JPWO2017057338A1 - 復調装置 - Google Patents

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Abstract

従来技術と比較してより精度よく非線形歪を補償でき、受信特性を改善する。複数の離散値を複素平面上の複数のマッピング点にそれぞれ対応させる変調方式で変調され無線伝送された信号が受信された受信信号を同期検波して受信マッピング点を抽出する同期検波部52と、抽出された受信マッピング点に補正係数を乗算して補正した補正後マッピング点を出力する受信マッピング点補正部1と、補正後マッピング点と基準マッピング点との誤差ベクトルを計算する誤差ベクトル計算部2と、誤差ベクトルが入力されて復調結果とする基準マッピング点を決める硬判定部3と、補正後マッピング点を用いて復調結果とする基準マッピング点を更新して基準マッピング点格納部5に格納する基準マッピング点推定部と、誤差ベクトルを用いて補正係数を更新して補正係数格納部に格納する補正係数更新部4とを有する復調装置である。

Description

本発明は、無線通信装置の受信局で受信された受信信号からマッピング点を復調する復調装置に関するものである。
無線通信システムでは、送信局の増幅器、衛星通信における衛星中継器および受信局の増幅器において送信される信号に非線形歪が発生する。また、送信局と受信局の間の伝送路でのフェージングや雑音などの影響がある。これらの要因により、受信局においてビット誤り率特性の悪化、フレーム同期信号のビット誤りなどが発生する。そのため、同期引き込み時間が長くなるなどの受信特性の劣化が生じる課題がある。受信特性の劣化を補償する種々の手段が提案されている。
受信信号のマッピング点と正規マッピング点との平均誤差ベクトルを計算し、その平均誤差ベクトルで受信信号を補正し、補正した受信信号で硬判定を実施する方法がある(特許文献1)。
また、計算した平均誤差ベクトルから基準マッピング点を変更し、硬判定時における閾値を変更する方法がある(特許文献2)。
これらの歪補償手段はいずれも誤差信号から受信信号または基準閾値を変更して、硬判定を実施する。
特開2002−43992 特許第3421452号
無線通信システムでは、非線形歪を含む伝送路特性の影響による受信特性の劣化が発生する。すなわち、受信局においてビット誤り率特性の悪化、フレーム同期信号の誤りなどが発生する。そのため、同期引き込み時間が長くなるなどの受信特性の劣化が生じる課題がある。特許文献1および特許文献2に示された方法は、受信信号と補正した基準マッピング点とを比較して求める誤差信号を元に硬判定を実施する手法である。基準マッピング点を補正することで非線形歪を補償するが、軟判定データを使用した補正は実施しておらず、非線形歪の補償の精度が十分でない場合があった。
この発明は、従来技術と比較してより精度よく非線形歪を補償でき、受信特性を改善することができる復調装置を得ることを目的とする。
この発明に係る復調装置は、複数の離散値を複素平面上の複数のマッピング点にそれぞれ対応させる変調方式で変調され無線伝送された信号が受信された受信信号を復調する。復調装置は、同期検波して受信マッピング点を抽出する同期検波部と、抽出された受信マッピング点に補正係数を乗算して補正した補正後マッピング点を出力する受信マッピング点補正部と、補正係数を格納する補正係数格納部と、復調のために使用する基準マッピング点を格納する基準マッピング点格納部と、補正後マッピング点と基準マッピング点との誤差ベクトルを計算する誤差ベクトル計算部と、誤差ベクトルから復調結果とする基準マッピング点を決める硬判定部とを有する。さらに、補正後マッピング点を用いて復調結果とする基準マッピング点を更新して基準マッピング点格納部に格納する基準マッピング点推定部と、誤差ベクトルを用いて補正係数を更新して補正係数格納部に格納する補正係数更新部とを有する。
本発明によれば、従来技術と比較してより精度よく非線形歪を補償でき、受信特性を改善することができる。
この発明の実施の形態1に係る復調装置が使用される無線通信システムの構成を表す機能ブロック図である。 実施の形態1に係る復調装置が有する歪補償回路の内部構成を示す図である。 実施の形態1に係る復調装置が有する基準マッピング点推定部の内部構成を示す図である。 実施の形態1に係る復調装置が有する基準マッピング点推定部が使用する平均時定数αの制御に関するフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る復調装置が有する歪補償回路の内部構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る復調装置が有する歪補償回路の内部構成を示す図である。 直流成分検出部で直流成分を検出する概念を説明する図である。 この発明の実施の形態4に係る復調装置が有する歪補償回路の内部構成を示す図である。 直交度誤差検出部で直交度誤差を検出する概念を説明する図である。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係る復調装置が使用される無線通信システムの構成を表す機能ブロック構成図を示す。送信局30は、変調部31と増幅器32とを有する。変調部31には、搬送波の同相信号を変調するIchの信号と、同相信号よりも90度位相が進んだ信号である直交信号を変調するQchの信号とであるマッピング信号が入力される。変調部31は、マッピング信号により直交変調された搬送波を出力する。増幅器32は、直交変調された搬送波を増幅する。増幅された信号は、送信局30の図示しないアンテナから送信される。
伝送路40では、フェージングなどの伝送路の影響や、雑音41が付加されて受信局50に伝送される。受信局50は、図示しないアンテナで受信した受信信号を決められた期間での平均電力が決められた値になるように増幅する増幅器51、増幅した受信信号を同期検波して受信マッピング点を抽出する同期検波部である直交復調部52、直交同期検波されてIchとQchに分離したデータの歪を補償する歪補償回路53とを有する。歪補償回路53は、送信局と受信局の間で付加された非線形歪や直交度誤差などの歪成分を補償して、誤りを少なくして元のデータを得るためのものである。
図2に、実施の形態1に係る復調装置が有する歪補償回路の内部構成を示す。歪補償回路53は、直交復調部52が出力する受信マッピング点をチャネル推定結果により補正した信号成分(キャリア再生信号)を取り出すキャリア再生部1と、キャリア再生信号と基準マッピング点の差分である誤差ベクトルを計算する誤差ベクトル計算部2と、誤差ベクトルから復調結果とする基準マッピング点を決める硬判定部3と、キャリア再生信号から基準マッピング点を推定する基準マッピング点推定部4と、誤差ベクトルからチャネル推定を実施するチャネル推定部5とから構成される。
別の観点から見れば、チャネル推定部5が出力するチャネル推定結果は、受信マッピング点を補正する補正係数である。キャリア再生部1が出力するキャリア再生信号は、受信マッピング点に補正係数を乗算して補正した補正後マッピング点である。キャリア再生部1は、受信マッピング点に補正係数を乗算して補正した補正後マッピング点を出力する受信マッピング点補正部である。基準マッピング点推定部4は、補正後マッピング点を用いて復調結果とする基準マッピング点を更新する。基準マッピング点推定部4は、復調のために使用する基準マッピング点を格納する基準マッピング点格納部でもある。基準マッピング点格納部を、基準マッピング点推定部とは別に設けてもよい。チャネル推定部5は、誤差ベクトルを用いて補正係数を更新する補正係数更新部である。チャネル推定部5は、補正係数を格納する補正係数格納部でもある。補正係数格納部を別に設けてもよい。
以下では、変調方式がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の場合で、説明する。APSK(Amplitude and Phase-Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調方式にも適用できる。複数の離散値を複素平面上の複数のマッピング点にそれぞれ対応させる変調方式であれば、どのような変調方式でも同様の手順で実施できる。
ここで、以下のように変数を定義する。
t:サンプル時間tにおける受信マッピング点。
t:サンプル時間tにおけるチャネル推定結果。
* t-1・rt:サンプル時間tにおけるキャリア再生信号。C* tは、Ctの共役複素数。
m,t:サンプル時間tにおける基準マッピング点。mは、基準マッピング点に割当てられる離散値。QPSKの場合は、mは0、1、2、3のいずれか。
m,t:サンプル時間tにおけるキャリア再生信号と基準マッピング点との誤差ベクトル。
直交復調部53は、受信信号を同期検波してIchとQchに分離して復調し、復調した結果を複素数rtとして出力する。キャリア再生部1は、1サンプル時間前のチャネル推定結果Ct-1を元にキャリア再生して、キャリア再生信号(C* t-1・rt)を出力する。誤差ベクトル計算部2は、キャリア再生信号と各基準マッピング点との誤差ベクトルを、以下の(1)から(4)式のように算出する。
0,t=d0,t−C* t-1・rt (1)
1,t=d1,t−C* t-1・rt (2)
2,t=d2,t−C* t-1・rt (3)
3,t=d3,t−C* t-1・rt (4)
硬判定部3は、誤差ベクトルem,tの各要素の二乗の和が最小となる基準マッピング点を判定点(n)として選択する。具体的には、以下の(5)式のように処理する。
判定点(n)=Min[|em,t|2, m=0, 1, 2, 3 ] (5)
判定点(n)または判定点(n)に対応するマッピング点を表すIchおよびQchの信号が、復調結果になる。
チャネル推定部5は、(5)式で計算した判定点(n)における誤差ベクトルen,tを用いて伝送路の応答特性の推定(チャネル推定)を実施する。出力されるチャネル推定結果(C)は、以下の(6)式により求められる。ここでは、適応フィルタにおける係数更新手法の一つであるLMS(Least Mean Squares)アルゴリズムによるチャネル推定を一例として示す。なお、本発明ではチャネル推定手法を特定の方法に限定しない。
t =Ct-1 +μ・rt・e* n,t (6)
ここで、μはステップサイズ設定値である。
基準マッピング点推定部4は、キャリア再生信号(C* t・rt)が入力されて、より正確に復調できるような基準マッピング点(dm,t)を推定する。推定した値に、基準マッピング点(dm,t)を更新する。なお、1サンプル時間前のチャネル推定結果(C* t-1)を使用してもよい。図3に、実施の形態1に係る復調装置が有する基準マッピング点推定部の内部構成を示す。この実施の形態1では、基準マッピング点推定部は、無限インパルス応答デジタルフィルタ(Infinite impulse response digital filter、IIRフィルタと略す)で実現している。基準マッピング点推定部は、他の平均化手法を用いてもよい。なお、図3に示すIIRフィルタは、基準マッピング点ごとに存在する。図3に示す構成のIIRフィルタの場合、次のサンプル時刻(t+1)での更新された基準マッピング点(dm,t+1)は以下に示す(7), (8)式により求められる。なお、"Z-1"と書いた四角は、1サンプル時間の時間遅れを意味する。動作起動時には、別に設定した初期値(dm,0)を1サンプル時間前の基準マッピング点として出力する。
dm,t+1 = dm,t for m≠n (7)
dn,t+1 = (1-α)・C* t・rt + α・dn,t (8)
ここで、αはIIRフィルタの平均時定数とする。
IIRフィルタの平均時定数αの値が大きい程、基準マッピング点が収束するまでの時間が短くなるが、収束時のゆらぎが大きくなり、αの値が小さい程、収束までの時間が遅くなるが、収束時のゆらぎが小さくなる。そのため、図4に示すフローチャートに示すように、誤差ベクトルem,tの決められた長さの期間での時間平均値に応じてαの値を調整する構成とする。ここで、誤差ベクトルの時間平均値の二乗(|em,t|)と比較する閾値c1、c2、c3、c4に関して、c1>c2>c3>c4の関係が成立する。また、平均時定数αに設定する値であるa、a、a、a、aに関して、a>a>a>a>aの関係が成立する。
図4に示すフローチャートによれば、残留する誤差ベクトルが小さくなるに従ってαの値を小さく(a1→a2→a3→a4→a5)することになる。そうすることで、αが一定の場合と比較して、収束時間を短く、かつ収束時のゆらぎを抑制することができる。なお、αが一定値の場合においても、本発明の効果が失われることはない。IIRフィルタを、チャネル推定にも使用してもよい。
上記の処理をサンプル時間ごとに繰り返すことで、非線形歪を含む伝送路特性の時間変化に追従して精度良く補正することができる。すべての受信マッピング点(rt)に対して適用する1サンプル時間前のチャネル推定結果(Ct-1)を用いてキャリア再生(C* t-1・rt)するキャリア再生部1により、伝送路に起因する搬送波の位相誤差を精度よく補償できる。
また、本方式は非線形歪を含む伝送路特性の補正を基準マッピング点の修正と同一ループ内で実施することで、従来方式よりも補償精度を高めている。非線形歪の補償の観点では、伝送路の影響を補正された信号を基準として基準マッピング点を補正するため、より良い精度で補正することができる。
また、チャネル推定の観点においては、非線形歪を補正した基準マッピング点から誤差信号を導出するため、より精度良く補償することができる。
以上、まとめると、この実施の形態1の復調装置では、従来技術と比較してより精度よく非線形歪を補償でき、受信特性を改善することができる。
以上のことは、他の実施の形態にもあてはまる。
実施の形態2.
実施の形態2は、キャリア再生部の替わりに、群遅延特性などを補正する等化器を使用する場合である。この実施の形態で用いる等化器は、キャリア再生部と同様に適応フィルタによるチャネル推定を実施する機構を有する。図5に、この発明の実施の形態2に係る復調装置が有する歪補償回路の内部構成を示す。実施の形態2の歪補償回路53Aは、その内部にキャリア再生部1を有する等化器6を有する。その他の点は、実施の形態1の場合の図2と同じである。
この実施の形態2の復調装置は、実施の形態1の復調装置と同様に動作し、同様な効果が得られる。
実施の形態3.
実施の形態3は、基準マッピング点の直流成分を検出して、直流成分がゼロに近づくように受信マッピング点を補正する場合である。図6に、この発明の実施の形態3に係る復調装置が有する歪補償回路の内部構成を示す。実施の形態3の歪補償回路53Bは、基準マッピング点の直流成分を検出する直流成分検出部7と、直流成分がゼロに近づくように、受信マッピング点を補正する直流成分補正部8とを有する。
直流成分検出部7は、すべての基準マッピング点の平均(h)を計算する。QPSKではマッピング点の平均が複素平面の原点になるようにマッピング点が配置されている。したがって、基準マッピング点の平均(h)は、基準マッピング点に存在する直流成分(h)である。
図7に、直流成分検出部で直流成分を検出する概念を説明する図を示す。破線の丸で示す初期の基準マッピング点が、実線の丸で示す基準マッピング点に変化したとする。基準マッピング点の平均を計算すると黒丸で示す点になる。図7に示す場合には、基準マッピング点の平均はI軸上に存在しており、直流成分(h)はIchだけに存在することになる。
直流成分補正部8は、1サンプリング時間前の直流成分(ht-1)とチャネル推定結果(Ct-1)が入力されて、直流成分(ht-1)をキャリア再生前の直流成分値(ht-1/C* t-1)に変換する。さらに、キャリア再生前の直流成分値(ht-1/C* t-1)に対して、比例積分制御など適切な制御を実施した値(g)を求める。求めた直流成分値(g)を復調部52が出力する受信マッピング点(rt)から減算して、直流成分除去後の受信マッピング点(rat)を生成して、キャリア再生部1に入力する。こうすることで、基準マッピング点の直流成分をゼロに近づけることができる。直流成分除去後の受信マッピング点(rat)は、キャリア再生部1とチャネル推定部5に入力される。
以降の動作は、実施の形態1と同じである。
基準マッピング点の直流成分を除去することで、非線形歪をより精度よく補正できる。
キャリア再生に入力する前段で補償することで、キャリア再生および誤差ベクトル計算時の許容受信電力の範囲を広げ、より補償精度を高めることができる。
直流成分補正部をキャリア再生部1の後段に配置して、キャリア再生信号(C* t-1・rt)の直流成分をゼロに近づけるようにしてもよい。その場合には、直流成分補正部にはチャネル推定結果(Ct-1)を入力しない。
実施の形態4.
実施の形態4は、基準マッピング点の直交度誤差を検出して、直交度誤差がゼロに近づくように受信マッピング点を補正する場合である。図8に、この発明の実施の形態4に係る復調装置が有する歪補償回路の内部構成を示す。実施の形態4の歪補償回路53Cは、基準マッピング点の直交度誤差を検出する直交度誤差検出部9と、直交度誤差がゼロに近づくように、キャリア再生信号(C* t-1・rt)を補正する直交度誤差補正部10とを有する。
図9に、直交度誤差検出部での直交度誤差を検出する概念を説明する図を示す。直交度誤差が存在する場合には、QPSKでは、複素平面の第1象限および第3象限のマッピング点と原点の距離と、第2象限と第4象限のマッピングと原点の距離とが異なるようになる。他の変調方式でも適用できるように一般的に表現すると、マッピング点を複素平面上で45度回転させると、各マッピング点でのIchとQchの信号の大きさの比が本来の値から変化する。この性質を利用して、直交度誤差を検出し、補正する。
直交度誤差検出部9が、直交度誤差を検出する方法を説明する。まず、すべての基準マッピング点を45度回転させる。回転後にI軸に対して対称な位置になるマッピング点の組を求める。求めたマッピング点の組ごとに、その組の2つのマッピング点の間の距離を求める。I軸に関して対称なマッピング点のすべての組の距離の和(L)を求める。
Q軸に対しても同様な処理をする。45度の回転後にQ軸に対して対称な位置になるマッピング点の組を求める。求めたマッピング点の組ごとに、その組の2つのマッピング点の間の距離を求める。Q軸に関して対称なマッピング点のすべての組の距離の和(Q)を求める。IchとQchの信号の大きさの比である直交度係数(γ=L/Q)を求める。直交度係数は、ここで説明した方法とは別の方法で求めてもよい。
直交度誤差補正部10には、1サンプリング時間前の直交度係数(γt-1)が入力される。直交度係数(γt-1)に対して、比例積分制御など適切な制御を実施した調整後直交度係数(β)を、求める。キャリア再生信号(C* t-1・rt)を45度回転させる。例えば、β>1であれば、Qchの信号をβ倍する。β<1であれば、Ichの信号を1/β倍する。βの値によらず、Qchの信号を√(β)倍し、Ichの信号を1/√(β)倍するようにしてもよい。その後、−45度回転させる。直交度誤差除去後のキャリア再生信号(C* t-1・rbt)は、キャリア再生部1とチャネル推定部5に入力される。こうすることで、基準マッピング点の直交度誤差をゼロに近づけることができる。
以降の動作は、実施の形態1と同じである。
基準マッピング点の直交度誤差を除去することで、非線形歪をより精度よく補正できる。直交度誤差補正部をキャリア再生部1の前段に配置して、受信マッピング信号の直交度誤差をゼロに近づけるようにしてもよい。その場合には、直交度誤差補正部はチャネル推定結果(Ct-1)を使用しない。
直流成分の補正と直交度誤差の補正をともに実施してもよい。
なお、本願発明はその発明の精神の範囲内において各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の変形や省略が可能である。
1 キャリア再生部(受信マッピング点補正部)
2 誤差ベクトル計算部
3 硬判定部
4 チャネル推定部(補正係数更新部、補正係数格納部)
5 基準マッピング点推定部(基準マッピング点格納部)
6 等化器
7 直流成分検出部
8 直流成分補正部
9 直交度誤差検出部
10 直交度誤差補正部
30 送信局
31 変調部
32 増幅器
40 無線伝送路
41 無線伝送路における雑音
50 受信局
51 増幅器
52 直交復調部(同期検波部)
53、53A、53B、53C 歪補償回路
この発明に係る復調装置は、複数の離散値を複素平面上の複数のマッピング点にそれぞれ対応させる変調方式で変調され無線伝送された信号が受信された受信信号を復調する。復調装置は、同期検波して受信マッピング点を抽出する同期検波部と、抽出された受信マッピング点に補正係数を乗算して補正した補正後マッピング点を出力する受信マッピング点補正部と、補正係数を格納する補正係数格納部と、復調のために使用する基準マッピング点を格納する基準マッピング点格納部と、補正マッピング点との誤差が最小である基準マッピング点を復調結果として決める硬判定部とを有する。さらに、補正後マッピング点を用いて復調結果とする基準マッピング点を更新して基準マッピング点格納部に格納する基準マッピング点推定部と、復調結果とする基準マッピング点と補正後マッピング点との誤差を用いて補正係数を更新して補正係数格納部に格納する補正係数更新部とを有する。
この発明に係る復調装置は、複数の離散値を複素平面上の複数のマッピング点にそれぞれ対応させる変調方式で変調され無線伝送された信号が受信された受信信号を復調する。復調装置は、同期検波して受信マッピング点を抽出する同期検波部と、抽出された受信マッピング点に1個の補正係数を乗算して補正した補正後マッピング点を出力する受信マッピング点補正部と、補正係数を格納する補正係数格納部と、復調のために使用する基準マッピング点を格納する基準マッピング点格納部と、補正マッピング点との誤差が最小である基準マッピング点を復調結果として決める硬判定部とを有する。さらに、補正後マッピング点を用いて復調結果とする基準マッピング点を更新して基準マッピング点格納部に格納する基準マッピング点推定部と、復調結果とする基準マッピング点と補正後マッピング点との誤差を用いて補正係数を更新して補正係数格納部に格納する補正係数更新部とを有する。

Claims (6)

  1. 複数の離散値を複素平面上の複数のマッピング点にそれぞれ対応させる変調方式で変調され無線伝送された信号が受信された受信信号を同期検波して受信マッピング点を抽出する同期検波部と、
    抽出された前記受信マッピング点に補正係数を乗算して補正した補正後マッピング点を出力する受信マッピング点補正部と、
    前記補正係数を格納する補正係数格納部と、
    復調のために使用する基準マッピング点を格納する基準マッピング点格納部と、
    前記補正後マッピング点と前記基準マッピング点との誤差ベクトルを計算する誤差ベクトル計算部と、
    前記誤差ベクトルが入力されて復調結果とする前記基準マッピング点を決める硬判定部と、
    前記補正後マッピング点を用いて復調結果とする前記基準マッピング点を更新して前記基準マッピング点格納部に格納する基準マッピング点推定部と、
    前記誤差ベクトルを用いて前記補正係数を更新して前記補正係数格納部に格納する補正係数更新部とを有する復調装置。
  2. 前記基準マッピング点推定部が無限インパルス応答デジタルフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の復調装置。
  3. 前記無限インパルス応答デジタルフィルタの平均時定数を前記誤差ベクトルの大きさに応じて変更することを特徴とする請求項2に記載の復調装置。
  4. 前記基準マッピング点の直流成分を検出する直流成分検出部と、
    前記直流成分がゼロに近づくように、前記受信マッピング点または前記補正後マッピング点を補正する直流成分補正部とを備えた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の復調装置。
  5. 前記基準マッピング点の直交度誤差を検出する直交度誤差検出部と、
    前記直交度誤差がゼロに近づくように、前記受信マッピング点または前記補正後マッピング点を補正する直交度誤差補正部とを備えた請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の復調装置。
  6. 前記受信マッピング点補正部を含み、群遅延特性を補正する等化器を備えた請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の復調装置。
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