JPWO2017002178A1 - 光送信装置、光受信装置、光伝送システムおよび光伝送方法 - Google Patents

光送信装置、光受信装置、光伝送システムおよび光伝送方法 Download PDF

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Abstract

シンボルマッピングされた各レーンの信号を複製してレーンの数を第1の数のレーン数にするデータ複製部と、各レーンのデータについて、第2の数の種類の値を取り得る信号を第2の数より大きい第3の数の種類の値を取り得る信号に波形変換する波形変換部と、信号の取り得る値の数が変換された各レーンのうち、1つ以上のレーンの信号の極性を反転する極性反転部と、2以上のレーンでレーンの入替を行うレーン入替部と、レーン入替部から入力される各レーンの信号の電気信号を光信号に変換し、各レーンの光信号を合成して出力する光信号生成部と、を備える。

Description

本発明は、光信号を送信する光送信装置、光受信装置、光伝送システムおよび光伝送方法に関する。
光ファイバにより長距離大容量伝送を行うためには、高密度な信号多重化、およびファイバ非線形光学効果の克服が課題である。
光送信装置では、複数の光搬送波またはサブキャリアである光サブ搬送波に異なる情報を載せて高密度波長多重を行うことにより、光ファイバ当たりの伝送容量を増大させることが可能である。ここで、多重化する光搬送波および光サブ搬送波を各々チャネルと呼ぶ。また、変調方式を多値化することによっても伝送容量の増大が可能である。
従来、変調方式としては、光の有無に2値信号を割りつけ、1シンボル当たり1ビットを伝送するオンオフキーイング(On Off Keying:OOK)が用いられていたが、4値位相変調(Quaternary Phase−Shift Keying:QPSK)または16値直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation:QAM)のように、信号点を増やして、1シンボル当たりの伝送ビット数を増やすことで、伝送容量を増大させることが可能である。QPSKおよび16QAMにおいては、光送信装置において、同位相軸(In−Phase軸:I軸)と、直交位相軸(Quadrature−Phase軸:Q軸)とに、信号を割り当てる。
また、偏波多重方式(Polarization Multiplexing)を用いることで、1シンボル当たりの伝送ビット数を2倍に増やす方式が知られている。偏波多重方式においては、直交する2つの偏波成分である垂直偏波および水平偏波に、独立に信号を割り当てることが可能である。
OOK信号の復調には、受信側で光信号の有無を検出して識別する直接検波方式が用いられてきた。また、差動2値位相変調(Differential Binary Phase−Shift Keying:DBPSK)信号、差動QPSK(DQPSK)信号等の復調には、光信号を遅延干渉させた後に直接検波する、遅延検波方式または直接遅延検波方式が用いられてきた。偏波多重方式では、受信端で局部発振光源と受信信号とを混合干渉させて検波するコヒーレント検波を行って得られた電気信号をデジタル信号処理により補償するデジタルコヒーレント方式が用いられている。デジタルコヒーレント方式では、偏波多重QPSK方式が広く使用されている(例えば、非特許文献1,2参照)。
一方、長距離光伝送を行う場合には、受信端での信号品質を確保すべく、ビットレート、変調方式、検波方式などに応じた光信号電力対雑音電力比が必要であり、そのために、高い光電力で信号伝送を行う必要がある。このとき、光ファイバ中で生じる非線形光学効果に起因する波形歪みが信号品質を劣化させる(例えば、特許文献1参照)。非線形光学効果は、チャネル内で生じる効果とチャネル間で生じる効果とに大別することができる。
チャネル内で生じる非線形光学効果としては、自己位相変調(Self−Phase Modulation:SPM)が挙げられる。より狭義の定義として、SPMは、チャネル内自己位相変調(Intra−channel SPM:ISPM)、チャネル内相互位相変調(Intra−channel Cross−Phase Modulation:IXPM)、チャネル内四光波混合(Intra−channel Four−Wave Mixing:IFWM)などに分類される。チャネル間で生じる非線形光学効果としては、相互位相変調(Cross−Phase Modulation:XPM)、四光波混合(Four−Wave Mixing:FWM)、相互偏波変調(Cross Polarization Modulation:XPolM)などが挙げられる。いずれも、信号の光電力密度が高い場合、伝送距離が長い場合に発生が顕著となる。また、チャネル間で生じる非線形光学効果は、伝送路の局所波長分散が小さい場合、または波長多重化するチャネルの波長間隔が狭い場合、各チャネルの光信号の偏波状態が伝送路内で長く相関を持つ。相互作用が継続する場合、品質劣化が顕著となる。
偏波多重信号においては、垂直偏波と水平偏波との光位相差に応じて偏波状態が変化する。したがって、垂直偏波に載った信号と水平偏波に載った信号との関係が、信号の偏波状態に影響する。
従来、チャネル内の非線形光学効果を低減するため、偏波多重を前提とした信号についても、零回帰(Return−to―Zero:RZ)パルス化したうえで、そのパルス幅を半減させ、1/2シンボルごとに交互に直交偏波に振り分ける方式も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
直交偏波多重信号では、RZパルス化を適用し、そのパルス幅を変えずに、直交偏波間でRZパルスを1/2シンボルずらす方式がインタリーブドRZ(interleaved RZ:iRZ)方式として知られている。また、デジタルコヒーレント方式では広く使用されているQPSKよりも、信号点間距離を拡大できることから、非線形光学効果による波形歪みへの耐性を高めることができる2値位相変調(Binary Phase−Shift Keying:BPSK)方式も用いられている。iRZと偏波多重BPSKを組み合わせた偏波多重iRZ−BPSKにより、長距離光伝送において、多くの場合システムマージンを拡大することができる(例えば、非特許文献3参照)。
国際公開第2012/073590号
Optical Internetworking Forum,「100G Ultra Long Haul DWDM Framework Document」,2009年6月 E.Yamazaki、外27名,「Fast optical channel recovery in field demonstration of 100−Gbit/s Ethernet(登録商標) over OTN using real−time DSP」,Optics Express,2011年7月4日, vol.19,no.14,pp.13179―13184. M.Salsi,外7名,「Recent Advances in Submarine Optical Communication Systems」,Bell Labs Technical Journal,vol.14,no.4,pp.131−148,2010.
しかしながら、非特許文献3および特許文献1の従来の技術によれば、光送信装置において、RZパルス化用変調器、偏波多重BPSK用光変調器、光学フィルタなど使用部品点数が多い、という問題があった。中には汎用的でなく入手性の悪い部品が存在する、という問題があった。また、従来の光送信装置は、他の変復調方式、例えば、偏波多重QPSK、偏波多重16QAM、RZパルス化不要の変調方式などの方式と互換性がない、という問題があった。また、RZパルス化用変調器の帯域特性などに起因した信号品質劣化が生じる、という問題があった。さらに、伝送条件によっては、偏波多重QPSK信号のみならず、偏波多重BPSK信号を用いてもシステムマージンの確保が困難な場合がある、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な部品の構成で非線形耐力の高い光信号を送信可能な光送信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の光送信装置は、シンボルマッピングされた各レーンの信号を複製してレーンの数を第1の数のレーン数にするデータ複製部を備える。また、光送信装置は、各レーンの信号について、第2の数の種類の値を取り得る信号を第2の数より大きい第3の数の種類の値を取り得る信号に波形変換する波形変換部を備える。また、光送信装置は、信号の取り得る値の数が変換された各レーンのうち、1つ以上のレーンの信号の極性を反転する極性反転部を備える。また、光送信装置は、2以上のレーンでレーンの入替を行うレーン入替部を備える。また、光送信装置は、レーン入替部から入力される各レーンの信号の電気信号を光信号に変換し、各レーンの光信号を合成して出力する光信号生成部と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる光送信装置は、簡易な部品の構成で非線形耐力の高い光信号を送信できる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる光伝送方法を用いた光伝送システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかる光送信装置の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる光送信装置の送信電気処理部の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる光送信装置の光信号生成部の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる光受信装置の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる光受信装置の光信号検出部の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる光受信装置の受信電気処理部の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる光送信装置の光伝送方法である光信号の送信処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる光受信装置の光信号の受信処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかるシンボルマッピング部およびデータ複製部の処理後の4レーンの2値電界信号の一例を示す図 実施の形態1にかかる波形変換部、極性反転部、および遅延付加部の処理後の4レーン多値信号の一例を示す図 実施の形態1にかかるレーン入替部および光信号生成部の処理後の信号の一例を光信号のレーンごとに示す図 比較例であるH偏波およびV偏波ともにI軸信号のみを用いて変調する例を示す図 比較例であるH偏波およびV偏波ともにI軸信号をQ軸に複製して変調する例を示す図 実施の形態1にかかる信号点配置の例を示す図 実施の形態2にかかる波形変換部、極性反転部、および遅延付加部の処理後の4レーン多値信号の一例を示す図 実施の形態2にかかるレーン入替部および光信号生成部の処理後の信号の一例を光信号のレーンごとに示す図 実施の形態2にかかる信号点配置の例を示す図 実施の形態3にかかる波形変換部、極性反転部、および遅延付加部の処理後の4レーン多値信号の一例を示す図 実施の形態3にかかるレーン入替部および光信号生成部の処理後の信号の一例を光信号のレーンごとに示す図 実施の形態3にかかる信号点配置の例を示す図 光送信装置を実現するハードウェアの構成例を示す図 光送信装置を実現するハードウェアの構成例を示す図 光受信装置を実現するハードウェアの構成例を示す図 光受信装置を実現するハードウェアの構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる光送信装置、光受信装置、光伝送システムおよび光伝送方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる光伝送方法を用いた光伝送システム1の構成例を示す図である。光伝送システム1は、光送信装置100と、光ファイバおよび光中継器などで構成される伝送路である伝送部200と、光受信装置300と、を備える。光伝送システム1では、光送信装置100から光信号を送信すると、伝送部200を通して、光受信装置300が光信号を受信する。
図2は、実施の形態1にかかる光送信装置100の構成例を示すブロック図である。光送信装置100は、送信電気処理部110と、光信号生成部120と、を備える。各構成の動作の説明については、後述する光伝送システム1の動作の説明の中で適宜行う。
図3は、実施の形態1にかかる光送信装置100の送信電気処理部110の構成例を示すブロック図である。送信電気処理部110は、シンボルマッピング部111と、データ複製部112と、波形変換部113と、極性反転部114と、遅延付加部115と、レーン入替部116と、を備える。各構成の動作の説明については、後述する光伝送システム1の動作の説明の中で適宜行う。
図4は、実施の形態1にかかる光送信装置100の光信号生成部120の構成例を示すブロック図である。光信号生成部120は、デジタル・アナログ変換器51と、変調器ドライバ52と、光源53と、偏波多重I/Q光変調器54と、を備える。各構成の動作の説明については、後述する光伝送システム1の動作の説明の中で適宜行う。
図5は、実施の形態1にかかる光受信装置300の構成例を示すブロック図である。光受信装置300は、光信号検出部320と、受信電気処理部310と、を備える。各構成の動作の説明については、後述する光伝送システム1の動作の説明の中で適宜行う。
図6は、実施の形態1にかかる光受信装置300の光信号検出部320の構成例を示すブロック図である。光信号検出部320は、局部発振光源61と、コヒーレントレシーバ62と、アナログ・デジタル変換器63と、を備える。各構成の動作の説明については、後述する光伝送システム1の動作の説明の中で適宜行う。
図7は、実施の形態1にかかる光受信装置300の受信電気処理部310の構成例を示すブロック図である。受信電気処理部310は、波形等化部313と、適応等化部312と、シンボルデマッピング部311と、を備える。各構成の動作の説明については、後述する光伝送システム1の動作の説明の中で適宜行う。
つづいて、光伝送システム1において、光送信装置100から光信号を送信し、伝送部200を通して光受信装置300が光信号を受信する動作について説明する。
図8は、実施の形態1にかかる光送信装置100の光伝送方法である光信号の送信処理を示すフローチャートである。光送信装置100は、外部から入力される論理信号に対して以下で説明する処理を行う。
送信電気処理部110のシンボルマッピング部111は、外部から入力されるX偏波用およびY偏波用の2レーンの2値データ信号である論理信号に対して、シンボルマッピングを行う(ステップS1)。シンボルマッピング部111は、シンボルマッピング後の2レーンの2値電界信号を、データ複製部112へ出力する。シンボルマッピング部111に入力される2レーンの2値データ信号は、例えば、OTU4(Optical Transport Unit Level4)が2つに複製された50Gbit/s級データ信号に、誤り訂正用パリティなどが付加されたデータ信号である。シンボルマッピング部111は、1つのシンボル中に1つのデータ信号をマッピングする。以下、1つのシンボル中に1つのデータ信号がある状態を1Sample/Symbolと表現する。シンボルマッピング部111は、ここでは、1Sample/Symbolで処理を行っている。
データ複製部112は、シンボルマッピング部111から入力される2レーンの2値電界信号に対して、複製処理を行う(ステップS2)。データ複製部112は、複製処理によって4レーンの2値電界信号を生成し、生成した4レーンの2値電界信号を波形変換部113へ出力する。データ複製部112は、ここでは、1Sample/Symbolで処理を行っている。データ複製部112は、シンボルマッピングされた各レーンの2値電界信号を複製してレーンの数を第1の数のレーン数にする。ここでは、第1の数は4となる。
波形変換部113は、データ複製部112から入力される1Sample/Symbolで表現された4レーンの2値電界信号に対して、サンプル点間にゼロを挿入して2Sample/Symbolに波形変換する(ステップS3)。また、波形変換部113は、光信号生成部120における帯域制限について当業界で公知である補償を行って、2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号を極性反転部114へ出力する。波形変換部113は、具体的に、2値電界信号をHi、Low、および挿入されたゼロの3値を取り得る多値信号に変換する。波形変換部113は、複製された各レーンの2値電界信号について、第2の数の種類の値を取り得る信号を第2の数より大きい第3の数の種類の値を取り得る信号に波形変換する。ここでは、第2の数は2、第3の数は3となる。
極性反転部114は、波形変換部113から入力される2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号に対して、任意のレーンの信号の極性を反転する(ステップS4)。極性反転部114は、任意のレーンの信号の極性を反転した2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号を遅延付加部115へ出力する。極性反転部114は、信号の取り得る値の数が変換された4レーン多値信号の各レーンのうち、1つ以上のレーンの信号の極性を反転する。
遅延付加部115は、極性反転部114から入力される2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号に対して、4レーン間に遅延を付加する(ステップS5)。ただし、本実施の形態では、遅延付加部115は、4レーン間の遅延量をゼロ、すなわち遅延の付加を行わないこととする。遅延を付加する場合については、実施の形態2以降で説明する。また、遅延付加部115は、実施の形態1では遅延付加を行わないが、光信号生成部120で発生する意図しない遅延ずれについて、当業界で公知である補償を行って、2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号をレーン入替部116へ出力する。
レーン入替部116は、遅延付加部115から入力される2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号のレーン入替を行う(ステップS6)。レーン入替部116は、レーン入替後の2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号を光信号生成部120へ出力する。レーン入替部116は、2以上のレーンでレーンの入替を行う。
光信号生成部120は、送信電気処理部110のレーン入替部116から入力される2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号に基づいて光信号を生成し、伝送部200へ出力する(ステップS7)。光信号生成部120は、レーン入替部116から入力される4レーン多値信号の電気信号を光信号に変換し、各レーンの光信号を合成して出力する。
光信号生成部120の動作を詳細に説明する。光信号生成部120のデジタル・アナログ変換器51は、送信電気処理部110のレーン入替部116から入力される2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号のデジタル信号をデジタル・アナログ変換し、変換後のアナログ信号を変調器ドライバ52へ出力する。例えば、送信電気処理部110のレーン入替部116から入力されるデジタル信号が、垂直偏波I軸信号、垂直偏波Q軸信号、水平偏波I軸信号、水平偏波Q軸信号の4レーンで構成される場合、デジタル・アナログ変換器51は、4レーンの各々についてデジタル・アナログ変換処理を行う。デジタル・アナログ変換器51は、4レーンのアナログ信号を変調器ドライバ52へ出力する。
なお、以降の説明において、垂直偏波I軸信号および垂直偏波Q軸信号の垂直をV(Vertical)と表記し、V偏波I軸信号およびV偏波Q軸信号として表すことがある。また、水平偏波I軸信号および水平偏波Q軸信号の水平をH(Horizontal)と表記し、H偏波I軸信号およびH偏波Q軸信号として表すことがある。
変調器ドライバ52は、デジタル・アナログ変換器51から入力されるアナログ信号を増幅し、増幅後のアナログ信号を偏波多重I/Q光変調器54へ出力する。例えば、デジタル・アナログ変換器51から入力されるアナログ信号が、H偏波I軸信号、H偏波Q軸信号、V偏波I軸信号、V偏波Q軸信号の4レーンで構成される場合、変調器ドライバ52は、4レーンの各々について増幅処理を行う。変調器ドライバ52は、4レーンの増幅後のアナログ信号を偏波多重I/Q光変調器54へ出力する。
光源53は、例えば、C帯のITU−T(International Telecommunication Union−Telecommunication Standardization Sector)グリッドに沿った波長、すなわち、ITU−T G694.1準拠の1530nmから1565nmのCバンドの無変調光を生成し、偏波多重I/Q光変調器54へ出力する。
偏波多重I/Q光変調器54は、光源53から入力される無変調光を、変調器ドライバ52から入力される増幅されたアナログ電気信号により変調し、伝送部200へ出力する。
伝送部200は、光送信装置100の光信号生成部120の偏波多重I/Q変調器54から入力される光信号を伝送し、光受信装置300へ出力する。伝送部200の構成は、伝送路ファイバのほか、例えば、波長選択性スイッチ(Wavelength Selective Switch:WSS)、Arrayed Waveguide Grating(AWG)、インタリーバ(Interleaver)、光カプラなどで構成される光合分波装置、損失補償用の光増幅器、また、波長分散補償用の光ファイバなどを含むことも想定される。
図9は、実施の形態1にかかる光受信装置300の光信号の受信処理を示すフローチャートである。光受信装置300の光信号検出部320は、伝送部200から入力される光信号を検出すると、光信号を電気デジタル信号に変換して受信電気処理部310へ出力する(ステップS11)。
光信号検出部320の局部発振光源61は、例えば、C帯のITU−Tグリッドに沿った波長で無変調光を生成し、偏波ダイバーシチ型集積コヒーレントレシーバであるコヒーレントレシーバ62へ出力する。局部発振光源61が発振する無変調光の波長は、コヒーレントレシーバ62に伝送部200から入力される光信号の搬送波またはサブ搬送波波長と略一致している必要がある。
コヒーレントレシーバ62は、伝送部200から入力される光信号と、局部発振光源61から入力される無変調光とを混合干渉させて検波して電気信号に変換し、電気信号をアナログ・デジタル変換器63へ出力する。コヒーレントレシーバ62は、局部発振光を基準としたH’偏波I’軸成分、H’偏波Q’軸成分、V’偏波I’軸成分、およびV’偏波Q’軸成分の4レーンに分けて受信信号を検出すると、4レーンの光信号を各々電気信号に変換するとともに、変換後の4レーンの各々の電気信号を後段の処理に必要な振幅まで増幅して出力する。なお、H’、V’、I’およびQ’に各々「’」が付与されているが、これは、光受信装置300において、受信した光信号から得られた水平偏波成分、垂直偏波成分、同位相軸成分および直交位相軸成分が、光送信装置100で生成された各レーンの水平偏波成分、垂直偏波成分、同位相軸成分および直交位相軸成分と同一とは限らないことを示すためである。
アナログ・デジタル変換器63は、コヒーレントレシーバ62から入力される電気信号をアナログ・デジタル変換し、変換後の電気デジタル信号を受信電気処理部310へ出力する。アナログ・デジタル変換器63は、H’偏波I’軸成分、H’偏波Q’軸成分、V’偏波I’軸成分、およびV’偏波Q’軸成分の4レーンの各々についてアナログ・デジタル変換処理を行う。
受信電気処理部310の波形等化部313は、光信号検出部320のアナログ・デジタル変換器63から入力される電気デジタル信号に対して、光信号生成部120、伝送部200、および光信号検出部320で発生する物理的な遅延差、波長分散、帯域狭窄などの波形歪みを補償する当業界で公知である波形等化処理を行う(ステップS12)。波形等化部313は、波形等化処理後の電気デジタル信号を適応等化部312へ出力する。
適応等化部312は、波形等化部313から入力される電気デジタル信号に対して、偏波モード分散、偏波状態変化、シンボルタイミング抽出、搬送波またはサブ搬送波と局部発振光との光周波数差および光位相差などを補償する適応等化処理を行う(ステップS13)。適応等化部312は、適応等化処理によって送信信号を復元すると、復元後の送信信号をシンボルデマッピング部311へ出力する。受信電気処理部310の適応等化部312は、適応等化処理により、具体的に、光送信装置100によって電気デジタル信号に付加された位相回転および偏波回転を補償するとともに、光送信装置100の波形変換部113、極性反転部114、遅延付加部115、およびレーン入替部116でなされた処理についても一括して復元する。適応等化部312による適応等化処理には、当業界で公知であるデジタル信号処理を用いることができる。復元された送信信号は、例えば、光送信装置100の送信電気処理部110のデータ複製部112で生成された、XI,XQ,YI,YQの4つのレーンの信号となる。XI,XQ,YI,YQの4つのレーンの信号を各々、AX[t]、AX[t]、AY[t]、AY[t]とする。
シンボルデマッピング部311は、適応等化部312から入力される4つのレーンの信号、すなわち復元後の送信信号に基づいてシンボルデマッピングを行う(ステップS14)。シンボルデマッピング部311は、シンボルデマッピングによって復元後の送信信号を、2レーンの2値データ信号および付加データ信号に変換し、外部へ出力する。シンボルデマッピング部311は、0/1の硬判定に限定せず、付加データ信号として信頼度情報を付与する軟判定をあわせて行うようにしてもよい。
なお、前述の例では、適応等化部312が、光送信装置100の波形変換部113、極性反転部114、遅延付加部115、およびレーン入替部116でなされた処理について一括して復元し、シンボルデマッピング部311が、4つのレーンの信号に基づいてシンボルデマッピングを行っていたが、これに限定されるものではない。例えば、適応等化部312が、光送信装置100のデータ複製部112、波形変換部113、極性反転部114、遅延付加部115、およびレーン入替部116でなされた処理について一括して復元し、シンボルデマッピング部311が、2つのレーンの信号に基づいてシンボルデマッピングを行ってもよい。
実施の形態1では、偏波多重BPSK信号の代替を行う構成を示しているが、一例であり、光送信装置100の光信号生成部120は、偏波多重QPSK、偏波多重m値QAMなど、一般的な変調方式にも適用可能である互換性を備えている。また、光送信装置100の光信号生成部120において、任意のスペクトル整形も実現可能である。
つぎに、実施の形態1にかかる光送信装置100の各構成の処理による信号の変化の例について説明する。
図10は、実施の形態1にかかるシンボルマッピング部111およびデータ複製部112の処理後の4レーンの2値電界信号の一例を示す図である。シンボルマッピング部111への入力2値データ信号は、直交偏波軸に相当するX/Yの2レーンである。データ複製部112は、Xレーンの信号をXIレーンおよびXQレーンに複製し、Yレーンの信号をYIレーンおよびYQレーンに複製する。図10の横軸である時間軸tに対して4つのレーンXI,XQ,YI,YQがある。シンボルマッピング部111に入力されるX/Yレーンの2値データ信号によって、各データ信号は、1シンボル中1点の1Sample/Symbol、および2値の電界振幅値で表現される。1symbolの長さはTsである。
図11は、実施の形態1にかかる波形変換部113、極性反転部114、および遅延付加部115の処理後の4レーン多値信号の一例を示す図である。4レーンともに、波形変換部113が各シンボル間の中間にゼロを挿入してRZ化している。また、極性反転部114がYQレーンのみ極性反転した例である。XIレーンの信号はAX[t]、XQレーンの信号はAX[t]、YIレーンの信号はAY[t]、YQレーンの信号は−AY[t]のように表現できる。
図12は、実施の形態1にかかるレーン入替部116および光信号生成部120の処理後の信号の一例を光信号のレーンごとに示す図である。光信号の4つのレーンは、HI,HQ,VI,VQとして示している。なお、Hは水平偏波、Vは垂直偏波、Iは同位相軸、Qは直交位相軸である。図12では、レーン入替部116が、図11に示すXI,XQ,YI,YQに対して、HI=XI、HQ=YI、VI=XQ、VQ=YQのようにレーン入替を行った例を示している。図12中のEH[t]=AX[t]+jAY[t]およびEV[t]=AX[t]−jAY[t]は、H偏波およびV偏波の光信号を複素電界振幅で表現したものである。実施の形態1において、光信号生成部120は、光信号の生成処理を線形で行い、振幅の正規化を行っている。ここで、jは虚数単位である。これは、Y偏波信号を90度位相回転するとともに、X/Y偏波で表現された信号を45度偏波回転させる処理に相当する。
ここで、比較例として、偏波多重BPSK信号の信号点配置の一例を示す。図13は、比較例であるH偏波およびV偏波ともにI軸信号のみを用いて変調する例を示す図である。図13の例では、光変調器として偏波多重BPSK変調器を用いることが想定されるが、他の変調方式と互換性のない光送信装置となってしまう。偏波多重I/Q変調器を用いた場合には、I軸とQ軸のいずれか片側を消光させる必要があり、光損失が増加するとともに、光変調器制御について他の変調方式と互換性がなくなってしまう。図14は、比較例であるH偏波およびV偏波ともにI軸信号をQ軸に複製して変調する例を示す図である。図14の例では、光変調器として偏波多重I/Q変調器を用いることが想定される。ただし、光変調器制御において、I軸信号およびQ軸信号が無相関とみなせず、非常に強い相関をもつ。そのため、I軸信号およびQ軸信号の光位相差を制御する際、光位相差π/2に収束させることが困難となり、他の変調方式と互換性がなくなってしまう。
図15は、実施の形態1にかかる信号点配置の例を示す図である。光信号のレーン単位の時間波形を示した図12を、偏波単位で信号点配置に表現し直したものである。H偏波およびV偏波ともに、シンボル中央はQPSK信号と同じ信号点をとる。シンボル中央とは、図15に示す黒丸部分である。また、H偏波とV偏波との間の遅延差はない。したがって、光変調器としては偏波多重I/Q変調器を利用でき、光変調器制御としてもQPSK用の制御を用いることができ、他の変調方式と互換性を有する。また、前述のとおり、実施の形態1では、偏波多重RZ−BPSK信号に対して位相回転および偏波回転を加えた信号であるため、偏波多重RZ−BPSK信号と同等の非線形耐力を備えている。光送信装置100では、波形変換部113による波形変換、極性反転部114による極性反転、およびレーン入替部116によるレーンの入替によって、各レーンの信号に位相回転および偏波回転を付加している。
なお、位相回転および偏波回転については、光受信装置300の受信電気処理部310の適応等化部312の適応等化処理によって補償される。適応等化部312は、例えば、「(EH[t]+EV[t])/2」の演算によってAX[t]を復元でき、「(EH[t]−EV[t])/(2j)」の演算によってAY[t]を復元できる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、送信電気処理部110と、汎用部品で構成でき、かつ、他変調方式と互換可能な光信号生成部120とで構成される光送信装置100は、2レーンの2値データ信号を各々2つに複製して4レーンの2値データ信号を構成し、4レーンの2値データ信号について3値以上の波形への変換、極性反転、遅延付加、およびレーン入替を行って生成した4レーンの多値信号に基づいて光信号を生成し、4レーンの光信号を合成した信号を伝送することとした。このように、光送信装置100は、偏波多重RZ−BPSK信号と同様に、長距離ファイバ伝送時に生じるファイバ非線形光学効果を低減し、受信信号の品質劣化を抑圧できる光信号を、汎用性の高い簡易な部品の構成で生成および送信することができる。また、光伝送システム1の低コスト化および伝送距離延伸化を図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、光送信装置100の送信電気処理部110の遅延付加部115において、入力される4レーン多値信号に遅延を付加する場合について説明する。なお、光伝送システム1、および各装置の構成は実施の形態1と同様である。実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態1との差分は遅延付加部115の設定である。遅延付加部115は、極性反転部114から入力される2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号に対して、4レーン間に遅延を付加する。実施の形態2において、遅延付加部115は、YIレーンおよびYQレーンに1/2シンボル、すなわちTS/2の遅延付加を行う。遅延付加部115は、2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号をレーン入替部116へ出力する。
つぎに、実施の形態2にかかる光送信装置100の各構成の処理による信号の変化の例について説明する。
図16は、実施の形態2にかかる波形変換部113、極性反転部114、および遅延付加部115の処理後の4レーン多値信号の一例を示す図である。実施の形態1と同様、4レーンともに、波形変換部113が各シンボル間の中間にゼロを挿入してRZ化している。また、極性反転部114がYQレーンのみ極性反転した例である。遅延付加部115は、実施の形態2では、YIレーンおよびYQレーンに1/2シンボル、すなわちTS/2の遅延付加を行う。これにより、実施の形態2では、XIレーンの信号はAX[t]、XQレーンの信号はAX[t]、YIレーンの信号はAY[t−TS/2]、YQレーンの信号は−AY[t−TS/2]のように表現できる。
図17は、実施の形態2にかかるレーン入替部116および光信号生成部120の処理後の信号の一例を光信号のレーンごとに示す図である。光信号の4つのレーンは、HI,HQ,VI,VQとしている。図17では、レーン入替部116が、図16に示すXI,XQ,YI,YQに対して、HI=XI、HQ=YI、VI=XQ、VQ=YQのようにレーン入替を行った例を示している。図17中のEH[t]=AX[t]+jAY[t−TS/2]およびEV[t]=AX[t]−jAY[t−TS/2]は、H偏波およびV偏波の光信号を複素電界振幅で表現したものである。実施の形態2において、光信号生成部120は、光信号の生成処理を線形で行い、振幅の正規化を行っている。ここで、jは虚数単位である。これは、Y偏波信号を90度位相回転し、X/Y偏波間にTS/2の遅延差を与え、X/Y偏波で表現された信号を45度偏波回転させる処理に相当する。RZ化されたX/Y偏波信号間に遅延差TS/2を与えることは、偏波多重iRZ信号を生成することに等しい。
図18は、実施の形態2にかかる信号点配置の例を示す図である。光信号のレーン単位の時間波形を示した図17を、偏波単位で信号点配置に表現し直したものである。H偏波およびV偏波ともに、シンボル中央はQPSK信号を45度位相回転した点をとる。また、H偏波とV偏波との間の遅延差はない。QPSKとは信号点配置が異なるが、I軸/Q軸に無相関・均等に信号点配置されるため、光変調器としては偏波多重I/Q変調器を利用できる。光変調器制御としても、QPSK用の制御を用いることができ、他の変調方式と互換性がある。また、前述のとおり、実施の形態2では、偏波多重iRZ−BPSK信号に対して位相回転および偏波回転を加えた信号であるため、偏波多重iRZ−BPSK信号と同等の非線形耐力を備えている。光送信装置100では、波形変換部113による波形変換、極性反転部114による極性反転、およびレーン入替部116によるレーンの入替によって、各レーンの信号に位相回転および偏波回転を付加している。
なお、位相回転および偏波回転については、光受信装置300の受信電気処理部310の適応等化部312の適応等化処理によって補償される。受信電気処理部310の適応等化部312は、光送信装置100によって電気デジタル信号に付加された位相回転および偏波回転を補償する適応等化処理を行う。適応等化部312は、例えば、「(EH[t]+EV[t])/2」の演算によってAX[t]を復元でき、「(EH[t+TS/2]−EV[t+TS/2])/(2j)」の演算によってAY[t]を復元できる。
ここで、遅延付加部115は、初期条件からの遅延調整値の絶対値が最小となるよう、XI,XQ,YI,YQの各レーンに与える遅延量を補正することが望ましい。実施の形態2において、遅延付加部115は、各レーンの相対遅延量を、XI:0、XQ:0、YI:TS/2、YQ:TS/2としているが、一例であり、XI:−TS/4、XQ:−TS/4、YI:TS/4、YQ:TS/4としてもよい。
実施の形態2では、4レーン光信号の切替速度は、1レーンごとの2倍となる。したがって、データパタンに依存して変化する偏波状態の変化速度も2倍となる。これにより、偏波状態が固定されることによって伝送部200に生じるファイバ非線形光学効果の影響をランダム化して低減することが可能となる。このように、遅延付加部115によって4レーン多値信号が遅延された場合、光信号生成部120から出力された光信号の信号切替速度は、実施の形態1のように遅延付加部115によって4レーン多値信号が遅延されなかった場合に光信号生成部120から出力された光信号の信号切替速度と比較してm倍、ここでは2倍になる。なお、mの値は1より大きい正の数である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、送信電気処理部110と、汎用部品で構成でき、かつ、他変調方式と互換可能な光信号生成部120とで構成される光送信装置100は、2レーンの2値データ信号を各々2つに複製して4レーンの2値データ信号を構成し、4レーンの2値データ信号について3値以上の波形への変換、極性反転、遅延付加、およびレーン入替を行って生成した4レーンの多値信号に基づいて光信号を生成し、4レーンの光信号を合成した信号を伝送することとした。このように、光送信装置100は、偏波多重iRZ−BPSK信号と同等以上に、長距離ファイバ伝送時に生じる非線形光学効果を低減し、受信信号の品質劣化を抑圧できる光信号を、汎用性の高い簡易な部品の構成で生成および送信することができる。また、光伝送システム1の低コスト化および伝送距離延伸化を図ることができる。また、実施の形態1と比較して、4レーン光信号の切替速度を速くすることができる。
また、光送信装置100は、汎用的ではない光学的な偏波間遅延差付加用部品を使用することなく光信号を生成および出力でき、また、偏波間遅延差付加量のずれに起因した信号品質劣化を回避することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、光送信装置100の送信電気処理部110の遅延付加部115において、入力される4レーン多値信号に遅延を付加する場合について、実施の形態2と異なる例を説明する。なお、光伝送システム1、および各装置の構成は実施の形態1と同様である。実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態1との差分は遅延付加部115の設定である。遅延付加部115は、極性反転部114から入力される2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号に対して、4レーン間に遅延を付加する。実施の形態3において、遅延付加部115は、YIレーンおよびYQレーンに1/2シンボル、すなわちTS/2の遅延付加を行う。また、遅延付加部115は、XQレーンおよびYQレーンに1/4シンボル、すなわちTS/4の遅延付加を行う。YQレーンにおける遅延量は合計で3/4シンボル、すなわち3TS/4となる。遅延付加部115は、2Sample/Symbolで表現された4レーン多値信号をレーン入替部116へ出力する。
つぎに、実施の形態3にかかる光送信装置100の各構成の処理による信号の変化の例について説明する。
図19は、実施の形態3にかかる波形変換部113、極性反転部114、および遅延付加部115の処理後の4レーン多値信号の一例を示す図である。実施の形態1と同様、4レーンともに、波形変換部113が各シンボル間の中間にゼロを挿入してRZ化している。また、極性反転部114がYQレーンのみ極性反転した例である。遅延付加部115は、実施の形態3では、XQレーンに1/4シンボルすなわちTS/4、YIレーンに1/2シンボルすなわちTS/2、YQレーンに3/4シンボルすなわち3TS/4の遅延付加を行う。これにより、実施の形態3では、XIレーンの信号はAX[t]、XQレーンの信号はAX[t−TS/4]、YIレーンの信号はAY[t―TS/2]、YQレーンの信号は−AY[t−3TS/4]のように表現できる。
図20は、実施の形態3にかかるレーン入替部116および光信号生成部120の処理後の信号の一例を光信号のレーンごとに示す図である。光信号の4つのレーンは、HI,HQ,VI,VQとしている。図20では、レーン入替部116が、図19に示すXI,XQ,YI,YQに対して、HI=XI、HQ=YI、VI=XQ、VQ=YQのようにレーン入替を行った例を示している。図20中のEH[t]=AX[t]+jAY[t−TS/2]およびEV[t]=AX[t−TS/4]−jAY[t−3TS/4]は、H偏波およびV偏波の光信号を複素電界振幅で表現したものである。実施の形態3において、光信号生成部120は、光信号の生成処理を線形で行い、振幅の正規化を行っている。ここで、jは虚数単位である。これは、Y偏波信号を90度位相回転し、X/Y偏波間にTS/2の遅延差を与え、X/Y偏波で表現された信号を45度偏波回転させ、H/V偏波間にTS/4の遅延差を与える処理に相当する。RZ化されたX/Y偏波信号間に遅延差TS/2を与えることは、偏波多重iRZ信号を生成することに等しい。また、H/V偏波間にも遅延差を与えることにより、ファイバ非線形光学効果により生じる波形歪みを分散させる効果が期待される。
図21は、実施の形態3にかかる信号点配置の例を示す図である。光信号のレーン単位の時間波形を示した図19を、偏波単位で信号点配置に表現し直したものである。H偏波およびV偏波ともに、シンボル中央はQPSK信号を45度位相回転した点をとる。また、H偏波とV偏波との間にTS/4の遅延差がある。QPSK信号とは信号点配置が異なるが、I軸/Q軸に無相関・均等に信号点配置されるため、光変調器としては偏波多重I/Q変調器を利用できる。光変調器制御としても、QPSK用の制御を用いることができ、他の変調方式と互換性がある。また、前述のとおり、実施の形態3では、偏波多重iRZ−BPSK信号に対して位相回転、偏波回転、および信号偏波と45度ずれた偏波面での偏波間遅延差を加えた信号であるため、偏波多重iRZ−BPSK信号と同等以上の非線形耐力を備えている。光送信装置100では、波形変換部113による波形変換、極性反転部114による極性反転、遅延付加部115による遅延付加、およびレーン入替部116によるレーンの入替によって、各レーンの信号に位相回転、偏波回転、および複数偏波面に偏波間遅延差を付加している。
なお、位相回転、偏波回転、および偏波間遅延差については、光受信装置300の受信電気処理部310の適応等化部312の適応等化処理によって補償される。受信電気処理部310の適応等化部312は、光送信装置100によって電気デジタル信号に付加された位相回転、偏波回転、および複数偏波面への偏波間遅延差を補償する適応等化処理を行う。適応等化部312は、例えば、「(EH[t]+EV[t+TS/4])/2」の演算によってAX[t]を復元でき、「(EH[t+TS/2]−EV[t+3TS/4])/(2j)」の演算によってAY[t]を復元できる。
ここで、遅延付加部115は、初期条件からの遅延調整値の絶対値が最小となるよう、XI,XQ,YI,YQの各レーンに与える遅延量を補正することが望ましい。実施の形態3において、遅延付加部115は、各レーンの相対遅延量を、XI:0、XQ:TS/4、YI:TS/2、YQ:3TS/4としているが、一例であり、XI:−3TS/8、XQ:−TS/8、YI:TS/8、YQ:3TS/8としてもよい。
実施の形態3では、4レーン光信号の切替速度は、1レーンごとの4倍となる。したがって、データパタンに依存して変化する偏波状態の変化速度も4倍となる。これにより、偏波状態が固定されることにより生じるファイバ非線形光学効果の影響をランダム化して低減することが可能となる。このように、遅延付加部115によって4レーン多値信号が遅延された場合、光信号生成部120から出力された光信号の信号切替速度は、実施の形態1のように遅延付加部115によって4レーン多値信号が遅延されなかった場合に光信号生成部120から出力された光信号の信号切替速度と比較してm倍、ここでは4倍になる。
つづいて、光送信装置100のハードウェア構成について説明する。図22および図23は、実施の形態1から実施の形態3にかかる光送信装置100を実現するハードウェアの構成例を示す図である。光送信装置100における光信号生成部120は光送信機81である。光送信装置100における送信電気処理部110のシンボルマッピング部111、データ複製部112、波形変換部113、極性反転部114、遅延付加部115、およびレーン入替部116の機能は、処理回路82により実現される。すなわち、光送信装置100は、外部から入力される信号についてシンボルマッピングを行い、レーン数を増やす複製処理を行い、ゼロ挿入による波形変換を行い、任意のレーンの信号の極性を反転し、レーン間に遅延を付加し、レーン入替を行うための処理回路82を備える。処理回路82は、専用のハードウェアであっても、メモリ84に格納されるプログラムを実行するプロセッサ83およびメモリ84であってもよい。プロセッサ83は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。
処理回路82が専用のハードウェアである場合、処理回路82は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。送信電気処理部110のシンボルマッピング部111、データ複製部112、波形変換部113、極性反転部114、遅延付加部115、およびレーン入替部116の各部の機能それぞれを処理回路82で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理回路82で実現してもよい。
処理回路82がCPUなどの場合、送信電気処理部110のシンボルマッピング部111、データ複製部112、波形変換部113、極性反転部114、遅延付加部115、およびレーン入替部116の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ84に格納される。処理回路82は、プロセッサ83がメモリ84に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、光送信装置100は、処理回路82により実行されるときに、外部から入力される信号についてシンボルマッピングを行うステップ、レーン数を増やす複製処理を行うステップ、ゼロ挿入による波形変換を行うステップ、任意のレーンの信号の極性を反転するステップ、レーン間に遅延を付加するステップ、レーン入替を行うステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、送信電気処理部110のシンボルマッピング部111、データ複製部112、波形変換部113、極性反転部114、遅延付加部115、およびレーン入替部116の手順および方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ84とは、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、およびDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
なお、送信電気処理部110のシンボルマッピング部111、データ複製部112、波形変換部113、極性反転部114、遅延付加部115、およびレーン入替部116の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、シンボルマッピング部111、データ複製部112、および波形変換部113については専用のハードウェアとしての処理回路82でその機能を実現し、極性反転部114、遅延付加部115、およびレーン入替部116については処理回路82がメモリ84に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理回路82は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
つぎに、光受信装置300のハードウェア構成について説明する。図24および図25は、実施の形態1から実施の形態3にかかる光受信装置300を実現するハードウェアの構成例を示す図である。光受信装置300における光信号検出部320は光受信機91である。光受信装置300における受信電気処理部310の波形等化部313、適応等化部312、およびシンボルデマッピング部311の機能は、処理回路92により実現される。すなわち、光受信装置300は、波形等化処理を行い、適応等化処理を行い、シンボルデマッピングを行うための処理回路92を備える。処理回路92、プロセッサ93、およびメモリ94の構成は前述の処理回路82、プロセッサ83、およびメモリ84の構成と同様のため、詳細な説明については省略する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、送信電気処理部110と、汎用部品で構成でき、かつ、他変調方式と互換可能な光信号生成部120とで構成される光送信装置100は、2レーンの2値データ信号を各々2つに複製して4レーンの2値データ信号を構成し、4レーンの2値データ信号について3値以上の波形への変換、極性反転、遅延付加、およびレーン入替を行って生成した4レーンの多値信号に基づいて光信号を生成し、4レーンの光信号を合成した信号を伝送することとした。このように、光送信装置100は、偏波多重iRZ−BPSK信号と同等以上に、長距離ファイバ伝送時に生じる非線形光学効果を低減し、受信信号の品質劣化を抑圧できる光信号を、汎用性の高い簡易な部品の構成で生成および送信することができる。また、光伝送システム1の低コスト化および伝送距離延伸化を図ることができる。また、実施の形態2と比較して、4レーン光信号の切替速度を速くすることができる。
また、光送信装置100は、汎用的ではない光学的な偏波間遅延差付加用部品を使用することなく光信号を生成および出力でき、また、偏波間遅延差付加量のずれに起因した信号品質劣化を回避することができる。
なお、シンボルマッピング部111、データ複製部112、波形変換部113、極性反転部114、遅延付加部115、およびレーン入替部116において、実施の形態1から実施の形態3に記載の処理例以外の処理が可能であることは言うまでもない。特に、遅延付加部115における遅延付加量は、伝送条件に応じて任意の最適化が可能である。
また、実施の形態1から実施の形態3では、偏波多重RZ−BPSK信号および偏波多重iRZ−BPSK信号の代替方法について記載してきたが、実施の形態1から実施の形態3に記載の内容以外にも、例えば、シンボルマッピング部111を偏波多重QPSK、偏波多重m値QAM、または任意の変調方式に対応したものに変更することで、本発明を部分的に利用することもできる。すなわち、RZ化、偏波回転、偏波間遅延差付加などによる受信信号品質改善に寄与できる。
本発明では、RZ化および遅延差付加等を電気処理により実行するため、従来光部品の歩留まりなどに起因して生じていた劣化を抑圧することが可能となる。
本発明では、チャネル当たりのシンボルレートを、主として1Gsymbol/sから100Gsymbol/sの範囲として用いることが想定される。ただし、本発明は、シンボルレートを上記範囲に限定するものではない。複数チャネルの間で異なるシンボルレートの信号を混在させることも可能である。
本発明にかかる光送信装置、光受信装置、光伝送システムおよび光伝送方法は、長距離大容量光伝送に有用である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 光伝送システム、51 デジタル・アナログ変換器、52 変調器ドライバ、53 光源、54 偏波多重I/Q光変調器、61 局部発振光源、62 コヒーレントレシーバ、63 アナログ・デジタル変換器、100 光送信装置、110 送信電気処理部、120 光信号生成部、111 シンボルマッピング部、112 データ複製部、113 波形変換部、114 極性反転部、115 遅延付加部、116 レーン入替部、200 伝送部、300 光受信装置、310 受信電気処理部、311 シンボルデマッピング部、312 適応等化部、313 波形等化部、320 光信号検出部。

Claims (13)

  1. シンボルマッピングされた各レーンの信号を複製して前記レーンの数を第1の数のレーン数にするデータ複製部と、
    各レーンの信号について、第2の数の種類の値を取り得る信号を前記第2の数より大きい第3の数の種類の値を取り得る信号に波形変換する波形変換部と、
    信号の取り得る値の数が変換された各レーンのうち、1つ以上のレーンの信号の極性を反転する極性反転部と、
    2以上のレーンでレーンの入替を行うレーン入替部と、
    前記レーン入替部から入力される各レーンの電気信号を光信号に変換し、各レーンの光信号を合成して出力する光信号生成部と、
    を備えることを特徴とする光送信装置。
  2. 前記第1の数を4、前記第2の数を2、前記第3の数を3とし、
    前記データ複製部は、2つのレーンの2値を取り得る信号を複製して、4つのレーンの2値を取り得る信号に複製し、
    前記波形変換部は、前記4つのレーンの2値を取り得る信号を、4つのレーンの3値を取り得る信号に変換する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信装置。
  3. 前記極性反転部から入力される各レーンの信号に遅延を付加するための遅延付加部、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光送信装置。
  4. 前記遅延付加部によって信号が遅延された場合、前記光信号生成部から出力された光信号の信号切替速度は、前記遅延付加部によって信号が遅延されなかった場合に前記光信号生成部から出力された光信号の信号切替速度のm倍である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光送信装置。
  5. 前記mは、2または4である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光送信装置。
  6. 前記波形変換部による波形変換、前記極性反転部による極性反転および前記レーン入替部によるレーンの入替によって、各レーンの信号に位相回転および偏波回転を付加する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光送信装置。
  7. 前記波形変換部による波形変換、前記極性反転部による極性反転、前記遅延付加部による遅延付加、および前記レーン入替部によるレーンの入替によって、各レーンの信号に位相回転、偏波回転、および複数偏波面に偏波間遅延差を付加する、
    ことを特徴とする請求項3,4または5に記載の光送信装置。
  8. 請求項6に記載の光送信装置から送信された光信号を受信する光受信装置であって、
    前記光信号を検出して電気信号に変換する光信号検出部と、
    前記光送信装置によって信号に付加された位相回転および偏波回転を補償する適応等化処理を行う受信電気処理部と、
    を備えることを特徴とする光受信装置。
  9. 請求項7に記載の光送信装置から送信された光信号を受信する光受信装置であって、
    前記光信号を検出して電気信号に変換する光信号検出部と、
    前記光送信装置によって信号に付加された位相回転、偏波回転、および複数偏波面への偏波間遅延差を補償する適応等化処理を行う受信電気処理部と、
    を備えることを特徴とする光受信装置。
  10. 請求項6に記載の光送信装置と、
    請求項8に記載の光受信装置と、
    光ファイバを有し、前記光送信装置と前記光受信装置とを接続する伝送路と、
    を備えることを特徴とする光伝送システム。
  11. 請求項7に記載の光送信装置と、
    請求項9に記載の光受信装置と、
    光ファイバを有し、前記光送信装置と前記光受信装置とを接続する伝送路と、
    を備えることを特徴とする光伝送システム。
  12. 光信号を光受信装置へ送信する光送信装置の光伝送方法であって、
    シンボルマッピングされた各レーンの信号を複製して前記レーン数を第1の数のレーン数にする複製ステップと、
    複製された各レーンの信号について、第2の数の種類の値を取り得る信号を前記第2の数より大きい第3の数の種類の値を取り得る信号に波形変換する変換ステップと、
    前記信号の取り得る値の数が変換された各レーンのうち、1つ以上のレーンの信号の極性を反転する反転ステップと、
    2以上のレーンでレーンの入替を行う入替ステップと、
    各レーンの信号の電気信号を光信号に変換し、各レーンの光信号を合成して出力する光信号出力ステップと、
    を含むことを特徴とする光伝送方法。
  13. さらに、
    前記反転ステップの処理後の各レーンの信号に遅延を付加する遅延付加ステップ、
    を含むことを特徴とする請求項12に記載の光伝送方法。
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