JPWO2017081819A1 - レーザガス精製システム及びレーザシステム - Google Patents

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Abstract

レーザガス精製システムは、キセノンガスを含むレーザガスを使用するArFエキシマレーザ装置から排出された排出ガスを精製してArFエキシマレーザ装置に供給するレーザガス精製システムであって、排出ガスのキセノンガス濃度を低減するキセノントラップと、キセノントラップを通過した排出ガスにキセノンガスを添加するキセノン添加装置と、を備えてもよい。

Description

本開示は、レーザガス精製システム及びレーザシステムに関する。
近年、半導体露光装置(以下、「露光装置」という)においては、半導体集積回路の微細化および高集積化につれて、解像力の向上が要請されている。このため、露光用光源から放出される光の短波長化が進められている。一般的に、露光用光源には、従来の水銀ランプに代わってガスレーザ装置が用いられる。たとえば、露光用のガスレーザ装置としては、波長248nmの紫外線のレーザ光を出力するKrFエキシマレーザ装置、ならびに波長193nmの紫外線のレーザ光を出力するArFエキシマレーザ装置が用いられる。
次世代の露光技術としては、露光装置側の露光用レンズとウエハとの間が液体で満たされる液浸露光が実用化されている。この液浸露光では、露光用レンズとウエハとの間の屈折率が変化するため、露光用光源の見かけの波長が短波長化する。ArFエキシマレーザ装置を露光用光源として液侵露光が行われた場合、ウエハには水中における波長134nmの紫外光が照射される。この技術をArF液浸露光(又はArF液浸リソグラフィー)という。
KrFエキシマレーザ装置およびArFエキシマレーザ装置の自然発振幅は、約350〜400pmと広い。そのため、KrF及びArFレーザ光のような紫外線を透過する材料で投影レンズを構成すると、色収差が発生してしまう場合がある。その結果、解像力が低下し得る。そこで、ガスレーザ装置から出力されるレーザ光のスペクトル線幅を、色収差が無視できる程度となるまで狭帯域化する必要がある。そのため、ガスレーザ装置のレーザ共振器内には、スペクトル線幅を狭帯域化するために、狭帯域化素子(エタロン、グレーティング等)を有する狭帯域化モジュール(Line Narrow Module:LNM)が設けられる場合がある。以下では、スペクトル線幅が狭帯域化されるレーザ装置を狭帯域化レーザ装置という。
国際公開第2015/075840号 米国特許出願公開第2010/0086459号 米国特許第4958356号 米国特許第5111473号 特開平05−308170号公報 特開平06−283781号公報 特開平07−106675号公報
概要
本開示の1つの観点に係るレーザガス精製システムは、レーザ装置から排気されたレーザガスを精製し、精製されたレーザガスをレーザ装置に戻すレーザガス精製システムであって、レーザ装置から排気されたレーザガスを導入する第1の配管と、第1の配管に接続され、レーザ装置から排気されたレーザガスを精製する精製装置と、精製装置に接続され、精製装置で精製されたレーザガスをレーザ装置に戻す第2の配管と、第1の配管、精製装置及び第2の配管の少なくとも一つに設けられた排気装置と、を備えてもよい。
本開示の1つの観点に係るレーザシステムは、レーザ装置と、レーザガス精製システムと、を備えてもよい。レーザガス精製システムは、レーザ装置から排気されたレーザガスを導入する第1の配管と、第1の配管に接続され、レーザ装置から排気されたレーザガスを精製する精製装置と、精製装置に接続され、精製装置で精製されたレーザガスを通す第2の配管と、レーザガスを収容したガスボンベに接続された第3の配管と、第2の配管に配置された第1のバルブと、第3の配管に配置された第2のバルブと、精製装置と第1及び第2のバルブとを制御するガス精製制御部と、を備えてもよい。レーザ装置は、チャンバと、第2の配管及び第3の配管の両方に接続され、精製装置で精製されたレーザガス又はガスボンベから供給されるレーザガスをチャンバに供給するガス供給管と、ガス供給管に配置された第3のバルブと、第3のバルブを制御するガス制御部と、を備えてもよい。
本開示の他の1つの観点に係るレーザシステムは、第1のチャンバ及び第2のチャンバと、第1のチャンバ又は第2のチャンバから排気されたレーザガスを精製する精製装置と、精製装置に接続され、精製装置によって生成された精製ガスを通す第1の配管と、レーザガスを収容したガスボンベに接続され、ガスボンベに収容されたレーザガスを通す第2の配管と、第1の配管と第1のチャンバとの間に接続された第1の分岐管と、第2の配管と第1のチャンバとの間に接続された第2の分岐管と、第1の配管と第2のチャンバとの間に接続された第3の分岐管と、第2の配管と第2のチャンバとの間に接続された第4の分岐管と、第1〜第4の分岐管にそれぞれ配置された第1〜第4のバルブと、を備えてもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、比較例に係るレーザ装置30及びレーザガス精製システム50の構成を概略的に示す。 図2は、比較例に係るレーザ装置30におけるガス制御部47の処理を示すフローチャートである。 図3は、図2に示されるS190の処理の詳細を示すフローチャートである。 図4は、本開示の第1の実施形態に係るレーザ装置30及びレーザガス精製システム50aの構成を概略的に示す。 図5は、第1の実施形態に係るレーザガス精製システム50aにおけるガス精製制御部51の処理を示すフローチャートである。 図6は、図5に示されるS410の処理の詳細を示すフローチャートである。 図7Aは、第1の実施形態に係るレーザガス精製システム50aを適用した場合の、レーザガス精製システム50aでは除去できない不純物種の濃度の変化を概念的に示すグラフである。 図7Bは、第1の実施形態の第1の変形例に係るレーザガス精製システム50aを適用した場合の、レーザガス精製システム50aでは除去できない不純物種の濃度の変化を概念的に示すグラフである。 図8は、第1の実施形態の第1の変形例においてガスを排気する処理を示すフローチャートである。 図9は、第1の実施形態の第2の変形例におけるガスの精製処理を示すフローチャートである。 図10は、第1の実施形態の第3の変形例におけるガスの精製処理を示すフローチャートである。 図11は、第1の実施形態の第3の変形例における判定フラグFの生成処理を示すフローチャートである。 図12は、本開示の第2の実施形態に係るレーザ装置30及びレーザガス精製システム50cの構成を概略的に示す。 図13は、第2の実施形態に係るレーザガス精製システム50cにおけるガス精製制御部51の処理を示すフローチャートである。 図14は、図13に示されるS410cの処理の詳細を示すフローチャートである。 図15は、第2の実施形態の変形例におけるガスの精製処理を示すフローチャートである。 図16は、図15に示されるS410dの処理の詳細を示すフローチャートである。 図17は、第2の実施形態に係るレーザガス精製システムを適用した場合の、レーザガス精製システム50cでは除去できない不純物種の濃度の変化を概念的に示すグラフである。 図18は、本開示の第3の実施形態に係るレーザ装置30e及びレーザガス精製システム50eの構成を概略的に示す。 図19は、キセノン添加装置61の構成例を概略的に示す。 図20は、第3の実施形態に係るレーザガス精製システム50eにおけるガス精製制御部51の処理を示すフローチャートである。 図21は、本開示の第4の実施形態に係るレーザ装置30及びレーザガス精製システム50fの構成を概略的に示す。 図22は、第4の実施形態に係るレーザガス精製システム50fにおけるガス精製制御部51の処理を示すフローチャートである。 図23は、図22に示されるS410fの処理の詳細を示すフローチャートである。 図24は、本開示の第5の実施形態に係るレーザ装置30a、30b及びレーザガス精製システム50gの構成を概略的に示す。 図25は、本開示の第6の実施形態に係るレーザ装置30a、30b及びレーザガス精製システム50gの構成を概略的に示す。 図26は、第6の実施形態に係るレーザ装置30a又は30bにおけるガス制御部47の処理の第1の例を示すフローチャートである。 図27は、第6の実施形態に係るレーザ装置30a又は30bにおけるガス制御部47の処理の第2の例を示すフローチャートである。 図28は、第6の実施形態におけるガス制御部47の処理の第2の例における判定フラグFの生成処理を示すフローチャートである。 図29は、制御部の概略構成を示すブロック図である。
実施形態
内容
1.概要
2.比較例に係るエキシマレーザ装置及びレーザガス精製システム
2.1 構成
2.1.1 エキシマレーザ装置
2.1.1.1 レーザ発振システム
2.1.1.2 レーザガス制御システム
2.1.2 レーザガス精製システム
2.2 動作
2.2.1 エキシマレーザ装置の動作
2.2.1.1 レーザ発振システムの動作
2.2.1.2 レーザガス制御システムの動作
2.2.2 レーザガス精製システムの動作
2.3 課題
3.排気装置を含むレーザガス精製システム
3.1 構成
3.2 動作
3.3 ガス精製制御部の処理
3.4 補足
3.5 作用
3.6 変形例
3.6.1 逆止弁78を介した排気
3.6.2 精製装置の運転時間に基づく排気
3.6.3 レーザパラメータに基づく排気
4.新ガスを導入するレーザガス精製システム
4.1 構成
4.2 動作
4.3 ガス精製制御部の処理
4.4 作用
4.5 昇圧タンク59の圧力上昇を抑制する例
5.ArFエキシマレーザ装置とレーザガス精製システム
5.1 構成
5.2 動作
5.3 ガス精製制御部の処理
6.ガスパージを行うレーザガス精製システム
6.1 構成
6.2 動作
7.複数のレーザ装置に接続されるレーザガス精製システム
7.1 構成
7.2 動作
7.3 作用
8.レーザごとに供給ガスを変更できるようにしたレーザガス精製システム
8.1 構成
8.2 動作
9.制御部の構成
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示の一例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
1.概要
本開示の実施形態は、レーザガス精製システムに関するものであってもよい。また本開示の実施形態は、レーザガス精製システムを含むレーザシステムに関するものであってもよい。レーザガス精製システムは、レーザ装置とともに用いられてもよい。レーザ装置は、放電励起式ガスレーザ装置であってもよい。放電励起式ガスレーザ装置は、チャンバの中に配置された一対の電極に所定の電圧を印加して放電させることによって、チャンバ内のレーザガスを励起するように構成された装置であってもよい。
本開示の実施形態において、放電励起式ガスレーザ装置は、エキシマレーザ装置であってもよい。エキシマレーザ装置において用いられるレーザガスは、希ガス及びハロゲンガスを含んでもよい。エキシマレーザ装置において長い時間レーザ発振をすると、レーザ装置のチャンバに収容されたレーザガス中に不純物が生成され得る。レーザガス中の不純物は、例えば、ハロゲン化合物を含み得る。レーザガス中に生成された不純物は、パルスレーザ光を吸収し、又は、放電の状態を悪化させ得る。レーザガス中に生成された不純物によって、所望のエネルギを有するパルスレーザ光の出力が困難又は不可能となることがあり得る。
所望のエネルギを有するパルスレーザ光を出力するために、チャンバから排出された排出ガスに含まれる不純物を低減し、不純物の少ない精製ガスをチャンバ内に戻す精製装置が提案されている。精製装置は、不純物を吸着するトラップ等を含み得る。精製装置からチャンバ内に戻される精製ガスは、主に希ガスを含み得る。この精製ガスと、新たに供給されるハロゲンガスとを混合してチャンバ内に供給することにより、レーザ性能を安定化させ得る。
ところで、チャンバから排気されたレーザガスには多種の不純物が存在し得る。多種の不純物の中には、精製装置で除去しきれない不純物種も存在し得る。精製装置で除去しきれない不純物種は、直ちにレーザ性能に影響を及ぼすわけではないことがある。しかしながら、レーザガスのチャンバからの排気と、精製と、チャンバへの供給と、を繰り返しているうちに、精製装置で除去しきれない不純物種がレーザガス中に蓄積され、レーザ性能に影響することがあり得る。
本開示の実施形態に係るレーザガス精製システムは、レーザ装置から排気されたレーザガスを導入する第1の配管と、第1の配管に接続され、レーザ装置から排気されたレーザガスを精製する精製装置と、精製装置に接続され、精製装置で精製されたレーザガスをレーザ装置に戻す第2の配管と、第1の配管、精製装置及び第2の配管の少なくとも一つに設けられた排気装置と、を備えてもよい。排気装置によってレーザガス精製システムの内部を排気することにより、精製装置では除去できない不純物の蓄積を抑制し得る。
2.比較例に係るエキシマレーザ装置及びレーザガス精製システム
2.1 構成
図1は、比較例に係るレーザ装置30及びレーザガス精製システム50の構成を概略的に示す。
2.1.1 エキシマレーザ装置
レーザ装置30は、レーザ制御部31と、レーザ発振システム32と、レーザガス制御システム40と、を含んでもよい。
レーザ装置30は、露光装置100と共に使用されてもよい。レーザ装置30から出力されたレーザ光は、露光装置100へ入射してもよい。露光装置100は、露光装置制御部110を含んでもよい。露光装置制御部110は、露光装置100を制御するように構成されてもよい。露光装置制御部110は、レーザ装置30に含まれるレーザ制御部31に対して、目標パルスエネルギの設定信号を送信したり、発光トリガ信号を送信したりするように構成されてもよい。
レーザ制御部31は、レーザ発振システム32及びレーザガス制御システム40を制御するように構成されてもよい。レーザ制御部31は、レーザ発振システム32に含まれるパワーモニタ17及びチャンバ圧力センサ16から測定データを受信してもよい。
2.1.1.1 レーザ発振システム
レーザ発振システム32は、チャンバ10と、充電器12と、パルスパワーモジュール13と、狭帯域化モジュール14と、出力結合ミラー15と、チャンバ圧力センサ16と、パワーモニタ17と、を含んでもよい。
チャンバ10は、狭帯域化モジュール14と出力結合ミラー15とで構成されたレーザ共振器の光路に配置されてもよい。チャンバ10には、二つのウィンドウ10a及び10bが設けられていてもよい。チャンバ10は、一対の放電電極11a及び11bを収容していてもよい。チャンバ10は、レーザガスを収容してもよい。
充電器12は、パルスパワーモジュール13に供給するための電気エネルギを保持してもよい。パルスパワーモジュール13は、スイッチ13aを含んでいてもよい。パルスパワーモジュール13は、一対の放電電極11a及び11bの間にパルス電圧を印加するように構成されてもよい。
狭帯域化モジュール14は、プリズム14a及びグレーティング14bを含んでもよい。出力結合ミラー15は、部分反射ミラーであってもよい。
チャンバ圧力センサ16は、チャンバ10内のレーザガスの圧力を測定するように構成されてもよい。チャンバ圧力センサ16によって測定されるレーザガスの圧力は、レーザガスの全圧であってもよい。チャンバ圧力センサ16は、圧力の測定データを、レーザ制御部31と、レーザガス制御システム40に含まれるガス制御部47と、に送信するように構成されてもよい。
パワーモニタ17は、ビームスプリッタ17aと、集光レンズ17bと、光センサ17cと、を含んでもよい。ビームスプリッタ17aは、出力結合ミラー15から出力されたレーザ光の光路に配置されてもよい。ビームスプリッタ17aは、出力結合ミラー15から出力されたレーザ光の一部を露光装置100に向けて高い透過率で透過させると共に、他の一部を反射させるように構成されてもよい。集光レンズ17b及び光センサ17cは、ビームスプリッタ17aによって反射されたレーザ光の光路に配置されてもよい。集光レンズ17bは、ビームスプリッタ17aによって反射されたレーザ光を光センサ17cに集束させるように構成されてもよい。光センサ17cは、集光レンズ17bによって集束させられたレーザ光のパルスエネルギに応じた電気信号を、測定データとしてレーザ制御部31に送信するように構成されてもよい。
2.1.1.2 レーザガス制御システム
レーザガス制御システム40は、ガス制御部47と、ガス供給装置42と、排気装置43と、を含んでもよい。ガス制御部47は、レーザ制御部31との間で信号を送受信してもよい。ガス制御部47は、レーザ発振システム32に含まれるチャンバ圧力センサ16から出力された測定データを受信するように構成されてもよい。ガス制御部47は、ガス供給装置42及び排気装置43を制御するように構成されてもよい。ガス制御部47は、ガス供給装置42に含まれるバルブF2−V1及びB−V1並びに排気装置43に含まれるバルブEX−V1、EX−V2、C−V1及び排気ポンプ46を制御するように構成されてもよい。
ガス供給装置42は、フッ素含有ガス供給源F2に接続された配管28の一部と、レーザ発振システム32に含まれるチャンバ10に接続された配管29の一部と、を含んでもよい。配管28が配管29に接続されることにより、フッ素含有ガス供給源F2がチャンバ10にフッ素含有ガスを供給可能であってもよい。フッ素含有ガス供給源F2は、フッ素含有ガスを収容したガスボンベであってもよい。レーザ装置30がKrFエキシマレーザ装置である場合、フッ素含有ガスは、フッ素ガス、クリプトンガス及びネオンガスを混合したレーザガスであってもよい。フッ素含有ガス供給源F2から配管28へのレーザガスの供給圧力は、レギュレータ44によって設定されてもよい。ガス供給装置42は、配管28に設けられたバルブF2−V1を含んでもよい。フッ素含有ガス供給源F2から配管29を介したチャンバ10へのフッ素含有ガスの供給は、バルブF2−V1の開閉によって制御されてもよい。バルブF2−V1の開閉は、ガス制御部47によって制御されてもよい。
ガス供給装置42は、レーザガス精製システム50と配管29との間に接続された配管27の一部をさらに含んでもよい。配管27が配管29に接続されることにより、レーザガス精製システム50がチャンバ10にバッファガスを供給可能であってもよい。レーザ装置30がKrFエキシマレーザ装置である場合、バッファガスは、クリプトンガス及びネオンガスを含むレーザガスであってもよい。バッファガスは、後述のバッファガス供給源Bから供給される新ガスであってもよいし、レーザガス精製システム50において不純物を低減された精製ガスであってもよい。ガス供給装置42は、配管27に設けられたバルブB−V1を含んでもよい。レーザガス精製システム50から配管29を介したチャンバ10へのバッファガスの供給は、バルブB−V1の開閉によって制御されてもよい。バルブB−V1の開閉は、ガス制御部47によって制御されてもよい。
排気装置43は、レーザ発振システム32に含まれるチャンバ10に接続された配管21の一部と、装置外部の図示しない排気処理装置等に接続された配管22の一部と、を含んでもよい。配管21が配管22に接続されることにより、チャンバ10から排出された排出ガスが装置外部に排出可能であってもよい。
排気装置43は、配管21に設けられたバルブEX−V1と、配管21に設けられたフッ素トラップ45と、を含んでもよい。バルブEX−V1及びフッ素トラップ45は、この順でチャンバ10側から配置されてもよい。チャンバ10からフッ素トラップ45への排出ガスの供給は、バルブEX−V1の開閉によって制御されてもよい。バルブEX−V1の開閉は、ガス制御部47によって制御されてもよい。
フッ素トラップ45は、チャンバ10から排出された排出ガスに含まれるフッ素ガス及びフッ素の化合物を捕捉するように構成されてもよい。フッ素ガス及びフッ素の化合物を捕捉する処理剤は、例えば、ゼオライトと酸化カルシウムとの組合せを含む処理剤であってもよい。これにより、フッ素ガスと酸化カルシウムとが反応して、フッ化カルシウムと酸素ガスとが生成されてもよい。フッ化カルシウムはゼオライトに吸着されてもよい。酸素ガスは後述の酸素トラップ56で捕捉されてもよい。
排気装置43は、配管22に設けられたバルブEX−V2と、配管22に設けられた排気ポンプ46と、を含んでもよい。バルブEX−V2及び排気ポンプ46は、この順でチャンバ10側から配置されてもよい。フッ素トラップ45の出口から装置外部への排出ガスの排出は、バルブEX−V2の開閉によって制御されてもよい。バルブEX−V2の開閉は、ガス制御部47によって制御されてもよい。排気ポンプ46は、バルブEX−V1及びEX−V2が開いた状態で、チャンバ10内のレーザガスを、大気圧以下の圧力まで強制的に排気することができてもよい。排気ポンプ46の動作は、ガス制御部47によって制御されてもよい。排気ポンプ46の代わりに、バキュームジェネレータが用いられてもよい。バキュームジェネレータは、窒素又は空気等の作動ガスをノズルから高速で噴射することにより、ノズルの周辺の流体が吸引されて圧力が低下する現象を利用したものでもよい。
排気装置43は、排気ポンプ46の入口側の配管22と、排気ポンプ46の出口側の配管22との間に接続された、バイパス配管23を含んでもよい。排気装置43は、バイパス配管23に設けられた逆止弁48を含んでもよい。逆止弁48は、大気圧以上に充填されたチャンバ10内のレーザガスの一部を、バルブEX−V1及びEX−V2が開いたときに大気圧程度まで排気することができてもよい。
排気装置43は、配管24の一部をさらに含んでもよい。配管24は、レーザガス精製システム50と、配管21及び配管22の接続部分と、の間に接続されていてもよい。配管24が配管21及び配管22の接続部分に接続されることにより、チャンバ10から排出された排出ガスをレーザガス精製システム50に供給可能であってもよい。排気装置43は、配管24に設けられたバルブC−V1を含んでもよい。フッ素トラップ45の出口からレーザガス精製システム50への排出ガスの供給は、バルブC−V1の開閉によって制御されてもよい。バルブC−V1の開閉は、ガス制御部47によって制御されてもよい。
2.1.2 レーザガス精製システム
レーザガス精製システム50は、ガス精製制御部51を含んでもよい。ガス精製制御部51は、レーザガス制御システム40に含まれるガス制御部47との間で信号を送受信するように構成されてもよい。ガス精製制御部51は、レーザガス精製システム50の各構成要素を制御するように構成されてもよい。
レーザガス精製システム50は、レーザガス制御システム40の排気装置43に接続された配管24の一部と、レーザガス制御システム40のガス供給装置42に接続された配管27の一部と、配管24と配管27との間に接続された配管25と、を含んでもよい。
配管24及び配管25には、以下の精製装置が配置されてもよい。配管24には、フィルタ52と、回収タンク53と、昇圧ポンプ55と、酸素トラップ56と、ピュリファイヤ58と、がこの順で排気装置43側から配置されてもよい。配管25には、昇圧タンク59と、レギュレータ65と、フィルタ63と、バルブC−V2と、がこの順でピュリファイヤ58側から配置されてもよい。配管24と配管25とで、バルブC−V1からバルブC−V2までのガス精製流路が構成されてもよい。
レーザガス精製システム50は、バッファガス供給源Bに接続された配管26の一部をさらに含んでもよい。配管26が配管25及び配管27の接続部分に接続されてもよい。バッファガス供給源Bは、バッファガスを収容したガスボンベであってもよい。本開示においては、バッファガス供給源Bから供給され、まだチャンバ10に達していないバッファガスを、配管24及び配管25から供給される精製ガスと区別して新ガスと称することがある。バッファガス供給源Bから配管26への新ガスの供給圧力は、レギュレータ64によって設定されてもよい。レーザガス精製システム50は、配管26に設けられたバルブB−V2を含んでもよい。
レーザガス精製システム50に含まれるフィルタ52は、排出ガスに含まれる粒子を捕捉するためのフィルタであってもよい。
回収タンク53は、排出ガスを収容する容器であってもよい。回収タンク53には、圧力センサ54が取り付けられてもよい。圧力センサ54は、圧力の測定データをガス精製制御部51に送信するように構成されてもよい。
昇圧ポンプ55は、排出ガスを昇圧して出力するように構成されたポンプであってもよい。昇圧ポンプ55は、オイルの混入が少ないダイヤフラムポンプであってもよい。昇圧ポンプ55は、ガス精製制御部51によって制御されてもよい。
酸素トラップ56は、酸素ガスを捕捉するように構成されてもよい。酸素ガスを捕捉する処理剤は、ニッケル(Ni)系触媒、銅(Cu)系触媒、及びそれらの複合物の少なくとも一つを含む処理剤であってもよい。酸素トラップ56は、図示しない加熱装置及び温度調節装置を含んでもよい。酸素トラップ56の加熱装置及び温度調節装置は、ガス精製制御部51によって制御されてもよい。
ピュリファイヤ58は、メタルゲッターを含むメタルフィルタであってもよい。メタルゲッターは、ジルコニウム(Zr)系合金であってもよい。ピュリファイヤ58は、レーザガスから不純物ガスをトラップするように構成されてもよい。
配管25に配置された昇圧タンク59は、フッ素トラップ45からピュリファイヤ58までを通過した精製ガスを収容する容器であってもよい。昇圧タンク59には、圧力センサ60が取り付けられてもよい。圧力センサ60は、圧力の測定データをガス精製制御部51に送信するように構成されてもよい。
レギュレータ65は、圧力を一定値まで減圧する減圧弁であってもよい。
フィルタ63は、精製ガスから粒子を捕捉するためのフィルタであってもよい。
2.2 動作
2.2.1 エキシマレーザ装置の動作
2.2.1.1 レーザ発振システムの動作
レーザ制御部31は、露光装置制御部110から、目標パルスエネルギの設定信号と、発光トリガ信号と、を受信してもよい。レーザ制御部31は、露光装置制御部110から受信した目標パルスエネルギの設定信号に基づいて、充電器12に充電電圧の設定信号を送信してもよい。また、レーザ制御部31は、露光装置制御部110から受信した発光トリガ信号に基づいて、パルスパワーモジュール(PPM)13に含まれるスイッチ13aに発光トリガを送信してもよい。
パルスパワーモジュール13のスイッチ13aは、レーザ制御部31から発光トリガを受信するとオン状態となってもよい。パルスパワーモジュール13は、スイッチ13aがオン状態となると、充電器12に充電された電気エネルギからパルス状の高電圧を生成し、この高電圧を一対の放電電極11a及び11bに印加してもよい。
一対の放電電極11a及び11b間に高電圧が印加されると、一対の放電電極11a及び11b間に放電が起こり得る。この放電のエネルギにより、チャンバ10内のレーザガスが励起されて高エネルギ準位に移行し得る。励起されたレーザガスが、その後、低エネルギ準位に移行するとき、そのエネルギ準位差に応じた波長の光を放出し得る。
チャンバ10内で発生した光は、ウィンドウ10a及び10bを介してチャンバ10の外部に出射してもよい。チャンバ10のウィンドウ10aから出射した光は、プリズム14aによってビーム幅を拡大させられて、グレーティング14bに入射し得る。プリズム14aからグレーティング14bに入射した光は、グレーティング14bの複数の溝によって反射されるとともに、光の波長に応じた方向に回折され得る。グレーティング14bは、プリズム14aからグレーティング14bに入射する光の入射角と、所望波長の回折光の回折角とが一致するようにリトロー配置されていてもよい。これにより、所望波長付近の光がプリズム14aを介してチャンバ10に戻され得る。
出力結合ミラー15は、チャンバ10のウィンドウ10bから出射した光のうちの一部を透過させて出力し、他の一部を反射させてチャンバ10に戻してもよい。
このようにして、チャンバ10から出射した光は、狭帯域化モジュール14と出力結合ミラー15との間で往復し、一対の放電電極11a及び11b間の放電空間を通過する度に増幅され、レーザ発振し得る。この光は、狭帯域化モジュール14で折り返される度に狭帯域化され得る。こうして増幅され、狭帯域化された光が、出力結合ミラー15からレーザ光として出力され得る。
パワーモニタ17は、出力結合ミラー15から出力されたレーザ光のパルスエネルギを検出してもよい。パワーモニタ17は、検出したパルスエネルギのデータをレーザ制御部31に送信してもよい。
レーザ制御部31は、パワーモニタ17から受信したパルスエネルギの測定データと、露光装置制御部110から受信した目標パルスエネルギの設定信号とに基づいて、充電器12に設定する充電電圧をフィードバック制御してもよい。
2.2.1.2 レーザガス制御システムの動作
図2は、比較例に係るレーザ装置30におけるガス制御部47の処理を示すフローチャートである。レーザ装置30のレーザガス制御システム40は、ガス制御部47による以下の処理により、部分ガス交換を行ってもよい。
まず、S100において、ガス制御部47は、各種制御パラメータを読み込んでもよい。制御パラメータは、例えば、部分ガス交換の周期Tpg、パルス当たりのバッファガス注入量Kpg、及び、パルス当たりのフッ素含有ガス注入量Khgを含んでもよい。
次に、S110において、ガス制御部47は、パルスカウンタNを初期値0に設定してもよい。
次に、S120において、ガス制御部47は、部分ガス交換の周期を判定するためのタイマーTをリセット及びスタートしてもよい。
次に、S130において、ガス制御部47は、レーザ発振したか否かを判定してもよい。レーザ発振したか否かの判定は、レーザ制御部31から発光トリガを受信することにより、あるいは、レーザ制御部31からパワーモニタ17による測定データを受信することにより、行われてもよい。
レーザ発振した場合(S130;YES)、ガス制御部47は、S140においてパルスカウンタNの値に1を加えてNの値を更新し、処理をS150に進めてもよい。所定時間内にレーザ発振しなかった場合(S130;NO)、ガス制御部47は、S140をスキップして処理をS150に進めてもよい。
S150において、ガス制御部47は、タイマーTの値が部分ガス交換の周期Tpgに達したか否かを判定してもよい。タイマーTの値が周期Tpgに達した場合(S150;YES)、ガス制御部47は、処理をS160に進めてもよい。タイマーTの値が周期Tpgに達していない場合(S150;NO)、ガス制御部47は、処理をS130に戻して、パルス数のカウントと周期Tpgの判定を繰り返してもよい。
S160において、ガス制御部47は、ガス精製制御部51から受信するガス精製準備OK信号あるいはガス精製停止信号に基づいて、ガス精製システムの準備OKか否かを判定してもよい。この判定結果に従い、ガス制御部47は、バルブC−V1を閉じてバルブEX−V2を開く第1の制御を行うか、バルブEX−V2を閉じてバルブC−V1を開く第2の制御を行うか、を選択してもよい。すなわち、ガス精製システムの準備OKではない場合(S160;NO)、ガス制御部47は、S170において上記第1の制御を行い、処理をS190に進めてもよい。ガス精製システムの準備OKである場合(S160;YES)、ガス制御部47は、S180において上記第2の制御を行い、処理をS190に進めてもよい。
S190において、ガス制御部47は、部分ガス交換を実行してもよい。S190の処理の詳細については、図3を参照しながら後述する。
部分ガス交換を実行した後、ガス制御部47は、S200において、部分ガス交換制御を中止するか否かを判定してもよい。部分ガス交換制御を中止する場合(S200;YES)、ガス制御部47は、本フローチャートの処理を終了してもよい。部分ガス交換制御を中止しない場合(S200;NO)、ガス制御部47は、処理を上述のS110に戻して、パルスカウンタNとタイマーTを元に戻し、パルス数のカウントと周期Tpgの判定をやり直してもよい。
図3は、図2に示されるS190の処理の詳細を示すフローチャートである。ガス制御部47は、以下のようにして、部分ガス交換を実行してもよい。
まず、S191において、ガス制御部47は、バッファガス注入量ΔPpgを以下の式により算出してもよい。
ΔPpg=Kpg・N
ここで、Kpgは上述のパルス当たりのバッファガス注入量であり、Nはパルスカウンタの値でもよい。
次に、S192において、ガス制御部47は、バルブB−V1を開くことにより、レーザガス精製システム50から供給されるバッファガスをチャンバ10内に注入してもよい。レーザガス精製システム50から供給されるバッファガスは、バッファガス供給源BからバルブB−V2を介して供給される新ガス、又は、レーザガス精製システム50において不純物を低減されバルブC−V2を介して供給される精製ガスであってもよい。
ガス制御部47は、チャンバ圧力センサ16から測定データを受信して、チャンバ10内のレーザガスの圧力の増加量が、バッファガス注入量ΔPpgに相当する増加量となったら、バルブB−V1を閉じてもよい。
次に、S193において、ガス制御部47は、フッ素含有ガス注入量ΔPhgを以下の式により算出してもよい。
ΔPhg=Khg・N
ここで、Khgは上述のパルス当たりのフッ素含有ガス注入量であってもよい。
次に、S194において、ガス制御部47は、バルブF2−V1を開くことにより、フッ素含有ガス供給源F2から供給されるフッ素含有ガスをチャンバ10内に注入してもよい。
ガス制御部47は、チャンバ圧力センサ16から測定データを受信して、チャンバ10内のレーザガスの圧力の増加量が、フッ素含有ガス注入量ΔPhgに相当する増加量となったら、バルブF2−V1を閉じてもよい。
次に、S195において、ガス制御部47は、バルブEX−V1を開閉することにより、チャンバ10内のレーザガスの一部を排気装置43に排出してもよい。ガス制御部47が上述のS170により第1の制御を行った場合は、チャンバ10から排気装置43に排出された排出ガスは、バルブEX−V2を介して装置外部に排気されてもよい。ガス制御部47が上述のS180により第2の制御を行った場合は、チャンバ10から排気装置43に排出された排出ガスは、バルブC−V1を介してレーザガス精製システム50に供給されてもよい。
ガス制御部47は、チャンバ圧力センサ16から測定データを受信してもよい。ガス制御部47は、チャンバ10内のレーザガスの圧力の減少量が、バッファガス注入量ΔPpgとフッ素含有ガス注入量ΔPhgとの合計量に相当する減少量となるまで、バルブEX−V1の開閉を繰り返してもよい。
S195の後、ガス制御部47は、本フローチャートの処理を終了し、図2に示される処理に戻ってもよい。
以上の部分ガス交換により、不純物の少ない所定の量のガスをチャンバ10に供給し、この供給したガスの量と同等の量だけチャンバ10内のガスを排気してもよい。これにより、チャンバ10内におけるフッ化水素(HF)、四フッ化炭素(CF)、四フッ化ケイ素(SiF)、三フッ化窒素(NF)、ヘキサフルオロエタン(C)などの不純物を低減することができる。
2.2.2 レーザガス精製システムの動作
フィルタ52は、フッ素トラップ45を通過した排出ガスから、チャンバ10において放電によって生成された粒子を捕捉してもよい。
回収タンク53は、フィルタ52を通過した排出ガスを収容してもよい。圧力センサ54は、回収タンク53の内部の圧力を測定してもよい。圧力センサ54は、測定されたガス圧のデータをガス精製制御部51に送信してもよい。
昇圧ポンプ55は、回収タンク53に収容された排出ガスを酸素トラップ56に向けて昇圧して出力してもよい。ガス精製制御部51は、圧力センサ54から受信した回収タンク53の圧力が大気圧以上である場合に、昇圧ポンプ55が動作するように制御してもよい。
酸素トラップ56は、フッ素トラップ45においてフッ素ガスと酸化カルシウムとの反応によって生成された酸素ガスを捕捉してもよい。
ピュリファイヤ58は、酸素トラップ56を通過した排出ガスから、微量の水蒸気、酸素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不純物ガスをトラップしてもよい。
昇圧タンク59は、ピュリファイヤ58を通過した精製ガスを収容してもよい。圧力センサ60は、昇圧タンク59の内部の圧力を測定してもよい。圧力センサ60は、測定されたガス圧のデータをガス精製制御部51に送信してもよい。
レギュレータ65は、昇圧タンク59から供給される精製ガスの圧力を所定値に減圧してもよい。
フィルタ63は、レギュレータ65から供給される精製ガスから、レーザガス精製システム50において生成された粒子を捕捉してもよい。
ガス精製流路から配管27を介したガス供給装置42への精製ガスの供給は、バルブC−V2の開閉によって制御されてもよい。バルブC−V2の開閉は、ガス精製制御部51によって制御されてもよい。
バッファガス供給源Bから配管27を介したガス供給装置42への新ガスの供給は、バルブB−V2の開閉によって制御されてもよい。バルブB−V2の開閉は、ガス精製制御部51によって制御されてもよい。
ガス精製制御部51は、バルブC−V2を閉じてバルブB−V2を開くか、バルブB−V2を閉じてバルブC−V2を開くか、を選択してこれらのバルブを制御してもよい。
2.3 課題
上述のように、チャンバから排気されたレーザガスには多種の不純物が存在し得る。多種の不純物の中には、精製装置で除去しきれない不純物種も存在し得る。精製装置で除去しきれない不純物種は、直ちにレーザ性能に影響を及ぼすわけではないことがある。
しかしながら、レーザガスのチャンバからの排気と、精製と、チャンバへの供給と、を繰り返しているうちに、精製装置で除去しきれない不純物種がレーザガス中に蓄積され、レーザ性能に影響することがあり得る。ところが、多種の不純物を除去するためには、それぞれの不純物種を除去するためのトラップ等を別途設けなければならず、大がかりな精製装置が必要となり得る。また、多種の不純物を個別に同定することも困難であり得る。
以下に説明する実施形態においては、レーザガス精製システムの内部を排気する排気装置が設けられてもよい。排気装置によってレーザガス精製システムの内部を排気することにより、レーザガス精製システム50では除去できない不純物の蓄積を抑制し得る。なお、本開示において不純物の「除去」というのは、必ずしも不純物の濃度を0にすることを意味するものではない。不純物の濃度を低減する場合でもよい。
3.排気装置を含むレーザガス精製システム
3.1 構成
図4は、本開示の第1の実施形態に係るレーザ装置30及びレーザガス精製システム50aの構成を概略的に示す。第1の実施形態において、レーザガス精製システム50aは、配管33と、バイパス配管34と、バルブEX−V3と、排気ポンプ76と、逆止弁78と、流量計75と、を含んでもよい。
配管33は、ピュリファイヤ58が配置された配管24と昇圧タンク59が配置された配管25との間に、接続されていてもよい。配管33には、バルブEX−V3と排気ポンプ76とが、この順でピュリファイヤ58側から配置されてもよい。
バイパス配管34は、排気ポンプ76の入口側の配管33と、排気ポンプ76の出口側の配管33との間に接続されてもよい。逆止弁78は、バイパス配管34に設けられてもよい。
流量計75は、レギュレータ65とフィルタ63との間の配管25に配置されてもよい。
他の点については、図1を参照しながら説明した比較例の構成と同様でよい。
3.2 動作
ガス精製制御部51は、バルブEX−V3の開閉を制御してもよい。逆止弁78は、配管24を含むガス精製流路に大気圧以上に充填されたレーザガスの一部を、バルブEX−V3が開いたときに大気圧程度まで排気することができてもよい。
ガス精製制御部51は、排気ポンプ76を制御してもよい。排気ポンプ76は、配管24を含むガス精製流路内のレーザガスの一部を、バルブEX−V3が開いた状態で、大気圧以下の圧力まで強制的に排気することができてもよい。
流量計75は、配管25を流れるガスの時間あたりの流量Qを計測し、計測した流量Qのデータをガス精製制御部51に送信してもよい。
3.3 ガス精製制御部の処理
図5は、第1の実施形態に係るレーザガス精製システム50aにおけるガス精製制御部51の処理を示すフローチャートである。レーザガス精製システム50aは、ガス精製制御部51による以下の処理により、ガスの精製処理を行ってもよい。なお、第1の実施形態においては、図5に示される処理とは別に、ガス制御部47が、図2及び図3を参照しながら説明した処理により部分ガス交換の制御を行ってもよい。
まず、S300において、ガス精製制御部51は、ガス精製準備を行ってもよい。このとき、バルブC−V2は閉じられ、バルブB−V2は開かれていてもよい。また、後述のガス精製準備OK信号を出力する前においては、ガス制御部47が、バルブC−V1を閉じていてもよい。ガス精製準備は、例えば、レーザガス精製システム50aにおける配管及びタンクを、レーザガスで満たし、あるいは、排気ポンプ76によって大気圧以下まで排気することを含んでもよい。また、ガス精製準備は、酸素トラップ56における酸素吸着反応を促進するための最適温度まで酸素トラップ56を加熱することを含んでもよい。
ガス精製準備が完了したら、ガス精製制御部51は、S305において、レーザガスの積算流量Qsumの値を初期値0としてもよい。
次に、S310において、ガス精製制御部51は、ガス精製準備OK信号をガス制御部47に出力してもよい。
次に、S320において、ガス精製制御部51は、ガス制御部47からガス精製OK信号を受信したか否かを判定してもよい。ガス精製制御部51は、ガス制御部47からガス精製OK信号を受信するまで待機してもよい。
ガス制御部47は、ガス精製OK信号を出力した後、図2のS180の処理により、バルブEX−V2を閉じ、バルブC−V1を開いてもよい(S330)。これにより、チャンバ10から排気装置43に排出された排出ガスが、レーザガス精製システム50aに流入してもよい。
次に、S340において、ガス精製制御部51は、回収タンク53の圧力P2が以下の範囲内となるように、昇圧ポンプ55を制御してもよい。
P2min≦P2≦P2max
P2minは、例えば大気圧であり、P2maxは、大気圧より高い値であってもよい。
次に、S350において、ガス精製制御部51は、昇圧タンク59の圧力P3を、閾値P3maxと比較してもよい。閾値P3maxは、チャンバ10内の圧力より高い値であってもよい。閾値P3maxは、バッファガス供給源Bのレギュレータ64の圧力と同等であってもよい。
昇圧タンク59の圧力P3が、閾値P3max以上でない場合(S350;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS330に戻し、続くS340の処理によって昇圧ポンプ55の駆動を続けてもよい。なお、S330におけるバルブEX−V2及びバルブC−V1の制御はそのままでよい。昇圧タンク59の圧力P3が、閾値P3max以上となった場合(S350;YES)、ガス精製制御部51は、処理をS370に進めてもよい。
S370において、ガス精製制御部51は、バルブB−V2を閉じ、バルブC−V2を開いてもよい。これにより、バッファガス供給源Bから新ガスをレーザ装置30に供給するのではなく、レーザガス精製システム50aにおいて不純物を低減された精製ガスをレーザ装置30に供給できてもよい。
ガス制御部47は、図3のS192の処理により、バルブB−V1を制御してもよい(S390)。図3のS192の処理がS370の後に行われた場合には、精製ガスがバルブC−V2を介してレーザ装置30に供給され得る。なお、図3のS192の処理が、S370の前に行われた場合には、新ガスがバルブB−V2を介してレーザ装置30に供給され得る。
次に、S400において、ガス精製制御部51は、配管25を流れる精製ガスの積算流量Qsumを算出してもよい。積算流量Qsumは、流量計75から受信した時間あたりの流量Qを時間積分することによって算出されてもよい。積算流量Qsumは、本開示におけるガスパラメータに相当し得る。
ガス精製制御部51は、算出した積算流量Qsumを閾値Qsumtと比較してもよい。積算流量Qsumが閾値Qsumt以上でない場合(S400;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS330に戻してもよい。なお、S330におけるバルブEX−V2及びバルブC−V1の制御はそのままでよい。積算流量Qsumが閾値Qsumt以上である場合(S400;YES)、ガス精製制御部51は、処理をS410に進めてもよい。
S410において、ガス精製制御部51は、ガス精製システム内のレーザガスを排気してもよい。ガス精製システム内のレーザガスを排気するとき、ガスの精製は一旦停止されてもよい。S410の詳細については、図6を参照しながら後述する。
S410の後、S430において、ガス精製制御部51は、ガスの精製を終了するか否かを判定してもよい。ガスの精製を終了しない場合(S430;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS305に戻して、積算流量を初期値に戻してもよい。そして、積算流量Qsumが閾値Qsumtに達するたびに、ガス精製制御部51は、ガス精製システム内のレーザガスを排気してもよい。一方、ガスの精製を終了する場合(S430;YES)、ガス精製制御部51は、ガスの精製を終了して本フローチャートの処理を終了してもよい。
図6は、図5に示されるS410の処理の詳細を示すフローチャートである。ガス精製制御部51は、以下のようにして、ガス精製システム内のレーザガスを排気してもよい。
まず、S411において、ガス精製制御部51は、レーザ装置30にガス精製停止信号を送信してもよい。ガス精製停止信号は、図5を参照しながら説明したガス精製準備OK信号を打ち消すものでもよい。
次に、S412において、ガス精製制御部51は、ガス制御部47からガス精製停止OK信号を受信したか否かを判定してもよい。ガス精製制御部51は、ガス制御部47からガス精製停止OK信号を受信するまで待機してもよい。
ガス制御部47は、図2のS170の処理により、バルブC−V1を閉じ、バルブEX−V2を開いてもよい(S413)。これにより、チャンバ10から排気装置43に排出された排出ガスが、レーザガス精製システム50aに流入せずに装置外部に排気されるようにしてもよい。
次に、S414において、ガス精製制御部51は、バルブC−V2を閉じ、バルブB−V2を開いてもよい。これにより、バッファガス供給源Bからの新ガスがレーザ装置30に供給されるようにしてもよい。
次に、S415において、ガス精製制御部51は、排気ポンプ76の駆動を開始してもよい。
次に、S416において、ガス精製制御部51は、バルブEX−V3を開いてもよい。これにより、ガス精製システム内のレーザガスの排気が開始されてもよい。
次に、S417において、ガス精製制御部51は、回収タンク53の圧力P2と、昇圧タンク59の圧力P3とを計測してもよい。これらの圧力P2及びP3の値は、それぞれ、圧力センサ54及び圧力センサ60から受信してもよい。
次に、S418において、ガス精製制御部51は、計測された圧力P2及び圧力P3の値を、閾値Pminと比較してもよい。閾値Pminは、大気圧未満の圧力であってもよい。計測された圧力P2及び圧力P3の値がいずれも閾値Pmin以下である場合(S418;YES)、ガス精製制御部51は、処理をS419に進めてもよい。計測された圧力P2及び圧力P3の値のいずれかが閾値Pmin以下ではない場合(S418;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS417に戻して、圧力P2及び圧力P3の値が閾値Pmin以下となるまで排気を続けてもよい。
S419において、ガス精製制御部51は、バルブEX−V3を閉じてもよい。
次に、S420において、ガス精製制御部51は、排気ポンプ76の駆動を停止してもよい。これにより、ガス精製システム内のレーザガスの排気が停止されてもよい。
S420の後、ガス精製制御部51は、本フローチャートの処理を終了し、図5に示される処理に戻ってもよい。
3.4 補足
第1の実施形態においては、排気ポンプ76により圧力P2及びP3の値が閾値Pmin以下となるまで精製ガスの流路を排気したが、本開示はこれに限定されない。バルブEX−V3を開いて逆止弁78を介して排気することにより、大気圧付近までガス精製流路内のレーザガスを排気してもよい。これについては図8を参照しながら後述する。
第1の実施形態においては、ガス制御部47とガス精製制御部51との間で、直接、信号の送受信を行っていたが、本開示はこれに限定されない。ガス制御部47は、レーザ制御部31を介して、ガス精製制御部51からの信号を受信してもよい。ガス精製制御部51は、レーザ制御部31を介して、ガス制御部47からの信号を受信してもよい。
第1の実施形態においては、配管21にフッ素トラップ45が配置されたが、本開示はこれに限定されない。フッ素トラップ45の代わりに、配管22と配管24との両方に、それぞれ図示しないフッ素トラップが配置されてもよい。配管22に配置されるフッ素トラップは、バイパス配管23と排気ポンプ46の入口側の配管22との接続部分より上流側に位置してもよい。配管24に配置されるフッ素トラップは、フィルタ52より上流側に位置してもよい。
第1の実施形態においては、フッ素トラップ45に充填される処理剤として、ゼオライトと酸化カルシウムとの組合せが用いられたが、本開示はこれに限定されない。フッ素トラップ45に充填される処理剤として、ゼオライトと水酸化カルシウムとの組合せが用いられてもよい。
また、フッ素トラップ45に充填される処理剤として、カルシウムなどのアルカリ土類金属が用いられてもよい。フッ素トラップ45に充填される処理剤として、アルカリ土類金属が用いられる場合には、フッ素トラップ45には加熱装置が設けられてもよい。フッ素トラップ45に充填される処理剤として、アルカリ土類金属が用いられる場合には、酸素トラップ56の代わりにジルコニウム(Zr)系金属を充填した容器が配置されてもよい。このジルコニウム系金属を充填した容器には、加熱装置が設けられてもよい。
第1の実施形態においては、レーザ装置30がKrFエキシマレーザ装置である場合について説明したが、本開示はこれに限定されない。レーザ装置30は、例えば、ArFエキシマレーザ装置、XeFエキシマレーザ装置、XeClエキシマレーザ装置であってもよい。
XeFエキシマレーザ装置において、フッ素含有ガス供給源F2は、フッ素ガス及びネオンガスを混合したレーザガスを供給してもよい。バッファガス供給源Bは、キセノンガス及びネオンガスを混合したレーザガスを供給してもよい。
XeClエキシマレーザ装置において、フッ素含有ガス供給源F2の代わりに、塩素ガス、キセノンガス及びネオンガスを混合したハロゲン含有ガスの供給源が用いられてもよい。バッファガス供給源Bは、キセノンガス及びネオンガスを混合したレーザガスを供給してもよい。
ArFエキシマレーザ装置については図18を参照しながら後述する。
第1の実施形態においては、ピュリファイヤ58と昇圧タンク59との間の配管に、排気ポンプ76及び逆止弁78を含む排気装置を配置したが、本開示はこれに限定されない。バルブC−V1とバルブC−V2との間のガス精製流路の任意の位置に排気装置を配置してもよい。
3.5 作用
図7Aは、第1の実施形態に係るレーザガス精製システム50aを適用した場合の、レーザガス精製システム50aでは除去できない不純物種の濃度の変化を概念的に示すグラフである。レーザガスの精製を繰り返していると、レーザガス精製システム50aでは除去できない不純物が、レーザガスに蓄積され得る。第1の実施形態によれば、積算流量Qsumが所定の閾値Qsumtに達するたびにレーザガス精製システム50a内のレーザガスを排気しているので、レーザガス精製システム50aでは除去できない不純物種の濃度が上がり続けることが抑制され得る。
第1の実施形態においては、レーザガス精製システム50aが、精製ガスの流路に配置されたバルブC−V2と、バッファガス供給源Bから供給される新ガスの流路に配置されたバルブB−V2を含んでもよい。バルブC−V2及びバルブB−V2は、ガス精製制御部51によって制御されてもよい。また、レーザ装置30が、レーザガス精製システム50aから供給される精製ガス又は新ガスの流路に配置されたバルブB−V1を含んでもよい。バルブB−V1は、レーザ装置30に含まれるガス制御部47によって制御されてもよい。上述のように、精製ガスを供給できるかどうかはレーザガス精製システム50aの状態に依存し得る。第1の実施形態によれば、レーザガス精製システム50aの状態をレーザ装置30やガス制御部47が判断する必要はなく、ガス精製制御部51が判断してバルブC−V2及びバルブB−V2を制御できるようにしている。レーザ装置30は、ガス制御部47がバルブB−V1を制御しさえすれば、新ガス又はそれと同等の成分を有する精製ガスをチャンバ10に供給することができる。
さらに、バルブC−V2はノーマリークローズドバルブで構成され、バルブB−V2はノーマリーオープンバルブで構成されることが好ましい。ノーマリークローズドバルブとは、電源が切れた場合に閉じるバルブであってもよく、ノーマリーオープンバルブとは、電源が切れた場合に開くバルブであってもよい。これによれば、仮にレーザガス精製システム50aの一部又は全部が停止して、バルブ等の制御ができなくなったとしても、ノーマリーオープンバルブであるバルブB−V2を介して新ガスが供給されることになる。従って、レーザ装置30の運転に支障が出ることを抑制し得る。
3.6 変形例
以下に、第1の実施形態の変形例を説明する。以下の説明においては、上述の第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。上述の第1の実施形態と同様の部分については、説明を省略することがある。
3.6.1 逆止弁78を介した排気
図8は、第1の実施形態の第1の変形例においてガスを排気する処理を示すフローチャートである。第1の変形例において、レーザ装置30及びレーザガス精製システム50aの構成は、図4を参照しながら説明したものと同様でよい。ガスの精製処理については、図5を参照しながら説明したものと同様でよい。
第1の変形例において、ガス精製制御部51は、以下のようにして、ガス精製システム内のレーザガスを排気してもよい。
S411〜S414の処理と、S416及びS419の処理は、図6を参照しながら説明したものと同様でよい。第1の変形例において、図6を参照しながら説明した排気ポンプを駆動する処理(S415)及び停止する処理(S420)は、行われなくてもよい。第1の変形例においては、バルブEX−V3の開閉(S416、S419)により、逆止弁78を介した排気が行われてもよい。
S416の後、S417aにおいて、ガス精製制御部51は、昇圧タンク59の圧力P3を計測してもよい。あるいは、回収タンク53の圧力P2を計測してもよい。すなわち、圧力P2と圧力P3との一方を計測するだけでもよい。
次に、S418aにおいて、ガス精製制御部51は、昇圧タンク59の圧力P3、あるいは、回収タンク53の圧力P2が、ほぼ大気圧であるか否かを判定してもよい。圧力P3あるいは圧力P2が大気圧付近である場合(S418a;YES)、ガス精製制御部51は、処理をS419に進めてもよい。圧力P3あるいは圧力P2が大気圧付近ではない場合(S418a;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS417aに戻して、圧力P3あるいは圧力P2がほぼ大気圧となるまで排気を続けてもよい。
図7Bは、第1の実施形態の第1の変形例に係るレーザガス精製システム50aを適用した場合の、レーザガス精製システム50aでは除去できない不純物種の濃度の変化を概念的に示すグラフである。第1の変形例においては、レーザガス精製システム50a内のレーザガスを大気圧付近まで排気しているので、不純物の濃度は0付近にならないことがあってもよい。しかし、積算流量Qsumが所定の閾値Qsumtに達したときにレーザガス精製システム50a内のレーザガスを大気圧付近まで排気しているので、不純物の濃度が上がり続けることが抑制され得る。
3.6.2 精製装置の運転時間に基づく排気
図9は、第1の実施形態の第2の変形例におけるガスの精製処理を示すフローチャートである。第2の変形例において、レーザ装置30及びレーザガス精製システム50aの構成は、図4を参照しながら説明したものと同様でよい。但し、第2の変形例において、流量計75は設けられなくてもよい。
第2の変形例において、ガス精製制御部51は、以下のようにして、ガスの精製処理を行ってもよい。
S300の処理と、S310〜S390の処理と、S410及びS430の処理とは、図5を参照しながら説明したものと同様でよい。第2の変形例において、図5を参照しながら説明した積算流量を初期設定する処理(S305)及び積算流量を算出して閾値と比較する処理(S400)の代わりに、それぞれ以下のS305a及びS400aの処理が行われてもよい。
S305aにおいて、ガス精製制御部51は、精製装置の運転時間を示すタイマーT2をリセット及びスタートしてもよい。精製装置の運転時間は、本開示におけるガスパラメータに相当し得る。
ガスの精製を開始した後、S400aにおいて、ガス精製制御部51は、タイマーT2の値がガス排気の周期T2maxに達したか否かを判定してもよい。タイマーT2の値が周期T2maxに達した場合(S400a;YES)、ガス精製制御部51は、処理をS410に進めてもよい。タイマーT2の値が周期T2maxに達していない場合(S400a;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS330に戻して、ガスの精製を行いながら、タイマーT2の計数と周期T2maxの判定を繰り返してもよい。
S410においてガスを排気した後、ガスの精製を終了しない場合(S430;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS305aに戻して、タイマーT2を再びリセット及びスタートしてもよい。そして、タイマーT2の値が周期T2maxに達するたびに、ガス精製制御部51は、レーザガス精製システム50a内のレーザガスを排気してもよい。周期T2maxは、例えば、1日以上、10日以下であってもよい。
3.6.3 レーザパラメータに基づく排気
図10は、第1の実施形態の第3の変形例におけるガスの精製処理を示すフローチャートである。第3の変形例において、レーザ装置30及びレーザガス精製システム50aの構成は、図4を参照しながら説明したものと同様でよい。但し、第2の変形例において、流量計75は設けられなくてもよい。
第3の変形例において、ガス精製制御部51は、以下のようにして、ガスの精製処理を行ってもよい。
S300の処理と、S310〜S390の処理と、S410及びS430の処理とは、図5あるいは図9を参照しながら説明したものと同様でよい。第3の変形例において、図5を参照しながら説明した積算流量を初期設定する処理(S305)又は図9を参照しながら説明したタイマーT2をリセット及びスタートする処理(S305a)は、行われなくてもよい。第3の変形例において、図5を参照しながら説明した積算流量を算出して閾値と比較する処理(S400)又は図9を参照しながら説明したタイマーT2の値を周期T2maxと比較する処理(S400a)の代わりに、以下のS400bの処理が行われてもよい。
S400bにおいて、ガス精製制御部51は、レーザ制御部31からレーザパラメータの判定フラグFを受信し、この判定フラグFの値を参照してもよい。判定フラグFについては図11を参照しながら後述する。
判定フラグFの値が1である場合(S400b;YES)、ガス精製制御部51は、処理をS410に進めてもよい。判定フラグFの値が1ではない場合(S400b;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS330に戻して、ガスの精製を行いながら、判定フラグFの受信を繰り返してもよい。
S410においてガスを排気した後、ガスの精製を終了しない場合(S430;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS310に戻してもよい。そして、判定フラグFの値が1となるたびに、ガス精製制御部51は、ガス精製システム内のレーザガスを排気してもよい。
図11は、第1の実施形態の第3の変形例における判定フラグFの生成処理を示すフローチャートである。第3の変形例において、レーザ制御部31は、以下のようにして、判定フラグの生成を行ってもよい。
まず、S401において、レーザ制御部31は、パルスエネルギの安定性Eσの値を読み込んでもよい。パルスエネルギの安定性Eσは、レーザ制御部31が、パワーモニタ17によるパルスエネルギの測定データに基づいて算出したものでもよい。
次に、S402において、レーザ制御部31は、チャンバのショット数Nchの値を読み込んでもよい。チャンバのショット数Nchは、チャンバ10が設置されてからのショット数であってもよい。チャンバのショット数Nchの値は、レーザ制御部31が、パワーモニタ17から出力されたパルスエネルギの検出信号をカウントしたものでもよいし、あるいは、発光トリガ信号をカウントしたものでもよい。
次に、S403において、レーザ制御部31は、ファンの運転時間Tcffを読み込んでもよい。ファンの運転時間Tcffは、チャンバ10内においてレーザガスを循環させるための図示しないクロスフローファンが運転された時間を計測したものでもよい。
次に、S404において、レーザ制御部31は、印加電圧Vhvを読み込んでもよい。印加電圧Vhvは、一対の放電電極11a及び11b間に電圧を印加するための充電器12による設定電圧であってもよい。
次に、S405において、レーザ制御部31は、ガス交換後のショット数Ngを読み込んでもよい。ガス交換後のショット数Ngは、チャンバ10内のレーザガスを全ガス交換した場合に、全ガス交換後のショット数をカウントしたものでもよい。
次に、S406において、レーザ制御部31は、チャンバのガス圧P1を読み込んでもよい。チャンバのガス圧P1は、チャンバ圧力センサ16から出力された測定データであってもよい。
S401〜S406の処理は、この通りの順番でなく、別の順番で行われてもよい。また、これらの処理の内のいくつかが省略されてもよい。
次に、S407において、レーザ制御部31は、上述のパラメータがそれぞれ閾値以上であるか否かを判定してもよい。すなわち、パルスエネルギの安定性Eσが、閾値Eσmax以上であるか否かが判定されてもよい。また、チャンバのショット数Nchが、閾値Nchmax以上であるか否かが判定されてもよい。また、ファンの運転時間Tcffが、閾値Tcffmax以上であるか否かが判定されてもよい。また、印加電圧Vhvが、閾値Vhvmax以上であるか否かが判定されてもよい。また、ガス交換後のショット数Ngが、閾値Ngmax以上であるか否かが判定されてもよい。また、チャンバのガス圧P1が、閾値P1max以上であるか否かが判定されてもよい。
上述のパラメータのいずれかが閾値以上である場合(S407;YES)、レーザ制御部31は、S408aにおいて、判定フラグFを1に設定してもよい。
上述のパラメータがいずれも閾値以上ではない場合(S407;NO)、レーザ制御部31は、S408bにおいて、判定フラグFを0に設定してもよい。
S408a又はS408bの後、レーザ制御部31は、S409において、判定フラグFの値をガス精製制御部51に送信してもよい。
S409の後、レーザ制御部31は、処理をS401に戻して上述の処理を繰り返してもよい。なお、チャンバのショット数Nchが閾値Nchmaxに達した後、さらに処理をS401に戻して上述の処理を繰り返す場合には、チャンバのショット数Nchを1からカウントし直してもよい。ファンの運転時間Tcff及びガス交換後のショット数Ngについても同様でよい。
以上の処理によれば、レーザパラメータが所定値に達するたびに判定フラグFの値が1に設定され、図10のS410においてガスの排気が行われ得る。これにより、レーザガス精製システムにおける不純物の濃度が上がり続けることが抑制され得る。
4.新ガスを導入するレーザガス精製システム
4.1 構成
図12は、本開示の第2の実施形態に係るレーザ装置30及びレーザガス精製システム50cの構成を概略的に示す。第2の実施形態において、レーザガス精製システム50cは、第1のマスフローコントローラ66と、バルブC−V3と、供給タンク62と、を含んでもよい。さらに、レーザガス精製システム50cは、配管35と、配管36と、バルブEX−V4と、第2のマスフローコントローラ69と、バルブC−V4と、を含んでもよい。レーザ装置30の構成は、第1の実施形態におけるレーザ装置30の構成と同様でよい。
第1のマスフローコントローラ66と、バルブC−V3と、供給タンク62とは、レギュレータ65とフィルタ63との間の配管25に、この順でレギュレータ65側から配置されてもよい。
配管35の一端は、フィルタ63とバルブC−V2との間の配管25に接続されてもよい。配管35の他端は、バルブEX−V3と排気ポンプ76との間の配管33に接続されてもよい。バルブEX−V4は、配管35に配置されてもよい。このような配管35及びバルブEX−V4は、上述の第1の実施形態においても同様に配置されてよい。
配管36の一端は、レギュレータ64とバルブB−V2との間の配管26に接続されてもよい。配管36の他端は、バルブC−V3と供給タンク62との間の配管25に接続されてもよい。配管36には、第2のマスフローコントローラ69とバルブC−V4とが、この順でレギュレータ64側から配置されてもよい。
4.2 動作
バルブEX−V4は、ガス精製制御部51によって制御されてもよい。配管35は、バルブEX−V4が開かれたときに、配管25内のレーザガスを、配管33に向けて通過させてもよい。これにより、少なくともバルブC−V3よりも下流側のガス精製流路内のレーザガスが、排気ポンプ76又は逆止弁78を介して排気されてもよい。バルブC−V3よりも上流側のガス精製流路内のレーザガスは、バルブEX−V3が開かれたときに、排気ポンプ76又は逆止弁78を介して排気されてもよい。
第1のマスフローコントローラ66及びバルブC−V3は、ガス精製制御部51によって制御されてもよい。第1のマスフローコントローラ66は、レギュレータ65から供給された精製ガスの流量を所定値に調整してもよい。バルブC−V3が開かれているとき、第1のマスフローコントローラ66によって調整された流量の精製ガスが、供給タンク62に供給されてもよい。
第2のマスフローコントローラ69及びバルブC−V4は、ガス精製制御部51によって制御されてもよい。第2のマスフローコントローラ69は、レギュレータ64から供給される新ガスの流量を所定値に調整してもよい。バルブC−V4が開かれているとき、第2のマスフローコントローラ69によって調整された流量の新ガスが、供給タンク62に供給されてもよい。
これにより、供給タンク62には、精製ガスと新ガスとが供給されてもよい。精製ガスと新ガスとの混合比が、第1及び第2のマスフローコントローラ66及び69の流量によって規定されてもよい。供給タンク62は、精製ガスと新ガスとを混合した混合ガスを、バルブC−V2を介してガス供給装置42に供給してもよい。
4.3 ガス精製制御部の処理
図13は、第2の実施形態に係るレーザガス精製システム50cにおけるガス精製制御部51の処理を示すフローチャートである。レーザガス精製システム50cは、ガス精製制御部51による以下の処理により、ガスの精製処理を行ってもよい。
まず、S300cにおいて、ガス精製制御部51は、ガス精製準備を行ってもよい。ガス精製準備において、バルブC−V3及びバルブC−V4の両方を閉じてもよい。ガス精製制御部51は、第1のマスフローコントローラ66の流量MFC1を、一定値SCCM1に設定してもよい。ガス精製制御部51は、第2のマスフローコントローラ69の流量MFC2を、一定値SCCM2に設定してもよい。
次のS305〜S350までの処理は、図5を参照しながら説明したものと同様でよい。S350において、昇圧タンク59の圧力P3が、閾値P3max以上となった場合(S350;YES)、ガス精製制御部51は、処理をS370cに進めてもよい。
S370cにおいて、ガス精製制御部51は、バルブC−V3及びバルブC−V4の両方を開いてもよい。これにより、第1のマスフローコントローラ66及びバルブC−V3を介して精製ガスが供給タンク62に供給され、第2のマスフローコントローラ69及びバルブC−V4を介して新ガスが供給タンク62に供給されてもよい。上述の流量MFC1及び流量MFC2に従って、精製ガスと新ガスとの混合比が所望の値となってもよい。また、図5を参照しながら説明したものと同様に、バルブB−V2を閉じて、バルブC−V2を開いてもよい。
S350において、昇圧タンク59の圧力P3が、閾値P3max以上でない場合(S350;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS360cに進めてもよい。S360cにおいて、ガス精製制御部51は、バルブC−V3及びバルブC−V4の両方を閉じてもよい。S360cの後、ガス精製制御部51は、処理をS330に戻し、続くS340の処理によって昇圧ポンプ55の駆動を続けてもよい。
S390、S400及びS430の処理は、図5を参照しながら説明したものと同様でよい。第2の実施形態においては、S410の代わりに、S410cで示される処理により、ガス精製システム内のレーザガスが排気されてもよい。S410cの詳細については、図14を参照しながら後述する。
図14は、図13に示されるS410cの処理の詳細を示すフローチャートである。ガス精製制御部51は、以下のようにして、ガス精製システム内のレーザガスを排気してもよい。
S411〜S415の処理と、S417、S418及びS420の処理は、図6を参照しながら説明したものと同様でよい。第2の実施形態においては、S416及びS419の代わりに、それぞれS416c及びS419cの処理が行われてもよい。
S416cにおいて、ガス精製制御部51は、バルブEX−V3だけでなく、バルブEX−V4も開いてよい。これにより、バルブEX−V3を介した排気だけでなく、バルブEX−V4を介した排気も行われてよい。
S419cにおいて、ガス精製制御部51は、バルブEX−V3だけでなく、バルブEX−V4も閉じてよい。
他の点については、第1の実施形態と同様でよい。第1の実施形態において説明した変形例を、第2の実施形態に適用してもよい。
4.4 作用
第2の実施形態によれば、精製ガスと新ガスを混合した混合ガスをガス供給装置42に供給しているので、レーザガス精製システム50cでは除去できない不純物種の濃度の上昇が緩やかとなり得る。また、バルブEX−V3及びバルブEX−V4を介してレーザガス精製システム内のレーザガスを排気することにより、レーザガス精製システム50cでは除去できない不純物種の濃度の上昇を抑制し得る。
4.5 昇圧タンク59の圧力上昇を抑制する例
以下に、第2の実施形態の変形例を説明する。以下の説明においては、上述の第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。上述の第2の実施形態と同様の部分については、説明を省略することがある。
図15は、第2の実施形態の変形例におけるガスの精製処理を示すフローチャートである。第2の実施形態の変形例において、レーザ装置30及びレーザガス精製システム50cの構成は、図12を参照しながら説明したものと同様でよい。
第2の実施形態の変形例において、ガス精製制御部51は、以下のようにして、ガスの精製処理を行ってもよい。
S300cの処理と、S310〜S390の処理と、S430の処理とは、図13を参照しながら説明したものと同様でよい。この変形例において、図13を参照しながら説明した積算流量を初期設定する処理(S305)は、行われなくてもよい。図13を参照しながら説明した積算流量を算出して閾値と比較する処理(S400)の代わりに、以下のS400dの処理が行われてもよい。
S400dにおいて、ガス精製制御部51は、昇圧タンク59の圧力P3を、第2の閾値P3max2と比較してもよい。第2の閾値P3max2は、S350において精製ガスを供給できるか否かを判定するための閾値P3maxより大きい値でもよい。
昇圧タンク59の圧力P3が、第2の閾値P3max2以上ではない場合(S400d;NO)、ガス精製制御部51は、処理をS330に戻して、昇圧ポンプ55の駆動及び新ガスの導入を繰り返してもよい。昇圧タンク59の圧力P3が、第2の閾値P3max2以上となった場合(S400d;YES)、ガス精製制御部51は、処理をS410dに進めて、レーザガス精製システム50c内のレーザガスを排気してもよい。S410dの詳細については、図16を参照しながら後述する。S410dの後、ガス精製制御部51は、処理をS430に進めてもよい。
図16は、図15に示されるS410dの処理の詳細を示すフローチャートである。ガス精製制御部51は、以下のようにして、ガス精製システム内のレーザガスを排気してもよい。
S411〜S416cの処理と、S419c及びS420の処理は、図14を参照しながら説明したものと同様でよい。第2の実施形態の変形例においては、S417及びS418の代わりに、それぞれS417d及びS418dの処理が行われてもよい。
S417dにおいて、ガス精製制御部51は、昇圧タンク59の圧力P3を計測してもよい。回収タンクの圧力P2は、計測しなくてもよい。
S418dにおいて、ガス精製制御部51は、昇圧タンク59の圧力P3が第2の閾値P3max2以下であるか否かを判定してもよい。昇圧タンク59の圧力P3が第2の閾値P3max2以下でない場合、ガス精製制御部51は、処理をS417dに戻して、昇圧タンクの圧力P3が低下するのを待ってもよい。昇圧タンク59の圧力P3が第2の閾値P3max2以下となった場合、ガス精製制御部51は、処理をS419cに進めてもよい。あるいは、ガス精製制御部51は、昇圧タンク59の圧力P3が閾値P3max付近の値になるのを待ってから、処理をS419cに進めてもよい。
以上の処理によれば、昇圧タンク59の圧力P3が高過ぎない程度までレーザガス精製システム内の排気を行えばよい。従って、排気ポンプ76の駆動は行われなくてもよい。すなわち、S415及びS420の処理は、省略されてもよい。昇圧タンク59の圧力P3が高過ぎない程度までレーザガス精製システム内の排気を行うので、不純物濃度の急激な変動が抑制され得る。
図17は、第2の実施形態に係るレーザガス精製システムを適用した場合の、レーザガス精製システム50cでは除去できない不純物種の濃度の変化を概念的に示すグラフである。レーザガスの精製を繰り返していると、レーザガス精製システム50cでは除去できない不純物が、レーザガスに蓄積され得る。第2の実施形態によれば、精製ガスと新ガスを混合した混合ガスをガス供給装置42に供給しているので、レーザガス精製システム50cでは除去できない不純物種の濃度の上昇が緩やかとなり得る。さらに、図15及び図16を参照しながら説明した変形例によれば、昇圧タンク59の圧力P3が高過ぎない程度までレーザガス精製システム50c内の排気を行うので、レーザガス精製システム50cでは除去できない不純物種の濃度がある程度まで上昇した後はほぼ一定となり得る。
5.ArFエキシマレーザ装置とレーザガス精製システム
5.1 構成
図18は、本開示の第3の実施形態に係るレーザ装置30e及びレーザガス精製システム50eの構成を概略的に示す。第3の実施形態において、レーザ装置30eは、ArFエキシマレーザ装置であってもよい。
レーザ装置30eの構成は、第2の実施形態におけるレーザ装置30の構成と同様でよい。但し、ArFエキシマレーザ装置において、フッ素含有ガス供給源F2は、フッ素ガス、アルゴンガス及びネオンガスを混合したレーザガスを供給してもよい。バッファガス供給源Bは、アルゴンガス、ネオンガス及び微量のキセノンガスを混合したレーザガスを供給してもよい。
第3の実施形態において、レーザガス精製システム50eは、キセノントラップ57と、キセノン添加装置61と、を含んでもよい。その他の点については、レーザガス精製システム50eの構成は、第2の実施形態におけるレーザガス精製システム50cと同様でもよい。あるいは、レーザガス精製システム50eの構成は、第1の実施形態におけるレーザガス精製システム50aに、キセノントラップ57と、キセノン添加装置61と、第1のマスフローコントローラ66と、バルブC−V3と、を加えた構成としてもよい。
キセノントラップ57は、酸素トラップ56とピュリファイヤ58との間の配管24に配置されてもよい。キセノントラップ57は、常温常圧で気体であるキセノンを、液体窒素を用いた冷却により液化又は凍結させる装置でもよい。あるいは、キセノントラップ57は、キセノンを選択的に吸着し得るゼオライトを用いた装置でもよい。
キセノン添加装置61は、バルブC−V3よりも下流側で、配管36との合流位置よりも上流側の配管25に配置されてもよい。キセノン添加装置61は、ガス精製制御部51によって制御されてもよい。
図19は、キセノン添加装置61の構成例を概略的に示す。キセノン添加装置61は、キセノン含有ガスボンベ67と、レギュレータ68と、第3のマスフローコントローラ71と、バルブXe−V1と、混合器70と、配管20と、を含んでもよい。キセノン含有ガスボンベ67が、配管20の一端に配置されてもよい。配管20には、レギュレータ68と、第3のマスフローコントローラ71と、バルブXe−V1と、混合器70とが、この順でキセノン含有ガスボンベ67側から配置されてもよい。混合器70は、配管25に対する配管20の結合位置に配置されてもよい。
キセノン含有ガスボンベ67は、ArFエキシマレーザ装置における最適なキセノンガス濃度よりも高いキセノンガス濃度を有するキセノン含有ガスを収容していてもよい。
5.2 動作
キセノントラップ57は、酸素トラップ56を通過したレーザガスからキセノンガスを除去してもよい。キセノントラップ57を通過し、さらに第1のマスフローコントローラ66及びバルブC−V3を通過した精製ガスは、混合器70に導かれてもよい。
キセノン含有ガスボンベ67から配管20を介して供給されたキセノン含有ガスは、レギュレータ68、第3のマスフローコントローラ71、バルブXe−V1を介してキセノン添加装置61中の混合器70に導かれてもよい。
混合器70は、精製ガスとキセノン含有ガスとを混合させてもよい。精製ガスとキセノン含有ガスとの混合比は、第1のマスフローコントローラ66の流量と第3のマスフローコントローラ71の流量によって規定されてもよい。キセノン含有ガスとキセノンが除去された精製ガスとを所定割合で混合することにより、所望のキセノン濃度を有するレーザガスを供給タンク62に供給し得る。
5.3 ガス精製制御部の処理
図20は、第3の実施形態に係るレーザガス精製システム50eにおけるガス精製制御部51の処理を示すフローチャートである。レーザガス精製システム50eは、ガス精製制御部51による以下の処理により、ガスの精製処理を行ってもよい。
図20に示される処理のうち、S310〜S350の処理と、S390〜S430の処理とは、図15を参照しながら説明した処理と同様でよい。図15のS300c、360c及び370cの代わりに、図20においてはそれぞれ以下のS300e、360e及び370eの処理が行われてもよい。
S300eのガス精製準備において、ガス精製制御部51は、バルブC−V3及びバルブC−V4だけでなく、バルブXe−V1も閉じてもよい。ガス精製制御部51は、第1のマスフローコントローラ66の流量MFC1及び第2のマスフローコントローラ69の流量MFC2をそれぞれ設定する他、第3のマスフローコントローラ71の流量MFC3を、一定値SCCM3に設定してもよい。
S360eにおいて、ガス精製制御部51は、バルブC−V3及びバルブC−V4だけでなく、バルブXe−V1も閉じてよい。
S370eにおいて、ガス精製制御部51は、バルブC−V3及びバルブC−V4だけでなく、バルブXe−V1も開いてよい。これにより、精製ガスとキセノン含有ガスとが所定の割合で混合され、さらに新ガスが混合されてもよい。また、第1の実施形態と同様に、バルブB−V2を閉じて、バルブC−V2を開いてもよい。
図20においては、図15のフローチャートを第3の実施形態に適合させた場合について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、S400dの代わりに、積算流量Qsumに基づいてガスを排気する処理が行われてもよい。また、タイマーT2の値に基づいてガスを排気する処理が行われてもよい。また、レーザ制御部31から受信したレーザパラメータの判定フラグFに基づいてガスを排気する処理が行われてもよい。また、排気ポンプを使って大気圧未満までガスを排気する処理が行われてもよい。また、排気ポンプを使わずに大気圧付近までガスを排気する処理が行われてもよい。
6.ガスパージを行うレーザガス精製システム
6.1 構成
図21は、本開示の第4の実施形態に係るレーザ装置30及びレーザガス精製システム50fの構成を概略的に示す。第4の実施形態において、レーザガス精製システム50fは、配管37を備えてもよい。
配管37の一端は、レギュレータ64とバルブB−V2との間の配管26に接続されてもよい。配管37は、その途中で配管37aと配管37bとに分岐していてもよい。配管37aは、流量計75とフィルタ63との間の配管25に接続されてもよい。配管37aにはバルブC−V4が配置されもよい。配管37bは、バルブC−V1とフィルタ52との間の配管24に接続されてもよい。配管37bにはバルブC−V5が配置されてもよい。バルブC−V4及びバルブC−V5は、ガス精製制御部51によって制御されてもよい。
他の点については、図4を参照しながら説明した第1の実施形態の構成と同様でよい。あるいは、第2の実施形態又は第3の実施形態において同様の配管37を備えるようにしてもよい。
6.2 動作
図22は、第4の実施形態に係るレーザガス精製システム50fにおけるガス精製制御部51の処理を示すフローチャートである。レーザガス精製システム50fは、ガス精製制御部51による以下の処理により、ガスの精製処理を行ってもよい。
図22に示される処理のうち、S300〜S400の処理と、S430の処理とは、図5を参照しながら説明した処理と同様でよい。図5のS410の代わりに、図22においては以下のS410fの処理が行われてもよい。
S410fにおいて、ガス精製制御部51は、レーザガス精製システム50f内のガスを排気するだけでなく、バッファガス供給源Bから供給される新ガスを用いてレーザガス精製システム50f内をパージしてもよい。他の点については第1の実施形態における処理と同様でよい。あるいは、第2又は第3の実施形態において、レーザガス精製システム内をパージする処理を行ってもよい。S410fの処理の詳細については、図23を参照しながら後述する。
図23は、図22に示されるS410fの処理の詳細を示すフローチャートである。ガス精製制御部51は、以下のようにして、レーザガス精製システム50f内のレーザガスを排気し、その後パージしてもよい。
S411〜S413の処理と、S415、S416及びS420の処理は、図6を参照しながら説明したものと同様でよい。第4の実施形態においては、S414、S417、S418及びS419の代わりに、それぞれ以下のS414f、S417f、S418f及びS419fの処理が行われてもよい。
S414fにおいて、ガス精製制御部51は、バルブC−V2を閉じ、バルブB−V2を開く他に、バルブC−V4及びバルブC−V5を閉じてもよい。その後、ガス精製制御部は、S415及びS416により、ガス精製流路の排気を行ってもよい。
S417fにおいて、ガス精製制御部51は、昇圧タンク59の圧力P3を計測してもよい。次に、S418fにおいて、ガス精製制御部51は、計測された圧力P3の値を、閾値Pminと比較してもよい。計測された圧力P3の値が閾値Pmin以下である場合、S419fにおいてバルブEX−V3を閉じ、ガス精製流路の排気を終了してもよい。なお、ガス精製制御部51は、第1の実施形態と同様に、回収タンク53の圧力P2及び昇圧タンク59の圧力P3の両方を計測し、それぞれ閾値と比較してもよい。
S419fにおいて、ガス精製制御部51は、さらに、バルブC−V4及びバルブC−V5を開いてもよい。そして、S420において、ガス精製制御部51は、排気ポンプ76の駆動を停止してもよい。これにより、バッファガス供給源Bから供給される新ガスを用いてガス精製流路内をパージしてもよい。
次に、S421fにおいて、ガス精製制御部51は、昇圧タンク59の圧力P3を計測してもよい。次に、S422fにおいて、ガス精製制御部51は、計測された圧力P3が、ほぼ大気圧であるか否かを判定してもよい。計測された圧力P3がほぼ大気圧となった場合(S422f;YES)、ガス精製制御部51は、S423fにおいてバルブC−V4及びC−V5を閉じ、ガス精製流路のパージを終了してもよい。なお、ガス精製制御部51は、回収タンク53の圧力P2及び昇圧タンク59の圧力P3の両方を計測し、それぞれほぼ大気圧になったか否かを判定してもよい。
他の点については、第1の実施形態と同様でよい。あるいは、他の実施形態において、ガスの排気後にパージができるようにしてもよい。
7.複数のレーザ装置に接続されるレーザガス精製システム
7.1 構成
図24は、本開示の第5の実施形態に係るレーザ装置30a、30b及びレーザガス精製システム50gの構成を概略的に示す。第5の実施形態において、レーザガス精製システム50gは、複数のエキシマレーザ装置に接続されてもよい。レーザガス精製システム50gは、複数のエキシマレーザ装置から排出されたガスの不純物を低減し、不純物を低減された精製ガスを複数のエキシマレーザ装置に供給してもよい。複数のレーザ装置30a、30bの各々の構成は、第1〜第4の実施形態におけるエキシマレーザ装置の構成と同様でよい。
レーザガス精製システム50gの配管24は、フィルタ52より上流側で、複数のエキシマレーザ装置に対応する複数の配管24a及び24bに分岐していてもよい。複数の配管24a及び24bの各々に、バルブC−V1が配置されてもよい。バルブC−V1の開閉により、複数のレーザ装置30a、30bの各々に含まれる排気装置43からレーザガス精製システム50gに排出ガスを導入するか否かが制御されてもよい。
バッファガスをエキシマレーザ装置に供給する配管27は、複数のエキシマレーザ装置に対応する複数の配管27a及び27bに分岐していてもよい。複数の配管27a及び27bの各々に、バルブB−V1が配置されてもよい。バルブB−V1の開閉により、複数のレーザ装置30a、30bの各々に含まれるガス供給装置42にバッファガスを供給するか否かが制御されてもよい。
フッ素含有ガスをエキシマレーザ装置に供給する配管28は、複数のエキシマレーザ装置に対応する複数の配管28a及び28bに分岐していてもよい。複数の配管28a及び28bの各々に、バルブF2−V1が配置されてもよい。バルブF2−V1の開閉により、複数のレーザ装置30a、30bの各々に含まれるガス供給装置42にフッ素含有ガスを供給するか否かが制御されてもよい。
ガス精製制御部51は、複数のレーザ装置30a、30bの各々に含まれるガス制御部47と、図24に一点鎖線で示される信号線で接続されてもよい。
他の点については、第1の実施形態の構成と同様でよい。あるいは、第2〜第4の実施形態において、レーザガス精製システムが複数のレーザ装置に接続されるようにしてもよい。
7.2 動作
複数のレーザ装置30a、30bの各々の動作は、第1〜第4の実施形態におけるエキシマレーザ装置の動作と同様でよい。
レーザガス精製システム50gは、複数のレーザ装置30a、30bの各々から排出された排出ガスの不純物を低減し、不純物を低減された精製ガスを複数のレーザ装置30a、30bの各々に供給してもよい。その他の点については、レーザガス精製システム50gの動作は、第1〜第4の実施形態におけるレーザガス精製システムの動作と同様でもよい。
レーザガス精製システム50gは、複数のレーザ装置30a、30bから排出された排出ガスを同時に受け入れてもよいし、複数のレーザ装置30a、30bから排出された排出ガスを別々のタイミングで受け入れてもよい。レーザガス精製システム50gは、複数のレーザ装置30a、30bに同時にバッファガスを供給してもよいし、複数のレーザ装置30a、30bに別々のタイミングでバッファガスを供給してもよい。
レーザガス精製システム50gは、1つのレーザ装置30aに新ガスを供給し、別のレーザ装置30bに精製ガスを供給する場合には、同時にではなく別々のタイミングでこれらのガスを供給してもよい。
7.3 作用
第5の実施形態によれば、複数のエキシマレーザ装置から排出された排出ガスをレーザガス精製システム50gにおいて精製し、複数のエキシマレーザ装置に精製ガスを供給し得る。従って、不活性ガスの消費量が低減され、ランニングコストが低減され得る。また、複数のエキシマレーザ装置に対して1つのレーザガス精製システム50gを設置することにより、設置スペースや設備コストを低減することができる。そして、所定の周期でレーザガス精製システム50gの内部のガスを排気することにより、レーザガス精製システム50gで除去しきれない不純物種が蓄積することを抑制し得る。
8.レーザごとに供給ガスを変更できるようにしたレーザガス精製システム
8.1 構成
図25は、本開示の第6の実施形態に係るレーザ装置30a、30b及びレーザガス精製システム50gの構成を概略的に示す。第6の実施形態においては、バッファガスをエキシマレーザ装置に供給する配管27の他に、バッファガス供給源Bに接続された新ガス専用配管38が設けられていてもよい。新ガス専用配管38は、レギュレータ64と、バルブB−V2との間の配管26に接続されていてもよい。
新ガス専用配管38は、複数のエキシマレーザ装置に対応する複数の配管38a及び38bに分岐していてもよい。配管38a及び38bの各々には、バルブB−V3が配置されていてもよい。配管38a及び38bは、それぞれ、配管27a及び27bに接続されていてもよい。配管27a及び27bに対する配管38a及び38bの接続位置よりも上流側の配管27a及び27bに、バルブC−V6が配置されてもよい。配管27a及び27bに対する配管38a及び38bの接続位置よりも下流側の配管27a及び27bに、バルブB−V1が配置されてもよい。
他の点については、第5の実施形態と同様の構成でよい。
8.2 動作
配管27は、レーザガス精製システム50gによるバルブB−V2及びバルブC−V2の制御により、新ガス又は精製ガスを選択的に供給してもよい。これに対し、新ガス専用配管38は、レーザガス精製システム50gによる制御に関わらず、新ガスを供給できるようになっていてもよい。
各々のレーザ装置において、バルブB−V3及びバルブC−V6は、ガス制御部47によって制御されてもよい。あるいは、バルブB−V3及びバルブC−V6は、図示しない工場管理システム又は露光装置からの制御信号により、制御されてもよい。あるいは、バルブB−V3及びバルブC−V6は、図示しない入力装置をオペレータが操作することにより、制御されてもよい。1つのレーザ装置において、バルブB−V3が閉じられ、バルブC−V6が開かれているときは、当該レーザ装置には、レーザガス精製システム50gによって選択された精製ガス又は新ガスが、配管27から供給されてもよい。別の1つのレーザ装置において、バルブB−V3が開かれ、バルブC−V6が閉じられているときは、当該レーザ装置には、レーザガス精製システム50gによる制御に関わらず、新ガス専用配管38から新ガスが供給されてもよい。
例えば、複数のレーザ装置30a、30bのうちの1つのレーザ装置について、レーザ性能を確認したい場合があり得る。そのような場合に、当該レーザ装置においてバルブB−V3を開き、バルブC−V6を閉じてもよい。これにより、精製ガスに含まれる不純物がレーザ光の品質に影響する可能性を排除し、レーザ装置自体の性能を評価し得る。
また、例えば、複数のレーザ装置30a、30bのうちの1つのレーザ装置について、レーザ光の品質を上げたいことがあり得る。また、例えば、複数のレーザ装置30a、30bのうちの1つのレーザ装置について、寿命期間が到来したが定期メンテナンス日まで使用を続けたい場合があり得る。そのような場合にも、当該レーザ装置においてバルブB−V3を開き、バルブC−V6を閉じてもよい。
本開示においては、以上のように個々のレーザ装置のチャンバ10へのガス供給を切り替えるだけでなく、チャンバ10からの排気をレーザガス精製システム50gに供給するか外部に排出するかを、各々のレーザ装置において選択できてもよい。
例えば、複数のレーザ装置30a、30bのうちの1つのレーザ装置について、排気されるガスに多くの不純物が含まれていると考えられる場合があり得る。そのような場合に、当該レーザ装置においてバルブC−V1を閉じ、バルブEX−V2を開いてもよい。
図26は、第6の実施形態に係るレーザ装置30a又は30bにおけるガス制御部47の処理の第1の例を示すフローチャートである。個々のレーザ装置は、ガス制御部47による以下の処理により、ガスの切り替え処理を行ってもよい。
図26に示される処理は、図2を参照しながら説明したS160の処理において、ガス精製システムの準備OKと判定されている場合を前提としてもよい。
まず、S182において、ガス制御部47は、チャンバのショット数Nchの値を読み込んでもよい。チャンバのショット数Nchは、チャンバ10が設置されてからのショット数であってもよい。
次に、S184において、ガス制御部47は、チャンバのショット数Nchが、閾値Nchmax2以上であるか否かを判定してもよい。閾値Nchmax2は、チャンバの寿命と評価され得るような値であってもよい。
チャンバのショット数Nchが、閾値Nchmax2以上ではない場合(S184;NO)、ガス制御部47は、S186bにおいて、バルブC−V6を開き、バルブB−V3を閉じてもよい。これにより、チャンバが寿命に達するまでの間は、レーザガス精製システム50gから供給されるレーザガスを受け入れてもよい。
チャンバのショット数Nchが、閾値Nchmax2以上である場合(S184;YES)、ガス制御部47は、S186aにおいて、バルブC−V6を閉じ、バルブB−V3を開いてもよい。従って、チャンバの寿命と評価され得るようなショット数に達した場合でも、レーザ制御部31がレーザの運転を中止するまでの間は、レーザガス精製システム50gの制御に関わらず、当該チャンバに対しては新ガスが供給されてもよい。
レーザ制御部31がレーザの運転を中止するまで、この制御が続けられてもよい。
S186bとS186aのいずれにおいても、排気されるガスに問題がない限り、バルブC−V1は開いた状態とし、バルブEX−V2は閉じた状態としてもよい。
図27は、第6の実施形態に係るレーザ装置30a又は30bにおけるガス制御部47の処理の第2の例を示すフローチャートである。個々のレーザ装置は、ガス制御部47による以下の処理により、ガスの切り替え処理を行ってもよい。
図27に示される処理は、図2を参照しながら説明したS160の処理において、ガス精製システムの準備OKと判定されている場合を前提としてもよい。
まず、S183において、ガス制御部47は、レーザ制御部31からレーザパラメータの判定フラグFを受信してもよい。レーザパラメータの判定フラグFについては、図28を参照しながら後述する。
次に、S185において、ガス制御部47は、レーザパラメータの判定フラグFの値が1であるか否かを判定してもよい。レーザパラメータの判定フラグFの値が1である場合は、当該レーザ装置のチャンバから排出されるガスに不純物が多いと予想されてもよい。
判定フラグFの値が1ではない場合(S185;NO)、ガス制御部47は、S187bにおいて、バルブC−V6を開き、バルブB−V3を閉じてもよい。これにより、レーザガス精製システム50gから供給されるレーザガスを受け入れてもよい。
さらに、ガス制御部47は、S188bにおいて、バルブC−V1を開き、バルブEX−V2を閉じてもよい。これにより、当該レーザ装置のチャンバから排気されるガスをレーザガス精製システム50gに供給してもよい。
判定フラグFの値が1である場合(S185;YES)、ガス制御部47は、S187aにおいて、バルブC−V6を閉じ、バルブB−V3を開いてもよい。これにより、レーザガス精製システム50gの制御に関わらず、当該チャンバに対しては新ガスが供給されてもよい。
さらに、ガス制御部47は、S188aにおいて、バルブC−V1を閉じ、バルブEX−V2を開いてもよい。これにより、当該レーザ装置のチャンバから排気されるガスをレーザガス精製システム50gに供給せず、外部に排出してもよい。
レーザ制御部31がレーザの運転を中止するまで、この制御が続けられてもよい。
図28は、第6の実施形態におけるガス制御部47の処理の第2の例における判定フラグFの生成処理を示すフローチャートである。レーザ制御部31は、以下のようにして、判定フラグの生成を行ってもよい。
S401〜S406の処理は、図11を参照しながら説明したものと同様でよい。
S407aにおいて、レーザ制御部31は、上述のパラメータがそれぞれ閾値以上であるか否かを判定してもよい。この判定は、図11のS407を参照しながら説明したものとほぼ同様であるが、閾値の設定が図11と若干異なってもよい。S407aにおいて、チャンバのショット数Nchの閾値は、Nchmax2であってもよい。また、ファンの運転時間Tcffの閾値は、Tcffmax2であってもよい。また、ガス交換後のショット数Ngの閾値は、Ngmax2であってもよい。それぞれの閾値Nchmax2、Tcffmax2及びNgmax2の値は、チャンバの寿命と評価され得るような値であってもよい。
パラメータのいずれかが閾値以上である場合(S407a;YES)、レーザ制御部31は、S408aにおいて、判定フラグFを1に設定してもよい。
パラメータがいずれも閾値以上ではない場合(S407a;NO)、レーザ制御部31は、S408bにおいて、判定フラグFを0に設定してもよい。
S408a又はS408bの後、レーザ制御部31は、処理をS401に戻して上述の処理を繰り返してもよい。
9.制御部の構成
図29は、制御部の概略構成を示すブロック図である。
上述した実施の形態におけるガス精製制御部51等の制御部は、コンピュータやプログラマブルコントローラ等汎用の制御機器によって構成されてもよい。例えば、以下のように構成されてもよい。
(構成)
制御部は、処理部1000と、処理部1000に接続される、ストレージメモリ1005と、ユーザインターフェイス1010と、パラレルI/Oコントローラ1020と、シリアルI/Oコントローラ1030と、A/D、D/Aコンバータ1040とによって構成されてもよい。また、処理部1000は、CPU1001と、CPU1001に接続された、メモリ1002と、タイマー1003と、GPU1004とから構成されてもよい。
(動作)
処理部1000は、ストレージメモリ1005に記憶されたプログラムを読出してもよい。また、処理部1000は、読出したプログラムを実行したり、プログラムの実行に従ってストレージメモリ1005からデータを読出したり、ストレージメモリ1005にデータを記憶させたりしてもよい。
パラレルI/Oコントローラ1020は、パラレルI/Oポートを介して通信可能な機器1021〜102xに接続されてもよい。パラレルI/Oコントローラ1020は、処理部1000がプログラムを実行する過程で行うパラレルI/Oポートを介した、デジタル信号による通信を制御してもよい。
シリアルI/Oコントローラ1030は、シリアルI/Oポートを介して通信可能な機器1031〜103xに接続されてもよい。シリアルI/Oコントローラ1030は、処理部1000がプログラムを実行する過程で行うシリアルI/Oポートを介した、デジタル信号による通信を制御してもよい。
A/D、D/Aコンバータ1040は、アナログポートを介して通信可能な機器1041〜104xに接続されてもよい。A/D、D/Aコンバータ1040は、処理部1000がプログラムを実行する過程で行うアナログポートを介した、アナログ信号による通信を制御してもよい。
ユーザインターフェイス1010は、オペレータが処理部1000によるプログラムの実行過程を表示したり、オペレータによるプログラム実行の中止や割り込み処理を処理部1000に行わせたりするよう構成されてもよい。
処理部1000のCPU1001はプログラムの演算処理を行ってもよい。メモリ1002は、CPU1001がプログラムを実行する過程で、プログラムの一時記憶や、演算過程でのデータの一時記憶を行ってもよい。タイマー1003は、時刻や経過時間を計測し、プログラムの実行に従ってCPU1001に時刻や経過時間を出力してもよい。GPU1004は、処理部1000に画像データが入力された際、プログラムの実行に従って画像データを処理し、その結果をCPU1001に出力してもよい。
パラレルI/Oコントローラ1020に接続される、パラレルI/Oポートを介して通信可能な機器1021〜102xは、レーザ装置30、露光装置100、他の制御部等であってもよい。
シリアルI/Oコントローラ1030に接続される、シリアルI/Oポートを介して通信可能な機器1031〜103xは、第1、第2のマスフローコントローラ66、69等であってもよい。
A/D、D/Aコンバータ1040に接続される、アナログポートを介して通信可能な機器1041〜104xは、圧力センサ54、60等の各種センサであってもよい。
以上のように構成されることで、制御部は各実施形態に示された動作を実現可能であってよい。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される修飾句「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。

Claims (12)

  1. レーザ装置から排気されたレーザガスを精製し、精製されたレーザガスを前記レーザ装置に戻すレーザガス精製システムであって、
    レーザ装置から排気されたレーザガスを導入する第1の配管と、
    前記第1の配管に接続され、前記レーザ装置から排気されたレーザガスを精製する精製装置と、
    前記精製装置に接続され、前記精製装置で精製されたレーザガスを前記レーザ装置に戻す第2の配管と、
    前記第1の配管、前記精製装置及び前記第2の配管の少なくとも一つに設けられた排気装置と、
    を備えるレーザガス精製システム。
  2. 前記レーザガスのガスパラメータに基づいて前記排気装置を制御するガス精製制御部をさらに備え、
    前記ガスパラメータは、前記精製装置を通過したレーザガスの積算流量と、前記精製装置の運転時間と、のうちの1つである、請求項1記載のレーザガス精製システム。
  3. 前記レーザ装置のレーザパラメータに基づいて前記排気装置を制御するガス精製制御部をさらに備え、
    前記レーザパラメータは、前記レーザ装置のパルスエネルギ安定性と、前記レーザ装置のチャンバのショット数と、ファンの運転時間と、印加電圧と、ガス交換後のショット数と、前記レーザ装置のチャンバ内のガス圧と、のうちの1つである、請求項1記載のレーザガス精製システム。
  4. レーザガスを収容したガスボンベと、
    前記第1の配管、前記精製装置及び前記第2の配管を含むガス精製流路と、前記ガスボンベと、の間に接続された第3の配管と、
    をさらに備える請求項1記載のレーザガス精製システム。
  5. 前記ガス精製流路と前記第3の配管との接続部分よりも前記ガス精製流路のガス流れの上流側に配置された第1の流量調節器と、
    前記第3の配管に配置された第2の流量調節器と、
    をさらに備える請求項4記載のレーザガス精製システム。
  6. 前記第1の流量調節器よりも前記ガス精製流路のガス流れの上流側に配置された第1のタンクと、
    前記ガス精製流路と前記第3の配管との接続部分よりも前記ガス精製流路のガス流れの下流側に配置された第2のタンクと、
    をさらに備える請求項5記載のレーザガス精製システム。
  7. レーザ装置と、レーザガス精製システムと、を備え、
    前記レーザガス精製システムは、
    前記レーザ装置から排気されたレーザガスを導入する第1の配管と、
    前記第1の配管に接続され、前記レーザ装置から排気されたレーザガスを精製する精製装置と、
    前記精製装置に接続され、前記精製装置で精製されたレーザガスを通す第2の配管と、
    レーザガスを収容したガスボンベに接続された第3の配管と、
    前記第2の配管に配置された第1のバルブと、
    前記第3の配管に配置された第2のバルブと、
    前記精製装置と前記第1及び第2のバルブとを制御するガス精製制御部と、を備え、
    前記レーザ装置は、
    チャンバと、
    前記第2の配管及び前記第3の配管の両方に接続され、前記精製装置で精製されたレーザガス又は前記ガスボンベから供給されるレーザガスを前記チャンバに供給するガス供給管と、
    前記ガス供給管に配置された第3のバルブと、
    前記第3のバルブを制御するガス制御部と、を備える
    レーザシステム。
  8. 前記第1のバルブはノーマリークローズドバルブであり、前記第2のバルブはノーマリーオープンバルブである、請求項7記載のレーザシステム。
  9. 第1のチャンバ及び第2のチャンバと、
    前記第1のチャンバ又は前記第2のチャンバから排気されたレーザガスを精製する精製装置と、
    前記精製装置に接続され、前記精製装置によって生成された精製ガスを通す第1の配管と、
    レーザガスを収容したガスボンベに接続され、前記ガスボンベに収容されたレーザガスを通す第2の配管と、
    前記第1の配管と前記第1のチャンバとの間に接続された第1の分岐管と、
    前記第2の配管と前記第1のチャンバとの間に接続された第2の分岐管と、
    前記第1の配管と前記第2のチャンバとの間に接続された第3の分岐管と、
    前記第2の配管と前記第2のチャンバとの間に接続された第4の分岐管と、
    前記第1〜第4の分岐管にそれぞれ配置された第1〜第4のバルブと、
    を備えるレーザシステム。
  10. 前記第1の配管は、第5のバルブを介して前記精製装置に接続され、
    前記第1の配管は、さらに、第6のバルブを介して前記ガスボンベに接続され、
    前記第1の配管は、前記第5のバルブが閉じられ且つ前記第6のバルブが開かれているときに、前記ガスボンベに収容されたレーザガスを通すように構成された、
    請求項9記載のレーザシステム。
  11. 前記第1の分岐管に配置された前記第1のバルブと前記第2の分岐管に配置された前記第2のバルブとのうちの一方を閉じて他方を開くように構成され、前記第3の分岐管に配置された前記第3のバルブと前記第4の分岐管に配置された前記第4のバルブとのうちの一方を閉じて他方を開くように構成された、レーザ制御部をさらに備える、請求項9記載のレーザシステム。
  12. 前記レーザ制御部は、前記第1のチャンバのレーザパラメータに基づいて前記第1のバルブと前記第2のバルブとを制御し、前記第2のチャンバのレーザパラメータに基づいて前記第3のバルブと前記第4のバルブとを制御するように構成され、
    前記レーザパラメータは、パルスエネルギ安定性と、チャンバのショット数と、ファンの運転時間と、印加電圧と、ガス交換後のショット数と、チャンバ内のガス圧と、のうちの1つである、請求項11記載のレーザシステム。
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