JP2015002355A - 送信装置および送信装置の信号送信方法、受信装置および受信装置の信号受信方法、並びにプログラム - Google Patents
送信装置および送信装置の信号送信方法、受信装置および受信装置の信号受信方法、並びにプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】高速に非線形歪みを補償して復調または復号することができるようにする。
【解決手段】送信装置において、取得部により、情報信号の伝送路の非直線性に基づく情報信号の歪を表す歪情報を取得し、補償部により、取得した歪情報を利用して、送信する情報信号を、受信された情報信号が有する歪が相殺されるように補償し、送信部により、情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を情報信号の制御信号に含めて送信する。
【選択図】図10
【解決手段】送信装置において、取得部により、情報信号の伝送路の非直線性に基づく情報信号の歪を表す歪情報を取得し、補償部により、取得した歪情報を利用して、送信する情報信号を、受信された情報信号が有する歪が相殺されるように補償し、送信部により、情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を情報信号の制御信号に含めて送信する。
【選択図】図10
Description
本技術は、送信装置および送信装置の信号送信方法、受信装置および受信装置の信号受信方法、並びにプログラムに関し、特に、高速に非線形歪みを補償して復調または復号することができるようにする送信装置および送信装置の信号送信方法、受信装置および受信装置の信号受信方法、並びにプログラムに関する。
近年、デジタル放送(衛星/地上波)や携帯電話、無線LAN(Local Area Network)といった無線デジタル伝送において、伝送する情報の多様化や大容量化に伴い、従来の位相変調(PSK:Phase Shift Keying)よりも周波数利用効率の優れた振幅位相変調(APSK:Amplitude Phase Shift Keying)が導入されている。しかし、APSKではPSKと比べて振幅変動のダイナミックレンジが大きくなることから、送信増幅器や受信増幅器の非線形性によって生じる伝送路歪みの影響がより顕著となる。
このような非線形歪みを受信機側で補償する技術の一つとして、ARIB STD-B44(非特許文献1)の解説Aに記載されるような、非線形歪み後の平均信号点を基準として搬送波同期における位相誤差検出や誤り訂正復号における尤度計算を行う方式が知られている。
ここで、STD-B44とは、高度広帯域衛星デジタル放送(高度BS)の伝送規格であり、現在、国内でサービスされているBSデジタル放送の伝送規格(ARIB STD-B20)の後継に該当する。上記高度BSでは、Circular型の16APSKや32APSKを新たに採用することにより、現行の規格よりも大容量な伝送を実現している。また、誤り訂正符号として、LDPC(Low Density Parity Check : 低密度パリティ検査)符号を採用することにより、伝送効率を高めている。
高度BSにおける伝送フォーマットでは、上述のようなAPSK信号に対する非線形歪み補償を目的として、伝送信号点配置信号と呼ばれる既知系列が多重伝送されている。
例えば、32APSKの信号点が送信された場合、非線形歪みを受けた受信信号の信号点は、元来の送信信号点と比べて振幅や位相がずれた点を中心に分布するようになる。そのため、もとの送信信号点配置を理想信号点として硬判定や尤度算出を行うと搬送波同期や誤り訂正復号の性能が著しく劣化する。
上述の伝送信号点配置信号が、当該変調スロットの伝送主信号と同じ変調方式に対する全ての信号点を既知の順番で順次伝送されることで、受信機では当該区間の受信信号を信号点毎に平均することにより、非線形歪みを受けた信号点分布の中心点の配置を得ることができる。その結果、上記のように得られた信号点分布の中心点の配置を理想信号点として搬送波同期や誤り訂正復号を行うことにより、非線形歪みを補償することが可能となる。
上記高度BSの受信機に適用される従来の復調回路は、次のように構成されていた。
すなわち、従来の復調回路は、主として、搬送波同期回路、信号点平均回路、信号点配置テーブル、硬判定器、位相誤差検出器、尤度算出器、及び、誤り訂正復号器により構成される。
搬送波同期回路は、一般的なデジタルPLL(Phase Locked Loop)回路で構成されており、位相誤差検出器で検出される位相誤差の分散が最小となるよう搬送波の周波数、及び、位相に対する受信信号の同期の処理を行う。
信号点平均回路は、搬送波同期回路が出力する同期検波信号に対し、伝送信号点配置信号のI,Q成分を信号点毎に平均することにより、全信号点の信号点配置情報を生成する。
信号点平均回路により生成された信号点配置情報は、信号点配置テーブルに入力され、多値のバイナリ系列と同バイナリ系列がマッピングされるIQ平面上の信号点座標の関係がテーブルとして記憶される。
硬判定器は、信号点配置テーブルに基づいて信号点を硬判定する際のIQ平面上の境界線を算出し、同境界線に基づいて硬判定処理を行う。
位相誤差検出器は、硬判定器の硬判定値と同期検波信号の位相差を求めることにより位相誤差を検出する。
尤度算出器は、上記信号点配置テーブルから読み出される信号点配置を理想信号点として、各信号点にマッピングされるバイナリ系列を構成する各ビットの対数尤度比(LLR:Log Likelihood Ratio)を算出する。
誤り訂正復号器は、LLRに基づいてLDPC符号の復号を行って、復号データを出力する。
このような復調回路により、非線形歪みによって信号点の振幅や位相の分布が大きく偏移した受信信号に対しても、より劣化の少ない搬送波同期や誤り訂正復号を行うことが可能となる。
http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B44v1_0.pdf
しかしながら、従来の復調回路では、信号点毎に受信信号の平均化処理に時間がかかった。その結果、より高速に非線形歪みを補償して復調または復号することが困難であった。
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、高速に非線形歪みを補償して復調または復号することができるようにするものである。
本技術の側面は、情報信号の伝送路の非直線性に基づく前記情報信号の歪を表す歪情報を取得する取得部と、取得した前記歪情報を利用して、送信する前記情報信号を、受信された前記情報信号が有する歪が相殺されるように補償する補償部と、前記情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を前記情報信号の制御信号に含めて送信する送信部とを備える送信装置である。
前記歪情報は、歪後の全伝送信号点の絶対座標情報、歪後の伝送信号点のうちの一部の絶対座標情報、歪後の基準となる伝送信号点に対する他の全ての伝送信号点の相対座標情報、歪後の基準となる伝送信号点に対する他の一部の伝送信号点の相対座標情報、伝送路の入出力特性のグラフのデータ、送信信号点に対する歪を受けた受信信号点の相対座標、または原点に対する半径の倍率と回転角のいずれかで表されることができる。
前記歪情報は、送信された前記情報信号をリファレンス受信して検出した歪または前記伝送路の特性を予め検出した歪に基づいて生成されていることができる。
前記制御信号は、ARIB STD―B44のTMCC信号であることができる。
前記歪情報は、前記TMCC信号に含まれる伝送信号点配置信号に基づいて生成されることができる。
本技術の側面はまた、前記送信装置に対応する送信装置の信号送信方法およびプログラムである。
本技術の他の側面は、情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される前記情報信号を取得する取得部と、前記歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給する供給部と、供給された前記送信信号点情報を利用して前記情報信号を元の信号に復調する復調部とを備える受信装置である。
前記歪情報は、歪後の全伝送信号点の絶対座標情報、歪後の伝送信号点のうちの一部の絶対座標情報、歪後の基準となる伝送信号点に対する他の全ての伝送信号点の相対座標情報、歪後の基準となる伝送信号点に対する他の一部の伝送信号点の相対座標情報、伝送路の入出力特性のグラフのデータ、送信信号点に対する歪を受けた受信信号点の相対座標、または原点に対する半径の倍率と回転角のいずれかで表されることができる。
前記歪情報は、送信された前記情報信号をリファレンス受信して検出した歪または前記伝送路の特性を予め検出した歪に基づいて生成されていることができる。
前記復調部は、前記歪補償情報が、前記情報信号が補償されていないことを表している場合、前記制御信号に含まれる伝送信号点配置信号を平均化した信号を利用して前記情報信号を元の信号に復調することができる。
本技術の他の側面はまた、前記受信装置に対応する受信装置の信号受信方法およびプログラムである。
本技術の一側面においては、取得部が、情報信号の伝送路の非直線性に基づく情報信号の歪を表す歪情報を取得し、補償部が、取得した歪情報を利用して、送信する情報信号を、受信された情報信号が有する歪が相殺されるように補償し、送信部が、情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を情報信号の制御信号に含めて送信する。
本技術の他の側面においては、取得部が、情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される情報信号を取得し、供給部が、歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給し、復調部が、供給された送信信号点情報を利用して情報信号を元の信号に復調する。
本技術によれば、より高速に非線形歪みを補償して復調または復号することができる。
以下、図面を参照して、本技術の実施の形態について次の順序で説明する。
<第1の実施の形態(歪情報)>
1変調方式
2信号点
3信号点の歪
4衛星中継モデル
5送受信システム
6送信装置
7第1の送信処理
8TMCC情報の構成
9TMCC情報の構成手順
10フレーム構成
11リファレンス装置
12リファレンス処理
13受信装置
14受信処理
<第2の実施の形態(タイマー)>
15送信装置
16受信装置
17直交検波処理
18LDPC符号復号処理
<第3の実施の形態(事前の歪補償)>
19送信装置
20送信処理
21リファレンス装置
22受信装置
23直交検波処理
24LDPC符号復号処理
<変形例>
<その他>
<第1の実施の形態(歪情報)>
1変調方式
2信号点
3信号点の歪
4衛星中継モデル
5送受信システム
6送信装置
7第1の送信処理
8TMCC情報の構成
9TMCC情報の構成手順
10フレーム構成
11リファレンス装置
12リファレンス処理
13受信装置
14受信処理
<第2の実施の形態(タイマー)>
15送信装置
16受信装置
17直交検波処理
18LDPC符号復号処理
<第3の実施の形態(事前の歪補償)>
19送信装置
20送信処理
21リファレンス装置
22受信装置
23直交検波処理
24LDPC符号復号処理
<変形例>
<その他>
<第1の実施の形態(歪情報)>
[変調方式]
最初に、日本の次世代衛星デジタル放送である高度広帯域衛星デジタル放送(高度BS)(ARIB STD-B44)の変調方式について説明する。
[変調方式]
最初に、日本の次世代衛星デジタル放送である高度広帯域衛星デジタル放送(高度BS)(ARIB STD-B44)の変調方式について説明する。
図1は、変調方式を説明する図である。同図に示されるように、高度BSにおいては、パイ(ギリシア文字)/2シフトBPSK、QPSK、8PSK、16APSK、32APSKの変調方式を用いることが可能とされている。最初の変調方式は、フレーム同期信号、スロット同期信号、伝送TMCC信号、伝送主信号(伝送信号点配置信号を含む)に用いられる。残りの4つの変調方式は、伝送主信号(伝送信号点配置信号を含む)に用いられる。
[信号点]
図2は、信号点を説明する図である。図2Aは8PSK、図2Bは16APSK、図2Cは32APSKの、送信信号における信号点をIQ平面上の座標位置として示している。これらの図において、横軸がI軸、縦軸がQ軸とされており、IQ座標が(0,0)となる図中の中心点から信号点までの距離(半径)が振幅に対応する。IQ座標としてプロットされた各点が送信信号のシンボルに対応する信号点とされ、8PSK、16APSK、32APSK変調された送信信号においては、それぞれ8、16または32種類のシンボルを送信することができる。
図2は、信号点を説明する図である。図2Aは8PSK、図2Bは16APSK、図2Cは32APSKの、送信信号における信号点をIQ平面上の座標位置として示している。これらの図において、横軸がI軸、縦軸がQ軸とされており、IQ座標が(0,0)となる図中の中心点から信号点までの距離(半径)が振幅に対応する。IQ座標としてプロットされた各点が送信信号のシンボルに対応する信号点とされ、8PSK、16APSK、32APSK変調された送信信号においては、それぞれ8、16または32種類のシンボルを送信することができる。
8PSKにおいては、中心点から一定の半径上に、8個の信号点が存在し、16APSKにおいては、中心点からの距離が最も近い信号点が4点存在し、中心点からの距離が最も遠い信号点が12点存在する。32APSKにおいては、中心点からの距離が最も近い信号点が4点存在し、中心点からの距離が最も遠い信号点が16点存在し、それらの中間の距離の信号点が12点存在している。
[信号点の歪]
図3は、受信信号点のばらつきを説明する図である。同図に示されるように、高度BSシステム1においては、送信局から送信信号点11が衛星12を介して伝送され、受信局に受信信号点13として受信される。
図3は、受信信号点のばらつきを説明する図である。同図に示されるように、高度BSシステム1においては、送信局から送信信号点11が衛星12を介して伝送され、受信局に受信信号点13として受信される。
図4は、送信信号点と受信信号点との関係を説明する図である。図4では、32APSKの信号点が示されている。図4Aは、送信信号点を表し、図4Bは、送信信号点と受信信号点を表している。すなわち、図4Aに示される送信信号点は、衛星12を介して伝送されると、図4Bに示される受信信号点として受信される。図4Bには、送信信号点に対応する受信信号点も示されている。図4Bから明らかなように、受信信号点の座標は、送信信号点の位置からずれている。これは主に、衛星12が非線形の伝送路を有していることに起因する。
[衛星中継モデル]
図5は、衛星中継器モデルの構成を示すブロック図である。衛星12は、図5に示されるように、フィルタ衛星中継モデル31としてモデル化することができる。衛星中継モデル31は、IMUX(Input de-multiplexer)フィルタ41、TWTA(Travelling Wave Amplifier)42、およびOMUX(Output multiplexer)で構成される。送信局11からの伝送信号はIMUXフィルタ41で処理された後、TWTA42で増幅される。その出力はさらにOMUX43で処理された後、受信局に伝送される。
図5は、衛星中継器モデルの構成を示すブロック図である。衛星12は、図5に示されるように、フィルタ衛星中継モデル31としてモデル化することができる。衛星中継モデル31は、IMUX(Input de-multiplexer)フィルタ41、TWTA(Travelling Wave Amplifier)42、およびOMUX(Output multiplexer)で構成される。送信局11からの伝送信号はIMUXフィルタ41で処理された後、TWTA42で増幅される。その出力はさらにOMUX43で処理された後、受信局に伝送される。
図6は、TWTA42の特性を示す図である。TWTA42の入力信号の振幅と出力信号の振幅の関係は、図6にAM−AMとして示されている。出力信号の振幅は、入力信号の振幅が大きくなるに従って、ほぼ直線的に大きくなるが、入力信号の振幅の値が所定の値まで大きくなった後は、次第に飽和し、ついには徐々に減少する。
一方、TWTA42の入力信号の振幅と出力信号の位相の関係は、図6にAM−PMとして示されている。出力信号の位相は、入力信号の振幅が大きくなるに従って徐々に回転し、入力信号の振幅の値が所定の値まで大きくなった後は、その回転量はほぼ直線的に急激に大きくなる。そして入力信号の振幅の値がさらに所定の値まで大きくなった後は、出力信号の位相の回転は飽和する。
このような特性を有するTWTA42においてシミュレーションして得られた入力信号と出力信号の関係が図7と図8に示されている。図7は、8PSK変調された送信信号における送信信号点と受信信号点をIQ平面上の座標位置として示す図である。図7に示されるように、×印で示される入力信号点の座標に対して、出力信号点の座標は+印で示されるように変化する。すなわち、出力信号点は入力信号点に対して反時計方向に回転している。
図8は、32APSK変調された送信信号における送信信号点と受信信号点をIQ平面上の座標位置として示す図である。図8に示されるように、×印で示される入力信号点の座標に対して、出力信号点の座標は+印で示されるように変化する。すなわち、出力信号点は入力信号点に対して反時計方向に回転している。その位相回転量は、中心点からの距離毎に異なっており、中心点からの距離がより大きい信号点の位相回転量の方が、より小さい信号点の位相回転量より大きくなっている。さらに、中心点からの距離の縮小率も中心点からの距離毎に異なっている。具体的には、中心点からの距離が大きくなるほど中心点からの距離の縮小率も大きくなっている。つまり、中心点からの距離が大きくなるほど受信信号点の位置はより内側に抑圧される。
このような非線形特性に基づく受信信号点の歪みを補償するために、伝送信号点配置信号を送信局から伝送し、受信局において対応する伝送信号点の平均化が行われる。すなわち、図4Cに示されるように、伝送信号点の平均化により求められた座標に仮想の基準の伝送信号点が設定される。平均化により設定された伝送信号点は、実際の伝送信号点のほぼ中心に位置する。この伝送信号点に基づいて復調処理が行われる。
受信装置においては、受信信号のシンボルの信号点が図4Aに示される32種類の座標位置のいずれであるかを特定することにより、送信された信号の復調等を行うことができる。しかしながら、上述したように増幅器の非線形性によって生じる伝送路歪みが存在するため、実際に受信された受信信号の信号点は、図4Bあるいは図8に示されるようになる。
図4Bに示されるように、実際に受信された受信信号の信号点は、図4Aに示される送信信号の信号点の座標位置と正確には一致せず、信号点の座標位置が分散している。
また、図4Bあるいは図8に示されるように、中心点からの距離が遠くなるほど(振幅が大きくなるほど)、受信信号の信号点の分散の度合いも大きくなっている。
このような受信信号の信号点のそれぞれが32種類のシンボルのいずれに対応するかを特定できるようにするため、高度BSのフレームには、後述する図14にPとして示されている伝送信号点配置信号が各変調スロット内に配置されるようになされている。
上述したように伝送信号点配置信号は既知なので、増幅器の非線形性によって生じる伝送路歪みがあっても、受信装置において32種類のシンボルの座標位置を特定することが可能となる。すなわち、伝送信号点配置信号として受信した信号における信号点のそれぞれが32種類のシンボルのいずれに対応しているのかが受信装置において既知であるため、各シンボルの信号点の座標位置がどれだけずれているのか特定することができるのである。
高度BSの受信装置は、例えば、受信信号の信号点であって、同一の伝送モードで伝送された複数の変調スロットに配置された伝送信号点配置信号の各シンボルに対応する信号点の座標位置を特定する。例えば、32APSKの変調方式の伝送モードの変調スロットを20スロット受信した場合、伝送信号点配置信号を20受信できるので第1番目のシンボルの信号点を20個特定でき、第2番目のシンボルの信号点を20個特定でき、以下同様に、第32番目までのシンボルの信号点をそれぞれ20個特定できる。そして、高度BSの受信装置は、各シンボルに対応する信号点の座標位置を平均することで、32種類のシンボルの座標位置の基準となる点をそれぞれ特定する。
図4Cに示されるように、同一のシンボルを表す信号点の座標位置が平均されて、32種類のシンボルの座標位置の基準となる点がそれぞれ特定されている。
そして、受信装置は、上述のようにして特定された32種類のシンボルの座標位置の平均の情報として保持し、シンボルの硬判定、尤度計算に用いるようになされている。
伝送信号点配置信号の平均化処理で得られた信号点をもとに、LDPC符号復号に用いる尤度テーブルおよび同期再生用位相誤差テーブルを更新することで、非線形によるC/N−BER特性およびサイクルスリップを抑圧することができる。また、信号点配置が変更になった場合にも、受信装置側で変更を認識し、変更された信号点配置に対応した受信を行うことが可能となる。
しかしながら、上述したように、平均化処理には時間がかかる。伝送信号点配置信号の平均化不足による所要C/N劣化量が0.1dB以下となる所要平均化時間を求めると、32APSK97/120(4/5)の場合、平均フレーム回数は44 回(所要時間1.52秒)となる。同様に、平均フレーム回数は、16APSK89/120(3/4)の場合、22 回(所要時間0.756秒)、8PSK89/120(3/4)の場合、11回(所要時間0.378秒)、QPSK61/120(1/2)の場合、6 回(所要時間0.206秒)となる。さらに平均フレーム回数は、パイ(ギリシア文字)/2 シフトBPSK61/120(1/2)の場合、3回(所要時間0.103秒)、QPSK33/120の場合、6回(所要時間0.206秒)となる。したがって、伝送信号点配置信号平均化でいずれの場合もほぼ十分な精度が得られる時間は、約2秒程度となる。
すなわち、32APSKの場合、シンボル/秒が32.5941M/9296である平均化処理を2秒実行する平均処理が要求される。平均化回路は64(=32×2)個必要となり、回路規模が大きくなり、受信装置のコストが増加する。
そこで第1の実施の形態においては、図9に示されるようなシステムが採用される。
[送受信システム]
図9は、本技術の送受信システム101の一実施の形態の構成を示す図である。送受信システム101においては、送信局111の送信装置201(後述する図10参照)が送信信号を送信し、この送信信号が衛星114により中継され、一般ユーザの住宅113の受信装置501(後述する図23参照)により受信される。また、衛星114により中継された送信信号は、地上局112のリファレンス装置301(後述する図17参照)により受信される。
図9は、本技術の送受信システム101の一実施の形態の構成を示す図である。送受信システム101においては、送信局111の送信装置201(後述する図10参照)が送信信号を送信し、この送信信号が衛星114により中継され、一般ユーザの住宅113の受信装置501(後述する図23参照)により受信される。また、衛星114により中継された送信信号は、地上局112のリファレンス装置301(後述する図17参照)により受信される。
地上局112のリファレンス装置301は、衛星114により中継された送信信号を受信し、その歪を検出して、対応する歪情報を生成し、送信局111の送信装置201に送信する。送信装置201は受信した歪情報を送信信号に多重化し、衛星114を介して一般住宅113の受信装置501に送信する。受信装置501は受信した歪情報を用いて受信信号の歪を補償する。
なお、図9においては、地上局112が送信局111と離間して示されているが、地上局112は送信局111の近傍に配置することもできる。すなわち、リファレンス装置301は送信装置201の近傍(例えば送信局111内)に配置してもよい。
[送信装置]
図10は、本技術の送信装置201の一実施の形態の構成を示すブロック図である。送信装置201は、送信局111が有している。
図10は、本技術の送信装置201の一実施の形態の構成を示すブロック図である。送信装置201は、送信局111が有している。
送信装置201は、主信号系211、制御信号系212、歪補償部213、および時分割多重・直交変調部214を有している。
主信号系211は、フレーム構成部221、外符号誤り訂正付加部222、電力拡散部223、内符号誤り訂正付加部224、ビットインターリーブ部225、およびマッピング部226を有している。
フレーム構成部221には、伝送信号としてMPEG−2TS、およびTLV(Types Length Value)形式のストリーム(TS1,TS2,・・・,TSn,TLV1,TLV2,・・・,TLVm)が入力される。フレーム構成部221にはまた、制御信号系212のTMCC情報生成部231からTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号が供給されている。フレーム構成部221はこれらの信号からフレームを構成する。伝送信号およびTMCC情報はフレーム単位で処理される。外符号誤り訂正付加部222は、フレーム構成部221から供給される信号に、外符号である誤り訂正符号(例えばBCH符号)を付加する。
電力拡散部223は、外符号誤り訂正付加部222から入力される信号を拡散する。これにより特定の周波数成分だけが大きくなり、伝送系の負担が大きくなるのを抑制する。ビットインターリーブ部225は、変調方式が8PSK,16APSK,32APSKの場合にはビットインターリーブを施し、マッピング部226に供給する。その他の変調方式の信号は、ビットインターリーブされず、マッピング部226に直接供給される。マッピング部226は、TMCC情報で各ストリームに指定された、図1に示した5種類のいずれかの変調方式に従いマッピングを行う。
制御信号系212は、TMCC情報生成部231、外符号誤り訂正付加部232、電力拡散部233、内符号誤り訂正付加部234、およびマッピング部235を有している。さらに制御信号系212は、同期信号生成部236、マッピング部237、信号点配置情報生成部238、マッピング部239、および電力拡散部240を有する他、受信部241を有している。
TMCC情報生成部231は、各ストリームを伝送する際の伝送パラメータ(TMCC1,TMCC2,・・・,TMCCk)を入力し、TMCC情報を生成する。TMCC情報生成部231は、歪補償部213から歪補償情報が供給された場合には、この歪補償情報もTMCC信号に加える。
外符号誤り訂正付加部232は、TMCC情報生成部231から供給されるTMCC情報に、外符号である誤り訂正符号(例えばBCH符号)を付加する。
電力拡散部223は、外符号誤り訂正付加部232から入力される信号を拡散する。これにより特定の周波数成分だけが大きくなり、伝送系の負担が大きくなるのを抑制する。マッピング部235は、TMCC情報をパイ(ギリシア語)/2シフトBPSKの変調方式に従いマッピングを行う。
同期信号生成部236は、同期信号(フレーム同期信号、スロット同期信号)を生成する。マッピング部237は、同期信号生成部236により生成された同期信号を、パイ(ギリシア語)/2シフトBPSKの変調方式に従いマッピングする。
信号点配置情報生成部238は、信号点配置情報を生成する。マッピング部239は、TMCC情報で各ストリームに指定された、図1に示した5種類のいずれかの変調方式に従って、信号点配置情報をマッピングする。電力拡散部240は、信号点配置情報を拡散する。
歪補償部213は受信部241より供給された歪情報に基づいて、主信号系211より出力された信号と制御信号系212より出力された信号の歪補償を実行する。歪補償部213はまた、歪補償を実行した場合には、歪補償が実行されたことを表す歪補償情報をTMCC情報生成部231に供給し、歪補償情報をTMCC情報に加えさせる。なお、歪補償を実行しない場合(例えば第1の実施の形態の場合と後述する第2の実施の形態の場合)には、歪補償部213は省略することができる。ただし、第1の実施の形態と第2の実施の形態の場合にも歪補償を併用することができ、この場合には歪補償部213は省略されない。
時分割多重・直交変調部214は、歪補償部213を介して主信号系211と制御信号系212から供給された情報信号を、時分割多重し、直交変調することで変調波を生成する。この変調信号が衛星114を介して受信装置501に送信される。
[第1の送信処理]
次に、図11を参照して、図10の送信装置201の第1の送信処理について説明する。この第1の送信処理を行う第1の実施の形態の場合、送信装置201は歪補償部213を省略することができる。
次に、図11を参照して、図10の送信装置201の第1の送信処理について説明する。この第1の送信処理を行う第1の実施の形態の場合、送信装置201は歪補償部213を省略することができる。
図11は、本技術の送信装置の第1の実施の形態の送信処理を説明するフローチャートである。なお、便宜上、図11において各部の動作をシーケンシャルに説明するが、各部の動作は必要に応じて並列にあるいは逆の順序で実行されるようにしてもよい。このことは、他のフローチャートの動作についても同様である。ステップS1においてフレーム構成部221は、入力されたTLV形式の信号およびTS形式の信号からフレームを構成する。
ステップS2において外符号誤り訂正付加部222は、フレーム構成された信号にBCH符号からなる外符号の誤り訂正符号を付加する。ステップS3において電力拡散部223は、誤り訂正符号を付加された信号の電力を拡散する。
ステップS4において内符号誤り訂正付加部224は、電力拡散された信号にLDPC符号からなる内符号の誤り訂正符号を付加する。ステップS5においてビットインターリーブ部225は、入力された信号のうち、変調方式が8PSK,16APSK,32APSKの信号をビットインターリーブする。その他の変調方式の信号はビットインターリーブされない。
ステップS6においてマッピング部226は、内符号誤り訂正付加部224およびビットインターリーブ部225より供給された信号を、5種類の変調方式のうちの指定された変調方式でマッピングする。
ステップS7において受信部241は歪情報を受信する。この歪情報は、後述する図17のリファレンス装置301の図18に示される直交検波部312の歪情報生成部360により、図21のステップS158の処理で生成され、送信されてきたものである。すなわち、この歪情報は、送信装置201が衛星114を介して既に送信した信号をリファレンス装置301が受信し、その受信信号の歪を実際に検出した結果得られた情報である。
なお、衛星114の歪みを予め測定しておき、その測定した歪情報を受信部241に記憶させておくようにしてもよい。また、衛星114と同じ特性の回路を用意して、それを利用して歪情報を得るようにしてもよい。
歪情報としては、次のような情報が考えられる。
(1)歪後の全伝送信号点の絶対座標情報(直交座標、極座標)
例えば32APSKの場合、32個の伝送信号点の絶対座標情報である。この場合、情報量は次のようになる。
直交座標:32信号点×(I,Q)×量子化ビット数
極座標:32信号点×(半径,角度)×量子化ビット数
従って、情報量は、量子化ビット数が12ビットの場合、768ビット、量子化ビット数が10ビットの場合、640ビットになる。
(2)歪後の伝送信号点のうちの一部の絶対座標情報(直交座標、極座標)
中心点(原点)から等距離にある伝送信号点群の中から、それぞれ1つの点が選択される。すなわち、円周毎の代表シンボルの絶対座標が歪情報とされる。例えば32APSKの場合、情報量は次のようになる。
直交座標:3信号点×(I,Q)×量子化ビット数
極座標:3信号点×(半径,角度)×量子化ビット数
従って、情報量は、量子化ビット数が12ビットの場合、72ビット、量子化ビット数が10ビットの場合、60ビットになる。全伝送信号点の絶対座標情報の場合に比べて、情報量を削減することができる。
(3)歪後の基準となる伝送信号点に対する他の全ての伝送信号点の相対座標情報(直交座標、極座標)
例えば32APSKの場合、1個の伝送信号点を基準として、その基準点に対するその他の31個の伝送信号点の相対座標情報である。この場合も、全伝送信号点の絶対座標情報の場合に比べて、情報量を削減することができる。
(4)歪後の基準となる伝送信号点に対する他の一部の伝送信号点の相対座標情報(直交座標、極座標)
中心点(原点)から等距離にある伝送信号点群の中から、それぞれ1つの点が選択される。すなわち、円周毎の代表シンボルの相対座標が歪情報とされる。この場合も、全伝送信号点の相対座標情報の場合に比べて、情報量を削減することができる。
(5)伝送路の入出力特性のグラフのデータ
例えば図6の入力信号の振幅と出力信号の振幅の関係を表す特性曲線を表すデータと、入力信号の振幅と出力信号の位相の関係を表す特性曲線を表すデータで歪情報が表される。
(5)伝送路の入出力特性のグラフのデータ
例えば図6の入力信号の振幅と出力信号の振幅の関係を表す特性曲線を表すデータと、入力信号の振幅と出力信号の位相の関係を表す特性曲線を表すデータで歪情報が表される。
(6)送信信号点に対する歪を受けた受信信号点の相対座標
全シンボルまたは代表シンボルの受信信号点を基準とした送信信号点のベクトル(差分)で歪情報が表される。これにより、量子化ビット数を削減することができる。
(7)中心点(原点)に対する半径の縮小率(倍率)と回転角
例えば32APSKの場合、受信信号点の3つの円の各半径に対する、それに対応する送信信号点の3つの円の各半径の倍率と、送信信号点に対する、それに対応する受信信号点の回転角で歪情報が表される。この場合にも、全シンボルまたは代表シンボルについての歪情報が考えられる。
(1)歪後の全伝送信号点の絶対座標情報(直交座標、極座標)
例えば32APSKの場合、32個の伝送信号点の絶対座標情報である。この場合、情報量は次のようになる。
直交座標:32信号点×(I,Q)×量子化ビット数
極座標:32信号点×(半径,角度)×量子化ビット数
従って、情報量は、量子化ビット数が12ビットの場合、768ビット、量子化ビット数が10ビットの場合、640ビットになる。
(2)歪後の伝送信号点のうちの一部の絶対座標情報(直交座標、極座標)
中心点(原点)から等距離にある伝送信号点群の中から、それぞれ1つの点が選択される。すなわち、円周毎の代表シンボルの絶対座標が歪情報とされる。例えば32APSKの場合、情報量は次のようになる。
直交座標:3信号点×(I,Q)×量子化ビット数
極座標:3信号点×(半径,角度)×量子化ビット数
従って、情報量は、量子化ビット数が12ビットの場合、72ビット、量子化ビット数が10ビットの場合、60ビットになる。全伝送信号点の絶対座標情報の場合に比べて、情報量を削減することができる。
(3)歪後の基準となる伝送信号点に対する他の全ての伝送信号点の相対座標情報(直交座標、極座標)
例えば32APSKの場合、1個の伝送信号点を基準として、その基準点に対するその他の31個の伝送信号点の相対座標情報である。この場合も、全伝送信号点の絶対座標情報の場合に比べて、情報量を削減することができる。
(4)歪後の基準となる伝送信号点に対する他の一部の伝送信号点の相対座標情報(直交座標、極座標)
中心点(原点)から等距離にある伝送信号点群の中から、それぞれ1つの点が選択される。すなわち、円周毎の代表シンボルの相対座標が歪情報とされる。この場合も、全伝送信号点の相対座標情報の場合に比べて、情報量を削減することができる。
(5)伝送路の入出力特性のグラフのデータ
例えば図6の入力信号の振幅と出力信号の振幅の関係を表す特性曲線を表すデータと、入力信号の振幅と出力信号の位相の関係を表す特性曲線を表すデータで歪情報が表される。
(5)伝送路の入出力特性のグラフのデータ
例えば図6の入力信号の振幅と出力信号の振幅の関係を表す特性曲線を表すデータと、入力信号の振幅と出力信号の位相の関係を表す特性曲線を表すデータで歪情報が表される。
(6)送信信号点に対する歪を受けた受信信号点の相対座標
全シンボルまたは代表シンボルの受信信号点を基準とした送信信号点のベクトル(差分)で歪情報が表される。これにより、量子化ビット数を削減することができる。
(7)中心点(原点)に対する半径の縮小率(倍率)と回転角
例えば32APSKの場合、受信信号点の3つの円の各半径に対する、それに対応する送信信号点の3つの円の各半径の倍率と、送信信号点に対する、それに対応する受信信号点の回転角で歪情報が表される。この場合にも、全シンボルまたは代表シンボルについての歪情報が考えられる。
後述するように、本技術は欧州の規格であるDVB(Digital Video Broadcasting)を始めとする各種規格にも適用することが可能である。DVBの場合には、例えば上記4種類の歪情報のうち、(2)または(4)の一部の座標情報を適用するようにしてもよい。
ステップS8において、TMCC情報生成部231は、入力された各ストリームを伝送する際の伝送パラメータ(TMCC1,TMCC2,・・・,TMCCk)に基づいて、TMCC情報を生成する。
[TMCC情報の構成]
ここでTMCC情報の構成について説明する。図12は、TMCC情報の構成を説明する図である。TMCC情報は、変更指示(8ビット)、伝送モード/スロット情報(192ビット)、ストリーム種別/相対ストリーム情報(128ビット)、パケット形式/相対ストリーム情報(896ビット)、およびポインタ/スロット情報(3840ビット)を有している。またTMCC情報は、相対ストリーム/スロット情報(480ビット)、相対ストリーム/伝送ストリームID対応表情報(256ビット)、送受信制御情報(8ビット)、および拡張情報(3614ビット)を有している。TMCC情報は、以上の総計9422ビットで構成されている。TMCC情報の最小更新間隔は1フレームとされる。
ここでTMCC情報の構成について説明する。図12は、TMCC情報の構成を説明する図である。TMCC情報は、変更指示(8ビット)、伝送モード/スロット情報(192ビット)、ストリーム種別/相対ストリーム情報(128ビット)、パケット形式/相対ストリーム情報(896ビット)、およびポインタ/スロット情報(3840ビット)を有している。またTMCC情報は、相対ストリーム/スロット情報(480ビット)、相対ストリーム/伝送ストリームID対応表情報(256ビット)、送受信制御情報(8ビット)、および拡張情報(3614ビット)を有している。TMCC情報は、以上の総計9422ビットで構成されている。TMCC情報の最小更新間隔は1フレームとされる。
変更指示は、TMCC情報の内容に変更が生じるごとに1ずつ加算され、その値が‘11111111’となった場合は、‘00000000’に戻る。ただし、ポインタ/スロット情報のみの変更の場合、変更指示の加算は行われない。
伝送モード/スロット情報は、伝送主信号の変調方式、誤り訂正内符号化の符号化率、衛星出力バックオフおよび割り当てスロット数を示す。
ストリーム種別/相対ストリーム情報は、相対ストリーム番号とストリームの種別の対応関係を示す領域であり、相対ストリーム/スロット情報の項目で示す各スロットに割り当てる相対ストリーム番号毎に、パケットストリームの種別を示す。
パケット形式/相対ストリーム情報は、相対ストリーム番号とパケットの形式の対応関係を示すものであり、相対ストリーム/スロット情報で各スロットに割り当てる相対ストリーム番号毎に、パケットの形式を示す。
ポインタ/スロット情報は、スロットごとに包含される最初のパケットの先頭位置と最後のパケットの末尾の位置を示す。
相対ストリーム/スロット情報は、スロットと相対ストリーム番号の対応関係を示すものであり、スロット1から順に各スロットで伝送する相対ストリーム番号を示す。
相対ストリーム/伝送ストリームID対応表は、相対ストリーム/スロット情報で使用される相対ストリーム番号と、伝送ストリームID(ストリーム種別がMPEG−2TSの場合にはMPEG−2Systemsのトランスポートストリーム識別子(TS_ID)、TLV形式の場合にはTLVストリーム識別子(TLVストリームID))との対応関係を示す。
送受信制御情報は、緊急警報放送における受信機起動制御のための信号およびアップリンク制御情報を伝送する。
拡張情報は、将来のTMCC情報拡張のために使用するフィールドとされているが、第1の実施の形態においては、ここに歪情報が挿入される。後述する歪補償が行われる図29の第2の実施の形態の場合には、歪補償情報が挿入される。
図11に戻って、ステップS9において外符号誤り訂正付加部232は、TMCC情報生成部231で生成されたTMCC情報にBCH符号からなる外符号の誤り訂正符号を付加する。ステップS10において電力拡散部233は、誤り訂正符号を付加された信号の電力を拡散する。
ステップS11において内符号誤り訂正付加部234は、電力拡散された信号にLDPC符号からなる内符号の誤り訂正符号を付加する。
ステップS12においてマッピング部235は、内符号誤り訂正付加部234より供給された信号を、パイ(ギリシア文字)/2シフトBPSKの変調方式でマッピングする。
[TMCC情報の構成手順]
ここで、TMCC情報の構成手順について説明する。図13は、TMCC信号の構成手順を説明する図である。
ここで、TMCC情報の構成手順について説明する。図13は、TMCC信号の構成手順を説明する図である。
1フレーム内において、9422ビットのTMCC情報(図13A)に192ビットのBCHパリティが付加される(図13B)。この情報に電力拡散信号が加算され(図13C)、電力拡散されたTMCC情報(図13E)の先頭に1870ビットのヌルデータ(値が全て0のデータ)が付加され、その末尾に11330ビットのヌルデータが付加される(図13F)。
さらにヌルデータが付加されたTMCC情報に、22066ビットのLDPCパリティが付加される(図13G)。その後、ヌルデータが削除され、伝送TMCC情報が生成される(図13H)。
図11に戻り、ステップS13において同期信号生成部236は同期信号を生成する。ステップS14においてマッピング部237は、同期信号を、パイ(ギリシア文字)/2シフトBPSKの変調方式でマッピングする。
ステップS15において信号点配置情報生成部238は、信号点配置情報を生成する。この信号点配置情報は図15と図16を参照して後述する。ステップS16においてマッピング部239は、信号点配置情報を、5種類の変調方式のうちの指定された変調方式でマッピングする。ステップS17において電力拡散部240は、マッピングされた信号点配置情報を電力拡散する。
なお、以上のステップS1乃至ステップS6の主信号系211における主情報信号の処理と、ステップS7乃至ステップS17の制御信号系212の制御信号の処理を、便宜上時系列に説明したが、実際には並行して実施される。
ステップS18において時分割多重・直交変調部214は、主信号系211と制御信号系212から入力された情報信号を時分割多重し、直交変調して送信する。
ステップS19において終了が指示されたと判定されるまで、以上の処理が繰り返される。
[フレーム構成]
ここでフレーム構成について説明する。
ここでフレーム構成について説明する。
図14は、高度BSのフレームの構成を説明する図である。同図に示されるように、1フレームは、120の変調スロットで構成されており、この例では、各変調スロットが、変調スロット#1乃至変調スロット#120として示されている。
各変調スロットには、同期のための24シンボル(図14には、FSync、!FSync、SSyncと示されている)が設けられている。また、信号点の位置の判定などに用いられる32シンボル(伝送信号点配置情報と称される。図14には、Pと示されている)が設けられている。これらのシンボルは既知シンボルとされ、同期のための24シンボルにより表わされる系列と、信号点の位置の判定などに用いられる32シンボルにより表わされる系列は、規格により定められている。
図15は、伝送信号点配置情報を説明する図である。図15には、32APSKの場合の32個の伝送信号点配置情報のシンボルのうち、第1のシンボル(図15A)、第2のシンボル(図15B)、並びに第32のシンボル(図15C)が示されている。第1シンボルは、値0(00000)のシンボルであり、第2のシンボルは、値1(00001)のシンボルであり、第32のシンボルは、値31(11111)のシンボルである。
図16は、伝送信号点配置情報を説明する図である。図16には、16APSKの場合の16個の伝送信号点配置情報のシンボルのうち、第1のシンボル(図16A)、第2のシンボル(図16B)、並びに第32のシンボル(図16C)が示されている。第1シンボルは、値0(0000)のシンボルであり、第2のシンボルは、値1(0001)のシンボルであり、第16のシンボルは、値15(1111)のシンボルである。
上述した同期のための24シンボルは、同期信号とも称され、フレームを構成する先頭の変調スロットにはFSyncが配置され、2番目の変調スロットにはSSyncのシンボルが配置されることが規格により定められている。さらに3番目以降のスロットにはFSyncの反転シンボルである!FSyncとSSyncのシンボルがスロット毎に交互に配置されることが規格により定められている。
SSyncは2変調スロットに1回ずつ規則的に配置されていることから、変調スロットの先頭を検出するために用いられることが一般的に想定されている。また、FSyncはフレームの先頭スロット以外は反転シンボルが配置されることから、相関値の符号を見ることによりフレームの先頭を検出するために用いられることが一般的に想定されている。
また、各変調スロットには、136シンボルで構成される66の伝送データが含まれている。例えば、変調スロット#1における伝送データは、Data#1乃至Data#66として示されており、変調スロット#2における伝送データは、Data#67乃至Data#132として示されている。なお、各変調スロットに含まれる136シンボルで構成される66の伝送データのそれぞれは、伝送主信号とも称される。
さらに、各変調スロットにおいては、伝送・多重に関する制御情報であって4シンボルで構成されるTMCC情報が、各伝送データの間に挿入されている。図中では、Tとして示されているものがTMCC情報である。
以上のように構成される図14の高度BSの1フレームは、合計1,115,520シンボルで構成されることになる。
また、高度BSでは1フレーム内に複数の変調方式を混在させることが可能となる。例えば、1フレーム内に最大8の伝送モードを定義することが可能であり、個々の伝送モードにおいて異なる変調方式が採用されるようにすることができる。高度BSでは、図1に示したように、BPSK、QPSK、8PSK、16APSK、および32APSKの5種類の変調方式を用いることが可能とされている。
高度BSでは、変調スロット毎に伝送モードを定義して伝送主信号を上述の5種類の変調方式のいずれかによって変調することができる。この際、伝送信号点配置信号は、伝送主信号と同じ変調方式で変調されるように規定されている。
各変調スロットの伝送モードは、当該フレームより2フレーム前のTMCCを解析することにより特定することができるようになされている。従って、受信装置は、2フレーム前に受信したフレームの各変調スロットに挿入されたTMCCを全て取得して記憶しておくことにより、受信したフレームの各変調スロットの変調方式を特定するようになされている。
なお、各変調スロットの伝送モードに関わらず、同期のための24シンボル(同期信号)は、常にパイ(ギリシア文字)/2BPSK変調方式により変調されるようになされている。また、各変調スロットの伝送モードに関わらず、TMCCは、常にパイ(ギリシア文字)/2BPSK変調方式により変調されるようになされている。
ところで、APSK変調方式を採用する場合、PSK変調方式を採用した場合と比較して、増幅器の非線形特性による影響を受けやすくなる。すなわち、APSKではPSKと比べて振幅変動のダイナミックレンジが大きくなることから、送信増幅器や受信増幅器の非線形性によって生じる伝送路歪みの影響がより顕著となるのである。
[リファレンス装置]
次にリファレンス装置301について説明する。図17は、本技術のリファレンス装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。リファレンス装置301は、チャンネル選択部311、直交検波部312、TMCC復号部313、LDPC符号復号部314、エネルギー逆拡散部315、およびBCH符号復号部316を有している。
次にリファレンス装置301について説明する。図17は、本技術のリファレンス装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。リファレンス装置301は、チャンネル選択部311、直交検波部312、TMCC復号部313、LDPC符号復号部314、エネルギー逆拡散部315、およびBCH符号復号部316を有している。
チャンネル選択部311は、送信装置201から送信されてきた信号を受信して得られるBS−IF信号から、指定されたチャンネルの信号を選択する。直交検波部312は、チャンネル選択部311により選択されたチャンネルの信号から、I信号とQ信号を検波する。TMCC復号部313は直交検波部312から出力されたI信号とQ信号から、TMCC情報を復号し、復号結果を各部に出力する。
LDPC符号復号部314は、復号されたTMCC情報に基づいて、直交検波部312から出力されたI信号とQ信号からLDPC符号を復号し、復号信号を出力する。エネルギー逆拡散部315は、LDPC符号復号部314により復号して得られた信号を、復号されたTMCC情報に基づいて、エネルギー逆拡散する。BCH符号復号部316は、復号されたTMCC情報に基づいて、エネルギー逆拡散された信号からBCH符号を復号し、復号信号を出力する
図18は、本技術のリファレンス装置の直交検波部の一実施の形態の構成を示すブロック図である。すなわち、図18は、図17の直交検波部312の詳細な構成を示すブロック図である。
直交検波部312は、複素乗算部351、RRF(Route Roll-off Filter)352,353、位相誤差テーブル354、LF(Loop Filter)355、NCO(Numerically Controlled Oscillator)356、伝送信号点配置信号抽出部357、伝送信号点配置信号平均化部358、位相誤差テーブル生成部359、および歪情報生成部360により構成されている。
複素乗算部351は、図17のチャンネル選択部311から入力されたI信号とQ信号を複素乗算する。その出力のうちI信号はRRF352により、Q信号はRRF353により、それぞれフィルタ処理され、位相誤差テーブル354に供給される。位相誤差テーブル354には、復調されたTMCC信号に含まれる変調方式・符号化率選択信号が供給されている。LF355は、位相誤差テーブル354から読み出された信号をフィルタ処理し、NCO356に供給する。
伝送信号点配置信号抽出部357は、RRF352,353の出力から伝送信号点配置信号を抽出する。伝送信号点配置信号抽出部357には、復調されたTMCC信号に含まれる伝送信号点配置信号のタイミング信号が供給されている。伝送信号点配置信号平均化部358は、抽出された伝送信号点配置信号を平均化する。位相誤差テーブル生成部359は平均化された伝送信号点配置信号に基づいて位相誤差テーブルを作成する。歪情報生成部360は、平均化された伝送信号点配置信号に基づいて歪情報を生成する。この歪情報は送信装置201に供給される。
図19は、本技術のリファレンス装置のLDPC符号復号部の一実施の形態の構成を示すブロック図である。すなわち、図19は、図17のLDPC符号復号部314の詳細な構成を示すブロック図である。
LDPC符号復号部314は、伝送信号点配置信号抽出部381、伝送信号点配置信号平均化部382、尤度テーブル生成部383、尤度テーブル384、および復号部385から構成されている。
伝送信号点配置信号抽出部381は、図17および図18の直交検波部312の出力から伝送信号点配置信号を抽出する。伝送信号点配置信号抽出部381には、復調されたTMCC信号に含まれる伝送信号点配置信号のタイミング信号が供給されている。伝送信号点配置信号平均化部382は、抽出された送信号点配置信号を平均化する。
尤度テーブル生成部383は、平均化された伝送信号点配置信号を理想信号点として、各信号点にマッピングされるバイナリ系列を構成する各ビットの対数尤度比(LLR)を算出して尤度テーブルを生成する。生成された尤度テーブルが尤度テーブル384に書き込まれる。尤度テーブル384には、復調されたTMCC信号に含まれる変調方式・符号化率選択信号が供給されている。復号部385は、尤度テーブル384を利用して直交検波部312の出力からLDPC符号を復号し、復号信号を出力する。
[リファレンス処理]
次に図20を参照して図17のリファレンス装置301が実行するリファレンス処理について説明する。
次に図20を参照して図17のリファレンス装置301が実行するリファレンス処理について説明する。
ステップS101においてチャンネル選択部311は、ユーザの指示に基づいて受信する信号のチャンネルを選択する。ステップS102において直交検波部312は、直交検波処理を実行する。その詳細は、図21を参照して後述する。
ステップS103においてTMCC復号部313は、直交検波部312の出力するI信号とQ信号からTMCCを復号し、復号結果を各部に出力する。ステップS104においてLDPC符号復号部314は、LDPC符号復号処理を実行する。その処理の詳細は、図22を参照して説明する。
ステップS105においてエネルギー逆拡散部315は、LDPC符号復号部314から出力された信号のエネルギー逆拡散を行う。この処理は、図10の送信装置201における電力拡散部223,233,240における拡散処理と逆の処理である。
ステップS106においてBCH符号復号部316は、逆拡散された信号からBCH符号を復号し、復号信号を出力する。
以上の処理は、ステップS107において処理の終了が指示されたと判定されるまで繰り返される。
次に図20のステップS102における直交検波処理の詳細について、図21を参照して説明する。図21は、本技術のリファレンス装置の直交検波部の直交検波処理を説明するフローチャートである。すなわち、図17と図18の直交検波部312がステップS102において実行する処理である。
ステップS151において複素乗算部151は、複素乗算処理を実行する。ステップS152においてRRF352,353は、複素乗算部151の出力するI信号とQ信号をそれぞれフィルタ処理する。ステップS153においてLF355は、位相誤差テーブルからの信号に基づいて制御信号を生成する。ステップS154においてNCO356は、LF355により生成された制御信号に基づいて複素乗算に用いる搬送波信号を発生する。
以上の複素乗算部351、RRF352,353、位相誤差テーブル354、LF355、およびNCO356のPLL処理は、受信信号の位相の回転を停止させるように機能する。
ステップS155において伝送信号点配置信号抽出部357は、RRF352,353の出力から、伝送信号点配置信号を抽出する。ステップS156において伝送信号点配置信号平均化部358は、抽出された伝送信号点配置信号を平均化する。ステップS157において位相誤差テーブル生成部359は、平均化された伝送信号点配置信号に基づいて、位相誤差テーブルを更新する。更新された位相誤差テーブルに基づいて上述したステップS151乃至ステップS154の処理が繰り返される。
ステップS158において歪情報生成部360は、平均化された伝送信号点配置信号に基づいて歪情報を生成する。上述したように、この歪情報は、図10の送信装置201に送信され、その受信部241により受信される。そして図12のTMCC情報の拡張情報として各受信装置501に送信される。
以上の処理は、ステップS159において終了が指示されたと判定されるまで繰り返される。なお、レファレンス処理は、常時行ってもよいし、所定のタイミングで所定の時間間隔で行ってもよい。
次に図20のステップS104におけるLDPC符号復号処理の詳細について、図22を参照して説明する。図22は、本技術のリファレンス装置のLDPC符号復号部のLDPC符号復号処理を説明するフローチャートである。すなわち、図17と図19のLDPC符号復号部314がステップS104において実行する処理である。
ステップS181において伝送信号点配置信号抽出部381は、直交検波部312より供給されたI信号とQ信号から、伝送信号点配置信号を抽出する。ステップS182において伝送信号点配置信号平均化部382は、抽出された伝送信号点配置信号を平均化する。ステップS183において尤度テーブル生成部383は、尤度テーブルを生成し、尤度テーブル384に書き込む。
ステップS184において復号部385は、尤度テーブル384に基づいて、直交検波部312より供給されたI信号とQ信号からLDPC符号を復号し、復号信号を、図17のエネルギー逆拡散部315に供給する。
以上の処理は、ステップS185において処理の終了が指示されたと判定されるまで繰り返される。
[受信装置]
次に受信装置501について説明する。図23は、本技術の受信装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。すなわち、図23は、送信装置201が衛星114を介して送信した信号を、例えば一般の住宅113(図9)で受信する装置の構成を表している。
次に受信装置501について説明する。図23は、本技術の受信装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。すなわち、図23は、送信装置201が衛星114を介して送信した信号を、例えば一般の住宅113(図9)で受信する装置の構成を表している。
受信装置501は、チャンネル選択部511、直交検波部512、TMCC復号部513、LDPC符号復号部514、エネルギー逆拡散部515、およびBCH符号復号部516を有している。
チャンネル選択部511は、送信装置201から送信されてきた信号を受信して得られるBS−IF信号から、指定されたチャンネルの信号を選択する。直交検波部512は、チャンネル選択部511により選択されたチャンネルの信号から、I信号とQ信号を検波する。TMCC復号部513は直交検波部512から出力されたI信号とQ信号から、TMCC情報を復号し、復号結果を各部に出力する。
LDPC符号復号部514は、復号されたTMCC情報に基づいて、直交検波部512から出力されたI信号とQ信号からLDPC符号を復号し、復号信号を出力する。エネルギー逆拡散部515は、LDPC符号復号部514により復号して得られた信号を、復号されたTMCC情報に基づいて、エネルギー逆拡散する。BCH符号復号部516は、復号されたTMCC情報に基づいて、エネルギー逆拡散された信号からBCH符号を復号し、復号信号を出力する。
このように、受信装置501の構成は、図17に示したリファレンス装置301の構成と基本的に同様である。
図24は、本技術の受信装置の直交検波部の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。すなわち、図24は、図23の直交検波部512の詳細な構成を示すブロック図である。
直交検波部512は、複素乗算部551、RRF552,553、位相誤差テーブル554、LF555、NCO556、歪後シンボル点再生部557、および位相誤差テーブル生成部558により構成されている。
図24を図18と比較して明らかなように、図24の直交検波部512においては、図18の直交検波部312の伝送信号点配置信号抽出部357、伝送信号点配置信号平均化部358、および歪情報生成部360が省略されている。その代わりに、図24の直交検波部512においては歪後シンボル点再生部557が設けられている。
複素乗算部551は、図23のチャンネル選択部511から入力されたI信号とQ信号を複素乗算し、直交検波する。その出力のうちI信号はRRF552により、Q信号はRRF553により、それぞれフィルタ処理され、位相誤差テーブル554に供給される。位相誤差テーブル554には、復調されたTMCC信号に含まれる変調方式・符号化率選択信号が供給されている。LF555は、位相誤差テーブル554から読み出された信号をフィルタ処理し、NCO556に供給する。
歪後シンボル点再生部557は、復号されたTMCC情報に含まれる歪情報に基づいて歪後シンボル点を再生する。歪情報は平均化された伝送信号点配置信号に基づいて生成されており、この歪情報に基づいて、平均化された伝送信号点配置信号と実質的に同じ信号を生成される。すなわち、歪後シンボル点再生部557は、歪を相殺する信号を生成する。
位相誤差テーブル生成部558は平均化された伝送信号点配置信号と実質的に同じ歪後シンボル点情報に基づいて位相誤差テーブルを作成する。この位相誤差テーブル生成部558により生成された位相誤差テーブル554の情報に基づいて復調処理が行われる。これにより受信信号点に歪があっても正確な復調が可能となる。従って、位相誤差テーブル生成部558と位相誤差テーブル554は受信信号点の歪を補償していることになる。
図25は、本技術の受信装置のLDPC符号復号部の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。すなわち、図25は、図23のLDPC符号復号部514の詳細な構成を示すブロック図である。
LDPC符号復号部514は、歪後シンボル点再生部581、尤度テーブル生成部582、尤度テーブル583、および復号部584から構成されている。
歪後シンボル点再生部581は、復号されたTMCC情報に含まれる歪情報に基づいて歪後シンボル点を再生する。歪情報は平均化された伝送信号点配置信号に基づいて生成されており、この歪情報に基づいて、平均化された伝送信号点配置信号と実質的に同じ信号が生成される。すなわち、歪後シンボル点再生部581は、歪を相殺する信号を生成する。
尤度テーブル生成部582は、平均化された伝送信号点配置信号と実質的に同じ歪後シンボル点を理想信号点として、各信号点にマッピングされるバイナリ系列を構成する各ビットの対数尤度比(LLR)を算出して尤度テーブルを生成する。生成された尤度テーブルが尤度テーブル582に書き込まれる。これにより受信信号点に歪があっても正確な復号を可能とする尤度テーブル583が生成される。従って、尤度テーブル生成部582と尤度テーブル583は受信信号点の歪を補償していることになる。尤度テーブル583には、復調されたTMCC信号に含まれる変調方式・符号化率選択信号が供給されている。復号部584は、尤度テーブル583を利用して直交検波部512の出力からLDPC符号を復号し、復号信号を出力する。
図25を図19と比較して明らかなように、図25のLDPC符号復号部514においては、図19のLDPC符号復号部314の伝送信号点配置信号抽出部381と伝送信号点配置信号平均化部382が省略されている。その代わりに、図25のLDPC符号復号部514においては歪後シンボル点再生部581が設けられている。
[受信処理]
次に図26を参照して図23の受信装置501が実行する受信処理について説明する。図26は、本技術の受信装置の受信処理を説明するフローチャートである。
次に図26を参照して図23の受信装置501が実行する受信処理について説明する。図26は、本技術の受信装置の受信処理を説明するフローチャートである。
ステップS201においてチャンネル選択部511は、ユーザの指示に基づいて受信する信号のチャンネルを選択する。ステップS202において直交検波部512は、直交検波処理を実行する。その詳細は、図27を参照して後述する。
ステップS203においてTMCC復号部513は、直交検波部512の出力するI信号とQ信号からTMCCを復号し、復号結果を各部に出力する。ステップS204においてLDPC符号復号部514は、LDPC符号復号処理を実行する。その処理の詳細は、図28を参照して後述する。
ステップS205においてエネルギー逆拡散部515は、LDPC符号復号部514から出力された信号のエネルギー逆拡散を行う。この処理は、図10の送信装置201における電力拡散部223,233,240における拡散処理と逆の処理である。
ステップS206においてBCH符号復号部516は、逆拡散された信号からBCH符号を復号し、復号信号を出力する。
以上の処理は、ステップS207において処理の終了が指示されたと判定されるまで繰り返される。
以上のように、図26の受信処理は、図20のリファレンス処理と基本的に同様の処理である。
次に図26のステップS202における直交検波処理の詳細について、図27を参照して説明する。図27は、本技術の受信装置の直交検波部の第1の実施の形態の直交検波処理を説明するフローチャートである。すなわち、図23と図24の直交検波部512がステップS202において実行する処理である。
ステップS301において複素乗算部551は、複素乗算処理、すなわち直交検波処理を実行する。ステップS302においてRRF552,553は、複素乗算部551の出力するI信号とQ信号をそれぞれフィルタ処理する。
ステップS303において歪後シンボル点再生部557は、復号されたTMCC情報のうちの歪情報に基づいて歪後シンボル点を再生する。歪情報は平均化された伝送信号点配置信号に基づいて生成されており、この歪情報に基づいて、平均化された伝送信号点配置信号と実質的に同じ歪後シンボル点情報が生成される。すなわち、歪後シンボル点再生部557は、歪を相殺する信号を生成する。なお、TMCC情報を得るには、直交検波の前にTMCC復号処理が必要となる、図23においては、直交検波された信号からTMCC信号が復号されるように示されているため、図26においては、ステップS203のTMCC復号処理が、ステップS202の直交検波処理より後に行われるように示されている。しかしこれは説明の便宜のために過ぎない。図27の直交検波処理のステップS303においては、過去に復調されたTMCC信号に基づいて歪後シンボル点が再生される。
ステップS304において位相誤差テーブル生成部558は平均化された伝送信号点配置信号と実質的に同じ歪後シンボル点情報に基づいて位相誤差テーブルを生成し、位相誤差テーブル554に書き込む。
ステップS305においてLF555は、位相誤差テーブル554からの信号に基づいて制御信号を生成する。ステップS306においてNCO556は、LF555により生成された制御信号に基づいて複素乗算に用いる搬送波信号を発生する。
以上の複素乗算部551、RRF552,553、位相誤差テーブル554、LF555、およびNCO556のPLL処理は、受信信号の位相の回転を停止させるように機能する。
以上の処理は、ステップS307において終了が指示されたと判定されるまで繰り返される。
次に図26のステップS204におけるLDPC符号復号処理の詳細について、図28を参照して説明する。図28は、本技術の受信装置のLDPC符号復号部のLDPC符号復号処理を説明するフローチャートである。すなわち、図23と図25のLDPC符号復号部514がステップS204において実行する処理である。
ステップS351において歪後シンボル点再生部581は、復号されたTMCC情報のうちの歪情報に基づいて歪後シンボル点を再生する。歪情報は平均化された伝送信号点配置信号に基づいて生成されており、この歪情報に基づいて、平均化された伝送信号点配置信号と実質的に同じ歪後シンボル点情報を生成される。すなわち、歪後シンボル点再生部581は、歪を相殺する信号を生成する。
ステップS352において尤度テーブル生成部582は平均化された伝送信号点配置信号と実質的に同じ歪後シンボル点情報に基づいて尤度テーブルを生成し、尤度テーブル583に書き込む。
ステップS353において復号部584は、尤度テーブル583に基づいて、直交検波部512より供給されたI信号とQ信号からLDPC符号を復号し、復号信号を、図23のエネルギー逆拡散部515に供給する。
以上の処理は、ステップS354において処理の終了が指示されたと判定されるまで繰り返される。
以上のように、第1の実施の形態においては、リファレンス装置301で歪情報を検出し、その歪情報を送信装置201に供給し、送信装置201から受信装置501に送信するようにした。そして受信装置501において歪情報に基づいて、実質的に平均化した伝送信号点配置信号と同じ歪後シンボル点情報を生成するようにした。従って、受信装置501においては、伝送信号点配置情報抽出部や伝送信号点配置情報平均化部を省略することができる。その結果、次のような効果を奏することが可能となる。
(1)平均化処理の待ち時間が不要になる。
(2)より高速に非線形歪みを補償して復調または復号することができる。
(3)同期性能を向上することができる。
(4)チャンネル選局時間を高速化することができる。
(5)受信装置の製造コストを削減することができる。
(6)変調信号の切り替え前に事前に歪情報を送信することで、切り替え後、すぐに歪情報を活用し、同期回路、尤度計算に用いることができる。
(2)より高速に非線形歪みを補償して復調または復号することができる。
(3)同期性能を向上することができる。
(4)チャンネル選局時間を高速化することができる。
(5)受信装置の製造コストを削減することができる。
(6)変調信号の切り替え前に事前に歪情報を送信することで、切り替え後、すぐに歪情報を活用し、同期回路、尤度計算に用いることができる。
<第2の実施の形態(タイマー)>
[送信装置]
第2の実施の形態の送信装置201とリファレンス装置301の構成と動作は、第1の実施の形態の場合と同様である。その説明は繰り返しになるので省略する。
[送信装置]
第2の実施の形態の送信装置201とリファレンス装置301の構成と動作は、第1の実施の形態の場合と同様である。その説明は繰り返しになるので省略する。
[受信装置]
第2の実施の形態における受信装置501の基本的な構成と動作は、図23と図26に示した第1の実施の形態の場合と同様である。その説明は、繰り返しになるので省略する。ただし、受信装置501の直交検波部512とLDPC符号復号部514の構成が第1の実施の形態の場合と異なり、図29と図30に示される直交検波部512とLDPC符号復号部514のようになる。
第2の実施の形態における受信装置501の基本的な構成と動作は、図23と図26に示した第1の実施の形態の場合と同様である。その説明は、繰り返しになるので省略する。ただし、受信装置501の直交検波部512とLDPC符号復号部514の構成が第1の実施の形態の場合と異なり、図29と図30に示される直交検波部512とLDPC符号復号部514のようになる。
図29は、本技術の受信装置501の直交検波部512の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。すなわち、第2の実施の形態の直交検波部512は、複素乗算部551、RRF552,553、位相誤差テーブル554、LF555、NCO556、位相誤差テーブル生成部558を有する。また、直交検波部512は、伝送信号点配置信号抽出部559、伝送信号点配置信号平均化部1001、および選択部1002を有している。さらに第2の実施の形態の直交検波部512は、第1の実施の形態の直交検波部512と同様に、歪後シンボル点再生部557を有している。
複素乗算部551、RRF552,553、位相誤差テーブル554、LF555、NCO556、位相誤差テーブル生成部558は、図24の第1の実施の形態の直交検波部512における場合と同様の機能を有している。
伝送信号点配置信号抽出部559は、RRF352,353の出力から伝送信号点配置信号を抽出する。伝送信号点配置信号抽出部559には、復調されたTMCC信号に含まれる伝送信号点配置信号のタイミング信号が供給されている。伝送信号点配置信号平均化部1001は、抽出された伝送信号点配置信号を平均化する。これらの伝送信号点配置信号抽出部559と伝送信号点配置信号平均化部1001は、リファレンス装置301の直交検波部312(図18)の伝送信号点配置信号抽出部357と伝送信号点配置信号平均化部358と同様に機能する。歪後シンボル点再生部557は、図24の第1の実施の形態の直交検波部512における場合と同様の機能を有している。
ただし、第2の実施の形態の伝送信号点配置信号平均化部1001は、平均化処理の完了を表す平均化終了情報を出力するタイマーを内蔵している。平均化終了情報は、平均化処理が終了したとき値「1」、未終了(平均化処理前および平均化処理中)のとき値「0」とすることができる。例えば100個のシンボルを平均化する必要がある場合、最初の1シンボル目から99シンボル目までは未終了となり、100シンボル目以降は終了となる。100シンボル目以降は、移動平均をとる形で、最新の100シンボルの平均値を常に計算し続ける動作が行われる。
選択部1002は、平均化終了情報が終了を表すとき伝送信号点配置信号平均化部1001の出力を選択し、未終了を表すとき歪後シンボル点再生部557の出力を選択する。選択された信号が位相誤差テーブル生成部558に供給される。
図29を図24と比較して明らかなように、図29の直交検波部512においては、図24の直交検波部512においては設けられていない伝送信号点配置信号抽出部559、伝送信号点配置信号平均化部1001、および選択部1002が設けられている。
図30は、本技術の受信装置501のLDPC符号復号部514の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。すなわち、第2の実施の形態のLDPC符号復号部514は、尤度テーブル生成部582、尤度テーブル583、および復号部584を有している。これらの機能は、図25の第1の実施の形態のLDPC符号復号部514における場合と同様である。
図30のLDPC符号復号部514はまた、伝送信号点配置信号抽出部1591、伝送信号点配置信号平均化部1592、および選択部1593を有している。
伝送信号点配置信号抽出部1591と伝送信号点配置信号平均化部1592の機能は、図19のリファレンス装置301のLDPC符号復号部314における伝送信号点配置信号抽出部381と伝送信号点配置信号平均化部382と同様である。
ただし、第2の実施の形態の伝送信号点配置信号平均化部1592は、図29の伝送信号点配置信号平均化部1001と同様に機能し、平均化処理の完了を表す平均化終了情報を出力するタイマーを内蔵している。
選択部1593は、平均化終了情報が終了を表すとき伝送信号点配置信号平均化部1592の出力を選択し、未終了を表すとき歪後シンボル点再生部581の出力を選択する。選択された信号が尤度テーブル生成部582に供給される。
図30を図25と比較して明らかなように、図30のLDPC符号復号部514においては、図25のLDPC符号復号部514においては設けられていない伝送信号点配置信号抽出部1591、伝送信号点配置信号平均化部1592、および選択部1593が設けられている。
[直交検波処理]
次に、図31を参照して図29の直交検波部512の直交検波処理について説明する。図31は、本技術の受信装置501の直交検波部512の第2の実施の形態の直交検波処理を説明するフローチャートである。
次に、図31を参照して図29の直交検波部512の直交検波処理について説明する。図31は、本技術の受信装置501の直交検波部512の第2の実施の形態の直交検波処理を説明するフローチャートである。
ステップS2301において複素乗算部551は、複素乗算処理し、直交検波を実行する。ステップS2302においてRRF552,553は、複素乗算部551の出力するI信号とQ信号をそれぞれフィルタ処理する。ステップS2303においてLF555は、位相誤差テーブルからの信号に基づいて制御信号を生成する。ステップS2304においてNCO556は、LF555により生成された制御信号に基づいて複素乗算に用いる搬送波信号を発生する。
以上の複素乗算部551、RRF552,553、位相誤差テーブル554、LF555、およびNCO556のPLL処理は、受信信号の位相の回転を停止させるように機能する。
ステップS2305において伝送信号点配置信号抽出部559は、RRF552,553の出力から、伝送信号点配置信号を抽出する。ステップS2306において伝送信号点配置信号平均化部1001は、伝送信号点配置信号を平均化する。伝送信号点配置信号平均化部1001は平均化処理に伴ってタイマーを動作させ、平均化終了情報を生成し、選択部1002に供給する。
ステップS2307において選択部1002は、平均化終了情報に基づいて平均化処理が終了したかを判定する。平均化処理が終了した場合、ステップS2308において選択部1002は、伝送信号点配置信号の平均化信号を選択する。
平均化処理が終了していない場合、ステップS2309において歪後シンボル点再生部557は、復調されたTMCC信号に含まれる歪情報に基づいて歪後シンボル点を再生する。選択部1002は再生された歪後シンボル点を選択し、位相誤差テーブル生成部558に供給する。これにより受信信号点に歪があっても正確な復調を可能とする位相誤差テーブル558が生成される。従って、位相誤差テーブル生成部558と位相誤差テーブル554は受信信号点の歪を補償していることになる。
ステップS2310において位相誤差テーブル生成部558は、再生された歪後シンボル点または平均化された伝送信号点配置信号に基づいて、位相誤差テーブルを更新する。更新された位相誤差テーブルに基づいて上述したステップS2301乃至ステップS2304の処理が繰り返される。
以上の処理は、ステップS2311において終了が指示されたと判定されるまで繰り返される。
[LDPC符号復号処理]
次に図30のLDPC符号復号部514が実行するLDPC符号復号処理の詳細について、図32を参照して説明する。図32は、本技術の受信装置501のLDPC符号復号部514の第2の実施の形態のLDPC符号復号処理を説明するフローチャートである。
次に図30のLDPC符号復号部514が実行するLDPC符号復号処理の詳細について、図32を参照して説明する。図32は、本技術の受信装置501のLDPC符号復号部514の第2の実施の形態のLDPC符号復号処理を説明するフローチャートである。
ステップS2351において伝送信号点配置信号抽出部1591は、直交検波部512より供給されたI信号とQ信号から、伝送信号点配置信号を抽出する。ステップS2352において伝送信号点配置信号平均化部1592は、伝送信号点配置信号を平均化する。伝送信号点配置信号平均化部1592は平均化処理に伴ってタイマーを動作させ、平均化終了情報を生成し、選択部1593に供給する。
ステップS2353において選択部1593は、平均化終了情報に基づいて平均化処理が終了したかを判定する。平均化処理が終了した場合、ステップS2354において選択部1593は、伝送信号点配置信号の平均化信号を選択し、尤度テーブル生成部582に供給する。
平均化処理が終了していない場合、ステップS2355において歪後シンボル点再生部581は、復調されたTMCC信号に含まれる歪情報に基づいて歪後シンボル点を再生する。選択部1593は再生された歪後シンボル点を選択し、尤度テーブル生成部582に供給する。
ステップS2356において尤度テーブル生成部582は、再生された歪後シンボル点または平均化された伝送信号点配置信号に基づいて、尤度テーブルを生成し、尤度テーブル583に書き込む。
ステップS2357において復号部584は、尤度テーブル583に基づいて、直交検波部512より供給されたI信号とQ信号からLDPC符号を復号し、復号信号を、図23のエネルギー逆拡散部515に供給する。
以上の処理は、ステップS2358において処理の終了が指示されたと判定されるまで繰り返される。
第2の実施の形態においては、伝送信号点配置信号の平均化処理が終了していない場合、歪後シンボル点が再生され、それに基づいて位相誤差テーブルまたは尤度テーブルが生成される。従って、伝送信号点配置信号の平均化処理に時間がかかり、高速な処理が困難になるといった課題は解決することができる。
なお、第1の実施の形態と第2の実施の形態においても、後述する第3の実施の形態において説明する事前歪補償を併用することができる。このようにすれば、受信信号の歪みをより少なくすることができる。
<第3の実施の形態(事前の歪補償)>
[送信装置]
以上の第1の実施の形態と第2の実施の形態においては、リファレンス装置301で検出された歪情報を送信装置201から受信装置501に送信し、受信装置501において歪情報に基づいて歪を補償するようにした。それに対して第3の実施の形態においては、検出された歪情報に基づいて、送信装置201において事前に歪補償が行われる。
[送信装置]
以上の第1の実施の形態と第2の実施の形態においては、リファレンス装置301で検出された歪情報を送信装置201から受信装置501に送信し、受信装置501において歪情報に基づいて歪を補償するようにした。それに対して第3の実施の形態においては、検出された歪情報に基づいて、送信装置201において事前に歪補償が行われる。
第3の実施の形態における送信装置201の構成は、図10に示した場合と同様であり、その説明は省略するが、この実施の形態においては、歪補償部213が利用される。
[送信処理]
ここで第3の実施の形態における送信処理について、図33を参照して説明する。図33は、本技術の送信装置の第3の実施の形態の送信処理を説明するフローチャートである。
ここで第3の実施の形態における送信処理について、図33を参照して説明する。図33は、本技術の送信装置の第3の実施の形態の送信処理を説明するフローチャートである。
ステップS3401においてフレーム構成部221は、入力されたTLV形式の信号およびTS形式の信号からフレームを構成する。
ステップS3402において外符号誤り訂正付加部222は、フレーム構成された信号にBCH符号からなる外符号の誤り訂正符号を付加する。ステップS3403において電力拡散部223は、誤り訂正符号を付加された信号の電力を拡散する。
ステップS3404において内符号誤り訂正付加部224は、電力拡散された信号にLDPC符号からなる内符号の誤り訂正符号を付加する。ステップS3405においてビットインターリーブ部225は、入力された信号のうち、変調方式が8PSK,16APSK,32APSKの信号をビットインターリーブする。その他の変調方式の信号はビットインターリーブされない。
ステップS3406においてマッピング部226は、内符号誤り訂正付加部224およびビットインターリーブ部225より供給された信号を、5種類の変調方式のうちの指定された変調方式でマッピングする。
ステップS3407において受信部241は歪情報を受信する。この歪情報は、上述した図17のリファレンス装置301の図18に示される直交検波部312の歪情報生成部360により、図21のステップS158の処理で生成され、送信されてきたものである。すなわち、この歪情報は、送信装置201が衛星114を介して既に送信した信号をリファレンス装置301が受信し、その受信信号の歪を実際に検出した結果得られた情報である。
歪情報の種類は、第1の実施の形態における場合と同様である。
ステップS3408において、TMCC情報生成部231は、入力された各ストリームを伝送する際の伝送パラメータ(TMCC1,TMCC2,・・・,TMCCk)に基づいて、TMCC情報を生成する。
第3の実施の形態におけるTMCC情報の構成は第1の実施の形態における場合と基本的に同様である。すなわち、図12に示されるように構成される。ただし、その拡張情報には、歪情報に代えて、歪補償情報が挿入される。歪補償情報は、送信装置201において歪補償を行ったことを表す情報であり、歪補償が行われている場合、例えば「1」とされ、行われていない場合「0」とされる。
ステップS3409において外符号誤り訂正付加部232は、TMCC情報生成部231で生成されたTMCC情報にBCH符号からなる外符号の誤り訂正符号を付加する。ステップS3410において電力拡散部233は、誤り訂正符号を付加された信号の電力を拡散する。
ステップS3411において内符号誤り訂正付加部234は、電力拡散された信号にLDPC符号からなる内符号の誤り訂正符号を付加する。
ステップS3412においてマッピング部235は、内符号誤り訂正付加部234より供給された信号を、パイ(ギリシア文字)/2シフトBPSKの変調方式でマッピングする。
ステップS3413において同期信号生成部は同期信号を生成する。ステップS3414においてマッピング部237は、同期信号を、パイ(ギリシア文字)/2シフトBPSKの変調方式でマッピングする。
ステップS3415において信号点配置情報生成部238は、信号点配置情報を生成する。この信号点配置情報は図15を参照して説明した通りである。ステップS3416においてマッピング部239は、信号点配置情報を、5種類の変調方式のうちの指定された変調方式でマッピングする。ステップS3417において電力拡散部240は、マッピングされた信号点配置情報を電力拡散する。
なお、以上のステップS3401乃至ステップS3406の主信号系211における主情報信号の処理と、ステップS3407乃至ステップS3417の制御信号系212の制御信号の処理を、便宜上時系列に説明したが、実際には並行して実施される。
ステップS3418において歪補償部213は、主信号系211と制御信号系212から入力された情報信号を、ステップS3407の処理で受信した歪情報に基づいて、歪補償する。この歪補償は、衛星114における非線形特性を考慮して、その特性が線形になるように、すなわち非直線特性を相殺するように、相補的に補償する。すなわち、例えば送信信号点のベクトルと受信信号点のベクトルとの差分ベクトルの逆ベクトルに基づき送信信号点が補償される。
ステップS3419において時分割多重・直交変調部214は、事前に歪補償された主信号系211と制御信号系212からの情報信号を時分割多重し、直交変調して送信する。
ステップS3420において終了が指示されたと判定されるまで、以上の処理が繰り返される。
[リファレンス装置]
第3の実施の形態におけるリファレンス装置301の構成と動作は、第1の実施の形態における場合、すなわち、図17乃至図22を参照して説明した場合と同様である。
第3の実施の形態におけるリファレンス装置301の構成と動作は、第1の実施の形態における場合、すなわち、図17乃至図22を参照して説明した場合と同様である。
[受信装置]
第3の実施の形態における受信装置501の基本的な構成と動作は、図23と図26に示した第1の実施の形態の場合と同様である。その説明は、繰り返しになるので省略する。ただし、受信装置501の直交検波部512とLDPC符号復号部514は、第1の実施の形態の場合と異なり、図34と図35の直交検波部512とLDPC符号復号部514のように構成される。
第3の実施の形態における受信装置501の基本的な構成と動作は、図23と図26に示した第1の実施の形態の場合と同様である。その説明は、繰り返しになるので省略する。ただし、受信装置501の直交検波部512とLDPC符号復号部514は、第1の実施の形態の場合と異なり、図34と図35の直交検波部512とLDPC符号復号部514のように構成される。
図34は、本技術の受信装置501の直交検波部512の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。すなわち、第3の実施の形態の直交検波部512は、複素乗算部551、RRF552,553、位相誤差テーブル554、LF555、NCO556、位相誤差テーブル生成部558を有する。また、直交検波部512は、伝送信号点配置信号抽出部559、伝送信号点配置信号平均化部1001、送信信号点情報供給部1701、および選択部1002を有している。
複素乗算部551、RRF552,553、位相誤差テーブル554、LF555、NCO556、位相誤差テーブル生成部558は、図24の第1の実施の形態の直交検波部512における場合と同様の機能を有している。
伝送信号点配置信号抽出部559は、RRF352,353の出力から伝送信号点配置信号を抽出する。伝送信号点配置信号抽出部559には、復調されたTMCC信号に含まれる伝送信号点配置信号のタイミング信号が供給されている。伝送信号点配置信号平均化部1001は、抽出された伝送信号点配置信号を平均化する。これらの伝送信号点配置信号抽出部559と伝送信号点配置信号平均化部1001は、リファレンス装置301の直交検波部312(図18)の伝送信号点配置信号抽出部357と伝送信号点配置信号平均化部358と同様に機能する。
送信信号点情報供給部1701は、送信信号点情報を供給する。送信信号点情報は、送信信号点の絶対座標または相対座標、すなわち歪のない状態の座標で表される。送信信号点情報は、歪のない、すなわち歪が補償された信号を復調するための基準信号である。選択部1002は、伝送信号点配置信号平均化部1001または送信信号点情報供給部1701の出力を、復号されたTMCC情報に含まれる歪補償情報に基づいて選択する。選択部1002は、歪補償情報が歪補償がされていることを表している場合、送信信号点情報供給部1701の出力を選択し、歪補償がされていないことを表している場合、伝送信号点配置信号平均化部1001の出力を選択する。選択された信号は、位相誤差テーブル生成部558に供給される。
図34を図29と比較して明らかなように、図34の直交検波部512においては、図29の歪後シンボル再生部557が省略されている。その代わりに、送信信号点情報供給部1701が設けられている。また、選択部1002は、平均化終了信号ではなく、歪補償情報に基づいて選択を制御する。
図35は、本技術の受信装置501のLDPC符号復号部514の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。すなわち、第3の実施の形態のLDPC符号復号部514は、尤度テーブル生成部582、尤度テーブル583、および復号部584を有している。これらの機能は、図25の第1の実施の形態および図30の第2の実施の形態のLDPC符号復号部514における場合と同様である。
LDPC符号復号部514はまた、伝送信号点配置信号抽出部1591、伝送信号点配置信号平均化部1592、送信信号点情報供給部1801、および選択部1593を有している。
伝送信号点配置信号抽出部1591と伝送信号点配置信号平均化部1592の機能は、図19のリファレンス装置301のLDPC符号復号部314の伝送信号点配置信号抽出部381と伝送信号点配置信号平均化部382と同様である。すなわち、伝送信号点配置信号抽出部1591と伝送信号点配置信号平均化部1592の機能は、図30の第2の実施の形態の場合と同様である。送信信号点情報供給部1801は、送信信号点情報を供給する。送信信号点情報は、送信信号点の絶対座標または相対座標、すなわち歪のない状態の座標で表される。送信信号点情報は、歪のない、すなわち歪が補償された信号を復号するための基準信号である。すなわち、送信信号点情報供給部1801の機能は、図34における送信信号点情報供給部1701と同様である。
選択部1593は、伝送信号点配置信号平均化部1592または送信信号点情報供給部1801の出力を、復号されたTMCC情報の歪補償情報に基づいて選択する。選択部1593は、歪補償情報が歪補償がされていることを表している場合、送信信号点情報供給部1801の出力を選択し、歪補償がされていないことを表している場合、伝送信号点配置信号平均化部1592の出力を選択する。選択された信号は、尤度テーブル生成部582に供給される。
図35を図30と比較して明らかなように、図35のLDPC符号復号部514においては、図30の歪後シンボル再生部581が省略されている。その代わりに、送信信号点情報供給部1801が設けられている。
第3の実施の形態の場合、送信装置201において事前に歪補償が行われているので、受信信号点の座標は送信信号点の座標と殆ど一致している。そこで送信信号点情報に基づいて位相誤差テーブル554や尤度テーブル583を生成することで、受信信号点を正確に抽出し、復調することができる。
[直交検波処理]
次に、図36を参照して図34の直交検波部512の直交検波処理について説明する。図36は、本技術の受信装置501の直交検波部512の第3の実施の形態の直交検波処理を説明するフローチャートである。
次に、図36を参照して図34の直交検波部512の直交検波処理について説明する。図36は、本技術の受信装置501の直交検波部512の第3の実施の形態の直交検波処理を説明するフローチャートである。
ステップS3301において複素乗算部551は、複素乗算処理し、直交検波を実行する。後述するように、ステップS3307,S3309の処理により、NCO556から供給される搬送波信号が、基準信号である送信信号点情報に基づいて生成される。従って、この場合、複素乗算部551は、図26のステップS201のチャンネル選択部511により選択された歪補償されている情報信号を、送信信号点情報を利用して元の信号に復調していることになる。
ステップS3302においてRRF552,553は、複素乗算部551の出力するI信号とQ信号をそれぞれフィルタ処理する。ステップS3303においてLF555は、位相誤差テーブルからの信号に基づいて制御信号を生成する。ステップS3304においてNCO556は、LF555により生成された制御信号に基づいて複素乗算に用いる搬送波信号を発生する。
以上の複素乗算部551、RRF552,553、位相誤差テーブル554、LF555、およびNCO556のPLL処理は、受信信号の位相の回転を停止させるように機能する。
ステップS3305において伝送信号点配置信号抽出部559は、RRF552,553の出力から、伝送信号点配置信号を抽出する。ステップS3306において選択部1002は、復号されたTMCC情報に含まれる歪補償情報がオンであるかを判定する。歪補償情報がオンである場合、すなわち歪補償情報が送信装置201により歪補償が行われていることを表している場合、ステップS3307において選択部1002は、送信信号点情報を選択する。
送信装置201により歪補償が行われている場合、受信信号点の座標は送信信号点の座標と殆ど一致している。そこで送信信号点情報に基づいて位相誤差テーブルを生成することで、受信信号点を正確に抽出し、復調することができる。
歪補償情報がオフである場合、すなわち歪補償情報が送信装置201により歪補償が行われていないことを表している場合、ステップS3308において伝送信号点配置信号平均化部1001は、伝送信号点配置信号を平均化する。
ステップS3309において位相誤差テーブル生成部558は、送信信号点情報または平均化された伝送信号点配置信号に基づいて、位相誤差テーブルを更新する。更新された位相誤差テーブルに基づいて上述したステップS3301乃至ステップS3304の処理が繰り返される。
以上の処理は、ステップS3310において終了が指示されたと判定されるまで繰り返される。
[LDPC符号復号処理]
次に図35のLDPC符号復号部514が実行するLDPC符号復号処理の詳細について、図37を参照して説明する。図37は、本技術の受信装置のLDPC符号復号部の第3の実施の形態のLDPC符号復号処理を説明するフローチャートである。
次に図35のLDPC符号復号部514が実行するLDPC符号復号処理の詳細について、図37を参照して説明する。図37は、本技術の受信装置のLDPC符号復号部の第3の実施の形態のLDPC符号復号処理を説明するフローチャートである。
ステップS3351において伝送信号点配置信号抽出部1591は、直交検波部512より供給されたI信号とQ信号から、伝送信号点配置信号を抽出する。ステップS3352において選択部1593は、復号されたTMCC情報に含まれる歪補償情報がオンであるかを判定する。歪補償情報がオンである場合、すなわち歪補償情報が送信装置201により歪補償が行われていることを表している場合、ステップS3353において選択部1593は、送信信号点情報を選択する。
送信装置201において歪補償が行われている場合、送信信号点の座標は送信信号点の座標と殆ど一致している。そこで送信信号点情報に基づいて尤度テーブル583を生成することで、LDPC符号を正確に復号することができる。
歪補償情報がオフである場合、すなわち歪補償情報が送信装置201により歪補償が行われていないことを表している場合、ステップS3354において伝送信号点配置信号平均化部1592は、伝送信号点配置信号を平均化する。
ステップS3355において尤度テーブル生成部582は、送信信号点情報または平均化された伝送信号点配置信号に基づいて、尤度テーブルを生成し、尤度テーブル583に書き込む。
ステップS3356において復号部584は、尤度テーブル583に基づいて、直交検波部512より供給されたI信号とQ信号からLDPC符号を復号し、復号信号を出力する。ステップS3352,S3355の処理により、尤度テーブル583が、基準信号である送信信号点情報に基づいて生成される。従って、この場合、復号部584は、歪補償されている情報信号を、送信信号点情報を利用して元の信号に復号していることになる。復号された信号は、図23のエネルギー逆拡散部515に供給される。
以上の処理は、ステップS3357において処理の終了が指示されたと判定されるまで繰り返される。
第3の実施の形態においては、送信装置201により事前に歪補償が行われる。従って、伝送信号点配置信号の平均化処理が不要となり、第1の実施の形態と同様の効果を奏することが可能となる。
図34と図35に示す構成例では、伝送信号点配置信号抽出部559,1591、伝送信号点配置信号平均化部1001,1592を設けた。これにより、送信装置201により事前に歪補償が行われていない場合にも歪補償ができる。しかし、常に事前歪補償が行われる場合には、これらの構成を省略することができる。この場合、歪補償情報も不要となる。
なお、第1の実施の形態と第2の実施の形態においても、第3の実施の形態において説明した事前歪補償を併用することができる。このようにすれば、受信信号の歪みをより少なくすることができる。
<変形例>
以上においてはパイ(ギリシア文字)/2シフトBPSK、QPSK、8PSK、16APSK、32APSKの変調方式を用いる場合について説明したが、QAM変調を用いる場合にも、本技術は適用することができる。また、日本における衛星114を介して信号を伝送する場合の歪を補正するようにしたが、本技術の適用対象はこれに限られない。図9に示されるように、各種の伝送路145を介して情報を伝送する場合に本技術は適用できる。例えば欧州の衛星放送の規格(DVB)に適用することもできる。その場合、例えば歪情報や歪補償情報は、制御信号であるPLSCODE(Physical Layer Signaling Code)のビット数を増加するなどしてそこに挿入することができる。
以上においてはパイ(ギリシア文字)/2シフトBPSK、QPSK、8PSK、16APSK、32APSKの変調方式を用いる場合について説明したが、QAM変調を用いる場合にも、本技術は適用することができる。また、日本における衛星114を介して信号を伝送する場合の歪を補正するようにしたが、本技術の適用対象はこれに限られない。図9に示されるように、各種の伝送路145を介して情報を伝送する場合に本技術は適用できる。例えば欧州の衛星放送の規格(DVB)に適用することもできる。その場合、例えば歪情報や歪補償情報は、制御信号であるPLSCODE(Physical Layer Signaling Code)のビット数を増加するなどしてそこに挿入することができる。
なお、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータにネットワークや記録媒体からインストールされる。また、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば図38に示されるような汎用のパーソナルコンピュータ2000などに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
図38において、CPU(Central Processing Unit)2021は、ROM(Read Only Memory)2022に記憶されているプログラム、または記憶部2028からRAM(Random Access Memory)2023にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM2023にはまた、CPU2021が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU2021、ROM2022、およびRAM2023は、バス2024を介して相互に接続されている。このバス2024にはまた、入出力インタフェース2025も接続されている。
入出力インタフェース2025には、キーボード、マウスなどよりなる入力部2026、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部2027が接続されている。また、入出力インタフェース2025には、ハードディスクなどより構成される記憶部2028、モデム、LANカードなどのネットワークインタフェースカードなどより構成される通信部2029が接続されている。通信部2029は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース2025にはまた、必要に応じてドライブ2030が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア2031が適宜装着されている。そして、それらのリムーバブルメディアから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部2028にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、インターネットなどのネットワークや、リムーバブルメディア2031などからなる記録媒体からインストールされる。
なお、この記録媒体は、図38に示される、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア2031により構成されるものだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM2022や、記憶部2028に含まれるハードディスクなどで構成されるものも含む。
なお、本明細書において上述した一連の処理は、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
<その他>
本技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく前記情報信号の歪を表す歪情報を取得する取得部と、
取得した前記歪情報を利用して、送信する前記情報信号を、受信された前記情報信号が有する歪が相殺されるように補償する補償部と、
前記情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を前記情報信号の制御信号に含めて送信する送信部と
を備える送信装置。
(2)
前記歪情報は、
歪後の全伝送信号点の絶対座標情報、
歪後の伝送信号点のうちの一部の絶対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の全ての伝送信号点の相対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の一部の伝送信号点の相対座標情報、
伝送路の入出力特性のグラフのデータ、
送信信号点に対する歪を受けた受信信号点の相対座標、または
原点に対する半径の倍率と回転角
のいずれかで表される前記(1)に記載の送信装置。
(3)
前記歪情報は、送信された前記情報信号をリファレンス受信して検出した歪または前記伝送路の特性を予め検出した歪に基づいて生成されている
前記(1)または(2)に記載の送信装置。
(4)
前記制御信号は、ARIB STD―B44のTMCC信号である
前記(1)、(2)または(3)に記載の送信装置。
(5)
前記歪情報は、前記TMCC信号に含まれる伝送信号点配置信号に基づいて生成される
前記(4)に記載の送信装置。
(6)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく前記情報信号の歪を表す歪情報を取得するステップと、
取得した前記歪情報を利用して、送信する前記情報信号を、受信された前記情報信号が有する歪が相殺されるように補償するステップと、
前記情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を前記情報信号の制御信号に含めて送信するステップと
を含む送信装置の信号送信方法。
(7)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく前記情報信号の歪を表す歪情報を取得するステップと、
取得した前記歪情報を利用して、送信する前記情報信号を、受信された前記情報信号が有する歪が相殺されるように補償するステップと、
前記情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を前記情報信号の制御信号に含めて送信するステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
(8)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される前記情報信号を取得する取得部と、
前記歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給する供給部と、
供給された前記送信信号点情報を利用して前記情報信号を元の信号に復調する復調部と
を備える受信装置。
(9)
前記歪情報は、
歪後の全伝送信号点の絶対座標情報、
歪後の伝送信号点のうちの一部の絶対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の全ての伝送信号点の相対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の一部の伝送信号点の相対座標情報、
伝送路の入出力特性のグラフのデータ、
送信信号点に対する歪を受けた受信信号点の相対座標、または
原点に対する半径の倍率と回転角
のいずれかで表される前記(8)に記載の受信装置。
(10)
前記歪情報は、送信された前記情報信号をリファレンス受信して検出した歪または前記伝送路の特性を予め検出した歪に基づいて生成されている
前記(8)または(9)に記載の受信装置。
(11)
前記復調部は、前記歪補償情報が、前記情報信号が補償されていないことを表している場合、前記制御信号に含まれる伝送信号点配置信号を平均化した信号を利用して前記情報信号を元の信号に復調する
前記(6)、(7)または(8)に記載の受信装置。
(12)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される前記情報信号を取得するステップと、
前記歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給するステップと、
供給された前記送信信号点情報を利用して前記情報信号を元の信号に復調するステップと
を含む受信装置の信号受信方法。
(13)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される前記情報信号を取得するステップと、
前記歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給するステップと、
供給された前記送信信号点情報を利用して前記情報信号を元の信号に復調するステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
本技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく前記情報信号の歪を表す歪情報を取得する取得部と、
取得した前記歪情報を利用して、送信する前記情報信号を、受信された前記情報信号が有する歪が相殺されるように補償する補償部と、
前記情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を前記情報信号の制御信号に含めて送信する送信部と
を備える送信装置。
(2)
前記歪情報は、
歪後の全伝送信号点の絶対座標情報、
歪後の伝送信号点のうちの一部の絶対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の全ての伝送信号点の相対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の一部の伝送信号点の相対座標情報、
伝送路の入出力特性のグラフのデータ、
送信信号点に対する歪を受けた受信信号点の相対座標、または
原点に対する半径の倍率と回転角
のいずれかで表される前記(1)に記載の送信装置。
(3)
前記歪情報は、送信された前記情報信号をリファレンス受信して検出した歪または前記伝送路の特性を予め検出した歪に基づいて生成されている
前記(1)または(2)に記載の送信装置。
(4)
前記制御信号は、ARIB STD―B44のTMCC信号である
前記(1)、(2)または(3)に記載の送信装置。
(5)
前記歪情報は、前記TMCC信号に含まれる伝送信号点配置信号に基づいて生成される
前記(4)に記載の送信装置。
(6)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく前記情報信号の歪を表す歪情報を取得するステップと、
取得した前記歪情報を利用して、送信する前記情報信号を、受信された前記情報信号が有する歪が相殺されるように補償するステップと、
前記情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を前記情報信号の制御信号に含めて送信するステップと
を含む送信装置の信号送信方法。
(7)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく前記情報信号の歪を表す歪情報を取得するステップと、
取得した前記歪情報を利用して、送信する前記情報信号を、受信された前記情報信号が有する歪が相殺されるように補償するステップと、
前記情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を前記情報信号の制御信号に含めて送信するステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
(8)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される前記情報信号を取得する取得部と、
前記歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給する供給部と、
供給された前記送信信号点情報を利用して前記情報信号を元の信号に復調する復調部と
を備える受信装置。
(9)
前記歪情報は、
歪後の全伝送信号点の絶対座標情報、
歪後の伝送信号点のうちの一部の絶対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の全ての伝送信号点の相対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の一部の伝送信号点の相対座標情報、
伝送路の入出力特性のグラフのデータ、
送信信号点に対する歪を受けた受信信号点の相対座標、または
原点に対する半径の倍率と回転角
のいずれかで表される前記(8)に記載の受信装置。
(10)
前記歪情報は、送信された前記情報信号をリファレンス受信して検出した歪または前記伝送路の特性を予め検出した歪に基づいて生成されている
前記(8)または(9)に記載の受信装置。
(11)
前記復調部は、前記歪補償情報が、前記情報信号が補償されていないことを表している場合、前記制御信号に含まれる伝送信号点配置信号を平均化した信号を利用して前記情報信号を元の信号に復調する
前記(6)、(7)または(8)に記載の受信装置。
(12)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される前記情報信号を取得するステップと、
前記歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給するステップと、
供給された前記送信信号点情報を利用して前記情報信号を元の信号に復調するステップと
を含む受信装置の信号受信方法。
(13)
情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される前記情報信号を取得するステップと、
前記歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給するステップと、
供給された前記送信信号点情報を利用して前記情報信号を元の信号に復調するステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
201 送信装置, 211 主信号系, 212 制御信号系, 213 歪補償部, 241 受信部, 501 受信装置, 511 チャンネル選択部, 512 直交検波部, 513 TMCC復号部, 514 LDPC符号復号部, 515 エネルギー逆拡散部, 516 BCH符号復号部
Claims (13)
- 情報信号の伝送路の非直線性に基づく前記情報信号の歪を表す歪情報を取得する取得部と、
取得した前記歪情報を利用して、送信する前記情報信号を、受信された前記情報信号が有する歪が相殺されるように補償する補償部と、
前記情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を前記情報信号の制御信号に含めて送信する送信部と
を備える送信装置。 - 前記歪情報は、
歪後の全伝送信号点の絶対座標情報、
歪後の伝送信号点のうちの一部の絶対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の全ての伝送信号点の相対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の一部の伝送信号点の相対座標情報、
伝送路の入出力特性のグラフのデータ、
送信信号点に対する歪を受けた受信信号点の相対座標、または
原点に対する半径の倍率と回転角
のいずれかで表される請求項1に記載の送信装置。 - 前記歪情報は、送信された前記情報信号をリファレンス受信して検出した歪または前記伝送路の特性を予め検出した歪に基づいて生成されている
請求項2に記載の送信装置。 - 前記制御信号は、ARIB STD―B44のTMCC信号である
請求項3に記載の送信装置。 - 前記歪情報は、前記TMCC信号に含まれる伝送信号点配置信号に基づいて生成される
請求項4に記載の送信装置。 - 情報信号の伝送路の非直線性に基づく前記情報信号の歪を表す歪情報を取得するステップと、
取得した前記歪情報を利用して、送信する前記情報信号を、受信された前記情報信号が有する歪が相殺されるように補償するステップと、
前記情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を前記情報信号の制御信号に含めて送信するステップと
を含む送信装置の信号送信方法。 - 情報信号の伝送路の非直線性に基づく前記情報信号の歪を表す歪情報を取得するステップと、
取得した前記歪情報を利用して、送信する前記情報信号を、受信された前記情報信号が有する歪が相殺されるように補償するステップと、
前記情報信号が補償されていることを表す歪補償情報を前記情報信号の制御信号に含めて送信するステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。 - 情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される前記情報信号を取得する取得部と、
前記歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給する供給部と、
供給された前記送信信号点情報を利用して前記情報信号を復調する復調部と
を備える受信装置。 - 前記歪情報は、
歪後の全伝送信号点の絶対座標情報、
歪後の伝送信号点のうちの一部の絶対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の全ての伝送信号点の相対座標情報、
歪後の基準となる伝送信号点に対する他の一部の伝送信号点の相対座標情報、
伝送路の入出力特性のグラフのデータ、
送信信号点に対する歪を受けた受信信号点の相対座標、または
原点に対する半径の倍率と回転角
のいずれかで表される請求項8に記載の受信装置。 - 前記歪情報は、送信された前記情報信号をリファレンス受信して検出した歪または前記伝送路の特性を予め検出した歪に基づいて生成されている
請求項9に記載の受信装置。 - 前記復調部は、前記歪補償情報が、前記情報信号が補償されていないことを表している場合、前記制御信号に含まれる伝送信号点配置信号を平均化した信号を利用して前記情報信号を元の信号に復調する
請求項10に記載の受信装置。 - 情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される前記情報信号を取得するステップと、
前記歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給するステップと、
供給された前記送信信号点情報を利用して前記情報信号を復調するステップと
を含む受信装置の信号受信方法。 - 情報信号の伝送路の非直線性に基づく歪が補償されていることを表す歪補償情報が制御信号に含めて送信される前記情報信号を取得するステップと、
前記歪補償情報が取得された場合、歪が補償された信号を復調するための送信信号点情報を供給するステップと、
供給された前記送信信号点情報を利用して前記情報信号を復調するステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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