JPWO2017047405A1 - 複合偏光板及びそれを用いた液晶パネル - Google Patents
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Abstract
第1の保護フィルム、厚みが15μm以下の第1の偏光フィルム、透湿度が200g/m2・24hr以下である低透湿層、及び厚みが15μm以下の第2の偏光フィルムがこの順に積層され、第1の偏光フィルムの吸収軸と第2の偏光フィルムの吸収軸とが略平行である複合偏光板。
Description
複合偏光板10を構成する第1の偏光フィルム11A,第2の偏光フィルム11Bは、通常、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより二色性色素を吸着させる工程、二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理して架橋させる工程、及びホウ酸水溶液による架橋処理後に水洗する工程を経て、製造することができる。
複合偏光板10に用いる第1の保護フィルム12Aは、透明な樹脂フィルムで構成することができる。特に、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性などに優れる材料で構成することが好ましい。本明細書において、透明な樹脂フィルムとは可視光域において単体透過率が80%以上である樹脂フィルムのことをいう。
第1の保護フィルム12Aは、第1の偏光フィルム11Aに貼合される面と反対側の面に、表面処理層20を有してもよい。この表面処理層20としては、例えば、微細な表面凹凸形状を有するハードコート層が挙げられる。ハードコート層は、鉛筆硬度がHより硬いことが好ましい。その鉛筆硬度がH又はそれより小さいと、表面に傷が付きやすくなり、傷が付くと液晶表示装置の視認性が悪くなる。鉛筆硬度は、JIS K 5600−5−4:1999「塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第4節:引っかき硬度(鉛筆法)」に準じて求められ、各硬度の鉛筆を用いて引っかいたときに傷が生じない最も硬い鉛筆の硬度で表される。
(a)ジメチルシロキサン/3−アクリロイル−2−ヒドロキシプロポキシプロピルシロキサン/2−アクリロイル−3−ヒドロキシプロポキシプロピルシロキサンの共重合体、
(b)ジメチルシロキサン/ヒドロキシプロピルシロキサン/トリ(ω−イソシアナトアルキル)イソシアヌル酸/脂肪族ポリエステルの共重合体、
(c)ジメチルシロキサン/末端がアクリレートのポリアルキレングリコールアルキルシロキサン/末端が水酸基のポリアルキレングリコールアルキルシロキサンの共重合体。
低透湿層15としては、透湿度が200g/m2・24hr以下の層であればよく、特に透明樹脂フィルムを用いることが好ましい。低透湿層15としては、位相差値の制御が容易で、入手も容易であることから、オレフィン系樹脂、およびアクリル系樹脂からなるフィルムを用いることが好ましい。ここでいうオレフィン系樹脂は、鎖状ポリオレフィン系樹脂及び環状ポリオレフィン系樹脂を包含する。
Rth=〔(nx+ny)/2−nz〕×d (a)
Re=(nx−ny)×d (b)
第2の保護フィルム12Bには、第1の保護フィルム12Aや低透湿層15と同様の樹脂フィルムを使用できる。第2の保護フィルム12Bは、第1の保護フィルム12Aや低透湿層15と同じフィルムであってもよいし、異なるフィルムであってもよい。第2の保護フィルム12Bとしては、位相差値の制御が容易で、入手も容易であることから、セルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂又はアクリル系樹脂を含むことが好ましい。ここでいうポリオレフィン系樹脂は、鎖状ポリオレフィン系樹脂及び環状ポリオレフィン系樹脂を包含する。
樹脂フィルムの厚み方向の位相差値Rthの絶対値を10nm以下の範囲内に制御する方法としては、上記と同様の方法が挙げられる。
第1の偏光フィルム11Aと第1の保護フィルム12Aとの貼合、第2の偏光フィルム11Bと第2の保護フィルム12Bとの貼合、及び第1の偏光フィルムと低透湿層15もしくは第2の偏光フィルムと低透湿層15との貼合は、接着剤又は粘着剤によりおこなうことができる。
本明細書において、第1の偏光フィルム11Aと第2の偏光フィルム11Bとを総称して単に偏光フィルムといい、第1の保護フィルム12Aと第2の保護フィルム12Bと低透湿層15とを総称して単に保護フィルムということがある。
偏光フィルムと保護フィルムとを貼合する接着剤層は、その厚さを0.01〜30μm程度とすることができ、好ましくは0.01〜10μm、さらに好ましくは0.05〜5μmである。接着剤層の厚さがこの範囲にあれば、積層される保護フィルムと偏光フィルムとの間に浮きや剥がれを生じず、実用上問題のない接着力が得られる。偏光フィルムと保護フィルムとを貼合する粘着剤層は、その厚さを5〜50μm程度とすることができ、好ましくは5〜30μm、さらに好ましくは10〜25μmである。
B:3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、
C:エチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)、
D:ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル) アジペート、
E:ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル) アジペート、
F:ジエチレングリコールビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチルエーテル)、
G:エチレングリコールビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチルエーテル)、
H:2,3,14,15−ジエポキシ−7,11,18,21−テトラオキサトリスピロ[5.2.2.5.2.2]ヘンイコサン、
I:3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−8,9−エポキシ−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
J:4−ビニルシクロヘキセンジオキサイド、
K:リモネンジオキサイド、
L:ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、
M:ジシクロペンタジエンジオキサイドなど。
第1の偏光板と第2の偏光板との積層には、偏光フィルムと保護フィルムとの貼合に用いた接着剤と同じものが使用できる。もう一つの形態としては、第1の偏光板と第2の偏光板との積層に粘着剤を用いることも好ましい。
第1の偏光板と第2の偏光板との積層に用いる粘着剤層13は、光学的な透明性に優れ、適度な濡れ性、凝集性、接着性などを包含する粘着特性に優れるものであればよいが、さらに耐久性などに優れるものが好ましい。具体的には、粘着剤層13を形成する粘着剤として、アクリル系樹脂を含有する粘着剤(アクリル系粘着剤)が好ましい。
第2の保護フィルム12Bにおける第2の偏光フィルム11Bとの貼合面とは反対側の面に形成される粘着剤層14は、光学的な透明性に優れ、適度な濡れ性、凝集性、接着性などを包含する粘着特性に優れるものであればよいが、さらに耐久性などに優れるものが好ましく用いられる。具体的には、粘着剤層を形成する粘着剤として、アクリル系樹脂を含有する粘着剤(アクリル系粘着剤)が好ましく用いられる。具体的には、前記粘着剤13と同様のものを用いることができる。
本発明の複合偏光板を製造する方法としては、特に制限されないが、たとえば、第1の保護フィルム12A、第1の偏光フィルム11A及び低透湿層15を積層した第1の偏光板Aと第2の保護フィルム12B及び第2の偏光フィルム11Bを積層した第2の偏光板Bとを製造する。次に、第1の偏光板Aの低透湿層15上もしくは第2の偏光板Bの偏光フィルム11B上に粘着剤層13を形成する。こうして作製した偏光板A及び偏光板Bを、粘着剤13を介してロールツーロールで貼りあわせると複合偏光板10が得られる。さらに粘着剤層14を第2の保護フィルム12B上に形成することで粘着剤付き複合偏光板が得られる。粘着剤付き複合偏光板は、粘着剤層14を介して液晶セルに貼合することができる。
液晶セルは、2枚のセル基板と、それら基板間に挟持された液晶層とを有する。セル基板は、一般にガラスで構成されることが多いが、プラスチック基板であってもよい。その他、本発明の液晶パネルに用いる液晶セル自体は、この分野で採用されている各種のもので構成することができる。
粘着剤層14を介して複合偏光板10を液晶セルに貼合することで、液晶パネルを作製することができる。通常、偏光板は液晶セルの両面に貼合されるが、本発明の複合偏光板は、液晶表示装置の視認側及び背面側もしくはその両方に好適に用いられる。
株式会社ニコン製のデジタルマイクロメーター“MH−15M”を用いて測定した。
王子計測機器株式会社製の平行ニコル回転法を原理とする位相差計“KOBRA(登録商標)−WPR”を用い、23℃の温度において、波長590nmでの面内位相差値及び厚み方向の位相差値を測定した。
偏光フィルムの吸収軸方向が長軸となるように幅2mm×長さ50mmの断片に株式会社荻野精機製作所製のスーパーカッターでカットした。得られた短冊状の偏光フィルムを収縮力測定サンプルとした。収縮力測定サンプルを熱機械分析装置〔株式会社日立ハイテクサイエンス製の“TMA/6100”〕にチャック間距離を10mmとしてセットし、試験片を20℃の室内に十分な時間放置した後、サンプルの室内の温度を20℃から80℃まで1分間で昇温させ、昇温後サンプル室内の温度を80℃で維持するように設定した。昇温後4時間放置した後、80℃の環境下で測定サンプルの長辺方向の収縮力を測定した。この測定において、静荷重は0mNとし、治具にはSUS製のプローブを使用した。
積分球付き分光光度計〔日本分光株式会社製の「V7100」、2度視野;C光源〕を用いて測定した。
JIS Z 0208に基づき透湿度を測定した。温湿度条件は、40度90%RHとした。
厚み20μmのポリビニルアルコールフィルム(平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上)を、乾式延伸により約4倍に一軸延伸し、さらに緊張状態を保ったまま、40℃の純水に40秒間浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.052/5.7/100の水溶液に28℃で30秒間浸漬して染色処理を行った。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が11.0/6.2/100の水溶液に70℃で120秒間浸漬した。引き続き、8℃の純水で15秒間洗浄した後、300Nの張力で保持した状態で、60℃で50秒間、次いで75℃で20秒間乾燥して、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している厚み7μmの吸収型偏光子を得た。得られた偏光フィルムの収縮力を測定したところ、1.7Nであった。
厚み30μmのポリビニルアルコールフィルム(平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上)を、乾式延伸により約4倍に一軸延伸し、さらに緊張状態を保ったまま、40℃の純水に40秒間浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.052/5.7/100の水溶液に28℃で30秒間浸漬して染色処理を行った。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が11.0/6.2/100の水溶液に70℃で120秒間浸漬した。引き続き、8℃の純水で15秒間洗浄した後、300Nの張力で保持した状態で、60℃で50秒間、次いで75℃で20秒間乾燥して、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している厚み12μmの吸収型偏光子を得た。得られた偏光フィルムの収縮力を測定したところ、2.0Nであった。
平均重合度1100でケン化度99.5モル%のアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール粉末〔日本合成化学工業株式会社製の商品名「ゴーセファイマー(登録商標) Z−200」〕を95℃の熱水に溶解して、3%濃度の水溶液を調製した。この水溶液に架橋剤として、水溶性ポリアミドエポキシ樹脂〔田岡化学工業株式会社製の商品名「スミレーズレジン(登録商標) 650」、固形分濃度30%の水溶液〕を、ポリビニルアルコールの固形分6部あたり5部の割合で混合して、プライマー用塗工液とした。そして、基材フィルム(厚み110μm、融点163℃のポリプロピレンフィルム)にコロナ処理を施した後、そのコロナ処理面に、プライマー用塗工液をマイクログラビアコーターを用いて塗工した。その後、80℃で10分乾燥して、厚さ0.2μmのプライマー層を形成した。
厚み60μmのポリビニルアルコールフィルム(平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上)を、乾式延伸により約4倍に一軸延伸し、さらに緊張状態を保ったまま、40℃の純水に40秒間浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.052/5.7/100の水溶液に28℃で30秒間浸漬して染色処理を行った。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が11.0/6.2/100の水溶液に70℃で120秒間浸漬した。引き続き、8℃の純水で15秒間洗浄した後、300Nの張力で保持した状態で、60℃で50秒間、次いで75℃で20秒間乾燥して、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している厚み23μmの吸収型偏光子を得た。得られた偏光フィルムの収縮力を測定したところ、3.1Nであった。
水100重量部に対し、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール〔株式会社クラレから入手した商品名「KL−318」〕を3重量部溶解し、その水溶液に水溶性エポキシ樹脂であるポリアミドエポキシ系添加剤〔田岡化学工業株式会社から入手した商品名「スミレーズレジン(登録商標) 650(30)」、固形分濃度30重量%の水溶液〕を1.5重量部添加して、水系接着剤を調製した。
脂環式エポキシ系樹脂である上記式Dに相当するジカルボン酸のエポキシシクロヘキシルメチルエステル類としてビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート100部、水素化エポキシ系樹脂として水添ビスフェノールAのジグリシジルエーテル25部、および、光カチオン重合開始剤として4,4’−ビス(ジフェニルスルホニオ)ジフェニルスルフィド ビス(ヘキサフルオロホスフェート)2.2部を混合した後、脱泡して、硬化性エポキシ系樹脂組成物からなる接着剤Aを得た。なお、光カチオン重合開始剤は、50質量%プロピレンカーボネート溶液として配合した。
以下の2種類の粘着剤を用意した。
粘着剤A:厚み25μmのシート状粘着剤〔リンテック株式会社製の「P−3132」〕
粘着剤B:厚み15μmのシート状粘着剤〔リンテック株式会社製の「P−0082」〕
以下の4種類の保護フィルムを用意した。
保護フィルムA:コニカミノルタ株式会社製のハードコート層付きトリアセチルセルロースフィルム;25KCHCN−TC(厚み32μm、透湿度=430g/m2・24hr)
保護フィルムB:日本ゼオン株式会社製の環状ポリオレフィン系樹脂フィルム;ZF14−013(厚み13μm、波長590nmでの面内位相差値=0.8nm、波長590nmでの厚み方向位相差=3.4nm、透湿度=30g/m2・24hr)
保護フィルムC:コニカミノルタ株式会社製のトリアセチルセルロースフィルム;KC2CT(厚み20μm、波長590nmでの面内位相差値=1.2nm、波長590nmでの厚み方向位相差=1.3nm、透湿度=1660g/m2・24hr)
保護フィルムD:コニカミノルタ株式会社製のトリアセチルセルロースフィルム;KC2UAW(厚み25μm、透湿度=1207g/m2・24hr)
(偏光板Aの作製)
保護フィルムAにケン化処理を行い、保護フィルムBの一方の面にコロナ処理をした。保護フィルムAのトリアセチルセルロース面、保護フィルムBのコロナ処理をした面が、それぞれ偏光フィルム1との貼合面となるように、保護フィルムA、偏光フィルム1、保護フィルムBを、この順に水系接着剤で接着し偏光板Aを得た。偏光板Aの単体透過率は、42.0%であった。
(偏光板Bの作製)
保護フィルムBの一方の面にコロナ処理をした。コロナ処理をした面が偏光フィルム1との貼合面となるように、保護フィルムBと偏光フィルム1とを水系接着剤で接着し偏光板Bを得た。偏光板Bの単体透過率は、42.3%であった。
(偏光板Cの作製)
保護フィルムCにケン化処理を行った。保護フィルムCのトリアセチルセルロース面が偏光フィルム1との貼合面となるように、保護フィルムCと偏光フィルム1とを水系接着剤で接着し偏光板Cを得た。偏光板Cの単体透過率は、42.5%であった。
(偏光板Dの作製)
保護フィルムAにケン化処理を行い、保護フィルムBの一方の面にコロナ処理をした。保護フィルムAのトリアセチルセルロース面、保護フィルムBのコロナ処理をした面が、それぞれ偏光フィルム2との貼合面となるように、保護フィルムAと偏光フィルム2と保護フィルムBとを水系接着剤で接着し偏光板Dを得た。偏光板Dの単体透過率は、42.0%であった。
(偏光板Eの作製)
保護フィルムBの一方の面にコロナ処理をした。保護フィルムBのコロナ処理をした面が偏光フィルム2との貼合面となるように、保護フィルムBと偏光フィルム2とを水系接着剤で接着し偏光板Eを得た。偏光板Eの単体透過率は、42.3%であった。
(偏光板Fの作製)
保護フィルムCにケン化処理を行った。保護フィルムCのトリアセチルセルロース面が偏光フィルム2との貼合面となるように、保護フィルムCと偏光フィルム2とを水系接着剤で接着し偏光板Fを得た。偏光板Fの単体透過率は、42.5%であった。
(偏光板Gの作製)
保護フィルムDにケン化処理を行い,保護フィルムBの一方の面にコロナ処理をした。保護フィルムBのコロナ処理をした面が偏光フィルム2との貼合面となるように、保護フィルムDと偏光フィルム2と保護フィルムBとを水系接着剤で接着し偏光板Gを得た。偏光板Gの単体透過率は、42.3%であった。
(偏光板Hの作製)
保護フィルムAにケン化処理を行い、保護フィルムBの偏光フィルム3との貼合面にコロナ処理をした。製造例3で作製した偏光性積層フィルムから基材フィルムのみを剥離し偏光フィルム3を得た。保護フィルムAのトリアセチルセルロース面、保護フィルムBのコロナ処理をした面が、それぞれ偏光フィルム3との貼合面となるように、保護フィルムA、偏光フィルム3、保護フィルムBを、この順に水系接着剤で接着し偏光板Hを得た。偏光板Hの単体透過率は、41.2%であった。
製造例7〜14で用いた水系接着剤を上記硬化性エポキシ系樹脂組成物からなる接着剤に変更した以外は同様にして偏光板I〜偏光板Pを作製した。貼合に際しては、ベルトコンベア付き紫外線照射装置(ランプ:Fusion Dランプ、積算光量1500mJ/cm2)にて紫外線の照射を行ない、室温で1時間放置することで行った。
製造した偏光板の単体透過率は、それぞれ下記であった。
なお、()内は、同構成の水系接着剤で作製した偏光板を示す。
製造例15 偏光板I(偏光板A):単体透過率は、42.0%
製造例16 偏光板J(偏光板B):単体透過率は、42.3%
製造例17 偏光板K(偏光板C):単体透過率は、42.5%
製造例18 偏光板L(偏光板D):単体透過率は、42.0%
製造例19 偏光板M(偏光板E):単体透過率は、42.3%
製造例20 偏光板N(偏光板F):単体透過率は、42.5%
製造例21 偏光板O(偏光板G):単体透過率は、42.3%
製造例22 偏光板P(偏光板H):単体透過率は、41.2%
(偏光板Qの作製)
偏光板Aにおける偏光フィルム1を偏光フィルム4に変更した以外は同様にして偏光板Qを作製した。偏光板Qの単体透過率は、42.0%であった。
(偏光板Rの作製)
偏光板Bにおける偏光フィルム1を偏光フィルム4に変更した以外は同様に偏光板を作製した。偏光板Rの単体透過率は、42.3%であった。
偏光板Aにおける保護フィルムBと偏光板Bにおける偏光フィルム1とを偏光板の吸収軸が互いに平行となるように粘着剤Bを用いて貼りあわせた。この際、貼りあわせる保護フィルム表面、偏光フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。こうして得られた複合偏光板の保護フィルムB側に粘着剤Aを貼合した。粘着剤Aを貼合する際にも保護フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
偏光板Aにおける保護フィルムBと偏光板Cにおける偏光フィルム1とを偏光板の吸収軸が互いに平行となるように粘着剤Bを用いて貼りあわせた。この際、貼りあわせる保護フィルム表面、偏光フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。こうして得られた複合偏光板の保護フィルムC側に粘着剤Aを貼合した。粘着剤Aを貼合する際にも保護フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
偏光板Dにおける保護フィルムBと偏光板Eにおける偏光フィルム2とを偏光板の吸収軸が平行となるように粘着剤Bを用いて貼りあわせた。この際、貼りあわせる保護フィルム表面、偏光フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。こうして得られた複合偏光板の保護フィルムB側に粘着剤Aを貼合した。粘着剤Aを貼合する際にも保護フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
偏光板Dにおける保護フィルムBと偏光板Fにおける偏光フィルム2とを偏光板の吸収軸が互いに平行となるように粘着剤Bを用いて貼りあわせた。この際、貼りあわせる保護フィルム表面、偏光フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。こうして得られた複合偏光板の保護フィルムC側に粘着剤Aを貼合した。粘着剤Aを貼合する際にも保護フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
偏光板Aにおける保護フィルムBと偏光板Eにおける偏光フィルム2とを偏光板の吸収軸が互いに平行となるように粘着剤Bを用いて貼りあわせた。この際、貼りあわせる保護フィルム表面、偏光フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。こうして得られた複合偏光板の保護フィルムB側に粘着剤Aを貼合した。粘着剤Aを貼合する際にも保護フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
偏光板Dにおける保護フィルムBと偏光板Bにおける偏光フィルム1とを偏光板の吸収軸が互いに平行となるように粘着剤Bを用いて貼りあわせた。この際、貼りあわせる保護フィルム表面、偏光フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。こうして得られた複合偏光板の保護フィルムB側に粘着剤Aを貼合した。粘着剤Aを貼合する際にも保護フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
偏光板Hにおける保護フィルムBと偏光板Bにおける偏光フィルム1とを偏光板の吸収軸が互いに平行となるように粘着剤Bを用いて貼りあわせた。この際、貼りあわせる保護フィルム表面、偏光フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。こうして得られた複合偏光板の保護フィルムB側に粘着剤Aを貼合した。粘着剤Aを貼合する際にも保護フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。複合偏光板の偏光度は99.997%、単体透過率37.9%であった。
実施例1の偏光板Aを偏光板Iに、偏光板Bを偏光板Jに変更した以外は同様に複合偏光板を作製した。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
実施例2の偏光板Aを偏光板Iに、偏光板Cを偏光板Kに変更した以外は同様に複合偏光板を作製した。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
実施例3の偏光板Dを偏光板Lに、偏光板Eを偏光板Mに変更した以外は同様に複合偏光板を作製した。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
実施例4の偏光板Dを偏光板Lに、偏光板Fを偏光板Nに変更した以外は同様に複合偏光板を作製した。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
実施例5の偏光板Aを偏光板Iに、偏光板Eを偏光板Mに変更した以外は同様に複合偏光板を作製した。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
実施例6の偏光板Dを偏光板Lに、偏光板Bを偏光板Jに変更した以外は同様に複合偏光板を作製した。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
実施例7の偏光板Hを偏光板Pに、偏光板Bを偏光板Jに変更した以外は同様に複合偏光板を作製した。複合偏光板の偏光度は99.997%、単体透過率37.9%であった。
偏光板Gの保護フィルムB側に粘着剤Aを貼合した。粘着剤Aを貼合する際にも保護フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。偏光板Gの偏光度は、99.993%であった。
偏光板Oの保護フィルムB側に粘着剤Aを貼合した。粘着剤Aを貼合する際にも保護フィルム表面及び粘着剤表面に予めコロナ処理を行った。偏光板Oの偏光度は、99.993%であった。
実施例1の偏光板Aを偏光板Qに、偏光板Bを偏光板Rに変更した以外は同様に複合偏光板を作製した。複合偏光板の偏光度は99.998%、単体透過率38.8%であった。
11A 第1の偏光フィルム
11B 第2の偏光フィルム
12A 第1の保護フィルム
12B 第2の保護フィルム
13,14 粘着剤層
15 低透湿層
20 表面処理層
Claims (11)
- 第1の保護フィルム、厚みが15μm以下の第1の偏光フィルム、透湿度が200g/m2・24hr以下である低透湿層、及び厚みが15μm以下の第2の偏光フィルムがこの順に積層され、第1の偏光フィルムの吸収軸と第2の偏光フィルムの吸収軸とが略平行である複合偏光板。
- 低透湿層が透明樹脂フィルムからなる請求項1に記載の複合偏光板。
- 前記透明樹脂フィルムが、オレフィン系樹脂又はアクリル系樹脂からなる請求項2に記載の複合偏光板。
- 前記透明樹脂フィルムは、波長590nmにおける面内の位相差値Re(590)が10nm以下であり、波長590nmにおける厚み方向の位相差値Rth(590)の絶対値が10nm以下である請求項2又は3に記載の複合偏光板。
- 第1の偏光フィルムの厚みと第2の偏光フィルムの厚みとの差が5μm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の複合偏光板。
- 第2の偏光フィルムにおける低透湿層が積層された面とは反対側の面に、第2の保護フィルムが積層された請求項1〜5のいずれかに記載の複合偏光板。
- 第1の偏光フィルム及び第1の保護フィルムを有する第1の偏光板の単体透過率が、第2の偏光フィルム及び第2の保護フィルムを有する第2の偏光板の単体透過率より小さい請求項6に記載の複合偏光板。
- 第2の保護フィルムがセルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂及びアクリル系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種を含む請求項6又は7に記載の複合偏光板。
- 第2の保護フィルムの波長590nmにおける厚み方向の位相差値Rth(590)の絶対値が10nm以下である請求項6〜8のいずれかに記載の複合偏光板。
- 第2の保護フィルムにおける第2の偏光フィルムが積層された面とは反対側の面に、粘着剤層が積層された請求項6〜9のいずれかに記載の複合偏光板。
- 液晶セルの少なくとも一方の面に、請求項1〜10のいずれかに記載の複合偏光板が配置された液晶パネル。
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