JPWO2017103991A1 - 極端紫外光生成装置 - Google Patents

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Abstract

極端紫外光生成装置は、所定領域に向けてターゲットを出力するターゲット供給部と、ターゲットに照射される第1レーザ光と、第1レーザ光が照射されたターゲットに照射される第2レーザ光と、第2レーザ光が照射されたターゲットに照射される第3レーザ光と、を出力するレーザシステムと、ターゲットにおける第2レーザ光の照射径が、ターゲットにおける第3レーザ光の照射径より大きくなるように構成された光学システムと、を備えてもよい。

Description

本開示は、極端紫外光生成装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、70nm〜45nmの微細加工、さらには32nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、例えば32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度の極端紫外(EUV)光を生成する極端紫外光生成装置と縮小投影反射光学系(reduced projection reflection optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光生成装置としては、ターゲット物質にパルスレーザ光を照射することによって生成されるプラズマが用いられるLPP(Laser Produced Plasma)式の装置と、放電によって生成されるプラズマが用いられるDPP(Discharge Produced Plasma)式の装置と、シンクロトロン放射光が用いられるSR(Synchrotron Radiation)式の装置との3種類の装置が提案されている。
国際公開第2014/192872号 米国特許出願公開第2006/215712号明細書 特開2010−003548号 米国特許出願公開第2010/053581号明細書
概要
本開示の1つの観点に係る極端紫外光生成装置は、所定領域に向けてターゲットを出力するターゲット供給部と、ターゲットに照射される第1レーザ光と、第1レーザ光が照射されたターゲットに照射される第2レーザ光と、第2レーザ光が照射されたターゲットに照射される第3レーザ光と、を出力するレーザシステムと、ターゲットにおける第2レーザ光の照射径が、ターゲットにおける第3レーザ光の照射径より大きくなるように構成された光学システムと、を備えてもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、例示的なLPP式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。 図2は、本開示の実施形態に適用可能なEUV光生成システム11の構成を示す一部断面図である。 図3A〜図3Dは、第1の比較例として、第2プリパルスレーザ光P2の照射径が2次ターゲットの直径より小さい場合に、第1プリパルスレーザ光P1、第2プリパルスレーザ光P2及びメインパルスレーザ光Mが照射されるときのターゲット27の様子を概略的に示す。 図4A〜図4Dは、第2の比較例として、第2プリパルスレーザ光P2の照射径が、2次ターゲットの直径と同等である場合に、第1プリパルスレーザ光P1、第2プリパルスレーザ光P2及びメインパルスレーザ光Mが照射されるときのターゲット27の様子を概略的に示す。 図5は、本開示の実施形態に係るEUV光生成システム11におけるレーザ光進行方向制御部34a及びその周辺の構成例を概略的に示す。 図6A〜図6Dは、本開示の実施形態において、第1プリパルスレーザ光P1、第2プリパルスレーザ光P2及びメインパルスレーザ光Mが照射されるときのターゲット27の様子を概略的に示す。 図7Aは、第2プリパルスレーザ光の照射径と、EUV光のエネルギーとの関係を示すグラフである。図7Bは、第2プリパルスレーザ光の照射径と、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率(CE)との関係を示すグラフである。 図8は、第1プリパルスレーザ光P1のフルーエンスと、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率(CE)との関係を示し、さらに、第1プリパルスレーザ光P1のフルーエンスと、第1プリパルスレーザ光P1の照射タイミングからメインパルスレーザ光Mの照射タイミングまでの遅延時間T1Mの最適値との関係も示す。 図9は、第2プリパルスレーザ光P2のフルーエンスと、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率(CE)との関係を示すグラフである。 図10は、メインパルスレーザ光Mの照射強度と、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率(CE)との関係を示すグラフである。
実施形態
<内容>
1.極端紫外光生成システムの全体説明
1.1 構成
1.2 動作
2.第1〜第3レーザ光をターゲットに照射するEUV光生成システム
2.1 構成
2.1.1 ターゲット供給部
2.1.2 ターゲットセンサ及び発光部
2.1.3 レーザシステム
2.1.4 レーザ光進行方向制御部
2.1.5 集光光学系
2.1.6 EUV集光ミラー及びEUV光センサ
2.2 動作
2.2.1 ターゲットの出力
2.2.2 パルスレーザ光の出力
2.2.3 パルスレーザ光の伝送
2.2.4 パルスレーザ光の集光
2.3 パルスレーザ光を照射されたターゲットの変化
2.3.1 第2プリパルスレーザ光P2の照射径が2次ターゲットの直径より小さい場合
2.3.2 第2プリパルスレーザ光P2の照射径が2次ターゲットの直径と同等である場合
2.4 第2プリパルスレーザ光P2の照射径を、メインパルスレーザ光Mの照射径より大きくしたEUV光生成システム
2.4.1 構成
2.4.2 パルスレーザ光を照射されたターゲットの変化
2.4.3 測定結果
2.4.4 照射径の数値範囲
2.4.4.1 液滴状のターゲットの直径Dd
2.4.4.2 第1プリパルスレーザ光の照射径D1
2.4.4.3 メインパルスレーザ光の照射径Dm
2.4.4.4 第2プリパルスレーザ光の照射径D2
2.4.5 遅延時間の範囲
2.4.6 パルスレーザ光のフルーエンス又は照射強度
2.4.6.1 第1プリパルスレーザ光のフルーエンス
2.4.6.2 第2プリパルスレーザ光のフルーエンス
2.4.6.3 メインパルスレーザ光の照射強度
3.補足
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
1.EUV光生成システムの全体説明
1.1 構成
図1に、例示的なLPP式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザシステム3と共に用いられてもよい。本願においては、EUV光生成装置1及びレーザシステム3を含むシステムを、EUV光生成システム11と称する。図1に示し、かつ、以下に詳細に説明するように、EUV光生成装置1は、チャンバ2、ターゲット供給部26を含んでもよい。チャンバ2は、密閉可能であってもよい。ターゲット供給部26は、例えば、チャンバ2の壁を貫通するように取り付けられてもよい。ターゲット供給部26から出力されるターゲット物質の材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又は、それらの内のいずれか2つ以上の組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられていてもよい。その貫通孔には、ウインドウ21が設けられてもよく、ウインドウ21をレーザシステム3から出力されるパルスレーザ光32が透過してもよい。チャンバ2の内部には、例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置されてもよい。EUV集光ミラー23は、第1及び第2の焦点を有し得る。EUV集光ミラー23の表面には、例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されていてもよい。EUV集光ミラー23は、例えば、その第1の焦点がプラズマ生成領域25に位置し、その第2の焦点が中間集光点(IF)292に位置するように配置されるのが好ましい。EUV集光ミラー23の中央部には貫通孔24が設けられていてもよく、貫通孔24をパルスレーザ光33が通過してもよい。
EUV光生成装置1は、EUV光生成制御部5、ターゲットセンサ4等を含んでもよい。ターゲットセンサ4は、撮像機能を有してもよく、ターゲット27の存在、軌跡、位置、速度等を検出するよう構成されてもよい。
また、EUV光生成装置1は、チャンバ2の内部と露光装置6の内部とを連通させる接続部29を含んでもよい。接続部29内部には、アパーチャが形成された壁291が設けられてもよい。壁291は、そのアパーチャがEUV集光ミラー23の第2の焦点位置に位置するように配置されてもよい。
さらに、EUV光生成装置1は、レーザ光進行方向制御部34、レーザ光集光ミラー22、ターゲット27を回収するためのターゲット回収部28等を含んでもよい。レーザ光進行方向制御部34は、レーザ光の進行方向を規定するための光学素子と、この光学素子の位置、姿勢等を調整するためのアクチュエータとを備えてもよい。
1.2 動作
図1を参照に、レーザシステム3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34を経て、パルスレーザ光32としてウインドウ21を透過してチャンバ2内に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内を進み、レーザ光集光ミラー22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのターゲット27に照射されてもよい。
ターゲット供給部26は、ターゲット27をチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力するよう構成されてもよい。ターゲット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスが照射されてもよい。パルスレーザ光が照射されたターゲット27はプラズマ化し、そのプラズマから放射光251が放射され得る。EUV集光ミラー23は、放射光251に含まれるEUV光を、他の波長域の光に比べて高い反射率で反射してもよい。EUV集光ミラー23によって反射されたEUV光を含む反射光252は、中間集光点292で集光され、露光装置6に出力されてもよい。なお、1つのターゲット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスが照射されてもよい。
EUV光生成制御部5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括するよう構成されてもよい。EUV光生成制御部5は、ターゲットセンサ4によって撮像されたターゲット27のイメージデータ等を処理するよう構成されてもよい。また、EUV光生成制御部5は、例えば、ターゲット27が出力されるタイミング、ターゲット27の出力方向等を制御するよう構成されてもよい。さらに、EUV光生成制御部5は、例えば、レーザシステム3の発振タイミング、パルスレーザ光32の進行方向、パルスレーザ光33の集光位置等を制御するよう構成されてもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御が追加されてもよい。
2.第1〜第3レーザ光をターゲットに照射するEUV光生成システム
2.1 構成
図2は、本開示の実施形態に適用可能なEUV光生成システム11の構成を示す一部断面図である。図2に示されるように、チャンバ2の内部には、集光光学系22aと、EUV集光ミラー23と、ターゲット回収部28と、EUV集光ミラーホルダ81と、プレート82及び83とが設けられてもよい。チャンバ2には、ターゲット供給部26と、ターゲットセンサ4と、発光部45と、EUV光センサ7とが取り付けられてもよい。
チャンバ2の外部には、レーザシステム3と、レーザ光進行方向制御部34aと、EUV光生成制御部5とが設けられてもよい。EUV光生成制御部5は、EUV制御部50と、遅延回路51とを含んでいても良い。
2.1.1 ターゲット供給部
ターゲット供給部26は、リザーバ61を有していても良い。リザーバ61の一部が、チャンバ2の壁面に形成された貫通孔2aを貫通しており、リザーバ61の先端がチャンバ2の内部に位置していてもよい。リザーバ61の上記先端には、開口62が形成されていてもよい。リザーバ61の上記先端の開口62付近に、図示しない加振装置が配置されてもよい。貫通孔2aの周囲のチャンバ2の壁面には、リザーバ61のフランジ部61aが密着して固定されてもよい。
リザーバ61は、溶融されたターゲットの材料を、内部に貯蔵してもよい。リザーバ61に備えられた図示しないヒータによって、ターゲットの材料がその融点以上の温度に維持されてもよい。リザーバ61内のターゲットの材料は、ターゲット供給部26の内部に供給される不活性ガスによって加圧されてもよい。
2.1.2 ターゲットセンサ及び発光部
ターゲットセンサ4と発光部45とは、ターゲット27の軌道を挟んで互いに反対側に配置されていてもよい。チャンバ2にはウインドウ21a及び21bが取り付けられていてもよい。ウインドウ21aは、発光部45とターゲット27の軌道との間に位置していてもよい。ウインドウ21bは、ターゲット27の軌道とターゲットセンサ4との間に位置していてもよい。
ターゲットセンサ4は、光センサ41と、集光光学系42と、容器43とを含んでもよい。容器43はチャンバ2の外部に固定され、この容器43内に、光センサ41及び集光光学系42が固定されてもよい。発光部45は、光源46と、集光光学系47と、容器48とを含んでもよい。容器48はチャンバ2の外部に固定され、この容器48内に、光源46及び集光光学系47が固定されてもよい。
光源46の出力光は、集光光学系47によって、ターゲット供給部26とプラズマ生成領域25との間のターゲット27のほぼ軌道上の位置に、集光され得る。ターゲット27が発光部45による光の集光位置を通過するときに、ターゲットセンサ4は、ターゲット27の軌道及びその周囲を通る光の光強度の変化を検出し、ターゲット検出信号を出力してもよい。
2.1.3 レーザシステム
レーザシステム3は、第1プリパルスレーザ装置La1と、第2プリパルスレーザ装置La2と、メインパルスレーザ装置Lbとを含んでいてもよい。第1プリパルスレーザ装置La1及び第2プリパルスレーザ装置La2の各々は、YAGレーザ装置であってもよい。第1プリパルスレーザ装置La1及び第2プリパルスレーザ装置La2の各々は、Nd:YVOを用いたレーザ装置であってもよい。メインパルスレーザ装置Lbは、COレーザ装置であってもよい。なお、YAGレーザ装置とは、レーザ発振器及び必要に応じてレーザ増幅器を含み、レーザ発振器及びレーザ増幅器のいずれか又は両方に、レーザ媒質としてYAG結晶を用いるものでもよい。COレーザ装置とは、レーザ発振器及び必要に応じてレーザ増幅器を含み、レーザ発振器及びレーザ増幅器のいずれか又は両方に、レーザ媒質としてCOガスを用いるものでもよい。
第1プリパルスレーザ装置La1は、第1プリパルスレーザ光P1を出力するように構成されてもよい。第1プリパルスレーザ光P1は、本開示における第1レーザ光に相当し得る。第2プリパルスレーザ装置La2は、第2プリパルスレーザ光P2を出力するように構成されてもよい。第2プリパルスレーザ光P2は、本開示における第2レーザ光に相当し得る。メインパルスレーザ装置Lbは、メインパルスレーザ光Mを出力するように構成されてもよい。メインパルスレーザ光Mは、本開示における第3レーザ光に相当し得る。
2.1.4 レーザ光進行方向制御部
レーザ光進行方向制御部34aは、高反射ミラー340、341及び342と、ビームコンバイナ343及び344と、を含んでもよい。高反射ミラー340は、ホルダ345によって支持されていてもよい。高反射ミラー341は、ホルダ346によって支持されていてもよい。高反射ミラー342は、ホルダ347によって支持されていてもよい。
ビームコンバイナ343は、ホルダ348によって支持されていてもよい。ビームコンバイナ343は、偏光方向が紙面に平行な直線偏光を、高い透過率で透過させ、偏光方向が紙面に垂直な直線偏光を、高い反射率で反射することにより、2つの光の光路をほぼ一致させる偏光子を含んでもよい。
ビームコンバイナ344は、ホルダ349によって支持されていてもよい。ビームコンバイナ344は、第1の波長成分が含まれる光を高い透過率で透過させ、第2の波長成分が含まれる光を高い反射率で反射することにより、2つの光の光路をほぼ一致させるダイクロイックミラーを含んでもよい。
なお、第1プリパルスレーザ光P1と第2プリパルスレーザ光P2とが異なる波長成分を有する場合には、ビームコンバイナ343も、ダイクロイックミラーであってよい。
2.1.5 集光光学系
プレート82は、チャンバ2に固定されてもよい。プレート82には、プレート83が支持されてもよい。集光光学系22aは、軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222を含んでもよい。軸外放物面ミラー221は、ホルダ223によって支持されてもよい。平面ミラー222は、ホルダ224によって支持されてもよい。ホルダ223及び224は、プレート83に固定されてもよい。
位置調整機構84は、EUV制御部50から出力される制御信号により、プレート82に対するプレート83の位置を調整可能であってもよい。プレート83の位置が調整されることにより、軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222の位置が調整されてもよい。軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222の位置は、これらのミラーによって反射されたパルスレーザ光33がプラズマ生成領域25で集光するように調整されてもよい。
2.1.6 EUV集光ミラー及びEUV光センサ
EUV集光ミラー23は、EUV集光ミラーホルダ81を介してプレート82に固定されていてもよい。EUV光センサ7は、プラズマ生成領域25において発生したEUV光の一部を受光し、EUV光のエネルギー又はEUV光の光強度を検出してもよい。EUV光センサ7は、検出結果をEUV制御部50へ出力してもよい。
2.2 動作
2.2.1 ターゲットの出力
EUV光生成制御部5に含まれるEUV制御部50は、ターゲット供給部26がターゲット27を出力するように、ターゲット供給部26に制御信号を出力してもよい。
ターゲット供給部26において、不活性ガスによって加圧されたターゲットの材料は、開口62を介して出力されてもよい。上述の加振装置によってターゲット供給部26に振動が与えられることにより、ターゲットの材料は複数のドロップレットに分離されてもよい。それぞれのドロップレットが、ターゲット27として、ターゲット供給部26からプラズマ生成領域25までの軌道に沿って矢印Y方向に移動してもよい。
ターゲット回収部28は、ターゲット27の軌道の延長線上に配置され、プラズマ生成領域25を通過したターゲット27を回収してもよい。
EUV制御部50は、ターゲットセンサ4から出力されるターゲット検出信号を受信してもよい。
2.2.2 パルスレーザ光の出力
EUV制御部50は、ターゲット検出信号に基づいて、発光トリガ信号を遅延回路51に出力してもよい。遅延回路51は、発光トリガ信号の受信タイミングに対して第1の遅延時間が経過したことを示す第1のトリガ信号を、第1プリパルスレーザ装置La1に出力してもよい。第1プリパルスレーザ装置La1は、第1のトリガ信号に従って、第1プリパルスレーザ光P1を出力してもよい。
遅延回路51は、発光トリガ信号の受信タイミングに対して、第1の遅延時間より長い第2の遅延時間が経過したことを示す第2のトリガ信号を、第2プリパルスレーザ装置La2に出力してもよい。第2プリパルスレーザ装置La2は、第2のトリガ信号に従って、第2プリパルスレーザ光P2を出力してもよい。
遅延回路51は、発光トリガ信号の受信タイミングに対して、第2の遅延時間より長い第3の遅延時間が経過したことを示す第3のトリガ信号を、メインパルスレーザ装置Lbに出力してもよい。メインパルスレーザ装置Lbは、第3のトリガ信号に従って、メインパルスレーザ光Mを出力してもよい。
第1の遅延時間と第3の遅延時間との差が、第1プリパルスレーザ光P1の照射タイミングからメインパルスレーザ光Mの照射タイミングまでの遅延時間T1Mに相当し得る。第2の遅延時間と第3の遅延時間との差が、第2プリパルスレーザ光P2の照射タイミングからメインパルスレーザ光Mの照射タイミングまでの遅延時間T2Mに相当し得る。遅延時間T1M及び遅延時間T2Mについては後述する。
このように、レーザシステム3は、第1プリパルスレーザ光P1、第2プリパルスレーザ光P2、メインパルスレーザ光Mを、この順で出力してもよい。第1プリパルスレーザ光P1は、ピコ秒オーダーのパルス時間幅を有することが好ましい。ピコ秒オーダーとは、1ps以上、1ns未満であってもよい。第2プリパルスレーザ光P2のパルス時間幅は、メインパルスレーザ光Mのパルス時間幅より短いことが好ましい。
2.2.3 パルスレーザ光の伝送
レーザ光進行方向制御部34aに含まれる高反射ミラー340は、第1プリパルスレーザ装置La1によって出力された第1プリパルスレーザ光P1の光路に配置されてもよい。高反射ミラー340は、第1プリパルスレーザ光P1を高い反射率で反射してもよい。
ビームコンバイナ343は、高反射ミラー340によって反射された第1プリパルスレーザ光P1の光路と、第2プリパルスレーザ装置La2によって出力された第2プリパルスレーザ光P2の光路とが交差する位置に配置されてもよい。第1プリパルスレーザ光P1は、偏光方向が紙面に平行な直線偏光であってもよい。第2プリパルスレーザ光P2は、偏光方向が紙面に垂直な直線偏光であってもよい。
第1プリパルスレーザ光P1は、ビームコンバイナ343に図中上側から入射してもよい。第2プリパルスレーザ光P2は、ビームコンバイナ343に図中左側から入射してもよい。ビームコンバイナ343は、第1プリパルスレーザ光P1を高い透過率で透過させ、第2プリパルスレーザ光P2を高い反射率で反射し、これらの光をビームコンバイナ344に導いてもよい。
高反射ミラー341及び342は、メインパルスレーザ装置Lbによって出力されたメインパルスレーザ光Mの光路に配置されてもよい。高反射ミラー341及び342は、メインパルスレーザ光Mを高い反射率で順次反射してもよい。
ビームコンバイナ344は、第1プリパルスレーザ光P1及び第2プリパルスレーザ光P2の光路と、高反射ミラー342によって反射されたメインパルスレーザ光Mの光路とが交差する位置に配置されてもよい。メインパルスレーザ光Mは、第1プリパルスレーザ光P1及び第2プリパルスレーザ光P2に含まれる波長成分と異なる波長成分を含んでもよい。
第1プリパルスレーザ光P1及び第2プリパルスレーザ光P2は、ビームコンバイナ344に図中上側から入射してもよい。メインパルスレーザ光Mは、ビームコンバイナ344に図中右側から入射してもよい。ビームコンバイナ344は、第1プリパルスレーザ光P1及び第2プリパルスレーザ光P2を高い反射率で反射し、メインパルスレーザ光Mを高い透過率で透過させ、これらの光をパルスレーザ光32として集光光学系22aに導いてもよい。
2.2.4 パルスレーザ光の集光
集光光学系22aに含まれる軸外放物面ミラー221は、パルスレーザ光32の光路に配置されてもよい。軸外放物面ミラー221は、パルスレーザ光32を平面ミラー222に向けて反射してもよい。平面ミラー222は、軸外放物面ミラー221によって反射されたパルスレーザ光32を、パルスレーザ光33としてプラズマ生成領域25又はその近傍に向けて反射してもよい。パルスレーザ光33は、軸外放物面ミラー221の反射面形状に従い、プラズマ生成領域25又はその近傍において集光されてもよい。
プラズマ生成領域25又はその近傍において、1つのターゲット27に、第1プリパルスレーザ光P1と、第2プリパルスレーザ光P2と、メインパルスレーザ光Mとが、この順で照射されてもよい。液滴状のターゲット27に第1プリパルスレーザ光P1が照射されると、液滴状のターゲット27が複数の微粒子状に破壊されて拡散することにより、2次ターゲットが生成され得る。この2次ターゲットに第2プリパルスレーザ光P2が照射されることにより、蒸気又はプリプラズマを少なくとも含む3次ターゲットが生成され得る。この3次ターゲットにメインパルスレーザ光Mが照射されることにより、ターゲットが効率よくプラズマ化し、EUV光が生成され得る。なお、本開示はこれに限らず、第1プリパルスレーザ光P1と第2プリパルスレーザ光P2との間に、第4レーザ光がターゲットに照射されてもよい。第2プリパルスレーザ光P2とメインパルスレーザ光Mとの間に、第5レーザ光がターゲットに照射されてもよい。
2.3 パルスレーザ光を照射されたターゲットの変化
2.3.1 第2プリパルスレーザ光P2の照射径が2次ターゲットの直径より小さい場合
図3A〜図3Dは、図2に示されるEUV光生成システムにおいて第1プリパルスレーザ光P1、第2プリパルスレーザ光P2及びメインパルスレーザ光Mが照射されるときのターゲット27の様子を概略的に示す。図3A〜図3Dは、第1の比較例として、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2が2次ターゲット272の直径より小さい場合を示す。破線270は、ターゲット27の軌道及びその延長線を示す。
なお、本開示において「照射径」とは、ターゲットへの照射位置におけるパルスレーザ光の光路断面の直径をいう。集光光学系22aによってパルスレーザ光が集光される位置にターゲットが位置する場合には、照射径はスポット径に相当し得る。
図3Aに示されるように、ターゲット27の直径をDdとしてもよい。プリパルスレーザ光P1がターゲット27に照射されるときのターゲット27の位置のばらつきをΔDdとしてもよい。ターゲット27の位置のばらつきΔDdは、図3Aにおける上方向への位置ずれ量ΔDd/2と、図3Aにおける下方向への位置ずれ量ΔDd/2との合計であってもよい。第1プリパルスレーザ光P1の照射径D1は、Dd+ΔDdに調整されてもよい。
液滴状のターゲット27に第1プリパルスレーザ光P1が照射されると、液滴状のターゲット27が複数の微粒子状に破壊されて拡散することにより、図3Bに示される2次ターゲット272が生成され得る。図3B〜図3Dにおけるドットの粗密は、ターゲット物質の密度に対応し得る。図3Bに示されるように、ピコ秒オーダーのパルス時間幅を有する第1プリパルスレーザ光P1が照射されて生成された2次ターゲット272は、円環部27aと、ドーム部27bとを有し得る。円環部27aは、第1プリパルスレーザ光P1の光路の下流側にターゲット物質が拡散し、ターゲット物質の密度が比較的高い領域となり得る。ドーム部27bは、第1プリパルスレーザ光P1の光路の上流側にターゲット物質が拡散し、ターゲット物質の密度が比較的低い領域となり得る。なお、光路の上流側とは、光路に沿って光源に近づく方向をいい、光路の下流側とは、光路に沿って光源から離れる方向をいう。
図3Bに示されるように、2次ターゲット272に、第2プリパルスレーザ光P2が照射されてもよい。第1の比較例においては、2次ターゲット272に対する第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2が、2次ターゲット272の直径より小さくてもよい。
2次ターゲット272に第2プリパルスレーザ光P2が照射されると、2次ターゲット272がさらに細かく破壊、蒸発、又はプリプラズマ化されて、図3Cに示される3次ターゲット273が生成されてもよい。
3次ターゲット273は、2次ターゲット272のドーム部27bがさらに細かく破壊、蒸発、又はプリプラズマ化されたドーム部27dを含んでもよい。2次ターゲット272の円環部27aには、第2プリパルスレーザ光P2のうちの外周部に位置する光の弱い部分のみが照射されるか、あるいはほとんど照射されないため、円環部27aのほとんどの部分が、ターゲット物質の密度が比較的高い円環部27cとして3次ターゲット273に含まれてもよい。
3次ターゲット273にメインパルスレーザ光Mが照射されると、3次ターゲット273の一部がプラズマ化してもよい。3次ターゲット273に含まれるドーム部27dはターゲット物質の密度が低く、メインパルスレーザ光Mのエネルギーを吸収しやすいため、ドーム部27dの多くの部分がプラズマ化されてもよい。プラズマからは、EUV光が放射されてもよい。図3Dは、メインパルスレーザ光Mのパルス時間幅の後半における3次ターゲット273の様子を示す。ドーム部27dよりも、プラズマを含むドーム部27eの方がターゲット物質の密度が低くてもよい。
3次ターゲット273に含まれる円環部27cは、ターゲット物質の密度が比較的高くてもよい。ある閾値よりもターゲット物質の密度が高いと、ターゲット物質がメインパルスレーザ光Mを反射しやすくなり、メインパルスレーザ光Mのエネルギーを吸収しにくくなり得る。このため、円環部27cからのプラズマの生成は不十分となり、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率が小さいものとなり得る。
2.3.2 第2プリパルスレーザ光P2の照射径が、2次ターゲットの直径と同等である場合
図4A〜図4Dは、図2に示されるEUV光生成システムにおいて第1プリパルスレーザ光P1、第2プリパルスレーザ光P2及びメインパルスレーザ光Mが照射されるときのターゲット27の様子を概略的に示す。図4A〜図4Dは、第2の比較例として、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2が、2次ターゲット272の直径と同等である場合を示す。図4Aに示されるターゲット27と第1プリパルスレーザ光P1との関係は、図3Aを参照しながら説明したものと同様でよい。図4Bに示される2次ターゲット272は、図3Bを参照しながら説明したものと同様でよい。破線270は、ターゲット27の軌道及びその延長線を示す。図4B〜図4Dにおけるドットの粗密は、ターゲット物質の密度に対応し得る。
第2の比較例においては、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2が、2次ターゲット272の直径と同等であってもよい。この場合、第2プリパルスレーザ光P2の照射によって生成される3次ターゲット273は、2次ターゲット272のドーム部27bがさらに細かく破壊、蒸発、又はプリプラズマ化されたドーム部27hを含んでもよい。2次ターゲット272の円環部27aにも第2プリパルスレーザ光P2が照射されるので、円環部27aの一部においてはターゲット物質の密度が低下し得る。但し、円環部27aのうちの外周部分には、第2プリパルスレーザ光P2のうちの外周部に位置する光の弱い部分のみが照射されるため、円環部27aのうちの外周部分は、ターゲット物質の密度が比較的高い円環部27gとして3次ターゲット273に含まれてもよい。
3次ターゲット273にメインパルスレーザ光Mが照射されると、3次ターゲット273の一部がプラズマ化してもよい。3次ターゲット273の多くの部分はターゲット物質の密度が低く、メインパルスレーザ光Mのエネルギーを吸収しやすいため、3次ターゲット273の多くの部分がプラズマ化されてもよい。これにより、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率が向上し得る。図4Dは、メインパルスレーザ光Mのパルス時間幅の後半における3次ターゲット273の様子を示す。
しかしながら、EUV光のエネルギーを向上するために、メインパルスレーザ光Mのエネルギーを大きくすると、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率が低下することがある。
以下に説明される実施形態においては、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2を、メインパルスレーザ光Mの照射径Dmより大きくしてもよい。これにより、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率の低下が抑制されてもよい。
2.4 第2プリパルスレーザ光P2の照射径を、メインパルスレーザ光Mの照射径より大きくしたEUV光生成システム
2.4.1 構成
図5は、本開示の実施形態に係るEUV光生成システム11におけるレーザ光進行方向制御部34a及びその周辺の構成例を概略的に示す。チャンバ2に付帯するEUV集光ミラー23やターゲットセンサ4などの構成については、図示が省略されている。集光光学系22aやターゲット供給部26についても、その具体的な構成の図示は省略されている。
図5に示されるように、レーザ光進行方向制御部34aは、第1のビームエキスパンダ361、第2のビームエキスパンダ362及び第3のビームエキスパンダ363をさらに含む光学システムであってもよい。
第1のビームエキスパンダ361は、第1プリパルスレーザ光P1の光路であって、第2プリパルスレーザ光P2の光路及びメインパルスレーザ光Mの光路とは異なる位置に配置されてもよい。第2のビームエキスパンダ362は、第2プリパルスレーザ光P2の光路であって、第1プリパルスレーザ光P1の光路及びメインパルスレーザ光Mの光路とは異なる位置に配置されてもよい。第3のビームエキスパンダ363は、メインパルスレーザ光Mの光路であって、第1プリパルスレーザ光P1の光路及び第2プリパルスレーザ光P2の光路とは異なる位置に配置されてもよい。
第1のビームエキスパンダ361、第2のビームエキスパンダ362及び第3のビームエキスパンダ363は、それぞれ、球面凹レンズと球面凸レンズとを含んでもよい。あるいは、第3のビームエキスパンダ363は、大きな熱負荷に耐えるために、図示しない球面凸面ミラーと図示しない球面凹面ミラーとを含んでもよい。第1のビームエキスパンダ361に含まれる球面凸レンズには、アクチュエータ365が取り付けられていてもよい。第2のビームエキスパンダ362に含まれる球面凸レンズには、アクチュエータ366が取り付けられていてもよい。第3のビームエキスパンダ363に含まれる球面凸レンズ又は図示しない球面凹面ミラーには、アクチュエータ367が取り付けられていてもよい。
アクチュエータ365、366及び367は、それぞれの球面凸レンズ又は図示しない球面凹面ミラーを、それぞれのパルスレーザ光の光路軸に沿って移動可能であってもよい。これにより、第1〜第3のビームエキスパンダ361〜363は、それぞれ、第1プリパルスレーザ光P1、第2プリパルスレーザ光P2及びメインパルスレーザ光Mの波面及びビーム径を調節してもよい。波面及びビーム径を調節することにより、ターゲットにおける照射径が調節されてもよい。第1〜第3のビームエキスパンダ361〜363は、それぞれ、第1プリパルスレーザ光P1、第2プリパルスレーザ光P2及びメインパルスレーザ光Mの照射径を調節する調節機構に相当し得る。
本開示の実施形態においては、第1プリパルスレーザ光P1の照射径D1は、ターゲット27の直径Ddにターゲット27の位置のばらつきΔDdを加えた大きさとしてもよい。第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2は、第1プリパルスレーザ光P1の照射によって生成された2次ターゲット272の直径より大きくてもよい。メインパルスレーザ光Mの照射径Dmは、第2プリパルスレーザ光P2の照射によって生成された3次ターゲット273の直径より小さくてもよい。そして、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2は、メインパルスレーザ光Mの照射径Dmより大きくてもよい。
第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2を大きくするために、第2プリパルスレーザ光P2の集光光学系22aによる集光位置は、ターゲット27の位置よりも第2プリパルスレーザ光P2の光路の下流側に位置してもよい。第2プリパルスレーザ光P2の集光位置を光路の下流側にずらすために、集光光学系22aに入射する第2プリパルスレーザ光P2が所定の広がり角を有する凸面波となるように、第2プリパルスレーザ光P2の波面が調節されてもよい。あるいは、第2プリパルスレーザ光P2の集光光学系22aによる集光位置は、ターゲット27の位置よりも第2プリパルスレーザ光P2の光路の上流側に位置してもよい。第2プリパルスレーザ光P2の集光位置を光路の上流側にずらすために、集光光学系22aに入射する第2プリパルスレーザ光P2が凹面波となるように調節されてもよい。
ターゲット27に対する第1プリパルスレーザ光P1の照射タイミングから第2プリパルスレーザ光P2の照射タイミングまでの間に、ターゲット27は矢印Y方向に移動し得る。そこで、図5に示されるように、第1プリパルスレーザ光P1の光路軸は、プラズマ生成領域25よりもターゲット供給部26に近い位置で、ターゲット27の軌道とほぼ交差してもよい。また、第2プリパルスレーザ光P2の光路軸と、メインパルスレーザ光Mの光路軸とは、プラズマ生成領域25を通ってもよい。
2.4.2 パルスレーザ光を照射されたターゲットの変化
図6A〜図6Dは、本開示の実施形態において、第1プリパルスレーザ光P1、第2プリパルスレーザ光P2及びメインパルスレーザ光Mが照射されるときのターゲット27の様子を概略的に示す。図6Aに示されるターゲット27と第1プリパルスレーザ光P1との関係は、図3Aを参照しながら説明したものと同様でよい。図6Bに示される2次ターゲット272は、図3Bを参照しながら説明したものと同様でよい。破線270は、ターゲット27の軌道及びその延長線を示す。図6B〜図6Dにおけるドットの粗密は、ターゲット物質の密度に対応し得る。
第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2は、2次ターゲット272の直径より大きいことが好ましい。この場合、第2プリパルスレーザ光P2の照射によって生成される3次ターゲット273は、図6Cに示されるように、2次ターゲット272のドーム部27bと円環部27aとがさらに細かく破壊、蒸発、又はプリプラズマ化されて、且つ融合した塊状であってもよい。3次ターゲット273は時間とともに拡散し膨張してもよい。
塊状の3次ターゲット273にメインパルスレーザ光Mが照射されてもよい。本開示の実施形態において、メインパルスレーザ光Mの照射径Dmは、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2よりも小さいことが好ましい。メインパルスレーザ光Mは、3次ターゲット273のうちの外周部分を除いた中央部分に照射されてもよい。3次ターゲット273は、ターゲット物質の密度が低く、メインパルスレーザ光Mのエネルギーを吸収しやすくなっていてもよい。これにより、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率が向上し得る。
上述の図4A〜図4Dの場合においては、メインパルスレーザ光Mのエネルギーを大きくすると、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率が低下した。これに対し、図6A〜図6Dの場合においては、メインパルスレーザ光Mのエネルギーを大きくすることによる変換効率の低下が緩和され得る。その理由は、以下のように推測される。
上述の図4A〜図4Dの場合においては、メインパルスレーザ光Mのパルス時間幅の前半においては、ターゲット物質がメインパルスレーザ光Mのエネルギーを効率的に吸収し得る。しかしながら、メインパルスレーザ光Mのエネルギーが大きいと、ターゲット物質が急激に膨張し、メインパルスレーザ光Mの1パルスの時間が終わらないうちにターゲット物質の密度の低下が進み得る。従って、メインパルスレーザ光Mのパルス時間幅の後半においては、ターゲット物質の密度が低くなり過ぎてしまい、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率が低下する可能性がある。
これに対し、図6A〜図6Dの場合においては、3次ターゲット273のうちのメインパルスレーザ光Mの照射径より外側の外周部分27kには、メインパルスレーザ光Mが照射されないことがあり得る。この場合には、メインパルスレーザ光Mのエネルギーが大きくても、ターゲット物質の急激な膨張が外周部分27kによって抑制され得る。あるいは、ターゲット物質が急激に膨張しても、外周部分27kからメインパルスレーザ光Mの照射径内にターゲット物質が供給され得る。これにより、メインパルスレーザ光Mの照射径内のターゲット物質の密度の低下が緩和され得る。この結果として、メインパルスレーザ光Mのエネルギーを大きくすることによる変換効率の低下が緩和され得る。
2.4.3 測定結果
図7Aは、第2プリパルスレーザ光P2の照射径と、EUV光のエネルギーとの関係を示すグラフである。図7Aにおいては、ターゲット27として直径25μmのスズの液滴を用いた。第1プリパルスレーザ光P1は、照射径80μm、パルス時間幅14ps、パルスエネルギー0.77mJとした。第2プリパルスレーザ光P2は、パルス時間幅6ns、フルーエンス10.0J/cmとし、照射径D2を変えながら測定を行った。メインパルスレーザ光Mは、照射径325μm、パルス時間幅15ns、パルスエネルギー240mJとした。
図7Aに示されるように、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2を200μmとした場合よりも、300μmとした場合の方が、EUV光のエネルギーが高かった。さらに、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2を300μmとした場合よりも、メインパルスレーザ光Mの照射径325μmより大きい400μmとした場合の方が、EUV光のエネルギーが高かった。
図7Bは、第2プリパルスレーザ光P2の照射径と、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率(CE)との関係を示すグラフである。図7Bにおいては、メインパルスレーザ光Mのパルスエネルギーを65mJとした場合と、240mJとした場合との両方で測定を行った。その他の測定条件は図7Aの場合と同様とした。
図7Bに示されるように、メインパルスレーザ光Mのパルスエネルギーを65mJとした場合に比べて、240mJまで高くした場合には、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率が低下した。すなわち、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2が200μmであった場合には、変換効率が約4.1%から約3.1%にまで大幅に低下した。一方、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2が400μmであった場合には、変換効率が約4.7%から4.1%程度への低下となり、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2が200μmであった場合に比べて変換効率の低下が緩和されていた。
2.4.4 照射径の数値範囲
以下に、照射径の数値範囲について考察を加える。まず、以下の説明で用いられる変数を定義する。
液滴状のターゲットの直径Dd
第1プリパルスレーザ光の照射径D1
第2プリパルスレーザ光の照射径D2
メインパルスレーザ光の照射径Dm
メインパルスレーザ光を照射するときの3次ターゲットの直径Dt
プラズマの直径Dp
2.4.4.1 液滴状のターゲットの直径Dd
ターゲット27の直径Ddは、LPP式のEUV光生成装置において典型的な、以下の数値範囲でよい。
1μm≦Dd≦100μm
2.4.4.2 第1プリパルスレーザ光の照射径D1
第1プリパルスレーザ光P1の照射径D1は、5%幅又は50%幅が、ターゲット27の直径Ddにターゲット27の位置のばらつきΔDdを加えた範囲となるように設定されることが望ましい。従って、以下のように、第1プリパルスレーザ光P1の照射径D1は、ターゲット27の直径Ddより大きくてよい。
D1>Dd (式1)
なお、5%幅とは、ターゲットへの照射位置における光強度分布のうち、ピーク強度の5%以上の光強度を有する部分の直径をいう。50%幅とは、ターゲットへの照射位置における光強度分布のうち、ピーク強度の50%以上の光強度を有する部分の直径をいう。
ここで、ターゲット27の直径Ddを20μmとし、ターゲット27の位置のばらつきΔDdを20μmとすると、ターゲット27の直径Ddにターゲット27の位置のばらつきΔDdを加えた範囲は、40μmとなる。
ターゲットへの照射位置において、第1プリパルスレーザ光P1の光強度分布がガウス分布であるとすると、5%幅が40μmとなる照射径は、1/e幅で68μmとなり、50%幅が40μmとなる照射径は、1/e幅で253μmとなり得る。従って、第1プリパルスレーザ光P1の照射径D1は以下の範囲でよい。
50μm≦D1≦300μm
なお、1/e幅とは、ターゲットへの照射位置における光強度分布のうち、ピーク強度の1/e以上の光強度を有する部分の直径をいう。eは、ネイピア数であり、1/eは、約13.5%である。
2.4.4.3 メインパルスレーザ光の照射径Dm
メインパルスレーザ光Mの照射径Dmは、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率がよい照射強度を実現するような照射径としてもよい。本発明者らの実験によれば、メインパルスレーザ光Mの照射強度を5×10W/cm以上、1×1010W/cm以下とすることが、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率の点で好ましいとの結果が得られている。なお、メインパルスレーザ光Mの照射強度については、図10を参照しながら後述する。メインパルスレーザ光Mのパルスエネルギーを例えば400mJとし、パルス時間幅を15nsとすると、メインパルスレーザ光Mの照射径Dmは、以下の範囲でよい。
450μm≦Dm≦900μm
但し、露光装置の光源としてのEUV光生成装置においては、プラズマの直径Dpの上限が存在し得る。プラズマの直径Dpの上限は、EUV集光ミラー23の倍率と、中間集光点(IF)のエタンデュリミットとによって決定され得る。以下のように、メインパルスレーザ光Mの照射径Dmは、プラズマの直径Dpより小さくてよい。
Dp>Dm (式2)
仮にプラズマの直径Dpを400μmとした場合、メインパルスレーザ光Mの照射径Dmは、300μm程度でもよい。従って、メインパルスレーザ光Mの照射径Dmは、第1プリパルスレーザ光P1の照射径D1より大きくてよい。
Dm>D1 (式3)
また、図6Cに示されるように、メインパルスレーザ光Mの照射径Dmは、メインパルスレーザ光Mを照射するときの3次ターゲット273の直径Dtより小さくてよい。
Dt>Dm
また、プラズマの直径Dpは、メインパルスレーザ光Mを照射するときの3次ターゲット273の直径Dtより小さくてよい。
Dt>Dp (式4)
2.4.4.4 第2プリパルスレーザ光の照射径D2
図6B及び図6Cの説明を前提とすると、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2は、メインパルスレーザ光Mを照射するときの3次ターゲット273の直径Dtと同等以上でよい。
D2≧Dt (式5)
第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2の上限は、ターゲット27の間隔によって決定され得る。ターゲット27の間隔を2000μmとすると、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2の上限は、4000μmでよい。
本実施形態において、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2は、メインパルスレーザ光Mの照射径Dmより大きい。そこで、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2の下限は、300μmでよい。
従って、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2は以下の範囲でよい。
300μm≦D2≦4000μm
好ましくは、第2プリパルスレーザ光P2の照射径D2は以下の範囲でよい。
300μm≦D2≦900μm
上述の(式1)〜(式5)により、以下の式が成立し得る。
D2≧Dt>Dp>Dm>D1>Dd
2.4.5 遅延時間の範囲
本発明者らの実験によれば、遅延時間T1M及び遅延時間T2Mは以下の範囲が好ましいという結果が得られている。
第1プリパルスレーザ光P1の照射タイミングからメインパルスレーザ光Mの照射タイミングまでの遅延時間T1Mは、以下の範囲が好ましい。
0.5μs<T1M<3μs
遅延時間T1Mについては、図8を参照しながら後述する。
第2プリパルスレーザ光P2の照射タイミングからメインパルスレーザ光Mの照射タイミングまでの遅延時間T2Mは、以下の範囲が好ましい。
10ns<T2M<300ns
遅延時間T2Mは、以下の範囲がさらに好ましい。
50ns<T2M<100ns
2.4.6 パルスレーザ光のフルーエンス又は照射強度
2.4.6.1 第1プリパルスレーザ光のフルーエンス
図8は、第1プリパルスレーザ光P1のフルーエンスと、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率(CE)との関係を示すグラフである。図8は、さらに、第1プリパルスレーザ光P1のフルーエンスと、第1プリパルスレーザ光P1の照射タイミングからメインパルスレーザ光Mの照射タイミングまでの遅延時間T1Mの最適値との関係も示す。
図8においては、ターゲット27として直径25μmのスズの液滴を用いた。第1プリパルスレーザ光P1は、照射径として3通りの値を設定し、パルス時間幅は14psとした。第2プリパルスレーザ光P2は、パルス時間幅12ns、パルスエネルギー2mJとし、第2プリパルスレーザ光P2の照射タイミングからメインパルスレーザ光Mの照射タイミングまでの遅延時間T2Mを120nsとした。メインパルスレーザ光Mは、照射径300μm、パルス時間幅15ns、パルスエネルギー50mJとした。
第1プリパルスレーザ光P1の照射径とフルーエンスを一定にして、複数の遅延時間T1Mで測定を行い、最も高い変換効率が得られた場合の遅延時間T1Mを最適遅延時間とし、そのときの変換効率とともに図8に示した。
図8に示されるように、第1プリパルスレーザ光P1のフルーエンスは、5J/cm以上、60J/cm以下でよい。
第1プリパルスレーザ光P1の照射タイミングからメインパルスレーザ光Mの照射タイミングまでの遅延時間T1Mは、以下の範囲が好ましい。
0.5μs<T1M<3μs
2.4.6.2 第2プリパルスレーザ光のフルーエンス
図9は、第2プリパルスレーザ光P2のフルーエンスと、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率(CE)との関係を示すグラフである。
図9においては、ターゲット27として直径25μmのスズの液滴を用いた。第1プリパルスレーザ光P1は、照射径80μm、パルス時間幅14ps、パルスエネルギー0.77mJとした。第2プリパルスレーザ光P2は、パルス時間幅6ns、照射径400μmとし、フルーエンスを変えながら測定を行った。メインパルスレーザ光Mは、照射径404μm、パルス時間幅15ns、パルスエネルギー240mJとした。
図9に示されるように、第2プリパルスレーザ光P2のフルーエンスは、1J/cm以上、10J/cm以下でよい。
2.4.6.3 メインパルスレーザ光の照射強度
図10は、メインパルスレーザ光Mの照射強度と、レーザ光のエネルギーからEUV光のエネルギーへの変換効率(CE)との関係を示すグラフである。本開示において、照射強度とは、ターゲットへの照射位置におけるパルスレーザ光の光強度をいう。この光強度は、ピーク強度の1/e以上の光強度を有する部分における平均値でもよい。
図10においては、メインパルスレーザ光Mの照射径Dmとして3通りの値を設定し、それぞれの場合に照射強度を変えながら測定を行った。
図10に示されるように、メインパルスレーザ光Mの照射強度は、5×10W/cm以上、1×1010W/cm以下が好ましい。
3.補足
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される修飾句「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。

Claims (16)

  1. 所定領域に向けてターゲットを出力するターゲット供給部と、
    前記ターゲットに照射される第1レーザ光と、前記第1レーザ光が照射された前記ターゲットに照射される第2レーザ光と、前記第2レーザ光が照射された前記ターゲットに照射される第3レーザ光と、を出力するレーザシステムと、
    前記ターゲットにおける前記第2レーザ光の照射径が、前記ターゲットにおける前記第3レーザ光の照射径より大きくなるように構成された光学システムと、
    を備える極端紫外光生成装置。
  2. 前記第3レーザ光は、前記ターゲットをプラズマ化してEUV光を生成するためのレーザ光である、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  3. 前記光学システムは、前記ターゲットにおける前記第2レーザ光の照射径が、前記第2レーザ光が照射されるときの前記ターゲットの直径よりも大きくなるように構成された、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  4. 前記光学システムは、前記ターゲットにおける前記第2レーザ光の照射径が、前記第3レーザ光が照射されるときの前記ターゲットの直径以上となるように構成された、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  5. 前記ターゲット供給部は、前記ターゲットを含む複数のターゲットを順次出力するように構成され、
    前記光学システムは、前記ターゲットにおける前記第2レーザ光の照射径が、前記複数のターゲットの間の間隔の2倍以下となるように構成された、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  6. 前記光学システムは、前記ターゲットにおける前記第1レーザ光の照射径が、前記ターゲットにおける前記第3レーザ光の照射径より小さくなるように構成された、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  7. 前記光学システムは、前記第1レーザ光の光路に配置され、前記第1レーザ光の照射径を調節する調節機構を含む、請求項6記載の極端紫外光生成装置。
  8. 前記光学システムは、前記第2レーザ光の光路に配置され、前記第2レーザ光の照射径を調節する調節機構を含む、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  9. 前記光学システムは、前記第3レーザ光の光路に配置され、前記第3レーザ光の照射径を調節する調節機構を含む、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  10. 前記光学システムは、前記第2レーザ光の光路に配置され、前記第2レーザ光の照射径を、300μm以上、4000μm以下にする、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  11. 前記レーザシステムは、前記ターゲットにおける前記第2レーザ光のフルーエンスを、1J/cm以上、10J/cm以下にする、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  12. 前記レーザシステムは、前記第2レーザ光のパルス時間幅を、前記第3レーザ光のパルス時間幅より短くする、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  13. 前記レーザシステムは、前記第1レーザ光の照射タイミングから前記第3レーザ光の照射タイミングまでの遅延時間を、0.5μs以上、3μs以下にする、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  14. 前記レーザシステムは、前記第2レーザ光の照射タイミングから前記第3レーザ光の照射タイミングまでの遅延時間を、0.01μs以上、0.3μs以下にする、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  15. 前記レーザシステムは、前記第1レーザ光が照射された前記ターゲットに、前記第2レーザ光が照射される前に照射される第4レーザ光をさらに出力する、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
  16. 前記レーザシステムは、前記第2レーザ光が照射された前記ターゲットに、前記第3レーザ光が照射される前に照射される第5レーザ光をさらに出力する、請求項1記載の極端紫外光生成装置。
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