JPWO2017006952A1 - タッチパネル装置 - Google Patents

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Abstract

セミインセルタッチパネルの変色を適切に防止するタッチパネル駆動処理を実行するタッチパネル装置を実現する。タッチパネル付き表示装置1000は、タッチパネルTPと、タッチパネルコントローラ1と、を備える。タッチパネルTPは、セミインセルタッチパネルであり、カラーフィルタ層を挟んで設けられている、センス電極Rx11〜Rx38が形成されているセンス電極層と、ドライブ電極Tx11〜Tx38が形成されているドライブ電極層とを有する。タッチパネルコントローラ1は、タッチパネルを駆動している所定の期間におけるドライブ電極とセンス電極との間の電位差の積分値が第1の値よりも小さくなるようにドライブ駆動信号を生成する。

Description

本発明は、タッチパネル装置やタッチパネルを搭載する表示装置等に用いられる技術に関する。
タッチパネル装置は、タッチパネル面に指やペンで触れることにより、機器に情報を入力することができる装置である。近年、検出感度が良く、操作性に優れた静電容量式のタッチパネル装置が、様々な機器に用いられている。特に、タッチパネル面において指やペンが接触している座標を精度よく検出することができる投影型静電容量式のタッチパネル装置が多く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
静電容量式のタッチパネル装置は、複数のドライブラインと、複数のセンス線を有している。各ドライブラインには、複数のX軸方向センス電極が設けられており、各センス線には、複数のY軸方向センス電極が設けられている。静電容量式のタッチパネル装置では、ドライブラインに、順番に、駆動パルス信号を出力し、X軸方向センス電極とY軸方向センス電極との間の電界変化(容量変化)を検出する。つまり、X軸方向センス電極とY軸方向センス電極との間の電界変化(容量変化)に対応した信号をセンス線において検出することで、静電容量式のタッチパネル装置では、タッチパネル面において指やペンが接触している座標を検出する。
静電容量式のタッチパネル装置に用いられるタッチパネルでは、X軸方向センス電極とX軸方向センス電極とは、異なる層に形成されている。そして、静電容量式のタッチパネル装置に用いられるタッチパネルでは、X軸方向センス電極が形成されている層とY軸方向センス電極が形成されている層との間に、絶縁層が設けられている。
静電容量式のタッチパネル装置において、タッチパネルを駆動する場合、ドライブ駆動信号を用いて、タッチパネルを駆動する。また、所定の時間において、Y軸方向センス電極が所定の電位となるように、センス線により、所定の電圧(バイアス電圧)がかけられる。
図11に、ドライブ駆動信号Tx1とセンス信号Rx1の信号波形(一例)を示す。
図11において、ドライブ駆動信号Tx1は、1番目のドライブ線を介して、1番目のドライブ線に接続されているX軸方向センス電極を駆動するための信号である。また、センス信号Rx1は、X軸方向センス電極とY軸方向センス電極との間の電界変化(容量変化)に対応した信号をセンス線において検出するための信号であり、所定のドライブ線が駆動されている間、所定の電位Vr(例えば、Vr=1.65[V])にバイアスされる。
タッチパネル装置では、上記のようなドライブ駆動信号により、タッチパネル面に電界を発生させ、タッチパネル面にタッチされることで生じる電界変化に対応した受信信号(センス信号)を、センス線を介して、受信部により受信する。そして、タッチパネル装置では、受信部により受信された信号に基づいて、タッチパネル面上のタッチ位置を特定(検出)する。
国際公開第2013/065272号
上記のタッチパネル装置の駆動方法(従来のタッチパネル駆動方法)は、表示パネル(例えば、液晶表示パネル)と別個に、タッチパネルを設けるタッチパネル付き表示装置では、適切に動作する。
しかしながら、表示パネル(例えば、液晶表示パネル)のカラーフィルタ上にITO(Indium Tin Oxide)によりセンス電極層(Rx電極層)を形成し、カラーフィルタと表示パネルとの間に、金属により、ドライブ電極層(Tx電極層)を形成するタッチパネル(以下、「セミインセルタッチパネル」という。)において、上記のタッチパネル装置の駆動方法によりタッチパネルを駆動すると、ITOで形成されているセンス電極層(Rx電極層)が変色する場合がある。
一般に、セミインセルタッチパネルでは、センス電極が形成されている層(センス電極層(Rx電極層))の上に接着用の糊が塗布される。
セミインタッチパネルを駆動するのに、従来のタッチパネル駆動方法を採用した場合、図11から分かるように、タッチパネルが駆動されているときに、センス電極には、常にプラスの電圧(Vr)がかかる。このため、センス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、その結果、センス電極部分の屈折率が変化する。
これについて、図12を用いて説明する。
図12は、セミインセルタッチパネルを有する表示装置の一部の略式断面図である。具体的には、図12は、カラーフィルタを形成する層CF(例えば、ガラス層)と、層CF上に形成されているITOによるセンス電極Rxと、センス電極Rxと層CFを挟んで反対側に位置するドライブ電極Txと、センス電極Rxが形成されている層(センス電極層)を保護するとともに、センス電極Rxが形成されている層の上部に配置される偏光板を、層CFと接着(固着)させるための糊GLとを示す図である。
セミインセルタッチパネルを駆動するのに、従来のタッチパネル駆動方法を採用した場合、タッチパネルが駆動されているときに、センス電極には、常にプラスの電圧(Vr)がかかる。これにより、ITOで形成されているタッチパネルが変色する。つまり、セミインセルタッチパネルを駆動するのに、従来のタッチパネル駆動方法を採用した場合、セミインセルタッチパネルが変色することがある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、セミインセルタッチパネルの変色を適切に防止するタッチパネル駆動処理を実行するタッチパネル装置を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の構成は、カラーフィルタを設けるためのカラーフィルタ用ガラス層と、タッチパネルと、タッチパネル制御部と、を備えるタッチパネル装置である。
タッチパネルは、(1)カラーフィルタ用ガラス層の上に形成されるタッチパネル用第1層であって、センス電極が透明導電膜により形成されているタッチパネル用第1層と、(2)ドライブ電極が形成されているタッチパネル用第2層と、を備える。
タッチパネル制御部は、タッチパネルを駆動している所定の期間におけるドライブ電極とセンス電極との間の電位差(ドライブ電極とセンス電極との間に発生する電界)の積分値が所定値よりも小さくなるようにドライブ駆動信号を生成する。
本発明によれば、セミインセルタッチパネルの変色を適切に防止するタッチパネル駆動処理を実行するタッチパネル装置を実現することができる。
第1実施形態のタッチパネル付き表示装置1000の概略構成図。 第1実施形態のタッチパネル付き表示装置1000のタッチパネルTPの略式平面図(上図)と、A−A線によるA−A断面図(略式断面図)とを示す図。 タッチパネルTPの概略構成図。 第N回目のスキャン(N:整数)区間(時刻t1〜t2の区間)における、ドライブ駆動信号Tx1〜Tx8と、センス信号Rx1〜Rx3と、との信号波形を示す図(第1実施形態)。 第N+1回目のスキャン区間(時刻t2〜t3の区間)における、ドライブ駆動信号Tx1〜Tx8と、センス信号Rx1〜Rx3と、との信号波形を示す図(第1実施形態)。 第N回目のスキャン(N:整数)区間(時刻t1〜t2の区間)におけるドライブ駆動信号Tx1〜Tx8と、センス信号Rx1からRx3の信号波形を示す図(第1実施形態の第1変形例)。 第N+1回目のスキャン区間(時刻t2〜t3の区間)における、ドライブ駆動信号Tx1〜Tx8と、センス信号Rx1〜Rx3と、との信号波形を示す図(第1実施形態の第1変形例)。 第N回目のスキャン(N:整数)区間(時刻t1〜t2の区間)におけるドライブ駆動信号Tx1と、センス信号Rx1の信号波形を示す図(第1実施形態の第2変形例)。 第N+1回目のスキャン区間(時刻t2〜t3の区間)における、ドライブ駆動信号Tx1〜Tx8と、センス信号Rx1〜Rx3と、との信号波形を示す図(第1実施形態の第2変形例)。 他の実施形態のタッチパネル付き表示装置のタッチパネルTPの略式平面図(上図)と、A−A線によるA−A断面図(略式断面図)とを示す図。 ドライブ駆動信号Tx1とセンス信号Rx1の信号波形(一例)を示す図。 セミインセルタッチパネルを有する表示装置の一部の略式断面図。
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら、以下、説明する。
以下では、タッチパネル装置を用いた装置として、タッチパネル付き表示装置を一例として、説明する。
本実施形態のタッチパネル装置では、タッチパネルを駆動している所定の期間において、ドライブ電極とセンス電極との間に電流が一方向に偏って流れることを防止するために、タッチパネルを駆動している所定の期間におけるドライブ電極とセンス電極との間の電位差(電界)の積分値が所定値よりも小さくなるようにドライブ駆動信号を生成する。
<1.1:タッチパネル付き表示装置の構成>
図1は、タッチパネル付き表示装置1000の概略構成図である。
図2は、タッチパネル付き表示装置1000のタッチパネルTPの略式平面図(上図)と、A−A線によるA−A断面図(略式断面図)とを示す図である。
図3は、タッチパネルTPの概略構成図である。なお、図3では、センス電極とドライブ電極とを区別できるように、センス電極Rx11〜Rx18、Rx21〜Rx28、Rx31〜Rx38を、ドライブ電極Tx11〜Tx18、Tx21〜Tx28、Tx31〜Tx38に対して斜め方向にずらして描いている。
タッチパネル付き表示装置1000は、図1に示すように、表示パネル(例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等)LCDと、タッチパネルTPと、タッチパネルコントローラ1と、表示パネル制御部2と、表示パネル駆動部3と、を備える。
タッチパネルコントローラ1は、図1に示すように、制御部11と、駆動制御部12と、送信部13と、受信部14と、タッチ位置取得部15と、を備える。
タッチパネルTPは、図3に示すように、表示パネルLCDのカラーフィルタCF上にITO(Indium Tin Oxide)により形成されたセンス電極(図2のセンス電極Rx11〜Rx18、Rx21〜Rx28、Rx31〜Rx38)を含むセンス電極層(Rx電極層)L_Rxと、カラーフィルタCFと表示パネルLCDとの間に、金属により形成されたドライブ電極(図2のドライブ電極Tx11〜Tx18、Tx21〜Tx28、Tx31〜Tx38)(銅等の金属細線によるメッシュパターン構造を有するドライブ電極)を含むドライブ電極層(Tx電極層)L_Txとから構成される。タッチパネルTPは、セミインセルタッチパネルである。図2に示すように、センス電極層L_Rxのセンス電極が形成されていない領域、および、センス電極層L_Rxの上部には、センス電極層L_Rxの上部に配置される偏光板を、カラーフィルタ層CFと接着(固着)させるための糊GLが充填されている。
タッチパネルTPは、表示パネルLCDの表示面(不図示)を覆うように配置され、タッチパネル面上において、指やペン(タッチペン)等でタッチされることで発生する電界等の変化量を所定の物理量(例えば、電界変化に応じて発生する電流量や電圧量)としてタッチパネルコントローラ1に出力する。
タッチパネルTPは、図1〜図3に示すように、ドライブ電極層L_Txに形成されたドライブ電極Tx11〜Tx38と、センス電極層L_Rxに形成されたセンス電極Rx11〜Rx38とを備える。また、タッチパネルTPは、図1〜図3に示すように、ドライブ電極Tx11〜Tx38のそれぞれに接続されたドライブ線(例えば、ドライブ電極層L_Txに形成されたドライブ線)と、センス電極Rx11〜Rx38のそれぞれに接続されたセンス線(例えば、センス電極層L_Rxに形成されたセンス線)とを有している。図1〜図3では、便宜上、複数のドライブ線をまとめてドライブ線G1gr〜G3grとして示しており、複数のセンス線をまとめてセンス線S1gr〜S3grとして示している。
具体的には、
(1)ドライブ線G1grは、ドライブ電極Tx11〜Tx18にそれぞれ接続されているドライブ線をまとめて示したものであり、
(2)ドライブ線G2grは、ドライブ電極Tx21〜Tx28にそれぞれ接続されているドライブ線をまとめて示したものであり、
(3)ドライブ線G3grは、ドライブ電極Tx31〜Tx38にそれぞれ接続されているドライブ線をまとめて示したものである。
また、
(1)センス線S1grは、センス電極Rx11〜Rx18にそれぞれ接続されているドライブ線をまとめて示したものであり、
(2)センス線S2grは、センス電極Rx21〜Rx28にそれぞれ接続されているドライブ線をまとめて示したものであり、
(3)センス線S3grは、センス電極Rx31〜Rx38にそれぞれ接続されているドライブ線をまとめて示したものである。
タッチパネルTPにおいて、ドライブ電極Tx11〜Tx38と、ドライブ線G1gr〜G3grとは、ドライブ電極層L_Txに形成されており、センス電極Rx11〜Rx38と、複数のドライブ線とは、センス電極層L_Rxに形成されている。
タッチパネルコントローラ1は、図1に示すように、制御部11と、駆動制御部12と、送信部13と、受信部14と、タッチ位置取得部15と、を備える。
制御部11は、タッチパネルコントローラ1の各機能部を制御する。
制御部11は、駆動制御部12に対して、タッチパネルTPを駆動するための制御信号を出力する。
また、制御部11は、タッチ位置取得部15から出力されるタッチ位置についての情報を入力する。
また、制御部11は、タッチ位置取得部15から出力されるタッチ位置についての情報を表示パネル制御部2に出力する。
また、制御部11は、受信部14に対して、タッチパネルTPを駆動するための制御信号や、受信部14にて所定のタイミングで、タッチパネルTPのセンス電極からの信号を受信するための制御信号を出力する。
駆動制御部12は、制御部11から出力される制御信号に基づいて、送信部13からタッチパネルTPに、各ドライブ線を介して、ドライブ駆動信号が出力されるように指示する制御信号を送信部13に出力する。
送信部13は、駆動制御部12から出力される制御信号に基づいて、各ドライブ線から、ドライブ駆動信号(ドライブ駆動パルス信号)を出力する。
受信部14は、制御部11からの制御信号に基づいて、タッチパネルTPの各センス電極が所定のタイミングで所定の電位となるように(所定のバイアス電圧がかかるように)制御する。
また、受信部14は、タッチパネルTPのタッチパネル面に物体が接触することで発生する電界の変化をセンス線S1gr〜S3grから検出する。具体的には、送信部13から、各ドライブ線に出力されたドライブ駆動信号(ドライブ駆動パルス信号)により、ドライブ電極とセンス電極との間(例えば、ドライブ電極Tx11とセンス電極Rx11との間)に電界が発生する。タッチパネルTPのタッチパネル面に物体が接触すると、当該物体が接触している近傍に配置されている、ドライブ電極とセンス電極との間の電界が変化する。そして、この電界変化に対応した信号が、センス線を介して、受信部14に入力される。つまり、受信部14は、タッチパネルTPのタッチパネル面に物体が接触することで生ずる電界の変化に対応した信号(センス信号)を、センス線S1gr〜S2grを介して、受信する。そして、受信部14は、受信したセンス信号をタッチ位置取得部15に出力する。
タッチ位置取得部15は、受信部14から出力されるセンス信号を入力とする。タッチ位置取得部15は、当該センス信号から、タッチパネルTPのタッチパネル面において、物体が接触している(タッチしている)位置(位置座標)を特定する。そして、タッチ位置取得部15は、特定した位置に関する情報(タッチ位置についての情報)を制御部11に出力する。
表示パネル制御部2は、制御部11から出力されるタッチ位置についての情報を入力する。表示パネル制御部2は、入力されたタッチ位置についての情報に基づいて、表示パネルLCDに表示させるデータ(表示データ)を特定する。そして、表示パネル制御部2は、特定した表示データを表示パネルLCDに表示させるための指令信号を表示パネル駆動部3に出力する。
表示パネル駆動部3は、表示パネル制御部2から出力される指令信号を入力とし、当該指令信号に基づいて、表示データが表示パネルLCDに表示されるように、表示パネルLCDを駆動制御する。
<1.2:タッチパネル付き表示装置の動作>
以上のように構成されたタッチパネル付き表示装置1000の動作について、以下、説明する。
図4は、第N回目のスキャン(N:整数)区間(時刻t1〜t2の区間)における、ドライブ駆動信号Tx1〜Tx8と、センス信号Rx1〜Rx3と、との信号波形を示す図である。
図5は、第N+1回目のスキャン区間(時刻t2〜t3の区間)における、ドライブ駆動信号Tx1〜Tx8と、センス信号Rx1〜Rx3と、との信号波形を示す図である。
(A1)ドライブ駆動信号Tx1は、ドライブ電極Tx11、Tx21、Tx31を駆動するための信号である。
(A2)ドライブ駆動信号Tx2は、ドライブ電極Tx12、Tx22、Tx32を駆動するための信号である。
(A3)ドライブ駆動信号Tx3は、ドライブ電極Tx13、Tx23、Tx33を駆動するための信号である。
(A4)ドライブ駆動信号Tx4は、ドライブ電極Tx14、Tx24、Tx34を駆動するための信号である。
(A5)ドライブ駆動信号Tx5は、ドライブ電極Tx15、Tx25、Tx35を駆動するための信号である。
(A6)ドライブ駆動信号Tx6は、ドライブ電極Tx16、Tx26、Tx36を駆動するための信号である。
(A7)ドライブ駆動信号Tx7は、ドライブ電極Tx17、Tx27、Tx37を駆動するための信号である。
(A8)ドライブ駆動信号Tx8は、ドライブ電極Tx18、Tx28、Tx38を駆動するための信号である。
(B1)センス信号Rx1は、センス電極Rx11〜Rx18からの受信信号である。
(B2)センス信号Rx2は、センス電極Rx21〜Rx28からの受信信号である。
(B3)センス信号Rx3は、センス電極Rx31〜Rx38からの受信信号である。
以下、図4、図5のタイミングチャートを用いて、タッチパネル付き表示装置1000の動作について説明する。
(期間t1〜t11):
時刻t1〜t11の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx11、Tx21、Tx31に、図4に示すパルス信号を出力するように、制御する。図4に示すように、時刻t1〜t11の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx11、Tx21、Tx31に、出力されるドライブ駆動信号Tx1は、その信号値(電圧値)が+Vt(Vt>0、例えば、Vt=5[V])と−Vtとに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t1〜t2の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t1〜t11の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx11、Rx21、Rx31の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx11、Rx21、Rx31以外のセンス電極の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
このように制御することで、タッチパネル付き表示装置1000では、ドライブ電極Tx11、Tx21、Tx31を駆動している期間、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態と、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態とが繰り返されることになる。
つまり、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、正の電位であるドライブ電極の方向(センス電極の方向)に引き寄せられる(移動する)。一方、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子と負の電位であるドライブ電極との間に斥力が働き、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、負の電位であるドライブ電極(センス電極)から遠ざかる方向に移動する。
したがって、タッチパネル付き表示装置1000では、上記のように制御することで、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動することを適切に防止することができる。これにより、タッチパネル付き表示装置1000では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができる。
時刻t1〜t11の期間において、ドライブ電極Tx11、Tx21、Tx31以外のドライブ電極は、ドライブ駆動されないので、送信部13は、ドライブ電極Tx11、Tx21、Tx31以外のドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ電極Tx11、Tx21、Tx31以外のドライブ電極にドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
(期間t11〜t12):
時刻t11〜t12の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx12、Tx22、Tx32に、図4に示すパルス信号を出力するように、制御する。図4に示すように、時刻t11〜t12の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx12、Tx22、Tx32に、出力されるドライブ駆動信号Tx2は、その信号値(電圧値)が+Vt(Vt>0、例えば、Vt=5[V])と−Vtとに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t11〜t12の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t11〜t12の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx12、Rx22、Rx32の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx12、Rx22、Rx32以外のセンス電極の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
このように制御することで、タッチパネル付き表示装置1000では、ドライブ電極Tx12、Tx22、Tx32を駆動している期間、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態と、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態とが繰り返されることになる。
つまり、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、正の電位であるドライブ電極の方向(センス電極の方向)に引き寄せられる(移動する)。一方、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子と負の電位であるドライブ電極との間に斥力が働き、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、負の電位であるドライブ電極(センス電極)から遠ざかる方向に移動する。
したがって、タッチパネル付き表示装置1000では、上記のように制御することで、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動することを適切に防止することができる。これにより、タッチパネル付き表示装置1000では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができる。
時刻t11〜t12の期間において、ドライブ電極Tx12、Tx22、Tx32以外のドライブ電極は、ドライブ駆動されないので、送信部13は、ドライブ電極Tx12、Tx22、Tx32以外のドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ電極Tx12、Tx22、Tx32以外のドライブ電極にドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
(期間t12〜t13):
時刻t12〜t13の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx13、Tx23、Tx33に、図4に示すパルス信号を出力するように、制御する。図4に示すように、時刻t12〜t13の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx13、Tx23、Tx33に、出力されるドライブ駆動信号Tx3は、その信号値(電圧値)が+Vt(Vt>0、例えば、Vt=5[V])と−Vtとに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t12〜t13の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t12〜t13の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx13、Rx23、Rx33の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx13、Rx23、Rx33以外のセンス電極の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
このように制御することで、タッチパネル付き表示装置1000では、ドライブ電極Tx13、Tx23、Tx33を駆動している期間、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態と、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態とが繰り返されることになる。
つまり、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、正の電位であるドライブ電極の方向(センス電極の方向)に引き寄せられる(移動する)。一方、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子と負の電位であるドライブ電極との間に斥力が働き、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、負の電位であるドライブ電極(センス電極)から遠ざかる方向に移動する。
したがって、タッチパネル付き表示装置1000では、上記のように制御することで、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動することを適切に防止することができる。これにより、タッチパネル付き表示装置1000では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができる。
時刻t12〜t13の期間において、ドライブ電極Tx13、Tx23、Tx33以外のドライブ電極は、ドライブ駆動されないので、送信部13は、ドライブ電極Tx13、Tx23、Tx33以外のドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ電極Tx13、Tx23、Tx33以外のドライブ電極にドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
(期間t13〜t14):
時刻t13〜t14の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx14、Tx24、Tx34に、図4に示すパルス信号を出力するように、制御する。図4に示すように、時刻t13〜t14の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx14、Tx24、Tx34に、出力されるドライブ駆動信号Tx4は、その信号値(電圧値)が+Vt(Vt>0、例えば、Vt=5[V])と−Vtとに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t13〜t14の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t13〜t14の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx14、Rx24、Rx34の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx14、Rx24、Rx34以外のセンス電極の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
このように制御することで、タッチパネル付き表示装置1000では、ドライブ電極Tx14、Tx24、Tx34を駆動している期間、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態と、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態とが繰り返されることになる。
つまり、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、正の電位であるドライブ電極の方向(センス電極の方向)に引き寄せられる(移動する)。一方、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子と負の電位であるドライブ電極との間に斥力が働き、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、負の電位であるドライブ電極(センス電極)から遠ざかる方向に移動する。
したがって、タッチパネル付き表示装置1000では、上記のように制御することで、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動することを適切に防止することができる。これにより、タッチパネル付き表示装置1000では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができる。
時刻t13〜t14の期間において、ドライブ電極Tx14、Tx24、Tx34以外のドライブ電極は、ドライブ駆動されないので、送信部13は、ドライブ電極Tx14、Tx24、Tx34以外のドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ電極Tx14、Tx24、Tx34以外のドライブ電極にドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
(期間t14〜t15):
時刻t14〜t15の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx15、Tx25、Tx35に、図4に示すパルス信号を出力するように、制御する。図4に示すように、時刻t14〜t15の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx15、Tx25、Tx35に、出力されるドライブ駆動信号Tx5は、その信号値(電圧値)が+Vt(Vt>0、例えば、Vt=5[V])と−Vtとに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t14〜t15の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t14〜t15の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx15、Rx25、Rx35の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx15、Rx25、Rx35以外のセンス電極の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
このように制御することで、タッチパネル付き表示装置1000では、ドライブ電極Tx15、Tx25、Tx35を駆動している期間、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態と、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態とが繰り返されることになる。
つまり、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、正の電位であるドライブ電極の方向(センス電極の方向)に引き寄せられる(移動する)。一方、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子と負の電位であるドライブ電極との間に斥力が働き、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、負の電位であるドライブ電極(センス電極)から遠ざかる方向に移動する。
したがって、タッチパネル付き表示装置1000では、上記のように制御することで、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動することを適切に防止することができる。これにより、タッチパネル付き表示装置1000では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができる。
時刻t14〜t15の期間において、ドライブ電極Tx15、Tx25、Tx35以外のドライブ電極は、ドライブ駆動されないので、送信部13は、ドライブ電極Tx15、Tx25、Tx35以外のドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ電極Tx15、Tx25、Tx35以外のドライブ電極にドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
(期間t15〜t16):
時刻t15〜t16の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx16、Tx26、Tx36に、図4に示すパルス信号を出力するように、制御する。図4に示すように、時刻t15〜t16の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx16、Tx26、Tx36に、出力されるドライブ駆動信号Tx6は、その信号値(電圧値)が+Vt(Vt>0、例えば、Vt=5[V])と−Vtとに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t15〜t16の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t15〜t16の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx16、Rx26、Rx36の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx16、Rx26、Rx36以外のセンス電極の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
このように制御することで、タッチパネル付き表示装置1000では、ドライブ電極Tx16、Tx26、Tx36を駆動している期間、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態と、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態とが繰り返されることになる。
つまり、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、正の電位であるドライブ電極の方向(センス電極の方向)に引き寄せられる(移動する)。一方、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子と負の電位であるドライブ電極との間に斥力が働き、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、負の電位であるドライブ電極(センス電極)から遠ざかる方向に移動する。
したがって、タッチパネル付き表示装置1000では、上記のように制御することで、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動することを適切に防止することができる。これにより、タッチパネル付き表示装置1000では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができる。
時刻t15〜t16の期間において、ドライブ電極Tx16、Tx26、Tx36以外のドライブ電極は、ドライブ駆動されないので、送信部13は、ドライブ電極Tx16、Tx26、Tx36以外のドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ電極Tx16、Tx26、Tx36以外のドライブ電極にドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
(期間t16〜t17):
時刻t16〜t17の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx17、Tx27、Tx37に、図4に示すパルス信号を出力するように、制御する。図4に示すように、時刻t16〜t17の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx17、Tx27、Tx37に、出力されるドライブ駆動信号Tx7は、その信号値(電圧値)が+Vt(Vt>0、例えば、Vt=5[V])と−Vtとに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t16〜t17の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t16〜t17の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx17、Rx27、Rx37の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx17、Rx27、Rx37以外のセンス電極の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
このように制御することで、タッチパネル付き表示装置1000では、ドライブ電極Tx17、Tx27、Tx37を駆動している期間、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態と、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態とが繰り返されることになる。
つまり、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、正の電位であるドライブ電極の方向(センス電極の方向)に引き寄せられる(移動する)。一方、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子と負の電位であるドライブ電極との間に斥力が働き、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、負の電位であるドライブ電極(センス電極)から遠ざかる方向に移動する。
したがって、タッチパネル付き表示装置1000では、上記のように制御することで、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動することを適切に防止することができる。これにより、タッチパネル付き表示装置1000では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができる。
時刻t16〜t17の期間において、ドライブ電極Tx17、Tx27、Tx37以外のドライブ電極は、ドライブ駆動されないので、送信部13は、ドライブ電極Tx17、Tx27、Tx37以外のドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ電極Tx17、Tx27、Tx37以外のドライブ電極にドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
(期間t17〜t18):
時刻t17〜t18の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx18、Tx28、Tx38に、図4に示すパルス信号を出力するように、制御する。図4に示すように、時刻t17〜t18の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx18、Tx28、Tx38に、出力されるドライブ駆動信号Tx8は、その信号値(電圧値)が+Vt(Vt>0、例えば、Vt=5[V])と−Vtとに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t17〜t18の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t17〜t18の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx18、Rx28、Rx38の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx18、Rx28、Rx38以外のセンス電極の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
このように制御することで、タッチパネル付き表示装置1000では、ドライブ電極Tx18、Tx28、Tx38を駆動している期間、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態と、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態とが繰り返されることになる。
つまり、(1)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも高い状態であり、かつ、ドライブ電極が正の電位+Vt(例えば、5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、正の電位であるドライブ電極の方向(センス電極の方向)に引き寄せられる(移動する)。一方、(2)ドライブ電極の電位の方が、センス電極の電位よりも低い状態であり、かつ、ドライブ電極が負の電位−Vt(例えば、−5[V])となる状態では、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子と負の電位であるドライブ電極との間に斥力が働き、センス電極層L_Rx上の糊に含まれる電子は、負の電位であるドライブ電極(センス電極)から遠ざかる方向に移動する。
したがって、タッチパネル付き表示装置1000では、上記のように制御することで、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動することを適切に防止することができる。これにより、タッチパネル付き表示装置1000では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができる。
時刻t17〜t18の期間において、ドライブ電極Tx18、Tx28、Tx38以外のドライブ電極は、ドライブ駆動されないので、送信部13は、ドライブ電極Tx18、Tx28、Tx38以外のドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ電極Tx18、Tx28、Tx38以外のドライブ電極にドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
(期間t18〜t2):
時刻t18〜t2の期間において、駆動制御部12は、全てのドライブ電極Tx11〜Tx38をドライブ駆動しないように制御する。つまり、駆動制御部12は、全てのドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
また、時刻t18〜t2の期間において、図4に示すように、全てのセンス電極Rx11〜Rx38の電位は0[V]であるが、受信部14は、全てのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
以上のように処理することで、タッチパネル付き表示装置1000では、第N回目(N:整数)のスキャン処理が実行される。そして、次の第N+1回目のスキャン(図5の時刻t2〜t3に相当。)のスキャン処理も、第N回目のスキャン処理と同様にして、実行される。また、第N+2回目以降の処理も同様に実行される。
なお、タッチパネル付き表示装置1000では、図4に示したドライブ駆動信号により、ドライブ電極とセンス電極との間に電界が発生する。タッチパネル面にタッチされると、当該電界が変化し、その電界変化に応じた電流がセンス線S1gr〜S3grを介して、受信部14に流れる。つまり、電界変化に対応したセンス信号が、受信部14により、受信される。そして、タッチパネル付き表示装置1000では、タッチ位置取得部15により、タッチパネル面をタッチした場合に発生する電界変化に対応するセンス信号の変化を検出することで、タッチ位置を検出することができる。
そして、検出されたタッチ位置に関する情報は、制御部11を介して、表示パネル制御部2に出力される。表示パネル制御部2では、必要に応じて、タッチ位置に対応した表示変更等を行うための制御信号を表示パネル駆動部3に出力する。そして、表示パネル駆動部3は、表示パネル制御部2からの制御信号に基づいて、表示パネルLCDの表示制御を行う。
以上のように、タッチパネル付き表示装置1000では、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動しないように、ドライブ駆動信号が生成され、生成されたドライブ駆動信号により、タッチパネルTPが駆動される。これにより、タッチパネル付き表示装置1000では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができ、セミインセルタッチパネルの変色を適切に防止することができる。
≪第1変形例≫
次に、第1実施形態の第1変形例について説明する。
なお、以下では、本変形例に特有の部分について、説明し、上記実施形態と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
本変形例のタッチパネル付き表示装置は、第1実施形態のタッチパネル付き表示装置1000と同様の構成を有している。
本変形例のタッチパネル付き表示装置では、第1実施形態のタッチパネル付き表示装置1000で用いられるドライブ駆動信号、センス信号とは異なるドライブ駆動信号、センス信号により、タッチパネルTPの駆動制御が実行される。
本変形例のタッチパネル付き表示装置の動作について、以下、説明する。
図6は、第N回目のスキャン(N:整数)区間(時刻t1〜t2の区間)における、本変形例のドライブ駆動信号Tx1〜Tx8と、センス信号Rx1からRx3の信号波形を示す図である。
図7は、第N+1回目のスキャン区間(時刻t2〜t3の区間)における、ドライブ駆動信号Tx1〜Tx8と、センス信号Rx1〜Rx3と、との信号波形を示す図である。
まず、第N回目のスキャン区間における処理について、説明する。
(期間t1〜t11):
時刻t1〜t11の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図6に示すパルス信号を出力するように、制御する。図6に示すように、時刻t1〜t11の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx11、Tx21、Tx31に、出力されるドライブ駆動信号Tx1は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t1〜t2の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t1〜t11の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx11、Rx21、Rx31の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx11、Rx21、Rx31以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t11〜t12):
時刻t11〜t12の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図6に示すパルス信号を出力するように、制御する。図6に示すように、時刻t11〜t12の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx12、Tx22、Tx32に、出力されるドライブ駆動信号Tx2は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t11〜t12の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx12、Rx22、Rx32の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx12、Rx22、Rx32以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t12〜t13):
時刻t12〜t13の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図6に示すパルス信号を出力するように、制御する。図6に示すように、時刻t12〜t13の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx13、Tx23、Tx33に、出力されるドライブ駆動信号Tx3は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t12〜t13の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx13、Rx23、Rx33の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx13、Rx23、Rx33以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t13〜t14):
時刻t13〜t14の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図6に示すパルス信号を出力するように、制御する。図6に示すように、時刻t13〜t14の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx14、Tx24、Tx34に、出力されるドライブ駆動信号Tx4は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t13〜t14の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx14、Rx24、Rx34の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx14、Rx24、Rx34以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t14〜t15):
時刻t14〜t15の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図6に示すパルス信号を出力するように、制御する。図6に示すように、時刻t14〜t15の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx15、Tx25、Tx35に、出力されるドライブ駆動信号Tx5は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t14〜t15の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx15、Rx25、Rx35の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx15、Rx25、Rx35以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t15〜t16):
時刻t15〜t16の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図6に示すパルス信号を出力するように、制御する。図6に示すように、時刻t15〜t16の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx16、Tx26、Tx36に、出力されるドライブ駆動信号Tx6は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t15〜t16の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx16、Rx26、Rx36の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx16、Rx26、Rx36以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t16〜t17):
時刻t16〜t17の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図6に示すパルス信号を出力するように、制御する。図6に示すように、時刻t16〜t17の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx17、Tx27、Tx37に、出力されるドライブ駆動信号Tx7は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t16〜t17の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx17、Rx27、Rx37の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx17、Rx27、Rx37以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t17〜t18):
時刻t17〜t18の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図6に示すパルス信号を出力するように、制御する。図6に示すように、時刻t17〜t18の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx18、Tx28、Tx38に、出力されるドライブ駆動信号Tx8は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t17〜t18の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx18、Rx28、Rx38の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx18、Rx28、Rx38以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t18〜t2):
時刻t18〜t2の期間において、駆動制御部12は、全てのドライブ電極Tx11〜Tx38をドライブ駆動しないように制御する。つまり、駆動制御部12は、全てのドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
また、時刻t18〜t2の期間において、図6に示すように、全てのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧はかけない。
次に、第N+1回目のスキャン区間における処理について、説明する。
(期間t2〜t21):
時刻t2〜t21の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図7に示すパルス信号を出力するように、制御する。図7に示すように、時刻t2〜t21の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx11、Tx21、Tx31に、出力されるドライブ駆動信号Tx1は、その信号値(電圧値)が−Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t2〜t3の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t2〜t21の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx11、Rx21、Rx31の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx11、Rx21、Rx31以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
(期間t21〜t22):
時刻t21〜t22の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図7に示すパルス信号を出力するように、制御する。図7に示すように、時刻t21〜t22の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx12、Tx22、Tx32に、出力されるドライブ駆動信号Tx2、その信号値(電圧値)が−Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t2〜t3の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t21〜t22の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx12、Rx22、Rx32の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx12、Rx22、Rx32以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
(期間t22〜t23):
時刻t21〜t23の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図7に示すパルス信号を出力するように、制御する。図7に示すように、時刻t22〜t23の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx13、Tx23、Tx33に、出力されるドライブ駆動信号Tx2、その信号値(電圧値)が−Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t2〜t3の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t22〜t23の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx13、Rx23、Rx33の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx13、Rx23、Rx33以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
(期間t23〜t24):
時刻t23〜t24の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図7に示すパルス信号を出力するように、制御する。図7に示すように、時刻t23〜t24の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx14、Tx24、Tx34に、出力されるドライブ駆動信号Tx4、その信号値(電圧値)が−Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t2〜t3の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t23〜t24の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx14、Rx24、Rx34の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx14、Rx24、Rx34以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
(期間t24〜t25):
時刻t24〜t25の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図7に示すパルス信号を出力するように、制御する。図7に示すように、時刻t24〜t25の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx15、Tx25、Tx35に、出力されるドライブ駆動信号Tx5、その信号値(電圧値)が−Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t2〜t3の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t24〜t25の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx15、Rx25、Rx35の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx15、Rx25、Rx35以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
(期間t25〜t26):
時刻t25〜t26の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図7に示すパルス信号を出力するように、制御する。図7に示すように、時刻t25〜t26の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx16、Tx26、Tx36に、出力されるドライブ駆動信号Tx6、その信号値(電圧値)が−Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t2〜t3の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t25〜t26の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx16、Rx26、Rx36の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx16、Rx26、Rx36以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
(期間t26〜t27):
時刻t26〜t27の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図7に示すパルス信号を出力するように、制御する。図7に示すように、時刻t26〜t27の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx17、Tx27、Tx37に、出力されるドライブ駆動信号Tx7、その信号値(電圧値)が−Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t2〜t3の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t26〜t27の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx17、Rx27、Rx37の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx17、Rx27、Rx37以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
(期間t27〜t28):
時刻t27〜t28の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図7に示すパルス信号を出力するように、制御する。図7に示すように、時刻t27〜t28の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx18、Tx28、Tx38に、出力されるドライブ駆動信号Tx8、その信号値(電圧値)が−Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t2〜t3の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t27〜t28の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx18、Rx28、Rx38の電位が−Vr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx18、Rx28、Rx38以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにしてもよい。
(期間t28〜t3):
時刻t28〜t3の期間において、駆動制御部12は、全てのドライブ電極Tx11〜Tx38をドライブ駆動しないように制御する。つまり、駆動制御部12は、全てのドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
また、時刻t28〜t3の期間において、図7に示すように、全てのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧はかけない。
以上により、第N+1回目のスキャン処理が実行される。そして、その後、本変形例のタッチパネル付き表示装置では、第N回目のスキャン処理と同様の処理、第N+1日目のスキャン処理と同様の処理が繰り返される。
以上のように、本変形例のタッチパネル付き表示装置では、タッチパネルTPの2回のスキャン処理の期間(例えば、図6、図7の時刻t1〜t3の期間)において、ドライブ電極とセンス電極との間の電位差(ドライブ電極とセンス電極との間に発生する電界)の積分値がほぼゼロ(積分値が所定の値よりも小さい値)となるように、ドライブ駆動信号が生成される。つまり、本変形例のタッチパネル付き表示装置では、タッチパネルTPの2回のスキャン処理の期間(例えば、図6、図7の時刻t1〜t3の期間)において、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動しないように、ドライブ駆動信号が生成され、生成されたドライブ駆動信号により、タッチパネルTPが駆動される。これにより、本変形例のタッチパネル付き表示装置では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができ、セミインセルタッチパネルの変色を適切に防止することができる。
≪第2変形例≫
次に、第1実施形態の第2変形例について説明する。
なお、以下では、本変形例に特有の部分について、説明し、上記実施形態と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
本変形例のタッチパネル付き表示装置は、第1実施形態のタッチパネル付き表示装置1000と同様の構成を有している。
本変形例のタッチパネル付き表示装置では、第1実施形態のタッチパネル付き表示装置1000で用いられるドライブ駆動信号、センス信号とは異なるドライブ駆動信号、センス信号により、タッチパネルTPの駆動制御が実行される。
本変形例のタッチパネル付き表示装置の動作について、以下、説明する。
図8は、第N回目のスキャン(N:整数)区間(時刻t1〜t2の区間)における、本変形例のドライブ駆動信号Tx1と、センス信号Rx1の信号波形を示す図である。
図9は、第N+1回目のスキャン区間(時刻t2〜t3の区間)における、ドライブ駆動信号Tx1〜Tx8と、センス信号Rx1〜Rx3と、との信号波形を示す図である。
(期間t1〜t11):
時刻t1〜t11の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図8に示すパルス信号を出力するように、制御する。図8に示すように、時刻t1〜t11の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx11、Tx21、Tx31に、出力されるドライブ駆動信号Tx1は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
また、時刻t1〜t2の期間において、受信部14は、すべてのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧をかけない。
なお、時刻t1〜t11の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx11、Rx21、Rx31の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx11、Rx21、Rx31以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t11〜t12):
時刻t11〜t12の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図8に示すパルス信号を出力するように、制御する。図8に示すように、時刻t11〜t12の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx12、Tx22、Tx32に、出力されるドライブ駆動信号Tx2は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t11〜t12の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx12、Rx22、Rx32の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx12、Rx22、Rx32以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t12〜t13):
時刻t12〜t13の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図8に示すパルス信号を出力するように、制御する。図8に示すように、時刻t12〜t13の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx13、Tx23、Tx33に、出力されるドライブ駆動信号Tx3は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t12〜t13の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx13、Rx23、Rx33の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx13、Rx23、Rx33以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t13〜t14):
時刻t13〜t14の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図8に示すパルス信号を出力するように、制御する。図8に示すように、時刻t13〜t14の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx14、Tx24、Tx34に、出力されるドライブ駆動信号Tx4は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t13〜t14の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx14、Rx24、Rx34の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx14、Rx24、Rx34以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t14〜t15):
時刻t14〜t15の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図8に示すパルス信号を出力するように、制御する。図8に示すように、時刻t14〜t15の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx15、Tx25、Tx35に、出力されるドライブ駆動信号Tx5は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t14〜t15の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx15、Rx25、Rx35の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx15、Rx25、Rx35以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t15〜t16):
時刻t15〜t16の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図8に示すパルス信号を出力するように、制御する。図8に示すように、時刻t15〜t16の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx16、Tx26、Tx36に、出力されるドライブ駆動信号Tx6は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t15〜t16の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx16、Rx26、Rx36の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx16、Rx26、Rx36以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t16〜t17):
時刻t16〜t17の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図8に示すパルス信号を出力するように、制御する。図8に示すように、時刻t16〜t17の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx17、Tx27、Tx37に、出力されるドライブ駆動信号Tx7は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t16〜t17の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx17、Rx27、Rx37の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx17、Rx27、Rx37以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t17〜t18):
時刻t17〜t18の期間において、駆動制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて、送信部13を制御する。つまり、駆動制御部12は、送信部13が、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、図8に示すパルス信号を出力するように、制御する。図8に示すように、時刻t17〜t18の期間において、送信部13から、ドライブ線G1gr〜G3grを介して、ドライブ電極Tx18、Tx28、Tx38に、出力されるドライブ駆動信号Tx8は、その信号値(電圧値)が+Vt1(Vt1>0、例えば、Vt1=10[V])と0[V]とに交互に変化するパルス信号である。
なお、時刻t17〜t18の期間において、受信部14は、(1)センス電極Rx18、Rx28、Rx38の電位がVr(Vr≧0、例えば、Vr=1.65[V])となるように、センス線を介して、バイアス電圧をかけるようにし、(2)センス電極Rx18、Rx28、Rx38以外のセンス電極の電位が0[V]となるように、バイアス電圧をかけないようにしてもよい。
(期間t18〜t1a):
時刻t18〜t1aの期間において、駆動制御部12は、全てのドライブ電極Tx11〜Tx38をドライブ駆動しないように制御する。つまり、駆動制御部12は、全てのドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
また、時刻t18〜t1aの期間において、図8に示すように、全てのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧はかけない。
なお、時刻t18〜t1aの期間は、任意の期間であればよく、時刻t18〜t1aの期間を、省略するようにしてもよい(時刻t18〜t1aの期間を0[s]としてもよい)。
(期間t1a〜t1b):
時刻t1a〜t1bの期間において、駆動制御部12は、全てのドライブ電極Tx11〜Tx38をドライブ駆動しないように制御する。つまり、駆動制御部12は、全てのドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
また、時刻t1a〜t1bの期間において、図8に示すように、全てのセンス電極Rx11〜Rx38の電位がVr1(Vr1>0、例えば、Vr1=10[V])となるように、センス線S1grにバイアス電圧をかける。
(期間t1b〜t2):
時刻t1b〜t2の期間において、駆動制御部12は、全てのドライブ電極Tx11〜Tx38をドライブ駆動しないように制御する。つまり、駆動制御部12は、全てのドライブ電極の電位が0[V]となるように、ドライブ駆動信号が出力されない状態にする。
また、時刻t1b〜t2の期間において、図8に示すように、全てのセンス電極Rx11〜Rx38の電位が0[V]となるように、センス電極にバイアス電圧はかけない。
以上のように処理することで、本変形例のタッチパネル付き表示装置では、第N回目(N:整数)のスキャン処理が実行される。そして、次の第N+1回目のスキャン(図9の時刻t2〜t3に相当)のスキャン処理も、第N回目のスキャン処理と同様にして、実行される。また、第N+2回目以降の処理も同様に実行される。
以上のように、本変形例のタッチパネル付き表示装置では、タッチパネルTPの1回のスキャン処理の期間(例えば、図8の時刻t1〜t2の期間)において、上記のようにタッチパネル駆動制御が実行されることで、(1)ドライブ電極が駆動されている期間(例えば、図8の期間t1〜t18)では、ドライブ電極の電位が、センス電極の電位よりも高い状態が多くなり、(2)ドライブ電極が駆動されていない期間(例えば、図8の期間t18〜t2)では、ドライブ電極の電位が、センス電極の電位よりも低い状態が多くなる。
つまり、本変形例のタッチパネル付き表示装置では、タッチパネルTPの1回のスキャン処理の期間(例えば、図8の時刻t1〜t2の期間)において、センス電極層L_Rx上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動しないように、ドライブ駆動信号が生成され、生成されたドライブ駆動信号により、タッチパネル駆動制御が実行される。これにより、本変形例のタッチパネル付き表示装置では、ITOで形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができ、セミインセルタッチパネルの変色を適切に防止することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態(変形例を含む)では、図2に示すように、カラーフィルタ層CFと、表示パネルLCDとの間に、ドライブ電極層L_Txが設けられている例について、説明したが、これに限定されることはない。タッチパネルTPにおいて、例えば、図10に示すように、表示パネルLCDが、カラーフィルタ層CFの下方に設置され、ドライブ電極層L_Txが、表示パネルLCDの下方に設置されるものであってもよい。
また、上記実施形態、上記変形例の一部または全部を組み合わせて、タッチパネル付き表示装置やタッチパネル装置を実現するようにしてもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)では、タッチパネル付き表示装置のタッチパネルTPは、図1に示すドライブ電極、センス電極を有する構成であるとして、説明したが、これに限定されることはない。タッチパネル付き表示装置のタッチパネルTPにおいて、ドライブ電極、センス電極の配置、数、形状等は、他のものであってもよい。また、タッチパネル付き表示装置のタッチパネルTPのドライブ線、センス線の配置等についても、上記実施形態(変形例を含む)に限定されない。
また、上記実施形態(変形例を含む)では、タッチパネル付き表示装置において、ドライブ電極が、順次、駆動されるように、ドライブ駆動信号が生成され出力される場合について説明したが、これに限定されることはなく、例えば、ドライブ電極が、同時並列に、駆動されるように、ドライブ駆動信号が生成され出力されるものであってもよい。
例えば、タッチパネル付き表示装置において、ドライブ駆動信号Tx2〜Tx8のそれぞれが、ドライブ駆動信号Tx1と同じタイミングで出力されてもよい。つまり、タッチパネル付き表示装置において、ドライブ駆動信号Tx1〜Tx8は、パルス波形部分が、時刻t1〜t11の期間内に出力されるようにしてもよい。
また、上記実施形態のタッチパネル付き表示装置やタッチパネル装置の一部または全部は、集積回路(例えば、LSI、システムLSI等)として実現されるものであってもよい。
上記実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。そして、上記実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により実行されるものであってもよい。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、中央演算装置(CPU)が、ROM、あるいはRAMから当該プログラムを読み出し、実行されるものであってもよい。
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。なお、上記実施形態に係るタッチパネル付き表示装置、タッチパネル装置をハードウェアにより実現する場合、各処理を行うためのタイミング調整を行う必要があるのは言うまでもない。上記実施形態においては、説明便宜のため、実際のハードウェア設計で生じる各種信号のタイミング調整の詳細については省略している。
また、上記実施形態における処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
また、上記実施形態において、構成部材のうち、上記実施形態に必要な主要部材のみを簡略化して示している部分がある。したがって、上記実施形態において明示されなかった任意の構成部材を備えうる。また、上記実施形態および図面において、各部材の寸法は、実際の寸法および寸法比率等を忠実に表したものではない部分がある。
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
[付記]
なお、本発明は、以下のようにも表現することができる。
第1の発明は、カラーフィルタを設けるためのカラーフィルタ用ガラス層と、タッチパネルと、タッチパネル制御部と、を備えるタッチパネル装置である。
タッチパネルは、(1)カラーフィルタ用ガラス層の上に形成されるタッチパネル用第1層であって、センス電極が透明導電膜により形成されているタッチパネル用第1層と、(2)ドライブ電極が形成されているタッチパネル用第2層と、を備える。
タッチパネル制御部は、タッチパネルを駆動している所定の期間におけるドライブ電極とセンス電極との間の電位差(ドライブ電極とセンス電極との間に発生する電界)の積分値が所定値よりも小さくなるように(例えば、略0となるように)ドライブ駆動信号を生成する。
このタッチパネル装置では、タッチパネル用第1層(センス電極層)上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動しないように、ドライブ駆動信号が生成され、生成されたドライブ駆動信号により、タッチパネルが駆動される。これにより、このタッチパネル装置では、透明導電膜(例えば、ITO)で形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができる。つまり、このタッチパネル装置を用いることで、セミインセルタッチパネルの変色を適切に防止することができる。
なお、所定の期間におけるドライブ電極とセンス電極との間の電位差(ドライブ電極とセンス電極との間に発生する電界)の積分値の大小関係を判断するための「所定値」は、タッチパネルが変色しないように、所定の期間において、ドライブ電極からセンス電極に流れる微弱電流の偏りを抑制できる基準を考慮して決定することが好ましい。また、上記「所定値」は、タッチパネルの光の透過率に基づいて、決定するようにしてもよい。
また、「透明導電膜」とは、光の透過率が一定以上であり、かつ、導電率が一定以上の膜をいい、例えば、ITOにより形成される導電膜を含む概念である。また、「透明」とは、無色透明であることを含む概念である。
第2の発明は、第1の発明であって、タッチパネル用第2層のドライブ電極は、金属細線により形成されるメッシュパターン電極、または、酸化インジウムスズ(ITO(Indium Tin Oxide))により形成される電極である。
これにより、タッチパネル用第2層を金属層として実現することができる。また、タッチパネル用第2層のドライブ電極を金属細線により形成されるメッシュパターン電極とすることで、光の透過率を所定の値以上とすることを確保することができる。
また、これにより、タッチパネル用第2層を酸化インジウムスズ(ITO(Indium Tin Oxide))の層(ITO層)として実現することができる。タッチパネル用第2層のドライブ電極をITOにより形成される電極とすることで、光の透過率を所定の値以上とすることを確保することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明であって、タッチパネル用第2層は、カラーフィルタ用ガラス層を挟んで、タッチパネル用第1層とは反対側に配置されている。
これにより、このタッチパネル装置では、カラーフィルタ用ガラス層を挟んで、両側に、センス電極層とドライブ電極層を設置することができる。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明であって、タッチパネル制御部は、ドライブ電極を駆動する期間において、信号電圧が正の電圧となる第1期間と、信号電圧が負の電圧となる第2期間とを含むようにドライブ駆動信号を生成する。
これにより、このタッチパネル装置では、ドライブ電極を駆動する期間において、ドライブ電極とセンス電極との間の電界が一方向に偏って発生することを適切に防止することができる。つまり、このタッチパネル装置では、上記のようにドライブ駆動信号を生成することで、センス電極が形成されているタッチパネル用第1層(センス電極層)上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動しないようにすることができる。したがって、このタッチパネル装置では、透明導電膜(例えば、ITO)で形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができ、タッチパネル(例えば、セミインセルタッチパネル)の変色を適切に防止することができる。
第5の発明は、第1から第3のいずれかの発明であって、タッチパネル制御部は、
(1)タッチパネルを1回スキャンする期間T1内のドライブ電極を駆動する期間において、信号電圧が正の電圧となる第3期間と、信号電圧の絶対値が第1閾値以下となる第4期間とを含み、かつ、
(2)期間T1の次にタッチパネルを1回スキャンする期間T2内のドライブ電極を駆動する期間において、信号電圧が負の電圧となる第5期間と、信号電圧の絶対値が第2閾値以下となる第6期間とを含む、
ようにドライブ駆動信号を生成する。
これにより、このタッチパネル装置では、タッチパネルを2回スキャンする期間において、ドライブ電極とセンス電極との間の電界が一方向に偏って発生することを適切に防止することができる。つまり、このタッチパネル装置では、上記のようにドライブ駆動信号を生成することで、センス電極が形成されているタッチパネル用第1層(センス電極層)上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動しないようにすることができる。したがって、このタッチパネル装置では、透明導電膜(例えば、ITO)で形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができ、タッチパネル(例えば、セミインセルタッチパネル)の変色を適切に防止することができる。
なお、「第1閾値」は、第3期間におけるドライブ駆動信号の正の電圧値の絶対値よりも小さい値に設定されることが好ましい。
また、タッチパネル制御部は、第4期間において、信号電圧が0[V]となるようにドライブ駆動信号を生成するものであってもよい。
また、「第2閾値」は、第5期間におけるドライブ駆動信号の負の電圧値の絶対値よりも小さい値に設定されることが好ましい。
また、タッチパネル制御部は、第6期間において、信号電圧が0[V]となるようにドライブ駆動信号を生成するものであってもよい。
第6の発明は、第1から第3のいずれかの発明であって、タッチパネル制御部は、
(1)タッチパネルを1回スキャンする期間T1内のドライブ電極を駆動する期間T10において、信号電圧が正の電圧となる第3期間と、信号電圧の絶対値が第3閾値以下となる第4期間とを含み、かつ、
(2)タッチパネルを1回スキャンする期間T1内のドライブ電極を駆動していない期間T11において、信号電圧の絶対値が第4閾値以下となるように、
ドライブ駆動信号を生成する。
また、タッチパネル制御部は、タッチパネルを1回スキャンする期間T1内のドライブ電極を駆動していない期間T11において、センス電極の電位が正の電位となるように制御する。
これにより、このタッチパネル装置では、タッチパネルを1回スキャンする期間において、ドライブ電極とセンス電極との間の電界が一方向に偏って発生することを適切に防止することができる。つまり、このタッチパネル装置では、上記のようにドライブ駆動信号を生成することで、センス電極が形成されているタッチパネル用第1層(センス電極層)上に塗布された糊に含まれる電子が、一方向(センス電極に向かう方向)に偏って移動しないようにすることができる。したがって、このタッチパネル装置では、透明導電膜(例えば、ITO)で形成されているセンス電極の表面が(酸化還元反応により)還元され、センス電極部分の屈折率が変化することを適切に防止することができ、タッチパネル(例えば、セミインセルタッチパネル)の変色を適切に防止することができる。
なお、「第3閾値」は、第3期間におけるドライブ駆動信号の正の電圧値の絶対値よりも小さい値に設定されることが好ましい。
また、タッチパネル制御部は、第4期間において、信号電圧が0[V]となるようにドライブ駆動信号を生成するものであってもよい。
また、「第4閾値」は、第3期間におけるドライブ駆動信号の正の電圧値の絶対値よりも小さい値で、かつ、期間T11におけるセンス電極の正電位の絶対値よりも小さい値に設定されることが好ましい。
また、タッチパネル制御部は、期間T11において、信号電圧が0[V]となるようにドライブ駆動信号を生成するものであってもよい。
本発明によれば、セミインセルタッチパネルの変色を適切に防止するタッチパネル駆動処理を実行するタッチパネル装置を実現することができるので、タッチパネル装置関連産業分野において、有用であり、当該分野において実施することができる。
1000 タッチパネル付き表示装置(タッチパネル装置)
TP タッチパネル
1 タッチパネルコントローラ(タッチパネル制御部)
Tx11〜Tx38 ドライブ電極
Rx11〜Rx38 センス電極

Claims (6)

  1. カラーフィルタを設けるためのカラーフィルタ用ガラス層と、
    (1)前記カラーフィルタ用ガラス層の上に形成されるタッチパネル用第1層であって、センス電極が透明導電膜により形成されている前記タッチパネル用第1層と、(2)ドライブ電極が形成されているタッチパネル用第2層と、を備えるタッチパネルと、
    前記タッチパネルを駆動している所定の期間における前記ドライブ電極と前記センス電極との間の電位差の積分値が所定値よりも小さくなるようにドライブ駆動信号を生成するタッチパネル制御部と、
    を備えるタッチパネル装置。
  2. 前記タッチパネル用第2層の前記ドライブ電極は、金属細線により形成されるメッシュパターン電極、または、酸化インジウムスズ(ITO(Indium Tin Oxide))により形成される電極である、
    請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記タッチパネル用第2層は、前記カラーフィルタ用ガラス層を挟んで、前記タッチパネル用第1層とは反対側に配置されている、
    請求項1または2に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記タッチパネル制御部は、
    前記ドライブ電極を駆動する期間において、信号電圧が正の電圧となる第1期間と、信号電圧が負の電圧となる第2期間とを含むように前記ドライブ駆動信号を生成する、
    請求項1から3のいずれかに記載のタッチパネル装置。
  5. 前記タッチパネル制御部は、
    (1)前記タッチパネルを1回スキャンする期間T1内の前記ドライブ電極を駆動する期間において、信号電圧が正の電圧となる第3期間と、信号電圧の絶対値が第1閾値以下となる第4期間とを含み、かつ、
    (2)前記期間T1の次に前記タッチパネルを1回スキャンする期間T2内の前記ドライブ電極を駆動する期間において、信号電圧が負の電圧となる第5期間と、信号電圧の絶対値が第2閾値以下となる第6期間とを含む、
    ように前記ドライブ駆動信号を生成する、
    請求項1から3のいずれかに記載のタッチパネル装置。
  6. 前記タッチパネル制御部は、
    (1)前記タッチパネルを1回スキャンする期間T1内の前記ドライブ電極を駆動する期間T10において、信号電圧が正の電圧となる第3期間と、信号電圧の絶対値が第3閾値以下となる第4期間とを含み、かつ、
    (2)前記タッチパネルを1回スキャンする期間T1内の前記ドライブ電極を駆動していない期間T11において、信号電圧の絶対値が第4閾値以下となるように、
    前記ドライブ駆動信号を生成するとともに、
    前記タッチパネルを1回スキャンする期間T1内の前記ドライブ電極を駆動していない前記期間T11において、前記センス電極の電位が正の電位となるように制御する、
    請求項1から3のいずれかに記載のタッチパネル装置。
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