JPWO2017013874A1 - 測位装置、測位システムおよび測位方法 - Google Patents

測位装置、測位システムおよび測位方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017013874A1
JPWO2017013874A1 JP2017529460A JP2017529460A JPWO2017013874A1 JP WO2017013874 A1 JPWO2017013874 A1 JP WO2017013874A1 JP 2017529460 A JP2017529460 A JP 2017529460A JP 2017529460 A JP2017529460 A JP 2017529460A JP WO2017013874 A1 JPWO2017013874 A1 JP WO2017013874A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positioning
result
signal
correction information
error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017529460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6753400B2 (ja
Inventor
中西 拓己
拓己 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2017013874A1 publication Critical patent/JPWO2017013874A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6753400B2 publication Critical patent/JP6753400B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/03Cooperating elements; Interaction or communication between different cooperating elements or between cooperating elements and receivers
    • G01S19/07Cooperating elements; Interaction or communication between different cooperating elements or between cooperating elements and receivers providing data for correcting measured positioning data, e.g. DGPS [differential GPS] or ionosphere corrections
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/13Receivers
    • G01S19/32Multimode operation in a single same satellite system, e.g. GPS L1/L2
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/38Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system
    • G01S19/39Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system the satellite radio beacon positioning system transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/40Correcting position, velocity or attitude

Abstract

[課題]GPSの測位精度を向上させることができる、測位装置、測位システムおよび測位方法を提供することを目的とする。[解決手段]第1の周波数の第1の測位信号および第1の測位信号に関する第1の補正情報に基づいて第1の測位結果を出力する第1の測位手段と、第1の測位信号、第2の周波数の第2の測位信号および第2の測位信号に関する第2の補正情報に基づいて第2の測位結果を出力する第2の測位手段と、出力された第1の測位結果と出力された第2の測位結果との比較結果に基づいて第1の測位結果または第2の測位結果の一方を選択して測位情報として出力する決定手段と、を備えることを特徴とする測位装置。

Description

本発明は、測位装置、測位システムおよび測位方法に関する。
GPS(Global Positioning System)衛星から送信されたデータを用いて測位を行う技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、ユーザ局が、航法衛星から受信した測位信号と、マスタ局から受信した補正情報とに基づき、高精度の測位を行う技術が開示されている。しかしながら、非特許文献1において、GPSにおける測位精度は、測位信号が通過する電離層の状態によって左右される旨の報告がされている。
特開2011−203100号公報
T.Sakai,‘‘Dual Frequency Trial and Preliminary Results(Work Plan:Identify Benefits)"SBAS IWG/26,New Delhi India, Feb.5−7,2014.
特許文献1に開示された技術は、電離層の状態を考慮していないことから、GPSの測位精度について改善の余地がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、GPSの測位精度を向上させることができる、測位装置、測位システムおよび測位方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様における測位装置は、第1の周波数の第1の測位信号および前記第1の測位信号に関する第1の補正情報に基づいて第1の測位結果を出力する第1の測位手段と、前記第1の測位信号、第2の周波数の第2の測位信号および前記第2の測位信号に関する第2の補正情報に基づいて第2の測位結果を出力する第2の測位手段と、前記出力された第1の測位結果と前記出力された第2の測位結果との比較結果に基づいて前記第1の測位結果または前記第2の測位結果の一方を選択して測位情報として出力する決定手段と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様における測位システムは、第1の補正情報および第2の補正情報を受信する通信手段を更に備えた上記の測位装置と、前記測位装置に前記第1の補正情報および前記第2の補正情報を送信する統制装置と、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の一態様における測位方法は、第1の周波数の第1の測位信号および前記第1の測位信号に関する第1の補正情報に基づいて第1の測位結果を出力し、前記第1の測位信号、第2の周波数の第2の測位信号および前記第2の測位信号に関する第2の補正情報に基づいて第2の測位結果を出力し、前記出力された第1の測位結果と前記出力された第2の測位結果との比較結果に基づいて前記第1の測位結果または前記第2の測位結果の一方を選択して測位情報として出力する、ことを特徴とする。
本発明によれば、GPSの測位精度を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る測位装置10のブロック構成図の一例である。 本発明の第1の実施形態に係る測位装置10が測位手段を決定する動作手順の一例である。 本発明の第2の実施形態に係る測位システム100のシステム構成図の一例である。 本発明の第2の実施形態に係るマスタ局400のブロック構成図の一例である。 本発明の第2の実施形態に係るユーザ局500のブロック構成図の一例である。 電離層が静穏状態時の測位結果と、電離層が擾乱状態時の測位結果と、を表すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るユーザ局500が測位方法を決定する動作手順の一例である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態に係る測位装置10のブロック構成図を図1に示す。測位装置10は、図1に示すように、第1の測位手段11と、第2の測位手段12と、決定手段13と、を備える。
第1の測位手段11は、第1の周波数の第1の測位信号および第1の測位信号に関する第1の補正情報に基づいて第1の測位結果を生成し、生成した第1の測位結果を決定手段13へ出力する。ここで、第1の測位手段11は、例えば、第1の測位信号をGPS衛星から受信する。また、第1の測位手段11は、例えば、第1の補正情報を図示しない統制局から受信する。
なお、第1の測位結果は、第1の測位信号に基づく測位の結果を示す第1の位置情報と、当該第1の位置情報が示す位置を第1の補正情報に基づいて補正した位置を示す第1の補正後位置情報とを含む。
第2の測位手段12は、第1の測位信号、第2の周波数の第2の測位信号および第2の測位信号に関する第2の補正情報に基づいて第2の測位結果を生成し、生成した第2の測位結果を決定手段13へ出力する。ここで、第2の測位手段12は、例えば、第1の測位信号および第2の測位信号をGPS衛星から受信する。また、第2の測位手段12は、例えば、第2の補正情報を図示しない統制局から受信する。
なお、第2の測位結果は、第1の測位信号および第2の測位信号に基づく測位の結果を示す第2の位置情報と、当該第2の位置情報が示す位置を第2の補正情報に基づいて補正した位置を示す第2の補正後位置情報とを含む。
決定手段13は、第1の測位手段11から入力された第1の測位結果と、第2の測位手段12から入力された第2の測位結果との比較結果に基づいて第1の測位結果または第2の測位結果のいずれか一方を選択して測位情報として出力する。決定手段13は、例えば、第1の測位信号および第1の補正情報から第1の測定誤差を算出し、さらに、第2の測位信号および第2の補正情報から第2の測定誤差を算出し、算出した第1の測定誤差と第2の測定誤差との差異の大きさに基づいて、第1の測位結果または第2の測位結果のいずれか一方を選択する。
具体的には、第1の測定誤差は、例えば、第1の位置情報が示す位置と、第1の補正後位置情報が示す位置との間の距離である。また、第2の測定誤差は、例えば、第2の位置情報が示す位置と、第2の補正後位置情報が示す位置との間の距離である。
次に、図2を参照しながら、測位装置10が測位情報を出力する時の動作手順について説明する。図2において、第1の測位手段11は、第1の周波数の第1の測位信号および第1の測位信号に関する第1の補正情報に基づいて第1の測位結果を生成し、生成した第1の測位結果を決定手段13へ出力する(S101)。
一方、第2の測位手段12は、第1の測位信号、第2の周波数の第2の測位信号および第2の測位信号に関する第2の補正情報に基づいて第2の測位結果を生成し、生成した第2の測位結果を決定手段13へ出力する(S102)。
決定手段13は、第1の測位手段11から入力された第1の測位結果と、第2の測位手段12から入力された第2の測位結果との比較結果に基づいて、第1の測位結果または第2の測位結果のいずれか一方を選択して測位情報として出力する(S103)。
S103において、決定手段13は、例えば、第1の測位信号および第1の補正情報から算出した第1の測定誤差と、第2の測位信号および第2の補正情報から算出した第2の測定誤差との差異が1m未満の場合は第1の測位結果を選択し、差異が1m以上の場合は第2の測位結果を選択する。
上記構成により、本実施形態に係る測位装置10は、第1の測位手段11から入力された第1の測位結果と、第2の測位手段12から入力された第2の測位結果との比較結果に基づいて、第1の測位結果または第2の測位結果のいずれか一方を選択して測位情報として出力する。
従って、本実施形態によれば、GPSの測位精度を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る測位システム100のシステム構成図を図3に示す。測位システム100は、図3に示すように、航法衛星200、モニタ局300、マスタ局400およびユーザ局500を備える。測位システム100は、ユーザ局500における測位精度向上を目的としたシステムであり、例えば、静止衛星型衛星航法補強システム(Satellite Based Augmentation System:以下、「SBAS」と記載する。)である。
航法衛星200は、例えば、GPS衛星である。航法衛星200は、モニタ局300及びユーザ局500に対し、L1帯(1575.42MHz)及びL5帯(1176.45MHz)のそれぞれの周波数で、測位信号を送信する。以降の説明では、航法衛星200が、モニタ局300及びユーザ局500に対し、L1帯で送信する測位信号を、「L1測位信号」とする。また、航法衛星200が、モニタ局300及びユーザ局500に対し、L5帯で送信する測位信号を、「L5測位信号」とする。ここで、航法衛星200は3つ以上あることが望ましい。
モニタ局300は、例えば、地上に設置されるパラボラアンテナ等のアンテナである。モニタ局300は、L1測位信号およびL5測位信号を受信する。そして、モニタ局300は、受信した測位信号に含まれるデータ(以下、「測位データ」と記載する。)を、マスタ局400に送信する。ここで、測位データとは、例えば、L1測位信号およびL5測位信号の送信時刻や、航法衛星200の軌道情報等を含むデータのことである。なお、モニタ局300は、L1測位信号およびL5測位信号を、例えば、2周波型GPS受信機を用いて受信する。
マスタ局400は、例えば、航法統制局である。マスタ局400は、GPSの測位誤差を補正する情報(以下、「誤差補正情報」と記載する。)をユーザ局500に送信する。誤差補正情報とは、後述するグリッド情報、軌道補正情報およびクロック補正情報のことである。マスタ局400は、例えば、図4に示すように、通信部401と、電離層遅延算出部402と、グリッド情報生成部403と、軌道補正情報生成部404と、クロック補正情報生成部405と、を備える。
通信部401は、モニタ局300から送信される測位データを受信する。また、通信部401は、グリッド情報生成部403が生成するグリッド情報と、軌道補正情報生成部404が生成する軌道補正情報と、クロック補正情報生成部405が生成するクロック補正情報とを誤差補正情報として、図示しない静止衛星を介してユーザ局500に送信する。
電離層遅延算出部402は、通信部401が受信した測位データに基づき、電離層遅延を算出する。ここで、電離層遅延とは、航法衛星200から送信されるL1測位信号やL5測位信号が、電離層を通過する際に生じる遅延のことである。
グリッド情報生成部403は、電離層遅延算出部402が算出した電離層遅延に基づき、電離層グリッド点(Ionospheric Grid Point:以下、「IGP」と記載する。)における電離層遅延を算出する。そして、グリッド情報生成部403は、上記算出したIGPにおける電離層遅延を補正する情報である「グリッド情報」を生成する。ここで、例えば、IGPは、経緯度で5度毎に設定される。
軌道補正情報生成部404は、通信部401が受信した測位データに基づき、航法衛星200の軌道を補正する情報である「軌道補正情報」を生成する。
クロック補正情報生成部405は、航法衛星200から送信される測位信号のクロックを補正する情報である「クロック補正情報」を生成する。
ユーザ局500は、例えば、航空機である。ユーザ局500は、1周波による測位(以下、「1周波測位」と記載する。)と2周波による測位(以下、「2周波測位」と記載する。)のうち、測位精度の高い方法で測位を行う。ここで、1周波測位とは、L1測位信号と、マスタ局400から送信される誤差補正情報と、に基づき測位を行う方法である。また、2周波測位とは、L1測位信号と、L5測位信号と、マスタ局400から送信される誤差補正情報と、に基づき測位を行う方法である。なお、ユーザ局500は、通常は、1周波測位を行い、後述する第1の測位結果の測位誤差と第2の測位結果の測位誤差との差異が所定の条件を満たした場合、1周波測位から2周波測位へ変更する。
本実施形態に係るユーザ局500のブロック構成図を図5に示す。図5において、ユーザ局500は、通信部501、第1測位部502、第2測位部503および測位決定部504と、を備える。
通信部501は、L1測位信号と、L5測位信号と、マスタ局400から送信される誤差補正情報とを、受信する。ここで、通信部501は、L1測位信号と、L5測位信号については、例えば、2周波型GPS受信機を用いて受信する。また、通信部501は、誤差補正情報については、図示しない静止衛星を介してマスタ局400から受信する。
第1測位部502は、L1測位信号と、マスタ局400から送信される誤差補正情報と、に基づいて1周波測位を行う。そして、第1測位部502は、1周波測位の結果を第1の測位結果として、測位決定部504に出力する。
なお、第1の測位結果には、L1測位信号に基づく測位の結果を示す第1の位置情報と、当該第1の位置情報が示す位置を誤差補正情報に基づいて補正した位置を示す第1の補正後位置情報とが含まれる。
第2測位部503は、L1測位信号と、L5測位信号と、マスタ局400から送信される誤差補正情報と、に基づいて2周波測位を行う。そして、第2測位部503は、2周波測位の結果を第2の測位結果として、測位決定部504に出力する。
なお、第2の測位結果には、L1測位信号およびL5測位信号に基づく測位の結果を示す第2の位置情報と、当該第2の位置情報が示す位置を誤差補正情報に基づいて補正した位置を示す第2の補正後位置情報とが含まれる。
測位決定部504は、L1測位信号および誤差補正情報から第1の測位結果の測位誤差を算出すると共に、L1測位信号、L5測位信号および誤差補正情報から第2の測位結果の測位誤差を算出する。
具体的には、測位決定部504は、例えば、第1の測位結果の測位誤差として、第1の位置情報が示す位置と、第1の補正後位置情報が示す位置との間の距離を算出する。また、測位決定部504は、例えば、第2の測位結果の測位誤差として、第2の位置情報が示す位置と、第2の補正後位置情報が示す位置との間の距離を算出する。
そして、測位決定部504は、算出した第1の測位結果の測位誤差および第2の測位結果の測位誤差の差異の大きさに基づいて、第1測位部502から入力された第1の測位結果と第2測位部503から入力された第2の測位結果のいずれか一方を選択し、ユーザ局500の測位情報として出力する。
ここで、第1の測位結果の測位誤差および第2の測位結果の測位誤差の一例を図6に示す。
なお、図6においては、測位誤差は、いずれも距離で表記している。
図6(A)は、電離層が静隠状態時の第1の測位結果の測位誤差および第2の測位結果の測位誤差の一例、図6(B)は電離層が擾乱状態時の第1の測位結果の測位誤差および第2の測位結果の測位誤差の一例である。なお、図6(A)、(B)は、非特許文献1に開示されている測位誤差のグラフに発明者が必要な加工を加えたものである。図6(A)、(B)において、横軸は、日本国内に配置された測位地点を北から南に並べて付した番号、縦軸は、測位誤差(m)である。また、■は第1の測位結果の測位誤差、▲は第2の測位結果の測位誤差、×は両者の差異である。
図6(A)に示すように、電離層が静穏状態である場合、全ての測位地点において第1の測位結果の測位誤差の方が第2の測位結果の測位誤差よりも小さい。一方、図6(B)に示すように、電離層が擾乱状態である場合、南方側(No.8−15)において第1の測位結果の測位誤差よりも第2の測位結果の測位誤差の方が小さくなっている。
なお、誤差補正情報に基づき補正した結果である測位誤差の値がより小さい方が、補正後位置情報が示す位置の正確度がより高いと考えられる。そこで、測位決定部504が、測位誤差の値がより小さい方の測位結果を選択することが考えられる。
なお、図6によると、北方の一部(No.1,3)では、第1の測位結果の測位誤差よりも第2の測位結果の測位誤差の方がわずかに大きくなっている。
ここで、測位誤差が小さい方の測位結果を単純に選択する場合、例えば、北方においては、第1の測位結果と第2の測位結果とが交互に選択されることになり、測位情報が不連続となる。一方、両者の差異が1m以上である場合(南方)は連続して第1の測位結果の測位誤差よりも第2の測位結果の測位誤差の方が小さくなっている。本実施形態に係る測位決定部504において、両者の差異が1m以上となった時に第1の測位結果から第2の測位結果へ切り替えることにより、第1の測位結果と第2の測位結果とが交互に選択されることを抑制しつつ、測位誤差が小さい方の測位結果を選択することができる。なお、測位決定部504は、第1の測位結果の測位誤差と第2の測位結果の測位誤差との差異が1m未満になった場合、第2の測位結果から第1の測位結果へ戻す。
次に、図7を参照しながら、ユーザ局500が測位情報を出力する時の動作手順について、説明する。本実施形態に係るユーザ局500において、測位決定部504は通常は、第1測位部502から入力された第1の測位結果を選択して測位情報として出力する(S201)。
通信部501は、L1測位信号およびL5測位信号をGPS衛星から受信し、誤差補正情報をマスタ局400から受信する(S202)。
第1測位部502は、受信されたL1測位信号および誤差補正情報に基づいて1周波測位を行い、1周波測位の結果を第1の測位結果として、測位決定部504に出力する(S203)。
第2測位部503は、受信されたL1測位信号、L5測位信号および誤差補正情報に基づいて2周波測位を行い、2周波測位の結果を第2の測位結果として、測位決定部504に出力する(S204)。
測位決定部504は、L1測位信号および誤差補正情報から第1の測位結果の測位誤差を算出すると共に、L1測位信号、L5測位信号および誤差補正情報から第2の測位結果の測位誤差を算出する(S205)。
そして、測位決定部504は、算出した第1の測位結果の測位誤差および第2の測位結果の測位誤差の差異の大きさに基づいて、第1測位部502から入力された第1の測位結果と第2測位部503から入力された第2の測位結果のいずれか一方を選択する(S206)。例えば、測位決定部504は、第1の測位結果の測位誤差と第2の測位結果の測位誤差との差異が1m未満であった場合(S206のNO)、そのまま第1の測位結果をユーザ局500の測位情報として出力する。一方、測位決定部504は、第1の測位結果の測位誤差と第2の測位結果の測位誤差との差異が1m以上である、すなわち、2周波測位の方が1周波測位よりも測位精度で優れている場合(S206のYES)、選択先を第1の測位結果から第2の測位結果へ切り替えて、第2の測位結果をユーザ局500の測位情報として出力する(S207)。
以上のように、本実施形態に係るユーザ局500は、第1の測位結果の測位誤差と第2の測位結果の測位誤差との差異の大きさに基づき、第1の測位結果または第2の測位結果のいずれか一方を選択する。この場合、電離層が擾乱状態で2周波測位の方が有利な場合に、第1の測位結果と第2の測位結果とが交互に選択されることを抑制しつつ、第1の測位結果と第2の測位結果とを最適に切り替えることができる。
本実施形態において、航法衛星200は、モニタ局300及びユーザ局500に対し、L1帯及びL5帯のそれぞれの周波数で、測位信号を送信したが、これに限定されない。例えば、航法衛星200は、L1帯及びL2帯(1227.60MHz)のそれぞれ周波数で、測位信号を送信してもよい。また、例えば、航法衛星200は、L2帯及びL5帯のそれぞれの周波数で、測位信号を送信してもよい。また、例えば、航法衛星200は、L3(1381.05MHz)帯や、L4(1379.913MHz)帯の周波数で、測位信号を送信してもよい。
また、本実施形態において、測位決定部504は、第1の測位結果と第2の測位結果とに基づき、1周波測位又は2周波測位の何れが測位精度で優れているかを判定したが、これに限定されない。例えば、測位決定部504は、通信部501が、第1の測位結果と第2の測位結果を求める際に用いるL1測位信号及びL5測位信号を、受信を想定していた地点で受信できなかった場合、すなわち、想定外の地点で受信した場合、電離層が擾乱状態にあると判定する。一方、測位決定部504は、通信部501が、第1の測位結果と第2の測位結果を求める際に用いるL1測位信号及びL5測位信号を、受信を想定していた地点で受信した場合、電離層が静隠状態にあると判定する。
また、上記動作手順の説明において、ユーザ局500に初期設定されている測位方法は、1周波測位であるとしたが、ユーザ局500に初期設定されている測位方法は、2周波測位であってもよい。また、例えば、ユーザ局500には、測位方法が初期設定されていなくてもよい。
なお、本実施形態では、一の誤差補正情報に基づいて、第1の測位結果の測位誤差および第2の測位結果の測位誤差がそれぞれ算出されるように構成されている。しかし、L1測位信号の周波数帯であるL1帯における第1の補正情報と、L5測位信号の周波数帯であるL5帯における第2の補正情報とがそれぞれ用意されていてもよい。そして、第1の測位結果が、L1測位信号と、第1の補正情報とに基づいて算出されるように構成されてもよい。具体的には、例えば、第1の位置情報がL1測位信号に基づいて生成され、当該第1の位置情報が示す位置が第1の補正情報に基づいて補正された位置を示す第1の補正位置情報が生成される。そして、第1の位置情報が示す位置と第1の補正後位置情報が示す位置との間の距離が算出されることによって、第1の測位結果の測位誤差が算出される。
また、第2の測位結果が、L1測位信号と、L5測位信号と、第2の補正情報とに基づいて算出されるように構成されてもよい。具体的には、例えば、第2の位置情報がL1測位信号とL5測位信号とに基づいて生成され、当該第2の位置情報が示す位置が第2の補正情報に基づいて補正された位置を示す第2の補正後位置情報が生成される。そして、第2の位置情報が示す位置と第2の補正後位置情報が示す位置との間の距離が算出されることによって、第2の測位結果の測位誤差が算出される。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。また、各実施形態を適宜組み合わせて実施してもよい。
なお、上記の特許文献および非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせ、ないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得る各種変形、修正を含むことは勿論である。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2015年7月21日に出願された日本出願特願2015−143760を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 測位装置
11 第1の測位手段
12 第2の測位手段
13 決定手段
100 測位システム
200 航法衛星
300 モニタ局
400 マスタ局
401 通信部
402 電離層遅延算出部
403 グリッド情報生成部
404 軌道補正情報生成部
405 クロック補正情報生成部
500 ユーザ局
501 通信部
502 第1測位部
503 第2測位部
504 測位決定部

Claims (7)

  1. 第1の周波数の第1の測位信号および前記第1の測位信号に関する第1の補正情報に基づいて第1の測位結果を出力する第1の測位手段と、
    前記第1の測位信号、第2の周波数の第2の測位信号および前記第2の測位信号に関する第2の補正情報に基づいて第2の測位結果を出力する第2の測位手段と、
    前記出力された第1の測位結果と前記出力された第2の測位結果との比較結果に基づいて前記第1の測位結果または前記第2の測位結果の一方を選択して測位情報として出力する決定手段と、
    を備えることを特徴とする測位装置。
  2. 前記決定手段は、
    前記第1の測位信号および前記第1の補正情報から第1の測定誤差を算出すると共に前記第2の測位信号および前記第2の補正情報から第2の測定誤差を算出し、
    前記算出した第1の測定誤差と第2の測定誤差との差異が所定の閾値よりも小さい場合、前記第1の測位結果を選択し、
    前記算出した第1の測定誤差と第2の測定誤差との差異が所定の閾値以上の場合、前記第2の測位結果を選択する、
    請求項1に記載の測位装置。
  3. 前記第1の周波数は、L1帯(1575.42MHz)であり、
    前記第2の周波数は、L5帯(1176.45MHz)である、
    請求項1または2に記載の測位装置。
  4. 前記第1の測位信号および前記第2の測位信号は、GPS衛星から送信される測位信号である、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の測位装置。
  5. 前記所定の閾値は、1mである、
    請求項2乃至4のいずれか1項に記載の測位装置。
  6. 前記第1の補正情報および前記第2の補正情報を受信する通信手段を更に備えた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の測位装置と、
    前記測位装置に前記第1の補正情報および前記第2の補正情報を送信する統制装置と、
    を備える測位システム。
  7. 第1の周波数の第1の測位信号および前記第1の測位信号に関する第1の補正情報に基づいて第1の測位結果を出力し、
    前記第1の測位信号、第2の周波数の第2の測位信号および前記第2の測位信号に関する第2の補正情報に基づいて第2の測位結果を出力し、
    前記出力された第1の測位結果と前記出力された第2の測位結果との比較結果に基づいて前記第1の測位結果または前記第2の測位結果の一方を選択して測位情報として出力する、
    測位方法。
JP2017529460A 2015-07-21 2016-07-19 測位装置、測位システムおよび測位方法 Active JP6753400B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015143760 2015-07-21
JP2015143760 2015-07-21
PCT/JP2016/003390 WO2017013874A1 (ja) 2015-07-21 2016-07-19 測位装置、測位システムおよび測位方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017013874A1 true JPWO2017013874A1 (ja) 2018-05-10
JP6753400B2 JP6753400B2 (ja) 2020-09-09

Family

ID=57834856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017529460A Active JP6753400B2 (ja) 2015-07-21 2016-07-19 測位装置、測位システムおよび測位方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6753400B2 (ja)
WO (1) WO2017013874A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6440217B1 (ja) * 2017-09-05 2018-12-19 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 衛星航法システムにおける測位誤差の補正方法及びその装置。
DE102018206788A1 (de) * 2018-05-03 2019-11-07 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Überprüfen von Ionosphärenkorrekturparametern zur Satellitennavigation für ein Fahrzeug
JP2022149325A (ja) * 2021-03-25 2022-10-06 カシオ計算機株式会社 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007187592A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Furuno Electric Co Ltd 測位用演算装置及び電離層遅延量算出方法
JP2011203100A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Electronic Navigation Research Institute 衛星航法システムにおける測位誤差の補正方法及びその装置。
JP2014206502A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 日本電気株式会社 衛星測位システム、測位端末、および測位方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007187592A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Furuno Electric Co Ltd 測位用演算装置及び電離層遅延量算出方法
JP2011203100A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Electronic Navigation Research Institute 衛星航法システムにおける測位誤差の補正方法及びその装置。
JP2014206502A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 日本電気株式会社 衛星測位システム、測位端末、および測位方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017013874A1 (ja) 2017-01-26
JP6753400B2 (ja) 2020-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5436170B2 (ja) データ送信装置及びデータ送信方法
JP5305413B2 (ja) 衛星航法システムにおける測位誤差の補正方法及びその装置。
US10598792B2 (en) Information processing device and positioning device
US10393879B2 (en) Global positioning device
JP6345315B2 (ja) 測位装置
JP2007093513A (ja) データ送信装置及びデータ送信方法及び測位装置
JP6234528B2 (ja) 情報処理装置
WO2015194527A1 (ja) 変換装置及びプログラム
JPWO2018083803A1 (ja) 測位補強装置、測位補強システムおよび測位補強方法
US20150247931A1 (en) Locally enhanced gnss wide-area augmentation system
WO2017013874A1 (ja) 測位装置、測位システムおよび測位方法
JP6440217B1 (ja) 衛星航法システムにおける測位誤差の補正方法及びその装置。
JP2015138021A (ja) 衛星航法システムにおける測位誤差の補正方法及びその装置。
JP6332874B2 (ja) 衛星航法システムにおける測位誤差の補正方法及びその装置
JP6029707B2 (ja) 測位装置
KR20120037864A (ko) 적응형 항법 신호 처리를 수행하는 위성 항법 신호 수신 장치 및 방법
JP2014052380A (ja) 測位装置
JP2012173213A (ja) 測位支援装置
JP2019066441A (ja) 測位装置、測位方法、測位プログラム、測位プログラム記憶媒体、アプリケーション装置、および、測位システム
KR20180136804A (ko) 이종채널을 통하여 수신된 위성기반보강 메시지들을 처리하는 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6753400

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150