの種別をユーザが変更できるものとする。ただし、PublicタイプからPrivateタイプへの方向に変更は可能であるが、逆は不可とする。
すなわち、移行可能なデータについては、移行不能としてもよいが、移行不能なデータを移行可能にはできないようにすることで、移行処理における規則に柔軟性を持たせつつ、プライバシを守ることが可能となる。すなわち、PublicタイプをPrivateタイプに変更するにあたっては、そもそも移行可能であったため、これを移行不能としてもプライバシに影響しないが、逆にするとプライバシが公開されることになり、プライバシへの配慮が欠けてしまうことになるので、このような処理は不可とされる。
<廃棄設定処理>
次に、図15のフローチャートを参照して、廃棄設定処理について説明する。
ステップS121において、エージェントデータ廃棄管理部66は、例えば、図16で示されるようなエージェントデータの廃棄を設定する画像を表示する。ここで、図16においては、車両Aに適用済みのデータとして、個体依存データ(Private)、車種依存データ(Private)、および汎用データ(Private)、車両B運転時のものとして、個体依存データ(Public/Private)、車種依存データ(Public/Private)、および汎用データ(Public/Private)、並びに、車両C運転時のものとして、個体依存データ(Public/Private)、車種依存データ(Public/Private)、および汎用データ(Public/Private)のそれぞれに対して「破棄」と表記された、破棄を指示するとき操作されるボタン191乃至199が設けられている。
すなわち、ここでは、車両AとユーザAとが対応付けるように登録されていないので、車両Aに適用済みのデータについては、個体依存データ(Private)、車種依存データ(Private)、および汎用データ(Private)のみであり、いずれも(Public)を廃棄する権限がないことが示されている。
ステップS122において、エージェントデータ廃棄管理部66は、操作入力部33が操作されて、ボタン131乃至135が操作されたか否かを判定し、操作されたとみなされた場合、処理は、ステップS123に進む。
ステップS123において、エージェントデータ廃棄管理部66は、ボタン191乃至199に対する操作入力部33の操作内容に応じて、記憶部40に記憶されているエージェントデータを更新する。
ステップS124において、エージェントデータ廃棄管理部66は、操作入力部33が操作されて、利用設定の終了が指示されたか否かを判定する。終了が指示されていない場合、処理は、ステップS121に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
また、ステップS122において、操作入力部33が操作されない場合、ステップS123の処理がスキップされる。
すなわち、廃棄設定終了が指示されるまで、ステップS121乃至S124の処理が繰り返される。そして、ステップS124において、終了が指示されると、廃棄設定が終了する。
以上の処理により、エージェントデータのうち、廃棄可能なものについて、廃棄するか否かを設定することが可能となる。
<エージェント機能実行処理>
次に、図17のフローチャートを参照して、上述した処理により設定されたエージェントデータを用いたエージェント機能実行処理について説明する。
ステップS141において、解析部67は、車両動作検出部34、音声入力部38、および撮像部39より供給されてくる車両動作の検出結果、入力された音声、および撮像された画像などの車両11における各種の検出結果の供給を受け付ける。
ステップS142において、解析部67は、受け付けた各種の検出結果を解析し、解析結果に対応する課題となる事例を対象事例に設定して、事例検索部68に供給する。例えば、解析部67は、ユーザであるドライバがナビゲーションを指示するために目的地などを含む音声を発したような場合、音声入力部38に入力された音声について、言語解析や、意味解析などを掛けて、経路(ルート)を探索することが課題であることを認識し、目的地までの経路の探索を対象事例として設定し、事例検索部68に供給する。
ステップS143において、事例検索部68は、記憶部40に記憶されているエージェントデータに基づいて、対象事例を解決するための処理となる事例を検索する。事例検索部68は、例えば、選択すべき経路候補R1,R2,・・・Rnを、エージェントデータに含まれる過去の経路探索履歴などから検索し、事例検索結果として出力する。
ステップS144において、事例確認部69は、事例検索結果となるデータから、課題となる対象事例を解決できるか否かを確認する。
例えば、経路の探索結果R1において、出発地Xから目的地Yまでの経路として、過去の事例から出発地Xから目的地Yまでの途中経路であって、出発地Xから経由地Aまでの経路R1、経由地Aから経由地Bまでの経路R2、経由地Bから目的地Yまでの経路R3がそれぞれ検索結果として見つけ出された場合に、例えば、経路R1,R3には、問題がないが、経路R2は、過去に車両HをユーザAが利用した際の経路であり、車両Hよりも今現在ユーザAが運転する車両Aの方が、車幅が大きく、経路R2の道幅に対して取り回しが難しいとき、事例検索結果では、対象事例を解決できないものと判断する。ステップS144において、このように対象事例では課題を解決できないとみなされた場合、処理は、ステップS145に進む。
ステップS145において、事例修正部70は、事例検索結果を、対象事例を解決できるように修正を加える。すなわち、上述の事例検索結果においては、経路R2において車両Aの車幅に対応可能な経路を、エージェントデータを利用して探索するなどして、経路R2を経路R2’に修正し、結果として、出発地Xから目的地Yまでの経路として、経路R1,R2’,R3を利用することで、対象事例で課題を解決できるようにする。ただし、このように修正を加えても、必ずしも対象事例を解消できないこともある。
ステップS146において、事例判定部71は、このように設定された対象事例を解決するための事例検索結果を実行する。すなわち、この例においては、事例判定部71は、表示部36を制御して、目的地Yまでのナビゲーションの画像を表示すると共に、音声出力部37を制御して、目的地Yまでのガイド音声を出力させる。
尚、ステップS144において、対象事例を解決することができる場合、ステップS145の処理はスキップされる。すなわち、この場合、最初の事例検索結果を、そのまま対象事例を解決するために使用する。
ステップS147において、事例判定部71は、一連の動作において、事例検索結果により対象事例の課題が解決できたか否かを判定する。すなわち、今の場合、事例判定部71は、事例検索結果に基づいたナビゲーションにより出発地Xから目的地Yまで車両11を移動させることができたか否かを判定する。
ステップS147において、対象事例が解決できた場合、ステップS148において、事例判定部71は、事例検索結果を成功事例として認定する。
また、ステップS147において、対象事例が解決できない場合、ステップS149において、事例判定部71は、事例検索結果を成功事例として認定する。
ステップS150において、事例匿名化部72は、この事例検索結果について、匿名化が必要であるか否かを判定する。例えば、この事例検索結果は、所定の日時に、ユーザAが、出発地Xから目的地Yまで移動したというPrivateタイプの汎用データとして、ユーザAの個人情報を含む情報が残されてしまう恐れがある。そこで、このような個人情報が残されてしまうような場合、事例匿名化部72は、事例検索結果をPublicタイプの汎用データとして利用するには、匿名化が必要であると判定し、処理は、ステップS151に進む。
ステップS151において、事例匿名化部72は、この事例検索結果を匿名化する。匿名化するとは、例えば、k匿名化処理により匿名化する。ここで、k匿名化処理とは、例えば、最低限k人以上が出発地Xから目的地Yまで移動したという情報にできるように複数の類似する事例検索結果の情報を用いて、ユーザAが特定されない情報に変換する処理である。換言すれば、出発地Xから目的地Yまで移動したという情報に付帯するデータ属性を、ユーザAが特定されないように変換することが、k匿名化処理である。
例えば、事例匿名化部72は、通信部35を制御して、サーバ12にアクセスし、出発地Xから目的地Yまで移動したという情報を検索して、k人以上の複数の事例検索結果を求める。事例匿名化部72は、所定の期日Dに、ユーザAが出発地Xから目的地Yまで移動したという情報を、k人以上の複数の人が、所定の一年間(所定の期日Dも含まれる)で、出発地Xから目的地Yまで移動したk人以上の情報に変換する。
このように、このデータが生成された日時があいまいな情報となるため、「出発地Xから目的地Yまで移動したという情報」だけで、ユーザAが特定されない情報とすることができる。
このように匿名化された事例検索結果については、事例匿名化部72は、Privateタイプの汎用データを、Publicタイプの汎用データとして属性変更する。このように属性変換されたPublicタイプの汎用データが蓄積されることにより、他のエージェントにおいて、経路探索をするにあたって、参照できるデータが増えることで、より高精度に事例検索を行うことが可能となる。
尚、ステップS150において、例えば、事例検索結果が、Publicタイプの汎用データであるとみなせるような場合、匿名化は不要であるとみなされ、ステップS151の処理はスキップされる。
ステップS152において、事例検証部73は、Publicタイプの汎用データからなる事例検索結果が改ざんされたデータであるか否かを判定し、改ざんされたデータではないとみなされた場合、ステップS153において、記憶部40に格納されているエージェントデータとして格納すると共に、サーバ12の記憶部93に格納させる。この際、事例検証部73は、Publicタイプの汎用データからなる事例検索結果について、対象事例が成功事例、または、失敗事例であるのかの情報も合わせてエージェントデータに格納する。
尚、ステップS152において、事例検索結果が、Publicタイプの汎用データからなる事例検索結果が、改ざんされているとみなされた場合、ステップS153の処理はスキップされて、事例検索結果はPublicタイプの汎用データとして登録されない。
ステップS154において、解析部67は、操作入力部33が操作されて、エージェント機能実行処理の終了が指示されたか否かを判定し、終了が指示されていない場合、処理は、ステップS141に戻り、それ以降の処理が繰り返される。そして、ステップS154において、終了が指示された場合、処理は終了する。
以上の処理により、エージェント機能を備えた車両を乗り換えるような場合にでも、エージェント機能により蓄積されるエージェントデータを引き継ぐことが可能となる。すなわち、ユーザAが車両Aから車両Bに乗り換えるような場合、すなわち、車両Aのエージェントから、車両Bのエージェントに乗り換える場合、車両Aにおいて蓄積されたエージェントデータのうち、車両Aの個体依存データについては、車両Bとは無関係であるので、引き継ぐことはできないが、車両Aの汎用データについては、車両Bに引き継ぐことで、これまでカスタマイズした動作や設定などを引き継ぐことが可能となる。また、車種依存データについては、車両A,Bが同一車種であれば、そのまま引き継ぐことが可能となる。
さらに、車両Aの中古車を、新たなユーザであるユーザBが使用するような場合、Privateタイプのデータについては、個体依存データ、車種依存データ、および汎用データのいずれも引き継ぐことはできないが、Publicタイプのデータについては、いずれも引き継ぐことが可能となる。
このような処理により、プライバシを守りつつ、適切にエージェントデータを引き継ぐことが可能となる。
また、上述したPrivateタイプのデータについては、ユーザが車両11から降車する直前のタイミングで、サーバ12に記憶させるようにした後に消去し、車両11に乗車する度にサーバ12からダウンロードして利用するようにしてもよい。このように管理することで、車両11が盗難にあってしまうようなことがあっても、Privateタイプのデータが盗み出されるようなことを防止することが可能となる。
さらに、レンタカとして車両11を借り受ける場合であって、自分の持っている車両11と同一の車種を借りる場合、または、シェアカーなどで毎回決まった同一の車種の車両11を借り受ける場合などでも、エージェントデータをサーバ12からダウンロードして使用することで、毎回引き継ぐことで、車種依存データ、および汎用データをいつでも自らのエージェントデータを使用することが可能となる。
また、以上においては、エージェントを利用して、車両11のナビゲーション機能を実現させる例について説明してきたが、エージェントとして機能させる対象はそれ以外のものであってもよいものである。
例えば、速度、道路の傾斜、アクセル、およびブレーキと燃費との相関情報などから、道路状況に応じた速度、アクセル、およびブレーキをアシストするガイド音声を出力するような機能を実現させるようなエージェントであってもよい。
また、急発進・急ブレーキの履歴、事故履歴、バッテリー充電回数履歴、走行履歴(海辺、砂漠、火山灰等の劣化要因接触履歴)、埃・匂いのセンサ履歴などを、車両の残存価値を設定する情報として管理するエージェントとするようにしてもよい。
さらに、目的地の履歴(南極で走った・・・といった車両の持つ、逸話のような情報)、車両の希少性(特定地域での走行台数)、ドライバ履歴(ユーザ履歴:性別など、女性専用とか)といった車両に付加価値をもたらすような情報を管理するエージェントとするようにしてもよい。
また、事例検索結果は、蓄積するほどに、その車両の付加価値となる。したがって、事例検索結果の蓄積量を、データ量(・・・GB保持)といった定量的な指標となる可視化情報とするようにしてもよい。
さらに、上述した、残存価値、および付加価値を市場で流通している中古車両との比較により、金銭的価値で・・・円といった情報を表示するようにしてもよい。
<ソフトウェアにより実行させる例>
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図18は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタ-フェイス1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタ-フェイス1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011ら読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU1001が、例えば、記憶部1008に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インタフェース1005を介して、記憶部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記憶部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記憶部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
なお、本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本開示は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
尚、本開示は、以下のような構成も取ることができる。
<1> ハードウェアを使用するユーザに対応付けて学習データを記憶する記憶部と、
前記学習データに基づいて、前記ハードウェアの動作を決定する動作決定部と、
前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザにより利用可能な学習データの選択肢を提示する提示部とを含み、
前記動作決定部は、前記提示部により提示された選択肢のうち、選択された学習データに基づいて、動作を決定する
情報処理装置。
<2> 前記学習データは、前記ユーザに依存するプライベートデータ、および、前記プライベートデータ以外のパブリックデータより構成され、
前記提示部は、前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記動作決定部で利用可能な学習データとして、前記パブリックデータを選択肢として提示する
<1>に記載の情報処理装置。
<3> 前記学習データは、前記ハードウェアの個体に依存する個体依存データ、前記ハードウェアの機種に依存した機種依存データ、および、前記ハードウェアに依存しない汎用データとから構成され、
前記提示部は、前記ユーザが、前記ハードウェアと異なる他のハードウェアを使用して、前記他のハードウェアの前記動作決定部により動作を決定させるとき、前記ハードウェアに対応付けて記憶されている学習データのうち、前記汎用データであって、プライベートデータ、およびパブリックデータからなる選択肢を提示する
<2>に記載の情報処理装置。
<4> 前記ハードウェアと、前記他のハードウェアとが同一の機種である場合、前記提示部は、前記ユーザが、前記ハードウェアと異なる他のハードウェアを使用して、前記他のハードウェアの前記動作決定部により動作を決定させるとき、前記他のハードウェアに対応付けて記憶されている学習データのうち、前記機種依存データ、および前記汎用データであって、それぞれの、プライベートデータ、およびパブリックデータからなる選択肢を提示する
<3>に記載の情報処理装置。
<5> 前記提示部は、前記学習データにおける、前記個体依存データ、前記機種依存データ、および前記汎用データであって、それぞれのプライベートデータ、およびパブリックデータの単位で破棄する選択肢を提示する
<4>に記載の情報処理装置。
<6> 前記学習データは、前記ユーザが使用したハードウェア毎に構成され、
前記提示部は、前記学習データを移行させたい、前記ハードウェアを選択する他の選択肢と、
前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザが使用したハードウェアにより学習された学習データのパブリックデータを、前記ハードウェアの前記動作決定部で利用可能な学習データの選択肢として提示する
<2>に記載の情報処理装置。
<7> 前記学習データは、前記ユーザが使用したハードウェア毎に構成されると共に、前記ハードウェアの個体に依存する個体依存データ、前記ハードウェアの機種に依存した機種依存データ、および、前記ハードウェアに依存しない汎用データとから構成され、
前記提示部は、前記学習データを移行させたい、前記ハードウェアを選択する他の選択肢と、
前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザが使用したハードウェアにより学習された学習データの汎用データであって、パブリックデータおよびプライベートデータであり、前記ハードウェアとは異なる他のハードウェアの前記動作決定部で利用可能な学習データの選択肢として提示する
<2>に記載の情報処理装置。
<8> 前記ハードウェアは、車両であり、
前記学習データは、前記車両の個体に依存する個体依存データ、前記車両の4車種に依存した車種依存データ、および、前記車両に依存しない汎用データとから構成され、
前記個体依存データは、修理履歴、走行距離、改造情報、衝突履歴、およびガソリン残存量を含み、
前記車種依存データは、前記車両の車種毎に共通して特定される燃費、最高速度、ナビゲーションされるルート上の通行可否の情報、車両動作を検出するセンシングデータ、自動運転可否情報、および、自動運転時の走行ルートを含み、
前記汎用データは、経路情報、近隣の店舗情報、訪問場所履歴、エージェントとの会話履歴、運転の仕方、急ブレーキ、クラクション回数、喫煙の有無、天気、建物、道路等の3次元データ、および外部情報を含む
<1>乃至<7>のいずれかに記載の情報処理装置。
<9> 前記学習データに基づいて、決定された動作のデータを、匿名化する匿名化部を含み、
前記記憶部は、前記動作決定部により、前記学習データに基づいて、決定された動作のデータを、前記匿名化部により匿名化された状態で記憶する
<1>乃至<8>のいずれかに記載の情報処理装置。
<10> ハードウェアを使用するユーザに対応付けて学習データを記憶する記憶部と、
前記学習データに基づいて、前記ハードウェアの動作を決定する動作決定部と、
前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザにより利用可能な学習データの選択肢を提示する提示部とを含む情報処理装置の情報処理方法は、
前記動作決定部が、前記提示部により提示された選択肢のうち、選択された学習データに基づいて、動作を決定するステップを含む
情報処理方法。
<11> ハードウェアを使用するユーザに対応付けて学習データを記憶する記憶部と、
前記学習データに基づいて、前記ハードウェアの動作を決定する動作決定部と、
前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザにより利用可能な学習データの選択肢を提示する提示部とを含み、
前記動作決定部は、前記提示部により提示された選択肢のうち、選択された学習データに基づいて、動作を決定する処理をコンピュータに実行させる
プログラム。
11,11−1乃至11−n 車両, 12 サーバ, 13 ネットワーク, 31 制御部, 32 車両駆動部, 33 操作入力部, 34 車両動作検出部, 35 通信部, 36 表示部, 37 音声出力部, 38 音声入力部, 39 撮像部, 40 記憶部, 41 エージェント処理部, 61 認証部, 62 アカウント管理部, 63 エージェントデータ同期管理部, 64 エージェントデータ利用管理部, 65 エージェントデータ移行管理部, 66 エージェントデータ破棄管理部, 67 解析部, 68 事例検索部, 69 事例確認部, 70 事例修正部, 71 事例判定部, 72 事例匿名化部, 73 事例検証部, 91 制御部, 92 通信部, 93 記憶部

Claims (11)

  1. ハードウェアを使用するユーザに対応付けて学習データを記憶する記憶部と、
    前記学習データに基づいて、前記ハードウェアの動作を決定する動作決定部と、
    前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザにより利用可能な学習データの選択肢を提示する提示部とを含み、
    前記動作決定部は、前記提示部により提示された選択肢のうち、選択された学習データに基づいて、動作を決定する
    情報処理装置。
  2. 前記学習データは、前記ユーザに依存するプライベートデータ、および、前記プライベートデータ以外のパブリックデータより構成され、
    前記提示部は、前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記動作決定部で利用可能な学習データとして、前記パブリックデータを選択肢として提示する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記学習データは、前記ハードウェアの個体に依存する個体依存データ、前記ハードウェアの機種に依存した機種依存データ、および、前記ハードウェアに依存しない汎用データとから構成され、
    前記提示部は、前記ユーザが、前記ハードウェアと異なる他のハードウェアを使用して、前記他のハードウェアの前記動作決定部により動作を決定させるとき、前記ハードウェアに対応付けて記憶されている学習データのうち、前記汎用データであって、プライベートデータ、およびパブリックデータからなる選択肢を提示する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ハードウェアと、前記他のハードウェアとが同一の機種である場合、前記提示部は、前記ユーザが、前記ハードウェアと異なる他のハードウェアを使用して、前記他のハードウェアの前記動作決定部により動作を決定させるとき、前記他のハードウェアに対応付けて記憶されている学習データのうち、前記機種依存データ、および前記汎用データであって、それぞれの、プライベートデータ、およびパブリックデータからなる選択肢を提示する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記提示部は、前記学習データにおける、前記個体依存データ、前記機種依存データ、および前記汎用データであって、それぞれのプライベートデータ、およびパブリックデータの単位で破棄する選択肢を提示する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記学習データは、前記ユーザが使用したハードウェア毎に構成され、
    前記提示部は、前記学習データを移行させたい、前記ハードウェアを選択する他の選択肢と、
    前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザが使用したハードウェアにより学習された学習データのパブリックデータを、前記ハードウェアの前記動作決定部で利用可能な学習データの選択肢として提示する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記学習データは、前記ユーザが使用したハードウェア毎に構成されると共に、前記ハードウェアの個体に依存する個体依存データ、前記ハードウェアの機種に依存した機種依存データ、および、前記ハードウェアに依存しない汎用データとから構成され、
    前記提示部は、前記学習データを移行させたい、前記ハードウェアを選択する他の選択肢と、
    前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザが使用したハードウェアにより学習された学習データの汎用データであって、パブリックデータおよびプライベートデータであり、前記ハードウェアとは異なる他のハードウェアの前記動作決定部で利用可能な学習データの選択肢として提示する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記ハードウェアは、車両であり、
    前記学習データは、前記車両の個体に依存する個体依存データ、前記車両の4車種に依存した車種依存データ、および、前記車両に依存しない汎用データとから構成され、
    前記個体依存データは、修理履歴、走行距離、改造情報、衝突履歴、およびガソリン残存量を含み、
    前記車種依存データは、前記車両の車種毎に共通して特定される燃費、最高速度、ナビゲーションされるルート上の通行可否の情報、車両動作を検出するセンシングデータ、自動運転可否情報、および、自動運転時の走行ルートを含み、
    前記汎用データは、経路情報、近隣の店舗情報、訪問場所履歴、エージェントとの会話履歴、運転の仕方、急ブレーキ、クラクション回数、喫煙の有無、天気、建物、道路等の3次元データ、および外部情報を含む
    請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記学習データに基づいて、決定された動作のデータを、匿名化する匿名化部を含み、
    前記記憶部は、前記動作決定部により、前記学習データに基づいて、決定された動作のデータを、前記匿名化部により匿名化された状態で記憶する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  10. ハードウェアを使用するユーザに対応付けて学習データを記憶する記憶部と、
    前記学習データに基づいて、前記ハードウェアの動作を決定する動作決定部と、
    前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザにより利用可能な学習データの選択肢を提示する提示部とを含む情報処理装置の情報処理方法は、
    前記動作決定部が、前記提示部により提示された選択肢のうち、選択された学習データに基づいて、動作を決定するステップを含む
    情報処理方法。
  11. ハードウェアを使用するユーザに対応付けて学習データを記憶する記憶部と、
    前記学習データに基づいて、前記ハードウェアの動作を決定する動作決定部と、
    前記記憶部に記憶されている前記学習データのうち、前記ユーザにより利用可能な学習データの選択肢を提示する提示部とを含み、
    前記動作決定部は、前記提示部により提示された選択肢のうち、選択された学習データに基づいて、動作を決定する処理をコンピュータに実行させる
    プログラム。
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