JPWO2017138583A1 - 蓄電素子及び蓄電素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

巻回型の電極体と、前記電極体に接続される集電体とを備え、前記集電体は、端子接続部と、前記端子接続部から第一方向に延びかつ前記第一方向と直交する第二方向に並ぶ一対の脚部を有し、前記電極体は、前記一対の脚部の間に配置される第一部を有し、前記第一部は、前記第一方向において、前記端子接続部に対向する先端部と、前記先端部よりも前記第二方向の幅が狭い第二部とを有する蓄電素子。

Description

本発明は、電極体と、電極体に接続される集電体とを備える蓄電素子及び蓄電素子の製造方法に関する。
電極体と集電体とを備え、当該電極体と当該集電体とが接続された構成の蓄電素子が広く知られている。そして、従来、電極体を集電体の一対の脚部の間に挿入して、電極体と当該脚部とを接合することで、電極体と集電体とを接続する蓄電素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−71109号公報
従来の蓄電素子では、集電体の一対の脚部の間に電極体を挿入する際に、当該脚部に電極体の端部が引っ掛かり、電極体が損傷する可能性がある。
本発明は、電極体と集電体とを接続する際に電極体が損傷するのを抑制することができる蓄電素子及び蓄電素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る蓄電素子は、巻回型の電極体と、前記電極体に接続される集電体とを備え、前記集電体は、端子接続部と、前記端子接続部から第一方向に延びかつ前記第一方向と直交する第二方向に並ぶ一対の脚部を有し、前記電極体は、前記一対の脚部の間に配置される第一部を有し、前記第一部は、前記第一方向において、前記端子接続部に対向する先端部と、前記先端部よりも前記第二方向の幅が狭い第二部とを有する。
本発明における蓄電素子によれば、電極体と集電体とを接続する際に、電極体が損傷するのを抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子の外観を模式的に示す斜視図である。 図2は、蓄電素子の容器内に配置されている構成要素を示す斜視図である。 図3は、蓄電素子の分解斜視図である。 図4は、正極集電体の構成を示す斜視図である。 図5は、正極集電体の構成を示す平面図である。 図6は、電極体の構成を示す斜視図である。 図7は、電極体の構成を示す平面図である。 図8は、電極体が正極集電体に接続された状態を示す平面図である。
本発明の一態様に係る蓄電素子は、巻回型の電極体と、前記電極体に接続される集電体とを備え、前記集電体は、端子接続部と、前記端子接続部から第一方向に延びかつ前記第一方向と直交する第二方向に並ぶ一対の脚部を有し、前記電極体は、前記一対の脚部の間に配置される第一部を有し、前記第一部は、前記第一方向において、前記端子接続部に対向する先端部と、前記先端部よりも前記第二方向の幅が狭い第二部とを有する。
蓄電素子において、電極体は、集電体の一対の脚部の間に配置される部分(第一部)に、先端部と、先端部よりも幅が狭い部分(第二部)が形成されている。電極体の第一部において、幅が狭い第二部が形成されているため、第一部全体の幅を狭くすることができている。これにより、集電体の一対の脚部の間に第一部を挿入する際に、第一部の端部が脚部に引っ掛かるのを抑制し、第一部を一対の脚部の間に容易に挿入することができる。このため、電極体と集電体とを接続する際に電極体が損傷するのを抑制することができる。
前記第二部は、前記第二方向における側面が曲面で形成されていることにしてもよい。
これによれば、電極体に鋭いしわ(シャープエッジ)が発生するのを抑制することができる。シャープエッジが発生すれば、セパレータを突き破り、電極体の正極及び負極間の短絡を引き起こす可能性がある。シャープエッジが発生するのを抑制することで、当該短絡の発生を抑制することができる。
前記第二部は、前記第二方向における両側の側面が凹んだ形状を有することにしてもよい。
これによれば、第一部の端部を両側から凹ませて第二部を形成すればよく、容易に第二部を形成することができる。
前記一対の脚部の間の距離は、前記電極体の前記第二方向の最大幅よりも狭いことにしてもよい。
これによれば、集電体の一対の脚部の間の距離が電極体の最大幅よりも狭い構成を有している場合でも、電極体が第二部を有していることで、当該一対の脚部の間に第一部を容易に挿入することができる。
前記集電体は、さらに、前記一対の脚部を繋ぐ繋ぎ部を有し、前記一対の脚部は、前記一対の脚部の間の空間が前記繋ぎ部側の方が狭くなるように配置されており、前記第二部は、前記第一部の前記繋ぎ部側の端部に形成されていることにしてもよい。
これによれば、繋ぎ部側の隙間が狭い集電体においても、容易に電極体の第一部を一対の脚部の間に挿入することができる。このため、蓄電素子において、電極体と集電体とを接続する際に電極体が損傷するのを抑制することができる。
前記第一部は、前記先端部とで前記第二部を挟む位置に、前記第二部よりも前記第二方向の幅が広い第三部を有することにしてもよい。
これによれば、電極体の第一部の先端部と第三部との間を凹ませて第二部を形成すればよいため、容易に第二部を形成することができる。
前記第三部は、前記一対の脚部と接合される接合部であってもよい。
これによれば、電極体の第一部の先端部と接合部との間を凹ませて第二部を形成すればよいため、容易に第二部を形成することができる。
前記第二部は、前記第二方向から見て、前記電極体の最内周の湾曲部分と重なる位置に配置されてもよい。
電極体において、第二方向から見て、第二部が最内周の湾曲部分よりも先端部側に配置される場合、第二部を形成する際に極板を潰してしまい、シャープエッジが発生する虞がある。また、第二部が当該最内周の湾曲部分よりも中央部側に配置される場合、巻回空間と重なる箇所で第二部を形成するため、極板の反発等により第二部の形成が困難となる。このため、電極体において、第二方向から見て、第二部が最内周の湾曲部分と重なる位置に配置されることで、第二部を形成する際に発生するシャープエッジを抑制し、容易に第二部を形成することができる。
本発明の一態様に係る蓄電素子の製造方法は、電極体と、前記電極体に接続され、第一方向に延びかつ第二方向に並ぶ一対の脚部を有する集電体とを備える蓄電素子の製造方法であって、前記電極体の端部を有する第一部を前記第二方向に押圧して、前記端部に、前記第一方向において、前記第一部の先端部よりも前記第二方向の幅が狭い第二部を形成する第二部形成工程と、前記第一部を前記一対の脚部の間に配置する第一部配置工程と、前記第一部と前記一対の脚部とを接合する接合工程とを含む。
これによれば、蓄電素子の製造方法において、電極体の端部を有する第一部を押圧して、当該端部に、先端部よりも幅が狭い第二部を形成し、第一部を集電体の一対の脚部の間に配置し、第一部と当該一対の脚部とを接合する。つまり、電極体の第一部において、幅が狭い第二部を形成することで、端部全体の幅を狭くすることができる。これにより、第一部が集電体の一対の脚部に引っ掛かるのを抑制して、第一部を当該一対の脚部の間に容易に挿入し、電極体と集電体とを接合することができる。このため、電極体が損傷するのを抑制することができる。
本発明は、このような蓄電素子及びその製造方法として実現することができるだけでなく、当該蓄電素子が備える電極体及びその製造方法としても実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、模式図であり、寸法等は必ずしも厳密に図示したものではない。
(実施の形態)
まず、蓄電素子10の構成について、説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10の外観を模式的に示す斜視図である。図2は、蓄電素子10の容器100内に配置されている構成要素を示す斜視図である。図2は、蓄電素子10から容器本体111を分離した状態を示す斜視図である。図2は、電極体410、420に正極集電体500及び負極集電体600を接合した後の状態を示している。
図3は、蓄電素子10の分解斜視図である。図3は、電極体410、420に正極集電体500及び負極集電体600を接合する前の状態を示している。図3では、容器本体111の図示を省略している。
これらの図に示すX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、それぞれ互いに直交する方向である。これらの図では、Z軸方向を上下方向として示しており、以下ではZ軸方向を上下方向として説明する。使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合もあるため、Z軸方向は上下方向となることには限定されない。以降の図においても、同様である。
蓄電素子10は、電気を充電し、電気を放電することのできる二次電池であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。例えば、蓄電素子10は、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、またはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等の自動車用電源や、電子機器用電源、電力貯蔵用電源などに適用される。
蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよく、一次電池であってもかまわない。本実施の形態では、矩形状(角型)の蓄電素子10を図示しているが、蓄電素子10の形状は、矩形状には限定されず、円柱形状や長円柱形状等であってもよいし、ラミネート型の蓄電素子とすることもできる。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、正極端子200と、負極端子300とを備えている。図2に示すように、容器100内には、電極体410、420と、正極集電体500と、負極集電体600とが収容されている。
上記の構成要素の他、正極集電体500及び負極集電体600の側方に配置されるスペーサ、容器100内の圧力が上昇したときに当該圧力を開放するためのガス排出弁、電極体410、420等を包み込む絶縁フィルムなどが配置されていてもよい。容器100の内部には、電解液(非水電解質)などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。
容器100は、矩形筒状で底を備える容器本体111と、容器本体111の開口を閉塞する板状部材である蓋体110とで構成されている。容器100は、電極体410、420等を内部に収容後、蓋体110と容器本体111とが溶接されることにより、内部を密封する。蓋体110及び容器本体111の材質は特に限定されず、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金など溶接可能な金属とすることができる。代替的に、樹脂を用いることもできる。
電極体410、420は、正極板と負極板とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる2つの蓄電要素(発電要素)である。電極体410、420が、Y軸方向に並んで配置されている。
電極体410、420が有する正極板は、アルミニウムやアルミニウム合金などからなる長尺帯状の集電箔である正極基材層上に正極活物質層が形成されたものである。負極板は、銅や銅合金などからなる長尺帯状の集電箔である負極基材層上に負極活物質層が形成されたものである。セパレータとしては、例えば樹脂からなる微多孔性のシートや、不織布を用いることができる。上記集電箔として、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、チタン、焼成炭素、導電性高分子、導電性ガラス、Al−Cd合金など、適宜公知の材料を用いることもできる。
電極体410、420は、正極板と負極板との間にセパレータが挟まれるよう層状に配置されたものが巻回されて形成されている。具体的には、電極体410、420は、正極板と負極板とが、セパレータを介して、巻回軸(本実施の形態ではX軸方向に平行な仮想軸)の方向に互いにずらして巻回されている。そして、正極板及び負極板は、それぞれのずらされた方向の端縁部に、活物質が塗工されず(活物質層が形成されず)基材層が露出した部分(活物質未塗工部)を有している。
電極体410は、巻回軸方向の一端部(X軸方向プラス側の端部)に、正極板の活物質未塗工部が積層されて束ねられた正極集束部411を有し、同様に、電極体420は、巻回軸方向の一端部(X軸方向プラス側の端部)に、正極集束部421を有している。電極体410は、巻回軸方向の他端部(X軸方向マイナス側の端部)に、負極板の活物質未塗工部が積層されて束ねられた負極集束部412を有し、同様に、電極体420は、巻回軸方向の他端部(X軸方向マイナス側の端部)に、負極集束部422を有している。例えば、正極板及び負極板の活物質未塗工部(集電箔)の厚みは、5μm〜20μm程度であり、正極集束部411、421及び負極集束部412、422のそれぞれは、この活物質未塗工部が例えば30〜40枚ほど束ねられることで形成されている。この電極体410、420が有する正極集束部411、421及び負極集束部412、422の詳細な構成についての説明は、後述する。
正極活物質層に用いられる正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、LiMO(Mは少なくとも一種の遷移金属を表す)で表される複合酸化物(LiCoO、LiNiO、LiMn、LiMnO、LiNiCo(1−y)、LiNiMnCo(1−y−z)、LiNiMn(2−y)など)、あるいは、LiMe(XO(Meは少なくとも一種の遷移金属を表し、Xは例えばP、Si、B、V)で表されるポリアニオン化合物(LiFePO、LiMnPO、LiNiPO、LiCoPO、Li(PO、LiMnSiO、LiCoPOFなど)から選択することができる。これらの化合物中の元素またはポリアニオンは一部他の元素またはアニオン種で置換されていてもよい。さらに、ジスルフィド、ポリピロール、ポリアニリン、ポリパラスチレン、ポリアセチレン、ポリアセン系材料などの導電性高分子化合物、擬グラファイト構造炭素質材料などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、リチウム金属、リチウム合金(リチウム−アルミニウム、リチウム−鉛、リチウム−錫、リチウム−アルミニウム−錫、リチウム−ガリウム、及びウッド合金などのリチウム金属含有合金)の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボンなど)、金属酸化物、リチウム金属酸化物(LiTi12など)、ポリリン酸化合物などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
本実施の形態では、電極体410、420の断面形状として長円形状を図示しているが、楕円形状などでもよい。また、電極体は巻回型に限らず、平板状極板を積層した形状や、極板を蛇腹状に折り畳んだ形状などであってもよい。
正極端子200は、電極体410、420の正極板に電気的に接続された電極端子であり、負極端子300は、電極体410、420の負極板に電気的に接続された電極端子である。正極端子200及び負極端子300は、金属製で、電極体410、420に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体410、420に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入する。
正極端子200及び負極端子300は、電極体410、420の上方に配置された蓋体110に取り付けられている。具体的には、図3に示すように、正極端子200は、軸部210が蓋体110の貫通孔110aと正極集電体500の開口部511とに挿入されて、かしめられることにより、正極集電体500とともに蓋体110に固定される。同様に、負極端子300は、軸部310が蓋体110の貫通孔110bと負極集電体600の開口部611とに挿入されて、かしめられることにより、負極集電体600とともに蓋体110に固定される。
正極端子200の材質は限定されないが、例えば、電極体410、420の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されている。負極端子300についても、材質は限定されないが、例えば、軸部310は、電極体410、420の負極基材層と同様、銅または銅合金などで形成され、軸部310以外の部分は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されている。
蓋体110と正極端子200との間、及び蓋体110と正極集電体500との間には、絶縁性及び気密性を確保するためにガスケットが配置されているが、図示は省略している。負極側についても、同様である。
正極集電体500は、電極体410、420の正極集束部411、421の近傍に配置され、正極端子200と電極体410、420の正極板とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。負極集電体600は、電極体410、420の負極集束部412、422の近傍に配置され、負極端子300と電極体410、420の負極板とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。
正極集電体500及び負極集電体600は、容器本体111の側壁から蓋体110に亘って当該側壁及び蓋体110に沿って屈曲状態で配置される導電性の板状部材である。正極集電体500及び負極集電体600は、蓋体110に固定的に接続(接合)されている。正極集電体500及び負極集電体600は、電極体410、420の正極集束部411、421及び負極集束部412、422にそれぞれ固定的に接続(接合)されている。この構成により、電極体410、420が、正極集電体500及び負極集電体600によって蓋体110から吊り下げられた状態で保持(支持)され、振動や衝撃などによる揺れが抑制される。
正極集電体500の材質は限定されないが、例えば、電極体410、420の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されている。負極集電体600についても、材質は限定されないが、例えば、電極体410、420の負極基材層と同様、銅または銅合金などで形成されている。
正極集電体500と負極集電体600とは、同様の構成を有しているため、以下では、正極集電体500の構成について説明し、負極集電体600の構成の説明は省略する。
図4は、本発明の実施の形態に係る正極集電体500の構成を示す斜視図である。また、図5は、正極集電体500の構成を示す平面図である。図5は、図4に示された正極集電体500を、X軸方向プラス側から見た場合の構成を示している。
これらの図に示すように、正極集電体500は、端子接続部510と、端子接続部510のX軸方向プラス側からZ軸方向マイナス側に向けて延設されY軸方向に並ぶ電極接続部520〜550とを有している。
端子接続部510は、正極端子200に接続される部分である。つまり、端子接続部510は、正極集電体500の正極端子200側(上側、Z軸方向プラス側)に配置される平板状の部位であり、正極端子200に電気的及び機械的(物理的)に接続される。
端子接続部510には、正極端子200の軸部210が挿入される円形状の貫通孔である開口部511が形成されている。端子接続部510は、軸部210が開口部511に挿入されて蓋体110とともにかしめられることにより、正極端子200に固定される。軸部210は、例えばリベットであり、端子接続部510は、リベットによるかしめによって、正極端子200とともに蓋体110に固定される。
開口部511は、円形状には限定されず、楕円形状、矩形状、その他の多角形状などであってもよいが、軸部210の外形状に対応した形状であることが好ましい。開口部511は、貫通孔には限定されず、半円形状や矩形状に切り欠いた切り欠きなどであってもよい。
端子接続部510は、電極接続部520〜550の上方に配置され、電極接続部520〜550を繋いでいる。端子接続部510は、一対の電極接続部520、530を繋ぎ、かつ、一対の電極接続部540、550を繋ぎ、さらに、電極接続部520、530及び電極接続部540、550を繋いでいる。以下、電極接続部520〜550について、詳細に説明する。
電極接続部520〜550は、電極体410、420に接続される部分である。つまり、電極接続部520〜550は、正極集電体500の電極体410、420側(下側、Z軸方向マイナス側)に配置される平板状の部位であり、電極体410、420に電気的及び機械的(物理的)に接続される。具体的には、電極接続部520〜550は、電極体410、420の正極集束部411、421に、抵抗溶接、超音波溶接などの溶接やかしめなどによって接合される。
電極接続部520は、端子接続部510のY軸方向マイナス側の側面のX軸方向プラス側の端部から、Z軸方向マイナス側に向けて垂れ下がるように延設された長尺状かつ平板状の部位であり、正極集束部411のY軸方向マイナス側の側面に接続される。電極接続部530は、端子接続部510のX軸方向プラス側の側面の中央部分(Y軸方向マイナス側寄り)から、Z軸方向マイナス側に向けて垂れ下がるように延設された長尺状かつ平板状の部位であり、正極集束部411のY軸方向プラス側の側面に接続される。電極接続部520、530は、電極体410の正極集束部411をY軸方向両側から挟むようにして、正極集束部411と接合される。
電極接続部540は、端子接続部510のX軸方向プラス側の側面の中央部分(Y軸方向プラス側寄り)から、Z軸方向マイナス側に向けて垂れ下がるように延設された長尺状かつ平板状の部位であり、正極集束部421のY軸方向マイナス側の側面に接続される。電極接続部550は、端子接続部510のY軸方向プラス側の側面のX軸方向プラス側の端部から、Z軸方向マイナス側に向けて垂れ下がるように延設された長尺状かつ平板状の部位であり、正極集束部421のY軸方向プラス側の側面に接続される。電極接続部540、550は、電極体420の正極集束部421をY軸方向両側から挟むようにして、正極集束部421と接合される。
電極接続部520、530は、Z軸方向(第一方向)に延びかつY軸方向(第二方向)に並ぶ一対の脚部の一例である。電極接続部540、550は、Z軸方向(第一方向)に延びかつY軸方向(第二方向)に並ぶ一対の脚部の他の一例である。端子接続部510は、一対の脚部を繋ぐ繋ぎ部の一例である。正極集束部411、421のそれぞれは、一対の脚部の間に配置される第一部の一例である。負極側についても、同様である。
図5に示すように、一対の脚部である電極接続部520、530は、当該一対の脚部の間の空間が、繋ぎ部である端子接続部510側の方が狭くなるように配置されている。つまり、電極接続部520、530は、それらの間の空間が、端子接続部510側の幅W1の方が端子接続部510とは反対側の幅W2よりも狭くなるように配置されている。電極接続部540、550についても同様に、それらの間の空間が、端子接続部510側の幅の方が端子接続部510とは反対側の幅よりも狭くなるように配置されている。
次に、電極体410、420の具体的な構成について、詳細に説明する。特に、電極体410、420が有する正極集束部411、421及び負極集束部412、422の詳細な構成について、説明する。なお、電極体410と電極体420とは同様の構成を有しているため、以下では、電極体410の構成を中心に説明し、電極体420の構成の説明は簡略化または省略する。さらに、電極体410が有する正極集束部411と負極集束部412とは同様の構成を有しているため、以下では、正極集束部411の構成を中心に説明し、負極集束部412の構成の説明は簡略化または省略する。
図6は、本発明の実施の形態に係る電極体410の構成を示す斜視図である。また、図7は、本発明の実施の形態に係る電極体410の構成を示す平面図である。具体的には、同図は、図6に示された電極体410を、X軸方向プラス側から見た場合の構成を示している。また、図8は、本発明の実施の形態に係る電極体410、420が正極集電体500に接続された状態での構成を示す平面図である。なお、これらの図では、特に、電極体410が有する正極集束部411の構成を詳細に示している。
これらの図に示すように、電極体410の正極集束部411は、Z軸方向プラス側の端部である第一端部411aと、接合部411dと、Z軸方向マイナス側の端部である第二端部411eとを有している。
第一端部411aは、正極集電体500の端子接続部510側に配置される正極集束部411の端部である。つまり、第一端部411aは、正極集束部411の巻回軸方向と交差する方向の端部である。また、第一端部411aは、Y軸方向において、接合部411d及び第二端部411eよりも幅が狭く形成されている。また、第一端部411aは、YZ平面で切断した場合の断面において、外縁が緩やかな曲線で形成されている。つまり、第一端部411aは、側面が緩やかな曲面で形成された湾曲部分である。ここで、第一端部411aは、先端部411bと、幅狭部411cとを有している。
先端部411bは、第一端部411aの先端部分(正極集束部411の端子接続部510側の先端部分)であり、端子接続部510に対向している。先端部411bは、YZ平面で切断した場合の断面において、外縁が略半円弧形状に形成されている。つまり、先端部411bは、円錐台の略半分のような形状を有している。
また、先端部411bは、電極接続部520、530の間の空間のうち、端子接続部510側の幅が狭い箇所(図5の幅W1に対応する箇所)に配置されている。つまり、先端部411bは、電極接続部520、530間の当該幅が狭い箇所と対応する位置に配置されており、本実施の形態では、先端部411bは、Y軸方向において、電極体410の中心位置からY軸方向マイナス側へ少しずれた位置に配置されている。
幅狭部411cは、先端部411bの下方(Z軸方向マイナス側)に、先端部411bの下端と接続されて配置されている。幅狭部411cは、第一端部411aのY軸方向における両側の側面が凹んだ形状を有し、また、当該側面が曲面で形成されている。つまり、幅狭部411cは、Y軸方向の幅が、先端部411bの最大幅よりも狭く形成されている。また、本実施の形態では、先端部411bと同様に、幅狭部411cは、Y軸方向において、電極体410の中心位置からY軸方向マイナス側へ少しずれた位置に配置されている。なお、幅狭部411cは、正極集束部411の第一端部411aをY軸方向の両側から押圧(プレス)することによって形成することができる。
また、幅狭部411cは、Y軸方向から見て、電極体410の最内周の湾曲部分である最内周湾曲部411fと重なる位置に配置されている。つまり、幅狭部411cは、両側面の凹みの間に、最内周湾曲部411fが位置するように配置されている。具体的には、幅狭部411cの両側面の凹みのうちで最も凹んだ部分同士に挟まれる位置に、最内周湾曲部411fが配置されている。なお、最内周湾曲部411fは、電極体410の極板が巻回された際に形成される最も内側の湾曲部分、つまり、最も内側の極板によって形成されるZ軸方向プラス側の湾曲部分である。
接合部411dは、幅狭部411cの下方(Z軸方向マイナス側)に、幅狭部411cの下端と接続されて配置されている。つまり、接合部411dは、先端部411bとで幅狭部411cを挟む位置に配置されている。言い換えれば、接合部411dは、第一端部411aと第二端部411eとの間に配置されている。また、接合部411dは、電極接続部520、530と接合される部位であり、接合部411dのY軸方向マイナス側の側面に電極接続部520が接合され、接合部411dのY軸方向プラス側の側面に電極接続部530が接合される。つまり、接合部411dは、Y軸方向のマイナス側の集束部とプラス側の集束部とに二分され、Y軸方向マイナス側の集束部に電極接続部520が接合され、Y軸方向プラス側の集束部に電極接続部530が接合される。
このように、接合部411dは、電極接続部520、530の間の空間のうち、端子接続部510とは反対側の幅が広い箇所(図5の幅W2に対応する箇所)に配置されている。つまり、先端部411bは、電極接続部520、530間の当該幅が広い箇所と対応する位置に配置されており、本実施の形態では、先端部411b及び幅狭部411cと同様に、Y軸方向において、電極体410の中心位置からY軸方向マイナス側へ少しずれた位置に配置されている。
ここで、接合部411dは、幅狭部411cよりもY軸方向の幅が広く形成されている。さらに、接合部411dは、先端部411bよりもY軸方向の幅が広く形成されている。なお、接合部411dは、電極接続部520、530と接合される面は、平坦となるように形成されている。
なお、接合部411dと電極接続部520、530との接合箇所において、接合部411dの、電極接続部520、530とは反対側の面に、平板状の薄い板である当て板(クリップ)が配置されていてもかまわない。
第二端部411eは、正極集電体500の端子接続部510とは反対側に配置される正極集束部411の端部である。つまり、第二端部411eは、正極集束部411の巻回軸方向と交差する方向の、第一端部411aとは反対側の端部であり、第一端部411aとで接合部411dを挟む位置に配置されている。また、第二端部411eは、Y軸方向において、第一端部411a(先端部411b、幅狭部411c)及び接合部411dよりも幅が広く形成されている。また、第二端部411eは、YZ平面で切断した場合の断面において、外縁が緩やかな曲線で形成されている。つまり、第二端部411eは、側面が緩やかな曲面で形成されている。
また、第二端部411eは、Y軸方向における最大幅が、正極集電体500の電極接続部520と電極接続部530との間の距離よりも広く形成されている。具体的には、第二端部411eは、Y軸方向における、Y軸方向プラス側の外面とY軸方向マイナス側の外面との間の最大距離(図8の幅W3)が、電極接続部520の内面(Y軸方向プラス側の面)と電極接続部530の内面(Y軸方向マイナス側の面)との間の距離(図5のW1またはW2)よりも大きく形成されている。言い換えれば、正極集電体500の電極接続部520と電極接続部530との間の距離は、電極体410のY軸方向の最大幅よりも狭い。つまり、正極集電体500の一対の脚部の間の距離は、正極集束部411において正極集電体500の脚部に固定されていない部分(第二端部411e)の中で最大の幅よりも狭い。なお、本実施の形態では、正極集電体500の一対の脚部の間の最大距離が、電極体410のY軸方向の最大幅よりも狭くなっている。
以上のような構成により、正極集束部411は、外縁が、第一端部411aにおいて、円弧形状の下端部から徐々に広がるような形状(円形状と台形状の部位が繋がったような形状)を有し、接合部411dにおいて、直線形状を有し、第二端部411eにおいて、端部に近付くほど幅が広くなる略長円形状を有している。
ここで、幅狭部411cは、先端部411bよりもY軸方向(第二方向)の幅が狭い第二部の一例である。つまり、正極集束部411(第一部)は、Z軸方向(第一方向)において、先端部411bよりもY軸方向(第二方向)の幅が狭い幅狭部411c(第二部)が形成された第一端部411aを有している。また、接合部411dは、先端部411bとで幅狭部411c(第二部)を挟む位置に配置され、幅狭部411c(第二部)よりもY軸方向(第二方向)の幅が広い第三部の一例である。
なお、電極体420が有する正極集束部421は、電極接続部540、550に対応した位置に配置されている。つまり、正極集束部421は、Y軸方向において、上記の電極体410が有する正極集束部411と対称な形状を有している。また、負極集束部412、422は、X軸方向において、正極集束部411、421と対称な形状を有している。
また、このような構成を有する蓄電素子10は、以下のようにして製造することができる。つまり、まず、電極体410の第一端部411aを有する正極集束部411をY軸方向に押圧して、第一端部411aに、Z軸方向において、正極集束部411の先端部411bよりもY軸方向の幅が狭い幅狭部411cを形成する(第二部形成工程)。
具体的には、凸部が形成された治具で、正極集束部411の第一端部411aを、Y軸方向両側から挟持する。そして、当該治具で第一端部411aをY軸方向両側から押圧(プレス)することで、第一端部411aを凹ませて幅狭部411cを形成する。
そして、正極集束部411を電極接続部520、530の間に配置する(第一部配置工程)。具体的には、当該治具で第一端部411aを挟持した状態で、正極集束部411を電極接続部520、530の間に挿入する。そして、当該治具を抜き取る。
そして、正極集束部411と電極接続部520、530とを接合する(接合工程)。具体的には、正極集束部411の接合部411dと電極接続部520、530とを溶接等で接合する。電極体420についても、同様である。
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10によれば、電極体410には、正極集電体500の電極接続部520、530の間に配置される正極集束部411の第一端部411aに、先端部411bよりも幅が狭い幅狭部411cが形成されている。つまり、第一端部411aにおいて、幅が狭い幅狭部411cが形成されているため、第一端部411a全体の幅を狭くすることができている。これにより、電極接続部520、530の間に正極集束部411を挿入する際に、第一端部411aが電極接続部520または530に引っ掛かるのを抑制し、正極集束部411を電極接続部520、530の間に容易に挿入することができる。このため、蓄電素子10において、電極体410と正極集電体500とを接続する際に電極体410が損傷するのを抑制することができる。
第一端部411aの幅を狭くするために先端部411bを細く形成すると、先端部411bが尖った形状になり、先端部411bに鋭いしわ(シャープエッジ)が発生する場合がある。この場合、このシャープエッジがセパレータを突き破り、電極体410の正極及び負極間の短絡を引き起こす虞がある。これに対し、本実施の形態における蓄電素子10では、先端部411bが丸みを帯びた形状となっているため、シャープエッジの発生を抑制し、短絡の発生を抑制することができる。
蓄電素子10において、幅狭部411cは、側面が曲面で形成されているため、電極体410にシャープエッジが発生するのを抑制することができ、短絡の発生を抑制することができる。
電極体410において、幅狭部411cは、両側の側面が凹んだ形状を有しているため、第一端部411aを両側から凹ませて幅狭部411cを形成すればよく、容易に幅狭部411cを形成することができる。
正極集電体500の一対の脚部の間の距離が電極体410の最大幅よりも狭い構成を有しているが、電極体410が幅狭部411cを有していることで、当該一対の脚部の間に正極集束部411を容易に挿入することができる。
正極集電体500は、電極接続部520、530の間の隙間のうち、端子接続部510側の隙間が狭くなる構成を有し、電極体410の幅狭部411cは、正極集束部411の端子接続部510側の第一端部411aに形成されている。これにより、端子接続部510側の隙間が狭い正極集電体500においても、容易に電極体410の正極集束部411を電極接続部520、530の間に挿入することができる。このため、蓄電素子10において、電極体410と正極集電体500とを接続する際に電極体410が損傷するのを抑制することができる。
電極体410において、正極集束部411は、先端部411bとで幅狭部411cを挟む位置に、幅狭部411cよりも幅が広い接合部411dを有している。つまり、先端部411bと接合部411dとの間を凹ませて幅狭部411cを形成すればよいため、容易に幅狭部411cを形成することができる。
電極体410において、幅狭部411cは、正極集束部411の巻回軸方向と交差する方向の端部である第一端部411aに形成されているため、第一端部411aは、湾曲部分となっている。つまり、巻回型の電極体410において、当該湾曲部分に幅狭部411cを形成して当該湾曲部分の幅を狭くすることで、当該湾曲部分を電極接続部520、530の間に容易に挿入することができる。このため、蓄電素子10において、電極体410と正極集電体500とを接続する際に電極体410が損傷するのを抑制することができる。
電極体410において、Y軸方向から見て、幅狭部411cが最内周湾曲部411fよりも先端部411b側に配置される場合、幅狭部411cを形成する際に極板を潰してしまい、シャープエッジが発生する虞がある。また、幅狭部411cが最内周湾曲部411fよりも電極体410の中央部側に配置される場合、巻回空間と重なる箇所で幅狭部411cを形成するため、極板の反発等により幅狭部411cの形成が困難となる。このため、電極体410において、Y軸方向から見て、幅狭部411cが最内周湾曲部411fと重なる位置に配置されることで、幅狭部411cを形成する際に発生するシャープエッジを抑制し、容易に幅狭部411cを形成することができる。
蓄電素子10の製造方法において、電極体410の正極集束部411を押圧して、第一端部411aに幅狭部411cを形成し、正極集束部411を正極集電体500の一対の脚部の間に配置し、正極集束部411と当該一対の脚部とを接合する。つまり、電極体410の正極集束部411の端部において、幅が狭い幅狭部411cを形成することで、端部全体の幅を狭くすることができる。これにより、正極集束部411の端部が正極集電体500の一対の脚部に引っ掛かるのを抑制して、正極集束部411を当該一対の脚部の間に容易に挿入し、電極体410と正極集電体500とを接合することができる。このため、蓄電素子10の製造方法において、電極体410が損傷するのを抑制することができる。
負極集束部412についても、正極集束部411と同様の構成を有するため、同様の効果を奏することができる。また、電極体420についても、電極体410と同様の構成を有するため、同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る蓄電素子及びその製造方法について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
上記実施の形態では、電極体410の巻回軸方向の端部に配置される正極集束部411に、幅狭部411cが形成されていることとした。しかし、電極体410の巻回軸方向の端部とは異なる位置(例えば中央位置)に、幅狭部411cが形成されていることにしてもよい。
上記実施の形態では、幅狭部411cは、側面が曲面で形成されていることとしたが、当該側面は、平坦な面で形成されていてもよい。
上記実施の形態では、幅狭部411cは、両側の側面が凹んだ形状を有することとしたが、片側の面だけが凹んだ形状を有することにしてもよい。
上記実施の形態では、正極集電体500は、電極接続部520、530の間の空間が端子接続部510側の方が狭くなるように構成されていることとした。しかし、正極集電体500は、当該空間が端子接続部510側の方が広くなるように構成されていてもよいし、同じ幅となるように構成されていてもよい。
上記実施の形態では、幅狭部411cは、正極集束部411の端子接続部510側の端部に形成されていることとした。しかし、幅狭部411cは、正極集束部411へ挿入される側に形成されていればよく、端子接続部510側の端部に形成されることには限定されない。
上記の本実施の形態における変形例は、負極集束部412についても同様であり、さらに、電極体420についても同様である。
上記実施の形態では、電極体410、420が有する正極集束部411、負極集束部412、正極集束部421及び負極集束部422の全てが、上記の構成を有していることとした。しかし、正極集束部411、負極集束部412、正極集束部421及び負極集束部422の少なくとも1つが上記の構成を有していればよい。
上記実施の形態では、蓄電素子10は、2つの電極体410、420を備えていることとした。しかし、蓄電素子10は、1つの電極体、または3つ以上の電極体を備えていることにしてもよい。この場合、集電体は、当該電極体に対応した形状で構成される。
また、本発明は、このような蓄電素子10及びその製造方法として実現することができるだけでなく、蓄電素子10が備える電極体410、420及びその製造方法としても実現することができる。
本発明は、電極体と集電体とを接続する際に電極体が損傷するのを抑制することができる蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110 蓋体
110a、110b 貫通孔
111 容器本体
200 正極端子
210、310 軸部
300 負極端子
410、420 電極体
411、421 正極集束部(第一部)
411a 第一端部
411b 先端部
411c 幅狭部(第二部)
411d 接合部(第三部)
411e 第二端部
411f 最内周湾曲部
412、422 負極集束部(第一部)
500 正極集電体
510 端子接続部(繋ぎ部)
511、611 開口部
520、530、540、550 電極接続部(脚部)
600 負極集電体

Claims (9)

  1. 巻回型の電極体と、
    前記電極体に接続される集電体とを備え、
    前記集電体は、端子接続部と、前記端子接続部から第一方向に延びかつ前記第一方向と直交する第二方向に並ぶ一対の脚部を有し、
    前記電極体は、前記一対の脚部の間に配置される第一部を有し、
    前記第一部は、前記第一方向において、前記端子接続部に対向する先端部と、前記先端部よりも前記第二方向の幅が狭い第二部とを有する
    蓄電素子。
  2. 前記第二部は、前記第二方向における側面が曲面で形成されている
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記第二部は、前記第二方向における両側の側面が凹んだ形状を有する
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記一対の脚部の間の距離は、前記電極体の前記第二方向の最大幅よりも狭い
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記集電体は、さらに、前記一対の脚部を繋ぐ繋ぎ部を有し、
    前記一対の脚部は、前記一対の脚部の間の空間が前記繋ぎ部側の方が狭くなるように配置されており、
    前記第二部は、前記第一部の前記繋ぎ部側の端部に形成されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 前記第一部は、前記先端部とで前記第二部を挟む位置に、前記第二部よりも前記第二方向の幅が広い第三部を有する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  7. 前記第三部は、前記一対の脚部と接合される接合部である
    請求項6に記載の蓄電素子。
  8. 前記第二部は、前記第二方向から見て、前記電極体の最内周の湾曲部分と重なる位置に配置される
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  9. 電極体と、前記電極体に接続され、第一方向に延びかつ第二方向に並ぶ一対の脚部を有する集電体とを備える蓄電素子の製造方法であって、
    前記電極体の端部を有する第一部を前記第二方向に押圧して、前記端部に、前記第一方向において、前記第一部の先端部よりも前記第二方向の幅が狭い第二部を形成する第二部形成工程と、
    前記第一部を前記一対の脚部の間に配置する第一部配置工程と、
    前記第一部と前記一対の脚部とを接合する接合工程と
    を含む蓄電素子の製造方法。
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