JPWO2017130280A1 - 水素需要量予測システム、水素需要量予測方法および水素需要量予測装置 - Google Patents
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Abstract
Description
水素ステーション20は、水電解装置21、水素貯蔵容器22、圧縮機23、蓄圧器24、ディスペンサー(dispenser)25、水素EMS(Energy Management System)26を有する。
次に、第1の実施形態について説明する。まず、水素MMS50の全体について説明する。図2は、第1の実施形態における水素需要量予測システムの水素MMSの機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、水素MMS50は、UI(User Interface)50a,50c,50e、区分・ディスペンサー設定部50b、データベース50d,50f、予測実績表示部50g、予測結果修正部50h、24時間分予測部50i、再予測部50j、水素貯蔵要求量計算部50k、通信部50mを有する。UI50a,50c,50eは、1つのUIであってもよい。データベース50d,50fは1つの記憶装置で構成されてもよい。
水素MMS50では、(1)WMS31や、オペレータが操作したUI50cから入力してDB50dに蓄積された過去データと、(2)ASN32、カレンダーデータ33、気象予測データ34、オペレータが操作したUI50eから入力してDB50fに蓄積された予測対象日データとに基づいて、24時間分予測部50iが24時間分の水素需要予測を行ない(S1)、その予測結果に基づいて水素貯蔵要求量計算部50kが水素貯蔵要求量を計算して(S2)、通信部50mから水素EMS26に通知する。
上記の通知後に水素EMS26が水素製造計画を立案して(S3)、FCフォークリフトが実際に水素の充填を行なって完了したタイミングで(S4)、水素MMS50が再予測実施判断を行い(S5)、S1での予測結果に対する水素充填の実績値の誤差が大きい場合は再予測部50jによる再予測を行う(S6)。この場合、再予測結果に基づいて水素貯蔵要求量計算部50kが水素貯蔵要求量を計算して(S7)、通信部50mから水素EMS26に通知する。この通知後に水素EMS26が水素製造計画を再度立案する(S8)。
予測結果修正部50hは、予測実績表示部50gに表示された、予測した充填水素量(積算)と水素貯蔵要求量を、オペレータによるUI50eに対する任意の修正のための操作により修正して、新たな需要予測結果として水素貯蔵要求量計算部50kに出力する。
水素MMS50の24時間分予測部50iは、24時間分の水素需要予測のために、図6や図7に示すような、FCフォークリフトに対する充填水素量の過去実績データと、この過去実績データに紐づく因子(属性)とを用いる。この因子は、例えば、需要予測対象日の年月日、季節、曜日、当日の予想天候、前日の天候、前々日の天候、当日の予想気温、前日の気温、前々日の気温である。
24時間分予測部50iは、充填水素量の過去実績データをDB50dから読み出し、このデータに対する日量・パタン分割を行う(S11a)。日量は充填水素量1日分の総量を示す。パタンは、この1日の中での1時間単位での充填水素量の変化を表すもので、1日の所定の充填タイミングにおける充填水素量を1日の充填水素量の総量で除して正規化したものである。
24時間分予測部50iは、充填水素量の過去実績データで示される、1日分の充填水素量の総量Mを、その日の日量とする(S11a1)。そして、24時間分予測部50iは、充填水素量の過去実績データで示される、1時間単位での各時刻での充填水素量を1/Mし、つまり1日の総量を1として按分を行い、その日のパタンとする(S11b)。これにより日量・パタン分割がなされる。
24時間分予測部50iは、変数i=1とし(S11b2)、i<Nであるか否かを判定する(S11b3)。i<Nであれば(S11b3のYES)、分析対象のデータ群を因子fiで分類する(S11b4)。24時間分予測部50iは、変数i=i+1とし(S11b5)、S11b3に戻る。また、i<Nでなければ(S11b3のNO)、因子分類が終了する。
24時間分予測部50iは、オペレータがUI50cを操作することでDB50dに格納された、過去実績データの日量に影響を与える因子F{f1,f2,…fn}で分類された各分類を取得する(S11d1)。24時間分予測部50iは、オペレータがUI50cを操作することでDB50dに格納された、指定された割合で、日量の最大値と最小値を除外して、残りのデータの平均値を求める(S11d2)。
例えば、図11に示すように月末の夏で分類された各日の充填水素量の日量が11,68,69,71,74,75,77,88,89,840の計10個であって、上記の指定された割合が0.2である場合、上記の除外する数は2個である。この場合、上記の10個のデータのうち最小値である11と最大値である840が除外され、残りの8個の日量の平均76.375が求められ、この値が日量モデルでの充填水素量の日量となる。
ここでは、指定された割合0.2に応じて最大値と最小値を除外したが、上記の割合を指定せず、ある分類の各日の充填水素量の日量からの除外を行わずに平均値を計算しても良い。
まず、24時間分予測部50iは、オペレータがUI50cを操作することでDB50dに格納された、過去実績データのパタンに影響を与える因子F{f1,f2,…fn}で分類された各分類を取得する(S11e1)。24時間分予測部50iは、ある分類の中の充填水素量(積算)パタンをP={P1,P2,…Pn}とする(S11e2)。
上記の学習フェーズの後、24時間分予測部50iは、日量モデルおよびパタンモデルの中から、需要予測対象日の因子に合うモデルを予測対象日における日量およびパタンとして検索する(S12a)。24時間分予測部50iは、検索した日量モデルの日量を、検索したパタンモデルに乗ずることで、需要予測対象日の充填水素量の絶対量としての需要予測結果を求める(S12b)。
再予測部50jは、日量とパタンに分割する前の過去実績データ全ての中から、再予測を行うと判定された単位時刻毎の自乗誤差和を得て、過去実績データ全てのうち、自乗誤差和が最も小さいデータを選択し、これを再予測結果とする。
具体的には、水素貯蔵要求量計算部50kは、区分ごとの需要予測結果について、同一のディスペンサー25に対応する区分の需要予測結果を各時刻について加算する(S7b)。そして、水素貯蔵要求量計算部50kは、各予測結果に対してマージンを加算し、この結果を各ディスペンサー25に対する水素貯蔵要求量とする(S7c)。
再予測判定差分:再予測を実施するか否かの判定のための、充填実績と需要予測との差分の閾値
α≧1.0
β:水素ステーション20による水素製造能力と式(1)の再予測判定差分との差異を考慮した係数
再予測判定差分の閾値、係数α,βは、オペレータがUI50eを操作して設定することができる。
次に、第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態における、第1の実施形態と同様の説明は省略する。
第2の実施形態では、24時間分予測部50iは、第1の実施形態で説明した各因子の中のパタンに対して各時刻の分散を計算することで分布モデルを構築する。
この学習フェーズでは、第1の実施形態で説明したS11aからS11eの処理がなされ、24時間分予測部50iは、S11bでの、パタンに対する因子分類結果に基づいて分布モデルを構築する(S11f)。
24時間分予測部50iは、オペレータがUI50cを操作することでDB50dに格納された、過去実績データのパタンに影響を与える因子F{f1,f2,…fn}で分類された各分類を取得する(S11f1)。24時間分予測部50iは、同じ因子分類の複数のパタンについて、各時刻での分布(各時刻での分散)を求め、これを分布モデルとする(S11f2)。
上記の学習フェーズの後、第1の実施形態で説明したS12aおよびS12b(図15参照)の処理がなされ、24時間分予測部50iは、分布モデルの中から、需要予測対象日の因子に合うモデルを検索し、対象日の分布とする(S12c)。
次に、第3の実施形態について説明する。図6に示すように、第1の実施形態では、24時間分予測部50iは、充填水素量の過去実績データを日量とパタンとに分割した後に因子分類を行った。これに対し、第3の実施形態では、24時間分予測部50iは、充填水素量の過去実績データに対する因子分類を行った後に、この分類結果を日量とパタンに分割して、日量モデル構築とパタンモデル構築を行なう。図23は、第3の実施形態における水素需要量予測システムの水素MMSによる24時間分予測の学習フェーズの処理手順の一例を示す図である。
24時間分予測部50iは、充填水素量の過去実績データをDB50dから読み出し、このデータに対する因子分類を行う(S11g)。24時間分予測部50iは、因子分類結果に対する日量・パタン分割を行う(S11a)。24時間分予測部50iは、因子分類結果のうちの日量データに基づいて、日量モデルを構築し、(S11d)、また、因子分類結果のうちのパタンデータに基づいてパタンモデルを構築する(S11e)。
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、24時間分予測部50iは、第3の実施形態で説明した、各因子の中のパタンに対して第2の実施形態で説明した分布モデルを構築する。
この学習フェーズでは、第3の実施形態で説明したS11g、S11a、S11d、S11eの処理がなされ、24時間分予測部50iは、因子分類結果がS11aで分割されたパタンに基づいて分布モデルを構築する(S11f)。
第4の実施形態における因子分類日量・パタン分割、日量モデル構築、パタンモデル構築の詳細は第3の実施形態と同様であり、第4の実施形態における分布モデル構築の詳細は図21に示した処理と同様であり、第4の実施形態における予測フェーズの処理フローは図22に示した処理と同様であり、第4に実施形態における再予測の詳細は、第2の実施形態で説明した処理と同様である。
次に、第5の実施形態について説明する。図14に示すように、第1の実施形態では、24時間分予測部50iは、1時間ごとの水素需要予測のパタンモデル構築を行った。これに対し、第5の実施形態では、24時間分予測部50iは、需要予測対象日を2時間以上の時間帯を含む所定の複数の時間帯に分類し、これらの時間帯ごとのパタンモデル構築を行う。
次に、第6の実施形態について説明する。図16に示すように、第1の実施形態では、再予測部50jは、過去実績データの全てを利用して、需要予測結果と水素充填実績との誤差の自乗和が最小であるデータ、つまり現在の実績と近いデータを選択して、再予測結果としていた。
時系列分析による再予測を行う場合、再予測部50jは、ある時刻での充填水素量の積算値を、この時刻から前の所定の時刻からの充填水素量の変化量(瞬時値)に変換しておき、この変換したデータを再予測に用いる。
次に、第7の実施形態について説明する。図14に示すように、第1の実施形態では、24時間分予測部50iは、各時刻での充填水素量(積算)の平均値を求めることでパタンモデルを構築していた。これに対し、第7の実施形態では、24時間分予測部50iは、パタンモデルの構築時に、あるグループとあるパタンとの間の各時刻での差分と、この差分の全時刻での合計値により計算された類似度に基づき、パタンをグループ分けし、所属するパタン数が最も多いグループの中のパタンにおける各時刻に対して移動平均を計算し、これに基づいて、需要予測に利用するための、代表するパタンモデルを生成することでパタンモデルを構築する。
まず、24時間分予測部50iは、オペレータがUI50cを操作することでDB50dに格納された、過去実績データのパタンに影響を与える因子F{f1,f2,…fn}で分類された各分類を取得する(S11e1)。24時間分予測部50iは、ある分類の中の充填水素量(積算)パタンをP={P1,P2,…Pn}とする(S11e2)。
24時間分予測部50iは、i<Nであるか否かを判定する(S11e13)。i<Nであれば(S11e13のYES)、24時間分予測部50iは、j=0とする(S11e14)。
24時間分予測部50iは、ある1つのグループと、ある1つのパタンとの間の誤差を算出する(S11e17)。この誤差の算出の詳細は後述する。
24時間分予測部50iは、グループの集合Grの中から、グループgjを選択する(S11e17−1)。
24時間分予測部50iは、t<25であるか否かを判定する(S11e17−3)。t<25であれば(S11e17−3のYES)、24時間分予測部50iは、グループgj内に所属するパタン群について、時刻tでの値の平均値AVGを求める(S11e17−4)。
24時間分予測部50iは、SUM_DIFF+=DIFFを求める(S11e17−6)。この「+=」は加算代入演算子である。
24時間分予測部50iは、グループ集合Grの中で、最も所属するパタン数の多いグループgmaxを選択し、これを代表グループとする(S11e23−1)。
24時間分予測部50iは、代表パタンをPrとし(S11e23−3)、t=0とする(S11e23−4)。
i<Mであれば(S11e23−8のYES)、24時間分予測部50iは、各時刻に対する移動平均として、V=w1*V+w2*時刻tでのPiの値を求める(S11e23−9)。w1およびw2は重み付けの係数であり、任意に設定できる。
次に、第8の実施形態について説明する。図14に示すように、第1の実施形態では、24時間分予測部50iは、各時刻での充填水素量(積算)の平均値を求めることでパタンモデルを構築していた。また、第7の実施形態では、24時間分予測部50iは、類似するパタンをグループ分けし、所属するパタン数が最も多いグループの中のパタンにおける各時刻に対して移動平均を求めて、これに基づいて、代表するパタンモデルを生成することでパタンモデルを構築していた。
まず、24時間分予測部50iは、第7の実施形態で説明したS11e1〜S11e15までの処理を行なう。
この相関係数Cjiは、以下の式(2),(3),(4)で求めることができる。
24時間分予測部50iは、j=j+1とし(S11e34)、S11e15に戻る。
24時間分予測部50iは、グループgjに所属するパタンを、P={P0,P1,…PM−1}とする(S11e32−1)。
24時間分予測部50iは、代表パタンをPiとし(S11e32−2)、t=0とする(S11e32−3)。
まず、24時間分予測部50iは、第7の実施形態で説明したS11e23−1〜S11e23−5の処理を行う。
次に、第9の実施形態について説明する。第1の実施形態では、水素貯蔵要求量計算部50kは、式(1)の再予測判定差分と、係数αおよびβとを用いて充填水素量のマージンを求めていた。これに対し、第9の実施形態では、水素貯蔵要求量計算部50kは、確率分布を用いてマージンを求める。
まず、オペレータは、UI50gなどを用いて、所定の目標サービス率を設定する。このサービス率は、FCフォークリフトが必要とする水素量が充填できる確率を意味する。サービス率が100%であれば、100%の確率で充填できる。ただし、このサービス率は、あくまでも過去データに基づく確率である。
次に、第10の実施形態について説明する。この第10の実施形態は、水素EMS26と水素MMS50の物理的な配置方法や通信機能について説明するものである。
さらに、水素MMS50と水素EMS26とは、異なる機器上で実行される別のプログラム内、または別の実行形式ファイル内で実現されてもよい。
図33および図34に示すように、水素MMS50は、水素EMS26を介さずに、例えばディスペンサー25から水素の充填実績を直接受信することができる。また、ディスペンサー25に限らず、水素MMS50は、蓄圧器24から水素の充填実績を、水素EMS26を介さずに直接受信することができる。
次に、第11の実施形態について説明する。図35は、第11の実施形態における水素需要量予測システムの水素MMSの機能構成例を示すブロック図である。図35に示すように、第11の実施形態では、水素MMS50は、充填水素量推定部50nをさらに有する。
Claims (15)
- 水素を製造する水素製造手段と、
前記水素製造手段が製造した水素により発電する燃料電池で駆動する燃料電池車両の水素貯蔵要求量を求めることで、前記燃料電池車両の水素需要予測を行う需要予測手段と、
前記水素貯蔵要求量に基づいて、前記水素製造手段を制御するための水素製造計画を管理する管理手段とを備え、
前記需要予測手段は、
前記燃料電池車両の過去の水素充填実績を含む入力データを前記管理手段から入力し、
前記入力データを、需要予測対象日の1日の充填水素量の総量である日量と、前記1日の所定の充填タイミングにおける充填水素量を前記総量で除して正規化したパタンとに分割して、前記日量と前記パタンのそれぞれの水素需要予測モデルを構築し、
前記日量の予測モデルは、前記日量に影響を与える因子により分類され、前記パタンの予測モデルは、前記パタンに影響を与える因子により分類され、
前記需要予測対象日の因子と前記分類された予測モデルとに基づく、前記需要予測対象日の前記日量と前記パタンの検索結果を掛け合わせて、前記需要予測対象日における充填水素量の絶対量としての予測結果を求める24時間分予測部と、
前記予測結果にマージン分の充填水素量を加算して、前記水素貯蔵要求量を計算し、
前記計算した水素貯蔵要求量を前記管理手段に通知する水素貯蔵要求量計算部と
を有する水素需要量予測システム。 - 前記水素貯蔵要求量計算部は、
前記管理手段から前記水素充填実績を入力した時である場合は、前回予測した前記水素貯蔵要求量から充填された水素量を減算して新たな水素貯蔵要求量を計算する
請求項1記載の水素需要量予測システム。 - 前記需要予測手段は、
前記予測結果で示される充填水素量と実際の充填水素量との差分が所定の条件を満たして大きい場合、前記日量と前記パタンとに分割する前の前記入力データの中から、前記需要予測対象日の当日の開始時刻から、前記差分が前記条件を満たして大きくなる時刻までについて、実際の前記充填水素量の変化に最も類似する前記入力データを前記充填水素量の再予測結果とし、前記再予測結果を新たな水素貯蔵要求量として前記管理手段に通知する再予測部をさらに有する
請求項1に記載の水素需要量予測システム。 - 前記24時間分予測部は、
前記入力データにおける前記正規化したパタンに対して、前記パタンに影響を与える因子に応じた分類を行い、各分類のデータにおける各時刻での平均値を、この時刻の予測値とすることで、前記因子に対応した前記パタンの予測モデルを構築する
請求項1に記載の水素需要量予測システム。 - 前記水素貯蔵要求量計算部は、
前記再予測部による再予測結果を判定するための、前記予測結果で示される充填水素量と実際の充填水素量との差分の閾値と、所定の1以上の係数との乗算値に、前記水素製造手段による水素製造能力と前記閾値との差異を考慮した係数を加算した値を前記充填水素量のマージンとして設定する
請求項3に記載の水素需要量予測システム。 - 前記24時間分予測部は、
前記入力データを、前記1日の充填水素量の日量と、前記正規化したパタンとに分割し、
前記分割した前記パタンを、前記パタンに影響を与える因子により分類し、
前記分類したパタンについて、各時刻の分散を計算することで分布モデルを構築し、
充填水素量の実績値が、前記分布モデルの該当時刻の分布の中で所定のパーセンテージの信頼区間に入っているか否かに応じて、前記再予測部による再予測を実施するか否かを判定する
請求項3に記載の水素需要量予測システム。 - 前記24時間分予測部は、
前記入力データを、前記入力データに影響を与える因子により分類し、
前記分類した入力データを、前記1日の充填水素量の日量と、前記正規化したパタンとに分割して、前記それぞれの水素需要予測モデルを構築し、
前記分割した前記パタンについて、各時刻の分散を計算することで分布モデルを構築し、
前記再予測部は、
充填水素量の実績値が、前記分布モデルの該当時刻の分布の中で、所定のパーセンテージの信頼区間に入っているか否かに応じて、前記再予測部による再予測を実施するか否かを判定する
請求項3に記載の水素需要量予測システム。 - 前記24時間分予測部は、
前記入力データを、前記1日の充填水素量の日量と、前記需要予測対象日における所定の複数の時間帯における充填水素量を前記1日の充填水素量の総量で除して正規化したパタンとに分割して、前記日量と前記パタンのそれぞれの予測モデルを構築する
請求項1に記載の水素需要量予測システム。 - 前記再予測部は、
前記予測結果で示される充填水素量と実際の充填水素量との差分が所定の条件を満たして大きい場合、前記日量と前記パタンとに分割する前の前記入力データの中の一部の期間での時系列変化を基に、時系列分析手法により、前記需要予測対象日の当日の開始時刻から、前記差分が前記条件を満たして大きくなる時刻までについて、実際の前記充填水素量の変化に最も類似する前記入力データを前記充填水素量の再予測結果とする
請求項3に記載の水素需要量予測システム。 - 前記24時間分予測部は、
前記入力データにおける前記正規化したパタンに対して、前記パタンに影響を与える因子に応じた分類を行い、
前記パタンにおける、所定の各時刻での差分と、前記各時刻の全てについての前記差分の合計値とに基づく類似度に基づいて、前記分類したパタンをグループ分類し、
前記グループ分類の結果における、所属するパタン数が最大であるグループ中のパタンに対して、各時刻における移動平均を計算することで前記因子に対応した前記パタンの予測モデルを構築する
請求項1に記載の水素需要量予測システム。 - 前記24時間分予測部は、
前記入力データにおける前記正規化したパタンに対して、前記パタンに影響を与える因子に応じた分類を行い、
相関係数を用いて前記分類したパタンをグループ分類し、
前記グループ分類の結果における、所属するパタン数が最大であるグループ中のパタンに対して、各時刻における平均値を計算することで前記因子に対応した前記パタンの予測モデルを構築する
請求項1に記載の水素需要量予測システム。 - 前記水素貯蔵要求量計算部は、
前記分布モデルにおける各時刻の分散に対して、所定の目標サービス率に相当する信頼区間に対応する充填水素量を前記充填水素量のマージンとみなして、
このマージンを前記予測結果で示される充填水素量と合わせた値に基づいて、前記水素貯蔵要求量を計算する
請求項6または7に記載の水素需要量予測システム。 - 前記需要予測手段は、
各区分で実施された作業を示す情報、各区分で実施されると推定される作業を示す情報、前記燃料電池車両の動作毎の単位消費燃料の情報、および、各区分での作業に対する、この作業のための前記燃料電池車両の動作の平均的な比率の情報を格納する格納手段と、
前記格納手段に格納された情報に基づいて、前記燃料電池車両の消費燃料を過去の充填水素量として推定する推定手段と
をさらに有する請求項1に記載の水素需要量予測システム。 - 燃料電池で駆動する燃料電池車両の水素貯蔵要求量を求めることで、前記燃料電池車両の水素需要予測を行う水素需要量予測方法において、
前記水素貯蔵要求量に基づいて、水素を製造する水素製造装置を制御するための水素製造計画を管理し、
前記燃料電池車両の過去の水素充填実績を含む入力データを入力し、
前記入力データを、需要予測対象日の1日の充填水素量の総量である日量と、前記1日の所定の充填タイミングにおける充填水素量を前記総量で除して正規化したパタンとに分割して、前記日量と前記パタンのそれぞれの水素需要予測モデルを構築し、
前記日量の予測モデルは、前記日量に影響を与える因子により分類され、前記パタンの予測モデルは、前記パタンに影響を与える因子により分類され、
前記需要予測対象日の因子と前記分類された予測モデルとに基づく、前記需要予測対象日の前記日量と前記パタンの検索結果を掛け合わせて、前記需要予測対象日における充填水素量の絶対量としての予測結果を求め、
前記予測結果にマージン分の充填水素量を加算して、前記水素貯蔵要求量を計算し、
前記計算した水素貯蔵要求量を前記水素製造計画に用いる
水素需要量予測方法。 - 燃料電池で駆動する燃料電池車両の水素貯蔵要求量を求めることで、前記燃料電池車両の水素需要予測を行う水素需要量予測装置において、
水素を製造する水素製造手段を制御するための水素製造計画を管理する管理装置から、前記燃料電池車両の過去の水素充填実績を含む入力データを入力し、
前記入力データを、需要予測対象日の1日の充填水素量の総量である日量と、前記1日の所定の充填タイミングにおける充填水素量を前記総量で除して正規化したパタンとに分割して、前記日量と前記パタンのそれぞれの水素需要予測モデルを構築し、
前記日量の予測モデルは、前記日量に影響を与える因子により分類され、前記パタンの予測モデルは、前記パタンに影響を与える因子により分類され、
前記需要予測対象日の因子と前記分類された予測モデルとに基づく、前記需要予測対象日の前記日量と前記パタンの検索結果を掛け合わせて、前記需要予測対象日における充填水素量の絶対量としての予測結果を求める24時間分予測部と、
前記予測結果にマージン分の充填水素量を加算して、前記水素貯蔵要求量を計算し、
前記計算した水素貯蔵要求量を前記管理装置に通知する水素貯蔵要求量計算部と
を有する水素需要量予測装置。
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