JPWO2017086311A1 - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

内視鏡は、手元側から先端側に向けて長手方向に沿って延びる挿入部に設けられた可撓管部と、前記可撓管部内に配置され、前記長手方向に平行な所定の軸周りに巻回して形成されたコイルパイプと、前記コイルパイプ内に挿通され、前記所定の軸周りで前記コイルの巻回方向と逆の方向に撚られると共に、先端側にて前記コイルの先端と固定されている第1のワイヤと、前記第1のワイヤの撚り方向と逆方向に撚られて形成されており、基端が前記第1のワイヤとコイルとの固定部に固定されると共に、先端が回転を規制された状態で内視鏡の構成部材に係合する第2のワイヤと、前記第1のワイヤを基端方向に牽引して前記コイルパイプに圧縮力を加える牽引機構と、を具備する。

Description

本発明は、挿入部に硬度変更機構部を備える内視鏡に関する。
生体の体内や構造物の内部等の観察が困難な箇所を観察するために、生体や構造物の外部から内部に挿入可能な挿入部の先端部内に、光学像を撮像するための撮像ユニットを具備した内視鏡が、例えば医療分野や工業分野において利用されている。
日本国特開平10−276965号公報に開示されている内視鏡は、挿入部の一部の曲げ方向の硬度を変更する硬度変更機構部を有する。硬度変更機構部は、挿入部内に挿通されたコイルパイプと、コイルパイプ内に挿通されたワイヤと、ワイヤを牽引することでコイルパイプに圧縮力を加える牽引機構部と、を備える。コイルパイプは、加えられる圧縮力に応じて曲げ方向の硬度が変化する。このため、挿入部のコイルパイプが挿通された部分の硬度は、コイルパイプに加えられる圧縮力に応じて変化する。
日本国特開平10−276965号公報に開示されている内視鏡の硬度変更機構部においては、コイルパイプに加える圧縮力の変化を繰り返すことによって、ワイヤの自由長の伸びやコイルパイプの自由長の縮みが生じる。ワイヤの自由長の伸びやコイルパイプの自由長の縮みが生じると、ワイヤを牽引する距離と、挿入部の硬度の変化の度合いとの関係が変化してしまうため、使用者による操作感が変わってしまう。
本発明は、上述した点を解決するものであって、挿入部に硬度変更機構部を備える内視鏡において、ワイヤの伸びやコイルパイプの縮みを防止することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡は、手元側から先端側に向けて長手方向に沿って延びる挿入部に設けられた可撓管部と、前記可撓管部内に配置され、前記長手方向に平行な所定の軸周りに巻回して形成されたコイルパイプと、前記コイルパイプ内に挿通され、前記所定の軸周りで前記コイルパイプの巻回方向と逆の方向に撚られると共に、先端側にて前記コイルパイプの先端と固定されている第1ワイヤと、前記第1ワイヤの撚り方向と逆方向に撚られて形成されており、基端が前記第1ワイヤと前記コイルパイプとの固定部に固定されると共に、先端が回転を規制された状態で内視鏡の構成部材に係合する第2ワイヤと、前記第1ワイヤを基端方向に牽引して前記コイルパイプに圧縮力を加える牽引機構部と、を具備する。
また、本発明の別の態様の内視鏡は、手元側から先端側に向けて長手方向に沿って延びる挿入部に設けられた可撓管部と、前記可撓管部内に配置され、前記長手方向に平行な所定の軸周りに巻回して形成されたコイルパイプと、前記コイルパイプ内に挿通され、前記所定の軸周りで前記コイルパイプの巻回方向と逆の方向に撚られた第1ワイヤと、前記第1ワイヤを基端方向に牽引して前記コイルパイプに圧縮力を加える牽引機構部と、を具備しており、前記コイルパイプを巻回方向と同方向の捻り力を加えた状態で配置している。
第1の実施形態の内視鏡の構成を説明する図である。 第1の実施形態の可撓管部および硬度変更機構部の構成を説明する図である。 第1の実施形態のコイルパイプ、第1ワイヤおよび第2ワイヤの巻き方向を示す図である。 第1の実施形態のコイルパイプ、第1ワイヤおよび第2ワイヤの巻き方向の別の例を示す図である。 第2の実施形態の可撓管部および硬度変更機構部の構成を説明する図である。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1に示す本実施形態の内視鏡1は、人体等の被検体内に導入可能な細長の挿入部2を有し、挿入部2に被検体内を観察するための構成を有する。なお、内視鏡1の挿入部2が導入される被検体は、人体に限らず、他の生体であってもよいし、機械や建造物等の人工物であってもよい。
本実施形態の内視鏡1は、被検体の内部に導入される細長に形成された挿入部2と、挿入部2の基端に位置する操作部3と、操作部3から延出するユニバーサルコード4とで主に構成されている。
挿入部2は、先端に配設される先端部8、先端部8の基端側に配設される湾曲自在な湾曲部9、及び湾曲部9の基端側と操作部3の先端側とを接続する可撓性を有する可撓管部10が連設されて構成されている。
先端部8には、被検体内を観察するための構成等が配設されている。例えば、先端部8には、対物レンズ及び撮像素子を含み光学的に被検体内を観察するための撮像ユニットが配設されている。また、先端部8には、図示しないが、撮像ユニットの被写体を照明する光を出射する照明光出射部も設けられている。なお、先端部8には、超音波を用いて音響的に被検体内を観察するための超音波振動子が配設されていてもよい。
挿入部2の基端に配設された操作部3には、湾曲部9の湾曲を操作するためのアングル操作ノブ6が設けられている。ユニバーサルコード4の基端部には図示しない外部装置に接続可能に構成された内視鏡コネクタ5が設けられている。内視鏡コネクタ5が接続される外部装置は、先端部8に設けられた撮像ユニットを制御するカメラコントロールユニット等を備える。
また、操作部3には、可撓管部10内に配設された硬度変更機構部20を操作するための硬度変更ノブ21が設けられている。硬度変更機構部20は、可撓管部10の長手方向に沿って可撓管部10内に挿入されており、硬度変更ノブ21による操作入力に応じて、屈曲に対する硬度が変化する構成を有する。すなわち、硬度変更機構部20は、可撓管部10の屈曲に対する硬度を変化させる。
次に、可撓管部10および硬度変更機構部20の構成について説明する。図2に示すように、可撓管部10は、網状管11および外皮12を備える。
網状管11は、ステンレス合金等の金属製の細線を管状に編組することにより形成されている。外皮12は、網状管11の外周を被覆する合成樹脂製の膜である。網状管11を外皮12により覆うことにより、可撓管部10内の気密が保たれる。
なお、図示しないが、網状管11の内側には、可撓管部10の潰れを防止する芯材であるフレックス管が設けられている。フレックス管は、細長の金属製の薄板を、可撓管部10の長手方向に沿った軸周りに螺旋状に巻回することにより形成されている。フレックス管を構成する薄板の幅は、薄板を巻回するピッチ幅よりも狭いため、フレックス管は可撓管部10の屈曲に応じて変形する。
以上のように構成された可撓管部10内には、前述した硬度変更機構部20の他に、撮像ユニットと内視鏡コネクタとを電気的に接続する電気ケーブルや、流体や処置具等を通すための管路等の内蔵物が挿通されている。硬度変更機構部20の以外の内蔵物は、公知の技術であるため説明は省略する。
硬度変更機構部20は、コイルパイプ22、第1ワイヤ24および第2ワイヤ26を備える。硬度変更機構部20を構成する部材について、挿入部2の先端部8側に向かう方向を先端方向と称し、操作部3側に向かう方向を基端方向と称する。
コイルパイプ22は、例えばステンレス合金等の金属製の線状部材を、挿入部2の長手方向に平行な所定の軸A周りに螺旋状に巻回して形成されている。
本実施形態のコイルパイプ22は、一例として図3に示すように、線状部材を、右手巻きの螺旋(right-handed helix)となるように巻回することにより形成されている。右手巻きの螺旋とは、コイルパイプ22を図3に示すように軸Aが上下方向となるように置いた場合に、コイルパイプ22の手前側に見える部分の線状部材が右上がりとなる巻き方向の螺旋のことである。このような巻回方向は、Z巻きとも称する。
コイルパイプ22の基端22bは、操作部3に固定されたコイル固定部23によって保持されている。コイルパイプ22内には、所定の軸Aを中心とした所定の内径の空間が設けられている。コイルパイプ22内には、後述する第1ワイヤ24が挿通される。
第1ワイヤ24は、コイルパイプ22内に挿通され、線状部材を所定の軸A周りでコイルパイプ22の巻回方向と逆の方向に撚ることにより形成されている。第1ワイヤ24は、例えばステンレス合金等の金属製の線状部材を撚り合わせることにより形成されている。
本実施形態では、前述のようにコイルパイプ22が右手巻きの螺旋であるから、第1ワイヤ24は、線状部材を、左手巻きの螺旋(left-handed helix)となるように撚ることにより形成されている。左手巻きの螺旋とは、第1ワイヤ24を図3に示すように軸Aが上下方向となるように置いた場合に、第1ワイヤ24の手前側に見える部分の線状部材が左上がりとなる巻き方向の螺旋のことである。このような巻回方向の撚り方は、S巻きまたはS撚り等とも称する。
コイルパイプ22に挿通された第1ワイヤ24の先端24aは、第1ワイヤ24が基端方向に牽引された場合に、コイルパイプ22に軸Aに沿って圧縮する方向の力が加わるように、コイルパイプ22の先端22aと係合している。
具体的には、第1ワイヤ24の先端24aは、コイルパイプ22の先端22aよりも先端方向に突出している。そして、第1ワイヤ24の先端24aには、コイルパイプ22の内径よりも大きい外形を有する接続部25が固着されている。すなわち、第1ワイヤ24の先端24aのコイルパイプ22の先端22aに対する基端方向への相対的な移動は、接続部25によって規制されている。
また、接続部25は、コイルパイプ22の先端22aに接着剤、半田付けまたはロウ付け等によって固着されている。すなわち、第1ワイヤ24の先端24aは、コイルパイプ22の先端22aに固定されている。なお、第1ワイヤ24の先端24aは、接続部25を介さずに、接着剤、半田付けまたはロウ付け等によってコイルパイプ22の先端22aに直接的に固着されていてもよい。
前述のように、コイルパイプ22の基端22bは、コイル固定部23によって操作部3に固定されている。したがって、第1ワイヤ24を基端方向に牽引した場合、第1ワイヤ24に加えられた張力がコイルパイプ22の先端22aに伝達され、コイルパイプ22には軸A方向に圧縮する力が加えられる。コイルパイプ22に圧縮力が加えられることにより、コイルパイプ22が生じる曲げ変形に対する抵抗力が大きくなる。コイルパイプ22に加えられる圧縮力が大きいほど、コイルパイプ22が生じる曲げ変形に対する抵抗力は大きくなる。
第1ワイヤ24の基端24bは、第1ワイヤ24を基端方向に牽引して第1ワイヤ24に張力を加える牽引機構部30に接続されている。
牽引機構部30は、公知であるため詳細な説明を省略するが、本実施形態では一例として、牽引機構部30は、操作部3に対して回動する硬度変更ノブ21と、第1ワイヤ24の基端24bを保持し硬度変更ノブ21の回動に応じて軸Aに沿う方向に進退移動するワイヤ保持部30aと、を備える。
硬度変更ノブ21の内周面には、カム溝21bが彫設されている。ワイヤ保持部30aは、操作部3内において軸Aに沿う方向に進退移動可能に配設されている。また、ワイヤ保持部30aには、カム溝21bに摺動可能に係合するカムピン30bが設けられている。カム溝21bとカムピン30bとの係合により、ワイヤ保持部30aは、硬度変更ノブ21の回動に応じて軸Aに沿う方向に進退移動する。以上のように構成された、本実施形態の牽引機構部30は、使用者による硬度変更ノブ21の回動操作に応じて、第1ワイヤ24に加える張力を変更することができる。
第2ワイヤ26は、線状部材を所定の軸A周りで第1ワイヤ24の撚り方向とは逆の方向に撚ることにより形成されている。すなわち、第2ワイヤ26は、線状部材を所定の軸A周りでコイルパイプ22の巻回方向と同一の方向に撚ることにより形成されている。第2ワイヤ26は、例えばステンレス合金等の金属製の線状部材を撚り合わせることにより形成されている。
本実施形態では、前述のように、第1ワイヤ24が左手巻きで撚られていることから、第2ワイヤ26は、線状部材を、右手巻きの螺旋となるように撚ることにより形成されている。右手巻きの撚り方は、Z巻きまたはZ撚り等とも称する。
第2ワイヤ26は、先端26aの回転が規制された状態で挿入部2の構成部材に固定されており、基端26bが第1ワイヤ24の先端24aに固定されている。すなわち、第2ワイヤ26は、第1ワイヤ24よりも先端側に配置されている。
具体的には、第2ワイヤ26の先端26aは、挿入部2の湾曲部9の基端に配置された枠部材9aのワイヤ固定部28に、軸A周りの回転が規制された状態で固定されている。第2ワイヤ26の先端26aは、例えば接着剤、半田付けまたはロウ付け等によってワイヤ固定部28に固着されている。
また、第2ワイヤ26の基端26bは、接続部25に例えば接着剤、半田付けまたはロウ付け等によって固着されている。第1ワイヤ24の先端24aおよび第2ワイヤ26の基端26bは、互いの中心軸が軸A上に位置するように、それぞれ接続部25に固着されている。
なお、第2ワイヤ26の基端26bは、接続部25を介さずに、直接的に第1ワイヤ24の先端24aに例えば接着剤、半田付けまたはロウ付け等によって固着されていてもよい。
第2ワイヤ26の先端26aが湾曲部9の枠部材9aに固着されることによって、第1ワイヤ24の先端24aの可撓管部10内における位置が、所定の範囲内に保持される。すなわち、可撓管部10内における、コイルパイプ22の先端22aが移動可能な範囲が、第2ワイヤ26によって定められている。このため、コイルパイプ22は、牽引機構部30によって第1ワイヤ24を基端方向に牽引した場合や可撓管部10の屈曲を繰り返した場合、可撓管部10内を第2ワイヤ26によって定められた範囲内でのみ移動可能に保持される。
コイルパイプ22は、前述のように、牽引機構部30によって第1ワイヤ24に加えられる張力に応じて、曲げ変形に対する抵抗力が変化する。よって、可撓管部10のコイルパイプ22が内部に配置されている範囲の屈曲に対する硬度は、コイルパイプ22の曲げ変形に対する抵抗力に応じて変化する。以上に説明した構成により、硬度変更機構部20は、挿入部2の少なくとも一部の硬度を変更する。
以上に説明したように、本実施形態の内視鏡1が備える硬度変更機構部20は、線状部材を所定の軸A周りに巻回して形成されたコイルパイプ22と、前記軸A周りにコイルパイプ22の巻回方向とは逆の方向に撚られた第1ワイヤ24と、第1ワイヤ24の撚り方向と逆方向に撚られた第2ワイヤ26と、第1ワイヤ24を牽引する牽引機構部30と、を備える。
また、第1ワイヤ24は、コイルパイプ22内に挿通されており、第1ワイヤ24の先端24aはコイルパイプ22の先端22aに固定されており、第1ワイヤ24の基端24bは牽引機構部30に接続されている。また、第2ワイヤ26は、先端26aが回転を規制された状態で挿入部2の構成部材に係合しており、基端26bが第1ワイヤ24とコイルパイプ22との固定部に固定されている。牽引機構部30は、第1ワイヤ24を基端方向に牽引することで、コイルパイプ22に圧縮力を加える。
このように構成された本実施形態の硬度変更機構部20では、牽引機構部30により第1ワイヤ24に張力を加えた場合に、第1ワイヤ24は撚りが戻ることによる軸A周りの回転力F1を発生する。第1ワイヤ24の撚りが戻る変形とは、第1ワイヤ24が伸びる変形と言い換えることができる。
一方で、牽引機構部30により第1ワイヤ24に張力を加えた場合には、コイルパイプ22には圧縮力が加えられるため、コイルパイプ22は全体の巻き数が減ずるように変形することによる軸A周りの回転力F2を発生する。コイルパイプ22の全体の巻き数が減ずる変形とは、コイルパイプ22が縮む変形と言い換えることができる。
ここで、コイルパイプ22の巻回方向と、第1ワイヤ24の撚りの方向とが逆の関係にあることから、牽引機構部30により第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、第1ワイヤ24が生じる回転力F1と、コイルパイプ22が生じる回転力F2とは、互いに打ち消し合う方向の関係となる。このため、本実施形態の硬度変更機構部20では、第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、コイルパイプ22が縮む変形量と、第1ワイヤ24が伸びる変形量を抑制または防止することができ、繰り返しの使用によるコイルパイプ22の自由長の縮みと第1ワイヤ24の自由長の伸びを抑制または防止することができる。
また、本実施形態の硬度変更機構部20は、第2ワイヤ26が、第1ワイヤ24の撚り方向とは逆方向に撚られている。牽引機構部30により第1ワイヤ24を基端方向に牽引した場合には、第2ワイヤ26にも張力が加えられる。第2ワイヤ26は、先端26aの回転が規制された状態であるため、基端26bを基端方向に牽引された場合には、撚りが戻ることによる軸A周りの回転力F3を発生する。
ここで、第1ワイヤ24の撚りの方向と第2ワイヤ26の撚りの方向とが逆の関係にあることから、牽引機構部30により第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、第1ワイヤ24が生じる回転力F1と、第2ワイヤ26が生じる回転力F3とは、互いに打ち消し合う方向の関係となる。このため、本実施形態の硬度変更機構部20では、第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、第1ワイヤ24および第2ワイヤ26の撚りの変化を抑制または防止することができ、繰り返しの使用による第1ワイヤ24および第2ワイヤ26の自由長の伸びを抑制または防止することができる。
また、本実施形態の硬度変更機構部20では、第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、第1ワイヤ24および第2ワイヤ26の撚りの変化を抑制または防止することができることから、第2ワイヤ26の撚りが戻りすぎとなる、または撚りが強すぎとなることによって起こるキンクを防止することができる。
なお、以上に説明した本実施形態では、コイルパイプ22および第2ワイヤ26を右手巻き(Z巻き)とし、第1ワイヤ24を左手巻き(S巻き)としているが、これらの巻きの方向は逆であってもよい。すなわち、図4に示すように、コイルパイプ22および第2ワイヤ26が左手巻き(S巻き)であって、第1ワイヤ24が右手巻き(Z巻き)であっても、前述の実施形態と同様の作用、効果が得られる。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態を説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略する。
図4および図5に示す本実施形態の内視鏡1は、硬度変更機構部20のコイルパイプ22を、巻回方向と同方向の軸A周りの捻り力Tを加えた状態とすることが、第1の実施形態と異なる。
図示する本実施形態では一例として、コイルパイプ22は線状部材を右手巻き(Z巻き)で巻回することにより形成されている。そして本実施形態のコイルパイプ22は、自然状態から巻回方向と同方向に所定の角度だけ捻った状態で、先端22aが第1ワイヤ24の先端24aに固定され、基端22bがコイル固定部23に固定されている。
コイルパイプ22を巻回方向と同方向に捻る、とは、コイルパイプ22を全体の巻き数が増える方向に軸A周りに捻ることである。コイルパイプ22を巻回方向と同方向に捻った状態で配置することにより、コイルパイプ22が生じる曲げ変形に対する抵抗力は、コイルパイプ22が自然状態である場合よりも大きくなる。
したがって、本実施形態では、コイルパイプ22に加える捻り力Tの大きさを変更することによって、牽引機構部30により第1ワイヤ24を牽引していない状態におけるコイルパイプ22の初期硬さを調整することができる。コイルパイプ22の初期硬さを調整することによって、複数の内視鏡1の間における可撓管部10の硬さのばらつきを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、コイルパイプ22および第2ワイヤ26の巻きを同一方向とし、第1ワイヤ24の巻き方向をコイルパイプ22とは逆方向としている。したがって、本実施形態の内視鏡1においても、第1の実施形態と同様に、第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、コイルパイプ22が縮む変形量と、第1ワイヤ24が伸びる変形量を抑制または防止することができ、繰り返しの使用によるコイルパイプ22の自由長の縮みと第1ワイヤ24の自由長の伸びを抑制または防止することができる。また、本実施形態の内視鏡は、第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、第1ワイヤ24および第2ワイヤ26の撚りの変化を抑制または防止することができることから、第2ワイヤ26の撚りが戻りすぎとなる、または撚りが強すぎとなることによって起こるキンクを防止することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内視鏡もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本出願は、2015年11月17日に日本国に出願された特願2015−224987号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。
本発明は、挿入部に硬度変更機構を備える内視鏡に関する。
日本国特開平10−276965号公報に開示されている内視鏡は、挿入部の一部の曲げ方向の硬度を変更する硬度変更機構を有する。硬度変更機構は、挿入部内に挿通されたコイルパイプと、コイルパイプ内に挿通されたワイヤと、ワイヤを牽引することでコイルパイプに圧縮力を加える牽引機構と、を備える。コイルパイプは、加えられる圧縮力に応じて曲げ方向の硬度が変化する。このため、挿入部のコイルパイプが挿通された部分の硬度は、コイルパイプに加えられる圧縮力に応じて変化する。
日本国特開平10−276965号公報に開示されている内視鏡の硬度変更機構においては、コイルパイプに加える圧縮力の変化を繰り返すことによって、ワイヤの自由長の伸びやコイルパイプの自由長の縮みが生じる。ワイヤの自由長の伸びやコイルパイプの自由長の縮みが生じると、ワイヤを牽引する距離と、挿入部の硬度の変化の度合いとの関係が変化してしまうため、使用者による操作感が変わってしまう。
本発明は、上述した点を解決するものであって、挿入部に硬度変更機構を備える内視鏡において、ワイヤの伸びやコイルパイプの縮みを防止することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡は、手元側から先端側に向けて長手方向に沿って延びる挿入部に設けられた可撓管と、前記可撓管内に配置され、線状部材を前記長手方向に平行な所定の軸周りに巻回して形成されたコイルパイプと、前記コイルパイプ内に挿通され、前記所定の軸周りで前記コイルパイプの巻回方向と逆の方向に撚られると共に、先端側にて前記コイルパイプの先端と固定されている第1ワイヤと、前記第1ワイヤの撚り方向と逆方向に撚られて形成されており、基端が前記第1ワイヤと前記コイルパイプとの固定部に固定されると共に、先端が回転を規制された状態で内視鏡の構成部材に係合する第2ワイヤと、前記第1ワイヤを基端方向に牽引して前記コイルパイプに圧縮力を加える牽引機構と、を具備する。
また、本発明の別の態様の内視鏡は、手元側から先端側に向けて長手方向に沿って延びる挿入部に設けられた可撓管と、前記可撓管内に配置され、線状部材を前記長手方向に平行な所定の軸周りに巻回して形成されたコイルパイプと、前記コイルパイプ内に挿通され、前記所定の軸周りで前記コイルパイプの巻回方向と逆の方向に撚られた第1ワイヤと、前記第1ワイヤを基端方向に牽引して前記コイルパイプに圧縮力を加える牽引機構と、を具備しており、前記コイルパイプを巻回方向と同方向の捻り力を加えた状態で配置する。
第1の実施形態の内視鏡の構成を説明する図である。 第1の実施形態の可撓管および硬度変更機構の構成を説明する図である。 第1の実施形態のコイルパイプ、第1ワイヤおよび第2ワイヤの巻き方向を示す図である。 第1の実施形態のコイルパイプ、第1ワイヤおよび第2ワイヤの巻き方向の別の例を示す図である。 第2の実施形態の可撓管および硬度変更機構の構成を説明する図である。
挿入部2は、先端に配設される先端部8、先端部8の基端側に配設される湾曲自在な湾曲部9、及び湾曲部9の基端側と操作部3の先端側とを接続する可撓性を有する可撓管10が連設されて構成されている。
また、操作部3には、可撓管10内に配設された硬度変更機構20を操作するための硬度変更ノブ21が設けられている。硬度変更機構20は、可撓管10の長手方向に沿って可撓管10内に挿入されており、硬度変更ノブ21による操作入力に応じて、屈曲に対する硬度が変化する構成を有する。すなわち、硬度変更機構20は、可撓管10の屈曲に対する硬度を変化させる。
次に、可撓管10および硬度変更機構20の構成について説明する。図2に示すように、可撓管10は、網状管11および外皮12を備える。
網状管11は、ステンレス合金等の金属製の細線を管状に編組することにより形成されている。外皮12は、網状管11の外周を被覆する合成樹脂製の膜である。網状管11を外皮12により覆うことにより、可撓管10内の気密が保たれる。
なお、図示しないが、網状管11の内側には、可撓管10の潰れを防止する芯材であるフレックス管が設けられている。フレックス管は、細長の金属製の薄板を、可撓管10の長手方向に沿った軸周りに螺旋状に巻回することにより形成されている。フレックス管を構成する薄板の幅は、薄板を巻回するピッチ幅よりも狭いため、フレックス管は可撓管10の屈曲に応じて変形する。
以上のように構成された可撓管10内には、前述した硬度変更機構20の他に、撮像ユニットと内視鏡コネクタとを電気的に接続する電気ケーブルや、流体や処置具等を通すための管路等の内蔵物が挿通されている。硬度変更機構20の以外の内蔵物は、公知の技術であるため説明は省略する。
硬度変更機構20は、コイルパイプ22、第1ワイヤ24および第2ワイヤ26を備える。硬度変更機構20を構成する部材について、挿入部2の先端部8側に向かう方向を先端方向と称し、操作部3側に向かう方向を基端方向と称する。
本実施形態では、前述のようにコイルパイプ22が右手巻きの螺旋に巻回されているため、第1ワイヤ24は、線状部材を、左手巻きの螺旋(left-handed helix)となるように撚ることにより形成されている。左手巻きの螺旋とは、第1ワイヤ24を図3に示すように軸Aが上下方向となるように置いた場合に、第1ワイヤ24の手前側に見える部分の線状部材が左上がりとなる巻き方向の螺旋のことである。このような巻回・撚り方は、S巻きまたはS撚り等とも称する。
コイルパイプ22に挿通された第1ワイヤ24の先端24aは、第1ワイヤ24が基端方向に牽引された場合に、コイルパイプ22に軸Aに沿って圧縮する方向の力が加わるように、コイルパイプ22の先端22aと一体化されている
具体的には、第1ワイヤ24の先端24aは、コイルパイプ22の先端22aよりも先端方向に突出している。そして、第1ワイヤ24の先端24aには、コイルパイプ22の内径よりも大きい外形を有する接続部材25が固着されている。すなわち、第1ワイヤ24の先端24aのコイルパイプ22の先端22aに対する基端方向への相対的な移動は、接続部材25によって規制されている。
また、接続部材25は、コイルパイプ22の先端22aに接着剤、半田付けまたはロウ付け等によって固着されている。すなわち、第1ワイヤ24の先端24aは、コイルパイプ22の先端22aに固定されている。なお、第1ワイヤ24の先端24aは、接続部材25を介さずに、接着剤、半田付けまたはロウ付け等によってコイルパイプ22の先端22aに直接的に固着されていてもよい。
第1ワイヤ24の基端24bは、第1ワイヤ24を基端方向に牽引して第1ワイヤ24に張力を加える牽引機構30に接続されている。
牽引機構30は、公知であるため詳細な説明を省略するが、本実施形態では一例として、牽引機構30は、操作部3に対して回動する硬度変更ノブ21と、第1ワイヤ24の基端24bを保持し硬度変更ノブ21の回動に応じて軸Aに沿う方向に進退移動するワイヤ保持部30aと、を備える。
硬度変更ノブ21の内周面には、カム溝21bが彫設されている。ワイヤ保持部30aは、操作部3内において軸Aに沿う方向に進退移動可能に配設されている。また、ワイヤ保持部30aには、カム溝21bに摺動可能に係合するカムピン30bが設けられている。カム溝21bとカムピン30bとの係合により、ワイヤ保持部30aは、硬度変更ノブ21の回動に応じて軸Aに沿う方向に進退移動する。以上のように構成された、本実施形態の牽引機構30は、使用者による硬度変更ノブ21の回動操作に応じて、第1ワイヤ24に加える張力を変更することができる。
また、第2ワイヤ26の基端26bは、接続部材25に例えば接着剤、半田付けまたはロウ付け等によって固着されている。第1ワイヤ24の先端24aおよび第2ワイヤ26の基端26bは、互いの中心軸が軸A上に位置するように、それぞれ接続部材25に固着されている。
なお、第2ワイヤ26の基端26bは、接続部材25を介さずに、直接的に第1ワイヤ24の先端24aに例えば接着剤、半田付けまたはロウ付け等によって固着されていてもよい。
第2ワイヤ26の先端26aが湾曲部9の枠部材9aに固着されることによって、第1ワイヤ24の先端24aの可撓管10内における位置が、所定の範囲内に保持される。すなわち、可撓管10内における、コイルパイプ22の先端22aが移動可能な範囲が、第2ワイヤ26によって定められている。このため、コイルパイプ22は、牽引機構30によって第1ワイヤ24を基端方向に牽引した場合や可撓管10の屈曲を繰り返した場合、可撓管10内を第2ワイヤ26によって定められた範囲内でのみ移動可能に保持される。
コイルパイプ22は、前述のように、牽引機構30によって第1ワイヤ24に加えられる張力に応じて、曲げ変形に対する抵抗力が変化する。よって、可撓管10のコイルパイプ22が内部に配置されている範囲の屈曲に対する硬度は、コイルパイプ22の曲げ変形に対する抵抗力に応じて変化する。以上に説明した構成により、硬度変更機構20は、挿入部2の少なくとも一部の硬度を変更する。
以上に説明したように、本実施形態の内視鏡1が備える硬度変更機構20は、線状部材を所定の軸A周りに巻回して形成されたコイルパイプ22と、前記軸A周りにコイルパイプ22の巻回方向とは逆の方向に撚られた第1ワイヤ24と、第1ワイヤ24の撚り方向と逆方向に撚られた第2ワイヤ26と、第1ワイヤ24を牽引する牽引機構30と、を備える。
また、第1ワイヤ24は、コイルパイプ22内に挿通されており、第1ワイヤ24の先端24aはコイルパイプ22の先端22aに固定されており、第1ワイヤ24の基端24bは牽引機構30に接続されている。また、第2ワイヤ26は、先端26aが回転を規制された状態で挿入部2の構成部材に係合しており、基端26bが第1ワイヤ24とコイルパイプ22との固定部に固定されている。牽引機構30は、第1ワイヤ24を基端方向に牽引することで、コイルパイプ22に圧縮力を加える。
このように構成された本実施形態の硬度変更機構20では、牽引機構30により第1ワイヤ24に張力を加えた場合に、第1ワイヤ24は撚りが戻ることによる軸A周りの回転力F1を発生する。第1ワイヤ24の撚りが戻る変形とは、第1ワイヤ24が伸びる変形と言い換えることができる。
一方で、牽引機構30により第1ワイヤ24に張力を加えた場合には、コイルパイプ22には圧縮力が加えられるため、コイルパイプ22は全体の巻き数が減ずるように変形することによる軸A周りの回転力F2を発生する。コイルパイプ22の全体の巻き数が減ずる変形とは、コイルパイプ22が縮む変形と言い換えることができる。
ここで、コイルパイプ22の巻回方向と第1ワイヤ24の撚り方向とが逆の関係にあることから、牽引機構30により第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、第1ワイヤ24が生じる回転力F1と、コイルパイプ22が生じる回転力F2とは、互いに打ち消し合う方向の関係となる。このため、本実施形態の硬度変更機構20では、第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、コイルパイプ22が縮む変形量と、第1ワイヤ24が伸びる変形量を抑制または防止することができ、繰り返しの使用によるコイルパイプ22の自由長の縮みと第1ワイヤ24の自由長の伸びを抑制または防止することができる。
また、本実施形態の硬度変更機構20は、第2ワイヤ26が、第1ワイヤ24の撚り方向とは逆方向に撚られている。牽引機構30により第1ワイヤ24を基端方向に牽引した場合には、第2ワイヤ26にも張力が加えられる。第2ワイヤ26は、先端26aの回転が規制された状態であるため、基端26bを基端方向に牽引された場合には、撚りが戻ることによる軸A周りの回転力F3を発生する。
ここで、第1ワイヤ24の撚り方向と第2ワイヤ26の撚り方向が逆の関係にあることから、牽引機構30により第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、第1ワイヤ24が生じる回転力F1と、第2ワイヤ26が生じる回転力F3とは、互いに打ち消し合う方向の関係となる。このため、本実施形態の硬度変更機構20では、第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、第1ワイヤ24および第2ワイヤ26の撚りの変化を抑制または防止することができ、繰り返しの使用による第1ワイヤ24および第2ワイヤ26の自由長の伸びを抑制または防止することができる。
また、本実施形態の硬度変更機構20では、第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、第1ワイヤ24および第2ワイヤ26の撚りの変化を抑制または防止することができることから、第2ワイヤ26の撚りが戻りすぎとなる、または撚りが強すぎとなることによって起こるキンクを防止することができる。
図4および図5に示す本実施形態の内視鏡1は、硬度変更機構20のコイルパイプ22を、巻回方向と同方向の軸A周りの捻り力Tを加えた状態とすることが、第1の実施形態と異なる。
したがって、本実施形態では、コイルパイプ22に加える捻り力Tの大きさを変更することによって、牽引機構30により第1ワイヤ24を牽引していない状態におけるコイルパイプ22の初期硬さを調整することができる。コイルパイプ22の初期硬さを調整することによって、複数の内視鏡1の間における可撓管10の硬さのばらつきを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、コイルパイプ22の巻回方向と第2ワイヤ26の撚り方向を同一とし、第1ワイヤ24の撚り方向をコイルパイプ22の巻回方向とは逆方向としている。したがって、本実施形態の内視鏡1においても、第1の実施形態と同様に、第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、コイルパイプ22が縮む変形量と、第1ワイヤ24が伸びる変形量を抑制または防止することができ、繰り返しの使用によるコイルパイプ22の自由長の縮みと第1ワイヤ24の自由長の伸びを抑制または防止することができる。また、本実施形態の内視鏡は、第1ワイヤ24に張力を加えた場合において、第1ワイヤ24および第2ワイヤ26の撚りの変化を抑制または防止することができることから、第2ワイヤ26の撚りが戻りすぎとなる、または撚りが強すぎとなることによって起こるキンクを防止することができる。

Claims (3)

  1. 手元側から先端側に向けて長手方向に沿って延びる挿入部に設けられた可撓管部と、
    前記可撓管部内に配置され、前記長手方向に平行な所定の軸周りに巻回して形成されたコイルパイプと、
    前記コイルパイプ内に挿通され、前記所定の軸周りで前記コイルパイプの巻回方向と逆の方向に撚られると共に、先端側にて前記コイルパイプの先端と固定されている第1ワイヤと、
    前記第1ワイヤの撚り方向と逆方向に撚られて形成されており、基端が前記第1ワイヤと前記コイルパイプとの固定部に固定されると共に、先端が回転を規制された状態で内視鏡の構成部材に係合する第2ワイヤと、
    前記第1ワイヤを基端方向に牽引して前記コイルパイプに圧縮力を加える牽引機構部と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
  2. 手元側から先端側に向けて長手方向に沿って延びる挿入部に設けられた可撓管部と、
    前記可撓管部内に配置され、前記長手方向に平行な所定の軸周りに巻回して形成されたコイルパイプと、
    前記コイルパイプ内に挿通され、前記所定の軸周りで前記コイルパイプの巻回方向と逆の方向に撚られた第1ワイヤと、
    前記第1ワイヤを基端方向に牽引して前記コイルパイプに圧縮力を加える牽引機構部と、
    を具備しており、前記コイルパイプを巻回方向と同方向の捻り力を加えた状態で配置したことを特徴とする内視鏡。
  3. 前記第1ワイヤの撚り方向と逆方向に撚られて形成されており、基端が前記第1のワイヤと前記コイルパイプとの固定部に固定されると共に、先端が回転を規制された状態で内視鏡の構成部材に係合する第2ワイヤを具備することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
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