JPWO2017104347A1 - バクテリオファージ、青枯病防除剤及び青枯病防除方法 - Google Patents

バクテリオファージ、青枯病防除剤及び青枯病防除方法 Download PDF

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Abstract

バクテリオファージは、ゲノムのサイズが200,000bp以上であって、ファージ粒子を構成するタンパク質に、ビリオン関連RNAポリメラーゼのβサブユニットとビリオン関連RNAポリメラーゼのβ’サブユニットとを含む。当該バクテリオファージは、Ralstonia solanacearumに感染する。

Description

本発明は、バクテリオファージ、青枯病防除剤及び青枯病防除方法に関する。
青枯病菌(Ralstonia solanacearum)はナス科植物をはじめ200種以上の植物に感染し、該植物を枯死させる青枯病を引き起こす。青枯病の対策に使用されてきた主な化学農薬は劇物である燻蒸剤クロロピクリン又は臭化メチルである。しかし、有効散布量の増大、環境汚染、オゾン層破壊、健康への影響及び残留農薬などの問題から、化学農薬に代わる安全な代替農薬及び防除技術の開発が強く望まれている。
特許文献1には、青枯病菌の6種類の株に溶菌活性を示すバクテリオファージが開示されている。特許文献2には、青枯病菌の6種類の株に感染する線状のバクテリオファージRSM1及びRSM1が感染しない9種類の株を含む11種類の株に感染する線状のバクテリオファージRSM3が開示されている。特許文献2では、RSM1又はRSM3を感染させた青枯病菌をトマト等の植物に予め接種しておくと、強病原性を有する青枯病菌による青枯病の発症を予防できることが示されている。
さらに、非特許文献1には、タイの土壌から単離された、青枯病菌に感染するジャンボファージJ6が開示されている。特許文献1、特許文献2及び非特許文献1に開示されたバクテリオファージを使用する農薬は、クロロピクリン又は臭化メチルなどの化学農薬よりは安全性が高い点で有望である。
特開2005−278513号公報 特開2012−231731号公報
Buhnchoth A、外8名、「Isolation of Ralstonia solanacearum−infecting bacteriophages from tomato fields in Ching Mai,Thailand,and their experimetal use as biocontrol agents」、2014年、J.Appl.Microbiol.、118、p.1023−1033
青枯病菌には、宿主域によるレース(race)、糖類の代謝型による生理型(biovar)及び遺伝子情報による系統型(phylotype)の異なる様々な株が存在する。世界各地で発生し得る青枯病の病害を防ぐために、さらに多様な青枯病菌に有効な新規のバクテリオファージが求められている。また、使用頻度を抑えることで利便性を高め、かつコストを削減するために、長期に渡って防除効果を発揮するバクテリオファージが望ましい。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、多様な青枯病菌に起因する青枯病をより長期に渡って防除できるバクテリオファージ、青枯病防除剤及び青枯病防除方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係るバクテリオファージは、
ゲノムのサイズが200,000bp以上であって、
ファージ粒子を構成するタンパク質に、ビリオン関連RNAポリメラーゼのβサブユニットとビリオン関連RNAポリメラーゼのβ’サブユニットとを含み、
Ralstonia solanacearumに感染する。
この場合、前記ゲノムには、
2種類以上の溶菌酵素がコードされている、
こととしてもよい。
また、上記バクテリオファージは、
独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センターに2015年12月10日に受託された受託番号:NITE BP−02176で示されるRSF1である、
こととしてもよい。
本発明の第2の観点に係る青枯病防除剤は、
上記本発明の第1の観点に係るバクテリオファージを含む。
本発明の第3の観点に係る青枯病防除剤は、
上記本発明の第1の観点に係るバクテリオファージと、
前記バクテリオファージと異なり、かつRalstonia solanacearumに感染するバクテリオファージと、
を含む。
本発明の第4の観点に係る青枯病防除方法は、
上記本発明の第2の観点に係る青枯病防除剤又は上記本発明の第3の観点に係る青枯病防除剤を、植物又は植物成長媒体に投与する投与ステップを含む。
本発明によれば、多様な青枯病菌に起因する青枯病をより長期に渡って防除できる。
本発明に係るバクテリオファージRSF1の形態の一例を示す図である。 RSF1のゲノムのサイズを示す図である。 RSF1の環状ゲノム地図を示す図である。 RSF1のファージ粒子のタンパク質を分離したSDS−PAGEのバンドを示す図である。 RSL2のファージ粒子のタンパク質を分離したSDS−PAGEのバンドを示す図である。 RSF1の感染サイクルを示す図である。 RSF1による青枯病防除効果を示す図である。(A)は対照区の結果を示す図である。(B)はファージ処理区の結果を示す図である。
本発明に係る実施の形態について添付の図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の実施の形態及び図面によって限定されるものではない。
(実施の形態1)
本実施の形態に係るバクテリオファージは、ゲノムのサイズが200,000bp以上でジャンボファージとも言われる。本実施の形態に係るバクテリオファージのファージ粒子の構造は、十二面体の頭部と尾部とを含むmyovirus型である。頭部の長さは100〜130nm、好ましくは110〜120nmである。尾部の長さは150〜200nm、好ましくは170〜190nmである。尾部の幅は20〜30nm、好ましくは22〜28nmである。当該バクテリオファージの一例として、図1にRSF1の形態を示す。RSF1は、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センター(〒292−0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室)に2015年12月10日に受託され、ブタペスト条約に基づく国際寄託への移管請求が2016年10月14日に受領されている(受託番号:NITE BP−02176)。
本実施の形態に係るバクテリオファージは、青枯病菌(Ralstonia solanacearum)に感染する。当該バクテリオファージは、レース、生理型及び系統型が異なる多様な青枯病菌に感染する。当該バクテリオファージは、感染した青枯病菌に対する溶菌活性を有する。当該バクテリオファージが有効な青枯病菌の株としては、例えば、C319、M4S、Ps29、Ps65、Ps72、Ps74、RS1002などに加え、独立行政法人農業生物資源研究所から入手可能なMAFF106603、106611、211270、211514、301485、301556、301558、327032、730103、730135、730138、730139などが挙げられる。なお、ここに挙げた株は例示であって、本実施の形態に係るバクテリオファージの宿主域は、さらに広いと考えられる。
公知のPseudomonas aeruginosaファージKZでは、感染サイクルにおいて、宿主のRNAポリメラーゼの活性がない初期に遺伝子を発現させるためのビリオン関連RNAポリメラーゼと、中期及び後期におけるファージ発現のための初期発現RNAポリメラーゼとを含むマルチサブユニットRNAポリメラーゼが機能すると言われている。本実施の形態に係るバクテリオファージのゲノムには、KZが有するマルチサブユニットRNAポリメラーゼをコードする複数の遺伝子すべてに対応する遺伝子が含まれている。
より詳細には、マルチサブユニットRNAポリメラーゼをコードする複数の遺伝子は、ビリオン関連RNAポリメラーゼのβサブユニット(RpoB)のN領域及びC領域をそれぞれコードする2個の遺伝子、ビリオン関連RNAポリメラーゼのβ’サブユニット(RpoC)のN領域及びC領域をそれぞれコードする2個の遺伝子、初期発現RNAポリメラーゼのβサブユニット(RpoB)のN領域及びC領域をそれぞれコードする2個の遺伝子、及び初期発現RNAポリメラーゼのβ’サブユニット(RpoC)のN領域及びC領域をそれぞれコードする2個の遺伝子である。
実際、本実施の形態に係るバクテリオファージは、上記のビリオン関連RNAポリメラーゼのβサブユニット及びビリオン関連RNAポリメラーゼのβ’サブユニットに関する4個の遺伝子をタンパク質として発現させる。このため、当該バクテリオファージは、ファージ粒子を構成するタンパク質(ビリオンタンパク質)に、ビリオン関連RNAポリメラーゼのβサブユニットとビリオン関連RNAポリメラーゼのβ’サブユニットとを含む。本実施の形態に係るバクテリオファージは、フルセットのβサブユニットの遺伝子及びβ’サブユニットの遺伝子をファージ粒子内に持ち込み、青枯病菌への感染時にゲノムと一緒に青枯病菌内に導入する。こうすることで、当該バクテリオファージは、青枯病菌のRNAポリメラーゼに依存せずに迅速かつ効率的にゲノムDNAを転写できるので、青枯病菌への高い感染効率を示す。
好ましくは、本実施の形態に係るバクテリオファージのゲノムには、2種類以上の溶菌酵素がコードされている。溶菌酵素は、例えば、キチナーゼ様酵素、LysM様ムレイン溶解酵素及び糖転移酵素である。当該バクテリオファージは、複数の種類の溶菌酵素をゲノムにコードしているため、長期に渡って青枯病菌に対する溶菌活性を維持できる。
上記バクテリオファージは、土壌などを含む試料を、洗浄して遠心分離し、膜フィルターで上清を濾過することで得られる。さらに、宿主として適切な青枯病菌を用いることで、目的とするバクテリオファージを単離することができる。バクテリオファージの単離及び力価の測定には、寒天培地に青枯病菌とバクテリオファージ試料との混合液を加えた軟寒天培地(0.45%寒天)を重層してプラークを形成させるプラークアッセイが好適である。
バクテリオファージの青枯病菌への感染方法は、当該技術分野で公知である任意の方法を用いることができる。一例としては0.1%カザミノ酸、1%ペプトン及び0.5%グルコースを含有するCPG培地で培養した青枯病菌を含む培養液にバクテリオファージを加え、培養することでバクテリオファージを青枯病菌に感染させることができる。
上記バクテリオファージは、下記実施例1に示すように幅広い宿主域を有しており、感染した青枯病菌を溶菌する。このため、当該バクテリオファージは、青枯病防除剤の有効成分として好適である。ここで、「防除」とは、青枯病菌の植物への感染の予防、青枯病菌による植物の病害の予防、青枯病菌による植物の病害の拡大防止及び青枯病菌の駆除を含む。
本実施の形態に係る青枯病防除剤は、上記バクテリオファージを含む。青枯病防除剤におけるバクテリオファージの含有量は、例えば感染単位で特定される。感染単位は細菌培養用平板上に透明領域又はプラークを形成する能力であるプラーク形成単位(pfu)として定義される。青枯病防除剤は、例えば、滅菌水に懸濁した状態で、バクテリオファージを、10〜1014pfu/mL、10〜1012pfu/mL又は10〜10pfu/mLで含む。青枯病防除剤は、有効成分であるバクテリオファージ以外にも、一般に薬学的又は植物学的に許容される他の物質、組成物などを含んでもよい。
当該青枯病防除剤は、青枯病防除方法に利用できる。青枯病防除方法は、上記青枯病防除剤を、植物又は植物成長媒体に投与する投与ステップを含む。植物は、青枯病菌の病害が及び得るものであれば任意の種類であってよいが、好ましくはナス科の植物、より具体的には、トマト、ジャガイモ、ナス及びタバコなどである。
上記投与ステップにおける青枯病防除剤の用量は、投与対象の植物の種類あるいは植物成長媒体の容積などに応じて、適宜决定することができる。例えば、好適な用量は、植物個体あたり10〜1010pfu、好ましくは10〜10pfuである。青枯病防除剤は、上記用量のバクテリオファージを好適な担体又は希釈剤中に含み、投与対象の植物の種類あるいは植物成長媒体の容積などに応じて、例えば100μL〜100mL又は1〜10mLである。なお、植物成長媒体は、土壌、マット、固形培地などの構造体、養液栽培における養液、及び水栽培における水などである。
当該青枯病防除剤を含む懸濁液を植物成長媒体に投与する場合、例えば、植物成長媒体の表面積1mあたり、1μL〜1000mL、10μL〜100mL、100μL〜10mL、1〜5mLを散布することで投与してもよく、これ以上の任意の量で投与してもよい。
本実施の形態に係る青枯病防除剤は、植物又は植物成長媒体に単回で投与されてもよいし、任意の時間間隔で植物又は植物成長媒体に複数回投与されてもよい。例えば、青枯病防除剤は、数ヶ月、1ヶ月若しくは1週間に1回又は複数回、あるいは2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回などの間隔で植物などに投与されてもよい。投与間隔は、投与対象の植物又は植物成長媒体に応じて、適宜決定することができる。
青枯病防除剤を投与する方法は、植物又は植物成長媒体を、当該青枯病防除剤に暴露することができる方法であれば任意である。青枯病防除剤を投与する方法は、例えば、青枯病防除剤を噴霧、注射すること、あるいは当該青枯病防除剤を植物又は植物成長媒体に浸透させることなどである。また、青枯病防除剤をポットの苗根部に添加してもよい。植物に注射する場合、当該防除剤を注射筒に入れ、圧迫接種してもよいし、注射針を介して接種してもよい。
当該青枯病防除剤を、噴霧などにより植物に投与することで、青枯病菌に未感染の植物であれば、該植物への青枯病菌の感染、あるいは青枯病菌の病害が該植物に及ぶことを防止できる。青枯病に感染後の植物であれば、当該青枯病防除剤を投与することで病害の拡大を阻止できる。
青枯病防除剤を植物成長媒体に投与することで、青枯病防除剤に含まれるバクテリオファージを、潜在的な青枯病菌に感染させることができる。この結果、青枯病を防除できる。なお、植物成長媒体は、植物が成長する媒体であれば任意のものでよい。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る青枯病防除剤は、幅広い青枯病菌を溶菌させることができる。このため、当該青枯病防除剤は、青枯病を防除できる。
なお、本実施の形態に係る青枯病防除剤に含まれるバクテリオファージは、種々の青枯病菌に特異的に感染する性質を有するため、特異性が高く、他の有用な微生物に影響を与えない。これにより、当該青枯病防除剤は、環境への影響を極力小さくすることができる。したがって、当該青枯病防除剤は、化学農薬よりも安全性が高く、耐性菌の増加、有効散布量の増大、環境汚染、残留農薬、健康への影響などの問題を回避できる。
また、本実施の形態に係る青枯病防除剤に含まれるバクテリオファージは、下記実施例8に示すように、長期に渡って青枯病菌による病害を防除することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る青枯病防除剤は、上記実施の形態1に係るバクテリオファージ(以下、「第1のバクテリオファージ」とする)に加え、第1のバクテリオファージと異なり、かつ青枯病菌に感染するバクテリオファージ(以下、「第2のバクテリオファージ」とする)をさらに含む。以下、本実施の形態について、上記実施の形態1と異なる点について主に説明する。
第2のバクテリオファージは、特に限定されないが、好ましくは、その宿主域が第1のバクテリオファージと異なる。さらに好ましくは、第2のバクテリオファージとして、第1のバクテリオファージによる溶菌活性が比較的低い青枯病菌の株に、第1のバクテリオファージによる溶菌活性よりも高い抗菌活性を示すものが挙げられる。好適には、第2のバクテリオファージは、第1のバクテリオファージが感染しない青枯病菌の株に感染する。また、第2のバクテリオファージは、その感染サイクルが、第1のバクテリオファージの感染サイクルと相違するものでもよい。
具体的には、第2のバクテリオファージは、例えば、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センターに受託番号:NITE BP−1085として受託されたφRSM1、同じく受託番号:NITE BP−1086として受託されたφRSM3、特開2007−252351号公報に開示されたRSA1、T7型のバクテリオファージであるRSB1、及びRSL2等である。なお、本実施の形態に係る青枯病防除剤は、第2のバクテリオファージとして、1種類のバクテリオファージに限らず、複数種類のバクテリオファージを含んでもよい。
例えば、第1のバクテリオファージとしてのRSF1と、第2のバクテリオファージとしてのRSB1とを含む青枯病防除剤は、バクテリオファージとしてRSF1のみを含む青枯病防除剤と同様に、青枯病を防除できる。RSF1とRSB1とを含む青枯病防除剤は、RSF1の宿主域に含まれる青枯病菌及びRSB1の宿主域に含まれる青枯病菌のどちらにも有効である。
本実施の形態に係る青枯病防除剤における第1のバクテリオファージと第2のバクテリオファージとの配合比は、特に限定されず、任意に設定すればよい。例えば、青枯病防除剤は、滅菌水に懸濁した状態で第1のバクテリオファージを、10〜1014pfu/mL、10〜1012pfu/mL又は10〜10pfu/mLで含み、第2のバクテリオファージを10〜1014pfu/mL、10〜1012pfu/mL又は10〜10pfu/mLで含む。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る青枯病防除剤は、青枯病菌に感染する複数種のバクテリオファージを含む。宿主域が異なるバクテリオファージを用いることで、さらに幅広い青枯病菌を溶菌させることができる。また、感染サイクルが異なるバクテリオファージを用いることで、多様な溶菌活性特性を得ることができる。
以下の実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。
(実施例1:RSF型ジャンボファージの単離及び精製)
試験に用いた青枯病菌株は、0.1%(W/V)カザミノ酸、1.0%(W/V)ペプトン及び0.5%(W/V)グルコースを含有するCPG培地において、28℃で振盪培養した(200〜300rpm)。
広島県世羅郡世羅町で採取した土壌からバクテリオファージを、次のように単離した。1gの土壌を2mLの滅菌水に懸濁して調製した試料を、室温で1時間、激しく振った。次に、膜孔の径が0.45μmの膜フィルター(Steradisc、クラボウ社製)に試料を通し、100μLをプラークアッセイに用いた。プラークアッセイでは、青枯病菌株MAFF106603を宿主として、1.5%寒天を含むCPGプレート上に重層した0.45%の軟寒天培地にプラークを形成させた。
得られたバクテリオファージ(以下、「RSF1」とする)を、MAFF106603を宿主として増殖させた。MAFF106603の培地のOD600が0.5に達してから、RSF1をMOI(multiplicity of infection)=0.01〜0.1で培地に加えた。12〜24時間の培養後、himac CR2E遠心機(日立製作所製)のR12A2ローターを用いて、4℃で15分間、8,000×gで遠心することで細胞を除去した。膜孔の径が0.45μmの膜フィルターで上清を濾過し、さらに沈殿物をSMバッファー(50mmol/L Tris−HCl(pH 7.5)、100mmol/L NaCl、10mmol/L MgSO4及び0.01%ゼラチン)に溶解した。
RSF1をさらに精製するために、RSF1懸濁液をCsCl(9.4g/20mL)に混合し、CP100β超遠心機(日立製作所製)のP28Sローターを用いて、18時間、145,000×gで超遠心した。精製されたRSF1を使用時まで4℃で保存した。
(実施例2:RSF1のファージ粒子の構造)
RSF1のファージ粒子(1012pfu/mL)をリンタングステン酸でネガティブ染色し、電子顕微鏡(H600A、日立製作所製)で観察した。
(結果)
図1に示すように、RSF1のファージ粒子は、頭部が約115nmの正二十面体、尾部の長さが180nm、尾部の幅が25nmのmyovirus型であった。なお、図1中のバーは100nmの長さを示す。
(実施例3:RSF1のゲノムのサイズの決定)
フェノール抽出によってファージ粒子からゲノムDNAを単離した。ゲノムのサイズを決めるため、精製したファージ粒子を0.5%低融点アガロース(InCert(商標)アガロース、FMC社製)に包埋した。次に、1mg/mLのプロテアーゼK(メルク社製)及び1%(W/V)のSarkosylで処理し、核酸に対してCHEF MAPPER(商標)電気泳動装置(Bio−Rad社製)でパルスフィールドゲル電気泳動法を実施した。
(結果)
図2は、パルスフィールドゲル電気泳動法で得られたバンドを示す。レーン1はサイズマーカーであるラムダラダーのバンドを示す。レーン2に示すRSF1のゲノムのサイズは、約230kbpであった。
(実施例4:RSF1のゲノム解析)
RSF1のゲノムDNAのショットガン配列決定をGS Junior Sequence System(ロシュ社製)で行った。決定した塩基配列のアセンブリをGS De Novo Assembler v2.6で行った。解析された塩基配列は、222,888bpであった。「ATG」で始まる150bpより大きいオープンリーディングフレーム(ORF)をGlimmer v3.02で同定した。配列データベースに対してBLASTP/RPS−BLASTでホモロジー検索を行った。ホモロジー検索では、著しい類似性のカットオフとして、E−valueが1e−5未満とした。なお、配列データベースは、KEGG GENES、NCBI/Cdd sequence domain database(version 3.12)、UniProt sequence database(Release 2014_08)及びNCBI RefSeq complete viral genome section database(Release 67、2014年9月8日)である。tRNA遺伝子は、tRNAScan−SE 1.4(option;−B for bacterial tRNAs)を用いて同定した。環状ゲノム地図は、CGViewで描いた。
(結果)
RSF1の環状ゲノム地図を図3に示す。ゲノムは環状に重複した222,888bpの二重鎖DNAであった。ゲノムには、計230個の遺伝子がコードされていた。230個の遺伝子のうち、55個が時計回りにコードされていて、残りが反時計回りにコードされていた。配列データベースで生物学的に特徴づけられていたタンパク質との類似性に基づいて、27個のORFのアノテーションを決定することができた。
ビリオン関連RNAポリメラーゼのβサブユニット(RpoB)のN領域及びC領域は、それぞれORF40及びORF51にコードされていた。ビリオン関連RNAポリメラーゼのβ’サブユニット(RpoC)のN領域及びC領域は、それぞれORF41及びORF199にコードされていた。一方、初期発現RNAポリメラーゼのβサブユニット(RpoB)のN領域及びC領域は、それぞれORF122及びORF215にコードされていた。初期発現RNAポリメラーゼのβ’サブユニット(RpoC)のN領域及びC領域は、それぞれORF227及びORF214にコードされていた。
また、RSF1のゲノムにおいて溶菌酵素であるLysM様ムレイン溶解酵素(キチナーゼ様)は、ORF42にコードされていた。また、溶菌酵素であるSLT糖転移酵素は、ORF55にコードされていた。
RSF1のゲノムにおいてDNA複製に関連するタンパク質の遺伝子のホモログであるORFとしては、ORF57(RNase H)、ORF63(SbcC−ATPase)、ORF105(DNAリガーゼ)及びORF126(DnaBヘリカーゼ)が挙げられる。また、ORF68はGIY−YIG型ヌクレアーゼに類似性が高い。
RSF1のゲノムに含まれるヌクレオチドの代謝に関連する酵素のホモログとしては、ORF190(チミジル酸キナーゼ)、ORF164(チミジル酸シンターゼ)、ORF77及びORF78(ジヒドロ葉酸レダクターゼ)、ORF118(リボヌクレオチドレダクターゼ αサブユニット)、ORF117(リボヌクレオチドレダクターゼ βサブユニット)及びORF119(嫌気性リボヌクレオチド二リン酸レダクターゼ)が挙げられる。
上記の他、宿主又はファージ相互作用関連のタンパク質及びファージ粒子を構成するタンパク質をコードする遺伝子に相同性を有するORFが同定された。
(実施例5:nanoLC−EIS MS/MSによる構造タンパク質の同定)
精製したファージ粒子について公知の方法でSDS−PAGE(10〜12%(W/V)ポリアクリルアミド)を行った。タンパク質のバンドは、クマシーブリリアントブルーでゲルを染色することで可視化し、ゲルから切り出して、ジチオスレイトールで還元し、ヨードアセトアミドでアルキル化した後、トリプシンで断片化した。トリプシンペプチドをshort ODS column(PepMap 100;5μm C18、5mm×300μm ID、Thermo Fisher Scientific社製)を用いてトラップし、ODS column(Nano HPLC Capillary Column、3μm C18、120mm×75μm ID、日京テクノス社製)を用いたnano−liquid chromatography(nanoLC)で分離した。nanoLCには、Ultimate(商標) 3000 RSLC nano system(Thermo Fisher Scientific社製)を使用した。
分離における移動相は、溶媒A(0.1%ギ酸)と溶媒B(アセトニトリル中の0.1%ギ酸)とした。流速30μL/分で3分間、0.1%TFAでトラップカラムにトリプシンペプチドをロードした後、濃縮されたトリプシンペプチドをトラップカラムから溶出し、一連のアイソクラティック法と直線的濃度勾配法(0〜3分が溶媒A、3〜35分が0〜35%(v/v)の溶媒B、そして10分で90%溶媒Bに増加して溶媒Aで15分の再平衡化)を用いて分離カラムで分離した。分離カラムからの溶出液をnanoESIソースに継続的に供給し、MS及びMS/MS(LTQ Orbitrap XL、Thermo Fisher Scientific社製)で解析した。MSスペクトル及びMS/MSスペクトルは、それぞれOrbitrap(マスレンジ:m/z 300〜1500)及びIontrap(CIDを用いた上位5ピークのスキャン依存データ)を用いて陽イオンモードで取得した。
キャピラリソースの電圧は1.5kVに設定し、トランスファーキャピラリの温度は200℃に維持した。キャピラリ電圧及びチューブレンズ電圧は、それぞれ20V及び80Vとした。RSF1のORFにコードされるトリプシンペプチドへのMS/MSデータの割り当ては、Xcaliburプログラム(ver2.0、Thermo Fisher Scientific社製)を用いて行なった。
(結果)
図4はRSF1の構造タンパク質を分離したSDS−PAGEのバンドを示す。RSF1のファージ粒子を構成するタンパク質に、ORF40、ORF51、ORF41及びORF199由来のタンパク質が含まれていた。
比較のため、上記非特許文献1に開示されたジャンボファージJ6(以下では、「RSL2」とする)の構造タンパク質を同様に同定した。RSL2はゲノムのサイズが約220kbpで、RSF1と同様にファージ粒子がmyovirus型である。図5に示すように、RSL2のファージ粒子を構成する構造タンパク質には、ビリオン関連RNAポリメラーゼのβサブユニットのN領域及びC領域をそれぞれコードするORF37及びORF48由来のタンパク質と、β’サブユニットのC領域をコードするORF192由来のタンパク質が検出されたが、β’サブユニットのN領域をコードするORF38由来のタンパク質は検出されなかった。
(実施例6:RSF1の宿主域の検討)
種々の青枯病菌株を用いた上記のプラークアッセイによって、RSF1の宿主域を検討した。さらに、比較のため、RSL2の宿主域も同様に検討した。
(結果)
表1は、RSL2及びRSF1の宿主域を示す。RSL2又はRSF1に対する感受性に関しては、「+」は感受性があることを示し、「−」は感受性がない(抵抗性である)ことを示す。RSF1は種々の植物を宿主植物とする19種類の菌株に感染する。RSF1が感染する菌株には、RSL2が感染しないPs65、MAFF211514、MAFF301485及びMAFF301558が含まれており、RSF1は、RSL2と比較して、日本由来の青枯病菌株に対して広い宿主域を示した。また、RSF1は青枯病菌のみに感染し、腸内細菌、Pseudomonas、Rhizobium及びグラム陽性菌などには感染しない。
(実施例7:RSF1の感染サイクルの評価)
ワンステップ増殖法で感染サイクルを評価した。培養によりOD600が0.1に達したMAFF730138株を遠心(6000×g)で回収し、最終培養液量が10mLとなるようにCPG培地に懸濁した(およそ1×10cfu/mL)。RSF1をMOI=0.1となるように加えて、28℃で10分間吸着させた。遠心後、当初の量のCPGに試料を再懸濁し、最終液量が10mLになるように希釈系列を調製した。細胞を28℃でインキュベーションした。試料を30分ごとに採取し、タイターをプラークアッセイで決定した。
(結果)
細胞あたりのRSF1の数の経時変化を図6に示す。RSF1は、MAFF730138株を宿主とした場合、潜伏期が90分、かつ4時間の感染サイクルで、バーストサイズが約80pfu/細胞であった。なお、RSL2の感染サイクルを同様に評価すると、潜伏期が150分、かつ4.5時間の感染サイクルで、バーストサイズが約40〜50pfu/細胞であった。RSL2は、ファージ粒子にビリオン関連RNAポリメラーゼのβ’サブユニットの一部を欠くため、初期の発現に宿主のRNAポリメラーゼに依存するのに対し、RSF1は、ファージ粒子にビリオン関連RNAポリメラーゼのβサブユニット及びβ’サブユニットをフルセットで有するため、潜伏期及び感染サイクルが短いと考えられる。これにより、RSF1の感染効率が、RSL2よりも高められている。
(実施例8:トマトにおけるRSF1の青枯病防除効果の評価)
青枯病菌株MAFF211514を、28℃で1〜2日、CPG培地で培養した。遠心後、細胞を1.5×10細胞/mL(OD600=1.0)の濃度で滅菌水に懸濁した。5mLの細胞懸濁液を、断根したトマト苗(Solanum lycopersicum L.、品種「大型福寿」)のポット内の土壌に投与した(対照区)。なお、トマト苗として、葉が4〜6枚の1ヶ月苗を用いた。土壌1gあたりの細胞の濃度は、約1×10cfuである。ファージ処理区には、細胞懸濁液を投与する1日前に、5mLのRSF1懸濁液(1.5×1010pfu)を苗根部に添加した。
(結果)
図7(A)及び(B)は、それぞれ対照区及びファージ処理区のトマト苗に現れた病徴を示す。病徴指数「0」は変化なし、「1」は子葉から上に向かい第1葉が萎凋、「2」は第2葉が萎凋、「3」は第3葉が萎凋、「4」は第4葉が萎凋、「5」は枯死、を示す。図7(A)に示すように、対照区のトマト苗には、細胞懸濁液の投与から約1週間後に顕著な青枯病の病徴が出現した。約2週間後には対照区のトマト苗の80%が枯死した。一方、図7(B)に示すように、ファージ処理区では、3週間後でもトマト苗に変化がなかった。その後、ファージ処理区のトマト苗には、少し萎えた第1葉が若干観察されたがこれは青枯病の病徴とは異なっていた。ファージ処理区のトマト苗は、1ヶ月後でも青枯病の発症はなかった。また、潜在的に発生するRSF1に対する耐性菌は、病原性を喪失していると考えられる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等な発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2015年12月17日に出願された日本国特許出願2015−245772号に基づく。本明細書中に、日本国特許出願2015−245772号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、青枯病の防除、拡大防止又は青枯病菌の駆除に好適である。

Claims (6)

  1. ゲノムのサイズが200,000bp以上であって、
    ファージ粒子を構成するタンパク質に、ビリオン関連RNAポリメラーゼのβサブユニットとビリオン関連RNAポリメラーゼのβ’サブユニットとを含み、
    Ralstonia solanacearumに感染する、
    バクテリオファージ。
  2. 前記ゲノムには、
    2種類以上の溶菌酵素がコードされている、
    請求項1に記載のバクテリオファージ。
  3. 独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センターに2015年12月10日に受託された受託番号:NITE BP−02176で示されるRSF1である、
    請求項1又は2に記載のバクテリオファージ。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のバクテリオファージを含む、
    青枯病防除剤。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載のバクテリオファージと、
    前記バクテリオファージと異なり、かつRalstonia solanacearumに感染するバクテリオファージと、
    を含む、青枯病防除剤。
  6. 請求項4又は5に記載の青枯病防除剤を、植物又は植物成長媒体に投与する投与ステップを含む、
    青枯病防除方法。
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